JP2000034843A - 解体用圧砕機 - Google Patents

解体用圧砕機

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JP2000034843A
JP2000034843A JP10201831A JP20183198A JP2000034843A JP 2000034843 A JP2000034843 A JP 2000034843A JP 10201831 A JP10201831 A JP 10201831A JP 20183198 A JP20183198 A JP 20183198A JP 2000034843 A JP2000034843 A JP 2000034843A
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Japan
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brake device
crusher
dismantling
upper frame
demolition
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JP10201831A
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Masayoshi Nishizuka
正義 西塚
Masaru Torikai
勝 鳥飼
Kenji Miyazaki
健治 宮嵜
Yoichi Yoshikawa
洋一 吉川
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/96Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements
    • E02F3/965Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements of metal-cutting or concrete-crushing implements

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  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れると共に、メインテナンスを容
易に行うことのできるブレーキ装置を備えた解体用圧砕
機を提供する。 【解決手段】 ブレーキ装置10を、制動軸15とこの
制動軸15の先端に設けられ、解体用圧砕機1の上部フ
レーム2とコンクリート構造物等を圧砕するアームを有
する下部フレームとの間に配設された旋回ベアリング3
のインターナルリングギヤ3cの内歯に噛合するピニオ
ン16を有する構成とし、そしてこのブレーキ装置10
を上部フレーム2の旋回ベアリング支持プレート2bに
着脱自在に取付ける構成とすれば、インターナルリング
ギヤ3cの内歯面とピニオン16の歯面とが転がり接触
することになるので摩耗が少なくなってブレーキ装置1
0の耐久性が向上し、またこのブレーキ装置10は着脱
自在であるから取外してメインテナンス作業をすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の作業腕
の先端に装着され、例えばコンクリート構造物等を解体
するに際して使用する解体用圧砕機の改善に関し、より
詳しくはコンクリート構造物等を挟圧して圧砕するに際
して圧砕歯の旋回を制動するブレーキ装置を備えた解体
用圧砕機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、作業機械、例えば油圧式
ショベル本体の作業腕の一部であるアームの先端には種
々のアタッチメントが装着されるが、コンクリート構造
物を解体する場合には、アタッチメントとしてニブラと
呼ばれる解体用圧砕機が装着される。解体用圧砕機とし
ては、構造物を挟圧して解体する圧砕歯が、油圧モータ
等の駆動源により正逆自在に旋回し得る構成のものや駆
動源を持たず解体すべき構造物に打ち当てて回転させる
構成のものが知られているが、ここでは駆動源を持たな
い解体用圧砕機の例を説明することとする。
【0003】先ず、従来例1に係る典型的な解体用圧砕
機を、その一部断面示側面図の図4(a)と、その一部
切欠き平面図の図4(b)と、ブレーキ装置の平面図の
図5(a)と、ブレーキ装置の側面断面図の図5(b)
とを参照しながら説明する。図4(a)に示す符号1は
解体用圧砕機である。この解体用圧砕機1は、アタッチ
メント連結ピンを介して図示しない作業機械の作業腕の
先端に回動可能に装着される上部フレーム2を備えてい
る。この上部フレーム2は、作業腕の先端に連結される
一対の装着用ブラケット2aと、これら装着用ブラケッ
ト2aの反連結側に固着され、反ブラケット側に後述す
る旋回ベアリング3が固着される旋回ベアリング支持プ
レート2bとから構成されている。
【0004】上記旋回ベアリング3は、上記上部フレー
ム2の旋回ベアリング支持プレート2bに固着されてな
るアウターレース3aと、このアウターレース3aの内
周に周設されてなる溝に複数のボール3bを介して旋回
自在に組み立てられ、内歯を有するインターナルリング
ギヤ3cとからなる周知の構成になるものである。上記
旋回ベアリング3のインターナルリングギヤ3cにはボ
ルト等の機械的締結手段によって下部フレーム4が固着
されている。この下部フレーム4は、インターナルリン
グギヤ3cに固着されて旋回し得る円板状の旋回プレー
ト4aと、この旋回プレート4aの反旋回ベアリング側
に突設されてなるアーム支持フレーム4bとから構成さ
れている。
【0005】上記下部フレーム4のアーム支持フレーム
4bには、相対する側にコンクリート構造物を解体する
圧砕歯5aを有するアーム5,5がそれぞれアーム連結
ピン6を介して開閉可能に取付けられている。そして、
これらアーム5,5の上端には、上記アーム支持フレー
ム4bを開閉自在に支持するアーム連結ピン6よりも上
側位置において水平に内設されてなるアーム開閉用シリ
ンダ7の伸縮ロッドの先端がロッド連結ピン8を介して
連結され、上記アーム開閉用シリンダ7の伸縮ロッドの
伸縮動によって上記アーム5,5が開閉されるように構
成されている。なお、下部フレーム4の旋回プレート4
aの中心位置に取付けられ、上部フレーム2の旋回ベア
リング支持プレート2bを貫通して突出してなるもの
は、上記アーム開閉用シリンダ7の伸縮ロッドを伸縮作
動させる作動油を通す、周知の構成になるスイベルジョ
イント9である。
【0006】さらに、上記上部フレーム2の旋回ベアリ
ング支持プレート2bと下部フレーム4の旋回プレート
4aとの間であって、かつ旋回ベアリング3の内側位置
には、下部フレーム4の旋回を制動する一対のブレーキ
装置10が配設されている。このブレーキ装置10は、
図5(a),(b)に示すように、ブロック状のケーシ
ング11と、このケーシング11内に摺動可能に内設さ
れるばね受け12と、このばね受け12にコイルばね1
3を介して摺動自在に内設されてなるピン押圧体14
と、このピン押圧体14の先端に設けられた溝に嵌込ま
れ、上記旋回ベアリング3のインターナルリングギヤ3
cの相隣り合う内歯の先端部の間に押付けられる係合ピ
ン15とから構成されている。なお、上記ケーシング1
1の反ピン押圧体側に螺着されてなるボルトは、コイル
ばね13の圧縮長を調整することにより、係合ピン15
のインターナルリングギヤ3cの相隣り合う内歯の先端
部に対する押付力を調整する押付力調整ボルト16であ
る。
【0007】以下、上記構成になる解体用圧砕機1の作
用態様を説明すると、この解体用圧砕機1では、インタ
ーナルリングギヤ3cの相隣り合う内歯の先端部の間
に、ブレーキ装置10のコイルばね13の弾発力により
押付けられた係合ピン15により下部フレーム4を介し
てアーム5,5が常時制動されている。そのため、解体
用圧砕機1によりコンクリート構造物の柱、壁あるいは
梁等を挟圧して圧砕するに際しては、先ずアーム5,5
を解体すべきコンクリート構造物に押付けることにより
制動力に打ち勝ち得る旋回力を発生させてアーム5,5
を旋回させる。旋回によりアーム5,5が好ましい向き
になったときにアーム5,5をコンクリート構造物から
離反させれば、ブレーキ装置10の制動によりアーム
5,5が好ましい向きに保持されるので、コンクリート
構造物の柱、壁あるいは梁等と直交する状態にアーム
5,5を保持しながら、しかもアーム5,5に捩じり力
等を作用させることなく、コンクリート構造物の柱、壁
あるいは梁等を効果的に圧砕することができる。
【0008】次に、従来例2に係る典型的な解体用圧砕
機を、その上部フレームの側面断面図の図6(a)と、
その上部フレームの平面図の図6(b)と、ブレーキ装
置の断面図の図7とを順次参照しながら説明する。但
し、この従来例2に係る解体用圧砕機の本体構成は、上
記従来例1に係る解体用圧砕機とほぼ同構成になるもの
であって、その相違するところはブレーキ装置の構成の
相違にあるから、同一のものまたは同一機能を有するも
のには同一符号を付して、主としてその相違する点につ
いてだけ説明する。
【0009】図6(a)に示す符号2は、アタッチメン
ト連結ピンを介して図示しない作業機械の作業腕の先端
に回動可能に装着される上部フレームであって、この上
部フレーム2の旋回ベアリング支持プレート2bに旋回
ベアリング3を介して下部フレームの旋回プレート4a
が取付けられている。この旋回プレート4aの上面に
は、円板の中心部を円形状に中抜きした形状のブレーキ
ライニング17が固着されており、このブレーキライニ
ング17に、4つの後述する構成になるブレーキ装置1
0のブレーキシュー15が押付けられるように構成され
ている。
【0010】上記ブレーキ装置10は、図7に示すよう
に、上部フレーム2の旋回ベアリング支持プレート2b
にフランジ部を介して固着される円筒状のケーシング1
1と、このケーシング11内に摺動可能に内設されるば
ね受け12と、このばね受け12にコイルばね13を介
して摺動自在に内設されてなるブレーキシュー押圧体1
4と、このブレーキシュー押圧体14の先端に嵌着され
てなるブレーキシュー15とから構成されている。な
お、上記ケーシング11の上端に螺着されたカバー11
aに螺着されてなるボルトは、コイルばね13の圧縮長
を調整することにより、ブレーキシュー15のブレーキ
ライニング17に対する押付力を調整する押付力調整ボ
ルト16である。
【0011】上記従来例2に係る解体用圧砕機1によれ
ば、この解体用圧砕機1では、ブレーキ装置10のコイ
ルばね13の弾発力によりブレーキライニング17に押
付けられたブレーキシュー15によって下部フレーム4
を介してアームが常時制動されているので、上記従来例
1に係る解体用圧砕機1と同様に、コンクリート構造物
の柱、壁あるいは梁等と直交する状態にアームを保持し
ながら、しかもアームに捩じり力等を作用させることな
く、コンクリート構造物の柱、壁あるいは梁等を効果的
に圧砕することができる。
【0012】ところで、この従来例2に係る解体用圧砕
機1の場合には、旋回ベアリング3の内輪として、内歯
を持たないインナーレースとすれば良いにもかかわら
ず、内歯を有するインターナルリングギヤ3cを用いて
いる。その理由は、この旋回ベアリング3は大径で市販
されていないため、比較的大量に製造されている油圧シ
ョベルの走行台車と旋回体とを結合する際に用いる旋回
ベアリングを流用する方がコスト的に有利になるからで
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】先ず、従来例1に係る
解体用圧砕機のブレーキ装置では、旋回ベアリングのイ
ンターナルリングギヤの相隣り合う内歯の先端部の間に
係合ピンを押付けて制動力を発揮させる構成であるため
に線接触にならざるを得ず、切断する毎のアームの旋回
動作の繰り返しによって係合ピンとインターナルリング
ギヤの内歯とが磨耗して比較的短期間の間に制動性能が
低下してしまうので、ブレーキの耐久寿命が短いという
解決すべき課題があった。
【0014】また、この従来例1に係る解体用圧砕機の
ブレーキ装置では、このブレーキ装置が上部フレームの
旋回ベアリング支持プレートと下部フレームの旋回プレ
ートとの間に配設されていて、メインテナンスをする場
合には解体用圧砕機それ自体の分解・組立て作業が必要
であるため、メインテナンス作業に長時間を要するのに
加えて、旋回ベアリングの厚さ内に収容されていて、ブ
レーキ装置の大型化に制限があってその制動能力を大き
くすることができず、小型の解体用圧砕機に適用するこ
とができても、大型の解体用圧砕機に適用することがで
きないという解決すべき課題があった。
【0015】次に、従来例2に係る解体用圧砕機のブレ
ーキ装置では、ブレーキ装置が下部フレームの旋回プレ
ートに着脱自在に取付けられていて、ブレーキ装置の大
型化を容易に図ることができその制動能力を大きくする
ことができるので、大型の解体用圧砕機に適用できると
いう利点を備えている。しかしながら、ブレーキライニ
ングが下部フレームの旋回プレートの上面に取付けられ
ているので、メインテナンス作業をする場合には、従来
例1に係る解体用圧砕機の場合と同様に、解体用圧砕機
それ自体の分解・組立て作業が必要となるので、メイン
テナンスに長時間を要するという解決すべき課題があっ
た。
【0016】従って、本発明の目的は、耐久性が優れ、
かつメインテナンス性に優れると共に解体用圧砕機の大
小に係わらず適用し得るブレーキ装置を備えた解体用圧
砕機を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであって、従って本発明の請求項1に係
る解体用圧砕機が採用した手段は、アタッチメント連結
ピンを介して作業機械の作業腕の先端に回動可能に装着
される上部フレームと、この上部フレームに旋回ベアリ
ングを介して旋回自在に取付けられ、相対する側に構造
物を挟圧して解体する圧砕歯を有する一対のアームが設
けられてなる下部フレームと、この下部フレームの旋回
動を制動するブレーキ装置とを備えてなる解体用圧砕機
において、上記ブレーキ装置が、上記旋回ベアリングの
インターナルリングギヤの内歯に噛合するピニオンを有
する制動軸を備えてなることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項2に係る解体用圧砕機が採
用した手段は、請求項1に記載の解体用圧砕機におい
て、前記ブレーキ装置が、前記上部フレームに着脱自在
に取付けられてなることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項3に係る解体用圧砕機が採
用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの
項に記載の解体用圧砕機において、前記ブレーキ装置
が、交互に重ね合わされた複数枚の摩擦板を備えてなる
ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
解体用圧砕機を、その側面図の図1(a)と、その平面
図の図1(b)と、旋回ベアリングの内歯とブレーキ装
置のピニオンとの噛合状態を示す図の図2と、ブレーキ
装置の半部断面示側面図の図3とを順次参照しながら説
明する。但し、本実施の形態に係る解体用圧砕機の本体
は、従来例1に係る図4(a)との比較において良く理
解されるように、従来例1に係る解体用圧砕機の本体と
殆ど同構成であるから、主要部については、従来例と同
一のものまたは同一機能を有するものに同一符号を付し
て、主として構成が相違するブレーキ装置について説明
する。
【0021】符号10はブレーキ装置であって、このブ
レーキ装置10は、上部フレーム2に2つ取付けられて
いる。このブレーキ装置10は、自身のフランジに設け
られたボルト穴に挿通されたボルトが上部フレーム2に
螺刻されてなる雌ねじに螺着されることにより上部フレ
ーム2に着脱自在に取付けられている。そして、図2に
示すように、このブレーキ装置10の制動軸15の先端
に嵌着されたピニオン16が旋回ベアリング3のインタ
ーナルリングギヤ3cの内歯に噛合している。なお、こ
の実施の形態では、上記のとおり2つのブレーキ装置1
0が設けられているが、2つでなければならないという
ことではなく、例えば1つであっても良く、また3つ以
上であっても良いものである。
【0022】このブレーキ装置10は、図3に示すよう
に構成されている。即ち、上部フレーム2の旋回ベアリ
ング支持プレート2bにボルトで固着される取付フラン
ジを有する円筒状のケーシング11の内面に雌スプライ
ン11aが刻設されており、この雌スプライン11aに
は、外歯を有し、かつ中心部に丸穴が開けられた円板状
の複数枚のスチールプレート13aが嵌着されている。
また、上記ケーシング11の内部には、雄スプライン1
4aに上記スチールプレート13a同志の間に位置する
ように、内歯を有し、かつ両表面に焼結層を有する円板
状の複数枚のシンタープレート13bが外嵌されると共
に、内側に雌スプライン14bを有するカップリング1
4が収容されている。このカップリング14の内面には
雌スプライン14bが螺刻されており、この雌スプライ
ン14bに係合し得る雄スプラインを有する制動軸15
が嵌合されている。つまり、スチールプレート13aと
シンタープレート13bとが交互に重ね合わされてなる
摩擦板であるブレーキディスク13の摩擦力によってカ
ップリング14と制動軸15とが共に回転され、かつ制
動されるように構成されている。
【0023】上記制動軸15は、その上端部がケーシン
グ11の上部開口を閉蓋する上部カバー12の凹所に嵌
合されてなる上部ボールベアリングB1 で支持されると
共に、この制動軸15に刻設された雄スプラインとピニ
オン16との間の部分がケーシング11の下側開口部に
嵌着されてなる下部ボールベアリングB2 で支持される
ことによりケーシング11に回転可能に組付けられてい
る。また、上記ケーシング11の内側であって、かつ雌
スプライン11aよりも上側部分には、制動軸15の雄
スプラインと上部ボールベアリングB1 の間の部分に遊
嵌される状態で、上記スチールプレート13aとシンタ
ープレート13bとに押圧力を付与するプレート押圧リ
ング17が摺動可能に嵌合されている。
【0024】このプレート押圧リング17の上面には複
数のばね受け穴17a(図3では1つだけが示されてい
る。)が設けられており、これらばね受け穴17aのそ
れぞれにはコイルばね18が組込まれている。そして、
上記ケーシング11の内側であって、かつプレート押圧
リング17よりも上側部分には、制動軸15の雄スプラ
インと上部ボールベアリングB1 の間の部分に遊嵌され
る状態で、上記上部カバー12に螺着されてなる押圧力
調整ボルト20でコイルばね18の上側を押圧すること
によってスチールプレート13aとシンタープレート1
3bとに押圧力を付与するばね押圧リング19が摺動可
能に嵌合されている。
【0025】さらに、上記ケーシング11の下部開口部
は、このケーシング11の上面に設けられ、給油ポート
閉塞プラグ23を取外した給油ポート11cから注入さ
れたオイルの漏洩を防止するシール機能を備えると共
に、制動軸15が貫通する貫通穴を備えた下部カバー2
1によって閉蓋されている。なお、このケーシング11
の側部に設けられてなるものは、このケーシング11内
のオイルレベルを点検するためのレベルチェックポート
11bであり、このレベルチェックポート11bはチェ
ックポート閉塞プラグ22によって閉塞されている。以
上の説明から良く理解されるように、この実施の形態に
係る解体用圧砕機1のブレーキ装置10は恰も周知の湿
式ディスクブレーキのように構成されてなるものであ
る。
【0026】以下、上記構成になる解体用圧砕機1のブ
レーキ装置10の作用態様を説明すると、ブレーキ装置
10のスチールプレート13aとシンタープレート13
bとからなるブレーキディスク13がコイルばね18の
弾発力で常時押圧されているので、スチールプレート1
3aとシンタープレート13bとの間の摩擦力により制
動軸15が制動されている。
【0027】そのために、コンクリート構造物の柱、壁
あるいは梁等を挟圧して圧砕するに際しては、従来と同
様に、アーム5,5を解体すべきコンクリート構造物に
押付けることにより制動力に打ち勝ち得る旋回力を発生
させてアーム5,5を旋回させる。旋回によりアーム
5,5が好ましい向きになったときにアーム5,5をコ
ンクリート構造物から離反させれば、ブレーキ装置10
の制動力によりアーム5,5が好ましい向きに保持され
るので、コンクリート構造物の柱、壁あるいは梁等と直
交する状態にアーム5,5を保持しながら、しかもアー
ム5,5に捩じり力等を作用させることなく、コンクリ
ート構造物の柱、壁あるいは梁等を効果的に圧砕するこ
とができる。
【0028】上記のようなブレーキ装置10の制動作用
において、上記従来例1に係る解体用圧砕機のブレーキ
装置のように線接触ではなく、上記のとおり、インター
ナルリングギヤ3cの内歯面にピニオン16の歯面がこ
ろがり接触して噛合する構成であって、ピニオン16の
歯面とインターナルリングギヤ3cの内歯面とは摩耗の
進行が上記従来例1に係る解体用圧砕機のブレーキ装置
の場合に比較して遙に遅いため、より長期間の使用に耐
えることができる。
【0029】また、本実施の形態に係る解体用圧砕機の
ブレーキ装置10は着脱自在であるから、メインテナン
スをする場合にはこのブレーキ装置10を上部フレーム
2の旋回ベアリング支持プレート2bから取外し、単体
でメインテナンスした後に取付ければ良いので、解体用
圧砕機それ自体の分解作業が必要であるのに加えて、ブ
レーキ装置のメインテナンス終了後の再組立て作業も必
要とする従来例1または2に係る解体用圧砕機に比較し
て、はるかに短時間のうちにメインテナンス作業を終了
することができる。そして、従来例1のようにブレーキ
装置を旋回ベアリングの厚さ以内に収容する必要がな
く、従来例2と同様に大型化により制動能力を自由に設
定することができるので、大型の解体用圧砕機に対して
も適用することができる。さらに、本実施の形態に係る
解体用圧砕機のブレーキ装置10のブレーキディスク1
3は、オイルに浸漬されていて常に冷却されているの
で、長期間安定して制動力を発揮することができ、ブレ
ーキ装置10のメインテナンス間隔の延長に大いに寄与
することができる。
【0030】なお、以上では、一対のアームが共に開閉
する解体用圧砕機を例として説明したが、例えば一方の
アームが固定されていて、他方のアームだけが一方のア
ームに対して接近し、かつ離反するように作動する解体
用圧砕機に対しても、本発明に係る技術的思想を適用す
ることができるので、上記実施の形態によって本発明の
技術的思想の適用範囲が限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2または3に係る解体用圧砕機によれば、旋回ベア
リングのインターナルリングギヤの内歯に制動軸を介し
て制動力を伝達するピニオンが噛合するように構成され
ていて、歯面同志が転がり接触するために、線接触する
従来例1に係る解体用圧砕機のブレーキ装置に比較して
ブレーキ装置の耐久性が優れており、長期間安定した使
用が可能になるという優れた効果がある。
【0032】また、本発明の請求項2に係る解体用圧砕
機によれば、ブレーキ装置が上部フレームに着脱自在に
取付けられていて、取外して単体でメインテナンスをす
ることができ、メインテナンス終了後にはブレーキ装置
を上部フレームに取付ければ良いので、解体用圧砕機そ
れ自体の分解・組立て作業を必要とする従来例1または
2に係る解体用圧砕機に比較して、はるかに短時間のう
ちにメインテナンス作業を終了することができ、メイン
テナンス作業時間の短縮に大いに寄与することができる
と共に、従来例2と同様に、大型化により制動能力を自
由に設定することができるので、大型の解体用圧砕機に
対しても適用することができる。
【0033】さらに、本発明の請求項3に係る解体用圧
砕機によれば、ブレーキディスクがオイルに浸漬されて
いて常時冷却されているので、ブレーキ装置のメインテ
ナンス間隔の延長に大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係り、図1(a)は解体
用圧砕機の側面図、図1(b)は解体用圧砕機の平面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係り、旋回ベアリングの
内歯とブレーキ装置のピニオンとの噛合状態を示す図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係り、ブレーキ装置の半
部断面示側面図である。
【図4】従来例1に係り、図4(a)は解体用圧砕機の
一部断面示側面図、図4(b)は解体用圧砕機の一部切
欠き平面図である。
【図5】従来例1に係り、図5(a)はブレーキ装置の
平面図、図5(b)はブレーキ装置の側面断面図であ
る。
【図6】従来例2に係り、図6(a)は解体用圧砕機の
上部フレームの側面断面図、図6(b)は解体用圧砕機
の上部フレームの平面図である。
【図7】従来例2に係り、ブレーキ装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…解体用圧砕機,2…上部フレーム,2a…装着用ブ
ラケット,2b…旋回ベアリング支持プレート,3…旋
回ベアリング,3a…アウターレース,3b…ボール,
3c…インターナルリングギヤ,4…下部フレーム,4
a…旋回プレート,4b…アーム支持フレーム,5…ア
ーム,5a…圧砕歯,6…アーム連結ピン,7…アーム
開閉用シリンダ,8…ロッド連結ピン,9…スイベルジ
ョイント,10…ブレーキ装置,11…ケーシング,1
1a…雌スプライン,11b…レベルチェックポート,
11c…給油ポート,12…上部カバー,13…ブレー
キディスク,13a…スチールプレート,13b…シン
タープレート,14…カップリング,14a…雄スプラ
イン,14b…雌スプライン,15…制動軸,16…ピ
ニオン,17…プレート押圧リング,17a…ばね受け
穴,18…コイルばね,19…ばね押圧リング,20…
押圧力調整ボルト,21…下部カバー,22…チェック
ポート閉塞プラグ,23…給油ポート閉塞プラグ,B1
…上部ボールベアリング,B2 …下部ボールベアリン
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥飼 勝 広島県広島市安佐南区祇園3丁目30番33号 コベルコ建機エンジニアリング株式会社 広島センター内 (72)発明者 宮嵜 健治 広島県広島市安佐南区祇園3丁目30番33号 コベルコ建機エンジニアリング株式会社 広島センター内 (72)発明者 吉川 洋一 広島県広島市安佐南区祇園3丁目30番33号 コベルコ建機エンジニアリング株式会社 広島センター内 Fターム(参考) 2D012 DA02 2E176 AA02 AA04 DD03 DD05 DD06 4D063 AA06 AA18 GA10 GB07 GC21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アタッチメント連結ピンを介して作業機
    械の作業腕の先端に回動可能に装着される上部フレーム
    と、この上部フレームに旋回ベアリングを介して旋回自
    在に取付けられ、相対する側に構造物を挟圧して解体す
    る圧砕歯を有する一対のアームが設けられてなる下部フ
    レームと、この下部フレームの旋回動を制動するブレー
    キ装置とを備えてなる解体用圧砕機において、上記ブレ
    ーキ装置が、上記旋回ベアリングのインターナルリング
    ギヤの内歯に噛合するピニオンを有する制動軸を備えて
    なることを特徴とする解体用圧砕機。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ装置が、前記上部フレーム
    に着脱自在に取付けられてなることを特徴とする請求項
    1に記載の解体用圧砕機。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ装置が、交互に重ね合わさ
    れた複数枚の摩擦板を備えてなることを特徴とする請求
    項1または2のうちの何れか一つの項に記載の解体用圧
    砕機。
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