JP2000030953A - モールドコイル - Google Patents

モールドコイル

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JP2000030953A
JP2000030953A JP10205785A JP20578598A JP2000030953A JP 2000030953 A JP2000030953 A JP 2000030953A JP 10205785 A JP10205785 A JP 10205785A JP 20578598 A JP20578598 A JP 20578598A JP 2000030953 A JP2000030953 A JP 2000030953A
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JP
Japan
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coil
molding resin
space
mold
molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP10205785A
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English (en)
Inventor
Masao Mushiga
正男 虫賀
Shigenori Okada
重紀 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takaoka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Takaoka Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの中心部の素線の被覆まで、モールド
樹脂を含浸しやすくするとともに、段間部の素線間の絶
縁耐力を向上させた、モールドコイルを提供する。 【解決手段】 モールド樹脂含浸用の被覆2を有すると
ともに、複数並列された素線3を、複数層かつ複数段巻
回してコイル11を形成し、このコイル11を金型7内
に支持し、モールド樹脂6を金型7内に注入して、素線
3の被覆2にモールド樹脂6を含浸させることにより、
素線3間の絶縁層を形成するモールドコイル14におい
て、コイル11の巻回してある渡り部4を介して折り返
し部である段間部10の素線3間に、モールド樹脂6と
同一材料のスペーサ13を一部介在させて空間12を形
成し、この空間12にモールド樹脂6を注入して絶縁層
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモールド変圧器やモ
ールド変成器等のモールドコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のモールドコイルに使用されてい
た、モールド樹脂含浸用の被覆を有する素線が、巻回し
てあるコイルの断面の一例を図5に示す。このコイル1
は、被覆2を有する4並列の素線3を、15層かつ2段
巻回して構成される。
【0003】図6は金型7内に支持されたコイル1に、
モールド樹脂6を注入した状態の断面図を示す。注入さ
れたモールド樹脂6がコイル1の最外周の素線3aの被
覆2から、コイル1の中心部に向かい順次含浸して、最
内周の素線3bの被覆2に含浸する。その後、金型7の
外部から加熱して、コイル1の外部と含浸した内部のモ
ールド樹脂6を硬化させた後、金型7を取り外す。
【0004】このようにしてモールド成形されたモール
ドコイル8は、図7に示すように、素線3の被覆2に含
浸したモールド樹脂6により、コイル1の層間部9と段
間部10における素線3間に絶縁層が形成される。ま
た、含浸したモールド樹脂6は、層間部9や段間部10
の素線3間を強固に結び付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のモールドコ
イル8においては、モールド樹脂6と接しているコイル
1の最外周の素線3aからコイル1の最内周の素線3b
まで、モールド樹脂6が含浸する距離が長いため、コイ
ル1の最内周の素線3bの被覆2は、モールド樹脂6の
含浸が不十分となりやすい。このため、モールドコイル
8の層間部9と段間部10の素線3間の絶縁層が形成さ
れにくいので、絶縁強度が低下し、その部分で電気絶縁
破壊の発生原因となる。また、層間部9や段間部10の
素線3間を強固に結び付つけることができないため、モ
ールドコイル8の機械的強度が低下し、クラックの発生
原因となる。
【0006】そこで本発明は、コイルの最内周の素線の
被覆まで、モールド樹脂を含浸しやすくするとともに、
段間部の素線間の絶縁耐力を向上させたモールドコイル
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、モールド樹脂含浸用の被覆を有すると
ともに、複数並列された素線を、複数層かつ複数段巻回
してコイルを形成し、このコイルを金型内に支持し、前
記モールド樹脂を前記金型内に注入して、前記素線の被
覆に前記モールド樹脂を含浸させることにより、前記素
線間の絶縁層を形成するモールドコイルにおいて、前記
コイルの巻回してある渡り部を介して折り返し部である
段間部の素線間に、前記モールド樹脂と同一材料のスペ
ーサを一部介在させて空間を形成し、この空間に前記モ
ールド樹脂を注入して絶縁層を形成する。
【0008】かかる本発明のモールドコイルにおいて
は、コイルの巻回してある渡り部を介して折り返し部で
ある段間部の素線間に、モールド樹脂と同一材料のスペ
ーサを一部介在させて空間を形成するので、金型内で支
持したコイルにモールド樹脂を注入した時、この空間に
モールド樹脂が入り込み、このモールド樹脂と接触して
いる被覆からも、モールド樹脂のコイル内部への含浸が
できるため、コイル内部にある被覆の含浸がしやすくな
るとともに、層間部より絶縁耐力が要求される段間部の
素線間はモールド樹脂の厚みによる絶縁層ができ、モー
ルドコイルの絶縁特性および機械特性を向上することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の実施の
形態であるモールドコイルに使用するモールド樹脂含浸
用の被覆を有する素線が巻回してあるコイルの平面およ
び断面の一例を示すものである。この図において、コイ
ル11は、被覆2を有する4並列の素線3を15層かつ
2段巻回し、その2段目の渡り部4を介して折り返し部
となる段間部10の素線3間に、スペーサ13を一部は
さみ込むことにより、空間12を形成する。
【0010】また、スペーサ13はモールド樹脂6と同
一の材料を用いてモールド成形し、コイル11の段間部
10に複数個設置する。なお、スペーサ13の表面は、
モールド樹脂6との界面の接着性が強くなるように、サ
ンドブラストやサンドペーパーがけにより、粗くするこ
とが好ましい。
【0011】図3は金型7内に支持されたコイル11
に、モールド樹脂6を注入した状態を示す断面図であ
る。注入されたモールド樹脂6が、段間部10の素線3
間の空間12に入り込み、モールド樹脂6がコイル11
内部へ順次内側の被覆2に含浸する。
【0012】こうしてモールド成形されたモールドコイ
ル14は、図4に示すように、空間12に、モールド樹
脂6の厚みを有した絶縁層が形成される。
【0013】上記本発明のモールドコイル14において
は、コイル11の巻回してある渡り部を介して折り返し
部である段間部10の素線3間に空間12があり、この
空間12はモールド樹脂6と同一材料のスペーサ13を
一部はさみ込むことにより形成されているので、注入さ
れたモールド樹脂6と接触する被覆2が多くなり、モー
ルド樹脂6の含浸性が向上する。
【0014】また、段間部10の素線3間の空間12
に、モールド樹脂6による厚みのある絶縁層が形成され
るため、段間部10の素線3間の絶縁強度性も向上す
る。したがって、モールドコイル14の絶縁特性および
機械特性を向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のモールドコイルによれば、コイ
ルの巻回してある渡り部を介して折り返し部である段間
部の素線間に、モールド樹脂と同一材料のスペーサを一
部介在させて空間を形成するので、金型内で支持したコ
イルにモールド樹脂を金型内で支持したコイルにモール
ド樹脂を注入した時、この空間にモールド樹脂が入り込
み、このモールド樹脂と接触している被覆からも、モー
ルド樹脂のコイル内部への含浸ができるため、コイル内
部にある被覆の含浸がしやすくなるとともに、層間部よ
り絶縁耐力が要求される段間部の素線間はモールド樹脂
の厚みによる絶縁層ができ、モールドコイルの絶縁特性
および機械特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールドコイルに使用されるコイルの
一例を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)はそ
のA−A断面に相当する図である。
【図2】図1に示したコイルの断面図であり、(a)は
B−B断面に相当する図、(b)はC−C断面に相当す
る図である。
【図3】金型内に支持されたこのコイルにモールド樹脂
を注入した状態を示す図2(b)に相当する断面図であ
る。
【図4】本発明のモールドコイルの実施の形態の一例を
示す断面図である。
【図5】従来のモールドコイルに使用されていたコイル
の一例を示す断面図である。
【図6】金型内に支持されたこのコイルにモールド樹脂
を注型した状態を示す断面図である。
【図7】従来のモールドコイルの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 被覆 3 素線 4 渡り部 5 口出し部 6 モールド樹脂 7 金型 10 段間部 11 コイル 12 空間 13 スペーサ 14 モールドコイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド樹脂含浸用の被覆を有するととも
    に、複数並列された素線を、複数層かつ複数段巻回して
    コイルを形成し、このコイルを金型内に支持し、前記モ
    ールド樹脂を前記金型内に注入して、前記素線の被覆に
    前記モールド樹脂を含浸させることにより、前記素線間
    の絶縁層を形成するモールドコイルにおいて、 前記コイルの巻回してある渡り部を介して折り返し部で
    ある段間部の素線間に、前記モールド樹脂と同一材料の
    スペーサを一部介在させて空間を形成し、 この空間に前記モールド樹脂を注入して絶縁層を形成し
    た、 ことを特徴とするモールドコイル。
JP10205785A 1998-07-07 1998-07-07 モールドコイル Pending JP2000030953A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1202298A2 (de) * 2000-10-23 2002-05-02 Nexans Mehrfachdrilleiter
JP2008028349A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Kobe Steel Ltd 電磁成形用インダクター及びその製造方法

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EP1202298A2 (de) * 2000-10-23 2002-05-02 Nexans Mehrfachdrilleiter
EP1202298A3 (de) * 2000-10-23 2003-02-05 Nexans Mehrfachdrilleiter
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