JP2000029037A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP2000029037A
JP2000029037A JP10197419A JP19741998A JP2000029037A JP 2000029037 A JP2000029037 A JP 2000029037A JP 10197419 A JP10197419 A JP 10197419A JP 19741998 A JP19741998 A JP 19741998A JP 2000029037 A JP2000029037 A JP 2000029037A
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Toichi Yamada
都一 山田
Masahiro Takechi
昌裕 武智
Shinzo Yamada
眞三 山田
Shinichi Hori
信一 堀
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常配向を起こさないスペーサの基板への散
布を可能とし、確実に、良好な液晶表示装置を製造する
方法を提供する。 【解決手段】 電極を有する2枚の基板のうちの第一の
基板にスペーサを散布し、その上に第二の基板を対向配
置し、その間隙に液晶を注入してなる液晶表示装置の製
造方法であって、上記スペーサは、その表面と水との接
触角が、59°〜135°であるものであり、上記スペ
ーサの散布は、アルコール類の少なくとも1種とフルオ
ロカーボン類の少なくとも1種との混合溶媒を分散媒と
して用いて行うものであることを特徴とする液晶表示装
置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、パソコン、携帯型電子
機器等に広く用いられている。液晶表示装置の製造方法
においては、液晶表示素子は透明電極パターン及び配向
膜を設けた2枚の基板を配向膜が対向するようにスペー
サを介して重ね合わせ、周囲を接着剤により封着しその
中に液晶を封入して製造される。このような液晶表示素
子においては、基板の間隔を均一かつ正確に制御するた
めのスペーサとしては、例えばプラスチック系又は無機
系の表面の水との接触角が58°以下のものが多く用い
られている。
【0003】しかしながら、スペーサはそれ自体が光り
抜けの要因となることの他に、外部からの振動や衝撃が
加えられた場合にスペーサの振動や移動等によってスペ
ーサ表面の近傍に存在する液晶に異常配向が生じ、個々
のスペーサによる光り抜けの範囲を瞬間的に増大させ
る。
【0004】そこで、スペーサに起因する異常配向を効
果的に軽減する方法として、例えば、特開平6―118
421号公報には、スペーサ表面に下記の式(1) RO−(R1 O)m − (1) (式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルキルアリール基又はアシル基、R
1 は炭素数2〜4のアルキレン基、mは1〜100の整
数)で表される非イオン性親水性ユニットを有する微粒
子を用いた液晶表示素子が開示されている。また、特開
平9−194842号公報には、表面に長鎖アルキル基
を有するグラフト重合鎖を導入することにより、効果的
に液晶の異常配向を防止するスペーサが開示されてい
る。
【0005】ところで、このように液晶の異常配向を防
止するために表面に長鎖アルキル基を有するスペーサ
は、従来から一般的に用いられて来た水と低級アルコー
ルとの混合溶媒中では容易に凝集してしまう傾向があ
る。従って、その表面に異常配向防止処理が施されてい
るスペーサを基板上に散布するにあたっては、水と低級
アルコールとの混合溶媒系を用いることは実際上不可能
となるのである。極端な例として純粋の低級アルコール
を分散媒に用いればスペーサが分散媒中で凝集すること
はなくなるが、引火点が低いため安全に対する特別の配
慮が必要で業界で用いられることはまれである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、異常配向を起こさないスペーサの基板への散布を可
能とし、確実に、良好な液晶表示装置を製造する方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極を有する
2枚の基板のうちの第一の基板にスペーサを散布し、そ
の上に第二の基板を対向配置し、その間隙に液晶を注入
してなる液晶表示装置の製造方法であって、上記スペー
サは、その表面と水との接触角が、59°〜135°で
あるものであり、上記スペーサの散布は、アルコール類
の少なくとも1種とフルオロカーボン類の少なくとも1
種との混合溶媒を分散媒として用いて行うものであるこ
とを特徴とする液晶表示装置の製造方法である。以下に
本発明を詳述する。
【0008】本発明に係るスペーサは、その表面と水と
の接触角が59°〜135°である。上記接触角が、5
9°未満であったり、135°を越えると、液晶表示装
置を作製した際のスペーサに起因する異常配向を消失さ
せることができないので、上記範囲に限定される。
【0009】上記スペーサ表面と水との接触角を測定す
る方法としては、例えば、下記の方法等が挙げられる。
先ず清浄な顕微鏡用スライドグラス(以下、スライドグ
ラスという)の表面に所望の表面処理を行うか、又は、
スライドグラスの表面において所望の単量体を重合させ
て重合体となし、更に、その表面に所望の表面処理を行
うことにより接触角測定用試料(以下、試料という)を
得る。次にこの試料の表面に水滴と接触させた状態で接
触角計(例えば、協和界面科学社製CA−D型)を用い
て、上記スペーサ表面と水との接触角を測定する。
【0010】上記スペーサの素材としては特に限定され
ず、有機系素材、無機系素材等が挙げられ、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポ
リ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチ
レン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、
ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリアセタール等の線状又は架橋高分子重合体;エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジビニルベン
ゼン重合体、ジビニルベンゼン−スチレン共重合体、ジ
ビニルベンゼン−アクリル酸エステル共重合体、ジアリ
ルフタレート重合体、トリアリルイソシアヌレート重合
体等の架橋構造を有する樹脂;ケイ酸ガラス、ホウケイ
酸ガラス、鉛ガラス、ソーダ石灰ガラス、アルミナ、ア
リミナシリケート等の無機化合物等が挙げられる。
【0011】上記スペーサの形状としては特に限定され
ず、例えば、真球形状、楕円球形状、円柱形状等が挙げ
られる。上記スペーサの粒子径としては特に限定され
ず、上記スペーサが真球形状の場合には、粒子径は0.
1〜100μmが好ましく、1〜30μmがより好まし
い。
【0012】上記スペーサが楕円球形状の場合には、短
径は0.1〜100μmが好ましく、1〜30μmがよ
り好ましい。このとき、長径の短径に対する比率は、1
〜10が好ましく、1〜5がより好ましい。上記スペー
サが円柱形状の場合には、直径は0.1〜100μmが
好ましく、1〜30μmがより好ましい。このとき、円
柱の長さの直径に対する比率は、50以下が好ましく、
1〜10がより好ましい。上記スペーサの散布に用いる
分散媒は、アルコール類の少なくとも1種とフルオロカ
ーボン類の少なくとも1種との混合溶媒である。
【0013】上記アルコール類としては特に限定されな
いが、低級アルコール類が好ましく、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノー
ル、t−アミルアルコール等が挙げられる。上記アルコ
ール類は、単独で用いても良いし、2種以上を併用して
も良い。
【0014】上記フルオロカーボン類としては特に限定
されず、例えば、HCFC−22(CHClF2 )、H
CFC−123(CHCl2 CF3 )、HCFC−12
4(CHClFCF3 )、HFC−125(CHF2
3 )、HFC−134a(CH2 FCF3 )、HCF
C−141b(CH3 CCl2 F)、HCFC−142
b(CH3 CClF2 )、HFC−152a(CH3
HF2 )、HCFC−225ca(CF3 CF2 CHC
2 )、HCFC−225cb(CClF2 CF2 CH
ClF)等が挙げられるなお、CFC−11、CFC−
12、CFC−113、CFC−114、CFC−11
5等のフルオロカーボン類は、法規制の対象となってい
るために使用することができない。上記フルオロカーボ
ン類は、単独で用いても良いし、2種以上を併用しても
良い。
【0015】上記分散媒において、上記アルコールと上
記フルオロカーボン類の混合比率は、体積比で、70:
30〜20:80が好ましい。より好ましくは、65:
35〜35:65である。
【0016】上記分散媒に上記スペーサを分散させる際
の上記スペーサの上記分散媒に対する比率は、分散媒1
00重量部に対して上記スペーサ0.1〜50重量部が
好ましい。より好ましくは0.5〜25重量部である。
上記スペーサの上記分散媒に対する比率が0.1重量部
未満では、基板上にスペーサを散布したときに基板の単
位面積当たりのスペーサ散布個数が不足することがあ
り、50重量部を超えると分散媒がスラリー状となって
散布装置のノズルが詰まってしまう場合がある。
【0017】上述のスペーサを分散させた分散媒を用い
てスペーサを散布する際の上記スペーサの散布個数は、
スペーサが、有機系素材からなる真球形状のものである
場合には、基板1mm2 当たり50〜500個の範囲に
調整することができ、無機系素材からなる真球形状のス
ペーサである場合には、基板1mm2 当たり10〜10
0個の範囲に調整することができる。
【0018】上記スペーサの散布の装置としては、湿式
散布装置であれば特に限定されず、種々のスペーサ散布
装置を用いることができ、例えば、特開昭62−286
023号公報に開示されている装置(図1に示す)、特
開平1−161218号公報に開示されている装置(図
2に示す)等が挙げられる。
【0019】上記スペーサの散布の方法としては特に限
定されないが、スペーサを、所定の体積比で混合された
上記アルコール類と上記フルオロカーボン類との混合溶
液に、所定の濃度で分散させて分散媒を調製する。次
に、該分散媒を上記スペーサ散布装置に供給し、上記ス
ペーサを基板上に散布することができる。上記分散の際
に、必要に応じて、攪拌又は超音波の照射等によりスペ
ーサの分散媒中への分散を促進しても良い。
【0020】本発明2は、電極を有する2枚の基板のう
ちの第一の基板にスペーサを散布し、その上に第二の基
板を対向配置し、その間隙に液晶を注入してなる液晶表
示装置の製造方法であって、上記スペーサは、その表面
と液晶との接触角が、20°〜70°であるものであ
り、かつ、その表面が炭素数3〜18のアルキル基を有
する重合体からなるものであり、上記スペーサの散布
は、アルコール類のうちの少なくとも1種とフルオロカ
ーボン類のうちの少なくとも1種との混合溶媒を分散媒
として用いることを特徴とする液晶表示装置の製造方法
である。
【0021】上記スペーサは、その表面と液晶との接触
角が20°〜70°である。上記接触角が、20°未満
であったり、70°を越えると、液晶表示装置を作製し
た際のスペーサに起因する異常配向を消失させることが
できないので、上記範囲に限定される。上記スペーサ
は、その表面に炭素数3〜18のアルキル基を有する。
上記アルキル基の炭素数が、3未満であったり、18を
越えると、液晶表示装置を作製した際のスペーサに起因
する異常配向を消失させることができないので、上記範
囲に限定される。上記液晶としては特に限定されず、従
来液晶として用いられるものが挙げられ、例えば、メル
ク社製ZLI−2293等が挙げられる。
【0022】上記スペーサと液晶との接触角を測定する
方法としては、本発明1で用いた方法と同様の方法を用
いて、接触角測定用試料を作製し、上記試料と液晶の接
触角を本発明1と同様の測定計を用いて測定することが
できる。
【0023】上記スペーサの素材、形状及び粒子径とし
ては、本発明1のスペーサと同様のものが挙げるられ
る。上記スペーサの散布に用いる分散媒もまた、アルコ
ール類の少なくとも1種とフルオロカーボン類の少なく
とも1種との混合溶媒である。上記アルコール類及びフ
ルオロカーボン類としては、本発明1で用いられるもの
と同様のものが挙げられる。
【0024】本発明2の分散媒において、上記アルコー
ル類と上記フルオロカーボン類との混合比率は、体積比
で、50:50〜10:90が好ましい。より好ましく
は、45:55〜15:85である。
【0025】上記分散媒に上記スペーサを分散させる際
の、上記スペーサの上記分散媒に対する比率は、本発明
1で用いた比率と同様の比率を用いることができ、この
ため、上記スペーサの基板に対する散布個数を本発明1
と同様に調整することができる。
【0026】上記スペーサの散布の装置及び方法として
は、本発明1と同様の装置及び方法を用いることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0028】実施例1 スチレン40部、ジビニルベンゼン40部及びメトキシ
ポリエチレングリコールモノメタクリレート(式(1)
においてm=23)20部、2,2−アゾビスイソブチ
ロニトリル1部の混合液にポリビニルアルコールの3%
水溶液800部を加えて微分散させ、窒素気流下で80
℃で15時間懸濁重合を行い、分級操作を施し洗浄乾燥
して平均粒径7.5μm、標準偏差4.1%である架橋
重合体からなるスペーサを得た。このスペーサの表面と
水との接触角は92.47°であった。
【0029】このスペーサを、イソプロパノールとアサ
ヒクリンAK―225(旭硝子社製フルオロカーボン
HCFC−225caとHCFC−225cbとの混合
物)の体積比で35:65の混合溶液中に2重量%の濃
度で分散懸濁させてスペーサの分散懸濁液を調整した。
このスペーサの分散懸濁液を図1に示した散布装置を用
いて基板上に散布し、最終的にセルサイズ、対角10イ
ンチ、ドット数640×480、セルギャップ6.5μ
mのSTN型液晶表示素子を作製した。この表示素子に
走査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全
面にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得ら
れ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常
配向は認められなかった。
【0030】実施例2 実施例1で得られたスペーサをエタノールとHCFC−
123の体積比で30:70の混合溶液中に1.5重量
%の濃度で分散懸濁させて基板上に散布した以外は、実
施例1と同様にしてSTN型液晶表示素子を得た。この
表示素子に走査電圧を印加してその表示特性を観察した
ところ、全面にわたって表示むらのない高品位の画像表
示が得られ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液
晶の異常配向は認められなかった。
【0031】実施例3 実施例1で得られたスペーサをメタノールとHCFC−
141bの体積比で25:75の混合溶液中に1.5重
量%の濃度で分散懸濁させて基板上に散布した以外は、
実施例1と同様にしてSTN型液晶表示素子を得た。こ
の表示素子に走査電圧を印加してその表示特性を観察し
たところ、全面にわたって表示むらのない高品位の画像
表示が得られ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での
液晶の異常配向は認められなかった。
【0032】比較例1 実施例1で得られたスペーサを種々の体積比で調整され
た水とイソプロパノールとの混合溶液中に種々の重量比
で添加し、攪拌及び超音波照射をして分散媒に均一に分
散懸濁させようと試みたがことごとく凝集してしまい、
スペーサを基板上に散布することは不可能であった。
【0033】実施例4 プロピオン酸エチル200部を反応器に仕込み、さらに
グリシジルメタクリレート85.7部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート9.7部、エチレングリコールジ
メタクリレート4.6部、アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)0.15部を上記反応器に仕込み、5
0℃で16時間にわたり析出重合させることにより表面
にエポキシ基を有する平均粒径6.9μm、標準偏差
4.5%の重合体微粒子Aを得た。
【0034】上記重合体微粒子A10部に対し、ジメチ
ルホルムアミド50部、2,2−アゾビス−2−(2−
イミダゾリン)プロパン10部を50℃で5時間反応さ
せて表面にアゾ基を有する重合体微粒子Bを得た。上記
重合体微粒子B10部に対し、メチルエチルケトン20
0部、メチルメタクリレート50部、n−ラウリルメタ
クリレート50部、ベンゾイルパーオキサイド0.5部
を一括に仕込み、重合開始剤分解温度まで昇温し、窒素
気流下で2時間グラフト重合反応を行い、長鎖アルキル
基を有するグラフト重合体鎖を重合体微粒子表面に導入
したスペーサを得た。このスペーサは平均粒子径5.2
μm、標準偏差4.6%であった。このスペーサの表面
と水との接触角は115.59°であった。
【0035】このスペーサを、エタノールとアサヒクリ
ンAK―225の体積比で20:80の混合溶液中に2
重量%の濃度で分散懸濁させてスペーサの分散懸濁液を
調整した。このスペーサの分散懸濁液を図2に示した散
布装置を用いて基板上に散布し、最終的にセルサイズ
対角10インチ、ドット数640×480、セルギャッ
プ6.0μmのSTN型液晶表示素子を作成した。この
表示素子に走査電圧を印加してその表示特性を観察した
ところ、全面にわたって表示むらのない高品位の画像表
示が得られ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液
晶の異常配向は認められなかった。
【0036】実施例5 実施例4で得られたスペーサをイソプロパノールとHC
FC−141bの体積比で35:65の混合溶液中に
1.5重量%の濃度で分散懸濁させて基板上に散布した
以外は、実施例4と同様にしてSTN型液晶表示素子を
得た。この表示素子に走査電圧を印加してその表示特性
を観察したところ、全面にわたって表示むらのない高品
位の画像表示が得られ、また、スペーサの周囲やスペー
サ間での液晶の異常配向は認められなかった。
【0037】実施例6 実施例4で得られたスペーサをイソブタノールとHCF
C−123の体積比で50:50の混合溶液中に1.5
重量%の濃度で分散懸濁させて基板上に散布した以外
は、実施例4と同様にしてSTN型液晶表示素子を得
た。この表示素子に走査電圧を印加してその表示特性を
観察したところ、全面にわたって表示むらのない高品位
の画像表示が得られ、また、スペーサの周囲やスペーサ
間での液晶の異常配向は認められなかった。
【0038】比較例2 実施例4で得られたスペーサを種々の体積比で調整され
た水とイソプロパノールとの混合溶液中に種々の重量比
で添加し、攪拌及び超音波照射して分散媒に均一に分散
懸濁させようと試みたがことごとく凝集してしまい、ス
ペーサを基板上に散布することは不可能であった。
【0039】実施例7 平均粒子径6.9μmのシリカ粒子10部をジオキサン
50部に分散させ、C12、C13混合高級アルコール
グリシジルエーテル30部を添加し溶解させ還流下に4
8時間反応させた後、濾過洗浄を行って平均粒子径7.
0μm、標準偏差3.9%のスペーサを得た。このスペ
ーサの表面と水との接触角は134.14°であった。
このスペーサを用いて実施例4と同様にしてSTN型液
晶表示素子を得た。この表示素子に走査電圧を印加して
その表示特性を観察したところ、全面にわたって表示む
らのない高品位の画像表示が得られ、また、スペーサの
周囲やスペーサ間での液晶の異常配向は認められなかっ
た。
【0040】比較例3 実施例7で得たスペーサを種々の体積比で調整された水
とイソプロパノールとの混合溶液中に種々の重量比で添
加し、攪拌及び超音波照射して分散媒に均一に分散懸濁
させようと試みたがことごとく凝集してしまい。スペー
サを基板上に散布することは不可能であった。
【0041】実施例8 メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートに
代えて、ブトキシポリエチレングリコールモノメタクリ
レート(式(1)においてm=23)20部を用いた以
外は、実施例1と同様にして、平均粒子径7.5μm、
標準偏差4.1%である架橋重合体からなるスペーサを
得た。このスペーサの表面と液晶との接触角は48°で
あった。
【0042】このスペーサを用いて、実施例1と同様に
してSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に走査
電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全面に
わたって表示むらのない高品位の画像表示が得られ、ま
た、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常配向は
認められなかった。
【0043】実施例9 実施例8で得られたスペーサを用いて、実施例2と同様
にしてSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に走
査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全面
にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得られ、
また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常配向
は認められなかった。
【0044】実施例10 実施例8で得られたスペーサを用いて、実施例3と同様
にしてSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に走
査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全面
にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得られ、
また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常配向
は認められなかった。
【0045】比較例4 実施例8で得られたスペーサを種々の体積比で調整され
た水とイソプロパノールとの混合溶液中に種々の重量比
で添加し、攪拌及び超音波照射をして分散媒に均一に分
散懸濁させようと試みたがことごとく凝集してしまい、
スペーサを基板上に散布することは不可能であった。
【0046】実施例11 実施例4で得られたスペーサについて、このスペーサの
表面と液晶との接触角を測定したところ、その接触角は
62°であった。このスペーサを用いて、実施例4と同
様にしてSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に
走査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全
面にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得ら
れ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常
配向は認められなかった。
【0047】実施例12 実施例11で得られたスペーサを用いて、実施例5と同
様にしてSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に
走査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全
面にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得ら
れ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常
配向は認められなかった。
【0048】実施例13 実施例11で得られたスペーサを用いて、実施例6と同
様にしてSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に
走査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全
面にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得ら
れ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常
配向は認められなかった。
【0049】比較例5 実施例11で用いたスペーサを種々の体積比で調整され
た水とイソプロパノールとの混合溶液中に種々の重量比
で添加し、攪拌及び超音波照射して分散媒に均一に分散
懸濁させようと試みたがことごとく凝集してしまい、ス
ペーサを基板上に散布することは不可能であった。
【0050】実施例14 実施例7で得られたスペーサについて、このスペーサの
表面と液晶との接触角を測定したところ、その接触角は
60°であった。このスペーサを用いて、実施例1と同
様にしてSTN型液晶表示素子を得た。この表示素子に
走査電圧を印加してその表示特性を観察したところ、全
面にわたって表示むらのない高品位の画像表示が得ら
れ、また、スペーサの周囲やスペーサ間での液晶の異常
配向は認められなかった。
【0051】比較例6 実施例14で用いたスペーサを種々の体積比で調整され
た水とイソプロパノールとの混合溶液中に種々の重量比
で添加し、攪拌及び超音波照射して分散媒に均一に分散
懸濁させようと試みたがことごとく凝集してしまい、ス
ペーサを基板上に散布することは不可能であった。
【0052】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置の製造方法は、上
述の通りであるので、異常配向を起こさないスペーサの
基板への散布を可能とし、確実に、良好な液晶表示装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の製造方法において用い
られるスペーサ散布装置の概念図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の製造方法において用い
られるスペーサ散布装置の概念図である。
【符号の説明】
1 分散液 2 ノズル 3 基板 4 圧縮ガス 5 分散液 6 ノズル 7 基板 8 圧縮ガス
フロントページの続き (72)発明者 堀 信一 滋賀県甲賀郡水口町泉1259 積水フアイン ケミカル株式会社内 Fターム(参考) 2H089 KA15 LA07 MA16X NA09 NA15 NA17 NA24 NA25 NA33 PA05 PA08 QA03 QA12 QA13 QA14 QA15 SA17 SA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を有する2枚の基板のうちの第一の
    基板にスペーサを散布し、その上に第二の基板を対向配
    置し、その間隙に液晶を注入してなる液晶表示装置の製
    造方法であって、前記スペーサは、その表面と水との接
    触角が、59°〜135°であるものであり、前記スペ
    ーサの散布は、アルコール類の少なくとも1種とフルオ
    ロカーボン類の少なくとも1種との混合溶媒を分散媒と
    して用いて行うものであることを特徴とする液晶表示装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 電極を有する2枚の基板のうちの第一の
    基板にスペーサを散布し、その上に第二の基板を対向配
    置し、その間隙に液晶を注入してなる液晶表示装置の製
    造方法であって、前記スペーサは、その表面と液晶との
    接触角が、20°〜70°であるものであり、かつ、そ
    の表面が炭素数3〜18のアルキル基を有する重合体か
    らなるものであり、前記スペーサの散布は、アルコール
    類のうちの少なくとも1種とフルオロカーボン類のうち
    の少なくとも1種との混合溶媒を分散媒として用いるこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルコール類は、メタノール、エタノー
    ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
    ール、イソブタノール、t−ブタノール、及び、t−ア
    ミルアルコールからなる群より選択される少なくとも1
    種である請求項1又は2記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 フルオロカーボン類は、HCFC−2
    2、HCFC−123、HCFC−124、HFC−1
    25、HFC−134a、HCFC−141b、HCF
    C−142b、HFC−152a、HCFC−225c
    a、及び、HCFC−225cbからなる群より選択さ
    れる少なくとも1種である請求項1又は2記載の液晶表
    示装置の製造方法。
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