JP2000034845A - 多段ケージ式立体駐車場 - Google Patents

多段ケージ式立体駐車場

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JP2000034845A
JP2000034845A JP10219651A JP21965198A JP2000034845A JP 2000034845 A JP2000034845 A JP 2000034845A JP 10219651 A JP10219651 A JP 10219651A JP 21965198 A JP21965198 A JP 21965198A JP 2000034845 A JP2000034845 A JP 2000034845A
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floor
cage
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story parking
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JP10219651A
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English (en)
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Masao Shimoda
雅夫 下田
Shigeyuki Uchiyama
茂幸 内山
Shunji Uryu
俊次 瓜生
Masahiro Nakamura
昌宏 中村
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Taisei Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性を保持しながら、入・出庫動作を円滑
に行い、入庫・出庫サイクル時間を短縮化することがで
きる多段ケージ式立体駐車場を提供する。 【解決手段】 内部を車両搭載ケージ15が昇降する垂
直昇降路18の周りに上下方向に複数階にわたって駐車
床11を設け、垂直昇降路18の所定位置に入庫床12
及び出庫床14を対向して具備し、入庫時には、入庫床
12から車両搭載ケージ15に車両13を移載し、車両
搭載ケージ15を下降した後、車両搭載ケージ15から
駐車床11に車両13を移載し、一方、出庫時には、駐
車床11から車両搭載ケージ15に車両13を移載し、
車両搭載ケージ15を上昇した後、車両搭載ケージ15
から出庫床14に車両13を移載する多段ケージ式立体
駐車場A、A1において、車両搭載ケージ15が、駐車
床11間の間隔と等しい間隔で、上下方向に複数段にわ
たって車両搭載部24、25を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数階にわたって
駐車床に昇降自在な車両搭載ケージを用いて入庫・出庫
することによって、多数の車両をコンパクトな空間に駐
車できる多段ケージ式立体駐車場に関する。
【0002】
【従来の技術】上記を目的とした立体駐車設備の一形態
として、特開平5−71236号公報に記載の立体駐車
設備のように、車両搭載ケージを主機とした、いわゆる
エレベータ方式の立体駐車設備Bがあり、その概念的構
成を図7に示す。図示するように、立体駐車設備Bは、
地下に構築された円筒形の基礎70の内部に配置されて
おり、鉄骨構造にて重層された複数階の固定式の駐車床
71と、地上に設けられた入庫床72から移載されてき
た車両73を任意の階層の駐車床71に移送すると共
に、駐車中の車両73を取り出して地上に設けられた出
庫床74へ移送する車両搭載ケージ75と、車両搭載ケ
ージ75を昇降するケージ昇降装置76と、車両搭載ケ
ージ75をその軸線回りに旋回するケージ旋回装置77
とを具備する。
【0003】上記した構成を有する立体駐車設備Bによ
る入・出庫動作について簡単に説明すると、まず、入庫
動作の場合、前庭78に到着した入庫希望の車両73
は、駐車手続完了後、入庫床72 に設置されている入庫
受台79に乗り入れ、ドアーロック・サイドブレーキ等
の所定位置確認後、運転者は退車する。
【0004】運転者の退車確認後、車両搭載ケージ75
内に設けられた車両移載装置80によって入庫床72 よ
り車両搭載ケージ75内に車両73を取り込む。取り込
まれた車両73は駐車管理を一元的に行っている運行制
御装置の指令に基づき、ケージ昇降装置76及びケージ
旋回装置77の作動により、駐車階レベル位置及び平面
方向等のいわゆる駐車位置への移動、位置合わせを行
う。
【0005】車両搭載ケージ75の停止後、車両移載装
置80によって駐車床71内の車両受台81に車両73
を受け渡し、空の車両移載装置80は車両搭載ケージ7
5内に戻り、引続き、ケージ昇降装置76及びケージ旋
回装置77の作動により復路をたどり、車両搭載ケージ
75は地表のホームポジション( 地表部において車両7
3の授受を行う位置)に戻る。これらの動作を繰り返す
ことにより、所定の在庫能力までの駐車を行うことがで
きる。一方、出庫動作は、上記した入庫動作と略逆の動
作を繰り返すことによって実行することができる。
【0006】また、入出庫を繰り返す場合には、これら
の両動作の混在した動作となるが、この場合、運行制御
装置内に組み込まれた最適運行システム等の効果により
入庫動作後の空車での復路途中で出庫希望の車両73の
ピックアップし、出庫動作へと切り替わるパターン等の
種々の応用動作を実施している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した立体
駐車設備Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。即ち、図7に示すように、車両搭載ケージ75、ケ
ージ昇降装置76、車両移載装置80等の入・出庫動作
を行う機器は、いずれも、1台の車両73を対象とした
能力である。従って、以下に説明するように、単位車両
73当たりの入・出庫時間を短縮するのに限界があり、
多くの車両73を入・出庫する必要がある繁忙期におい
て、円滑性を確保できず、十分に対応できないという問
題があった。
【0008】即ち、図8(a)に示すように、車両73
を一台入庫するための入庫サイクル時間tは、各要素作
業に費やす時間の直列和として以下の式(1)で表すこ
とができる。なお、出庫の場合も略同様になる。 t = t1 +t2 +t3 ・・・・・・・(1) ここで、各要素時間は以下を意味する。 t1 :入庫床72から車両搭載ケージ75までの車両移
載装置80による車両73の取り込み時間 t2 :駐車する階までの昇降1往復時間 t3 :駐車する階での車両移載装置80の車両搭載ケー
ジ75と駐床71との1往復時間
【0009】上式(1)より類推できるように、1台の
車両73の入庫サイクル時間tは、t1 からt3 までの
各要素動作に必要な要素時間の直列和となり、各要素時
間を短縮できれば入庫サイクル時間tも短縮できること
になる。しかし、既存の車両搭載ケージ75、ケージ昇
降装置76、車両移載装置80においては、移動時の安
全性を確保しなければならず、それらの移動速度を高め
ることには限界がある。従って、自ずから、入庫サイク
ル時間tの短縮には限界が存在する。一方、立体駐車設
備Bの本来の目的となる利用者の利便性を配慮した場
合、機能の円滑性に対しては一定の規定値が求められて
いる。この具体例としては、全車入庫に要する時間を一
定時間内(例:90分)に、また、全車出庫に要する時
間を一定時間(例:90分)に、さらに総入れ替えに要
する時間を一定時間(例:120分)に実行できる立体
駐車設備の円滑性確保が望まれている。
【0010】このように、1台の車両73に対する入庫
・出庫サイクル時間の短縮化に対する制約、及び、全車
両を処理するに要する総時間の制約等を考慮した場合、
駐車台数を増大した大収容量の立体駐車設備において
は、安全性を保持しながら入・出庫サイクル時間の短縮
を図ることは困難であった。本発明は、かかる事情に鑑
みてなされたもので、安全性を保持しながら、入・出庫
動作を円滑に行うことができ、入庫・出庫サイクル時間
を大幅に短縮化することができる多段ケージ式立体駐車
場を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の多段ケージ式立体駐車場は、内部に車両搭載部を
備えた車両搭載ケージが昇降する垂直昇降路の周りに上
下方向に複数階にわたって駐車床を設け、前記垂直昇降
路の所定位置に該垂直昇降路を中心として入庫床及び出
庫床を対向して具備した多段ケージ式立体駐車場におい
て、前記車両搭載ケージが、前記駐車床間の間隔と等し
い間隔で、上下方向に複数段にわたって前記車両搭載部
を有する。
【0012】請求項2記載の多段ケージ式立体駐車場
は、請求項1記載の多段ケージ式立体駐車場において、
複数段にわたって設けられた前記車両搭載部は、それぞ
れ、前記入庫床から前記車両搭載部に、前記車両搭載部
から前記出庫床に、及び前記車両搭載部と前記駐車床と
の間で移動する車両移載装置を具備する。請求項3記載
の多段ケージ式立体駐車場は、請求項1又は2記載の多
段ケージ式立体駐車場において、前記入庫床と前記出庫
床には、それぞれ、昇降手段が設けられて、車両乗り入
れレベル及びその上部にある前記入庫床から上下2段の
前記車両搭載部に車両を移載し、又は、車両乗り出しレ
ベル及びその上部にある上下2段の前記出庫床に前記車
両搭載部から前記車両を移載可能としている。
【0013】請求項4記載の多段ケージ式立体駐車場
は、請求項1又は2記載の多段ケージ式立体駐車場にお
いて、前記車両の移載面になる前記入庫床及び出庫床の
上位置にある入庫床及び出庫床には、それぞれ、独立に
専用の誘導路が設けられている。請求項5記載の多段ケ
ージ式立体駐車場は、請求項1〜4のいずれか1項に記
載の多段ケージ式立体駐車場において、対向する前記入
庫床と前記出庫床は、前記垂直昇降路を中心として放射
状に設けられている。請求項6記載の多段ケージ式立体
駐車場は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の多段ケ
ージ式立体駐車場において、前記多段ケージ式立体駐車
場の躯体となる筒体が地下部に埋設され、該筒体の最頂
部の露出部に前記入庫床と前記出庫床が設けられてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0015】(第1の実施の形態)以下、図1〜図3を
参照して、本発明の第1の実施の形態に係る多段ケージ
式立体駐車場Aの構成について説明する。なお、本実施
の形態は、多段ケージ式立体駐車場Aが地下に設置され
ている場合であるが、地上に設置することもできる。
【0016】まず、図1及び図2を参照して、本実施の
形態に係る多段ケージ式立体駐車場Aの全体構成につい
て説明する。図示するように、多段ケージ式立体駐車場
Aは、地下部に構築された円筒形の躯体10の内部に配
置されており、鉄骨構造にて重層された複数階の固定式
の駐車床11と、躯体10の最頂部の露出部(本実施の
形態では地上としている)に設けられた入庫床12から
移載されてきた車両13を任意の階層の駐車床11に移
送すると共に、駐車中の車両11を取り出して地上に設
けられた出庫床14へ移送する車両搭載ケージ15と、
車両搭載ケージ15を昇降するケージ昇降装置16と、
車両搭載ケージ15をその軸線回りに旋回するケージ旋
回装置17とを具備する。
【0017】次に、上記した多段ケージ式立体駐車場A
の各部に構成について、図1、図2を参照してさらに詳
細に説明する。駐車床11は、それぞれ、鉄骨構造を有
する環状フレームから構成されており外周部は円筒形の
躯体10の内面に固定連結されている。また、駐車床1
1の内周部同士を連絡する筒状仮想線によって、車両搭
載ケージ15が上下方向に昇降するための垂直昇降路1
8が形成されている。さらに、駐車床11の上面には、
円周方向に間隔をあけて、複数の櫛歯状の車両受台19
が放射状に取り付けられている。
【0018】図1に示すように、入庫床12と出庫床1
4は垂直昇降路18を中心として対向(180°)する
状態で放射状に地上に配置されている。入庫床12には
櫛歯状の入庫受台20が設けられており、入庫しようと
する車両13は、前庭21からいったんこの入庫受台2
0上に移載された後に、車両搭載ケージ15に移載され
ることになる。一方、出庫床14には櫛歯状の出庫受台
22が設けられており、出庫しようとする車両13は、
車両搭載ケージ15からいったんこの出庫受台22上に
移載された後に、後庭23に移載されることになる。
【0019】図1及び図2に示すように、車両搭載ケー
ジ15は、矩形箱体からなるケージ本体15a内に、複
数段(本実施例では上下段)にわたって車両搭載部2
4、25を設けると共に、各車両搭載部24、25に上
下段の車両移載装置26、27を設けた構成としてい
る。また、上下段の車両搭載部24、25間の間隔は、
駐車床11間の間隔と等しく設定されている。
【0020】ここで、車両搭載部24、25は、それぞ
れ、車両搭載ケージ15と一体的に昇降して、入庫床1
2の入庫受台20と同一レベルとなって、入庫床12か
ら車両13を受け入れると共に、出庫床14の出庫受台
22と同一レベルとなって、出庫床14の出庫受台22
に車両13を送り出すために用いられものである。一
方、車両移載装置26、27は櫛歯状をなしており、ホ
ームポジション(待機位置)において、車両搭載ゲージ
15から入庫床12の入庫受台20又は出庫床14の出
庫受台22に向けて進退可能に配設されている。また、
車両移載装置26、27は、各階において、駐車床11
の各車両受台19に向けて進退可能に構成されている。
【0021】次に、車両搭載ケージ15を昇降、旋回す
るためのケージ昇降装置16及びケージ旋回装置17に
ついて説明すると、図1に示すように、ケージ本体15
aの天井壁に固着されている旋回軸28を昇降基台29
に旋回自在に取り付けることによってケージ旋回装置1
7は構成されている。一方、ケージ昇降装置16は、昇
降基台29を巻取ウインチ30から巻き戻された吊支ワ
イヤ31の先部に連結することによって構成されてい
る。なお、巻取ウインチ30は、本実施の形態では、減
速装置32を介して、電動モータ33に連動連結されて
いる。
【0022】次に、上記した構成を有する多段ケージ式
立体駐車場Aによる入・出庫動作について、図1及び図
3を参照して説明する。まず、前庭21に到着した車両
13は、入庫可の信号を確認後、図3(a)、(b)に
示すように、入庫床12の入庫受台20に乗り入れ、所
定の処置(ドアロック、ハンドブレーキ等)完了を確認
後、運転者は退車する。
【0023】この状態において、ホームポジション(待
機位置)に位置する車両搭載ケージ15が具備する下段
の車両移載装置27を入庫床12の入庫受台20に向け
て進出して嵌合させた後、ケージ昇降装置16を駆動し
て車両搭載ケージ15を僅かに上昇させることにより、
車両13を車両移載装置27に移載した後、後退させる
ことにより車両搭載ケージ15内の下段の車両搭載部2
5上に車両13を取り込む。
【0024】図3(c)に示すように、ケージ昇降装置
16を駆動して車両搭載ケージ15を下降し、上段の車
両搭載部24が入庫床12の入庫受台20と同一レベル
になるようにすると共に、後続する車両13を前庭21
から入庫床12の入庫受台20に移載する。図3(d)
に示すように、上段の車両移載装置26を入庫床12の
入庫受台20に向けて進出して嵌合させた後、ケージ昇
降装置16を駆動して車両搭載ケージ15を僅かに上昇
させることにより、車両13を車両移載装置26に移載
した後、後退させることにより車両搭載ケージ15内の
上段の車両搭載部24上に車両13を取り込む。
【0025】図3(e)に示すように、ケージ昇降装置
16を駆動して車両搭載ケージ15を下降すると共に、
ケージ旋回装置17を駆動して車両搭載ケージ15を所
定角度旋回し、運行制御装置の指示に基づいた目標番地
に到着させ、停止する。なお、この時点で、後続する車
両13が前庭21に到着している。図3(f)に示すよ
うに、上記した車両13の取込動作とは逆に、車両移載
装置26、27を同時に駐車床11に向けて進出して、
駐車床11上の車両受台19上に車両13を同時に移載
する。なお、この時点で、後続する車両13は、前庭2
1から入庫床12の入庫受台20に乗り入れている。
【0026】移載完了後、図3(g)に示すように、ケ
ージ昇降装置16を駆動して、車両搭載ケージ15を空
車状態で上昇し、地表のホームポジションに戻ることに
より、2台の車両13の入庫操作が完了する。そして、
後続する車両13が、同様にして、入庫床12の入庫受
台20から車両搭載ケージ15の車両搭載部25上に移
載され、前記した要領で駐車床11に入庫されることに
なる。
【0027】このように、本実施の形態では、上下2段
にわたって車両搭載部24、25を有する車両搭載ケー
ジ15を用いることによって2台の車両13を一度に入
庫することができるので、入庫する車両13が連続して
到着する極めて繁忙な入庫操作モードにおいても、短い
入庫サイクル時間で多数の車両13を円滑に入庫するこ
とができる。また、入庫動作と逆の手順で出庫動作を行
うことにより、多数の車両13を駐車床11から短い出
庫サイクル時間で速やかに出庫することができる。さら
に、本実施の形態では、地下部での入・出庫動作と並行
して最頂部での入庫段階で、後続する車両13の入庫準
備を実施することにより、この面からも極めて円滑性の
高い入庫動作を実現できる。
【0028】(第2の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第2の実施の形態に係る多段ケージ式立体
駐車場A1の構成について説明する。なお、本実施の形
態も、多段ケージ式立体駐車場A1が地下に設置されて
いる場合であるが、第1の実施の形態と同様に、地上に
設置することもできる。図4に示すように、本実施の形
態に係る多段ケージ式立体駐車場A1も、上記した第1
の実施の形態に係る多段ケージ式立体駐車場Aと、以下
に説明する構成を除いて実質的に同一の構成を有する。
従って、同一の構成は同一の符号で示すと共にその説明
は省略する。
【0029】図4に示すように、本実施の形態に係る多
段ケージ式立体駐車場A1においては、入庫床12と、
出庫床14に、それぞれ、昇降手段の一例であるテーブ
ルリフター34、35が設置されている。各テーブルリ
フター34、35は、それぞれ、上下段にわたって、車
両13を支持する上下段の車両受台36、37及び3
8、39を具備しており、テーブルリフター34、35
の伸長時において、上下段の車両受台36、37間の間
隔及び上下段の車両受台38、39間の間隔は、駐車床
11間の間隔と等しくなるように設定されている。な
お、図4に示すように、入庫床12における下段の車両
受台37は前庭21からの車両乗り入れレベルの入庫床
を形成し、上段の車両受台36はその上部に位置する入
庫床を形成することになる。また、出庫床14における
下段の車両受台39は後庭23への車両乗り出しレベル
の出庫床を形成し、上段の車両受台38はその上部に位
置する出庫床を形成することになる。
【0030】次に、上記した構成を有する多段ケージ式
立体駐車場A1による入・出庫動作について、図4及び
図5を参照して説明する。まず、前庭21に到着した車
両13は、入庫可の信号を確認後、図5(a)に示すよ
うに、入庫床12におけるテーブルリフター34の上段
の車両受台37に移載する。図5(b)に示すように、
テーブルリフター34を上昇駆動して、上段の車両受台
36を車両搭載ケージ15の車両搭載部24のレベルと
等しくすると共に、下段の車両受台37を車両搭載ケー
ジ15の車両搭載部25及び前庭21と等しくする。図
5(c)に示すように、前庭21より後続する車両13
を下段の車両受台37に乗り入れる。図5(d)、
(e)に示すように、車両移載装置26、27を入庫床
11に移動した後、両車両13を同時に持ち上げ、車両
搭載ケージ15の車両搭載部24、25まで同時に移載
する。図5(f)に示すように、車両搭載ケージ15を
下降すると共に所定角度旋回し、運行制御装置の指示に
基づいた目標番地に到着させ、停止する。なお、上記し
た動作と並行してテーブルリフター34が下降し、後続
する車両13が前庭21からテーブルリフター34の上
段の車両受台36上に乗り入れられると共に、さらに後
続する車両13は前庭21に到着している。
【0031】図5(g)に示すように、上記した車両1
3の取込動作とは逆に、車両移載装置26、27を同時
に駐車床11に向けて進出して、駐車床11上の車両受
台19上に車両13を同時に移載する。なお、上記した
動作と並行して、テーブルリフター34が上昇して、前
庭21上の車両13は、前庭21からテーブルリフター
34の下段の車両受台37に乗り入れている。
【0032】移載完了後、図5(h)に示すように、ケ
ージ昇降装置16を駆動して、車両搭載ケージ15を空
車状態で上昇し、地表のホームポジションに戻ることに
より、2台の車両13の入庫操作が完了する。そして、
後続する車両13が、同様にして、テーブルリフター3
4の上下段の車両受台36、37から車両搭載ケージ1
5の車両搭載部24、25上に同時に移載され、前記し
た要領で駐車床11に入庫されることになる。
【0033】このように、本実施の形態においても、上
下2段にわたって車両搭載部24、25を有する車両搭
載ケージ15を用いることによって2台の車両13を一
度に入庫することができるので、入庫する車両13が連
続して到着する極めて繁忙な入庫操作モードにおいて
も、短い入庫サイクル時間で多数の車両13を円滑に入
庫することができる。また、入庫動作と逆の手順で出庫
動作を行うことにより、多数の車両13を駐車床11か
ら短い出庫サイクル時間で速やかに出庫することができ
る。さらに、本実施の形態では、地下部での入・出庫動
作と並行して地表入庫段階で、後続する車両13の入庫
準備を実施することにより、この面からも極めて円滑性
の高い入庫動作を実現できる。
【0034】この状態において、車両搭載ケージ15の
上下段の車両搭載部24、25に設けた車両移載装置2
6、27を同時に作動して、テーブルリフター34から
車両搭載ケージ15に向けて2台の車両13を同時に移
載することができ、この面からも、入庫サイクル時間の
短縮化を図ることができる。また、車両13が間欠的に
入庫する場合のような閑散時には、2つの車両13の同
時操作を前提としてテーブルリフター34、35は動作
させず、停止した状態で用いることもできる。
【0035】なお、本実施の形態に係る多段ケージ式立
体駐車場A1による車両13の入庫サイクル時間Tを図
8(b)に示す。図8(b)に示すように、入庫サイク
ル時間Tは次式(2)で表される。 T = T1 +T2 +T3 ・・・・・・・(2) ここで、各要素時間は以下を意味する。 T1 :入庫床12からから車両搭載ケージ15までの車
両移載装置26、27の車両取り込み時間 T2 :駐車する階までの昇降1往復時間 T3 :駐車する階での車両移載装置26、27の車両搭
載ケージ15と駐車床11との1往復時間
【0036】図8(a)、(b)の比較からも明らかな
ように、本実施の形態に係る多段ケージ式立体駐車場A
1では、車両搭載ケージ15で2台の車両13を一度に
入庫する入庫サイクル時間Tは、車両搭載ケージ75で
一度に1台しか入庫しない従来の立体駐車設備Bの入庫
サイクル時間tと殆ど同じ時間となっている。即ち、本
実施の形態に係る多段ケージ式立体駐車場A1は、単位
車両当たりの入庫サイクル時間を従来の立体駐車設備B
と比較して半分にできることが分かる。
【0037】また、上記した第2の実施の形態の変形例
を図6に示す。この変形例は、入庫床12と出庫床14
に代わりに、それぞれ、入庫床40及び出庫床41の上
方に別途入庫床42と出庫床43を車両13の移載面と
して設け、これらの入庫床42と出庫床43に、それぞ
れ、独立に専用の誘導路44、45が設けられているこ
とを特徴とする。この場合も、車両搭載ケージ15の車
両搭載部24、25に同時に2台の車両13を円滑に送
り込むことができる。
【0038】以上、本発明を、第1及び第2の実施の形
態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実
施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられる
その他の実施の形態や変形例も含むものである。例え
ば、上記した実施の形態では、車両搭載ケージに設けた
車両搭載部は上下2段としたが、3段、即ち、上、中、
下段とすることもでき、さらに4段以上とすることもで
きる。
【0039】
【発明の効果】請求項1〜6記載の多段ケージ式立体駐
車場においては、複数段にわたって車両搭載部を有する
車両搭載ケージを用いることによって複数の車両を一度
に入・出庫できるので、入庫する車両が連続して到着す
る極めて繁忙な入庫操作モードにおいても、安全性を保
持しながら短い入庫サイクル時間で多数の車両を円滑に
入庫することができる。また、入庫動作と逆の手順で出
庫動作を行うことにより、多数の車両を駐車床から短い
出庫サイクル時間で速やかに出庫することができる。
【0040】特に、請求項2記載の多段ケージ式立体駐
車場においては、車両搭載ケージの車両搭載部にそれぞ
れ車両移載装置を取り付けたので、入庫床から車両搭載
ケージへの車両移載操作、及び、車両搭載ケージから出
庫床への車両移載操作、及び、車両搭載ケージと駐車床
間の車両移載操作を共に円滑に行うことができる。請求
項3記載の多段ケージ式立体駐車場においては、入庫床
と出庫床に、昇降手段が設けたので、入庫床から車両搭
載ケージへ同時に複数の車両を移載することができると
共に、車両搭載ケージから出庫床に同時に複数の車両を
移載することができるので、この面からも入・出庫サイ
クル時間を短縮できる。さらに、入庫床及び出庫床に次
車準備用の専用装置を設けることにより、地下部での駐
車動作と並列的に次車の準備動作ができ、円滑性を高め
ることができる。
【0041】請求項4記載の多段ケージ式立体駐車場に
おいては、入庫床及び出庫床の上位置にある入庫床及び
出庫床には、それぞれ、独立に専用の誘導路が設けられ
ているので、入庫床から車両搭載ケージへ同時に複数の
車両を移載することができると共に、車両搭載ケージか
ら出庫床に同時に複数の車両を移載することができるの
で、この面からも入・出庫サイクル時間を短縮できる。
請求項5記載の多段ケージ式立体駐車場においては、対
向する入庫床と出庫床は、垂直昇降路を中心として放射
状に設けられているので、小空間に多数の車両を効果的
に駐車することができる。請求項6記載の多段ケージ式
立体駐車場においては、多段ケージ式立体駐車場の躯体
となる筒体が地下部に埋設され、筒体の最頂部の露出部
に入庫床と出庫床が設けられているので、空間の有効利
用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多段ケージ式
立体駐車場の正断面図である。
【図2】同多段ケージ式立体駐車場の横断面図である。
【図3】同多段ケージ式立体駐車場による入・出庫動作
の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る多段ケージ式
立体駐車場の正断面図である。
【図5】同多段ケージ式立体駐車場による入・出庫動作
の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の変形例に係る多段
ケージ式立体駐車場の要部斜視図である。
【図7】従来の立体駐車設備の正断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る多段ケージ式
立体駐車場と従来の立体駐車設備の入庫サイクル時間を
比較したグラフである。
【符号の説明】
A 多段ケージ式立体駐車場 A1 多段ケー
ジ式立体駐車場 10 躯体 11 駐車床 12 入庫床 13 車両 14 出庫床 15 車両搭載
ケージ 15a ケージ本体 16 ケージ昇
降装置 17 ケージ旋回装置 18 垂直昇降
路 19 車両受台 20 入庫受台 21 前庭 22 出庫受台 23 後庭 24 車両搭載
部 25 車両搭載部 26 車両移載
装置 27 車両移載装置 28 旋回軸 29 昇降基台 30 巻取ウイ
ンチ 31 吊支ワイヤ 32 減速装置 33 電動モータ 34 テーブル
リフター 35 テーブルリフター 36 車両受台 37 車両受台 38 車両受台 39 車両受台 40 入庫床 41 出庫床 42 入庫床 43 出庫床 44 誘導路 45 誘導路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 茂幸 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 (72)発明者 瓜生 俊次 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 (72)発明者 中村 昌宏 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に車両搭載部を備えた車両搭載ケー
    ジが昇降する垂直昇降路の周りに上下方向に複数階にわ
    たって駐車床を設け、前記垂直昇降路の所定位置に該垂
    直昇降路を中心として入庫床及び出庫床を対向して具備
    した多段ケージ式立体駐車場において、 前記車両搭載ケージが、前記駐車床間の間隔と等しい間
    隔で、上下方向に複数段にわたって前記車両搭載部を有
    することを特徴とする多段ケージ式立体駐車場。
  2. 【請求項2】 複数段にわたって設けられた前記車両搭
    載部は、それぞれ、前記入庫床から前記車両搭載部に、
    前記車両搭載部から前記出庫床に、及び前記車両搭載部
    と前記駐車床との間で移動する車両移載装置を具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の多段ケージ式立体駐車
    場。
  3. 【請求項3】 前記入庫床と前記出庫床には、それぞ
    れ、昇降手段が設けられて、車両乗り入れレベル及びそ
    の上部にある前記入庫床から上下2段の前記車両搭載部
    に車両を移載し、又は、車両乗り出しレベル及びその上
    部にある上下2段の前記出庫床に前記車両搭載部から前
    記車両を移載可能とした請求項1又は2記載の多段ケー
    ジ式立体駐車場。
  4. 【請求項4】 前記車両の移載面となる前記入庫床及び
    出庫床の上位置にある入庫床及び出庫床には、それぞ
    れ、独立に専用の誘導路が設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の多段ケージ式立体駐車場。
  5. 【請求項5】 対向する前記入庫床と前記出庫床は、前
    記垂直昇降路を中心として放射状に設けられていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の多段
    ケージ式立体駐車場。
  6. 【請求項6】 前記多段ケージ式立体駐車場の躯体とな
    る筒体が地下部に埋設され、該筒体の最頂部の露出部に
    前記入庫床と前記出庫床が設けられていることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の多段ケージ式
    立体駐車場。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108149983A (zh) * 2018-02-07 2018-06-12 天津知时捷科技发展有限公司 一种圆形梳齿式立体停车装置

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