JP2000030925A - 圧粉磁芯およびその製造方法 - Google Patents

圧粉磁芯およびその製造方法

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JP2000030925A
JP2000030925A JP10199205A JP19920598A JP2000030925A JP 2000030925 A JP2000030925 A JP 2000030925A JP 10199205 A JP10199205 A JP 10199205A JP 19920598 A JP19920598 A JP 19920598A JP 2000030925 A JP2000030925 A JP 2000030925A
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resin
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molten metal
atomized powder
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Takanobu Saitou
藤 貴 伸 斉
Shinichiro Yahagi
萩 慎一郎 矢
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/14Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/147Alloys characterised by their composition
    • H01F1/14766Fe-Si based alloys
    • H01F1/14791Fe-Si-Al based alloys, e.g. Sendust

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透磁率が大きく、コアロスが小さく、さらに
は機械的強度に優れた圧粉磁芯を提供する。 【解決手段】 Fe基軟磁性合金粉末、例えば、重量%
で、Si:8.0〜11.0%、Al:4.0〜7.0
%を含み、O:0.5%以下に規制し、残部が実質的に
Feの成分組成を有するFe−Si−Al系軟磁性合金
のアトマイズ粉末からなりかつ粉末の粒子形状を2次元
的に観察したときに長軸の長さLと短軸の長さL
の比L/Lが平均して1.0から3.5までの間に
ある軟磁性合金のアトマイズ粉末とシリコーン樹脂とを
混合したのち圧粉成形し、圧粉成形体に600〜900
℃で磁芯熱処理を施したあと圧粉成形体中に液状樹脂の
含浸処理を行い、その後樹脂の硬化処理を行って、透磁
率が大でコアロスが小さくしかも機械的強度に優れた圧
粉磁芯とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透磁率が大でコア
ロスが小さく、機械的強度にも優れた圧粉磁芯およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチング電源の直流出力側の
平滑用チョークコイルや交流入力側のノーマルモード用
ノイズフィルタや、アクティブフィルタ用チョークコイ
ルなどには、Fe基軟磁性合金よりなる圧粉磁芯が多く
用いられている。
【0003】このようなFe基軟磁性合金のうちFe−
Si−Al系軟磁性合金(センダスト合金)よりなる圧
粉磁芯は、Fe−Ni−Mo系合金(モリブデンパーマ
ロイ合金)よりなる圧粉磁芯に比べて原料費が安価であ
るが、透磁率およびコアロス(電力損失)については優
れているとはいいがたい。
【0004】また、チョークコイルやインダクターに使
用する磁芯では、コアロスが大きいと磁芯の温度上昇が
大きくなって小型化が難しくなる傾向となる。
【0005】そこで、センダスト合金よりなる圧粉磁芯
のコアロス低減に関しては、例えば、Fe−Si−Al
系磁性合金(センダスト合金)のインゴットを700〜
1100℃で焼鈍した後粉砕し、ここで得た粉末をプレ
ス成形したあとさらに水素雰囲気中600〜800℃で
焼成することにより、モリブデンパーマロイよりも高い
透磁率と低いコアロスの圧粉磁芯を得る技術もあった
(特公昭62−21041号公報)。
【0006】また、Fe−Si−Al系磁性合金の原料
粉末として、上記したインゴットの破砕粉末を用いる代
わりに、酸素含有量の少ないアトマイズ粉末を用いるこ
とによって、コアロスを低減させようとする技術もあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスア
トマイズ粉末や、水とガスの両方を用いて噴霧したアト
マイズ粉末を原料として圧粉磁芯を作製すると、圧粉磁
芯の強度が弱く、後のコイル巻線加工などの際に割れや
欠けを生じることもありうるという問題点があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、透磁率が大でコアロスも
小さく、とくに、機械的強度(円環形状の場合には圧環
強度等)にも優れた圧粉磁芯を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる圧粉磁芯
は、請求項1に記載しているように、粉末の粒子形状を
2次元的に観察したときに長軸の長さLと短軸の長さ
との比L/Lが平均して1.0から3.5まで
の間にあるFe基軟磁性合金のアトマイズ粉末とシリコ
ーン樹脂との混合圧粉成形体中に樹脂が含浸されてなる
ものとしたことを特徴としている。
【0010】そして、本発明に係わる圧粉磁芯の実施態
様においては、請求項2に記載しているように、重量%
で、Si:8.0〜11.0%、Al:4.0〜7.0
%を含み、O:0.5%以下に規制し、残部が実質的に
Feの成分組成を有するアトマイズ粉末からなりかつ粉
末の粒子形状を2次元的に観察したときに長軸の長さL
と短軸の長さLとの比L/Lが平均して1.0
から3.5までの間にあるFe−Si−Al系軟磁性合
金粉末とシリコーン樹脂との混合圧粉成形体中に樹脂が
含浸されてなるものとすることができる。
【0011】同じく、本発明に係わる圧粉磁芯の実施態
様においては、請求項3に記載しているように、アトマ
イズ粉末は、溶湯の水噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガス
噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガスおよび水の混合物噴霧
アトマイズ粉末、溶湯のガス噴霧およびこれに続く水噴
霧アトマイズ粉末、溶湯のガス噴霧およびこの直後の水
冷却アトマイズ粉末の少なくとも1種であるものとなす
ことができる。
【0012】同じく、本発明に係わる圧粉磁芯の実施態
様においては、請求項4に記載しているように、圧粉成
形体中に含浸される樹脂は、シリコーン樹脂,エポキシ
系樹脂,フェノール系樹脂のうちから選ばれるものとす
ることができる。
【0013】本発明に係わる圧粉磁芯の製造方法は、請
求項5に記載しているように、重量%で、Si:8.0
〜11.0%、Al:4.0〜7.0%を含み、O:
0.5%以下に規制し、残部が実質的にFeの成分組成
を有するアトマイズ粉末からなりかつ粉末の粒子形状を
2次元的に観察したときに長軸の長さLと短軸の長さ
との比L/Lが平均して1.0から3.5まで
の間にあるFe−Si−Al系軟磁性合金粉末とシリコ
ーン樹脂とを混合したのち圧粉成形し、圧粉成形体に6
00〜900℃で磁芯熱処理を施したあと圧粉成形体中
に樹脂の含浸処理を行い、その後樹脂の硬化処理を行う
ようにしたことを特徴としている。
【0014】そして、本発明に係わる圧粉磁芯の製造方
法の実施態様においては、請求項6に記載しているよう
に、アトマイズ粉末は、溶湯の水噴霧によるアトマイズ
粉末、溶湯のガス噴霧によるアトマイズ粉末、溶湯のガ
スおよび水の混合物噴霧によるアトマイズ粉末、溶湯の
ガス噴霧およびこれに続く水噴霧によるアトマイズ粉
末、溶湯のガス噴霧およびこの直後の水冷却によるアト
マイズ粉末の少なくとも1種であるものとすることがで
きる。
【0015】同じく、本発明に係わる圧粉磁芯の製造方
法の実施態様においては、請求項7に記載しているよう
に、圧粉成形体中に含浸される樹脂が、シリコーン樹
脂,エポキシ系樹脂,フェノール系樹脂のうちから選ば
れるものとすることができる。
【0016】同じく、本発明に係わる圧粉磁芯の製造方
法の実施態様においては、請求項8に記載しているよう
に、圧粉成形体中に含浸される樹脂がシリコーン樹脂で
あり、圧粉成形体に対する磁芯熱処理を省略し、樹脂含
浸後の樹脂の硬化処理において前記磁芯熱処理を兼用す
るようになすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係わる圧粉磁芯は、Fe
−Si−Al系,Fe−Si系,Fe−Co系,Fe−
Co−V系,Fe−Cr系,Fe−Cr−Al系等のF
e基軟磁性合金を素材とするものであり、その好ましい
実施態様においては、重量%で、Si:8.0〜11.
0%、Al:4.0〜7.0%を含み、O:0.5%以
下に規制し、残部が実質的にFeおよび不純物よりなる
Fe−Si−Al系軟磁性合金粉末を用いてなるもので
あるが、その理由について説明する。
【0018】Si,Alは磁性合金の透磁率および磁束
密度を向上させるのに有用な元素であるが、Si含有量
が8.0%よりも少ないと、また、Al含有量が4.0
%よりも少ないと、透磁率が低下するので、Si含有量
は8.0%以上、望ましくは8.5%以上、さらに望ま
しくは9.0%以上とするのが良く、Al含有量は4.
0%以上、望ましくは4.5%以上、さらに望ましくは
5.0%以上とするのが良い。
【0019】しかしながら、Si含有量およびAl含有
量が多すぎると透磁率が低下し、磁束密度も低下するこ
ととなるので、Si含有量は11.0%以下、より好ま
しくは10.5%以下、さらに望ましくは10.0%以
下とするのが良く、また、Al含有量は7.0%以下、
より好ましくは6.5%以下、さらに望ましくは6.0
%以下とするのが良い。
【0020】また、酸素含有量が多いと保磁力が増大
し、その結果としてコアロスが増大するので、酸素含有
量は少ない方が望ましく、0.5%以下、好ましくは
0.4%以下、さらに好ましくは0.3%以下とするの
が良い。
【0021】本発明で用いるFe基軟磁性合金粉末、例
えば、上記成分組成のFe−Si−Al系軟磁性合金粉
末、あるいは、その他、Fe−Si系,Fe−Co系,
Fe−Co−V系,Fe−Cr系,Fe−Cr−Al系
等の軟磁性合金粉末は、アトマイズ粉末よりなるもので
あって、 ◎水噴霧アトマイズ粉末(溶湯流に水を吹きつけてアト
マイズ化する手法であって、比較的不規則な(アスペク
ト比が大きい)形状で成形性ないしは保形性の良好な粉
末を得る方法) ◎ガス噴霧アトマイズ粉末(溶湯流にガスを吹きつけて
アトマイズ化する手法であって、比較的丸い(アスペク
ト比が1に近い)形状で圧密性の良好な粉末を得る方
法) ◎ガスおよび水の混合物噴霧アトマイズ粉末(溶湯流に
ガスと水との混合物(ミスト)を吹き付けてアトマイズ
化する手法であって、やや不規則な(アスペクト比が2
〜4程度の)形状で成形性ないしは保形性の良好な粉末
を得る方法) ◎ガス噴霧およびこれに続く水噴霧アトマイズ粉末(溶
湯流にガスを吹きつけたのち水を吹きつけてアトマイズ
化する手法であって、比較的小径のものは丸い(アスペ
クト比が1に近い)形状にすると共に比較的大径のもの
はやや不規則な(アスペクト比が2〜4の)形状に変え
て凝固させることによって全体としてアスペクト比が1
〜4程度の成形性(保形性)および圧密性が共に良好な
粉末を得る方法) ◎ガス噴霧およびこの直後の水冷却アトマイズ粉末(溶
湯流にガスを吹きつけたのち水中で冷却する手法であっ
て、比較的小径のものは丸い(アスペクト比が1に近
い)形状にすると共に比較的大径のものはやや不規則な
(アスペクト比が2〜4の)形状にして凝固させること
によって全体としてアスペクト比が1〜4程度で成形性
(保形性)および圧密性が共に良好な粉末を得る方法)
が用いられる。
【0022】そして、本発明で用いるFe基軟磁性合金
粉末、例えば、Fe−Si−Al系の軟磁性合金粉末
は、より好ましくは、上記の手法により得られるアトマ
イズ粉末からなり、粉末の粒子形状を2次元的に観察し
たときに長軸の長さLと短軸の長さLとの比(アス
ペクト比)L/Lが平均して1.0から3.5まで
の間にあるものとする。
【0023】この場合、L/Lの値が1.0〜3.
5の適度のものであれば、良好なる成形性を有するもの
となり、このL/Lの値が大きいと、透磁率は大き
いものになりやすいが、この比が大きすぎる(すなわ
ち、偏平なものが多くなりすぎる)と成形性が低下する
ので、3.5以下、望ましくは3.0以下となっている
ものとするのが良い。
【0024】本発明による圧粉磁芯は、上記したFe−
Si−Al系等のFe基軟磁性合金粉末と絶縁剤(ない
しは結合剤)としてのシリコーン樹脂との混合物をプレ
ス成形等により圧粉成形した圧粉成形体を用いるが、こ
の場合のシリコーン樹脂は、広義におけるシリコーンオ
イルやシリコーンゴムなども含まれる。そして、このシ
リコーン樹脂は0.5〜5.0重量%程度の配合量とす
ることができ、0.5重量%よりも少ないと絶縁剤,結
合剤としての十分な作用を得ることが困難な傾向とな
り、5.0重量%よりも多いと透磁率が低下する傾向と
なる。
【0025】また、圧粉成形の際の潤滑剤として、ステ
アリン酸,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸アルミニウ
ム,ワックス,二硫化モリブデン,二硫化タングステン
などを0.1〜5.0重量%程度用いることもできる。
【0026】そして、圧粉成形体に対しては適度な温度
範囲、例えば、600〜900℃での磁芯熱処理を行う
ことにより、圧縮歪が解放され、合金相が安定化し、シ
リコーン樹脂の分解に伴う体積収縮によって磁性粉末の
充填率が向上し、高飽和磁束密度を有する高比透磁率の
圧粉磁芯とすることが可能となる。
【0027】このとき、シリコーン樹脂の分解に伴って
シリコン化合物が残存することとなるが、このシリコン
化合物は基本的に強い結合力を有するため、圧粉磁芯の
十分な強度を確保することができることとなる。
【0028】さらに、本発明による圧粉磁芯において
は、前記圧粉成形体中の気孔部分に、樹脂を含浸させる
ことによってその強度をさらに増大させたものとする
が、この種の樹脂としては、シリコーン樹脂やエポキシ
系樹脂やフェノール系樹脂などの液状樹脂を用いること
がでる。
【0029】そして、前記圧粉成形体中への樹脂の含浸
後に硬化処理を行うが、含浸樹脂としてエポキシ系樹脂
やフェノール系樹脂を用いた場合には、その硬化温度で
ある140〜180℃程度の温度で硬化処理を行い、含
浸樹脂としてシリコーン樹脂を用いた場合には、その硬
化温度である600〜900℃程度の温度で硬化処理を
行う。
【0030】そして、含浸樹脂としてシリコーン樹脂を
用いた場合には、前記圧粉成形体への磁芯熱処理を省略
し、樹脂含浸後のシリコーン樹脂の硬化処理において前
記磁芯熱処理を兼用するようにして、工程の簡略化をは
かるようになすこともできる。
【0031】また、エポキシ系樹脂やフェノール系樹脂
では、200℃程度で熱分解するが、シリコーン樹脂を
含浸した場合には800〜900℃程度の高温であって
も十分な機械的強度が確保できるものとなる。
【0032】本発明に係わる圧粉磁芯は、上述した構成
としたものであるが、その形状はとくに限定されるもの
ではなく、いわゆるEE型,EI型,ER型,EPC
型,カップ型,ポット型,ドラム型,トロイダル型等々
のものとして適用することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例ととも
に説明するが、本発明はこのような実施例にのみ限定さ
れないことはいうまでもない。
【0034】(実施例1〜6)表1の実施例1〜6の欄
に示すようにSiおよびAl含有量を若干変化させたF
e−Si−Al系合金の溶湯を溶製したのち、同じく表
1の実施例1〜6の欄に示す噴霧方法でアトマイズ化し
た。
【0035】次いで、図1にも示すように、ここで得た
各アトマイズ粉末を100メッシュ以下の大きさにふる
い分けして分級した後、各粉末粒子(各々約1000
個)を2次元に投影した際の長軸方向の長さLと短軸
方向の長さLとの比(アスペクト比)L/Lを測
定し、その平均を求めたところ、同じく表1の実施例1
〜6の欄に示す結果であった。このように、各粉末の粒
子径の比(L/L)は、最大で2.8となってお
り、各粒子は成形性が低下するほどには偏平化していな
いものであった。
【0036】また、各粉末におけるSi含有量,Al含
有量およびO含有量を測定したところ、同じく表1の実
施例1〜6の欄に示す結果であった。
【0037】次いで、各アトマイズ粉末に対し、真空中
1000℃で1時間の歪取りのための粉末熱処理を施し
たのち、絶縁剤(兼結合剤)としてシリコーン樹脂を
4.0重量%混合して攪拌した後乾燥し、さらに潤滑剤
としてステアリン酸亜鉛を0.5重量%混合し、次い
で、室温にて圧力13tonf/cmでプレス成形す
ることによって、外径が28mm,内径が20mm,高
さが5mmのリング形状をなす圧粉成形体を作製した。
そして、得られた各圧粉成形体に対して真空中800℃
で1時間の磁芯熱処理を施した。
【0038】さらに、圧粉成形体中の気孔内に、実施例
1〜3ではエポキシ系樹脂、実施例4〜6ではシリコー
ン樹脂の含浸処理を行い、エポキシ系樹脂の含浸を行っ
た圧粉成形体に対しては大気中150℃で1時間の硬化
処理を行い、シリコーン樹脂の含浸を行った圧粉成形体
に対しては真空中800℃で1時間の硬化処理を行うこ
とによって、本発明実施例1〜6による圧粉磁芯を得
た。
【0039】次いで、各圧粉磁芯について、周波数f=
100kHzでの透磁率μ´をそれぞれ測定したとこ
ろ、同じく表1の実施例1〜6の欄に示す結果であっ
た。
【0040】さらに、各圧粉磁芯について、周波数f=
100kHz,磁束密度Bm=300Gでのコアロス
(鉄損)Pcを測定したところ、同じく表1の実施例1
〜6の欄に示す結果であった。
【0041】さらにまた、各圧粉磁芯の圧環強度を調べ
たところ、同じく表1の実施例1〜6の欄に示す結果で
あった。なお、このときの圧環強度は、圧粉磁芯を径方
向に立てた状態にして上方から圧力を加えたときに、圧
粉磁心が破壊したときの荷重として調べた。この結果を
同じく表1の実施例1〜6の欄に示す。
【0042】(比較例1)この比較例1では、前記実施
例2の工程途中で得た圧粉成形体についてその気孔中に
エポキシ系樹脂(実施例5ではシリコーン樹脂)を含浸
しない圧粉磁芯として、実施例2と同様の要領により種
々の特性を調べた。この結果を同じく表1の比較例1の
欄に示す。
【0043】(比較例2)この比較例2では、前記実施
例3の工程途中で得た圧粉成形体についてその気孔中に
エポキシ系樹脂(実施例6ではシリコーン樹脂)を含浸
しない圧粉磁芯として、実施例3と同様の要領により種
々の特性を調べた。この結果を同じく表1の比較例2の
欄に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1に示した結果より明らかなごとく、本
発明実施例1〜6の各圧粉磁芯では、透磁率が大である
と共に、コアロスもさほど大きくなく、樹脂含浸をしな
い比較例1,2の圧粉磁芯に比べて圧環強度をかなり優
れたものにできることが認められた。
【0046】(実施例7)この実施例7では、前記図1
の工程とほぼ同様であるが、図2に示すように、前記実
施例2の場合において、磁芯熱処理温度を変化させて透
磁率およびコアロスへの影響を調べた。この結果を図4
および図5に示す。
【0047】(実施例8)この実施例8では、前記図1
の工程とほぼ同様であるが、磁芯熱処理を省略し、硬化
処理において前記磁芯熱処理を兼用させることとして、
この際の硬化処理(磁芯熱処理)温度を変化させて透磁
率およびコアロスへの影響を調べた。この結果を図4お
よび図5に示す。
【0048】その結果、図4に示すように、磁芯熱処理
を硬化処理で兼用させた実施例8の場合には、より高い
温度まで透磁率をさらに向上しうることが認められた。
【0049】また、図5に示すように、磁芯熱処理を硬
化処理で兼用させた実施例8の場合には、より高い温度
までコアロスを低いものにできることが認められた。
【0050】
【発明の効果】本発明による圧粉磁芯では、請求項1に
記載しているように、粉末の粒子形状を2次元的に観察
したときに長軸の長さLと短軸の長さLとの比L
/Lが平均して1.0から3.5までの間にあるFe
基軟磁性合金のアトマイズ粉末とシリコーン樹脂との混
合圧粉成形体中に樹脂が含浸されてなるものとしたか
ら、軟磁性材料としての磁気特性に優れ、透磁率が大き
いと共に、コアロスが小さく、さらには機械的強度にも
優れた圧粉磁芯を提供することが可能であるという著し
く優れた効果がもたらされる。
【0051】そして、請求項2に記載しているように、
重量%で、Si:8.0〜11.0%、Al:4.0〜
7.0%を含み、O:0.5%以下に規制し、残部が実
質的にFeの成分組成を有するアトマイズ粉末からなり
かつ粉末の粒子形状を2次元的に観察したときに長軸の
長さLと短軸の長さLとの比L/Lが平均して
1.0から3.5までの間にあるFe−Si−Al系軟
磁性合金粉末とシリコーン樹脂との混合圧粉成形体中に
樹脂が含浸されてなるものとしたことから、透磁率が大
きいと共に、コアロスが小さく、さらには機械的強度に
も優れたFe−Si−Al系の圧粉磁芯を提供すること
が可能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0052】また、請求項3に記載しているように、ア
トマイズ粉末は、溶湯の水噴霧アトマイズ粉末、溶湯の
ガス噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガスおよび水の混合物
噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガス噴霧およびこれに続く
水噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガス噴霧およびこの直後
の水冷却アトマイズ粉末の少なくとも1種であるものと
することによって、密度が高いものにできる圧密性や、
形状精度を良好なものにできる成形性(ないしは保形
性)を考慮した軟磁性合金粉末を用いた圧粉磁芯を提供
することが可能であるという著しく優れた効果がもたら
される。
【0053】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、圧粉成形体中に含浸される樹脂は、シリコーン樹
脂,エポキシ系樹脂,フェノール系樹脂のうちから選ば
れるものとすることによって、機械的強度をかなり高め
た圧粉磁芯を提供することが可能であるという著しく優
れた効果がもたらされる。
【0054】本発明による圧粉磁芯の製造方法では、請
求項5に記載しているように、重量%で、Si:8.0
〜11.0%、Al:4.0〜7.0%を含み、O:
0.5%以下に規制し、残部が実質的にFeの成分組成
を有するアトマイズ粉末からなりかつ粉末の粒子形状を
2次元的に観察したときに長軸の長さLと短軸の長さ
との比L/Lが平均して1.0から3.5まで
の間にあるFe−Si−Al系軟磁性合金粉末とシリコ
ーン樹脂とを混合したのち圧粉成形し、圧粉成形体に6
00〜900℃で磁芯熱処理を施したあと圧粉成形体中
に樹脂の含浸処理を行い、その後樹脂の硬化処理を行う
ようにしたから、透磁率が大でかつコアロスが小さく、
機械的強度にも優れた圧粉磁芯を製造することが可能で
あるという著大なる効果がもたらされる。
【0055】そして、請求項6に記載しているように、
アトマイズ粉末は、溶湯の水噴霧によるアトマイズ粉
末、溶湯のガス噴霧によるアトマイズ粉末、溶湯のガス
および水の混合物噴霧によるアトマイズ粉末、溶湯のガ
ス噴霧およびこれに続く水噴霧によるアトマイズ粉末、
溶湯のガス噴霧およびこの直後の水冷却によるアトマイ
ズ粉末の少なくとも1種であるものとすることによっ
て、密度を高いものにできる圧密性や、形状精度を良好
なものにできる成形性(ないしは保形性)を考慮した軟
磁性合金粉末を用いて圧粉磁芯を製造することが可能で
あるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0056】さらに、請求項7に記載しているように、
圧粉成形体中に含浸される樹脂が、シリコーン樹脂,エ
ポキシ系樹脂,フェノール系樹脂のうちから選ばれるも
のとすることによって、入手のしやすい樹脂を用いて圧
粉磁芯の強度を著しく高めたものとすることが可能であ
るという著大なる効果がもたらされる。
【0057】さらにまた、請求項8に記載しているよう
に、圧粉成形体中に含浸される樹脂がシリコーン樹脂で
あり、圧粉成形体に対する磁芯熱処理を省略し、樹脂含
浸後の樹脂の硬化処理において前記磁芯熱処理を兼用す
るものとなすことによって、磁芯熱処理の工程を省略し
て工程の短縮化をはかることができると共に、高温にお
いても透磁率が大でコアロスの少ない圧粉磁芯を製造す
ることが可能であるという著しく優れた効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜6における圧粉磁芯の製造
工程を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例7における圧粉磁芯の製造工程
を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例8における圧粉磁芯の製造工程
を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例7および実施例8における磁芯
熱処理温度と透磁率との関係を例示するグラフである。
【図5】本発明の実施例7および実施例8における磁芯
熱処理温度とコアロスとの関係を例示するグラフであ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末の粒子形状を2次元的に観察したと
    きに長軸の長さLと短軸の長さLとの比L/L
    が平均して1.0から3.5までの間にあるFe基軟磁
    性合金のアトマイズ粉末とシリコーン樹脂との混合圧粉
    成形体中に樹脂が含浸されてなることを特徴とする圧粉
    磁芯。
  2. 【請求項2】 重量%で、Si:8.0〜11.0%、
    Al:4.0〜7.0%を含み、O:0.5%以下に規
    制し、残部が実質的にFeの成分組成を有するアトマイ
    ズ粉末からなりかつ粉末の粒子形状を2次元的に観察し
    たときに長軸の長さLと短軸の長さLとの比L
    が平均して1.0から3.5までの間にあるFe−
    Si−Al系軟磁性合金粉末とシリコーン樹脂との混合
    圧粉成形体中に樹脂が含浸されてなる請求項1に記載の
    圧粉磁芯。
  3. 【請求項3】 アトマイズ粉末は、溶湯の水噴霧アトマ
    イズ粉末、溶湯のガス噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガス
    および水の混合物噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガス噴霧
    およびこれに続く水噴霧アトマイズ粉末、溶湯のガス噴
    霧およびこの直後の水冷却アトマイズ粉末の少なくとも
    1種である請求項1または2に記載の圧粉磁芯。
  4. 【請求項4】 圧粉成形体中に含浸される樹脂は、シリ
    コーン樹脂,エポキシ系樹脂,フェノール系樹脂のうち
    から選ばれる請求項1ないし3のいずれかに記載の圧粉
    磁芯。
  5. 【請求項5】 重量%で、Si:8.0〜11.0%、
    Al:4.0〜7.0%を含み、O:0.5%以下に規
    制し、残部が実質的にFeの成分組成を有するアトマイ
    ズ粉末からなりかつ粉末の粒子形状を2次元的に観察し
    たときに長軸の長さLと短軸の長さLとの比L
    が平均して1.0から3.5までの間にあるFe−
    Si−Al系軟磁性合金粉末とシリコーン樹脂とを混合
    したのち圧粉成形し、圧粉成形体に600〜900℃で
    磁芯熱処理を施したあと圧粉成形体中に樹脂の含浸処理
    を行い、その後樹脂の硬化処理を行うことを特徴とする
    圧粉磁芯の製造方法。
  6. 【請求項6】 アトマイズ粉末は、溶湯の水噴霧による
    アトマイズ粉末、溶湯のガス噴霧によるアトマイズ粉
    末、溶湯のガスおよび水の混合物噴霧によるアトマイズ
    粉末、溶湯のガス噴霧およびこれに続く水噴霧によるア
    トマイズ粉末、溶湯のガス噴霧およびこの直後の水冷却
    によるアトマイズ粉末の少なくとも1種である請求項5
    に記載の圧粉磁芯の製造方法。
  7. 【請求項7】 圧粉成形体中に含浸される樹脂が、シリ
    コーン樹脂,エポキシ系樹脂,フェノール系樹脂のうち
    から選ばれる請求項5または6に記載の圧粉磁芯の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 圧粉成形体中に含浸される樹脂がシリコ
    ーン樹脂であり、圧粉成形体に対する磁芯熱処理を省略
    し、樹脂含浸後の樹脂の硬化処理において前記磁芯熱処
    理を兼用する請求項5ないし7のいずれかに記載の圧粉
    磁芯の製造方法。
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