JP2000031325A - 半導体パワーモジュール及びこれを用いたインバータ装置 - Google Patents

半導体パワーモジュール及びこれを用いたインバータ装置

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JP2000031325A
JP2000031325A JP10196970A JP19697098A JP2000031325A JP 2000031325 A JP2000031325 A JP 2000031325A JP 10196970 A JP10196970 A JP 10196970A JP 19697098 A JP19697098 A JP 19697098A JP 2000031325 A JP2000031325 A JP 2000031325A
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circuit
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semiconductor
semiconductor power
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明 田中
Ryuichi Saito
隆一 斎藤
Tadao Kushima
忠雄 九嶋
Yoshihiko Koike
義彦 小池
Hideo Shimizu
英雄 清水
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Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体パワーモジュールのスイッチング動作時
に、スッチングに伴ってグランド面の電位の変動を抑制
し、グランドを共通としている他の電子回路を有する制
御装置の誤動作を抑制する。 【解決手段】半導体パワーモジュールの絶縁性基板の内
部又は半導体素子が搭載されていない面に、グランド以
外の導電層を設け、半導体パワーモジュールのエミッタ
回路及びコレクタ回路とグランドとの間での共振回路を
無くすることで、変位電流がグランドに流れず、電気的
に安定したグランドが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体素子
を用いたインバータ及びコンバータ用半導体パワーモジ
ュールの実装技術に係り、特に、半導体素子を多数搭載
する大電力用半導体パワーモジュール及びこれを用いた
インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大電力用のモータ制御に関して
は、GTO(Gate turn off thyristor)が用いられてき
た。しかし、最近では、電圧信号で大電流が制御できる
使い易さから、IGBT(Insulated gate bipolar trn
sistor)構造の半導体素子が鉄道車両用などの分野で用
いられるようになってきた。
【0003】IGBTで大電流を制御する場合、1つの
IGBT半導体素子に通電できる電流限界値があること
から、1つの半導体パワーモジュール内に、複数の半導
体素子を並列に接続して用いている。大電流化の要求に
対して、半導体パワーモジュール内に搭載する半導体素
子の数は増大する傾向にある。そして、半導体素子の数
は増大に伴い、半導体パワーモジュールも大型化の傾向
にある。
【0004】しかしながら、製造上の制約やインバータ
装置への設置の制約から、インバータ装置には、小型の
半導体パワーモジュールを複数個用いて並列に電気的接
続が行われている。一般に半導体パワーモジュールは金
属製ヒートヒンクに設置され、金属製筐体で覆われてい
る。
【0005】従来のIGBT半導体素子を用いたパワー
モジュールの一例を説明する。図1は、一般的なインバ
ータ装置の概略回路図である。図1のインバータ装置
は、上アーム105と下アーム104間でIGBT半導
体素子を用いたパワーモジュール107を直列接続し、
これを相単位として3相からなり、1相毎に中間電位を
有する中間アーム106をモータ101に接続する。上
アーム105及び下アーム104はそれぞれ電源103
に接続されている。IGBT半導体素子を用いたパワー
モジュール107は、複数のIGBT素子と複数のダイ
オード素子からなる(図示せず)。下アーム104に接
続されるパワーモジュール107は、エミッタ端子10
8が下アーム104と接続されている。下アーム104
はグランド電位である。
【0006】図2は、一般的な半導体パワーモジュール
を搭載したインバータ装置の概略断面図である。ヒート
シンク204上に半導体パワーモジュール202が複数
搭載されている。半導体パワーモジュール202は筐体
カバー203で覆われている。ヒートシンク204と筐
体カバー203は電気的に接続されており、グランド2
01に接地されてる。このグランドは、他の制御装置の
グランドと共通となっている。
【0007】図3に従来の半導体パワーモジュールの内
部構造概略断面図を示す。
【0008】半導体パワーモジュールの内部構造は、導
電層を表裏に接合した絶縁性基板305を用い、エミッ
タ回路302,コレクタ回路303及びゲート回路30
4を形成し、前記コレクタ回路303上に半導体素子3
01を搭載し、前記絶縁性基板305の半導体素子30
1が搭載されていないもう一方の面には、グランド面3
06が形成されている。このグランド面306は、半田
(図示せず)を介して、半導体パワーモジュールのベー
ス基板307に電気的に接続されている。ベース基板3
07は、一般に導電性の金属製から成る。通常、ベース
基板307上には、1枚又は複数の絶縁性基板305が
接続され、樹脂製ケース(図示せず)で覆われている。
複数のパワーモジュールのベース基板307は、導電性
の金属材料からなるヒートシンク308にグリース(図
示せず)を介して搭載される。これより、前記絶縁性基
板の一方の面に形成されたグランド面は、前記ヒートシ
ンク308及び筐体カバー(図示せず)と電気的に接続
され、グランド309に電気的に接続されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】インバータ装置に半導
体パワーモジュールを複数個用いて電気的に並列接続す
る場合、次のような課題がある。
【0010】図4は、従来の半導体パワーモジュールを
用いたインバータ装置の一部分の電気回路図(図1にお
ける下アーム104に接続される半導体パワーモジュー
ル107)を示す。
【0011】パワーモジュールは、外部接続端子とし
て、エミッタ端子405及びコレクタ端子404を有し
ている。エミッタ端子405は下アーム401にエミッ
タ外部配線406で接続されている。また、下アーム4
01とグランド407とは電気的に接続されている。ま
た、パッケージ内のエミッタ回路302は、図3からわ
かるように、グランド309に繋がっているグランド面
306との間に絶縁性基板305を介してるのでエミッ
タ/グランド間容量403を有している。さらに、パッ
ケージ内のコレクタ回路303は、図3からわかるよう
に、グランド309に繋がっているグランド面306との
間に絶縁性基板305を介してるのでコレクタ/グラン
ド間容量402を有している。
【0012】このため、インバータ装置は、半導体パワ
ーモジュールのスイッチング動作時に、スッチングに伴
ってグランド407の電位が変動し、変位電流が流れ、
グランドを共通としている他の電子回路を有する制御装
置を誤動作させる恐れがある。このため、スイッチング
に伴うグランド電位の変動が他の電子装置に及ぼさない
ように、半導体パワーモジュールのグランドと他の電子
装置のグランドとを電気的に分離するか、又は、抵抗を
介して接続する必要があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体パワーモ
ジュールは、ベース基板と該ベース基板の一方の面に絶
縁性基板を有し、該絶縁性基板の一方の面に複数の配線
回路を形成し、該配線回路の内、少なくとも、1つの配
線回路上に、複数の半導体素子を搭載し、該配線回路
は、外部接続端子と電気的に接続され、該絶縁性基板の
半導体素子が搭載されていない面はベース基板に接合さ
れた半導体モジュールにおいて、前記絶縁基板の内部又
は半導体素子が搭載されていない表面に、グランド電位
とは異なる電位の導電層を設けた。
【0014】さらに、本発明の実施様態によれば、絶縁
基板の内部又は半導体素子が搭載されていない表面に設
けたグランド電位とは異なる電位の導電層が、エミッタ
配線回路又はコレクタ配線回路のどちらか一方と電気的
に接続されている。
【0015】さらに、本発明の実施様態によれば、絶縁
基板の内部又は半導体素子が搭載されていない表面に設
けたグランド電位とは異なる電位の導電層が、絶縁性基
板の半導体素子が搭載されていない表面に設けたグラン
ド層の面積より広い。
【0016】さらに、本発明の実施様態によれば、半導
体パワーモジュールの絶縁基板の内部又は半導体素子が
搭載されていない表面に、グランド電位とは異なる電位
の導電層を設けた半導体パワーモジュールを用いたイン
バータ装置である。
【0017】さらに、本発明の実施様態によれば、IG
BT半導体パワーモジュールを並列接続したインバータ
装置において、前記半導体パワーモジュールの搭載され
ているヒートシンク及び前記半導体パワーモジュールを
格納する筐体は、導電性金属材料からなり、電気的に導
通可能な状態で接合されてることを特徴とするインバー
タ装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)図5に本実施例1に
係る半導体パワーモジュールの概略断面図を示す。半導
体パワーモジュールの内部構造は、導電層を表裏に接合
した絶縁性基板505を用い、エミッタ回路502,コ
レクタ回路503及びゲート回路504を形成し、前記
コレクタ回路503上に半導体素子501を搭載し、前
記絶縁性基板505の半導体素子501が搭載されてい
ないもう一方の面には、グランド面506が形成されて
いる。絶縁性基板505は、絶縁性基板の主材料とし
て、窒化アルミニウムを用いている。絶縁性基板の主材
料としては、半導体素子が発生する熱を広げ、且つ、良
好に伝熱するためには、熱伝導率の高い材料が望まし
い。
【0019】これより、本発明に用いた窒化アルミニウ
ムの他に、酸化アルミニウム,窒化硅素などのセラミッ
クス材料や絶縁性を有する熱良導性複合材料などが適用
可能である。絶縁性基板505の表裏には、銅箔を接合
し導電層を形成している。前記絶縁性基板505のコレ
クタ回路503に搭載される半導体素子501は、IG
BT半導体素子やダイオード半導体素子である。IGB
T半導体素子と構造が異なるスイッチング素子を搭載し
てもよい。
【0020】絶縁性基板505の内部には、導電層とし
て内層エミッタ回路510が形成され、導電性材料から
成るビアホールによりエミッタ回路502と電気的に接
続されている。内層エミッタ回路510は、コレクタ回
路503より広い面積を有し、コレクタ回路503の外
縁よりも外側に広がっており、コレクタ回路503とグ
ランド面506の間に設けられている。
【0021】グランド面506は、半田(図示せず)を
介して、半導体パワーモジュールのベース基板507に
電気的に接続されている。ベース基板507は、銅を用
いている。ベース基板507上には、絶縁性基板505
が接続され、樹脂製ケース(図示せず)で覆われてい
る。図5では、1枚の絶縁性基板505が描かれている
が、所望の電流容量により、複数枚の絶縁性基板505
をベース基板507上に搭載してもよい。ベース基板5
07は、導電性の金属材料からなるヒートシンク508
にグリース(図示せず)を介して搭載されている。ヒー
トシンク508の材質としては、アルミニウムを用い
た。本発明に用いたアルミニウムの他に、銅や熱良導性
複合材料などが適用可能である。ヒートシンク508
は、他の電子回路を有する制御装置(図示せず)とグラ
ンド509を共通としている。
【0022】図6に本発明の半導体パワーモジュールを
用いたインバータ装置の一部分の電気回路図を示す。本
発明の半導体パワーモジュールは、外部接続端子とし
て、エミッタ端子605及びコレクタ端子604を有し
ている。エミッタ端子605は下アーム601にエミッ
タ外部配線606で接続されている。また、図5からわ
かるように、パッケージ内のエミッタ回路502は、内
層エミッタ回路510に電気的に接続されており、内層
エミッタ回路510は、グランド509に繋がっている
グランド面506との間に絶縁性基板505を介してる
ので、内層エミッタ/グランド間容量603を介してグ
ランド607と繋がっている。
【0023】さらに、図5からわかるように、パッケー
ジ内のコレクタ回路503は、コレクタ回路503とグ
ランド面506の間に、内層エミッタ回路510がある
ので、コレクタ回路503と内層エミッタ回路510の
間で、コレクタ/内層エミッタ間容量602を有してい
る。内層エミッタ回路510が設けられてるため、コレ
クタ回路503とグランド面506間には、容量は発生
しない。
【0024】このため、インバータ装置は、半導体パワ
ーモジュールのスイッチング動作時に、スッチングに伴
ってグランド607の電位が変動せず、変位電流が流れ
ず、グランドを共通としている他の電子回路を有する制
御装置は誤動作しない。このため、スイッチングに伴う
グランド電位の変動が他の電子装置に及ぼさないよう
に、半導体パワーモジュールのグランドと他の電子装置
のグランドとを電気的に分離するか、又は、抵抗を介し
て接続する必要がなくなり、本発明の実施例のインバー
タ装置は、ヒートシンク508及び半導体パワーモジュ
ールを格納する金属製筐体(図示せず)は、電気的に導
通可能な状態で接合されている。
【0025】(実施例2)図7は、本発明の実施例2に
係る半導体パワーモジュールの概略断面図である。絶縁
性基板705の一方の面に、エミッタ回路702,コレ
クタ回路703及びゲート回路704を形成してある。
コレクタ回路703上には、半導体素子701が搭載さ
れている。絶縁性基板705のもう一方の面はグランド
面706が形成してある。グランド面706は半田(図
示せず)を介してベース基板707と接合されている。ベ
ース基板707は、樹脂製ケース(図示せず)で覆われ
ている。ベース基板707は、導電性の金属材料からな
るヒートシンク708にグリース(図示せず)を介して
搭載されている。ヒートシンク708の材質としては、
アルミニウムを用いた。ヒートシンク708は、他の電
子回路を有する制御装置(図示せず)とグランド709
を共通としている。
【0026】図8に本発明の半導体パワーモジュールを
用いたインバータ装置の一部分の電気回路図を示す。本
発明の半導体パワーモジュールは、外部接続端子とし
て、エミッタ端子805及びコレクタ端子804を有し
ている。エミッタ端子805は、図1に示す中間アーム
106に接続され、他の半導体パワーモジュールを介し
て下アーム801に接続されている。コレクタ端子80
4は、上アーム807にコレクタ外部配線806で接続
されている。また、図7からわかるように、パッケージ
内のコレクタ回路703は、内層コレクタ回路710に
電気的に接続されており、内層コレクタ回路710は、
グランド709に繋がっているグランド面706との間
に絶縁性基板705を介してるので内層コレクタ/グラ
ンド間容量803を有している。
【0027】さらに、図7からわかるように、パッケー
ジ内のエミッタ回路702は、エミッタ回路702とグ
ランド面706の間に、内層コレクタ回路710がある
ので、エミッタ回路702と内層コレクタ回路710の
間で、エミッタ/内層コレクタ間容量802を有してい
る。内層コレクタ回路710が設けられてるため、エミ
ッタ回路702とグランド面706間には、容量は発生
しない。
【0028】このため、インバータ装置は、半導体パワ
ーモジュールのスイッチング動作時に、スッチングに伴
ってグランド808の電位が変動しないため、変位電流
が流れず、グランド709を共通としている他の電子回
路を有する制御装置は誤動作しなかった。このため、ス
イッチングに伴うグランド電位の変動が他の電子装置に
及ぼさないように、半導体パワーモジュールのグランド
と他の電子装置のグランドとを電気的に分離するか、又
は、抵抗を介して接続する必要がなくなり、本発明の実
施例のインバータ装置は、ヒートシンク708及び半導
体パワーモジュールを格納する金属製筐体(図示せず)
は、電気的に導通可能な状態で接合されている。
【0029】(実施例3)図9に本発明の第3実施例の
半導体パワーモジュールの概略断面図を示す。半導体パ
ワーモジュールの内部構造は、導電層を表裏に接合した
絶縁性基板905を用い、エミッタ回路902,コレク
タ回路903及びゲート回路904を形成し、前記コレ
クタ回路903上に半導体素子901を搭載し、前記絶
縁性基板905の半導体素子901が搭載されていない
もう一方の面には、裏面エミッタ回路911が形成され
ている。エミッタ回路902と裏面エミッタ回路911
は、ビアホール910で電気的に接続されている。
【0030】また、前記絶縁性基板905の半導体素子
901が搭載されていないもう一方の面には、裏面エミ
ッタ回路911の他に、裏面ゲート回路906が形成さ
れている。ゲート回路904と裏面ゲート回路906
は、ビアホール913で電気的に接続されている。表裏
でゲート回路を形成することにより、ゲート回路の配線
引き回し設計の制約が減り、且つ、絶縁性基板905を
小さくできた。本発明では、前記絶縁性基板905の半
導体素子901が搭載されていないもう一方の面には、
エミッタ回路,ゲート回路の2種類の回路を形成した
が、エミッタ回路だけでも良い。
【0031】ベース基板907は、アルミニウム/炭化
硅素複合材料から成り、一方の面に、セラミック材料か
ら成る絶縁層912を有している。絶縁層912のセラ
ミック材料としては、本実施例では窒化アルミニウムを
用いたが、酸化アルミニウム等の良熱伝導性絶縁材料で
あっても良い。絶縁層912の表面には、銅の導電層9
14が形成され、半田(図示せず)によって、裏面エミ
ッタ回路911と接続されている。ベース基板907
は、グリース(図示せず)を介してヒートシンク908
に搭載される。ヒートシンク908は、グランド909
と電気的に接続されている。
【0032】本実施例の半導体パワーモジュールを用い
たインバータ装置の一部分の電気回路図は、第1実施例
と同様に図6のようになり、本発明を用いたインバータ
装置は、半導体パワーモジュールのスイッチング動作時
に、スッチングに伴ってグランド909の電位が変動し
ないため、変位電流が流れず、グランドを共通としてい
る他の電子回路を有する制御装置は誤動作しなかった。
このため、スイッチングに伴うグランド電位の変動が他
の電子装置に及ぼさないように、半導体パワーモジュー
ルのグランドと他の電子装置のグランドとを電気的に分
離するか、又は、抵抗を介して接続する必要がなくな
り、本発明の実施例のインバータ装置は、ヒートシンク
908及び半導体パワーモジュールを格納する金属製筐
体(図示せず)は、電気的に導通可能な状態で接合され
ている。
【0033】(実施例4)本実施例は、第3実施例のお
けるビアホールをエミッタ回路ではなく、コレクタ回路
と接続した。本実施例により第2実施例と同様の効果が
得られた。
【0034】(実施例5)図10に本発明の第5実施例
の半導体パワーモジュールの概略断面図を示す。半導体
パワーモジュールの内部構造は、導電層を表裏に接合し
た絶縁性基板1005を用い、エミッタ回路1002及びコ
レクタ回路1003を形成し、前記コレクタ回路100
3上に半導体素子1001を搭載し、前記絶縁性基板1
005の半導体素子1001が搭載されていないもう一
方の面には、裏面回路1011が形成されている。コレ
クタ回路1003と絶縁層1012上に形成された導電
層1006とワイヤで接続されている。
【0035】本実施例では、コレクタ回路1003と絶
縁層1012上に形成された導電層1006とをワイヤ
で接続したが、ワイヤ以外でも銅板を用いて半田接合し
て電気的接続を取っても良い。ベース基板1007は、
アルミニウム/炭化硅素複合材料から成り、一方の面
に、セラミック材料から成る絶縁層1012を有してい
る。絶縁層1012のセラミック材料としては、本実施
例では窒化アルミニウムを用いたが、酸化アルミニウム
等の良熱伝導性絶縁材料であっても良い。
【0036】絶縁層1012の表面には、銅により導電
層1006及び導電層1004が形成され、半田(図示
せず)によって、裏面回路1011と接続されている。
絶縁層1012上に形成された導電層1006は、ゲー
ト回路が形成され、半導体素子1001のゲートパッド
(図示せず)とワイヤ(図示せず)で接続されている。
ベース基板1007は、グリース(図示せず)を介して
ヒートシンク1008に搭載される。ヒートシンク10
08は、グランド1009と電気的に接続されている。
【0037】本実施例の半導体パワーモジュールを用い
たインバータ装置の一部分の電気回路図は、第2実施例
と同様に図8のようになり、本発明を用いたインバータ
装置は、半導体パワーモジュールのスイッチング動作時
に、スッチングに伴ってグランド1009の電位が変動
しないため、変位電流が流れず、グランドを共通として
いる他の電子回路を有する制御装置は誤動作しなかっ
た。このため、スイッチングに伴うグランド電位の変動
が他の電子装置に及ぼさないように、半導体パワーモジ
ュールのグランドと他の電子装置のグランドとを電気的
に分離するか、又は、抵抗を介して接続する必要がなく
なり、本発明の実施例のインバータ装置は、ヒートシン
ク1008及び半導体パワーモジュールを格納する金属
製筐体(図示せず)は、電気的に導通可能な状態で接合
されている。
【0038】(実施例6)本実施例は、第5実施例のお
けるワイヤ1010をコレクタ回路ではなく、エミッタ
回路と接続した。本実施例により第1実施例と同様の効
果が得られた。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数の前記半導体素子が搭載される半導体パ
ワーモジュールにおいて、半導体パワーモジュールのス
イッチング動作時に、スッチングに伴ってグランド面の
電位が変動せず、変位電流が流れないため、グランドを
共通としている他の電子回路を有する制御装置を誤動作
させる恐れがない半導体モジュール及びこれを用いたイ
ンバータ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なインバータ装置の概略回路図。
【図2】一般的な半導体パワーモジュールを搭載したイ
ンバータ装置の概略断面図。
【図3】従来の半導体パワーモジュールの内部構造概略
断面図。
【図4】従来の半導体パワーモジュールを用いたインバ
ータ装置の一部分の電気回路図。
【図5】本発明の第1実施例を示す半導体パワーモジュ
ールの概略断面図。
【図6】本発明の第1実施例の半導体パワーモジュール
を用いたインバータ装置の一部分の電気回路図。
【図7】本発明の第2実施例を示す半導体パワーモジュ
ールの概略断面図。
【図8】本発明の第2実施例の半導体パワーモジュール
を用いたインバータ装置の一部分の電気回路図。
【図9】本発明の第3実施例を示す半導体パワーモジュ
ールの概略断面図。
【図10】本発明の第5実施例を示す半導体パワーモジ
ュールの概略断面図。
【符号の説明】
101…モータ、102,202…半導体パワーモジュ
ール、103…電源、104,401,601,801
…下アーム、105,807…上アーム、106…中間ア
ーム、107…下アームに接続された半導体パワーモジ
ュール、108,405,605,805…エミッタ端
子、109,404,604,804…コレクタ端子、
201,309,407,509,607,709,9
09,1009…グランド、203…筐体カバー、20
4,308,508,708,908,1008…ヒー
トシンク、301,501,701,901,1001
…半導体素子、302,502,702,902,10
02…エミッタ回路、303,503,703,90
3,1003…コレクタ回路、304,504,70
4,904,1004…ゲート回路、305,505,
705,905,1005…絶縁性基板、306,50
6,706…グランド面、307,507,707,9
07,1007…ベース基板、402…コレクタ/グラ
ンド間容量、403…エミッタ/グランド間容量、40
6,606,806…エミッタ外部配線、510,71
0…内層エミッタ回路、511,711,910,91
3…ビアホール、602…コレクタ/内層エミッタ間容
量、603…内層エミッタ/グランド間容量、802…
エミッタ/内層コレクタ間容量、803…内層コレクタ
/グランド間容量、906…裏面ゲート回路、911…
裏面エミッタ回路、912,1012…絶縁層、91
4,1006…導電層、1010…ワイヤ、1011…
裏面回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九嶋 忠雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小池 義彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 清水 英雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5H007 AA06 BB06 CA01 CB05 CC07 HA03 HA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース基板と、該ベース基板の一方の面に
    絶縁性基板を有し、該絶縁性基板の一方の面に複数の配
    線回路を形成し、該配線回路の内、少なくとも、1つの
    配線回路上に、複数の半導体素子を搭載し、該配線回路
    は、外部接続端子と電気的に接続され、該絶縁性基板の
    半導体素子が搭載されていない面は、ベース基板に接合
    された半導体モジュールにおいて、前記絶縁基板の内部
    又は半導体素子が搭載されていない表面に、グランド電
    位とは異なる電位の導電層を設けたことを特徴とする半
    導体パワーモジュール。
  2. 【請求項2】前記請求項1の半導体パワーモジュールに
    おいて、前記絶縁基板の内部又は半導体素子が搭載され
    ていない表面に設けたグランド電位とは異なる電位の導
    電層が、エミッタ配線回路又はコレクタ配線回路のどち
    らか一方と電気的に接続されていることを特徴とする半
    導体パワーモジュール。
  3. 【請求項3】前記請求項1の半導体パワーモジュールに
    おいて、前記絶縁基板の内部又は半導体素子が搭載され
    ていない表面に設けたグランド電位とは異なる電位の導
    電層は、エミッタ配線回路又はコレクタ配線回路のどち
    らか一方と電気的に接続されており、前記絶縁性基板の
    半導体素子が搭載されていない表面に設けたグランド層
    の面積より広いことを特徴とする半導体パワーモジュー
    ル。
  4. 【請求項4】半導体パワーモジュールを並列接続したイ
    ンバータ装置において、前記半導体パワーモジュールの
    絶縁基板の内部又は半導体素子が搭載されていない表面
    に、グランド電位とは異なる電位の導電層を設けた半導
    体パワーモジュールを用いたことを特徴とする半導体パ
    ワーモジュールを用いたインバータ装置。
  5. 【請求項5】IGBT半導体パワーモジュールを並列接
    続したインバータ装置において、前記半導体パワーモジ
    ュールの搭載されているヒートシンク及び前記半導体パ
    ワーモジュールを格納する筐体は、導電性金属材料から
    なり、電気的に導通可能な状態で接合されてることを特
    徴とする半導体パワーモジュールを用いたインバータ装
    置。
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