JP2000034564A - 薄膜形成装置及び薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成装置及び薄膜形成方法

Info

Publication number
JP2000034564A
JP2000034564A JP10213532A JP21353298A JP2000034564A JP 2000034564 A JP2000034564 A JP 2000034564A JP 10213532 A JP10213532 A JP 10213532A JP 21353298 A JP21353298 A JP 21353298A JP 2000034564 A JP2000034564 A JP 2000034564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
target
thin film
discharge
abnormal discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10213532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3887494B2 (ja
Inventor
Tomoaki Sugawara
智明 菅原
Masaharu Tanaka
正治 田中
Tatsuya Sato
達哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP21353298A priority Critical patent/JP3887494B2/ja
Publication of JP2000034564A publication Critical patent/JP2000034564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3887494B2 publication Critical patent/JP3887494B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ターゲットにDC電圧とRF電圧
を重畳させて印加する放電方式において、異常放電の発
生を抑制し、正規の放電状態への迅速な復帰が可能な薄
膜形成装置及び薄膜形成方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 反応性スパッタ装置において、ターゲッ
ト16を搭載するスパッタ電極14には、DC電源38
及びマッチングボックス40を介したRF電源42が接
続され、これらDC電源38及びRF電源42は同期制
御回路44に接続されている。そして、ITO薄膜をス
パッタ形成する際、DC電流IDC及びRF反射電力PRF
が急増しているか否かをチェックし、急増している場合
には、異常放電が発生しているとして同期制御回路44
を作動させ、DC電源38及びRF電源42からターゲ
ット16に供給されているDC出力電力及びRF出力電
力を同期して停止する。これにより、異常放電を消滅さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜形成装置及び薄
膜形成方法に係り、特にスパッタ法により透明導電膜を
成膜する薄膜形成装置及び薄膜形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えばITO(Indium-Tin-Oxide)等の
透明導電膜は、高い導電性と共に高い可視光透過性(透
明性)を有していることから、液晶表示装置や薄膜エレ
クトロルミネッセンス表示装置等に広く用いられてい
る。そして、このITO等の透明導電膜を形成する手段
としては、CVD(Chemical Vapor Deposition )法等
の化学的成膜方法や、真空蒸着法、スパッタ法等の物理
的成膜方法があるが、近年においては、低抵抗膜を大面
積に再現性よく成膜することが可能なスパッタ法が一般
に使用されている。
【0003】ところで、スパッタ法によりITO等の透
明導電膜を形成する際には、ターゲットに所定の電圧を
印加してグロー放電を発生させるが、このときに異常放
電が生じる場合がある。この異常放電は未解明な部分も
あるが、一般には、真空槽内を浮遊するゴミやシールド
などから剥離した膜片が原因となり、これらが次第にチ
ャージアップされてカソード電位や接地電位との間に電
位差を生じて、異常放電が生じると考えられている。
【0004】こうした異常放電が生じると、放電のイン
ピーダンスが変化し電力がターゲットに効率よく供給さ
れなくなって、成膜速度が低下したり透明度の低下など
の膜質の劣化を招いたりする。このため、異常放電の発
生に対しては直ちに電源を切ってターゲットへの電力供
給を停止しなければならず、作業効率が著しく低下する
という問題があった。
【0005】そこで、この異常放電の発生を抑制するた
め、種々の提案がなされているが、その方法にはターゲ
ットを改良するものと電源を改良するものとがある。
【0006】前者の例として、例えば特公平7−100
852号公報においては、ターゲット中の窒素含有率が
異常放電に大きな影響を及ぼすとして、ターゲットに含
有される窒素量、並びにターゲットの密度及びバルク抵
抗値を一定の数値範囲に限定することにより異常放電の
発生を抑制することが提案されている。
【0007】また、後者の例として、例えば特開平8−
311647号公報においては、ターゲットに直流(D
C;Direct Curent )電圧を印加してグロー放電を発生
させる、いわゆるDC放電方式において、異常放電を検
出した場合にそれに応答してインバータ回路の出力を急
速に絞ると共に、所定のスイッチを閉成して電源のフィ
ルタに残留するエネルギーを放出することにより、異常
放電を確実に且つ迅速に解消して、長時間に亘って電源
が遮断されないようにすることが提案されている。
【0008】また、例えば特開平7−197258号公
報においては、ターゲットに高周波(RF;Radio Freq
uency )電圧を印加してグロー放電を発生させる、いわ
ゆるRF放電方式において、RF電力が供給されたター
ゲットに発生する負の直流電圧により蓄積されたエネル
ギーによって異常放電が誘発されるとして、ターゲット
に発生する負の直流電圧に連続的或いは間欠的に逆エネ
ルギーを印加する回路手段を電源に備えることにより、
ターゲットの蓄積エネルギーを消滅させて、異常放電の
防止を図ることが提案されている。
【0009】また、例えば特開平7−258845号公
報においては、RF放電方式において、ターゲットの非
エロージョン部に再付着した薄膜における正の電位の上
昇による沿面放電現象や絶縁破壊放電が異常放電の原因
になるとして、ターゲットに正電圧パルスを印加するパ
ルス電源を備えることにより、ターゲットに電子を入射
し、非エロージョン部の正電荷を放電させてその電位が
一定以上に上昇することを防止して、異常放電の防止を
図ることが提案されている。
【0010】また、例えば特開平9−217171号公
報においては、RF放電方式において、ターゲットに再
付着した膜やカソードシースに形成されたクラスタがチ
ャージングされ、そのカソードに対する電位差によりR
F放電に特有のトラッキングアークと呼ばれる異常放電
が発生するとして、RF電圧の供給を周期的に停止する
ことにより、トラッキングアーク等の異常放電が発生す
る前にチャージングを緩和して、異常放電を抑制するこ
とが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように異常放電
の発生を抑制する種々の提案がなされているが、現実問
題として、プラズマ放電による成膜法においては、シー
ルドなどに付着した膜が応力により剥離したりすること
から、ある程度の異常放電は避けられない。そのため、
異常放電が発生する場合には、ターゲットへの電力の供
給を停止せざるを得ないが、その際に放電の停止を最小
限に止どめて、電源自体をダウンさせることなく、続け
て成膜できるようにすることが操業上望ましい。ところ
で、上記従来の異常放電の抑制方法においては、DC放
電方式の場合とRF放電方式の場合に限定され、ターゲ
ットにDC電圧とRF電圧を重畳させて印加しグロー放
電を発生させる放電方式における異常放電の発生及びそ
の抑制方法について言及した公知文献はない。
【0012】なお、特開平5−9724号公報において
は、ターゲットにDC電圧とRF電圧を重畳させて印加
する放電方式において、磁石の移動によって放電領域を
変えることにより、磁場と電場が直交する特定領域のタ
ーゲットが選択的に浸食されるエロージョン現象を防止
して、形成されるITO薄膜の導電性を高める方法が提
案されている。しかし、この方法を用いても、放電領域
を変えることによってエロージョン現象を防止すること
は可能であっても、発塵などによる異常放電の発生には
対応することはできない。従って、異常放電に対する電
源側からの抑止技術を開発することは、どうしても必要
な課題として残っていた。
【0013】しかも、この課題を解決する際に、ターゲ
ットにDC電圧とRF電圧を重畳させて印加する放電方
式においては、単純にどちらか一方の電源の出力を動か
すとターゲット破壊などの致命的な事故に至る危険性が
あるという問題がある。これは、RF放電により通常の
電圧よりも低い電圧で大電流を流しているため、RF電
圧のみを止めると過大なDC電圧がかかり、過大な電力
が印加されてしまうからであり、また他方、DC電圧の
みを止めた場合には、トラッキングアーク等のRF放電
に特有の放電維持機構により発生した異常放電を消滅さ
せることができないからである。
【0014】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、ターゲットにDC電圧とRF電圧を重
畳させて印加する放電方式において、異常放電の発生を
抑制し、正規の放電状態への迅速な復帰が可能な薄膜形
成装置及び薄膜形成方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る薄膜形成装置及び薄膜形成方法により達成され
る。即ち、請求項1に係る薄膜形成装置は、スパッタ法
により非絶縁性の薄膜を形成する際に、真空槽内に設置
した非絶縁性のターゲットにDC電力とRF電力とを重
畳させて供給して、このターゲットの表面近傍にプラズ
マを発生させる薄膜形成装置であって、ターゲットに供
給するDC電力及びRF電力を同期して減少又は停止さ
せるための同期制御回路が設置されていることを特徴と
する。
【0016】このように請求項1に係る薄膜形成装置に
おいては、ターゲットに供給するDC電力及びRF電力
を同期して減少又は停止させるための同期制御回路が設
置されていることにより、異常放電が発生した場合に、
この同期制御回路を用いてDC電力とRF電力との重畳
状態からこれらDC電力及びRF電力を同期して減少又
は停止させることが可能になる。このため、異常放電へ
の電力供給が減少又は停止されて異常放電状態が解消さ
れる。しかも、その際に、RF電圧のみを減少又は停止
させる場合に生じる過大なDC電圧の印加がなく、過大
な電力がかかってしまうことが回避される。また、電力
供給自体が減少又は停止するため、DC電圧のみを止め
た場合においても消滅しないトラッキングアーク等のR
F放電に特有の放電維持機構による異常放電も消滅して
しまう。
【0017】また、請求項2に係る薄膜形成方法は、ス
パッタ法により非絶縁性の薄膜を形成する際に、真空槽
内に設置した非絶縁性のターゲットにDC電力とRF電
力とを重畳させて供給して、このターゲットの表面近傍
にプラズマを発生させる薄膜形成方法であって、異常放
電が発生した場合に、ターゲットに供給するDC電力及
びRF電力を同期して減少又は停止させることを特徴と
する。
【0018】このように請求項2に係る薄膜形成方法に
おいては、異常放電が発生した場合に、ターゲットに供
給するDC電力及びRF電力を同期して減少又は停止さ
せることにより、異常放電への電力供給が減少又は停止
されて異常放電状態が解消されると共に、異常放電によ
る電源ダウンを抑えて、正規の放電状態への復帰が迅速
になされる。しかも、その際に、RF電圧のみを減少又
は停止させる場合に生じる過大なDC電圧の印加がな
く、過大な電力がかかってしまうことが回避される。ま
た、電力供給自体が減少又は停止するため、DC電圧の
みを止めた場合においても消滅しないトラッキングアー
ク等のRF放電に特有の放電維持機構による異常放電も
消滅してしまう。
【0019】また、請求項3に係る薄膜形成方法は、上
記請求項2に係る薄膜形成方法において、真空槽内に酸
素を含んだ反応性ガスを導入して、反応性スパッタを行
うことを特徴とする。
【0020】このように請求項3に係る薄膜形成方法に
おいては、酸化性雰囲気中における反応性スパッタを行
っており、この場合、酸化物系の反応性スパッタによっ
て成膜された薄膜は応力が大きいことから、シールドに
付着した薄膜が剥離し易く、浮遊するゴミが発生し易
い。このため、こうした酸化物系の薄膜の薄片等に起因
して異常放電の発生する頻度が高くなるが、こうした発
生頻度の高い異常放電に対しても、ターゲットに供給す
るDC電力及びRF電力を同期して減少又は停止させる
ことにより、異常放電への電力供給が減少又は停止され
て異常放電状態が解消されると共に、異常放電による電
源ダウンを抑えて、正規の放電状態への復帰が迅速にな
される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る反応性スパッタ装置を示す概略断面図、図2は本発明
の第1の実施形態に係る反応性スパッタ装置における異
常放電を抑制するための動作を説明するためのフローチ
ャート、図3は図2のフローチャートに沿ったRF電源
及びDC電源の出力を示すグラフである。
【0022】図1に示されるように、本実施形態に係る
反応性スパッタ装置においては、その真空槽10に、絶
縁体12を介して陰極としてのスパッタ電極14が取り
付けられており、このスパッタ電極14上には、ターゲ
ット16が搭載されている。なお、このターゲット16
としては、ITO薄膜を成膜するために、In2
3(酸化インジウム)とSnO2 (酸化錫)を主成分と
する焼結体を用いる。また、真空槽10には陽極として
の基板ホールダ18が取り付けられており、更にこの基
板ホールダ18には成膜対象となる基板20がターゲッ
ト16に対向して取り付けられている。
【0023】また、ターゲット16の裏面には、ターゲ
ット16の面積よりも小さな磁石装置22が設けられて
いる。この磁石装置22は、S極をターゲット16に向
けて図面の奥行き方向に延びる2本の棒状のS磁石S
と、N極をターゲット16に向けて2本のS磁石Sを離
間して囲繞するN磁石Nと、ヨーク24とから構成され
ている。そして、N極から出た磁力線26は、ターゲッ
ト16面を通過した後、再びターゲット16面を経てS
極に入るようになっている。こうして、磁力線26とタ
ーゲット16とにより、閉ループが形成されている。
【0024】また、真空槽10の一方には、ガス導入口
28が設けられ、このガス導入口28は、バリアブルバ
ルブ30を介して例えばAr(アルゴン)とO2 (酸
素)の混合ガスが充填されているガスボンベ32に接続
されている。また、真空槽10の他方には、ガス排出口
34が設けられ、このガス排出口34は真空ポンプ36
に接続されている。
【0025】また、スパッタ電極14には、RF対策を
施したDC電源38が接続されていると共に、マッチン
グボックス40を介してRF電源42が接続されてい
る。そして、これらDC電源38及びRF電源42が、
スパッタ電極14との間に設置された同期制御回路44
に接続されている点に本実施形態の特徴がある。なお、
基板20及び基板ホールダ18は、真空槽10を介して
接地されている。
【0026】次に、図1の反応性スパッタ装置を用いて
ITO膜を形成する際に発生する異常放電を抑制する方
法を、図2及び図3を用いて説明する。先ず、真空ポン
プ36を用いて真空槽10内を高真空状態にした後、ガ
スボンベ32に充填されているArとO2 の混合ガス
を、バリアブルバルブ30及びガス導入口28を介して
真空槽10内に導入する。こうしてスッパタ雰囲気を設
定する。
【0027】続いて、ターゲット16に、DC電源38
からDC電圧を供給すると共に、マッチングボックス4
0によって整合をとりながらRF電源42からRF電圧
を供給する。こうして、DC電圧及びRF電圧を重畳さ
せて供給し、グロー放電を開始する。
【0028】この放電が開始されると、陰極から出た電
子は、磁力線26とターゲット16とにより形成される
閉ループ内に閉じ込められてトロコイド運動を行い、タ
ーゲット16の表面近傍に高密度のプラズマが形成され
る。そして、このプラズマ中のイオンがターゲット16
表面に衝突し、ターゲット原子をはじき出し、陽極とし
ての基板ホールダ18に取り付けられている基板20上
に、ITO薄膜を形成する。
【0029】ところで、このITO薄膜を形成している
際に、異常放電が発生することがあり、その場合には異
常放電を抑制するために以下のような処置を取る。即
ち、図2のフローチャートに示されるように、放電開始
(ステップ1)の後、DC電源38及びRF電源42か
らターゲット16に供給されているDC出力電力及びR
F出力電力が安定しているか否かを確認する(ステップ
2)。
【0030】これらのDC出力電力及びRF出力電力が
安定して供給されている場合には、通常のスパッタ処理
によるITO薄膜の形成を行うが、その際に、異常放電
が発生しているか否かを検出する作業を継続して行う。
この異常放電の検出方法としては、基本的に2つの方法
が考えられる。その一つは、DC電圧の供給におけるD
C電流の急激な増加を検出する方法である。他の一つ
は、RF電圧の供給における放電条件の変化に伴う放電
系のインピーダンス変化による反射電力の増加を検出す
る方法である。そして、これらの検出方法は単独で使用
してもよいが、併用することも可能である。従って、こ
こでは、異常放電の検出作業として、DC電流IDC及び
RF反射電力PRFの検出を行う(ステップ3)。
【0031】そして、これらのDC電流IDC及びRF反
射電力PRFが急増しているか否かをチェックし(ステッ
プ4)、急増していない場合には、異常放電が発生して
いないとして、通常のスパッタ処理によるITO薄膜の
形成を行うと共に、DC電流IDC及びRF反射電力PRF
の検出を継続して行う(ステップ3)。もし、DC電流
DC及びRF反射電力PRFが急増している場合には、異
常放電が発生しているとして、同期制御回路44を作動
させ、DC電源38及びRF電源42からターゲット1
6に供給されているDC出力電力及びRF出力電力を同
期して停止する(ステップ5)。
【0032】こうしたターゲット16に供給されている
DC出力電力及びRF出力電力の停止により、異常放電
は消滅する(ステップ6)。このとき、ターゲット16
に供給されているRF出力電力のみを停止させるもので
はないため、過大なDC電圧が印加されて過大な電力が
かかってしまう事態は回避される。また、DC出力電力
のみを停止させるものではないため、トラッキングアー
ク等のRF放電に特有の放電維持機構により発生する異
常放電が消滅せずに維持されることもない。そして、異
常放電の消滅(ステップ6)の後、一定期間をおいて、
RF電源42からターゲット16へのRF出力電力の供
給を再開し、続いてDC電源38からターゲット16へ
のDC出力電力の供給を再開する。こうして、再び放電
開始(ステップ1)に復帰する。
【0033】なお、DC電源38及びRF電源42から
ターゲット16に供給されているDC出力電力及びRF
出力電力が安定しているか否かを確認する(ステップ
2)際に、これらのDC出力電力及びRF出力電力が安
定して供給されていない場合には、一定期間内に複数回
の確認を行い(ステップ7)、DC出力電力及びRF出
力電力が安定供給されていないことの確認が所定の回数
nを超える場合には、ターゲット16が致命的に短絡し
ている場合などであると考えられるため、電源を停止す
る(ステップ8)。
【0034】次に、図1の反応性スパッタ装置における
DC出力電圧及びRF出力電圧の変化を、図2のフロー
チャートに対応させて説明する。図3のグラフに示され
るように、放電開始(ステップ1)時は、時間軸の始点
に相当する。そして、DC電源38及びRF電源42か
らターゲット16にDC出力電圧及びRF出力電圧が安
定して供給され、通常のスパッタ処理によるITO薄膜
の形成が行われている状態は、出力領域a1に相当す
る。
【0035】その後、DC電流IDC及びRF反射電力P
RFの急増を検出した場合に、異常放電が発生していると
して同期制御回路44を作動させて、DC電源38及び
RF電源42からターゲット16に供給されているDC
出力電圧及びRF出力電圧を同期して停止する(ステッ
プ5)が、このDC出力電圧及びRF出力電圧の停止の
時点が、出力領域a1の終端に相当し、この時点からタ
ーゲット16へのRF出力電圧及びDC出力電圧の供給
を再開するまでの期間が、停止領域b1に相当する。
【0036】そして、こうした一連の流れが繰り返され
る。即ち、再び放電開始(ステップ1)に復帰した段階
から、DC電源38及びRF電源42からターゲット1
6にDC出力電圧及びRF出力電圧が安定して供給され
る出力領域a2が開始され、DC電流IDC及びRF反射
電力PRFの急増により異常放電の発生が検出されると、
停止領域b2において、DC電源38及びRF電源42
からターゲット16に供給されているDC出力電圧及び
RF出力電圧を同期して停止している状態になり、更に
放電開始(ステップ1)に復帰した段階から、DC電源
38及びRF電源42からターゲット16にDC出力電
圧及びRF出力電圧が安定して供給される出力領域a3
が開始される。
【0037】以上のように本実施形態によれば、ターゲ
ット16にDC電圧及びRF電圧を重畳させて供給する
DC電源38及びRF電源42が同期制御回路44に接
続されている反応性スパッタ装置を用い、ITO薄膜を
形成している際に、DC電流IDC及びRF反射電力PRF
が急増しているか否かをチェックし、もし急増している
場合には異常放電が発生しているとして同期制御回路4
4を作動させ、DC電源38及びRF電源42からター
ゲット16に供給されているDC出力電力及びRF出力
電力を同期して停止することにより、異常放電を消滅さ
せることができると共に、異常放電による電源ダウンを
抑えて、正規の放電状態に迅速に復帰することが可能に
なる。従って、異常放電の発生に伴うITO薄膜の成膜
作業の停止を最小限に止どめて、作業効率を高めると共
に、高品質のITO薄膜を得ることができる。しかも、
その際に、ターゲット16に供給されているRF出力電
力のみを停止させるものではないため、過大なDC電圧
が印加されて過大な電力がかかってしまう事態を回避す
ることができる。また、DC出力電力のみを停止させる
ものではないため、トラッキングアーク等のRF放電に
特有の放電維持機構により発生した異常放電も、維持さ
れることなく消滅させることができる。
【0038】なお、本実施形態においては、ターゲット
としてIn2 3 とSnO2 を主成分とする焼結体を用
い、ArとO2 の混合ガス雰囲気中においてITO薄膜
をスッパタ成膜しているが、こうした酸化物系の反応性
スパッタによって成膜された薄膜は応力が大きいために
シールドに付着した薄膜が剥離し易く、浮遊するゴミが
発生し易いため、こうした酸化物系の薄膜の薄片に起因
して異常放電の発生する頻度が高くなる。また、こうし
た導電性の薄膜はアースシールドとターゲットとの間に
入り易くため、この点からも異常放電の発生する頻度が
高くなる。従って、こうした発生頻度の高い異常放電に
対して本実施形態を適用し、DC電力及びRF電力を同
期して減少又は停止させることにより異常放電を消滅さ
せることは、特にその実用上の効果が大きい。
【0039】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施形態に係る反応性スパッタ装置における異常放電を
抑制するための動作を説明するためのフローチャート、
図5は図4のフローチャートに沿ったRF電源の出力を
示すグラフである。なお、本実施形態に係る反応性スパ
ッタ装置は、上記第1の実施形態の図1に示す反応性ス
パッタ装置と同一であるため、その図示及び説明は省略
する。但し、反応性スパッタ装置の各構成要素を示す符
号はそのまま使用する。
【0040】本実施形態に係る反応性スパッタ装置を用
いてITO膜を形成する際に発生する異常放電を抑制す
る方法を、図4及び図5を用いて説明する。但し、通常
のスパッタ法によりITO薄膜を形成する工程は、上記
第1の実施形態における場合と同様であるため、説明を
省略する。
【0041】スパッタ法によりITO薄膜を形成してい
る際に発生する異常放電を抑制するために、図4のフロ
ーチャートに示されるような処置を取る。なお、この図
4のフローチャートは、上記図2のフローチャートと共
通する点が多いため、共通点については説明を簡略化
し、その相違点について重点的に述べる。
【0042】即ち、図4のフローチャートに示されるよ
うに、放電開始(ステップ1)の後、DC電源38及び
RF電源42からターゲット16に供給されているDC
出力電力及びRF出力電力が安定しているか否かを確認
し(ステップ2)、これらのDC出力電力及びRF出力
電力が安定して供給されている場合には通常のスパッタ
処理によるITO薄膜の形成を行うが、その際に、DC
電流IDC及びRF反射電力PRFの検出を行い(ステップ
3)、これらのDC電流IDC及びRF反射電力PRFが急
増しているか否かをチェックする(ステップ4)。
【0043】そして、もしDC電流IDC及びRF反射電
力PRFが急増している場合には、異常放電が発生してい
るとして、同期制御回路44を作動させ、ターゲット1
6にDC電源38から供給されているDC出力電力の停
止とRF電源42から供給されているRF出力電力の低
減とを同期して行う(ステップ5)。
【0044】即ち、RF電源42から供給されているR
F出力電力は、上記第1の実施形態の場合のように完全
に停止するのではなく、DC出力電力の停止と同期して
低減している。そして、こうしたターゲット16に供給
されているDC出力電力の停止及びRF出力電力の低減
によっても、異常放電は消滅する(ステップ6)。そし
て、異常放電の消滅(ステップ6)の後、一定期間をお
いてRF電源42からターゲット16へ供給するRF出
力電力を元の水準にまで増大させ、続いてDC電源38
からターゲット16へのDC出力電力の供給を再開す
る。こうして再び放電開始(ステップ1)に復帰する。
【0045】次に、反応性スパッタ装置におけるRF出
力電圧の変化を、図4のフローチャートに対応させて説
明する。なお、図5のグラフにおいて、DC出力電圧の
変化は上記第1の実施形態の図3のグラフに示すものと
同一であることから、煩雑を避けるため図示を省略す
る。
【0046】図5のグラフに示されるように、放電開始
(ステップ1)時は、時間軸の始点に相当する。そし
て、DC電源38及びRF電源42からターゲット16
にDC出力電圧及びRF出力電圧が安定して供給され、
通常のスパッタ処理によるITO薄膜の形成が行われて
いる状態は、出力領域c1に相当する。
【0047】その後、DC電流IDC及びRF反射電力P
RFの急増を検出し、異常放電が発生しているとして、同
期制御回路44の作動により、ターゲット16にDC電
源38から供給されているDC出力電力の停止とRF電
源42から供給されているRF出力電力の低減とを同期
して行う(ステップ5)が、このDC出力電力の停止及
びRF出力電力の低減の時点が、出力領域c1の終端に
相当し、この時点からターゲット16に供給するRF出
力電力を元の水準にまで増大させ、DC電源38からの
DC出力電力の供給を再開するまでの期間が、弱電力領
域d1に相当する。
【0048】そして、こうした一連の流れが繰り返され
る。即ち、再び放電開始(ステップ1)に復帰した段階
から、DC電源38及びRF電源42からターゲット1
6にDC出力電圧及びRF出力電圧が安定して供給され
る出力領域c2が開始され、DC電流IDC及びRF反射
電力PRFの急増により異常放電の発生が検出されると、
弱電力領域d2において、ターゲット16に供給されて
いるDC電源38からのDC出力電圧の停止とRF電源
42からのRF出力電圧の低減とを同期して行っている
状態になり、更に放電開始(ステップ1)に復帰した段
階から、DC電源38及びRF電源42からターゲット
16にDC出力電圧及びRF出力電圧が安定して供給さ
れる出力領域c3が開始される。
【0049】以上のように本実施形態によれば、ターゲ
ット16にDC電圧及びRF電圧を重畳させて供給する
DC電源38及びRF電源42が同期制御回路44に接
続されている反応性スパッタ装置を用い、ITO薄膜を
形成している際に、DC電流IDC及びRF反射電力PRF
が急増しているか否かをチェックし、急増している場合
には、異常放電が発生しているとして同期制御回路44
を作動させ、ターゲット16にDC電源38から供給さ
れているDC出力電力の停止とRF電源42から供給さ
れているRF出力電力の低減とを同期して行うことによ
り、上記第1の実施形態の場合のようにDC出力電力及
びRF出力電力を同期して停止しなくとも、異常放電を
消滅させることができると共に、異常放電による電源ダ
ウンを抑えて、正規の放電状態に迅速に復帰することが
可能になる。従って、上記第1の実施形態の場合と同様
の効果を奏することができる。
【0050】なお、上記第1の実施形態においてはター
ゲット16に供給されているDC出力電力及びRF出力
電力を同期して停止し、上記第2の実施形態においては
ターゲット16に供給されているDC出力電力の停止と
RF出力電力の低減とを同期して行っているが、これら
の場合に限らず、例えばターゲット16に供給されてい
るDC出力電力及びRF出力電力を同期して低減して
も、異常放電を消滅させる効力はある。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る薄膜形成装置及び薄膜形成方法によれば、次のような
効果を奏することができる。即ち、請求項1に係る薄膜
形成装置によれば、ターゲットに供給するDC電力及び
RF電力を同期して減少又は停止させるための同期制御
回路が設置されていることにより、異常放電が発生した
場合に、この同期制御回路を用いてDC電力とRF電力
との重畳状態からこれらDC電力及びRF電力を同期し
て減少又は停止させることが可能になるため、異常放電
への電力供給が減少又は停止して異常放電を消滅させる
ことができると共に、異常放電による電源ダウンを抑え
て、正規の放電状態に迅速に復帰することが可能にな
る。従って、異常放電の発生に伴う成膜作業の停止を最
小限に止どめて作業効率を高めると共に、高品質の薄膜
を得ることができる。
【0052】また、請求項2に係る薄膜形成方法によれ
ば、異常放電が発生した場合に、ターゲットに供給する
DC電力及びRF電力を同期して減少又は停止させるこ
とにより、異常放電への電力供給が減少又は停止して異
常放電を消滅させることができると共に、異常放電によ
る電源ダウンを抑えて、正規の放電状態に迅速に復帰す
ることが可能になる。従って、異常放電の発生に伴う成
膜作業の停止を最小限に止どめて作業効率を高めると共
に、高品質の薄膜を得ることができる。しかも、その際
に、RF電圧のみを減少又は停止させるものではないた
め、過大なDC電圧が印加され過大な電力がかかってし
まうことを回避することができる。また、DC出力電力
のみを減少又は停止させるものではないため、トラッキ
ングアーク等のRF放電に特有の放電維持機構により発
生した異常放電も、維持されることなく消滅させること
ができる。
【0053】また、請求項3に係る薄膜形成方法によれ
ば、酸化性雰囲気中における反応性スパッタを行ってお
り、この場合、酸化物系の反応性スパッタによって成膜
された薄膜は応力が大きいことからシールドに付着した
薄膜が剥離し易く、こうした酸化物系の薄膜の薄片に起
因して異常放電の発生する頻度が高くなるため、DC電
力及びRF電力を同期して減少又は停止させることによ
りこうした発生頻度の高い異常放電を消滅させ、正規の
放電状態に迅速に復帰することが可能になることは、特
にその実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る反応性スパッタ
装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る反応性スパッタ
装置における異常放電を抑制するための動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに沿ったRF電源及びD
C電源の出力を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る反応性スパッタ
装置における異常放電を抑制するための動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートに沿ったRF電源の出力
を示すグラフである。
【符号の説明】
10 真空槽 12 絶縁体 14 スパッタ電極 16 ターゲット 18 基板ホルダ 20 基板 22 磁石装置 24 ヨーク 26 磁力線 28 ガス導入口 30 バリアブルバルブ 32 ボンベ 34 ガス排出口 36 真空ポンプ 38 DC電源 40 マッチングボックス 42 RF電源 44 同期制御回路 S S磁石 N N磁石 a1、a2、a3 出力領域 b1、b2 停止領域 c1、c2、c3 出力領域 d1、d2 弱電力領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 BA45 BA50 BC03 BC09 BD00 CA05 CA06 DC02 DC05 DC34 DC35 DC40 EA09 5F103 AA08 BB59 DD30 LL20 RR10 5G323 BA02 BB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタ法により非絶縁性の薄膜を形成
    する際に、真空槽内に設置した非絶縁性のターゲットに
    直流電力と高周波電力とを重畳させて供給して、前記タ
    ーゲットの表面近傍にプラズマを発生させる薄膜形成装
    置であって、 前記ターゲットに供給する直流電力及び高周波電力を同
    期して減少又は停止させるための同期制御回路が設置さ
    れていることを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 スパッタ法により非絶縁性の薄膜を形成
    する際に、真空槽内に設置した非絶縁性のターゲットに
    直流電力と高周波電力とを重畳させて供給して、前記タ
    ーゲットの表面近傍にプラズマを発生させる薄膜形成方
    法であって、 異常放電が発生した場合に、前記ターゲットに供給する
    直流電力及び高周波電力を同期して減少又は停止させる
    ことを特徴とする薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の薄膜形成方法において、 前記真空槽内に酸素を含んだ反応性ガスを導入して、反
    応性スパッタを行うことを特徴とする薄膜形成方法。
JP21353298A 1998-07-13 1998-07-13 薄膜形成装置及び薄膜形成方法 Expired - Fee Related JP3887494B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21353298A JP3887494B2 (ja) 1998-07-13 1998-07-13 薄膜形成装置及び薄膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21353298A JP3887494B2 (ja) 1998-07-13 1998-07-13 薄膜形成装置及び薄膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000034564A true JP2000034564A (ja) 2000-02-02
JP3887494B2 JP3887494B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=16640755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21353298A Expired - Fee Related JP3887494B2 (ja) 1998-07-13 1998-07-13 薄膜形成装置及び薄膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3887494B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307553A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Geomatec Co Ltd 透明導電膜およびその製造方法並びにその用途
JP2001307554A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Tosoh Corp 透明導電膜およびその製造方法並びにその用途
US7247221B2 (en) * 2002-05-17 2007-07-24 Applied Films Corporation System and apparatus for control of sputter deposition process
WO2009014394A2 (en) * 2007-07-25 2009-01-29 Nuricell, Inc. Method for depositing ceramic thin film by sputtering using non-conductive target

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307553A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Geomatec Co Ltd 透明導電膜およびその製造方法並びにその用途
JP2001307554A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Tosoh Corp 透明導電膜およびその製造方法並びにその用途
JP4625558B2 (ja) * 2000-04-24 2011-02-02 東ソー株式会社 透明導電膜およびその製造方法並びにその用途
US7247221B2 (en) * 2002-05-17 2007-07-24 Applied Films Corporation System and apparatus for control of sputter deposition process
WO2009014394A2 (en) * 2007-07-25 2009-01-29 Nuricell, Inc. Method for depositing ceramic thin film by sputtering using non-conductive target
WO2009014394A3 (en) * 2007-07-25 2009-03-19 Nuricell Inc Method for depositing ceramic thin film by sputtering using non-conductive target

Also Published As

Publication number Publication date
JP3887494B2 (ja) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4694833B2 (ja) スパッタ・デポジション工程を制御するためのシステムおよび方法
US20100025230A1 (en) Vacuum Treatment Apparatus, A Bias Power Supply And A Method Of Operating A Vacuum Treatment Apparatus
JP5448232B2 (ja) 物体を前処理及びコーテイングするための装置及び方法
US8435389B2 (en) RF substrate bias with high power impulse magnetron sputtering (HIPIMS)
SE501888C2 (sv) En metod och en apparat för generering av en urladdning i egna ångor från en radiofrekvenselektrod för kontinuerlig självförstoftning av elektroden
US5976334A (en) Reliable sustained self-sputtering
KR101298166B1 (ko) 전원 장치
KR101988055B1 (ko) 저압 물리적 기상 증착(pvd) 프로세스를 위한 개선된 플라즈마 점화 성능
JP2000034564A (ja) 薄膜形成装置及び薄膜形成方法
KR100200009B1 (ko) Ito 투명도전막의 제작방법
WO2015025823A1 (ja) スパッタリング成膜装置及びスパッタリング成膜方法
JP2006100485A (ja) 高周波電力用分岐スイッチ及びエッチング装置
JP4931013B2 (ja) パルススパッタ装置およびパルススパッタ方法
JP3895463B2 (ja) 薄膜形成方法及び薄膜形成装置
TWI772656B (zh) 濺鍍成膜裝置
JPH08311645A (ja) Ito成膜装置
JPH09170077A (ja) 真空処理チャンバ、真空チャンバ用マグネトロン装置および真空スパッタリング法
JP2006083459A (ja) スパッタリング装置及びスパッタリング方法
JP2836072B2 (ja) スパッタリング装置
JP2002306957A (ja) プラズマ処理装置
JP4614220B2 (ja) スパッタリング装置およびスパッタリング方法
JPH09279337A (ja) スパッタリング方法および装置
Milde et al. Experience with high power DC supplies with fast arc suppression in large area coating
JP2003073824A (ja) 薄膜作成法
JP3392490B2 (ja) スパッタリング方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees