JP2000034088A - マンコンベアの乗客監視装置 - Google Patents

マンコンベアの乗客監視装置

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JP2000034088A
JP2000034088A JP10203483A JP20348398A JP2000034088A JP 2000034088 A JP2000034088 A JP 2000034088A JP 10203483 A JP10203483 A JP 10203483A JP 20348398 A JP20348398 A JP 20348398A JP 2000034088 A JP2000034088 A JP 2000034088A
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candidate
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embarkation
handrail
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JP10203483A
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English (en)
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政雄 ▲高▼藤
Masao Takato
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Shigehisa Sakimura
茂寿 崎村
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Kenichi Yamashita
健一 山下
Hisao Chiba
久生 千葉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗客のハンドレールからの乗り出し検出をカ
メラで精度良く行う。 【解決手段】 画像処理装置30aは、マンコンベア2
およびその上の乗客を撮影した画像をカメラ1aから画
像メモリ302に取り込む。画像処理部300およびC
PU330は、取り込まれた画像に基づいて、指定され
た乗り出し検出領域における画像の変化を検出して、ハ
ンドレールからの乗客の乗り出し候補を示す画像を抽出
する。また、抽出された乗り出し候補を示す画像につい
て特徴量を抽出する。CPU330は、その特徴量が注
意対象とすべき乗り出しであることを表わしているかを
判定し、いずれかの乗り出し候補が注意対象とすべき乗
り出しである場合、注意喚起のための信号をインタフェ
ース部331からマンコンベア制御装置21aに出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンコンベアの乗
客監視方法および装置に係り、特に、乗客の行動状態を
検出し、その結果に基づいて案内、表示、制御を行う監
視方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗客を乗せて搬送するマンコンベアは、
一般に、現場には監視員がいない無人状態で運転され
る。ところが、この種のコンベアでは、手摺からその外
側に身を乗り出したり、乗降口付近に乗客が滞留するこ
とがあり得る。そのため、乗客を監視し、必要に応じて
警報を出力することが行なわれている。
【0003】例えば、乗り出しに関する技術としては、
手摺に沿って、その外側空間における乗客のはみ出し
を、光電センサ、赤外線センサ等のスイッチを設けて、
乗客のはみ出しを検知するものがある(特開平9−30
1665号公報、特開平8−83171号公報、特開昭
63−252896号公報、特開昭63−74887号
公報)。また、ハンドレールに加わる荷重を検知して、
乗り出しを検知するものがある(特開平2123093
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、乗り
出しに関しては、センサを配置して検出することが行わ
れている。ところが、マンコンベアは、それを設置する
建造物における構造の都合から、種々の設置条件があ
り、それに合わせて、センサ類を設置することは、手間
がかかる共に、処理回路等との接続に際しても、多数の
信号線を長い距離引き回す必要がある等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、カメラの画像を処理する
ことにより、マンコンベアにおける乗り出し検出ができ
るようにしたマンコンベアの乗客監視方法および装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様によれば、ハンドレールから
の乗客の乗り出しを監視するマンコンベアの乗客監視装
置において、マンコンベアおよびその上の乗客を撮影し
て、その画像を取り込む画像入力手段と、前記画像入力
手段により取り込まれた画像に基づいて、指定された乗
り出し検出領域における画像の変化を検出して、ハンド
レールからの乗客の乗り出し候補を抽出する乗り出し候
補抽出手段と、前記乗り出し候補抽出手段により抽出さ
れた乗り出し候補について、該乗り出し候補を示す画像
の特徴量を抽出し、その特徴量が注意対象とすべき乗り
出しであることを表わしているかを判定して、いずれか
の乗り出し候補が注意対象とすべき乗り出しである場
合、注意喚起のための信号を出力する乗り出し判定手段
とを備えることを特徴とするマンコンベアの乗客監視装
置が提供される。
【0007】前記乗り出し候補抽出手段は、ハンドレー
ルを表わす画像の表現態様の変化の検出、および、ハン
ドレールのエッジを示すエッジ情報の変化の検出のいず
れか一方、または、両者に基づいて、乗り出し候補を抽
出する構成とすることができる。この場合、前記ハンド
レールを表わす画像の表現態様の変化として、ハンドレ
ールを表わす画像の明るさを示す情報、および、色を示
す情報のうち、少なくとも一方を用いることができる。
また、指定された乗り出し検出領域における画像の変化
している部分が、ハンドレールに沿って予め定めたしき
い値以上の長さを有する場合、その部分を乗り出し候補
として抽出する構成とすることができる。
【0008】また、前記乗り出し判定手段は、乗り出し
候補の特徴量として、例えば、次の1以上の手段により
抽出されるものを採用することができる。
【0009】(a)画像の、ハンドレールに沿って定め
られる乗り出し検出線のハンドレール外側方向における
画素分布についての、前記乗り出し検出線から連続して
分布する長さを示す連続性情報を求め、前記連続性情報
が予め定めたしきい値以上であるとき、当該乗り出し候
補を注意対象とすべき乗り出しであると判定する。
【0010】(b)乗り出し候補を示す画像と背景画像
との相関情報を求め、相関値がしきい値より小さい乗り
出し候補について、注意対象とすべき乗り出しであると
判定する。
【0011】(c)画像の面積を表わす面積情報を求
め、面積がしきい値より大きい場合、当該乗り出し候補
を注意対象とすべき乗り出しであると判定する。
【0012】さらに、乗り出し判定において、一定周期
で乗り出し判定を行い、前記注意対象とすべき乗り出し
を、n回連続して判定した場合に、注意喚起のための信
号を出力する構成とすることができる。
【0013】また、本発明の他の態様にれば、ハンドレ
ールからの乗客の乗り出しを監視するマンコンベアの乗
客監視方法において、マンコンベアおよびその上の乗客
を撮影して、その画像を取り込み、前記取り込まれた画
像に基づいて、指定された乗り出し検出領域における画
像の変化を検出して、ハンドレールからの乗客の乗り出
し候補を抽出し、前記抽出された乗り出し候補につい
て、該乗り出し候補を示す画像の特徴量を抽出し、その
特徴量が注意対象とすべき乗り出しであることを表わし
ているかを判定し、いずれかの乗り出し候補が注意対象
とすべき乗り出しである場合、注意喚起のための信号を
出力することを特徴とするマンコンベアの乗客監視方法
が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明のマンコンベア乗客監視装
置の全体構成を示すブロック図である。
【0016】図1に示すように、本発明の乗客監視装置
は、その基本構成として、カメラと、画像処理装置30
aとを有する。図1に示す例では、マンコンベア2a、
2bが、順次配列され、それぞれのコンベア2a、2b
について、監視が行われる例を示している。そのため、
図1の例では、複数箇所のそれぞれにおいて監視を行う
ための複数台のカメラ1a、1bと、各カメラ1a、1
bごとに設けられる、複数台の画像処理装置30a、3
0bとが配置される。なお、図1では、マンコンベア2
a、2bは、下から上に乗客を移動させるものである。
したがって、マンコンベア2b、2aの順に下から上に
配列される。
【0017】また、図1の例では、マンコンベアを1台
ずつ順次配列した例を示しているが、もちろん、これに
限定されない。例えば、複数台が並列されることもあ
る。さらに、上から下に向かうマンコンベアが逆並列に
配置されることもある。
【0018】カメラ1a、1bは、マンコンベア2a、
2bの乗り口および降り口をそれぞれ撮影している。昇
りマンコンベアであるとすると、カメラ1aは、マンコ
ンベア2a本体およびその乗り口と、マンコンベア2b
の降り口とを撮影する。カメラ1bは、マンコンベア2
bの本体およびその乗り口とを撮影する。カメラ1a、
1bで撮影した画像は、画像処理装置30a、30bに
それぞれ入力される。
【0019】画像処理装置30a、30bは、取り込ま
れた画像を処理する画像処理部300、装置全体の制御
や画像処理部300の結果を処理するCPU330、C
PU330のプログラムおよびデータを記憶するメモリ
332と、対話的に処理領域等を設定するための入力装
置(マウス)340と、マンコンベア制御装置21との
情報の受け渡しを行うインタフェース部331とを備え
る。以下、画像処理装置30aの動作内容を中心に説明
する。なお、画像処理装置30bも同様に動作する。
【0020】画像処理部300は、カメラ1aからの画
像をディジタル信号に変換するA/D変換機301と、
画像を蓄積する画像メモリ302と、画像メモリに蓄積
される画像を表示するためアナログ信号に変換するD/
A変換器307とを画像の入出力部として有する。ま
た、画像の処理を行う処理回路系として、二つの画像の
差分を求める演算を行う画像間演算回路303と、多値
画像(濃淡画像)を2値画像に変換する2値化回路30
4と、画素分布を求めるヒストグラム処理回路305お
よびヒストグラムメモリ306と、画像について空間積
和演算を行う空間積和演算回路315と、画像の形状を
変換するための形状変換回路316と、二つの画像につ
いて、正規化相関関係を求める正規化相関演算回路31
7と、複数の画像についてラベリングするラベリング回
路318とを有する。
【0021】ヒストグラム処理回路305は、具体的に
は、例えば、図13に示すような論理演算ユニット30
51と、このユニット3051にデータを取り込むため
のラッチ3052と、セレクタ3053、3054およ
び3056と、レジスタ3055および3057とを備
える。また、ヒストグラムメモリ306は、メモリ本体
3061を有する。本実施の形態では、ヒストグラム処
理回路305およびヒストグラムメモリ306を、x軸
への画像累積とy軸への画像累積とを独立に行えるもの
を備えている。もちろん、x、yのそれぞれに共用する
ものであってもよい。ヒストグラム処理回路305は、
論理演算ユニット3051により、x軸、y軸のそれぞ
れの画素について、累積加算を行って、累積値を求め
る。なお、ヒストグラムメモリ306には、画像の投影
分布、濃度頻度分布等を記憶することができる。
【0022】前記積和演算回路315は、処理すべき画
像について荷重マトリクスを用いて空間フィルタリング
処理を行うための回路であって、入力画像からマスクを
介してマトリクス状に画素データを取り込んで、それぞ
れ荷重マトリクスの重みとの積を求めると共に、和を求
め、結果を、出力画像中のある画素の値として出力する
演算を、入力画像の全部または一部について順次行う。
荷重マトリクスの重み分布を選ぶことにより、ノイズ除
去、エッジ強調等の処理を行うことができる。
【0023】形状変換回路316は、処理すべき画像に
ついて、その外形を膨張処理して画素の抜け等を補間す
る処理を行う。また、一旦縮小してから、膨張処理をし
て元に戻すことにより、小面積のノイズを除去すること
ができる。
【0024】正規化相関演算回路317は、乗り出し候
補を示す画像の特徴量として、当該乗り出し候補を示す
画像と背景画像との相関値を求める回路である。本実施
の形態の正規化相関演算回路317は、乗り出し候補を
示す画像と背景画像とについて、それぞれX、Y方向に
3画素ずつ飛んだ画素について相関値をまず計算し、そ
の上で、相関値が一定の範囲内である領域について、前
記相関値を計算した画素の周りの点について、順次相関
値を計算して、より正確な相関値を求める構成となって
いる。
【0025】ラベリング回路318は、乗り出し候補画
像について、あるかたまりの領域に対して識別子、例え
ば、番号を付して管理する回路である。
【0026】ところで、上述したヒストグラム処理回路
305およびヒストグラムメモリ306と、空間積和演
算回路315と、形状変換回路316と、正規化相関演
算回路317と、ラベリング回路318とについては、
本実施の形態では、全ての回路を用いているが、実施の
形態によっては、必ずしも必要とせず、省略することも
できる。
【0027】CPU330には、インタフェース部33
1を介してマンコンベア制御装置21aおよび21bが
接続される。マンコンベア制御装置21a、21bは、
マンコンベア2aおよび2bの運転をそれぞれ制御する
と共に、警告、案内等を報知する機能を有する。そのた
め、スピーカ22a、22bがそれぞれ対応して接続さ
れる。また、インタフェース部331には、マウス34
0、カメラ1aが接続される。
【0028】カメラ1aで撮影した画像は、画像処理装
置30aに入力される。画像処理装置30aは、撮影さ
れた画像信号を取り込み、A/D変換器301によっ
て、例えば、128階調の濃度データに変換して、画像
メモリ302に記憶する。なお、カラーカメラの場合に
は、3組のA/D変換器により、R、G、Bの各色成分
毎に画像メモリ302に記憶する。
【0029】さらに、該画像処理部300は、CPU3
30の指令に基づいて、画像メモリ302のデータを用
いて、空間積和演算、画像間演算、2値化、形状変換、
ヒストグラム処理、正規化相関演算等をそれぞれ、空間
積和演算回路315、画像間演算回路303、2値化回
路304、形状変換回路316、ヒストグラム処理回路
305、正規化相関演算回路317等で処理し、必要に
応じて処理結果、入力画像等をD/A変換器307によ
って画像信号に変換してモニタ350に表示する。
【0030】CPU330は、メモリ332を用いて、
画像処理部300の処理結果に基づいて乗客の乗り出し
候補を抽出すると共に、抽出された乗り出し候補につい
て、注意すべき対象であるかの判定を行い、その結果に
応じて、事象の発生したマンコンベア制御装置21aま
たは21bに事象発生の情報、すなわち、当該マンコン
ベアに注意すべき事象が発生していることを喚起する情
報をインタフェース部331を介して伝送する。具体的
には、例えば、乗り出しが発生していることに伴う注意
喚起のための信号を出力する。マンコンベア制御装置2
1は、送られてきた事象の内容によりマンコンベアの停
止や案内装置22による案内、表示等を行う。
【0031】図2は、本発明の乗り出し検出の説明図で
あり、カメラの視野の中心軸をマンコンベアの両側のハ
ンドレール間の中心付近で乗降口の上部に設定したカメ
ラからマンコンベア本体および乗降口付近を見た図を示
している。マンコンベアの左側ハンドレール23L、右
側ハンドレール23R、マンコンベアの乗り場、降り場
を構成する床板27、踏板28がある。乗客20が左側
ハンドレール23Lから乗り出している。
【0032】乗客の乗り出しを検出するために、本監視
装置の設置者あるいは監視員等はあらかじめマウス34
0等を用いて乗り出し候補検出線24L、24Rを設定
しておく。また、乗り出し監視領域26L、26Rは乗
り出し候補検出線24L、24Rを基に自動的に設定さ
れる。なお、該検出線24L、24Rは必ずしも線分で
ある必要はなく、代わりに広がりを持つ領域を設定する
ことも可能である。また、乗り出し候補検出線24L、
24Rは取り込んだ画像を処理して、自動的に設定する
ことも可能である。また、乗り出し候補検出線24L、
24Rは、ハンドレールの外側エッジにできるだけ近い
位置に設定されるのが望ましいが、ハンドレール上また
はハンドレールの外側であっても構わない。
【0033】次に、本発明の第1の実施の形態につい
て、図3を参照して説明する。図3は本発明の動作を示
す処理フローである。図3において、ステップ200〜
ステップ220までは、準備のための処理である。すな
わち、ここまでの処理により、前記画像入力手段により
取り込まれた画像を用いて上記乗客の状態を監視するた
めの領域を設定する処理領域設定手段が実現される。こ
の処理が行われた後、画像入力手段により取り込まれた
画像に基づいて、指定された乗り出し検出領域における
画像の変化を検出して、ハンドレールからの乗客の乗り
出し候補を示す画像を抽出する乗り出し候補抽出処理2
30(ステップ231〜235)が行なわれる。この
後、前記乗り出し候補抽出手段により抽出された乗り出
し候補を示す画像について特徴量を抽出し、その特徴量
が注意対象とすべき乗り出しであることを表わしている
かを判定して、いずれかの乗り出し候補が注意対象とす
べき乗り出しである場合、注意喚起のための信号を出力
する乗り出し判定処理(ステップ240〜260)が実
行される。
【0034】図3において、まず、画像処理装置30a
が起動されると、画像メモリ302、ヒストグラムメモ
リ306のクリア等の初期化を行う(ステップ20
0)。次に、カメラ1aから画像を取り込む(ステップ
210)。この画像を基に、マウス340を用いて人が
対話的に乗り出し候補検出線24L、24Rを設定する
か、本装置が自動的に乗り出し候補検出線24L、24
Rを設定し、それらの情報をメモリ332に記憶し(ス
テップ220)、監視を開始する。
【0035】以下、本発明の中心である乗り出し候補抽
出処理230および乗り出し判定処理240について、
図2〜図5を用いて説明する。
【0036】図4は、現在時刻をtとしたときに、時刻
t−2、時刻t−1、時刻tのように時間経過ととも
に、乗客20がマンコンベアの踏板28の移動とほぼ同
期して上方に移動している様子を模式的に表している。
【0037】乗り出し候補抽出処理230では、まず、
現在時刻tの入力画像502を取り込み、画像メモリ3
02に記憶するとともに、空間積和演算回路315を用
いて平滑化してノイズを除去する(ステップ231)。
そして、前前回(時刻t−2)と前回(時刻t−1)と
において取り込んで画像メモリ302に記憶してある画
像500、501を、空間積和演算回路315を用いて
平滑化してノイズを除去する。
【0038】ついで、画像間演算回路303を用いて、
まず、画像500と501との間で差分処理をした後、
2値化回路304を用いて2値化し、差分2値画像50
3を得る。同様に、画像501と502から差分2値画
像504を得る(ステップ232)。そして、得られた
2個の差分2値画像503、504を形状変換回路31
6を用いて、膨張処理により、それぞれ1〜2画素分外
側に膨らませて、物体の重なりによる抜けを減らし、膨
張結果画像505、506を得る(ステップ233)。
そして、得られた2個の膨張結果画像505、506の
論理積演算を画像間演算回路303を用いて行うことに
より論理積結果画像507を得る(ステップ234)。
なお、図4に示す画像503〜507は、いずれも2値
画像であり、白い部分が値「0」、テキスチャ部分が値
「1」を表している。
【0039】次に、得られた論理積結果画像507に対
して、乗り出し候補検出線24Lに沿って値が「1」の
部分を検出し、その長さがあるしきい値(例えば、腕を
検出できる値)以上の部分を、図4に示す画像508の
ように、乗り出し候補29として検出する(ステップ2
35)。この場合のしきい値としては、例えば、10画
素分の長さとすることができる。
【0040】以上のように、本例では、取込まれた画像
について、指定された乗り出し検出領域における画像変
化を検出して、乗り出し候補を抽出する処理230が実
行される。この後、乗り出し判定処理240が行なわれ
る。
【0041】乗り出し判定処理240について、図5
(a)〜(e)を用いて説明する。なお、本例では、乗
り出し候補の特徴量として、前記画像の、ハンドレール
に沿って定められる乗り出し検出線のハンドレール外側
方向における画素分布についての、前記乗り出し検出線
から連続して分布する長さを示す連続性情報を用いる。
そして、連続性情報が予め定めたしきい値以上であると
き、当該乗り出し候補を注意対象とすべき乗り出しであ
ると判定する。
【0042】乗客20が乗り出し候補検出線24Lを遮
っていても、必ずしも全べての場合において、実際にハ
ンドレールから乗り出している訳ではない。例えば、カ
メラを左右のハンドレール間のほぼ中心に設定したとす
ると、カメラ視野の広がりにより、ハンドレール近くに
きちんと立って乗車している乗客20の上部は、画像で
はハンドレールの外側に見え、見かけ上、乗り出し候補
検出線24Lを遮ることになる。そこで、実際に乗り出
しが発生しているかを、物体のハンドレールからの連続
性を考慮して判定する。
【0043】そのために、乗り出し候補抽出処理230
で得た全ての乗り出し候補29の一つ一つについて、そ
の先頭y座標および最終y座標を基に、横方向に一定の
幅を持つ候補領域25を設定し、該領域25内の値
「1」の部分をヒストグラムメモリ306とヒストグラ
ム処理回路305とを用いてx軸に投影し、図5(b) に
示すようなx軸投影分布を求める。実際には、各x座標
に対応する画素数の値が各x座標に対応したヒストグラ
ムメモリ306に格納される。この画素数がしきい値N
-th以上である部分が候補領域25の右端(右のハンド
レールからの乗り出しの場合は左端)から連続して続く
物体の存在長Lを求める(ステップ240)。そして、
前記、存在長Lと異常判定しきい値(L-th)と比較する
ことにより、異常事象が発生したかどうか判断する(ス
テップ250)。ここで、前記候補領域の幅としては、
例えば、25画素とすることができる。また、前記しき
い値N-thとしては、例えば、4とすることができる。
さらに、前記異常判定しきい値L-thとしては、例え
ば、10とすることができる。
【0044】異常事象が発生していなければ、ステップ
230に戻り、異常が発生していたら、異常内容に対応
した信号、すなわち、注意喚起のための信号を関係する
マンコンベア装置21に送る。マンコンベア装置21は
送られてきた異常内容信号に基づき案内装置22により
音声や表示などの案内を行うとともに必要があれば、停
止・減速等のマンコンベアの制御を行い(ステップ26
0)、その後、ステップ230の監視状態に戻る。
【0045】なお、異常判定処理250は、該長さLが
あらかじめ決められたしきい値L-thを越える場合に、
乗り出しが発生したと判断する。一方、ハンドレール近
くにきちんと立って乗車している乗客20の場合は、図
5(c)、(d)に示すように、物体存在長L’がしき
い値L-thを満足しないので、乗り出しではないと判断
する。
【0046】次に、本発明の第1の実施の形態の変形例
について説明する。前記第1の実施の形態では、乗り出
し判定処理240では、物体存在長Lを求めて異常を判
定しているが、監視領域内25の物体(画像)の面積を
求め、その値がしきい値S-th以上かどうか、あるい
は、該面積を監視領域の高さで割った値がしきい値L1
-th以上かどうかで異常を判定するものである。このよ
うにすれば、より簡単な処理で実現可能となるこの場
合、図5(e)に示すように、乗り出し候補検出線24
LからLoff(オフセット値)離れた位置に幅Wの検出
領域30を自動的に設定し、該領域30内の面積がしき
い値S1-th以上かどうかで、異常を判定することも可
能である。例えば、(Loff=5、S1-th=30)とす
ることができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態として、
乗り出し候補抽出処理および/または乗り出し判定処理
に、背景情報を用いる例を示す。
【0048】図6は、第2の実施の形態の動作を示す処
理フローである。まず、画像処理装置3が起動される
と、画像メモリ302、ヒストグラムメモリ306のク
リア等の初期化が行われ(ステップ1300)、カメラ
1から画像を取り込む(ステップ1310)。この画像
を基に、マウス340を用いて人が対話的に設定する
か、本装置が自動的に乗り出し候補検出線24L、24
Rを設定し、それらの情報をメモリ332に記憶する
(ステップ1320)。次に、背景画像を取り込み、画
像メモリ302に記憶し(ステップ1330)、監視を
開始する。背景画像は、入力画像全体でもよいが、最低
必要となる、乗り出し監視領域26L、26Rの背景画
像が得られればよい。なお、該背景画像は、入力画像中
に移動物体が存在しないことを認識して自動的に生成す
ることも可能である。
【0049】以下、本発明の中心である乗り出し候補抽
出処理1340および乗り出し検出350について、図
6〜図8を用いて説明する。
【0050】図7は、乗客20がハンドレール23Lか
ら乗り出している様子を模式的に表している。乗り出し
候補抽出処理1340は、現在時刻tの入力画像600
を取り込み、画像メモリ302に記憶するとともに、空
間積和演算回路315を用いて平滑化してノイズを除去
する(ステップ1341)。以下の処理では、背景画像
が作成済みの乗り出し監視領域26L、26R内だけを
処理する。これは、該領域26L、26Rにウインドウ
を設定することにより実現される。
【0051】次に、すでに画像メモリ302に記憶して
ある背景画像601を空間積和演算回路315を用いて
平滑化してノイズを除去し、画像間演算回路303を用
いて、画像600と601との間で差分処理をした後、
2値化回路304を用いて2値化し、差分2値画像60
2を得る(ステップ1342)。なお、画像602は、
白い部分が値「0」、テキスチャ部分が値「1」を表し
ている。
【0052】次に、得られた差分2値画像602に対し
て、乗り出し候補検出線24Lに沿って値が「1」の部
分を検出し、その長さがあるしきい値(例えば、腕を検
出できる値)以上の部分を乗り出し候補29として検出
する(ステップ1343)。なお、乗り出し候補29を
抽出するには、乗り出し監視領域26L全体の背景差分
処理をする必要はなく、乗り出し候補検出線24L上の
画素の表現態様、すなわち、画素の濃度情報(明るさ情
報)または色情報があれば、該直線24L上のみの背景
差分処理により乗り出し候補29を抽出できる。
【0053】以上が乗り出し候補抽出処理1340であ
る。引き続いて、乗り出し判定処理1350について、
図8を用いて説明する。ここでは、実際に乗り出しが発
生しているかを乗り出しが発生している可能性のある部
分の背景画像と入力画像の相関値(類似性)を特徴量と
して考慮して判定する。
【0054】そのために、乗り出し候補抽出処理134
0で得た全ての乗り出し候補29の一つ一つについて、
その先頭y座標および最終y座標を基に横方向にある一
定の幅を持つ候補領域25を設定し、入力画像601'
の該領域25を切り出しパターン604とし、背景画像
602'の該領域25をテンプレートパターン605と
し、正規化相関演算回路317を用いて正規化相関演算
を実施し、両パターンの一致度(相関値)を求める。
(ステップ1350)。そして、前記、相関値と異常判
定しきい値(C-th)と比較することにより、異常事象が発
生したかどうか判断する(ステップ1360)。すなわ
ち、乗り出し候補が、注意すべき対象であるかどうか判
断する。
【0055】異常事象が発生していなければ、ステップ
1340に戻り、異常が発生していたら、異常内容に対
応した信号を関係するマンコンベア装置21に送る。マ
ンコンベア装置21は送られてきた異常内容信号に基づ
き案内装置22により音声や表示などの案内を行うと共
に、必要があれば、停止・減速等のマンコンベアの制御
を行い(ステップ1370)、ステップ1340の監視
状態に戻る。
【0056】なお、異常判定処理1360は、該両パタ
ーンの一致度(相関値)があらかじめ決められたしきい
値C-th以下の場合に、乗り出しが発生したと判断し、
ハンドレール近くにきちんと立って乗車している乗客2
0の場合は、該両パターンの一致度(相関値)があらか
じめ決められたしきい値C-thを越えるので、乗り出し
ではないと判断する。これは、乗り出しが無い場合に
は、入力画像と背景画像のパターンはほぼ同じになるの
で、両者の一致度が高くなるからである。乗り出しの検
出に正規化相関演算を用いることにより、明るさの変動
に対して安定した判断が可能となる。なお、しきい値C
-thとしては、例えば、0.6とすることができる。
【0057】次に、本発明の第3の実施の形態として、
乗り出し候補検出にハンドレールのエッジ情報を用いる
例を示す。
【0058】図9は、本発明の第3の実施の形態の動作
を示す処理フローである。まず、画像処理装置3が起動
されると画像メモリ302、ヒストグラムメモリ306
のクリア等の初期化が行われ(ステップ400)、カメ
ラ1から画像を取り込む(ステップ410)。この画像
を基にマウス340を用いて人が対話的に設定するか、
本装置が自動的に乗り出し候補検出線24L、24Rを
設定し、それらの情報をメモリ332に記憶する(ステ
ップ420)。次に、背景画像を取り込み、画像メモリ
302に記憶する(ステップ430)。次に、該背景画
像に対して空間積和演算回路315を用いて微分処理
し、ハンドレールの外側エッジを切り出し、ハンドレー
ル情報60(微分2値画像703)として記憶する(ス
テップ435)。なお、ハンドレール情報60(微分2
値画像703)は本監視装置の設置者あるいは監視員等
があらかじめマウス340等を用いて乗り出し候補検出
線24L、24Rとしてハンドレールの外側エッジ部分
にきちんと設定できれば、それを用いることも可能であ
る。
【0059】以下、本発明の中心である乗り出し候補抽
出処理440について図9〜図10を用いて説明する。
【0060】図10は、乗客20がハンドレール23L
から乗り出している様子を模式的に表している。
【0061】乗り出し候補抽出処理440は、現在時刻
tの入力画像700を取り込み、画像メモリ302に記
憶する(ステップ441)。次に、空間積和演算回路3
15を用いて微分処理し、2値化回路304を用いて2
値化し、微分2値画像702を得る(ステップ44
2)。続いて、該微分2値画像702と予め求めてある
ハンドレール情報60との間で画像間演算回路303を
用いて排他的論理和演算(EOR)を行い、さらに、その結
果と該ハンドレール情報60との間で論理積演算(AND)
を行い、乗り出し候補画像705を抽出する(ステップ
443)。なお、画像702,703,704,705
は、2値画像であり、白い部分が値「0」、黒い部分が
値「1」を表している。
【0062】次に、乗り出し候補画像705に対してラ
ベリング回路318を用いて、ラベリング処理により各
領域に対して番号付けをし、番号のついた物体毎にその
長さを求め、物体の長さがあるしきい値(例えば、腕を
検出できる値)以上の部分を乗り出し候補29として検
出する(ステップ444)。
【0063】以上が乗り出し候補抽出処理440であ
る。この後、乗り出し判定処理450に移行する。この
乗り出し判定処理は、前述の図3の乗り出し判定処理2
40、または、図6の乗り出し判定処理1350と同じ
処理でよい。また、異常判定460、注意案内470
も、図3(ステップ250、260)、図6(ステップ
1360、370)と同じでよい。
【0064】以上述べたように、乗り出し候補検出にハ
ンドレールのエッジ情報を用いることにより、ハンドレ
ールの表現態様、すなわち、明るさまたは色とほぼ同じ
服装の乗客であっても、物理的に乗客がハンドレールを
隠すため、該乗客の乗り出しを検出することができる。
したがって、本手段は、ハンドレールとその背景とのコ
ントラストが大きい場合には非常に有効である。ただ
し、コントラストが小さい場合、エッジ情報がうまく求
まらなくなることが考えられる。そこで、新たな手段と
して、エッジ情報を用いた手段と、ハンドレールの明る
さあるいは色情報を用いた手段との両手段を用いて乗り
出し候補検出を行う手段が考えられる。これによれば、
前記両手段の欠点を補いあうと共に、両手段の利点を共
に利用することができ、検出精度を向上することが期待
できる。
【0065】先に述べたように、乗客20が乗り出し候
補検出線24Lを遮っていても、必ずしも全部が実際に
ハンドレールから乗り出している訳ではない。例えば、
ハンドレール近くにきちんと立って乗車している乗客2
0の上部は、画像ではハンドレールの外側に見え、乗り
出し候補検出線24Lを遮ることになる。そのため、ハ
ンドレール外を通行中の人物50と上記ハンドレール近
くにきちんと立って乗車している乗客20とが、カメラ
の視野上、重なることにより、乗り出しの誤検出が発生
する可能性が起こり得る。このような誤検出の発生の可
能性が予想できる場合には、次の第4の実施の形態のよ
うにして対応することができる。この対応策は、事象の
継続性に着眼したものである。
【0066】マンコンベア上の乗客20は、マンコンベ
ア2と同じ速度で一定方向に移動しており、ハンドレー
ル外の通行人、および、対向するマンコンベアの乗客と
は、それぞれ相対速度が異なっている。すなわち、移動
方向あるいは移動速度が異なっている。そこで、すでに
述べたいくつかの実施の形態のようにして検出した乗り
出し検出について、それが連続してn回続いた場合にの
み、真の乗り出し発生と判断する。このようにすること
で、当該マンコンベアの乗客と、それ以外の人とを区別
することができる。また、コンベアの乗客の乗り出しで
あっても、注意を要しない、瞬時的な乗り出しの場合を
除くことができる。
【0067】本実施の形態について、図11および図1
2を用いて説明する。図11は、マンコンベア上の乗客
20とハンドレール外の通行人50との重なり発生の状
態を模式的に表したものである。図11(A)(a)〜(c)
は、(t−2)〜(t)までの時刻経過と共に、乗客2
0と通行人50が反対方向に、図11(B)(a)〜(c)は、
(t−2)〜(t)までの時刻経過と共に、乗客20と
通行人50が同一方向に画面上異なる速度で、それぞれ
移動している例を示す。
【0068】この図から分かるように、乗り出し発生の
有無を複数回連続でチェックすることにより、重なりに
よる誤検出を減らすことができる。
【0069】図12は、本実施の形態の動作を示す処理
フローである。まず、画像処理装置3が起動されると、
画像メモリ302、ヒストグラムメモリ306のクリ
ア、乗り出し検出カウンタ等の初期化が行われる(ステ
ップ800)。カメラ1から画像を取り込む(ステップ
810)。この画像を基に、マウス340を用いて人が
対話的に乗り出し候補検出線24L、24Rを設定する
か、本装置が自動的に乗り出し候補検出線24L、24
Rを設定し、それらの情報をメモリ332に記憶し(ス
テップ820)、監視を開始する。
【0070】監視において、乗り出し候補抽出処理83
0、乗り出し判定処理840および異常判定処理850
は、図3の乗り出し候補抽出処理230、乗り出し判定
処理240および異常判定処理250とそれぞれ同じで
ある。したがって、ここでは、説明を繰り返さない。
【0071】異常判定処理850で異常事象が発生して
いれば、乗り出し検出カウンタを+1し(ステップ86
0)、該乗り出し検出カウンタの値が所定値n以上かど
うか判定する(ステップ870)。カウンタの値がn以
上であれば、真に乗り出しが発生したと判断し、異常内
容に対応した信号を関係するマンコンベア装置21に送
る。マンコンベア装置21は、送られてきた異常内容信
号に基づき案内装置22により音声や表示などの案内を
行うとともに必要があれば、停止・減速等のマンコンベ
アの制御を行い(ステップ880)、ステップ830の
監視状態に戻る。カウンタの値がn未満であれば、その
ままステップ830の監視状態に戻る。異常判定処理8
50で異常事象が発生していなければ、乗り出し検出カ
ウンタをクリアし(ステップ890)、ステップ830
の監視状態に戻る。なお、nは通常3〜5である。
【0072】以上、図12に示す例は、図3の例を基に
した処理の流れを示すが、図6、図9でも基本的には同
じであり、ステップ1360およびステップ460の処
理がステップ850、860、870および890に置
き変わるだけである。
【0073】以上の説明では、乗り出しに関する処理の
みを示したが、本発明は、他の処理をあわせて行うこと
を妨げない。例えば、マンコンベアの乗降口での滞留
を、同じカメラまたは他のカメラを用いて行うようにし
てもよい。その際には、乗り出し検出線23L、23R
と同様に、滞留監視領域27の設定を行う。そして、こ
の滞留監視領域内での画像の変化を観察して、滞留を検
出する。
【0074】以上に述べた各実施の形態によれば、ハン
ドレールからの乗り出し候補を検出するための乗り出し
候補検出線あるいは/および検出領域をマンコンベアの
ハンドレール上またはハンドレールと背景の境界部また
はハンドレールのすぐ外側に設定し、カメラからの画像
情報を処理することにより、乗り出し候補の抽出を行う
ことができる。そして、抽出した乗り出し候補につい
て、抽出した画像の特徴量を求め、その特徴量を用い
て、注意対象である乗り出しであるかを判定することが
できる。したがって、高精度で、乗り出し検出ができ
る。
【0075】また、本発明では、乗り出し候補の抽出
を、ハンドレールの表現態様、例えば、明るさ、色情
報、ハンドレールのエッジ情報等を用いて行うことがで
きる。このため、それぞれの態様に応じて、高精度の乗
り出し検出ができる。また、ハンドレールのエッジ情報
およびハンドレールの明るさまたは色情報を用いて乗り
出し候補を検出することにより、さらに高精度の乗り出
し検出ができる。
【0076】一方、本発明では、乗り出し候補について
注意対象であるか否かを判定する際に、ハンドレールか
ら外側に突出している画像の連続性を示す情報を用いる
こと、背景画像との相関情報を用いること、物体の面積
情報を用いること等の手法を用いることができる。この
ため、真の乗り出しを検出することができて、誤検出の
発生を減らして、高精度の乗り出し検出が期待できる。
【0077】また、n回連続して乗り出しを検出した場
合に真の乗り出し検出とすることにより、誤検出を減ら
して高精度の乗り出し検出ができる
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、カメラの画像を処理す
ることにより、マンコンベアにおける乗り出し検出がで
き、しかも、高精度に検出が出きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体構成図を示す説明である。
【図2】 本発明のマンコンベアの監視領域を示す説明
図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の監視処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図4】 複数時刻において取り込んだ画像について、
差分、膨張の各処理を行って、乗り出し候補を抽出する
手順を示す説明図である。
【図5】 (a)〜(e)はハンドレールから外側に向
かう画像の画素分布の連続性を示す情報を用いた乗り出
し判定の原理を示す説明図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の監視処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図7】 ハンドレールの明るさまたは色情報を用いた
乗り出し候補抽出の手順を説明する説明図である。
【図8】 入力画像と背景画像との相関情報を用いた乗
り出し判定処理の説明図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態の監視処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図10】 ハンドレールのエッジ情報を用いた乗り出
し候補抽出の手順を示す説明図である。
【図11】 (A)および(B)は乗客と通行人との重
なり発生の状態を模式的に表した図説明である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態の監視処理の流
れを示すフローチャートである。
【図13】 ヒストグラム処理回路およびヒストグラム
メモリの構成の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1a、1b…カメラ、2a、2b…マンコンベア、30
a、30b…画像処理装置、21a、21b…マンコン
ベア制御装置、22a、22b…案内装置、23L、2
3R…ハンドレール、300…画像処理部、350…モ
ニタ、332…メモリ、330…CPU、331…インタ
フェース部、340…マウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎村 茂寿 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 飛田 敏光 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 山下 健一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 千葉 久生 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 Fターム(参考) 3F321 EA01 EB07 EC06 GA28

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドレールからの乗客の乗り出しを監
    視するマンコンベアの乗客監視装置において、 マンコンベアおよびその上の乗客を撮影して、その画像
    を取り込む画像入力手段と、 前記画像入力手段により取り込まれた画像に基づいて、
    指定された乗り出し検出領域における画像の変化を検出
    して、ハンドレールからの乗客の乗り出し候補を抽出す
    る乗り出し候補抽出手段と、 前記乗り出し候補抽出手段により抽出された乗り出し候
    補について、該乗り出し候補を示す画像の特徴量を抽出
    し、その特徴量が注意対象とすべき乗り出しであること
    を表わしているかを判定して、いずれかの乗り出し候補
    が注意対象とすべき乗り出しである場合、注意喚起のた
    めの信号を出力する乗り出し判定手段とを備えることを
    特徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の監視装置において、 前記乗り出し候補抽出手段は、ハンドレールを表わす画
    像の表現態様の変化を検出して、乗り出し候補を抽出す
    ることを特徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の監視装置において、 乗り出し候補抽出手段は、ハンドレールのエッジを示す
    エッジ情報の変化を検出して、乗り出し候補を抽出する
    ことを特徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の監視装置において、 前記乗り出し候補抽出手段は、ハンドレールを表わす画
    像の表現態様の変化の検出、および、ハンドレールのエ
    ッジを示すエッジ情報の変化の検出に基づいて、乗り出
    し候補を抽出することを特徴とするマンコンベアの乗客
    監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項2および4のいずれか一項に記載
    の監視装置において、 前記乗り出し候補抽出手段は、前記ハンドレールを表わ
    す画像の表現態様の変化として、ハンドレールを表わす
    画像の明るさを示す情報、および、色を示す情報のう
    ち、少なくとも一方を用いて乗り出し候補を抽出するこ
    とを特徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4および5のいずれ
    か一項に記載の監視装置において、 前記乗り出し候補抽出手段は、指定された乗り出し検出
    領域における画像の変化している部分が、ハンドレール
    に沿って予め定めたしきい値以上の長さを有する場合、
    その部分を乗り出し候補として抽出することを特徴とす
    るマンコンベアの乗客監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の監視装置において、 前記乗り出し判定手段は、 前記乗り出し候補を示す画像の特徴量として、前記画像
    の、ハンドレールに沿って定められる乗り出し検出線の
    ハンドレール外側方向における画素分布についての、前
    記乗り出し検出線から連続して分布する長さを示す連続
    性情報を求め、 前記連続性情報が予め定めたしきい値以上であるとき、
    当該乗り出し候補を注意対象とすべき乗り出しであると
    判定することを特徴とするマンコンベアの乗客監視装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の監視装置において、 前記乗り出し判定手段は、 前記乗り出し候補を示す画像の特徴量として、当該乗り
    出し候補を示す画像と背景画像との相関情報を求め、 相関値がしきい値より小さい乗り出し候補について、注
    意対象とすべき乗り出しであると判定することを特徴と
    するマンコンベアの乗客監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の監視装置において、 前記乗り出し判定手段は、 前記乗り出し候補を示す画像の特徴量として、当該画像
    の面積を表わす面積情報を求め、 当該面積がしきい値より大きい場合、当該乗り出し候補
    を注意対象とすべき乗り出しであると判定することを特
    徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    監視装置において、 前記乗り出し判定手段は、一定周期で乗り出し判定を行
    い、前記注意対象とすべき乗り出しを、n回連続して判
    定した場合に、注意喚起のための信号を出力することを
    特徴とするマンコンベアの乗客監視装置。
  11. 【請求項11】 ハンドレールからの乗客の乗り出しを
    監視するマンコンベアの乗客監視方法において、 マンコンベアおよびその上の乗客を撮影して、その画像
    を取り込み、 前記取り込まれた画像に基づいて、指定された乗り出し
    検出領域における画像の変化を検出して、ハンドレール
    からの乗客の乗り出し候補を抽出し、 前記抽出された乗り出し候補について、該乗り出し候補
    を示す画像の特徴量を抽出し、その特徴量が注意対象と
    すべき乗り出しであることを表わしているかを判定し、 いずれかの乗り出し候補が注意対象とすべき乗り出しで
    ある場合、注意喚起のための信号を出力することを特徴
    とするマンコンベアの乗客監視方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143782A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2008100814A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Megachips System Solutions Inc エスカレータ監視装置、エスカレータ監視方法、エスカレータシステムおよびプログラム
JP2010058903A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Hitachi Ltd 画像認識装置

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JP2008100814A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Megachips System Solutions Inc エスカレータ監視装置、エスカレータ監視方法、エスカレータシステムおよびプログラム
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