JP2000035193A - 真空断熱材の製造方法およびその製造装置 - Google Patents
真空断熱材の製造方法およびその製造装置Info
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- JP2000035193A JP2000035193A JP10205073A JP20507398A JP2000035193A JP 2000035193 A JP2000035193 A JP 2000035193A JP 10205073 A JP10205073 A JP 10205073A JP 20507398 A JP20507398 A JP 20507398A JP 2000035193 A JP2000035193 A JP 2000035193A
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Abstract
得られる真空断熱材の製造方法を提供し、より少ない手
段によって、より優れた断熱性能が得られる真空断熱材
の製造装置を提供する。 【解決手段】本発明の真空断熱材の製造方法は、コア材
として連続気泡構造のプラスチックフォームを所定温度
以上に加熱し、かつ圧縮する工程と、所定加熱温度以上
を保持したまま、袋状ガスバリア容器の開口部から内部
へ、加熱圧縮した上記プラスチックフォームを挿入する
工程と、ガスバリア容器内部を真空排気し、かつガスバ
リア容器の開口部をシールする工程とを具備し、本発明
の真空断熱材の製造装置は、コア材1を加熱しながら圧
縮する加熱圧縮機構3と、このコア材加熱保持して搬送
する搬送機構4と、コア材をガスバリア容器6の開口部
7から内部へ挿入して真空排気し、ヒートシールする真
空チャンバ5を具備した。
Description
ラスチックフォームをコア材としてガスバリア容器内に
収容し真空パック化してなる、真空断熱材の製造方法
と、その真空断熱材の製造装置に関する。
庫の壁面などに用いられている。従来から用いられる真
空断熱パネルの基本的な構成を、図6に示す。図6
(A)に示すように、この真空断熱パネルは、一側部が
開口された袋状のガスバリア容器Aと、プラスチックフ
ォームからなるコア材Bと、ガス吸着剤であるゲッタ剤
Cとから構成される。
ウム箔を含むプラスチックラミネートフィルムを製袋し
てなる。上記コア材Bとして、微小な連続気泡構造を有
する、たとえばポリウレタンフォームが使用される。上
記ゲッタ剤Cとしてゼオライトや活性炭が用いられ、ガ
スバリア容器A内で発生したガス、あるいは外部から侵
入したガスを吸着する。
A内にコア材Bとゲッタ剤Cを収容したうえで、これら
を真空排気手段である真空ポンプPが接続された真空チ
ャンバD内に収納する。
たうえで、この開口部yをシールすることにより、図6
(C)に示す、いわゆる真空パック構造の真空断熱パネ
ルFが得られることとなる。
Fの熱伝導率は、コア材Bの種類や内圧によって異なる
が、コア材Bであるプラスチックフォームの気泡構造
(セル構造)の影響が大きいものである。
係を示す。熱束流方向をa、この熱束流方向aとは直交
する方向をbとして、ここでは大小3種類のセルサイズ
を挙げてある。
の特性図から分かるように、同一圧力の条件下では、熱
流束方向aのセルの空隙が小さいほど熱伝達率が小さ
く、したがって断熱性能に優れている。
発泡工程において、微細なセル構造のフォームを得るた
めに、発泡剤や界面活性剤などを工夫すること、あるい
は発泡方向を物理的に制御することで、ある範囲までは
可能であるが、より小さなセル径にするには限界があ
る。
加工によってみかけのセル径である熱流速方向の有効な
セル径の小さいフォームを軟化温度以上に加熱して圧縮
し、そのまま除冷する技術が開示され、特開平6−21
3561号公報には、所定のセル形状に常温で圧縮成形
する技術が開示されている。
性能および経時安定性を得るためには、パネル内圧を低
く維持することが重要であり、そのため製造工程におい
てコア材の乾燥が不可欠である。一般的には、加熱乾燥
あるいは加熱真空乾燥が行われる。
初期性能および経時安定性を得るためにパネル内圧を低
く維持し、そのため製造工程においてコア材を乾燥する
のに、加熱乾燥あるいは加熱真空乾燥が行われるが、特
に加熱して圧縮したあとに大気中で常温に戻してしまう
と再度加熱して乾燥しなければならず、製造工程が複雑
になるという問題があった。
造方法を、図8にもとづいて説明する。従来例1の製造
方法は、所定の形状にカットしたコア材Bを、乾燥炉G
内に収容して加熱乾燥あるいは加熱減圧乾燥したのち、
真空チャンバD内に収納する。この真空チャンバD内に
おいて、袋状ガスバリヤ容器Aの開口部yから内部へ上
記コア材Bを挿入する。そして、真空ポンプPを駆動し
て真空チャンバD内を真空排気し、ガスバリヤ容器Aの
開口部yをシールし、その後大気圧に戻すことにより、
真空パック状の真空断熱パネルFが製造される。
ア材Bの熱変形や熱分解などのダメージが生じない上限
の温度および時間に設定される。たとえば連続気泡構造
のウレタンフォームからなるコア材Bの場合は、約90
〜120℃程度に設定するが、水分を確実に除去するた
めには100℃以上が望ましい。
法における最初のコア材Bのカット工程と次の乾燥工程
の間に、コア材Bに対する圧縮工程が加わっていて、こ
こでは常温下でのプレスである、いわゆるコールドプレ
スをなす。
法における最初のコア材Bのカット工程と次の乾燥工程
の間に、コア材Bに対する圧縮工程が加わっていて、こ
こでは加熱条件下でのプレスである、加熱圧縮(ホット
プレスと呼ばれる)が行われる。
ムのような熱硬化性樹脂フォームでは、従来例2のコア
材Bを常温圧縮する工程において、セルの圧縮密度が厚
み方向で不均一になったり、セル壁が過度に破壊される
虞れがある。
材Bに対する圧縮工程の追加によって断熱性能が向上し
ても、真空パックあとに表面凹凸や反りなどが生じて形
状安定性が劣るという問題がある。
条件下での加熱圧縮をなせば形状安定性が向上するが、
この工程のあと乾燥工程をなす際に、加熱圧縮した炉H
からコア材Bを取出して別に配置される乾燥炉Gに収納
しなければならない。
加熱圧縮する炉Hで所定温度になったコア材Bが乾燥炉
Gに収納するまでに放熱して温度低下してしまう。その
ため、乾燥工程に時間がかかって生産性が劣るという問
題がある。
であり、その目的とするところは、より少ない製造工程
で、より優れた断熱性能が得られる真空断熱材の製造方
法を提供することにあり、さらに、より少ない手段によ
って、より優れた断熱性能が得られる真空断熱材の製造
装置を提供することにある。
本発明の真空断熱材の製造方法は、請求項1として、コ
ア材として連続気泡構造のプラスチックフォームを所定
温度以上に加熱し、かつ圧縮する工程と、所定加熱温度
以上を保持したまま、袋状ガスバリア容器の開口部から
内部へ、加熱圧縮した上記プラスチックフォームを挿入
する工程と、上記ガスバリア容器内部を真空排気し、か
つガスバリア容器の開口部をシールする工程とを具備し
たことを特徴とする。
請求項2として、コア材として連続気泡構造のプラスチ
ックフォームを大気圧下で、所定時間、所定温度で加熱
しながら、所定圧縮率で圧縮する工程と、所定温度以上
を保持したまま、袋状ガスバリア容器の開口部から内部
へ、加熱圧縮した上記プラスチックフォームを挿入する
工程と、所定温度以上を保持したまま、プラスチックフ
ォームを収容したガスバリア容器を真空チャンバ内に搬
送する工程と、上記真空チャンバにおいて、上記ガスバ
リア容器内を真空排気し、かつガスバリア容器の開口部
をシールする工程とを具備したことを特徴とする。
請求項3として、真空チャンバ内において、減圧下で、
コア材として連続気泡構造のプラスチックフォームを所
定時間、所定温度で加熱しながら、所定圧縮率で圧縮す
る工程と、上記真空チャンバ内で、減圧下で、所定温度
以上を保持したまま、袋状ガスバリア容器の開口部から
内部へ加熱圧縮した上記プラスチックフォームを挿入す
る工程と、上記真空チャンバ内において、上記ガスバリ
ア容器内を真空排気し、かつガスバリア容器の開口部を
シールする工程とを具備したことを特徴とする。
請求項4として、真空排気した第1の真空チャンバ内に
おいて、コア材として連続気泡構造のプラスチックフォ
ームを所定時間、所定温度で加熱しながら、所定圧縮率
で圧縮する工程と、この第1の真空チャンバ内を減圧状
態として、所定温度以上を保持したまま、袋状ガスバリ
ア容器の開口部から内部へ加熱圧縮した上記プラスチッ
クフォームを挿入する工程と、上記所定温度以上を保持
したまま上記ガスバリア容器を、第1の真空チャンバと
連設される第2の真空チャンバ内に搬入する工程と、第
2の真空チャンバ内において、上記ガスバリア容器内を
真空排気し、かつガスバリア容器の開口部をシールする
工程とを具備したことを特徴とする。
ことにより、請求項1ないし請求項4の発明の真空断熱
材の製造方法によれば、より少ない製造工程で、より優
れた断熱性能が得られる。
材の製造装置は、請求項5として、コア材として連続気
泡構造のプラスチックフォームを所定温度以上に加熱し
ながら圧縮する手段と、加熱圧縮した上記プラスチック
フォームに対して所定加熱温度以上を保持するととも
に、プラスチックフォームを搬送する手段と、上記プラ
スチックフォームを袋状ガスバリア容器の開口部から内
部へ挿入して、ガスバリア容器内部を真空排気し、かつ
ガスバリア容器の開口部をシールする手段とを具備した
ことを特徴とする。
請求項6として、コア材として連続気泡構造のプラスチ
ックフォームを、大気圧下で、伝導加熱あるいは対流加
熱によって加熱し圧縮する加熱圧縮機構と、この加熱圧
縮されたプラスチックフォームを搬送する搬送機構と、
この搬送機構を加熱して所定温度に加熱して保温する手
段および上記プラスチックフォームを袋状ガスバリア容
器の開口部から内部へ挿入する手段を有する恒温槽と、
この恒温槽から取出されたプラスチックフォーム入りガ
スバリア容器を収容し、ガスバリア容器内を真空排気す
る手段および、このガスバリア容器の開口部をシールす
る手段を有する真空チャンバとを具備したことを特徴と
する。
請求項7として、真空チャンバ内に、コア材として連続
気泡構造のプラスチックフォームを伝導加熱あるいは輻
射加熱によって加熱するとともに圧縮する加熱圧縮機構
と、この加熱圧縮されたプラスチックフォームを搬送す
る搬送機構と、この搬送機構を加熱して所定温度に保温
する手段と、上記プラスチックフォームを袋状ガスバリ
ア容器の開口部から内部へ挿入する手段と、ガスバリア
容器内を真空排気する手段および、このガスバリア容器
の開口部をシールする手段を備えたことを特徴とする。
請求項8として、それぞれ真空排気手段が接続されると
ともに、互いに真空シャッタを介して隣設される第1の
真空チャンバおよび第2の真空チャンバとから構成さ
れ、上記第1の真空チャンバは、コア材として連続気泡
構造のプラスチックフォームを加熱し圧縮する加熱圧縮
機構と、この加熱圧縮されたプラスチックフォームを搬
送する搬送機構と、この搬送機構を加熱して所定温度に
保温する手段と、上記プラスチックフォームを袋状ガス
バリア容器の開口部から内部へ挿入する手段および上記
第2の真空チャンバへガスバリア容器を搬送する搬送手
段を備え、上記第2の真空チャンバは、ガスバリア容器
を加熱する手段および、このガスバリア容器の開口部を
シールする手段を備えたことを特徴とする。
請求項9として、それぞれ真空排気手段が接続されると
ともに、互いに真空シャッタを介して隣設される第1の
真空チャンバおよび第2の真空チャンバとから構成さ
れ、上記第1の真空チャンバは、コア材として連続気泡
構造のプラスチックフォームを加熱し圧縮する加熱圧縮
機構と、この加熱圧縮されたプラスチックフォームを搬
送する搬送機構と、この搬送機構を加熱して所定温度に
保温する手段と、上記プラスチックフォームを第2の真
空チャンバへ搬送する搬送手段を備え、上記第2の真空
チャンバは、上記プラスチックフォームを袋状ガスバリ
ア容器の開口部から内部へ挿入する手段と、ガスバリア
容器を加熱する手段および、このガスバリア容器の開口
部をシールする手段を備えたことを特徴とする。
ことにより、請求項5ないし請求項9の発明によれば、
断熱性能のより優れた真空断熱パネルを、より少ない手
段によって得られる。
施の形態について説明する。図1に、真空断熱材である
真空断熱パネル10を製造するための、第1の実施の形
態を模式的に示す。
のプラスチックフォーム1を所定形状にカットする。第
2の工程で、カットしたプラスチックフォーム1を乾燥
炉2内に収納する。この乾燥炉2内には加熱圧縮機構3
が収容されていて、この加熱圧縮機構3に上記プラスチ
ックフォーム1をセットする。
チックフォーム1を加熱しながら圧縮する。このときの
乾燥炉2内は大気圧下である。また、乾燥炉2内に備え
られた加熱圧縮機構3として、加熱圧縮板にヒータを組
み込んで伝導加熱をなす場合と、熱風を循環する対流加
熱構造である、いわゆるオーブン構造がある。
0〜120℃程度に加熱しながら、所定圧縮率である初
期厚みの約20〜70%の厚さまで圧縮するとともに、
プラスチックフォーム1に対する乾燥を同時に行う。
1を水分の吸湿が問題にならない温度に加熱保持しなが
ら搬送する手段である搬送機構4をもって、真空チャン
バ5内に搬入する。なお、水分の吸湿が問題にならない
温度として、雰囲気温度あるいは相対湿度にもよるが、
約60〜100℃に設定する。
いて、プラスチックフォーム1を袋状のガスバリア容器
6の開口部7から内部に挿入する。第5の工程として、
上記真空チャンバ5に接続される真空排気手段である真
空ポンプ8を駆動して真空チャンバ5内を真空排気し、
かつガスバリア容器6の開口部7をシールすることによ
り、いわゆる真空パック状態の真空断熱パネル10が得
られる。
熱パネル10を製造するための、第2の実施の形態を模
式的に示す。第1の工程で、コア材として連続気泡構造
のプラスチックフォーム1を所定形状にカットする。第
2の工程で、カットしたプラスチックフォーム1を真空
チャンバ11内に収納し、この真空チャンバ11内を減
圧状態に保持して、プラスチックフォーム1を加熱しな
がら圧縮する。ここでも、プラスチックフォーム1を約
90〜120℃程度に加熱しながら、所定圧縮率である
初期厚みの約20〜70%の厚さまで圧縮する。
1を水分の吸湿が問題にならない温度に加熱保持し、減
圧状態のまま、プラスチックフォーム1を袋状のガスバ
リア容器6の開口部7から内部に挿入する。
に接続される真空ポンプ8を駆動して真空チャンバ11
内を真空排気し、かつガスバリア容器6の開口部7をシ
ールすることにより、いわゆる真空パック状態の真空断
熱パネル10が得られる。
加熱圧縮工程を真空チャンバ11内で減圧下で行い、保
温したまま減圧下で(大気圧に開放しないで)真空排気
とシール工程に移るようにしたので、特に、乾燥と真空
排気が効率的に行われる。
チャンバ11を単独のものとして、この真空チャンバ1
1内で加熱・圧縮・ガスバリア容器6への挿入・真空排
気・シールと搬送を要して行う場合と、上記真空チャン
バ11を複数の分割真空チャンバから構成し、これら分
割真空チャンバを接続して、機能を分割して行う場合が
考えられる。
空チャンバをたとえば2分割して、第1の真空チャンバ
と第2の真空チャンバから構成し、これらチャンバを真
空シャッタを介して接続する。
縮手段と、保温(乾燥)手段と、ガスバリア容器内への
挿入手段および第2の真空チャンバへの搬送手段を収容
し、第2の真空チャンバ内には、加熱手段とシール手段
を収容する。
ックフォーム1に対する圧縮と乾燥を行い、第2の真空
チャンバ内でプラスチックフォーム1とガスバリア容器
6の乾燥と、真空排気およびシールを行うこととなる。
ア容器6への挿入手段を、第1の真空チャンバから第2
の真空チャンバへ移すこともできる。プラスチックフォ
ーム1を加熱する手段として、ヒータを兼用する圧縮板
や、搬送機構部にヒータを内蔵し伝熱加熱する方法や、
輻射によって必要な領域を加熱する方法を採用してもよ
い。
実施の形態に係わる具体的な実施の形態を、具体的実施
例11と、具体的実施例12として説明する。具体的実
施例11は、図3に示すように構成される。
構造のポリウレタンフォーム(以下、プラスチックフォ
ームと呼ぶ)1を所定形状にカットする。このあと、プ
ラスチックフォーム1を恒温槽2内に収容し、第2の工
程としてプラスチックフォーム1を加熱しながら、厚み
が70%になるよう圧縮する。
2を備えて、内部温度を105℃に設定するとともに、
加熱圧縮機構3であるヒータ13内蔵の圧縮板14の表
面温度を120℃に設定する。
のまま、プラスチックフォーム1を搬送機構15に支持
して、105℃に維持された乾燥領域を約1時間かけて
搬送し、乾燥する。
のまま、上記プラスチックフォーム1をAl(アルミニ
ュウム)箔を含むプラスチックラミネートフイルムを製
袋してなるガスバリア容器6の開口部7から内部に挿入
する。
1を収容したガスバリア容器6を恒温槽2から出して搬
送機構4に支持し、水分の吸湿が問題にならない温度に
加熱保持しながら真空チャンバ5内に搬入する。
0℃以上に乾燥維持しながら、真空チャンバ5内圧力が
0.001Torr以下になるまで真空排気し、ヒートシー
ル機構16を駆動してガスバリア容器6の開口部7をヒ
ートシールする。
を真空チャンバ5から取出すことにより、真空断熱パネ
ル10が得られることとなる。表1に、具体的実施例1
1の製造方法によって得られた真空断熱パネルAの特性
を示す。
比較例11として、プラスチックフォーム1を加熱圧縮
する工程を除いた以外は、具体的実施例11の工程とす
べて同一の工程を経て製造してなる、真空断熱パネルB
の特性を示す。
プラスチックフォーム1を加熱圧縮したあと、一旦常温
の大気中に戻して保管した以外は、具体的実施例11の
工程とすべて同一の工程を経て製造してなる、真空断熱
パネルCの特性を示す。
パネルA,B,Cの初期熱伝達率と、上記真空パネル
A,B,Cを60℃の恒温槽中に3か月保管(エージン
グ)したあとの熱伝達率を測定した結果を示す。
いて説明する。第1の工程として、コア材である連続気
泡構造のポリウレタンフォーム(以下、プラスチックフ
ォームと呼ぶ)1を所定形状にカットする。第2の工程
として、プラスチックフォーム1を第1の真空チャンバ
21内に収容し、このチャンバ21内に備えられる予熱
部20の輻射加熱により、約100℃に加熱保持する。
圧縮板14からなる加熱圧縮機構3を駆動して、プラス
チックフォーム1の厚みが60%になるよう加熱圧縮す
る。このときの圧縮板14の表面温度は120℃を保持
し、かつ第1の真空チャンバ21内の圧力は0.01To
rrに設定する。
1を保温ヒータ24で約100℃に加熱保持したまま搬
送し、第5の工程として、プラスチックフォーム1をA
l(アルミニュウム)箔を含むプラスチックラミネート
フイルムを製袋してなるガスバリア容器6の開口部7か
ら内部に挿入する。
放して、プラスチックフォーム1を収納したガスバリア
容器6を第1の真空チャンバ21から第2の真空チャン
バ23内に導入する。
上の雰囲気温度に乾燥保持し、かつチャンバ23内圧力
を0.01Torr以下まで真空排気する条件下で、第7の
工程としてヒートシール機構16を駆動してガスバリア
容器6の開口部7をヒートシールすることにより、真空
断熱パネル10が得られる。
た真空断熱パネルDの特性を示す。同表に具体的比較例
12として、第1の真空チャンバ21内でプラスチック
フォーム1を加熱圧縮したあと、一旦この真空チャンバ
21から取出し、常温下で、大気圧中に保管する。
クフォーム1を挿入してから第2の真空チャンバ23内
に導入し、プラスチックフォーム1温度を80℃に維持
し、チャンバ23内圧力を0.01Torr以下まで排気し
て容器開口部7をヒートシールして得られる真空断熱パ
ネルEの特性を示す。
パネルD,Eの初期熱伝達率と、上記真空断熱パネル
D,Eを60℃の恒温槽中に3か月保管(エージング)
したあとの熱伝達率を測定した結果を示す。
る。ここでは、第1の工程として、コア材である連続気
泡構造のポリウレタンフォーム(以下、プラスチックフ
ォームと呼ぶ)1を所定形状にカットする。第2の工程
として、プラスチックフォーム1を第1の真空チャンバ
21A内に収容し、この第1の真空チャンバ21A内に
備えられる予熱部20の輻射加熱により約100℃に加
熱保持する。
を内蔵した圧縮板14からなる加熱圧縮機構3を駆動し
て、プラスチックフォーム1の厚みが60%になるよう
加熱圧縮する。圧縮板14の表面温度は120℃を保持
し、かつ第1の真空チャンバ21内の圧力は0.01To
rrに設定することは変わりがない。
1を保温ヒータ24で約100℃に加熱保持したまま搬
送し、真空シャッタ22を開放してプラスチックフォー
ム1を第1の真空チャンバ21Aから第2の真空チャン
バ23A内に導入する。
3A内でプラスチックフォーム1をAl(アルミニュウ
ム)箔/プラスチックラミネコートフイルムを製袋して
なるガスバリア容器6の開口部7から内部に挿入する。
バ23A内を70℃以上の雰囲気温度に乾燥保持し、か
つチャンバ23内圧力が0.01Torr以下まで真空排気
する条件下で、ヒートシール機構16を駆動してガスバ
リア容器6の開口部7をヒートシールすることにより、
真空断熱パネル10が得られる。
く、より優れた断熱性能が得られ、経時安定性に優れた
真空断熱材を、より少ない製造ステップにより得るため
の製造方法と製造装置を提供できるという効果を奏す
る。
図。
説明する図。
明する図。
Claims (9)
- 【請求項1】コア材として連続気泡構造のプラスチック
フォームを所定温度以上に加熱し、かつ圧縮する工程
と、 所定加熱温度以上を保持したまま、袋状ガスバリア容器
の開口部から内部へ、加熱圧縮した上記プラスチックフ
ォームを挿入する工程と、 上記ガスバリア容器内部を真空排気し、かつガスバリア
容器の開口部をシールする工程と、を具備したことを特
徴とする真空断熱材の製造方法。 - 【請求項2】コア材として連続気泡構造のプラスチック
フォームを大気圧下で、所定時間、所定温度で加熱しな
がら、所定圧縮率で圧縮する工程と、 所定温度以上を保持したまま、袋状ガスバリア容器の開
口部から内部へ、加熱圧縮した上記プラスチックフォー
ムを挿入する工程と、 所定温度以上を保持したまま、プラスチックフォームを
収容したガスバリア容器を真空チャンバ内に搬送する工
程と、 上記真空チャンバにおいて、上記ガスバリア容器内を真
空排気し、かつガスバリア容器の開口部をシールする工
程と、を具備したことを特徴とする真空断熱材の製造方
法。 - 【請求項3】真空チャンバ内において、減圧下で、コア
材として連続気泡構造のプラスチックフォームを所定時
間、所定温度で加熱しながら、所定圧縮率で圧縮する工
程と、 上記真空チャンバ内で、減圧下で、所定温度以上を保持
したまま、袋状ガスバリア容器の開口部から内部へ加熱
圧縮した上記プラスチックフォームを挿入する工程と、 上記真空チャンバ内において、上記ガスバリア容器内を
真空排気し、かつガスバリア容器の開口部をシールする
工程と、を具備したことを特徴とする真空断熱材の製造
方法。 - 【請求項4】真空排気した第1の真空チャンバ内におい
て、コア材として連続気泡構造のプラスチックフォーム
を所定時間、所定温度で加熱しながら、所定圧縮率で圧
縮する工程と、 この第1の真空チャンバ内を減圧状態として、所定温度
以上を保持したまま、袋状ガスバリア容器の開口部から
内部へ加熱圧縮した上記プラスチックフォームを挿入す
る工程と、 上記所定温度以上を保持したまま上記ガスバリア容器
を、第1の真空チャンバと連設される第2の真空チャン
バ内に搬入する工程と、 第2の真空チャンバ内において、上記ガスバリア容器内
を真空排気し、かつガスバリア容器の開口部をシールす
る工程と、を具備したことを特徴とする真空断熱材の製
造方法。 - 【請求項5】コア材として連続気泡構造のプラスチック
フォームを所定温度以上に加熱しながら圧縮する手段
と、 加熱圧縮した上記プラスチックフォームに対して所定加
熱温度以上を保持して加熱するとともに、プラスチック
フォームを搬送する手段と、 上記プラスチックフォームを袋状ガスバリア容器の開口
部から内部へ挿入して、ガスバリア容器内部を真空排気
し、かつガスバリア容器の開口部をシールする手段と、
を具備したことを特徴とする真空断熱材の製造装置。 - 【請求項6】コア材として連続気泡構造のプラスチック
フォームを、大気圧下で、伝導加熱あるいは対流加熱に
よって加熱し圧縮する加熱圧縮機構と、この加熱圧縮さ
れたプラスチックフォームを搬送する搬送機構と、この
搬送機構を加熱して所定温度に保温する手段および上記
プラスチックフォームを袋状ガスバリア容器の開口部か
ら内部へ挿入する手段を有する恒温槽と、 この恒温槽から取出されたプラスチックフォーム入りガ
スバリア容器を収容し、ガスバリア容器内を真空排気す
る手段および、このガスバリア容器の開口部をシールす
る手段を有する真空チャンバと、を具備したことを特徴
とする真空断熱材の製造装置。 - 【請求項7】真空チャンバ内に、コア材として連続気泡
構造のプラスチックフォームを伝導加熱あるいは輻射加
熱によって加熱するとともに圧縮する加熱圧縮機構と、
この加熱圧縮されたプラスチックフォームを搬送する搬
送機構と、この搬送機構を加熱して所定温度に保温する
手段と、上記プラスチックフォームを袋状ガスバリア容
器の開口部から内部へ挿入する手段と、ガスバリア容器
内を真空排気する手段および、このガスバリア容器の開
口部をシールする手段を備えたことを特徴とする真空断
熱材の製造装置。 - 【請求項8】それぞれ真空排気手段が接続されるととも
に、互いに真空シャッタを介して隣設される第1の真空
チャンバおよび第2の真空チャンバとから構成され、 上記第1の真空チャンバは、コア材として連続気泡構造
のプラスチックフォームを加熱し圧縮する加熱圧縮機構
と、この加熱圧縮されたプラスチックフォームを搬送す
る搬送機構と、この搬送機構を加熱して所定温度に保温
する手段と、上記プラスチックフォームを袋状ガスバリ
ア容器の開口部から内部へ挿入する手段および上記第2
の真空チャンバへガスバリア容器を搬送する搬送手段を
備え、 上記第2の真空チャンバは、ガスバリア容器を加熱する
手段および、このガスバリア容器の開口部をシールする
手段を備えたことを特徴とする真空断熱材の製造装置。 - 【請求項9】それぞれ真空排気手段が接続されるととも
に、互いに真空シャッタを介して隣設される第1の真空
チャンバおよび第2の真空チャンバとから構成され、 上記第1の真空チャンバは、コア材として連続気泡構造
のプラスチックフォームを加熱し圧縮する加熱圧縮機構
と、この加熱圧縮されたプラスチックフォームを搬送す
る搬送機構と、この搬送機構を加熱して所定温度に保温
する手段と、上記プラスチックフォームを第2の真空チ
ャンバへ搬送する搬送手段を備え、 上記第2の真空チャンバは、上記プラスチックフォーム
を袋状ガスバリア容器の開口部から内部へ挿入する手段
と、ガスバリア容器を加熱する手段および、このガスバ
リア容器の開口部をシールする手段を備えたことを特徴
とする真空断熱材の製造装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013104490A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Sekisui Plastics Co Ltd | 真空断熱材の製造方法 |
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-
1998
- 1998-07-21 JP JP20507398A patent/JP4031111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101845899B1 (ko) * | 2016-02-01 | 2018-04-05 | 주식회사 케이씨씨 | 진공단열재 제조방법 및 제조장치 |
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