JP2000034834A - 樹脂製コンクリート型枠 - Google Patents

樹脂製コンクリート型枠

Info

Publication number
JP2000034834A
JP2000034834A JP10202309A JP20230998A JP2000034834A JP 2000034834 A JP2000034834 A JP 2000034834A JP 10202309 A JP10202309 A JP 10202309A JP 20230998 A JP20230998 A JP 20230998A JP 2000034834 A JP2000034834 A JP 2000034834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
ribs
rib
resin
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP10202309A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Omura
吉典 大村
Koji Yamatsuta
浩治 山蔦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Plastech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Plastech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumika Plastech Co Ltd filed Critical Sumika Plastech Co Ltd
Priority to JP10202309A priority Critical patent/JP2000034834A/ja
Publication of JP2000034834A publication Critical patent/JP2000034834A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G9/00Forming or shuttering elements for general use
    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製コンクリート型枠を切断して他の型枠
に連結した場合に、コンクリート打設面の平坦性を確保
できるようにする。 【解決手段】 樹脂製コンクリート型枠は、前面にコン
クリート打設面を有するせき板部2と、せき板部2の外
周に沿ってせき板部2の背面に設けられた外周リブ3
と、せき板部2の背面における外周リブ3の内方位置に
設けられた第1および第2板状リブ4・5とを備える。
外周リブ3の外側面はコンクリート打設面に対する垂直
面3aであり、第1および第2板状リブ4・5の一方の
側面はコンクリート打設面に対する垂直面4a・5aで
あり、反対側の側面は、コンクリート打設面に対し、第
1および第2板状リブ4・5の先端部の幅がせき板部2
への付け根側の幅よりも狭くなるように傾斜する傾斜面
4b・5bとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの打
ち込みに使用される樹脂製コンクリート型枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート型枠として注目を浴
びているものに樹脂製コンクリート型枠(以下、樹脂製
型枠と称する)がある。この樹脂製型枠は、従来の木製
コンクリート型枠(以下、木製型枠と称する)と比べて
製品重量が軽い、および製品寿命が長いなどの特徴があ
る。これに加えて、南洋材伐採からくる森林資源の消失
の問題がないことから、自然に優しい型枠として認知さ
れている。また、樹脂製型枠の建て込み方法は、木製型
枠が釘を使用して型枠同士を連結しているのに対し、専
用連結治具による連結が一般的である。樹脂製型枠は、
この連結方法により施工作業の効率化および簡略化を図
り得るという点からも、その需要を伸ばしている。
【0003】一方、樹脂製型枠の多くはその製造方法に
より、製造金型と製品サイズが1対1で対応しており、
各種サイズの型枠を揃えるには多くの製造金型を必要と
する。このため、樹脂製型枠メーカーは代表的なサイズ
の型枠を揃えるに止まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】樹脂製型枠を使用して
コンクリート壁を施行する場合において、設計されたコ
ンクリート壁の長さは種々であり、例えば1枚の樹脂製
型枠では長さが不足する場合がある。この場合には、従
来、木製型枠を樹脂製型枠に連結することで対応してい
る。しかしながら、この場合には、例えば樹脂製型枠同
士を連結する専用の連結治具が使用できないなど、施工
作業を効率よく行うことができないという問題点を招来
している。
【0005】そこで、この問題を解消するために、樹脂
製型枠の長さの不足分を、別の樹脂製型枠を切断して継
ぎ足すことにより補うことが考えられる。しかしなが
ら、従来の樹脂製型枠では、このような方法により、良
質の長尺のコンクリート型枠を得ることができない。
【0006】即ち、従来の樹脂製型枠101は、図7に
示すように、せき板部102の背面に、せき板部102
の外周に沿った外周リブ103、および格子状をなす板
状リブ104が設けられている。板状リブ104は、図
7におけるA−A線矢視断面図である図8に示すよう
に、先端部の幅がせき板部102への付け根の幅よりも
狭くなった先細り形状をなし、両側面が傾斜面104a
となっている。これは、樹脂製型枠101の成形時にお
いて、金型からの樹脂製型枠101の離型を容易にする
ためである。
【0007】このような板状リブ104の形状のため、
樹脂製型枠101を例えば図7に示す破線Bにて切断し
て切断型枠101aが形成され、この切断型枠101a
が図9に示すように、別の樹脂製型枠101と傾斜面1
04aにより連結された場合には、切断型枠101aが
傾斜面104aの勾配分だけ樹脂製型枠101に対して
傾斜することになる。この結果、樹脂製型枠101と切
断型枠101aとを連結したものは、前面、即ちコンク
リート打設面の平坦性が重要な型枠としては使用するこ
とができない。
【0008】このため、樹脂製型枠101の長さが不足
する場合には、施行作業の効率が低いながらも、前述の
ように、木製型枠を樹脂製型枠101に連結することを
余儀なくされているのが現状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば1枚の
樹脂製コンクリート型枠に他の樹脂製コンクリート型枠
を切断して連結した場合にも、コンクリート打設面の平
坦性を容易に確保することができる樹脂製コンクリート
型枠の提供を目的としている。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項1の
発明の樹脂製コンクリート型枠は、前面にコンクリート
打設面を有するせき板部と、前記せき板部の外周に沿っ
てせき板部の背面に設けられた外周リブと、前記せき板
部の背面における前記外周リブの内方位置に設けられた
板状リブとを備え、前記外周リブの外側面が前記コンク
リート打設面に対する垂直面に形成され、前記板状リブ
の一方の側面が前記コンクリート打設面に対する垂直面
に形成される一方、反対側の側面が、前記コンクリート
打設面に対し、板状リブの先端部の幅がせき板部への付
け根側の幅よりも狭くなるように傾斜する傾斜面に形成
されていることを特徴としている。
【0011】請求項1の構成によれば、板状リブの一側
面が、せき板部のコンクリート打設面に対し、板状リブ
の先端部の幅がせき板部への付け根側の幅よりも狭くな
るように傾斜する傾斜面に形成されている。したがっ
て、本発明の樹脂製コンクリート型枠は、金型を使用し
ての樹脂成形にて形成された場合において、金型に対す
る離型性を保持することができる。
【0012】また、本発明の樹脂製コンクリート型枠
は、この型枠を切断して得られた切断型枠を他のコンク
リート型枠に連結することにより、他のコンクリート型
枠の寸法不足を補うことができる。このとき、本発明の
樹脂製コンクリート型枠における板状リブの一方の側面
は、せき板部のコンクリート打設面に対する垂直面に形
成されているので、樹脂製コンクリート型枠を前記垂直
面に沿って切断することにより、前記切断型枠の切断側
の端面は、前記コンクリート打設面に対する垂直面とな
る。これにより、前記切断側の端面により切断型枠を他
のコンクリート型枠と連結した場合にも、連結により得
られたコンクリート型枠のコンクリート打設面における
平坦性を確保し得るとともに、良好な連結が可能であ
る。
【0013】請求項2の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であること
を特徴としている。
【0014】請求項2の構成によれば、複数本の板状リ
ブの少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に
対する板状リブの配列方向の左右について対称であるか
ら、請求項1の構成による作用に加え、樹脂製コンクリ
ート型枠を切断する際において、板状リブの配列方向の
左右の何れの側においても切断位置を設定することがで
きる。この結果、切断位置の決定、即ち切断作業を容易
に行うことができる。
【0015】請求項3の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項2の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら
複数本の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺と
が互いに平行をなすとともに、前記外周リブおよび前記
板状リブを含むリブ同士の間隔が少なくとも一箇所にお
いて不均一となるように設定されていることを特徴とし
ている。
【0016】請求項3の構成によれば、外周リブおよび
板状リブを含むリブ同士の間隔が少なくとも一箇所にお
いて不均一となるように設定されているので、本発明の
樹脂製コンクリート型枠を切断して得られる切断型枠は
多種の寸法設定が可能となる。したがって、請求項2の
構成による作用に加え、前記切断型枠を他のコンクリー
ト型枠に連結して得られるコンクリート型枠は、種々の
寸法に対応可能である。
【0017】請求項4の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1から3の何れかの発明の樹脂製コンクリー
ト型枠において、前記垂直面に対する前記傾斜面の傾斜
角が、0.3〜3°の範囲内に設定されていることを特
徴としている。
【0018】請求項4の構成によれば、請求項1から3
の何れかの構成による作用に加え、板状リブは、樹脂製
コンクリート型枠を成形する金型からの樹脂製コンクリ
ート型枠の離型性と板状リブの強度とを確保可能な良好
な傾斜角度の傾斜面を備えることができる。
【0019】請求項5の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記板状リブが前記所定の一辺
の外周リブから25mm±5mmの整数倍間隔の位置に
存在することを特徴としている。
【0020】請求項5の構成によれば、板状リブが所定
の一辺の外周リブから25mm±5mmの整数倍間隔の
位置に存在し、複数本の板状リブの配列が、せき板部の
中心位置に対する板状リブの配列方向の左右について対
称であるから、請求項1の構成による作用に加え、板状
リブの配列は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリー
ト型枠を切断して、寸法補充用の切断型枠を得る場合に
おいて、有効なものとなる。
【0021】請求項6の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記板状リブが前記所定の一辺
の外周リブから125mm±5mm間隔の位置に存在す
ることを特徴としている。
【0022】請求項6の構成によれば、板状リブが所定
の一辺の外周リブから125mm±5mm間隔の位置に
存在し、複数本の板状リブの配列が、せき板部の中心位
置に対する板状リブの配列方向の左右について対称であ
るから、請求項1の構成による作用に加え、板状リブの
配列は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリート型枠
を切断し、得られた寸法補充用の切断型枠を他のコンク
リート型枠と連結して、標準的あるいは多用されている
長尺のコンクリート型枠を得る上において、有効なもの
となる。
【0023】請求項7の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記板状リブが前記所定の一辺
の外周リブから200mm±5mm間隔の位置に存在す
ることを特徴としている。
【0024】請求項7の構成によれば、板状リブが所定
の一辺の外周リブから200mm±5mm間隔の位置に
存在し、複数本の板状リブの配列が、せき板部の中心位
置に対する板状リブの配列方向の左右について対称であ
るから、請求項1の構成による作用に加え、板状リブの
配列は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリート型枠
を切断し、得られた寸法補充用の切断型枠を他のコンク
リート型枠と連結して、標準的あるいは多用されている
長尺のコンクリート型枠を得る上において、有効なもの
となる。
【0025】請求項8の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記せき板部の中心位置から前
記板状リブの配列方向の一方側において、前記外周リブ
および前記板状リブを含むリブ同士の間隔が、少なくと
も1箇所が125mm±5mm、少なくとも他の1箇所
が200mm±5mmに設定され、残りの箇所がこれら
2つの寸法のうちの何れか一方の寸法に設定されている
ことを特徴としている。
【0026】請求項8の構成によれば、外周リブおよび
板状リブを含むリブ同士の間隔が125mm±5mmと
200mm±5mmとに設定され、複数本の板状リブの
配列が、せき板部の中心位置に対する板状リブの配列方
向の左右について対称であるから、請求項1の構成によ
る作用に加え、板状リブの配列は、この板状リブに沿っ
て樹脂製コンクリート型枠を切断し、得られた寸法補充
用の切断型枠を他のコンクリート型枠と連結して、標準
的あるいは多用されている長尺のコンクリート型枠を得
る上において、有効なものとなる。
【0027】請求項9の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1から8の何れかの発明の樹脂製コンクリー
ト型枠において、前記外周リブおよび前記板状リブに、
型枠同士を連結する型枠連結具を装着するための連結具
装着孔が形成されていることを特徴としている。
【0028】請求項9の構成によれば、外周リブおよび
板状リブに、型枠同士を連結する型枠連結具を装着する
ための連結具装着孔が形成されているので、請求項1か
ら8の何れかの構成による作用に加え、型枠連結具を使
用しての型枠同士の連結を容易に行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて以下に説明する。本実施の形態の樹脂
製コンクリート型枠(以下、樹脂製型枠と称する)1
は、図1に示すように、せき板部2、外周リブ3、第1
板状リブ4(板状リブ)および第2板状リブ5(板状リ
ブ)を有している。本実施の形態において、樹脂製型枠
1は、縦横の寸法が、600×600mmに設定されて
いる。
【0030】上記せき板部2は、平板状をなし、前面が
コンクリート打設面となっている。外周リブ3は、せき
板部2の外形に対応した方形枠状をなし、せき板部2の
全外周に沿うように形成されている。これにより外周リ
ブ3はせき板部2の外周部を補強している。
【0031】第1板状リブ4は、外周リブ3の内方にお
いて、外周リブ3の第1の対向する2辺の間にこれら2
辺と並行に設けられ、外周リブ3の第2の対向する2辺
の一辺側から他辺側に達している。同様に、第2板状リ
ブ5は、外周リブ3の内方において、外周リブ3の上記
第2の対向する2辺の間にこれら2辺と並行に設けら
れ、外周リブ3の上記第1の対向する2辺の1辺側から
他辺側に達している。即ち、第1板状リブ4と第2板状
リブ5とは、外周リブ3の内方において格子状に設けら
れている。
【0032】なお、樹脂製型枠1は、第1板状リブ4ま
たは第2板状リブ5の何れか一方のみが設けられている
構成でもよい。また、せき板部2と各リブ3〜5とは、
同一の樹脂材料により同時に一体的に成形されてもよ
く、あるいはそれぞれ個別に形成され、その後、両者が
接着剤や溶着などにより接合されたものでも良い。
【0033】また、せき板部2の厚さは2〜10mmの
範囲が好ましい。この厚さが2mmより薄いとせき板部
2の機械的強度が劣る。また、10mmを超えると、そ
れを形成する際の成形サイクルが著しく長くなること
や、寸法精度が低くなる、製品重量が重くなるなどの問
題が発生する。
【0034】また、樹脂製型枠1、即ちせき板部2の寸
法は、特に限定されるものではないが、少なくとも一辺
が300mmの整数倍数に設定されていることが型枠同
士の連結の観点から望ましい。これは、一般的な型枠の
寸法が300mmを定尺長さとし、この定尺長さの整数
倍に設定されていることが多いためである。樹脂製型枠
1の縦横の寸法を300mmの整数倍とした場合には、
樹脂製型枠1の切断を考慮した位置に第1板状リブ4と
第2板状リブ5とを設けることが容易である。即ち、各
第1板状リブ4同士および各第2板状リブ5同士の有効
な配列間隔を、樹脂製型枠1の各場合の切断位置を考慮
して、容易に設定することができる。
【0035】また、リブ3〜5の高さとせき板部2の厚
さとの合計寸法は、従来の合板製型枠との併用の観点か
ら55〜75mmが好ましい。さらに詳細には、上記合
計寸法は関東地域では60〜62mm、関西地域では7
0〜72mmが一般的であり、これと同等の合計寸法を
有することは実用上非常に有利である。
【0036】第1板状リブ4は、図2に示すように、せ
き板部2に対して、一方の側面が垂直面4aであり、そ
の反対側の側面が傾斜面4bとなっている。同様に、第
2板状リブ5は、一方の側面が垂直面5aであり、その
反対側の側面が傾斜面5bとなっている。これら傾斜面
4b・5bは、第1および第2板状リブ4・5の先端部
の幅がせき板部2への付け根の幅よりも狭くなった先細
り形状となるように傾斜している。前記傾斜面4b・5
bの傾斜角θは、図2に示すせき板部2の前面(コンク
リート打設面)からの仮想垂線6に対して、0.3〜3
°の範囲に設定されている。この範囲は、樹脂製型枠1
を成形する金型からの樹脂製型枠1の離型性と第1およ
び第2板状リブ4・5の強度とを確保可能とした範囲で
ある。尚、傾斜面4b・5bの傾斜範囲としては上記範
囲が好ましいものの、樹脂製型枠1のさらなる剛性確保
の点から前記範囲を満足していない傾斜面4b・5bが
形成されてもよい。
【0037】本実施の形態の樹脂製型枠1において、前
記垂直面4a・5aと傾斜面4b・5bとの配置は図1
に示すようになっている。なお、各第1板状リブ4と各
第2板状リブ5とにおいて、何れの側面を垂直面4a・
5aにするかは適宜決定可能である。しかしながら、樹
脂製型枠1は、他の型枠との連結を考えれば、切断後の
樹脂製型枠1の外側面として垂直面4a・5aが位置す
ることを前提として切断される。したがって、樹脂製型
枠1の切断後に第1板状リブ4・4同士または第2板状
リブ5・5同士が樹脂製型枠1の両外側面に位置するよ
うな使用形態が可能であるという点から、図1に示した
ように、垂直面4a・5aを第1および第2板状リブ4
・5の外側面、即ち外周リブ3の近い方の辺に面する側
の側面に設定するのが好ましい。
【0038】一方、外周リブ3において、外側面は全て
垂直面3aであり、内側面は垂直面3aまたは前記傾斜
面の何れでもよい。
【0039】前記各第1板状リブ4同士および各第2板
状リブ5同士の間隔は、特に限定されないが、例えば次
の〜の例のように設定してもよい。これらの第1お
よび第2板状リブ4・5の配列は、第1および第2板状
リブ4・5に沿って樹脂製型枠1を切断し、得られた寸
法補充用の切断型枠1a(図5参照)を他のコンクリー
ト型枠と連結して、標準的あるいは多用されている長尺
のコンクリート型枠を得る上において、有効なものとな
る。
【0040】第1および第2板状リブ4・5、または
これらのうちの少なくとも一方が外周リブ3の所定の一
辺側から25mm±5mmの整数倍間隔の位置に存在
し、それらの配列がせき板部2の中心に対し配列方向に
おいて左右対称となる配置 第1および第2板状リブ4・5、またはこれらのうち
の少なくとも一方が外周リブ3の所定の一辺側から12
5mm±5mmの間隔の位置に存在し、それらの配列が
せき板部2の中心に対し配列方向において左右対称とな
る配置 第1および第2板状リブ4・5、またはこれらのうち
の少なくとも一方が外周リブ3の所定の一辺側から20
0mm±5mmの間隔の位置に存在し、それらの配列が
せき板部2の中心に対し配列方向において左右対称とな
る配置 第1および第2板状リブ4・5、またはこれらのうち
の少なくとも一方の板状リブの配列が、せき板部2の中
心に対し配列方向において左右対称であり、せき板部2
の中心から前記少なくとも一方の板状リブの配列方向の
一方側において、外周リブ3および前記板状リブを含む
リブ同士の間隔が、少なくとも1箇所が125mm±5
mm、少なくとも他の1箇所が200mm±5mmに設
定され、残りの箇所がこれら2つの寸法のうちの何れか
一方の寸法に設定されている配置
【0041】また、樹脂製型枠1には、外周リブ3の4
辺の各両端部付近に連結具装着孔3cが形成されてい
る。これら連結具装着孔3cは、同一径の2個の丸孔が
連結された瓢箪形を有している。上記丸孔は、図3に示
す型枠連結具7の断面形状に対応している。したがっ
て、型枠連結具7の装着位置は、連結具装着孔3cにお
ける2個の丸孔間で選択可能である。
【0042】樹脂製型枠1は、他の型枠に連結されるこ
とを前提としたものであるため、上記連結具装着孔3
c、および後述の連結具装着孔4c・5cを有してい
る。この樹脂製型枠1を含み、型枠に形成されている連
結孔(連結具装着孔3cに相当)の形成位置は各型枠に
より多少ずれている場合がある。また、前記連結孔の位
置は、各型枠における縦の外周リブと横の外周リブとの
間においても多少ずれている場合がある。樹脂製型枠1
では、連結孔に多少の位置ずれがあっても他の型枠との
連結が可能となるように、連結具装着孔3cの形状を上
記瓢箪形としている。連結孔の多少の位置ずれに対応可
能な他の連結具装着孔3cの形状としては、例えば長方
形、楕円形あるいはU字形のような横長形状のものがあ
る。
【0043】第1板状リブ4および第2板状リブ5に
は、上記連結具装着孔3cの一方の丸孔に対応する位置
に、それぞれ連結具装着孔4cおよび連結具装着孔5c
が形成されている。なお、これら連結具装着孔4c・5
cの形状は、連結具装着孔3cと同様のものであっても
よい。また、連結具装着孔3c〜5cの形状は、上記し
たものに限定されず、後述する型枠連結具7の孔装着部
7aの形状や、その他の要求に応じて適宜決定すること
ができる。
【0044】上記連結具装着孔3c〜5cの穿孔方法
は、ドリルによる穿孔、打抜きによる穿孔、あるいは穿
孔機構を有する金型を用いた樹脂製型枠1の成形時にお
ける穿孔など特に限定されるものではない。
【0045】樹脂製型枠1同士の連結は、釘などを用い
て行っても差し支えないが、本実施の形態においては、
前記連結具装着孔3c〜5cにより、図3に示す型枠連
結具7を使用して行われる。この型枠連結具7は、丸棒
を折り曲げて形成され、前記連結具装着孔3c〜5cに
装着される孔装着部7a、および連結する樹脂製型枠同
士を挟み込む略C字形の挟持部7bを有している。
【0046】上記の構成において、本樹脂製型枠1の使
用方法を以下に説明する。例えば図4に示すように、6
00×1800mmのコンクリート型枠(以下、型枠と
称する)11の寸法が所望の寸法に対して足らない場
合、この型枠11に本実施の形態における樹脂製型枠1
が連結される。なお、型枠11は、樹脂製型枠1と同様
の構成を有するもの、または全く別の構成のものであっ
てもよい。このとき、樹脂製型枠1は必要な寸法に応じ
て、第1および第2板状リブ4・5の垂直面4a・5a
が樹脂製型枠1の切断により得られた切断型枠1aの端
面、即ち外側面となるように切断される。例えば、図1
に示した樹脂製型枠1を破線Dにて切断した場合、図5
に示す切断型枠1aが得られる。このときの切断側の端
面は垂直面5aである。
【0047】次に、切断型枠1aの端面である垂直面5
aを型枠11の端面に配し、型枠連結具7によって型枠
11と切断型枠1aとを連結する。このとき、型枠11
に連結具装着孔11cが形成されていなければ、これを
ドリル等により形成する。
【0048】型枠連結具7による連結作業の際には、図
6に示すように、先ず、切断型枠1aの連結具装着孔5
cと型枠11の連結具装着孔11cとを合致させ、これ
ら連結具装着孔5c・11cに型枠連結具7の孔装着部
7aを挿入する。次に、型枠連結具7を孔装着部7aを
中心として回転させ、挟持部7bにより切断型枠1aの
第2板状リブ5と型枠11の外周リブ11bとを挟持さ
せる。これにより、型枠11と切断型枠1aとが連結さ
れる。図4の例では型枠連結具7による両者の連結を2
箇所で行っている。
【0049】上記の例では、樹脂製型枠1を第2板状リ
ブ5に沿って切断する場合について示したが、樹脂製型
枠1を第1板状リブ4に沿って切断する場合にも同様
に、第1板状リブ4の垂直面4aが切断型枠1aの端面
となるように行う。
【0050】上記のように樹脂製型枠1を使用すること
により、任意の長さで平坦なコンクリート打設面を有す
るコンクリート型枠を得ることができる。即ち、前記型
枠11と切断型枠1aとを連結することにより長尺化さ
れたコンクリート型枠を得ることができる。また、切断
型枠1aを複数個形成し、これらを連結することによ
り、短尺化されたコンクリート型枠を得ることもでき
る。
【0051】なお、本実施の形態の樹脂製型枠1では、
型枠連結具7により連結を行う構成であるため、予め連
結具装着孔3c〜5cを縦方向および横方向の対応する
位置に形成している。しかしながら、型枠連結具7を使
用せずに連結を行う場合、あるいは型枠連結具7を使用
する場合でも後から連結具装着孔3c〜5cを形成する
場合には、樹脂製型枠1に連結具装着孔3c〜5cが全
く形成されていない構成、あるいは例えば外周リブ3の
連結具装着孔3cのみが形成され、第1および第2板状
リブ4・5の連結具装着孔4c・5cが形成されていな
い構成であってもよい。
【0052】樹脂製型枠1に用いられる熱可塑性樹脂と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ABS樹脂、ポリイミド、ポリカーボネイト、ポリ
エチレンテレフタレートなどの一般的熱可塑性樹脂、こ
れらの変性物ポリマーアロイ、またはこれらの混合物な
どが例示されるが、特にポリプロピレンが好ましく使用
される。このような熱可塑性樹脂には、通常用いられる
熱安定剤、紫外線防止剤などの各種添加剤や着色剤など
を必要に応じて配合しても良い。
【0053】また、これらの樹脂には、強度向上や弾性
率向上のために補強繊維や無機粒子充填材などの補強材
が配合される。補強繊維としてはガラス繊維、炭素繊
維、アルミナ繊維などの無機繊維やケプラーなどの有機
繊維が例示されるが、無機繊維、特にガラス繊維が好ま
しく使用される。補強繊維の長さは0.1〜50mm、
好ましくは0.5〜15mmの範囲である。またその繊
維径は1〜50μm、好ましくは1〜20μmの範囲で
ある。また、無機粒子充填剤としてはチタン酸カリウム
などのウイスカー類、タルクやワラストナイトなどの従
来より公知の各種の補強用充填剤などが例示される。
【0054】なお、前記補強材としての補強繊維や無機
粒子充填剤は、それぞれ単独で使用しても良いし、これ
らを任意の割合で組み合わせて使用しても良い。その使
用量は、用いる補強材の種類によっても異なるが、一般
的には熱可塑性樹脂組成物中の含有量として通常5〜5
0重量%、好ましくは10〜40重量%の範囲である。
含有量がこの範囲より低い場合には十分な補強効果を得
難くなる一方、この範囲を超えると成形上に問題が生じ
る。
【0055】本樹脂製型枠1の製造方法は特に限定され
ず、通常の熱可塑性樹脂成形法であれば良く、例えば熱
プレス法を採用することができる。熱プレス法による場
合、原料として使用される補強繊維や無機粒子充填剤な
どの補強材を含有する熱可塑性樹脂は、補強材と熱可塑
性樹脂とをこの樹脂の溶融温度以上で混合した溶融体で
あっても良い。あるいは、予め製造された繊維含有熱可
塑性樹脂シート、例えばスタンパブルシートを樹脂の溶
融温度以上に加熱したものであっても良い。但し、高さ
の高いリブ3〜5を有する樹脂製型枠1を製造する場合
には、前者の溶融体の使用が好ましい。
【0056】以下に、樹脂製型枠1の製造方法について
さらに詳細に説明するが、本発明がこれによって限定さ
れるものではないことは言うまでもない。
【0057】平均繊維長が3mm、繊維径が13μmの
ガラス繊維を25重量%含むポリプロピレン製ペレット
を可塑化装置に供給し、230℃で加熱溶融し、ガラス
繊維とポリプロピレンが均一になるように混合した。こ
の溶融体を開閉可能な雌雄金型を使用し、雌金型内に設
けた樹脂通路よりキャビティクリアランスが10mmの
雌雄両金型間に供給した。
【0058】その後、両金型の平面部におけるキャビテ
ィクリアランスが4mmになるまで型締し、加圧、冷却
して縦横寸法が600×600mmの板状リブ付の樹脂
製型枠1を得た。なお、この時の成形条件は次の通りで
ある。
【0059】 加圧面圧:92.6kgf/cm2 加圧速度:9.8mm/sec 金型温度:雌雄両金型ともに30℃ 得られた樹脂製型枠1の形状は図1に示したように、せ
き板部2の背面にリブ3〜5を有するものであり、その
寸法は次の通りである。
【0060】 せき板部2の厚さ:3.5mm リブ3〜4の高さ:57.5mm 第1および第2板状リブ4・5のせき板部2側付け根厚
さ:4mm 第1および第2板状リブ4・5の傾斜面4b・5bの傾
斜角度θ:0.5° せき板部2の厚さとリブ3〜4の高さとの合計寸法:6
1mm
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の樹脂製
コンクリート型枠は、前面にコンクリート打設面を有す
るせき板部と、前記せき板部の外周に沿ってせき板部の
背面に設けられた外周リブと、前記せき板部の背面にお
ける前記外周リブの内方位置に設けられた板状リブとを
備え、前記外周リブの外側面が前記コンクリート打設面
に対する垂直面に形成され、前記板状リブの一方の側面
が前記コンクリート打設面に対する垂直面に形成される
一方、反対側の側面が、前記コンクリート打設面に対
し、板状リブの先端部の幅がせき板部への付け根側の幅
よりも狭くなるように傾斜する傾斜面に形成されている
構成である。
【0062】これにより、本発明の樹脂製コンクリート
型枠は、金型を使用しての樹脂成形にて形成された場合
において、金型に対する離型性を保持することができ
る。
【0063】また、本発明の樹脂製コンクリート型枠
は、板状リブの垂直面に沿って切断され、切断側の端面
により他のコンクリート型枠と連結された場合におい
て、連結により得られたコンクリート型枠のコンクリー
ト打設面における平坦性を確保し得るとともに、良好な
連結が可能であるという効果を奏する。
【0064】請求項2の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称となった構
成である。
【0065】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、樹脂製コンクリート型枠を切断する際において、板
状リブの配列方向の左右の何れの側においても切断位置
を設定することができる。この結果、切断位置の決定、
即ち切断作業を容易に行うことができるという効果を奏
する。
【0066】請求項3の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項2の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記一方向に配列された複数本の板状リブと対向す
る前記外周リブの所定の辺とが互いに平行をなすととも
に、前記外周リブおよび前記板状リブを含むリブ同士の
間隔が少なくとも一箇所において不均一となるように設
定されている構成である。
【0067】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、本発明の樹脂製コンクリート型枠を切断して得られ
る切断型枠は多種の寸法設定が可能となる。したがっ
て、前記切断型枠を他のコンクリート型枠に連結して得
られるコンクリート型枠は、種々の寸法に対応可能であ
るという効果を奏する。
【0068】請求項4の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1から3の何れかの発明の樹脂製コンクリー
ト型枠において、前記垂直面に対する前記傾斜面の傾斜
角が、0.3〜3°の範囲内に設定されている構成であ
る。
【0069】これにより、請求項1から3の何れかの発
明の効果に加え、板状リブは、樹脂製コンクリート型枠
を成形する金型からの樹脂製コンクリート型枠の離型性
と板状リブの強度とを確保可能な良好な傾斜角度の傾斜
面を備えることができるという効果を奏する。
【0070】請求項5の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記板状リブが前記所定の一辺
の外周リブから25mm±5mmの整数倍間隔の位置に
存在する構成である。
【0071】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、本発明の樹脂製コンクリート型枠の板状リブの配列
は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリート型枠を切
断し、得られた寸法補充用の切断型枠を他のコンクリー
ト型枠と連結して、標準的あるいは多用されている長尺
のコンクリート型枠を得る上において、有効なものとな
るという効果を奏する。
【0072】請求項6の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記板状リブが前記所定の一辺
の外周リブから125mm±5mm間隔の位置に存在す
る構成である。
【0073】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、本発明の樹脂製コンクリート型枠の板状リブの配列
は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリート型枠を切
断し、得られた寸法補充用の切断型枠を他のコンクリー
ト型枠と連結して、標準的あるいは多用されている長尺
のコンクリート型枠を得る上において、有効なものとな
るという効果を奏する。
【0074】請求項7の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記板状リブが前記所定の一辺
の外周リブから200mm±5mm間隔の位置に存在す
る構成である。
【0075】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、本発明の樹脂製コンクリート型枠の板状リブの配列
は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリート型枠を切
断し、得られた寸法補充用の切断型枠を他のコンクリー
ト型枠と連結して、標準的あるいは多用されている長尺
のコンクリート型枠を得る上において、有効なものとな
るという効果を奏する。
【0076】請求項8の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1の発明の樹脂製コンクリート型枠におい
て、前記板状リブが複数本設けられ、複数本の板状リブ
の少なくとも一方向の配列が、せき板部の中心位置に対
する板状リブの配列方向の左右について対称であり、前
記一方向に配列された複数本の板状リブとこれら複数本
の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺とが互い
に平行をなすとともに、前記せき板部の中心位置から前
記板状リブの配列方向の一方側において、前記外周リブ
および前記板状リブを含むリブ同士の間隔が、少なくと
も1箇所が125mm±5mm、少なくとも他の1箇所
が200mm±5mmに設定され、残りの箇所がこれら
2つの寸法のうちの何れか一方の寸法に設定されている
構成である。
【0077】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、本発明の樹脂製コンクリート型枠の板状リブの配列
は、この板状リブに沿って樹脂製コンクリート型枠を切
断し、得られた寸法補充用の切断型枠を他のコンクリー
ト型枠と連結して、標準的あるいは多用されている長尺
のコンクリート型枠を得る上において、有効なものとな
るという効果を奏する。
【0078】請求項9の発明の樹脂製コンクリート型枠
は、請求項1から8の何れかの発明の樹脂製コンクリー
ト型枠において、前記外周リブおよび前記板状リブに、
型枠同士を連結する型枠連結具を装着するための連結具
装着孔が形成されている構成である。
【0079】これにより、請求項1から8の何れかの発
明の効果に加え、型枠連結具を使用しての型枠同士の連
結を容易に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における樹脂製コンクリ
ート型枠を示す斜視図である。
【図2】図1に示した第1および第2板状リブの構成を
示す斜視図である。
【図3】図1に示した樹脂製コンクリート型枠の連結に
使用される型枠連結具を示す斜視図である。
【図4】図1に示した樹脂製コンクリート型枠を切断し
て得られた切断型枠を他のコンクリート型枠に連結した
状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示した切断型枠の拡大図である。
【図6】図4に示した他のコンクリート型枠と切断型枠
との型枠連結具による連結部の拡大図である。
【図7】従来の樹脂製コンクリート型枠を示す斜視図で
ある。
【図8】図7におけるA−A線矢視断面図である。
【図9】図7に示した樹脂製コンクリート型枠を切断し
て得られた切断型枠を他のコンクリート型枠に連結した
状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製コンクリート型枠 1a 切断型枠 2 せき板部 3 外周リブ 3a 垂直面 3c 連結具装着孔 4 第1板状リブ(板状リブ) 4a 垂直面 4b 傾斜面 4c 連結具装着孔 5 第2板状リブ(板状リブ) 5a 垂直面 5b 傾斜面 5c 連結具装着孔 7 型枠連結具 7a 孔装着部 7b 挟持部 11 コンクリート型枠 11c 連結具装着孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面にコンクリート打設面を有するせき板
    部と、 前記せき板部の外周に沿ってせき板部の背面に設けられ
    た外周リブと、 前記せき板部の背面における前記外周リブの内方位置に
    設けられた板状リブとを備え、 前記外周リブの外側面は前記コンクリート打設面に対す
    る垂直面に形成され、 前記板状リブの一方の側面は前記コンクリート打設面に
    対する垂直面に形成される一方、反対側の側面は、前記
    コンクリート打設面に対し、板状リブの先端部の幅がせ
    き板部への付け根側の幅よりも狭くなるように傾斜する
    傾斜面に形成されていることを特徴とする樹脂製コンク
    リート型枠。
  2. 【請求項2】前記板状リブは複数本設けられ、複数本の
    板状リブの少なくとも一方向の配列は、せき板部の中心
    位置に対する板状リブの配列方向の左右について対称で
    あることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製コンクリ
    ート型枠。
  3. 【請求項3】前記一方向に配列された複数本の板状リブ
    とこれら複数本の板状リブに対向する前記外周リブの所
    定の辺とが互いに平行をなすとともに、前記外周リブお
    よび前記板状リブを含むリブ同士の間隔が少なくとも一
    箇所において不均一となるように設定されていることを
    特徴とする請求項2に記載の樹脂製コンクリート型枠。
  4. 【請求項4】前記垂直面に対する前記傾斜面の傾斜角
    は、0.3〜3°の範囲内に設定されていることを特徴
    とする請求項1から3の何れかに記載の樹脂製コンクリ
    ート型枠。
  5. 【請求項5】前記板状リブは複数本設けられ、複数本の
    板状リブの少なくとも一方向の配列は、せき板部の中心
    位置に対する板状リブの配列方向の左右について対称で
    あり、前記一方向に配列された複数本の板状リブとこれ
    ら複数本の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺
    とが互いに平行をなすとともに、前記板状リブは前記所
    定の一辺の外周リブから25mm±5mmの整数倍間隔
    の位置に存在することを特徴とする請求項1に記載の樹
    脂製コンクリート型枠。
  6. 【請求項6】前記板状リブは複数本設けられ、複数本の
    板状リブの少なくとも一方向の配列は、せき板部の中心
    位置に対する板状リブの配列方向の左右について対称で
    あり、前記一方向に配列された複数本の板状リブとこれ
    ら複数本の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺
    とが互いに平行をなすとともに、前記板状リブは前記所
    定の一辺の外周リブから125mm±5mm間隔の位置
    に存在することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製コ
    ンクリート型枠。
  7. 【請求項7】前記板状リブは複数本設けられ、複数本の
    板状リブの少なくとも一方向の配列は、せき板部の中心
    位置に対する板状リブの配列方向の左右について対称で
    あり、前記一方向に配列された複数本の板状リブとこれ
    ら複数本の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺
    とが互いに平行をなすとともに、前記板状リブは前記所
    定の一辺の外周リブから200mm±5mm間隔の位置
    に存在することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製コ
    ンクリート型枠。
  8. 【請求項8】前記板状リブは複数本設けられ、複数本の
    板状リブの少なくとも一方向の配列は、せき板部の中心
    位置に対する板状リブの配列方向の左右について対称で
    あり、前記一方向に配列された複数本の板状リブとこれ
    ら複数本の板状リブに対向する前記外周リブの所定の辺
    とが互いに平行をなすとともに、前記せき板部の中心位
    置から前記板状リブの配列方向の一方側において、前記
    外周リブおよび前記板状リブを含むリブ同士の間隔は、
    少なくとも1箇所が125mm±5mm、少なくとも他
    の1箇所が200mm±5mmに設定され、残りの箇所
    がこれら2つの寸法のうちの何れか一方の寸法に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製コン
    クリート型枠。
  9. 【請求項9】前記外周リブおよび前記板状リブには、型
    枠同士を連結する型枠連結具を装着するための連結具装
    着孔が形成されていることを特徴とする請求項1から8
    の何れかに記載の樹脂製コンクリート型枠。
JP10202309A 1998-07-16 1998-07-16 樹脂製コンクリート型枠 Ceased JP2000034834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202309A JP2000034834A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 樹脂製コンクリート型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202309A JP2000034834A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 樹脂製コンクリート型枠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000034834A true JP2000034834A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16455420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10202309A Ceased JP2000034834A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 樹脂製コンクリート型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000034834A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419881B1 (ko) * 2001-03-02 2004-03-04 이승복 거푸집용 투명패널 및 이를 이용한 투명거푸집 구조
JP2007126876A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Fukuvi Chem Ind Co Ltd コンクリート型枠の連結組立構造
WO2008060138A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 Yuan Tai Chin A system of formwork and connecting means
KR101123941B1 (ko) 2009-12-30 2012-03-23 주식회사 뉴폼코리아 플라스틱 거푸집
JP2012136884A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Just Will Co Ltd リサイクル対応型枠
CN103015712A (zh) * 2012-11-21 2013-04-03 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种建筑模板的连接件
US10988945B2 (en) * 2018-07-13 2021-04-27 Reform Masonry Products, LLC Masonry form system and method of using same
US20220195741A1 (en) * 2019-02-20 2022-06-23 Pascal-Werk G. Maier Formwork element and formwork construction kit

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419881B1 (ko) * 2001-03-02 2004-03-04 이승복 거푸집용 투명패널 및 이를 이용한 투명거푸집 구조
JP2007126876A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Fukuvi Chem Ind Co Ltd コンクリート型枠の連結組立構造
JP4693598B2 (ja) * 2005-11-04 2011-06-01 フクビ化学工業株式会社 コンクリート型枠の連結組立構造
WO2008060138A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 Yuan Tai Chin A system of formwork and connecting means
KR101123941B1 (ko) 2009-12-30 2012-03-23 주식회사 뉴폼코리아 플라스틱 거푸집
JP2012136884A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Just Will Co Ltd リサイクル対応型枠
CN103015712A (zh) * 2012-11-21 2013-04-03 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种建筑模板的连接件
US10988945B2 (en) * 2018-07-13 2021-04-27 Reform Masonry Products, LLC Masonry form system and method of using same
US20220195741A1 (en) * 2019-02-20 2022-06-23 Pascal-Werk G. Maier Formwork element and formwork construction kit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113540653A (zh) 用于电动汽车用电池模块的下部保护板
JP2000034834A (ja) 樹脂製コンクリート型枠
JP5276953B2 (ja) 型締装置及び射出成形機
WO2018066696A1 (ja) 成形機
CN213359835U (zh) 一种角码连接件及具有该角码连接件的型材结构
JPH11182037A (ja) 熱可塑性樹脂製コンクリート型枠
JPS6325019A (ja) 板状製品の製造方法
US20030141645A1 (en) Mold holder of a molding machine and structure of combination
KR20050005790A (ko) 마찰부재의 제조장치
CN213530668U (zh) 一种可快速拼接的组合式eps可发性汽车倒模板材
US20200339329A1 (en) Connected Tie Strap and Locking Device
WO2018199261A1 (ja)
CN218196366U (zh) 绳锯耐磨胶条模具
CN220629706U (zh) 边缘孔夹线的改良结构及电子产品
CN213563800U (zh) 一种反光板生产模具
CN219204915U (zh) Led显示装置的箱体结构及led显示装置
CN213916841U (zh) 一种辅助焊接台
CN217081896U (zh) 卡钉式铝箔镜面保温板
CN218314893U (zh) 一种注塑头便于更换的注塑机
KR100308440B1 (ko) 열가소성수지로제조된콘크리트형틀
CN213330701U (zh) 角码连接件及具有该角码连接件的型材结构
CN211302047U (zh) 一种用于麻将机底板的转换板
CN219945484U (zh) 一种机床散热壳及机床散热器
CN220208947U (zh) 一种避免引脚变形的mos芯片封装结构
CN214689353U (zh) 一种卡固件及带卡固结构的隔音垫

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20041130