JP2000027806A - 油圧アクチュエータの同期制御装置及びその同期操作方法 - Google Patents

油圧アクチュエータの同期制御装置及びその同期操作方法

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JP2000027806A
JP2000027806A JP10193340A JP19334098A JP2000027806A JP 2000027806 A JP2000027806 A JP 2000027806A JP 10193340 A JP10193340 A JP 10193340A JP 19334098 A JP19334098 A JP 19334098A JP 2000027806 A JP2000027806 A JP 2000027806A
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hydraulic
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oil chambers
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Shoji Akamatsu
正二 赤松
Toshio Kimura
利夫 木村
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Tadano Engineering Ltd
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Tadano Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の油圧アクチュエータを使用して重量物
を小刻みに昇降させるのに、従来では各油圧アクチュエ
ータに対して作動油を正確に同量づつ供給するのが難し
く、高精度の同期動作が得られなかった。 【解決手段】 単一のケーシング41内に複数個の個別
油室43A,43Bを形成し、該各個別油室内にそれぞ
れ個別ピストン44A,44Bを配置し、該各個別ピス
トンを連結部材45で連結して各個別ピストンが同時に
同ストロークづつ進退動作し得るようにした複数油室つ
き給油シリンダ4を備え、複数の油圧アクチュエータの
それぞれ同側油室に、給油シリンダ4の各個別油室にお
ける前進操作側油室43a及び後退操作側油室43bを
それぞれ切換弁62A,62Bを介して選択的に連続さ
せることにより、1回当たり正確に同量づつの作動油を
供給して各油圧アクチュエータの作動を高精度に同期さ
せるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、油圧シリンダや
油圧モータ等の複数の油圧アクチュエータを同期制御す
るための同期制御装置及びその同期操作方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】大重量構造物を昇降させるのに、従来か
ら門型リフターが使用されている。この門型リフターに
は左右一対(左右2本づづのものもある)のジャッキ装
置が使用されている。尚、この種のジャッキ装置には、
一般に油圧シリンダが使用されている。
【0003】そして、門型リフターで大重量構造物を水
平姿勢のまま昇降させるには、使用されている全部のジ
ャッキ装置(各油圧シリンダ)を同時に且つ同量づつ伸
縮させ、さらに各油圧シリンダを小ストロークづつ伸縮
させて小刻みに昇降させるようにして行う。
【0004】ところで、油圧シリンダは、作動油の供給
量(バルブの操作量及び操作時間)を調節することによ
って伸縮量を調節し得るが、油圧シリンダをバルブ操作
だけで1回当たり正確に所定小寸法づつ伸縮させること
は非常に困難である。又、複数の油圧シリンダに作動油
を所定少量づつ分配するのに、従来から内接歯車による
分配装置を使用したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の内接
歯車による分配装置を使用したものでは、歯車とケーシ
ングとの隙間からの漏れ量や摩耗による漏れ量等のバラ
ツキによって、各油圧シリンダへの作動油供給量が一定
にならない。従って、1回当たりの各油圧シリンダの伸
縮量にバラツキが生じ、大重量構造物を正確に水平姿勢
のままで昇降させるのが難しいという問題があった。
【0006】尚、リフター装置には、上記のようにジャ
ッキ装置を使用したものの外に、複数のウインチ装置を
使用して、大重量構造物を吊上げるようにしたものがあ
る。ウインチ装置には、油圧モータが使用されている。
そして、複数のウインチ装置を使用して大重量構造物を
水平姿勢のまま吊上げるには、各油圧モータにそれぞれ
所定少量づつ作動油を供給して、各ウインチ装置のウイ
ンチドラムを同時に所定回転角度づつ巻上げ側に回転さ
せるようにして行う。ところが、この場合も、従来の分
配装置を使用したものでは、各油圧モータに対して作動
油を正確に同量づつ供給(分配)するのが難しく、従っ
て各ウインチ装置の1回当たりの作動量にバラツキが生
じ易くなる。
【0007】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、複数の油圧アクチュエータに対して、一回当たりの
作動油を一定量づつ正確に供給することができるように
した同期制御装置及び同期制御方法を提案することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、複数の油圧アクチュエータを同
時に且つ小刻みに作動させるようにした同期制御装置を
対象にしている。尚、本願で対象にしている油圧アクチ
ュエータとしては、例えばジャッキ装置に使用される油
圧シリンダや、ウインチ装置に使用される油圧モータ等
が採用可能である。
【0010】そして、本願請求項1の同期制御装置で
は、単一のケーシング内に上記油圧アクチュエータと同
数の個別油室を形成した複数油室つき給油シリンダを備
え、該給油シリンダが1回作動する毎に、各個別油室内
の作動油をそれぞれ各油圧アクチュエータに分配し得る
ように構成されている。
【0011】給油シリンダの個別油室の個数は、使用す
る油圧アクチュエータの個数と同数とし、例えば門型リ
フターのように左右2本のジャッキ装置(油圧シリン
ダ)に適用する場合は、該個別油室は2つでよい。尚、
単一のケーシング内に形成すべき個別油室の個数は、4
つ程度までが適当である。
【0012】給油シリンダの各個別油室は、相互に同内
径で所定小容積に形成されている。又、これらの個別油
室は、単一ケーシング内に直列方向に並べたものでも、
該単一ケーシング内に並列状態で配置したものでもよ
い。
【0013】各個別油室内には、それぞれ個別ピストン
を収容している。この各個別ピストンは、連結部材で一
体に連結している。即ち、各個別油室が直列方向に並ん
でいるものでは、各個別ピストンを連結部材となる共通
のピストンロッドで同軸上に連結し、又各個別油室が並
列状態で配置されているものでは、各個別ピストンを並
列させた状態で単一の連結部材で連結する。そして、こ
の給油シリンダは、その作動時に各個別ピストンが同時
に同ストロークづつ進退動作して、各個別油室内の作動
油を相互に同量づつ吐出するようにしている。尚、各個
別油室の1回当たりの作動油吐出量は、例えば油圧シリ
ンダを50〜60mm程度だけ伸縮させ得る程度の量でよ
い。
【0014】又、本願請求項1の同期制御装置では、使
用される各油圧アクチュエータのそれぞれ同側油室に、
給油シリンダの各個別油室における前進操作側油室及び
後退操作側油室をそれぞれ切換弁を介して選択的に連続
させている。各切換弁は、それぞれ切り離して単独で作
動するものでもよく、あるいは全部を連結して一体に作
動させるようにしたものでもよい。尚、これらの切換弁
としては、ソレノイドバルブであっても油圧作動式のも
のであってもよい。
【0015】そして、各切換弁は、給油シリンダの各個
別ピストンが各側のストロークエンドまで移動すると、
例えばリミットスイッチ(ソレノイドバルブの場合)や
油圧(油圧作動式の切換弁の場合)によって切換えられ
て給油シリンダを逆向きに作動させ、該給油シリンダを
順次連続して往復作動させる。
【0016】各個別油室にはそれぞれ切換弁を介して作
動油が供給されるが、各切換弁によって、各個別油室に
おける前進操作側油室と後退操作側油室とに切換えて供
給されるようになる。そして、各個別油室においては、
各前進操作側油室に作動油が供給されると各後退操作側
油室に入っていた作動油が吐出され、逆に各後退操作側
油室に作動油が供給されると各前進操作側油室に入って
いた作動油が吐出される。
【0017】この各切換弁は、各個別油室からそれぞれ
吐出される作動油を各油圧アクチュエータの同側油室内
に供給するようにしているが、例えば油圧アクチュエー
タとして油圧シリンダ(ジャッキ装置用)を採用した場
合には、各個別油室から吐出される作動油をそれぞれ各
油圧シリンダの伸長側油室に導入し、又、油圧アクチュ
エータとして油圧モータ(ウインチ装置用)を採用した
場合には、各個別油室から吐出される作動油をそれぞれ
各油圧モータの巻上げ側油室に導入する。
【0018】この請求項1の同期制御装置では、油圧回
路のメインバルブを油圧アクチュエータの主作動側(油
圧シリンダでは伸長側、油圧モータでは巻上げ側)に操
作すると、給油シリンダの各個別油室に作動油が供給さ
れるが、各切換弁の切換え動作によって給油シリンダが
進退動作を繰り返すようになる。そして、給油シリンダ
が前進及び後退作動する度に、各個別油室からそれぞれ
作動油量が吐出されるが、各個別油室から吐出される1
回当たりの作動油吐出量は相互に同量であり、従って各
油圧アクチュエータの1回当たりの作動量は正確に同じ
になる。従って、各油圧アクチュエータは、正確に同期
させた状態で小刻みに作動させることができる。又、給
油シリンダは、前進・後退の何れの側に作動しても、そ
れぞれ油圧アクチュエータを作動させる機能を有してい
るので、各切換弁を連続して交互に切換えると、各油圧
アクチュエータをほとんど待ち時間なしに(動作が中断
することなく)連続的に作動させることができる。
【0019】又、油圧回路のメインバルブを油圧アクチ
ュエータの逆作動側(油圧シリンダでは縮小側、油圧モ
ータでは巻下げ側)に操作すると、各油圧アクチュエー
タの排出側の作動油が給油シリンダの各個別油室内に導
入された後にタンクに戻されるので、各切換弁の切換え
動作により、各油圧アクチュエータが同期して小ストロ
ークづつ逆作動する。
【0020】さらに、各油圧アクチュエータに受ける負
荷が異なっても、各個別ピストンは単一の連結部材で連
結されているので、低負荷側の個別ピストンの作動余力
で高負荷側の個別ピストンの作動力を援助でき、給油シ
リンダとして高出力のものが得られる。
【0021】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の同期制御装置におい
て、各個別ピストンを連結している連結部材を1つの切
換弁で進退操作するようにしている。尚、この請求項2
の場合は、連結部材として油圧ピストンを使用し、該連
結部材(ピストン)を単一の切換弁を介して作動油で進
退操作させるようにするとよい。又、この請求項2で
は、各個別油室における前進操作側油室及び後退操作側
油室にそれぞれ吸入阻止用チェック弁と吐出阻止用チェ
ック弁とを連続させている。そして、各個別油室ごとの
2つの吸入阻止側チェック弁に連続する2本の送油管
を、それぞれ各油圧アクチュエータの同側油室に連続さ
せている。
【0022】この請求項2の同期制御装置では、給油シ
リンダの連結部材を切換弁で進退操作すると、各個別ピ
ストンが同時に作動し、各個別油室の吐出側油室内の作
動油が吸入阻止用チェック弁を介してそれぞれ油圧アク
チュエータ側に供給される。そして、連結部材の作動方
向が切換わる度にそれぞれ各個別油室の吐出側油室が切
換わり、各油圧アクチュエータに対して同量づつ吐出作
動油を連続的に供給するようになる。従って、この請求
項2の同期制御装置でも、上記請求項1の同期制御装置
と同様に機能する。
【0023】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、複数の油圧アクチュエータを同
時に且つ小刻みに作動させるようにした同期操作方法を
対象にしている。そして、この請求項3の同期操作方法
は、請求項1又は2に記載の同期制御装置を使用し、複
数の油圧アクチュエータを同期作動させるのに、各給油
シリンダの各前進操作側油室と各後退操作側油室に対し
て作動油をそれぞれ交互に供給するとともに、該各側の
油室から交互に排出される作動油をそれぞれ各油圧アク
チュエータにおける同側油室に導入するようにしたこと
を特徴としている。
【0024】この請求項3の同期操作方法は、例えば門
型リフターのように複数本のジャッキ装置を用いて行う
場合や吊上げ型リフターのように複数個のウインチ装置
を用いて行う場合に行うものであり、各油圧アクチュエ
ータをそれぞれ同時に且つ同量づつ作動させることによ
って、大重量構造物を水平姿勢を維持したままで且つ迅
速に昇降させるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して本
願の実施形態にかかる油圧アクチュエータの同期制御装
置及びその同期操作方法を説明すると、図1〜図4には
第1実施形態、図5には第2実施形態、図6には第3実
施形態、図7及び図8に第4実施形態、図9及び図10
には第5実施形態、図11には第6実施形態の同期制御
装置が示されている。
【0026】図1〜図4に示す第1実施形態の同期制御
装置は、例えば門型リフターに使用される2つの油圧シ
リンダ2A,2Bを所定小ストロークづつ同期伸縮させ
るものである。
【0027】各油圧シリンダ2A,2Bは、用途に応じ
て適宜の長ストローク(例えば2500〜1600mm程
度のストローク)のものが使用される。この各油圧シリ
ンダ2A,2Bは、チューブ21内に収容したピストン
22で2つの油室(伸長側油室24と縮小側油室25)
を形成している。
【0028】この各油圧シリンダ2A,2Bは、図1に
示すように給油シリンダ4を含む油圧回路1で小ストロ
ークづつ同期伸縮される。図1において、符号11は油
圧ポンプ、12はタンクで、油圧ポンプ11によって汲
み上げられた作動油はメインバルブ(3位置ソレノイド
バルブ)61で油圧シリンダ2A,2Bを伸長操作側と
縮小操作側に切換え得るようになっている。尚、メイン
バルブ61において、SV1が伸長操作側弁室でSV2
縮小操作側弁室である。
【0029】そして、この油圧回路1では、次のように
作動油が流れる。まずメインバルブ61の弁室SV1
ONのときには、油圧ポンプ11からの作動油が送油管
13、後述の各切換弁62A,62B及び給油シリンダ
4の各個別油室43A,43B、各送油管15A,15
Bを通って、各油圧シリンダ2A,2Bの伸長側油室2
4,24に供給される一方、各油圧シリンダ2A,2B
の縮小側油室25,25内の作動油が送油管16A,1
6B及び送油管16、メインバルブ61を通ってタンク
12に戻される。又、メインバルブ61の弁室SV2
ONのときには、油圧ポンプ11からの作動油が送油管
16及び送油管16A,16Bを通って各油圧シリンダ
2A,2Bの縮小側油室25,25に供給される一方、
各油圧シリンダ2A,2Bの伸長側油室24,24内の
作動油が送油管15A,15B、後述の各切換弁62
A,62B及び給油シリンダ4の各個別油室43A,4
3B、送油管13、メインバルブ61を通ってタンク1
2に戻される。
【0030】給油シリンダ4は、図2に示すように、単
一のケーシング41内に直列状態で2つの個別油室43
A,43Bを形成し、該各個別油室43A,43B内に
それぞれ個別ピストン44A,44Bを収容している。
各個別ピストン44A,44Bは、共通のピストンロッ
ド45で連結されていて、一体に作動するようになって
いる。各個別ピストン44A,44Bは、各個別油室4
3A,43Bの内面に対してリングパッキンでシールさ
れていて、ピストン作動時に作動油の漏れは発生しない
ようになっている。尚、この第1実施形態では、ピスト
ンロッド45が特許請求範囲中の連結部材となる。
【0031】この第1実施形態では、給油シリンダ4の
ケーシング41は、単一の筒状チューブで形成してい
る。そして、この給油シリンダ4には、ケーシング41
内の長さ方向中間部を隔壁42で2等分して、相互に同
内径とした前後2つの個別油室43A,43Bを形成し
ている。各個別油室43A,43Bの容積は、1回当た
り(一方向作動時)の作動油吐出量で各油圧シリンダ2
A,2Bをそれぞれ50〜60mm程度だけ伸縮させ得る
程度に設定されている。
【0032】尚、以下の説明においては、便宜上、給油
シリンダ4において右側(矢印A側)を前進側といい、
左側(矢印B側)を後退側という。
【0033】給油シリンダ4の各個別油室43A,43
B内は、それぞれ個別ピストン44A,44Bで前進操
作側油室43aと後退操作側油室43bに仕切られてい
る。そして、この各前進操作側油室43a,43aと各
後退操作側油室43b,43bとは、切換弁62A,6
2Bを介して各油圧シリンダ2A,2Bの伸長側油室2
4,24に選択的に連続される。
【0034】又、給油シリンダ4の各個別油室43A,
43Bには、油圧ポンプ11あるいは各油圧シリンダ2
A,2Bからの作動油がそれぞれ切換弁62A,62B
を介して供給される。この第1実施形態の各切換弁62
A,62Bは、3位置に変位するソレノイドバルブが採
用されている。そして、この各切換弁62A,62B
は、給油シリンダ4の各ストロークエンド状態を検出す
る各リミットスイッチ9R,9Lからの信号を受けてコ
ントローラ10(図1)から発信される信号で同時に切
換制御される。即ち、この第1実施形態では、図2に示
すように、給油シリンダ4のピストンロッド45の両端
部にそれぞれリミットスイッチ操作用の操作板46,4
6が取付けられている。そして、各個別ピストン44
A,44Bが実線図示する後退側(矢印B側)のストロ
ークエンド(又はストロークエンド付近)まで変位した
ときに矢印A側の操作板46が右側のリミットスイッチ
9Rを操作し、他方、各個別ピストン44A,44Bが
鎖線図示(符号44A′,44B′)する前進側(矢印
A側)のストロークエンド(又はストロークエンド付
近)まで変位したときに矢印B側の操作板46が鎖線図
示(符号46′)するように左側のリミットスイッチ9
Lを操作するようになっている。尚、各リミットスイッ
チ9R,9Lからの信号は、図1のコントローラ10に
発信され、その受信信号に基いてコントローラ10から
の信号で後述するように各切換弁62A,62Bを操作
する。
【0035】油圧回路1中には、伸長状態にある各油圧
シリンダ2A,2Bを小刻み縮小させることなく急速縮
小させるための急速縮小用切換弁(ソレノイドバルブ)
63が組み込まれている。尚、この急速縮小用切換弁6
3の機能も後述する。
【0036】この第1実施形態の同期制御装置は、例え
ば図3に示すように、油圧シリンダ2A,2Bを左右に
立設した門型リフターの同期制御に使用される。この図
3の使用例では、両油圧シリンダ2A,2Bで支持され
た梁材Xから大重量構造物Yを吊下げ、該梁材Xを水平
姿勢のままで所定小範囲H(50〜60mm)づつ昇降さ
せる場合を示している。そして、図3の門型リフター
は、図4のフローチャートで示すように作動して吊荷Y
を昇降させるものであるが、まず図3に示すように、各
油圧シリンダ2A,2Bを最縮小させた状態で、梁材X
に吊荷Yを支持させる。
【0037】この状態から、図4のステップS1で示す
ようにモータ始動押釦をONすると、図1における油圧
ポンプ11が作動する。尚、この時点では各ソレノイド
バルブ61,62A,62B,63の各弁室SV1〜S
7はOFFになっており(ステップS2)、油圧ポンプ
11からの作動油はそのままタンク12に戻される。次
に、この状態から吊荷Yを上昇させるには、上昇・下降
モードの上昇側を選択し(ステップS3)、続いて上昇
押釦をONにする(ステップS4)。すると、コントロ
ーラ10からの信号でメインバルブ61の弁室SV1
ONになり(ステップS5)、油圧回路1が伸長側回路
を構成する。このとき右側リミットスイッチ9Rの状態
(ステップS6)がONであると、ステップS7に進んで
給油シリンダ操作用の各切換弁62A,62Bの各弁室
SV3,SV5をONさせる。逆に、右側リミットスイッ
チ9RがOFFであれば、ステップS9に進んで各切換
弁62A,62Bの各弁室SV4,SV6をONさせる。
尚、右側リミットスイッチ9RがONのときは、図2に
おいて各個別ピストン44A,44Bが矢印B側のスト
ロークエンドまで移動しており、他方、右側リミットス
イッチ9RがOFF状態では、各個別ピストン44A,
44Bが矢印B側に移動する余地があるときである。
【0038】右側リミットスイッチ9RのONにより、
ステップS7のように各切換弁62A,62Bの各弁室
SV3,SV5がONされると、油圧ポンプ11から送油
管13を通って供給された作動油が、各切換弁62A,
62Bの各弁室SV3,SV5、各送油管14A,14A
を通って各個別油室43A,43Bの前進操作側油室4
3a,43aに導入される。このとき各個別油室43
A,43Bの後退操作側油室43b,43bから吐出さ
れる作動油が、各送油管14B,14B、各弁室S
3,SV5、各送油管15A,15Bを通って、それぞ
れ各油圧シリンダ2A,2Bの伸長側油室24,24内
に供給される。ところで、各個別油室43A,43B内
から吐出される1回当たりの各作動油量は相互に同量で
且つ比較的少量である。従って、各油圧シリンダ2A,
2Bは、その供給作動油量に見合うストローク(図3の
高さH)づつ正確に伸長する。尚、各油圧シリンダ2
A,2Bが伸長すると、その各縮小側油室25,25内
の作動油はそれぞれ送油管16A,16B及び送油管1
6、メインバルブ61の弁室SV1を通ってタンク12
に戻される。
【0039】又、給油シリンダ4の各個別ピストン44
A,44Bが矢印A側にストロークエンドまで移動する
と、左側操作板46が符号46′(図2)で示すように
左側リミットスイッチ9LをON操作し(ステップ
8)、該左側リミットスイッチ9Lからの信号で各切
換弁62A,62Bの各弁室SV4,SV6側をONさせ
る(ステップS9)。すると、油圧ポンプ11からの作
動油が、送油管13、各切換弁62A,62Bの弁室S
4,SV6、送油管14B,14Bを通って各個別油室
43A,43Bの後退操作側油室43b,43bに導入
されて、各個別ピストン44A,44Bを矢印B側に移
動させる。このとき各個別油室43A,43Bにおける
前進操作側油室43a,43aから吐出される作動油
が、各送油管14A,14A、各弁室SV4,SV6、各
送油管15A,15Bを通って各油圧シリンダ2A,2
Bの伸長側油室24,24内に供給され、該各油圧シリ
ンダ2A,2Bを同時に同じ小ストロークH(図3)づ
つ伸長させる。
【0040】そして、各個別ピストン44A,44Bが
矢印B側のストロークエンドまで移動すると、右側操作
板46が右側リミットスイッチ9RをON操作し(ステ
ップS10)、その右側リミットスイッチ9RのON信号
により、ステップS7に戻って各切換弁62A,62B
を弁室SV3,SV5側に切換える。以下、順次ステップ
7〜ステップS10を適数回自動的に繰り返して、各油
圧シリンダ2A,2Bをそれぞれ所定長さ(例えば図3
の符号2A′,2B′の状態)まで連続して伸長させ
る。その後、上昇押釦をOFFにするとメインバルブ6
1がOFFになり、各油圧シリンダ2A,2Bの伸長動
作が停止し、その状態で吊荷を保持するようになる。
【0041】又、伸長状態にある各油圧シリンダ2A,
2Bを縮小(上昇位置で支持されている吊荷を下降)さ
せるには次のようにする。まず図4のステップS3にお
いて下降側モードを選択し、続いて下降押釦を操作する
(ステップS11)。すると、メインバルブ61の弁室S
2がONになり(ステップS12)、油圧回路1が縮小
側回路を構成する。このとき右側リミットスイッチ9R
がONであると(ステップS13)、ステップS14に進
み、各切換弁62A,62Bの各弁室SV4,SV6がO
Nされる。この状態では、油圧ポンプ11からの作動油
が、メインバルブ61の弁室SV2、送油管16及び送
油管16A,16Bを通って各油圧シリンダ2A,2B
の縮小側油室25,25内に導入される一方、各油圧シ
リンダ2A,2Bの伸長側油室24,24から吐出され
る作動油が、送油管15A,15B、各切換弁62A,
62Bの弁室SV4,SV6、各送油管14A,14Aを
通って各個別油室43A,43Bの前進操作側油室43
a,43aに導入され、各個別ピストン44A,44B
が矢印A側に移動せしめられる。このとき各個別油室4
3A,43B内に導入される1回当たりの作動油量は、
各油圧シリンダ2A,2Bを小ストローク(50〜60
mm)だけ縮小させ得る程度のものである。そして、左側
リミットスイッチ9LがONになると(ステップ
15)、該左側リミットスイッチ9Lからの信号(コン
トローラ10からの信号)により各切換弁62A,62
Bの弁室SV3,SV5をONにし(ステップS16)、各
個別ピストン44A,44Bを逆側(矢印B側)に移動
させる。このときも各油圧シリンダ2A,2Bの伸長側
油室24,24側の作動油が、各個別油室43A,43
Bの後退操作側油室43b,43b内に1回当たりの量
だけ導入される。続いて、右側リミットスイッチ9Rが
ONされると(ステップS17)、ステップS14に戻って
各切換弁62A,62Bを弁室SV4,SV6側に切換え
る。以下、順次ステップS14〜ステップS17を適数回自
動的に繰り返して、各油圧シリンダ2A,2Bをそれぞ
れ所定長さまで連続して縮小させる。その後、下降押釦
をOFFにすると、メインバルブ61がOFFになり、
各油圧シリンダ2A,2Bの縮小動作が停止する。
【0042】このように、第1実施形態の同期制御装置
では、各油圧シリンダ2A,2Bの伸長動作時あるいは
縮小動作時において、1回当たり給油シリンダ4の各個
別油室43A,43B内に導入される作動油量に見合う
小ストロークづづしか各油圧シリンダ2A,2Bが伸長
あるいは縮小されない。又、各個別油室43A,43B
から吐出される1回当たりの作動油量は相互に同量であ
り、且つ同時に吐出されるので、各油圧シリンダ2A,
2Bの伸縮動作のストローク量及びタイミングがそれぞ
れ正確に同期するようになる。従って、大重量構造物Y
であっても、正確に水平姿勢を維持したままで、しかも
ゆっくりと昇降させることができるので、作業が安全で
ある。
【0043】又、給油シリンダ4は、前進・後退の何れ
の側に作動しても、それぞれ各油圧シリンダ2A,2B
を作動させる機能を有しているので、各切換弁62A,
62Bを連続して交互に切換えると、各油圧シリンダ2
A,2Bをほとんど待ち時間なしに(動作が中断するこ
となく)連続的に作動させることができ、各油圧シリン
ダ2A,2Bを小刻みに作動させるものであっても、そ
の動作をスピードアップできる。
【0044】又、複数の油圧シリンダ2A,2Bを同時
作動させて荷役する場合、各油圧シリンダ2A,2Bに
受ける負荷が異なることがあるが、このとき各個別油室
43A,43Bにも負荷の大小が発生する。ところで、
各個別ピストン44A,44Bは単一のピストンロッド
45で連結されているので、低負荷側の個別ピストンの
作動余力で高負荷側の個別ピストンの作動力を援助で
き、給油シリンダ4として高出力のものが得られる。
【0045】又、各油圧シリンダ2A,2Bを急速縮小
させたい場合には、メインバルブ61の弁室SV2をO
Nにした状態で図示しない急速下降押釦を押すと、コン
トローラ10(図1)からの信号でソレノイドバルブ6
3の弁室SV7がONになり、各油圧シリンダ2A,2
Bの伸長側油室24,24内の作動油が給油シリンダ4
を経由することなく連続的にタンク12側に戻すことが
できる。従って、各油圧シリンダ2A,2Bを小刻みに
作動させ得るものであっても、例えば吊荷のない状態で
は、各油圧シリンダ2A,2Bを急速縮小させることが
でき、その縮小時の時間短縮を図ることができる。
【0046】図5に示す第2実施形態の同期制御装置
は、4本の油圧シリンダ2A〜2Dを同期制御するよう
にしたものである。即ち、この第2実施形態では、単一
のケーシング41内に油圧シリンダ2A〜2Dと同数
(4つ)の個別油室43A〜43Dを形成し、各個別油
室43A〜43D内にそれぞれ個別ピストン44A〜4
4Dを収容するとともに、各個別ピストン44A〜44
Dを1本のピストンロッド45で連結している。又、4
つの個別油室43A〜43Dには、それぞれ切換弁(ソ
レノイドバルブ)62A〜62Dで作動油を可逆的に供
給・排出し得るようにしている。尚、図5の第2実施形
態は、合計4本の油圧シリンダ2A〜2Dを同期制御す
るようにしたものであり、図1に示す2本の油圧シリン
ダ2A,2Bを同期制御するものから、単に給油シリン
ダ4内の個別油室(及び個別ピストン)及び切換弁の数
を増加させたものである。従って、この第2実施形態の
ものも、4本の油圧シリンダ2A〜2Dが相互に同期し
て小刻みに伸縮動作する。
【0047】図6に示す第3実施形態の同期制御装置で
は、給油シリンダ4の各個別油室43A,43Bへの作
動油の供給を制御する各切換弁62A,62Bを直列状
態に連結している。尚、該各切換弁62A,62Bは、
2位置弁を使用している。又、各切換弁62A,62B
を切換操作する手段として、油圧作動式のものを採用し
ている。即ち、給油シリンダ4のピストンロッド45が
矢印A側あるいは矢印B側の各ストロークエンドまで移
動したときに、該ピストンロッド45の各端部で各側の
小シリンダ65A又は65Bを操作し、このときの吐出
作動油を切換弁操作用の油室66A又は66Bに導入す
ることで、該切換弁62A,62Bを切換操作するよう
になっている。
【0048】図7及び図8に示す第4実施形態の同期制
御装置は、同期操作すべき油圧アクチュエータとして、
合計4つの油圧モータ3A〜3Dを採用している。又、
該各油圧モータ3A〜3Dを同期制御させる機構(給油
シリンダ4及び各切換弁62A〜62D)は、図5のも
のと同様である。尚、この図7の第4実施形態では、メ
インバルブ61が各油圧モータ3A〜3Dを巻上げ側に
作動させる側に作動した状態で、各個別油室43A〜4
3Dから吐出される作動油がそれぞれ各油圧モータ3A
〜3Dの巻上げ側油室に導入されるようにしている。
【0049】この図7に示す同期制御装置の各油圧モー
タ3A〜3Dは、例えば図8に示すようにそれぞれウイ
ンチ装置31A〜31Dに組み込まれて使用される。そ
して、各ウインチ装置31A〜31Dからのワイヤーロ
ープ32(合計4本)で昇降台33を吊下げ、この同期
制御装置を作動させることにより、昇降台33を水平姿
勢のままで小刻みに昇降させ得るようにしている。
【0050】図9及び図10に示す第5実施形態の同期
制御装置では、単一のケーシング41内に並列状態で4
つの個別油室43A〜43Dを形成し、該各個別油室4
3A〜43D内にそれぞれ個別ピストン44A〜44D
を収容している。又、各個別ピストン44A〜44D
は、それらの長さ方向中間位置において連結部材55で
連結して一体化させている。尚、この場合は、ケーシン
グ41内の長さ方向中間部に連結部材55の移動用空間
部が形成される。又、各個別油室43A〜43Dへの作
動油の供給は、4つの切換弁62A〜62Dで制御され
るが、これらの切換弁62A〜62Dは直列状態で連結
している。又、この各切換弁62A〜62Dを切換操作
する手段として、図6の第3実施形態と同様に油圧作動
式のものを採用している。そして、この同期制御装置で
は、各個別ピストン44A〜44Dが何れか一方の各ス
トロークエンドまで移動したときに、連結部材45で各
側の小シリンダ65A又は65Bを操作し、このときの
吐出作動油を切換弁62A〜62Dを作動させる油室6
6A又は66Bに導入することで、該各切換弁62A〜
62Dを切換操作するようになっている。
【0051】図11に示す第6実施形態の同期制御装置
は、本願請求項2に対応するものである。そして、この
第6実施形態の同期制御装置では、図9及び図10の第
5実施形態と同様に単一のケーシング41内に並列状態
で4つの個別油室43A〜43Dを形成し、該各個別油
室43A〜43D内にそれぞれ個別ピストン44A〜4
4Dを収容している。他方、ケーシング41内の長さ方
向中間部には、個別油室43A〜43Dとは別の油室5
7を形成し、該油室57内にピストン56を収容してい
る。このピストン56は各個別ピストンの連結部材とな
るもので、該ピストン56には各個別ピストン44A〜
44Dがそれぞれ左右両側に突出する状態で連結されて
いる。又、油室57には、切換弁62を介して作動油が
供給される。そして、該油室57の前進操作側油室57
aに作動油が導入されると、ピストン56が油室57内
で右移動するとともに各個別ピストン44A〜44Dが
各個別油室43A〜43D内を右移動し、逆に油室57
の後退操作側油室57b側に作動油が導入されると、ピ
ストン56が油室57内で左移動するとともに各個別ピ
ストン44A〜44Dも各個別油室43A〜43D内を
左移動する。そして、ピストン56が各側のストローク
エンド(又はストロークエンド付近)まで移動すると、
該ピストン56で小シリンダ65A又は65Bを操作
し、このときの吐出作動油が切換弁操作用の油室66A
又は66Bに導入されて、該切換弁62が切換操作され
るようになっている。
【0052】又、図11の同期制御装置では、各個別油
室43A〜43Dにおける前進操作側油室43a及び後
退操作側油室43bにそれぞれ吸入阻止用チェック弁4
8と吐出阻止用チェック弁49とを連続させている。そ
して、各個別油室43A〜43Dにおけるそれぞれ2つ
の吸入阻止用チェック弁48,48を有する送油管48
a,48aを各油圧アクチュエータの同側油室(例えば
油圧シリンダの伸長側油室)に連続させている。
【0053】この図11に示す同期制御装置では、ピス
トン56が右作動あるいは左作動する毎に、各個別油室
43A〜43Dの各側油室43a又は43b内の作動油
が各側の吸入阻止用チェック弁48を介してそれぞれ各
油圧アクチュエータ側に供給され、上記各実施形態と同
様に各油圧アクチュエータを同期操作するようになって
いる。尚、各個別油室43A〜43Dにおける反吐出側
の油室(43a又は43b)には、吐出阻止用チェック
弁49を介して作動油が導入される。
【0054】尚、上記第1〜第6の各実施形態におい
て、同一符号を付したものは、それぞれ同じ機能をする
ものである。
【0055】
【発明の効果】本願請求項1及び2の発明の効果 本願請求項1及び2の発明は、複数の油圧アクチュエー
タを同時に同量づつ小刻みに作動させるようにした同期
制御装置において、単一のケーシング41内に制御すべ
き複数の油圧アクチュエータと同数で相互に同内径とし
た個別油室43A,43B・・を形成し、該各個別油室
43A,43B・・内にそれぞれ個別ピストン44A,
44B・・を配置するとともに、該各個別ピストン44
A,44B・・を連結部材(45,55,56)で連結
して各個別ピストン44A,44B・・が同時に同スト
ロークづつ進退動作し得るようにした複数油室つき給油
シリンダ4を備え、各個別油室43A,43B・・の前
進操作側油室43a及び後退操作側油室43bから吐出
される作動油を各油圧アクチュエータのそれぞれ同側油
室に供給するようにしている。
【0056】従って、本願請求項1及び2の発明では次
のような効果がある。
【0057】(1) 各個別油室43A,43B・・から各
油圧アクチュエータ側に供給される1回当たりの作動油
量が相互に同量となり、該各油圧アクチュエータの作動
を正確に同期させることができる。
【0058】(2) 各個別油室43A,43B・・内の作
動油をそれぞれ吐出させるのに個別ピストン44A,4
4B・・を使用しているので、吐出時の作動油の漏れが
発生せず、各個別油室43A,43B・・から各油圧ア
クチュエータ側へ供給する各作動油量を正確に同量にす
ることができる。
【0059】(3) 給油シリンダ4は、前進・後退の何れ
の側に作動しても、それぞれ各油圧アクチュエータを作
動させる機能を有しているので、各切換弁を連続して交
互に切換えると、各油圧アクチュエータをほとんど待ち
時間なしに連続的に作動させることができ、その動作を
スピードアップできる。
【0060】(4) 各油圧アクチュエータに受ける負荷が
異なっても、各個別ピストン44A,44Bは単一のピ
ストンロッド45で連結されているので、低負荷側の個
別ピストンの作動余力で高負荷側の個別ピストンの作動
力を援助でき、給油シリンダ4として高出力のものが得
られる。
【0061】本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明の同期操作方法は、請求項1又は2
に記載の同期制御装置を使用し、複数の油圧アクチュエ
ータを同期作動させるのに、給油シリンダ4の各個別油
室43A,43B・・の前進操作側油室43aと後退操
作側油室43bに対して油圧源11からの作動油をそれ
ぞれ交互に供給するとともに、該各側の油室43a,4
3bから交互に排出される作動油をそれぞれ各油圧アク
チュエータにおける同側油室に供給するようにしてい
る。
【0062】従って、複数の油圧アクチュエータを使用
して大重量構造物を荷役する場合に、各油圧アクチュエ
ータをそれぞれ正確に同期作動させることができ、作業
の安全性が確保できるとともに、短時間で行えるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の同期制御装置の油圧回路図
である。
【図2】図1の同期制御装置の一部拡大図である。
【図3】図1の同期制御装置の使用説明図である。
【図4】図1の同期制御装置の作動順序を示すフローチ
ャートである。
【図5】本願第2実施形態の同期制御装置の図1相当図
である。
【図6】本願第3実施形態の同期制御装置の図2相当図
である。
【図7】本願第4実施形態の同期制御装置の図1相当図
である。
【図8】図7の同期制御装置の使用説明図である。
【図9】本願第5実施形態の同期制御装置の図2相当図
である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】本願第6実施形態の同期制御装置の図2相当
図である。
【符号の説明】 1は油圧回路、2A〜2Dは油圧シリンダ、3A〜3D
は油圧モータ、4は給油シリンダ、11は油圧ポンプ、
12はタンク、41はケーシング、43A〜43Dは個
別油室、43aは前進操作側油室、43bは後退操作側
油室、44A〜44Dは個別ピストン、45連結部材
(ピストンロッド)、48は吸入阻止用チェック弁、4
9は吐出阻止用チェック弁、55は連結部材、56は連
結部材(ピストン)、62,62A〜62Dは切換弁で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧アクチュエータ(2A,2B
    ・・、3A,3B・・)を同時に且つ小刻みに作動させ
    るようにした同期制御装置であって、 単一のケーシング(41)内に前記各油圧アクチュエー
    タ(2A,2B・・、3A,3B・・)と同数で且つ相
    互に同内径とした複数個の個別油室(43A,43B・
    ・)を形成し、さらに該各個別油室(43A,43B・
    ・)内にそれぞれ個別ピストン(44A,44B・・)
    を収容するとともに、該各個別ピストン(44A,44
    B・・)を連結部材(45,55)で一体に連結してな
    る複数油室つき給油シリンダ(4)を備え、 前記各油圧アクチュエータ(2A,2B・・、3A,3
    B・・)のそれぞれ同側油室に、前記給油シリンダ
    (4)の各個別油室(43A,43B・・)における前
    進操作側油室(43a)及び後退操作側油室(43b)
    をそれぞれ切換弁(62A,62B・・)を介して選択
    的に連続させた、 ことを特徴とする油圧アクチュエータの同期制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の油圧アクチュエータ(2A,2B
    ・・、3A,3B・・)を同時に且つ小刻みに作動させ
    るようにした同期制御装置であって、 単一のケーシング(41)内に前記各油圧アクチュエー
    タ(2A,2B・・、3A,3B・・)と同数で且つ相
    互に同内径とした複数個の個別油室(43A,43B・
    ・)を形成し、さらに該各個別油室(43A,43B・
    ・)内にそれぞれ個別ピストン(44A,44B・・)
    を収容するとともに、該各個別ピストン(44A,44
    B・・)を連結部材(56)で一体に連結してなる複数
    油室つき給油シリンダ(4)を備え、 前記連結部材(56)を1つの切換弁(62)を介して
    作動油で進退操作し得るように、 前記各個別油室(43A,43B・・)における前進操
    作側油室(43a)及び後退操作側油室(43b)にそ
    れぞれ吸入阻止用チェック弁(48)と吐出阻止用チェ
    ック弁(49)とを連続させ、 前記各個別油室(43A,43B・・)ごとの2つの吸
    入阻止側チェック弁(48,48)に連続する2本の送
    油管(48a,48a)を、それぞれ各油圧アクチュエ
    ータ(2A,2B・・、3A,3B・・)の同側油室に
    連続させた、 ことを特徴とする油圧アクチュエータの同期制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の同期制御装置を
    使用し、複数の油圧アクチュエータを同期作動させるの
    に、給油シリンダ(4)の各個別油室(43A,43B
    ・・)の前進操作側油室(43a,43a・・)と後退
    操作側油室(43b,43b・・)に対して油圧源(1
    1)からの作動油をそれぞれ交互に供給するとともに、
    該各側の油室(43a,43b)から交互に吐出される
    作動油をそれぞれ各油圧アクチュエータにおける同側油
    室に供給するようにしたことを特徴とする油圧アクチュ
    エータの同期操作方法。
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