JP2000031621A - 異方導電性基板 - Google Patents

異方導電性基板

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JP2000031621A
JP2000031621A JP10193384A JP19338498A JP2000031621A JP 2000031621 A JP2000031621 A JP 2000031621A JP 10193384 A JP10193384 A JP 10193384A JP 19338498 A JP19338498 A JP 19338498A JP 2000031621 A JP2000031621 A JP 2000031621A
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Japan
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substrate
conductive
anisotropic conductive
circuit board
insulating material
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English (en)
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Fuyuki Eriguchi
冬樹 江里口
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト、簡単な工程で、高密度であって
も、高い電気的接続信頼性に優れる基板を提供する 【解決手段】 本発明は、導電性材料からなる細線に絶
縁材料からなる被覆層を形成して絶縁導線として、この
絶縁導線を芯材にロール状に巻く工程、該ロール状物を
加熱および/または加圧して、絶縁材料からなる被覆層
どうしを融着および/または圧着させる工程、および該
ロール状物を、巻きつけられた絶縁導線と垂直に交差す
る平面を断面として所定の厚さに切断する工程を包含す
る製造方法によって製造される基板であって、この基板
中に導電性材料からなる複数の同一または異なる種類の
導通路が、互いに絶縁された状態で、かつ該基板を厚み
方向に貫通した状態で配置され、各導通路の両端が当該
基板の表裏に露出していることを特徴とする異方導電性
基板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異方導電性基板に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高機能化に伴い、回
路基板の配線も高密度化、高精度化が必要とされる。こ
のため、基板の表裏両面に導体層を形成した両面基板
や、さらに基板を積層した多層基板が多く使用されるよ
うになっている。両面基板や多層基板では、基板の表裏
や層間の電気的接続を得るために、一般にスルーホール
めっきやアディティブ法によるビルドアップが用いられ
ている。
【0003】しかし、スルーホールめっきでは、予め基
板にNCドリル等で穴を開け、めっきをかけた後に、穴
位置と位置合わせして導体パターン形成をする必要があ
り、工程的に煩雑であるという問題があった。また、基
板の配線密度が大きくなるのに伴い、穴径を小さくする
必要があり、穴内壁に良好な導体を形成するのが困難で
あるという問題がある。さらに、スルーホールのエッジ
部分では、熱膨張によるクラックが発生しやすく、接続
信頼性に欠けるという問題がある。また、微細パターン
を形成する場合は、スルーホールの穴径とランドを含め
た寸法が配線パターン幅よりも大きくなり、高密度化を
図る上での障害となっている。
【0004】一方、ビルドアップは、導体パターン上
に、フォトエッチングにより絶縁層を露光現像した後、
導体パターンをアディティブ法によりパターニングする
工程を繰り返すため、工程が複雑であるとともに、コス
トが高いという問題がある。
【0005】また、近年、CPU回路でのクロック周波
数の増加の要請などにみられるように、基板に流れる信
号の高速化が進んでいる。このような信号が通る基板で
は、低誘電率で低誘電損失である材料を用いる必要があ
る。
【0006】しかし、従来から使われているFR−4の
ようなエポキシ/ガラスクロス基板では、誘電率が十分
低くないという問題がある。また、フッ素樹脂のような
低誘電率の材料を使用すると、基板コストが上がるとい
う問題がある。
【0007】一方、基板の寸法を縮小するために、基板
の誘電率を上げる要請もある。基板の誘電率を上げるた
めにセラミック基板などの高誘電率の基板を使用する
と、基板コストが上がるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決し、低コスト、簡単な工程で、高密度であっ
ても、高い電気的接続信頼性に優れる基板を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、事前に高密度の導通路
を設けた異方導電性の基板を使用すれば、低コスト、簡
単な工程で、高密度であっても、高い電気的接続信頼性
が得られることが判明した。即ち、本発明は以下のとお
りである。
【0010】(1)導電性材料からなる細線に接着性絶
縁材料からなる被覆層を形成して絶縁導線として、この
絶縁導線を芯材にロール状に巻く工程、該ロール状物を
加熱および/または加圧して、接着性絶縁材料からなる
被覆層どうしを融着および/または圧着させる工程、お
よび該ロール状物を、巻きつけられた絶縁導線と垂直に
交差する平面を断面として所定の厚さに切断する工程を
包含する製造方法によって製造される基板であって、こ
の基板中に導電性材料からなる複数の同一または異なる
種類の導通路が、互いに絶縁された状態で、かつ該基板
を厚み方向に貫通した状態で配置され、各導通路の両端
が当該基板の表裏に露出していることを特徴とする異方
導電性基板。 (2)基板表面に80〜300個/mm2 の導通路を有
していることを特徴とする異方導電性基板。 (3)基板表面に露出する導通路の断面積が80〜
5.0×103 μm2 である(2)に記載の異方導電性
基板。 (4)導通を必要とする導通路の両端部分が基板の表裏
面に露出し、基板の表裏面の少なくともいずれか一方の
面の他の部分が絶縁層で被覆されている(1)〜(3)
のいずれかに記載の異方導電性基板。 (5)(4)に記載の基板であって、被覆層を含む基板
の表裏の少なくとも一方の表面が導電性材料で回路がパ
ターン形成されている回路基板。 (6)(5)に記載の回路基板であって、基板の表面に
形成されている回路が、線路幅20〜200μm、配線
間隔20〜200μmの配線密度である回路基板。 (7)導通を必要とする導通路の両端部分が基板の表裏
面に露出し、他の導通路を構成する導電性材料の一部ま
たは全部が除去されている(1)〜(3)のいずれかに
記載の異方導電性基板。 (8)(7)に記載の基板であって、基板の表面が導電
性材料で回路がパターン形成されている回路基板。 (9)(8)に記載の回路基板であって、基板の表面に
形成されている回路が、線路幅20〜200μm、配線
間隔20〜200μmの配線密度である回路基板。 (10)導通を必要とする導通路の両端部分が基板の表
裏面に露出し、基板の表裏面の他の部分が絶縁層で被覆
されている(7)に記載の異方導電性基板。 (11)(10)に記載の基板であって、被覆層を含む
基板の表面が導電性材料で回路がパターン形成されてい
る回路基板。 (12)(11)に記載の回路基板であって、基板の表
面に形成されている回路が、線路幅20〜200μm、
配線間隔20〜200μmの配線密度である回路基板。 (13)(7)に記載の基板であって、導電性材料の一
部または全部が除去されている部分に、絶縁性材料を充
填した異方導電性基板。 (14)(13)に記載の基板であって、基板の表面が
導電性材料で回路がパターン形成されている回路基板。 (15)(14)に記載の回路基板であって、基板の表
面に形成されている回路が、線路幅20〜200μm、
配線間隔20〜200μmの配線密度である回路基板。 (16)同一基板に同一の絶縁性材料を充填してなり、
充填する絶縁性材料に誘電率を変える添加剤が添加され
ている(13)に記載の異方導電性基板。 (17)同一基板内で少なくとも一つに充填された絶縁
性材料の誘電率が他と異なっている(13)に記載の異
方導電性基板。 (18)絶縁性材料に、誘電率を変える添加剤を添加し
た(17)に記載の異方導電性基板。 (19)上記(1)〜(18)のいずれかに記載の基板
であって、少なくとも2枚の同一または異なる種類の基
板を積層して得られる多層基板。
【0011】
【作用】本発明は、上記手段を講じたので、事前に高密
度の導通路を有する基板が使用できるので、スルーホー
ルめっきやアディティブ法によるビルドアップによらな
くとも、基板の表裏や層間で電気的接続を容易に、しか
も、低コスト、簡単な工程で、得ることができる。
【0012】また、本発明は、導通を必要としない導通
路を構成する導電性材料の一部または全部を除去するこ
とができ、この空隙の全体または必要な部分に所定の誘
電率を有する絶縁性材料が充填できるので、基板の誘電
率を容易に調整でき、さらに基板の任意の場所で誘電率
を変えることができるので、高機能な高周波回路を容易
に、しかも、低コスト、簡単な工程で、得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書において、異方導電性基板とは、一定方
向にのみ電気的導電性を有するが、他の方向には電気的
に絶縁されているような基板をいう。本発明で使用でき
る異方導電性基板としては、導電性材料からなる細線に
接着性絶縁材料からなる被覆層を形成して絶縁導線とし
て、この絶縁導線を芯材にロール状に巻く工程、該ロー
ル状物を加熱および/または加圧して、接着性絶縁性材
料からなる被覆層どうしを融着および/または圧着させ
る工程、および該ロール状物を、巻きつけられた絶縁導
線と垂直に交差する平面を断面として所定の厚さに切断
する工程を包含する製造方法によって製造される基板で
あって、例えば、図1(a)に示すように、接着性絶縁
材料からなる基板1であって、この基板1中に同一また
は異なる種類の導電性材料からなる複数の導通路2が、
互いに絶縁された状態で、かつ図1(a)のX−X’断
面を示す図1(b)から明らかなように、該基板1を厚
み方向に貫通した状態で配置され、各導通路2の両端が
当該基板1の表裏に露出する構造を有しているものが挙
げられる。
【0014】本発明の異方導電性基板に用いられる接着
性絶縁材料としては、基板として使用できるものであれ
ば、特に制限されず、公知のものを使用することができ
る。異方導電性を発揮するため、接着性絶縁材料は、十
分な絶縁特性を有している必要がある。絶縁性を有する
材料としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などの公知
の接着性絶縁材料が挙げられる。具体的には、フェノー
ル系、ビフェニル系などのエポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリカルボジイミド樹脂等の熱硬化性樹脂や、フェ
ノキシ樹脂、フッ素樹脂、ナイロン6やナイロン6,6
などのポリアミド樹脂、PET系やPBT系などの飽和
ポリエステル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂等のポリイミド樹脂等の熱可塑性樹脂が挙
げられ、目的に応じて適宜選択される。これらの樹脂は
単独でも、2種以上混合して使用してもよい。好ましい
樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬
化性樹脂および熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0015】本発明の異方導電性基板の導通路2として
使用できる導電性材料としては、導電性を有するもので
あればいずれでも使用できる。導電性材料として例え
ば、銅、金、銀、アルミニウム、ニッケル、鉄、ハン
ダ、鉛、白金等の金属材料、及びこれらの材料とポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等
の樹脂との混合物等が挙げられる。これらの導電性材料
は、単独で、または二種以上を組み合わせて使用でき
る。導電性材料は、本発明の基板の使用目的により適宜
選択できるが、好ましくは電気特性の点から金属材料で
あり、さらに好ましくは導電性の点から銅、金、アルミ
ニウムである。
【0016】また、基板内に導電性材料を使用した異な
る種類の導通路を設けた場合は、導通路部分で抵抗素子
を形成できるという利点がある。
【0017】本発明の基板が異方導電性を示すために
は、導通路2が互いに絶縁された状態で、かつ基板1の
厚み方向を貫通した状態で配置されることが必要であ
り、さらに各導通路2は、基板1の表裏面に両方の端部
が露出していることが必要である。ここで「互いに絶縁
された状態」とは、各導通路2が互いに導通せずに、基
板1内で相互に絶縁されている状態をいう。
【0018】基板1中の導通路2の大きさや数は、本発
明の異方導電性基板の用途により適宜選択される。例え
ば、導通路の形状が円柱状の場合、直径は10〜80μ
m、より好ましくは15〜50μm程度であり、また、
ピッチは18〜100μm程度である。
【0019】導通路の軸に垂直な断面の形状は、上記の
条件を満たせばどのような形状でもよく、円柱状であっ
ても、多角柱状であってもよい。
【0020】本発明の異方導電性基板の導通路2には、
図2に示すように、露出した両端部を除いた部分が、絶
縁材料からなる被覆層5で被覆されていてもよい。絶縁
材料は、絶縁特性が保証されれば、種類は特に制限され
ないが、好ましくは耐湿性に優れた材料である。絶縁材
料の具体例としては、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド
樹脂、フッ素樹脂が挙げられる。被覆層の厚みは、通常
0.1〜50μm程度好ましくは1〜30μm程度であ
る。
【0021】上記接着性絶縁材料や絶縁材料は、その用
途に応じて、各種の充填剤、可塑剤、ゴム材料を添加し
てもよい。充填剤としては、例えばSiO2 、Al2
3 、可塑剤としては、例えばTCP(リン酸トリクレシ
ル)、DOP(フタル酸ジオクチル)、ゴム材料として
は、例えばNBS(アクリロニトリルブタジエンゴ
ム)、SBS(ポリスチレン−ポリブチレン−ポリスチ
レン)等が挙げられる。
【0022】本発明の異方導電性基板は、その厚みが、
好ましくは30〜3000μm、さらに好ましくは50
〜1000μmである。厚みが30μm未満の場合、基
板としての強度が保てず、回路形成等の加工が困難とな
り、また、厚みが3000μmを越える場合、導通路の
除去や除去後の絶縁性材料の充填等が困難となるので、
好ましくない。
【0023】本発明の異方導電性基板は、以下の方法で
製造できる。
【0024】先ず、金属材料からなる線材に、接着性絶
縁材料からなる被覆層を形成する。金属材料からなる導
通路が、絶縁材料からなる被覆層を形成している場合に
は、先に絶縁材料からなる被覆層を形成した後に、接着
性絶縁材料からなる被覆層を形成する。また、被覆層
は、必要に応じて何層としてもよい。被覆層を形成する
方法としては、特に制限されず、例えば、溶剤コーティ
ング(湿式コーティング)、溶融コーティング(乾式コ
ーティング)などの公知の方法が使用できる。被覆層の
厚さは、所望する基板中の導通路のピッチ、すなわち、
単位面積当たりの導通路の数により適宜選択されるが、
通常、1〜100μm程度、好ましくは5〜70μm程
度である。この絶縁線材を芯材上に巻線して、ロール状
の巻線コイルを形成する。
【0025】巻線は、リレー、トランスなどの電磁コイ
ルを製造するための公知技術、例えば、芯材を回転させ
るスピンドル方式や、線材を周回させるフライヤー方式
などを応用してもよい。巻線は、1本の絶縁導線を芯材
に巻き付ける一般的な方法や、複数本の絶縁導線を芯材
に巻き取る方法などが挙げられる。また、巻線は、荒い
送りピッチと高速回転による乱巻きや、送りピッチを線
材外径程度として比較的低速回転で密着巻きし、下層の
線材に対して俵積みのように細密に線材を積み重ねてい
く最密巻きが挙げられる。これらの巻線の態様は、線
径、コスト、用途などに応じて適宜選択できるが、好ま
しくは、品質の面から、最密巻きである。
【0026】巻き幅(電磁コイルにおけるボビンの全長
であって、1層内のターン数に関係する)、厚み(層数
に関係する)などの巻線仕様は、目的の異方導電性基板
の寸法に応じて適宜決定することができる。
【0027】次に、前記の巻線を行いながら形成中の巻
線コイル、または前記の巻線終了後の完成された巻線コ
イルに対して、加熱および/または加圧を施し、層内、
層間において隣接する絶縁導線どうしを接着性絶縁材料
からなる被覆層の部分で融着および/または圧着させて
一体化し、巻線コイルブロックを形成する。
【0028】加熱および/または加圧は、巻線の際にあ
る程度のテンションを作用させているので、加熱だけを
施す加工や、加熱と加圧を同時に施す加工が好ましい。
加熱の温度は、最外層の被覆材の材料に応じて適宜選択
されるが、通常材料の軟化点〜20℃程度であり、具体
的には100〜400℃程度である。最外層の被覆材の
材料として熱硬化性樹脂を使用した場合には、硬化温度
よりも低い温度で加熱するのがよい。また、加圧する場
合、好ましくは1〜100kg/cm2、より好ましく
は5〜70kg/cm2 程度である。
【0029】次に、前記巻線コイルブロックを薄くシー
ト状にスライスする。このとき、芯材を抜いてスライス
するか、または、芯材ごとスライスするか、芯材ごとス
ライスした後に芯材部分を分離する等、目的物の態様に
応じて自由に選択できる。このときのスライスは、巻き
つけられた線材と角度をなして交差する平面を断面と
し、目的の基板厚さとなるように切断する。
【0030】切断用の刃物には全ての切断工具が含ま
れ、切断手段には全ての切断手段が含まれ、目的に応じ
て適宜選択できる。また、1つの巻線コイルブロックか
ら1枚の異方導電性基板を得るだけなら、両サイドから
の切削・研磨であってもよい。基板面の仕上げは、必要
に応じて行う。
【0031】このようにして製造された異方導電性基板
は、基板表面に80〜3000個/mm2 、好ましくは
100〜2000個/mm2 の導通路を有していること
が必要である。基板表面に多くの数の導通路を有してい
るので、回路基板の高密度化に対応できる。また、これ
らの導通路の断面積は、基板表面で各々70〜2.0×
103 μm2 、好ましくは170〜1.0×103 μm
2 である。このように基板表面の断面積を小さくできる
ので、回路基板の高密度化に対応できる。
【0032】また、上記密度の導通路を確保できるので
あれば、基板あるいは樹脂フィルム上に導電性材料で配
線パターンを平行に形成し、これを各層の配線の方向が
同方向になるように複数個重ねて、単独で、あるいは接
着層を介して加熱および/あるいは加圧して積層成形し
たものを、配線の方向と直角にカットする方法などであ
ってもよい。
【0033】基板中に異なる種類の導電性材料からなる
導通路を設ける場合は、例えば、巻線時に、複数本の絶
縁導線を芯材に巻き取る際に、異なる種類の導電性材料
からなる絶縁導線を芯材に巻き取る方法や、異なる導電
性材料で配線パターンを形成する方法及び/あるいは異
なる導電性材料で形成した配線パターンを有する層を積
層する方法などによる。
【0034】本発明の異方導電性基板は、図1に示す態
様で使用できるが、さらに以下に述べる態様でも使用で
きる。
【0035】例えば、図3または図4に示すように、導
通を必要とする導通路2の両端部分が基板1の表裏面に
露出し、基板1の表裏面の少なくとも一方の面の他の部
分が絶縁層3で被覆されていてもよい。このように絶縁
層3で被覆することで、導通路2の導通を必要としない
部分が絶縁されることで、電気的絶縁信頼性を、より高
めることができる。
【0036】図3または図4に示すような異方導電性基
板は、例えば、以下のような方法で作製できる。導通を
必要とする導通路2の両端あるいはいずれか一方を感光
性レジストなどのマスキング剤でマスクした後、上記被
覆層に使用できる樹脂を用いて、基板1の表裏面の両面
またはいずれか一方の面に絶縁層3を設ける。その後、
マスキング剤を除去すれば、図5に示すような導通を必
要とする導通路2のみが露出した異方導電性基板を得る
ことができる。
【0037】図3または図4に示すような異方導電性基
板には、さらに図6または図7に示すように、その表面
に導電性材料で回路4がパターン形成されていてもよ
い。基板1の表裏面の少なくともいずれか一方の面に絶
縁層3が設けられているので、導通を必要としない導通
路2には導通が起こらず、電気的絶縁信頼性が得られ
る。また、基板上の導通路2の導通を必要とする部分以
外に回路4を設けることができるので、容易に基板1上
の配線の高密度化を図ることができる。特に、図8に配
線パターンの一部を示すように、配線と導通路2とをラ
ンド部を設けずに接続できるので、配線密度を高めるこ
とができる。
【0038】回路4に使用される導電性材料としては、
上記導通路として使用できる導電性材料であればよい。
回路をパターン形成する方法としては、例えばプリント
配線などが挙げられる。
【0039】また、導通を必要としない導通路2の導電
性材料を一部(図9)または全部(図10)を除去して
もよい。このように導電性材料を除去することで、電気
的絶縁信頼性をさらに高めることができる。
【0040】導電性材料を除去するには、導通を必要と
する導通路2の部分を感光性レジストなどのマスキング
剤でマスクした後に、酸あるいはアルカリによるケミカ
ルエッチングすればよい。また、導通路の形成時におけ
る導電性材料の孔内への充填を抑制して窪ませてもよ
い。
【0041】このように導通を必要としない導通路2の
導電性材料を一部または全部を除去した基板1について
も、基板1表面に導電性材料で回路4をパターン形成し
ても(図11)、基板1の表裏面の両面またはいずれか
一方の面に絶縁層3を設けても(図12)、さらにこの
表面に導電性材料で回路4がパターン形成されていても
(図13)よい。
【0042】また、導通を必要としない導通路2の導電
性材料が一部または全部を除去された空隙6に、図14
または図15に示すように絶縁性材料7を充填してもよ
い。このように絶縁性材料7を充填することで、電気的
絶縁信頼性をさらに高めることができる。
【0043】充填できる絶縁性材料7としては、上記被
覆層に使用できる樹脂が使用できる。また、同様に、そ
の用途に応じて、上記各種の充填剤、可塑剤、ゴム材料
を添加してもよい。このように空隙に絶縁性材料を充填
する方法としては、導通を必要とする導通路の部分を感
光性レジストなどのマスキング剤でマスクした後に、基
板を構成する絶縁性材料と同一または異なる絶縁性材料
で埋めることにより、あるいは、この基板の表面に、絶
縁性材料を溶剤コーティング、溶融コーティング等など
により充填できる。
【0044】このように空隙を充填した基板について
も、図16のように、基板表面に導電性材料で回路4を
パターン形成してもよい。
【0045】図6、図7、図11、図13、図16のよ
うに、基板表面に回路をパターン形成する場合、回路の
配線密度は、線路幅20〜200μm、配線間隔20〜
200μmであればよい。
【0046】また、空隙6を絶縁性材料7で充填する場
合に、充填する絶縁性材料7の誘電率により、あるいは
絶縁性材料7に所定の誘電率を持たせる添加剤を添加す
ることで、基板内に所望の誘電率を与えることができ
る。所定の誘電率を持たせる添加剤としては、例えば高
誘電率を与える添加剤として、酸化アルミニウム(Al
2 3 、誘電率ε=10)、窒化アルミニウム(Al
N、誘電率ε=9)、炭化珪素(SiC、誘電率ε=4
5)などのセラミックなどの無機材料が挙げられる。ま
た、低誘電率を与える添加剤として、ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)(誘電率ε=2.0)などのフ
ッ素樹脂、ポリエチレン樹脂(誘電率ε=2.3)など
の有機材料、中空ガラス球などの無機材料などが挙げら
れる。これらの添加剤は、単独でまたは2種以上混合し
て使用できる。また、基板に低誘電率を与える場合に
は、空気の誘電率が最も低いため、空隙に何も充填しな
くてもよい。
【0047】添加剤の誘電率、添加剤の添加量と添加に
より基板に与える誘電率の変化を求める方法は、特に制
限されないが、例えば、次の方法により求めることがで
きる。基板の単位面積(mm2 )当たりに、直径L
1 (mm)の穴がN個開いており(N個/mm2 )、そ
の穴の中に誘電率εA の樹脂Aに直径εB の粒子Bが体
積比率R%で分散しているものを充填した場合の粒子B
が分散した樹脂Aのみかけ誘電率ε1 は、次式で得られ
る。
【0048】
【数1】
【0049】なお、体積比率がR%とは、粒子Bを分散
させた樹脂A中での粒子Bの体積がR%であるという意
味である。
【0050】さらに、基板の穴の開いていない部分の樹
脂Cの誘電率をεC とすると、基板全体のみかけ誘電率
ε0 は、次式で得られる。
【0051】
【数2】
【0052】この方法で求めた基板のみかけ誘電率が、
4〜10程度であれば高誘電率となり、1.4〜3程度
であれば低誘電率となる。
【0053】このように、本発明の異方導電性基板で
は、導通を必要とする部分以外の導通路の導電性材料の
全部または一部を除去し、導通路の一部または全部を除
去された空隙の全部又は必要とする一部に所定の誘電率
を有する絶縁性材料を充填することで、所望の誘電率を
有する回路基板を低コストで、容易に得ることができ
る。基板が高誘電率になると、波長を短縮することがで
き、分布定数回路のパターンを小さくできるので、回路
の高密度化に有利である。一方、基板を低誘電率にする
と、高速の信号伝達が図られる。
【0054】また、同一基板内で部分的に誘電率を変え
ることができるので、様々な機能を有する基板を容易に
得ることができる。例えば、回路パターンでキャパシタ
を形成する場合には、必要な部分に高誘電率の絶縁性材
料を充填すればよい。逆に、高周波数の信号が伝播する
場合には、必要な部分に低誘電率の絶縁性材料を充填す
るか、または空隙に何も充填しなければよい。このよう
に同一基板内で部分的に誘電率を変えることができるこ
とは、分布定数的な回路設計に対して有利であり、コス
ト的にも有利である
【0055】このように、同一基板内で少なくとも一つ
の空隙に充填する絶縁性材料7の種類や添加する添加物
の種類、添加量を変えることで、同一基板内の誘電率を
変えることができる。同一基板内の誘電率を変えること
により、部分的に必要な機能を効率的に与えることがで
き、高密度、高機能化に優れる基板が得られるという利
益が得られる。
【0056】さらに、上記本発明で得られた単層の基板
を、少なくとも2以上の同一または異なる種類の基板を
積層して多層基板を得ることもできる。このような多層
基板は、単層毎に容易に作製でき、電気的に接続された
状態での積層も容易であることから、工程が簡易である
とともに、コストも低くすることができる。
【0057】多層基板は、単層の基板を積み重ねたもの
に、それを単独であるいは接着層を介して加熱および/
あるいは加圧して積層成型して得ることができる。
【0058】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0059】実施例1 電線を被覆してロール状に巻き取る装置(日特エンジニ
アリング(株)製 横型整列巻き線機)を使用した。直
径35μmの円形の銅線をポリエーテルイミド樹脂(日
本ポリイミド(株)製、ウルテム−1000)で、厚さ
12.5μmに被覆した。次いで幅300mmのプラス
チック芯(縦30mm×横30mm)に、幅300m
m、厚み150mmで、幅および厚み方向に均一に最密
充填されるように巻き取った。得られたロール状物を約
300℃に加熱しながら、60kg/cm2 に加圧し、
ポリエーテルイミド樹脂を融着させ、室温まで冷却し
た。この融着物を、プラスチック芯の軸方向に、幅50
mmで刃物を入れ、ロール状物を切断して、300mm
×約120mm、厚さ50mmのブロックを得た。得ら
れたブロックをスライスすることで、300mm×約1
20mm、厚さ300μmの異方導電性基板を得た。
【0060】得られた異方導電性基板の両面に感光性ポ
リイミド(日東電工(株)製 JR−3000P)を5
μmの厚さに塗布し、マスクを通して露光、現像して所
望の位置の感光性ポリイミドを直径0.1mmの範囲で
取り除き、表裏導通部8を作り、残った感光性ポリイミ
ドを加熱硬化させた後に、セミアディティブ法により、
基板の両面に配線パターン幅50μm、配線間隔50μ
mの銅パターンを形成した両面基板を得た。図17は得
られた基板の断面図の1つを模式的に表したものであ
り、図18は得られた基板の表面の配線の様子を表して
いる。
【0061】実施例2 実施例1において、基板の両面の表面に感光性ポリイミ
ド層を形成する代わりに、一方の面にのみ感光性ポリイ
ミド層を形成した以外は、実施例1と同様に行い、表面
に銅パターンの形成された片面基板を得た。
【0062】実施例3 実施例1において得られた両面基板の両側に、実施例2
で得られた片面基板の銅パターン形成部を外側に向けて
積層し、加熱・加圧して4層の多層基板を得た。
【0063】実施例4 実施例1のロール状物から得られたシートをスライスし
て得られた、300mm×約120mm、厚さ300μ
mの異方導電性基板の表面で表裏の導通が必要な箇所の
直径0.1mmの部分に、感光性レジストをマスク剤と
して塗布し、露光現像し、その後エッチングして、導通
が不要な箇所の導体を除去した。さらに、マスクしたレ
ジストを剥離し、銀ペーストのスクリーン印刷により、
基板の両面に配線パターン幅50μm、配線パターン間
隔50μmのパターンを形成した両面基板を得た。
【0064】比較例1 厚さ300μmのポリイミドフィルムの表裏の導通が必
要な位置に、NCドリルで径0.1mmの穴を開け、セ
ミアディティブ法により銅をスルーホールめっきし、配
線パターン幅50μm、配線パターン間隔250μmの
パターンを形成した両面基板を得た。図19は得られた
基板の断面図の1つを模式的に表したものであり、図2
0は得られた基板の表面の配線の様子を表している。
【0065】実施例1〜4、比較例1の基板作製工程に
おいて、比較例では、予めNCドリルで所定の位置に穴
開けを行い、さらにその位置に合わせてパターンを作製
する必要があったが、実施例では表裏の導通を必要とす
る箇所は、感光性ポリイミド、あるいは感光性レジスト
の位置合わせだけで得られた。また、表1から明らかな
ように、比較例のようなスルーホールめっきでは、スル
ーホール9よりも大きなランド部10ができるため、表
裏導通部の配線密度が制限される。一方、実施例では、
配線密度はラインの配線幅と配線間隔だけで決まるの
で、より大きな表裏導通部の配線密度が得られた。
【0066】
【表1】
【0067】さらに、実施例1〜4、比較例1の耐熱信
頼性を調べるために、−55〜125℃で熱サイクルテ
ストを1000回行ない、接続の抵抗値が維持できるか
を調べた。結果を表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】表2から明らかなように、実施例1〜4で
は、比較例1に比べ、熱サイクルテストで高い信頼性が
得られた。
【0070】実施例5 実施例1のロール状物から得られたシートをスライスし
て得られた、300mm×約120mm、厚さ300μ
mの異方導電性基板(ポリエーテルイミド樹脂の誘電率
ε=3.15)の表面で表裏の導通が必要な箇所の直径
0.1mmの部分に、感光性レジストをマスク剤として
塗布し、露光現像し、その後エッチングして、導通が不
要な箇所の導体を除去した。さらに、除去された後の穴
に、誘電率を調整する目的で平均粒径5μmの炭化珪素
粒子(誘電率ε=45)を、溶液状のポリイミド樹脂
(誘電率ε=3.8)に体積比率70%で分散させたも
のを充填した。その後、180℃で加熱し、充填したポ
リイミド樹脂を硬化させた。この基板の誘電率を求めた
ところ、誘電率ε=5.1の基板が得られた。
【0071】実施例6 実施例1のロール状物から得られたシートをスライスし
て得られた、300mm×約120mm、厚さ300μ
mの異方導電性基板(ポリエーテルイミド樹脂の誘電率
ε=3.15)の表面で表裏の導通が必要な箇所の直径
0.1mmの部分に、感光性レジストをマスク剤として
塗布し、露光現像し、その後エッチングして、導通が不
要な箇所の導体を除去した。この基板の誘電率を求めた
ところ、誘電率ε=2.57の基板が得られた。
【0072】実施例5、6から明らかなように、基板の
誘電率を調整できる。
【0073】
【発明の効果】本発明の異方導電性基板は、事前に高密
度の導通路を設けた異方導電性の基板を使用するので、
スルーホールめっきやアディティブ法によるビルドアッ
プによらなくとも、基板の表裏や層間で電気的接続を容
易に、しかも、低コスト、簡単な工程で、得ることがで
きる。また、本発明は、導通を必要としない導通路を構
成する導電性材料の一部または全部を除去することがで
き、この空隙の全体または必要な部分に所定の誘電率絶
縁性材料が充填できるので、基板の誘電率を容易に調整
でき、さらに基板の任意の場所で誘電率を変えることが
できるので、高機能な高周波回路を容易に、しかも、低
コスト、簡単な工程で、得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による異方導電性基板の一例を示す模式
図である。
【図2】本発明による異方導電性基板の他の例を示す模
式図である。
【図3】本発明による異方導電性基板の他の例を示す模
式図である。
【図4】本発明による異方導電性基板の他の例を示す模
式図である。
【図5】図3または図4に示す異方導電性基板の絶縁層
で被覆されている側の面を示す模式図である。
【図6】本発明による異方導電性基板の他の例を示す模
式図である。
【図7】本発明による異方導電性基板の他の例を示す模
式図である。
【図8】図6または図7に示す異方導電性基板の絶縁層
で被覆されている側の面における配線パターンの一部を
示す模式図である。
【図9】本発明による異方導電性基板の他の例を示す模
式図である。
【図10】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図11】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図12】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図13】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図14】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図15】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図16】本発明による異方導電性基板の他の例を示す
模式図である。
【図17】本発明による異方導電性基板の実施例の一つ
の断面図を示す模式図である。
【図18】本発明による異方導電性基板の実施例の一つ
の配線の様子を示す模式図である。
【図19】比較例による異方導電性基板の断面図を示す
模式図である。
【図20】比較例による異方導電性基板の配線の様子を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 導通路 3 絶縁層 4 回路 5 被覆層 6 空隙 7 絶縁性材料 8 表裏導通部 9 スルーホール 10 ランド部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料からなる細線に接着性絶縁材
    料からなる被覆層を形成して絶縁導線として、この絶縁
    導線を芯材にロール状に巻く工程、該ロール状物を加熱
    および/または加圧して、接着性絶縁材料からなる被覆
    層どうしを融着および/または圧着させる工程、および
    該ロール状物を、巻きつけられた絶縁導線と垂直に交差
    する平面を断面として所定の厚さに切断する工程を包含
    する製造方法によって製造される基板であって、この基
    板中に導電性材料からなる複数の同一または異なる種類
    の導通路が、互いに絶縁された状態で、かつ該基板を厚
    み方向に貫通した状態で配置され、各導通路の両端が当
    該基板の表裏に露出していることを特徴とする異方導電
    性基板。
  2. 【請求項2】 基板表面に80〜300個/mm2 の導
    通路を有していることを特徴とする異方導電性基板。
  3. 【請求項3】 基板表面に露出する導通路の断面積が8
    0〜5.0×103μm2 である請求項2に記載の異方
    導電性基板。
  4. 【請求項4】 導通を必要とする導通路の両端部分が基
    板の表裏面に露出し、基板の表裏面の少なくともいずれ
    か一方の面の他の部分が絶縁層で被覆されている請求項
    1〜3のいずれかに記載の異方導電性基板。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板であって、被覆層
    を含む基板の表裏の少なくとも一方の表面が導電性材料
    で回路がパターン形成されている回路基板。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回路基板であって、基
    板の表面に形成されている回路が、線路幅20〜200
    μm、配線間隔20〜200μmの配線密度である回路
    基板。
  7. 【請求項7】 導通を必要とする導通路の両端部分が基
    板の表裏面に露出し、他の導通路を構成する導電性材料
    の一部または全部が除去されている請求項1〜3のいず
    れかに記載の異方導電性基板。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の基板であって、基板の
    表面が導電性材料で回路がパターン形成されている回路
    基板。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の回路基板であって、基
    板の表面に形成されている回路が、線路幅20〜200
    μm、配線間隔20〜200μmの配線密度である回路
    基板。
  10. 【請求項10】 導通を必要とする導通路の両端部分が
    基板の表裏面に露出し、基板の表裏面の他の部分が絶縁
    層で被覆されている請求項7に記載の異方導電性基板。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の基板であって、被
    覆層を含む基板の表面が導電性材料で回路がパターン形
    成されている回路基板。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の回路基板であっ
    て、基板の表面に形成されている回路が、線路幅20〜
    200μm、配線間隔20〜200μmの配線密度であ
    る回路基板。
  13. 【請求項13】 請求項7に記載の基板であって、導電
    性材料の一部または全部が除去されている部分に、絶縁
    性材料を充填した異方導電性基板。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の基板であって、基
    板の表面が導電性材料で回路がパターン形成されている
    回路基板。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の回路基板であっ
    て、基板の表面に形成されている回路が、線路幅20〜
    200μm、配線間隔20〜200μmの配線密度であ
    る回路基板。
  16. 【請求項16】 同一基板に同一の絶縁性材料を充填し
    てなり、充填する絶縁性材料に誘電率を変える添加剤が
    添加されている請求項13に記載の異方導電性基板。
  17. 【請求項17】 同一基板内で少なくとも一つに充填さ
    れた絶縁性材料の誘電率が他と異なっている請求項13
    に記載の異方導電性基板。
  18. 【請求項18】 絶縁性材料に、誘電率を変える添加剤
    を添加した請求項17に記載の異方導電性基板。
  19. 【請求項19】 上記請求項1〜18のいずれかに記載
    の基板であって、少なくとも2枚の同一または異なる種
    類の基板を積層して得られる多層基板。
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