JP2001033984A - パターン形成方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法、並びに半導体装置 - Google Patents

パターン形成方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法、並びに半導体装置

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JP2001033984A
JP2001033984A JP11201611A JP20161199A JP2001033984A JP 2001033984 A JP2001033984 A JP 2001033984A JP 11201611 A JP11201611 A JP 11201611A JP 20161199 A JP20161199 A JP 20161199A JP 2001033984 A JP2001033984 A JP 2001033984A
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Naoki Yasuda
直紀 保田
Toshiyuki Toyoshima
利之 豊島
Takeo Ishibashi
健夫 石橋
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光波長限界を超えるパターン形成を可能と
するパターン形成方法を得る。 【解決手段】 第1のネガ型レジストパターン6aに、
塩基性の有機膜を設け、熱処理して、第1のネガ型レジ
ストパターン6aの表面部へ塩基性成分を拡散し、剥離
液により有機膜と第1のネガ型レジストパターン6aの
表面部を溶解除去して第2のネガ型レジストパターン8
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細なパターンの
形成方法とこれを用いた半導体装置の製造方法と半導体
装置に関するものである。さらに詳しくは、LSI半導
体素子、液晶表示パネル、プリント基板などの微細加工
におけるネガ型レジストパターンの形成方法に関するも
ので、高精度で微細なネガ型レジストパターンの形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10(a)〜(c)は、従来のフォト
リソグラフィーによるレジストパターンの形成方法を工
程順に示す説明図であり、図において、2は半導体基
板、3は配線等による段差、4は化学増幅型のネガ型レ
ジスト膜、5はフォトマスクで5aはその開口部、6
b、6cはレジストパターンである。
【0003】まず、段差3が形成された半導体基板2の
上に、エキシマ用化学増幅型ネガレジスト4を2000
〜20000Åの膜厚で塗布する{図10(a)}。な
お、上記ネガレジスト4を塗布する前に、段差3が形成
された半導体基板2表面をヘキサメチレンジシラザン等
により処理し、レジスト4との密着性を強化してもよ
い。また、レジスト4上に上層材を塗布してもよい。ま
た、塗布後に熱処理を行ってもよい。
【0004】次に、0.15μmの線幅のパターン(開
口部5aに相当)が得られるように調整したフォトマス
ク5(5:1縮小投影露光の場合は、0.75μmの線
幅)を用いて、エキシマ用化学増幅型ネガレジスト4に
向けて露光光としてKrFを選択的に照射する{図10
(b)}。なお、露光は半導体基板2上の段差3の下部
に焦点を合わせて行う。次に、現像処理をおこない、半
導体基板2上では、0.15μmのレジストパターン6
b、段差3上では0.20μmのレジストパターン6c
が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
パターン形成方法では、半導体基板2上では、0.15
μmのレジストパターン6bが、段差3上では0.20
μmのレジストパターン6cが得られ、刊行物{半導体
集積回路用レジスト材料ハンドブック、1996年 リ
アライズ社刊 第278頁}に示すように、レジストパ
ターンのデフォーカス依存性により、パターンの線幅に
変動が生じる。
【0006】つまり、上記従来のレジストパターンの形
成方法に示すように、ステッパーにより最適焦点で露光
してネガ型レジストパターンを形成した場合は、ステッ
パーの光源波長より大きい線幅のレジストパターンおよ
び光源波長以下の微細な線幅のレジストパターンとも、
フォトマスクのパターンにほぼ忠実にレジストパターン
を形成することができる。しかし、ステッパーにより焦
点がずれた状態で露光してネガ型レジストパターンを形
成した場合では、ステッパーの光源波長より大きい線幅
のレジストパターンは問題なくフォトマスクのパターン
にほぼ忠実な寸法を得ることができるが、光源波長以下
の微細な線幅のレジストパターンでは、寸法変動が大き
くなり所望の寸法が得られないという問題があった。つ
まり、従来の露光によるフォトリソグラフィ技術では、
その露光波長の限界を超える微細なレジストバターンを
安定して形成することは困難であった。
【0007】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、露光波長限界を超えるパターン形成
を可能とするパターン形成方法を得ることを目的とする
ものである。また、上記パターン形成方法を用いること
により、微細なパターンを有する半導体装置の製造方法
と半導体装置を得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のパタ
ーン形成方法は、ネガ型レジスト膜を露光し現像して第
1のネガ型レジストパターンを形成する第1の工程、こ
の第1のネガ型レジストパターンの表面に有機膜を設け
る第2の工程、並びに上記第1のネガ型レジストパター
ンの一部と上記有機膜を除去して第2のネガ型レジスト
パターンを形成する第3の工程を施す方法である。
【0009】本発明に係る第2のパターン形成方法は、
上記第1のパターン形成方法において、有機膜が、塩基
性有機膜の方法である。
【0010】本発明に係る第3のパターン形成方法は、
上記第1または第2のパターン形成方法において、第1
の工程と第2の工程の間または第2の工程と第3の工程
の間で熱処理する工程を施す方法である。
【0011】本発明に係る第4のパターン形成方法は、
上記第1ないし第3のいずれかのパターン形成方法にお
いて、第1の工程と第2の工程の間、または第2の工程
と第3の工程の間で、光照射する工程を施す方法であ
る。
【0012】本発明に係る第5のパターン形成方法は、
上記第4のパターン形成方法において、選択的に光照射
する方法である。
【0013】本発明に係る第6のパターン形成方法は、
上記第2のパターン形成方法において、塩基性有機膜が
塩基性樹脂の方法である。
【0014】本発明に係る第7のパターン形成方法は、
上記第6のパターン形成方法において、塩基性樹脂がポ
リビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリ
ルイミド、ポリビニルアミンまたはポリアクリルアミン
の方法である。
【0015】本発明に係る第8のパターン形成方法は、
上記第2のパターン形成方法において、塩基性有機膜
が、塩基成分を含有する樹脂の方法である。
【0016】本発明に係る第9のパターン形成方法は、
上記第8のパターン形成方法において、樹脂がポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルアセター
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリ
ルイミド、ポリエチレングリコール、ポリエーテルポリ
オールまたはポリエステルポリオールであり、塩基成分
が、アミノ化合物、イミノ化合物、水酸化物、ピリジン
塩基またはそれらの化合物塩の方法である。
【0017】本発明に係る第10のパターン形成方法
は、上記第2のパターン形成方法において、塩基性有機
膜に酸性成分または界面活性剤を添加する方法である。
【0018】本発明に係る第11のパターン形成方法
は、上記第10のパターン形成方法において、酸性成分
が、アルキルカルボン酸、アルキルスルホン酸またはサ
リチル酸の方法である。
【0019】本発明に係る第12のパターン形成方法
は、上記第1ないし第6のいずれかのパターン形成方法
において、第1のネガ型レジストパターンの表面部と有
機膜を剥離液により溶解除去して第2のネガ型レジスト
パターンを形成する方法である。
【0020】本発明に係る第13のパターン形成方法
は、上記第1ないし第6のいずれかのパターン形成方法
において、ネガ型レジストが、化学増幅型ネガレジスト
の方法である。
【0021】本発明に係る第14のパターン形成方法
は、上記第13のパターン形成方法において、化学増幅
型ネガ型レジストが、残存するフェノール性水酸基によ
る酸性膜の方法である。
【0022】本発明に係る第15のパターン形成方法
は、上記第12ないし第14のいずれかのパターン形成
方法において、剥離液が塩基性剥離液の方法である。
【0023】本発明に係る第16のパターン形成方法
は、上記第15のパターン形成方法において、塩基性剥
離液が、アミノ化合物、イミノ化合物、水酸化物、ピリ
ジン塩基もしくはこれらの化合物塩である塩基性化合物
を水溶液、有機溶剤、または有機溶剤と水との混合溶剤
に添加したものの方法である。
【0024】本発明に係る第17のパターン形成方法
は、上記第15または第16のパターン形成方法におい
て、塩基性剥離液が、テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド含有塩基性水溶液またはこの塩基性水溶液
にアルコールを添加したものの方法である。
【0025】本発明に係る第18のパターン形成方法
は、上記第12ないし第14のいずれかのパターン形成
方法において、剥離液が、有機溶剤または水と有機溶剤
との混合溶剤を用いる方法である。
【0026】本発明に係る第19のパターン形成方法
は、上記第16または18のパターン形成方法におい
て、水と有機溶剤との混合割合を調整して溶解除去量を
制御する方法である。
【0027】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に、ネガ型レジスト膜を形成した後
に、上記第1ないし19のいずれかのパターン形成方法
によりレジストパターンを形成する方法である。
【0028】本発明に係る第1の半導体装置は、上記第
1の半導体装置の製造方法により製造したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の第1の実
施の形態のパターン形成方法は、半導体基板上に、ネガ
型レジスト(第1のネガ型レジストパターン)をパター
ン形成した(第1の工程)後に、形成したレジストパタ
ーン上に例えば塩基性の有機膜を形成し(第2の工
程)、上記有機膜の塩基成分をレジスト中に拡散させ、
レジストパターンの表面層を可溶化させ、上記有機膜と
上記可溶化させたレジストパターンの表面層を例えば剥
離液により除去する(第3の工程)方法で、露光波長以
下のサイズを有するパターン(第2のネガ型レジストパ
ターン)の形成を実現することができる。また、上記第
2と第3の工程の間、即ち第1のネガ型レジストパター
ン上に塩基性の有機膜を形成した後、熱処理により、上
記有機膜の塩基成分を効率的に第1のネガ型レジストパ
ターンへ拡散することができる。
【0030】また、上記塩基性有機膜材料として、例え
ばポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリア
クリルイミドもしくはポリビニルアミンまたはその塩等
のそれ自体が塩基性の塩基性樹脂を用いることができ
る。これらの樹脂は上記に限定されるものではなく、塩
基性を有するポリマーまたはオリゴマーで基板上に均一
に塗布できるものであれば何でも良く、特に、水溶性樹
脂が塗布時に第1のネガ型レジストパターンが変質する
ことが防止されるため好ましい。
【0031】また、上記塩基性有機膜として、樹脂に塩
基成分を添加した有機膜材料を用いることができる。上
記樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸、ポリビニルアセタール、ポリエチレンオキサイド、
ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レンイミン、ポリアクリルイミド、ポリエチレングリコ
ール、ポリエーテルポリオールもしくはポリエステルポ
リオールまたはその塩等を用いることができ、これに限
定されるものではなく、レジストパターンを溶解させな
い溶剤に溶解するポリマーまたはオリゴマーで基板上に
均一に塗布できるものであれば、特に限定されない。特
に、水溶性樹脂が好ましい。
【0032】また、上記塩基成分としては、アミノ化合
物、イミノ化合物、水酸化物もしくはピリジン塩基また
はそれらの化合物塩を用いることができ、例えば、テト
ラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、エタノール
アミン、トリエチルアミン、アンモニア、メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘ
キシルアミン、シクロヘキシルアミン、デシルアミン、
セシルアミン、ヒドラジン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、ベンジルアミン、アニリン、
ナフチルアミン、フェニレンジアミン、トルエンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、ヘキサメチルテトラミ
ン、ピペリジンまたはピペラジンなどが挙げられ、特に
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、エタノ
ールアミンまたはアンモニア等の有機アミンが好ましい
が、上記に限定されるものではなく、レジストパターン
を溶解させない溶剤に溶解するものであれば、特に限定
されない。
【0033】また、上記有機膜材料を用いて有機膜を形
成する場合の上記溶剤としては、水が好ましいが、レジ
ストパターンを溶解させない有機溶剤または有機溶剤と
水との混合溶剤が用いられる。
【0034】また、上記塩基性有機膜中に酸性成分を添
加することにより、塩基性有機膜からレジストへの塩基
の拡散長を抑制する効果がある。上記酸性成分として
は、アルキルカルボン酸、アルキルスルホン酸またはサ
リチル酸等を用いることができる。
【0035】また、上記有機膜中に、成膜性向上させる
目的で界面活性剤を添加剤として含むことができる。界
面活性剤は、少量の添加で基板上に均一に成膜させるこ
とができれば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面
活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤または
フッ素系界面活性剤が良く、例えば、エチレンオキサイ
ド付加物、ポリエチレングリコール誘導体、レシチン誘
導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエ
チレンヒマシ油もしくは硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンステロールもしくは水素添加ステロール、ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリ
ンアルコールもしくはミツロウ誘導体、ポリオキシエチ
レンアルキルアミンもしくは脂肪酸アミド、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸もしくはリン酸塩、ア
ルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩とポリ
オキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、スルホン酸塩、第4級アンモニウ
ム塩、オクチルピロリドン、アルキルピロリドン、アル
キルピリジニウム塩、酢酸ベタイン型両性界面活性剤、
イミダゾリン型両性界面活性剤、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドとのブロック重合型非イオン系界
面活性剤、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフ
ルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルポ
リオキシエチレンエタノール、パーフルオロアルキル第
4アンモニウムヨウ化物、フッ素化アルキルエステルま
たはパーフルオロアルキルポリエチレンオキサイドなど
が挙げられる。特に、水溶性界面活性剤が好ましい。
【0036】また、上記ネガ型レジストとしては、剥離
液による表面処理により再溶解可能なものを用いるが、
例えば、化学増幅型ネガレジストを用いる。化学増幅型
ネガレジストとしては、特に、酸触媒化学増幅型ネガレ
ジストが好ましい。酸触媒化学増幅型ネガレジストとし
ては、例えばノボラック樹脂、メラミン(架橋剤)およ
び酸発生剤から構成されるもので、架橋した部分はフェ
ノール性水酸基が残存している酸性膜である。
【0037】また、上記酸触媒化学増幅型ネガレジスト
を用いた場合、上記剥離液として、塩基性剥離液を用い
ることが好ましい。塩基性剥離液としては、例えば、ア
ミノ化合物、イミノ化合物、水酸化物、ピリジン塩基も
しくはそれらの化合物塩などの塩基性化合物を溶剤に溶
解したものが用いられ、溶剤としては、水溶液、有機溶
剤または有機溶剤と水との混合溶剤が挙げられる。ま
た、塩基性化合物濃度を調整することにより、レジスト
の溶解量を制御することができる。上記塩基性化合物と
しては、例えば、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド、エタノールアミン、トリエチルアミン、アン
モニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルア
ミン、デシルアミン、セシルアミン、ヒドラジン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ベンジ
ルアミン、アニリン、ナフチルアミン、フェニレンジア
ミン、トルエンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、
ヘキサメチルテトラミン、ピペリジンまたはピペラジン
などが挙げられるが、上記に限定されるものではなく、
溶剤に溶解するものであれば何でも良い。具体例とし
て、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド含有
塩基性水溶液、またはこの塩基性水溶液にアルコールな
どの極性有機溶剤を添加したものが挙げられる。
【0038】また、上記剥離液として、有機溶剤または
水と有機溶剤との混合溶剤を用いることができる。有機
溶剤としては、アルコール系、ケトン系、エーテル系、
エステル系、ハロゲン化炭化水素系、ベンゼン系、アル
コキシベンゼン系、環状ケトン系などで、例えばトルエ
ン、キシレン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、
フェノール、ベンゼン、ピリジン、シクロヘキサン、ジ
オキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセトン、酢酸t―ブチル、酢酸n―ブチル、酢酸
エチル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、イソ
プロピルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、N―メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、
N,N’―ジメチルホルムアミド、エタノール、メタノ
ール、イソプロパノール、ブチルアルコール、エチレン
グリコール、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、n―
ブチルエーテル、n―ヘキサン、n―ヘプタン、メトキ
シベンゼン、エトキシベンゼン、フェネトール、ベラト
ロール、γ−ブチロラクトンまたはクロロホルムなどが
挙げられ、それらの溶剤の単独またはレジスト膜に用い
る材料の溶解性に合わせて、レジストパターンを完全溶
解しない範囲で混合すれば良い。特に、レジストパター
ンを溶解させる良溶剤である極性有機溶剤と貧溶剤であ
る水との混合液を剥離液とするのが好ましい。
【0039】以下、本実施の形態を図を用いて説明す
る。図1(a)〜(f)は、本発明の第1の実施の形態
のレジストパターンの形成方法を工程順に示す説明図で
あり、2は半導体基板、3は配線等による段差、4は例
えば化学増幅型のネガレジスト膜、5はフォトマスクで
5aはその開口部、6aは第1のネガ型レジストパター
ン、7は有機膜で、加熱により塩基を発生する。8は第
2のネガ型レジストパターン、11は表面可溶層であ
る。
【0040】まず、段差3が形成された半導体基板2の
上に、エキシマ用化学増幅型ネガレジスト膜4を200
0〜20000Åの膜厚で設ける{図1(a)}。尚、
上記ネガレジストを塗布する前に上記半導体基板2表面
をヘキサメチレンジシラザン等により処理し、レジスト
膜4との密着性を強化してもよい。また、レジスト膜4
上に上層材を塗布してもよい。また、塗布後に熱処理を
行ってもよい。さらには、反射防止膜を形成してもよ
い。
【0041】次に、0.25μmの線幅のパターン(開
口部5aの幅に相当)が得られるように調整したフォト
マスク5(5:1縮小投影露光の場合は、1.25μm
の線幅)を用いて、半導体基板2の段差3の下部に焦点
を合わせて、エキシマ用化学増幅型ネガレジスト膜4に
向けて選択的に露光光(KrF光)を照射した。
【0042】次に、PEB(露光後ベーク)を行った
後、現像処理を行うと、本実施の形態では、露光光の波
長よりパターンの寸法が大きいので、段差3上部でも下
部でも、0.25μmの第1のネガ型レジストパターン
6aが得られた{図1(c)}。
【0043】次に、第1のネガ型レジストパターン6a
上に、上記ネガ型レジストパターン6a中に塩基を拡散
させるための有機膜7として、例えばポリアクリルイミ
ドを塗布する。その後、ホットプレート(図示せず)の
上に載せて、有機膜7に対して、120℃、60秒の熱
処理を行うのが好ましい。これは、有機膜7を加熱して
塩基を第1のネガ型レジストパターン6aへの拡散を促
進させることにより、第1のネガ型レジストパターン6
aを部分的に剥離液に可溶化させるためで、このように
して、第1のネガ型レジストパターン6aの表面に表面
可溶層11を形成する。
【0044】次に、モノエタノールアミンを5wt%、
エタノールを20wt%を添加した水溶液を塩基性剥離
液として浸漬処理を行うと、第1のネガ型レジストパタ
ーン6aの表面可溶層11と有機膜7が溶解し、線幅
が、0.10μmシュリンクし、0.15μmの第2の
ネガ型レジストパターン8が得られた。
【0045】なお、上記熱処理温度を高くすること、ま
た熱処理時間を長くすることで、表面可溶層11の厚み
は大きくなり、線幅のシュリンク量は大きくなる。ま
た、上記第1と第2の工程の間、即ち上記有機膜を設け
る前に、熱処理を第1のネガ型レジストパターンに施す
と、第1のネガ型レジストパターンの架橋が追加され、
表面可溶層11の厚みは小さくなり、線幅のシュリンク
量は小さくなる。
【0046】本実施の形態において、塩基性の有機膜を
上層膜として用いるが、上層膜は樹脂単独あるいはその
他の成分と混合したものが適用できる。
【0047】上記第1と第2の工程の間、または上記第
2と第3の工程の間に、光照射を行い、上記剥離により
溶解除去可能なレジストパターンの表面層の厚みを制御
することができるが、詳細は下記実施の形態3に示す。
【0048】なお、有機膜7を熱処理して、第1のネガ
型レジストパターン6aの表面可溶層11を塩基性水溶
液の剥離液に可溶化させるメカニズムは次のように説明
される。エキシマ用化学増幅型ネガレジストでは、ノボ
ラック樹脂、メラミン(架橋剤)と酸発生剤から構成さ
れるものが広く使用されており、アルカリ可溶性になっ
ている。これに光照射すると、酸が発生し、ノボラック
樹脂とメラミンとの間で架橋反応が起こって分子量が増
加し、所定濃度のテトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド含有のアルカリ現像液に難溶化する。すなわ
ち、このレジストの特徴は、照射部と未照射部との塩基
性剥離液に対する溶解度差が大きいことである。しか
し、光照射で架橋させた部分の分子構造には、フェノー
ル性水酸基が残存するため、塩基の濃度や種類によって
は可溶化する。したがって、第1のネガ型レジストパタ
ーン6aに熱処理によって発生した塩基を作用させる
と、レジスト表面層は高い濃度の塩基が供給されること
になり、アルカリ可溶となり、塩基性剥離液で処理する
ことにより、レジスト中に塩基が拡散した部分のみが溶
解し、レジストパターン幅(レジストの残し部分)を細
くすることができ、これにより、露光波長以下の微細パ
ターンを安定して形成することができる。
【0049】なお、上記説明では、半導体基板2の上に
レジストパターンを形成する場合を挙げた。しかし、半
導体装置の製造におけるレジストパターンの形成は、半
導体基板の上だけではなく、シリコン酸化膜などの絶縁
膜の上またはポリシリコン膜、金属膜などの各種の膜の
上に形成される。本実施の形態は、これら全ての下地膜
の上にレジスト膜を形成する際に適用できるものとす
る。この明細書で、「半導体基板の上に」という場合
は、これら全ての場合を含むものとする。
【0050】実施の形態2.図2(a)〜(d)は、本
発明の第2の実施の形態のパターン形成方法で、具体的
には間隔の狭いホールパターンの形成方法を上面から示
して工程順に示す説明図であり、17は第1のネガ型レ
ジストパターン、18は第2のネガ型レジストパターン
である。
【0051】図3は、従来の方法により形成したホール
パターンを示す平面図で、19はホールパターン、20
はディンプルである。即ち、従来技術により、KrF用
酸触媒化学増幅型ネガレジストを用いてパターンを得る
と、ホール間隔の狭いパターン、例えば、図3に示すよ
うに、ホールサイズが0.30μm、ホール間隔が0.
18μm(露光波長より小)のアレイパターンの形成
で、ハーフトーンマスクを用いた場合、サブピークによ
りディンプル(くぼみ)20が発生し、エッチング後に
不要な穴が空いてしまう。
【0052】しかし、本実施の形態においては、下記の
ように、サブピークの影響が少なく、ディンプルが発生
しない。以下、本実施の形態を図2を用いて説明する。
まず、半導体基板上に、通常のフォトリソグラフィによ
り、KrFレーザ用化学増幅型ネガレジストによるホー
ルサイズが0.24μm、ホール間隔が0.24μmの
第1のネガ型レジストパターンであるホールパターン1
7を形成する{図2(a)}。このように、光源波長
(この場合、0.24μm)以上のホール間隔の場合
は、フォーカスマージンに余裕があり、サブピークの影
響が少なく、図3に示したようなディンプルは発生しな
い。
【0053】次に、第1のネガ型レジストパターン17
を含む半導体基板上に塩基成分を含む有機膜7を形成す
る{図2(b)}。次に、実施の形態1と同様に、熱処
理を行い、これにより、第1のネガ型レジストパターン
17の表面可溶層11を形成する{図2(c)}。な
お、この後、第1のネガ型レジストパターンの露光処理
を行って、架橋密度を制御し、次ステップの剥離処理で
除去する表面可溶層11の厚みを制御しても良いが詳細
は下記実施の形態3に示す。
【0054】実施の形態1と同様に、第1のネガ型レジ
ストパターンの表面可溶層11と有機膜7を剥離液で除
去する。具体的には、テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイドの3.0wt%水溶液を剥離液として剥離
する。結果として、有機膜の露光された部分のレジスト
ホールパターンの寸法が0.06μm後退し、ディンプ
ルのないホールサイズが0.30μmの第2のネガ型レ
ジストパターンであるホールパターン18が得られた
{図2(d)}。すなわち、従来技術では得られなかっ
たホール間隔の狭い第2のネガ型レジストパターン18
を形成することができる。
【0055】本実施の形態は実施の形態1のプロセスを
レジストホールパターンに応用したものであり、生成す
るレジストパターンが異なるが、プロセスとその効果は
同様であるから、重複説明は省略する。また、この効果
は、ハーフトーンマスクやノーマルマスクを用いて形成
したレジストホールパターンに対しても適用可能であ
る。
【0056】実施の形態3.本発明の第3の実施の形態
のパターン形成方法は、上記第1または第2の実施の形
態において、上記第2と第3の工程の間、即ち第1のネ
ガ型レジストパターン上に有機膜を形成した後、熱処理
を行う前に光照射を行う方法で、上記剥離液によりレジ
ストパターンの溶解除去可能な表面可溶層の厚みを制御
することができる。
【0057】また、第1のネガ型レジストパターン形成
時および上記光照射には、Hgランプのg線、i線、K
rFエキシマ、ArFエキシマ、Deep−UV、EB
(電子線)、またはX−rayを用いることができ、上
記ネガレジストの感光波長を照射することが好ましい。
【0058】また、上記光照射をフォトマスクを用いて
行うことにより、溶解除去可能な厚さを制御する部分を
選択することができる。
【0059】以下、図面を参照して、本実施形態につい
て説明する。図4(a)〜(e)は、本発明の第3の実
施の形態のパターン形成方法、具体的には微細レジスト
パターンの形成方法を工程順に示す説明図であり、8
1、82は各々第2のネガ型レジストパターンの光照射
を経た部分とその他の部分、9は第1のネガ型レジスト
パターンの光照射された部分、10はフォトマスクで1
0aはその開口部である。
【0060】まず、半導体基板2上に、通常のフォトリ
ソグラフィにより、KrFレーザ用酸触媒化学増幅型ネ
ガレジストによる0.25μm幅L/Sの第1のネガ型
レジストパターン6aを形成する{図4(a)}。
【0061】次に、上記の0.25μm幅L/Sの第1
のネガ型レジストパターン6aに、塩基成分を含む有機
膜7を形成する。言い換えれば、塩基成分を含む樹脂に
よる膜を形成する。具体的な例としては、ベース樹脂と
してポリビニルピロリドンを溶液に対して10wt%、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドをベース
樹脂に対して3wt%を含む水溶液をスピンコートし、
ホットプレート上で60〜150℃で約10秒〜3分間
の熱処理を行うすることにより有機膜7を形成する{図
4(b)}。
【0062】上記第1のネガ型レジストパターン6aに
対し、線幅を細くしたくない部分にのみ開口10aを有
する、所望のパターンを含むフォトマスク10を用い、
有機膜7に対してKrFエキシマにより10〜3000
mJ/cm2の光照射を行う{図4(c)}。第1のネ
ガ型レジストパターン6aには、この露光処理によっ
て、露光された部分9のみに選択的に架橋反応が進行
し、より難溶化する。
【0063】次に、半導体基板2を、ホットプレートで
60〜150℃で約10秒〜3分間の熱処理を行う。こ
れにより、有機膜7中の塩基成分を第1のネガ型レジス
トパターン6a(レジストの残し部分)中に拡散させ、
且つその塩基触媒作用で第1のネガ型レジストパターン
6a(レジストの残し部分)の表面層を剥離液に可溶化
させ、表面可溶層11を形成する{図4(d)}。
【0064】次に、有機膜7と第1のネガ型レジストパ
ターン6aの表面可溶層11を剥離液で剥離、除去す
る。具体的には、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイドの2.5wt%水溶液で剥離する{図4
(e)}。その後、剥離後のパターン中の水分等を除去
するため100〜130℃で約1〜3分間の熱処理を行
う。結果として、有機膜7の露光された部分と接触する
第1のネガ型レジストパターン(レジストの残し部分)
9の寸法が0.01μm後退81したのに対し、それ以
外の部分82では0.1μm後退し、当初KrFエキシ
マレーザのフォトリソグラフィーでは形成不可能であっ
た0.15μmL/0.35μmSのレジスト配線パタ
ーン(第2のネガ型レジストパターン)を選択的に形成
することができた。
【0065】なお、有機膜材料および剥離液としては、
実施の形態1と同様のを用いることができる。また、有
機膜を熱処理して、第1のネガ型レジストパターン6a
の表面可溶層7を剥離液に可溶化させるメカニズムは、
実施の形態1で説明したところと同じであるから、重複
した説明は省略する。
【0066】即ち、本実施の形態においては、第1のネ
ガ型レジストパターンに形成した塩基性有機膜に光照射
してレジストパターンの架橋反応を促進させ、剥離液へ
の溶解性を低下させるが、上記光の照射量によるレジス
トパターンの溶解性制御や、上記熱処理時間等を調整し
て塩基の拡散長の制御により、レジストパターン寸法の
縮小量を制御させることができ、光照射の際、フォトマ
スクを使用し、選択的に露光することにより、架橋コン
トロールによる溶解性制御を行い、レジストパターンを
選択的に細くすることができる。
【0067】実施の形態4.本発明の第4の実施の形態
のパターン形成方法は、上記第3の実施の形態における
光照射を、上記第1と第2の工程の間、即ち有機膜を設
ける前に第1のネガ型レジストパターンに施す方法で、
上記剥離液によりレジストパターンの溶解除去可能な表
面可溶層の厚みを制御することができる。
【0068】図5(a)〜(e)は、本発明の第4の実
施の形態のパターン形成方法、具体的には微細レジスト
パターンの形成方法を工程順に示す説明図である。
【0069】まず、半導体基板2上に、通常のフォトリ
ソグラフィにより、KrFレーザ用酸触媒化学増幅型ネ
ガレジストによる0.25μm幅L/Sの第1のネガ型
レジストパターン6aを形成する{図5(a)}。
【0070】次に、上記の0.25μm幅L/Sの第1
のネガ型レジストパターン6aに、線幅を細くしたくな
い部分にのみ開口10aを有する、所望のパターンを含
むフォトマスク10を用い、KrFエキシマにより10
〜3000mJ/cm2の光照射を行う{図5
(b)}。第1のネガ型レジストパターン6aには、こ
の露光処理によって、露光された部分のみに選択的に架
橋反応が進行し、より難溶化する。
【0071】次に、上記第1のネガ型レジストパターン
6aに、塩基成分を含む有機膜7を形成する。言い換え
れば、塩基成分を含む樹脂による膜を形成する。具体的
な例としては、ベース樹脂としてポリビニルピロリドン
を溶液に対して10wt%、テトラメチルアンモニウム
ハイドロオキサイドをベース樹脂に対して3wt%を含
む水溶液をスピンコートし、ホットプレート上で60〜
150℃で約10秒〜3分間の熱処理を行うことにより
有機膜7を形成する{図5(c)}。
【0072】以下、実施の形態3と同様にして第2のネ
ガ型レジストパターンを形成する。結果として、第2の
ネガ型レジストパターンの光照射を経た部分81(レジ
ストの残し部分)の寸法が0.01μm後退したのに対
し、それ以外の部分82では0.1μm後退し、当初K
rFエキシマレーザのフォトリソグラフィーでは形成不
可能であった0.15μmL/0.35μmSのレジス
ト配線パターン8を選択的に形成することができた。
【0073】本実施の形態と実施の形態3とは、光照射
する段階が異なるが、プロセスとその効果は同様である
から、これ以上の重複説明は省略する。
【0074】即ち、本実施の形態では、第1のネガ型レ
ジストパターンに有機膜を設ける前に光照射してレジス
トパターンの架橋反応を促進させ、剥離液への溶解性を
低下させるが、光の照射量を調整することによりレジス
トパターンの溶解性を制御したり、熱処理時間等の調整
によって塩基の拡散長を制御して、レジストパターン寸
法の縮小量を変化させることができる。また、光照射の
際、フォトマスクを使用し、選択的に露光することによ
り、レジストパターン(レジストの残し部分)を選択的
に細くすることができる。
【0075】実施の形態5.図6(a)〜(e)は、本
発明の第4の実施の形態のパターン形成方法、具体的に
は微細レジストパターンの形成方法を上面から示して工
程順に示す説明図であり、10はフォトマスク、10a
は開口部、10bは遮蔽部、12は第2のネガ型レジス
トパターン、12aはその細くなった部分である。
【0076】まず、実施の形態3と同様にして、第1の
ネガ型レジストパターン6aを形成し{図6(a)}、
この上に有機膜7を設ける{図6(b)}。
【0077】次に、上記の0.25μm幅L/Sの第1
のネガ型レジストパターン6aに対し、線幅を細くした
い部分を遮蔽できるパターン(帯状部分10b)を含む
フォトマスク10を用い、有機膜に対してKrFエキシ
マにより10〜3000mJ/cm2の光照射を行う
{図6(c)}。本実施の形態では、帯状部分10bが
光を遮蔽し、その上下の帯状部分10aは光を照射す
る。この露光処理によって、露光された部分のみに選択
的に架橋反応が進行し、より難溶化する。
【0078】次に、実施の形態3と同様に熱処理を行
い、これにより表面可溶層11を形成する。次に、実施
の形態3と同様に、有機膜と表面可溶層11を剥離液で
除去する。具体的には、N―メチルピロリドンの3.2
0wt%水溶液で剥離する。結果として、有機膜の露光
された部分と接触するレジストパターン寸法が0.01
μm後退したのに対し、それ以外の部分では0.1μm
後退し、部分的に線幅が細くなった部分12aを有する
第2のネガ型レジストパターン12を形成することがで
きた。本実施の形態と実施の形態3とは、光照射するフ
ォトマスクのパターンが異なり、生成するレジストパタ
ーンが異なるが、プロセスとその効果は同様であるか
ら、これ以上の重複説明は省略する。
【0079】実施の形態6.上記実施の形態のパターン
形成方法により形成したレジストパターンを用いて半導
体装置を製造する工程について説明する。第1の例とし
て、図7(a)、(b)は本発明の実施の形態の半導体
装置の製造方法を工程順に示す説明図で、図中13は絶
縁膜、14は導電膜で、14a、14bは配線パターン
である。まず、半導体基板2の上に絶縁膜13を形成
し、さらにその上にポリシリコン膜あるいはアルミ膜な
どの導電膜14を形成し、この導電膜14の上に実施の
形態1の方法により、第2のネガ型レジストパターン8
を形成した{図7(a)}。次に、導電膜14を第2の
ネガ型レジストパターン8を介してエッチングすること
により、線幅が露光波長より狭い、細い配線パターン1
4aを形成した{図7(b)}。例えば、線幅が0.1
5μmの配線パターンを安定して形成することができ
る。
【0080】第2の例として、図8(a)、(b)は本
発明の実施の形態の半導体装置の製造方法を工程順に示
す説明図である。まず、半導体基板2の上に絶縁膜13
を形成し、さらにその上にポリシリコン膜あるいはアル
ミ膜などの導電膜14を形成し、この導電膜14の上に
実施の形態3の方法により、第2のネガ型レジストパタ
ーン81、82を形成した{図8(a)}。次に、導電
膜14を第2のネガ型レジストパターン81、82を介
してエッチングすることにより、例えば、線幅が0.1
5μmのごとく、線幅の細い配線パターン14aと、例
えば、線幅が0.24μmのごとく、ほぼ通常の線幅の
配線パターン14bとを形成した{図8(b)}。
【0081】第3の例として、図9(a)〜(c)は、
本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法を工程順に
示す説明図で、15は層間絶縁膜、16aは導線プラ
グ、16bは配線である。まず、半導体基板2の上に絶
縁膜13を形成し、さらにその上にポリシリコン膜ある
いはアルミ膜などの導電膜14を形成し、この導電膜1
4の上に実施の形態4の方法により、第2のネガ型レジ
ストパターン12を形成した{図9(a)}。導電膜1
4を第2のネガ型レジストパターン12を介してエッチ
ングすることにより、部分的に線幅の狭い配線パターン
14aを形成した{図9(b)}。その後さらに、層間
絶縁膜15を形成し、この層間絶縁膜15の中で細くな
った2本の配線パターン14aの間に垂直に伸びる導線
プラグ16aを形成し、層間絶縁膜15の上に形成した
配線16bと接続している{図9(c)}。この例を半
導体メモリに適用すると、配線パターン14aはワード
線、配線16bはビット線となる。
【0082】以上説明した工程の後、さらに半導体製造
工程は継続するが、これは従来から知られている方法な
ので、その説明は省略する。以上のような方法により、
露光波長の限界を超えた線幅の微細なパターンを有する
半導体装置を製造することができる。
【0083】
【実施例】実施例1.半導体基板上に化学増幅型ネガレ
ジストを用い、実施の形態1に記載のパターン形成方法
により、0.35μmL/Sのレジスト配線パターンを
形成する。即ち、まず、レジストをSiウェハー上に滴
下、回転塗布した後、80℃/90秒でプリベークを行
い、レジスト中の溶剤を蒸発させてレジストを膜厚約
0.75μmで形成した。次に、露光装置として、Kr
Fエキシマ縮小投影露光装置を用い、0.35μmL/
Sパターンを有する露光フォトマスクを用いて、レジス
トを露光した。次に、110℃/90秒でPEB(露光
後ベーク)処理を行い、続いて、アルカリ現像液{商品
名:NMD3,東京応化工業(株)製}を用いて現像を
行い、0.35μmL/Sのレジスト配線パターン(第
1のネガ型レジストパターン)を得た。
【0084】次に、重量平均分子量が10万のポリビニ
ルアミンの10wt%と、樹脂に対して3wt%のジメ
チルスルホキシドを、300ppmのパーフルオロアル
キルポリエチレンオキサイドを含む水溶液に溶解させた
上層剤を、レジストパターン上に2000rpmで回転
塗布し、約2000Åの上層膜(有機膜)を形成する。
次に、ホットプレート上に載せて、80℃〜180℃で
60秒間熱処理(MB;ミキシングベーク)を行い、塩
基成分をレジストパターン中へ拡散させ、表面に可溶層
を形成した後、表1に記載の剥離液に60秒間浸漬し、
その部分を溶解除去する。さらに、純水で洗浄し、11
0℃/60秒でポストベークを行った。
【0085】
【表1】
【0086】これにより、表1に記載する寸法の配線パ
ターンが得られた。純水を剥離液とした場合には、配線
寸法は全く変化がないが、有機溶剤または塩基の添加し
た水溶液を剥離液とした場合は、配線寸法が細くなって
いる。
【0087】また、MB温度が80℃と低い温度の場合
は、上層剤中の溶剤が蒸発しきらず残存しているため、
剥離処理後にはパターンが膨潤した。一方、150℃を
超えるMB温度では、剥離処理時に上層膜が完全に除去
できず、残渣が生じた。さらには、剥離液中の有機溶剤
または塩基の添加量が多いほど、縮小量が大きいが、あ
る添加濃度以上では溶解力が強く、パターンが完全に溶
解してしまうことがわかった。
【0088】実施例2.実施の形態3のパターン形成方
法を用いて、部分的に細くなったパターンを形成した。
即ち、まず、半導体基板上に通常のフォトリソグラフィ
により、KrFレーザ用酸触媒化学増幅型ネガレジスト
を用い、膜厚約0.7μmで0.25μm幅L/Sのレ
ジスト配線パターン(第1のネガ型レジストパターン)
を形成した。
【0089】次に、重量平均分子量が100万のポリビ
ニルアルコールの8wt%と、樹脂に対して2.5wt
%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドを、
300ppmのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステルを含む水溶液に溶解させた上層剤を、レジストパ
ターン上に2000rpmで回転塗布し、約1000Å
の上層膜(有機膜)を形成する。
【0090】次に、ホットプレート上に載せて、90℃
で60秒間熱処理を行い、0.250μm幅L/Sのレ
ジスト配線パターンに対し、線幅を細くしたくない配線
にのみ開口を有するフォトマスクを用いて、KrFエキ
シマにより50〜3000mJ/cm2の露光処理を行
った。さらに、ホットプレート上に載せて、120℃で
60秒間熱処理(MB;ミキシングベーク)を行い、塩
基成分をレジストパターン中へ拡散させ、表面に可溶層
を形成した後、テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイドを2.38wt%水溶液の剥離液に60秒間浸漬
し、その部分を溶解除去する。さらに、純水で洗浄し、
110℃/60秒でポストベークを行った(第2のネガ
型レジストパターン)。表2に露光部および未露光部の
配線寸法とその縮小量を示す。露光量が高くなるにつ
れ、露光部の配線の縮小量が小さくなっている。これ
は、露光処理によるレジスト膜の架橋密度が上昇し、耐
溶剤性が向上しているからである。
【0091】
【表2】
【0092】実施例3.絶縁膜として2000Åの酸化
膜を形成している半導体基板上に、スパッタ装置にてア
ルミ膜を形成する。このアルミ膜上に、実施の形態4の
パターン形成方法により、部分的に線幅の細くなったパ
ターンを形成した。即ち、まず、通常のフォトリソグラ
フィによりKrFレーザ用酸触媒化学増幅型ネガレジス
トを用い、膜厚約0.7μmで0.25μm幅L/Sの
レジスト配線パターン(第1のネガ型レジストパター
ン)を形成した。
【0093】次に、0.250μm幅L/Sのレジスト
配線パターンに対し、配線中の線幅を細くしたくない配
線にのみ開口を有するフォトマスクを用いて、KrFエ
キシマにより1500mJ/cm2の露光処理を行っ
た。
【0094】次に、重量平均分子量が30万のポリビニ
ルピロリドンの13wt%と、樹脂に対して2.5wt
%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドを、
300ppmのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステルを含む水溶液に溶解させた上層剤、あるいはその
上層剤中にトリフルオロ酢酸を樹脂に対して0.5wt
%添加した上層剤を、レジストパターン上に2000r
pmで回転塗布し、約2500Åの上層膜(有機膜)を
形成する。
【0095】さらに、ホットプレート上に載せて、11
5℃で60秒間熱処理(MB;ミキシングベーク)を行
い、塩基成分をレジストパターン中へ拡散させ、表面に
可溶層を形成した後、モノエタノールアミンを1.0w
t%とN−メチルピロリドンを3wt%水溶液の剥離液
に60秒間浸漬し、その部分を溶解除去する。さらに、
純水で洗浄し、110℃/60秒でポストベークを行っ
た(第2のネガ型レジストパターン)。
【0096】その結果、トリフルオロ酢酸未添加の上層
剤を用いた場合、露光部の線幅が0.22μm、未露光
部の線幅が0.13μmの部分的に線幅が異なる配線、
添加した場合は、露光部の線幅が0.23μm、未露光
部の線幅が0.16μmの部分的に線幅が異なる配線を
得た。トリフルオロ酢酸を添加することによって、配線
幅の縮小量を制御できることが判った。
【0097】図9に示すように、この形成したレジスト
パターンを介して、アルミ膜をエッチングすることによ
り、部分的に線幅の狭いアルミ配線を形成した。さら
に、層間絶縁膜および線幅が細くなった2本の配線パタ
ーンの間に、垂直に伸びる導線プラグを形成し、層間絶
縁膜上のアルミ配線と接続した。このプロセスを、半導
体メモリへ適用した。
【0098】
【発明の効果】本発明の第1のパターン形成方法は、ネ
ガ型レジスト膜を露光し現像して第1のネガ型レジスト
パターンを形成する第1の工程、この第1のネガ型レジ
ストパターンの表面に有機膜を設ける第2の工程、並び
に上記第1のネガ型レジストパターンの一部と上記有機
膜を除去して第2のネガ型レジストパターンを形成する
第3の工程を施す方法で、露光波長の限界を超えた微細
レジストパターンを安定して形成することができるとい
う効果がある。
【0099】本発明の第2のパターン形成方法は、上記
第1のパターン形成方法において、有機膜が、塩基性有
機膜の方法で、露光波長の限界を超えた微細レジストパ
ターンを安定して形成することができるという効果があ
る。
【0100】本発明の第3のパターン形成方法は、上記
第1または第2のパターン形成方法において、第1の工
程と第2の工程の間または第2の工程と第3の工程の間
で熱処理する工程を施す方法で、さらに、塩基性有機膜
の塩基成分を効率的に拡散することができるという効果
がある。
【0101】本発明に係る第4のパターン形成方法は、
上記第1ないし第3のいずれかのパターン形成方法にお
いて、第1の工程と第2の工程の間、または第2の工程
と第3の工程の間で、光照射する工程を施す方法で、第
1のネガ型レジストパターンを除去する程度を制御する
ことができるという効果がある。
【0102】本発明の第5のパターン形成方法は、上記
第4のパターン形成方法において、選択的に光照射する
方法で、第1のネガ型レジストパターンを除去する程度
を制御する場所を選択できるという効果がある。
【0103】本発明の第6のパターン形成方法は、上記
第2のパターン形成方法において、塩基性有機膜が塩基
性樹脂の方法で、露光波長の限界を超えた微細レジスト
パターンを安定して形成することができるという効果が
ある。
【0104】本発明の第7のパターン形成方法は、上記
第6のパターン形成方法において、塩基性樹脂がポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルイ
ミド、ポリビニルアミンまたはポリアクリルアミンの方
法で、露光波長の限界を超えた微細レジストパターンを
安定して形成することができるという効果がある。
【0105】本発明の第8のパターン形成方法は、上記
第2のパターン形成方法において、塩基性有機膜が、塩
基成分を含有する樹脂の方法で、露光波長の限界を超え
た微細レジストパターンを安定して形成することができ
るという効果がある。
【0106】本発明の第9のパターン形成方法は、上記
第8のパターン形成方法において、樹脂がポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルアセタール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルイミ
ド、ポリエチレングリコール、ポリエーテルポリオール
またはポリエステルポリオールであり、塩基成分が、ア
ミノ化合物、イミノ化合物、水酸化物、ピリジン塩基ま
たはそれらの化合物塩の方法で、露光波長の限界を超え
た微細レジストパターンを安定して形成することができ
るという効果がある。
【0107】本発明の第10のパターン形成方法は、上
記第2のパターン形成方法において、塩基性有機膜に酸
性成分または界面活性剤を添加する方法で、さらに、有
機膜の成膜性を向上することができるという効果があ
る。
【0108】本発明の第11のパターン形成方法は、上
記第10のパターン形成方法において、酸性成分が、ア
ルキルカルボン酸、アルキルスルホン酸またはサリチル
酸の方法で、有機膜の成膜性を向上することができると
いう効果がある。
【0109】本発明の第12のパターン形成方法は、上
記第1ないし第6のいずれかのパターン形成方法におい
て、第1のネガ型レジストパターンの表面部と有機膜を
剥離液により溶解除去して第2のネガ型レジストパター
ンを形成する方法で、露光波長の限界を超えた微細レジ
ストパターンを安定して形成することができるという効
果がある。
【0110】本発明の第13のパターン形成方法は、上
記第1ないし第6のいずれかのパターン形成方法におい
て、ネガ型レジストが、化学増幅型ネガレジストの方法
で、露光波長の限界を超えた微細レジストパターンを安
定して形成することができるという効果がある。
【0111】本発明の第14のパターン形成方法は、上
記第13のパターン形成方法において、化学増幅型ネガ
型レジストが、残存するフェノール性水酸基による酸性
膜の方法で、露光波長の限界を超えた微細レジストパタ
ーンを安定して形成することができるという効果があ
る。
【0112】本発明の第15のパターン形成方法は、上
記第12ないし第14のいずれかのパターン形成方法に
おいて、剥離液が塩基性剥離液の方法で、露光波長の限
界を超えた微細レジストパターンを安定して形成するこ
とができるという効果がある。
【0113】本発明の第16のパターン形成方法は、上
記第15のパターン形成方法において、塩基性剥離液
が、アミノ化合物、イミノ化合物、水酸化物、ピリジン
塩基もしくはこれらの化合物塩である塩基性化合物を水
溶液、有機溶剤、または有機溶剤と水との混合溶剤に添
加したものの方法で、露光波長の限界を超えた微細レジ
ストパターンを安定して形成することができるという効
果がある。
【0114】本発明の第17のパターン形成方法は、上
記第15または第16のパターン形成方法において、塩
基性剥離液が、テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド含有塩基性水溶液またはこの塩基性水溶液にアル
コールを添加したものの方法、露光波長の限界を超えた
微細レジストパターンを安定して形成することができる
という効果がある。
【0115】本発明の第18のパターン形成方法は、上
記第12ないし第14のいずれかのパターン形成方法に
おいて、剥離液が、有機溶剤または水と有機溶剤との混
合溶剤を用いる方法で、露光波長の限界を超えた微細レ
ジストパターンを安定して形成することができるという
効果がある。
【0116】本発明の第19のパターン形成方法は、上
記第16または18のパターン形成方法において、水と
有機溶剤との混合割合を調整して溶解除去量を制御する
方法で、第1のネガ型レジストパターンを除去する程度
を制御することができるという効果がある。
【0117】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に、ネガ型レジスト膜を形成した後
に、上記第1ないし19のいずれかのパターン形成方法
によりレジストパターンを形成する方法で、導電膜・絶
縁膜を問わず、露光波長の限界を超えた微細パターンを
安定して形成することができるという効果がある。
【0118】本発明に係る第1の半導体装置は、上記第
1の半導体装置の製造方法により製造したもので、微細
パターンを有することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のレジストパター
ンの形成方法を工程順に示す説明図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態のパターン形成方
法を上面から示して工程順に示す説明図である。
【図3】 従来の方法により形成したホールパターンを
示す平面図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態のパターン形成方
法を工程順に示す説明図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態のパターン形成方
法を上面から示して工程順に示す説明図である。
【図6】 本発明の第5の実施の形態の半導体装置の製
造方法を工程順に示す説明図である。
【図7】 本発明の第6の実施の形態の半導体装置の製
造方法を工程順に示す説明図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態の半導体装置の製
造方法を工程順に示す説明図である。
【図9】 本発明の第6の実施の形態の半導体装置の製
造方法を工程順に示す説明図である。
【図10】 従来のフォトリソグラフィーによるレジス
トパターンの形成方法を工程順に示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、3 段差、4 化学増幅型ネガレジス
ト膜、5,10 フォトマスク、6a 第1のネガ型レ
ジストパターン、7 有機膜、8 第2のネガ型レジス
トパターン、10 フォトマスク、11 表面可溶層、
12 第2のネガ型レジストパターン、13 絶縁膜、
14 導電膜、15 層間絶縁膜、16a導線プラグ、
16b 配線、17 第1のネガ型レジストパターン、
18 第2のネガ型レジストパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 健夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AB16 AC08 AD01 EA05 FA09 FA17 FA33 2H096 AA25 BA01 CA14 DA01 EA05 EA30 FA01 GA08 HA02 JA04 5F046 MA02 MA18

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガ型レジスト膜を露光し現像して第1
    のネガ型レジストパターンを形成する第1の工程、この
    第1のネガ型レジストパターンの表面に有機膜を設ける
    第2の工程、並びに上記第1のネガ型レジストパターン
    の一部と上記有機膜を除去して第2のネガ型レジストパ
    ターンを形成する第3の工程を施すパターン形成方法。
  2. 【請求項2】 有機膜が、塩基性有機膜であることを特
    徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 第1の工程と第2の工程の間または第2
    の工程と第3の工程の間で熱処理する工程を施すことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のパターン形
    成方法。
  4. 【請求項4】 第1の工程と第2の工程の間、または第
    2の工程と第3の工程の間で、光照射する工程を施すこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のパターン形成方法。
  5. 【請求項5】 選択的に光照射することを特徴とする請
    求項4に記載のパターン形成方法。
  6. 【請求項6】 塩基性有機膜が塩基性樹脂であることを
    特徴とする請求項2に記載のパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 塩基性樹脂がポリビニルピロリドン、ポ
    リエチレンイミン、ポリアクリルイミド、ポリビニルア
    ミンまたはポリアクリルアミンであることを特徴とする
    請求項6に記載のパターン形成方法。
  8. 【請求項8】 塩基性有機膜が、塩基成分を含有する樹
    脂であることを特徴とする請求項2に記載のパターン形
    成方法。
  9. 【請求項9】 樹脂がポリビニルアルコール、ポリアク
    リル酸、ポリビニルアセタール、ポリエチレンオキサイ
    ド、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリ
    エチレンイミン、ポリアクリルイミド、ポリエチレング
    リコール、ポリエーテルポリオールまたはポリエステル
    ポリオールであり、塩基成分が、アミノ化合物、イミノ
    化合物、水酸化物、ピリジン塩基またはそれらの化合物
    塩であることを特徴とする請求項8に記載のパターン形
    成方法。
  10. 【請求項10】 塩基性有機膜に酸性成分または界面活
    性剤を添加することを特徴とする請求項2に記載のパタ
    ーン形成方法。
  11. 【請求項11】 酸性成分が、アルキルカルボン酸、ア
    ルキルスルホン酸またはサリチル酸であることを特徴と
    する請求項10に記載のパターン形成方法。
  12. 【請求項12】 第1のネガ型レジストパターンの表面
    部と有機膜を剥離液により溶解除去して第2のネガ型レ
    ジストパターンを形成することを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のいずれかに記載のパターン形成方法。
  13. 【請求項13】 ネガ型レジストが、化学増幅型ネガレ
    ジストであることを特徴とする請求項1ないし請求項6
    のいずれかに記載のパターン形成方法。
  14. 【請求項14】 化学増幅型ネガ型レジストが、残存す
    るフェノール性水酸基による酸性膜であることを特徴と
    する請求項13に記載のパターン形成方法。
  15. 【請求項15】 剥離液が塩基性剥離液であることを特
    徴とする請求項12ないし請求項14のいずれかに記載
    のパターン形成方法。
  16. 【請求項16】 塩基性剥離液が、アミノ化合物、イミ
    ノ化合物、水酸化物、ピリジン塩基もしくはこれらの化
    合物塩である塩基性化合物を水溶液、有機溶剤、または
    有機溶剤と水との混合溶剤に添加したものであることを
    特徴とする請求項15に記載のパターン形成方法。
  17. 【請求項17】 塩基性剥離液が、テトラメチルアンモ
    ニウムハイドロオキサイド含有塩基性水溶液またはこの
    塩基性水溶液にアルコールを添加したものであることを
    特徴とする請求項15または請求項16に記載のパター
    ン形成方法。
  18. 【請求項18】 剥離液が、有機溶剤または水と有機溶
    剤との混合溶剤を用いることを特徴とする請求項12な
    いし請求項14のいずれかに記載のパターン形成方法。
  19. 【請求項19】 水と有機溶剤との混合割合を調整して
    溶解除去量を制御することを特徴とする請求項16また
    は請求項18に記載のパターン形成方法。
  20. 【請求項20】 半導体基板上に、ネガ型レジスト膜を
    形成した後に、請求項1ないし請求項19のいずれかに
    記載のパターン形成方法によりレジストパターンを形成
    する半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の半導体装置の製造
    方法により製造した半導体装置。
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