JP2000035672A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置

Info

Publication number
JP2000035672A
JP2000035672A JP11062047A JP6204799A JP2000035672A JP 2000035672 A JP2000035672 A JP 2000035672A JP 11062047 A JP11062047 A JP 11062047A JP 6204799 A JP6204799 A JP 6204799A JP 2000035672 A JP2000035672 A JP 2000035672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist pattern
organic film
acid
semiconductor device
resist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11062047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000035672A5 (ja
Inventor
Takayuki Saito
隆幸 斉藤
Takeo Ishibashi
健夫 石橋
Toshiyuki Toyoshima
利之 豊島
Kanji Sugino
幹二 杉野
Naoki Yasuda
直紀 保田
Satoshi Miyagi
聡 宮城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP11062047A priority Critical patent/JP2000035672A/ja
Priority to US09/371,499 priority patent/US6180320B1/en
Publication of JP2000035672A publication Critical patent/JP2000035672A/ja
Publication of JP2000035672A5 publication Critical patent/JP2000035672A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイスの製造工程において、ステッ
パーの光源波長以下の微細なレジストパターンを安定し
て形成する。 【解決手段】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型
レジストを用いてレジストパターンを形成し、この上に
酸性成分或いは塩基性成分を含有する有機膜を形成す
る。これを加熱処理して酸を拡散させ、レジストパター
ンの表面層をアルカリ現像液に可溶化し、この表面層を
アルカリ現像液により除去することにより、微細なレジ
ストパターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微細なパターン
を有する半導体装置とその製造方法に関する。さらに詳
しくは、LSI半導体素子、液晶表示パネルなどの微細
加工におけるレジストパターンの形成方法に関するもの
で、より特定的には、高精度で微細なレジストパターン
の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の方法により、下地層2
1の上に、ステッパーにより最適焦点でマスクを露光し
てレジストパターンを形成した状態を示す図である。図
14で、22はステッパーの光源波長より大きい線幅の
レジストパターン、23はステッパーの光源波長以下の
微細なレジストパターンを示す。このように、最適焦点
でマスクを露光する場合には、従来の方法でもマスクの
パターンにほぼ忠実にレジストパターンを形成すること
ができる。
【0003】図15は、従来の方法により、下地層21
の上に、ステッパーにより焦点がずれた状態でマスクを
露光してレジストパターンを形成した状態を示す図であ
る。図9で、22’はステッパーの光源波長より大きい
線幅のレジストパターン、23’はステッパーの光源波
長以下の微細なレジストパターンを示す。このように、
焦点がずれた状態でマスクを露光する場合、ステッパー
の光源波長より大きい線幅のパターン22’を形成する
場合には問題ないが、ステッパーの光源波長以下の微細
なレジストパターン23’を形成する場合には、パター
ンの線幅が細ってしまうという問題があった。
【0004】図16はこれを説明するために、レジスト
パターンの寸法と焦点ずれの関係を示した図である。図
16の線22aのように、パターン寸法が大きなレジス
トパターンを形成する場合には、多少のステッパーの焦
点ずれが起きた場合でも、寸法変動は生じない。しか
し、図16の曲線23aのように、ステッパーの光源波
長以下の微細なレジストパターンを形成する場合には、
ステッパーの焦点ずれが起きた場合、寸法変動が大きく
なり、所望の寸法が得られないことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
リソグラフィ技術では、微細なレジストパターンを形成
する際、安定してレジストパターンを形成することがで
きないという問題点があった。それゆえに、この発明の
目的は、露光波長以下の微細パターンを形成する際に、
酸または塩基の拡散、レジストの分解等の化学メカニズ
ムによるレジスト修飾により、露光波長の限界を超えた
微細レジストパターンを安定して形成することを目的と
する。また、このように形成した微細レジストパターン
を用いる半導体装置の製造方法ならびにその製造方法に
より製造した微細なパターンを有する半導体装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に酸触媒化
学増幅ポジ型レジストを用いてレジストパターンを形成
する工程と、上記レジストパターンを含む上記半導体基
板の表面に酸性成分を含有する有機膜を形成する工程
と、上記有機膜を熱処理して上記レジストパターンの表
面層をアルカリ現像液に可溶化させる工程と、上記熱処
理後の有機膜と上記レジストパターンの表面層とをアル
カリ現像液により除去する工程とを含むことを特徴とす
るものである。
【0007】また、請求項2に係る半導体装置の製造方
法は、請求項1に記載のものにおいて、上記酸性成分を
含有する有機膜として、酸性ポリマーを用いることを特
徴とするものである。
【0008】また、請求項3に係る半導体装置の製造方
法は、請求項2に記載のものにおいて、上記酸性ポリマ
ーとして、ポリアクリル酸又はポリビニルスルホン酸を
用いることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4に係る半導体装置の製造方
法は、請求項1に記載のものにおいて、上記酸性成分を
含有する有機膜として、ポリマーに酸成分を添加したこ
とを特徴とするものである。
【0010】また、請求項5に係る半導体装置の製造方
法は、請求項4に記載のものにおいて、上記酸成分とし
て、アルキルカルボン酸、アルキルスルホン酸、サリチ
ル酸のうちのいずれかを用いることを特徴とするもので
ある。
【0011】また、請求項6に係る半導体装置の製造方
法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジスト
を用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レジ
ストパターンを含む上記半導体基板の表面に塩基性成分
を含有する有機膜を形成する工程と、上記有機膜を熱処
理して上記レジストパターンの表面層をアルカリ現像液
に可溶化させる工程と、上記熱処理後の有機膜と上記レ
ジストパターンの表面層とをアルカリ現像液により除去
する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項7に係る半導体装置の製造方
法は、請求項6に記載のものにおいて、上記塩基性成分
を含有する有機膜として、塩基性ポリマーを用いること
を特徴とするものである。
【0013】また、請求項8に係る半導体装置の製造方
法は、請求項7に記載のものにおいて、上記塩基性ポリ
マーとして、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミ
ン、ポリアクリルイミド、ポリビニルアミンのうちいず
れか1種類、または、2種類以上の混合物、あるいは、
その塩を用いることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法は、請求項6に記載のものにおいて、上記塩基性成分
を含有する有機膜として、ポリマーに塩基性成分を添加
したことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法は、請求項9に記載のものにおいて、上記塩基性成
分として、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド、エタノールアミン、アンモニアのうちのいずれかを
用いることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項11に係る半導体装置の製造
方法は、請求項4又は9に記載のものにおいて、上記ポ
リマーとして、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアミン、ポリビ
ニルアセタールのうちのいずれかを用いることを特徴と
するものである。
【0017】また、請求項12に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トを用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レ
ジストパターンを含む上記半導体基板の表面に光照射に
より酸を発生する有機膜を形成する工程と、上記有機膜
に光照射して酸を発生させ熱処理して上記レジストパタ
ーンの表面層をアルカリ現像液に可溶化させる工程と、
上記光照射後に上記有機膜と上記レジストパターンの表
面層とをアルカリ現像液により除去する工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
【0018】また、請求項13に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トを用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レ
ジストパターンを含む上記半導体基板の表面に光照射に
より酸を発生する酸性の有機膜を形成する工程と、上記
有機膜に光照射して酸を発生させ熱処理して上記レジス
トパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶化させる工
程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジストパター
ンの表面層とをアルカリ現像液により除去する工程とを
含むことを特徴とするものである。
【0019】また、請求項14に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トを用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レ
ジストパターンを含む上記半導体基板の表面に光照射に
より酸を発生する塩基性の有機膜を形成する工程と、上
記有機膜に光照射して酸を発生させ熱処理して上記レジ
ストパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶化させる
工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジストパタ
ーンの表面層とをアルカリ現像液により除去する工程と
を含むことを特徴とするものである。
【0020】また、請求項15に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トを用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レ
ジストパターンを含む上記半導体基板の表面に光照射に
より塩基を発生する有機膜を形成する工程と、上記有機
膜に光照射して塩基を発生させ熱処理して上記レジスト
パターンの表面層をアルカリ現像液に可溶化させる工程
と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジストパターン
の表面層とをアルカリ現像液により除去する工程とを含
むことを特徴とするものである。
【0021】また、請求項16に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トを用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レ
ジストパターンを含む上記半導体基板の表面に光照射に
より塩基を発生する塩基性の有機膜を形成する工程と、
上記有機膜に光照射して塩基を発生させ熱処理して上記
レジストパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶化さ
せる工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジスト
パターンの表面層とをアルカリ現像液により除去する工
程とを含むことを特徴とするものである。
【0022】また、請求項17に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トを用いてレジストパターンを形成する工程と、上記レ
ジストパターンを含む上記半導体基板の表面に光照射に
より塩基を発生する酸性の有機膜を形成する工程と、上
記有機膜に光照射して塩基を発生させ熱処理して上記レ
ジストパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶化させ
る工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジストパ
ターンの表面層とをアルカリ現像液により除去する工程
とを含むことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項18に係る半導体装置の製造
方法は、請求項12〜17のいずれかに記載のものにお
いて、上記光照射をフォトマスクを用いて選択的に行う
ことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項19に係る半導体装置の製造
方法は、請求項12〜17のいずれかに記載のものにお
いて、上記有機膜を、純水、又は、実質的にレジストパ
ターンを溶解することのない純水と有機溶剤との混合溶
媒に可溶なポリマーを主成分として構成したことを特徴
とするものである。
【0025】また、請求項20に係る半導体装置の製造
方法は、請求項12〜17のいずれかに記載のものにお
いて、上記有機膜を構成するポリマーとして、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアミン、ポリビニルアセタールのうちの
いずれかを用いることを特徴とするものである。
【0026】また、請求項21に係る半導体装置の製造
方法は、請求項12〜17のいずれかに記載のものにお
いて、上記光照射にHgランプのg線またはi線もしく
はKrFエキシマレーザを使用することを特徴とするも
のである。
【0027】また、請求項22に係る半導体装置の製造
方法は、請求項12〜14のいずれかに記載のものにお
いて、上記光照射により酸を発生する有機膜は、ポリマ
ーに光酸発生剤を添加して構成したことを特徴とするも
のである。
【0028】また、請求項23に係る半導体装置の製造
方法は、請求項22に記載のものにおいて、上記光照射
により酸を発生する有機膜は、光酸発生剤を含み、この
光酸発生剤は上記レジストパターンの感光波長とは異な
る感光波長を有することを特徴とするものである。
【0029】また、請求項24に係る半導体装置の製造
方法は、請求項22に記載のものにおいて、上記光酸発
生剤として、オニウム塩系、ジアゾベンゼンスルホン酸
系、ジアゾベンゼンカルボン酸系、クロロメチルトリア
ジン系、2,1−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル系のうちのいずれかを用いることを特徴とす
るものである。
【0030】また、請求項25に係る半導体装置の製造
方法は、請求項15〜17のいずれかに記載のものにお
いて、上記光照射により塩基を発生する有機膜は、ポリ
マーに塩基発生剤を添加して構成したことを特徴とする
ものである。
【0031】また、請求項26に係る半導体装置の製造
方法は、請求項25に記載のものにおいて、上記光照射
により塩基を発生する有機膜は、光塩基発生剤を含み、
この光塩基発生剤は上記レジストパターンの感光波長と
は異なる感光波長を有することを特徴とするものであ
る。
【0032】また、請求項27に係る半導体装置の製造
方法は、請求項25に記載のものにおいて、上記光塩基
発生剤として、遷移金属錯体、ベンジルカルバメート化
合物、あるいはオキシム化合物のうちのいずれかを用い
ることを特徴とするものである。
【0033】また、請求項28に係る半導体装置の製造
方法は、請求項25に記載のものにおいて、上記光酸塩
基発生剤として、紫外線照射により有機アミン類を発生
するものを用いることを特徴とするものである。
【0034】また、請求項29に係る半導体装置の製造
方法は、請求項12〜28のいずれかに記載のものにお
いて、上記有機膜に光増感剤を添加したことを特徴とす
るものである。
【0035】また、請求項30に係る半導体装置の製造
方法は、請求項29に記載のものにおいて、上記光増感
剤として、芳香族炭化水素化合物、芳香族ニトロ化合
物、芳香族ケトン化合物、芳香族アミノ化合物、フェノ
ール性化合物、キノン化合物、アントラセン化合物、ク
マリン誘導体、フタロシアニン化合物、ポルフィリン化
合物、アクリジン化合物、キサンテン化合物のいずれか
を用いることを特徴とするものである。
【0036】また、請求項31に係る半導体装置の製造
方法は、請求項1〜5、11〜14、22〜24のいず
れかに記載のものにおいて、上記有機膜中に有機塩基性
成分を添加することを特徴とするものである。
【0037】また、請求項32に係る半導体装置の製造
方法は、請求項31に記載のものにおいて、上記有機塩
基性成分として、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド、エタノールアミン、アンモニアのうちのいず
れかを用いることを特徴とするものである。
【0038】また、請求項33に係る半導体装置の製造
方法は、請求項1〜32のいずれかに記載のものにおい
て、上記有機膜中に界面活性剤を添加することを特徴と
するものである。
【0039】また、請求項34に係る半導体装置の製造
方法は、請求項1〜33のいずれかに記載のものにおい
て、上記アルカリ現像液として、テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイドの1〜5wt%のアルカリ水溶
液、またはこのアルカリ水溶液に10wt%以下のアル
コールを添加したものを用いることを特徴とするもので
ある。
【0040】また、請求項35に係る半導体装置の製造
方法は、請求項1〜34のいずれかに記載のものにおい
て、上記有機膜の形成材料の溶液として、純水、又は、
実質的にレジストパターンを溶解することのない純水と
有機溶剤との混合溶媒を用いることを特徴とするもので
ある。
【0041】また、請求項36に係る半導体装置は、請
求項1〜35のいずれかに記載の半導体装置の製造方法
によって製造されたことを特徴とするものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
半導体装置の製造方法、具体的には微細レジストパター
ンの形成方法を、従来の方法と比較しながら説明するた
めの図である。まず、この実施の形態では、酸性成分を
含む有機膜(酸性有機膜)によってレジスト修飾を行
い、微細なレジストパターンを得る方法について説明す
る。図1の左半部(a)は、この発明の実施の形態によ
るレジストパターンの形成方法の各工程を示す部分断面
図、図1の右半部(b)は、従来のリソグラフィによる
レジストパターンの形成方法の各工程を示す部分断面図
である。
【0043】まず、ステップ1に示すように、ウェーハ
1としては、半導体基板2の上に段差3が形成されたも
のからスタートする。この段差3を含む半導体基板1の
上に、エキシマ用化学増幅型ポジレジスト4を3,00
0から20,000Å塗布する。なお、前記ポジレジス
ト4を塗布する前にウェーハ1表面をヘキサメチルジシ
ラザン等により処理し、レジスト4とウェーハ1との密
着性を強化してもよい。また、レジスト4上に上層材を
塗布してもよい。また、塗布後熱処理を行ってもよい。
【0044】次に、ステップ2を参照して、この実施の
形態(a)では、0.25μmの線幅のパターンが得ら
れるように調整したマスク5a(5:1縮小投影露光の
場合は1.25μm線幅)を用いて、エキシマ用化学増
幅型ポジレジスト4に向けて選択的に光を照射する。ま
た、従来の方法(b)では、0.15μmの線幅が得ら
れるように調整したマスク5b(5:1縮小投影露光の
場合は0.75μm線幅)を用いて、エキシマ用化学増
幅型ポジレジスト4に向けて選択的に光を照射する。
【0045】次に、ステップ3では、現像処理を行う。
ステップ2における露光を半導体基板2の段差3の下部
に焦点位置を合わせて行った場合、この実施の形態1の
図1(a)では、パターンの寸法が大きいので、段差3
上部でも下部でも0.25μmのレジストパターン6a
が得られた。一方、従来の方法の図1(b)では、段差
3下部では0.15μmのレジストパターン6が得ら
れ、段差3上部では0.10μmのレジストパターン6
となり、パターンの線幅に変動が生じた。
【0046】次に、ステップ4に示すように、この実施
の形態では、ウェーハ1の上に、酸性成分を含有する有
機膜7として、ポリアクリル酸から構成される樹脂を塗
布した。次に、ステップ5では、ホットプレート(図示
せず)の上にウェーハ1を載せて、ウェーハ1の有機膜
7に対して、120℃、60秒の熱処理を行った。これ
は、有機膜7を加熱して酸をレジストパターン6aの表
面層に拡散させることにより、レジストパターン6aの
表面層をアルカリ現像液に可溶化させるためである。こ
うしてレジストパターン6aの表面に可溶化層11を形
成する。
【0047】次に、ステップ6に示すように、アルカリ
現像液により現像を行うと、レジストパターン6の表面
層が溶解し、線幅が0.10μmシュリンクし、0.1
5μmのレジストパターン8が得られた。
【0048】なお、ステップ5にて熱処理温度を高くす
ること、また、熱処理時間をながくすることで、ステッ
プ6での現像による溶解量は大きくなり、線幅のシュリ
ンク量は大きくなる。
【0049】次に、上記の実施の形態において、酸性成
分を含有する有機膜7としては、酸性ポリマーを用いる
ことができる。すなわち、それ自体が酸性のベースポリ
マーを用いる場合である。この酸性ポリマーとしては、
好適な例として、ポリアクリル酸又はポリビニルスルホ
ン酸を用いることができる。
【0050】さらに、酸性成分を含有する有機膜とし
て、ポリマーに酸成分を添加したものを用いることがで
きる。すなわち、ベースポリマー自体は中性で、これに
酸成分を添加する場合である。この場合のポリマーとし
ては、好適な例として、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアミン、
ポリビニルアセタールのうちのいずれかを用いることが
できる。また、このようなポリマーに添加する酸成分と
しては、好適には、アルキルカルボン酸、アルキルスル
ホン酸、サリチル酸のうちのいずれかを用いることがで
きる。
【0051】また、有機膜7の形成材料の溶液として
は、好適には、純水、又は、レジストパターンを溶解し
ない程度の純水と有機溶剤との混合溶媒を用いることが
できる。
【0052】なお、有機膜7中に、テトラメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド、エタノールアミン、アンモ
ニアなどの有機塩基性成分を添加することにより、有機
膜7の成膜性向上または酸拡散長の抑制を図ることがで
きる。また、有機膜7中に界面活性剤を添加し、有機膜
7の成膜性を向上させることができる。
【0053】さらに、アルカリ現像液としては、好適に
は、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの1
〜5wt%のアルカリ水溶液、またはこのアルカリ水溶
液に10wt%以下のアルコールを添加したものを用い
ることができる。
【0054】次に、有機膜7を熱処理してレジストパタ
ーン6の表面層をアルカリ現像液に可溶化させるメカニ
ズムは次のように説明される。図2(a)に模式的に示
すように、エキシマ用化学増幅型ポジレジストでは、ベ
ース樹脂4aに保護基4bを結合しており、アルカリ難
溶性になっている。これに加熱処理によって発生した酸
を作用させると、図2(b)に示すように、ベース樹脂
4aと保護基4bとの結合が切断され、アルカリ可溶性
となる。従って、酸性処理されたレジストパターンの表
面層のみアルカリ可溶となり、アルカリ現像液で処理す
ることにより、レジスト表面層が溶解し、レジストパタ
ーン(レジストの残し部分)を細くすることができる。
【0055】以上説明したように、この実施の形態で
は、まず半導体基板上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トによる通常のフォトリソグラフィによりレジストパタ
ーンを形成する。次に、前記パターン上に酸性成分を含
有する有機膜を塗布し、発生した酸をレジストパターン
中に拡散させ、かつその酸触媒作用でレジストパターン
(レジスト残し部分)の表面層をアルカリ現像液に可溶
化させるようにする。その後、前記有機膜と前記可溶化
層をアルカリ現像液で剥離することにより、当初形成さ
れたレジストパターン(レジスト残し部分)を細らせ
て、細いレジストパターンを形成することができる。す
なわち、これにより、露光波長以下の微細パターンを安
定して形成することができる。
【0056】なお、上記の説明では、半導体基板2の上
にレジストパターンを形成する場合を挙げた。しかし、
半導体装置の製造におけるレジストパターンの形成は、
半導体基板の上だけでなく、シリコン酸化膜などの絶縁
膜の上、あるいはポリシリコン膜、金属膜など各種の導
電膜の上に形成される。この実施の形態は、これらすべ
ての下地膜の上にレジスト膜を形成する際に適用できる
ものである。この明細書で、「半導体基板の上に」と言
う場合は、これらすべての場合を含むものである。
【0057】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による半導体装置の製造方法、具体的には微細レ
ジストパターンの形成方法を説明するための図であり、
レジストパターンの形成方法の各工程を示す部分断面図
である。この実施の形態では、光酸発生剤を含む有機膜
によってレジスト修飾を行い、微細なレジストパターン
を得る方法について説明する。図3を参照して、先ずス
テップ1において、半導体基板2の上に、通常のフォト
リソングラフィにより、KrFレーザ用酸触媒化学増幅
ポジ型レジストによる0.25μm幅L/Sのレジスト
パターン6を形成する。
【0058】次に、ステップ2において、レジストパタ
ーン6を含む半導体基板2の上に、光照射により酸を発
生する有機膜9を形成する。言い換えれば、光酸発生剤
を含むポリマーによる膜を形成する。具体的な例として
は、ナフトキノンジアジド‐4スルホン酸エステル誘導
体を約1%とベースポリマーとしてボリビニルピロリド
ンを含む水溶液をスピンコートすることにより有機膜9
を形成する。
【0059】次に、ステップ3において、前記の0.2
5μm幅L/Sのレジストパターン6に対し、線幅を細
くしたい部分のみ開口10aを有する、所望のパターン
を含むフォトマスク10を用い、有機膜9に対しHgラ
ンプのi線により200〜1000mJ/cm2の光照
射を行う。有機膜9には、この露光処理によって露光さ
れた部分のみに選択的に酸成分が生成する。
【0060】次に、ステップ4において、ウェーハ1に
対して、ホットプレートにより60〜140℃で約1〜
3分間の熱処理を行う。これにより、発生した酸成分を
KrFレーザ用酸触媒化学増幅ポジ型レジストのレジス
トパターン6(残しパターン)中に拡散させ、且つその
酸触媒作用でレジストパターン6(レジスト残し部分)
の表面層をアルカリ現像液に可溶化させ、可溶化層11
をつくる。
【0061】次に、ステップ5において、有機膜9と可
溶化層11をアルカリ現像液で除去する。具体的には、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.3
8wt%現像液で剥離する。その後剥離後のパターン中
の水分等を除去するため100〜130℃で約1〜3分
間の熱処理を行う。結果として有機膜9の露光された部
分と接触するレジストパターン6(レジスト残し部分)
の寸法のみが0.1μm後退し、当初KrFエキシマレ
ーザのフォトリソグラフィでは形成不可能であった0.
15μmL/0.35μmSのレジスト配線パターン8
を選択的に形成することが出来る。
【0062】次に、この実施の形態において、有機膜9
を構成するポリマーとしては、純水、又は、実質的にレ
ジストパターンを溶解することのない純水と有機溶剤と
の混合溶媒に可溶なポリマーを主成分として用いること
ができる。さらに、具体的には、有機膜9を構成するポ
リマーとして、実施の形態1で酸成分を添加して用いる
ポリマーと、同様のポリマーを用いることができる。す
なわち、ベースポリマー自体は中性である。好適な例と
しては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアミン、ポリビニルアセ
タールのうちのいずれかを好適に用いることができる。
【0063】また、光酸発生剤は、下地のレジストパタ
ーンの感光波長とは異なる感光波長を有するものを用い
る。具体的には、光酸発生剤として好適なものとして、
オニウム塩系、ジアゾベンゼンスルホン酸系、ジアゾベ
ンゼンカルボン酸系、クロロメチルトリアジン系、2,
1−ナフトキノンジアジゾ−4−スルホン酸エステル系
のうちのいずれかを用いることができる。さらに、好適
な光酸発生剤の例を具体的に挙げると、4‐ヒドロキシ
ナフチルジメチルスルホニウムトリフレート(トリフル
オロメタンスルフォネートともいう)、4,8‐ジヒド
ロキシナフチルジメチルスルホニウムトリフレート(ト
リフルオロメタンスルフォネートともいう)、4,7‐
ジヒドロキシナフチルジメチルスルホニウムトリフレー
ト(トリフルオロメタンスルフォネートともいう)、
1,8‐ナフタルイミジルトリフレート(トリフルオロ
メタンスルフォネートともいう)、1,8‐ナフタルイ
ミジルトシレート(トリエンスルフォネートともい
う)、1,8‐ナフタルイミジルメシレート (メタンス
ルフォネートともいう)、ビス(フェニルスルホニル)
ジアゾメタン、ビス(4‐クロロフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、ビス(2,4‐ジメチルフェニルスルホ
ニル)ジアゾメタン、4‐メトキシ‐α‐トシロキシイ
ミノフェニルアセトニトリル、また、2,1−ナフトキ
ノンジアジゾ−4−スルホン酸エステル化合物として、
ピロガロールとのエステル体、没食子酸とのエステル体
などを用いることができる。
【0064】また、光照射には、好適には、Hgランプ
のg線またはi線もしくはKrFエキシマレーザを使用
することができる。
【0065】また、実施の形態1と同様に、有機膜の形
成材料の溶液としては、好適には、純水、又は、レジス
トパターンを溶解しない程度の純水と有機溶剤との混合
溶媒を用いることができる。
【0066】また、実施の形態1と同様に、有機膜中
に、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、エ
タノールアミン、アンモニアなどの有機塩基性成分を添
加することにより、有機膜の成膜性向上または酸拡散長
の抑制を図ることができる。この有機塩基性成分として
は、好適には、テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド、エタノールアミン、アンモニアのうちいずれか
を用いることができる。また、有機膜中に界面活性剤を
添加し、有機膜の成膜性を向上させることができる。
【0067】さらに、実施の形態1と同様に、アルカリ
現像液としては、好適には、テトラメチルアンモニウム
ハイドロオキサイドの1〜5wt%のアルカリ水溶液、
またはこのアルカリ水溶液に10wt%以下のアルコー
ルを添加したものを用いることができる。
【0068】次に、有機膜9を熱処理してレジストパタ
ーン6の表面層をアルカリ現像液に可溶化させるメカニ
ズムは、実施の形態1で説明したところと同じであるか
ら、重複した説明は省略する。
【0069】以上説明したように、この実施の形態で
は、まず半導体基板上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トによる通常のフォトリソグラフィによりレジストパタ
ーンを形成する。次に、前記パターン上に光照射により
酸を発生する有機膜、つまり光酸発生剤を含む有機膜を
塗布し、これに光照射して酸を発生させる。そして、熱
処理により、発生した酸をレジストパターン中に拡散さ
せ、かつその酸触媒作用でレジストパターン(レジスト
残し部分)の表面層をアルカリ現像液に可溶化させるよ
うに熱処理を行なう。その後、前記有機膜と前記可溶化
層をアルカリ現像液で剥離することにより、当初形成さ
れたレジストパターン(レジスト残し部分)を細らせる
ことができる。また、光照射の際フォトマスクを使用
し、選択的に露光することにより、レジストパターン
(レジスト残し部分)を選択的に細くすることができ
る。
【0070】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3による半導体装置の製造方法、具体的には微細レ
ジストパターンの形成方法を説明するための図であり、
レジストパターンの形成方法の各工程を示す部分上面図
である。この実施の形態では、酸性成分を含む有機膜
(酸性有機膜)によってレジスト修飾を行い、微細なレ
ジストパターンを得る他の例について説明する。図4を
参照して、先ずステップ1及びステップ2は、実施の形
態2と同様であるから、重複説明を省略する。
【0071】次に、ステップ3において、前記の0.2
5μm幅L/Sのレジストパターン6に対し、線幅を細
くしたい部分のみ開口10aを有する、所望のパターン
を含むフォトマスク10を用い、有機膜9に対しHgラ
ンプのi線により200〜1000mJ/cm2の光照
射を行う。この実施の形態では、図示ステップ3の中央
部水平方向の帯状部分10aを光照射し、その両サイド
の帯状の部分は光遮蔽をする。この露光処理によって露
光された部分のみに選択的に酸成分が生成する。
【0072】次に、ステップ4において、実施の形態2
と同様に熱処理を行ない、レジストパターン6の表面に
可溶化層11を形成する。
【0073】次に、ステップ5において、実施の形態2
と同様に有機膜9と可溶化層11をアルカリ現像液で除
去する。結果として有機膜9の露光された部分に接触す
るレジストパターン6(レジスト残し部分)の寸法のみ
が0.1μm後退し、部分的に線幅が細くなった部分1
2aを有するレジストパターン12を形成することがで
きる。この実施の形態3と先の実施の形態2とは、光照
射するマスクのパターンが異なり、生成するレジストパ
ターンが異なるが、プロセスとその効果は同様であるか
ら、これ以上の重複説明は省略する。
【0074】次に、実施の形態1〜3の方法により形成
したレジストパターンを用いて半導体装置を製造する工
程について説明する。第1の例として、図5(a)は、
半導体基板2の上に絶縁膜13を形成し、さらにその上
にポリシリコン膜あるいはアルミ膜などの導電膜14を
形成し、この導電膜14の上に、実施の形態1の方法に
より、レジストパターン8を形成した状態を示してい
る。図5(b)に示すように、このウェーハ1の導電膜
14をレジストパターン8を介してエッチングすること
により、線幅が露光波長より狭い、細い配線パターン1
4aを形成することができる。たとえば、線幅が0.1
5μmの配線パターンを安定して形成することができ
る。
【0075】第2の例として、図6(a)は、半導体基
板2の上に絶縁膜13を形成し、さらにその上にポリシ
リコン膜あるいはアルミ膜などの導電膜14を形成し、
この導電膜14の上に、実施の形態2の方法により、レ
ジストパターン8と6を形成した状態を示している。図
6(b)に示すように、このウェーハ1の導電膜14を
レジストパターン8と6を介してエッチングすることに
より、例えば、線幅が0.15μmのごとくに、線幅の
細い配線パターン14aと、例えば線幅が0.25μm
のごとく、通常の線幅の配線パターン14bとを形成す
ることができる。
【0076】第3の例として、図7(a)は、半導体基
板2の上に絶縁膜13を形成し、さらにその上にポリシ
リコン膜あるいはアルミ膜などの導電膜14を形成し、
この導電膜14の上に、実施の形態3の方法により、レ
ジストパターン12aを形成した状態を示している。次
に、図7(b)に示すように、このウェーハ1の導電膜
14をレジストパターン12aを介してエッチングする
ことにより、部分的に線幅の細い配線パターン14aを
形成することができる。その後さらに、図7(c)に示
すように、層間絶縁膜15を形成し、この層間絶縁膜1
5のなかで、細くなった2本の配線パターン14aの間
に、垂直に伸びる導電プラグ16aを形成し、層間絶縁
膜15の上に形成した配線16bと接続している。この
例を半導体メモリに適用すると、配線パターン14aは
ワード線、配線16bはビット線となる。
【0077】以上説明した図5〜図7の工程の後、さら
に半導体製造工程は継続するが、これは従来から知られ
ている方法であるので、その説明は省略する。以上のよ
うな方法により、露光波長の限界を超えた線幅の微細な
パターンを有する半導体装置を製造することができる。
【0078】実施の形態4.図8〜図10は、この発明
の実施の形態4による半導体装置の製造方法、具体的に
は微細レジストパターンの形成方法を、従来の方法と比
較しながら説明するための図である。この実施の形態で
は、酸性分を含む有機膜によってレジスト修飾を行い、
微細なレジストパターンを得る方法を、ホールパターン
へ適用する場合について説明する。
【0079】図8は、比較説明のために従来のリソグラ
フィによるホールのレジストパターンを示す平面図であ
る。図9は、この発明の実施の形態によるホールのレジ
ストパターンの形成方法の各工程を示す部分平面図、図
10はその部分断面図である。図8に示すように、従来
技術を用いた場合、ホール17の間隔が狭いパターン、
例えばホールサイズ0.30μm、ホール間隔0.18
μmのアレイパターンの形成でハーフトーンマスクを用
いると、サブピークによってディンプル18(くぼみ)
が発生し、エッチング後に不要な穴があいてしまう。
【0080】本実施の形態では、まず、図9および図1
0のステップ1に示すように、半導体基板2に形成され
た例えば導電層3aの上にレジスト膜4を塗布し、予め
小さめのホール17a、例えば0.24μmのホールで
一旦ホールパターン6dを形成する。
【0081】次に、ステップ2に示すように、ウェーハ
1の上に、酸性成分を含有する有機膜7として、例えば
ポリアクリル酸から構成される樹脂をスピンコートす
る。次に、酸拡散のための熱処理、可溶化層除去、水分
除去のための熱処理を行う(ステップ3)。次に、ステ
ップ3では、有機膜7を加熱して酸をレジストパターン
6dの表面層に拡散させることにより、レジストパター
ン6dの表面層をアルカリ現像液に可溶化させる。こう
してレジストパターン6の表面に可溶化層11aを形成
する。
【0082】次に、ステップ4に示すように、アルカリ
現像液により現像を行うと、レジストパターン6dの表
面層が溶解し、ホール径が0.06μm拡大し、ホール
径が0.30μmのホール17bを有するレジストパタ
ーン8dが得られた。また、ホール間隔は0.06μm
縮小し、0.18μmとなった。このように、結果とし
て小さいめに開口したホールの径が拡大して、従来技術
では得られなかったホール間隔が狭い正常なホールパタ
ーンを得ることができる。また、この作用・効果はノー
マルマスクを用いた場合にも可能である。
【0083】なお、ステップ3にて熱処理温度を高くす
ること、また、熱処理時間をながくすることで、ステッ
プ4での現像による溶解量は大きくなり、ホール間隔の
シュリンク量は大きくなる。なお、本実施の形態におい
て、酸性成分を含有する有機膜7の材料、有機膜7の形
成材料の溶液、アルカリ現像液などは、実施の形態形態
1と同様のものが適用できる。その説明は重複を避ける
ため省略する。
【0084】実施の形態5.図11は、この発明の実施
の形態5による半導体装置の製造方法、具体的には微細
レジストパターンの形成方法を説明するための図であ
り、レジストパターンの形成方法の各工程を示す部分断
面図である。この実施の形態では、光酸発生剤を含む、
酸性の有機膜によってレジスト修飾を行い、微細なレジ
ストパターンを得る方法について説明する。図11を参
照して、先ずステップ1において、実施の形態1のステ
ップ1と同様に、半導体基板2の上に、通常のフォトリ
ソングラフィにより、酸触媒化学増幅ポジ型レジストに
よる0.25μm幅L/Sのレジストパターン6を形成
する。
【0085】次にステップ2においてレジストパターン
6を含む半導体基板2の上に、実施の形態2における光
酸発生剤を含む有機膜に代えて、本実施の形態では、光
酸発生剤を含む酸性の有機膜9aを形成する。具体例と
しては、ナフトキノンジアジド-4-スルホン酸エステル
誘導体を約5wt%、ペルフルオロアルキルカルボン酸
誘導体を約10wt%、およびベースポリマーとしてポ
リビニルピロリドンを含む水溶液をスピンコートして形
成する。
【0086】次に、ステップ3〜5において、実施の形
態2のステップ3〜5と同様の処理を行う。具体的に
は、ステップ3において、実施の形態2と同様に、0.
25μm幅L/Sのレジストパターン6に対し、線幅を
細くしたい部分のみ開口10aを有する、所望のパター
ンを含むフォトマスク10を用い、有機膜9aに対しH
gランプのi線により200〜1000mJ/cm2
光照射を行う。有機膜9aには、この露光処理によって
露光された部分のみに選択的に塩酸成分が生成する。
【0087】次に、ステップ4において、ウェーハ1に
対して、60〜140℃で約1〜3分間の熱処理を行
う。これにより、光照射により発生した酸成分と有機膜
9aに含まれていた酸成分とを酸触媒化学増幅ポジ型レ
ジストのレジストパターン6(残しパターン)中に拡散
させ、且つその酸触媒作用でレジストパターン6(レジ
スト残し部分)の表面層をアルカリ現像液に可溶化さ
せ、可溶化層をつくる。この際、光照射を受けない有機
膜9aの部分では、もとから含まれていた酸成分が拡散
し、レジストパターン6の表面に薄い可溶化層1aが形
成される。光照射を受けた有機膜9aの部分では、多く
の酸成分が含まれているため、レジストパターン6の表
面には厚い可溶化層11bができる。
【0088】次に、ステップ5において、有機膜9aと
可溶化層11a,11bをアルカリ現像液で除去する。
具体的には、例えばテトラメチルアンモニウムハイドロ
オキサイドの2.38wt%現像液で剥離する。その
後、剥離後のパターン中の水分等を除去するため100
〜130℃で約1〜3分間の熱処理を行う。
【0089】結果として、レジストパターン6(レジス
ト残し部分)の線幅寸法は、有機膜9aの露光された部
分に接触するレジストパターン6の寸法が0.15μm
後退して線幅が0.10μmとなり、また未露光部分に
接触したレジストパターンの寸法が0.05μm後退し
て線幅が0.20μmとなる。このように、線幅の縮小
量が部分的に異なり、その結果0.10μmと0.20
μmの異なる微細な線幅のレジストパターン8aを形成
することができる。
【0090】次に、この実施の形態において、有機膜9
aを構成するポリマー、有機膜の形成材料の溶液、光酸
発生剤、アルカリ現像液、その他の実施の形態1,2で
説明したことは、同様に適用できる。重複を省くためそ
の説明は省略する。
【0091】以上説明したように、この実施の形態で
は、まず半導体基板上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トによる通常のフォトリソグラフィによりレジストパタ
ーンを形成する。次に、前記パターン上に光照射により
酸を発生する成分を含む酸性の有機膜、つまり光酸発生
剤を含む酸性有機膜を塗布し、これに光照射して酸を発
生させる。そして、熱処理により当初から存在した酸と
新たに発生した酸とをレジストパターン中に拡散させ、
かつその酸触媒作用でレジストパターン(レジスト残し
部分)の表面層をアルカリ現像液に可溶化させるように
熱処理を行なう。その後、前記有機膜と前記可溶化層を
アルカリ現像液で剥離することにより、当初形成された
レジストパターン(レジスト残し部分)を細らせること
ができる。また、光照射の際フォトマスクを使用し、選
択的に露光することにより、レジストパターン(レジス
ト残し部分)を選択的に細くすることができる。
【0092】実施の形態6.次に、この発明の実施の形
態6について説明する。この実施の形態では、光酸発生
剤を含み、光増感剤を添加した有機膜によってレジスト
修飾を行い、微細なレジストパターンを得る方法につい
て説明する。この実施の形態6は、実施の形態2、3お
よび5における有機膜に光増感剤を添加することを特徴
とするものである。実施の形態2および3のものでは、
ステップ2における有機膜9に、以下に説明する光増感
剤を添加する。実施の形態5のものでは、ステップ2の
有機膜9aに光増感剤を添加する。光増感剤は酸発生剤
の感度向上のために添加し、光照射による酸の発生量を
増加させる役割がある。すなわち、光酸発生剤が単独で
は光照射しても酸を発生しない場合、光増感剤と組み合
わせることではじめて酸を発生させることができる。
【0093】光増感剤としては、芳香族炭化水素化合
物、芳香族ニトロ化合物、芳香族ケトン化合物、芳香族
アミノ化合物、フェノール性化合物、キノン化合物、ア
ントラセン化合物、クマリン誘導体、フタロシアニン化
合物、ポルフィリン化合物、アクリジン化合物、キサン
テン化合物などを用いることができる。
【0094】更に具体的には、例えばナフタレン、アン
トラセン、フェナントレン、クリセン、ニトロベンゼ
ン、p-ジニトロベンゼン、1,3,5-トリニトロベンゼン、
p-ニトロジフェニル、ニトロアニリン、ジニトロアニリ
ン、ピクラミド、2-クロロ-4-ニトロアニリン、フェノ
ール、p-ニトロフェノール、2,4-ジニトロフェノール、
2,4,6-トリニトロフェノール、ベンズアルデヒド、9-ア
ントラアルデヒド、アセトフェノン、ベンゾフェノン、
ジベンザルアセトン、ベンジル、p,p'-ジアミノベンゾ
フェノン、p,p'-ジメチルアミノベンゾフェノン、p,p'-
テトラメチルジアミノベンゾフェノン、ベンゾキノン、
1,2-ナフトキノン、1,4-ナフトキノン、アントラキノ
ン、1,2-ベンゾアントラキノン、アントロン、1,9-ベン
ゾアントラキノン、6-フェニル-1,9-ベンゾアントラキ
ノン、3-フェニル-1,9-ベンゾアントラキノン、2-ケト-
3-アザ-1,9-ベンゾアントラキノン、3-メチル-1,3-ジア
ザ-1,9-ベンゾアントラキノン、2-ニトロフルオレン、
2,7-ジニトロフルオレン、2,5-ジニトロフルオレン、1,
8-フタロイルナフタレン、2-クロロ-1,8-フタロイルナ
フタレン、4-クロロ-1,8-フタロイルナフタレン、5-ニ
トロアセナフテン、5,6-ジニトロアセナフテン、5-ベン
ゾイルアセナフテン、1-ニトロピレン、N-アセチル-4-
ニトロ-1-アミノナフタレン、N-フェニルチオアクリド
ン、トリフェニルピリリウムパークロレイト、4-メトキ
シフェニル-2,6-ジフェニルピリリウムパークロレイ
ト、4-ブトキシフェニル-2,6-ジフェニルピリリウムパ
ークロレイト、4-ペンチロキシフェニル-2,6-ジフェニ
ルピリリウムパークロレイト、2,4,6-トリメトキシフェ
ニル-2,6-ジフェニルピリリウムパークロレイト、4-メ
トキシフェニル-2,6-ジフェニルチオピリリウムパーク
ロレイト、4-ブトキシフェニル-2,6-ジフェニルチオピ
リリウムパークロレイト、4-アミロキシフェニル-2,6-
ジフェニルチオピリリウムパークロレイト、2,4,6-トリ
メトキシフェニル-2,6-ジフェニルピリリウムパークロ
レイト、3-ケトクマリン、アリルクマリン、アロイルク
マリン、アルコキシカルボニルビスクマリン、ジアルキ
ルケトビスクマリンなどが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0095】これらの光増感剤は単独で用いてもよく、
2種以上混合して用いてもよい。また、光増感剤の添加
量は、樹脂組成物中、0.01〜20wt%であること
が好ましい。0.01wt%未満の場合、感度向上の効
果が低く、20wt%を超える場合は、保存安定性に劣
る傾向がある。
【0096】
【実施例】次に、酸発生剤に対する光増感剤の添加効果
に関する実施例を挙げる。実施の形態2または3のステ
ップ2における有機膜9に代えるものとして、ベースポ
リマーとしてポリビニルピロリドン、光酸発生剤として
4,7-ジヒドロキシナフチルジメチルスルホニウムトリフ
レートを10wt%を含む水溶液、光増感剤として2-エ
チル-9,10-ジメトキシアントラセンを1wt%更に添加
した水溶液を、スピンコートして形成させた有機膜を用
い、光増感剤の添加効果を調べた。その結果、有機膜の
露光された部分に接触するレジストパターン6の寸法の
縮小量は、光増感剤無添加では0.05μmであったが、添
加した際には0.1μmに大きくなっており、光増感剤の添
加による酸発生の増大が確認できた。
【0097】実施の形態7.図12は、この発明の実施
の形態7による半導体装置の製造方法、具体的には微細
レジストパターンの形成方法を説明するための図であ
り、レジストパターンの形成方法の各工程を示す部分断
面図である。この実施の形態では、塩基発生剤を含む、
酸性の有機膜によってレジスト修飾を行い、微細なレジ
ストパターンを得る方法について説明する。図12を参
照して、先ずステップ1は、実施の形態2のステップ1
と同様であり、半導体基板2の上に、通常のフォトリソ
ングラフィにより、酸触媒化学増幅ポジ型レジストによ
る0.25μm幅L/Sのレジストパターン6を形成す
る。
【0098】次に、ステップ2において、レジストパタ
ーン6を含む半導体基板2の上に、実施の形態2におけ
る光酸発生剤を含む有機膜に代えて、光照射により塩基
成分を発生する酸性の有機膜9bを形成する。言い換え
れば、塩基発生剤を含むポリマーによる膜を形成する。
塩基成分の発生剤については、後に詳述する。
【0099】次に、ステップ3〜5は、実施の形態2の
ステップ3〜5と、同様な処理を行う。具体的には、ス
テップ3において、前記の0.25μm幅L/Sのレジ
ストパターン6に対し、線幅を細くしたい部分のみ開口
10aを有する、所望のパターンを含むフォトマスク1
0を用い、有機膜9bに対しHgランプのi線により2
00〜1000mJ/cm2の光照射を行う。有機膜9
bには、この露光処理によって露光された部分のみに選
択的に塩基成分が生成する。
【0100】この実施の形態では、選択的に露光された
有機膜9bの範囲に塩基が発生し、予め有機膜中に存在
する酸成分が、発生した塩基性成分により中和されるた
め、レジストパターン6中に拡散する酸成分が無くな
る。これに対して、未露光部分では、塩基の発生が無い
ため、有機膜9b中に存在する酸成分が残る。
【0101】次に、ステップ4において、ウェーハ1に
対して、60〜140℃で約1〜3分間の熱処理を行
う。これにより、残っている酸成分を酸触媒化学増幅ポ
ジ型レジストのレジストパターン6(残しパターン)中
に拡散させ、且つその酸触媒作用でレジストパターン6
(レジスト残し部分)の表面層をアルカリ現像液に可溶
化させ、可溶化層11cをつくる。
【0102】次に、ステップ5において、有機膜9bと
可溶化層11cをアルカリ現像液で除去する。 結果と
して、有機膜9bの未露光部分に接触するレジストパタ
ーン6(レジスト残し部分)の寸法のみが、0.1μm
後退し、その部分の線幅は0.15μmとなり、部分的
に線幅が細くなった部分を有するレジストパターン8b
を形成することが可能となる。
【0103】また、酸性の有機膜9b中に遷移金属錯
体、ベンジルカルバメート化合物、あるいはオキシム化
合物などの光塩基発生剤を添加することにより、酸拡散
長の制御を選択的に実現することが可能である。次に、
この実施の形態において、有機膜9bを構成するポリマ
ー、有機膜の形成材料の溶液、アルカリ現像液、その他
の実施の形態1,2で説明したことは、同様に適用でき
る。重複を省くためその説明は省略する。
【0104】ここで、塩基発生剤とは外部からの作用に
より塩基を発生するものを指す。外部からの作用とは、
活性化学線、例えば紫外線、電子線などの照射、加熱作
用あるいは、適当な気体、液体への暴露が挙げられる
が、紫外線の照射や加熱作用が好ましい。紫外線照射あ
るいは加熱作用により塩基を発生する化合物としては公
知のものいずれでも好ましく用いることができる。塩基
発生剤としては、遷移金属錯体、ベンジルカルバメート
化合物、あるいはオキシム化合物などが挙げられ、発生
する塩基としては有機、無機の塩基のいずれでも良い。
【0105】発生する塩基には、紫外線照射による発生
効率や有機膜(上層剤)溶液への溶解性などの点から有
機アミン類が特に好ましい。発生する有機アミン類は脂
肪族系でも芳香族系でも良く、また1官能でも多官能で
も良い。このような有機アミン類を発生する塩基発生材
剤の具体例としては、アンモニア、メチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルア
ミン、シクロヘキシルアミン、デシルアミン、セシルア
ミン、ヒドラジン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、ベンジルアミン、アニリン、ナフチル
アミン、フェニレンジアミン、トルエンジアミン、ジア
ミノジフェニルメタン、ヘキサメチルテトラミン、ピペ
リジン、ピペラジンなどが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。これらの有機アミン類を発生する
塩基発生剤は単独で用いてもよく、2種以上混合して用
いてもよい。
【0106】塩基発生剤の具体例としては、ヘキサアン
モニアコバルト過塩素酸塩、ヘキサプロピルアミンコバ
ルト過塩素酸塩、ヘキサメチルアミンコバルト過塩素酸
塩、ブロモペンタプロピルアミンコバルト過塩素酸塩、
ブロモペンタアンモニアコバルト過塩素酸塩、ブロモペ
ンタメチルアミンコバルト過塩素酸塩、[[(2-ニトロベ
ンジル)オキシ]カルボニル]メチルアミン、[[(2-ニトロ
ベンジル)オキシ]カルボニル]エチルアミン、[[(2-ニト
ロベンジル)オキシ]カルボニル]プロピルアミン、[[(2-
ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]ヘキシルアミン、
[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]シクロヘキシ
ルアミン、[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]ア
ニリン、[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]ピペ
リジン、ビス[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]
ヘキサメチレンジアミン、ビス[[(2-ニトロベンジル)オ
キシ]カルボニル]フェニレンジアミン、ビス[[(2-ニト
ロベンジル)オキシ]カルボニル]ヘキサメチレンジアミ
ン、ビス[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]トル
エンジアミン、ビス[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カル
ボニル]ジアミノジフェニルメタン、ビス[[(2-ニトロベ
ンジル)オキシ]カルボニル]ピペラジン、[[(2,6-ジニト
ロベンジル)オキシ]カルボニル]エチルアミン、[[(2,6-
ジニトロベンジル)オキシ]カルボニル]プロピルアミ
ン、[[(2,6-ジニトロベンジル)オキシ]カルボニル]ヘキ
シルアミン、[[(2,6-ジニトロベンジル)オキシ]カルボ
ニル]シクロヘキシルアミン、[[(2,6-ジニトロベンジ
ル)オキシ]カルボニル]アニリン、[[(2,6-ジニトロベン
ジル)オキシ]カルボニル]ピペリジン、ビス[[(2,6-ジニ
トロベンジル)オキシ]カルボニル]ヘキサメチレンジア
ミン、ビス[[(2,6-ジニトロベンジル)オキシ]カルボニ
ル]フェニレンジアミン、ビス[[(2,6-ジニトロベンジ
ル)オキシ]カルボニル]ヘキサメチレンジアミン、ビス
[[(2,6-ジニトロベンジル)オキシ]カルボニル]トルエン
ジアミン、ビス[[(2,6-ジニトロベンジル)オキシ]カル
ボニル]ジアミノジフェニルメタン、ビス[[(2,6-ジニト
ロベンジル)オキシ]カルボニル]ピペラジン、[[(α,α-
ジメチル-3,5-ジメトキシベンジル)オキシ]カルボニル]
メチルアミン、[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメトキシベン
ジル)オキシ]カルボニル]エチルアミン、[[(α,α-ジメ
チル-3,5-ジメトキシベンジル)オキシ]カルボニル]プロ
ピルアミン、[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメトキシベンジ
ル)オキシ]カルボニル]ヘキシルアミン、[[(α,α-ジメ
チル-3,5-ジメトキシベンジル)オキシ]カルボニル]シク
ロヘキシルアミン、[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメトキシ
ベンジル)オキシ]カルボニル]アニリン、[[(α,α-ジメ
チル-3,5-ジメトキシベンジル)オキシ]カルボニル]ピペ
リジン、ビス[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメトキシベンジ
ル)オキシ]カルボニル]ヘキサメチレンジアミン、ビス
[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメトキシベンジル)オキシ]カ
ルボニル]フェニレンジアミン、ビス[[(α,α-ジメチル
-3,5-ジメトキシベンジル)オキシ]カルボニル]ジアミノ
ジフェニルメタン、ビス[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメト
キシベンジル)オキシ]カルボニル]トルエンジアミン、
ビス[[(α,α-ジメチル-3,5-ジメトキシベンジル)オキ
シ]カルボニル]ピペラジン、プロピオニルアセトフェノ
ンオキシム、プロピオニルベンゾフェノンオキシム、プ
ロピオニルアセトンオキシム、ブチリルアセトフェノン
オキシム、ブチリルベンゾフェノンオキシム、ブチリル
アセトンオキシム、アジポイルアセトフェノンオキシ
ム、アジポイルベンゾフェノンオキシム、アジポイルア
セトンオキシム、アクロイルアセトフェノンオキシム、
アクロイルベンゾフェノンオキシム、アクロイルアセト
ンオキシムなどが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0107】これらの塩基発生剤は単独で用いてもよ
く、2種以上混合して用いてもよい。また、塩基発生剤
の添加量は、樹脂組成物中、0.01〜50wt%であ
ることが好ましい。0.01wt%未満の場合、レジス
トパターンの表面層をアルカリ現像液により溶解させる
効果が乏しく、50wt%を超える場合は、保存安定性
に劣る傾向がある。
【0108】以上説明したように、この実施の形態で
は、まず半導体基板上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トによる通常のフォトリソグラフィによりレジストパタ
ーンを形成する。次に、前記パターン上に、光照射など
外部からの作用により塩基成分を発生する塩基発生剤を
含んだ酸性有機膜を塗布し、これに光照射などにより塩
基成分を発生させ、酸を塩基と中和させ減少させる。そ
して、熱処理により光の非照射部分に残っている酸をそ
の部分のレジストパターン中に拡散させ、かつその酸触
媒作用でレジストパターン(レジスト残し部分)の表面
層をアルカリ現像液に可溶化させるように熱処理を行な
う。その後、前記有機膜と前記可溶化層をアルカリ現像
液で剥離することにより、当初形成されたレジストパタ
ーン(レジスト残し部分)を細らせることができる。ま
た、光照射の際フォトマスクを使用し、選択的に露光す
ることにより、レジストパターン(レジスト残し部分)
を選択的に細くすることができる。以上のように、光塩
基発生剤を用いることにより、選択的な塩基の発生とこ
れによる酸拡散の抑制が可能となり、選択的な配線縮小
が実現可能となる。
【0109】実施の形態8.次に、この発明の実施の形
態8について説明する。この実施の形態では、光塩基発
生剤を含み、光増感剤を添加した有機膜によってレジス
ト修飾を行い、微細なレジストパターンを得る方法につ
いて説明する。この実施の形態8は、実施の形態7にお
ける有機膜に光増感剤を添加することを特徴とするもの
である。すなわち、実施の形態7のステップ2における
塩基発生剤を含む有機膜9bに光増感剤を添加する。
【0110】光増感剤は光塩基発生剤の感度向上のため
に添加し、塩基の発生量を増加させる役割がある。すな
わち、光塩基発生剤が単独では光照射しても塩基を発生
しない場合、光増感剤と組み合わせることではじめて塩
基を発生させることができる。光増感剤としては、実施
の形態6で説明した酸発生剤の感度向上のために説明し
たものが、塩基発生剤の感度向上のために、同様に適用
できるが、これらに限定されるものではない。これらの
光増感剤は単独で用いてもよく、2種以上混合して用い
てもよい。また、光増感剤の添加量は、樹脂組成物中、
0.01〜20wt%であることが好ましい。0.01
wt%未満の場合、感度向上の効果が低く、20wt%
を超える場合、保存安定性に劣る傾向がある。
【0111】
【実施例】次に、塩基発生剤に対する光増感剤の添加効
果に関する実施例を挙げる。実施の形態7のステップ2
における有機膜9bに代えるものとして、ベースポリマ
ーとしてポリビニルピロリドン、光塩基発生剤;ビス
[[(2-ニトロベンジル)オキシ]カルボニル]ヘキサメチレ
ンジアミンを5wt%を含む水溶液および、光増感剤;
2-カルボキシ-9,10-ジメトキシアントラセンを2wt%
更に添加した水溶液をスピンコートして形成させた有機
膜を用い、光増感剤の添加効果を調べた。その結果、有
機膜の露光された部分に接触するレジストパターン6の
寸法の縮小量は、光増感剤無添加では0μmであった
が、添加した際には0.07μmに大きくなっており、
光増感剤の添加による酸発生の増大が確認できた。
【0112】実施の形態9.次に、この発明の実施の形
態9について説明する。この実施の形態では、塩基性成
分を含む有機膜(塩基性有機膜)によってレジスト修飾
を行い、微細なレジストパターンを得る方法について説
明する。この発明の実施の形態9は、実施の形態1にお
いて用いた、酸性成分を含む有機膜7に代えて、塩基性
成分を含む有機膜、すなわち塩基性有機膜を用いるもの
である。
【0113】この実施の形態では、有機膜に含まれる塩
基成分を、加熱により、酸触媒化学増幅ポジ型レジスト
のレジストパターン(残しパターン)中に拡散させ、且
つその酸触媒作用でレジストパターン(レジスト残し部
分)の表面層をアルカリ現像液に可溶化させ、可溶化層
をつくる。その後、有機膜と可溶化層をアルカリ現像液
で除去する。その結果、レジストパターンの表面の可溶
化層が溶解し、シュリンクしたレジストパターンが得ら
れる。その他の具体的なプロセスは、他の実施の形態と
同様または類推できるので、詳細な説明は省略する。
【0114】なお、塩基成分をレジストパターン中に拡
散させ、その表面層をアルカリ現像液に可溶化させるメ
カニズムは、図2を用いて説明した酸成分による可溶化
の場合とは異なる。塩基成分による場合は、塩基成分を
含んだレジストパターン表面を、アルカリ現像液で分解
するものである。しかしながら、そのメカニズムは異な
っても、同様の効果が得られる。
【0115】この実施の形態において、塩基性成分を含
有する有機膜としては、塩基性ポリマーを用いることが
できる。すなわち、それ自体が塩基性のベースポリマー
を用いる場合である。この塩基性有機膜として、また塩
基性ポリマーの好適な例として、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルイミド、ポリビ
ニルアミンのうちいずれか1種類、または、2種類以上
の混合物、あるいは、その塩を用いることができる。ま
た、この塩基性有機膜はこれらに限定されるものではな
く、塩基性を有するポリマーあるいはオリゴマーで基板
上に均一に塗布できるものであれば何でも用いることが
できる。
【0116】さらに、塩基性成分を含有する有機膜とし
て、ポリマーに塩基性成分を添加したものを用いること
ができる。すなわち、ベースポリマー自体は中性で、こ
れに塩基性成分を添加する場合である。この場合のポリ
マーとしては、好適な例として、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアミン、ポリビニルアセタールのうちのいずれかを用
いることができる。
【0117】また、このようなポリマーに添加する塩基
性成分として、好適にはアミノ化合物、イミノ化合物、
水酸化物、ピリジン塩基、およびそれらの化合物塩のう
ちいずれかを用いることができる。例えば、テトラメチ
ルアンモニウムハイドロオキサイド、エタノールアミ
ン、トリエチルアミン、アンモニア、メチルアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシル
アミン、シクロヘキシルアミン、デシルアミン、セシル
アミン、ヒドラジン、テトラメチレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、ベンジルアミン、アニリン、ナフチ
ルアミン、フェニレンジアミン、トルエンジアミン、ジ
アミノジフェニルメタン、ヘキサメチルテトラミン、ピ
ペリジン、ピペラジンなどが挙げられるが、上記に限定
されるものではなく、レジストパターンを溶解させない
溶媒に溶解するものであれば何でも良い。なお、本実施
の形態において、有機膜の材料、有機膜の形成材料の溶
液、アルカリ現像液などは、実施の形態1などと同様の
ものが適用できる。その説明は重複を避けるため省略す
る。
【0118】以上説明したように、この実施の形態で
は、まず半導体基板上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トによる通常のフォトリソグラフィによりレジストパタ
ーンを形成する。次に、前記パターン上に塩基性成分を
含有する有機膜を塗布し、加熱により塩基性成分をレジ
ストパターン中に拡散させ、かつその酸触媒作用でレジ
ストパターン(レジスト残し部分)の表面層をアルカリ
現像液に可溶化させるようにする。その後、前記有機膜
と前記可溶化層をアルカリ現像液で剥離することによ
り、当初形成されたレジストパターン(レジスト残し部
分)を細らせて、細いレジストパターンを形成すること
ができる。すなわち、これにより、露光波長以下の微細
パターンを安定して形成することができる。
【0119】実施の形態10.次に、この発明の実施の
形態10について説明する。この実施の形態では、光塩
基発生剤をむ有機膜によってレジスト修飾を行い、微細
なレジストパターンを得る方法について説明する。この
発明の実施の形態10は、実施の形態2或いは3におい
て用いた、酸発生剤を含む有機膜9に代えて、塩基発生
剤を含む有機膜を用いるものである。この実施の形態に
おける塩基発生剤としては、実施の形態7で説明したも
のを同様に用いることができる。また、有機膜は、実施
の形態1や9などで説明したものを同様に用いることが
できる。その具体的なプロセスは、他の実施の形態と同
様または類推できるので、詳細な説明は省略する。
【0120】この実施の形態では、まず半導体基板上
に、酸触媒化学増幅ポジ型レジストによる通常のフォト
リソグラフィによりレジストパターンを形成する。次
に、前記パターン上に光照射などにより塩基を発生する
有機膜、つまり光塩基発生剤を含む有機膜を塗布し、こ
れに光照射して塩基を発生させる。そして、熱処理によ
り、塩基をレジストパターン中に拡散させ、かつその酸
触媒作用でレジストパターン(レジスト残し部分)の表
面層をアルカリ現像液に可溶化させるように熱処理を行
なう。その後、前記有機膜と前記可溶化層をアルカリ現
像液で剥離することにより、当初形成されたレジストパ
ターン(レジスト残し部分)を細らせることができる。
また、光照射の際フォトマスクを使用し、選択的に露光
することにより、レジストパターン(レジスト残し部
分)を選択的に細くすることができる。
【0121】実施の形態11.次に、この発明の実施の
形態11について説明する。この実施の形態では、光塩
基発生剤を含む塩基性の有機膜によってレジスト修飾を
行い、微細なレジストパターンを得る方法について説明
する。この発明の実施の形態11は、実施の形態5にお
いて用いた、酸発生剤を含む酸性有機膜9aに代えて、
塩基発生剤を含む塩基性有機膜を用いるものである。
【0122】図13は、この発明の実施形態11による
半導体装置の製造方法、具体的には、微細レジストパタ
ーンの形成方法を説明するための図であり、レジストパ
ターンの形成方法の各工程を示す部分断面図である。図
13を参照して、先ずステップ1において、実施の形態
1のステップ1と同様に、半導体基板2の上に、通常の
フォトリソングラフィにより、酸触媒化学増幅ポジ型レ
ジストによる0.25μm幅L/Sのレジストパターン
6を形成する。
【0123】次にステップ2において、レジストパター
ン6を含む半導体基板2の上に、光塩基発生剤を含む塩
基性の有機膜9cを形成する。これは、実施の形態2に
おける光酸発生剤を含む有機膜に代えて、あるいは、実
施の形態5の光酸発生剤を含む酸性の有機膜に代えて、
形成するものである。具体例としては、[[(2-ニトロベ
ンジル)オキシ]カルボニル]シクロヘキシルアミンを約
3wt%、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ドを約10wt%、およびベースポリマーとしてポリビ
ニルピロリドンを含む水溶液をスピンコートして形成す
る。
【0124】次に、ステップ3〜5において、実施の形
態2のステップ3〜5と同様の処理を行う。具体的に
は、ステップ3において、実施の形態2と同様に、0.
25μm幅L/Sのレジストパターン6に対し、線幅を
細くしたい部分のみ開口10aを有する、所望のパター
ンを含むフォトマスク10を用い、有機膜9cに対しH
gランプのi線により200〜1000mJ/cm2
光照射を行う。有機膜9cには、この露光処理によって
露光された部分のみに選択的に塩基成分が生成する。
【0125】次に、ステップ4において、ウェーハ1に
対して、60〜140℃で約1〜3分間の熱処理を行
う。これにより、光照射により発生した塩基成分と有機
膜9cに含まれていた塩基成分とを酸触媒化学増幅ポジ
型レジストのレジストパターン6(残しパターン)中に
拡散させ、且つその酸触媒作用でレジストパターン6
(レジスト残し部分)の表面層をアルカリ現像液に可溶
化させ、可溶化層をつくる。この際、光照射を受けない
有機膜9cの部分では、もとから含まれていた塩基成分
が拡散し、レジストパターン6の表面に薄い可溶化層1
1dが形成される。光照射を受けた有機膜9cの部分で
は、多くの塩基成分が含まれているため、レジストパタ
ーン6の表面には厚い可溶化層11eができる。
【0126】次に、ステップ5において、有機膜9cと
可溶化層11d,11eをアルカリ現像液で除去する。
具体的には、例えばテトラメチルアンモニウムハイドロ
オキサイドの2.38wt%現像液で剥離する。その
後、剥離後のパターン中の水分等を除去するため100
〜130℃で約1〜3分間の熱処理を行う。
【0127】結果として、レジストパターン6(レジス
ト残し部分)の線幅寸法は、有機膜9cの露光された部
分に接触するレジストパターン6の寸法が0.15μm
後退して線幅が0.10μmとなり、また未露光部分に
接触したレジストパターン6の寸法が0.05μm後退
して線幅が0.20μmとなる。このように、線幅の縮
小量が部分的に異なり、その結果0.10μmと0.2
0μmの異なる微細な線幅のレジストパターン8cを形
成することができる。
【0128】次に、この実施の形態において、有機膜9
を構成するポリマー、有機膜の形成材料の溶液、塩基発
生剤、アルカリ現像液、その他の実施の形態1、2、
7、8などで説明したことは、同様に適用できる。重複
を省くためその説明は省略する。
【0129】以上説明したように、この実施の形態で
は、まず半導体基板上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジス
トによる通常のフォトリソグラフィによりレジストパタ
ーンを形成する。次に、前記パターン上に光照射などに
より塩基を発生する成分を含む塩基性の有機膜、つまり
光塩基発生剤などを含む塩基性有機膜を塗布し、これに
光照射して塩基を発生させる。そして、熱処理により当
初から存在した塩基と新たに発生した塩基とをレジスト
パターン中に拡散させ、かつその酸触媒作用でレジスト
パターン(レジスト残し部分)の表面層をアルカリ現像
液に可溶化させるように熱処理を行なう。その後、前記
有機膜と前記可溶化層をアルカリ現像液で剥離すること
により、当初形成されたレジストパターン(レジスト残
し部分)を細らせることができる。また、光照射の際フ
ォトマスクを使用し、選択的に露光することにより、レ
ジストパターン(レジスト残し部分)を選択的に細くす
ることができる。
【0130】実施の形態12.次に、この発明の実施の
形態9について説明する。この実施の形態では、光酸発
生剤を含む塩基性の有機膜によってレジスト修飾を行
い、微細なレジストパターンを得る方法について説明す
る。この発明の実施の形態12は、実施の形態7におい
て用いた、塩基発生剤を含む酸性有機膜7に代えて、酸
発生剤を含む塩基性有機膜を用いるものである。その具
体的なプロセスは、他の実施の形態と同様または類推で
きるので、詳細な説明は省略する。
【0131】この実施の形態によれば、まず半導体基板
上に、酸触媒化学増幅ポジ型レジストによる通常のフォ
トリソグラフィによりレジストパターンを形成する。次
に、前記パターン上に、光照射など外部からの作用によ
り酸成分を発生する酸発生剤を含んだ塩基性有機膜を塗
布し、これに光照射などにより酸成分を発生させ、塩基
を酸と中和させ減少させる。そして、熱処理により光の
非照射部分に残っている塩基をその部分のレジストパタ
ーン中に拡散させ、かつその酸触媒作用でレジストパタ
ーン(レジスト残し部分)の表面層をアルカリ現像液に
可溶化させるように熱処理を行なう。その後、前記有機
膜と前記可溶化層をアルカリ現像液で剥離することによ
り、当初形成されたレジストパターン(レジスト残し部
分)を細らせることができる。また、光照射の際フォト
マスクを使用し、選択的に露光することにより、レジス
トパターン(レジスト残し部分)を選択的に細くするこ
とができる。以上のように、光酸発生剤を用いることに
より、選択的な酸の発生とこれによる塩基拡散の抑制が
可能となり、選択的な配線縮小が実現可能となる。
【0132】以上で、各実施の形態について説明した
が、これらの実施の形態に用いる有機膜の材料、有機膜
の形成材料の溶液、酸発生剤、塩基発生剤、酸成分、塩
基性成分、アルカリ現像液、その他各種の要件は、いち
いち説明することをしないが、この発明の主旨の範囲
で、相互に適用されたり、組み合わせたりすることがで
きる。例えば、実施の形態6あるいは8で説明した光増
感剤は、その後に記載した他の実施の形態にも適用でき
る。これらについては、いちいち説明することをしな
い。また、実施の形態3では、実施の形態1〜3のレジ
ストパターンを用いて半導体装置を製造する工程につい
て説明したが、これはその後に記載したすべての実施の
形態によるレジストパターンを用いることにも、適用で
きる。いずれにしても、本発明の主旨の範囲で、相互に
適用できるものである。
【0133】
【発明の効果】この発明によれば、酸あるいは塩基の拡
散、レジストの分解等の化学メカニズムによるレジスト
修飾により、露光波長の限界を超えた微細レジストパタ
ーンを安定して形成することができる。また、このよう
に形成したレジストパターンを用いて、導電膜・絶縁膜
を問わず、露光波長の限界を超えた微細パターンを安定
して形成することができ、そのような微細パターンを有
する半導体装置を形成することができる。また、適当な
露光マスクを通して露光することにより、微細パターン
の形成を選択的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体装置の
製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方法
を、従来の方法と比較しながら説明するための図であ
り、レジストパターンの形成方法の各工程を示す部分断
面図である。
【図2】 エキシマ用化学増幅型ポジレジストのベース
樹脂と保護基との結合と分解を模式的に示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による半導体装置の
製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方法
を説明するための図であり、レジストパターンの形成方
法の各工程を示す部分断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による半導体装置の
製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方法
を説明するための図であり、レジストパターンの形成方
法の各工程を示す部分上面図である。
【図5】 この発明の実施の形態による半導体装置の製
造方法を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態による半導体装置の他
の製造方法を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態による半導体装置のさ
らに他の製造方法を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による半導体装置の
製造方法を比較説明するために、従来の方法で形成され
たホールのレジストパターンを示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による半導体装置の
製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方法
を説明するための図であり、レジストパターンの形成方
法の各工程を示す部分平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による半導体装置
の製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方
法を説明するための図であり、レジストパターンの形成
方法の各工程を示す部分断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による半導体装置
の製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方
法を説明するための図であり、レジストパターンの形成
方法の各工程を示す部分断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態7による半導体装置
の製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成方
法を説明するための図であり、レジストパターンの形成
方法の各工程を示す部分断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態11による半導体装
置の製造方法、具体的には微細レジストパターンの形成
方法を説明するための図であり、レジストパターンの形
成方法の各工程を示す部分断面図である。
【図14】 従来の方法により、ステッパーにより最適
焦点でマスクを露光してレジストパターンを形成した状
態を示す図である。
【図15】 従来の方法により、ステッパーにより焦点
がずれた状態でマスクを露光してレジストパターンを形
成した状態を示す図である。
【図16】 レジストパターンの寸法と焦点ずれの関係
を示した図である。
【符号の説明】 1 ウェーハ、 2 半導体基板、 3 段差あるいは
膜、 4 化学増幅型ポジレジスト、 5a,5b マ
スク、 6,6a,6b,6c,6d、8,8a,8
b,12 レジストパターン、 7 酸性成分を含有す
る有機膜、 9酸発生剤を含む有機膜、 9a 光酸発
生剤を含む酸性の有機膜、 9b 光塩基発生剤を含む
酸性の有機膜、 9c 光塩基発生剤を含む塩基性の有
機膜、10 マスク、 11、11a,11b,11
c,11d,11e 可溶化層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 利之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 杉野 幹二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 保田 直紀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮城 聡 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型
    レジストを用いてレジストパターンを形成する工程と、
    上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面に酸
    性成分を含有する有機膜を形成する工程と、上記有機膜
    を熱処理して上記レジストパターンの表面層をアルカリ
    現像液に可溶化させる工程と、上記熱処理後の有機膜と
    上記レジストパターンの表面層とをアルカリ現像液によ
    り除去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 上記酸性成分を含有する有機膜として、
    酸性ポリマーを用いることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記酸性ポリマーとして、ポリアクリル
    酸又はポリビニルスルホン酸を用いることを特徴とする
    請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記酸性成分を含有する有機膜として、
    ポリマーに酸成分を添加したことを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記酸成分として、アルキルカルボン
    酸、アルキルスルホン酸、サリチル酸のうちのいずれか
    を用いることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ型
    レジストを用いてレジストパターンを形成する工程と、
    上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面に塩
    基性成分を含有する有機膜を形成する工程と、上記有機
    膜を熱処理して上記レジストパターンの表面層をアルカ
    リ現像液に可溶化させる工程と、上記熱処理後の有機膜
    と上記レジストパターンの表面層とをアルカリ現像液に
    より除去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記塩基性成分を含有する有機膜とし
    て、塩基性ポリマーを用いることを特徴とする請求項6
    に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記塩基性ポリマーとして、ポリビニル
    ピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルイミ
    ド、ポリビニルアミンのうちいずれか1種類、または、
    2種類以上の混合物、あるいは、その塩を用いることを
    特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記塩基性成分を含有する有機膜とし
    て、ポリマーに塩基性成分を添加したことを特徴とする
    請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記塩基性成分として、テトラメチル
    アンモニウムハイドロオキサイド、エタノールアミン、
    アンモニアのうちのいずれかを用いることを特徴とする
    請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記ポリマーとして、ポリビニルアル
    コール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリ
    ビニルアミン、ポリビニルアセタールのうちのいずれか
    を用いることを特徴とする請求項4又は9に記載の半導
    体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ
    型レジストを用いてレジストパターンを形成する工程
    と、上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面
    に光照射により酸を発生する有機膜を形成する工程と、
    上記有機膜に光照射して酸を発生させ熱処理して上記レ
    ジストパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶化させ
    る工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジストパ
    ターンの表面層とをアルカリ現像液により除去する工程
    とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ
    型レジストを用いてレジストパターンを形成する工程
    と、上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面
    に光照射により酸を発生する酸性の有機膜を形成する工
    程と、上記有機膜に光照射して酸を発生させ熱処理して
    上記レジストパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶
    化させる工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジ
    ストパターンの表面層とをアルカリ現像液により除去す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ
    型レジストを用いてレジストパターンを形成する工程
    と、上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面
    に光照射により酸を発生する塩基性の有機膜を形成する
    工程と、上記有機膜に光照射して酸を発生させ熱処理し
    て上記レジストパターンの表面層をアルカリ現像液に可
    溶化させる工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レ
    ジストパターンの表面層とをアルカリ現像液により除去
    する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ
    型レジストを用いてレジストパターンを形成する工程
    と、上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面
    に光照射により塩基を発生する有機膜を形成する工程
    と、上記有機膜に光照射して塩基を発生させ熱処理して
    上記レジストパターンの表面層をアルカリ現像液に可溶
    化させる工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記レジ
    ストパターンの表面層とをアルカリ現像液により除去す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ
    型レジストを用いてレジストパターンを形成する工程
    と、上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面
    に光照射により塩基を発生する塩基性の有機膜を形成す
    る工程と、上記有機膜に光照射して塩基を発生させ熱処
    理して上記レジストパターンの表面層をアルカリ現像液
    に可溶化させる工程と、上記光照射後に上記有機膜と上
    記レジストパターンの表面層とをアルカリ現像液により
    除去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 半導体基板の上に酸触媒化学増幅ポジ
    型レジストを用いてレジストパターンを形成する工程
    と、上記レジストパターンを含む上記半導体基板の表面
    に光照射により塩基を発生する酸性の有機膜を形成する
    工程と、上記有機膜に光照射して塩基を発生させ熱処理
    して上記レジストパターンの表面層をアルカリ現像液に
    可溶化させる工程と、上記光照射後に上記有機膜と上記
    レジストパターンの表面層とをアルカリ現像液により除
    去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 上記光照射をフォトマスクを用いて選
    択的に行うことを特徴とする請求項12〜17のいずれ
    かに記載の半導体装置の製造方法
  19. 【請求項19】 上記有機膜を、純水、又は、実質的に
    レジストパターンを溶解することのない純水と有機溶剤
    との混合溶媒に可溶なポリマーを主成分として構成した
    ことを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記有機膜を構成するポリマーとし
    て、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニ
    ルピロリドン、ポリビニルアミン、ポリビニルアセター
    ルのうちのいずれかを用いることを特徴とする請求項1
    2〜17のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記光照射にHgランプのg線または
    i線もしくはKrFエキシマレーザを使用することを特
    徴とする請求項12〜17のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記光照射により酸を発生する有機膜
    は、ポリマーに光酸発生剤を添加して構成したことを特
    徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記光照射により酸を発生する有機膜
    は、光酸発生剤を含み、この光酸発生剤は上記レジスト
    パターンの感光波長とは異なる感光波長を有することを
    特徴とする請求項22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 上記光酸発生剤として、オニウム塩
    系、ジアゾベンゼンスルホン酸系、ジアゾベンゼンカル
    ボン酸系、クロロメチルトリアジン系、2,1−ナフト
    キノンジアジド−4−スルホン酸エステル系のうちのい
    ずれかを用いることを特徴とする請求項22に記載の半
    導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 上記光照射により塩基を発生する有機
    膜は、ポリマーに塩基発生剤を添加して構成したことを
    特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 上記光照射により塩基を発生する有機
    膜は、光塩基発生剤を含み、この光塩基発生剤は上記レ
    ジストパターンの感光波長とは異なる感光波長を有する
    ことを特徴とする請求項25に記載の半導体装置の製造
    方法。
  27. 【請求項27】 上記光塩基発生剤として、遷移金属錯
    体、ベンジルカルバメート化合物、あるいはオキシム化
    合物のうちのいずれかを用いることを特徴とする請求項
    25に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 上記光酸塩基発生剤として、紫外線照
    射により有機アミン類を発生するものを用いることを特
    徴とする請求項25に記載の半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 上記有機膜に光増感剤を添加したこと
    を特徴とする請求項12〜28のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 上記光増感剤として、芳香族炭化水素
    化合物、芳香族ニトロ化合物、芳香族ケトン化合物、芳
    香族アミノ化合物、フェノール性化合物、キノン化合
    物、アントラセン化合物、クマリン誘導体、フタロシア
    ニン化合物、ポルフィリン化合物、アクリジン化合物、
    キサンテン化合物のいずれかを用いることを特徴とする
    請求項29に記載の半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 上記有機膜中に有機塩基性成分を添加
    することを特徴とする請求項1〜5、11〜14、22
    〜24のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 上記有機塩基性成分として、テトラメ
    チルアンモニウムハイドロオキサイド、エタノールアミ
    ン、アンモニアのうちのいずれかを用いることを特徴と
    する請求項31に記載の半導体装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 上記有機膜中に界面活性剤を添加する
    ことを特徴とする請求項1〜32のいずれかに記載の半
    導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 上記アルカリ現像液として、テトラメ
    チルアンモニウムハイドロオキサイドの1〜5wt%の
    アルカリ水溶液、またはこのアルカリ水溶液に10wt
    %以下のアルコールを添加したものを用いることを特徴
    とする請求項1〜33のいずれかに記載の半導体装置の
    製造方法。
  35. 【請求項35】 上記有機膜の形成材料の溶液として、
    純水、又は、実質的にレジストパターンを溶解すること
    のない純水と有機溶剤との混合溶媒を用いることを特徴
    とする請求項1〜34のいずれかに記載の半導体装置の
    製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項1〜35のいずれかに記載の半
    導体装置の製造方法によって製造されたことを特徴とす
    る半導体装置。
JP11062047A 1998-03-09 1999-03-09 半導体装置の製造方法及び半導体装置 Pending JP2000035672A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11062047A JP2000035672A (ja) 1998-03-09 1999-03-09 半導体装置の製造方法及び半導体装置
US09/371,499 US6180320B1 (en) 1998-03-09 1999-08-10 Method of manufacturing a semiconductor device having a fine pattern, and semiconductor device manufactured thereby

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5668698 1998-03-09
JP13005298 1998-05-13
JP10-56686 1998-05-13
JP10-130052 1998-05-13
JP11062047A JP2000035672A (ja) 1998-03-09 1999-03-09 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000035672A true JP2000035672A (ja) 2000-02-02
JP2000035672A5 JP2000035672A5 (ja) 2006-04-06

Family

ID=27295998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11062047A Pending JP2000035672A (ja) 1998-03-09 1999-03-09 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000035672A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184673A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd レジストパターン形成方法
US6811817B2 (en) 2001-07-05 2004-11-02 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Method for reducing pattern dimension in photoresist layer
JP2007047822A (ja) * 2006-10-26 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp レジスト材料
US7338750B2 (en) 2002-01-25 2008-03-04 Fujitsu Limited Resist pattern thickness reducing material, resist pattern and process for forming thereof, and semiconductor device and process for manufacturing thereof
WO2009119806A1 (ja) 2008-03-28 2009-10-01 旭化成ファインケム株式会社 ビニルスルホン酸、その重合体及びその製造方法
JP2010072072A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Az Electronic Materials Kk 基板処理液およびそれを用いたレジスト基板処理方法
US7727707B2 (en) 2004-12-10 2010-06-01 Panasonic Corporation Barrier film material and pattern formation method using the same
WO2010097856A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 パナソニック株式会社 パターン形成方法
US7820367B2 (en) 2004-10-04 2010-10-26 Fujitsu Limited Resist pattern thickening material and process for forming resist pattern, and semiconductor device and process for producing the same
WO2011155347A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 東京応化工業株式会社 レジストパターン形成方法及びパターン微細化処理剤
JP2014510954A (ja) * 2011-03-31 2014-05-01 東京エレクトロン株式会社 リソグラフィ適用において感放射線材料のラインを幅狭化する方法
JP2014170922A (ja) * 2012-12-31 2014-09-18 Rohm & Haas Electronic Materials Llc イオン注入法
WO2017176282A1 (en) * 2016-04-08 2017-10-12 Intel Corporation Two-stage bake photoresist with releasable quencher
JP2019517137A (ja) * 2016-05-13 2019-06-20 東京エレクトロン株式会社 光剤を用いた限界寸法制御

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184673A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd レジストパターン形成方法
US6811817B2 (en) 2001-07-05 2004-11-02 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Method for reducing pattern dimension in photoresist layer
US7338750B2 (en) 2002-01-25 2008-03-04 Fujitsu Limited Resist pattern thickness reducing material, resist pattern and process for forming thereof, and semiconductor device and process for manufacturing thereof
US8198009B2 (en) 2004-10-04 2012-06-12 Fujitsu Limited Resist pattern thickening material and process for forming resist pattern, and semiconductor device and process for producing the same
US7820367B2 (en) 2004-10-04 2010-10-26 Fujitsu Limited Resist pattern thickening material and process for forming resist pattern, and semiconductor device and process for producing the same
US7727707B2 (en) 2004-12-10 2010-06-01 Panasonic Corporation Barrier film material and pattern formation method using the same
JP2007047822A (ja) * 2006-10-26 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp レジスト材料
JP4518067B2 (ja) * 2006-10-26 2010-08-04 三菱電機株式会社 レジスト材料
WO2009119806A1 (ja) 2008-03-28 2009-10-01 旭化成ファインケム株式会社 ビニルスルホン酸、その重合体及びその製造方法
US9072983B2 (en) 2008-03-28 2015-07-07 Asahi Kasei Finechem Co., Ltd. Vinyl sulfonic acid, polymer thereof, and production method thereof
JP2010072072A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Az Electronic Materials Kk 基板処理液およびそれを用いたレジスト基板処理方法
US8067148B2 (en) 2009-02-27 2011-11-29 Panasonic Corporation Pattern forming method
WO2010097856A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 パナソニック株式会社 パターン形成方法
JP2011257499A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd レジストパターン形成方法及びパターン微細化処理剤
WO2011155347A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 東京応化工業株式会社 レジストパターン形成方法及びパターン微細化処理剤
JP2014510954A (ja) * 2011-03-31 2014-05-01 東京エレクトロン株式会社 リソグラフィ適用において感放射線材料のラインを幅狭化する方法
JP2014170922A (ja) * 2012-12-31 2014-09-18 Rohm & Haas Electronic Materials Llc イオン注入法
WO2017176282A1 (en) * 2016-04-08 2017-10-12 Intel Corporation Two-stage bake photoresist with releasable quencher
US11315798B2 (en) 2016-04-08 2022-04-26 Intel Corporation Two-stage bake photoresist with releasable quencher
US11955343B2 (en) 2016-04-08 2024-04-09 Intel Corporation Two-stage bake photoresist with releasable quencher
JP2019517137A (ja) * 2016-05-13 2019-06-20 東京エレクトロン株式会社 光剤を用いた限界寸法制御

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6180320B1 (en) Method of manufacturing a semiconductor device having a fine pattern, and semiconductor device manufactured thereby
US5858620A (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
KR100343697B1 (ko) 반도체장치및그의제조방법
JP3723670B2 (ja) 周波数2重化ハイブリッド・フォトレジスト
US7396482B2 (en) Post exposure resist bake
JP2002006512A (ja) 微細パターン形成方法、微細パターン形成用材料、およびこの微細パターン形成方法を用いた半導体装置の製造方法
EP1223470A1 (en) Method for forming pattern
JP2000035672A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2007047782A (ja) 半導体基板の液浸リソグラフィ形成方法および半導体ウェハの処理方法
JPH07261393A (ja) ネガ型レジスト組成物
JP2001033984A (ja) パターン形成方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法、並びに半導体装置
JPH07261392A (ja) 化学増幅レジスト及びこれを用いるレジストパターンの形成方法
US20040072096A1 (en) Micropattern forming material and fine structure forming method
JP2004086203A (ja) 微細パターン形成材料および電子デバイスの製造方法
JP2000035672A5 (ja)
US5876904A (en) Method of providing a positive resist pattern
JP2001194785A (ja) レジストパターン微細化材料及びこの材料を用いた半導体装置の製造方法並びにこの製造方法を用いた半導体装置
KR0160921B1 (ko) 레지스트 패턴의 형성방법
KR100280857B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법 및 반도체 장치
JPH09320930A (ja) パターン形成方法およびパターン形成装置
JP3684518B2 (ja) レジスト・パターン形成方法
JP3299215B2 (ja) パターン形成方法
JPH10246959A (ja) レジストパターン形成方法およびレジスト材料
TWI825960B (zh) 半導體裝置的製造方法
US20040058271A1 (en) Pattern formation material, water-soluble material and pattern formation method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602