JP2000026715A - 耐熱老化性に優れる熱可塑性樹脂組成物及び自動車内装用成形品 - Google Patents

耐熱老化性に優れる熱可塑性樹脂組成物及び自動車内装用成形品

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JP2000026715A
JP2000026715A JP11067911A JP6791199A JP2000026715A JP 2000026715 A JP2000026715 A JP 2000026715A JP 11067911 A JP11067911 A JP 11067911A JP 6791199 A JP6791199 A JP 6791199A JP 2000026715 A JP2000026715 A JP 2000026715A
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resin composition
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thermoplastic resin
rubber
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JP11067911A
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Yasuyuki Hiromoto
恭之 広本
Soichiro Yamaguchi
聡一郎 山口
Kenro Sakai
賢郎 酒井
Toshiaki Sugawara
利昭 菅原
Hideaki Takahashi
秀昭 高橋
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Ube Cycon Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Ube Cycon Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃強度、耐熱性、成形加工性だけでなく、
耐熱老化性にも優れる熱可塑性樹脂組成物、及びそのよ
うな樹脂組成物を成形してなる自動車内装用成形品を提
供する。 【解決手段】 (a)粘度平均分子量が1万8千〜3万
のポリカーボネート30〜70重量部、(b)ゴム質重
合体の存在下に1種以上のビニル単量体をグラフト重合
してなるゴム含有グラフト共重合体15〜55重量部、
(c)芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、及
び必要に応じてこれらと共重合可能な他の単量体とを共
重合して得られる、重量平均分子量が6〜20万である
硬質重合体15〜55重量部及び(a)+(b)+
(c)100重量部に対して、(d)ヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤0.01〜2.0重量部を配合してな
る熱可塑性樹脂組成物及びそのような樹脂組成物を成形
してなる自動車内装用成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃強度、耐熱
性、成形加工性だけでなく、耐熱老化性にも優れた熱可
塑性樹脂、及び衝撃強度、耐熱性、成形加工性、耐熱老
化性に優れた自動車内装用成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン(ABS)樹脂に代表されるゴム含有重合体とポリカ
ーボネート樹脂とを混合してなる樹脂組成物は公知であ
り、例えば、ゴム含有重合体の耐衝撃性や耐熱性を向上
させる目的、又はポリカーボネート樹脂の成形加工性、
あるいは衝撃強度の厚み依存性を改良させる目的で、当
業者において通常的に用いられている技術である。とこ
ろが、これら混合熱可塑性樹脂組成物は、熱や光により
劣化して、成形時の滞留による物性の低下、変色等を起
こし易いこと、また熱や光に長期間曝されるいわゆる耐
熱老化性に劣ることが知られている。
【0003】そこで、前者の対策として、特開昭64−
1422号公報、特開平9−87465号公報等に、ゴ
ム含有重合体又は混合される硬質重合体の、乳化重合時
に特定の乳化剤を使用することで熱安定性を改善する方
法、又は特公平2−233735号公報に、特定の抗酸
化剤を添加することによって、滞留時の熱安定性を改善
する方法等が多数提案されているが、長期的な熱安定性
である耐熱老化性については、未だ完成されたものを見
いだされていない。
【0004】更に、自動車内装用成形品においては、製
造物責任法の観点から長期使用に耐えられる樹脂組成
物、又はそれらを使用した成形品が強く求められてい
る。その一つの例として、インストルメントパネルコア
部品が挙げられる。インストルメントパネルコア部に
は、耐熱ガラス入りABS樹脂等が使用されている。ま
た、成形加工方法としては、インストルメントパネル部
をインストルメントパネル部内装エアバック部と本体と
を別部品に分けて生産しているが、エアバック装着率が
急増したことから大量生産性、また好ましい美観を求め
るデザイン性を目的に一体成形が望まれている。
【0005】このような状況下、一体成形インストルメ
ントパネルコア部が、保安部品であるエアバック部を含
むことから、使用材料として、耐衝撃性、耐熱性、成形
加工性だけでなく、長期的な熱安定性である耐熱老化性
も必要とされ、これら諸特性を満足する樹脂組成物及び
その成形品が、自動車関係各社より切望されている。そ
れにもかかわらず、その高い要求特性のために、このよ
うな樹脂組成物は、見出されていないばかりか、検討す
ら充分にされていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
状況において、衝撃強度、耐熱性、成形加工性だけでな
く、耐熱老化性にも優れた熱可塑性樹脂組成物、及びそ
のような樹脂組成物を成形してなる自動車内装用成形品
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、(a)
粘度平均分子量(Mv)が18,000〜30,000
の芳香族ポリカーボネートを30〜70重量部、(b)
ゴム質重合体の存在下に1種以上のビニル単量体をグラ
フト重合してなるゴム含有グラフト共重合体を15〜5
5重量部、(c)芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル
単量体、及び必要に応じてこれらと共重合可能な他の単
量体とを共重合して得られる、重量平均分子量(Mw)
が60,000〜200,000である硬質重合体を1
5〜55重量部、更に(a)+(b)+(c)100重
量部に対して、(d)ヒンダードフェノール系酸化防止
剤を0.01〜2.0重量部配合してなる熱可塑性樹脂
組成物が提供される。
【0008】また、本発明に従って、上記ポリカーボネ
ート、ゴム含有グラフト共重合体、硬質重合体、及びヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤を特定量配合し、更に
硬質重合体中のシアン化ビニル単量体の含有量を特定範
囲とする、樹脂組成物を成形してなる自動車内装用成形
品が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。
【0010】本発明の樹脂組成物の耐熱老化性に関し、
詳細な作用機構は未だ明らかではないが、次のようなこ
とが考えられている。耐熱老化性を促進する最も強い因
子としては、温度の他に酸素の存在が挙げられる。酸素
が高温下で樹脂に吸収されることで樹脂の酸化劣化が促
進され機械的強度等が低下するが、その際、特に樹脂に
含有されているゴム成分の酸化劣化が強い影響を与えて
いると考えられる。
【0011】従って、樹脂の大部分を占めるマトリック
ス成分に、特定の分子量を有するシアン化ビニル単量体
の含有量が、他の特性の許容範囲内で、できるだけ硬質
重合体を使用すれば酸素の吸収を低下させ、ゴム成分の
酸化劣化が低減でき、結果的に耐熱老化性が向上でき
る。更に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を添加す
ることで樹脂の酸化劣化を抑制し、樹脂組成と酸化防止
剤が相乗効果的に作用し、その結果、樹脂に耐熱老化性
を付与するものと考えられる。
【0012】本発明で使用されるポリカーボネート
(a)は、1種以上のビスフェノール類とホスゲン又は
炭酸ジエステルとの反応によって製造することができ
る。ビスフェノール類の具体例としては、例えば、ハイ
ドロキノン、4,4−ジヒドロキシフェニル、ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロアルカン、ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−エーテル、ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ケトン、ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−スルホン、あるいはこれらのアルキル置換体、ア
リール置換体、ハロゲン置換体等が挙げられ、これらは
1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0013】その中で、好ましい例として、2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、いわゆるビ
スフェノールAを原料としたポリカーボネートが市場で
容易に入手できるという点から、ビスフェノールA系ポ
リカーボネートを挙げることができる。
【0014】使用されるポリカーボネートの分子量は、
ウェベローデ粘度計を用いて塩化メチレンを溶媒とした
溶液で測定し、下記schnellの粘度式を用いて求
めた: 〔η〕=1.23×10-4Mv0.83 (式中、ηは固有粘度を示し、Mvは粘度平均分子量を
示す)
【0015】本発明に使用されるポリカーボネートの粘
度平均分子量(Mv)の範囲は、18,000〜30,
000が好ましく、より好ましくは20,000〜2
4,000である。分子量が18,000未満では耐衝
撃性が低く、30,000を越えると成形性が悪化する
ので好ましくない。
【0016】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物中の
(a)成分:芳香族ポリカーボネートは、30〜70重
量部配合される。30重量部未満では、耐熱性、耐衝撃
性に劣り、70重量部を越えると成形加工性の悪化を招
くので好ましくない。
【0017】ゴム含有グラフト共重合体(b)は、ゴム
質重合体の存在下に、1種以上のビニル単量体をグラフ
ト重合してなる共重合体、あるいはゴム質重合体にグラ
フト重合させる上記単量体の単独、又は共重合体との混
合物である。
【0018】ゴム含有グラフト共重合体中のゴム質重合
体としては、ポリブタジエン、ブタジエンと共重合可能
なビニル単量体との共重合体、アクリル酸エステル重合
体、アクリル酸エステル重合体と共重合可能なビニル単
量体との共重合体、エチレン−プロピレン、ブテン−非
共役ジエン共重合体及びポリオルガノシロキサン等が挙
げられる。
【0019】また、アクリル酸エステル重合体として
は、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソ
ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、イソアミ
ルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−メチ
ルペンチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート等が挙げられ、またエ
チレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体に含有され
るジエンとしては、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−シクロオ
クタジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、11
−エチル−1、11−トリデカジエン、5−メチレン−
2−ノルボルネン等が挙げられ、これの中から1種又は
2種以上を用いることができる。上記ゴム質重合体は、
1種以上のゴムが単独又は2種以上の複合ゴムで用いら
れる。
【0020】ゴム含有グラフト共重合体(b)中のゴム
含量は、40〜70重量%であり、40重量%未満では
耐衝撃性に劣り、70重量%を越えるとグラフト率が低
下することから耐衝撃性に劣る。
【0021】ゴム含有グラフト共重合体(b)中のビニ
ル単量体としては、例えば、芳香族ビニル単量体、シア
ン化ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル、マレ
イミド化合物、不飽和カルボン酸化合物等が挙げられ、
芳香族ビニル単量体としては、例えば、スチレン、α−
メチルスチレン、パラメチルスチレン、ブロムスチレン
等が挙げられ、シアン化ビニル単量体としては、アクリ
ロニトリル、メタクリルニトリル等が挙げられ、(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル等のメタクリル酸等が挙げられ、マ
レイミド化合物としては、N−フェニルマレイミド、N
−シクロヘキシルマレイミド等が挙げられ、不飽和カル
ボン酸化合物としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸等が挙げられ、それぞれ1種又は2種
以上用いることができる。
【0022】本発明の硬質重合体(c)は、芳香族ビニ
ル単量体とシアン化ビニル単量体と、更に必要に応じ
て、これらと共重合可能な他の単量体を共重合してなる
硬質重合体からなる。芳香族ビニル単量体とシアン化ビ
ニル単量体、更に必要に応じて用いられる共重合可能な
他の単量体は、ゴム含有重合体(b)にグラフトさせる
単量体と同様な単量体が使用できる。
【0023】ここで、硬質重合体(c)中のシアン化ビ
ニル単量体の含有量は、25〜50重量%であり、好ま
しくは30〜50重量%、より好ましくは35〜50重
量%、更に好ましくは40〜50重量%である。シアン
化ビニル単量体の含有量が、25重量%未満では耐熱老
化性への効果が低く、50重量%を越えると成形時に熱
劣化や熱変色を起こし易くなる。
【0024】また、硬質重合体の重量平均分子量(M
w)の範囲は、60,000〜200,000が好まし
く,分子量が60,000未満では耐衝撃性に劣り、分
子量が200,000を越えると成形加工性が悪化す
る。
【0025】本発明で使用するヒンダードフェノール系
酸化防止剤(d)としては、例えば、2,6−ジ第三ブ
チル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オク
タデシルオキシフェノール、ジステアリル(3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、
4,4−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾー
ル)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジヒド
ロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2−メチレ
ンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、
2,2−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフ
ェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3
−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコー
ルエステル、4,4−ブチリデンビス(6−第三ブチル
−m−クレゾール)、2,2−エチリデンビス(4,6
−ジ第三ブチルフェノール)、2,2−エチリデンビス
(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクロイルオキシ
−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、
ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニ
ル〕テレフタレート、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、
1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキ
シ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−
2,4,6−トリスメチルベンゼン等が挙げられ、これ
らの中で2,2−メチレンビス(4−メチル−6−第三
ブチルフェノール)、2,2−メチレンビス(4−エチ
ル−6−第三ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス
(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリッ
クアシッド〕グリコールエステル、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニ
ル)ブタン等の分子量が200以上のものは、耐熱老化
性への相乗効果が高いことからより好ましく、更に分子
量が300以上のものは、熱安定性についても極めて良
好になることから、特に好ましい。特に汎用性の理由か
ら、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチ
ルフェノール)(分子量:340.51)が好ましい。
【0026】これらヒンダードフェノール系酸化防止剤
は、(a)+(b)+(c)100重量部に対して、
0.01〜2.0重量部配合される。0.01部未満で
は、耐熱老化性に関する相乗効果が低く、2.0部を越
えると機械的強度が低下すると共にヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤が樹脂表面にブリードする。
【0027】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性
樹脂組成物に対して一般的に採用される成形方法及び成
形装置を用いて成形することができ、例えば、射出成
形、押出成形、ブロー成形、圧空成形等を行うことによ
って任意の形状、寸法を有する種々の成形体を製造する
ことができる。
【0028】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃
性、耐熱性、成形加工性だけでなく、耐熱老化性にも優
れることから、この性能を生かして広い用途に用いるこ
とができ、自動車内装部品においても、上記特性が必要
とされることから好ましく適用できる。ここで、自動車
内装部品としては、インストルメントパネル、インスト
ルパネルコア、ピラーガーニシュ、ドアトリム、シート
部品、メータークラスター、コンソール、コンソールボ
ックス等のようにエアバッグが直接関与したもの、しな
いもののどちらも適用できるが、特にインストルメント
パネルコアは、前記のように、要求特性として、耐熱老
化性、衝突時の安全性、剛性等が求められ、中でも耐熱
老化性に関して強く求められていることから、特に好ま
しく適用される。
【0029】ここでいうインストルメントパネルコアと
は、エアバッグをはじめメーター等の計器類やラジオ、
オーディオ、エアコン又はデフロスターのダクト類やエ
アーの吹き出し設備、電気系統配線やグローブボックス
を内蔵するための保持体であり、表皮材等の付随物を含
めた場合には、インストルメントパネルと呼称される
が、エアバッグを必ずしも内蔵しておく必要はない。
【0030】また、エアバッグは、インストルメントパ
ネルに内蔵される場合が多いことから、インストルメン
トパネルコアに特に好適に採用できるが、ドアトリム、
ピラーガーニシュ、シート、天井等のエアバッグが内蔵
される部位なら、特に制限なく好適に用いることができ
る。
【0031】また、インストルメントパネル部にエアバ
ッグ内蔵の場合には、インストルメントパネル本体とエ
アバッグドアが一体成形されると、構成部品が少なくな
り、更に部品組み付け工数の低減が可能となり、また美
観的にも一体感を有することから、好ましく適用され
る。
【0032】また、インストルメントパネル本体とエア
バックドアが一体成形される場合、インストルメントパ
ネルの本来の性能だけでなく、従来のエアバックドアに
使用されていた樹脂性能をも兼備する必要があり、本発
明の樹脂組成物は、その性能を保有する。すなわち、エ
アバック格納収縮時には、耐熱性、耐衝撃性等や、表皮
材を使用しない場合に表面の耐傷つき性や、艶ムラ、ウ
エルドの目立ち等の表面外観、耐光性であり、エアバッ
ク膨張時には、展開性能であり、特に低温から高温まで
の広範囲温度環境下での安定した展開性能であり、更に
長期間にわたり熱履歴を受けた状態での展開性能であ
る。
【0033】従って、樹脂性能として、広範囲温度環境
下にて、展開時の引張り状態に相当する、引張り伸び率
が高く、尚かつ展開時の激しい衝撃性に耐えうる耐衝撃
性であり、更に長期間にわたり熱履歴を受けた状態で、
引張り伸び率等の伸びの保持が必要となる。ここで、長
期間にわたり熱履歴を受けた状態での伸びの保持性能が
良好でないと、インストルメントパネル等のように長期
間にわたり高温環境下に晒される場合、初期性能とし
て、良好な展開性能を有したとしても、経時劣化によ
り、展開性能が悪化してしまう。
【0034】本発明の樹脂組成物を用いてなるインスト
ルメントパネル部品、及びインストルメントパネルコア
部は、上記理由により、最も好ましく適用される。
【0035】また更に、インストルメントパネル本体と
エアバックドアが一体成形される場合、エアバックが展
開するインストルメントパネル表面及び/又は裏面にス
リット状の溝構造を有すると、エアバック展開性能が有
効に作用することできることから、好ましく溝構造が採
用される。
【0036】本発明の樹脂組成物を混合する方法とし
て、特に制限はないが、溶融混練りが好ましい。例え
ば、押出機、バンバリーミキサー等が挙げられる。本発
明の樹脂組成物には、必要に応じて顔料、染料、滑剤、
紫外線吸収剤、帯電防止剤、補強剤、及び充填剤等の各
種添加剤をその物性等を損なわない範囲内に配合するこ
とができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何らその範
囲を限定するものではない。尚、以下において、「部」
は重量部を意味するものとし、また硬質重合体の重量平
均分子量は、東ソー(株)製:GPC(ゲル・パーミェ
ーション・クロマトグラフィー)を用いた標準ポリスチ
レン換算法にて算出した。
【0038】ポリカーボネート樹脂(a)として、三菱
エンジニアリングプラスチック(株)製:S−1000
F(a−1)[粘度平均分子量(Mv):24,00
0]、比較試料として三菱エンジニアリングプラスチッ
ク(株)製:E−2000(a−2)[粘度平均分子量
(Mv):31,000]を使用した。
【0039】(合成例1):ゴム含有グラフト共重合体
(b−1)の製造 以下の配合にて、乳化重合法によりABS共重合体を合
成した。
【0040】 スチレン(ST) 30部 アクリロニトリル(AN) 10部 ポリブタジエン・ラテックス 60部 不均化ロジン酸カリウム 1部 水酸化カリウム 0.03部 ターシャリードデシルメルカプタン(t−DM) 0.1部 クメンハイドロパーオキサイド 0.3部 硫酸第一鉄 0.007部 ピロリン酸ナトリウム 0.1部 結晶ブドウ糖 0.3部 蒸留水 190部
【0041】オートクレーブに蒸留水、不均化ロジン酸
カリウム、水酸化カリウム及びポリブタジエン・ラテッ
クスを仕込み、60℃に加熱後、硫酸第一鉄、ピロリン
酸ナトリウム、結晶ブドウ糖を添加し、60℃に保持し
たままST、AN、t−DM及びクメンハイドロパーオ
キサイドを2時間かけて連続添加し、その後70℃に昇
温して1時間保って反応を完結した。かかる反応によっ
て得たABSラテックスに酸化防止剤を添加し、その後
硫酸により凝固し、十分水洗後、乾燥してABSグラフ
ト共重合体を得た。
【0042】(合成例2):ゴム含有グラフト共重合体
(b−2)の製造 ポリブチルアクリレートゴム60部の存在下、アクリロ
ニトリル10部、スチレン30部を反応させた以外は、
合成例1と同様にしてAASグラフト共重合体を得た。
【0043】(合成例3):ゴム含有グラフト共重合体
(b−3)の製造 ゲル含量が65%であるエチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合体ゴムラテックス[エチレン:プロピレン
=75:25(重量部)]60部(固形分)に、芳香族
ビニル化合物70重量%とシアン化ビニル化合物30重
量%からなるビニル単量体混合物40部を合計100部
となるようにした以外は、合成例1と同様にしてAES
グラフト共重合体を得た。
【0044】ゴム含有グラフト共重合体(b−4)とし
て、三菱レイヨン(株)製:メタブレン、S−2001
(ポリオルガノシロキザン−ブチルアクリレート複合ゴ
ムにメチルメタアクリレートがグラフト重合、ゴム含有
率65%)を使用した。
【0045】(合成例4):硬質重合体の合成(c−
1) 窒素置換した反応器に蒸留水120部、アルキルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ0.002部、ポリビニルアルコー
ル0.5部、アゾイソブチルニトリル0.3部と、アク
リロニトリル42部、スチレン58部からなるモノマー
混合物を加え、開始温度60℃として5時間加熱後、1
20℃に昇温し、4時間反応後、重合物を取り出した。
得られた重合物は、転化率:96%、重量平均分子量:
126,000であった。
【0046】(合成例5):硬質重合体の合成(c−
2) アクリロニトリル25部、スチレン75部からなるモノ
マー混合物を使用した以外は、合成例4と同様に重合を
行った。得られた重合物は、転化率:98%、重量平均
分子量:130,000であった。
【0047】(合成例6):硬質重合体の合成(c−
3) アクリロニトリル44部、スチレン56部からなるモノ
マー混合物、t−DM1.0部を使用した以外は、合成
例4と同様に重合を行った。得られた重合物は、転化
率:98%、重量平均分子量:54,000であった。
【0048】(合成例7):硬質重合体の合成(c−
4) アクリロニトリル40部、スチレン60部からなるモノ
マー混合物、t−DM0.01部を使用した以外は、合
成例4と同様に重合を行った。得られた重合物は、転化
率:97%、重量平均分子量:220,000であっ
た。
【0049】ヒンダードフェノール系酸化防止剤とし
て、吉冨製薬(株)製:A02246[2,2′−メチ
レンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)]
/(分子量340.51)(d−1)を使用した。ヒン
ダードフェノール系以外の酸化防止剤として、日本油脂
(株)製:DSTDP(ジステアリルチオジプロピオン
酸エステル)(d−2)、旭電化社製:PEP−8(ジ
ステアリルペンタエリスリトールジホスフェイト)(d
−3)を使用した。
【0050】上記方法にて得られた(a)、(b)、
(c)、(d)の各材料を表1に示す割合にて、0.5
重量部の滑剤(PRN−208)と共にヘンシェリング
された後、280℃で2軸押出機[東芝(株)製、商品
名:TEX−44]にて溶融混合し、ペレット化した。
【0051】4オンス射出成形機[日本製鋼(株)製]を
用いて260℃にて成形を行い、必要なテストピースを
作成した。
【0052】
【表1】
【0053】 (測定方法) メルトフローインデックス ASTM−D1238 (280℃/5kg) (g/10min) アイゾット衝撃強度 ASTM−D256 (常温) (kg・cm/cm) 引張り強度 ASTM−D638 (常温) (kg/cm2) 曲げ弾性率 ASTM−D790 (常温) (kg/cm2) 耐熱老化性評価 ASTM−D638に示される1/8
インチの引張り試験テストピースを用い、110℃のオ
ーブンに静止放置した。一定時間毎にテストピースを取
り出し、−35℃の雰囲気下、10mm/分の速度で引
張り、伸び率を測定し、伸び率の保持率を求めた。24
00時間後に初期の伸び率に対して50%以上を保持で
きる材料が良好な耐熱老化性を示すと判断される。測定
評価結果を表2に示す。
【0054】(実施例1〜5)ゴム含有グラフト共重合
体のゴムの種類に関わらず、良好な機械的特性と耐熱老
化性が得られることが分かった。
【0055】(比較例1〜3)ポリカーボネートの配合
比率が30〜70重量部の範囲外の25重量部である比
較例1では、十分な衝撃強度が得られない。また、ゴム
含有グラフト共重合体が15〜55重量部の範囲外の1
0重量部、ポリカーボネートが範囲外の75重量部であ
る比較例2では、実用的な樹脂流動性が得られない。更
に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が添加されてい
ない比較例3では、耐熱老化性評価において、2400
時間後の引張り伸び率の保持率の低下が著しい。
【0056】(比較例4)ポリカーボネート(a−2)
の粘度平均分子量が18,000〜30,0000の範
囲外の31,000であると、耐熱老化性は良好なるも
のの、流動性が悪化し、実用的ではない。
【0057】(比較例5、6)硬質重合体の分子量が6
0,000〜200,000の範囲外の54,000と
220,000であると、耐熱老化性は良好なるもの
の、アイゾット衝撃強度又はメルトフローインデックス
が劣り、実用に耐えない。
【0058】(比較例7、8)ヒンダードフェノール系
以外の酸化防止剤を使用した場合、耐熱老化性に効果が
無く、特に実施例2と比較すると、歴然とした差を認め
ざるを得ない。
【0059】以上のことから、特定の樹脂組成混合物に
ヒンダードフェノール系酸化防止剤を特定量添加して初
めて、耐熱老化性に対して有効となることがわかった。
【0060】
【表2】
【0061】また、上記実施例、比較例からなる樹脂組
成物にてエアバッグ一体型インストルメントパネルコア
を成形し、下記の実用性の評価を行い、その評価結果を
表3に示す。
【0062】<エアバッグ展開試験> <初期性能>前記成形品にエアバッグ等を装着し、80
℃の恒温槽内に2時間放置して、展開試験を行い、エア
バッグドア部の破壊形態、エアバッグドア以外の部分の
形状変化等を観察した。同様に環境温度を0℃、−10
℃に変化させて試験した: ○:エアバッグドア部が、伸張した後、綺麗に割れ、エ
アバッグドア以外の部分の形状変化がない △:エアバッグドア部が、伸張した後割れ、エアバッグ
ドア以外の部分の形状変化が僅かにある ×:エアバッグドア部が、伸張せず、エアバッグドア以
外の部分と共に脆性破壊を起こす
【0063】<長期性能>前記成形品を110℃のオー
ブンに静置し、2400時間後に成形品を取り出し、−
10℃の雰囲気下にて前記初期性能と同様に展開試験を
行い、同様に評価した。
【0064】<衝撃性>JIS K−6745に準拠
し、1000gの鋼球を1mの高さからインストルメン
トパネルコア成形品に落下させ、落下後の成形品を観察
した: ○:割れ、くびれ、へこみ等がなく、外観上全く変化が
ない △:割れ、くびれ、へこみ等がある ×:割れ、くびれ、へこみ等が大きく発生した
【0065】<耐熱性>90℃のイナートオーブンに1
2時間設置し、その後、外観観察を行った: ○:外観に変化はない △:やや変形していた ×:著しい変形が生じた
【0066】<製品表面外観>下記の評価判定基準に基
づき、目視にて判定した: ○:艶ムラ、ウエルド部の目立ちがない △:艶ムラ、ウエルド部の目立ちのどちらかが僅かにあ
る ×:艶ムラ、ウエルド部の目立ちのどちらもある
【0067】<耐光性>サンシャインウエザオメーター
(スガ(株)製:サンシャイン・スーパーロングライフ
・ウエザオメーターWEL−6XS−HCH−B)を用
いて、83℃雨なしで耐光試験を行い、2000時間後
の変色程度を観察した: ○:外観に変化はない △:やや変色していた ×:著しい変色が生じた
【0068】(実施例1〜5)ゴム含有グラフト共重合
体のゴムの種類に関わらず、衝撃性、耐熱性、製品外観
等のインストルメントパネルコア部材として良好な性能
を有するだけでなく、エアバッグドアバッグドア部の展
開性能において、初期性能、長期性能ともに良好な性能
を示した。
【0069】(比較例1〜3)ポリカーボネートの配合
比率が30〜70重量部の範囲外の25重量部である比
較例1では、製品外観は良好なるものの、衝撃性、耐熱
性といったインストルメントパネルコア部材としての性
能だけでなく、エアバッグドア展開性能において、初
期、長期性能ともに不良であった。また、ゴム含有グラ
フト共重合体が15〜55重量部の範囲外の10重量
部、ポリカーボネートが範囲外の75重量部である比較
例2では、実用的な流動性が得られなかったことから、
成形が困難であった。更に、ヒンダードフェノール系酸
化防止剤が添加されていない比較例3では、インストル
メントパネルコア部材としての性能は有し、またエアバ
ッグドア展開性能での初期性能では良好なるものの、長
期性能では不良であった。
【0070】(比較例4)ポリカーボネート(a−2)
の粘度平均分子量が18,000〜30,000の範囲
外であると、インストルメントパネルコアの成形自体が
困難であった。
【0071】(比較例5、6)硬質重合体の分子量が6
0,000〜200,000の範囲外の54,000で
ある比較例5では、衝撃性を除く他のインストルメント
パネルコア部材特性は良好なるものの、エアバッグドア
の初期展開性能において、環境温度の影響を受け、不良
であった。また、比較例6では硬質重合体の分子量が6
0,000〜200,000の範囲外の220,000
であると成形不能であった。
【0072】(比較例7、8)ヒンダードフェノール系
以外の酸化防止剤を使用した場合、インストルメントパ
ネルコア部材としての特性は有し、更にエアバッグドア
展開性能において、初期性能は良好なるものの、長期性
能が劣るため実使用できない。
【0073】以上のことから、特定の樹脂組成混合物に
ヒンダードフェノール系酸化防止剤を添加した樹脂組成
物は、インストルメントパネルコア成形品に特に好適で
あることがわかった。
【0074】
【表3】
【0075】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃
性、耐熱性、成形加工性及び耐熱老化性が高度の状態で
バランスがとれており、従来のポリカーボネート、ゴム
含有重合体、及びその混合物の欠点を改良した画期的
な、優れた成形材料である。従って、自動車用部品等、
その工業的な実用価値は極めて大きなものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 25/12 C08L 25/12 51/04 51/04 C09K 15/08 C09K 15/08 // C08J 5/00 CEZ C08J 5/00 CEZ (72)発明者 山口 聡一郎 山口県宇部市大字沖宇部525−14 宇部サ イコン株式会社宇部工場内 (72)発明者 酒井 賢郎 山口県宇部市大字沖宇部525−14 宇部サ イコン株式会社宇部工場内 (72)発明者 菅原 利昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高橋 秀昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)粘度平均分子量(Mv)が18,
    000〜30,000の芳香族ポリカーボネートを30
    〜70重量部、(b)ゴム質重合体の存在下に1種以上
    のビニル単量体をグラフト重合してなるゴム含有グラフ
    ト共重合体を15〜55重量部、(c)芳香族ビニル単
    量体、シアン化ビニル単量体、及び必要に応じてこれら
    と共重合可能な他の単量体とを共重合して得られる、重
    量平均分子量(Mw)が60,000〜200,000
    である硬質重合体を15〜55重量部及び更に(a)+
    (b)+(c)100重量部に対して、(d)ヒンダー
    ドフェノール系酸化防止剤を0.01〜2.0重量部配
    合してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記ゴム含有グラフト共重合体中のゴム
    質重合体が、アクリル酸エステル重合体、エチレン−プ
    ロピレン−非共役ジエン共重合体、ポリオルガノシロキ
    サン及びポリブタジエンよりなる群から選ばれる少なく
    とも1種のゴムである請求項1に記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記ゴム含有グラフト共重合体中のゴム
    質重合体が、アクリル酸エステル重合体、エチレン−プ
    ロピレン−非共役ジエン共重合体及びポリオルガノシロ
    キサンよりなる群から選ばれる1種以上のゴムが単独又
    は2種以上の複合ゴムである請求項1に記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記硬質重合体(c)におけるシアン化
    ビニル単量体の含有量が25〜50重量%である請求項
    1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記硬質重合体(c)におけるシアン化
    ビニル単量体の含有量が30〜50重量%である請求項
    1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤
    (d)が、分子量200以上であるヒンダードフェノー
    ル系酸化防止剤である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】 (a)粘度平均分子量(Mv)が18,
    000〜30,000の芳香族ポリカーボネートを30
    〜70重量部、(b)ゴム質重合体の存在下に1種以上
    のビニル単量体とグラフト重合してなるゴム含有グラフ
    ト共重合体を15〜55重量部、(c)芳香族ビニル単
    量体、シアン化ビニル単量体、及び必要に応じてこれら
    と共重合可能な他の単量体とを共重合して得られる、重
    量平均分子量(Mw)が60,000〜200,000
    である硬質重合体を15〜55重量部及び更に(a)+
    (b)+(c)100重量部に対して、(d)ヒンダー
    ドフェノール系酸化防止剤を0.01〜2.0重量部配
    合してなる熱可塑性樹脂組成物を成形してなる自動車内
    装用成形品。
  8. 【請求項8】 前記硬質重合体(c)におけるシアン化
    ビニル単量体の含有量が25〜50重量%である熱可塑
    性樹脂組成物を形成してなる請求項7に記載の自動車内
    装用成形品。
  9. 【請求項9】 前記硬質重合体(c)におけるシアン化
    ビニル単量体の含有量が30〜50重量%である熱可塑
    性樹脂組成物を形成してなる請求項7に記載の自動車内
    装用成形品。
  10. 【請求項10】 前記自動車内装用成形品が、インスト
    ルメントパネルコア部品である請求項7〜9のいずれか
    に記載の自動車内装用成形品。
  11. 【請求項11】 前記インストルメントパネルコア部品
    が、エアバックドアと一体成形された請求項10に記載
    の自動車内装用成形品。
JP11067911A 1998-05-06 1999-03-15 耐熱老化性に優れる熱可塑性樹脂組成物及び自動車内装用成形品 Withdrawn JP2000026715A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018138680A (ja) * 2018-06-15 2018-09-06 テクノUmg株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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