JP2000028599A - D―マンノ―ス識別アフィニティ―担体とその使用方法 - Google Patents

D―マンノ―ス識別アフィニティ―担体とその使用方法

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JP2000028599A
JP2000028599A JP11106542A JP10654299A JP2000028599A JP 2000028599 A JP2000028599 A JP 2000028599A JP 11106542 A JP11106542 A JP 11106542A JP 10654299 A JP10654299 A JP 10654299A JP 2000028599 A JP2000028599 A JP 2000028599A
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Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Shinichi Kondo
信一 近藤
Yasuo Fukagawa
泰男 深川
Katsukiyo Sakurai
勝清 桜井
Akiko Miya
晶子 宮
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Microbial Chemistry Research Foundation
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗生物質ベンゾナフタセンキノン化合物が、
D−マンノースを識別・結合することを利用して、アフ
ィニティー・クロマトグラフィー用担体とする。 【解決手段】 ベンゾナフタセンキノン化合物が高分子
担体に共有結合で固定化したD−マンノース識別アフィ
ニティー担体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、D−マンノース識
別・結合能を有するリガンドとしてベンゾナフタセンキ
ノン化合物を用いた、工業的に利用可能なD−マンノー
ス識別アフィニティー担体と、その使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】蛋白質
レクチンは、特定の糖の構造を識別し、選択的に結合す
る能力を持つ。したがってレクチンは、担体に結合した
状態でも、糖構造を識別する性質を有しアフィニティー
・クロマトグラフィー用の担体としても利用可能であ
る。しかし、このようなレクチン固定化担体は、本質的
に生物学的・物理化学的に不安定であり、工業材料とし
て大規模・苛酷条件下で反復使用することはできず、実
験室的小規模・温和条件下での定性的アフィニティー・
クロマトグラフィーで利用されているに留まっている。
【0003】一方、抗生物質のベンゾナフタセンキノン
化合物は非蛋白質・低分子化合物であるにもかかわら
ず、1分子のカルシウム・イオンが2分子のベンゾナフ
タセンキノン化合物のカルボキシル基と結合して、細胞
壁のD−マンノースを識別・結合し、抗菌活性を発揮す
るものと考えられていた〔T. Ueki et al., J. Antibio
ticus 46: 149-161 (1993); 46: 455-464 (1993); 46:
465-477 (1993)〕。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ベンゾナフ
タセンキノン化合物は高分子担体上に固定化されても、
D−マンノース識別・結合能を発揮できること;ベンゾ
ナフタセンキノン化合物のカルボキシル基は、D−マン
ノースの構造識別・結合能を保持しつつ固定化するのに
好適な置換基であること;カルシウムはベンゾナフタセ
ンキノン化合物のカルボキシル基には結合せず、例えば
環上の酸性水酸基等に結合して、糖の絶対構造識別・結
合能の発揮を制御あるいはそれを増強している可能性が
高いことを見い出した。
【0005】本発明は、D−マンノース識別・結合能を
有するリガンドとして下記式(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1は、水素原子、低級アルキル
基又はヒドロキシ低級アルキル基を示し;R2は、水酸
基、アミノ基又はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基
を示し;R3は、水素原子、非硫酸化もしくは硫酸化D
−キシロシル基又はD−グルコシル基を示し;R4は、
水素原子、低級アルキル基又はD−キシロシル基を示
す。)で表されるベンゾナフタセンキノン化合物を使用
し、物理化学的に安定な高分子担体に共有結合で固定化
されたD−マンノース識別アフィニティー担体に関す
る。さらにこの担体に、D−マンノース又はD−マンノ
ースを末端に有する糖鎖を吸着させるに当たり、カルシ
ウム、ストロンチウム、カドミウム等の二価陽イオン、
特にカルシウム・イオンを共存させる、D−マンノース
識別アフィニティー担体の使用方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、低級アルキル基
とは炭素数が1〜6のアルキル基を示す。上記式(I)
中、R1の低級アルキル基としては、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル等が挙げられ、ヒドロキシ低級
アルキル基としては、ヒドロキシメチル等が挙げられ
る。R2のモノもしくはジ低級アルキルアミノ基として
は、モノメチルアミノ、ジメチルアミノ等が挙げられ
る。R3の硫酸化D−キシロシル基、硫酸化D−グルコ
シル基としては、3−硫酸−D−キシロシル基、3−硫
酸−D−グルコシル基等が挙げられる。R4としては、
メチル基、D−キシロシル基等が挙げられる。
【0009】式(I)で示されるベンゾナフタセンキノ
ン化合物は、糖結合性タンパク質レクチン様作用を持つ
放線菌由来の抗真菌抗生物質であり、ベナノマイシン
(Benanomicin)A;B、プラディマイシン(Pradimici
n)A、B、C、D、E、FA−1、FA−2、L、F
L、FS、FB、Sが例示される〔Actinomycetol. (19
93) 7: 1-22〕。
【0010】リガンドとしての非蛋白質・低分子化合物
であるベンゾナフタセンキノン化合物(分子量1,00
0前後)が、分子量180のD−マンノースの絶対構造
を識別・結合する機構に関して、担体への固定化に使用
可能なベンゾナフタセンキノン化合物の分子上の官能基
を選定することは重要である。
【0011】1.ベンゾナフタセンキノン化合物の分子
上で固定化反応に使える官能基 化学反応的に使用可能な固定化用官能基をベンゾナフタ
センキノン醗酵生産化合物全般で考えると、 環上にある水酸基及び置換水酸基;15位の置換カルボ
ニル基;15位のカルボニル基に結合したアミノ酸残基
のカルボキシル基又は水酸基;5位に結合した糖鎖の水
酸基、置換水酸基、アミノ基又は置換アミノ基;11位
に結合した糖鎖の水酸基等がある。
【0012】次いでそれぞれの官能基について、化学的
置換がベンゾナフタセンキノン化合物の糖識別・結合能
を損なわないことを固定化前に比較・確認しておくこと
が望ましい。例えばベナノマイシンA(前記式(I)
中、R1及びR4がメチル基であり、R2が水酸基であ
り、R3がD−キシロシル基である)について、固定化
反応に使える官能基を説明すると、ベナノマイシンAの
18位のカルボキシル基を担体との固定化に使用する場
合、カルボキシル基は分子上に1個しかないので、結合
はこの場所だけで起こる。したがって、この位置での固
定化がベナノマイシンAの糖構造識別・結合能を損なわ
ないことが確認されるならば、最終調製物は唯一種類の
固定化物になり、調製物の選択識別性と結合容量を定量
的に明示するのに好適である。
【0013】一般にベンゾナフタセンキノン化合物のカ
ルボキシル基と高分子担体を直接結合させる場合、後述
の方法で酸アミド結合又はエステル結合させればよい
が、上記カルボキシル基と反応する官能基(例えば、ア
ミノ基、水酸基等)と、高分子担体上の官能基と反応す
る官能基(例えば、アミノ基、カルボキシル基、水酸
基、ホルミル基等)の2つを有する化合物をまずカルボ
キシル基に結合させ、側鎖を導入した後に該側鎖と高分
子担体を結合させてもよい。
【0014】一方、環上及び糖鎖上の水酸基を結合官能
基として選択する場合、最終担体固定化物は9個所で固
定化される可能性があり、しかも多重固定化や結合配位
の違う混合物が得られることになり、混合物から単一調
製物に分離・精製することは困難であるが、このような
固定化調製物の混合物であっても、D−マンノース識別
・結合能を有する限り、実用上差し支えない。例えば後
述するように、ベンノマイシンAの水酸基にアミノ酸の
カルボキシル基を反応させ、次いで結合したアミノ酸の
アミノ基と高分子担体を結合させることも可能である。
【0015】2.担体 ベンゾナフタセンキノン化合物固定化用担体としては、
生物学的及び物理化学的に安定な基材を選択することが
肝要である。さらに糖は高度親水性物質であり、糖構造
識別・結合能も親水性環境の存在を前提とするので、生
物学的及び物理化学的に安定な担体の中から親水性の高
い担体を選んで、固定化用担体とするのが好ましい。こ
のような担体として、多糖類担体、蛋白質担体、有機合
成ポリマー担体、無機担体等が挙げられる。工業用アフ
ィニティー担体の製造のためには、例えばポリエーテル
類、ポリアクリル酸類等の有機合成ポリマー担体、セル
ロース、キトサン又はこれらの架橋物等の多糖類担体の
ような親水性ポリマーが有利に使用可能である。
【0016】また、デキストラン、アガロース又はこれ
らの架橋物等の多糖類担体、不溶性コラーゲン、フィブ
ロイン又はこれらの架橋物等の蛋白質担体を用いること
も可能である。
【0017】次に該担体は、ベンゾナフタセンキノン化
合物を固定化するために適切な官能基を持っている必要
がある。さらに詳しくは、ベンゾナフタセンキノン化合
物を担体に固定化するために選定されたベンゾナフタセ
ンキノン化合物の官能基によって、担体上の固定化用官
能基の種類が決まる。例えばベナノマイシンAの18位
のカルボキシル基を固定化に使うとすれば、担体はアミ
ノ基又は水酸基を持つことが有利である。
【0018】3.結合と側鎖 本発明は、工業的用途においても有利に使用可能なD−
マンノース識別・結合アフィニティー・クロマトグラフ
ィー技術を取り扱っているので、共有結合で固定化され
るものだけを対象とする。
【0019】ベンゾナフタセンキノン化合物のカルボキ
シル基と、担体の官能基を共有結合させてベンゾナフタ
センキノン化合物を高分子担体に固定化させることがで
きる。
【0020】ベンゾナフタセンキノン化合物のカルボキ
シル基と高分子担体のアミノ基又は水酸基との反応は、
カルボジイミド試薬等の縮合剤の存在下で行うことがで
きる。縮合剤としては、例えば1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(ED
C)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミドメチオシド、1−シクロヘキシル−
3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド塩酸塩、
ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド試
薬を使用し、水系又は有機溶媒系で反応させることがで
きる。ベンゾナフタセンキノン化合物と高分子担体を上
記のように反応させた後、担体上の未反応の官能基を適
宜封鎖することができる。例えばアミノ基を有する高分
子担体の場合、上記反応後、グリシン等のアミノ酸とカ
ルボジイミド試薬を用いて遊離のアミノ基を封鎖するこ
とができる。
【0021】また、ベンゾナフタセンキノン化合物のカ
ルボキシル基にアルキレンジアミン(例えば、エチレン
ジアミン)、アミノ酸等のスペーサーのアミノ基を反応
させ、該スペーサーの他の官能基(アミノ基、カルボキ
シル基、ホルミル基、水酸基等)を担体の官能基と反応
させて、ベンゾナフタセンキノン化合物と高分子担体と
を結合させてもよい。
【0022】また、ベンゾナフタセンキノン化合物の水
酸基と高分子担体の官能基を共有結合させて、ベンゾナ
フタセンキノン化合物を担体に固定化させることもでき
る。例えば、ベンゾナフタセンキノン化合物の水酸基
に、ベンジルオキシカルボニル基等の保護基でアミノ基
を保護したアミノ酸(例えばグリシン、アラニン、ロイ
シン、アミノプロピオン酸、アミノブタン酸、アミノヘ
キサン酸、アミノドデカン酸)のカルボキシル基を、常
法により、カルボジイミド試薬等で活性化し、必要に応
じて塩基触媒(例、4−ジメチルアミノピリジン)を用
いて反応させ、ベンゾナフタセンキノン化合物のアミノ
酸エステルとし、上記アミノ基の保護基を除去してアミ
ノ基を有する側鎖をベンゾナフタセンキノン化合物に導
入し、該側鎖のアミノ基と担体のホルミル基又はカルボ
キシル基を反応させて、ベンゾナフタセンキノン化合物
と担体を結合させることができる。この場合、側鎖のア
ミノ基と担体のホルミル基との反応によってシッフ塩基
を形成させ、これを還元することによってアミノアルキ
ル結合(−CH2NH−)を形成させればよい。側鎖ア
ミノ基と担体のカルボキシル基との間の酸アミド結合
は、常用の酸アミド形成反応によって形成させればよ
い。
【0023】結合様式は、リガンドの官能基と担体の官
能基で決定されるが、いくつかの結合様式が選択可能な
らば、生物学的及び物理化学的に最も安定な結合を選定
するのが工業的に好ましい。
【0024】アフィニティー・クロマトグラフィー手法
で取り扱われる分子は、一般に非アフィニティー・クロ
マトグラフィー手法で取り扱われる分子よりも大きい分
子量を持ち、しかもリガンドとレセプターの構造と識別
・結合能は、錠前と鍵の関係で説明されるように厳密な
一致が要求されるので、リガンドとレセプターのそれぞ
れが十分な余裕をもって運動し、衝突できるミクロ環境
を持つ必要がある。担体上でリガンドとレセプターにこ
のような運動空間を付与する方法としては、化学的に基
材に側鎖を導入する方法が有効であることが従来から知
られており、本発明で使われる担体においても、この種
の側鎖導入は有効である。
【0025】効率の良い側鎖の一形態として、基材への
グラフト鎖の導入がある。簡単に比較説明すると、担体
の側鎖としては、一般的に炭素原子10個前後又はそれ
以下の鎖からなる一本鎖で、末端に1個の官能基を持つ
ものが知られている。それに対して、グラフト鎖は一般
的に炭素原子100個以上の鎖からなる一本鎖で、グラ
フト鎖全長にわたって多数の官能基を持っており、それ
ら官能基に直接リガンドを固定化させることもできる
し、あるいはそれら官能基に複数の分岐鎖(ペンダン
ト)をつけ、その先端の官能基にリガンドを固定化させ
ることもできる。実際のグラフト鎖導入と固定化の望ま
しい形態の一つは、ペンダント又はグラフト鎖を、予め
ベンゾナフタセンキノン化合物分子と結合させておき、
後でラジカル保有基材に固定化させる手順が経済的であ
る。
【0026】4.D−マンノースを末端に有する糖鎖 上記のとおり、本発明のD−マンノース識別アフィニテ
ィー担体は、D−マンノースを識別・結合し、D−マン
ノースの分離精製に使用できるが、さらに、D−マンノ
ースを構成糖として含むオリゴ糖又は多糖等の糖鎖、特
にD−マンノースを末端(好ましくは非還元末端)に有
する糖鎖も識別・結合するので、これらの糖鎖の分離精
製にも利用できる。なお、これらの糖鎖は、例えば微生
物の細胞壁中の糖鎖であってもよく、このように細胞壁
中の糖鎖を識別・結合する性質を利用して、微生物の吸
着、分離に利用することも可能である。
【0027】5.二価陽イオン ベンゾナフタセンキノン化合物は、D−マンノースの識
別・結合時におよそ1mM前後の濃度の二価陽イオン(例
えばカルシウム、ストロンチウム、カドミウム等)の共
存を必須としている。したがって、ベンゾナフタセンキ
ノン化合物を固定化したアフィニティー・クロマトグラ
フィー担体による工業的D−マンノース分離・精製作業
では、古典的な、例えばメチル−α−D−マンノピラノ
サイドによるD−マンノースの置換溶離が可能であるば
かりでなく、例えばEGTAのようなキレート剤を使っ
て、濃縮状態のD−マンノースを担体から分離・回収す
ることも可能である。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例で説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】実施例1 《ベナノマイシンA固定化アミノセルロファイン担体の
調製》ベナノマイシンA5.5mgをピリジン1mlに溶か
した後、1N塩酸3mlを加えて、溶液のpHを4.75と
し、さらに湿潤アミノセルロファイン1ml(乾燥標品で
100mg相当;生化学工業(株)製品;アミノ基交換容
量15〜20μmol/湿潤ml)を懸濁した。この懸濁液に
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド・塩酸塩42mgを加え、4℃で20時間温和
に撹拌した。反応混合物をガラス・フィルターでろ過
し、フィルター上の担体を、水、1M塩化ナトリウム、
水の順で十分に洗浄した。さらに0.01N水酸化ナト
リウム、水、0.01N塩酸の順でそれぞれで十分に洗
浄し、洗浄液が無色になったことを確認した。さらに念
のために湿潤担体を再び水3mlに懸濁し、グリシン10
0mgと1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・塩酸塩100mgを加え、pH4.7
5とし、室温で10時間温和に撹拌した。反応懸濁液を
ガラス・フィルターでろ過し、担体を水、1M塩化ナト
リウム、水の順で十分に洗浄した後、メタノールで脱水
処理した。担体上に残っているメタノールはデシケータ
ー中で減圧除去し、乾燥したベナノマイシンA固定化ア
ミノセルロファイン標品100.8mgを得た。
【0030】《D−マンノースに対する親和性定性試
験》D−マンノピラノサイドよりも高感度の定性・定量
親和性試験が可能な標識化分岐糖鎖標品として、ピリジ
ルアミノ標識TN702M(和光純薬工業製品)を使用
し、D−マンノースに対する親和性を試験した。なお、
ピリジルアミノ標識TN702Mの構造を下記式に示
す。
【0031】
【化3】
【0032】〔式中、ManはD−マンノースを示し、
GlcNAcはN−アセチルグルコサミンを示し、PA
はピリジルアミノ基を示す。〕
【0033】上記の乾燥したベナノマイシンA固定化ア
ミノセルロファイン担体調製物5mgずつを、水1ml(対
照試験区)と0.5mM塩化カルシウム水溶液1ml(試験
区)とに懸濁し、室温で1時間放置して、担体を十分に
膨潤させた。そこでピリジルアミノ標識化TN702M
100pmolsずつを加え、室温で20時間撹拌・ろ過
後、ろ液中の残存TN702M量を励起波長320nm、
測定波長400nmで蛍光光度分析し、初発添加量から減
算することで吸着量を算出した。測定結果では、試験区
(即ちカルシウム・イオン存在下での吸着)のTN70
2M吸着量は52pmolsであったのに対して、対照試験
区(即ちカルシウム・イオン不在下での吸着)のTN7
02M吸着量は4.5pmolsであった。
【0034】実施例2 《ベナノマイシンA固定化アミノ型グラフト繊維製品の
調製》ポリプロピレン不織布(シンテックスPS−11
0;三井石油化学工業製;目付け50g/m2、厚み0.4
mm)に窒素雰囲気下で2MeV、1mAの電子線を200kGy
照射した後、メタクリル酸グリシジルとメタノールの
3:7モノマー液に浸し、45℃で3.5時間反応させ
た結果、メタクリル酸のグラフト率163%の繊維が得
られた。この繊維を50%エチレンジアミン水溶液中で
50℃で3時間浸漬処理し、アミノ型グラフト繊維に変
換した。ベナノマイシンA5mgをジメチルスルホキサイ
ド0.4mlに溶かし、次いで1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩21.
5mgとn−プロパノール0.5mlを加えた溶液を、上記
アミノ型グラフト繊維の方形片(1×1cm)5枚に万遍
なく染み込ませ、室温で一夜放置し、ベナノマイシンA
をアミノ型グラフト繊維に固定化させた。得られたベナ
ノマイシンA固定化アミノ型グラフト繊維は、洗浄液が
完全に無色になるまで、繰り返しn−プロパノールで洗
浄した後、減圧下でn−プロパノールを除去し、乾燥標
品とした。
【0035】《D−マンノースに対する親和性定性試
験》上記の乾燥したベナノマイシンA固定化アミノ型グ
ラフト繊維片一枚ずつを、水1ml(対照試験区)と0.
5mM塩化カルシウム水溶液1ml(試験区)とに入れ、実
施例1で使用したのと同じピリジルアミノ標識化したT
N702M50pmolsずつを加え、室温で20時間撹拌
した。ベナノマイシンA固定化アミノ型グラフト繊維片
を取り出した後の残液中に残っているTN702M量
を、励起波長320nm、測定波長400nmで蛍光光度分
析したところ、試験区(即ちカルシウム・イオン存在下
での吸着)のベナノマイシンA固定化グラフト繊維片
が、41pmolsのTN702Mを吸着していたのに対し
て、対照試験区(即ちカルシウム・イオン不在下での吸
着)のベナノマイシンA固定化グラフト繊維片は、2pm
olsのTN702Mしか吸着していなかった。
【0036】実施例3 《ベナノマイシンA固定化アミノセルロファイン担体の
調製》ベナノマイシンA 100mgを、ピリジンと1N
塩酸の3:1混液(pH4.75)20mlに溶解し、次い
で乾燥アミノセルロファイン担体1,000mgを懸濁さ
せた。この懸濁液に1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩382mgを加
え、室温・温和撹拌下で20時間反応させた。反応混合
液をろ過後、得られたベナノマイシンA固定化アミノセ
ルロファイン担体を、ピリジン、0.01N水酸化ナト
リウム、水、0.01N塩酸の順でそれぞれ十分に洗浄
した。洗浄した湿潤ベナノマイシンA固定化アミノセル
ロファイン担体を乾燥し、ベナノマイシンA固定化アミ
ノセルロファアイン担体680mgを黄色粉体として得
た。
【0037】一方、上記のピリジン−塩酸ろ液とピリジ
ン洗浄液とを減圧濃縮後、塩酸酸性下で回収したベナノ
マイシンAと、0.01N水酸化ナトリウム洗浄液から
塩酸酸性下で回収したベナノマイシンAの回収総量は、
65mgであった。したがって、乾燥アミノセルロファイ
ン1,000mgにベナノマイシンA35mgが固定化され
たことになる。
【0038】《D−マンノースに対する親和性定量試
験》 1.メチル−α−D−マンノピラノサイドによる親和性
試験 上記の乾燥ベナノマイシンA固定化アミノセルロファイ
ン担体調製物5mgずつを、水1ml(対照試験区)と0.
5mM塩化カルシウム水溶液1ml(試験区)とに懸濁し、
室温で1時間放置して、担体を十分に膨潤させた。そこ
で1mgずつのメチル−α−D−マンノピラノサイドを加
え、室温で20時間撹拌した後、ろ過してアミノセルロ
ファイン担体とろ液に分けた。ベナノマイシンA固定化
アミノセルロファイン担体に吸着されたメチル−α−D
−マンノピラノサイドの量は、ろ液中に残存するメチル
−α−D−マンノピラノサイドを定量し、初発量1mgか
ら減算することで算出した。 試験区(カルシウム・イオン存在下での吸着)のメチル
−α−D−マンノピラノサイド吸着量:74.5μg/mg
担体 対照試験区(カルシウム・イオン不在下での吸着)のメ
チル−α−D−マンノピラノサイド吸着量:3.5μg/
mg担体
【0039】2.メチル−α−D−グルコピラノサイド
及びメチル−α−D−ガラクトピラノサイドによる親和
性試験 メチル−α−D−マンノピラノサイドの代わりにメチル
−α−D−グルコピラノサイドとメチル−α−D−ガラ
クトピラノサイドを使って、上記1の試験と同様に行っ
たが、カルシウム・イオンの存在下及び不在下で、両糖
ともベナノマイシンA固定化アミノセルロファイン担体
に全く親和性を示さなかった。
【0040】実施例4 《ベナノマイシンA固定化ホルミルセルロファイン担体
の調製》N−ベンジルオキシカルボニルグリシン2.0
9gのテトラヒドロフラン50ml溶液にジシクロヘキシ
ルカルボジイミド1.03gを加え、4℃で20時間反
応させた。生じた沈殿をろ過後、ろ液を減圧濃縮し、純
度約50%のN−ベンジルオキシカルボニルグリシン無
水物のテトラヒドロフラン溶液を得た。
【0041】ベナノマイシンA 14mgのピリジン10
ml溶液、N−ベンジルオキシカルボニルグリシン無水物
4.2mgのテトラヒドロフラン0.2ml溶液及び4−ジ
メチルアミノピリジン2.5mgを混合し、4℃で20時
間放置反応後、反応液を濃縮、乾固した。乾固物をクロ
ロホルム・メタノールの1:1混液0.5mlに溶かし、
シリカゲル・カラム(1×10cm)で4−ジメチルアミ
ノピリジンとN−ベンジルオキシカルボニルグリシンを
除去し、ベナノマイシンAのN−ベンジルオキシカルボ
ニルグリシン・エステル溶液を得た。溶媒を留去した混
合生成物をメタノール10mlと酢酸1mlの混液に溶か
し、パラジウムカーボン5mgの触媒を加え、室温で5時
間水素ガスを通気してベンジルオキシカルボニル基を除
去した。ろ過・溶媒留去後のベナノマイシンA・グリシ
ン・エステル乾固物を、ジメチルホルムアミド10mlに
溶解し、ホルミルセルロファイン(生化学工業(株)製
品)100mgの水50ml懸濁物と混合した。pHを5に調
整後、ナトリウム・ボロヒドリド10mgを加えて、室温
で20時間反応させ、ろ過・洗浄して、ベナノマイシン
A固定化ホルミルセルロファイン調製物を得た。
【0042】《D−マンノースに対する親和性定性試
験》上記の湿潤ベナノマイシンA固定化ホルミルセルロ
ファイン調製物約50mgずつを試験管に取り、0.5mM
塩化カルシウム含有水1ml(試験区)と純水(対照試験
区)1mlに懸濁し、実施例1で使用したのと同じピリジ
ルアミノ標識化したTN702M50pmolsずつを加
え、室温で20時間撹拌した。励起波長320nm、測定
波長400nmで蛍光光度分析したところ、カルシウム・
イオン存在下のベナノマイシンA固定化ホルミルセルロ
ファイン調製物が9pmolsのTN702Mを吸着したの
に対して、純水中のベナノマイシンA固定化ホルミルセ
ルロファイン調製物は、痕跡量のTN702Mしか吸着
していなかった。
【0043】実施例5 実施例2と同様に調製したベナノマイシンA固定化アミ
ノ型グラフト繊維製品を直径10mmの円形に切断した。
内径10mm、高さ100mmのアクリル製カラム内に、当
該ベナノマイシンA固定化アミノ型グラフト繊維製品4
0枚を充填し、滅菌超純水1,500mlを用いて洗浄し
た。
【0044】普通ブイヨン培地を用いて常法にしたがっ
て培養、集菌し、10mM Tris−HClバッファー
(pH7.4)で洗浄したEscherichia coli MV1184株
と、酵母用培地(ブドウ糖40g、ポリペプトン10
g、酵母エキス5g、KH2PO4 5g、MgSO4・7
2O 2g、水1,000ml)を用いて常法にしたが
って培養、集菌し、10mM Tris−HClバッファ
ー(pH7.4)で洗浄したSaccharomyces cerevisiaeを
0.5mM塩化カルシウムを含む10mM Tris−HC
lバッファー(pH7.4)中に、それぞれ約1,000
個/mlおよび約200個/mlとなるように懸濁した液5ml
を前記充填カラムに注ぎ、続いて0.5mM塩化カルシウ
ムを含む10mM Tris−HClバッファー(pH7.
4)で溶出し、各フラクション(1ml)について、50
mg/lの5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−D−
ガラクトシドを含む標準寒天培地を用いて希釈平板法で
菌数を測定した。ここでは青いコロニーをS.cerevisia
e、白いコロニーをE.coli MV1184と判定した。
【0045】また、対照としてベナノマイシンAを固定
化していないアミノ型グラフト繊維についても同様にカ
ラムに充填し、同様に操作して、カラム溶出液について
菌数を測定した。
【0046】その結果、ベナノマイシンAを固定化した
アミノ型グラフト繊維充填カラムでは、E.coli MV1184
はフラクション数12番までに90%以上が溶出したの
に対し、S.cerevisiaeはフラクション数30番までに
2.6%までしか溶出しなかった。一方、ベナノマイシ
ンAを固定化していないアミノ型グラフト繊維充填カラ
ムでは、E.coli MV1184およびS.cerevisiaeは共にフラ
クション数12番までに90%以上が溶出した。
【0047】以上の結果、ベナノマイシンA固定化アミ
ノ型グラフト繊維充填カラムでは、細胞壁にD−マンノ
ース糖鎖を含むS.cerevisiaeを特異的に分離できること
がわかった。
【0048】
【発明の効果】本発明のベンゾナフタセンキノン化合物
固定化アフィニティー担体は、リガンド、担体、固定化
結合の全てについて、高度安定な実施形態を選択できる
ので、工業的大規模・苛酷条件下でのD−マンノースの
同定・分離・精製に利用することができる。また、本発
明の担体はD−マンノースを末端に有する糖鎖を識別し
て吸着するので、例えば、細胞壁にD−マンノース糖鎖
を含む微生物等の生体物質を特異的に吸着して分離した
り除去するために使用することも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12P 29/00 C12P 29/00 (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11 ニュー フジマンション701A (72)発明者 近藤 信一 東京都大田区南六郷3−1−1 ロイヤル ハイツ南六郷608 (72)発明者 深川 泰男 神奈川県鎌倉市今泉台3丁目9−2 (72)発明者 桜井 勝清 東京都東大和市蔵敷2丁目527−6 (72)発明者 宮 晶子 神奈川県藤沢市大庭5244−1番地 湘南城 山14−103

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中、R1は、水素原子、低級アルキル基又はヒドロ
    キシ低級アルキル基を示し;R2は、水酸基、アミノ基
    又はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基を示し;R3
    は、水素原子、非硫酸化もしくは硫酸化D−キシロシル
    基又はD−グルコシル基を示し;R4は、水素原子、低
    級アルキル基又はD−キシロシル基を示す。)で表され
    るベンゾナフタセンキノン化合物が高分子担体に共有結
    合で固定化されたD−マンノース識別アフィニティー担
    体。
  2. 【請求項2】 前記高分子担体が、アミノ基又は水酸基
    を有する多糖類担体、蛋白質担体、有機合成ポリマー担
    体あるいは無機担体である、請求項1記載の担体。
  3. 【請求項3】 前記共有結合が、ベンゾナフタセンキノ
    ン化合物のカルボキシル基と、高分子担体のアミノ基又
    は水酸基との間の酸アミド結合又はエステル結合であ
    る、請求項1記載の担体。
  4. 【請求項4】 前記共有結合が、ベンゾナフタセンキノ
    ン化合物のカルボキシル基と、高分子担体のアミノ基と
    の間の酸アミド結合である、請求項1記載の担体。
  5. 【請求項5】 ベンゾナフタセンキノン化合物とホルミ
    ル基を有する高分子担体とが、アミノ酸を介して結合し
    ており、ベンゾナフタセンキノン化合物の水酸基とアミ
    ノ酸のカルボキシル基とがエステル結合を形成し;高分
    子担体のホルミル基とアミノ酸のアミノ基とがアミノア
    ルキル結合を形成している、請求項1記載の担体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の担体
    に、D−マンノース又はD−マンノースを末端に有する
    糖鎖を吸着させるに当たり、二価陽イオンを共存させ
    る、D−マンノース識別アフィニティー担体の使用方
    法。
  7. 【請求項7】 前記二価陽イオンが、カルシウム・イオ
    ンである、請求項6記載の使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015133979A (ja) * 2006-11-10 2015-07-27 グリコトープ ゲーエムベーハー 微生物およびその部分が誘導する炭水化物特異的細胞性免疫

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