JP2000030698A - アルカリ二次電池 - Google Patents

アルカリ二次電池

Info

Publication number
JP2000030698A
JP2000030698A JP10195634A JP19563498A JP2000030698A JP 2000030698 A JP2000030698 A JP 2000030698A JP 10195634 A JP10195634 A JP 10195634A JP 19563498 A JP19563498 A JP 19563498A JP 2000030698 A JP2000030698 A JP 2000030698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen storage
bulk density
secondary battery
negative electrode
storage alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10195634A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Mukai
宏一 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP10195634A priority Critical patent/JP2000030698A/ja
Publication of JP2000030698A publication Critical patent/JP2000030698A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充放電サイクル寿命、高率放電時の特性が優
れたアルカリ二次電池を提供する。 【解決手段】 正極と、水素吸蔵合金を含む負極と、前
記正負極間に介在されたセパレータと、電解液とを具備
し、前記負極は、2〜30℃、5〜10気圧(ゲージ
圧)の圧力下で1回水素化粉砕したときのBET法によ
る比表面積が0.05〜0.2m2/gである嵩密度の
異なる2種以上の水素吸蔵合金の混合粉末を含有し、か
つ最も低い嵩密度(DL)を持つ水素吸蔵合金(AL)に
対する最も高い嵩密度(DH)を持つ水素吸蔵合金
(AH)の嵩密度比(DH/DL)が1.15〜5.0、
それらの混合比(AH/AL)が0.2〜1.0であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ二次電池
に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用パソコンのような小型コードレス
機器の急速な普及に伴い、高容量の二次電池の要求が高
まっている。この二次電池の中で、水素を吸蔵・放出す
る水素吸蔵合金を含む負極、金属酸化物を活物質として
含む正極およびアルカリ電解液を備えたアルカリ二次電
池が、注目されている。こようなアルカリ二次電池は、
従来の代表的なニッケル−カドミウム二次電池に比べて
単位重量または単位容積当たりのエネルギー密度が大き
く、高容量化が可能であるという利点を有する他、環境
汚染の恐れが少ない、諸特性が優れているという特徴を
有する。
【0003】ところで、前記アルカリ二次電池は電極、
特に負極の単位体積当たりの水素吸蔵合金の充填量、つ
まり電極中における水素吸蔵合金の充填密度の大小が電
池特性に大きく影響する。このため、従来では水素吸蔵
合金粉末の粒度を調整して充填密度を高める手法や水素
吸蔵合金粉末を球状にする等の形態を調整する手法が採
用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
手法はいずれも充放電サイクル寿命のばらつきが大きく
なったり、高率放電時での特性のばらつきが大きい、等
の欠点持ち、十分な効果が上げられなかった。
【0005】本発明は、充放電サイクル寿命、高率放電
時の特性が優れたアルカリ二次電池を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるアルカリ
二次電池は、正極と、水素吸蔵合金を含む負極と、前記
正負極間に介在されたセパレータと、電解液とを具備
し、前記負極は、2〜30℃、5〜10気圧(ゲージ
圧)の圧力下で1回水素化粉砕したときのBET法によ
る比表面積が0.05〜0.2m2/gである嵩密度の
異なる2種以上の水素吸蔵合金の混合粉末を含有し、か
つ最も低い嵩密度(DL)を持つ水素吸蔵合金(AL)に
対する最も高い嵩密度(DH)を持つ水素吸蔵合金
(AH)の嵩密度比(DH/DL)が1.15〜5.0、
それらの混合比(AH/AL)が0.2〜1.0であるこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるアルカリ二
次電池(円筒形ニッケル水素二次電池)を図1を参照し
て説明する。
【0008】有底円筒状の容器1内には、正極2とセパ
レータ3と負極4とを積層してスパイラル状に捲回する
ことにより作製された電極群5が収納されている。前記
負極4は、前記電極群5の最外周に配置されて前記容器
1と電気的に接触している。アルカリ電解液は、前記容
器1内に収容されている。中央に孔6を有する円形の封
口板7は、前記容器1の上部開口部に配置されている。
リング状の絶縁性ガスケット8は、前記封口板7の周縁
と前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上
部開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1
に前記封口板7を前記ガスケット8を介して気密に固定
している。正極リード9は、一端が前記正極2に接続、
他端が前記封口板7の下面に接続されている。帽子形状
をなす正極端子10は、前記封口板7上に前記孔6を覆
うように取り付けられている。ゴム製の安全弁11は、
前記封口板7と前記正極端子10で囲まれた空間内に前
記孔6を塞ぐように配置されている。中央に穴を有する
絶縁材料からなる円形の押え板12は、前記正極端子1
0上に前記正極端子10の突起部がその押え板12の前
記穴から突出されるように配置されている。外装チュー
ブ13は、前記押え板12の周縁、前記容器1の側面及
び前記容器1の底部周縁を被覆している。
【0009】次に、前記正極2、負極4、セパレータ3
および電解液について説明する。
【0010】1)正極2 この正極2は、例えば活物質であるニッケル化合物およ
び導電材を導電性基板に担持させた構造を有する。この
ような正極は、例えば活物質であるニッケル化合物と導
電材と高分子結着剤を水と共に混練してペーストを調製
し、このペーストを導電性基板に充填し、乾燥し、必要
に応じて加圧成形を施すことにより作製される。
【0011】前記ニッケル化合物としては、例えば水酸
化ニッケル、亜鉛およびコバルトが共沈された水酸化ニ
ッケルまたはニッケル酸化物等を挙げることができる。
特に、亜鉛およびコバルトが共沈された水酸化ニッケル
が好ましい。
【0012】前記導電材料としては、例えばコバルト化
合物および金属コバルトから選ばれる少なくとも1種以
上のものが用いられる。前記コバルト化合物としては、
例えば水酸化コバルト[Co(OH)2 ]、一酸化コバ
ルト(CoO)等を挙げることができる。特に、水酸化
コバルト、一酸化コバルト酸化物もしくはこれらの混合
物を導電材料ととて用いることが好ましい。
【0013】前記高分子結着剤としては、例えばポリテ
トラフルオロエチレン、ポリエチレン、ボリプロピレン
等の疎水性ポリマ;カルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等
のセルロース系材料;ポリアクリル酸ナトリウム等のア
クリル酸エステル;ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ンオキシド等の親水性ポリマ;ラテックス等のゴム系ポ
リマをを挙げることができる。
【0014】前記導電性基板としては、例えばニッケ
ル、ステンレスまたはニッケルメッキが施された金属か
ら形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェ
ルト状の金属多孔体等を挙げることができる。
【0015】2)負極4 この負極4は、水素吸蔵合金と導電性材料を含む負極材
料を導電性基板に担持させた構造を有する。このような
構造の負極4は、例えば水素吸蔵合金粉末、導電性材料
および高分子結着剤を水と共に混練してペーストを調製
し、このペーストを前記導電性基板に充填し、乾燥し、
必要に応じて加圧成形することにより作製される。
【0016】前記水素吸蔵合金は、2〜30℃、5〜1
0気圧(ゲージ圧)の圧力下で1回水素化粉砕したとき
のBET法による比表面積が0.05〜0.2m2/g
である嵩密度の異なる2種以上の水素吸蔵合金の混合粉
末からなる。最も低い嵩密度(DL)を持つ水素吸蔵合
金(AL)に対する最も高い嵩密度(DH)を持つ水素吸
蔵合金(AH)の嵩密度比(DH/DL)は1.15〜
5.0であり、かつそれらの混合比(AH/AL)が0.
2〜1.0である。
【0017】前記各水素吸蔵合金の組成は、格別制限さ
れるものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた
水素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放
出できるものであればよい。この水素吸蔵合金として
は、例えばLaNi5 、MmNi5 (Mm;La、C
e、Pr、Nd、Smなどのランタン系元素の混合物か
らなるミッシュメタル)、LmNi5 (Lm;ランタン
富化したミッシュメタル)、またはこれらのNiの一部
をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr、
Bのような元素で置換した多元素系のもの、もしくはT
iNi系、TiFe系、ZrNi系、MgNi系のもの
を挙げることができる。中でも、希土類系水素吸蔵合金
が好ましい。特に、一般式LmNix Mny z (ただ
し、AはAl,Coから選ばれる少なくとも一種の金
属、原子比x,y,zはその合計値が4.8≦x+y+
z≦5.4を示す)で表される希土類系水素吸蔵合金を
含む負極は、充放電サイクルの進行に伴う微粉化を抑制
でき、二次電池の充放電サイクル寿命を向上することが
できるために好適である。
【0018】前記比表面積、嵩密度比(DH/DL)およ
び混合比(AH/AL)およびを規定したのは、次のよう
な理由によるものである。
【0019】前記比表面積を0.05m2/g未満にす
ると、水素吸蔵合金が割れ難くなって、電解液との反応
性が低下して内圧上昇を招く恐れがある。一方、前記比
表面積が0.2m2/gを超えると水素吸蔵合金の腐食
を抑制することが困難になる。より好ましいBET法に
よる比表面積は、0.06〜0.15m2/gである。
【0020】前記嵩密度比(DH/DL)を1.15〜
5.0の範囲することによって、水素吸蔵合金の充填密
度を増加させることができる。より好ましい前記嵩密度
比(DH/DL)は1.15〜3.0である。
【0021】前記混合比(AH/AL)を0.2未満にす
ると、2種以上の水素吸蔵合金の充填密度を増加させる
ことが困難になる。一方、前記混合比が1.0を超える
と細かい水素吸蔵合金の量が多くなり過ぎて充放電サイ
クル特性が低下する恐れがある。より好ましい混合比
(AH/AL)は、0.2〜0.9である。
【0022】前記導電材としては、例えばアセチレンブ
ラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラックのよ
うなカーボンブラック等を用いることができる。
【0023】前記高分子結着剤としては、前記正極2で
用いたのと同様なものを挙げることができる。
【0024】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、金網などの二
次元構造や、発泡メタル、網城焼結金属繊維などの三次
元構造のものを挙げることができる。
【0025】3)セパレータ3 このセパレータ3は、例えばポリエチレン繊維製不織
布、エチレン−ビニルアルコール共重合体繊維製不織
布、ポリプロピレン繊維製不織布などのオレフィン系繊
維製不織布、またはポリプロピレン繊維製不織布のよう
なオレフィン系繊維製不織布に親水性官能基を付与した
もの、ナイロン6,6のようなポリアミド繊維製不織布
を挙げることができる。前記オレフィン系繊維製不織布
に親水性官能基を付与するには、例えばコロナ放電処
理、スルホン化処理、グラフト共重合、または界面活性
剤や親水性樹脂の塗布等を採用することができる。
【0026】4)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。
【0027】以上説明した本発明に係わるアルカリ二次
電池は、前記負極として2〜30℃、5〜10気圧(ゲ
ージ圧)の圧力下で1回水素化粉砕したときのBET法
による比表面積が0.05〜0.2m2/gである嵩密
度の異なる2種以上の水素吸蔵合金の混合粉末を含有す
るものを用いる。最も低い嵩密度(DL)を持つ水素吸
蔵合金(AL)に対する最も高い嵩密度(DH)を持つ水
素吸蔵合金(AH)の嵩密度比(DH/DL)は、1.1
5〜5.0で、かつそれらの混合比(AH/AL)が0.
2〜1.0である。
【0028】このような構成の負極は、所定の嵩密度比
の2種以上の水素吸蔵合金、つまり所定の粒径比の微粒
および粗粒の水素吸蔵合金、を所定比率で混合した混合
粉末を含有するため、水素吸蔵合金の充填密度を向上さ
せることが可能なる。また、前記水素吸蔵合金のBET
法による比表面積を規定することによって、水素の吸蔵
・放出に伴なう水素吸蔵合金の腐食を抑制することがで
きる。
【0029】したがって、前記水素吸蔵合金を含む負極
を用いることによって、導電率の増加、単位面積当たり
の電極容量の増加により高容量化が図られ、かつ高率放
電特性と充放電サイクル特性が向上されたアルカリ二次
電池を得ることができる
【0030】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0031】(実施例1〜10、比較例1〜3) <ペースト式負極の作製>市販のランタン富化したミッ
シュメタルLmおよびNi、Co、Mn、Alを用いて
高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4 Mn0.3 Al
0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を3ロット作製し、さ
らにアルゴン雰囲気下、1000℃で10時間アニーリ
ングを行なった。これら3ロットの水素吸蔵合金につい
て2〜30℃、5〜10気圧(ゲージ圧)の圧力下で1
回水素化粉砕したときのBET法による比表面積を測定
したところ、それぞ0.09m2/g、0.1m2/gお
よび0.22m2/gであった。つづいて、これら3ロ
ットの水素吸蔵合金の一部を機械的に粉砕し、篩い分け
を行なって粒径25〜75μmの粒子を取り出し、これ
ら水素吸蔵合金の嵩密度を測定した。得られた水素吸蔵
合金を組み合わせて下記表1に示す最も低い嵩密度(D
L)を持つ水素吸蔵合金(AL)に対する最も高い嵩密度
(DH)を持つ水素吸蔵合金(AH)の嵩密度比(DH
L)と混合比(AH/AL)を有する14種水素吸蔵合
金混合粉末を用意した。
【0032】次いで、前記各水素吸蔵合金粉末100g
に高分子結着剤としてポリアクリル酸ナトリウム0.5
g、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.05
g、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
(比重1.5,固形分60wt%)1.6mlと、カー
ボンブラック0.1gと、水60mlとを添加して混練
することによって、14種のペーストを調製した。これ
らのペーストを導電性基板としてのパンチドメタルに塗
布、乾燥し、さらにプレスし、裁断することによって1
4種のペースト式負極を作製した。
【0033】得られた各負極の単位面積当たりの容量を
測定した。その結果を下記表1に示す。
【0034】<ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル
粉末90重量部および一酸化コバルト粉末10重量部か
らなる混合粉体に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカ
ルボキシメチルセルロース0.3重量部、ポリテトラフ
ルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5,固形
分60重量%)を固形分換算で0.5重量部添加し、こ
れらに純水を45重量部添加して混練することによりペ
ーストを調製した。つづいて、このペーストをニッケル
メッキ繊維基板内に充填した後、更にその両表面に前記
ペーストを塗布し、乾燥し、ローラプレスを行って圧延
することによりペースト式正極を作製した。
【0035】次いで、前記負極と前記正極との間にポリ
プロピレン繊維製不織布を介装し、渦巻状に捲回して1
4種の電極群を作製した。このような各電極群を有底円
筒状容器に収納した後、7N−KOHおよび1N−Li
OHからなる電解液を前記容器内に注入し、封口等を行
うことにより前述した図1に示す構造を有する4/5A
サイズの14種の円筒形ニッケル水素二次電池(容量3
500mAh)を組み立てた。
【0036】得られた実施例1〜4および比較例1〜9
の二次電池について、45℃の高温下で3000mAで
90分間充電した後、3000mAでカットオフ電圧1
Vの放電を行なう充放電を繰り返し、放電容量が1サイ
クル目の容量の80%以下になるサイクル数を測定し
た。その結果を下記表1に併記する。
【0037】
【表1】
【0038】前記表1から明らかなように比表面積が
0.05〜0.2m2/g、嵩密度比(DH/DL)が
1.15〜5.0で、かつ混合比(AH/AL)が0.2
〜1.0である水素吸蔵合金を含む実施例1〜4の負極
は、単位面積当たりの容量が大きく、かつこれら負極を
備えたニッケル水素二次電池は、優れた充放電サイクル
特性を有することがわかる。
【0039】これに対し、嵩密度比(DH/DL)が1.
15〜5.0より小さい水素吸蔵合金を含む比較例1〜
3の負極、嵩密度比(DH/DL)が前記範囲を超える水
素吸蔵合金を含む比較例7〜10の負極は単位面積当た
りの容量が低く、かつこれらの負極を備えた二次電池は
充放電サイクル特性が低下する。
【0040】また、混合比(AH/AL)が0.2〜1.
0の範囲を超える水素吸蔵合金を含む負極を備えた比較
例5の二次電池は充放電サイクル特性の低下が認めら
れ、逆に混合比(AH/AL)が前記範囲より小さい水素
吸蔵合金を含む負極を備えた比較例6の二次電池は充放
電サイクル特性の低下が小さいものの、負極の面積当た
りの容量が低下する。
【0041】一方、水素吸蔵合金の比表面積については
0.05〜0.2m2/gの範囲を外れる水素吸蔵合金
を含む負極を備えた二次電池は充放電サイクル特性の低
下が認められる。
【0042】なお、前記実施例では円筒形のニッケル水
素二次電池に適用した例を説明したが正極、セパレータ
および負極を積層して電極群を構成する角形の形状のニ
ッケル水素二次電池にも同様に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、充
放電サイクル特性、高率放電時の特性が優れたアルカリ
二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるアルカリ二次電池の一例である
ニッケル水素二次電池を示す斜視図。
【符号の説明】
1…容器、 2…正極、 3…セパレータ、 4…負極、 5…電極群、 7…封口板、 8…絶縁ガスケット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、水素吸蔵合金を含む負極と、前
    記正負極間に介在されたセパレータと、電解液とを具備
    し、 前記負極は、2〜30℃、5〜10気圧(ゲージ圧)の
    圧力下で1回水素化粉砕したときのBET法による比表
    面積が0.05〜0.2m2/gである嵩密度の異なる
    2種以上の水素吸蔵合金の混合粉末を含有し、かつ最も
    低い嵩密度(DL)を持つ水素吸蔵合金(AL)に対する
    最も高い嵩密度(DH)を持つ水素吸蔵合金(AH)の嵩
    密度比(DH/DL)が1.15〜5.0、それらの混合
    比(AH/AL)が0.2〜1.0であることを特徴とす
    るアルカリ二次電池。
JP10195634A 1998-07-10 1998-07-10 アルカリ二次電池 Pending JP2000030698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195634A JP2000030698A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 アルカリ二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195634A JP2000030698A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 アルカリ二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000030698A true JP2000030698A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16344437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10195634A Pending JP2000030698A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 アルカリ二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000030698A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001316744A (ja) 水素吸蔵合金およびアルカリ二次電池
JP2001325957A (ja) アルカリ二次電池
JPH11162459A (ja) ニッケル水素二次電池
JP3567021B2 (ja) アルカリ二次電池
JP2001118597A (ja) アルカリ二次電池
JP2001223000A (ja) アルカリ二次電池
JP2000090921A (ja) アルカリ二次電池
JP3392700B2 (ja) アルカリ二次電池
JP2000030698A (ja) アルカリ二次電池
JP2000021398A (ja) アルカリ二次電池
JP3101622B2 (ja) ニッケル・水素アルカリ蓄電池
JPH1040950A (ja) アルカリ二次電池
JP2000188106A (ja) アルカリ二次電池
JP3454574B2 (ja) アルカリ二次電池の製造方法
JP3742149B2 (ja) アルカリ二次電池
JPH0963635A (ja) アルカリ二次電池
JPH10334941A (ja) アルカリ二次電池
JP2000200599A (ja) アルカリ二次電池
JP2000200601A (ja) アルカリ二次電池
JP2000113879A (ja) 金属酸化物・水素蓄電池
JP2000299124A (ja) ニッケル水素二次電池
JPH11339790A (ja) 金属酸化物・水素蓄電池
JPH11260394A (ja) 密閉型ニッケル水素二次電池
JP2000188105A (ja) アルカリ二次電池
JPH10284070A (ja) アルカリ二次電池