JP2000034087A - マンコンベアの乗客監視方法および装置 - Google Patents

マンコンベアの乗客監視方法および装置

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JP2000034087A
JP2000034087A JP10203481A JP20348198A JP2000034087A JP 2000034087 A JP2000034087 A JP 2000034087A JP 10203481 A JP10203481 A JP 10203481A JP 20348198 A JP20348198 A JP 20348198A JP 2000034087 A JP2000034087 A JP 2000034087A
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image
passenger
conveyor
monitoring
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政雄 ▲高▼藤
Masao Takato
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Kenichi Yamashita
健一 山下
Hisao Chiba
久生 千葉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗客のハンドレールからの乗り出しや、乗降
口付近での乗客の滞留の検出をできるだけ少ないカメラ
で精度良く行うこと。 【解決手段】 マンコンベア2の乗降口付近およびマン
コンベア本体を撮影したカメラ1から取り込まれた画像
に対して画像処理部300で各種画像処理を行い、前記
画像処理部300の出力データに対して、カメラ1の視
野に依存して異常の判定しきい値を変えて異常判定を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンコンベアの乗
客監視方法および装置に係り、特に、乗客の行動状態を
検出し、その結果に基づいて案内、表示、制御を行う監
視方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗客を乗せて搬送するマンコンベアは、
一般に、現場には監視員がいない無人状態で運転され
る。ところが、この種のコンベアでは、手摺からその外
側に身を乗り出したり、乗降口付近に乗客が滞留するこ
とがあり得る。そのため、乗客を監視し、必要に応じて
警報を出力することが行なわれている。
【0003】例えば、乗り出しに関する技術としては、
手摺に沿って、その外側空間における乗客のはみ出し
を、光電センサ、赤外線センサ等のスイッチを設けて、
乗客のはみ出しを検知するものがある(特開平9−30
1665号公報、特開平8−81171号公報、特開昭
63−252896号公報、特開昭63−74887号
公報)。また、ハンドレールに加わる荷重を検知して、
乗り出しを検知するものがある(特開平2123093
号公報)。
【0004】一方、乗降口付近の乗客の監視を行う技術
としては、例えば、マンコンベア上の乗客とマンコンベ
ア乗降口付近の乗客を撮像し、乗客を含む画像を時系列
的に並べて、その乱れを検出することにより、乗客の転
倒などの現象を検知することが開示されている(特開平
5−319762号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、乗り
出しに関しては、センサを配置して検出することが行わ
れている。ところが、マンコンベアは、それを設置する
建造物における構造の都合から、種々の設置条件があ
り、それに合わせて、センサ類を設置することは、手間
がかかる共に、処理回路等との接続に際しても、多数の
信号線を長い距離引き回す必要がある等の問題がある。
【0006】また、従来の乗り出しセンサでは、乗降口
の滞留は監視できず、乗降口の滞留に関しては、別途設
備を設ける必要がある。このため、乗り出しおよび滞留
がそれぞれ別系統の手段で監視されることとなる。その
結果、設備もそれぞれ独立に設ける必要があり、また、
処理もそれぞれ独立に行う必要がある。特に、多数のマ
ンコンベアが設置される建造物の場合に、乗り出しおよ
び滞留に関するそれぞれの設備を用意することは、コス
ト的にも負担が大きいという問題がある。
【0007】本発明の第1の目的は、カメラの画像を処
理することにより、マンコンベアにおける乗り出し検出
ができるようにしたマンコンベアの乗客監視方法および
装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、カメラの画
像を処理することで、乗り出し検出、および/または乗
客の滞留検出の両者ができるようにしたマンコンベアの
乗客監視方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の態様によれば、マンコンベア
における乗客の状態を監視する装置において、マンコン
ベアと乗客とを撮影するカメラを有し、該カメラで撮影
された画像を取り込む画像入力手段と、前記画像入力手
段により取り込まれた画像を用いて上記乗客の状態を監
視するための領域を設定する処理領域設定手段と、処理
領域内のマンコンベアのハンドレールからの乗り出しを
検出する乗り出し検出手段とを備え、前記乗り出し検出
手段は、ハンドレールに沿って設定された領域における
物体を表す画像を検出し、この画像について、予め定め
たしきい値と比較して、乗り出しか否かを判定すること
を特徴とするマンコンベアの乗客監視装置が提供され
る。
【0010】本発明は、前記カメラの視野の設置位置に
対応して異常判定のしきい値を変える構成とすることが
できる。
【0011】また、本発明は、前記カメラの視野の中心
軸を、マンコンベアの両側のハンドレール間の中心付
近、マンコンベアのハンドレール上、ハンドレールと背
景の境界部、および、ハンドレールのすぐ外側のいずれ
かに設定したカメラからの画像情報を当該装置の入力情
報とする構成とすることができる。
【0012】さらに、本発明は、前記カメラの視野の中
心軸を隣接する2台のマンコンベアのハンドレール間に
設定したカメラからの画像情報を当該装置の入力情報と
する構成とすることもできる。
【0013】前記第1の目的を達成するため、本発明の
第2の態様によれば、マンコンベアと、その上の乗客と
をカメラにより撮影した画像を用いて乗客の状態を監視
する方法において、前記カメラにより撮影された画像を
取り込むステップと、前記マンコンベアの画像につい
て、前記乗客の状態を監視するための領域を設定するス
テップと、処理領域内のハンドレールからの乗り出しを
検出するステップとを有し、前記乗り出し検出ステップ
は、ハンドレールにそって設定された領域における物体
を表す画像を検出し、この画像について、予め定めたし
きい値と比較して、乗り出しか否かを判定することを特
徴とするマンコンベアの乗客監視方法が提供される。
【0014】前記第1の目的を達成するため、本発明の
第3の態様によれば、マンコンベアと、その上の乗客と
をカメラにより撮影した画像を用いて乗客の状態を監視
する方法において、前記カメラにより撮影された画像を
取り込むステップと、指定された領域内における、ハン
ドレールからの乗り出しを検出するステップとを有し、
カメラの視野を、垂直方向はマンコンベアの天井付近か
らマンコンベア本体を含み、乗降口の床板を含むように
設定し、前記乗り出し検出ステップは、ハンドレールに
そって設定された領域における物体を表す画像を検出
し、この画像について、予め定めたしきい値と比較し
て、乗り出しか否かを判定することを特徴とするマンコ
ンベアの乗客監視方法が提供される。
【0015】前記第1の目的を達成するための本発明の
第4の態様によれば、同一階床で、それぞれについて乗
り降りのいずれかが行なわれるマンコンベアが複数台配
置されている場合における乗客の状態を監視する装置に
おいて、マンコンベアと乗客とを撮影するカメラを有
し、該カメラで撮影された画像を取り込む画像入力手段
と、前記画像入力手段により取り込まれた画像に基づい
て、指定された乗り出し検出領域における画像の変化に
基づいて、ハンドレールからの乗客の乗り出しを検出す
る乗り出し検出手段とを備え、前記カメラは、同一階床
で隣接して、それぞれ乗り降りのいずれかを行う複数の
乗降口と、対応する乗降口から乗り降りのいずれかを行
う複数のマンコンベア、少なくとも、一方の全部と、他
方の一部とを視野に含む位置に設置されることを特徴と
するマンコンベアの乗客監視装置が提供される。
【0016】また、前記第2の目的を達成するため、本
発明の第5の態様によれば、マンコンベアにおける乗客
の状態を監視する装置において、マンコンベアと乗客と
を撮影するカメラを有し、該カメラで撮影された画像を
取り込む画像入力手段と、前記画像入力手段により取り
込まれた画像に基づいて、指定された乗り出し検出領域
における画像の変化に基づいて、ハンドレールからの乗
客の乗り出しを検出する乗り出し検出手段と、前記マン
コンベアの乗り口および降り口の少なくとも一方におけ
る乗客の滞留を検出する手段を備え、前記カメラは、マ
ンコンベアと、その乗り口および降り口のうち、滞留を
検出すべき口とを視野に含む位置に設置されることを特
徴とするマンコンベアの乗客監視装置が提供される。
【0017】ここで、前記カメラは、垂直方向(マンコ
ンべア進行方向)の画角が70度以上あるレンズを装着
する構成とすることができる。
【0018】前記第2の目的を達成するため、本発明の
第6の態様によれば、前述した第2および第3の各態様
において、前記カメラにより撮像された画像から乗客を
示す画像を抽出して、この画像の存在継続状態を監視す
ることにより、前記マンコンベアの乗降口での乗客の滞
留を検出することを特徴とするマンコンベアの乗客監視
方法が提供される。
【0019】また、本発明は、カメラの視野を、マンコ
ンベアの天井付近からマンコンベア本体を含むと共に、
乗降口の床板を含むように設定したカメラからの画像情
報を当該装置の入力情報とし、その画像情報を処理する
ようにしたものである。
【0020】さらにまた、本発明は、垂直方向(マンコ
ンべア進行方向)の画角が70〜105度の範囲内にあ
るカメラのレンズを装着したカメラからの画像情報を当
該装置の入力情報とし、その画像情報を処理するように
したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明のマンコンベア乗客監視装
置の全体構成を示すブロック図である。
【0023】図1に示すように、本発明の乗客監視装置
は、その基本構成として、カメラと、画像処理装置30
aとを有する。図1に示す例では、マンコンベア2a、
2b、2cが、順次配列され、それぞれのコンベアにつ
いて、監視が行われる例を示している。
【0024】そのため、図1の例では、複数箇所のそれ
ぞれにおいて監視を行うための複数台のカメラ1a、1
b、1cと、各カメラ1a、1b、1cごとに設けられ
る、複数台の画像処理装置30a、30b、30cとが
配置される。なお、図1では、マンコンベア2a、2
b、2cは、下から上に乗客を移動させるものである。
したがって、マンコンベア2c、2b、2aの順に下か
ら上に配列される。そして、マンコンベア2a、2bが
同一階床で、また、マンコンベア2b、2cが同一階床
で、それぞれ乗り降りのいずれかが行なわれるよう配置
されている。
【0025】そのため、前記カメラ1a、1bは、同一
階床で隣接して、それぞれ乗り降りのいずれかを行う複
数の乗降口と、対応する乗降口から乗り降りのいずれか
を行う複数のマンコンベアの、少なくとも、一方の全部
と、他方の一部とを視野に含む位置に設置される。
【0026】また、図1の例では、複数台のマンコンベ
アを1台ずつ順次配列した例を示しているが、もちろ
ん、これに限定されない。例えば、複数台が並列される
こともある。さらに、上から下に向かうマンコンベアが
逆並列に配置されることもある。
【0027】カメラ1a、1b、1cは、マンコンベア
2a、2b、2cの乗り口および降り口をそれぞれ撮影
している。昇りマンコンベアであるとすると、カメラ1
aは、マンコンベア2a本体およびその乗り口と、マン
コンベア2bの降り口とを撮影する。カメラ1bは、マ
ンコンベア2bの本体およびその乗り口と、マンコンベ
ア2cの降り口とを撮影する。カメラ1cは、マンコン
ベア2cの本体およびその乗り口を撮影する。カメラ1
a、1b、1cで撮影した画像は、画像処理装置30
a、30b、30cにそれぞれ入力される。
【0028】画像処理装置30a、30b、30cは、
取り込まれた画像を処理する画像処理部300、装置全
体の制御や画像処理部300の結果を処理するCPU3
30、CPU330のプログラムおよびデータを記憶す
るメモリ332と、対話的に処理領域等を設定するため
の入力装置(マウス)340と、マンコンベア制御装置
21との情報の受け渡しを行うインタフェース部331
とを備える。以下、画像処理装置30aの動作内容を中
心に説明するが、画像処理装置30b、30cも同様に
動作する。
【0029】画像処理部300は、カメラ1aからの画
像をディジタル信号に変換するA/D変換機301と、
画像を蓄積する画像メモリ302と、画像メモリに蓄積
される画像を表示するためアナログ信号に変換するD/
A変換器307とを画像の入出力部として有する。ま
た、画像の処理を行う処理回路系として、二つの画像の
差分を求める演算を行う画像間演算回路303と、多値
画像を2値画像に変換する2値化回路304と、画素分
布を求めるヒストグラム処理回路305およびヒストグ
ラムメモリ306とを有する。
【0030】ヒストグラム処理回路305は、具体的に
は、例えば、図13に示すような論理演算ユニット30
51と、このユニット3051にデータを取り込むため
のラッチ3052と、セレクタ3053,3054およ
び3056と、レジスタ3055および3057とを備
える。また、ヒストグラムメモリ306は、メモリ本体
3061を有する。本実施の形態では、ヒストグラム処
理回路305およびヒストグラムメモリ306を、x軸
への画像累積とy軸への画像累積とのため、二組備えて
いる。もちろん、一組でx、yのそれぞれに用いるよう
にしてもよい。ヒストグラム処理回路305は、論理演
算ユニット3051により、x軸、y軸のそれぞれの画
素について、累積加算を行って、累積値を求める。
【0031】CPU330には、インタフェース部33
1を介してマンコンベア制御装置21aおよび21bが
接続される。マンコンベア制御装置21a、21bは、
マンコンベア2aおよび2bの運転をそれぞれ制御する
と共に、警告、案内等を放送する機能を有する。そのた
め、スピーカ22a、22bがそれぞれ対応して接続さ
れる。また、インタフェース部331には、マウス34
0、カメラ1aが接続される。
【0032】カメラ1aで撮影した画像は、画像処理装
置30aに入力される。画像処理装置30aは、撮影さ
れた画像信号を取り込み、A/D変換器301によっ
て、例えば、128階調の濃度データに変換して、画像
メモリ302に記憶する。なお、カラーカメラの場合に
は、3組のA/D変換器により、R、G、Bの各色成分
毎に画像メモリ302に記憶する。
【0033】さらに、該画像処理部300は、CPU3
30の指令に基づいて、画像メモリ302のデータを用
いて、画像間演算、2値化、ヒストグラム処理等をそれ
ぞれ、画像間演算回路303、2値化回路304、ヒス
トグラム処理回路305等で処理し、必要に応じて処理
結果、入力画像等をD/A変換器307によって画像信
号に変換してモニタ350に表示する。なお、ヒストグ
ラムメモリ306は、画像の投影分布、濃度頻度分布等
を記憶するためのメモリである。
【0034】CPU330は、メモリ332を用いて、
画像処理部300の処理結果に基づいて乗客の乗り出し
および滞留の各事象の有無を判定するとともに、事象の
発生したマンコンベア制御装置21aまたは21bに事
象発生の情報、すなわち、当該マンコンベアが注意すべ
き対象であることを喚起する情報をインタフェース部3
31を介して伝送する。マンコンベア制御装置21は、
送られてきた事象の内容によりマンコンベアの停止や案
内装置22による案内、表示等を行う。
【0035】図2に、本発明による乗り出し検出、滞留
検出の原理を概念的に示す。図2の場合には、視野の中
心軸をマンコンベアの両側のハンドレール間の中心付近
で乗降口の上部に設定したカメラから、マンコンベア本
体および乗降口付近を見た図を示している。マンコンベ
アの左側ハンドレール23L、右側ハンドレール23
R、踏板28がある。乗客20aが左側ハンドレール2
3Lから乗り出しており、乗客20bが乗り口付近でう
ろうろしている。
【0036】乗客のハンドレールからの乗り出し、およ
び、幼児等のインレット付近でのいたずら、うろつき等
による滞留を検出するために、本実施の形態では、乗り
出し候補検出線24L、24R、滞留監視領域27を予
め設定しておく。設定は、例えば、本監視装置の設置者
あるいは監視員等が、マウス340等を用いて乗り出し
候補検出線24L、24R、滞留監視領域27を設定入
力することで行うことができる。なお、乗り出し監視領
域26L、26Rは乗り出し候補検出線24L、24R
を基に自動的に設定される。また、乗り出し候補検出線
24L、24R、および、滞留監視領域27は、取り込
んだ画像を処理して、自動的に設定することも可能であ
る。
【0037】次に、本発明の実施の形態について、図3
を参照して説明する。図3は本発明の動作を示す処理フ
ローである。図3において、ステップ200〜ステップ
215までは、準備のための処理である。すなわち、こ
こまでの処理により、前記画像入力手段により取り込ま
れた画像を用いて上記乗客の状態を監視するための領域
を設定する処理領域設定手段が実現される。この処理が
行われた後、通常の運用における処理(ステップ220
〜ステップ250)が実行される。ここで、ステップ2
20〜ステップ245までは、画像処理装置30aでの
処理である。すなわち、マンコンベアと乗客とを撮影す
るカメラを有し、該カメラで撮影された画像を取り込む
画像入力手段と、処理領域内のマンコンベアのハンドレ
ールからの乗り出しを検出する乗り出し検出手段と、マ
ンコンベアの乗り口および降り口のいずれかにおける乗
客の滞留を検出する手段が実現される。また、ステップ
250は、マンコンベア制御装置21での処理である。
【0038】まず、画像処理装置30aが起動される
と、画像メモリ302、ヒストグラムメモリ306のク
リア等の画像処理部300の初期化を行う(ステップ2
00)。次に、カメラ1からの画像を取り込む(ステッ
プ205)。この画像を基に、乗り出し候補検出線24
L、24R、および滞留監視領域27を設定し、それら
の情報をメモリ332に記憶する(ステップ210)。
これらの設定は、例えば、マウス340を用いて人が対
話的に選択あるいは設定するか、本装置が自動的にマン
コンベアのステップ(踏板)領域を抽出し、カメラ位置
タイプを決定し、そのタイプをメモリ332に記憶する
と共に、乗り出し候補検出線24L、24Rおよび滞留
監視領域27を設定することで行うことができる。
【0039】次に、背景画像を取り込み、画像メモリ3
02に記憶し(ステップ215)、監視を開始する。
【0040】監視開始以降は、まず、カメラ1から現在
の画像を一定周期、例えば、300msで取り込み(ス
テップ220)、あらかじめ画像メモリ302に記憶し
てある背景画像との間で、差分処理を画像間演算回路3
03に実行させる。その差分結果を2値化回路304で
「1」および「0」の値からなる2値画像に変換する
(ステップ225)。マンコンベアに人が乗車したり、
乗り口に人が存在する場合には、無人である背景とは異
なるため、人の画像を示す画像が差分として検出され
る。2値化回路304は、この差分を2値化する。2値
化は、例えば、ある一定の濃度以上の濃度の画素を
「1」とし、それ未満の濃度の画素を「0」とすること
により行う。
【0041】乗り出し検出処理では、CPU330が、
前記2値画像を用いて乗り出し候補検出線24Lを横切
る物体(画像)が存在するかチェックする。横切る場合
は、その切断線29の長さがある一定値以上の場合に、
該切断線に対応してハンドレール23Lの外側に向かっ
て該切断線29を含む判定領域25を設定して乗り出し
候補とし、該領域25内の物体の切断線29からの物体
の存在長Lを求める(ステップ230)。具体的には、
該領域25内の値「1」の部分をヒストグラムメモリ3
06とヒストグラム処理回路305とを用いてx軸に投
影し、x軸投影分布(画素分布)を求める。実際には、
各x座標に対応する画素数の値が各x座標に対応したヒ
ストグラムメモリ306に格納される。CPU330
は、この画素数がしきい値N-th以上である部分が候補
領域25の右端(右のハンドレールからの乗り出しの場
合は左端)から連続して続く物体の存在長Lを求める。
【0042】また、滞留検出処理では、CPU330
は、前記2値画像をヒストグラム処理回路305に入力
し、ヒストグラムメモリ306を用いて、滞留監視領域
27内の物体の面積Sを求め、該面積が一定値S-th
(人物が存在すると考えられる値)以上となっている継
続時間Tを求める(ステップ235)。面積Sは、ヒス
トグラムメモリ306において選られるx軸に投影され
る画素数、または、y軸に投影される画素数の累積によ
り求めることができる。前記面積Sが求められた物体
(画像)が継続して存在する時間である継続時間Tは、
例えば、画像取り込み周期と、面積がS-th以上の状態
が継続する画像取り込み回数とから求めることができ
る。
【0043】そして、前記存在長Lと、継続時間Tと
を、ステップ210で設定済みの対応する異常判定しき
い値L-th、T-thとそれぞれ比較することにより、異常
事象が発生したかどうか判断する(ステップ240)。
すなわち、注意すべき対象である異常事象が発生してい
なければ、ステップ220に戻り、異常が発生していた
ら、異常内容に対応した信号を関係するマンコンベア制
御装置21に送る(ステップ245)。
【0044】マンコンベア制御装置21は、送られてき
た異常内容信号に基づき案内装置22により音声や表示
などの案内を行うとともに必要があれば、停止・減速等
のマンコンベア2の制御を行い(ステップ250)、C
PU330に処理を戻す。すなわち、ステップ220の
監視状態に戻る。
【0045】次に、入力画像とカメラ視野の関係を図
4、図5を用いて説明する。図4(a)はカメラ1の視
野の中心軸1oをマンコンベア2の両側のハンドレール
23L,23R間の中心付近に設定した場合を示す。図
4(b)は、カメラ1の視野の中心軸1oをマンコンベ
ア2のハンドレール23L上に設定した場合を示し、図
5(e)は、カメラ1の視野の中心軸1oをマンコンベ
ア2のハンドレール23R上に設定した場合を示す。図
4(c)/図5(f)は、カメラ1の視野の中心軸1o
をマンコンベア2のハンドレール23L/23Rのすぐ
外側に設定した場合を示し、図4(d)はカメラ1の視
野の中心軸1oを隣接する2台のマンコンベア2のハン
ドレール23R,23L間に設定した場合を示し、図5
(g)は2台のカメラ1L、1Rの視野の中心軸1oを
それぞれマンコンベア2の左右のハンドレール23L、
23R上に設定した場合を示し、図5(h)は3台のカ
メラ1L、1M、1Rの視野の中心軸1oをそれぞれマ
ンコンベア2L、2Rの左右のハンドレール23L、2
3R(23L、23R)上および隣接する2台のマンコ
ンベア2L、2Rのハンドレール23L、23R間に設
定した場合をそれぞれ示す。
【0046】図4(a)に示すように設置した1台のカ
メラからの画像により左右のハンドレールからの乗り出
しをある程度の精度で検出できる。図4(b)、
(c)、および、図5(e)または図5(f)に示すよ
うに設置した1台のカメラからの画像によりカメラの視
野の中心軸1oに近い側のハンドレールからの乗り出し
は極めて高い精度で検出できるが、反対側(遠い側)の
ハンドレールからの乗り出しの検出精度は低くなる。
【0047】左右両側のハンドレールからの乗り出しを
極めて高精度に検出するには図5(g)に示すように2
台のカメラ1L、1Rを用いて該カメラ1L、1Rの視
野の中心軸1oを両側のハンドレール上またはハンドレ
ールと背景の境界部またはハンドレールのすぐ外側に設
定しなければならない。
【0048】図4(d)に示すように設置した1台のカ
メラからの画像により左側マンコンベア2Lの右側のハ
ンドレール23Rからの乗り出しおよび右側マンコンベ
ア2Rの左側のハンドレール23Lからの乗り出しは極
めて高い精度で検出できるが、図4(b)、(c)、図
5(e)、(f)と同様に、それぞれ反対側(左側マン
コンベア2Lの左側のハンドレール23L、右側マンコ
ンベア2Rの右側のハンドレール23R)からの乗り出
しの検出精度は低くなる。
【0049】4本全てのハンドレールからの乗り出しを
極めて高精度に検出するには、図4(h)に示すよう
に、3台のカメラ1L、1M、1Rの視野の中心軸1o
を4本のハンドレール上またはハンドレールと背景の境
界部またはハンドレールのすぐ外側に設定しなければな
らない。
【0050】よって、監視対象となるマンコンベアの配
列タイプ(複列交差形、平行乗継ぎ形、単列乗継ぎ形、
単列重ね形等)、要求される検出精度、コスト等に依存
して、上記図4(a)〜図5(h)、あるいは、これら
を組み合せたカメラの設置位置を選択し、選択されたカ
メラの設置位置の画像を取り込むことになる。
【0051】次に、カメラの設置位置に依存した異常判
定しきい値について、乗り出し検出を例に説明する。図
4(a)〜図5(h)に示す8種類の設置位置の場合の
乗り出し判定のための物体存在長Lのしきい値(L-t
h)を、それぞれ図6(a)〜図7(h)に示す。監視
対象に対してカメラの設定位置を(a)〜(h)のどの
タイプにするかは、マンコンベアを設置する顧客の要望
に依存する。
【0052】図6(a)〜図7(h)に示すように、物
体存在長Lのしきい値(L-th)は、カメラの台数およ
び設置位置に対応して、左右のハンドレールに対して、
等しい長さ、非対称の長さのように設定される。例え
ば、図6(a)、図7(e)および図7(f)の場合に
は、しきい値(L-th)は、同じ長さに設定される。ま
た、その他の場合には、カメラの位置に応じて、カメラ
から遠い側のハンドレールのしきい値(L-th)を長
く、カメラから近い側のハンドレールのしきい値(L-t
h)を短くするように設定してある。
【0053】タイプ毎に乗り出し検出の処理が異なる
と、そのタイプに合わせて乗り出し検出手段を用意する
ことも、途中でのカメラ位置の変更に対応することも大
変になる。そこで、どのタイプであっても同一処理によ
り乗り出し検出ができることが望ましい。
【0054】これを実現するための一つの手段は、本発
明において、設置者あるいは監視員等があらかじめマウ
ス340を用いて、カメラ設置台数(1〜3)、およ
び、カメラ位置タイプ((a)〜(h))を指定し、そ
れらを図8(a)〜(c)に示すように、テーブル31
および32としてそれぞれメモリ332に記憶する。図
8(c)に示す、カメラ位置タイプと乗り出ししきい値
との関係は、図6(a)〜図7(h)に示すものに対応
している。
【0055】なお、設置者あるいは監視員等がなにも指
定しなければ、図8(a)および(b)に示すように、
標準値(デフォールト値)として、カメラ台数=1、カ
メラ位置タイプ=(a)となる。また、図8(c)に示
すように、タイプに依存したしきい値をテーブル33と
して、あらかじめメモリ332に記憶しておく。異常判
定(図3におけるステップ240)では、記憶されたタ
イプに依存したしきい値を、テーブル31、32、33
を参照して、メモリ332から読み出し、該しきい値を
用いて判定する。
【0056】これを実現するための別の手段は、本監視
装置の設置者あるいは監視員等があらかじめマウス34
0を用いてカメラ位置タイプを指定するのではなく、カ
メラから取り込んだ画像から自動的にカメラ位置タイプ
を決定し、タイプに依存したしきい値を選択し判定する
ものである。具体的にな処理方法を図9に示す。
【0057】以下、自動的に異常判定のしきい値を決定
する処理210(図3参照)について図9、図10、図
11を用いて説明する。
【0058】図9は、現在時刻をtとしたときに、時刻
t−2、時刻t−1、時刻tと、マンコンベア2の踏板
28が上方に移動している様子を模式的に表している。
【0059】異常判定のしきい値を決定する処理210
は、現在時刻tの入力画像502を取り込み、画像メモ
リ302に記憶するとともに、画像間演算回路303を
用いて、前回(時刻t−1)に取り込んで画像メモリ3
02に記憶してある画像501と、今回(時刻t)取り
込んだ画像502との間で差分処理をした後、2値化回
路304を用いて2値化し、差分2値画像504を得
る。そして、得られた差分2値画像504と、前回(時
刻t−1)、入力画像500、501を用いて同様の手
順ですでに得られている累積画像506とを、画像間演
算回路303を用いて論理和演算することにより新たな
累積画像507を得る。
【0060】以上の処理を数十回程繰り返すことによ
り、マンコンベア2のステップ(踏板)領域40を含む
累積画像508が得られる。
【0061】なお、画像503〜508は、いずれも2
値画像であり、白い部分が値「0」、黒い部分が値
「1」を表している。実際には、ステップ領域以外に細
かなノイズも多く含まれるが、一番面積の大きな領域の
みを抽出することによりステップ(踏板)領域40が得
られる。ステップ(踏板)領域40はほぼ軸対象の形状
をしており、ヒストグラム処理回路305およびヒスト
グラムメモリ306を用いてx軸投影分布を求めること
により、該領域40の中心軸座標Xc41が求まる。該
座標41と画面のx軸中心座標45とを比較することに
より、両者の位置関係からカメラ位置タイプを決定する
ことができ、テーブル32にそのタイプを設定する。
【0062】図10(a)〜図11(h)は、各カメラ
位置タイプに対応したステップ(踏板)領域40の中心
軸座標Xcと画面のx軸中心座標45との位置関係を示
す。なお、タイプ(d)および(h)は、カメラ台数に
よって該タイプが決定される。乗り出し候補検出線24
L、24Rからの物体存在長Lのしきい値は、カメラの
設置タイプに依存して、次に示す関係を有する値にな
る。なお、符号は、図6(a)〜図7(h)、図8に示
す例と同じである。
【0063】
【数1】
【0064】
【数2】
【0065】図12は、カメラの垂直方向の視野を説明
する図である。乗り出し検出および滞留検出の両方を1
台のカメラからの画像で実現するためには、マンコンベ
アの乗降口付近からマンコンベア本体が天井付近まで映
らなければならない。そのためには、カメラの垂直方向
の画角として70度以上必要がある。70度未満になる
と、カメラの設置位置をマンコンベアから離す必要があ
り、滞留監視領域27外の物体が視野に入ってきて、監
視対象物体が影響を受けやすくなる。
【0066】図12において、カメラ1aの画角θ-a
は70度程度、カメラ1bの画角θ-bは90度程度、カ
メラ1cの画角θ-cは105度程度の場合を示してい
る。マンコンベアの乗降口付近からマンコンベア本体が
天井付近まで映るようにするために、カメラ1aはマン
コンベアから少し離れた位置に、カメラ1bはマンコン
ベアの乗降口のほぼ真上の位置に、カメラ1cはマンコ
ンベアに少し近づいた位置に設定される。さらに広角の
レンズを用いる場合はカメラはマンコンベア本体の上の
天井あるいは天井近くに設置される。
【0067】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、カメラの視野の中心軸をマンコンベアのハンドレー
ル上またはハンドレールと背景の境界部またはハンドレ
ールのすぐ外側、あるいは2台のマンコンベアの中間部
のどこに設定しても、カメラからの画像を処理してカメ
ラの設定位置を自動的に検出し、カメラの設定位置に対
応した異常判定しきい値を自動選択することにより、高
精度の乗り出し検出ができるという効果がある。すなわ
ち、本発明によれば、カメラの台数および設置位置に応
じて、乗り出しの検出のしきい値を変えて、それぞれに
適した状態で、乗客監視が行える。
【0068】また、本発明によれば、乗り出し検出領域
および滞留検出領域を指定して設定することにより、処
理領域内のハンドレールからの乗り出しおよび乗降口付
近での人物の滞留の検出を1台のカメラできるという効
果がある。
【0069】また、カメラの視野の中心軸をマンコンベ
アの両側のハンドレール間の中心付近に設定したカメラ
からの画像情報を処理することにより、1台のマンコン
ベア当たり1台のカメラで乗り出し検出ができるという
効果がある。
【0070】また、カメラの視野の中心軸を隣接する2
台のマンコンベアのハンドレール間に設定したカメラか
らの画像情報を処理することにより、2台のマンコンベ
ア当たり1台のカメラで乗り出し検出ができるという効
果がある。
【0071】また、カメラの垂直方向の視野をマンコン
ベアの天井付近からマンコンベア本体を含み、乗降口の
床板を含むように設定したカメラからの画像情報を処理
することにより、1台ないし2台のマンコンベアのハン
ドレールからの乗り出し検出と乗降口付近の滞留検出が
1台のカメラでできるという効果がある。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、カメラの画像を処理す
ることにより、マンコンベアにおける乗り出し検出がで
きる。
【0073】また、本発明によれば、カメラの画像を処
理することで、乗り出し検出、および/または乗客の滞
留検出の両者ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体構成を示す説明図である。
【図2】 本発明のマンコンベア監視領域を示す説明図
である。
【図3】 本発明の監視処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図4】 (a)〜(d)はカメラの設定位置を示す説
明図である。
【図5】 (e)〜(h)はカメラの設定位置を示す説
明図である。
【図6】 (a)〜(d)はカメラ設定位置と監視領域
との関係を示す説明図である。
【図7】 (e)〜(h)はカメラ設定位置と監視領域
との関係を示す説明図である。
【図8】 (a)、(b)、(c)はカメラ台数、指定
カメラ位置、カメラ位置タイプと乗り出ししきい値との
関係を示す説明図である。
【図9】 本発明のステップ領域抽出の説明図である。
【図10】 (a)〜(d)は本発明のステップ領域と
画面の中心軸との位置関係を示す説明図である。
【図11】 (e)〜(h)は本発明のステップ領域と
画面の中心軸との位置関係を示す説明図である。
【図12】 カメラの垂直方向の視野および設定位置と
の関係を示す説明図である。
【図13】 ヒストグラム処理回路およびヒストグラム
メモリの構成の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c…カメラ、2a、2b、2c…マンコ
ンベア、30a、30b、30c…画像処理装置、21
a、21b、21c…マンコンベア制御装置、22a、
22b、22c…案内装置、23L、23R …ハンド
レール、100…画像処理部、350…モニタ、332
…メモリ、330…CPU、331…インタフェース
部、340…マウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛田 敏光 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 山下 健一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 千葉 久生 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 Fターム(参考) 3F321 EA01 EB07 EC06 GA28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンコンベアにおける乗客の状態を監視
    する装置において、 マンコンベアと乗客とを撮影するカメラを有し、該カメ
    ラで撮影された画像を取り込む画像入力手段と、 前記画像入力手段により取り込まれた画像を用いて上記
    乗客の状態を監視するための領域を設定する処理領域設
    定手段と、 処理領域内のマンコンベアのハンドレールからの乗り出
    しを検出する乗り出し検出手段とを備え、 前記乗り出し検出手段は、ハンドレールに沿って設定さ
    れた領域における物体を表す画像を検出し、この画像に
    ついて、予め定めたしきい値と比較して、乗り出しか否
    かを判定することを特徴とするマンコンベアの乗客監視
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の監視装置において、 前記カメラの視野の設置位置に対応して異常判定のしき
    い値を変えることを特徴とするマンコンベアの乗客監視
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の監視装置において、 前記カメラの視野の中心軸をマンコンベアの両側のハン
    ドレール間の中心付近に設定したカメラからの画像情報
    を当該装置の入力情報とすることを特徴とするマンコン
    ベアの乗客監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の監視装置において、 前記カメラの視野の中心軸を、マンコンベアのハンドレ
    ール上、ハンドレールと背景の境界部、および、ハンド
    レールのすぐ外側のいずれかに設定したカメラからの画
    像情報を当該装置の入力情報とすることを特徴とするマ
    ンコンベアの乗客監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の監視装置において、 前記カメラの視野の中心軸を隣接する2台のマンコンベ
    アのハンドレール間に設定したカメラからの画像情報を
    当該装置の入力情報とすることを特徴とするマンコンベ
    アの乗客監視装置。
  6. 【請求項6】 マンコンベアにおける乗客の状態を監視
    する装置において、 マンコンベアと乗客とを撮影するカメラを有し、該カメ
    ラで撮影された画像を取り込む画像入力手段と、 前記画像入力手段により取り込まれた画像に基づいて、
    指定された乗り出し検出領域における画像の変化に基づ
    いて、ハンドレールからの乗客の乗り出しを検出する乗
    り出し検出手段と、 前記画像入力手段により取り込まれた画像に基づいて、
    前記マンコンベアの乗り口および降り口の少なくとも一
    方における乗客の滞留を検出する手段を備え、 前記カメラは、マンコンベアと、その乗り口および降り
    口のうち、滞留を検出すべき口とを視野に含む位置に設
    置されることを特徴とするマンコンベアの乗客監視装
    置。
  7. 【請求項7】 同一階床で、それぞれについて乗り降り
    のいずれかが行なわれるマンコンベアが複数台配置され
    ている場合における乗客の状態を監視する装置におい
    て、 マンコンベアと乗客とを撮影するカメラを有し、該カメ
    ラで撮影された画像を取り込む画像入力手段と、 前記画像入力手段により取り込まれた画像に基づいて、
    指定された乗り出し検出領域における画像の変化に基づ
    いて、ハンドレールからの乗客の乗り出しを検出する乗
    り出し検出手段とを備え、 前記カメラは、同一階床で隣接して、それぞれ乗り降り
    のいずれかを行う複数の乗降口と、対応する乗降口から
    乗り降りのいずれかを行う複数のマンコンベアの、少な
    くとも、一方の全部と、他方の一部とを視野に含む位置
    に設置されることを特徴とするマンコンベアの乗客監視
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の監視装置において、 前記画像入力手段により取り込まれた画像に基づいて、
    前記マンコンベアの乗降口での乗客の滞留を検出する手
    段をさらに備えることを特徴とするマンコンベアの乗客
    監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項6、7および8のいずれか一項に
    記載の監視装置において、 前記カメラは、マンコンベアの移動方向を見込む画角が
    70度以上あるレンズを装着したものであり、前記カメ
    ラからの画像情報を当該装置の入力情報とすることを特
    徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  10. 【請求項10】 マンコンベアと、その上の乗客とをカ
    メラにより撮影した画像を用いて乗客の状態を監視する
    方法において、 前記カメラにより撮影された画像を取り込むステップ
    と、 前記マンコンベアの画像について、前記乗客の状態を監
    視するための領域を設定するステップと、 処理領域内のハンドレールからの乗り出しを検出するス
    テップとを有し、 前記乗り出し検出ステップは、ハンドレールにそって設
    定された領域における物体を表す画像を検出し、この画
    像について、予め定めたしきい値と比較して、乗り出し
    か否かを判定することを特徴とするマンコンベアの乗客
    監視方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の監視方法におい
    て、 カメラの視野の設置位置に対応して、前記しきい値を変
    えることを特徴とするマンコンベアの乗客監視方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の監視方法におい
    て、 前記カメラの視野の中心軸を、マンコンベアの両側のハ
    ンドレール間の中心付近に設定することを特徴とするマ
    ンコンベアの乗客監視方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の監視方法におい
    て、 前記カメラの視野の中心軸を、マンコンベアのハンドレ
    ール上、ハンドレールと背景の境界部、および、ハンド
    レールのすぐ外側のうち、いずれかに設定することを特
    徴とするマンコンベアの乗客監視方法。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の監視方法におい
    て、 前記カメラの視野の中心軸を、隣接する2台のマンコン
    ベアのハンドレール間に設定することを特徴とするマン
    コンベアの乗客監視方法。
  15. 【請求項15】 マンコンベアと、その上の乗客とをカ
    メラにより撮影した画像を用いて乗客の状態を監視する
    方法において、 前記カメラにより撮影された画像を取り込むステップ
    と、 指定された領域内における、ハンドレールからの乗り出
    しを検出するステップとを有し、 前記カメラは、その視野を、マンコンベアの天井付近か
    らマンコンベア本体、および、乗降口の床板を含むよう
    に設定し、 前記乗り出し検出ステップは、ハンドレールにそって設
    定された領域における物体を表す画像を検出し、この画
    像について、予め定めたしきい値と比較して、乗り出し
    か否かを判定することを特徴とするマンコンベアの乗客
    監視方法。
  16. 【請求項16】 請求項10および15のいずれか一項
    に記載の乗客監視方法において、 前記カメラにより撮像された画像から乗客を示す画像を
    抽出して、この画像の存在継続状態を監視することによ
    り、前記マンコンベアの乗降口での乗客の滞留を検出す
    ることを特徴とするマンコンベアの乗客監視方法。
  17. 【請求項17】 請求項13、14、15および16の
    いずれか一項に記載の監視方法において、 前記カメラについて、垂直方向を見込む画角を70〜1
    05度の範囲内に設定することを特徴とするマンコンベ
    アの乗客監視方法。
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