JP2000026852A - 色変換膜および発光装置 - Google Patents

色変換膜および発光装置

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JP2000026852A
JP2000026852A JP10194371A JP19437198A JP2000026852A JP 2000026852 A JP2000026852 A JP 2000026852A JP 10194371 A JP10194371 A JP 10194371A JP 19437198 A JP19437198 A JP 19437198A JP 2000026852 A JP2000026852 A JP 2000026852A
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JP
Japan
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color conversion
light
conversion film
polymer
group
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JP10194371A
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English (en)
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Hisayuki Kawamura
久幸 川村
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色変換効率が高くかつ高輝度な赤色光が得ら
れる色変換膜および高輝度な発光が得られる発光装置を
提供する。 【解決手段】 アリーレンビニレン骨格を繰り返し単位
として有するポリマーを用いて色変換膜を構成し、この
色変換膜を有機EL素子の光取り出し側に配置して発光
装置を構成する。これにより、変換効率の高い色変換膜
が得られ、赤色光への変換効率も向上できる。また、発
光装置においては、有機EL素子の発光を効率よく色変
換できるので、高輝度な色光を取り出せる高効率な発光
装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色変換膜およびこ
の色変換膜を有機エレクトロルミネッセンス素子(以
下、有機EL素子という)と組み合わせた発光装置に関
する。
【0002】
【背景技術】電界発光を利用した有機EL素子は完全固
体素子であるため、軽量・薄型・低電圧駆動の発光素子
(発光源)として各種表示装置への利用が注目され、現
在盛んに研究が行われている。有機EL素子は、互いに
対向する電極とこれらの電極間に挟持された有機発光層
とを備えている。電極と発光層との間には、必要に応じ
て、正孔輸送層や電子輸送層等の有機物からなる電荷輸
送帯域が設けられ、この場合、電極間には、発光層を含
む複数の有機物層が介装されることになる。
【0003】このような有機EL素子は、フルカラー表
示装置への適用が検討されている。フルカラー表示を行
うためには、赤色、緑色、青色の三原色の発光を微細に
配列しなければならないため、フルカラー化の方法とし
ては、赤色、緑色および青色の三色の発光源を並設し
て三色の画素を構成する三色配列法、白色光源の光取
り出し側に赤色、緑色および青色の三種類のカラーフィ
ルタを配置して、白色光を三色の画素に分けるカラーフ
ィルタ法、青色光源の光取り出し側に色変換膜を設
け、青色光を赤色光や緑色光に変換して多色化する色変
換膜法等が採用されている。
【0004】の方法では、発光色の異なる三種類の有
機発光材料を用いて三原色の発光源をそれぞれ作製しな
ければならない。しかしながら、有機物は水分に弱く、
湿式のパターニングにより発光層を含む有機物膜を微細
なパターンに加工することは困難であるため、高精細の
ディスプレイが簡単に得られなかった。の方法は、光
源が白色のみであるため、有機物膜に対する微細なパタ
ーン加工が不要になるから容易に作製できるものの、カ
ラーフィルタを用いて白色光から各色の光を取り出すの
で、有機EL素子の発光を部分的にしか利用できない。
このため、光の取り出し効率が低く、得られる各色の輝
度が白色光源の輝度よりも著しく低くなるという問題が
あった。
【0005】の方法は、の方法と同様に、光源が青
色の一種類のみでよいため、パターニングを容易化でき
る上に、色変換膜を用いるため、の方法よりも高効率
に多色化できる。すなわち、色変換膜は蛍光色素を含有
する膜であり、当該色変換膜においては、光源の青色光
によって励起された色素の蛍光により赤色や緑色の発光
を得るため、白色光から各色の光を分け取るのカラー
フィルタ法と比較して輝度の損失が少ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、の方
法では、のカラーフィルタ法よりは輝度の低下を抑制
できるものの、色変換による輝度の損失は免れないた
め、変換効率の高い色変換膜が切望されていた。特に、
青色光を赤色光に変換する色変換膜の変換効率は、青色
光を緑色光に変換するものと比べて低い。このため、多
色化した場合に赤色光の輝度が緑色光や青色光よりも低
くなることがあり、この赤色光の輝度を基準に他の色光
の輝度を調整すると、発光装置全体の輝度が低下すると
いう問題があった。
【0007】本発明の目的は、色変換効率が高くかつ高
輝度な赤色光が得られる色変換膜および高輝度な発光が
得られる発光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の色変換膜は、ア
リーレンビニレン骨格を繰り返し単位として有するポリ
マーを含有することを特徴とする。ここで、色変換膜と
は、光源の光により励起されて発光し、これにより、光
源の光を他の色の光に変換する膜のことをいう。本発明
では、アリーレンビニレン骨格を繰り返し単位として有
する蛍光性の高いポリマーを色変換膜の材料として用い
るので、高い変換効率を確保でき、赤色光への変換を行
う場合にも輝度の高い赤色光が得られる。
【0009】この場合、前述したポリマーは、一般式
(I)
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R1 〜R3 は、それぞれ独立し
て、水素、炭素数1〜60のアルキル基、炭素数1〜6
0のアルコシル基、炭素数1〜60のエステル基、核炭
素数6〜30の置換または無置換のアリール基、核炭素
数6〜30の置換または無置換のアリールオキシ基、シ
アノ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン基からなる群よ
り選ばれたいずれかを示す。nは1〜10000の整数
である。)で表されるものであることが好ましい。
【0012】アリーレンビニレン骨格の繰り返し単位数
は特に制限されないが、本発明では、ポリマーは、少な
くとも、一般式(I)における繰り返し単位数nが1〜
5の範囲とされた成分を含むことが望ましい。このよう
にすると、光源が青色光源の場合に、青色光を十分に吸
収させることができるので、変換効率を一層高めること
ができる。
【0013】また、色変換膜を構成するポリマーは、所
定方向に配向させてもよく、これによると、偏光が得ら
れるようになる。
【0014】さらに、色変換膜には酸素吸収剤を含有さ
せることが望ましい。ここで、酸素吸収剤とは、酸素を
吸収または酸素と反応することにより、酸素を除去する
機能を有するものである。すなわち、アリーレンビニレ
ン骨格を繰り返し単位として含有するものは、酸素の存
在下で光照射を受けた場合に酸化されやすいことから、
蛍光収率が低下するおそれがある。これに対し、本発明
では、酸素吸収剤を含有させるので、酸化を防止でき、
蛍光収率の低下を防止できる。
【0015】また、色変換膜の表面には酸素遮断膜を設
けてもよい。このようにすると、酸素遮断膜により色変
換膜を大気と遮断できるので、色変換膜の酸化を防止で
きる。
【0016】一方、本発明は、互いに対向する電極とこ
れらの電極間に挟持された有機発光層とを含む有機EL
素子を備えた発光装置であって、前記有機EL素子の光
取り出し側には色変換膜が配置され、この色変換膜は、
アリーレンビニレン骨格を繰り返し単位として有するポ
リマーを含有することを特徴とする。本発明では、アリ
ーレンビニレン骨格を繰り返し単位として有する蛍光性
の高いポリマーを用いて色変換膜を構成し、この色変換
膜で有機EL素子の発光を色変換するので、高効率に変
換できる。従って、色変換による輝度の損失を低減で
き、高輝度な赤色光が得られるので、赤色光の輝度を基
準に装置全体の輝度を調整しても、発光装置としての輝
度を十分に確保できる。
【0017】この場合、ポリマーは、一般式(I)
【化4】 (式中、R1 〜R3 は、それぞれ独立して、水素、炭素
数1〜60のアルキル基、炭素数1〜60のアルコシル
基、炭素数1〜60のエステル基、核炭素数6〜30の
置換または無置換のアリール基、核炭素数6〜30の置
換または無置換のアリールオキシ基、シアノ基、ニトロ
基、アミノ基、ハロゲン基からなる群より選ばれたいず
れかを示す。nは1〜10000の整数である。)で表
されるものとすることが望ましい。
【0018】このようなポリマーは、前述した通り、少
なくとも前記一般式(I)の繰り返し単位数nが1〜5
の範囲とされた成分を含むことが好ましい。また、ポリ
マーは、所定方向に配向させてもよい。そして、色変換
膜は、酸素吸収剤を含有することが好ましく、表面に酸
素遮断膜を備えていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】〔1〕色変換膜 本発明の色変換膜は、アリーレンビニレン骨格を繰り返
し単位として有するポリマーを含むものであればよく、
具体的な色変換膜としては、前記ポリマー単独で構成し
たもの、ポリマーを樹脂に分散させたもの、ポリマーに
色素を添加したもの、ポリマーおよび色素を樹脂に分散
したもの等が挙げられる。
【0020】以下、色変換膜を構成する各材料、色変換
膜の作製方法、および色変換膜を用いた素子について具
体的に説明する。 (A)色変換膜の材料 ポリマー アリーレンビニレン骨格を繰り返し単位として有するポ
リマーとしては、一般式(I)で示したポリマーが特に
好ましい。一般式(I)において、R1 〜R3 を構成す
る炭素数1〜60のアルキル基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチ
ル基、n−ヘキシル基、アダマンチル基、コレステリル
基等が挙げられる。また、炭素数1〜60のアルコキシ
基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオ
キシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブトキシ基、s−
ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、
n−ヘキシルオキシ基、アダマンチルオキシ基、コレス
テリルオキシ基等が挙げられる。
【0021】炭素数1〜60のエステル基としては、メ
チルエステル基、エチルエステル基、n−プロピルエス
テル基、i−プロピルエステル基、n−ブチルエステル
基、s−ブチルエステル基、t−ブチルエステル基、n
−ペンチルエステル基、n−ヘキシルエステル基、アダ
マンチルエステル基、コレステリルエステル基等が挙げ
られる。核炭素数6〜30のアリール基としては、例え
ば、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラ
ニル基、ターフェニル基、ピレニル基等が挙げられる。
なお、これらのアリール基は、前述した炭素数1〜60
のアルキル基やアルコキシ基等によって置換されていて
もよい。ハロゲン基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等が挙げられる。
【0022】このような一般式(I)のポリマーの繰り
返し単位数nは、1〜10000の範囲であれば特に制
限されないが、青色光を十分に吸収させるためには、式
中の繰り返し単位数nが1〜5のポリマーを色変換膜に
含有させることが好ましい。
【0023】一般式(I)で表されるポリマーの具体例
を下記に示す。
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】色素 前述したポリマーとともに色変換膜を構成する色素は、
特に限定されないが、例えば、クマリン系色素、ペリレ
ン系色素、フタロシアニン系色素、スチルベン系色素、
シアニン系色素、ポリフェニレン系色素、ローダミン系
色素等を採用できる。このような色素の色変換膜におけ
る濃度には特に制限はないが、色素の濃度は、0.01
〜10wt%程度が望ましく、より好ましくは、0.1
〜2wt%である。
【0031】樹脂 前述したポリマーや色素を分散させるための樹脂は、特
に限定されないが、透明、つまり、可視光領域の光の透
過率が50%以上で、熱膨張率が低いものが好ましい。
樹脂を選択するにあたっては、色変換膜の作製方法に応
じて適宜選択することが好ましい。例えば、色変換膜を
パターン加工して平面的に分離配置する場合には、フォ
トリソグラフィー法を適用できる感光性樹脂が好まし
い。この感光性樹脂としては、アクリル酸系、メタクリ
ル酸系、ポリケイ皮酸ビニル系、環ゴム系等の反応性ビ
ニル基を有する光硬化型レジスト材料が挙げられる。
【0032】また、色変換膜を印刷法により形成する場
合には、透明な樹脂を用いた印刷インキ(メジウム)を
好ましく採用できる。透明樹脂としては、例えば、ポリ
塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アル
キド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂のオリゴマ
ーまたはポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリア
クリレート、ポリカーボネート、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等を用いることができ
る。さらに、芳香族スルホンアミド樹脂、ユリア樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂等を用いてもよい。このような樹
脂は、単独で用いてもよく、或いは、複数種類を混合し
て用いてもよい。
【0033】酸素吸収剤,酸素遮断膜 色変換膜には、酸素吸収剤を含有させてもよく、この酸
素吸収剤としては、具体的には、鉄、アルミニウム、リ
チウム、ナトリウム、亜鉛、バリウム等の金属、酸化第
一銅や塩化第一鉄等の無機化合物、ヒドロキノン、アニ
リン等の有機化合物を採用できる。このうち、鉄や銅の
微粉末が酸素吸収剤としては好ましく、当該微粉末の粒
径は、好ましくは、0.1〜100μmである。また、
色変換膜の大気と接触する表面は酸素遮断膜により覆っ
てもよく、この酸素遮断膜としては、ナイロン、アルミ
箔、酸化珪素膜、チッ化珪素膜等を挙げることができ
る。
【0034】(B)色変換膜の作製 本発明の色変換膜は、前述した構成材料を用いて透明基
板上に成膜することにより作製できる。このとき、膜の
材料として樹脂を用いた場合には、前述したポリマーや
色素を樹脂中に分散させ、樹脂を用いないでポリマーお
よび色素を用いた場合には、色素をポリマーに分散させ
るようにする。成膜法には、特に制限はなく、例えば、
キャスト法、スピンコート法、塗布法、蒸着法、電解
法、印刷法等を採用でき、簡易に成膜するためにはスピ
ンコート法が好ましい。また、膜の酸化を防止するため
に、色変換膜の作製は、窒素やアルゴン等の不活性ガス
雰囲気下で行うことが望ましい。色変換膜の膜厚は、入
射光を所望の波長に変換するのに必要な膜厚となるよう
に適宜設定すればよく、1〜100μmの範囲とするこ
とが好ましく、特に好ましくは、1〜20μmの範囲で
ある。
【0035】色変換膜の作製に用いる透明基板として
は、400〜700nmの可視光領域の光の透過率が5
0%以上の平滑な基板が好ましく、具体的には、ガラス
板或いはプラスチック板を採用できる。ガラス板として
は、特に、ソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウ
ム含有ガラス、鉛ガラス、アルミ珪酸ガラス、ホウ珪酸
ガラス、バリウムホウ珪酸ガラス、石英等からなるもの
が挙げられる。プラスチック板の材質としては、ポリカ
ーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエーテルサルファイド、ポリスルフォン等が挙げら
れる。
【0036】また、色変換膜は、配向させて偏光を生じ
させるものとしてもよい。色変換膜の配向方法として
は、例えば、膜の面内方向に剪断力を加える方法、延伸
する方法、磁場や電場を印加する方法等を採用できる。
【0037】(C)色変換膜を用いた素子の構成 色変換膜は、光源から入射した光の色を変換するため
に、光源の光取り出し側に配置する。この光源は、有機
EL素子に限定されず、例えば、発光ダイオード(LE
D)、冷陰極管、無機エレクトロルミネッセンス素子、
蛍光灯、白熱灯等であってもよい。この際、所望の波長
の光を得るために、色変換膜の出射側にカラーフィルタ
を配置して色純度を高めるようにしてもよい。カラーフ
ィルタとしては、色素のみからなるもの、または、色素
をバインダ樹脂に溶解もしくは分散させた固体状態のも
のが採用でき、色素は、単一種類のみを用いてもよく、
複数種類を混合した混合物としてもよい。カラーフィル
タに用いる色素としては、例えば、ペリレン系顔料、レ
ーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラ
キノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系
顔料、イソインドリノン系顔料、フタロシアニン系顔
料、トリフェニルメタン系塩基性染料、インダンスロン
系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジ
オキサジン系顔料等を挙げることができる。
【0038】本発明の色変換膜を光源と組み合わせた具
体的な素子としては、次の構成のものを挙げることがで
きる。 (1) 光源/色変換膜 (2) 光源/透光基板/色変換膜 (3) 光源/色変換膜/透光基板 (4) 光源/透光基板/色変換膜/透光基板 (5) 光源/色変換膜/カラーフィルタ (6) 光源/透光基板/色変換膜/カラーフィルタ (7) 光源/色変換膜/透光基板/カラーフィルタ (8) 光源/透光基板/色変換膜/透光基板/カラーフィ
ルタ (9) 光源/透光基板/色変換膜/カラーフィルタ/透光
基板 (10)光源/色変換膜/カラーフィルタ/透光基板 (11)光源/色変換膜/酸素遮断膜 (12)光源/透光基板/色変換膜/酸素遮断膜 (13)光源/酸素遮断膜/色変換膜/透光基板
【0039】このような素子の各構成要素は、順次積層
してもよく、互いに貼り合わせてもよい。また、作製に
あたっては、いずれの要素から作製し始めてもよく、具
体的には、光源から順に作製してもよく、光源と反対側
の部分を構成する要素から順に作製してもよい。
【0040】〔2〕発光装置 本発明の発光装置は、前述した色変換膜を、光源として
の有機EL素子と組み合わせたものであり、有機EL素
子としては、通常の有機EL素子を適宜用いることがで
きる。次に、有機EL素子について具体的に説明する。
【0041】(A)有機EL素子の構成 本発明の有機EL素子としては、例えば、次の構成のも
のを挙げることができる。 (1) 陽極/発光層/陰極 (2) 陽極/正孔注入層/発光層/陰極 (3) 陽極/発光層/電子注入層/陰極 (4) 陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極 (5) 陽極/有機半導体層/発光層/陰極 (6) 陽極/有機半導体層/電子障壁層/発光層/陰極 (7) 陽極/有機半導体層/発光層/付着改善層/陰極 (8) 陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入
層/陰極 このうち、通常、(8) の構成が好ましく用いられる。こ
のような有機EL素子は、一般に、支持体となる透光基
板上に形成される。
【0042】(B)透光基板 透光基板としては、400〜700nmの可視領域の光
の透過率が50%以上で平滑なものが好ましい。具体的
には、ガラス板、プラスチック板等が挙げられる。ガラ
ス板としては、特に、ソーダ石灰ガラス、バリウム・ス
トロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミ珪酸ガラ
ス、ホウ珪酸ガラス、バリウムホウ珪酸ガラス、石英等
からなるものが挙げられる。プラスチック板の材質とし
ては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリスルフォ
ン等が挙げられる。
【0043】(C)陽極 陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、
合金、電気伝導性化合物またはこれらの混合物を電極物
質とするものが好ましく用いられる。このような電極物
質の具体例としては、Au等の金属、CuI、ITO、
SnO2 、ZnO等の導電性材料が挙げられる。陽極
は、これらの電極物質を用いて蒸着法やスパッタリング
法等の方法で薄膜を形成することにより作製できる。ま
た、陽極のシート抵抗は、数百Ω/□以下が好ましい。
陽極の膜厚は材料にもよるが、通常10nm〜1μm、
好ましくは10〜200nmの範囲で選択される。な
お、発光層の発光を陽極から取り出す場合、発光に対す
る陽極の透過率を10%より大きくすることが好まし
い。
【0044】(D)発光層 有機EL素子の発光層は、以下の(i) 〜(iii)の機能を
併せ持つものである。 (i) 注入機能:電界印加時に、陽極または正孔注入層よ
り正孔を注入することができるとともに、陰極または電
子注入層より電子を注入することができる機能 (ii) 輸送機能:注入した電荷(電子と正孔)を電界の
力で移動させる機能 (iii) 発光機能:電子と正孔との再結合の場を提供し、
これを発光に繋げる機能 なお、(i) の機能において、正孔の注入されやすさと、
電子の注入されやすさとには違いがあってもよい。(ii)
の機能においては、電荷の移動度で表される正孔および
電子の各輸送能には差があってもよいが、正孔および電
子のうちのいずれか一方の電荷を移動することが好まし
い。このような発光層を構成する発光材料は主に有機化
合物であり、発光の色調に応じて適宜選択すればよい。
【0045】発光材料 具体的な発光材料としては、次のような化合物を挙げる
ことができる。 (-1)紫色の発光材料 紫外線域から紫色の発光を得る場合には、発光材料とし
て、次の一般式(II)で表される化合物を挙げられる。
【0046】
【化11】
【0047】式中、Xは下記の化合物を表す。
【0048】
【化12】
【0049】(nは2〜5の整数である) また、一般式(II)におけるYは下記の化合物のいずれ
かを表す。
【0050】
【化13】
【0051】このような一般式(II)で表される化合物
は、フェニル基、フェニレン基、ナフチル基が、炭素数
1〜4のアルキル基、アルコキシ基、水酸基、スルホニ
ル基、カルボニル基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジ
フェニルアミノ基等で単独または複数置換されたもので
あってもよい。また、これらは互いに結合して、飽和5
員環もしくは6員環を形成していてもよい。さらに、フ
ェニル基、フェニレン基、ナフチル基にパラ位で結合し
たものは、結合性がよいため、平滑な蒸着膜を形成する
ためには好ましい。具体的には、以下の化合物を挙げる
ことができ、特にp−クォーターフェニル誘導体、p−
クインクフェニル誘導体が好ましい。
【0052】
【化14】
【0053】
【化15】
【0054】(-2)青色〜緑色の発光材料 青色から緑色の波長範囲の発光を得るためには、発光材
料として、例えば、ベンゾチアゾール系、ベンゾイミダ
ゾール系、ベンゾオキサゾール系等の蛍光増白剤、金属
キレート化オキシノイド化合物、スチリルベンゼン系化
合物等を採用できる。具体的には、特開昭59−194
393号公報に開示されているもの、ケミストリー・オ
ブ・シンセティック・ダイズ1971,628〜637
頁および640頁に列挙されているもの等を挙げること
ができる。
【0055】金属キレート化オキシノイド化合物として
は、例えば、特開昭63−295695号公報に開示さ
れているものを用いることができる。その代表例として
は、トリス(8−キノリノール)アルミニウム(以下、
Alqと略記する)等の8−ヒドロキシキノリン系金属
錯体、ジリチウムエピントリジオン等を挙げることがで
きる。スチリルベンゼン系化合物としては、例えば、欧
州特許第0319881号明細書、欧州特許第0373
582号明細書に開示されているものがある。また、特
開平2−252793号公報に開示されているジスチリ
ルピラジン誘導体、欧州特許第0387715号明細書
に開示されているポリフェニル系化合物も発光層の材料
として用いることができる。
【0056】これらの材料とは別に、発光材料として、
12−フタロペリノン〔J.Appl.Phys.,第27巻,L713(198
8年)〕、1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、
1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン
〔以上、Appl.Phys.Lett.,第56巻,L799(1990年)〕、ナ
フタルイミド誘導体(特開平2−305886号公
報)、ペリレン誘導体(特開平2−189890号公
報)、オキサジアゾール誘導体(特開平2−21679
1号公報、または、第38回応用物理学関係連合講演会で
浜田らによって開示されたもの)、アルダジン誘導体
(特開平2−220393号公報)、ピラジリン誘導体
(特開平2−220394号公報)、シクロペンタジエ
ン誘導体(特開平2−289675号公報)、ピロロピ
ロール誘導体(特開平2−296891号公報)、スチ
リルアミン誘導体〔Appl.Phys.Lett.,第56巻,L799(1990
年)〕、クマリン系化合物(特開平2−191694号
公報)、国際特許公報WO90/13148や、Appl.Phys.Let
t.,vol58,18,P1982(1991)に記載された高分子化合物等
も用いることができる。
【0057】本発明では、特に、発光層の材料として、
芳香族ジメチリディン系化合物(欧州特許第0388768号
明細書や特開平3−231970号公報に開示のもの)
を用いることが好ましい。この芳香族ジメチリディン系
化合物の具体例としては、4,4’−ビス(2,2−ジ
−t−ブチルフェニルビニル)ビフェニル(DTBPB
Bi)、4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)
ビフェニル(以下、DPVBiと略記する)、およびこ
れらの誘導体等を挙げることができる。
【0058】また、発光材料として、一般式(Rs−
Q)2−Al−O−Lで表される化合物(特開平5−2
58862号公報等参照)を採用してもよい。なお、式
中、Lはフェニル部分を含んでなる炭素原子6〜24個
の炭化水素であり、O−Lは、フェノラート配位子であ
り、Qは、置換8−キノリノラート配位子を表し、Rs
はアルミニウム原子に置換8−キノリノラート配位子が
2個を上回り結合するのを立体的に妨害するように選ば
れた8−キノリノラート環置換基を表す。この一般式で
表される具体的な化合物としては、ビス(2−メチル−
8−キノリノラート)(パラ−フェニルフェノラート)
アルミニウム(III)(PC−7)、ビス(2−メチ
ル−8−キノリノラート)(1−ナフトラート)アルミ
ニウム(III)(PC−17)等が挙げられる。
【0059】このような発光材料は単独で用いてもよい
が、ドーピングにより高効率な青色および緑色の混合発
光を得るようにしてもよい(特開平6−9953号公報
等参照)。この場合、ホストとして前述した発光材料を
用い、ドーパントとして、青色から緑色の範囲の蛍光が
強い蛍光色素を用いればよい。ドーパントとなる蛍光色
素としては、例えば、クマリン系色素や、上述したホス
ト(発光材料)として用いられているものと同様な蛍光
色素を採用できる。具体的には、ホストとしては、ジス
チリルアリーレン骨格の発光材料が好ましく、特に好ま
しくは、DPVBiであり、ドーパントとしては、ジフ
ェニルアミノビニルアリーレンが好ましく、特に好まし
くは、例えば、N,N−ジフェニルアミノビニルベンゼ
ン(DPAVB)を挙げることができる。
【0060】(-3)白色の発光材料 白色の発光を得る発光層としては、特に制限はないが、
下記のものを挙げることができる。 (a) 有機EL積層構造体の各層のエネルギー準位を規定
し、トンネル注入を利用して発光させるもの(欧州特許
第0390551号公報、特開平3−230584号公
報) (b) 二層構造の発光層(特開平2−220390号公
報、特開平2−216790号公報) (c) 発光層を複数に分割して、各部分をそれぞれ発光波
長の異なる材料で構成したもの(特開平4−51491
号公報) (d) 青色発光体(蛍光ピーク380〜480nm)と緑
色発光体(蛍光ピーク480〜580nm)とを積層し
て、当該発光体に赤色蛍光体を含有させたもの(特開平
6−207170号公報) (e) 青色蛍光色素を含有する青色発光層と、赤色蛍光色
素を含有する緑色発光層とを積層したもの(特開平7−
142169号公報)
【0061】これらの中では、(d) の構成のものが好ま
しく用いられる。この(d) の構成で用いる赤色蛍光体と
しては、例えば、下記の化合物を採用できる。
【0062】
【化16】
【0063】発光層の作製方法 以上に述べた材料を用いて発光層を形成する方法として
は、例えば、蒸着法、スピンコート法、LB法等の公知
の方法を適用することができる。ここで、発光層は、特
に、分子堆積膜であることが好ましい。分子堆積膜と
は、気相状態の材料化合物から沈着されて形成された薄
膜や、溶液状態または液相状態の材料化合物から固体化
されて形成された膜のことであり、通常、この分子堆積
膜は、凝集構造や高次構造の相違、これに起因する機能
的な相違等により、LB法により形成された薄膜(分子
累積膜)とは区別することができる。このような発光層
を簡易に形成する方法としては、材料化合物および樹脂
等の結着剤を溶剤に溶かして溶液とした後、この溶液を
スピンコート法等により薄膜化する方法(特開昭57−
51781号公報)を挙げることができる。
【0064】発光層の膜厚は、実施にあたって適宜設定
すればよいが、通常、5nm〜5μmの範囲が好まし
い。また、発光層は、前述した材料の一種からなる一層
で構成してもよく、或いは、複数種類の材料からなる一
層で構成してもよく、これらの層を積層した積層構造を
とってもよい。なお、前述した発光材料とは異なる別の
化合物からなる層を積層して発光層を構成してもよい。
【0065】(E)正孔注入層,有機半導体層 正孔注入層および有機半導体層は、有機EL素子に必ず
しも必要なものではないが、発光性能を向上させるため
には、素子中に設けることが好ましい。 正孔注入材料 正孔注入層は、発光層への正孔注入を助ける層であり、
正孔移動度が大きく、イオン化エネルギーが通常5.5
eV以下と小さくされている。このような正孔注入層を
構成する正孔注入材料としては、より低い電界強度で正
孔を発光層に輸送する材料が好ましく、例えば、正孔の
移動度が、104〜106V/cmの電界印加時に、少な
くとも10-6cm2/V・秒であれば好ましい。このよ
うな正孔注入材料としては、前述した好ましい性質を有
するものであれば特に制限はなく、従来、光導電材料に
おいて正孔の電荷輸送材料として慣用されているもの
や、EL素子の正孔注入層に使用される公知のものの中
から適宜選択して用いることができる。
【0066】具体的な正孔注入材料としては、トリアゾ
ール誘導体(米国特許3,112,197号明細書等参
照)、オキサジアゾール誘導体(米国特許3,189,
447号明細書等参照)、イミダゾール誘導体(特公昭
37−16096号公報等参照)、ポリアリールアルカ
ン誘導体(米国特許3,615,402号明細書、同第
3,820,989号明細書、同第3,542,544
号明細書、特公昭45−555号公報、同51−109
83号公報、特開昭51−93224号公報、同55−
17105号公報、同56−4148号公報、同55−
108667号公報、同55−156953号公報、同
56−36656号公報等参照)、ピラゾリン誘導体お
よびピラゾロン誘導体(米国特許第3,180,729
号明細書、同第4,278,746号明細書、特開昭5
5−88064号公報、同55−88065号公報、同
49−105537号公報、同55−51086号公
報、同56−80051号公報、同56−88141号
公報、同57−45545号公報、同54−11263
7号公報、同55−74546号公報等参照)、フェニ
レンジアミン誘導体(米国特許第3,615,404号
明細書、特公昭51−10105号公報、同46−37
12号公報、同47−25336号公報、特開昭54−
53435号公報、同54−110536号公報、同5
4−119925号公報等参照)、アリールアミン誘導
体(米国特許第3,567,450号明細書、同第3,
180,703号明細書、同第3,240,597号明
細書、同第3,658,520号明細書、同第4,23
2,103号明細書、同第4,175,961号明細
書、同第4,012,376号明細書、特公昭49−3
5702号公報、同39−27577号公報、特開昭5
5−144250号公報、同56−119132号公
報、同56−22437号公報、西独特許第1,11
0,518号明細書等参照)、アミノ置換カルコン誘導
体(米国特許第3,526,501号明細書等参照)、
オキサゾール誘導体(米国特許第3,257,203号
明細書等に開示のもの)、スチリルアントラセン誘導体
(特開昭56−46234号公報等参照)、フルオレノ
ン誘導体(特開昭54−110837号公報等参照)、
ヒドラゾン誘導体(米国特許第3,717,462号明
細書、特開昭54−59143号公報、同55−520
63号公報、同55−52064号公報、同55−46
760号公報、同55−85495号公報、同57−1
1350号公報、同57−148749号公報、特開平
2−311591号公報等参照)、スチルベン誘導体
(特開昭61−210363号公報、同61−2284
51号公報、同61−14642号公報、同61−72
255号公報、同62−47646号公報、同62−3
6674号公報、同62−10652号公報、同62−
30255号公報、同60−93445号公報、同60
−94462号公報、同60−174749号公報、同
60−175052号公報等参照)、シラザン誘導体
(米国特許第4,950,950号明細書)、ポリシラ
ン系(特開平2−204996号公報)、アニリン系共
重合体(特開平2−282263号公報)、特開平1−
211399号公報に開示されている導電性高分子オリ
ゴマー(特にチオフェンオリゴマー)等を挙げることが
できる。
【0067】正孔注入層の材料としては、上記のものを
使用することができるが、ポルフィリン化合物(特開昭
63−2956965号公報等に開示のもの)、芳香族
第三級アミン化合物およびスチリルアミン化合物(米国
特許第4,127,412号明細書、特開昭53−27
033号公報、同54−58445号公報、同54−1
49634号公報、同54−64299号公報、同55
−79450号公報、同55−144250号公報、同
56−119132号公報、同61−295558号公
報、同61−98353号公報、同63−295695
号公報等参照)、特に、芳香族第三級アミン化合物を用
いることが好ましい。
【0068】また、米国特許第5,061,569号に
記載されている2個の縮合芳香族環を分子内に有する、
例えば、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−
フェニルアミノ]ビフェニル(以下、NPDと略記す
る)、特開平4−308688号公報で記載されている
トリフェニルアミンユニットが3つスターバースト型に
連結された4,4’,4''−トリス[N−(3−メチル
フェニル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン
(以下MTDATAと略記する)等を挙げることができ
る。また、発光層の材料として示した前述の芳香族ジメ
チリディン系化合物、p型−Si、p型SiC等の無機
化合物も正孔注入層の材料として使用することができ
る。
【0069】正孔注入層の作製方法 正孔注入層は、上述した化合物を、例えば、真空蒸着
法、スピンコート法、キャスト法、LB法等の公知の方
法により薄膜化することにより形成することができる。
正孔注入層としての膜厚は、特に制限はないが、通常は
5nm〜5μmである。この正孔注入層は、上述した材
料の一種または二種以上からなる一層で構成されていて
もよいし、または、前記正孔注入層とは別種の化合物か
らなる正孔注入層を積層したものであってもよい。
【0070】有機半導体層 有機半導体層は、発光層への正孔注入または電子注入を
助ける層であり、10 -10S/cm以上の導電率を有す
るものが好適である。このような有機半導体層の材料と
しては、含チオフェンオリゴマーや含アリールアミンオ
リゴマー(特開平8−193191号公報)等の導電性
オリゴマー、含アリールアミンデンドリマー等の導電性
デンドリマー等を用いることができる。
【0071】(F)電子注入層、付着改善層 電子注入層は、発光層への電子の注入を助ける層であっ
て、電子移動度が大きく、また、付着改善層は、この電
子注入層の中で、特に陰極との付着が良い材料からなる
層である。電子注入層に用いられる電子注入材料として
は、8−ヒドロキシキノリンまたはその誘導体の金属錯
体が好ましい。8−ヒドロキシキノリンまたはその誘導
体の金属錯体の具体例としては、オキシン(一般に8−
キノリノールまたは8−ヒドロキシキノリン)のキレー
トを含む金属キレートオキシノイド化合物が挙げられ、
例えば、発光材料の説明で述べたAlqを電子注入材料
として使用することができる。一方、オキサジアゾール
誘導体としては、以下の一般式(II),(III)および
(IV)
【0072】
【化17】
【0073】(式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar5,A
6,Ar9は、それぞれ置換または無置換のアリール基
を示し、それぞれ互いに同一であっても異なっていても
よい。Ar4,Ar7,Ar8は、置換または無置換のア
リレーン基を示し、互いに同一であっても異なっていて
もよい)で表わされる電子伝達化合物が挙げられる。こ
こで、アリール基としては、フェニル基、ビフェニル
基、アントラニル基、ペリレニル基、ピレニル基等が挙
げられる。アリレーン基としてはフェニレン基、ナフチ
レン基、ビフェニレン基、アントラニレン基、ペリレニ
レン基、ピレニレン基等が挙げられる。また、置換基と
しては、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10
のアルコキシ基またはシアノ基等が挙げられる。この電
子伝達化合物は、薄膜形成性のものが好ましい。上記電
子伝達化合物の具体例としては、下記のものを挙げるこ
とができる。
【0074】
【化18】
【0075】(G)陰極 陰極としては、仕事関数の小さい(4eV以下)金属、
合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を電極物
質とするものが用いられる。このような電極物質の具体
例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、
マグネシウム、リチウム、マグネシウム・銀合金、アル
ミニウム/酸化アルミニウム、アルミニウム・リチウム
合金、インジウム、希土類金属等が挙げられる。陰極
は、これらの電極物質を用いて、蒸着やスパッタリング
等の方法により薄膜を形成することにより作製できる。
また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ま
しく、膜厚は通常10nm〜1μmであり、特に、50
〜200nmの範囲が好ましい。なお、発光層からの発
光を陰極から取り出す場合、陰極の発光に対する透過率
は10%以上とすることが好ましい。
【0076】(H)有機EL素子の作製 有機EL素子は、前述した材料および方法を用いて、陽
極、発光層、陰極を作製し、必要に応じてこれらの間に
正孔注入層や電子注入層を形成することにより作製でき
る。なお、各層を形成する順序は、陽極から順に作製し
てもよく、陰極から順に積層してもよい。
【0077】次に、有機EL素子の作製方法の具体的に
説明する。ここでは、透光基板上に、陽極/正孔注入層
/発光層/電子注入層/陰極が順に積層された有機EL
素子を例に作製方法を説明する。先ず、適当な基板上
に、陽極材料からなる薄膜を、10nm〜1μm、好ま
しくは10〜200nmの範囲の膜厚になるように、蒸
着やスパッタリング等の方法により形成して、陽極を作
製する。次に、この陽極上に正孔注入層を設ける。正孔
注入層の成膜は、真空蒸着法、スピンコート法、キャス
ト法、LB法等により行うことができるが、均質な膜が
得られやすく、かつピンホールが発生しにくい等の点か
ら、真空蒸着法を採用することが好ましい。真空蒸着法
により成膜する場合、蒸着条件は、使用する化合物(正
孔注入材料)や、目的とする正孔注入層の結晶構造や再
結合構造等により異なるが、一般に、蒸着源温度50〜
450℃、真空度10-7〜10-3torr、蒸着速度
0.01〜50nm/秒、基板温度−50〜300℃、
膜厚5nm〜5μmの範囲で適宜設定することが望まし
い。
【0078】次いで、この正孔注入層の上に発光層を形
成する。発光層の成膜も、正孔注入層と同様に、所望の
有機発光材料を用いて、真空蒸着法、スパッタリング、
スピンコート法、キャスト法等により行うことができる
が、均質な膜が得られやすく、かつピンホールが発生し
にくい等の点から、真空蒸着法を採用することが好まし
い。真空蒸着法により成膜する場合、蒸着条件は、使用
する化合物(有機発光材料)により異なるが、一般に、
正孔注入層と同じ条件範囲の中から選択することができ
る。また、有機発光層に蛍光性物質をドーピング場合に
は、有機ホスト物質と蛍光物質とを同時に蒸発させる共
蒸着法により発光増を成膜すればよい。
【0079】この後、発光層の上に電子注入層を設け
る。電子注入層も、正孔注入層や発光層と同様に、均質
な膜を得るためには真空蒸着法により形成することが好
ましい。蒸着条件は、正孔注入層や発光層と同様な条件
範囲内で設定できる。そして、最後に、電子注入層上に
陰極を積層して有機EL素子を得る。陰極は、金属から
構成されるものであるから、蒸着法、スパッタリング法
等を用いることができるが、下層となる有機物層を成膜
時の損傷から守るためには、真空蒸着法を採用すること
が好ましい。
【0080】このようにして得られた有機EL素子に、
直流電圧を印加する場合には、陽極を+、陰極を−の極
性として電圧5〜40V程度を印加すると、発光を観測
できる。また、逆の極性で電圧を印加しても電流は流れ
ずに発光は全く生じない。さらに、交流電圧を印加する
と、正極が+、負極が−の状態になったときにのみ、均
一な発光が得られる。なお、印加する交流の波形は任意
でよい。
【0081】
【実施例】次に、本発明の効果を、具体的な実施例に基
づいて説明する。 〔実施例1〕本実施例1は、前記実施形態に基づいて、
色変換膜および有機EL素子を組み合わせて発光装置を
作製する実験である。
【0082】(A)色変換膜の作製 一般式(I)で表されるポリマーとして、PPV−3を
用いて色変換膜を作製した。すなわち、サンプル瓶にP
PV−3を1g入れて1gのエチルセルソルブに溶解し
た。この溶液を市販のスライドガラス上に数滴載せて、
スピンコーターを用いて当該スライドガラスを500r
pmの回転速度で20秒間回転させて成膜した。これを
80℃のホットプレート上で15分間乾燥させて色変換
膜を得た。なお、色変換膜の作製作業は、全て窒素雰囲
気のグローブボックス中で行った。得られた色変換膜を
CCM1とし、当該CCM1の膜厚を表面粗さ計(DE
KTAK3030)を用いて測定した。
【0083】(B)有機EL素子の作製 陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/
陰極の素子構成を有する有機EL素子を作製した。すな
わち、ガラス(25mm×75mm×1.1mm)の表
面にインジウム・スズ酸化物を成膜して膜厚約750Å
の透明性アノード(陽極)を形成した。この陽極付きの
ガラス基板を真空蒸着装置(日本真空技術(株)製)に
入れて、約10-6torrに減圧し、その状態でアノー
ドの上にMTDATAを蒸着して厚さ600Åの正孔注
入層を形成した。なお、このときの蒸着速度は、2Å/
秒であった。次いで、この正孔注入層の上にNPDを2
Å/秒の蒸着速度で蒸着して厚さ200Åの正孔輸送層
を形成した。続いて、この正孔輸送層の上にDPVBi
およびDPAVBiを同時に蒸着して厚さ400Åの発
光層を形成した。この際のDPVBiの蒸着速度は50
Å/秒であり、DPAVBiの蒸着速度は1Å/秒であ
った。さらに、この発光層の上にAlqを2Å/秒の蒸
着速度で蒸着して厚さ200Åの電子注入層を形成し
た。この電子注入層の上に、マグネシウムと銀とを同時
に蒸着し、これにより、膜厚2000Åの陰極を形成し
た。この際のマグネシウムの蒸着速度は20Å/秒であ
り、銀の蒸着速度は1Å/秒であった。MTDATA、
NPD、DPVBiおよびDPAVBiおよびAlqの
構造は下記の通りである。
【0084】
【化19】
【0085】(C)発光装置の作製 前記(A)で得られた色変換膜CCM1と、(B)で得
られた光源である有機EL素子とを積層して本実施例1
の発光装置を作製した。すなわち、有機EL素子の光取
り出し側となるガラス基板上に、不活性液体フロリナー
ト70C(スリーエム社製)を数滴塗布し、これを介し
てCCM1をガラス基板上に貼り付けて発光装置を得
た。
【0086】〔実施例2〕本実施例2では、前記実施例
1において、色変換膜の材料として、PPV−3に代え
て、0.1gのPPV−3と1gのBZGA樹脂とを用
いた以外は、前記実施例1と同様にして色変換膜CCM
2を作製して発光装置を得た。BZGA樹脂の構造は、
下記に示す通りである。
【0087】
【化20】
【0088】〔比較例1〕本比較例1では、前記実施例
1において、色変換膜の材料として、PPV−3に代え
て、10mgのクマリン6、10mgのRh6G、10
mgのRhZnおよび1gのBZGA樹脂を用いた以外
は、前記実施例1と同様にして色変換膜CCM5を作製
して発光装置を得た。クマリン6、Rh6GおよびRh
Znの構造は下記に示す通りである。
【0089】
【化21】
【0090】〔実施例3〕本実施例3では、前記実施例
1において、色変換膜の材料として、PPV−3に代え
て、PPV−10を用いた以外は、前記実施例1と同様
にして色変換膜CCM3を作製して発光装置を得た。
【0091】〔実施例4〕本実施例4では、前記実施例
1において、色変換膜の材料として、PPV−3に代え
て、0.1gのPPV−10と1gのBZGA樹脂とを
用いた以外は、前記実施例1と同様にして色変換膜CC
M4を作製して発光装置を得た。
【0092】〔比較例2〕本比較例2では、前記実施例
1において、色変換膜の材料として、PPV−3に代え
て、10mgのクマリン6と1gのBZGA樹脂とを用
いた以外は、前記実施例1と同様にして色変換膜CCM
5を作製して発光装置を得た。
【0093】〔発光装置の評価〕前記実施例1〜4およ
び比較例1,2の各発光装置について、変換された光の
色を測定するとともに変換効率を評価した。すなわち、
有機EL素子を駆動して発光させ、色彩色差計(ミノル
タ社製CS100)を用いて、色変換膜を通過して出射
された光の輝度およびCIE色度座標における色度点を
測定し、この輝度と光源となる有機EL素子の発光輝度
とから変換効率を求めた。その結果を表1に示す。な
お、有機EL素子の発光輝度は、200cd/m2 であ
った。また、CIE色度座標における色度点は、(x,
y)=(0.16,0.24)であり、青色系統の発光
色であった。
【0094】
【表1】
【0095】表1より、実施例1,2および比較例1の
色変換膜は、有機EL素子の発光を緑色系統の光に変換
するものであり、実施例3,4および比較例2の色変換
膜は、赤色系統の光に変換するものであることがわか
る。実施例1〜4の発光装置は、アリーレンビニレン骨
格をもつポリマー(PPV−3,PPV−10)を用い
て色変換膜を作製したため、アリーレンビニレン骨格を
もつポリマーを含有しない比較例1,2と比較して、変
換効率が著しく高いことがわかる。特に、有機EL素子
の青色光を赤色光に変換する実施例3,4の色変換膜
は、同じ色変換を行う比較例2の色変換膜よりも変換効
率が高いことから、アリーレンビニレン骨格をもつポリ
マーを色変換膜に用いることで高輝度な赤色光が得られ
ることがわかる。
【0096】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
アリーレンビニレン骨格を繰り返し単位として有するポ
リマーを用いて色変換膜を構成することで、変換効率を
高めることができ、赤色光への変換を行う場合にも輝度
の高い赤色光が得られる。この色変換膜と有機EL素子
とを組み合わせて発光装置を構成することで、有機EL
素子の発光を効率よく色変換でき、高効率化を実現でき
る。また、赤色光への変換効率も向上できるため、高輝
度な発光装置が得られる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アリーレンビニレン骨格を繰り返し単位
    として有するポリマーを含有することを特徴とする色変
    換膜。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した色変換膜において、 前記ポリマーは、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 〜R3 は、それぞれ独立して、水素、炭素
    数1〜60のアルキル基、炭素数1〜60のアルコシル
    基、炭素数1〜60のエステル基、核炭素数6〜30の
    置換または無置換のアリール基、核炭素数6〜30の置
    換または無置換のアリールオキシ基、シアノ基、ニトロ
    基、アミノ基、ハロゲン基からなる群より選ばれたいず
    れかを示す。nは1〜10000の整数である。)で表
    されることを特徴とする色変換膜。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した色変換膜において、 前記ポリマーは、少なくとも前記一般式(I)のnが1
    〜5の範囲とされた成分を含むことを特徴とする色変換
    膜。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載した色変
    換膜において、 前記ポリマーは所定方向に配向していることを特徴とす
    る色変換膜。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載した色変換膜において、 酸素吸収剤を含有することを特徴とする色変換膜。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれかに
    記載した色変換膜において、 表面に酸素遮断膜が設けられていることを特徴とする色
    変換膜。
  7. 【請求項7】 互いに対向する電極とこれらの電極間に
    挟持された有機発光層とを含む有機エレクトロルミネッ
    センス素子を備えた発光装置であって、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子の光取り出し側
    には色変換膜が配置され、 この色変換膜は、アリーレンビニレン骨格を繰り返し単
    位として有するポリマーを含有することを特徴とする発
    光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した発光装置において、 前記ポリマーは、一般式(I) 【化2】 (式中、R1 〜R3 は、それぞれ独立して、水素、炭素
    数1〜60のアルキル基、炭素数1〜60のアルコシル
    基、炭素数1〜60のエステル基、核炭素数6〜30の
    置換または無置換のアリール基、核炭素数6〜30の置
    換または無置換のアリールオキシ基、シアノ基、ニトロ
    基、アミノ基、ハロゲン基からなる群より選ばれたいず
    れかを示す。nは1〜10000の整数である。)で表
    されることを特徴とする発光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載した発光装置において、 前記ポリマーは、少なくとも前記一般式(I)のnが1
    〜5の範囲とされた成分を含むことを特徴とする発光装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載した発
    光装置において、 前記ポリマーは所定方向に配向していることを特徴とす
    る発光装置。
  11. 【請求項11】 請求項7から請求項10までのいずれ
    かに記載した発光装置において、 前記色変換膜は、酸素吸収剤を含有することを特徴とす
    る発光装置。
  12. 【請求項12】 請求項7から請求項11までのいずれ
    かに記載した発光装置において、 前記色変換膜は、表面に酸素遮断膜を備えたことを特徴
    とする発光装置。
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