JP2000034281A - 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法 - Google Patents
2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法Info
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- JP2000034281A JP2000034281A JP10351174A JP35117498A JP2000034281A JP 2000034281 A JP2000034281 A JP 2000034281A JP 10351174 A JP10351174 A JP 10351174A JP 35117498 A JP35117498 A JP 35117498A JP 2000034281 A JP2000034281 A JP 2000034281A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2−アラルキルオキシピリジン誘導体を、収
率よく工業的に有利に製造する方法を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で示される2−スルホニルピリジン誘導体を塩基の存在
下にアラルキルアルコールと反応させることを特徴とす
る一般式(II) 【化2】 で示される2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造
方法。
率よく工業的に有利に製造する方法を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で示される2−スルホニルピリジン誘導体を塩基の存在
下にアラルキルアルコールと反応させることを特徴とす
る一般式(II) 【化2】 で示される2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造
方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−アラルキルオ
キシピリジン誘導体の製造方法に関する。本発明により
製造される2−アラルキルオキシピリジン誘導体、例え
ば2−ベンジルオキシピリジンは、水素化分解反応によ
り医薬及び農薬の合成中間体として有用な2−ヒドロキ
シピリジンへ容易に誘導可能である[特開平9−592
54号公報参照]。
キシピリジン誘導体の製造方法に関する。本発明により
製造される2−アラルキルオキシピリジン誘導体、例え
ば2−ベンジルオキシピリジンは、水素化分解反応によ
り医薬及び農薬の合成中間体として有用な2−ヒドロキ
シピリジンへ容易に誘導可能である[特開平9−592
54号公報参照]。
【0002】
【従来の技術】近年、ピリジン骨格を有する生理活性物
質が数多く発見されている。これらの化合物の合成中間
体として有用な2−アラルキルオキシピリジン誘導体の
製造方法としては、2−クロロ−4−メチルピリジンに
塩基の存在下でベンジルアルコールを作用させることに
より2−ベンジルオキシ−4−メチルピリジンを製造す
る方法(ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティー パ
ーキン トランスアクション I(Journal of
Chemical Society PerkinTra
nsaction I)、2791頁(1988年)参
照)や、2−スルホニルピリジン誘導体をアラルキルア
ルコールのアルカリ金属塩またはアラルキルアルコール
のアンモニウム塩と反応させる方法(特開平9−592
53号公報参照)が知られている。
質が数多く発見されている。これらの化合物の合成中間
体として有用な2−アラルキルオキシピリジン誘導体の
製造方法としては、2−クロロ−4−メチルピリジンに
塩基の存在下でベンジルアルコールを作用させることに
より2−ベンジルオキシ−4−メチルピリジンを製造す
る方法(ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティー パ
ーキン トランスアクション I(Journal of
Chemical Society PerkinTra
nsaction I)、2791頁(1988年)参
照)や、2−スルホニルピリジン誘導体をアラルキルア
ルコールのアルカリ金属塩またはアラルキルアルコール
のアンモニウム塩と反応させる方法(特開平9−592
53号公報参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法は、出発原
料である2−クロロピリジン類をピリジン類から選択的
に得るのが困難であり、工程全体としては2−アラルキ
ルオキシピリジン誘導体の収率が高いとは言い難い。例
えば2−クロロピリジン類は、ピリジンと塩素を水を希
釈剤として紫外線照射下に気相で反応させて得ることが
できる(特開平6−19794号公報参照)が、この
際、ピリジン環の複数の部位が塩素化された副生成物が
生じるため、分離精製が必要となる。また、2−クロロ
ピリジン類は、ピリジン類を酸化して得られるピリジン
N−オキシド類(テトラヘドロン レターズ(Tetr
ahedron Letters)、1971年、28
07頁参照)を、オキシ塩化リンで塩素化して得ること
もできる(ケミストリー オブヘテロサイクリック コン
パウンズ(Chemistry of Heterocy
clic Compounds)、14巻、補巻2(1
974年)参照)が、副生成物の分離が必要な上、反応
で発生する廃棄物の処理が煩雑である。また、後者の方
法では2−アラルキルオキシピリジン誘導体の収率は7
3.8%であり、工業的に有利な製造方法とは言い難
い。
料である2−クロロピリジン類をピリジン類から選択的
に得るのが困難であり、工程全体としては2−アラルキ
ルオキシピリジン誘導体の収率が高いとは言い難い。例
えば2−クロロピリジン類は、ピリジンと塩素を水を希
釈剤として紫外線照射下に気相で反応させて得ることが
できる(特開平6−19794号公報参照)が、この
際、ピリジン環の複数の部位が塩素化された副生成物が
生じるため、分離精製が必要となる。また、2−クロロ
ピリジン類は、ピリジン類を酸化して得られるピリジン
N−オキシド類(テトラヘドロン レターズ(Tetr
ahedron Letters)、1971年、28
07頁参照)を、オキシ塩化リンで塩素化して得ること
もできる(ケミストリー オブヘテロサイクリック コン
パウンズ(Chemistry of Heterocy
clic Compounds)、14巻、補巻2(1
974年)参照)が、副生成物の分離が必要な上、反応
で発生する廃棄物の処理が煩雑である。また、後者の方
法では2−アラルキルオキシピリジン誘導体の収率は7
3.8%であり、工業的に有利な製造方法とは言い難
い。
【0004】しかして、本発明の目的は、2−アラルキ
ルオキシピリジン誘導体を収率よく工業的に有利に製造
し得る方法を提供することにある。
ルオキシピリジン誘導体を収率よく工業的に有利に製造
し得る方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は一般式(I)
目的は一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2お
よびR3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよいアルキル基またはアリール基を表し、
R4は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アル
キルチオ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカル
ボニル基、保護された置換されていてもよいアミノ基、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R2とR3またはR3とR4は一緒になって−(C
H2)n−(式中、nは3または4を表す。)を表して
もよく、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、
シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される2−スルホニルピリジン誘導体(以
下、2−スルホニルピリジン誘導体(I)と略記する)
を塩基の存在下にアラルキルアルコールと反応させるこ
とを特徴とする一般式(II)
いてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2お
よびR3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよいアルキル基またはアリール基を表し、
R4は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アル
キルチオ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカル
ボニル基、保護された置換されていてもよいアミノ基、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R2とR3またはR3とR4は一緒になって−(C
H2)n−(式中、nは3または4を表す。)を表して
もよく、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、
シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される2−スルホニルピリジン誘導体(以
下、2−スルホニルピリジン誘導体(I)と略記する)
を塩基の存在下にアラルキルアルコールと反応させるこ
とを特徴とする一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義の通りであり、R6は置換基を有していてもよいアラ
ルキル基を表す。)で示される2−アラルキルオキシピ
リジン誘導体の製造方法を提供することによって達成さ
れる。
義の通りであり、R6は置換基を有していてもよいアラ
ルキル基を表す。)で示される2−アラルキルオキシピ
リジン誘導体の製造方法を提供することによって達成さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】上記一般式中、R2、R3およびR
4がそれぞれ表すハロゲン原子としては、例えばフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。
4がそれぞれ表すハロゲン原子としては、例えばフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。
【0011】R1、R2、R3、R4およびR5がそれぞれ
表すアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらのア
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ
素原子などのハロゲン原子;水酸基;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル
基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリ
ルオキシ基;ニトロ基などが挙げられる。
表すアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらのア
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ
素原子などのハロゲン原子;水酸基;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル
基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリ
ルオキシ基;ニトロ基などが挙げられる。
【0012】R1、R2、R3、R4およびR5がそれぞれ
表すアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル
基などが挙げられる。また、R5およびR6がそれぞれ表
すアラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチ
ル基などが挙げられる。これらのアリール基およびアラ
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ
素原子などのハロゲン原子;水酸基;メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシル基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ
基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの
三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−メ
トキシフェニル基などのアリール基などが挙げられる。
表すアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル
基などが挙げられる。また、R5およびR6がそれぞれ表
すアラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチ
ル基などが挙げられる。これらのアリール基およびアラ
ルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ
素原子などのハロゲン原子;水酸基;メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシル基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ
基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの
三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−メ
トキシフェニル基などのアリール基などが挙げられる。
【0013】R4が表すアルコキシル基としては、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、フェノキシ基などが挙げられ、アルキルチオ基とし
ては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、
ブチルチオ基などが挙げられ、アシロキシ基としては、
例えばアセトキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイ
ルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基
などの脂肪族または芳香族アシロキシ基などが挙げら
れ、アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカ
ルボニル基などが挙げられ、保護された置換されていて
もよいアミノ基としては、例えばアセチル基、ベンゾイ
ル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基などの保護基で保護された、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基などで置換
されていてもよいアミノ基が挙げられる。
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、フェノキシ基などが挙げられ、アルキルチオ基とし
ては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、
ブチルチオ基などが挙げられ、アシロキシ基としては、
例えばアセトキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイ
ルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基
などの脂肪族または芳香族アシロキシ基などが挙げら
れ、アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカ
ルボニル基などが挙げられ、保護された置換されていて
もよいアミノ基としては、例えばアセチル基、ベンゾイ
ル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基などの保護基で保護された、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基などで置換
されていてもよいアミノ基が挙げられる。
【0014】R5が表すシクロアルキル基としては、例
えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
のハロゲン原子;水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などが挙げられる。
えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
のハロゲン原子;水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などが挙げられる。
【0015】塩基としては、例えば水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水
酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの
アルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸カルシウム、炭酸
バリウムなどのアルカリ土類金属炭酸塩;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素
塩;水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物;ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどの炭素
数1〜5の低級アルコールの金属アルコキシドなどが使
用される。なかでもアルカリ金属水酸化物が好適に用い
られる。塩基の使用量には特別な制限はないが、2−ス
ルホニルピリジン誘導体(I)に対して等モル以上を用
いるのが好ましい。
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水
酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの
アルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸カルシウム、炭酸
バリウムなどのアルカリ土類金属炭酸塩;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素
塩;水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物;ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどの炭素
数1〜5の低級アルコールの金属アルコキシドなどが使
用される。なかでもアルカリ金属水酸化物が好適に用い
られる。塩基の使用量には特別な制限はないが、2−ス
ルホニルピリジン誘導体(I)に対して等モル以上を用
いるのが好ましい。
【0016】アラルキルアルコールとしては、ベンジル
アルコール、p−メチルベンジルアルコール、p−メト
キシベンジルアルコール、p−ニトロベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコールなどが挙げられる。アラルキ
ルアルコールの使用量に特別な制限はないが、収率の点
から2−スルホニルピリジン誘導体(I)に対して1モ
ル倍以上が好ましく、1〜10モル倍の範囲がより好ま
しい。
アルコール、p−メチルベンジルアルコール、p−メト
キシベンジルアルコール、p−ニトロベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコールなどが挙げられる。アラルキ
ルアルコールの使用量に特別な制限はないが、収率の点
から2−スルホニルピリジン誘導体(I)に対して1モ
ル倍以上が好ましく、1〜10モル倍の範囲がより好ま
しい。
【0017】本発明の反応は、溶媒の存在下に行うのが
好ましい。使用する溶媒としては、反応に悪影響を与え
ない限り特に限定されるものではなく、例えばペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルなど
の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエ
タン、ジブチルエーテルなどのエーテル;アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリ
ル;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水
素;ジメチルスルホキシドなどを使用することができ
る。これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよいし2種
類以上を混合して用いてもよい。溶媒の使用量に特別な
制限はないが、本発明の反応系は懸濁状態となるので、
十分な攪拌状態を得るために、溶媒は塩基に対して通常
10重量倍以上の量を用いるのが好ましい。
好ましい。使用する溶媒としては、反応に悪影響を与え
ない限り特に限定されるものではなく、例えばペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルなど
の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエ
タン、ジブチルエーテルなどのエーテル;アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリ
ル;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水
素;ジメチルスルホキシドなどを使用することができ
る。これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよいし2種
類以上を混合して用いてもよい。溶媒の使用量に特別な
制限はないが、本発明の反応系は懸濁状態となるので、
十分な攪拌状態を得るために、溶媒は塩基に対して通常
10重量倍以上の量を用いるのが好ましい。
【0018】反応温度は、50℃〜200℃の範囲が好
ましく、80℃〜120℃の範囲がより好ましい。反応
は、2−スルホニルピリジン誘導体(I)、塩基、アラ
ルキルアルコールおよび溶媒を混合し、該混合懸濁液を
還流した条件下で行うのが特に好ましい。
ましく、80℃〜120℃の範囲がより好ましい。反応
は、2−スルホニルピリジン誘導体(I)、塩基、アラ
ルキルアルコールおよび溶媒を混合し、該混合懸濁液を
還流した条件下で行うのが特に好ましい。
【0019】また、本発明の反応を行うに際し、反応系
に相間移動触媒を添加してもよい。このような相間移動
触媒の例としては18−クラウン−6、15−クラウン
−5などのクラウンエーテル類、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールジブチルエーテルなどのポ
リエーテル類、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、テトラメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリドなどのハロゲン化アンモニ
ウム塩類、テトラフェニルホスホニウムクロリドなどの
ハロゲン化ホスホニウム塩などが挙げられる。相間移動
触媒の添加量に特別な制限はないが、通常は使用する塩
基に対して0.01〜10重量%の範囲が好ましい。
に相間移動触媒を添加してもよい。このような相間移動
触媒の例としては18−クラウン−6、15−クラウン
−5などのクラウンエーテル類、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールジブチルエーテルなどのポ
リエーテル類、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、テトラメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリドなどのハロゲン化アンモニ
ウム塩類、テトラフェニルホスホニウムクロリドなどの
ハロゲン化ホスホニウム塩などが挙げられる。相間移動
触媒の添加量に特別な制限はないが、通常は使用する塩
基に対して0.01〜10重量%の範囲が好ましい。
【0020】このようにして得られた2−アラルキルオ
キシピリジン誘導体は、通常の有機化合物の単離・精製
に用いられる方法により単離・精製することができる。
例えば、反応終了後の反応混合物を水洗し、分離した有
機層を濃縮して粗生成物を得、必要に応じて蒸留、クロ
マトグラフィなどの精製手段により精製することができ
る。また、反応混合物中の不溶物を濾過して除去したの
ち濾液を濃縮し、得られる粗生成物を必要に応じて同様
の精製手段に付すことで精製することもできる。
キシピリジン誘導体は、通常の有機化合物の単離・精製
に用いられる方法により単離・精製することができる。
例えば、反応終了後の反応混合物を水洗し、分離した有
機層を濃縮して粗生成物を得、必要に応じて蒸留、クロ
マトグラフィなどの精製手段により精製することができ
る。また、反応混合物中の不溶物を濾過して除去したの
ち濾液を濃縮し、得られる粗生成物を必要に応じて同様
の精製手段に付すことで精製することもできる。
【0021】なお、本発明において原料である2−スル
ホニルピリジン誘導体(I)は、一般式(III)
ホニルピリジン誘導体(I)は、一般式(III)
【0022】
【化5】
【0023】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義の通りである。)で示されるα,β−不飽和カルボニ
ル化合物と、一般式(IV)
義の通りである。)で示されるα,β−不飽和カルボニ
ル化合物と、一般式(IV)
【0024】
【化6】
【0025】(式中、R5は前記定義の通りである。)
で示されるスルホニルシアニドを反応させることで収率
良く簡便に合成できる。
で示されるスルホニルシアニドを反応させることで収率
良く簡便に合成できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0027】参考例 温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュターク型
水分定量受器および冷却管を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、クロトンアルデヒド8.05g(11
3mmol)およびベンゼンスルホニルシアニド9.1
7g(54.9mmol)を入れ、溶媒としてトルエン
15mlおよびブタノール1.5mlを加え、続いて過
塩素酸リチウム589mg(5.55mmol)を添加
した後、窒素雰囲気下として内温110℃にて攪拌し、
生成する水を分離除去しながら15時間加熱還流した。
この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧
下に留去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させた。この
結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下に冷却した
トルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾
燥し、無色の結晶として、下記の物性を有する2−ベン
ゼンスルホニルピリジン10.8gを得た(純度99
%、ベンゼンスルホニルシアニド基準の収率88.9
%)。
水分定量受器および冷却管を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、クロトンアルデヒド8.05g(11
3mmol)およびベンゼンスルホニルシアニド9.1
7g(54.9mmol)を入れ、溶媒としてトルエン
15mlおよびブタノール1.5mlを加え、続いて過
塩素酸リチウム589mg(5.55mmol)を添加
した後、窒素雰囲気下として内温110℃にて攪拌し、
生成する水を分離除去しながら15時間加熱還流した。
この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧
下に留去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させた。この
結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下に冷却した
トルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾
燥し、無色の結晶として、下記の物性を有する2−ベン
ゼンスルホニルピリジン10.8gを得た(純度99
%、ベンゼンスルホニルシアニド基準の収率88.9
%)。
【0028】融点:90〜91℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm)
δ:7.51-7.62(m,4H), 7.93(t,1H,J=7.9Hz), 8.04-8.1
1(m,2H), 8.21(d,1H,J=7.9Hz), 8.68(d,1H,J=4.0Hz)
δ:7.51-7.62(m,4H), 7.93(t,1H,J=7.9Hz), 8.04-8.1
1(m,2H), 8.21(d,1H,J=7.9Hz), 8.68(d,1H,J=4.0Hz)
【0029】実施例1 温度計、マグネチックスターラ、冷却管およびディーン
シュターク型水分定量受器を装備した内容積30mlの
3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニルピリジン1.
10g(5.02mmol)およびベンジルアルコール
3.24g(30.0mmol)を入れ、溶媒としてト
ルエン10mlを加え、続いて水酸化ナトリウム195
mg(4.88mmol)を添加した後、内温110℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら1時間加熱
還流した。この溶液を室温まで冷却後、グラスフィルタ
ーを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減圧下に濃縮し
て溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質として、
下記の物性を有する2−ベンジルオキシピリジン849
mgを得た(純度99%、収率93.1%)。
シュターク型水分定量受器を装備した内容積30mlの
3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニルピリジン1.
10g(5.02mmol)およびベンジルアルコール
3.24g(30.0mmol)を入れ、溶媒としてト
ルエン10mlを加え、続いて水酸化ナトリウム195
mg(4.88mmol)を添加した後、内温110℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら1時間加熱
還流した。この溶液を室温まで冷却後、グラスフィルタ
ーを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減圧下に濃縮し
て溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質として、
下記の物性を有する2−ベンジルオキシピリジン849
mgを得た(純度99%、収率93.1%)。
【0030】1H−NMRスペクトル (270MHz、CDCl3、TM
S、ppm) δ:5.38(s, 2H), 6.81(dd, 1H, J=1.8Hz, J=
7.7Hz), 6.92(dt, 1H, J=1.8Hz, 7.7Hz), 7.31-7.50(m,
5H), 7.59(dt, J=1.9Hz, J=7.7Hz), 8.18(dd, 1H,J=1.
9Hz, 7.7Hz)
S、ppm) δ:5.38(s, 2H), 6.81(dd, 1H, J=1.8Hz, J=
7.7Hz), 6.92(dt, 1H, J=1.8Hz, 7.7Hz), 7.31-7.50(m,
5H), 7.59(dt, J=1.9Hz, J=7.7Hz), 8.18(dd, 1H,J=1.
9Hz, 7.7Hz)
【0031】実施例2 実施例1と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
ピリジン2.19g(10.0mmol)およびベンジ
ルアルコール3.72g(34.4mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン10mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム425mg(10.6mmol)を添加した後、
内温115℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、グ
ラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減
圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、さらに残
存するベンジルアルコールを留去し、淡黄色の油状物質
として、2−ベンジルオキシピリジン1.76gを得た
(純度99%、収率94.1%)。
ピリジン2.19g(10.0mmol)およびベンジ
ルアルコール3.72g(34.4mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン10mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム425mg(10.6mmol)を添加した後、
内温115℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、グ
ラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減
圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、さらに残
存するベンジルアルコールを留去し、淡黄色の油状物質
として、2−ベンジルオキシピリジン1.76gを得た
(純度99%、収率94.1%)。
【0032】実施例3 実施例1と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
ピリジン2.19g(10.0mmol)およびベンジ
ルアルコール1.85g(17.1mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン10mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム415mg(10.4mmol)を添加した後、
内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら2時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、グ
ラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減
圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、残留物を
カラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油状
物質として、2−ベンジルオキシピリジン1.76gを
得た(純度100%、収率95.1%)。
ピリジン2.19g(10.0mmol)およびベンジ
ルアルコール1.85g(17.1mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン10mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム415mg(10.4mmol)を添加した後、
内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら2時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、グ
ラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、濾液を減
圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、残留物を
カラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油状
物質として、2−ベンジルオキシピリジン1.76gを
得た(純度100%、収率95.1%)。
【0033】実施例4 温度計、マグネチックスターラ、冷却管およびディーン
シュターク型水分定量受器を装備した内容積100ml
の3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニル−5−メチ
ルピリジン9.35g(40.1mmol)およびベン
ジルアルコール7.40g(68.5mmol)を入
れ、溶媒としてトルエン50mlを加え、続いて水酸化
ナトリウム1.63g(40.8mmol)を添加した
後、内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去し
ながら6.5時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷
却後、グラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄
色の油状物質として、下記の物性を有する2−ベンジル
オキシ−5−メチルピリジン7.56gを得た(純度1
00%、収率94.7%)。
シュターク型水分定量受器を装備した内容積100ml
の3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニル−5−メチ
ルピリジン9.35g(40.1mmol)およびベン
ジルアルコール7.40g(68.5mmol)を入
れ、溶媒としてトルエン50mlを加え、続いて水酸化
ナトリウム1.63g(40.8mmol)を添加した
後、内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去し
ながら6.5時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷
却後、グラスフィルターを用いて生成した塩を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮して溶媒などの低沸成分を除去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄
色の油状物質として、下記の物性を有する2−ベンジル
オキシ−5−メチルピリジン7.56gを得た(純度1
00%、収率94.7%)。
【0034】1H−NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm) δ:2.24(s, 3H), 5.34(s, 2H), 6.72(d, 1H, J=
8.4Hz), 7.29-7.42(m, 5H), 7.45(dd, 1H, J=2.0Hz, J=
8.4Hz), 7.97(d, 1H, J=2.0Hz)
ppm) δ:2.24(s, 3H), 5.34(s, 2H), 6.72(d, 1H, J=
8.4Hz), 7.29-7.42(m, 5H), 7.45(dd, 1H, J=2.0Hz, J=
8.4Hz), 7.97(d, 1H, J=2.0Hz)
【0035】実施例5 実施例4と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
−5−クロロピリジン10.1g(39.6mmol)
およびベンジルアルコール16.1g(149mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン50mlを加え、続い
て水酸化ナトリウム1.66g(41.5mmol)を
添加した後、内温110℃にて攪拌し、生成する水を分
離除去しながら5時間加熱還流した。この溶液を水10
0mlで洗浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃縮し
て溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質として、
下記の物性を有する2−ベンジルオキシ−5−クロロピ
リジン7.07gを得た(純度100%、収率81.3
%)。
−5−クロロピリジン10.1g(39.6mmol)
およびベンジルアルコール16.1g(149mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン50mlを加え、続い
て水酸化ナトリウム1.66g(41.5mmol)を
添加した後、内温110℃にて攪拌し、生成する水を分
離除去しながら5時間加熱還流した。この溶液を水10
0mlで洗浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃縮し
て溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質として、
下記の物性を有する2−ベンジルオキシ−5−クロロピ
リジン7.07gを得た(純度100%、収率81.3
%)。
【0036】1H−NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm), δ:5.34(s, 2H), 6.75(d, 1H, J=8.4Hz), 7.25
-7.47(m, 5H), 7.52(dd, 1H, J=2.0Hz, J=8.4Hz), 8.10
(d, 1H, J=2.0Hz)
ppm), δ:5.34(s, 2H), 6.75(d, 1H, J=8.4Hz), 7.25
-7.47(m, 5H), 7.52(dd, 1H, J=2.0Hz, J=8.4Hz), 8.10
(d, 1H, J=2.0Hz)
【0037】実施例6 実施例1と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
−5−ブロモピリジン2.47g(8.29mmol)
およびベンジルアルコール2.70g(25.0mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン12.5mlを加え、
続いて水酸化ナトリウム381mg(9.53mmo
l)を添加した後、内温110℃にて攪拌し、生成する
水を分離除去しながら1時間加熱還流した。この溶液を
水50mlで洗浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃
縮して溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質とし
て、下記の物性を有する2−ベンジルオキシ−5−ブロ
モピリジン1.84gを得た(純度100%、収率8
4.1%)。
−5−ブロモピリジン2.47g(8.29mmol)
およびベンジルアルコール2.70g(25.0mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン12.5mlを加え、
続いて水酸化ナトリウム381mg(9.53mmo
l)を添加した後、内温110℃にて攪拌し、生成する
水を分離除去しながら1時間加熱還流した。この溶液を
水50mlで洗浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃
縮して溶媒などの低沸成分を除去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油状物質とし
て、下記の物性を有する2−ベンジルオキシ−5−ブロ
モピリジン1.84gを得た(純度100%、収率8
4.1%)。
【0038】1H-NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm) δ:5.34(s, 2H), 6.72(d, 1H, J=8.9Hz), 7.31-
7.45(m, 5H), 7.64(dd, 1H, J=8.9Hz, 2.5Hz), 8.21(d,
1H, J=2.5Hz)
ppm) δ:5.34(s, 2H), 6.72(d, 1H, J=8.9Hz), 7.31-
7.45(m, 5H), 7.64(dd, 1H, J=8.9Hz, 2.5Hz), 8.21(d,
1H, J=2.5Hz)
【0039】実施例7 実施例4と同様の反応装置に、2−ベンゼンスルホニル
−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジン10.11g
(35.9mmol)およびベンジルアルコール5.9
8g(55.4mmol)を入れ、溶媒としてトルエン
25mlを加え、続いて水酸化ナトリウム2.15g
(53.8mmol)を添加した後、内温110℃にて
攪拌し、生成する水を分離除去しながら10時間加熱還
流した。この溶液を水100mlで洗浄したのち有機層
を分離し、減圧下で濃縮して溶媒などの低沸成分を除去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
淡黄色の結晶として、下記の物性を有する2−ベンジル
オキシ−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジン7.6
6gを得た(純度100%、収率86.2%)。
−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジン10.11g
(35.9mmol)およびベンジルアルコール5.9
8g(55.4mmol)を入れ、溶媒としてトルエン
25mlを加え、続いて水酸化ナトリウム2.15g
(53.8mmol)を添加した後、内温110℃にて
攪拌し、生成する水を分離除去しながら10時間加熱還
流した。この溶液を水100mlで洗浄したのち有機層
を分離し、減圧下で濃縮して溶媒などの低沸成分を除去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
淡黄色の結晶として、下記の物性を有する2−ベンジル
オキシ−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジン7.6
6gを得た(純度100%、収率86.2%)。
【0040】融点:48〜50℃1 H-NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS, ppm) δ:2.
25(s, 3H), 2.30(s, 3H), 5.37(s, 2H), 7.30-7.46(m,
5H), 7.83(s, 1H)
25(s, 3H), 2.30(s, 3H), 5.37(s, 2H), 7.30-7.46(m,
5H), 7.83(s, 1H)
【0041】実施例8 温度計、マグネチックスターラ、冷却管およびディーン
シュターク型水分定量受器を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニル−5−エチル
ピリジン1.27g(5.14mmol)およびベンジ
ルアルコール0.69g(6.39mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン20mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム0.33g(8.25mmol)を添加した後、
内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら6時間加熱還流した。この溶液を水10mlで2回洗
浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃縮して溶媒など
の低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、淡黄色の油状物質として、下記の物性
を有する2−ベンジルオキシ−5−エチルピリジン1.
06gを得た(純度99%、収率96.0%)。
シュターク型水分定量受器を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、2−ベンゼンスルホニル−5−エチル
ピリジン1.27g(5.14mmol)およびベンジ
ルアルコール0.69g(6.39mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン20mlを加え、続いて水酸化ナト
リウム0.33g(8.25mmol)を添加した後、
内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら6時間加熱還流した。この溶液を水10mlで2回洗
浄したのち有機層を分離し、減圧下で濃縮して溶媒など
の低沸成分を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、淡黄色の油状物質として、下記の物性
を有する2−ベンジルオキシ−5−エチルピリジン1.
06gを得た(純度99%、収率96.0%)。
【0042】1H−NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm), δ:1.21(t, 3H, J=7.9Hz), 2.57(q, 2H, J=7.9
Hz), 5.35(s, 2H), 6.74(d, 1H, J=8.4Hz), 7.30-7.48
(m, 6H), 7.99(d, 1H, J=2.0Hz)
ppm), δ:1.21(t, 3H, J=7.9Hz), 2.57(q, 2H, J=7.9
Hz), 5.35(s, 2H), 6.74(d, 1H, J=8.4Hz), 7.30-7.48
(m, 6H), 7.99(d, 1H, J=2.0Hz)
【0043】
【発明の効果】2−アラルキルオキシピリジン誘導体
を、収率よく工業的に有利に製造し得る方法が提供され
る。
を、収率よく工業的に有利に製造し得る方法が提供され
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
ルキル基またはアリール基を表し、R2およびR3はそれ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよ
いアルキル基またはアリール基を表し、R4は水素原
子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチオ基、
シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、保
護された置換されていてもよいアミノ基、置換基を有し
ていてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2
とR3またはR3とR4は一緒になって−(CH2)n−
(式中、nは3または4を表す。)を表してもよく、R
5は置換基を有していてもよいアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基またはアラルキル基を表す。)で示
される2−スルホニルピリジン誘導体を塩基の存在下に
アラルキルアルコールと反応させることを特徴とする一
般式(II) 【化2】 (式中、R1、R2、R3およびR4は前記定義の通りであ
り、R6は置換基を有していてもよいアラルキル基を表
す。)で示される2−アラルキルオキシピリジン誘導体
の製造方法。 - 【請求項2】 塩基が、アルカリ金属水酸化物、アルカ
リ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土
類金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属
水素化物および低級アルコールの金属アルコキシドから
なる群より選択される請求項1に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10351174A JP2000034281A (ja) | 1998-05-13 | 1998-12-10 | 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12999398 | 1998-05-13 | ||
JP10-129993 | 1998-05-13 | ||
JP10351174A JP2000034281A (ja) | 1998-05-13 | 1998-12-10 | 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000034281A true JP2000034281A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=26465229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10351174A Pending JP2000034281A (ja) | 1998-05-13 | 1998-12-10 | 2−アラルキルオキシピリジン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000034281A (ja) |
-
1998
- 1998-12-10 JP JP10351174A patent/JP2000034281A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090421 |