JP2000034074A - エレベータの釣合い鎖装置 - Google Patents

エレベータの釣合い鎖装置

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JP2000034074A
JP2000034074A JP10205633A JP20563398A JP2000034074A JP 2000034074 A JP2000034074 A JP 2000034074A JP 10205633 A JP10205633 A JP 10205633A JP 20563398 A JP20563398 A JP 20563398A JP 2000034074 A JP2000034074 A JP 2000034074A
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JP
Japan
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chain
balancing
metal
elevator
car
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JP10205633A
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English (en)
Inventor
Kenji Miyamoto
健治 宮本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータのかごと釣合い重りとの間に連結
され吊り下げられる金属製の釣合い鎖の腐食防止を図
る。 【解決手段】 金属製の鎖31は、一端が係止具3aを
介してかご1の下梁11に、また他端は被覆鎖32を介
して釣合い重り2に連結されている。そこで、本発明
は、金属製の鎖31を合成樹脂製の管4で覆うように構
成し、鎖31が昇降路内の高温多湿の雰囲気に直接触れ
るのを防ぎ、腐食の防止と、耐久性及び信頼性を高めた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクション方
式のエレベータに用いられる釣合い鎖装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】トラクション方式のエレベータでは、乗
りかごは駆動綱車による主ロープの駆動により昇降移動
する。駆動綱車には、かご及び釣合い重り(カウンタウ
エイト)の重量のほかに、主ロープや移動ケーブル(テ
ールコード)の負荷がかかるが、主ロープや移動ケーブ
ルによる負荷はかごと釣合い重りの相対位置により変化
する。
【0003】駆動綱車にかかる負荷の変動は、特に、エ
レベータの昇降工程が長くなるにつれ大きくなり、それ
が綱車における摩擦駆動力の不足をもたらすので、主ロ
ープや移動ケーブルの重量の影響をできるだけ少なくす
ることが求められる。
【0004】そこで、主ロープや移動ケーブルの重量の
影響を軽減するため、かごと釣合い重りとの間に、釣合
いロープや釣合い鎖(チェーン)が連結され吊り下げら
れている。このような釣合い鎖や釣合いロープは、一般
には補償ロープとも称され、とりわけ鋼鉄等の金属製か
らなる釣合い鎖は、定格速度が比較的低い領域のエレベ
ータで採用されている。
【0005】図3は、従来の釣合い鎖装置の構成図で、
かご1と釣合い重り2との間に連結される釣合い鎖3
は、露出した鋼鉄製の鎖31と、ゴム部材で被覆したい
わゆる被覆鎖32との接続構成からなり、鎖31の一端
は係止具3aを介してかご1の下梁11に設けられたブ
ラケット11aに、また被覆鎖32の他端は他の係止具
3bを介して釣合い重り2に連結されている。
【0006】露出した鎖31の途中は、図示のように、
S字状のフック3cを介して同様にかご1のブラケット
11aに保持され、鎖31の途中保持位置の選択によ
り、かご1と釣合い重り2とに連結される部分の長さ調
節により、最適な補償が得られるように構成されてい
る。
【0007】なお、予め固定された長さの被覆鎖32の
構造は、図4にその断面を拡大して示したように、鋼鉄
製の鎖32aを中に通し、外側をゴム製の管状の外層被
覆部材32bで囲い、その外層被覆部材32bと鎖32
aとの間には、粒状の金属片及び合成樹脂片32cが充
填されている。従って、鎖32aと粒状の金属片及び合
成樹脂片32cとでコア部分を形成した被覆鎖32は、
かご1の昇降移動に対応してフレキシブルに変形移動す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、釣合い
鎖装置では、金属製の鎖の途中をS字状のフックにより
かごに係止することにより、かごと釣合い重りとの間の
長さ調整が行われる。
【0009】ところで、この釣合い鎖装置が設けられる
昇降路内は、利用客が乗り込むかご内とは相違し、必ず
しも十分な空調が施されているわけではないので、高温
多湿の環境になることが多く、露出した金属製の鎖の腐
食が懸念された。
【0010】特に夏期は、かごに設けられたクーラーか
らの放熱やドレン排水等で、昇降路内はより一層高温多
湿状態となるので、腐食は進行し、損傷や破損をもたら
すおそれがあり改善が要望されていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解決するためになされたもので、請求項1にかかる
発明は、エレベータの釣合い鎖装置において、一端が係
止具を介してかご下梁または釣合い重りに連結され、他
端が被覆鎖の一端に接続された金属製の鎖と、この金属
製の鎖を中に被覆する管と、この管で被覆された鎖の途
中を前記かご下梁または釣合い重りに係止するフック
と、前記被覆鎖の他端を釣合い重りまたはかご下梁に連
結する他の係止具とを具備することを特徴とする。
【0012】このように、請求項1にかかる発明によれ
ば、金属製の鎖を被覆する管を設けたので、鎖の表面が
昇降路内の外気に直接露出することがなく、腐食が抑制
され、釣合い鎖装置の耐久性及び信頼性を高めることが
できる。
【0013】請求項2にかかる発明は、請求項1記載の
エレベータの釣合い鎖装置において、特に、金属製の鎖
を被覆する管を、熱収縮性の合成樹脂で構成したので、
その結果、被覆する管が金属製の鎖の外側に密着し、鎖
が直接外気に触れる部分をより狭めることができ、耐久
性及び信頼性を高めることができる。
【0014】請求項3にかかる発明は、上記請求項1ま
たは請求項2に記載のエレベータの釣合い鎖装置におい
て、特に、前記フック及び前記係止具を、合成樹脂製の
カバーで覆ったもので、その結果、フック及び係止具自
体はもちろん、これに連なる金属製の鎖との連結部分を
も被覆され、装置の耐久性及び信頼性をさらに高めるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるエレベータ
の釣合い鎖装置の一実施の形態を図1及び図2を参照し
て詳細に説明する。なお、図3及び図4に示した従来の
構成と同一構成には同一符号を付して、詳細な説明は省
略する。
【0016】すなわち、図1はこの発明によるエレベー
タの釣合い鎖装置の一実施の形態を示した正面図で、従
来と同様に、かご1と釣合い重り2との間に連結された
釣合い鎖3は、鋼鉄等の金属製からなり露出した鎖31
と被覆鎖32との接続構成からなり、鎖31の一端は係
止具3aを介してかご1の下梁11に取り付けられたブ
ラケット11aに、また被覆鎖32の他端は他の係止具
3bを介して釣合い重り2にそれぞれ連結されている。
【0017】また、鎖31の途中は、S字状のフック3
cを介してブラケット11aに保持され、従来と同様
に、かご1と釣合い重り2との間の長さ調節ができるよ
うに構成されている。
【0018】さらにこの実施の形態では、図2に、要部
を切り欠き、また一部組み立ての様子を拡大して示した
ように、鎖31は、熱収縮性の合成樹脂で構成された管
4に被覆され、S字状のフック3cとともに、それぞれ
合成樹脂製のカバー5で覆うように構成した。
【0019】カバー5は、ポリ塩化ビニール製とし、フ
ック3c及び鎖31の端部を図示点線で示すように覆
い、左右中央部の上下方向にそれぞれ設けたファスナ5
aで閉じ袋状となるように構成した。
【0020】従って、鋼鉄製の鎖31自体は管4で覆い
囲われるとともに、かご1との結合部もカバー5により
覆われるので、結合部も含め金属製の鎖31が高温多湿
の昇降路内雰囲気に直接露出することがなくなり、腐食
の防止が図られる。
【0021】なお、カバー5は、鎖31が係止具3a及
びフック3cに連結された状態で上方から覆うことがで
きるように予めファスナ5aを取り付けたが、カバー5
を袋状とし、上端部でU字状の係止具3aを通した構成
とすれば、ファスナ5aを設けなくても良い。
【0022】また、上記実施の形態では、釣合い鎖3の
うち、特にかご1に連結される部分をカバー5で覆うこ
とを説明したが、釣合い重り2との結合部分をも同様な
カバー5で覆うようにすることができる。
【0023】さらに、上記実施の形態では、かご1側に
鎖31を設けるように説明したが、釣合い鎖3は、要す
るにかご1と釣合い重り2との間に吊り下げられ、長さ
調整できれば良いので、かご下梁11側と釣合い重り2
側との連結を逆にし、鎖31が釣合い重り2側に接続さ
れるように構成しても同様な効果が得られる。
【0024】以上のように、この実施の形態によれば、
鋼鉄等の金属製からなる鎖を管で被覆するので、鎖の腐
食防止が可能となるとともに、管を熱収縮性の合成樹脂
製とすることによって簡単にまた確実に外気との遮断が
でき、またかごの下梁との連結部分を合成樹脂製のカバ
ーで覆うことにより、腐食による損傷を回避し、強度を
確保し、信頼性が高く、耐久性の良好な釣合い鎖装置を
提供することができる。
【0025】
【発明の効果】上記のように、請求項1にかかるエレベ
ータの釣合い鎖装置は、金属製の鎖を被覆する管を設け
たので、鎖の表面が昇降路内の外気に直接露出すること
がなくなり、その結果腐食が抑制され、耐久性及び信頼
性を高めることができる。
【0026】請求項2にかかる発明は、同じく請求項1
記載のエレベータの釣合い鎖装置において、特に、金属
製の鎖を被覆する管を、熱収縮性の合成樹脂で構成した
もので、金属製の鎖とこれを被覆する管とを容易に密着
させることができ、鎖が外気に直接触れる部分がより狭
まるので、耐久性及び信頼性をより高めることができ
る。
【0027】請求項3にかかる発明は、上記請求項1ま
たは請求項2に記載のエレベータの釣合い鎖装置におい
て、特に、前記フック及び前記係止具を、合成樹脂製の
カバーで覆ったので、その結果、フック及び係止具とこ
れに連なる鎖の連結部分も覆われ、より一層腐食防止
と、耐久性及び信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエレベータの釣合い鎖装置の一
実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す装置の要部の一部断面拡大正面図で
ある。
【図3】従来のエレベータの釣合い鎖装置を示す正面図
である。
【図4】図3に示す装置の被覆鎖の断面図である。
【符号の説明】
1 かご 1a 下梁 2 釣合い重り 3 釣合い鎖 31 金属製の鎖 32 被覆鎖 3a,3b 係止具 3c フック 4 管 5 カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が係止具を介してかご下梁または釣
    合い重りに連結され、他端が被覆鎖の一端に接続された
    金属製の鎖と、 この金属製の鎖を中に被覆する管と、 この管で被覆された鎖の途中を前記かご下梁または釣合
    い重りに係止するフックと、 前記被覆鎖の他端を釣合い重りまたはかご下梁に連結す
    る他の係止具とを具備することを特徴とするエレベータ
    の釣合い鎖装置。
  2. 【請求項2】 前記金属製の鎖を被覆する管は、熱収縮
    性の合成樹脂で構成されたことを特徴とする請求項1記
    載のエレベータの釣合い鎖装置。
  3. 【請求項3】 前記フック及び前記係止具は、合成樹脂
    製のカバーで覆われたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のエレベータの釣合い鎖装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103318727A (zh) * 2013-05-27 2013-09-25 宣城市安华机电设备有限公司 以钢丝绳为承重件的电梯随行电缆或补偿缆的悬挂装置
CN103395670A (zh) * 2013-08-13 2013-11-20 海安县社民机械配件厂 全塑弹性阻燃电梯平衡补偿链
CN108946387A (zh) * 2018-08-28 2018-12-07 伊萨电梯有限公司 一种杠杆式电梯补偿链平衡机构
CN113387263A (zh) * 2021-06-28 2021-09-14 嘉世达电梯有限公司 一种具有鱼鳔式对重平衡系统的曳引电梯
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CN113387263B (zh) * 2021-06-28 2023-01-24 嘉世达电梯有限公司 一种具有鱼鳔式对重平衡系统的曳引电梯
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