JP2000027813A - 微量液体制御機構 - Google Patents

微量液体制御機構

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JP2000027813A JP19831398A JP19831398A JP2000027813A JP 2000027813 A JP2000027813 A JP 2000027813A JP 19831398 A JP19831398 A JP 19831398A JP 19831398 A JP19831398 A JP 19831398A JP 2000027813 A JP2000027813 A JP 2000027813A
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和生 細川
Teruo Fujii
輝夫 藤井
Isao Endo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡潔な構成により容易に製造することができ、
しかも耐圧に理論的な限界値のない圧力を利用した微量
液体制御機構を提供する。 【解決手段】圧力を利用して液体を任意の位置へ移動さ
せるようにした微量液体制御機構において、微量の液体
を導入する第1の導管と、第1の導管より細径に形成さ
れるとともに、一方の端部が第1の導管と連通するよう
に連接された細管と、細管より大径に形成されるととも
に、細管の他方の端部と連通するように連接された第2
の導管とを有し、細管の少なくとも内壁面は疎液性に形
成され、第1の導管内に微量の液体を導入した際に、該
液体を境界とした第1の導管側の圧力と第2の導管側の
圧力との圧力差に応じて、第1の導管中の該液体の位置
を任意に制御するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微量液体制御機構
に関し、さらに詳細には、圧力を利用した微量液体制御
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生化学マイクロ分析システム
においては、反応液たる液体を所望の位置に正確に位置
決めして配置したり、混合すべき2種類の液体間にある
空気を排除して混合させたりなどする必要があるため
に、微量の液体を任意の位置へ移動させる手法の提案が
望まれていた。
【0003】従来より、こうした要望に応じ、かつ、デ
ッドボリュームを最小化するとともにコンタミネーショ
ンを避けるために、導管内に存在する液体を圧力を利用
して任意の位置へ移動させるようにした微量液体制御機
構が提案されている。
【0004】上記した空気圧を利用した微量液体制御機
構としては、例えば、「TRANSDUCERS ’9
7(1997 International Conf
erence on Solid−State Sen
sors and Actuators, Chica
go,June 16−19,1997)」誌の第47
7頁〜第480頁に掲載されたRolfe C.And
erson達により提案された「Microfluid
ic Biochemical Analysis S
ystem」や、「1998 IEEE Micro
ElectroMechanical System
s」誌の第45頁〜第50頁に掲載されたP.F.Ma
n達により提案された「MICROFABRICATE
D CAPILLARITY−DRIVEN STOP
VALVE AND SAMPLE INJECTO
R」がある。
【0005】しかしながら、前者に開示された微量液体
制御機構は、バルブやダイヤフラムなどの可動部材を用
いているために構成が複雑化し、さらに、製造の際にも
煩雑な組み立て工程を要するという問題点があった。
【0006】また、後者に開示された微量液体制御機構
は、導管内壁を親液性とした場合に、断面が急激に広が
る箇所が液体の侵入に抵抗するため、この部分がストッ
プバルブとして作用する原理を利用したものであるが、
この微量液体制御機構は耐圧に理論的な限界値があり、
しかも導管内の液体が水の場合にはその限界値が約10
kPaと低いという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、簡潔な構成によ
り容易に製造することができ、しかも耐圧に理論的な限
界値のない圧力を利用した微量液体制御機構を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、水溶液などの液体が疎液性(この明細書
において「疎液性」とは、液体をはじく性質を意味する
ものである。「疎液性」は、液体が水の場合には一般的
に「疎水性」と称される。)の細管に対して起こす負の
毛細管現象を利用して、液体の位置決めをセンサなどを
用いることなく実現したものである。
【0009】即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明
は、圧力を利用して液体を任意の位置へ移動させるよう
にした微量液体制御機構において、微量の液体を導入す
る第1の導管と、上記第1の導管より細径に形成される
とともに、一方の端部が上記第1の導管と連通するよう
に連接された細管と、上記細管より大径に形成されると
ともに、上記細管の他方の端部と連通するように連接さ
れた第2の導管とを有し、上記細管の少なくとも内壁面
は疎液性に形成され、上記第1の導管内に微量の液体を
導入した際に、該液体を境界とした上記第1の導管側の
圧力と上記第2の導管側の圧力との圧力差に応じて、上
記第1の導管中の該液体の位置を任意に制御するように
したものである。
【0010】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記
細管は複数形成されているようにしたものである。
【0011】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、本発明のうち請求項2に記載の発明において、上記
複数形成された細管のなかの一部は、上記第1の導管の
端面と連接され、上記複数形成された細管のなかの残部
は、上記第1の導管の周壁面と連接されているようにし
たものである。
【0012】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、本発明のうち請求項1、2または3に記載の発明に
おいて、上記細管は、断面の幅と高さとがμmオーダー
の大きさに形成されるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明による微量液体制御機構の実施の形態の一例を詳細
に説明するものとする。
【0014】図1には、本発明による微量液体制御機構
の実施の形態の一例を示す概念構成説明図が示されてお
り、この微量流体制御機構10は、「幅×高さ」が「3
μm×3μm」の大きさの矩形(この実施の形態におい
ては、正方形である。)断面を備えた微細管12を、8
μmのピッチ(間隔)を開けて4本平面上に並列に配置
したベント14を備えている。
【0015】そして、このベント14の両端には、「幅
×高さ」が「100μm×20μm」の大きさの矩形
(この実施の形態においては、長方形である。)断面を
備えた第1導管16と第2導管18とがそれぞれ連接さ
れている。これら、第1導管16と第2導管18とは、
ベント14の微細管12を通して液体ならびに気体が連
通するようになされている。
【0016】なお、符号20は、微量流体制御機構10
の第1導管16内に導入された液体の滴(以下、「液
滴」と称する。)である。この液滴20は、例えば、4
00pl(ピコリットル)の容積を備えているものとす
る。
【0017】そして、この実施の形態においては、第1
導管16には圧力源として第1ポンプ22が設けられて
いるとともに、第2導管18側には圧力源として第2ポ
ンプ24が設けられている。
【0018】そして、これら第1ポンプ22と第2ポン
プ24との作用により、液滴20を境界として、第1導
管16側の領域の圧力Pと第2導管18側の圧力P
とを任意に設定することができるようになされている。
【0019】さらに、微量液体制御機構10において
は、ベント14の微細管12の内壁は疎液性に形成され
ており、液体の侵入に対して抵抗するが、気体は容易に
通過させるようになされている。
【0020】ここで、ベント14の微細管12には、あ
る臨界圧力差△Pが存在し、臨界圧力差△P以下の
圧力差に対しては全く液漏れを起こさない、換言すれ
ば、液体の侵入を許さないものである。
【0021】即ち、液滴20が図1に示すような位置関
係にある状態とは、第1導管16側の領域の圧力P
ら第2導管18側の圧力Pを減算した値たる圧力差
(P−P)が臨界圧力差△P以下の値であるた
め、液滴20が微細管12の第1導管16側の開口部、
即ち、ベント14の開口部で静止して位置決めされてお
り、液滴20が微細管12内へ全く侵入していない状態
である。
【0022】ここで、第1導管16側の領域の圧力P
が増大したり、あるいは、第2導管18側の圧力P
減少したりして、第1導管16側の領域の圧力Pから
第2導管18側の圧力Pを減算した値たる圧力差(P
−P)が臨界圧力差△P より大きくなると、当該
圧力差(P−P)の値と臨界圧力差△Pの値との
差分値に応じて、液滴20がベント14の微細管12内
へと侵入し、さらには第2導管18内に侵入するように
なる。
【0023】そして、所望の位置関係で上記した第1導
管16とベント14と第2導管18とを連接した構成を
設けておけば、第1導管16側の領域の圧力Pから第
2導管18側の圧力Pを減算した値たる圧力差(P
−P)を臨界圧力差△P以下に設定するという極め
て容易な操作により、所望の位置に設けられたベント1
4の開口部で液滴20を確実に位置決めすることができ
るものである。
【0024】ここで、臨界圧力差△Pは、γを液滴2
0の表面張力とし、θを液滴20と微細管12の内壁と
の接触角とし、wを微細管12の矩形断面の幅とし、h
を微細管12の矩形断面の高さとすると、△P=−2
γcosθ(1/w+1/h)として近似的に計算する
ことができる。
【0025】このように、臨界圧力差△Pの値は、液
滴20と微細管12の内壁との接触角θ、即ち、疎液性
に強く影響されるものである。
【0026】次に、図2(a)(b)(c)(d)
(e)を参照しながら、この微量液体制御機構10の製
造方法の一例について説明する。
【0027】微量液体制御機構10の製造にあたって
は、まず、成形のための反転パターンを、シリコンウエ
ハ(Si)100上に形成することになる。即ち、膜厚
0.3μmのSiOをマスクとして、異方性RIE
(Reactive Ion Etching:反応性
イオンエッチング)により微細管12を形成するための
反転パターンの部分102を形成する(図2(a)参
照)。
【0028】その後に、液滴20と空気とを導入する第
1導管16を形成するための反転パターンの部分104
ならびに空気を導入する第2導管18を形成するための
反転パターンの部分106として、フォトレジスト(p
hotoresist:例えば、「EPON SU−
8」を使用することができる。)を20μmの膜厚で塗
布し、それから露光して現像する(図2(b)参照)。
【0029】次に、未硬化のシリコーンゴムとして、例
えば、PDMS(ポリジメチルシロキサン)106を、
図2(a)(b)に示す工程により反転パターンを形成
されたシリコンウエハ100上に注ぎ込むことになる
(図2(c)参照)。
【0030】それから、PDMS106を注ぎ込んだシ
リコンウエハ100を加熱し、この加熱により硬化した
PDMS106をシリコンウエハ100から剥し、剥し
たPDMS106を板厚2mmのアクリル樹脂板とし
て、例えば、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)10
8に貼り付けて接合するものである(図2(d)参
照)。
【0031】図2(e)には、PDMS106とPMM
A108とを接合した状態が示されており、PDMS1
06とPMMA108との間には、微細管12が形成さ
れたベント14、第1導管16ならびに第2導管18が
形成されることになる。
【0032】なお、PMMA108には、予め液滴20
ならびに第1ポンプまたは第2ポンプを介して圧力源と
しての空気を導入するための直径1mmの穴108aが
穿設されており、さらにPMMA108の微細管12と
なる領域の表面にはCHFプラズマによりフッ化炭素
膜が形成されて、PMMA108の表面は疎液性となさ
れている。
【0033】また、PDMS106の微細管12となる
領域の表面も、疎液性となされている。
【0034】なお、硬化したシリコーンゴム(この実施
の形態においては、PDMS106である。)は自己接
着性を備えており、PMMA108表面にCHFプラ
ズマによりフッ化炭素膜を形成した後においても、PM
MA108表面にある程度の強度で密着するので、特別
な接合技術を用いることなくPDMS106とPMMA
108とを接着することができる。
【0035】しかしながら、適宜の接着剤を用いて、P
DMS106とPMMA108とをより強固に接着して
もよいことは勿論である。
【0036】以上のように、この微量液体制御機構10
は、バルブやダイヤフラムのような可動部材を備える必
要がなく、簡潔な構成とすることができる。
【0037】しかも、この微量液体制御機構10は、平
面的な構造とすることができるため、図2(a)(b)
(c)(d)(e)を参照しながら上記において説明し
た半導体微細加工技術および型成形技術を用いて容易か
つ安価に製造することが可能となり、使い捨ての部品と
してマイクロデバイスに組み込むことも可能になる。
【0038】図3(a)(b)(c)(d)(e)に
は、液滴20として水を用い、液滴20を空気圧で操作
した実験結果を示す液滴20の移動状態を示す説明図で
ある。
【0039】この実験においては、第1ポンプ22によ
り付与される空気圧を大気圧で一定、即ち、第1導管1
6側の領域の圧力Pを大気圧で一定とし、その一方
で、第2ポンプ24により付与される空気圧を変化させ
る、即ち、第2導管18側の領域の圧力Pを変化させ
ることにより、第1導管16内に導入された液滴20の
位置を変化させるようにした。
【0040】なお、第1導管16側の領域の圧力P
大気圧で一定とする場合には、第1導管16側に第1ポ
ンプ22を設けなくともよい。
【0041】まず、第2ポンプ24により付与される空
気圧を減少させて負圧にする、即ち、第2導管18側の
領域の圧力Pを負圧にすると、液滴20はベント14
の方向に引きつけられ(図3(a)→図3(b)参
照)、ベント14の微細管12の第1導管16側の開口
部で停止した(図3(c)参照)。
【0042】それから、第2ポンプ24により付与され
る空気圧を増大させて正圧にする、即ち、第2導管18
側の領域の圧力Pを正圧にすると、液滴20はベント
14の第1導管16側の開口部から第1ポンプ22側に
移動された(図3(d)→図3(e)参照)。
【0043】また、この実験においては、第2ポンプ2
4により付与される空気圧を変化させて、第1導管16
側の領域の圧力Pから第2導管18側の圧力Pを減
算した値たる圧力差(P−P)を徐々に増大させて
いくことにより、臨界圧力差△Pを測定した。
【0044】この実験結果によると、第1導管16側の
領域の圧力Pから第2導管18側の圧力Pを減算し
た値たる圧力差(P−P)が30kPaのときに、
1本の微細管12内へ液滴20の侵入が始まり、圧力差
(P−P)が50kPaのときに4本の微細管12
内へ相当量の液滴20が侵入することが観察された。
【0045】この実験結果は概ね理論的予測に適合する
ものであり、PDMS106およびフッ化炭素に対する
水の接触角を110度と仮定すると、臨界圧力差△P
の計算値は33kPaとなる。
【0046】また、この微量液体制御機構10において
は、微細管12を細くするほど耐圧は大きくなり、理論
的な上限はないものであり、実験結果としても上記した
ように約30kPaの臨界圧力差△Pを実現してい
る。
【0047】なお、上記した実施の形態においては、ベ
ント14として微細管12を複数本(4本)並列に配置
するようにしたが、これに限られることなしに、単数
(1本)を含む任意の本数の微細管12をベント14と
して用いてもよい。
【0048】ところで、上記したように、本発明による
微量液体制御機構を用いると、液体を任意の位置に配置
することができるため、例えば、混合すべき2種類の液
体間にある空気を排除しながら、pl(ピコリットル)
オーダーあるいはnl(ナノリットル)オーダーの微量
の液体を混合することができるようになる。
【0049】即ち、図4(a)(b)(c)には、本発
明による微量液体制御機構の他の実施の形態が図示され
ており、図1に示す微量液体制御機構10と同一あるい
は相当する構成には、図1において用いた符号と同一の
符号を用いて示すことにより、その詳細な説明は省略す
るものとする。
【0050】図4(a)(b)(c)に示す微量液体制
御機構10’においては、ベント14を構成する微細管
12として、図1に示す微量液体制御機構10と同様に
第1導管16の端面16aに開口するものと、第1導管
16の周壁面16bに開口するものとの2種類が設けら
れている。
【0051】従って、この微量液体制御機構10’にお
いては、まず、第1液滴20’を第1導管16内に導入
し、液滴20’を第1導管16の端面16aまで移動さ
せていく(図4(a)参照)。
【0052】次に、第2液滴20’’を第1導管16内
に導入し、液滴20’’を第1導管16の端面16a側
へ移動させていく(図4(b)参照)。この移動の際
に、第1液滴20’と第2液滴20’’間にある空気
は、第1液滴20’により閉塞されていない第1導管1
6の周壁面16bに開口する微細管12より、第2導管
18側へ排出されることになる。
【0053】従って、液滴20’’を第1導管16の端
面16a側へさらに移動させていくと、最終的には第1
液滴20’と第2液滴20’’との間にある空気を排除
しながら、第1液滴20’と第2液滴20’’とを混合
することができる。
【0054】しかも、第1液滴20’と第2液滴2
0’’とは、pl(ピコリットル)オーダーあるいはn
l(ナノリットル)オーダーの微量の液体とすることが
できる。
【0055】なお、上記した微量液体制御機構10’に
おいても、第1液滴20’ならびに第2液滴20’’の
移動は、第1導管16側の領域の圧力Pから第2導管
18側の圧力Pを減算した値たる圧力差(P
)に応じて行われるものであり、この点の作用は微
量液体制御機構10と同様である。
【0056】また、本発明による微量液体制御機構は、
例えば、図5(a)(b)に示すようなマイクロバルブ
と組み合わせて使用することができる。
【0057】即ち、マイクロバルブ200は、開口部2
02aを有したシリコンウエハ202上にシリコーンゴ
ム薄膜204が被覆され、さらに開口部202aに対応
するシリコーンゴム薄膜204と対向する位置に垂設さ
れた突出部206aを有するシリコーンゴム厚膜206
を備えている。
【0058】そして、シリコンウエハ202の開口部2
02aには、図示しない圧力源により正圧または負圧が
付与されるようになされており、図5(a)に示すよう
に圧力源により正圧が付与されている際には、シリコー
ンゴム厚膜206の突出部206aとシリコーンゴム薄
膜204とが接触するようになされていて、シリコーン
ゴム厚膜206とシリコーンゴム薄膜204との間に形
成された導管208の連通が遮断されている。
【0059】即ち、図5(a)(b)において、突出部
206aより左側の導管208の部分を「第1導管20
8a」と称し、突出部206aより右側の導管208の
部分を「第2導管208b」と称すると、圧力源により
正圧が付与されている際には、第1導管208aと第2
導管208bとの連通が、突出部206aとシリコーン
ゴム薄膜204との接触により遮断されていることにな
る。つまり、マイクロバルブ200は閉じている。
【0060】ここで、図5(b)に示すように圧力源に
より負圧を付与すると、シリコーンゴム薄膜204が圧
力源側に吸引されて、突出部206aとシリコーンゴム
薄膜204との間に間隙Gが形成され、マイクロバルブ
200が開くことになる。
【0061】また、本発明による微量液体制御機構10
を用いると、図6に示すような、リザーバー300から
一定量の体積の液体を次のステップ(図6においては、
反応、分離、検出などを行うチャンバー302であ
る。)へ移動するための体積定量システムを実現するこ
とができる。なお、図6に示す体積定量システムに微量
液体制御機構10を適用する際には、微量液体制御機構
10における第1導管16が体積定量チャンバー308
として機能することになり、体積定量チャンバー30
8、即ち、第1導管16側には第1ポンプ22を設けな
くともよい。
【0062】ここで、図7(a)(b)には、図6に示
す体積定量システムの動作状態が示されており、まず、
第1バルブ304を開くとともに第2バルブ306を閉
じて、微量液体制御機構10の第2ポンプ24を作動さ
せて第2導管18側の圧力P を負圧にすると、第1バ
ルブ304を通って体積定量チャンバー308内にリザ
ーバー300内の液体が吸入されることになる(図7
(a)参照)。しかしながら、体積定量チャンバー30
8側の領域の圧力Pから第2導管18側の圧力P
減算した値たる圧力差(P−P)を臨界圧力差△P
以下にすれば、液体がベント14の微細管12内には
侵入することはない。
【0063】その後に、第1バルブ304を閉じるとと
もに第2バルブ306を開いて、微量液体制御機構10
の第2導管18側の圧力Pを正圧にすると、体積定量
チャンバー308内の液体はチャンバー302内へ移動
される(図7(b)参照)。
【0064】ここで、液体の送り先であるチャンバー3
02は複数設けてもよく、この際には、図8乃至図10
における(a)(b)(c)(d)(e)に示すよう
に、各チャンバー302−1〜302−3にも微量液体
制御機構10を設けるものとする(各チャンバー302
−1〜302−3を第1導管16として機能させるもの
であり、各チャンバー302−1〜302−3には第1
ポンプ22を設けなくともよい。)。このようにする
と、液体の分注システムが実現できる。
【0065】この液体の分注システムにおいては、ま
ず、第1バルブ304を開くとともに第2バルブ30
6、第3バルブ310、第4バルブ312および第5バ
ルブ314を閉じて、体積定量チャンバー308を備え
た微量液体制御機構10の第2導管18側の圧力P
負圧にし、チャンバー302−1〜302−3を備えた
微量液体制御機構10の第2導管18側の圧力Pを中
立にすると、第1バルブ304を通って体積定量チャン
バー308内にリザーバー300内の液体が吸入される
ことになる(図8(a)参照)。
【0066】しかしながら、体積定量チャンバー308
を備えた微量液体制御機構10の体積定量チャンバー3
08側の領域の圧力Pから第2導管18側の圧力P
を減算した値たる圧力差(P−P)を臨界圧力差△
以下にすれば、液体が体積定量チャンバー308を
備えた微量液体制御機構10のベント14の微細管12
内には侵入することはない。
【0067】次に、第1バルブ304を閉じるとともに
第2バルブ306および第3バルブ310を開き、か
つ、第4バルブ312および第5バルブ314を閉じ
て、体積定量チャンバー308を備えた微量液体制御機
構10の第2導管18側の圧力P を正圧にし、その一
方で、チャンバー302−1を備えた微量液体制御機構
10の第2導管18側の圧力Pを負圧にし、さらに、
チャンバー302−2〜304−3を備えた微量液体制
御機構10の第2導管18側の圧力Pを中立にすると
(図8(b)参照)、体積定量チャンバー308内の液
体はチャンバー302−1内へ移動されることになる。
体積定量チャンバー308内の液体がチャンバー302
−1内へ移動されたならば、第3バルブ306を閉じる
とともに、チャンバー302−1を備えた微量液体制御
機構10の第2導管18側の圧力Pを中立にする。
【0068】さらに次に、第1バルブ30を開くととも
に第2バルブ306、第3バルブ310、第4バルブ3
12および第5バルブ314を閉じて、体積定量チャン
バー308を備えた微量液体制御機構10の第2導管1
8側の圧力Pを負圧にし、チャンバー302−1〜3
02−3を備えた微量液体制御機構10の第2導管18
側の圧力Pを中立にすると、第1バルブ304を通っ
て体積定量チャンバー308内にリザーバー300内の
液体が再度吸入されることになる(図9(c)参照)。
【0069】それから、第1バルブ304を閉じるとと
もに第2バルブ306および第4バルブ312を開き、
かつ、第3バルブ310および第5バルブ314を閉じ
て、体積定量チャンバー308を備えた微量液体制御機
構10の第2導管18側の圧力Pを正圧にし、その一
方で、チャンバー302−2を備えた微量液体制御機構
10の第2導管18側の圧力Pを負圧にし、さらに、
チャンバー302−1および304−3を備えた微量液
体制御機構10の第2導管18側の圧力Pを中立にす
ると(図9(d)参照)、体積定量チャンバー308内
の液体はチャンバー302−2内へ移動されることにな
る。
【0070】体積定量チャンバー308内の液体がチャ
ンバー302−2内へ移動されたならば、第2バルブ3
06および第4バルブ312を閉じるとともに、チャン
バー302−2を備えた微量液体制御機構10の第2導
管18側の圧力Pを中立にする(図10(e)参
照)。
【0071】さらに、チャンバー302−3に関して
も、上記と同様な処理を行うことにより、リザーバー3
00から体積定量チャンバー308を経由してチャンバ
ー302−3内に液体を注入することができる。
【0072】なお、上記した実施の形態においては、ベ
ント14の微細管12をシリコーンゴムで形成するよう
にしたが、これに限られることなしに、数ミクロン以下
の加工が可能であり、かつ、表面が疎液性であるか、あ
るいは、疎液性に改質が可能である材料であるならば、
任意の材料を用いて形成することができる。
【0073】例えば、シリコンを陽極化成によりポーラ
ス加工したものは、ベント14の微細管12の材料とし
て用いることができる。このシリコンをポーラス加工し
たものは、表面だけでなく内部にまで微細な穴が形成さ
れているため、液体に対する抵抗を保ったままで空気に
対する抵抗を小さくすることができるので、ベント14
の微細管12の材料としては良好なものである。
【0074】また、加工後にフッ化炭素膜などで疎液性
に改質する場合には、現在マイクロマシニングされてい
る全ての材料が、ベント14の微細管12の材料として
使用可能である。
【0075】即ち、ベント14の微細管12は、例え
ば、シリコンやガラス基板をエッチング(なお、エッチ
ングとしては、異方性エッチングが好ましい。)加工し
たり、シリコンやガラス基板にフォトレジストをつけて
現像したり、PMMAをレーザーアブレーションで加工
したり、感光性PMMAを硬X線で加工したり、金属を
電鋳したり、樹脂を射出成形したりして製造することが
できる。
【0076】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、簡潔な構成により容易に製造することがで
き、しかも耐圧に理論的な限界値のない圧力を利用した
微量液体制御機構を提供することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微量液体制御機構の実施の形態の
一例を示す概念構成説明図である。
【図2】本発明による微量液体制御機構の製造方法の一
例を示す説明図である。
【図3】本発明による微量液体制御機構を用いた実験結
果を示す液滴の移動状態を示す概念構成説明図である。
【図4】本発明による微量液体制御機構の他の実施の形
態による液滴の移動状態を示す概念構成説明図である。
【図5】本発明による微量液体制御機構と組み合わせて
使用することが可能なマイクロバルブの一例を示す概略
断面構成説明図である。
【図6】本発明による微量液体制御機構を用いた体積定
量システムを示す概念構成説明図である。
【図7】図6に示す体積定量システムの動作状態を示す
概念構成説明図である。
【図8】本発明による微量液体制御機構を用いた液体の
分注システムの動作状態を示す概念構成説明図である。
【図9】本発明による微量液体制御機構を用いた液体の
分注システムの動作状態を示す概念構成説明図である。
【図10】本発明による微量液体制御機構を用いた液体
の分注システムの動作状態を示す概念構成説明図であ
る。
【符号の説明】
10 微量流体制御機構 12 微細管 14 ベント 16 第1導管 18 第2導管 20 液滴 22 第1ポンプ 24 第2ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力を利用して液体を任意の位置へ移動
    させるようにした微量液体制御機構において、 微量の液体を導入する第1の導管と、 前記第1の導管より細径に形成されるとともに、一方の
    端部が前記第1の導管と連通するように連接された細管
    と、 前記細管より大径に形成されるとともに、前記細管の他
    方の端部と連通するように連接された第2の導管とを有
    し、 前記細管の少なくとも内壁面は疎液性に形成され、前記
    第1の導管内に微量の液体を導入した際に、該液体を境
    界とした前記第1の導管側の圧力と前記第2の導管側の
    圧力との圧力差に応じて、前記第1の導管中の該液体の
    位置を任意に制御するものである微量液体制御機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の微量液体制御機構にお
    いて、 前記細管は複数形成されているものである微量液体制御
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の微量液体制御機構にお
    いて、 前記複数形成された細管のなかの一部は、前記第1の導
    管の端面と連接され、 前記複数形成された細管のなかの残部は、前記第1の導
    管の周壁面と連接されているものである微量液体制御機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の微量液体
    制御機構において、 前記細管は、断面の幅と高さとがμmオーダーの大きさ
    に形成されたものである微量液体制御機構。
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