JP2000034387A - 重合体組成物 - Google Patents

重合体組成物

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JP2000034387A
JP2000034387A JP10202429A JP20242998A JP2000034387A JP 2000034387 A JP2000034387 A JP 2000034387A JP 10202429 A JP10202429 A JP 10202429A JP 20242998 A JP20242998 A JP 20242998A JP 2000034387 A JP2000034387 A JP 2000034387A
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JP10202429A
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Inventor
Atsuko Migaki
敦子 三垣
Kazuhiko Maekawa
一彦 前川
Kazutoshi Terada
和俊 寺田
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い粘着力と凝集力を有し、極性材料および
非極性材料を問わず各種材料に強固に粘着でき、しかも
保持力に優れ、被着体からの落下や位置ずれのない、加
熱溶融性の重合体組成物および粘着剤の提供。 【解決手段】芳香族ビニル化合物系重合体ブロックAと
共役ジエン化合物系重合体ブロックBを有する(水添)
ブロック共重合体(I)、芳香族ビニル化合物および/
またはオレフィン化合物からなる重合体ブロックCとヒ
ドロキシル基を有する重合性単量体由来の構造単位を有
する重合体ブロックDを有するブロック共重合体(I
I)、並びに多官能イソシアネート(III)を含有し、ブ
ロック共重合体(I)100重量部に対してブロック共
重合体(II)を0.1〜200重量部で含有し、ブロッ
ク共重合体(II)100重量部に対して多官能イソシア
ネート(III)を0.1〜20重量部で含有する重合体
組成物、それを用いてなる粘着剤により上記の課題が解
決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極性を有する材料
および非極性の材料のいずれに対しても優れた粘着力を
示し、且つ極めて高い凝集力を有する熱可塑性の重合体
組成物および該重合体組成物を用いてなる粘着剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スチレン系重合体ブロックとジエン系重
合体ブロックを有するブロック共重合体(以下「スチレ
ン・ジエンブロック共重合体」ということがある)およ
びその水素添加物は、常温でゴム弾性を有し、加熱によ
り可塑化・溶融し、取り扱い性や成形・加工性に優れ、
しかも柔軟性や力学的特性にも優れていることから、い
わゆる熱可塑性弾性体(熱可塑性エラストマー)の1種
として近年種々の分野で広く用いられている。スチレン
・ジエンブロック共重合体の代表的な用途の1つとして
粘着剤(感圧接着剤)が挙げられ、スチレン・ジエンブ
ロック共重合体をベースポリマーとし、これに粘着付与
樹脂、可塑剤(プロセスオイル等)を配合して得られる
粘着剤は、粘着シートまたはテープ(感圧接着シートま
たはテープ)の製造、制振シートの製造、自動車用粘着
性シール剤などに用いられている。
【0003】粘着剤や粘着テープなどの粘着製品におい
ては、高い粘着力と高い凝集力の両方の特性が求められ
ている。粘着剤の粘着力が低いと被着体に強固に粘着す
ることができなくなって剥がれ易くなる。一方、粘着剤
の凝集力が低いと、被着体に粘着させた粘着剤や粘着製
品の保持力(ずり抵抗性)が低下して、被着体における
位置ずれや被着体からの落下などを生じ易くなり、また
被着体から粘着剤や粘着テープなどの製品を剥がす必要
が生じた時に粘着剤の一部が被着体に残留してきれいに
剥がすことができなくなる。しかしながら、粘着力と凝
集力とは一般に相反する性質であり、そのため高い粘着
力と高い凝集力を粘着剤や粘着製品に兼備させることは
困難であり、両方の特性に優れる重合体組成物、粘着剤
および粘着製品が求められてきたが、十分に満足のゆく
製品が得られていなかった。
【0004】また、官能基を有するスチレン・エチレン
/ブチレン・スチレンブロック共重合体またはこれとイ
ソブチレン単位を主成分にもつ重合体とからなる配合物
に対して、架橋剤として多官能イソシアネートを配合し
てなる粘着シート用下塗り剤が提案されている(特開平
8−165460号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スチ
レン・ジエンブロック共重合体またはその水素添加物な
どのような、芳香族ビニル化合物から主としてなる重合
体ブロックと共役ジエン化合物から主としてなる重合体
ブロックを有するブロック共重合体および/またはその
水素添加物からなるブロック共重合体をベースとし、該
ブロック共重合体が本来有する良好な弾力性、柔軟性、
力学的特性などの諸特性を有し、極性を有する材料およ
び非極性の材料のいずれに対しても強固に粘着し、しか
も極めて高い凝集力を有していて位置ずれがなく(保持
力が高く)且つ粘着剤や粘着製品を被着体から剥離させ
る必要が生じた際に粘着剤が被着体に残留せず完全にき
れいに剥がすことのできる重合体組成物、および該重合
体組成物を用いてなる粘着剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは種々検討を重ねてきた。その結果、芳香族
ビニル化合物から主としてなる重合体ブロックと共役ジ
エン化合物から主としてなる重合体ブロックを有するブ
ロック共重合体および/またはその水素添加物からなる
熱可塑性の弾性重合体に対して、芳香族ビニル化合物お
よびオレフィン化合物から選ばれる少なくとも1種の化
合物から主としてなる重合体ブロックとヒドロキシル基
を有する重合性単量体に由来する構造単位を有する重合
体ブロックとを有するブロック共重合体、並びに多官能
イソシアネートを特定の割合で配合すると、それにより
得られる重合体組成物は、高い粘着力と高い凝集力を兼
ね備えていること、極性を有する材料および非極性の材
料の両方に対して高い粘着力を示すこと、しかも前記熱
可塑性の弾性重合体が本来有する良好な弾力性、柔軟
性、力学的特性、透明性などの諸特性を保持しているこ
と、耐熱性、耐候性が向上することを見出し、それらの
知見に基づいて本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(i) 芳香族ビ
ニル化合物から主としてなる重合体ブロック(A)と共
役ジエン化合物から主としてなる重合体ブロック(B)
を有するブロック共重合体およびその水素添加物から選
ばれる少なくとも1種のブロック共重合体(I); 芳香族ビニル化合物およびオレフィン化合物から選
ばれる少なくとも1種の化合物から主としてなる重合体
ブロック(C)と、ヒドロキシル基を有する重合性単量
体に由来する構造単位を有する重合体ブロック(D)を
有するブロック共重合体(II);並びに、 多官能イソシアネート(III);を含有する重合体
組成物であって、(ii)ブロック共重合体(I)100
重量部に対して、ブロック共重合体(II)を0.1〜2
00重量部の割合で含有し;且つ(iii)ブロック共重
合体(II)100重量部に対して、多官能イソシアネー
ト(III)を0.1〜20重量部の割合で含有する;こ
とを特徴とする重合体組成物である。そして、本発明
は、前記の重合体組成物を用いてなる粘着剤である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明の重合体組成物で用いるブロック共重合体
(I)は、上記のように、芳香族ビニル化合物から主と
してなる重合体ブロック(A)[以下「芳香族ビニル重
合体ブロック(A)」という]と、共役ジエン化合物か
ら主としてなる重合体ブロック(B)[以下「共役ジエ
ン重合体ブロック(B)」という]を有するブロック共
重合体およびその水素添加物から選ばれる少なくとも1
種からなっている。
【0009】ブロック共重合体(I)における芳香族ビ
ニル重合体ブロック(A)を構成する芳香族ビニル化合
物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、
β−メチルスチレン、o−、m−、p−メチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチ
レン、モノフルオロスチレン、ジフルオロスチレン、モ
ノクロロスチレン、ジクロロスチレン、メトキシスチレ
ン、1,3−ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、
インデン、アセトナフチレンなどのビニル芳香族化合物
を挙げることができる。芳香族ビニル重合体ブロック
(A)は、前記した芳香族ビニル化合物の1種のみから
なる構造単位を有していても、または2種以上からなる
構造単位を有していてもよい。そのうちでも、芳香族ビ
ニル重合体ブロック(A)はスチレンに由来する構造単
位から主としてなっていることが好ましい。
【0010】芳香族ビニル重合体ブロック(A)は、芳
香族ビニル化合物からなる構造単位と共に他の共重合性
単量体からなる構造単位を少量有していてもよく、その
場合の他の共重合性単量体からなる構造単位の割合は、
芳香族ビニル重合体ブロック(A)の重量に基づいて3
0重量%以下であることが好ましく、10重量%以下で
あることがより好ましい。その場合の他の共重合性単量
体としては、例えば1−ブテン、ペンテン、ヘキセン、
ブタジエン、イソプレン、メチルビニルエーテルなどの
イオン重合性単量体を挙げることができる。
【0011】また、ブロック共重合体(I)における共
役ジエン重合体ブロック(B)を構成する共役ジエン化
合物としては、イソプレン、ブタジエン、ヘキサジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−
ペンタジエンなどを挙げることができ、共役ジエン重合
体ブロック(B)はこれらの共役ジエン化合物の1種か
ら構成されていてもまたは2種以上から構成されていて
もよい。そのうちでも、共役ジエン重合体ブロック
(B)は、イソプレンおよびブタジエンの一方または両
方から構成されていることが好ましい。
【0012】共役ジエン重合体ブロック(B)における
共役ジエン化合物の結合形態は特に制限されない。例え
ば、ブタジエンの場合は1,2−結合および/または
1,4−結合、そしてイソプレンの場合は1,2−結
合、3,4−結合および/または1,4−結合を採るこ
とができ、それらのいずれの結合形態であってもよい。
そのうちでも、共役ジエン重合体ブロック(B)がイソ
プレンから形成されている場合、またはイソプレンとブ
タジエンから形成されている場合は、共役ジエン重合体
ブロックにおける3,4−結合および1,2−結合の合
計が1〜95モル%であることが好ましい。
【0013】また、共役ジエン重合体ブロック(B)が
2種以上の共役ジエン化合物に由来する構造単位を有し
ている場合は、それらの結合形態はランダム、テーパ
ー、一部ブロック状、またはそれらの2種以上の組み合
わせからなっていることができる。
【0014】ブロック共重合体(I)における芳香族ビ
ニル重合体ブロック(A)と共役ジエン重合体ブロック
(B)との結合形態は特に制限されず、直鎖状、分岐
状、放射状、またはそれらの2つ以上の組み合わさった
結合形態のいずれであってもよく、直鎖状の結合形態で
あることが好ましい。直鎖状の結合形態を有するブロッ
ク共重合体(I)の例としては、芳香族ビニル重合体ブ
ロック(A)をAで、また共役ジエン重合体ブロック
(B)をBで表したときに、A−Bで表されるジブロッ
ク共重合体、A−B−AまたはB−A−Bで表されるト
リブロック共重合体、A−B−A−BまたはB−A−B
−Aで表されるテトラブロック共重合体、またはAとB
とが5個以上直鎖状に結合しているマルチブロック共重
合体などを挙げることができる。それらのうちでも、ブ
ロック共重合体(I)が、A−Bで表されるジブロック
共重合体および/またはA−B−Aで表されるトリブロ
ック共重合体であることが、弾力性、力学的特性、粘着
性の点から好ましい。
【0015】ブロック共重合体(I)は、耐熱性および
耐候性が良好なものとなる点から、その共役ジエン重合
体ブロック(B)における不飽和二重結合の一部または
全部が水素添加(以下「水添」ということがある)され
ていることが好ましい。その際の共役ジエン重合体ブロ
ック(B)の水添率は50モル%以上であることが好ま
しく、60モル%以上であることがより好ましく、70
モル%であることがさらに好ましい。
【0016】また、ブロック共重合体(I)では、その
水添前の全重量に基づいて、芳香族ビニル化合物に由来
する構造単位の含有量が5〜75重量%であることが、
その弾力性、柔軟性、力学的特性などの点から好まし
く、5〜45重量%であることがより好ましい。
【0017】さらに、ブロック共重合体(I)では、芳
香族ビニル重合体ブロック(A)および共役ジエン重合
体ブロック(B)の分子量は特に制限されないが、水添
前の状態で、芳香族ビニル重合体ブロック(A)の数平
均分子量は、500〜100,000の範囲であり、共
役ジエン重合体ブロック(B)の数平均分子量が2,5
00〜400,000であることが好ましい。また、ブ
ロック共重合体(I)の全体の数平均分子量は、水添前
の状態で、3,000〜500,000の範囲であるこ
とが、力学的特性、成形加工性などの点から好ましい。
なお、本明細書でいう数平均分子量は、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)法により、標準ポ
リスチレン検量線から求めた値をいう。
【0018】ブロック共重合体(I)の製造法は特に制
限されず従来既知の方法で製造することができ、例え
ば、アニオン重合やカチオン重合などのイオン重合法、
シングルサイト重合法、ラジカル重合法などのいずれで
製造してもよい。アニオン重合法による場合は、例え
ば、アルキルリチウム化合物などを重合開始剤として用
いて、n−ヘキサンやシクロヘキサンなどの不活性有機
溶媒中で、芳香族ビニル化合物、共役ジエン化合物を逐
次重合させ、所望の分子構造および分子量を有するブロ
ック共重合体を製造した後、エチレンオキサイドやプロ
ピレンオキサイドを付加させ、次いでアルコール類、カ
ルボン酸類、水などの活性水素化合物を添加して重合を
停止させることにより製造することができる。そして、
前記により製造されるブロック共重合体を好ましくは公
知の方法にしたがって不活性有機溶媒中で水添触媒の存
在下に水添して、水添されたブロック共重合体(I)を
得ることができる。
【0019】また、本発明の重合体組成物で用いるブロ
ック共重合体(II)は、上記のように、芳香族ビニル化
合物およびオレフィン化合物から選ばれる少なくとも1
種の化合物から主としてなる重合体ブロック(C)と、
ヒドロキシル基を有する重合性単量体に由来する構造単
位を有する重合体ブロック(D)を有するブロック共重
合体である。
【0020】ブロック共重合体(II)における重合体ブ
ロック(C)は、芳香族ビニル化合物単独で構成されて
いても、オレフィン化合物単独で構成されていても、芳
香族ビニル化合物およびオレフィン化合物の両方から構
成されていても、或いは芳香族ビニル化合物およびオレ
フィン化合物の少なくとも一方と他の少量の共重合性単
量体から構成されていてもよい。また、重合体ブロック
(C)が、芳香族ビニル化合物およびオレフィン化合物
のうちの2種類以上の単量体から構成されている場合
は、それらの結合形態はランダム、テーパー、一部ブロ
ック状、またはそれらの2種以上の組み合わせからなっ
ていることができる。
【0021】重合体ブロック(C)を構成し得る芳香族
ビニル化合物としては、例えば、スチレン、α−メチル
スチレン、β−メチルスチレン、o−、m−、p−メチ
ルスチレン、t−ブチルスチレン、2,4,6−トリメ
チルスチレン、モノフルオロスチレン、ジフルオロスチ
レン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、メトキ
シスチレン、1,3−ビニルナフタレン、ビニルアント
ラセン、インデン、アセトナフチレンなどのビニル芳香
族化合物を挙げることができ、重合体ブロック(C)
は、前記した芳香族ビニル化合物の1種または2種以上
からなる構造単位を有することができる。
【0022】また、重合体ブロック(C)を構成し得る
オレフィン化合物としては、炭素数2〜10のオレフィ
ン類や、ジエン系炭化水素化合物を挙げることができ、
具体的には、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、ペンテン、ヘキセン、オクテン、ブタジエン、イソ
プレンなどを挙げることができる。重合体ブロック
(C)がブタジエンやイソプレンなどのジエン系炭化水
素からなる構造単位を有する場合は水添によってオレフ
ィンの形態になっていることが好ましい。
【0023】上記したうちでも、重合体ブロック(C)
が、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リイソブチレン、ポリブテン、ポリイソプレン、ポリブ
タジエン、それらの水素添加物などの重合体の1種また
は2種以上からなる重合体ブロックであることが、ブロ
ック共重合体(II)とブロック共重合体(I)との相容
性が良好になり、粘着性に優れ、凝集力が高く、且つ透
明性が良好である重合体組成物および粘着剤が得られる
点から好ましい。
【0024】また、ブロック共重合体(II)における重
合体ブロック(D)は、ヒドロキシル基を有する重合性
単量体[以下これを「官能基含有単量体(d−1)」と
いうことがある]に由来する構造単位を有する重合体ブ
ロックである。重合体ブロック(D)は、官能基含有単
量体(d−1)に由来する構造単位のみからなっていて
もよいが、重合体組成物および粘着剤の粘着性、凝集
力、透明性、耐食性などの点から、官能基含有単量体
(d−1)と、ヒドロキシル基を持たない重合性単量体
[以下これを「他の単量体(d−2)」ということがあ
る]との共重合体、すなわち官能基含有単量体(d−
1)に由来する構造単位と他の単量体(d−2)に由来
する構造単位を有する重合体よりなる重合体ブロックで
あることが好ましい。
【0025】その際に、ブロック共重合体(II)では、
重合体組成物およびそれを用いてなる粘着剤の粘着性、
凝集力、透明性、濡れ性、耐食性などの点から、官能基
含有単量体(d−1)に由来する構造単位に基づくヒド
ロキシル基の割合が、重合体ブロック(D)を構成する
全構造単位(全単量体単位)に基づいて、0.1〜50
モル%の範囲であることが好ましく、0.1〜20モル
%の範囲であることがより好ましい。また、重合体ブロ
ック(D)における他の単量体(d−2)に由来する構
造単位の割合は、重合体ブロック(D)を構成する全構
造単位(全単量体単位)に基づいて、50〜99.9モ
ル%であることが好ましく、80〜99.9モル%であ
ることがより好ましい。重合体ブロック(D)における
官能基含有単量体(d−1)に由来する構造単位に基づ
くヒドロキシル基の割合が0.1モル%未満であると、
重合体組成物および粘着剤の凝集力の低下、被着体に対
する濡れ性の低下を生じ易く、一方50モル%を超える
と粘着性の低下、非極性の材料との密着性の低下などを
生じ易くなる。
【0026】重合体ブロック(D)を構成する官能基含
有単量体(d−1)としては、ヒドロキシル基を有し且
つ重合性の炭素−炭素間二重結合を有する単量体であれ
ばいずれも使用可能であり特に制限されない。そのうち
でも、官能基含有単量体(d−1)の好ましい具体例と
しては、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸エチ
レングリコール、アクリル酸ジプロピレングリコールな
どを挙げることができる。重合体ブロック(D)は、前
記した官能基含有単量体(d−1)の1種のみに由来す
る構造単位を有していてもまたは2種以上に由来する構
造単位を有していてもよい。
【0027】また、重合体ブロック(D)が、官能基含
有単量体(d−1)に由来する構造単位と他の単量体
(d−2)に由来する構造単位を有する共重合体よりな
っている場合は、他の単量体(d−2)が、官能基含有
単量体(d−1)と共重合可能であり且つヒドロキシル
基を持たず、更に多官能イソシアネート(III)との間
で反応を生ずる官能基を持たない単量体であることが望
ましく、特に(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)ア
クリロニトリルおよびそれらの誘導体であることが、重
合体組成物およびそれを用いてなる粘着剤の粘着性、耐
候性の点から好ましい。他の単量体(d−2)が(メ
タ)アクリル酸エステルである場合の具体例としては、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニ
ル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリ
ル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸グリシジルなどを挙げることが
できる。重合体ブロック(D)は、他の単量体(d−
2)に由来する構造単位として、前記した単量体の1種
のみに由来する構造単位を有していても、または2種以
上に由来する構造単位を有していてもよい。
【0028】重合体ブロック(D)が官能基含有単量体
(d−1)に由来する構造単位と他の単量体(d−2)
に由来する構造単位を有している場合は、それらの結合
形態はランダム、テーパー、一部ブロック状、またはそ
れらの2種以上の組み合わせからなっていることができ
る。そのうちでも、ランダムな結合形態になっているこ
とが、重合体組成物およびそれを用いてなる粘着剤の凝
集性および粘着性が良好になり、また、製造が容易であ
る点から好ましい。
【0029】ブロック共重合体(II)における重合体ブ
ロック(C)と重合体ブロック(D)との結合形態は特
に制限されず、直鎖状、分岐状、放射状、またはそれら
の2つ以上の組み合わさった結合形態のいずれであって
もよく、直鎖状の結合形態であることが好ましい。直鎖
状の結合形態を有するブロック共重合体(II)の例とし
ては、重合体ブロック(C)をCで、また重合体ブロッ
ク(D)をDで表したときに、C−Dで表されるジブロ
ック共重合体、C−D−CまたはD−C−Dで表される
トリブロック共重合体、C−D−C−Dで表されるテト
ラブロック共重合体、またはCとDとが5個以上直鎖状
に結合しているマルチブロック共重合体などを挙げるこ
とができる。それらのうちでも、ブロック共重合体
(I)との相容性、重合体組成物およびそれを用いてな
る粘着剤の弾力性、力学的特性、粘着性、凝集性、ブロ
ック共重合体(II)の製造の容易性などの点から、ブロ
ック共重合体(II)が、C−Dで表されるジブロック共
重合体、或いはC−D−CまたはD−C−Dで表される
トリブロック共重合体であることが好ましい。
【0030】ブロック共重合体(II)では、重合体ブロ
ック(C)および重合体ブロック(D)の分子量は特に
制限されないが、重合体ブロック(C)の数平均分子量
が1,000〜100,000の範囲であることが好ま
しく、2,500〜50,000の範囲であることがよ
り好ましく、また重合体ブロック(D)の数平均分子量
が1,000〜100,000の範囲であることが好ま
しく、2,500〜50,000の範囲であることがよ
り好ましい。また、ブロック共重合体(II)の全体の数
平均分子量は、2,000〜200,000の範囲であ
ることが好ましく、5,000〜100,000の範囲
であることがより好ましい。重合体ブロック(C)およ
び重合体ブロック(D)の数平均分子量並びにブロック
共重合体(II)の全体の数平均分子量が上記した範囲に
あるブロック共重合体(II)を用いると、ブロック共重
合体(I)との混和性、重合体組成物およびそれを用い
てなる粘着剤の力学的特性、粘着性、凝集性などが優れ
たものとなる。
【0031】ブロック共重合体(II)の製法は特に制限
されないが、例えば、次のようにして製造することがで
きる。すなわち、重合体ブロック(C)[または重合体
ブロック(D)]を構成する単量体成分を、チオ−S−
カルボン酸、2−アセチルチオエチルチオール、10−
アセチルチオデカンチオールなどのような分子内にチオ
エステル基とメルカプト基を有する化合物の存在下にラ
ジカル重合し、それにより得られる重合体を水酸化ナト
リウム、アンモニアなどのアルカリ、または塩酸、硫酸
などの酸で処理することによって片末端にメルカプト基
を有する重合体をつくり、その重合体の存在下に、重合
体ブロック(D)[または重合体ブロック(C)]を構
成する単量体成分をラジカル重合することによってブロ
ック共重合体(II)を得ることができる。前記におい
て、重合体ブロック(D)を構成する重合体の製造時
に、単量体成分として官能基含有単量体(d−1)を用
いる、好ましくは官能基含有単量体(d−1)と他の単
量体(d−2)を用いることによって、重合体ブロック
(D)にヒドロキシル基を導入することができる。この
方法による場合は、目的とする数平均分子量および分子
量分布を有するブロック共重合体(II)を簡単に且つ効
率的に製造することができる。
【0032】さらに、本発明の重合体組成物および粘着
剤では、上記したブロック共重合体(I)およびブロッ
ク共重合体(II)と共に、多官能イソシアネート(II
I)を必須成分として含有する。多官能イソシアネート
(III)は、ブロック共重合体(II)を構成する重合体
ブロック(D)が有しているヒドロキシル基と反応して
架橋作用などを示し、本発明の重合体組成物および粘着
剤の凝集力を向上させる。
【0033】本発明で好ましく用いられる多官能イソシ
アネート(III)の具体例としては、トリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、トランスビニリデンジイソシアネート、トリフェ
ニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルメタンジイ
ソシアネート等の多官能イソシアネート;これらの多官
能イソシアネートとジプロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン等の多価アルコールを反応させて得られる
イソシアネート末端付加物;ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート等の三量体、トリ
ス(イソシアネートヘキシル)ビュレットポリイソシア
ネート、メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネート
などのイソシアネート基の全部または一部を、アセト酢
酸エチル、アセチルアセトン等の活性メチレン化合物、
エタノール、プロパノール等のアルコール類、フェノー
ル酸アミドまたは酸イミド類、シクロヘキシルオキシ
ム、アセトオキシム等のケトンまたはアルデヒド等のオ
キシム類のブロック化剤で保護したブロック化イソシア
ネートなどを挙げることができ、前記したイソシアネー
トの1種または2種以上を用いることができる。
【0034】本発明の重合体組成物および粘着剤は、上
記したブロック共重合体(I)100重量部に対して、
ブロック共重合体(II)を0.1〜200重量部の割合
で含有しており、特に10〜100重量部の割合で含有
していることが好ましい。ブロック共重合体(I)10
0重量部に対して、ブロック共重合体(II)の配合割合
が0.1重量部未満であると重合体組成物および粘着剤
の凝集力が向上せず、一方ブロック共重合体(II)の配
合割合が200重量部を超えると重合体組成物および粘
着剤の粘着性、耐熱性などが低下する。
【0035】また、本発明の重合体組成物および粘着剤
は、ブロック共重合体(II)100重量部に対して、多
官能イソシアネート(III)を0.1〜20重量部の割
合で含有しており、特に0.5〜10重量部の割合で含
有していることが好ましく、1〜5重量部の割合で含有
していることがより好ましい。ブロック共重合体(II)
100重量部に対して、多官能イソシアネート(III)
の配合割合が0.1重量部未満であると重合体組成物お
よび粘着剤の凝集力が向上せず、一方多官能イソシアネ
ート(III)の配合割合が20重量部を超えると重合体
組成物および粘着剤の粘着性、力学的特性などが低下す
る。
【0036】ブロック共重合体(I)、ブロック共重合
体(II)および多官能イソシアネート(III)を含有す
る本発明の重合体組成物は、その優れた粘着性、凝集
力、弾性力、柔軟性、力学的特性、透明性などの諸特性
を活かして、粘着剤、シーリング剤、積層構造体用接着
剤、成形材料、表面改質用コーティング剤などとして有
効に使用することができ、特に粘着剤として有用であ
る。本発明の重合体組成物を粘着剤として用いる場合
は、ブロック共重合体(I)、ブロック共重合体(II)
および多官能イソシアネート(III)のみを用いて粘着
剤を調製してもよい。しかしながら、ブロック共重合体
(I)、ブロック共重合体(II)および多官能イソシア
ネート(III)と共に、粘着剤において従来から汎用さ
れている粘着付与樹脂および/または可塑剤を併用して
粘着剤を調製することが好ましく、その場合には粘着
性、凝集性、取り扱い性、被着体に対する濡れ性に一層
優れる粘着剤を得ることができる。
【0037】本発明の粘着剤で粘着付与樹脂を用いる場
合は、粘着付与樹脂の種類は特に制限されず、粘着剤に
おいて従来から用いられている粘着付与樹脂のいずれも
が使用でき、具体例としては、クロマン・インデン樹
脂、フェノール樹脂、p−第三−ブチルフェノール・ア
セチレン樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、ポリテルペン樹脂、キシレン・ホ
ルムアルデヒド樹脂、合成ポリテルペン樹脂、芳香族系
炭化水素樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、モノオレフィン
やジオレフィンのオリゴマー樹脂、水添テルペン系樹
脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、水添脂肪族系炭化水素
樹脂、脂環族系飽和炭化水素樹脂、ポリブテン、ロジン
の多価アルコールとのエステル、水添ロジン、水添ウッ
ドロジン、水添ロジンとモノアルコールまたは多価アル
コールとのエステル、テレビン系粘着付与樹脂などを挙
げることができる。これらの粘着付与樹脂は単独で使用
してもまたは2種以上を併用してもよい。そのうちで
も、本発明の粘着剤では、粘着付与樹脂として、水添テ
ルペン系樹脂、水添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族
系炭化水素樹脂、脂環族飽和炭化水素樹脂が相容性、粘
着性の点から好ましく用いられる。
【0038】粘着剤における粘着付与樹脂の使用割合
は、ブロック共重合体(I)100重量部に対して、1
0〜400重量部であることが好ましく、50〜300
重量部であることがより好ましい。粘着付与樹脂の使用
割合が前記の範囲であると、粘着性、凝集力(保持
力)、柔軟性、取り扱い性、濡れ性などに優れる粘着剤
を得ることができる。
【0039】本発明の粘着剤で可塑剤(軟化剤)を用い
る場合は、可塑剤の種類は特に制限されず、粘着剤にお
いて従来から用いられている可塑剤のいずれもが使用で
き、具体例としては、パラフィン系プロセスオイル、ナ
フタレン系プロセスオイルなどのプロセスオイル、ジ
(2−エチルヘキシル)フタレートで代表されるフタル
酸誘導体、植物油系可塑剤(軟化剤)、ラノリン、液状
ポリブテン、液状ポリアクリレートなどを挙げることが
でき、これらの可塑剤(軟化剤)の1種または2種以上
を用いることができる。可塑剤(軟化剤)の使用割合
は、ブロック共重合体(I)100重量部に対して、1
〜300重量部であることが好ましく、20〜100重
量部であることがより好ましい。可塑剤(軟化剤)の使
用割合が前記した範囲であると、粘着性、凝集力、取り
扱い性、濡れ性などに優れる粘着剤を得ることができ
る。可塑剤(軟化剤)の使用割合が前記した300重量
部よりも多いとブリードが激しくなって粘着剤の品質が
低下し易くなる。
【0040】粘着剤およびそれを用いて得られる粘着テ
ープや粘着フィルムなどの粘着製品は、被着体に一時的
に貼着し、用が済んだ後にはきれいに剥離されることが
求められるもの、被着体に半永久的に貼着されているこ
とが求められるもの(貼着後に被着体から剥がさないも
の)などがあり、その使用態様や用途は多種多様であ
る。そのため、本発明の粘着剤の調製に当たっては、そ
の粘着剤が用いられる用途や使用態様などに応じて、上
記したブロック共重合体(I)、ブロック共重合体(I
I)、多官能イソシアネート(III)、粘着付与樹脂、可
塑剤の内容、種類、配合割合、その他の成分の配合の有
無や種類、配合量などを本発明の範囲内で適当に選択し
て、それぞれの用途や使用態様などに適したものに調製
するのがよい。しかしながら、粘着剤や粘着製品の使用
態様に拘わらず、その粘着力を利用して被着体に粘着さ
せているときには、粘着剤および粘着製品が、高い粘着
力と高い凝集力を有していることが望ましい。
【0041】本発明の重合体組成物および粘着剤は、必
要に応じて、他の熱可塑性重合体(例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、スチレン系
樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂など)、充填剤、
顔料、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線吸収剤、難燃
剤、香料などの他の成分の1種または2種以上を含有し
ていてもよい。
【0042】本発明の重合体組成物および粘着剤の調製
法は特に限定されず、ブロック共重合体(I)、ブロッ
ク共重合体(II)、多官能イソシアネート(III)およ
び必要に応じて用いられる粘着付与樹脂、可塑剤、他の
成分を均一に混合し得る方法であれば、溶液状、水分散
状、および固形状などのいずれの形態で行う方法であっ
てもよい。例えば、本発明の重合体組成物および粘着剤
の調製に当たっては、ブロック共重合体(I)とブロッ
ク共重合体(II)をトルエン等の有機溶媒に溶解し、こ
れに多官能イソシアネート(III)を添加して均一に分
散させた後、加熱乾燥して溶媒を除去させる方法が好ま
しく採用され、それによって粘着力と凝集力のバランス
特性、極性および非極性の材料への密着性に一層優れる
重合体組成物および粘着剤を得ることができる。
【0043】本発明の重合体組成物は、上述のように、
粘着剤、シーリング剤、積層構造体用接着剤、成形材
料、表面改質用コーティング剤などとして有効に使用す
ることができ、特に粘着剤として有用である。本発明の
重合体組成物を用いてなる粘着剤を使用して粘着テー
プ、粘着フィルム、粘着シートなどのような粘着剤層と
基材とからなる粘着製品を製造する場合は、粘着剤(重
合体組成物)を加熱溶融して、または適当な有機溶媒
(例えばトルエン、ベンゼン、その他の炭化水素系溶
媒)に溶解して、或いは水に分散させて、液状状態に
し、その液状物をセロハン、各種プラスチック(例えば
ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体などのポリオレフィン類、ポリエチレンテレフ
タレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエス
テル、ポリアミド、塩化ビニル樹脂など)、ゴム、紙、
布帛、ゴムびき布、樹脂含浸布、ガラス板、金属板、木
材などからなる各種の基材上に、常法にしたがって適当
な方法で塗工した後、溶融状態にある粘着剤層を冷却し
て固化するか、また乾燥して有機溶媒や水を除去するこ
とによって、基材上に粘着剤層を設けてなる各種粘着製
品を製造することができる。特に、本発明の粘着剤は熱
溶融性という優れた特性を備えているので、前記した粘
着製品の製造に当たっては、有機溶媒や水を用いずに、
本発明の粘着剤を加熱溶融して液状にして基材に塗工す
る方法を採用することが好ましく、それによって、有機
溶媒の使用に伴う作業環境や自然環境の汚染の問題を防
止でき、しかも塗工後の乾燥工程が不要になって工程の
簡略化やコストの削減などを図ることができる。
【0044】また、本発明の重合体組成物をシーリング
剤などとして用いる場合は、従来既知のシーリング剤と
同様の方法で使用することができる。さらに、本発明の
重合体組成物を成形品の製造に用いる場合は、熱可塑性
重合体に対して一般に用いられている各種の成形方法、
例えば、射出成形、押出成形、プレス成形、ブロー成
形、カレンダー成形、流延成形などの任意の成形法によ
って各種成形品を製造することができる。
【0045】また、本発明の重合体組成物および粘着剤
は、極性の大小や有無を問わず、各種の他の材料(例え
ば、プラスチック、ゴム、金属、木材、セラミック、
紙、布帛など)と溶融下に強固に接着(粘着)すること
ができるので、そのような他の材料を貼着させて各種の
積層構造体(複合構造体)を製造するのに有効に使用す
ることができる。その際に、他の材料の種類は特に制限
されずいずれであってもよく、また積層構造体における
層の数、各層の厚さ、形状、構造なども特に制限され
ず、用途などに応じて決めることができる。
【0046】
【実施例】以下に本発明を実施例などにより具体的に説
明するが、本発明はそれにより何ら限定されない。以下
の実施例および比較例において、粘着テープの粘着力、
保持力および透明性(ヘイズ値)の測定または評価は次
のようにして行った。
【0047】[粘着テープの粘着力] (1)ステンレス板に対する粘着力:ステンレス板(幅
×長さ×厚さ=40mm×150mm×2mm)に対し
て、以下の実施例または比較例で製造した粘着テープを
貼着して、試験温度20℃下で「JIS−Z−023
7,8.粘着力(180度引きはがし法)」に規定され
ている試験方法にしたがって、ステンレス板に対する粘
着力(g/10mm)を測定した。 (2)ポリプロピレン板に対する粘着力:ポリプロピレ
ン板(幅×長さ×厚さ=40mm×150mm×2m
m)に対して、以下の実施例または比較例で製造した粘
着テープを貼着して、試験温度20℃下で「JIS−Z
−0237,8.粘着力(180度引きはがし法)」に
規定されている試験方法にしたがって、ポリプロピレン
板に対する粘着力(g/10mm)を測定した。
【0048】[粘着テープの保持力]以下の実施例また
は比較例で製造した粘着テープを用いて、試験温度60
℃、荷重1kgの条件下に、「JIS−Z−0237,
11.保持力」に規定されている試験方法に準じて1時
間試験を行って、1時間後における粘着テープのずれ距
離を測定するか、または1時間前に粘着テープが落下し
た場合は落下時間を測定して、粘着テープの保持力の評
価を行った。
【0049】[粘着テープの透明性]以下の実施例また
は比較例で製造した粘着テープについて、ボイック積分
球式ヘイズメーター(日本精密光学株式会社製)を使用
して、粘着テープのヘイズ値を測定して透明性の評価を
行った。ヘイズ値が大きいほど、透明性が悪いことを示
す。
【0050】また、以下の実施例および比較例で用いた
ブロック共重合体(I)またはそのの変性物の内容は次
のとおりである。 ブロック共重合体(I−1):ポリスチレンブロック
−ポリイソプレンブロック−ポリスチレンブロックから
なるトリブロック共重合体とポリスチレンブロック−ポ
リイソプレンブロックからなるジブロック共重合体との
40/60(重量比)のブレンド物の水添物(水添物全
体の数平均分子量100,000、スチレン含量=13
重量%、ポリイソプレンブロックにおける水添率=98
%)。 ブロック共重合体(I−2):ポリスチレンブロック
−ポリイソプレン/ブタジエン共重合体ブロック−ポリ
スチレンブロックからなるトリブロック共重合体の水添
物(数平均分子量100,000、スチレン含量=30
重量%、イソプレン/ブタジエンの重量比=45/5
5、ポリイソプレン/ブタジエン共重合体ブロックにお
ける水添率=98%)。 ブロック共重合体(IV):上記のブロック共重合体
(I−1)の無水マレイン酸変性物(無水マレイン酸含
有率=0.8重量%)。
【0051】《参考例1》[ブロック共重合体(II−1)
(ポリプロピレンブロック−アクリル酸エチル/アクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体ブロックからなるジブロ
ック共重合体)の製造] (1)ポリプロピレン(三菱化学株式会社製「三菱ノー
ブレンMH8」)を二軸押出機に供給し、420℃で溶
融混錬して熱分解させて、末端に二重結合を有するポリ
プロピレンを製造した。 (2)上記(1)で得られた末端に二重結合を有するポ
リプロピレン100kg、トルエン500kgおよびチ
オ−S−酢酸3.8kgを反応槽に入れて、内部を充分
窒素置換した後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル0.38kgを添加して、90℃で6時間反応させ
て、末端にチオアセチル基を有するポリプロピレンを製
造した。 (3) 上記(2)で得られた末端にチオアセチル基を
有するポリプロピレン60kgを、トルエン100kg
とn−ブタノール20kgの混合溶媒中に溶解し、窒素
雰囲気下に、90℃で水酸化ナトリウムの7重量%n−
ブタノール溶液1kgを添加し、2時間後に酢酸5kg
を添加して反応を終了した。それにより得られた反応溶
液から溶媒を除去することにより、末端にメルカプト基
を有するポリプロピレンを製造した。
【0052】(4) 上記(3)で得られた末端にメル
カプト基を有するポリプロピレン50kgをトルエン1
74kgに溶解し、それにアクリル酸エチル48.3k
g、アクリル酸ヒドロキシエチル1.7kgを加えて、
窒素雰囲気下、90℃で、アクリル酸エチルの重合速度
が1時間当たり約10%になるようにラジカル重合開始
剤(和光純薬株式会社製「V−65」)を添加し、重合
率が95%になった時点で反応を停止させた。それによ
り得られた反応溶液を冷却後、固形成分濃度が40%に
なるようにトルエンを加えた。以上の操作により、ポリ
プロピレンブロック−アクリル酸エチル/アクリル酸ヒ
ドロキシエチル共重合体ブロックからなるジブロック共
重合体[以下「ブロック共重合体(II−1)」と称す
る]を含有するトルエン溶液が得られた。 (5) 上記(4)で得られたブロック共重合体(II−
1)におけるポリプロピレンブロックの数平均分子量は
10,000、アクリル酸エチル/アクリル酸ヒドロキ
シエチル共重合体ブロックの数平均分子量は9,50
0、全体の数平均分子量は19,500であった。ま
た、このブロック共重合体(II−1)のアクリル酸エチ
ル/アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体ブロックにお
けるアクリル酸エチルに由来する構造単位:アクリル酸
ヒドロキシエチルに由来する構造単位のモル比は97:
3であった。
【0053】《参考例2》[ブロック共重合体(II−
2)(ポリスチレンブロック−アクリル酸n−ブチル/
アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体ブロックからなる
ジブロック共重合体)の製造] (1)90リットルの重合槽にスチレンを75kg仕込
み、窒素雰囲気下で内温が90℃になるまで昇温した。
30分後に、チオ−S−酢酸32gを添加し、ラジカル
重合開始剤(和光純薬株式会社製「V−65」)の7重
量%トルエン溶液を430ml/時間の速度で添加し、
またチオ−S−酢酸の6重量%トルエン溶液を750m
l/時間の速度で添加して重合を開始し、重合率(ポリ
マー転換率)が40%に達した時点で重合を停止し、重
合槽内を冷却した。その結果、得られた粘性液体から溶
媒および未反応モノマーを除去することによって、末端
にチオ−S−酢酸エステル基を有する数平均分子量1
0,000のポリスチレンを得た。 (2)上記(1)で得られたポリスチレン30kg、ト
ルエン30kgおよびブタノール15kgを90リット
ルの反応槽に仕込み、窒素雰囲気下に、70℃で水酸化
ナトリウムの10重量%メタノール溶液153mlを添
加し、2時間後に酢酸30gを反応槽に添加して反応を
終了した。それにより得られた反応溶液から溶媒を除去
することにより、末端にメルカプト基を有するポリスチ
レンを得た。
【0054】(3)アクリル酸n−ブチル116.7k
g、アクリル酸ヒドロキシエチル3.3kg、トルエン
280kgおよび上記(2)で得られた末端にメルカプ
ト基を有するポリスチレン30kgを500リットルの
重合槽に仕込み、70℃で重合槽内部を充分に窒素置換
した後、ラジカル重合開始剤(和光純薬株式会社製「V
−70」)の2重量%トルエン溶液を270ml/時間
の速度で重合槽に添加して重合を開始し、重合率(ポリ
マー転換率)が95%に達した時点で重合を停止した。
それにより得られた反応溶液を冷却後、固形成分濃度が
40%になるようにトルエンを加えた。以上の操作によ
りポリスチレンブロック−アクリル酸n−ブチル/アク
リル酸ヒドロキシエチル共重合体ブロックからなるジブ
ロック共重合体[以下「ブロック共重合体(II−2)」
と称する]を含有するトルエン溶液が得られた。 (4)上記(3)で得られたブロック共重合体(II−
2)におけるポリスチレンブロックの数平均分子量は1
0,000、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸ヒドロ
キシエチル共重合体ブロックの数平均分子量は40,0
00、全体の数平均分子量は50,000であり、アク
リル酸n−ブチル/アクリル酸ヒドロキシエチル共重合
体ブロックにおけるアクリル酸ブチル:アクリル酸ヒド
ロキシエチルのモル比は97:3であった。
【0055】《実施例1》 (1)ブロック共重合体(I−1)100重量部に対し
て、上記の参考例1で製造したブロック共重合体(II−
1)含有トルエン溶液を固形分30重量部の割合で加
え、さらに固形分40%溶液になるようにトルエンを加
えて完全に均一になるまで混合した後、イソシアネート
架橋剤(日本ポリウレタン株式会社製「コロネート
L」)をポリマー溶液の固形分130重量部に対して2
重量部の割合で加え、均一に混合することにより重合体
組成物のトルエン溶液を製造した。 (2)上記(1)で得られたポリマー溶液の132重量
部に対して、粘着付与樹脂(水添芳香族系炭化水素樹
脂;荒川化学株式会社製「アルコンP−100」)10
0重量部、パラフィン系プロセスオイル(出光興産株式
会社製「ダイアナプロセスPW−90」)50重量部お
よび酸化防止剤(チバガイギー社製「イルガノックス1
010」)1重量部、トルエン250重量部を加えて、
均一に混合することにより重合体組成物(粘着剤)を製
造した。 (3)上記(2)で得られた重合体組成物(粘着剤)を
ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm)
上に、サイコロ型アプリケーターを用いて乾燥後の粘着
剤層の厚さが30μmになるようにして塗工し、100
℃で5分間加熱乾燥して、粘着テープを製造した。 (4)上記(3)で得られた粘着テープの粘着力、保持
力および透明性(ヘイズ値)を上記した方法で測定また
は評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0056】《比較例1》 (1)ブロック共重合体(I−1)100重量部に対し
て、固形分40%溶液になるようにトルエンを加えて均
一に混合し、さらに実施例1で使用したのと同じ粘着付
与樹脂、パラフィン系プロセスオイル、酸化防止剤およ
びトルエンをブロック共重合体(I−1)100重量部
に対してそれぞれ100重量部、50重量部、1重量部
および250重量部の割合で加えて、均一に混合して重
合体組成物(粘着剤)を製造した。 (2)上記(1)で得られた重合体組成物(粘着剤)を
用いて実施例1の(3)と同様にして粘着テープを製造
し、それにより得られた粘着テープの粘着力、保持力お
よび透明性(ヘイズ値)を上記した方法で測定または評
価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0057】《比較例2》 (1)ブロック共重合体(IV)100重量部に対して、
固形分40%溶液になるようにトルエンを加えて均一に
混合し、さらに実施例1で使用したのと同じイソシアネ
ート架橋剤、粘着付与樹脂、パラフィン系プロセスオイ
ル、酸化防止剤およびトルエンをブロック共重合体(I
V)100重量部に対してそれぞれ2重量部、100重
量部、50重量部、1重量部および250重量部の割合
で加えて、均一に混合して重合体組成物(粘着剤)を製
造した。 (2)上記(1)で得られた重合体組成物(粘着剤)を
用いて実施例1の(3)と同様にして粘着テープを製造
し、それにより得られた粘着テープの粘着力、保持力お
よび透明性(ヘイズ値)を上記した方法で測定または評
価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0058】《実施例2》 (1)ブロック共重合体(I−2)100重量部に対し
て、上記の参考例2で製造したブロック共重合体(II−
2)含有トルエン溶液を固形分50重量部の割合で加
え、さらに固形分40%溶液になるようにトルエンを加
えて完全に均一になるまで混合した後、実施例1で使用
したのと同じイソシアネート架橋剤をポリマー溶液の固
形分150重量部に対して2重量部の割合で加え、均一
に混合することにより重合体組成物のトルエン溶液を製
造した。 (2)上記(1)で得られたポリマー溶液の固形分15
0重量部に対して、実施例1で使用したのと同じ粘着付
与樹脂、パラフィン系プロセスオイル、酸化防止剤およ
びトルエンをそれぞれ200重量部、100重量部、1
重量部および250重量部の割合で加えて、均一に混合
して重合体組成物(粘着剤)を製造した。 (3)上記(2)で得られた重合体組成物(粘着剤)を
用いて実施例1の(3)と同様にして粘着テープを製造
し、それにより得られた粘着テープの粘着力、保持力お
よび透明性(ヘイズ値)を上記した方法で測定または評
価したところ、下記の表に示すとおりであった。
【0059】《比較例3》 (1)ブロック共重合体(I−2)100重量部に対し
て、固形分40%溶液になるようにトルエンを加えて均
一に混合し、さらに実施例1で使用したのと同じ粘着付
与樹脂、パラフィン系プロセスオイル、酸化防止剤およ
びトルエンをブロック共重合体(I−2)100重量部
に対してそれぞれ200重量部、100重量部、1重量
部および250重量部の割合で加えて、均一に混合して
重合体組成物(粘着剤)を製造した。 (2)上記(1)で得られた重合体組成物(粘着剤)を
用いて実施例1の(3)と同様にして粘着テープを製造
し、それにより得られた粘着テープの粘着力、保持力お
よび透明性(ヘイズ値)を上記した方法で測定または評
価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0060】
【表1】
【0061】上記の表1の結果から、ブロック共重合体
(I)、ブロック共重合体(II)および多官能イソシア
ネート(III)を含有する重合体組成物であって、ブロ
ック共重合体(I)100重量部に対してブロック共重
合体(II)を0.1〜200重量部の範囲内の量で含有
し、且つブロック共重合体(II)100重量部に対し多
官能イソシアネート(III)を0.1〜20重量部の範
囲内の量で含有する重合体組成物を用いてなる実施例1
〜2の粘着剤は、粘着性に優れ、極性を有するステンレ
ス板および非極性のポリプロピレン板の両方に対して高
い粘着力を有すること、しかも凝集力に優れていて被着
体からの粘着テープの落下やずれがないことがわかる。
【0062】それに対して、ブロック共重合体(II)お
よび多官能イソシアネート(III)を含有せず、ブロッ
ク共重合体(I)に粘着付与樹脂およびプロセスオイル
を配合しただけの比較例1および比較例3の粘着剤は、
実施例1〜2の粘着剤に比べて凝集力が低く、これらの
比較例1および比較例3の粘着剤を用いて得られた粘着
テープは1時間経過前に被着体から落下してしまい、保
持力に劣っていることかわかる。さらに、ブロック共重
合体(II)を含有せず、しかも本発明で用いるブロック
共重合体(I)の代わりに無水マレイン酸で変性したブ
ロック共重合体(IV)を用いてなる比較例2の粘着剤
は、粘着性に劣っており、極性材料であるステンレス板
および非極性材料であるポリプロピレン板のいずれに対
しても、実施例1〜2に比べて大幅に低い粘着力しか示
さず、特に非極性材料であるポリプロピレン板に対する
粘着性に劣っていることがわかる。
【0063】
【発明の効果】本発明の重合体組成物およびそれを用い
てなる粘着剤は、粘着性に優れ、被着体の種類や物性を
問わず種々の材料に強固に粘着し、極性を有する材料お
よび非極性の材料のいずれに対しても高い粘着力を示
す。また、本発明の重合体組成物およびそれを用いてな
る粘着剤は、高い粘着力とともに、高い凝集力を有す
る。そのため、本発明の重合体組成物および粘着剤を用
いてなる粘着製品を被着体に粘着させたときに、保持力
に優れ、被着体における位置ずれ、被着体からの落下な
どを生じない。しかも、高い凝集力によって、該粘着剤
や粘着製品を被着体から剥離させる必要が生じたとき
に、粘着剤は被着体に残留せず完全にきれいに剥がすこ
とができる。さらに、本発明の重合体組成物およびそれ
を用いてなる粘着剤は、耐熱性、耐候性の向上が見られ
るとともに、ブロック共重合体(I)が本来有する良好
な弾力性、柔軟性、力学的特性、透明性などの諸特性を
上記した特性とともに有している。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AE05Z AF02Y BB00Y BB17Y BB17Z BG04Z BK00Y BM00Y BP01W BP03X CC03Y CC04Y CE00Y CK025 EH147 ER006 ES006 ET006 FD02Z FD027 FD146 GJ01 4J038 CQ011 CQ012 DG191 DG192 KA07 KA10 NA10 NA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 芳香族ビニル化合物から主と
    してなる重合体ブロック(A)と共役ジエン化合物から
    主としてなる重合体ブロック(B)を有するブロック共
    重合体およびその水素添加物から選ばれる少なくとも1
    種のブロック共重合体(I); 芳香族ビニル化合物およびオレフィン化合物から選
    ばれる少なくとも1種の化合物から主としてなる重合体
    ブロック(C)と、ヒドロキシル基を有する重合性単量
    体に由来する構造単位を有する重合体ブロック(D)を
    有するブロック共重合体(II);並びに、 多官能イソシアネート(III);を含有する重合体
    組成物であって、(ii)ブロック共重合体(I)100
    重量部に対して、ブロック共重合体(II)を0.1〜2
    00重量部の割合で含有し;且つ(iii)ブロック共重
    合体(II)100重量部に対して、多官能イソシアネー
    ト(III)を0.1〜20重量部の割合で含有する;こ
    とを特徴とする重合体組成物。
  2. 【請求項2】 ブロック共重合体(II)を構成する重合
    体ブロック(D)が、ヒドロキシル基を有する重合性単
    量体と、ヒドロキシル基を持たない重合性単量体との共
    重合体よりなる重合体ブロックである請求項1に記載の
    重合体組成物。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシル基を持たない重合体単量体
    が、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニ
    トリルおよびそれらの誘導体のうちの少なくとも1種で
    ある請求項2に記載の重合体組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項の重合体組
    成物を用いてなる粘着剤。
  5. 【請求項5】 粘着付与樹脂および/または可塑剤を含
    有する請求項4に記載の粘着剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013141794A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Kuraray Co Ltd 接着体の製造方法
JP2016504430A (ja) * 2013-06-19 2016-02-12 エルジー・ケム・リミテッド 粘着剤組成物

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