JP2000032282A - 色再現領域圧縮装置 - Google Patents

色再現領域圧縮装置

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JP2000032282A
JP2000032282A JP10192538A JP19253898A JP2000032282A JP 2000032282 A JP2000032282 A JP 2000032282A JP 10192538 A JP10192538 A JP 10192538A JP 19253898 A JP19253898 A JP 19253898A JP 2000032282 A JP2000032282 A JP 2000032282A
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color
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output device
input device
coordinate
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JP10192538A
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English (en)
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Etsuko Himoto
悦子 樋本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現範囲外の入力信号に対して、色再現範
囲内の色の内から人間が色変化を感じることのない色再
現を行う。 【解決手段】 入力装置のR,G,B,C,M,Y,
K,Wの色空間上での8個の座標点を用い、色空間を複
数の四面体に分割する色空間手段101と、入力色が前
記色分割手段101で分割した四面体のどの四面体に属
するかを判定する四面体判定手段102と、判定された
四面体の頂点の座標と判定された四面体の頂点に対応す
る出力装置のR,G,B,C,M,Y,K,Wの中の色
と入力色の色空間座標点とで色再現領域圧縮をする目標
色を求める目標色計算手段103と、前記目標色に向か
って入力色を圧縮する入力色圧縮手段104と、出力装
置の色再現範囲内か範囲外かを判定する色再現範囲判定
手段105とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラースキャナ、
カラープリンタ、カラーモニタ等のように色再現範囲が
異なる入出力装置において、出力装置の色再現範囲外の
色信号の入力に祭し、その色信号を出力装置の色再現範
囲に補正してカラー画像を得る色再現領域圧縮装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーモニタやカラープリンタの
有用性が増して、コンピュータのユーザがフルカラーの
画像をカラーモニタで見て、カラープリンタによるフル
カラー印刷を指示することが日常化してきている。
【0003】しかしながら、出力装置であるカラープリ
ンタとカラーモニタの形成するカラー画像はそれぞれ異
なるものである。特に、カラーモニタは発光型の装置で
あって、色の形成は一般に赤、緑、青の三基本色の光を
加法混色することにより行われる。一方、カラープリン
タ等の印刷の色形成は、単純に周辺光を反射したもので
あり、一般にシアン、マジェンタ、イエロー、ブラック
の印刷四基本色で減法混色することによって行われる。
【0004】このような混色法の違いにより、カラーモ
ニタで表示可能な色の範囲はカラープリンタで印刷可能
な色の範囲とは異なっており、カラーモニタの色再現範
囲は一般にカラープリンタの色再現範囲より広い。これ
は、カラーモニタが色を発する装置であって、より大き
な範囲の彩度で色を表示するからである。しかしなが
ら、カラープリンタにおいても、減法混色によるもので
あるのに印刷画像の方がカラーモニタより広い色再現範
囲を持つような低彩度領域も存在する。
【0005】印刷の色再現範囲と表示の色再現範囲は、
このような差異により、カラーモニタで表示されたカラ
ー画像をカラープリンタで忠実に色再現して印刷するこ
とは不可能である。従って、こうした色はカラーモニタ
上ではみることができても、カラープリンタで印刷する
ことはできない。
【0006】そこで、このような色再現範囲外の色が出
力装置により視覚的に最適に再現される様に、色再現範
囲の大きい方から小さい方に圧縮する色再現領域圧縮技
術が考えられてきている。
【0007】ここで、図10において、色を三次元の座
標系で表す知覚色空間を示す模式図を示す。
【0008】このL*a*b*の座標の値で、色の明度
LをL=L*、色の彩度CをC=(a*2+b*2)1
/2、色相HをH=tan-1(b*/a*)で表す。図
10において、符号1はカラーモニタ等からの色信号入
出力装置の色再現範囲の境界線を、符号2はカラープリ
ンタ等の色信号出力装置の色再現範囲の境界線を示して
いる。そして、図示するように、環状の境界線2は環状
の境界線1の内側に位置している。また、境界線2の内
部の色はカラープリンタにより印刷可能であるが、外部
の色は印刷不可能となっている。
【0009】このL*a*b*空間を用いて従来の色再
現領域補正技術について説明する。ここで、図11は、
従来の三種類の色再現領域補正方法を示す概略図であ
る。
【0010】この3つの方法は、カラー画像信号の入力
装置における色再現範囲と出力装置における色再現範囲
が重なる部分の色はそのまま使用している。
【0011】図11(a)は、出力装置の色再現範囲外
の色を、明度を変えずに彩度のみをカラープリンタ等の
色再現範囲の境界線2まで落とすように補正する方法を
示している。この方法では、明度優先で等明度で補正を
行っているため画像の明度低下は抑えられるが、彩度の
低下が大きくなる。このため、カラー画像上で明度より
彩度が飽和してしまう領域が多くなり、画像全体の色の
彩度も低下してくる。
【0012】図11(b)は、彩度を保ちながら明度の
みをカラープリンタ等の色再現範囲の境界線2まで落と
すように補正する方法を示している。この方法では、彩
度の低下は抑えられるが、明度の変化が大きくなり、カ
ラー画像全体の明るさが目立って落ちるという問題があ
る。
【0013】そこで、明度を優先させた図11(a)に
示す方法と彩度を優先させた図11(b)に示す方法が
有する問題点を改善した方法として、図11(c)に示
す方法がある。この方法は、各色の明度と彩度との相関
を保ちながら色再現範囲を補正する方法である。すなわ
ち、カラープリンタ等の出力装置の色再現範囲外の部分
は、この出力装置の色再現範囲の領域の中心に向かって
出力装置の色再現範囲の境界線2まで彩度と明度とが補
正される。
【0014】ここで、比較のため、図11(a)、図1
1(b)示す方法を図11(c)においてそれぞれ矢印
3と矢印4に示す。なお、矢印5は出力装置の色再現範
囲の領域の中心に向かっている矢印である。
【0015】図示するように、図11(c)に示す方法
は、矢印3、4で表される図11(a)、図11(b)
に示す方法よりも、明度および彩度の大幅な低下は抑え
られる。しかし、出力装置の色再現範囲の部分に関して
明度の補正を見てみると、明度の低い部分と高い部分の
補正後の変化量が比較的大きい。このように視覚的に察
知しやすい明度に関して、高い部分がより低く、低い部
分がより高く補正されてしまい変化量が大きくなること
は好ましくない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の技
術では、入力信号がカラープリンタによる色再現の可能
な範囲を超える場合に、再現可能な色の中に人間がより
好ましいと感じる色が存在するにも関わらず、大きく異
なった色を再現して画質の劣化を感じさせる場合がある
という問題があった。
【0017】そこで、本発明は、色再現範囲外の入力信
号に対して、色再現範囲内の色の内から人間が色変化を
感じることのない色再現を行うことができる色再現領域
圧縮装置を提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、色再現範囲外の色で連続
的に変化する画像の入力信号に対して、急激な変化によ
る不連続な色再現を緩和することができる色再現領域圧
縮装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の色再現領域圧縮装置は、出力装置の色再現
範囲が入力装置の色再現範囲よりも小さい場合に、入力
装置の色再現範囲の色を出力装置で出力可能な色再現範
囲の色に変換を行う色再現領域圧縮装置であって、入力
装置の入力色空間を複数の立体図形に区分分割する色空
間分割手段と、入力装置の入力色が色空間分割手段に分
割された立体図形の何れに属するかを判定する立体判定
手段と、立体判定手段で判定された立体図形の頂点座標
値とこれに対応する出力装置の座標値から、入力装置の
入力色が出力装置の色再現範囲外のとき、入力装置の複
数の代表色とこの入力装置の複数の代表色に対する出力
装置の座標値である複数の代表色から、入力装置の入力
色を出力装置の色再現範囲内の色に圧縮して目標色を求
める目標色計算手段と、入力色を目標色に向かって変化
させる入力色圧縮手段と、変化させた色が出力装置の色
再現範囲内の色になったか判定する色再現範囲判定手段
とを備えた構成としたものである。
【0020】これにより、色再現範囲外の入力信号に対
して、色再現範囲内の色の内から人間が色変化を感じる
ことのない色再現を行うことが可能になる。
【0021】また、色再現範囲外の色で連続的に変化す
る画像の入力信号に対して、急激な変化による不連続な
色再現を緩和することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、出力装置の色再現範囲が入力装置の色再現範囲より
も小さい場合に、入力装置の色再現範囲の色を出力装置
で出力可能な色再現範囲の色に変換を行う色再現領域圧
縮装置であって、入力装置の入力色空間を複数の立体図
形に区分分割する色空間分割手段と、入力装置の入力色
が色空間分割手段に分割された立体図形の何れに属する
かを判定する立体判定手段と、立体判定手段で判定され
た立体図形の頂点座標値とこれに対応する出力装置の座
標値から、入力装置の入力色が出力装置の色再現範囲外
のとき、入力装置の複数の代表色とこの入力装置の複数
の代表色に対する出力装置の座標値である複数の代表色
から、入力装置の入力色を出力装置の色再現範囲内の色
に圧縮して目標色を求める目標色計算手段と、入力色を
目標色に向かって変化させる入力色圧縮手段と、変化さ
せた色が出力装置の色再現範囲内の色になったか判定す
る色再現範囲判定手段とを備えた色再現領域圧縮装置で
あり、色再現範囲外の入力信号に対して、色再現範囲内
の色の内から人間が色変化を感じることのない色再現を
行うことが可能になるという作用を有する。また、色再
現範囲外の色で連続的に変化する画像の入力信号に対し
て、急激な変化による不連続な色再現を緩和することが
可能になるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、代表色は白、黒、赤、緑、青、
シアン、マジェンタ、イエローである色再現領域圧縮装
置であり、各色相における最大彩度をもつ光の三基本色
である赤、緑、青と印刷4原色であるシアン、マジェン
タ、イエロー、黒と白とを対応づけ、色相ごとに入力装
置の最大彩度の色を出力装置の最大彩度の色で再現する
ことが可能になるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、入力装
置の複数の代表色、出力装置の複数の代表色および入力
装置の入力色信号を色座標系の値に変換し、色座標系で
入力装置の複数の代表色の座標点を結ぶ線分で作られる
領域に分割し、色座標系の空間を入力装置の入力色の座
標点が分割された領域のどの領域に含まれるか判定し、
色座標系の空間を色座標系で出力装置の複数の代表色の
座標点を結ぶ線分で作られる領域に分割し、入力色信号
の座標点が含まれる領域を囲む入力装置の複数の代表色
に対応する出力装置の複数の代表色の座標点を得、入力
色の座標点と入力色信号の座標点が含まれる領域を囲む
入力装置の複数の代表色の座標点との関係を求め、判定
された領域の出力装置の複数の代表色の座標点と求めた
関係から入力装置の入力色を出力装置の色再現範囲内の
色に圧縮する目標色の座標点を求め、求められた座標点
と入力装置の入力色信号の座標点を結ぶ線分方向に色再
現領域圧縮を行う色再現領域圧縮装置であり、代表色に
囲まれる領域内の色を入力装置と出力装置に対応させ色
再現領域圧縮することにより入出力装置の色を領域で対
応させることができ、色のカテゴリ毎に色再現領域圧縮
を行うことが可能になるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の発明において、入力装置と出力装置の複数の代
表色の色座標系の座標点は、白、黒、赤、緑、青、シア
ン、マジェンタ、イエローの座標点であり、分割された
領域は、これら各座標点の相互に隣接する2個の座標点
からなる四面体である色再現領域圧縮装置であり、四面
体の頂点からの相対位置が求め易くなり、色再現領域圧
縮の目標点が求めやすくなるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図9を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるカラーマネージメントシステムの基本的な
構成を示すブロック図、図2は図1のカラーマネージメ
ントシステムにおける色再現領域圧縮部の構成を示すブ
ロック図、図3は図1のカラーマネージメントシステム
における入力装置から出力装置への色再現領域圧縮処理
を示すフローチャート、図4は図1のカラーマネージメ
ントシステムにおける入力装置と出力装置のL*a*b
*空間での色再現範囲の分割領域を示す模式図、図5は
図1のカラーマネージメントシステムの色再現領域圧縮
に用いられる目標色の算出手順を示すフローチャート、
図6は図1のカラーマネージメントシステムにおける入
力装置の色再現範囲で選択された領域のL*a*b*空
間のa*b*平面の説明図、図7は図1のカラーマネー
ジメントシステムにおける入力装置の色再現範囲で選択
された領域のL*a*b*空間で選択された領域を示す
説明図である。
【0028】本発明は、たとえば図1に示すような構成
のカラーマネージメントシステム−Color Man
agement System−(以下、「CMS」と
いう。)に適用される。
【0029】図1に示すCMSは、入力装置5とカラー
画像入力部6と画像処理部7とカラー画像処理部8と出
力装置9とからなる構成のものである。そして、入力装
置5からカラー画像入力部6を介してカラー画像データ
が入力される画像処理部7において、カラー画像データ
に共通の色空間で色再現領域圧縮処理(GamutCo
mpression)が施され、この色再現領域圧縮処
理済みのカラー画像データが画像処理部7からカラー画
像出力部8を介して出力装置9に出力されるようになっ
ている。
【0030】図示するように、画像処理部7は、入力側
色空間変換部10と色再現領域圧縮処理部(色再現領域
圧縮装置)11と出力側色空間変換部12とからなる。
【0031】ここで、入力側色空間変換部10は入力装
置5からカラー画像入力部6を介して入力されるカラー
画像、すなわち入力装置5の色再現範囲に依存した入力
装置の色空間のカラー画像データを、入力装置5の色再
現範囲に依存しない共通の色空間であるL*a*b*色
空間のカラー画像データに変換する。また、色再現領域
圧縮処理部11は、入力側色空間変換部10を介して供
給されるL*a*b*色空間のカラー画像データに色再
現領域圧縮処理を施す。そして、出力側色空間変換部1
2は、色再現領域圧縮処理部11により色再現領域圧縮
処理が施されたL*a*b*色空間のカラー画像データ
を出力装置9の色再現範囲に依存した出力装置の色空間
のカラー画像データに変換して、カラー画像出力部8を
介して出力装置9に出力する。
【0032】ここで、色再現領域圧縮処理部11では、
入力側色空間変換部10を介して供給されるL*a*b
*色空間のカラー画像データについて、色再現領域圧縮
処理を行う。
【0033】図2に本発明の実施の形態1の色再現領域
圧縮処理部11の構成を示す。図示するように、色再現
領域圧縮処理部11は、色空間分割手段101、四面体
判定手段102、目標色計算手段103、入力色圧縮手
段104、色再現範囲判定手段105、色空間分割手段
101に対応して設けられたメモリ106、目標色計算
手段103に対応して設けられたメモリ107から構成
されている。
【0034】色空間分割手段101は、入力装置のR,
G,B,C,M,Y,K,Wという8個の代表色のL*
a*b*色空間上での座標点がストアされているメモリ
106から座標値を読み込み、L*a*b*色空間を各
座標点を結ぶ線分で複数の四面体(立体図形)に分割す
る。四面体判定手段(立体判定手段)102は、L*a
*b*値に変換した入力カラー画像データが色空間分割
手段101で分割した四面体のどの四面体に属するかを
判定する。目標色計算手段103は、四面体判定手段1
02で判定された四面体の頂点の座標値と判定された四
面体の頂点に対応する出力装置のR,G,B,C,M,
Y,K,Wという8個の代表色の中の座標値をストアし
てあるメモリ107から読み込み、入力カラー画像デー
タ値とで色再現領域圧縮方向を決める目標色を求める。
入力色圧縮手段104は、目標色計算手段103で求め
た目標色の座標点に向かって入力カラー画像データ値を
少しずつL*a*b*空間上での距離を近づける。色再
現範囲判定手段105は、入力色圧縮手段104で圧縮
された色が出力装置の色再現可能な範囲内か範囲外かを
判定する。なお、色再現範囲内になるまで、入力色圧縮
手段104での圧縮処理および色再現範囲判定手段10
5での判定が繰り返される。
【0035】以下、図3のフローチャートに従って、本
実施の形態における色再現領域圧縮処理の詳細を説明す
る。なお、ここでは、入力装置をRGBカラー信号を入
力するカラースキャナ、出力装置を印刷4原色CMYK
で色再現を行うカラープリンタとして説明する。
【0036】まず、図1の入力装置5であるカラースキ
ャナから読込まれたRGB値を図1の入力側色空間変換
部10によりL*a*b*色空間に変換したL*a*b
*値(Lin,ain,bin)を入力する(ステップ
1)。
【0037】次に、入力された色が出力装置9であるカ
ラープリンタでの色再現可能範囲内か範囲外かを判定す
る(ステップ2)。そして、色再現範囲内であれば、L
*a*b*値をそのまま出力側色空間変換部12に渡
す。また、範囲外であれば、次のステップ3に進む。
【0038】ステップ2において、入力された色が出力
装置9の色再現範囲外とされたならば、入力された色
(Lin,ain,bin)が入力装置5であるカラー
スキャナの色再現範囲を分割した領域のどの領域に属す
るかの判定を行う(ステップ3)。
【0039】ここで、図4にL*a*b*空間で分割し
た領域を示す。図4中のRi,Gi,Bi,Ci,M
i,Yi,Ki,Wiの点は、カラースキャナの入力R
GB信号が、(R,G,B)=(255,0,0)(R
i),(0,255,0)(Gi),(0,0,25
5)(Bi),(255,255,0)(Yi),(2
55,0,255)(Mi),(0,255,255)
(Ci),(0,0,0)(Ki),(255,25
5,255)(Wi)の値をL*a*b*色空間に変換
して得た座標点である。
【0040】また、図4中のRp,Gp,Bp,Cp,
Mp,Yp,Kp,Wpの点は、出力装置であるカラー
プリンタの出力信号CMYKの値が、(C,M,Y,
K)=(0,255,255,0)(Rp),(25
5,0,255,0)(Gp),(255,255,
0,0)(Bp),(0,0,255,0)(Yp),
(0,255,0,0)(Mp),(255,0,0,
0)(Cp),(0,0,0,255)(Kp),
(0,0,0,0)(Wp)を印字した色を色彩計で測
定して得られたL*a*b*値をL*a*b*空間に変
換した座標点である。
【0041】そして、これらの点により各入出力装置の
色再現範囲を分割する。次に、ステップ3で求めた領域
を分割している4点のL*a*b*の値を得る(ステッ
プ4)。
【0042】この4点は、WiとKiと、Ri,Gi,
Bi,Ci,Mi,Yiのうちの隣り合う2点である。
以下、隣り合う2点をA1iとA2iとする。
【0043】次に、ステップ4で求めた入力装置の色再
現範囲のWiとKiとA1iとA2iに対応する出力装
置の色再現範囲のWpとKpとA1p,A2pの値を得
る(ステップ5)。
【0044】これらの値が得られたならば、入力信号、
Wi、Ki、A1i、A2i、Wp、Kp、A1p、A
2pのL*a*b*値の値を、明度L*ab、彩度C*
ab、色相H°abに変換する(ステップ6)。ここ
で、各変換値を、入力信号は(Lin,Cin,Hi
n)、Wiは(Lwi,Cwi,Hwi)、Kiは(L
ki,Cki,Hki)、A1iは(L1i,C1i,
H1i)、A2iは(L2i,C2i,H2i)、Wi
は(Lwp,Cwp,Hwp)、Kpは(Lkp,Ck
p,Hkp)、A1pは(L1p,C1p,H1p)、
A2pは(L2p,C2p,H2p)とする。
【0045】そして、ステップ3〜6で求めた(Lw
i,Cwi,Hwi)、(Lki,Cki,Hki)、
(L1i,C1i,H1i)、(L2i,C2i,H2
i)、(Lwp,Cwp,Hwp)、(Lkp,Ck
p,Hkp)、(L1p,C1p,H1p)、(L2
p,C2p,H2p)と入力値の(Lin,Cin,H
in)から、色再現領域圧縮方向を決める点(Lai,
Cai,Hai)を求める(ステップ7)。
【0046】次に、入力値(Lin,Cin,Hin)
をステップ7で求めた点(Lai,Cai,Hai)の
方向に少しづつ変えて出力デバイスの色再現範囲内にな
るまで変化させ、色再現範囲内になったときの値(Lo
ut,Cout,Hout)を得る(ステップ8)。
【0047】最後に、ステップ8で得た(Lout,C
out,Hout)の値をL*a*b*色空間の値に変
換し、図1の出力側色空間変換部12に渡す(ステップ
9)。
【0048】以上のステップで色再現領域圧縮処理が完
了し、カラープリンタの色再現範囲内の最も適した色に
圧縮される。
【0049】次に、図3に示すステップ7で得られた色
再現領域圧縮に用いる目標色(Lai,Cai,Ha
i)の求め方を図5のフローチャートに従って説明す
る。
【0050】まず、入力値(Lin,Cin,Hin)
の色相値Hinによって、A1i,A2iに対する重み
を次式を用いて計算する(ステップ11)。
【0051】
【数1】
【0052】ここで、入力装置の色再現範囲で選択され
た領域のL*a*b*空間のa*b*平面を図6に示
す。
【0053】次に、A1iとA2iを結ぶ直線上に仮想
点を設定し、その点(Lmi,Cmi,Hmi)をステ
ップ11で求めた重みにより次式で計算する(ステップ
12)。
【0054】
【数2】
【0055】次に、対応する出力装置のカラープリンタ
の色再現範囲の値を次式で求める(ステップ13)。
【0056】
【数3】
【0057】そして、LinがLmiよりも大きいか小
さいか判定する(ステップ14)。ステップ14におい
てLinがLmiよりも大きい場合は、次のようにして
色再現領域圧縮目標点(Lai,Cai,Hai)を求
める(ステップ15)。
【0058】すなわち、L*a*b*空間で選択された
領域を示す図7においてLinがLmiよりも大きいと
き、入力値は、点A1i、A2i、(L1i,0,
0)、(L2i,0,0)に囲まれる面よりL*値が大
きいので、三角形WiA1iA2iと三角形WpA1p
A2pの対応から、
【0059】
【数4】
【0060】となる。これにより、色再現領域圧縮目標
点(Lai,Cai,Hai)が求められる。
【0061】また、ステップ14においてLinがLm
iよりも大きい場合は、次のようにして色再現領域圧縮
目標点(Lai,Cai,Hai)を求める(ステップ
16)。
【0062】すなわち、LinがLmiよりも小さいと
き、入力値は、点A1i、A2i、(L1i,0,
0)、(L2i,0,0)に囲まれる面よりLinのL
*値が大きいので、三角形KiA1iA2iと三角形K
pA1pA2pの対応から、
【0063】
【数5】
【0064】となる。これにより、色再現領域圧縮目標
点(Lai,Cai,Hai)が求められる。
【0065】(実施の形態2)図8は本発明の一実施の
形態である色再現領域圧縮処理の実行プログラムが格納
されたフロッピーディスクを示す平面図、図9は図8の
フロッピーディスクに格納された色再現領域圧縮処理の
実行プログラムの再生を行うコンピュータシステムを示
す説明図である。
【0066】本実施の形態の色再現領域圧縮処理はプロ
グラムによって実現され、当該プログラムを図8に示す
フロッピーディスク19等の記録媒体に記録して移送す
ることにより、独立したコンピュータシステムで容易に
実施することができるようになっている。
【0067】ここで、フロッピーディスク19に格納さ
れたプログラムの再生を行うコンピュータシステムは、
表示装置20、コンピュータ本体21およびキーボード
22から構成されている。表示装置20は、コンピュー
タの稼動しているプログラム等の状態を表示し、コンピ
ュータ本体21は、プログラム等を実行する。また、入
力装置であるキーボード22は実行等の命令を入力す
る。コンピュータ本体21にはフロッピーディスクドラ
イブ23が設けられており、ここにフロッピーディスク
19を差し込み設定することによりフロッピーディスク
19に格納されたファイル等が読み出される。
【0068】このようなシステムを用いてフロッピーデ
ィスク19から実行プログラムを読み出し、これをコン
ピュータ本体21内で再生することにより、色再現領域
圧縮処理が行われる。
【0069】なお、この実施の形態においては、記録媒
体としてフロッピーディスクを用いて説明を行ったが、
光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、
記録媒体はこれらに限られず、ICカード、ROMカセ
ット等、プログラムを記録できる種々のものを適用する
ことができる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、色再現
範囲外の入力信号に対して、色再現範囲内の色の内から
人間が色変化を感じることのない色再現を行うことが可
能になるという有効な効果が得られる。
【0071】また、本発明によれば、色再現範囲外の色
で連続的に変化する画像の入力信号に対して、急激な変
化による不連続な色再現を緩和することが可能になると
いう有効な効果が得られる。
【0072】本発明によれば、各色相における最大彩度
をもつ光の三基本色である赤、緑、青と印刷4原色であ
るシアン、マジェンタ、イエロー、黒と白とを対応づ
け、色相ごとに入力装置の最大彩度の色を出力装置の最
大彩度の色で再現することが可能になるという有効な効
果が得られる。
【0073】本発明によれば、代表色に囲まれる領域内
の色を入力装置と出力装置に対応させ色再現領域圧縮す
ることにより入出力装置の色を領域で対応させることが
でき、色のカテゴリ毎に色再現領域圧縮を行うことが可
能になるという有効な効果が得られる。
【0074】そして、本発明によれば、四面体の頂点か
らの相対位置が求め易くなり、色再現領域圧縮の目標点
が求めやすくなるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカラーマネージ
メントシステムの基本的な構成を示すブロック図
【図2】図1のカラーマネージメントシステムにおける
色再現領域圧縮部の構成を示すブロック図
【図3】図1のカラーマネージメントシステムにおける
入力装置から出力装置への色再現領域圧縮処理を示すフ
ローチャート
【図4】図1のカラーマネージメントシステムにおける
入力装置と出力装置のL*a*b*空間での色再現範囲
の分割領域を示す模式図
【図5】図1のカラーマネージメントシステムの色再現
領域圧縮に用いられる目標色の算出手順を示すフローチ
ャート
【図6】図1のカラーマネージメントシステムにおける
入力装置の色再現範囲で選択された領域のL*a*b*
空間のa*b*平面の説明図
【図7】図1のカラーマネージメントシステムにおける
入力装置の色再現範囲で選択された領域のL*a*b*
空間で選択された領域を示す説明図
【図8】本発明の一実施の形態である色再現領域圧縮処
理の実行プログラムが格納されたフロッピーディスクを
示す平面図
【図9】図8のフロッピーディスクに格納された色再現
領域圧縮処理の実行プログラムの再生を行うコンピュー
タシステムを示す説明図
【図10】色を三次元の座標系で表す知覚色空間を示す
模式図
【図11】従来の三種類の色再現領域補正方法を示す概
略図
【符号の説明】
5 入力装置 9 出力装置 11 色再現領域圧縮処理部(色再現領域圧縮装置) 101 色空間分割手段 102 四面体判定手段(立体判定手段) 103 目標色計算手段 104 入力色圧縮手段 105 色再現範囲判定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力装置の色再現範囲が入力装置の色再現
    範囲よりも小さい場合に、前記入力装置の色再現範囲の
    色を前記出力装置で出力可能な色再現範囲の色に変換を
    行う色再現領域圧縮装置であって、 前記入力装置の入力色空間を複数の立体図形に区分分割
    する色空間分割手段と、 前記入力装置の入力色が前記色空間分割手段に分割され
    た前記立体図形の何れに属するかを判定する立体判定手
    段と、 前記立体判定手段で判定された前記立体図形の頂点座標
    値とこれに対応する前記出力装置の座標値から、前記入
    力装置の入力色が前記出力装置の色再現範囲外のとき、
    前記入力装置の複数の代表色とこの入力装置の複数の前
    記代表色に対する前記出力装置の前記座標値である複数
    の代表色から、前記入力装置の入力色を前記出力装置の
    色再現範囲内の色に圧縮して目標色を求める目標色計算
    手段と、 前記入力色を前記目標色に向かって変化させる入力色圧
    縮手段と、 前記変化させた色が前記出力装置の色再現範囲内の色に
    なったか判定する色再現範囲判定手段とを備えたことを
    特徴とする色再現領域圧縮装置。
  2. 【請求項2】前記代表色は白、黒、赤、緑、青、シア
    ン、マジェンタ、イエローであることを特徴とする請求
    項1記載の色再現領域圧縮装置。
  3. 【請求項3】入力装置の複数の代表色、出力装置の複数
    の代表色および入力装置の入力色信号を色座標系の値に
    変換し、 前記色座標系で前記入力装置の複数の前記代表色の座標
    点を結ぶ線分で作られる領域に分割し、 前記色座標系の空間を前記入力装置の入力色の座標点が
    分割された前記領域のどの領域に含まれるか判定し、 前記色座標系の空間を前記色座標系で前記出力装置の複
    数の代表色の座標点を結ぶ線分で作られる領域に分割
    し、 前記入力色信号の座標点が含まれる領域を囲む前記入力
    装置の複数の代表色に対応する前記出力装置の複数の代
    表色の座標点を得、 前記入力色の座標点と前記入力色信号の座標点が含まれ
    る領域を囲む前記入力装置の複数の代表色の座標点との
    関係を求め、 前記判定された領域の前記出力装置の複数の代表色の座
    標点と前記求めた関係から前記入力装置の入力色を出力
    装置の色再現範囲内の色に圧縮する目標色の座標点を求
    め、 求められた前記座標点と前記入力装置の入力色信号の座
    標点を結ぶ線分方向に色再現領域圧縮を行うことを特徴
    とする色再現領域圧縮装置。
  4. 【請求項4】前記入力装置と出力装置の複数の代表色の
    前記色座標系の座標点は、白、黒、赤、緑、青、シア
    ン、マジェンタ、イエローの座標点であり、分割された
    前記領域は、これら各座標点の相互に隣接する2個の座
    標点からなる四面体であることを特徴とする請求項3記
    載の色再現領域圧縮装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338950A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Olympus Optical Co Ltd 色再現システム
US7180632B2 (en) 2001-06-28 2007-02-20 Seiko Epson Corporation Image processing device, image processing method, and record medium
JP2012182549A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置及び色域補正方法

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