JP2000035051A - トルク制限装置を有する回転クラッチ - Google Patents

トルク制限装置を有する回転クラッチ

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JP2000035051A
JP2000035051A JP11182382A JP18238299A JP2000035051A JP 2000035051 A JP2000035051 A JP 2000035051A JP 11182382 A JP11182382 A JP 11182382A JP 18238299 A JP18238299 A JP 18238299A JP 2000035051 A JP2000035051 A JP 2000035051A
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slide
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Gerhard Hellebrandt
ヘレブラント ゲールハルト
Gerhard Goldbach
ゴルトバッハ ゲールハルト
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Rothenberger Werkzeuge AG
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00Automatic clutches
    • F16D43/02Automatic clutches actuated entirely mechanically
    • F16D43/20Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure
    • F16D43/202Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure of the ratchet type
    • F16D43/2028Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure of the ratchet type with at least one part moving radially between engagement and disengagement

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 駆動軸2と被駆動軸3との間でトルク制
限するための回転クラッチは、駆動回転体4と被駆動回
転体5とを有しており、一方の回転体5に少なくとも1
つの係止部材6,7が固定されていて、他方の回転体4
に少なくとも1つのスライド体12,13が支承されて
おり、該スライド体がプレロードをかけられたばね14
によって、少なくとも1つの係止部材6,7と協働する
ようになっており、スライド体がそれぞれ前進方向及び
後退方向に作用する制御面を有しており、各スライド体
内に連結ピン19,20が位置固定して配置されてお
り、該連結ピンが連結体21の連結部材22,23に係
合する。 【効果】 連結部材22,23の形状及び半径方向位置
によって、連結ピン19,20の運動が制限され、スラ
イド体12,13が少なくとも1つの係止部材6,7と
の協働作業が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転クラッチであ
って、軸線A−Aと、駆動軸と被駆動軸との間に設けら
れたトルク制限装置と、駆動回転体と、被駆動回転体と
を有しており、一方の回転体が、少なくとも1つの係止
部材を有していて、他方の回転体が少なくとも1つのス
ライド体を有しており、該スライド体が、プレロードの
かけられたばねによって係前記止部材に向かって可動
で、少なくとも1つのスライド体が連結リンクガイド(K
ulissenfuerung)によって、該連結リンクガイドと所属
の回転体との間の相対角度位置に従ってスライド体と少
なくとも1つの係止部材との協働作用が変えられるよう
に、ストローク制限されており、この際に、少なくとも
1つのスライド体のストローク制限が回転方向逆転によ
って解消されるようになっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の回転クラッチは、多く
の使用例及び多くの作業装置のために必要とされてい
る。これらの作業装置とは、例えばねじ機械等のねじ込
み工具、トリミング工具、穿孔・及びねじ切り機械等の
切削工具、管、スリーブをプレス及びプレス嵌めするた
めの電気機械及びエレクトロ・ハイドロリック式(elekt
ro-hydraulische)の機械である。この場合、作業員、作
業機械、工具及び工作物の保護、及び特に開始された作
業過程が安全かつ確実に最後まで行われるようにしなけ
ればならない。このような必要性によって、特に管、ス
リーブのプレス及びプレス嵌め時に、特に水導管及び加
熱システムのための配管領域及び衛生領域において、持
続的及び気密な管結合を製造することができるようにす
るために、敷設に応じて、修理するための高いコストを
伴うことを避けることができない。
【0003】ドイツ連邦共和国特許公開第197206
99号明細書明細書により公知の回転クラッチにおいて
は、第1の回転体に固定された係止部材が、周方向でフ
ライス切削された少なくとも1つの係止溝より成ってい
て、第2の回転体内に少なくとも1つの鉢状のスライド
体が支承されており、このスライド体が、双安定性(bi
stabil)で傾倒可能な2腕状のレバーとして構成された
つめ状(klinkenartig)の形状接続(Formschluss;形状
による束縛)部材を有しており、このレバーが前進方向
で1つ又は複数の係止溝内に係合するか又は、後退方向
に切り換えられると前記係止溝を通過するようになって
いる。プレロードをかけられた第1のばねによって、2
腕状のレバーの外側の端部は、後退方向への切換後に、
わずかなトルクが発生しても、プレロードをかけられた
第1のばねのすべての力によって常に、選択的に、内壁
を介して及び第1の回転体の1つ又は複数の係止溝によ
って連行される。この連行力は、ばね力を減少させるこ
とによって同様に減少されるが、この場合勿論、クラッ
チの特性若しくは切換特性も変化する。2腕状のレバー
の他方の内側の端部は、放物線状の面を備えたカムの形
状及び機能を有していて、この場合常に、プレロードを
かけられた第2のばねによって負荷され、突き出た摩擦
面との係合を解除されることができない。第2のばね
は、第1のばねの内部に収容されていて、多数のすべて
の実施例において、第1のスライド体の内部に同心的に
支承された少なくとも1つの別のスライド体を設ける必
要がある。公知の装置においては、硬化させる必要があ
るもっぱら高価な特別部分を必要とし、維持する必要が
ある多くの製造許容誤差のために、製造及び組立にコス
トがかかる。
【0004】スイス国特許第613754号明細書によ
れば、過負荷防止クラッチの2つの回転体間にばね負荷
されたスリーブ状のスライダ体を配置することが公知で
あって、このスライド体はその一方の端部で、一方の回
転体の係止凹部に係合させるためのローラの形状の制御
面を有していて、他方の端部で、軸平行なウエブ及び、
半径方向に延びる横方向ピンに係合させるための周方向
に延びる横方向部分を備えたT字形の連結リンクガイド
を有している。スライド体は、係止凹部に対して制限さ
れず、横方向ピンに対して制限されて回動可能である。
このようなな回動可能性は、ローラが持続的に係止及び
係止解除されるのを避けるために、クラッチの応答後
に、横方向ピンを、連結リンクガイドの横方向部分の、
それぞれの回転方向に応じた端部内で固定し、及びひい
てはスライド体を遮断位置で固定するために必要であ
る。このような固定は、回転方向の逆転によって自動的
に再び解消することができる。このような同軸的な構造
形式によって制限されて、係止機構もまた連結リンクガ
イドも、クラッチを取り囲むケーシングと比較して、回
転軸線からわずかな半径方向間隔を有しているだけであ
るので、あらかじめ与えられたトルクのために相応に高
い面圧が生じる。すべての構成部分は高価な特別構造で
ある。
【0005】ドイツ連邦共和国特許公開第282794
8号明細書によれば、過負荷防止クラッチの部分的に同
心的に配置された2つの回転体の間に、半径方向に可動
でばね負荷された複数の係止体を配置することが公知で
ある。これらの係止体は、それぞれ他方の回転体の相応
の切欠内に係合する。係止体は、半径方向のばね他に軸
方向にばね負荷された切換リングによっても保持されて
いる。この切換リングは軸方向に整列された多数のリン
グカムを有しており、これらのリングカムは切換リング
の外周面で中断されている。この場合、横断面が屋根状
のリングカムは、係合位置で、係止体に設けられた対応
する複数の溝内に軸方向で係合する。過負荷が生じた時
には、係止体は、回転体の半径方向溝から押し出される
だけではなく、切換リング軸方向のリングカム・溝・結
合部から外れて、この結合部の向こう側で再び待機位置
を占め、この待機位置においては、クラッチ接続が、軸
方向及び半径方向の複数のばねを相応に合わせることに
よって中断維持される。駆動された軸の回転方向逆転に
よるクラッチの再接続は避けられ、接線方向に作用する
付加的なばねのばね作用に抗してのみ、切換リングの特
別な操作によって可能である。このために機械的な手段
(工具)、又は電磁石式の手段(切換磁石)が使用され
ている。常に係止過程が行われる中間位置も与えられ
る。この場合、すべての構成部分は、高価な特別構造で
あもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭に記載した回転クラッチを改良して、大量生産
して市場に提供することができ、あらかじめ硬化された
た個別部分を使用することができ、切換後のラチェット
(Ratsch)過程時における滑動面の負荷が、クラッチの切
換特性によって構造的に制限されて解除できるようなも
のを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明によれば、(イ)少なくとも1つの係止部材が硬化さ
れたシリンダピンとして構成されていて、回転体の内周
面に軸平行に支承されており、(ロ)それぞれ他方の回
転体が、少なくとも1つのスライド体が半径方向で可動
に支承されている、A−A線に対して垂直に向けられた
中空室を有しており、(ハ)少なくとも1つのスライド
体の軸平行な孔内に、この孔から突き出る連結ピンが配
置されていて、該連結ピンが連結体に係合し、該連結体
が制限されていて、各連結ピンに対して相対的に回転可
能であって、各連結ピンのためにそれぞれ1つの連結部
材を有しており、これらの連結部材が、スライド体の半
径方向の運動成分を制限している。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、前記課題は全面的に解
決することができる。特に、本発明による回転クラッチ
は、大量生産して市場に提供することができ、あらかじ
め硬化された個別部分を使用することができ、また、切
換後のラチェット(Ratsch)過程時における滑動面の負荷
が、クラッチの切換特性によって構造的に制限されて解
除されるようになっている。
【0009】本発明の対象においては、それぞれのスラ
イド体が本発明による制御面を有しているので、複雑な
形状及び付加的なばねを有する双安定性の2腕状の切換
レバーは必要ない。また所望の切換特性は、制御面のス
ペース的な位置によって及び単独の圧縮コイルばねのば
ね特性曲線によってのみ得ることができる。
【0010】勿論、連結体は付加的な構造部材である。
この連結体の形状及び連結部材の半径方向位置によっ
て、切換後のラチェット過程時における滑動面を負荷を
クラッチの切換特性によって解除するすることができ
る。これによって、限界トルクを越えたこと、及びクラ
ッチの切換は、種々異なる強さで音響的に検知すること
ができる。また、ラチェット過程を完全に省くことがで
き、それによって摩耗をさらに減少させることができ
る。このような付加的利点は、後述の実施例の説明で詳
しく説明されている。
【0011】以下に記載する本発明の別の実施例は、こ
れを単独で構成してもまた組合せでも特に有利である。
【0012】プレロードのかけられたばねが、重ねた(S
tapel)皿ばねより成っており、これらの皿ばねがシリン
ダピン内ガイドされている。
【0013】連結体が円筒形円板として構成されてい
て、第1の同軸的な軸端部によって一方の回転体に支承
されていて、第2の同軸的な軸端部によって他方の回転
体に支承されている。
【0014】連結部材がアングル形(Winkelnut)の溝と
して構成されており、該アングル形の溝の一方の脚部が
半径方向に整列されていて、他方の脚部がプレス方向で
先行するほぼ接線方向に整列されている。
【0015】連結部材がT字形の溝として構成されてお
り、該T字形の溝のウエブが半径方向に形成されてい
て、一方のフランジ側がプレス方向若しくは押圧方向で
先行するほぼ接線方向に形成されていて、他方のフラン
ジ部分がプレス方向若しくは押圧方向で後から来るほぼ
接線方向に形成されている。
【0016】少なくとも1つのブレーキ体が硬化された
鋼球として構成されており、該鋼球が押圧ばねによって
負荷されて、連結体のそれぞれ1つの半径方向の孔内で
支承されている。
【0017】本発明のその他の有利な構成はその他の従
属請求項に記載されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図示
の実施例を用いて具体的に説明する。
【0019】図1、図2及び図3には、駆動軸2と被駆
動軸3と、駆動回転体4と被駆動回転体5とを備えた回
転クラッチ1が示されており、この場合、駆動軸2と被
駆動軸3とは、必ずしも回転体4及び5と一体的に構成
されていなくてもよい。
【0020】被駆動回転体5には、周方向で等間隔に分
配されて、2つの係止部材6,7が配置されており、し
かも、被駆動回転体5が端壁8として構成されていて、
2つの係止部材6,7が硬化したシリンダピン(円筒形
ピン)として構成されていて、回転体の円筒形の内周面
11のほぼ半円筒形の切欠9及び10内で軸平行に支承
されている。
【0021】他方の回転体、駆動回転体4では、2つの
スライド体12及び13が支承されており、これらのス
ライド体12及び及び13は、2つのスライド体12及
び13が支承されており、これらのスライド体12,1
3は、ガイドのためのそれぞれ1つの中空円筒形の胴1
2a及び13aと、制御体12b及び13bとから成っ
ている。これらの構成及び機能については後述されてい
る。支承及びガイドのために、駆動回転体4は、半径方
向に貫通する中空室4aを有しており、この中空室4a
内で2つのスライド体12及び13が互いに逆向きにし
ゅう動可能に支承されている。図示の実施例では、力経
路としゅう動経路とが正確に半径方向に延びている。
【0022】重ねた皿ばね14aより成る、シリンダピ
ン15に沿ってガイドされた、プレロード(予圧)をか
けられたばね14によって、スライド体12及び13
は、係止部材6及び7に向けられたストローク成分及び
力成分によってずらされ、それによって係止部材6と協
働する。
【0023】各スライド体12及び13はそれぞれ1つ
の、前方に作用する平らな制御面16と後方に作用する
制御面17とを有しており、これらの制御面16と17
との間にそれぞれ1つの部分円筒形のオーバーラン面(U
eberlaufflaeche)18が位置している。これによってす
べての制御面16及び17は、その傾斜度若しくは傾斜
角“α”及び“β”、ばね14の特性曲線、係止部材6
及び7の表面幾何学形状に応じて、それぞれトルクに関
連して、これらの係止部材6及び7に接触せしめられ
る。これによって過負荷における解除モーメントが規定
される。
【0024】各スライド体12及び13のそれぞれに
は、位置固定的に円筒形の連結ピン19及び20が配置
されており、これらの連結ピン19及び20は、硬化さ
れた鋼より成っていて、スライド体12若しくは13よ
り突き出ていて、この突き出た端部が、この端部によっ
て連行される連結体21に係合する。この連結体21
は、各連結ピン19若しくは20のために連結部材22
及び23を有しており、これらの連結部材22,23
は、連結ピン19及び20の運動成分を次のような形式
で制限している。つまり、連結体21と所属の回転体
(図示の実施例では駆動回転体4)との間の相対角度位
置に応じて、スライド体12及び13と2つの係止部材
6及び7との協働が変化する。
【0025】連結ピン19及び20は、できるだけ遊び
なして、各スライド体12及び13の各1つの軸平行な
孔24及び25内に配置されていて、半径方向の遊びを
保って、所属の回転体(図示の実施例では駆動回転体
4)の端壁26を貫通案内されている。
【0026】連結体21は円筒形円板として構成されて
いて、第1の同心的な軸端部27によって駆動回転体4
内で支承されていて、第2の同心的な軸端部28によっ
て被駆動体5内で支承されている。
【0027】図4に示されているように、連結部材22
及び23はアングル形若しくはL字形の溝として構成さ
れていて、これらの連結部材22及び23の一方の脚部
22a若しくは23a及び他方の脚部22b若しくは2
3bは、プレス方向若しくは押圧方向で先行してほぼ接
線方向に整列されている。
【0028】図5には、この連結部材の変化実施例が示
されている。この変化実施例では、連結部材29若しく
は30はT字形の溝の形状を有している。T字形のウエ
ブ29a若しくは30aが半径方向に延びていて、一方
のフランジ側29b若しくは30bがプレス方向で先行
するほぼ接線方向に延びており、また他方のフランジ側
29c若しくは30cはプレス方向で後になるほぼ接線
方向に延びている。
【0029】図4乃至図7によれば、円筒形円板として
構成された連結体21は、その外周部に同間隔で分配さ
れた2つのブレーキ体31及び32を有しており、これ
らのブレーキ体31及び32は被駆動回転体5の円筒形
の内周面11で支えられている。ブレーキ体31及び3
2は、硬化された球として構成されていて、この球は、
ばね負荷(若しくはばね付勢)されて、円筒形円板のそ
れぞれ1つの半径方向の孔33内で支承されている。
【0030】図1乃至図4に示した回転クラッチの作業
形式は次の通りである。
【0031】特に図6に記載されているように、スライ
ド体12若しくは13の、前方若しくは後方に働く制御
面16若しくは17は、スライド体の「半径方向」のス
ライド方向に対して、傾斜角度“α”及び“β”を有す
る傾斜面として構成されている。この場合、傾斜角
“α”及び“β”は、ばねの設計寸法及び所望の最大前
進トルク若しくは後退トルクに応じて選択されており、
同じであるか又は異なっていてよい。
【0032】図6では、制御面16は、係止部材6及び
7に当接しており、駆動力が伝達される。この場合、図
7によれば、連結ピン19及びは、連結部材22及び2
3の半径方向の脚部22a及び23aの端部に当接して
いる。連結体はブレーキ体31及び32の摩擦力に抗し
て連行される。これらのブレーキ体は、それぞれ1つの
鋼球34と圧縮コイルばね若しくは押圧ばね35とから
成っている。
【0033】さてトルクが、例えばプレス過程若しくは
押圧過程の最後に著しく上昇すると、制御面16は、図
1及び2に示した位置(この位置で係止部材6及び7が
一時的に部分円筒形のオーバーラン面18を押しつけ
る)に達するまで、スライド体12及び13を互いに押
しつけながら、ばね14のばね作用に抗して係止部材6
及び7で滑動する。
【0034】スライド体12及び13によって、これら
のスライド体に支承された連結ピン19及び20をも、
一時的に、図4に実線で示した連結部材22及び23の
頂点部における位置に達するまで、半径方向内方にずら
す。しかしながらこの場合、連結体21は、走行中に制
動されるので、連結ピン19及び20は、連結部材22
及び23の接線方向に延びる脚部22b及び23b内に
入り込み、そして連結ピン19及び20は、これらの脚
部22b及び23bからは、回転を逆転させなければも
はや抜け出せないようになっている。これらの連結部材
19及び20の位置は、図4で破線で示されている。
【0035】連結部材22/23若しくは29/30の
接線方向の区分と、回転軸線A−A線との間の半径方向
の間隔を相応に選択することによって、スライド体12
及び13は、回転方向を逆転させることなしに、所定の
程度だけ係止部材6及び7に向かってずらすことできる
(又はずらすことはまったくできない)ので、回転クラ
ッチは、第1の解除過程後に、各半回転で全トルクを克
服する必要はなくなる。これによって所定の摩耗が生じ
ることになる。また構造的に、制御面16の外周面の一
部(又は制御面17が逆戻りする際に)が係止部材6及
び7にぶつかることがあるが、これによって多かれ少な
かれ強いきしみ雑音が生じ、これによって、作業員は、
周囲雑音においても、最大トルクが得られたことを知る
ことができ、このことは多くの作業過程のために重要な
ことである。
【0036】図5に示した連結体の実施例においては、
前記作用が後退方向運動時においても得られ、この場合
両回転方向における調節は異なっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーバーラン位置(Ueberlaufstellung)におけ
る、組立完成された回転クラッチの軸方向断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿った半径方向断面図であ
る。
【図3】図1及び図2に示した回転クラッチの分解図で
ある。
【図4】図1及び図3に示した、2つの連結ピンを備え
た連結体の、中間位置における半径方向断面図である。
【図5】2つの連結ピンを備えた、変化実施例による連
結体の、中間位置における半径方向断面図である。
【図6】トルク伝達時の連行位置における、図1のII−
II線に沿った半径方向断面図である。
【図7】2つの連結ピンを有する、図1及び図3に示し
た連結体の、トルク伝達時の連行位置における、半径方
向断面図である。
【符号の説明】
1 回転クラッチ、 2 駆動軸、 3 被駆動軸、
4 駆動回転体、 4a 中空室、 5 被駆動回転
体、 6,7 係止部材、 8 端壁、 9,10 切
欠、 11 円筒形の内周面、 12 スライド体、
12a 胴、 12b 制御ヘッド、 13 スライド
体、 13a 胴、 13b 制御ヘッド、 14 ば
ね、 14a 皿ばね、 15 シリンダピン、 1
6,17 制御面、 18 オーバーラン面、 19,
20 連結ピン、 21 連結体、22 連結部材、
22a 半径方向の脚部、 22b 接線方向の脚部、
23a 半径方向の脚部、 23b 接線方向の脚
部、 24,25 孔、 26端壁、 27,28 軸
端部、 29 連結部材、 29a ウエブ、 29
b,29c フランジ側、 30 連結部材、 30a
ウエブ、 30b,30c フランジ側、 31,3
2 ブレーキ体、 33 孔、 34 鋼球、35 押
圧ばね

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転クラッチであって、軸線A−Aと、
    駆動軸(2)と被駆動軸(3)との間に設けられたトル
    ク制限装置と、駆動回転体(4)と、被駆動回転体
    (5)とを有しており、一方の回転体(5)が、少なく
    とも1つの係止部材(6,7)を有していて、他方の回
    転体(4)が少なくとも1つのスライド体(12,1
    3)を有しており、該スライド体(12,13)が、プ
    レロードのかけられたばね(14)によって前記係止部
    材(6,7)に向かって可動で、少なくとも1つのスラ
    イド体(12,13)が連結リンクガイドによって、連
    結リンクガイドと所属の回転体(5)との間の相対角度
    位置に従ってスライド体(12,13)と少なくとも1
    つの係止部材(6,7)との協働作用が変えられるよう
    に、ストローク制限されており、この際に、少なくとも
    1つのスライド体(12,13)のストローク制限が回
    転方向逆転によって解消されるようになっている形式の
    ものにおいて、 (イ)少なくとも1つの係止部材(6,7)が硬化され
    たシリンダピンとして構成されていて、回転体(5)の
    内周面に軸平行に支承されており、 (ロ)それぞれ他方の回転体(4)が、少なくとも1つ
    のスライド体(12,13)が半径方向で可動に支承さ
    れている、A−A線に対して垂直に向けられた中空室
    (4a)を有しており、 (ハ)少なくとも1つのスライド体(12,13)の軸
    平行な孔(24,25)内に、この孔から突き出る連結
    ピン(19,20)が配置されていて、該連結ピンが連
    結体(21)に係合し、該連結体(21)が制限されて
    いて、各連結ピン(19,20)に対して相対的に回動
    可能であって、各連結ピン(19,20)のためにそれ
    ぞれ1つの連結部材(22,23;29,30)を有し
    ており、これらの連結部材が、スライド体(12,1
    3)の半径方向の運動成分を制限していることを特徴と
    する、トルク制限装置を有する回転クラッチ。
  2. 【請求項2】 半径方向に貫通する中空室(4a)内に
    2つのスライド体(12,13)が互いに逆向きにしゅ
    う動可能に支承されている、請求項1記載の回転クラッ
    チ。
  3. 【請求項3】 プレロードのかけられたばね(14)
    が、重ねた皿ばね(14a)より成っており、これらの
    皿ばね(14a)がシリンダピン(15)内ガイドされ
    ている、請求項1記載の回転クラッチ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのスライド体(12,1
    3)が、前進方向及び後退方向に作用する制御面(1
    6,17)を有しており、これらの制御面が、スライド
    体(12,13)のしゅう動方向に対して、傾斜角度
    “α”及び“β”を有する傾斜面として構成されてい
    る、請求項1記載の回転クラッチ。
  5. 【請求項5】 傾斜角度“α”及び“β”が、ばねの設
    計に応じて及び所望の最大前進トルク及び後退トルクに
    応じて選択されている、請求項4記載の回転クラッチ。
  6. 【請求項6】 連結ピン(19,20)が硬化されたシ
    リンダピンとして構成されている、請求項1記載の回転
    クラッチ。
  7. 【請求項7】 連結体(21)が回転体(4,5)間に
    配置されている、請求項1記載の回転クラッチ。
  8. 【請求項8】 連結体(21)が円筒形円板として構成
    されていて、第1の同軸的な軸端部(28)によって一
    方の回転体(4)に支承されていて、第2の同軸的な軸
    端部(28)によって他方の回転体(5)に支承されて
    いる、請求項1又は7記載の回転クラッチ。
  9. 【請求項9】 連結部材(22,23)がアングル形の
    溝として構成されており、該アングル形の溝の一方の脚
    部(22a,23a)が半径方向に整列されていて、他
    方の脚部(22b,23b)が押圧方向で先行するほぼ
    接線方向に整列されている、請求項7記載の回転クラッ
    チ。
  10. 【請求項10】 連結部材(29,30)がT字形の溝
    として構成されており、該T字形の溝のウエブ(29
    a,30a)が半径方向に形成されていて、一方のフラ
    ンジ側(29b,30b)が押圧方向で先行するほぼ接
    線方向に形成されていて、他方のフランジ部分(29
    c,30c)が押圧方向で後から来るほぼ接線方向に形
    成されている、請求項7記載の回転クラッチ。
  11. 【請求項11】 連結体(21)が少なくとも1つのブ
    レーキ体(31,32)を有していて、該ブレーキ体
    (31,32)が、それぞれ他方の回転体(5)の内周
    面(11)で支えられている、請求項1記載の回転クラ
    ッチ。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つのブレーキ体(31,
    32)が硬化された鋼球(34)として構成されてお
    り、該鋼球(34)が押圧ばね(35)によって負荷さ
    れて、連結体(21)のそれぞれ1つの半径方向の孔
    (33)内で支承されている、請求項11記載の回転ク
    ラッチ。
JP11182382A 1998-06-27 1999-06-28 トルク制限装置を有する回転クラッチ Pending JP2000035051A (ja)

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