JP2000033700A - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置

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JP2000033700A
JP2000033700A JP20367698A JP20367698A JP2000033700A JP 2000033700 A JP2000033700 A JP 2000033700A JP 20367698 A JP20367698 A JP 20367698A JP 20367698 A JP20367698 A JP 20367698A JP 2000033700 A JP2000033700 A JP 2000033700A
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Japan
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piezoelectric element
ink
nozzle
chamber
pressure chamber
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JP20367698A
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English (en)
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Masahiro Ono
正裕 小野
Akihiko Miyaki
明彦 宮木
Akira Iwaishi
晃 岩石
Takumi Kawamura
匠 川村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルから噴射されるインク粒子量をより広
い範囲に渡り制御可能なインクジェットヘッドを提供す
ることである。 【解決手段】 インクジェットヘッドであって、変位部
を有する第1圧電素子と、第1圧電素子と協働して共通
インク室と共通インク室にそれぞれインク供給路を介し
て接続された複数の圧力室を画成する第1圧電素子に接
着された圧力室板と、それぞれ各圧力室に連通する複数
のノズルを有し、第1圧電素子及び圧力室板に接着され
たノズル板とを含んでいる。インクジェットヘッドはさ
らに、共通インク室に形成された開口を塞ぐように圧力
室板に接着された第2圧電素子と、第2圧電素子の第1
面に搭載された駆動電極と、第2圧電素子の第2面に搭
載された接地電極とを含んでいる。第1圧電素子の変位
部は第1駆動回路に接続され、駆動電極は第2駆動回路
に接続されている。第1及び第2駆動回路は制御回路に
より制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ド及び該ヘッドを使用したインクジェット記録装置に関
する。
【0002】デスクトップタイプのノンインパクト記録
装置の代表的なものとして、製造が簡単でフルカラー化
を容易に実現し得るという理由により、インクジェット
記録装置が注目されている。
【0003】
【従来の技術】インクジェット記録装置の記録ヘッドに
は多数の圧力室が設けられ、各圧力室にはアクチュエー
タとして例えば圧電素子や発熱抵抗体が組み込まれてい
る。各圧力室はノズル板によって部分的に画成され、ノ
ズル板には各圧力室に対応した複数のノズルが形成され
ている。
【0004】各圧力室には共通インク室からインクが供
給され、アクチュエータを作動させると対応する圧力室
内に圧力波が生じて、ノズルからインク滴が噴射させら
れ、これにより紙等の記録媒体上にドット記録が行われ
る。
【0005】このような記録ヘッドを使用したインクジ
ェットプリンタにおいて、印刷スループットを上げるた
めには、ドットの小径化は向かない。反対に、ドットの
大径化はきれいな画像を打つためには不向きである。よ
って従来は、インク粒子の階調制御を行うことにより、
解像度は低くても小さいドットを形成するようにしてい
た。
【0006】現状の階調制御は濃淡2種類のインクを使
用するものが主流である。この方法で印字を行う場合、
印字なし、淡色、濃色の3階調が可能である。他の方法
として、同一ノズルから量の異なったインク粒子を噴射
させて階調制御を行っている。この場合、ノズル、圧力
室、インク供給路及び共通インク室の形状が同一なた
め、噴射駆動波形を変えることにより、異なる量のイン
ク粒子を噴射させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】インクの種類により階
調制御を行う方法では、高画質化するためには階調数を
増やしていかなければならないが、それに応じてインク
の種類も増やさなければならず、インクジェットヘッド
が大型化し且つコストアップになるという問題がある。
【0008】ノズルから噴射するインク粒子量を変動さ
せて階調制御を行う方法では、噴射されるインク粒子量
は、インクジェットヘッドを構成する各部材の寸法によ
り規定される。
【0009】駆動波形及び駆動電圧の変化により、噴射
される粒子量を制御することはある程度可能であるが、
その範囲(最大粒子量〜最小粒子量)は、ある幅に限ら
れてしまう。
【0010】画像解像度を同一とした場合、インク粒子
の吐出範囲を大粒子化の方へもってくると、ハイライト
部での粒子のざらつきが目立ち、きれいな画像を出力で
きない。反対に、インク粒子の吐出範囲を小粒子化の方
にもってくると、ベタ印字のときに隙間ができてしま
う。
【0011】よって本発明の目的は、ノズルから噴射さ
れるインク粒子量をより広い範囲に渡り制御可能なイン
クジェットヘッドを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、変位部
を有する第1圧電素子と;前記第1圧電素子と協働して
共通インク室と該共通インク室にそれぞれインク供給路
を介して接続された複数の圧力室を画成し、前記共通イ
ンク室に臨んだ開口を有する前記第1圧電素子に接着さ
れた圧力室板と;それぞれ前記各圧力室に連通する複数
のノズルを有し、前記第1圧電素子及び前記圧力室板に
接着されたノズル板と;前記共通インク室の開口を塞ぐ
ように前記圧力室板に接着された第2圧電素子と;前記
第2圧電素子の第1面に搭載された駆動電極と;前記第
2圧電素子の第2面に搭載された接地電極と;を具備し
たことを特徴とするインクジェットヘッドが提供され
る。
【0013】第1圧電素子の変位部は第1駆動手段に接
続され、第2圧電素子の駆動電極は第2駆動手段に接続
されている。さらに、第1及び第2駆動手段は制御手段
に接続されている。
【0014】第1及び第2駆動手段が第1圧電素子の変
位部及び第2圧電素子の駆動電極に所定の駆動波形を印
加するように、制御手段により第1及び第2駆動手段を
制御する。これにより、ノズルから噴射されるインクの
噴射量、即ちドット径が幅広く変化し、多階調化が可能
となる。
【0015】好ましくは、第1圧電素子の変位部は第1
圧電素子中に埋め込まれた複数の個別電極と、該個別電
極と交互に第1圧電素子中に埋め込まれた複数の接地電
極とを含んでおり、各個別電極が第1駆動手段に接続さ
れている。
【0016】本発明の他の側面によると、インクジェッ
ト記録装置であって、ハウジングと;前記ハウジングに
回転可能に取り付けられたプラテンと;前記プラテンを
駆動する第1駆動手段と;前記プラテンと実質上平行と
なるように前記ハウジングに取り付けられた案内部材
と;前記案内部材に移動可能に取り付けられたキャリッ
ジと;前記キャリッジを駆動する第2駆動手段と;前記
キャリッジに搭載された複数のインクジェットヘッドと
を具備し;各インクジェットヘッドは、変位部を有する
第1圧電素子と;前記第1圧電素子と協働して共通イン
ク室と該共通インク室にそれぞれインク供給路を介して
接続された複数の圧力室を画成し、前記共通インク室に
臨んだ開口を有する前記第1圧電素子に接着された圧力
室板と;それぞれ前記各圧力室に連通する複数のノズル
を有し、前記第1圧電素子及び前記圧力室板に接着され
たノズル板と;前記共通インク室の開口を塞ぐように前
記圧力室板に接着された第2圧電素子と;前記第2圧電
素子の第1面に搭載された駆動電極と;前記第2圧電素
子の第2面に搭載された接地電極と;前記第1圧電素子
の前記変位部に接続された第3駆動手段と;前記駆動電
極に接続された第4駆動手段と;前記第3及び第4駆動
手段に接続されて該第3及び第4駆動手段を制御する制
御手段とを具備したことを特徴とするインクジェット記
録装置が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明のイン
クジェットヘッドを具備したカラーインクジェットプリ
ンタ(記録装置)の全体構成が概略的に示されている。
カラーインクジェット記録装置のハウジング10内には
プラテン12が回転自在に設けられている。
【0018】記録動作中、プラテン12は駆動モータ1
4によって間欠的に回転駆動させられ、これにより記録
紙Pが所定の送りピッチで矢印A方向に間欠的に送られ
る。また、カラーインクジェット記録装置のハウジング
10内にはプラテン12に対して平行にその上方側に案
内ロッド16が設けられており、この案内ロッド16上
にはキャリッジ18が摺動自在に取り付けられている。
【0019】キャリッジ18は無端駆動ベルト20に取
り付けられており、無端駆動ベルト20は駆動モータ2
2によって駆動され、これによりキャリッジ18はプラ
テン12に沿って往復運動させられる。
【0020】キャリッジ18には黒色記録ヘッド24及
びカラー記録ヘッド26が搭載されている。実際には、
カラー記録ヘッド26は3つのヘッドから構成される。
黒色記録ヘッド24には黒色インク用タンク28が着脱
自在に装着され、カラー記録ヘッド26にはカラーイン
ク用タンク30,32及び34が着脱自在に装着され
る。
【0021】黒色インク用タンク28にはもちろん黒色
インクが収容され、カラーインク用タンク30,32及
び34にはそれぞれイエローインク、シアンインク及び
マゼンタインクが収容される。
【0022】キャリッジ18がプラテン12に沿って往
復運動される間、黒色記録ヘッド24及びカラー記録ヘ
ッド26がワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ
等から得られる画像データに基づいて駆動され、これに
より記録紙P上に所定の文字、画像等が記録される。記
録動作停止時には、キャリッジ18はホームポジション
に戻され、このホームポジションにはノズル保守機構3
6が設けられている。
【0023】ノズル保守機構36には可動吸引キャップ
(図示せず)と、この可動吸引キャップに接続された吸
引ポンプ(図示せず)が設けられている。黒色記録ヘッ
ド24及びカラー記録ヘッド26がホームポンプに位置
付けされると、そのノズル板に吸引キャップが吸着さ
れ、吸引ポンプを駆動することにより、該ノズル板のノ
ズルが吸引される。このようにして、ノズル板のノズル
の目詰まりが未然に防止される。
【0024】次に、図2乃至図4を参照して、本発明実
施形態のインクジェットヘッド(カラー記録ヘッド)2
6の概略構成について説明する。インクジェットヘッド
26は、それぞれイエローインク、シアンインク及びマ
ゼンタインクに対して独立して設けられている。
【0025】図4に最も良く示されているように、イン
クジェットヘッド26は積層圧電素子40を含んでい
る。積層圧電素子40は、例えばチタン酸バリウム(B
aTiO3 )のグリーンシートを複数層積層し、複数の
個別電極52及び複数の接地電極54をグリーンシート
の間に埋め込んで、加熱しながら加圧することによりグ
リーンシートを一体的に接着する。次いで、一体化され
た積層グリーンシートを焼成することにより、積層圧電
素子40が製造される。
【0026】積層圧電素子40は変位部56を有してお
り、この変位部56においては個別電極52及び接地電
極54が交互に積層圧電素子40中に埋め込まれてい
る。図3に最も良く示されるように、各個別電極52は
複数のスリット55により分割され、スリットにより分
割された各個別電極52は隣接する個別電極52から電
気的に絶縁される。分割された個別電極52はインクジ
ェットヘッドの裏面側で個別電極端子58に接続され
る。
【0027】図2及び図4に示すように、各接地電極5
4は積層圧電素子40の前面側がメタライズ処理60さ
れていることにより、積層圧電素子40中に埋め込まれ
た一対の導体パターン62により、図3に示す一対の接
地電極端子64に接続される。よって、各接地電極54
は一対の接地電極端子64を介して接地される。
【0028】積層圧電素子40には接合部材42を介し
て圧力室板44が接着されている。圧力室板44は共通
インク室46と、それぞれインク供給路50を介して共
通インク室46に連通された複数の圧力室48が画成さ
れている。圧力室板44は例えばエポキシ樹脂、又はガ
ラスから形成される。
【0029】積層圧電素子40及び圧力室板44の前面
側には複数のノズル66を有するノズル板68が接着さ
れている。ノズル板68は例えばステンレス鋼から形成
される。各々のノズル66は各圧力室48に連通されて
いる。
【0030】図4に示されるように、共通インク室46
に臨んだ圧力室板44には開口70が形成されており、
この開口70を塞ぐように圧力室板44に圧電素子72
が接着されている。圧電素子72も、チタン酸バリウム
(BaTiO3 )のグリーンシートを複数層積層し、こ
れを焼成することにより製造することができる。
【0031】圧電素子72の上面には駆動電極74が搭
載され、その裏面には接地電極76が搭載されている。
これらの電極74,76はグリーンシートに導体パター
ンを印刷し、グリーンシートを焼成することにより一体
的に圧電素子72に固定することができる。
【0032】図4に示されるように、各個別電極端子5
8は駆動回路78に接続され、駆動電極74は駆動回路
80に接続されている。そして、駆動回路78,80は
制御回路82に接続され、この制御回路82により駆動
波形が制御される。
【0033】図5(A)及び図5(B)は、共通インク
室46に圧力発生手段を有しないときの噴射直前のノズ
ル中のインク液面位置を示している。図5(A)は大粒
子を噴射するときのインク液面位置(メニスカス)84
aを示しており、図5(B)は小粒子を噴射するときの
インク液面位置84bを示している。
【0034】ノズル66から噴射されるインク粒子量
は、インクジェットヘッドを構成する各部材の寸法、即
ち、ノズル66の寸法、圧力室48の寸法及びインク供
給路50の寸法等により規定される。さらに、個別電極
52に印加する駆動波形及び駆動電圧を変化することに
より、噴射されるインク粒子量を制御することが可能で
ある。
【0035】図6(A)は大粒子を噴射するときの個別
電極52に印加する駆動波形を示しており、図6(B)
は小粒子を噴射するときの個別電極52に印加する駆動
波形を示している。横軸Tは数十μ秒のオーダーであ
る。
【0036】個別電極52には通常ベース電圧V0 =2
2ボルトが印加されており、これによりノズル66中の
液面位置はノズル板68の表面と概略一致している。大
粒子を噴射して記録紙上に記録されるドット径を大きく
したい場合には、図6(A)に示されるように印加電圧
を約9ボルトに徐々に落とし、次いで短時間の間に約3
5ボルトに急激に上昇させる。
【0037】印加電圧を約9ボルトに落とすと、図5
(A)に示すようにインク液面位置84aがノズル66
中に引き込まれる。次いで別電極52に約35ボルトが
印加されると、積層圧電素子40の変位部56は図4に
点線で示すように変形し、圧力室48内に圧力が発生さ
れる。この圧力により、ノズル66から大粒子が噴射さ
れる。
【0038】一方、ノズル66から小粒子を噴射したい
場合には、個別電極52に図6(B)に示すような駆動
波形を印加する。即ち、ベース電圧V0 =22ボルトか
ら個別電極52に印加する電圧を0ボルトに落とし、次
いで印加電圧を15ボルトに急激に上昇する。
【0039】個別電極52に印加する電圧を0ボルトに
落とすと、図5(B)に示すようにノズル66内の液面
位置84bがノズル66内に深く引き込まれる。次い
で、個別電極52に約15ボルトを印加すると、ノズル
66から小粒子が噴射される。
【0040】以上の説明から、ノズルから噴射されるイ
ンク噴射量をより広い範囲に渡り制御したい場合には、
個別電極52に印加する電圧範囲をより広い範囲で変動
させればよいことがわかる。
【0041】しかし、実際インクジェットヘッドを設計
する場合には、経済的な理由等により個別電極に印加可
能な最大電圧が例えば約40ボルトに制限される。よっ
て、図6(A)及び図6(B)に示した駆動波形は余り
大きく変更することができないため、各圧力室48の圧
力制御だけでは多階調化に限界があることになる。
【0042】よって、本発明は各圧力室48内の圧力変
化に加えて、共通インク室46内にも圧力変化を起こさ
せることにより、ノズル66から噴射されるインク粒子
量をより広い範囲に渡り制御し、多階調化を実現せんと
するものである。
【0043】図7(A)は共通インク室46に圧力発生
手段を設けたときの大粒子を噴射直前のインク液面位置
84cを示しており、図7(B)は小粒子を噴射直前の
インク液面位置84dを示している。
【0044】図8(A)は大粒子を噴射するときの個別
電極52に印加する駆動波形であり、図8(B)は駆動
電極74に印加する駆動波形である。横軸Tは数十μ秒
のオーダーである。図8(A)の駆動波形は図6(A)
の駆動波形と同一である。
【0045】図8(B)に示すように、駆動電極74に
はベース電圧V1 =22ボルトが通常印加されている。
大粒子を噴射したい場合には、個別電極52に電圧35
ボルトを印加する直前に、駆動電極74に32ボルトを
印加する。
【0046】これにより、図7(A)に示すようにイン
ク液面位置84cの引き込み量(後退量)が図5(A)
に示した従来のインク液面位置84aに比較して小さく
なる。
【0047】また、小粒子を噴射したい場合には、個別
電極52に図9(A)に示す駆動波形を印加し、駆動電
極74に図9(B)に示す駆動波形を印加する。図9
(A)に示す駆動波形は図6(B)に示す駆動波形と同
一である。
【0048】即ち、個別電極52に印加する電圧を0ボ
ルトに落とすのとほぼ同時に、駆動電極74に印加する
電圧を約12ボルトに落とす。これにより、図7(B)
に示すようにノズル66内のインク液面位置84dは図
5(B)に示したインク液面位置84bよりさらに奥ま
で引き込まれる。
【0049】この状態から個別電極52に約15ボルト
を急激に印加すると、より小さなインク粒子をノズル6
6から噴射することができる。駆動電極74に印加する
ベース電圧V1 は個別電極52に印加するベース電圧V
0 と同一である必要はなく、異なるベース電圧V1 を駆
動電極74に印加するようにしてもよい。
【0050】このように駆動電極74に図8(B)及び
図9(B)に示すような駆動波形を印加することによ
り、ノズル66内のインク液面位置を幅広く変化できる
ようになるので、ノズル66からのインクの噴射量、即
ち記録紙上に記録されるドット径を幅広く変化すること
ができ、従来に比較してより多階調化が可能となる。さ
らに、低解像度においても、画像の鮮明度が向上する。
【0051】上述した実施形態では、共通インク室46
の上部に圧電素子72を設けて共通インク室46の変位
部を構成したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、積層圧電素子40の共通インク室46対応部に駆動
電極及び接地電極を埋め込むようにしてもよい。
【0052】また、共通インク室の圧力発生部は階調制
御だけではなく、インク液面の制御ができるという利点
があるので、インクジェットヘッドの周波数特性の向上
やクロストークの低減等にも有効である。
【0053】例えば、周波数を上げていくと噴射量が増
加する傾向にあるので、その際にはインク液面を引き込
む方向に共通インク室46の圧力を調整する。クロスト
ークにおいては、1ノズル駆動より多ノズル駆動の方が
噴射量が低下する傾向にあるので、多ノズル駆動の場合
にはインク液面を押し出す方向に共通インク室46の圧
力を調整する。特性が逆の場合は、共通インク室の圧力
の調整を逆にする。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように構成したの
で、ノズルから噴射されるインク粒子量をより広い範囲
に渡り制御可能であり、多階調化が可能となる。また、
低解像度においても、画像の鮮明度が向上する。さら
に、低解像度であるため、印字スループットが低下する
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概略斜視図である。
【図2】本発明実施形態に係るインクジェットヘッドの
前面側斜視図である。
【図3】インクジェットヘッドの裏面側斜視図である。
【図4】インクジェットヘッドの断面図である。
【図5】図5(A)は共通インク室に圧力発生手段を有
しないときの噴射直前の大粒子のインク液面位置を示す
図であり、図5(B)は噴射直前の小粒子のインク液面
位置を示す図である。
【図6】図6(A)は大粒子を噴射するときの個別電極
の駆動波形であり、図6(B)は小粒子を噴射するとき
の個別電極の駆動波形である。
【図7】図7(A)は共通インク室に圧力発生手段を設
けたときの噴射直前の大粒子のインク液面位置を示す図
であり、図7(B)は噴射直前の小粒子のインク液面位
置を示す図である。
【図8】図8(A)は大粒子を噴射するときの個別電極
の駆動波形を示しており、図8(B)は大粒子を噴射す
るときの駆動電極の駆動波形を示している。
【図9】図9(A)は小粒子を噴射するときの個別電極
の駆動波形を示しており、図9(B)は小粒子を噴射す
るときの駆動電極の駆動波形を示している。
【符号の説明】
12 プラテン 18 キャリッジ 24 黒色記録ヘッド 26 カラー記録ヘッド 40 積層圧電素子 44 圧力室板 46 共通インク室 48 圧力室 50 インク供給路 52 個別電極 54 接地電極 56 変位部 66 ノズル 68 ノズル板 72 圧電素子 74 駆動電極 76 接地電極
フロントページの続き (72)発明者 岩石 晃 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 川村 匠 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF02 AF39 AF40 AG12 AG44 AG92 AG93 AR18 BA05 BA14 CA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位部を有する第1圧電素子と;前記第
    1圧電素子と協働して共通インク室と該共通インク室に
    それぞれインク供給路を介して接続された複数の圧力室
    を画成し、前記共通インク室に臨んだ開口を有する前記
    第1圧電素子に接着された圧力室板と;それぞれ前記各
    圧力室に連通する複数のノズルを有し、前記第1圧電素
    子及び前記圧力室板に接着されたノズル板と;前記共通
    インク室の開口を塞ぐように前記圧力室板に接着された
    第2圧電素子と;前記第2圧電素子の第1面に搭載され
    た駆動電極と;前記第2圧電素子の第2面に搭載された
    接地電極と;を具備したことを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1圧電素子の前記変位部に接続さ
    れた第1駆動手段と;前記駆動電極に接続された第2駆
    動手段と;前記第1及び第2駆動手段に接続されて該第
    1及び第2駆動手段を制御する制御手段とをさらに具備
    した請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第1圧電素子の前記変位部は該第1
    圧電素子中に埋め込まれた複数の個別電極と、該個別電
    極と交互に前記第1圧電素子中に埋め込まれた複数の接
    地電極とを含んでおり、前記各個別電極は前記第1駆動
    手段に接続されている請求項2記載のインクジェットヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 インクジェット記録装置であって、 ハウジングと;前記ハウジングに回転可能に取り付けら
    れたプラテンと;前記プラテンを駆動する第1駆動手段
    と;前記プラテンと実質上平行となるように前記ハウジ
    ングに取り付けられた案内部材と;前記案内部材に移動
    可能に取り付けられたキャリッジと;前記キャリッジを
    駆動する第2駆動手段と;前記キャリッジに搭載された
    複数のインクジェットヘッドとを具備し;各インクジェ
    ットヘッドは、変位部を有する第1圧電素子と;前記第
    1圧電素子と協働して共通インク室と該共通インク室に
    それぞれインク供給路を介して接続された複数の圧力室
    を画成し、前記共通インク室に臨んだ開口を有する前記
    第1圧電素子に接着された圧力室板と;それぞれ前記各
    圧力室に連通する複数のノズルを有し、前記第1圧電素
    子及び前記圧力室板に接着されたノズル板と;前記共通
    インク室の開口を塞ぐように前記圧力室板に接着された
    第2圧電素子と;前記第2圧電素子の第1面に搭載され
    た駆動電極と;前記第2圧電素子の第2面に搭載された
    接地電極と;前記第1圧電素子の前記変位部に接続され
    た第3駆動手段と;前記駆動電極に接続された第4駆動
    手段と;前記第3及び第4駆動手段に接続されて該第3
    及び第4駆動手段を制御する制御手段とを具備したこと
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1圧電素子の前記変位部は該第1
    圧電素子中に埋め込まれた複数の個別電極と、前記個別
    電極と交互に前記第1圧電素子中に埋め込まれた複数の
    接地電極とを含んでおり、前記各個別電極は前記第3駆
    動手段に接続されている請求項4記載のインクジェット
    記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101130889B1 (ko) * 2010-05-14 2012-03-28 (유)에스엔티 더블 압전 잉크젯 프린터 헤드

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