JP2000036207A

JP2000036207A - 面光源装置

Info

Publication number: JP2000036207A
Application number: JP10377121A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Kishi; 和雄岸; Shinzo Murase; 新三村瀬
Original assignee: MEITAKU SYSTEM KK
Current assignee: MEITAKU SYSTEM KK
Priority date: 1998-05-11
Filing date: 1998-12-28
Publication date: 2000-02-02

Abstract

(57)【要約】【課題】液晶バックライトを，２０乃至４０インチの
大型機器に搭載して液晶面を明るく背面照明し得るよう
に高輝度のものに改良する。【解決手段】液晶バックライトＡに用いるエッジライ
トパネルを３枚とし，各エッジライトパネル１，２，３
にそれぞれ有効照明面積を３区分した光源１２に平行な
帯状の各導光パタン６を形成し，これらエッジライトパ
ネル１，２，３を積層して，各導光パタン６が，有効照
明面を分担照明するようにし，光源１２による各導光パ
タン６の輝度の総和によって，高輝度の背面照明を行な
うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は液晶バックライト，
電飾看板等に使用する面光源装置及びそのエッジライト
パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種面光源装置は，例えばアクリル透
明パネルの背面に対するスクリーン印刷，パネル成形時
の射出成形による一体成形，このとき本発明者の特開平
９−２９７２２０号のような電鋳フイルムをスタンパ−
とする一体成形，同じく本発明者の特開平９−２３６８
０２号のようなクレ−タ−のレ−ザ−加工，更には転写
等の手段によって導光パタンを形成したエッジライトパ
ネルを用い，その入射端面に片側一方，対向する両側，
隣接する２辺に亘るＬ字状等に光源を臨ませて，エッジ
ライトパネルに入射光を供給し，上記導光パタンの導光
作用によってエッジライトパネルを発光し，有効照明面
の面照明を行なうものとされ，このとき導光パタンは，
一般に入射光の光量に反比例して乱反射を行なうよう
に，網点，ヘアライン等に用いたパタンにしてその面積
や数の変化を行なうことによって入射光の光量に応じた
乱反射コントロール用の密度変化をなすものとされてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この場合，比較的高輝
度にして均一の面照明をなしえて，例えばパソコン，ワ
ープロ等の液晶表示機器に搭載する液晶バックライト，
カウンター据置式の電飾看板等比較的小型に構成する面
光源装置としては充分な性能のものとし得るが，例えば
２０インチ，４０インチといった大型液晶表示機器に搭
載する液晶バックライト，高速道路の道路表示板等の比
較的大型の面光源装置として使用しようとすると，エッ
ジライトパネルの有効照明面積が大きいため，光源から
面内方向への距離が長くなって，有効照明面積に対する
入射光量の総量が不足し易く，導光パタンはこれを前提
として設計する必要があるため，結局充分な輝度を得る
ことが容易ではなく，輝度不足を招き易く，その改良が
望まれる。

【０００４】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で，その解決課題とするところは，輝度を更に大幅に向
上し，上記大型の液晶バックライト等大きな有効照明面
積を有する用途にも充分な輝度を実現することができる
面光源装置及びエッジライトパネルを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題に添って本発明
は，エッジライトパネルを複数重合使用することによっ
て面光源装置を構成するようにし，このとき各エッジラ
イトパネルにそれぞれ部分的に導光パタンを形成すると
ともにその余を透明とすることによって，有効照明面積
を複数に区分し，その面照明を各エッジライトパネルの
導光パタンによって分担するようにすれば，各エッジラ
イトパネルは，有効照明面積の分担部分において入射光
量の全量を消費して導光パタンによる発光とこれによる
照明を集中的になし得るようにできるため，照明分担部
分の輝度を高度に確保可能になり，有効照明面積の輝度
を，これら照明分担部分の各輝度を複合的にした各輝度
の総和として，大きく向上することができるとの事実を
見出すことによってなされたものであって，即ち請求項
１に記載の発明を，導光パタンを部分的に形成しその余
を透明としたエッジライトパネルを複数積層し，各導光
パタンの部分的な照明分担によって有効照明面を構成し
てなることを特徴とする面光源装置とし，請求項２，３
及び４に記載の発明は，それぞれ入射光を供給する光源
との関係において，上記照明分担部分に可及的に高度の
輝度に加えて高度の均一性を確保する上で，エッジライ
トパネルの入射光の乱反射をコントロールするコントロ
ール手段として，その好ましいコントロールの形態を示
すように，請求項２に記載の発明を，上記部分的な導光
パタンを，対向する光源に沿ってこれらの間に配置した
幅方向中間位置をピークとする幅方向に密度変化した導
光パタンによるものとしてなることを特徴とする請求項
１に記載の面光源装置とし，請求項３に記載の発明を，
上記幅方向に密度変化した導光パタンを，幅方向中央位
置をピークとする幅方向に対称に密度変化する上記対向
する光源に平行な帯状の導光パタンとしてなることを特
徴とする請求項２に記載の面光源装置とし，請求項４に
記載の発明を，上記部分的な導光パタンを，片側一方の
光源に沿って配置した幅方向非光源側位置をピークとす
る幅方向に密度変化した導光パタンによるものとしてな
ることを特徴とする請求項１に記載の面光源装置とし，
請求項５に記載の発明は，エッジライトパネルを積層し
た面光源装置の有効照明面に導光パタンの境界による，
例えば端部ラインが出現したりして，均一性を損なう可
能性を防止し，輝度の均一性を確保する上での障害を排
斥するように，これを，上記部分的な導光パタンを，エ
ッジライトパネルの積層状態で相互に端部をオーバラッ
プするようにそれぞれオーバラップ代を形成具備してな
ることを特徴とする請求項１，２，３又は４に記載の面
光源装置とし，請求項６に記載の発明は，一般に導光パ
タンに用いられ輝度と均一性の確保に好適にして，多品
種少量生産に適して，比較的生産コストの安いスクリ−
ン印刷を用いて上記導光パタンを形成し得るように，こ
れを，上記導光パタンを，スクリ−ン印刷によって形成
した網点による導光パタンとしてなることを特徴とする
請求項１，２，３，４又は５に記載の面光源装置とし，
請求項７に記載の発明は，同じく輝度と均一性の確保に
好適にして，多品種少量生産に適して，比較的生産コス
トの安いレ−ザ−加工を用いることによって上記導光パ
タンを形成し得るように，これを，「上記導光パタン
を，レ−ザ−ビ−ム照射のレ−ザ−加工によって形成し
た高密度配置の微細クレ−タ−による導光パタンとして
なることを特徴とする請求項１，２，３，４又は５に記
載の面光源装置」とし，請求項８に記載の発明は，同じ
く輝度と均一性の確保に好適にして，一般に高コストの
金型製作の障害を解消して，比較的生産コストの安い射
出成形を用いて上記導光パタンを形成し得るように，こ
れを，「上記導光パタンを，レ−ザ−加工のマスタ−を
用いて形成した電鋳フイルムをスタンパ−とする射出成
形の一体成形によって形成した高密度配置の微細ピット
による導光パタンとしてなることを特徴とする請求項
１，２，３，４又は５に記載の面光源装置」とし，請求
項９に記載の発明は，エッジライトパネルに部分的に形
成する導光パタンの形態を示すように，これを，上記部
分的な導光パタンを，各エッジライトパネルに単一又は
複数形成してなることを特徴とする請求項１，２，３，
４，５又は６に記載の面光源装置とし，請求項１０に記
載の発明は，上記面光源装置に用いるエッジライトパネ
ルを示すように，これを，複数積層することにより部分
的な照明分担によつて有効照明面を構成するように，導
光パタンを部分的に形成しその余を透明に形成してなる
ことを特徴とする面光源装置用のエッジライトパネルと
し，これらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の
手段としたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更
に具体的に説明すれば，Ａは，例えば２０乃至４０イン
チのように大型の液晶バックライト，１乃至３はエッジ
ライトパネル，９は反射シート，１０は拡散シート，１
１はそれぞれプリズム突条の向きを横向き及び縦向きに
したプリズムシート，１２は冷陰極蛍光管による光源を
示す。

【０００７】液晶バックライトＡは，導光パタン６を部
分的に形成しその余を透明としたエッジライトパネル
１，２，３を複数積層し，各導光パタン６の部分的な照
明分担によって有効照明面を構成したものとしてあり，
本例のエッジライトパネル１乃至３は，アクリル透明板
４の背面に，例えばスクリーン印刷の網点印刷によって
形成した網点パタンの導光パタン６を備えたものとして
あり，該導光パタン６は，これを上記アクリル透明板４
にそれぞれ部分的に形成し，その余を表面加工等を行な
うことなく，透明のままの透明部８としてあり，本例に
おいてエッジライトパネル１，２，３の，上記部分的に
形成した導光パタン６は，これを，エッジライトパネル
１，２，３の積層枚数に応じて等区分し，アクリル透明
板４の面積を，ほぼ３区分するように，液晶バックライ
トＡの有効照明面積の１／３幅の面積とし，各アクリル
透明板４にそれぞれその一方端部，中央部及び他方端部
に位置して各エッジライトパネルＡに単一に形成して配
置したものとしてあり，このとき各導光パタン６は，そ
れぞれ本例において，対向する光源１２に沿ってこれら
の間に配置した幅方向中間位置をピークとする幅方向に
密度変化した導光パタンとし，本例にあって該幅方向に
密度変化した導光パタン６は，これを，幅方向中央位置
をピークとする幅方向に対称に密度変化する上記対向す
る光源に平行な帯状の導光パタンとし，また上記部分的
な導光パタン６は，エッジライトパネル１，２，３の積
層状態で相互に端部をオーバラップするようにそれぞれ
オーバラップ代７を形成具備したものとしてある。

【０００８】即ち本例のエッジライトパネル１，２，３
は，例えば縦横寸法を，２９０×３６０cm乃至６００×
９００cmとし，肉厚寸法を５mmの共通のアクリル透明板
４を用いてあり，またこれに部分的に形成した網点パタ
ンは，例えば２５線の網点を用いて，その余に対する上
記印刷の面積比を，それぞれ幅方向端部において１０
％，中央部において６０％とするように無段階的に変化
させることにより，網点の等間隔の位置関係を不変に維
持して面積のみを変化した，面積変化の密度変化を行な
って，両側の入射端面５からの入射光の乱反射を，幅方
向両側端部側において最小，幅方向中央位置において最
大として，入射光の導光を幅方向にそれぞれ高輝度且つ
高均一に行なう導光パタン６によるものとし，このとき
導光パタン６は，上記エッジライトパネル１，２，３に
同一の網点パタンを共通に用いるとともに，その幅寸法
を，エッジライトパネル１，２，３による有効照明面積
の１／３幅より僅かに幅広にして上記乱反射を最小とす
る非ピーク側の端部に，例えば２０mmとする上記オーバ
ラップ代７を形成したものとしてある。

【０００９】このように形成したエッジライトパネル
１，２，３は，図１に示すように，例えば中央部に導光
パタン６を配置したエッジライトパネル１を上位に，一
方端部並びに他方端部に導光パタン６を配置したエッジ
ライトパネル２及び３を中央並びに下位にそれぞれ位置
するように直接に重合使用するように積層して３層と
し，その下に上記反射シート９を，その上に上記拡散シ
ート１０及び各プリズムシート１１を配設するとともに
上記各エッジライトパネル１，２，３の両側の入射端面
５に対向する，本例にあって，可及的に充分な入射光を
各エッジライトパネル１，２，３にそれぞれ供給するよ
うに，各エッジライトパネル１，２，３毎に一対とし，
エッジライトパネル１，２，３の数に応じて並設した，
片側各３本の合計６本にして，各エッジライトパネル
１，２，３の肉厚に応じて５mm以下の管径の上記冷陰極
蛍光管による光源１２を臨設することによって，上記液
晶バックライトＡを構成するものとしてある。

【００１０】本例の液晶バックライトＡは，各エッジラ
イトパネル１，２，３が，その両側の，本例にあって各
入射端面５毎の光源１２によって各入射端面５から充分
な入射光を受けて，その導光パタン６部分において上記
密度変化に応じた乱反射を行なって発光導光し，上下位
のエッジライトパネル１，２，３の透明部分が，他のエ
ッジライトパネル１，２，３の導光パタン６の乱反射に
よる発光の光をそのまま透過させ，反射シート９の反射
作用，拡散シート１０，プリズムシート１１の拡散作用
を得て，図示省略の液晶表示機器の液晶表示面をその背
面側から照明するものとなり，このとき上記各エッジラ
イトパネル１，２，３は，それぞれ部分的な照明分担部
分，即ち本例にあっては有効照明面積の１／３幅の帯状
の導光パタン６のみの発光導光を可及的高輝度に行なえ
ばよく，有効照明面積の全体に亘る導光を必要としない
から，入射光の集中的にして効率的な利用ができ，また
エッジライトパネル１，２，３は，複数，本例にあって
３枚用いるから，同一厚さを，例えば単一のエッジライ
トパネルを用いて構成した場合に比して，入射光の乱反
射のサイクルを短縮して，エッジライトパネル１，２，
３内の各乱反射を可及的に促進することができ，上記部
分的の導光パタン６の輝度向上に加えて，乱反射サイク
ルの短縮による輝度向上を得られ，極めて明るく均一な
有効発光面の照明が可能になる。更に本例にあっては上
記対向する光源１２を用いるから，該対向する光源１２
からの入射光量の消費は，上記１／３幅の導光パタン６
の幅方向に半分の１／２幅分を一方の光源１２において
消費すればよく，各光源１２の光量を最大限に利用して
その輝度向上に資することができ，一方導光パタン６
は，それ自体幅方向に均一な乱反射を行なう，上記幅方
向に密度変化するものとされるから，併せて可及的に輝
度の均一性を確保することができ，従って液晶バックラ
イトＡとして用いることによって，その有効照明面積を
それぞれ導光パタン６が部分的に照明を分担し，これら
各エッジライトパネル１，２，３の輝度と均一性を複合
的とし，その総和の輝度を得られるため，液晶バックラ
イトＡを，その有効照明面積の如何を問わずに，極めて
明るく，均一に照明し，高輝度，高均一の面照明を実現
したものとすることができ，また上記オーバラップ代７
を導光パタン６の密度非ピーク側に配置して，これをオ
ーバラップさせるようにしたから，導光パタン６端部の
境界が出現したりすることもなく，輝度の均一性を損な
う可能性を完全に解消したものであった。

【００１１】上記本例の液晶バックライトＡの平均輝度
を，背面全面に同様に密度変化の網点パタンによる導光
パタンをスクリーン印刷によって印刷形成した，同一寸
法にして上記合計の厚さと同じ１５mmの肉厚を有するエ
ッジライトパネルを用い，且つ対向する光源を両側の入
射端面に一対の太径の冷陰極蛍光管を用いた以外は，上
記と同様に構成した従来の液晶バックライトの平均輝度
と対比した結果，該従来の液晶バックライトにおける平
均輝度が約３，２７０cd/cm²であったのに対し，本例の
液晶バックライトＡの平均輝度は，約６，６３０cd/cm²
の，例えば従来のものに対して２倍の高輝度を呈するも
のであり，大型の液晶表示面を極めて明るく均一に照明
するものであった。

【００１２】図５は，他の例にかかる同じく液晶バック
ライトＡであり，本例にあって，２枚を積層するように
したエッジライトパネル１，２における導光パタン６
を，それぞれ有効照明面積を２区分する，例えば直角３
角形状のものとし，このとき光源１２を，該直角３角形
状の２辺に亘るようにＬ字状に屈曲して，これをＬ字状
の入射端面５に臨設し，該入射端面５からの入射光を，
導光パタン６の直角３角形状における斜辺長手方向中間
位置をピークとする密度変化によって，その乱反射とこ
れによる発光導光を行なうようにしたものであって，こ
のときその上記斜辺において，端部を１／２に密度に無
段階的に低く変化したオーバラップ代７で導光パタン６
端部をオーバラップするものとし，その余は上記例と同
じに構成した例であり，この場合，上記オーバラップ
を，導光パタン６の密度ピーク側において行なうため，
幾分境界線が出やすくなる傾向を生じるが，この点を留
意すれば，同じく明るく，均一な照明を得ることができ
る。

【００１３】なお図中１３は，光源１２の入射光を可及
的にエッジライトパネル１，２，３の入射端面５に向け
るように各光源１２毎に湾曲形成した光源１２の反射カ
バーである。

【００１４】図示した例は以上のとおりとしたが，上記
部分的な導光パタンを，対向する光源に沿ってこれらの
間に配置した幅方向中間位置をピークとする幅方向に対
称に密度変化した導光パタンによるものとし，これによ
り，例えば対向する光源を，異なる発光輝度のものとし
て，その各入射光に応じて，均一な発光導光を行なうよ
うにすること，上記部分的な導光パタンを，片側一方の
光源に沿って配置した幅方向非光源側位置をピークとす
る幅方向に密度変化した導光パタンによるものとし，片
側一方の光源の入射光に応じて，均一な発光導光を行な
うようにすること，導光パタンを，エッジライトパネル
の，例えば射出成形時に，これと同時に成形によって形
成する，パネル成形時の射出成形により一体成形したも
のとすること，このとき導光パタンを，平面網点状に等
間隔に配置し，径や深さを変化したコーン孔により，又
は径や高さを変化した表面シボ状の突起により形成し，
上記面積変化に加えて又はコーン孔，突起等の表面積の
密度変化を行なうように構成すること，導光パタンを，
上記射出成形により一体成形するに際して，上記本発明
者の特開平９−２９７２２０号開示技術に従って，上記
導光パタンをレ−ザ−加工のマスタ−を用いて形成した
電鋳フイルムをスタンパ−とする射出成形の一体成形に
よって形成した高密度配置の微細ピットによるものとす
ること，このとき微細ピットを，直線又は湾曲の長円
形，長短形等長形凹状等のものとして，これらがピット
列を形成するように配列するとともに千鳥状，放射状等
にしてピット列間でピットの位置を交互にずらして配置
し，また光源離隔方向の非入射端面側にピット列におけ
るピットのピッチを狭小化するように無段階的に密度変
化することによって，光源の入射光に応じて均一な発光
導光を行うようにし，またこのとき上記ピットを長さ２
００±１００um，幅４０±３０um，深さ１５±１０umと
し，上記ピッチ変化を，５０±３００um〜２００±１０
０umのものとすること，導光パタ−ンを，上記本発明者
の特開平９−２３６８０２号開示技術に従って，レ−ザ
−ビ−ム照射のレ−ザ−加工によって形成した高密度配
置の微細クレ−タ−によるものとすること，このとき上
記クレ−タ−を同一径の平面円形のものとして，非入射
端面側に数を増加し或いは深さを深くするように無段階
的に密度変化することにより，また同一溝幅の直線又は
湾曲の長円形等溝状のものとして，非入射端面側に長さ
を増加し或いは同じく深さを深くするように無段階的に
密度変化することにより，それぞれ光源の入射光に応じ
て均一な発光導光を行うようにし，クレ−タ−を千鳥
状，放射状等に配置し，また上記クレ−タ−を平面円形
とするとき，例えば径を２５０±５０umとし，深さの変
化を２０um〜１，０００umとし，溝状のものとすると
き，例えば溝幅を２５０±５０um，深さを５０umとし，
長さの変化を２００um〜８００umとすること，必要に応
じてエッジライトパネルを積層したときに，例えば所定
面積の中央部分とその周辺部分の輝度に，一方を明る
く，他方をやや輝度低下する無段階的な差を設定するよ
うに，照明分担する各エッジライトパネルの導光パタン
を形成すること，導光パタンを，ヘアライン状等，その
余の入射光乱反射用のものとすること，上記部分的な導
光パタンを，各エッジライトパネルに，単一の他，単一
と複数，複数と複数の如くに，単一又は複数形成して，
有効照明面積の照明分担を行なうものとし，このとき例
えば２枚のエッジライトパネルの一方に，その中央部に
単一の，例えば上記１／３幅の帯状に導光パタンを形成
して，その余を透明部とし，他方に，その中央部を透明
部とし，その両面に複数の，例えば同じく１／３幅の帯
状に一対の導光パタンを形成することにより，上記と同
様な照明分担を，導光パタンの数より少ない，例えば２
枚のエッジライトパネルを用いることによって行なうよ
うにすること，光源を積層したエッジライトパネルの入
射端面に共通の単一又は複数にすること，導光パタンの
形状を上記光源間に帯状のものとするとき，その幅をエ
ッジライトパネル毎に異なる異幅のものとすること等を
含めて，本発明の実施にあたって，エッジライトパネ
ル，その部分的な導光パタン，その乱反射コントロール
の手段，光源，必要に応じて用いる網点，微細クレ−タ
−，微細ピットによる導光パタン，オーバラップ代等の
各具体的形状，構造，材質，数，寸法，形成方法，これ
らの関係，これらに対する付加，面光源装置の具体的用
途等は，上記各発明の要旨に反しない限り，変更するこ
とによって，また以上の記載を組合せ適用することによ
って，それぞれ様々の形態のものとすることができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したので，
請求項１に記載の発明は，各エッジライトパネルにそれ
ぞれ部分的に導光パタンを形成するとともにその余を透
明とすることによって，有効照明面積を複数に区分し，
その面照明を各エッジライトパネルの導光パタンによっ
て分担することにより，各エッジライトパネルを，有効
照明面積の分担部分において入射光量の全量を消費して
導光パタンによる発光とこれによる照明を集中的に行な
うものとして，照明分担部分の輝度を高度に確保可能に
なり，有効照明面積の輝度，これら照明分担部分の各輝
度を複合的にした各輝度の総和として，大きく向上する
ことができるから，輝度を大幅に向上し，上記大型の液
晶バックライト等大きな有効照明面積を有する用途にも
充分な輝度を実現することができる面光源装置を提供す
ることができ，請求項２乃至４に記載の発明は，それぞ
れ入射光を供給する光源との関係において，上記照明分
担部分に可及的に高度の輝度に加えて高度の均一性を確
保する上で，エッジライトパネルの入射光の乱反射をコ
ントロールするコントロール手段として，その好ましい
コントロールの形態を有するものとすることができ，請
求項５に記載の発明は，エッジライトパネルを積層した
面光源装置の有効照明面に導光パタンの境界による，例
えば端部ラインが出現したりして，均一性を損なう可能
性を防止し，輝度の均一性を確保する上での障害を排斥
することができ，請求項６に記載の発明は，一般に導光
パタンに用いられ輝度と均一性の確保に好適にして，他
品種少量生産に適して，比較的生産コストの安い網点印
刷を用いて上記導光パタンを形成することができ，請求
項７に記載の発明は，同じく輝度と均一性の確保に好適
にして，多品種少量生産に適して，比較的生産コストの
安いレ−ザ−加工を用いて上記導光パタンを形成するこ
とができ，請求項８に記載の発明は，同じく輝度と均一
性の確保に好適にして，一般に高コストの金型製作の障
害を解消して，比較的生産コストの安い射出成形を用い
て上記導光パタンを形成することができ，請求項９に記
載の発明は，上記部分的な導光パタンを，各エッジライ
トパネルに，単一の他，単一と複数，複数と複数の如く
に，単一又は複数形成して，有効照明面積の照明分担を
行い，面光源装置に応じた，導光パタンによる照明分担
を効果的に行なうことができ，また請求項１０に記載の
発明は，これら面光源装置に用いるエッジライトパネル
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】液晶バックライトの分解斜視図である。

【図２】液晶バックライトの縦断面図である。

【図３】液晶バックライトにおける導光パタンによる分
担照明の形態に示すエッジライトパネルを露出した状態
の平面図である。

【図４】エッジライトパネルと導光パタンの関係を示す
平面図である。

【図５】他の例に係る液晶バックライトの分解斜視図で
ある。

【符号の説明】

Ａ液晶バックライト１エッジライトパネル２エッジライトパネル３エッジライトパネル６導光パタン７オーバラップ代１２光源

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】導光パタンを部分的に形成しその余を透
明としたエッジライトパネルを複数積層し，各導光パタ
ンの部分的な照明分担によって有効照明面を構成してな
ることを特徴とする面光源装置。
【請求項２】上記部分的な導光パタンを，対向する光
源に沿ってこれらの間に配置した幅方向中間位置をピー
クとする幅方向に密度変化した導光パタンによるものと
してなることを特徴とする請求項１に記載の面光源装
置。
【請求項３】上記幅方向に密度変化した導光パタン
を，幅方向中央位置をピークとする幅方向に対称に密度
変化する上記対向する光源に平行な帯状の導光パタンと
してなることを特徴とする請求項２に記載の面光源装
置。
【請求項４】上記部分的な導光パタンを，片側一方の
光源に沿って配置した幅方向非光源側位置をピークとす
る幅方向に密度変化した導光パタンによるものとしてな
ることを特徴とする請求項１に記載の面光源装置。
【請求項５】上記部分的な導光パタンを，エッジライ
トパネルの積層状態で相互に端部をオーバラップするよ
うにそれぞれオーバラップ代を形成具備してなることを
特徴とする請求項１，２，３又は４に記載の面光源装
置。
【請求項６】上記導光パタンを，スクリ−ン印刷によ
って形成した網点による導光パタンとしてなることを特
徴とする請求項１，２，３，４又は５に記載の面光源装
置。
【請求項７】上記導光パタンを，レ−ザ−ビ−ム照射
のレ−ザ−加工によって形成した高密度配置の微細クレ
−タ−による導光パタンとしてなることを特徴とする請
求項１，２，３，４又は５に記載の面光源装置。
【請求項８】上記導光パタンを，レ−ザ−加工のマス
タ−を用いて形成した電鋳フイルムをスタンパ−とする
射出成形の一体成形によって形成した高密度配置の微細
ピットによる導光パタンとしてなることを特徴とする請
求項１，２，３，４又は５に記載の面光源装置。
【請求項９】上記部分的な導光パタンを，各エッジラ
イトパネルに単一又は複数形成してなることを特徴とす
る請求項１，２，３，４，５又は６に記載の面光源装
置。
【請求項１０】複数積層することにより部分的な照明
分担によつて有効照明面を構成するように，導光パタン
を部分的に形成しその余を透明に形成してなることを特
徴とする面光源装置用のエッジライトパネル。