JP2000035459A - 電子部品試験装置 - Google Patents
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Abstract
安価な構造で、電子部品が装着されて試験するためのソ
ケットの背面において結露が発生することを有効に防止
することができる電子部品試験装置を提供すること。 【解決手段】 試験すべきICチップ22が着脱自在に
装着されるソケット20と、ソケット20を保持するソ
ケットガイド82と、ソケット20のICチップ着脱口
がチャンバ内側を向くように、ソケットガイド82がチ
ャンバ開口部92に取り付けられ、内部を所定の常温以
下状態に維持することが可能なチャンバ6と、ソケット
20の端子に対して電気的に接続され、チャンバ6のチ
ャンバ開口部92の外側に配置される配線ボード100
と、チャンバ6のチャンバ開口部92の周囲に取り付け
られ、配線ボード100を伝熱により加熱することが可
能な加熱ボード106とを有する。
Description
ICチップなどの電子部品を常温以下(常温またはそれ
以下の温度)の状態で試験する電子部品試験装置に係
り、さらに詳しくは、試験の信頼性を低下させることな
く、比較的安価な構造で、電子部品が装着されて試験す
るためのソケットの背面において結露が発生することを
有効に防止することができる電子部品試験装置に関す
る。
最終的に製造されたICチップなどの部品を試験する試
験装置が必要となる。このような試験装置の一種とし
て、常温または常温よりも低い温度条件で、ICチップ
を試験するための装置が知られている。ICチップの特
性として、常温または低温でも良好に動作することが保
証されるからである。
ッドの上部をチャンバで覆い、内部を密閉空間とし、I
Cチップがテストヘッドの上に搬送され、そこで、IC
チップをテストヘッドに押圧して接続し、チャンバ内部
を一定温度範囲内の常温または低温状態にしながら試験
を行う。このような試験により、ICチップは良好に試
験され、少なくとも良品と不良品とに分けられる。
試験を行う試験装置では、ICチップが装着されるソケ
ットのチップ着脱口をチャンバ内に向け、ソケットの端
子を、チャンバ外部の配線ボード(パフォーマンスボー
ド)を介してテストヘッドに接続するために、ソケット
の背面において、外気が入り込み易い構造となってい
る。このため、ソケットの背面に存在する配線ボードや
テストヘッドに結露が生じ易いという課題を有する。ソ
ケットの背面の配線ボードやテストヘッドに結露が生
じ、その結露水が電気的接続部に流れ込むと、電気配線
の短絡現象を引き起こすおそれがあるため、結露は極力
防止する必要がある。
と配線ボードとの距離を大きく取り、その間にスペーシ
ングフレームなどの断熱構造を配置し、ソケットの背面
の配線ボードやテストヘッドに結露が生じることを防止
している。
ソケットと配線ボードとの距離を大きく取ると、ソケッ
トから配線ボードまでの電気経路(配線ケーブルなど)
が長くなり、ノイズが入り込み易くなり、試験の信頼性
が低下するおそれがある。また、汎用性のある配線ボー
ド押さえリングなどの部品を使用することができず、特
殊なスペーシングフレームなどの断熱構造を準備する必
要があり、製造コストが高くなる。
れ、試験の信頼性を低下させることなく、比較的安価な
構造で、電子部品が装着されて試験するためのソケット
の背面において結露が発生することを有効に防止するこ
とができる電子部品試験装置を提供することを目的とす
る。
に、本発明に係る電子部品試験装置は、試験すべき電子
部品が着脱自在に装着されるソケットと、前記ソケット
を保持するソケットガイドと、前記ソケットの電子部品
着脱口がチャンバ内側を向くように、前記ソケットガイ
ドがチャンバ開口部に取り付けられ、内部を所定の常温
以下状態に維持することが可能なチャンバと、前記ソケ
ットの端子に対して電気的に接続され、前記チャンバの
チャンバ開口部の外側に配置される配線ボードと、前記
チャンバのチャンバ開口部の周囲に取り付けられ、前記
配線ボードを伝熱により加熱することが可能な加熱ボー
ドとを有する。
限定されないが、ラバーヒータなどの面状発熱体を挟み
込んだボードであることが好ましい。また、本発明に係
る試験装置により試験される電子部品としては、特に限
定されないが、ICチップが好ましく例示される。
記チャンバのチャンバ開口部の周囲に取り付けてあるこ
とが好ましい。
対して着脱自在に装着してあることが好ましい。
配線ボード側に第1密閉空間を形成するように、前記加
熱ボードに配線ボード押さえリングを介して接触してい
ることが好ましい。なお、本発明において、「密閉空
間」とは、必ずしも完全に密閉された空間のみでなく、
多少の隙間を介して外部と連通していても良い。空間内
に乾燥ガスを封入できる程度の密閉度であれば良い。
との接触部分には、第1シール部材が介在してあること
が好ましい。
との接触部分には、第2シール部材が介在してあること
が好ましい。
ボードとの間に第2密閉空間を形成するように補強板が
装着してあり、前記補強板には、前記第2密閉空間に乾
燥ガスを送り込むための乾燥用ノズルが装着してあるこ
とが好ましい。なお、乾燥ガスとしては、乾燥空気であ
ることが好ましい。
てある電子部品に試験用駆動信号を送信するテストヘッ
ドからリング状に突出した可動ピン保持リング上の複数
の可動ピンを介して電気的に接続してあり、前記可動ピ
ン保持リングの内側に前記補強板が配置され、前記配線
ボードと補強板との間に形成される第2密閉空間が、前
記可動ピン保持リングの内側に配置されるシールリング
により密閉してあることが好ましい。
配線ボード側に第1密閉空間を形成するように、前記加
熱ボードにシール部材を介して接触しても良い。
乾燥ガスを送り込むための乾燥用通路が形成してあるこ
とが好ましい。
温以下の温度に冷却されたチャンバのチャンバ開口部の
周囲に加熱ボードが取り付けられ、配線ボードを伝熱に
より加熱するように構成してあるため、ソケット背面に
位置する配線ボードが、その周囲雰囲気ガスの露点以上
の温度に加熱される。このため、ソケット背面の配線ボ
ードおよびテストヘッドにおいて結露が発生することを
有効に防止することができる。
は、特殊なスペーシングフレームなどの断熱構造を採用
しないので、汎用性のある配線ボード押さえリングなど
の部品を使用することができ、製造コストも安価にな
る。さらに、配線ボードとソケットとの距離を必要以上
に引き離す必要がなくなるので、ソケットから配線ボー
ドまでの電気経路(配線ケーブルなど)を短くすること
ができ、ノイズが入り込み難くなり、試験の信頼性が向
上する。
ソケットガイドの配線ボード側に第1密閉空間を形成す
るように、加熱ボードに配線ボード押さえリングを介し
て接触させ、この第1密閉空間へ乾燥ガスを送り込むた
めの乾燥用通路を加熱ボードに形成することで、第1密
閉空間が乾燥ガスで満たされる。このことにより、ソケ
ットガイドの背面での結露を、さらに有効に防止するこ
とができる。
の反チャンバ側に、配線ボードとの間に第2密閉空間を
形成するように補強板が装着してあり、補強板には、第
2密閉空間に乾燥ガスを送り込むための乾燥用ノズルを
装着することで、第2密閉空間も乾燥ガスで満たされ
る。このことにより、配線ボードの背面での結露も、さ
らに有効に防止することができる。
形態に基づき説明する。
プ試験装置の概略全体図、図2はICチップ試験装置の
要部断面図、図3は図2に示すソケットガイドをチャン
バ側に取り付ける前の状態を示す要部断面図、図4は本
発明の他の実施形態に係るICチップ試験装置の要部断
面図である。
験装置2は、試験すべき部品としてのICチップを、常
温、低温または高温状態で試験するための装置であり、
ハンドラ4と、図示省略してある試験用メイン装置とを
有する。ハンドラ4は、試験すべきICチップを、順次
テストヘッドに設けたICソケットに搬送し、試験が終
了したICチップをテスト結果に従って分類して所定の
トレイに格納する動作を実行する。
バ6が具備してあり、チャンバ6内のテストステージ8
に、テストヘッド10の上部が露出している。テストヘ
ッド10の上部を図2に示す。テストヘッド10の上部
には、ソケット20が装着してある。ソケット20に
は、吸着ヘッド24により搬送された試験すべきICチ
ップ22が着脱自在に順次装着されるように、ソケット
20のチップ着脱口がチャンバ6の内部を向いている。
0は、ケーブルを通じて試験用メイン装置(図示省略)
に接続してあり、ICソケット20に着脱自在に装着さ
れたICチップ22をケーブルを通じて試験用メイン装
置に接続し、試験用メイン装置からの試験用信号により
ICチップ22をテストする。ICソケット20とチャ
ンバ6およびテストヘッド10との関係については、後
で詳細に説明する。
ら試験を行なうICチップを格納し、また試験済のIC
チップを分類して格納するIC格納部30を有する。I
C格納部30には、試験すべきICチップが搭載してあ
るローダ用トレイ32Aと、試験済みのICチップが分
類されて搭載される分類用トレイ32B〜32Eと、空
トレイ32Fと、オプショントレイ32Gとが配置して
ある。これらトレイ32A〜32Gは、X軸方向に沿っ
て所定間隔で配置してあり、Z軸方向(高さ方向)に積
み重ねられて配置してある。
ップは、ハンドラ4に装着してある第1XY搬送装置3
4を用いて、チャンバ6内部のソークステージ36上に
搬送されるようになっている。また、テストヘッド10
においてテストされた試験済みのICチップは、最終的
に第2XY搬送装置35を用いて、IC格納部30の分
類用トレイ32B〜32Eに分類されて搭載される。分
類用トレイ32B〜32Eのうち、たとえばトレイ32
Cが良品用のトレイであり、その他のトレイが不良品ま
たは再試験のためのトレイである。
32Eが試験済みのICチップで満杯になると、その上
に、搬送されて積み重ねられ、分類用トレイとして利用
される。オプション用トレイ32Gは、その他の用途に
用いられる。
し部がシャッタなどにより開平自在に構成してあること
を除き、密閉構造であり、たとえば室温から160゜C程
度の高温または室温から−60゜C程度の低温状態に維持
可能にしてある。このチャンバ6の内部は、ソークステ
ージ36と、テストステージ8と、出口ステージ40と
に分けられている。
38が配置してある。ターンテーブル38の表面には、
ICチップが一時的に収容される凹部42が円周方向に
沿って所定ピッチで配置してある。本実施形態では、タ
ーンテーブル38の半径方向には2列の凹部42が形成
してあり、2列の凹部42が、円周方向に沿って所定ピ
ッチで配置してある。ターンテーブル38は、時計回り
に回転する。第1XY搬送装置34により搭載位置44
でターンテーブル38の凹部42内に搭載されたICチ
ップは、ターンテーブル38が回転方向にインデックス
送りされる間に、試験すべき温度条件まで熱ストレスが
加えられる。
て、搭載位置44から回転方向に約240度の位置にあ
る取り出し位置46では、ターンテーブル38の上に、
3つのコンタクトアーム48の内の一つに装着してある
吸着ヘッドが位置し、その位置で、吸着ヘッドにより凹
部42からICチップを取り出し可能になっている。3
つのコンタクトアーム48は、回転軸50に対して円周
方向略等間隔の角度で装着してあり、回転軸50を中心
として、時計回りの回転方向に120度ずつインデック
ス送り可能にしてある。なお、インデックス送りとは、
所定角度回転後に停止し、その後、再度、所定角度回転
することを繰り返すことである。コンタクトアーム48
のインデックス送りに際して、アーム48が停止してい
る時間は、テストヘッド10上のソケットにICチップ
が装着されて試験されている時間に、ICチップをソケ
ットに着脱する時間を加えた時間に相当する。このイン
デックス送りの停止時間は、ターンテーブル38におけ
るインデックス送りの停止時間と同じであり、ターンテ
ーブル38とコンタクトアーム48とは、同期してイン
デックス送りするように回転する。
48の内の一つの吸着ヘッドが、ソークステージ36の
取り出し位置46上に位置し、他のコンタクトアーム4
8の吸着ヘッドがテストステージ8のコンタクトヘッド
10上に位置し、さらに他のコンタクトアーム48の吸
着ヘッドが出口ステージ40の入り口52上に位置す
る。
ンテーブル38の凹部42に搭載されたICチップは、
搭載位置44から取り出し位置46までインデックス送
りされる間に、所定の熱ストレスが印加され、取り出し
位置46にて、コンタクトアーム48の吸着ヘッドに吸
着される。吸着ヘッドに吸着されたICチップは、コン
タクトアーム48が時計回りにインデックス送りされる
ことにより、テストヘッド10の上に配置される。その
位置で、図2に示すように、吸着ヘッド24により吸着
保持されたICチップ22はソケット20に装着され、
試験が行われる。
着されて試験が済んだICチップ22は、吸着ヘッド2
4に再度吸着され、図1に示すコンタクトアーム48が
時計回りにインデックス送りされることで、出口ステー
ジ40の入り口52の上部に位置する。その位置で、試
験済みのICチップは、矢印A方向に出口シフタにより
出口位置54にスライド移動される。出口ステージ40
の出口位置では、出口シフタ上に配置されたICチップ
は、試験時の温度である低温または高温から常温までに
戻される。低温試験の場合には、この出口ステージ40
において、ICチップを常温まで戻すことで、チャンバ
6から取り出した直後のICチップに結露が生じること
を有効に防止することができる。
シフタ上に配置されたICチップは、常温まで戻された
後、図示省略してある出口アームにより矢印B方向にシ
フト移動され、受け位置56に配置してある出口ターン
に移される。出口ターンは、矢印C方向に回動し、受け
位置56と排出位置58との間で、往復移動可能になっ
ている。出口ターンの排出位置58には、第2XY搬送
装置35の吸着ヘッドが移動可能に構成してあり、出口
ターンにより排出位置に配置された試験済みのICチッ
プを、搬送装置35が、試験結果に基づき、分類用トレ
イ32B〜32Eのいずれかに搬送する。
ンドラ4のチャンバ6内において、ソークステージ36
の天井部に、ソークステージ用熱交換装置60が配置し
てあると共に、テストステージ8の側壁部にテストステ
ージ用熱交換装置62が配置してある。これら熱交換装
置60および62は、試験装置2が低温試験が可能なも
のであれば、冷媒として液体窒素などを用いた冷却装置
と、チャンバ内に冷風を循環させる送風装置とを有す
る。試験装置が、高温試験が可能である場合には、これ
ら熱交換装置60および62は、加熱装置と送風装置と
を有する。試験装置が、低温試験および高温試験が可能
である場合には、これら熱交換装置60および62は、
冷却装置と加熱装置と送風装置とを有し、冷却装置と加
熱装置とを切り換えて使用する。これら熱交換装置60
および62は、温度制御装置70により制御される。温
度制御装置70には、テストステージ8に配置された温
度センサ72と、ソークステージ36に配置された温度
センサ74と、その他のセンサからの出力信号が入力さ
れ、これらセンサからの出力信号に応じて、熱交換装置
60および62の熱交換量(出力)を制御可能になって
いる。
と低温試験との双方が可能な試験装置であり、その装置
を用いて、主として低温試験を行う場合について説明す
る。図2および3に示すように、テストステージ8で
は、断熱材などで構成されたチャンバ6の底部およびチ
ャンバ6を保持するメインベース80の一部が切り欠か
れており、そこにテストヘッド10上に保持されたソケ
ット20が装着される。
持してある。ソケットガイド82は、図3に示すよう
に、複数のガイド孔84を有し、各ガイド孔84には、
チャンバ6側に固定してあるガイドロッド86が挿入さ
れ、チャンバ6に対して位置合わせされるようになって
いる。
取り付けてある。ベースリング88は、固定ベース90
に装着してあり、チャンバ開口部92を構成している。
固定ベース90は、チャンバ6と同様に断熱性を有し、
チャンバ6およびメインベース80の底部開口部に着脱
自在に固定される。
は、チャンバ6の内側に向けて突出する複数のガイドピ
ン94が装着してある。各ガイドピン94は、吸着ヘッ
ド24に装着してあるガイド板95のガイド孔96に挿
入され、吸着ヘッド24に吸着保持されたICチップ2
2とソケット20との位置決めを行う。
は、低温用ソケットアダプタ98が接続してあり、ソケ
ット20の端子と電気的に接続してある。アダプタ98
は、配線ボード100の略中央部表面に固定してあり、
ソケット20の端子と配線ボード100との電気的接続
を図っている。配線ボード100の下面には、テストヘ
ッド10からリング状に突出した可動ピン保持リング1
02上の複数の可動ピン104が電気的に接続してあ
る。可動ピン104は、可動ピン保持リング102上に
上向きに装着してあり、ポゴピン( pogo pin :バネに
より軸芯方向に出没自在に支持され、この可動ピンが前
記バネによって突出する方向に付勢されている接触ピ
ン)とも呼ばれ、配線ボード100の下面端子部に押し
付けられ、配線ボード100との電気的接続が図られ
る。なお、配線ボード100は、パフォーマンスボード
とも呼ばれる。
験用メイン装置からの駆動信号を受け取り、可動ピン保
持リング102、可動ピン104、配線ボード100お
よびアダプタ98を介してソケット20に装着してある
ICチップ22に試験用駆動信号を送信する。
に、固定ベース90の下面に、中央部に開口を持つ加熱
ボード106がボルトなどにより固定してある。加熱ボ
ード106は、HIFIXヒータとも称され、ラバーヒ
ータなどの面状発熱体108をアルミニウム板などで挟
み込んだものである。加熱ボード106の下面には、第
1シール部材112が予め装着してある。第1シール部
材112は、たとえばシリコンスポンジゴムシートなど
の弾力性を持つシートで構成してある。加熱ボード10
6の内周側下面には、配線ボード押さえリング114の
上面が第1シール部材112を介して着脱自在に接触し
てあり、その隙間をシールしている。また、配線ボード
押さえリング114と配線ボード100との間には、第
2シール部材116が装着してあり、その隙間をシール
している。第2シール部材116は、第1シール部材1
12と同じまたは異なる合成樹脂シートで構成してあ
る。
材116によるシールの結果、ソケットガイド82の配
線ボード側には、第1密閉空間118が形成される。こ
の第1密閉空間118には、加熱ボード106に形成し
てある放射状乾燥用通路110が連通してあり、そこか
ら、第1密閉空間118内部に、乾燥ガスを封入可能に
なっている。第1密閉空間118の内部に封入するため
の乾燥ガスとしては、たとえば露点温度がチャンバ6の
内部温度よりも低い乾燥空気が用いられる。たとえばチ
ャンバ6の内部が−55゜C程度である場合には、乾燥用
通路110を通して第1密閉空間118の内部に封入さ
れる乾燥空気の露点温度は、−60゜C程度であることが
好ましい。乾燥空気の温度は、たとえば室温程度であ
る。
さえリング114は、配線ボード100の下面端子部分
に接触する可動端子104の位置に対応した位置に配置
され、押さえリング114の上面が加熱ボード106の
下面に接触することで、配線ボード100を下方に押
し、可動端子104と配線ボード100との電気的接触
を確保する。
ンバ側)には、複数のスペーサ122を介して、補強板
120が装着してある。補強板120は、配線ボード1
00が撓むことなどを防止するためのものであり、可動
ピン保持リング102の内側に位置する。補強板120
と配線ボード100との間に第2密閉空間124を形成
するように、補強板120の外周と可動ピン保持リング
102の内周との間には、リング状の第3シール部材1
26が装着してある。この第3シール部材126は、前
記第1シール部材と同じまたは異なる合成樹脂のリング
で構成してあり、補強板120と配線ボード100との
間をシールしている。
乾燥ガスを送り込むための乾燥用ノズル160が装着し
てある。第2密閉空間124の内部に導入される乾燥ガ
スとしては、第1密閉空間118の内部に導入する乾燥
空気の露点温度よりも多少高くて良く、たとえば−40
゜C程度の乾燥空気である。乾燥空気の温度は室温程度で
ある。第2密閉空間124の内部に導入する乾燥空気の
露点温度が、第1密閉空間118の内部に導入する乾燥
空気の露点温度よりも多少高くても良いのは、第2密閉
空間124の方が、第1密閉空間118に比較して、チ
ャンバ6の内部から離れており、結露する可能性が低く
なるからである。
してあるシールリング128と配線ボード100との間
にも隙間130が形成されるが、その隙間130には、
配線ボード100に形成してあるスルーホールを通し
て、第2密閉空間124の内部の乾燥空気が導入される
ので、その部分の結露をも有効に防止することができ
る。
は、内部が常温以下の温度に冷却されたチャンバ6のチ
ャンバ開口部92の周囲に加熱ボード106が取り付け
られ、配線ボード押さえリング114を介して配線ボー
ド100を伝熱により加熱するように構成してある。こ
のため、ソケット20の背面に位置する配線ボード10
0が、その雰囲気ガスの露点以上の温度に加熱される。
このため、ソケット背面の配線ボード100およびテス
トヘッド10において結露が発生することを有効に防止
することができる。
は、特殊なスペーシングフレームなどの断熱構造を採用
しないので、汎用性のある配線ボード押さえリング11
4などの部品を使用することができ、製造コストも安価
になる。さらに、配線ボード100とソケット20との
距離を必要以上に引き離す必要がなくなるので、ソケッ
ト20から配線ボード100までの電気経路(配線ケー
ブルなど)を短くすることができ、ノイズが入り込み難
くなり、試験の信頼性が向上する。
では、配線ボード100を、ソケットガイド82の配線
ボード側に第1密閉空間118を形成するように、加熱
ボード106に配線ボード押さえリング114を介して
接触させ、この第1密閉空間118へ乾燥ガスを送り込
むための乾燥用通路110を加熱ボード106に形成す
ることで、第1密閉空間118が乾燥ガスで満たされ
る。このことにより、ソケットガイド82の背面での結
露を、さらに有効に防止することができる。
置2では、配線ボード100の反チャンバ側に、配線ボ
ード100との間に第2密閉空間124を形成するよう
に補強板120が装着してあり、補強板120には、第
2密閉空間124に乾燥ガスを送り込むための乾燥用ノ
ズル160を装着することで、第2密閉空間124も乾
燥ガスで満たされる。このことにより、配線ボード10
0の背面での結露も、さらに有効に防止することができ
る。
ステージ8aでは、テストボードとしての配線ボード1
00aが加熱ボード106により直接加熱されるように
構成してある。以下、前記第1実施形態に係る試験装置
と異なる点のみを説明し、共通する部分の説明は一部省
略する。
ベース90aの中央部に、ベースリング88aが装着し
てあり、チャンバ開口部92aを形成している。チャン
バ開口部92aの中央部にソケット20が位置するよう
に、ベースリング88aには、ソケットガイド82aが
ボルトなどにより固定してある。
側)には、断熱材およびシール部材を兼ねた取り付け板
150を介して、中央部に開口を持つ加熱ボード106
がボルトなどにより固定してある。加熱ボード106
は、HIFIXヒータとも称され、ラバーヒータなどの
面状発熱体108をアルミニウム板などで挟み込んだも
のである。加熱ボード106の下面には、第1シール部
材112が予め装着してある。第1シール部材112
は、たとえばシリコンスポンジゴムシートなどの弾力性
を持つシートで構成してある。
線ボード100aの略中央部に装着してあるソケットア
ダプタ98aをソケット20に対して接続して固定する
際に、配線ボード100aの外周表面が加熱ボード10
6の下面に第1シール部材112を介して直接接触し、
配線ボード100aが加熱ボード106により直接加熱
される。
110が形成してあり、ソケットガイド82aと配線ボ
ード100aとの間に形成された第1密閉空間118a
に乾燥ガスを封入可能になっている。第1密閉空間11
8aの内部に封入するための乾燥ガスとしては、たとえ
ば露点温度がチャンバ6の内部温度よりも低い乾燥空気
が用いられる。たとえばチャンバ6の内部が−55゜C程
度である場合には、乾燥用通路110を通して第1密閉
空間118aの内部に封入される乾燥空気の露点温度
は、−60゜C程度であることが好ましい。乾燥空気の温
度は、たとえば室温程度である。
内部が常温以下の温度に冷却されたチャンバ6のチャン
バ開口部92aの周囲に加熱ボード106が取り付けら
れ、配線ボード100aを伝熱により直接に加熱するよ
うに構成してある。このため、ソケット20の背面に位
置する配線ボード100aが、その雰囲気ガスの露点以
上の温度に加熱される。このため、ソケット背面の配線
ボード100aにおいて結露が発生することを有効に防
止することができる。
は、特殊なスペーシングフレームなどの断熱構造を採用
しないので、製造コストも安価になる。さらに、配線ボ
ード100aとソケット20との距離が著しく近いの
で、ソケット20から配線ボード100aまでの電気経
路(配線ケーブルなど)を短くすることができ、ノイズ
が入り込み難くなり、試験の信頼性が向上する。
は、ソケットガイド82の配線ボード側に第1密閉空間
118aを形成するように、配線ボード100aを加熱
ボード106に接触させ、この第1密閉空間118aへ
乾燥ガスを送り込むための乾燥用通路110を加熱ボー
ド106に形成することで、第1密閉空間118aが乾
燥ガスで満たされる。このことにより、ソケットガイド
82の背面での結露を、さらに有効に防止することがで
きる。
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
示すチャンバ6の内部で低温試験を行う場合について主
として説明したが、そのチャンバ6の内部で常温試験を
行う場合にも、本発明を適用することができる。また、
図1に示す試験装置2は、チャンバ6の内部で、常温試
験および/または高温試験も行うことができるタイプで
あるが、本発明に係る試験装置は、低温試験のみを行う
試験装置または常温試験のみを行う装置にも適用するこ
とができる。また、本発明に係る試験装置では、ハンド
ラ4におけるICチップの取り回し方法は、図示する実
施形態に限定されない。
電子部品試験装置によれば、試験の信頼性を低下させる
ことなく、比較的安価な構造で、電子部品が装着されて
試験するためのソケットの背面において結露が発生する
ことを有効に防止することができる。
試験装置の概略全体図はである。
る。
側に取り付ける前の状態を示す要部断面図である。
プ試験装置の要部断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 試験すべき電子部品が着脱自在に装着さ
れるソケットと、 前記ソケットを保持するソケットガイドと、 前記ソケットの電子部品着脱口がチャンバ内側を向くよ
うに、前記ソケットガイドがチャンバ開口部に取り付け
られ、内部を所定の常温以下状態に維持することが可能
なチャンバと、 前記ソケットの端子に対して電気的に接続され、前記チ
ャンバのチャンバ開口部の外側に配置される配線ボード
と、 前記チャンバのチャンバ開口部の周囲に取り付けられ、
前記配線ボードを伝熱により加熱することが可能な加熱
ボードとを有する電子部品試験装置。 - 【請求項2】 前記加熱ボードは、固定ベースを介して
前記チャンバのチャンバ開口部の周囲に取り付けてある
請求項1に記載の電子部品試験装置。 - 【請求項3】 前記ソケットガイドが、前記固定ベース
に対して着脱自在に装着してある請求項2に記載の電子
部品試験装置。 - 【請求項4】 前記配線ボードは、前記ソケットガイド
の配線ボード側に第1密閉空間を形成するように、前記
加熱ボードに配線ボード押さえリングを介して接触して
いる請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品試験装
置。 - 【請求項5】 前記配線ボード押さえリングと加熱ボー
ドとの接触部分には、第1シール部材が介在してある請
求項4に記載の電子部品試験装置。 - 【請求項6】 前記配線ボードと配線ボード押さえリン
グとの接触部分には、第2シール部材が介在してある請
求項4または5に記載の電子部品試験装置。 - 【請求項7】 前記配線ボードの反チャンバ側には、配
線ボードとの間に第2密閉空間を形成するように補強板
が装着してあり、前記補強板には、前記第2密閉空間に
乾燥ガスを送り込むための乾燥用ノズルが装着してある
請求項1〜6のいずれかに記載の電子部品試験装置。 - 【請求項8】 前記配線ボードが、前記ソケットに装着
してある電子部品に試験用駆動信号を送信するテストヘ
ッドからリング状に突出した可動ピン保持リング上の複
数の可動ピンを介して電気的に接続してあり、 前記可動ピン保持リングの内側に前記補強板が配置さ
れ、前記配線ボードと補強板との間に形成される第2密
閉空間が、前記可動ピン保持リングの内側に配置される
シールリングにより密閉してある請求項7に記載の電子
部品試験装置。 - 【請求項9】 前記配線ボードは、前記ソケットガイド
の配線ボード側に第1密閉空間を形成するように、前記
加熱ボードにシール部材を介して接触している請求項1
〜3のいずれかに記載の電子部品試験装置。 - 【請求項10】 前記加熱ボードには、前記第1密閉空
間へ乾燥ガスを送り込むための乾燥用通路が形成してあ
る請求項4〜9のいずれかに記載の電子部品試験装置。
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---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-07-17 JP JP10203605A patent/JP2000035459A/ja active Pending
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