JP2000033555A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JP2000033555A
JP2000033555A JP20394498A JP20394498A JP2000033555A JP 2000033555 A JP2000033555 A JP 2000033555A JP 20394498 A JP20394498 A JP 20394498A JP 20394498 A JP20394498 A JP 20394498A JP 2000033555 A JP2000033555 A JP 2000033555A
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polishing
polished
slurry
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Yoshifumi Nobe
善史 野辺
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/27Work carriers
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B57/00Devices for feeding, applying, grading or recovering grinding, polishing or lapping agents
    • B24B57/02Devices for feeding, applying, grading or recovering grinding, polishing or lapping agents for feeding of fluid, sprayed, pulverised, or liquefied grinding, polishing or lapping agents

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】化学的機械研磨法を用いた研磨装置において、
研磨剤の消費量を低減可能で、研磨剤の粒径拡大化によ
る被研磨対象物に発生するスクラッチを低減可能な研磨
装置を提供する。 【解決手段】研磨ヘッド2は、スラリーSが供給される
スラリー供給管4と、研磨ヘッド2に形成された保持用
凹部5内にウェハWを保持する保持手段としての隔膜部
材8と、研磨パッド11に密接することによりウェハW
と研磨パッド11との間にスラリーSを滞留させる閉空
間K2 を形成するリテーナリング9と、スラリー供給管
4から閉空間K2 にスラリーSを供給する供給口を開閉
するバルブ機構41とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、半導体
基板等の被研磨対象物を化学的機械研磨(CMP:Chem
ical Mechanical Polishing )により平坦化する研磨装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体装置の製造工程におい
ては、半導体装置の多層構造化に伴う凹凸面を平坦化す
るのに化学的機械研磨による研磨装置が使用されている
が、この研磨装置の一例を図10および図11に示す。
図10および図11に示す研磨装置101は、回転軸1
22によって回転可能に保持され、表面に研磨パッド1
11が接着された研磨プレート121と、研磨パッド1
11に対向して配置された回転軸103によって回転可
能に保持された研磨ヘッド103と、研磨パッド111
上に、たとえば、水酸化カリウム(KOH)と酸化シリ
コン(SiO2 )の混合物からなる研磨剤(スラリー)
と純水の混合物141を供給するスラリー供給ノズル1
31とを備えている。研磨装置101の研磨ヘッド10
2は、図11に示すようにウェハWを保持するための凹
状の保持部102aが形成されており、この保持部10
2aに、たとえば、ウェハWを保持部102aに保持さ
せるためのバッキングフィルムを介してウェハWが保持
されている。
【0003】研磨装置101では、スラリー供給ノズル
131からスラリーと純水の混合物141を研磨パッド
111の中心部上に供給し、研磨ヘッド102に保持さ
れたウェハWを研磨パッド111に所定の押圧力Pで押
し付けながら、研磨ヘッド102および研磨プレート1
21を回転させる。スラリーと純水の混合物141は、
研磨パッド111の回転によって外周に向かって拡散
し、研磨パッド111とウェハWとの間に介在すること
によって、ウェハWの化学的機械研磨による平坦化が行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の研磨装置101では、研磨パッド111とウェハW
との間に十分な量のスラリーを介在させるには、スラリ
ー供給ノズル131からスラリーを常時供給する必要が
あり、スラリーの消費量が増大する。スラリーのコスト
は比較的高く、スラリーの消費量が増大すると、研磨装
置101におけるランニングコスト(COO:cost of
ownership)が増大するという不利益が存在した。
【0005】一方、スラリーは、水酸化カリウム(KO
H)と酸化シリコン(SiO2 )の混合物であるため、
自然に水素結合しやすく、これによってスラリーの粒径
が拡大しやすい。粒径が拡大化したスラリーは、研磨中
にウェハWに研磨キズ(マイクロスクラッチおよびマク
ロスクラッチ)を発生させやすく、このため、ウェハW
が不良品となる割合が増大し、歩留りが低下するという
不利益も存在した。
【0006】本発明は、化学的機械研磨法を用いた研磨
装置において、研磨剤の消費量を低減可能で、研磨剤の
粒径拡大化による被研磨対象物に発生するスクラッチを
低減可能な研磨装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、研磨ヘッドに
保持された被研磨対象物の被研磨面と研磨パッドとの間
に研磨剤を介在させた状態で前記被研磨対象物を前記研
磨パッドに向けて押し付けながら前記被研磨対象物と前
記研磨パッドとを相対移動させて前記被研磨面を化学的
機械研磨により平坦化する研磨装置であって、前記研磨
ヘッドは、前記研磨剤が供給される研磨剤供給部と、前
記研磨ヘッドに形成された保持用凹部内に前記被研磨対
象物を保持する保持手段と、前記保持用凹部の周囲に形
成され、前記研磨パッドに密接することにより前記被研
磨対象物の被研磨面と前記研磨パッドとの間に前記研磨
剤を滞留させる閉空間を形成する密接部と、前記閉空間
に前記研磨剤供給部からの研磨剤を供給する供給口と、
当該供給口を開閉する開閉バルブとを具備するバルブ手
段とを有する。
【0008】本発明では、研磨ヘッドの密接部を研磨パ
ッドに密接した状態で研磨剤供給部に研磨剤が供給され
ると、バルブ手段の供給口を通じて密接部と研磨パッド
と被研磨対象物の被研磨面とで形成される閉空間に供給
される。閉空間に研磨剤が充填されると、バルブ手段の
開閉バルブを閉じることにより、閉空間に研磨剤が滞留
した状態となる。この状態で研磨ヘッドと研磨パッドと
を相対移動させて、被研磨対象物の被研磨面を化学的機
械研磨により平坦化する。
【0009】前記保持手段は、前記研磨ヘッドの保持用
凹部内に当該保持用凹部との間に所定の流体が供給され
る供給空間を形成するように設けられ、前記流体の圧力
によって変形可能な隔膜によって形成され、前記被研磨
対象物の被研磨面の裏面と対向面する対向面部と前記対
向面部と一体に形成された前記被研磨対象物の外周と嵌
合する嵌合面部とを具備した保持用隔膜を有し、前記保
持用隔膜の嵌合面部は、前記供給空間に供給された流体
の圧力によって前記被研磨対象物の外周を押圧して当該
被研磨対象物を保持する。
【0010】前記保持用隔膜の対向面部は、前記供給空
間に供給された流体の圧力によって前記嵌合面部に保持
された被研磨対象物の被研磨面の裏面を前記研磨パッド
に向けて均一に押圧する。
【0011】前記流体は、研磨剤であり、前記バルブ手
段は、前記供給空間と前記閉空間との間に設けられてい
る。
【0012】前記研磨剤に超音波振動を付与する振動付
与手段をさらに有する。
【0013】このような構成により、研磨剤の粒径が拡
大化しても、超音波振動によって研磨剤の粒径が縮小化
され、かつ粒径が均等化され、被研磨対象物の被研磨面
にマクロスクラッチ/マイクロスクラッチが形成される
ことが抑制される。
【0014】前記振動付与手段は、前記研磨パッドを保
持する研磨パッド保持部材に内蔵された超音波発振器か
らなり、前記研磨パッドと前記被研磨対象物の被研磨面
との間に滞留する研磨剤に超音波振動を付与する。
【0015】前記研磨パッド保持部材に内蔵された超音
波発振器は、前記被研磨対象物の前記研磨パッド上の所
定の移動領域に対応して配置されている。
【0016】前記振動付与手段は、前記研磨剤を供給す
る研磨剤供給タンクに設けられている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。第1実施形態 図1および図2は、本発明の研磨装置の一実施形態を示
す図であって、図1は断面図であり、図2は上面図であ
る。なお、本実施形態では、研磨装置による被研磨対象
として半導体ウェハWを化学的機械研磨する場合につい
て説明する。図1および図2において、本実施形態に係
る研磨装置1は、ウェハWを保持する研磨ヘッド2と、
研磨ヘッド2に対向する面に研磨パッド11が接着さ
れ、反対側の面が回転軸22によって保持された円形状
の研磨プレート21と、研磨プレート21の中心領域に
純水32を供給する純水供給ノズル31とを有する。
【0018】研磨ヘッド2は、研磨パッド11に対して
偏心して配置され、研磨ヘッド2は図示しない駆動装置
によって回転軸部3を中心に所定の向きに所定の回転速
度で回転される。研磨プレート21も、図示しない駆動
装置によって所定の向きに所定の回転速度で回転され
る。
【0019】図3は、図1に示す研磨装置1の研磨ヘッ
ド2の周辺を拡大して示す断面図であり、図4は図3に
示す研磨ヘッド2の下面図である。図3に示すように、
研磨ヘッド2の回転軸部3には、研磨剤(以下、スラリ
ーSという)を研磨ヘッド2内に供給するスラリー供給
管4が形成されているとともに、研磨ヘッド2の研磨パ
ッド11に対向する側には、ウェハWを収容保持するた
めの保持用凹部5が形成されている。なお、本実施形態
に用いるスラリーSは、たとえば、水酸化カリウム(K
OH)と酸化シリコン(SiO2 )の混合物である。
【0020】保持用凹部5内には、ウェハWを保持する
とともに、ウェハWを研磨パッド11に向けて押圧する
隔膜部材8が設けられている。隔膜部材8は、隔膜部材
8の周囲に存在する流体の圧力によって変形可能な材料
から形成されており、ウェハWの裏面と対向する対向面
部6と、対向面部6の周囲に一体に形成されたウェハW
の外周とと嵌合する嵌合面部7とを備える。隔膜部材8
は、嵌合面部7の一端が図4に示す環状の保持部材10
の内周に固着され、この保持部材10の外周が保持用凹
部5の内周に固着されている。保持用凹部5の内壁と隔
膜部材8および保持部材10とで形成される空間は、ス
ラリー供給管4を通じてスラリーSが供給されるスラリ
ー供給空間K1 を構成している。
【0021】図4に示すように、保持部材10の周囲4
ヵ所には、スラリー供給空間K1 と研磨パッド11側の
空間とを連通し、スラリー供給空間K1 から研磨パッド
11側の空間にスラリーSを供給するスラリー供給口4
2と、これらのスラリー供給口42を開閉する開閉バル
ブを有するバルブ機構41が設けられている。
【0022】保持用凹部5の周囲には、研磨パッド11
と密接するリテーナリング9が設けられている。このリ
テーナリング9が研磨パッド11に密接することによ
り、研磨パッド11と、リテーナリング9と、ウェハW
と、保持部材10とで閉空間K2 が形成される。
【0023】図5は、バルブ機構41の一構成例を示す
断面図である。図5において、バルブ機構41は、シリ
ンダ部材43と、シリンダ部材43内に移動自在に嵌合
されたピストン部材44と、ピストン部材44とロッド
を介して連結されたバルブ部材49とを有する。シリン
ダ部材43には、一端部に上記のスラリー供給口42が
形成されており、スラリー供給口42の周囲にはOリン
グ47が設けられている。
【0024】シリンダ部材43内は、隔壁部材50によ
って区切られており、隔壁部材50によって区切られた
図面左側の隔室にはピストン部材44が移動自在に嵌合
されている。このピストン部材44は、たとえば、シリ
ンダ部材43に形成されたエア給排気口45および46
のそれぞれにエアAを適宜供給または排気することによ
り任意の方向に移動させることができる。
【0025】ピストン部材44の一端には、ロッド48
が連結されており、ロッド48は隔壁50を通じて他方
の隔室に延びており、端部にバルブ部材49が固定され
ている。バルブ部材49は、スラリー供給口42の周囲
に設けられたOリング42と嵌合可能となっており、ピ
ストン部材44の駆動によってバルブ部材49がスラリ
ー供給口42を開閉する。
【0026】次に、上記構成の研磨装置1の動作例につ
いて説明する。まず、研磨ヘッド2に設けられたバルブ
機構41のバルブ部材49が供給口42を開口している
状態で、研磨ヘッド2のスラリー供給管4を通じてスラ
リー供給空間K1 にスラリーSを所定圧力で供給する。
供給されたスラリーSは、バルブ機構41の供給口42
を通じてウェハWと研磨パッド11との間に侵入し、閉
空間K2 にスラリーSが充填される。
【0027】所定量のスラリーSが閉空間K2 に供給さ
れた状態で、バルブ機構41のバルブ部材49を駆動し
て供給口42を閉じる。この状態では、スラリー供給空
間K1 に供給されたスラリーSは、スラリーSの供給圧
力に応じて隔膜部材8の対向面部6および嵌合面部7を
ウェハWに向かって押圧する。したがって、隔膜部材8
の嵌合面部7は、スラリーSからの押圧力によって変形
し、ウェハWの外周を保持する力が発生する。また、隔
膜部材8の対向面部6も、スラリーSからの押圧力によ
って変形し、ウェハWを研磨パッド11に向けて均一な
押圧力で押圧する。
【0028】研磨パッド11および研磨ヘッド2を回転
させて研磨加工を実施すると、閉空間K2 に供給された
スラリーSは、研磨パッド11と研磨ヘッド2とが相対
的に移動しても閉空間K2 内に滞留する。このため、研
磨加工中に新たなスラリーSを研磨パッド11とウェハ
Wとの間に供給する必要がない。研磨加工が終了する
と、研磨ヘッド2は研磨パッド11に対して上方に移動
し、純水供給ノズル31から純水が研磨パッド11上に
供給されて、研磨パッド11が洗浄される。
【0029】図6(a)は、従来の研磨装置において研
磨パッド11上にスラリーSを連続的に供給した場合の
スラリー使用量を示しており、図6(b)は本実施形態
に係る研磨装置1でのスラリー使用量を示している。図
6からわかるように、従来においてはスラリーSを連続
的に供給するため、スラリー使用量が全体的に多く、ま
た、研磨パッド11とウェハWとの間に十分量のスラリ
ーSを各ウェハW毎によって必要なスラリー使用量も異
なる。一方、本実施形態に係る研磨装置1では、スラリ
ー使用量が全体的に少なくて済み、研磨パッド11とウ
ェハWとの間に十分量のスラリーSが安定して滞留して
いるため、各ウェハW毎によって必要なスラリー使用量
も略一定している。
【0030】以上のように、本実施形態によれば、研磨
パッド11とウェハWとの間に所定の量のスラリーSを
滞留させることができ、スラリーSを連続的に供給する
必要がないため、スラリーSの使用量を低減することが
できる。
【0031】また、本実施形態によれば、閉空間K2 に
スラリーSを滞留させ、バルブ機構41を閉じ他状態
で、スラリー供給空間K1 に供給するスラリーSの供給
圧力を調整することが可能な構造となっている。すなわ
ち、スラリーSの供給圧力を調整することにより、隔膜
部材8の対向面部6がウェハWを研磨パッド11に向け
て押圧する押圧力を調整することができ、この押圧力を
適切に調整することによりウェハWの研磨均一性を良好
にすることが可能となる。
【0032】なお、本実施形態では、隔膜部材8による
ウェハWの保持および押圧をスラリーSの供給圧力によ
って行う構成としたが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、閉空間K2 にスラリーSを供給するバルブ機
構41をスラリー供給空間K1 と閉空間K2 との間に設
けずに、閉空間K2 にスラリーSを供給するスラリー供
給部を別個新たに設け、このスラリー供給部の供給経路
にバルブ機構41を設け、スラリー供給空間K1 には、
たとえば、所定圧力のドライエアを供給して隔膜部材8
によるウェハWの保持および押圧を行う構成とすること
も可能である。このような構成とすることにより、隔膜
部材8の対向面部6がウェハWを研磨パッド11に向け
て押圧する押圧力をスラリーSの供給圧力とは独立して
制御することができる。
【0033】第2実施形態 図7および図8は、本発明の研磨装置の第2の実施形態
を示す説明図であって、図7は断面図であり、図8は図
7に示す研磨装置の上面図である。本実施形態に係る研
磨装置201は、研磨プレート21内に超音波発振器5
1が内蔵されている点以外は、上述した第1実施形態に
係る研磨装置1と同一の構成となっている。図7および
図8において、研磨プレート21内には、研磨パッド1
1に対して研磨ヘッド2が移動する領域に対応して超音
波発振器51が設けられている。研磨ヘッド2は、研磨
パッド11に対して、図8に示すように環状の領域内を
回転しながら移動する。
【0034】超音波発振器51から出力される超音波振
動は、ウェハWと研磨パッド11との間に滞留したスラ
リーSに、研磨パッド11を伝搬媒体として伝搬する。
【0035】上述したように、スラリーSは、水酸化カ
リウム(KOH)と酸化シリコン(SiO2 )の混合物
であるため、自然に水素結合しやすく、これによってス
ラリーSの粒径が拡大しやすい。ウェハWと研磨パッド
11との間に滞留したスラリーSは、超音波振動が付与
されると、粒径の拡大したスラリーSは、超音波振動の
作用によって粒径が縮小化し、かつ粒径が揃いやすくな
る。この結果、粒径が拡大したスラリーSによって、ウ
ェハWのマクロスクラッチおよびマイクロスクラッチの
発生量が低減化される。
【0036】図9(a)は、スラリーSに超音波振動を
付与しない従来の研磨装置によるウェハの研磨加工にお
いて発生するスクラッチの発生数を示す図であり、図9
(b)は本実施形態に係る研磨装置201によるウェハ
の研磨加工において発生するスクラッチの発生数を示す
図である。図9からわかるように、従来においては、ス
クラッチの発生数は比較的多く、また、各ウェハ毎でス
クラッチの発生数にバラツキが発生する。一方、本実施
形態では、スクラッチの発生数が低減されているととも
に、各ウェハ毎でスクラッチの発生数が略均等である。
【0037】以上のように、本実施形態によれば、スク
ラッチの発生数を減らすことができるとともに、各ウェ
ハWの研磨品質を安定させることができる。
【0038】なお、本実施形態では、研磨プレート21
内に超音波振動を内蔵し、ウェハWと研磨パッド11と
の間に滞留したスラリーSに研磨パッド11を伝搬媒体
として超音波振動を伝搬する構成としたが、本発明はこ
れに限定されるわけではない。例えば、図10に示すよ
うに、第1実施形態に係る研磨装置1のスラリーSを供
給するスラリー供給タンク52に直接超音波発振器を装
着し、スラリー供給タンク52内に収容されたスラリー
Sに直接超音波振動を付与することも可能である。
【0039】また、他にも、たとえば、純水を供給する
純水供給ノズル31を研磨パッド2のスラリー供給管の
外周に設け、純水を供給する管の周囲に超音波発振器5
1を設けて、純水供給管内の純水を伝搬媒体としてスラ
リー供給管内のスラリーに超音波振動を伝搬させる構成
とすることも可能である。また、本実施形態では、超音
波振動をスラリーに付与して、スラリーの粒径を均一化
する構成としたが、超音波振動に限らずスラリーの粒径
を均一化させる振動であればよい。
【0040】
【発明の効果】本発明の研磨装置によれば、研磨剤の消
費量を低減することができる。また、本発明の研磨装置
によれば、研磨剤の粒径拡大化による被研磨対象物に発
生するスクラッチを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨装置の一実施形態を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示す研磨装置の上面図である。
【図3】図1に示す研磨装置の研磨ヘッドの周辺を拡大
して示す断面図である。
【図4】図3に示す研磨ヘッドの下面図である。
【図5】バルブ機構の一構成例を示す断面図である。
【図6】研磨装置において消費されるスラリー使用量を
示す図である。
【図7】本発明の研磨装置の第2の実施形態を示す断面
図である。
【図8】図7に示す研磨装置の上面図である。
【図9】ウェハに発生するスクラッチ発生数の結果を示
す図である。
【図10】本発明の研磨装置のさらに他の実施形態を示
す断面図である。
【図11】従来の研磨装置の構成の一例を示す斜視図で
ある。
【図12】図11に示す研磨装置の断面図である。
【符号の説明】
1…研磨装置、2…研磨ヘッド、3…回転軸部、4…ス
ラリー供給管、5…保持用凹部、6…対向面部、7…嵌
合面部、8…隔膜部材、9…リテーナリング、11…研
磨パッド、21…研磨プレート、41…バルブ機構、5
1…超音波発振器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨ヘッドに保持された被研磨対象物の被
    研磨面と研磨パッドとの間に研磨剤を介在させた状態で
    前記被研磨対象物を前記研磨パッドに向けて押し付けな
    がら前記被研磨対象物と前記研磨パッドとを相対移動さ
    せて前記被研磨面を化学的機械研磨により平坦化する研
    磨装置であって、 前記研磨ヘッドは、 前記研磨剤が供給される研磨剤供給部と、 前記研磨ヘッドに形成された保持用凹部内に前記被研磨
    対象物を保持する保持手段と、 前記保持用凹部の周囲に形成され、前記研磨パッドに密
    接させることにより前記被研磨対象物の被研磨面と前記
    研磨パッドとの間に前記研磨剤を滞留させる閉空間を形
    成する密接部と、 前記閉空間に前記研磨剤供給部からの研磨剤を供給する
    供給口と、当該供給口を開閉する開閉バルブとを具備す
    るバルブ手段とを有する研磨装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段は、前記研磨ヘッドの保持用
    凹部内に当該保持用凹部との間に所定の流体が供給され
    る供給空間を形成するように設けられ、前記流体の圧力
    によって変形可能な隔膜によって形成され、前記被研磨
    対象物の被研磨面の裏面と対向する対向面部と前記対向
    面部と一体に形成された前記被研磨対象物の外周と嵌合
    する嵌合面部とを具備した保持用隔膜を有し、 前記保持用隔膜の嵌合面部は、前記供給空間に供給され
    た流体の圧力によって前記被研磨対象物の外周を押圧し
    て当該被研磨対象物を保持する請求項1に記載の研磨装
    置。
  3. 【請求項3】前記保持用隔膜の対向面部は、前記供給空
    間に供給された流体の圧力によって前記嵌合面部に保持
    された被研磨対象物の被研磨面の裏面を前記研磨パッド
    に向けて均一に押圧する請求項2に記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】前記流体は、研磨剤であり、 前記バルブ手段は、前記供給空間と前記閉空間との間に
    設けられている請求項3に記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】前記研磨剤に振動を付与する振動付与手段
    をさらに有する請求項2に記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】前記振動付与手段は、前記研磨パッドを保
    持する研磨パッド保持部材に内蔵された超音波発振器か
    らなり、 前記研磨パッドと前記被研磨対象物の被研磨面との間に
    滞留する研磨剤に超音波振動を付与する請求項5に記載
    の研磨装置。
  7. 【請求項7】前記研磨パッド保持部材に内蔵された超音
    波発振器は、前記被研磨対象物の前記研磨パッド上の所
    定の移動領域に対応して配置されている請求項6に記載
    の研磨装置。
  8. 【請求項8】前記振動付与手段は、前記研磨剤を供給す
    る研磨剤供給タンクに設けられている請求項1に記載の
    研磨装置。
  9. 【請求項9】前記研磨剤は、水酸化カリウムと酸化シリ
    コンの混合物である請求項1に記載の研磨装置。
  10. 【請求項10】研磨ヘッドに保持された被研磨対象物の
    被研磨面と研磨パッドとの間に研磨剤を介在させた状態
    で前記研磨ヘッドを前記研磨パッドに向けて押し付けな
    がら前記被研磨対象物と前記研磨パッドとを相対移動さ
    せて前記被研磨面を化学的機械研磨により平坦化する研
    磨装置であって、 前記研磨剤に振動を付与する振動付与手段を有する研磨
    装置。
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