JP2000034281A - 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JP2000034281A
JP2000034281A JP10351174A JP35117498A JP2000034281A JP 2000034281 A JP2000034281 A JP 2000034281A JP 10351174 A JP10351174 A JP 10351174A JP 35117498 A JP35117498 A JP 35117498A JP 2000034281 A JP2000034281 A JP 2000034281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
derivative
base
aralkyl
mmol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10351174A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Kuwayama
知也 桑山
Goro Asanuma
五朗 浅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP10351174A priority Critical patent/JP2000034281A/ja
Publication of JP2000034281A publication Critical patent/JP2000034281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−アラルキルオキシピリジン誘導体を、収
率よく工業的に有利に製造する方法を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で示される2−スルホニルピリジン誘導体を塩基の存在
下にアラルキルアルコールと反応させることを特徴とす
る一般式(II) 【化2】 で示される2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−アラルキルオ
キシピリジン誘導体の製造方法に関する。本発明により
製造される2−アラルキルオキシピリジン誘導体、例え
ば2−ベンジルオキシピリジンは、水素化分解反応によ
り医薬及び農薬の合成中間体として有用な2−ヒドロキ
シピリジンへ容易に誘導可能である[特開平9−592
54号公報参照]。
【0002】
【従来の技術】近年、ピリジン骨格を有する生理活性物
質が数多く発見されている。これらの化合物の合成中間
体として有用な2−アラルキルオキシピリジン誘導体の
製造方法としては、2−クロロ−4−メチルピリジンに
塩基の存在下でベンジルアルコールを作用させることに
より2−ベンジルオキシ−4−メチルピリジンを製造す
る方法(ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティー パ
ーキン トランスアクション I(Journal of
Chemical Society PerkinTra
nsaction I)、2791頁(1988年)参
照)や、2−スルホニルピリジン誘導体をアラルキルア
ルコールのアルカリ金属塩またはアラルキルアルコール
のアンモニウム塩と反応させる方法(特開平9−592
53号公報参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法は、出発原
料である2−クロロピリジン類をピリジン類から選択的
に得るのが困難であり、工程全体としては2−アラルキ
ルオキシピリジン誘導体の収率が高いとは言い難い。例
えば2−クロロピリジン類は、ピリジンと塩素を水を希
釈剤として紫外線照射下に気相で反応させて得ることが
できる(特開平6−19794号公報参照)が、この
際、ピリジン環の複数の部位が塩素化された副生成物が
生じるため、分離精製が必要となる。また、2−クロロ
ピリジン類は、ピリジン類を酸化して得られるピリジン
N−オキシド類(テトラヘドロン レターズ(Tetr
ahedron Letters)、1971年、28
07頁参照)を、オキシ塩化リンで塩素化して得ること
もできる(ケミストリー オブヘテロサイクリック コン
パウンズ(Chemistry of Heterocy
clic Compounds)、14巻、補巻2(1
974年)参照)が、副生成物の分離が必要な上、反応
で発生する廃棄物の処理が煩雑である。また、後者の方
法では2−アラルキルオキシピリジン誘導体の収率は7
3.8%であり、工業的に有利な製造方法とは言い難
い。
【0004】しかして、本発明の目的は、2−アラルキ
ルオキシピリジン誘導体を収率よく工業的に有利に製造
し得る方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよいアルキル基またはアリール基を表し、
4は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アル
キルチオ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカル
ボニル基、保護された置換されていてもよいアミノ基、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R2とR3またはR3とR4は一緒になって−(C
2)n−(式中、nは3または4を表す。)を表して
もよく、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、
シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される2−スルホニルピリジン誘導体(以
下、2−スルホニルピリジン誘導体(I)と略記する)
を塩基の存在下にアラルキルアルコールと反応させるこ
とを特徴とする一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義の通りであり、R6は置換基を有していてもよいアラ
ルキル基を表す。)で示される2−アラルキルオキシピ
リジン誘導体の製造方法を提供することによって達成さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】上記一般式中、R2、R3およびR
4がそれぞれ表すハロゲン原子としては、例えばフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。
【0011】R1、R2、R3、R4およびR5がそれぞれ
表すアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらのア
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ
素原子などのハロゲン原子;水酸基;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル
基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリ
ルオキシ基;ニトロ基などが挙げられる。
【0012】R1、R2、R3、R4およびR5がそれぞれ
表すアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル
基などが挙げられる。また、R5およびR6がそれぞれ表
すアラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチ
ル基などが挙げられる。これらのアリール基およびアラ
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ
素原子などのハロゲン原子;水酸基;メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシル基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ
基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの
三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−メ
トキシフェニル基などのアリール基などが挙げられる。
【0013】R4が表すアルコキシル基としては、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、フェノキシ基などが挙げられ、アルキルチオ基とし
ては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、
ブチルチオ基などが挙げられ、アシロキシ基としては、
例えばアセトキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイ
ルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基
などの脂肪族または芳香族アシロキシ基などが挙げら
れ、アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカ
ルボニル基などが挙げられ、保護された置換されていて
もよいアミノ基としては、例えばアセチル基、ベンゾイ
ル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基などの保護基で保護された、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基などで置換
されていてもよいアミノ基が挙げられる。
【0014】R5が表すシクロアルキル基としては、例
えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
のハロゲン原子;水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などが挙げられる。
【0015】塩基としては、例えば水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水
酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの
アルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸カルシウム、炭酸
バリウムなどのアルカリ土類金属炭酸塩;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素
塩;水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物;ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどの炭素
数1〜5の低級アルコールの金属アルコキシドなどが使
用される。なかでもアルカリ金属水酸化物が好適に用い
られる。塩基の使用量には特別な制限はないが、2−ス
ルホニルピリジン誘導体(I)に対して等モル以上を用
いるのが好ましい。
【0016】アラルキルアルコールとしては、ベンジル
アルコール、p−メチルベンジルアルコール、p−メト
キシベンジルアルコール、p−ニトロベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコールなどが挙げられる。アラルキ
ルアルコールの使用量に特別な制限はないが、収率の点
から2−スルホニルピリジン誘導体(I)に対して1モ
ル倍以上が好ましく、1〜10モル倍の範囲がより好ま
しい。
【0017】本発明の反応は、溶媒の存在下に行うのが
好ましい。使用する溶媒としては、反応に悪影響を与え
ない限り特に限定されるものではなく、例えばペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルなど
の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエ
タン、ジブチルエーテルなどのエーテル;アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリ
ル;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水
素;ジメチルスルホキシドなどを使用することができ
る。これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよいし2種
類以上を混合して用いてもよい。溶媒の使用量に特別な
制限はないが、本発明の反応系は懸濁状態となるので、
十分な攪拌状態を得るために、溶媒は塩基に対して通常
10重量倍以上の量を用いるのが好ましい。
【0018】反応温度は、50℃〜200℃の範囲が好
ましく、80℃〜120℃の範囲がより好ましい。反応
は、2−スルホニルピリジン誘導体(I)、塩基、アラ
ルキルアルコールおよび溶媒を混合し、該混合懸濁液を
還流した条件下で行うのが特に好ましい。
【0019】また、本発明の反応を行うに際し、反応系
に相間移動触媒を添加してもよい。このような相間移動
触媒の例としては18−クラウン−6、15−クラウン
−5などのクラウンエーテル類、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールジブチルエーテルなどのポ
リエーテル類、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、テトラメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリドなどのハロゲン化アンモニ
ウム塩類、テトラフェニルホスホニウムクロリドなどの
ハロゲン化ホスホニウム塩などが挙げられる。相間移動
触媒の添加量に特別な制限はないが、通常は使用する塩
基に対して0.01〜10重量%の範囲が好ましい。
【0020】このようにして得られた2−アラルキルオ
キシピリジン誘導体は、通常の有機化合物の単離・精製
に用いられる方法により単離・精製することができる。
例えば、反応終了後の反応混合物を水洗し、分離した有
機層を濃縮して粗生成物を得、必要に応じて蒸留、クロ
マトグラフィなどの精製手段により精製することができ
る。また、反応混合物中の不溶物を濾過して除去したの
ち濾液を濃縮し、得られる粗生成物を必要に応じて同様
の精製手段に付すことで精製することもできる。
【0021】なお、本発明において原料である2−スル
ホニルピリジン誘導体(I)は、一般式(III)
【0022】
【化5】
【0023】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義の通りである。)で示されるα,β−不飽和カルボニ
ル化合物と、一般式(IV)
【0024】
【化6】
【0025】(式中、R5は前記定義の通りである。)
で示されるスルホニルシアニドを反応させることで収率
良く簡便に合成できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0027】参考例 温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュターク型
水分定量受器および冷却管を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、クロトンアルデヒド8.05g(11
3mmol)およびベンゼンスルホニルシアニド9.1
7g(54.9mmol)を入れ、溶媒としてトルエン
15mlおよびブタノール1.5mlを加え、続いて過
塩素酸リチウム589mg(5.55mmol)を添加
した後、窒素雰囲気下として内温110℃にて攪拌し、
生成する水を分離除去しながら15時間加熱還流した。
この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧
下に留去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させた。この
結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下に冷却した
トルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾
燥し、無色の結晶として、下記の物性を有する2−ベン
ゼンスルホニルピリジン10.8gを得た(純度99
%、ベンゼンスルホニルシアニド基準の収率88.9
%)。
【0028】融点:90〜91℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm)
δ:7.51-7.62(m,4H), 7.93(t,1H,J=7.9Hz), 8.04-8.1
1(m,2H), 8.21(d,1H,J=7.9Hz), 8.68(d,1H,J=4.0Hz)
【0029】実施例1 温度計、マグネチックスターラ、冷却管およびディーン
シュターク型水分定量受器を装備した内容積30mlの
3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニルピリジン1.
10g(5.02mmol)およびベンジルアルコール
3.24g(30.0mmol)を入れ、溶媒としてト
ルエン10mlを加え、続いて水酸化ナトリウム195
mg(4.88mmol)を添加した後、内温110℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら1時間加熱
還流した。この溶液を室温まで冷却後、グラスフィルタ
ーを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減圧下に濃縮し
て溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質として、
下記の物性を有する2−ベンジルオキシピリジン849
mgを得た(純度99%、収率93.1%)。
【0030】1H−NMRスペクトル (270MHz、CDCl3、TM
S、ppm) δ:5.38(s, 2H), 6.81(dd, 1H, J=1.8Hz, J=
7.7Hz), 6.92(dt, 1H, J=1.8Hz, 7.7Hz), 7.31-7.50(m,
5H), 7.59(dt, J=1.9Hz, J=7.7Hz), 8.18(dd, 1H,J=1.
9Hz, 7.7Hz)
【0031】実施例2 実施例1と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
ピリジン2.19g(10.0mmol)およびベンジ
ルアルコール3.72g(34.4mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン10mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム425mg(10.6mmol)を添加した後、
内温115℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、グ
ラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減
圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、さらに残
存するベンジルアルコールを留去し、淡黄色の油状物質
として、2−ベンジルオキシピリジン1.76gを得た
(純度99%、収率94.1%)。
【0032】実施例3 実施例1と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
ピリジン2.19g(10.0mmol)およびベンジ
ルアルコール1.85g(17.1mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン10mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム415mg(10.4mmol)を添加した後、
内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら2時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、グ
ラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減
圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、残留物を
カラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油状
物質として、2−ベンジルオキシピリジン1.76gを
得た(純度100%、収率95.1%)。
【0033】実施例4 温度計、マグネチックスターラ、冷却管およびディーン
シュターク型水分定量受器を装備した内容積100ml
の3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニル−5−メチ
ルピリジン9.35g(40.1mmol)およびベン
ジルアルコール7.40g(68.5mmol)を入
れ、溶媒としてトルエン50mlを加え、続いて水酸化
ナトリウム1.63g(40.8mmol)を添加した
後、内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去し
ながら6.5時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷
却後、グラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄
色の油状物質として、下記の物性を有する2−ベンジル
オキシ−5−メチルピリジン7.56gを得た(純度1
00%、収率94.7%)。
【0034】1H−NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm) δ:2.24(s, 3H), 5.34(s, 2H), 6.72(d, 1H, J=
8.4Hz), 7.29-7.42(m, 5H), 7.45(dd, 1H, J=2.0Hz, J=
8.4Hz), 7.97(d, 1H, J=2.0Hz)
【0035】実施例5 実施例4と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
−5−クロロピリジン10.1g(39.6mmol)
およびベンジルアルコール16.1g(149mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン50mlを加え、続い
て水酸化ナトリウム1.66g(41.5mmol)を
添加した後、内温110℃にて攪拌し、生成する水を分
離除去しながら5時間加熱還流した。この溶液を水10
0mlで洗浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃縮し
て溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質として、
下記の物性を有する2−ベンジルオキシ−5−クロロピ
リジン7.07gを得た(純度100%、収率81.3
%)。
【0036】1H−NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm), δ:5.34(s, 2H), 6.75(d, 1H, J=8.4Hz), 7.25
-7.47(m, 5H), 7.52(dd, 1H, J=2.0Hz, J=8.4Hz), 8.10
(d, 1H, J=2.0Hz)
【0037】実施例6 実施例1と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
−5−ブロモピリジン2.47g(8.29mmol)
およびベンジルアルコール2.70g(25.0mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン12.5mlを加え、
続いて水酸化ナトリウム381mg(9.53mmo
l)を添加した後、内温110℃にて攪拌し、生成する
水を分離除去しながら1時間加熱還流した。この溶液を
水50mlで洗浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃
縮して溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質とし
て、下記の物性を有する2−ベンジルオキシ−5−ブロ
モピリジン1.84gを得た(純度100%、収率8
4.1%)。
【0038】1H-NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm) δ:5.34(s, 2H), 6.72(d, 1H, J=8.9Hz), 7.31-
7.45(m, 5H), 7.64(dd, 1H, J=8.9Hz, 2.5Hz), 8.21(d,
1H, J=2.5Hz)
【0039】実施例7 実施例4と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジン10.11g
(35.9mmol)およびベンジルアルコール5.9
8g(55.4mmol)を入れ、溶媒としてトルエン
25mlを加え、続いて水酸化ナトリウム2.15g
(53.8mmol)を添加した後、内温110℃にて
攪拌し、生成する水を分離除去しながら10時間加熱還
流した。この溶液を水100mlで洗浄したのち有機層
を分離し、減圧下で濃縮して溶媒などの低沸成分を除去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
淡黄色の結晶として、下記の物性を有する2−ベンジル
オキシ−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジン7.6
6gを得た(純度100%、収率86.2%)。
【0040】融点:48〜50℃1 H-NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS, ppm) δ:2.
25(s, 3H), 2.30(s, 3H), 5.37(s, 2H), 7.30-7.46(m,
5H), 7.83(s, 1H)
【0041】実施例8 温度計、マグネチックスターラ、冷却管およびディーン
シュターク型水分定量受器を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニル−5−エチル
ピリジン1.27g(5.14mmol)およびベンジ
ルアルコール0.69g(6.39mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン20mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム0.33g(8.25mmol)を添加した後、
内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら6時間加熱還流した。この溶液を水10mlで2回洗
浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃縮して溶媒など
の低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、淡黄色の油状物質として、下記の物性
を有する2−ベンジルオキシ−5−エチルピリジン1.
06gを得た(純度99%、収率96.0%)。
【0042】1H−NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm), δ:1.21(t, 3H, J=7.9Hz), 2.57(q, 2H, J=7.9
Hz), 5.35(s, 2H), 6.74(d, 1H, J=8.4Hz), 7.30-7.48
(m, 6H), 7.99(d, 1H, J=2.0Hz)
【0043】
【発明の効果】2−アラルキルオキシピリジン誘導体
を、収率よく工業的に有利に製造し得る方法が提供され
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル基またはアリール基を表し、R2およびR3はそれ
    ぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよ
    いアルキル基またはアリール基を表し、R4は水素原
    子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチオ基、
    シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、保
    護された置換されていてもよいアミノ基、置換基を有し
    ていてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2
    とR3またはR3とR4は一緒になって−(CH2)n−
    (式中、nは3または4を表す。)を表してもよく、R
    5は置換基を有していてもよいアルキル基、シクロアル
    キル基、アリール基またはアラルキル基を表す。)で示
    される2−スルホニルピリジン誘導体を塩基の存在下に
    アラルキルアルコールと反応させることを特徴とする一
    般式(II) 【化2】 (式中、R1、R2、R3およびR4は前記定義の通りであ
    り、R6は置換基を有していてもよいアラルキル基を表
    す。)で示される2−アラルキルオキシピリジン誘導体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 塩基が、アルカリ金属水酸化物、アルカ
    リ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土
    類金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属
    水素化物および低級アルコールの金属アルコキシドから
    なる群より選択される請求項1に記載の製造方法。
JP10351174A 1998-05-13 1998-12-10 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法 Pending JP2000034281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10351174A JP2000034281A (ja) 1998-05-13 1998-12-10 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12999398 1998-05-13
JP10-129993 1998-05-13
JP10351174A JP2000034281A (ja) 1998-05-13 1998-12-10 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000034281A true JP2000034281A (ja) 2000-02-02

Family

ID=26465229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10351174A Pending JP2000034281A (ja) 1998-05-13 1998-12-10 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000034281A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0023097B1 (en) De-arylmethylation of n-mono- or n-diarylmethyl-beta-lactams; novel azetizinones having anti-bacterial activity
JP2505557B2 (ja) 2―クロロ―5―メチルピリジンの製造方法
KR20040015281A (ko) 니트릴 화합물의 제조방법
US5756815A (en) Process for the preparation arylamalonates
JP2000034281A (ja) 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法
JP2851524B2 (ja) スルホニルウレア誘導体の製造方法
RU2248347C2 (ru) Способ получения ацилированных 1,3-дикарбонильных соединений
EP0984919B1 (en) Process for the preparation of arylmalonates
JP4509327B2 (ja) N,n−ジ置換−4−アミノクロトン酸エステルの製造方法
RU2626957C2 (ru) 2,6 -дигалоген-5-алкокси-4-замещенные-пиримидины, пиримидинкарбальдегиды и способы получения и применения
JP2000080082A (ja) 5−ハロゲノ−2−置換ピリジンの製造方法
HU207718B (en) Process for producing 3,5,6-trichloropyridin-2-ol
KR101953575B1 (ko) 스타틴계 고지혈증 치료제 합성을 위한 새로운 중간체 합성 및 이를 이용한 로수바스타틴 합성 공정 개발
JP2659587B2 (ja) 4―アジリジニルピリミジン誘導体及びその製造法
JP3346011B2 (ja) α位に塩素原子を有するピリジン類の製造方法
KR20160126700A (ko) 스타틴의 중간체, 이의 제조방법 및 이를 이용한 로수바스타틴의 제조방법
JP2952344B2 (ja) オルト炭酸エステル類の製造方法
NZ210718A (en) The preparation of azetidinones
JP4663105B2 (ja) 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法
JP4159784B2 (ja) 2,3−二置換チオフェン誘導体の製造方法
GB2125807A (en) Preparation of penicillin and cephalosporin compounds and novel intermediates useful therein
EP0163506B1 (en) Process for the preparation of a pyridil-propanoic acid
JP4230172B2 (ja) ベンゾチオフェン類の製造方法
JPH0217549B2 (ja)
JPS6191177A (ja) O‐ピリミジニルn,n‐ジメチルカルバメートの製法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421