JP2000027505A - 扉ロック装置 - Google Patents

扉ロック装置

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JP2000027505A
JP2000027505A JP10197312A JP19731298A JP2000027505A JP 2000027505 A JP2000027505 A JP 2000027505A JP 10197312 A JP10197312 A JP 10197312A JP 19731298 A JP19731298 A JP 19731298A JP 2000027505 A JP2000027505 A JP 2000027505A
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lock device
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Masaharu Mikawa
正治 三川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイドを用いる扉ロック装置において、
無理な力が加わってソレノイドが破損する事態をなくす
る。乾燥機や食器洗い機といった扉付きの電動装置の使
用安全性を高める。部品点数が少なく、組立作業性に優
れ、コンパクトな外観形状を得やすく、動作信頼性に優
れた扉ロック装置を提供する。 【解決手段】 扉側のレバーにより施錠位置に押し込ま
れる可動体1と、施錠位置の可動体1に係合して位置決
めするための係脱部材3と、係脱部材3に直結されたソ
レノイド4と、レバー9が係止して開扉を阻止する係止
体と、可動体1が施錠位置に押し込まれたことを検出し
てソレノイド4の出退制御信号を出す第1スイッチ4
と、係脱部材3が係合位置にあることを検出する第2ス
イッチ6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉ロック装置、特
にソレノイドの動作を通じてロック状態が保たれる形式
の扉ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−224561号公報や実公平
8−10141号公報にこの種の扉ロック装置について
の記載があり、これらに記載されている扉ロック装置に
はラッチング型ソレノイドが使われている。すなわち、
特開平7−224561号公報には、扉側の係止片に対
して係脱されるレバーを施錠位置と解錠位置との間で揺
動させることのためにそのレバーにラッチング型ソレノ
イドを直結した事例が記載されている。また、実公平8
−10141号公報には、扉に係脱可能なラッチを係合
状態にロックする施錠位置と係合を解除する解錠位置と
の間を移動可能な移動部材の駆動用にラッチング型ソレ
ノイドを用いた事例が記載されている。
【0003】一方、汎用的なソレノイドを用いた扉ロッ
ク装置として、従来より、ソレノイドとカム機構(ハー
トカム機構)を組み合わせ、ソレノイドによる押出し位
置と引込み位置とがカム機構によって保持されるように
したものが知られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−224561号公報ではラッチング型ソレノイドの
出退杆がレバーに直結されており、実公平8−1014
1号公報の扉ロック装置ではラッチング型ソレノイドの
出退杆が移動部材を介してラッチに連結されているの
で、施錠時にレバーやラッチに解錠方向の力が加えられ
ると、高価なラッチング型ソレノイドに無理な力が加わ
ってそのラッチング型ソレノイドが破損するおそれがあ
る。
【0005】また、ソレノイドとカム機構とを組み合わ
せた従来の扉ロック装置には、必要な部品点数が多くな
り、組立作業性を高めにくく、外観形状が大きくなり、
動作信頼性を高めにくいといった問題があった。
【0006】本発明は以上の事情や問題に鑑みてなされ
たものである。
【0007】本発明の目的は、自己保持機能を有するラ
ッチング型ソレノイドあるいは自己保持機能を有しない
汎用的なソレノイドを用いるいずれの場合であっても、
そのソレノイドに無理な力が加わってソレノイドが破損
するといった事態を生じにくい扉ロック装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、動作状態を電力消費
することなく自己保持する機能を備えたラッチング型ソ
レノイドの動作を通じて、閉扉時から開扉時に間での電
力消費量を軽減または皆無にすることのできる扉ロック
装置を提供することを目的とする。
【0009】本発明のさらに他の目的は、乾燥機や食器
洗い機といった扉付きの電動装置の使用時の安全性を高
めることのできる扉ロック装置を提供することを目的と
する。
【0010】本発明のさらに他の目的は、乾燥機や食器
洗い機といった扉付きの電動装置に設置したときに水滴
などが内部に浸入しにくい構造の扉ロック装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】本発明のさらに他の目的は、停電時などに
強制的にロックを解除することのできる扉ロック装置を
提供することを目的とする。
【0012】本発明のさらに他の目的は、施錠確認表示
や警告表示などを行わせることのできるスイッチを備え
た扉ロック装置を提供することを目的とする。
【0013】本発明のさらに他の目的は、部品点数が少
なく、組立作業性に優れ、コンパクトな外観形状を得や
すい扉ロック装置を提供することを目的とする。
【0014】本発明のさらに他の目的は、動作信頼性に
優れた扉ロック装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る扉ロック装
置は、解錠位置に向けて常時弾発付勢されかつ扉側に設
けられて一方向に常時弾発付勢されているレバーによっ
て閉扉時に施錠位置に押し込まれる可動体と、施錠位置
に押し込まれた上記可動体に係合してその可動体を施錠
位置に位置決めするための係脱部材と、この係脱部材に
直結された出退杆の出退動作を介して上記係脱部材を上
記可動体に対する係合位置と退避位置との間で出退させ
るためのソレノイドと、上記可動体を施錠位置に押し込
んだ上記レバーが係止して開扉を阻止する係止体と、上
記可動体が施錠位置に押し込まれたことを検出して上記
ソレノイドの出退制御信号を出す第1スイッチとを備え
る、というものである。
【0016】この扉ロック装置では、閉扉時に弾発付勢
されている扉側のレバーによって可動体が施錠位置に押
し込まれると、第1スイッチから出た出退制御信号によ
ってソレノイドの出退杆が出退動作を行い、そのような
出退杆の動作を通じて係脱部材が出退される。したがっ
て、このときに係脱部材が退避位置から係合位置に移動
するようになっていると、可動体が施錠位置に位置決め
される。このため、施錠時に弾発付勢されている扉側の
レバーが反付勢方向に動かされても、そのときの力がソ
レノイドに加わらず、ソレノイドが無理な力を受けて破
損するといった事態を生じない。
【0017】本発明に係る扉ロック装置によると、乾燥
機や食器洗い機といった扉付きの電動装置の使用時の安
全性を高めることができる。すなわち、上記第1スイッ
チが、上記出退杆の動作によって上記係脱部材を退避位
置から係合位置に移動させる信号を出すときに、同時
に、当該扉ロック装置を取り付けた乾燥機や食器洗い機
といった扉付きの電動装置の起動用スイッチのオン動作
を可能にする信号を出す機能を有するものであると、ソ
レノイドによって係合位置に移動された係脱部材が可動
体を施錠位置に位置決めし、扉側のレバーが係止体に係
止されて閉扉されているときでなければ、電動装置の起
動用スイッチをオン動作させてその電動装置を運転する
ことができない。そのため、たとえば乾燥機や食器洗い
機などの電動装置では、運転中に手が回転部分に触れて
怪我をするといった危険性がなくなる。
【0018】本発明に係る扉ロック装置では、上記係脱
部材が係合位置にあることを検出する第2スイッチを備
えていることが望ましい。この第2スイッチは種々の用
途に使用することが可能である。たとえば、LEDなど
の表示灯による施錠確認表示や警告表示などを行わせる
ことが可能になる。
【0019】上記ソレノイドは、上記出退杆の動作によ
って上記係脱部材を退避位置から係合位置に移動させた
状態を電力消費することなく自己保持する機能を備えた
ラッチング型ソレノイドであることが望ましい。このよ
うにソレノイドにラッチング型ソレノイドを採用する
と、施錠から解錠に至る間では、ソレノイドが電力を消
費しないので、それだけ電力消費量を軽減または皆無に
することが可能になる。また、このような扉ロック装置
において、上記係脱部材に、その係脱部材を係合位置か
ら退避位置に強制移動させるための手動操作用突起が設
けられ、この手動操作用突起が、上記箱形ベース又は上
記カバーの外側に突出されている、という構成を採用す
ると、停電時などに係脱部材がラッチング型ソレノイド
によって係合位置に自己保持されていても、上記手動操
作用突起で係脱部材を係合位置から退避位置に強制移動
させてロックを解除することができる。なお、手動操作
用突起には、操作紐などを連結しておき、その操作紐を
引張って係脱部材を係合位置から退避位置に強制移動さ
せることも可能である。
【0020】本発明に係る扉ロック装置では、上記可動
体、上記係脱部材、上記ソレノイド、上記第1スイッチ
及び上記第2スイッチが偏平な箱形ベースに収容され、
上記係止体が上記箱形ベースに装着されたカバーによっ
て形成されていることが望ましい。この場合に、上記可
動体の移動方向と上記係脱部材の移動方向とが直交する
方向であり、上記ソレノイドの出退杆の動作方向が上記
係脱部材の移動方向に一致しており、上記第1スイッチ
が上記可動体に対向してその可動体の移動方向に並べて
配備され、上記第2スイッチが上記係脱部材に対向して
その係脱部材の移動方向に並ぶ位置であって上記ソレノ
イドの側方部位に配備され、上記ベースの上記第2スイ
ッチの側方部位に、上記ソレノイド、上記第1スイッチ
及び上記第2スイッチから引き出されたリード線を集め
て引き出すためのリード線引廻しスペースが形成されて
いることが望ましい。
【0021】扉ロック装置がこのように構成されている
と、その外観形状が偏平にコンパクト化され、必要な部
品点数が少なくて済み、さらに、それぞれの要素の上記
のような配置関係が組立作業性を高めることに役立つ。
特に、カバーが係止体を形成しているので、係止体とし
て別部品を用いずに済む。
【0022】上記可動体に、その可動体を施錠位置に押
し込んでいる上記レバーがそのレバーに対する反付勢方
向に変位されるときの変位幅を、そのレバーが上記係止
体から離脱しない範囲に規制するストッパが設けられて
いることが望ましい。このような扉ロック装置による
と、閉扉時の施錠状態で、レバーが何らかの原因で反付
勢方向に強制的に動かされても、そのときの変位幅は、
係止体に設けられたストッパによってレバーが上記係止
体から離脱しない範囲に規制されるので、レバーが係止
体から外れて解錠されてしまうといった事態が生じな
い。上記リード線引廻しスペースに配備された上記リー
ド線の引出口が上記箱形ベースの設置姿勢での上下方向
中間部に設けられており、上記リード線引廻しスペース
から上記引出口を通して引き出された上記リード線が上
記引出口の通過箇所で最も下位になるように蛇行される
ようになっていることが望ましい。このような扉ロック
装置によれば、引出口から引き出されたリード線に水滴
が付着しても、その水滴がリード線を伝って箱形ベース
の内部に浸入することが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明に係る扉ロッ
ク装置の実施形態を示した平面図、図4はリード線引廻
し状態を示した平面図、図5は手動操作用突起を説明す
るための断面図、図6〜図8は同実施形態の要部の縦断
側面図、図9及び図10は可動体1及び係脱部材3の動
作説明図である。
【0024】図1〜図3のように、この扉ロック装置
は、施錠位置と解錠位置との間で移動可能な可動体1
と、この可動体1を解錠位置に向けて常時弾発付勢する
ばね体2と、可動体1を施錠位置に位置決めするための
係脱部材3と、ラッチング型ソレノイド4と、第1スイ
ッチ5と、第2スイッチ6となどを備えており、それら
の各部品のすべてが偏平な箱形ベース7に後述する所定
の配置関係で配備されており、また、その箱形ベース7
の上面開口がカバー8によって塞がれている。
【0025】可動体1は、四角形の開口11を備える箱
形に形成されており、図6〜図8のように、その一方の
側壁が後述する扉側のレバー9によって押圧されるレバ
ー受部12とされ、そのレバー受部12に対向する他方
の側壁が、開口11から可動体1の内部に挿入された上
記レバー9に当たってその後退幅(変位幅)を規制する
ストッパ13として形成されている。図1〜図3に示し
たように、また、図9及び図10に説明的に示したよう
に、この可動体1には横向き(図において左向き)の被
係合面14が備わっている。図1〜図3には2つの係合
面14,14が示されているけれども、係合面14,1
4の数は1つでもよい。また、この係合体1には上記第
1スイッチ5を押し込むための押圧部16が備わってい
る。この係合体1は、上記箱形ベース7の長手方向の一
端側に配備されており、箱形ベース7に設けられたガイ
ド71に沿って図1に示した左右方向Hにスライド可能
である。そして、この係合体1の上記レバー受部12の
外面によって形成されたばね受部15と箱形ベース7の
一方の側壁72との間に介在されている上記ばね体2に
よって図中左方向、すなわち上記した解錠位置に向けて
弾発付勢されている。
【0026】係脱部材3は、箱形ベース7の長手方向で
上記可動体1に隣接する位置に配備されている。この係
脱部材3には、可動体1の被係合面14に対応してそれ
と同数の係合面31が備わっている。また、この係脱部
材3には、上記第2スイッチ6を押し込むための押圧部
32が備わっている。さらに、図5に示したように、係
脱部材3には、手動操作用突起34が設けられており、
この手動操作用突起34が箱形ベース7に形成された開
口76を通してその外側に突出されている。この突起3
4は、後述するカバー8側に形成した開口を通して外側
に突出されるようにしておいてもよい。
【0027】ラッチング型ソレノイド4は、箱形ベース
7の長手方向で上記係脱部材3に隣接する位置に配備さ
れており、その出退杆41が上記係脱部材3の連結部3
3に直接に連結されている。したがって、このラッチン
グ型ソレノイド4の出退杆41が押し出されると係脱部
材3も押し出され、その出退杆41が引き込まれると係
脱部材3も引き込まれる。
【0028】第1スイッチ5は上記可動体1や上記係脱
部材3の側部で箱形ベース7に設置されている。この第
1スイッチ5は一対の常開接点51,52を有してお
り、図1のように可動体1が解錠位置に保たれていると
きには、常開接点51,52が開いてオフとなり、図2
や図3のように可動体1が施錠位置に押し込まれている
ときには、その可動体1の押圧部16により押された常
開接点51,52が閉じてオンとなる。そして、第1ス
イッチ5がオンに切り換わることによって可動体1が施
錠位置に押し込まれたことが検出されると同時に、ラッ
チング型ソレノイド4の出退制御信号がその第1スイッ
チ5から出る。
【0029】図2スイッチ6は、ラッチング型ソレノイ
ド4の側部で箱形ベース7に設置されている。この第2
スイッチ6は一対の常開接点61,62を有しており、
図1及び図2のように係脱部材3が押し出されていると
きには常開接点51,52が開いてオフとなり、図3の
ように係脱部材3が引き込まれているときには、その係
脱部材3の押圧部32により押された常開接点61,6
2が閉じてオンとなる。
【0030】箱形ベース7において、上記第2スペース
4の側方部位には、ラッチング型ソレノイド4、第1ス
イッチ5、第2スイッチ6から引き出されるリード線4
2,53,63をまとめて引き出すためのリード線引廻
しスペース73が形成されている。また、図4に示した
ように、その箱形ベース7には、ラッチング型ソレノイ
ド4及び第1スイッチ5の各リード線42,63の引廻
しスペースと第2スイッチ6のリード線53の引廻しス
ペースとを区画する仕切り壁74が設けられている。7
5はリード線42,53,63をまとめて引き出すため
のリード線引出口であり、このリード線引出口75は、
箱形ベース7の設置姿勢での上下方向中間部に設けられ
ていて、上記したリード線引廻しスペースSから引出口
75を通してまとめて引き出されたリード線42,6
3,53が引出口75の通過箇所で最も下位になるよう
に蛇行されるようになっている。このようになっている
と、引出口75から引き出されたリード線42,63,
53に水滴が付着しても、その水滴は、引出口75のと
ころでリード線42,63,53から下方に落下するの
で、水滴が箱形ベース7の内部に浸入することが防止さ
れる。
【0031】上記したような配置関係で可動体1、係脱
部材3、ラッチング型ソレノイド4、第1スイッチ5、
第2スイッチ6及びリード線引廻しスペース73が箱形
ベース7に収容されていると、それらの各部品が略長四
角形の箱形ベース7に無理なく収まるだけでなく、その
箱形ベース7に無駄なスペースが形成されにくい。その
ため、扉ロック装置の外観形状が小形でかつコンパクト
にまとまる利点がある。また、可動体1や係脱部材3な
どの上記各部品が上記のように配置されていると、可動
体1の移動方向(図1において左右方向:箱形ベース7
の幅方向)と係脱部材3の移動方向(箱形ベース7の長
手方向)とが直交する方向でなり、ラッチング型ソレノ
イド4の出退杆41の動作方向と係脱部材3の移動方向
とが共に箱形ベース7の長手方向になって両者が一致す
る。また、第1スイッチ5が可動体1に対向してその可
動体1の移動方向に並べて配備されたものとなり、第2
スイッチ6が係脱部材3に対向してその係脱部材3の移
動方向に並ぶ位置であってラッチング型ソレノイド4の
側方部位に配備されたものとなる。
【0032】図6〜図8に示したように、箱形ベース7
に装着されたカバー8には、上記可動体1が図6のよう
に解錠位置に位置しているときに、その可動体1の開口
11の全体に臨む開口81が備わっており、その開口8
1の一方側の開口縁に傾斜したガイド面82を備えた係
止部83が設けられている。この係止部83は、図7の
ようにカバー8の開口81と可動体1の開口11とを通
して可動体1に挿入された扉側のレバー9のラッチ部9
1が係合する箇所である。したがって、係止部83を持
つカバー8によって、レバー9が係止して開扉を阻止す
る係止体が形成されている。
【0033】図6〜図8に示した扉側のレバー9は、支
軸92を介して扉に揺動自在に取り付けられていると共
に、図示していないばね部材などによって矢印Fで示す
一方向に常時弾発付勢されている。そして、このレバー
9に加わっている弾発付勢力は、上記したばね体2によ
って可動体1に加えられる弾発付勢力よりも大きい。
【0034】以上において、開扉時には、図1のように
可動体1はばね体2の弾発付勢力によって解錠位置に押
し出されており、また、係脱部材3もラッチング型ソレ
ノイド4により押し出されていて、その係合面31と可
動体1の被係合面14とは互いに対向しない関係になっ
ている(図9参照)。すなわち、係脱部材3が退避位置
に位置決めされている。さらに、第1スイッチ5や第2
スイッチ6はオフになっている。この状態は解錠状態で
ある。
【0035】図1の解錠状態で、扉が閉じられてくる
と、図6のように扉側のレバー9のラッチ部91がカバ
ー8のガイド面82に当たって案内された後、カバー8
の開口81及び可動体1の開口11を通して箱形の可動
体1の内部に挿入される。こうしてレバー9が可動体1
に挿入されると、そのレバー9が一方向に弾発付勢され
ているために、図7の矢符Aのようにレバー9が可動体
1をばね体2の力に抗して施錠位置に押し込む。こうし
て可動体1が施錠位置に押し込まれると、図2のように
可動体1の押圧部16が第1スイッチ5の常開接点5
1,52を閉じ、第1スイッチ5がオンになって可動体
1が施錠位置に押し込まれたことを検出すると共に、そ
の第1スイッチ5がラッチング型ソレノイド4の出退制
御信号を出力する。このときに第1スイッチ5から出る
出退制御信号は、出退杆41の動作によって係脱部材3
を上記した退避位置から図3に示した係合位置に移動さ
せる信号である。そのため、ラッチング型ソレノイド4
の出退杆41が係脱部材3を図2の退避位置から図3の
係合位置に引き込む。こうして係脱部材3が図3の係合
位置に引き込まれると、その係合面31が可動体1の被
係合面14と対向する位置まで移動するので、係脱部材
3が係合位置に引き込まれている間は、上記の係合面3
1が被係合面14に係合して可動体1が解錠位置に復帰
することを阻止する(図10参照)。また、係脱部材3
を図3の係合位置に引き込まれているときには、係脱部
材3の押圧部32が第2スイッチ6の常開接点61,6
2を閉じて第2スイッチ6がオンに切り換わる。
【0036】図7のように、可動体1が施錠位置に位置
決めされているときには、レバー9のラッチ部91がカ
バー8によって形成されている係止体の係止部83に係
合しているので、扉を開けようとしても開けることはで
きない。また、何らかの原因でレバー9が図8の矢符G
のように反付勢方向に強制的に移動されたとしても、同
図のように可動体1のストッパ13にレバー9が当たっ
てそのときのレバー9の変位幅が規制されるので、ラッ
チ部91が係止部83から外れて扉が開くという事態は
起こらない。
【0037】解錠するときには、ラッチング型ソレノイ
ド4に、その出退杆41を押し出す信号を与える。その
ようにすると、出退杆41と共に係脱部材3が退避位置
へ押し出されて係合面31が被係合面14に対向しない
位置に移動する。そのため、可動体1がばね体2の弾発
付勢力によって施錠位置から解錠位置に復帰する。
【0038】上記した扉ロック装置では、ソレノイドと
してラッチング型ソレノイド4を用いているので、出退
杆41の動作によって係脱部材3を退避位置から係合位
置に移動させた状態が電力消費することなく自己保持さ
れる。そのため、施錠から解錠に至る間では、ラッチン
グ型ソレノイド4が電力を消費しないので、それだけ電
力消費量を軽減される。また、施錠時に扉側のレバー9
が反付勢方向Gに動かされても、そのときの力がラッチ
ング型ソレノイド4には加わらないので、そのラッチン
グ型ソレノイド4が無理な力を受けて破損するといった
事態を生じにくい。さらに、停電時などに係脱部材3を
ラッチング型ソレノイド4がそのマグネットの吸引力で
係合位置に自己保持していても、手動操作用突起34で
係脱部材3を係合位置から退避位置に強制移動させてロ
ックを解除することができる。この場合、手動操作用突
起34に操作紐(不図示)などを連結しておき、その操
作紐を引張って係脱部材3を係合位置から退避位置に強
制移動させることも可能である。
【0039】上記した扉ロック装置は、乾燥機や食器洗
い機といった扉付きの電動装置の使用時の安全性を高め
ることができる。たとえば、乾燥機の本体側に上記扉ロ
ック装置を取り付け、洗濯物などの被乾燥物の投入口を
開閉するための扉側にレバー9を取り付けた場合におい
て、第1スイッチ5がオン動作されたときに、同時にそ
の第1スイッチ5から乾燥機の起動用スイッチのオン動
作を可能にする信号が出力されるようにしておくと、第
1スイッチ5がオンにならない限り、乾燥機の起動用ス
イッチをオンすることができなくなって乾燥機を運転す
ることができない。そして、第1スイッチ5がオンにな
ると、はじめて乾燥機の起動用スイッチをオンすること
ができるようになり乾燥機の運転が可能になる。そのた
め、乾燥機の運転中に上記投入口に手を入れることがで
きなくなり、手が回転部分に触れて怪我をするといった
危険性がなくなる。また、図4で説明したようにリード
線42,63,53が蛇行されていることによって水滴
の浸入が防止されることも感電などの事故防止につなが
る。
【0040】また、第2スイッチ6は、種々の用途、た
とえば、LEDなどの表示灯による施錠確認表示や警告
表示などを行わせる用途に用いることが可能である。
【0041】上記した実施形態では、ソレノイドとして
ラッチング型ソレノイド4を用いるけれども、この点
は、ラッチング型ソレノイドに代えて、常時電力を消費
するような汎用型のソレノイドを用いることも可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、高価なソレノイドに無
理な力が加わって破損するといった事態を生じる余地が
なく、ラッチング型ソレノイドの使用によって省電力を
容易に達成することができる。また、乾燥機や食器洗い
機といった扉付きの電動装置の使用時の安全性が高めら
れる。さらに、施錠確認表示や警告表示などの機能を持
たせることが可能である。さらに、部品点数が少なく、
組立作業性に優れ、コンパクトな外観形状を得やすく、
動作信頼性に優れた扉ロック装置を提供することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉ロック装置の解錠状態を示した
平面図である。
【図2】本発明に係る扉ロック装置の解錠状態から施錠
状態に至る中間段階を示した平面図である。
【図3】本発明に係る扉ロック装置の施錠状態を示した
平面図である。
【図4】リード線引廻し状態を示した平面図である。
【図5】手動操作用突起を説明するための断面図であ
る。
【図6】図1に対応する同実施形態の要部の縦断側面図
である。
【図7】図3に対応する同実施形態の要部の縦断側面図
である。
【図8】ストッパの作用を説明するための同実施形態の
要部の縦断側面図である。
【図9】解錠状態での可動体と係脱部材とを示す説明図
である。
【図10】施錠状態での可動体と係脱部材とを示す説明
図である。
【符号の説明】
1 可動体 3 係脱部材 4 ラッチング型ソレノイド(ソレノイド) 5 第1スイッチ 6 第2スイッチ 7 箱形ベース 8 カバー(係止体) 9 レバー 13 ストッパ 41 出退杆 73 リード線引廻しスペース

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解錠位置に向けて常時弾発付勢されかつ
    扉側に設けられて一方向に常時弾発付勢されているレバ
    ーによって閉扉時に施錠位置に押し込まれる可動体と、
    施錠位置に押し込まれた上記可動体に係合してその可動
    体を施錠位置に位置決めするための係脱部材と、この係
    脱部材に直結された出退杆の出退動作を介して上記係脱
    部材を上記可動体に対する係合位置と退避位置との間で
    出退させるためのソレノイドと、上記可動体を施錠位置
    に押し込んだ上記レバーが係止して開扉を阻止する係止
    体と、上記可動体が施錠位置に押し込まれたことを検出
    して上記ソレノイドの出退制御信号を出す第1スイッチ
    とを備えることを特徴とする扉ロック装置。
  2. 【請求項2】 上記可動体が施錠位置に押し込まれたこ
    とを検出したときに上記第1スイッチから出る出退制御
    信号は、上記出退杆の動作によって上記係脱部材を退避
    位置から係合位置に移動させる信号である請求項1に記
    載した扉ロック装置。
  3. 【請求項3】 上記第1スイッチが、上記出退杆の動作
    によって上記係脱部材を退避位置から係合位置に移動さ
    せる信号を出すときに、同時に、当該扉ロック装置を取
    り付けた電動装置の起動用スイッチのオン動作を可能に
    する信号を出す機能を有する請求項2に記載した扉ロッ
    ク装置。
  4. 【請求項4】 上記係脱部材が係合位置にあることを検
    出する第2スイッチを備える請求項1、請求項2、請求
    項3に記載した扉ロック装置。
  5. 【請求項5】 上記ソレノイドが、上記出退杆の動作に
    よって上記係脱部材を退避位置から係合位置に移動させ
    た状態を電力消費することなく自己保持する機能を備え
    たラッチング型ソレノイドである請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4のいずれかに記載した扉ロック装
    置。
  6. 【請求項6】 上記可動体、上記係脱部材、上記ソレノ
    イド、上記第1スイッチ及び上記第2スイッチが偏平な
    箱形ベースに収容され、上記係止体が上記箱形ベースに
    装着されたカバーによって形成されている請求項4又は
    請求項5のいずれかに記載した扉ロック装置。
  7. 【請求項7】 上記係脱部材に、その係脱部材を係合位
    置から退避位置に強制移動させるための手動操作用突起
    が設けられ、この手動操作用突起が、上記箱形ベース又
    は上記カバーの外側に突出されている請求項6に記載し
    た扉ロック装置。
  8. 【請求項8】 上記可動体の移動方向と上記係脱部材の
    移動方向とが直交する方向であり、上記ソレノイドの出
    退杆の動作方向が上記係脱部材の移動方向に一致してお
    り、上記第1スイッチが上記可動体に対向してその可動
    体の移動方向に並べて配備され、上記第2スイッチが上
    記係脱部材に対向してその係脱部材の移動方向に並ぶ位
    置であって上記ソレノイドの側方部位に配備され、上記
    ベースの上記第2スイッチの側方部位に、上記ソレノイ
    ド、上記第1スイッチ及び上記第2スイッチから引き出
    されたリード線を集めて引き出すためのリード線引廻し
    スペースが形成されている請求項6に記載した扉ロック
    装置。
  9. 【請求項9】 上記可動体に、その可動体を施錠位置に
    押し込んでいる上記レバーがそのレバーに対する反付勢
    方向に変位されるときの変位幅を、そのレバーが上記係
    止体から離脱しない範囲に規制するストッパが設けられ
    ている請求項8に記載した扉ロック装置。
  10. 【請求項10】 上記リード線引廻しスペースに配備さ
    れた上記リード線の引出口が上記箱形ベースの設置姿勢
    での上下方向中間部に設けられており、上記リード線引
    廻しスペースから上記引出口を通して引き出された上記
    リード線が上記引出口の通過箇所で最も下位になるよう
    に蛇行されるようになっている請求項8に記載した扉ロ
    ック装置。
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