JP2000026339A - 縮合多置換多環化合物とその製造方法 - Google Patents
縮合多置換多環化合物とその製造方法Info
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- JP2000026339A JP2000026339A JP10227490A JP22749098A JP2000026339A JP 2000026339 A JP2000026339 A JP 2000026339A JP 10227490 A JP10227490 A JP 10227490A JP 22749098 A JP22749098 A JP 22749098A JP 2000026339 A JP2000026339 A JP 2000026339A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 縮合多置換多環化合物およびその製造法の提
供 【解決手段】 一般式1および2 (R1〜R10とR’1〜R’8は同じでも異なっても
よく、アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族基、
シリル、アルコキシ、エステル、アミノ、ホスフィノ、
ヒドロキシ基、ハロゲンを表し、これらの基はC0〜2
0で置換基を有してもよく、うち2つ以上が結合して環
を形成してもよい。またnが2以上のときのR5、R
10又はR’1〜R’4は同じでも異なってもよく、式
2中R1〜R10の半分までは水素でもよい。)の縮合
多置換多環化合物、および一般式4の化合物を一般式5
の遷移金属化合物と反応させ一般式6のアセチレンと反
応させる製造方法。 (R1〜R10とR’1〜R’8は前記と同義、nは0
以上の整数、Mは遷移金属、Lは配位子、Xはハロゲ
ン、アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族基、シ
リル、アルコキシ、エステル、アミノ基を表し、2つ以
上のときは異なっても、架橋してもよい。mとpは0〜
8の整数を表す)
供 【解決手段】 一般式1および2 (R1〜R10とR’1〜R’8は同じでも異なっても
よく、アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族基、
シリル、アルコキシ、エステル、アミノ、ホスフィノ、
ヒドロキシ基、ハロゲンを表し、これらの基はC0〜2
0で置換基を有してもよく、うち2つ以上が結合して環
を形成してもよい。またnが2以上のときのR5、R
10又はR’1〜R’4は同じでも異なってもよく、式
2中R1〜R10の半分までは水素でもよい。)の縮合
多置換多環化合物、および一般式4の化合物を一般式5
の遷移金属化合物と反応させ一般式6のアセチレンと反
応させる製造方法。 (R1〜R10とR’1〜R’8は前記と同義、nは0
以上の整数、Mは遷移金属、Lは配位子、Xはハロゲ
ン、アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族基、シ
リル、アルコキシ、エステル、アミノ基を表し、2つ以
上のときは異なっても、架橋してもよい。mとpは0〜
8の整数を表す)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮合多置換多環化
合物を提供するものであり、またそれらの製造方法を提
供するものである。多置換多環化合物は機能性材料、電
子材料、触媒配位子、医薬品や農薬の合成中間体として
有用な物質である。
合物を提供するものであり、またそれらの製造方法を提
供するものである。多置換多環化合物は機能性材料、電
子材料、触媒配位子、医薬品や農薬の合成中間体として
有用な物質である。
【0002】
【従来の技術】従来、6員環が直線状につながった縮合
多環化合物は数多く知られているが、芳香族環と芳香族
でない6員環とが交互に縮合し、特に芳香族環に多くの
置換基が結合している化合物は知られていない。またそ
の合成方法も知られていない。
多環化合物は数多く知られているが、芳香族環と芳香族
でない6員環とが交互に縮合し、特に芳香族環に多くの
置換基が結合している化合物は知られていない。またそ
の合成方法も知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情を
鑑み鋭意努力して達成されたもので、直線状に6員環が
縮合した多環炭化水素化合物で芳香族環と芳香族でない
6員環とが交互に結合し、特に芳香族環に置換基を多く
持つ化合物を提供すると共に、その化合物を製造する方
法を提供することにある。
鑑み鋭意努力して達成されたもので、直線状に6員環が
縮合した多環炭化水素化合物で芳香族環と芳香族でない
6員環とが交互に結合し、特に芳香族環に置換基を多く
持つ化合物を提供すると共に、その化合物を製造する方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、まず、
下記一般式(1)で表される縮合多置換3環化合物およ
び下記一般式(2)で表される縮合多置換多環化合物に
存する。
下記一般式(1)で表される縮合多置換3環化合物およ
び下記一般式(2)で表される縮合多置換多環化合物に
存する。
【化5】
【0005】(一般式(1)中、R1〜R8およびR’
1〜R’4は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、芳香族基、シリル基、アルコキシ基、エ
ステル基、アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン化物イオン、を表す。但しこれらの基は、炭素数
が0〜20でありかつ置換基を有していてもよい。また
R1〜R8、およびR’1〜R’4のうち2つ以上が結
合して環を形成していてもよい。またR’1〜R’4の
うち一部又は全部が水素であってもよい。またR1〜R
8およびR’1〜R’4が同じであっても異なっていて
もよい。)
1〜R’4は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、芳香族基、シリル基、アルコキシ基、エ
ステル基、アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン化物イオン、を表す。但しこれらの基は、炭素数
が0〜20でありかつ置換基を有していてもよい。また
R1〜R8、およびR’1〜R’4のうち2つ以上が結
合して環を形成していてもよい。またR’1〜R’4の
うち一部又は全部が水素であってもよい。またR1〜R
8およびR’1〜R’4が同じであっても異なっていて
もよい。)
【0006】
【化6】
【0007】(一般式(2)中、R1〜R10および
R’1〜R’8は、それぞれ、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、芳香族基、シリル基、アルコキシ
基、エステル基、アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ
基、ハロゲン化物イオン、を表す。但しこれらの基は、
炭素数が0〜20でありかつ置換基を有していてもよ
い。またR1〜R10、およびR’1〜R’8のうち2
つ以上が結合して環を形成していてもよい。またR1〜
R10のうち一部または半分まで水素であってもよい。
またR’1〜R’8のうち一部又は全部が水素であって
もよい。またR1〜R10およびR’1〜R’8が同じ
であっても異なっていてもよい。またnが2以上のとき
に繰り返しあらわれるR5、R10あるいはR’1〜
R’4は同じであっても異なっていてもよい。)
R’1〜R’8は、それぞれ、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、芳香族基、シリル基、アルコキシ
基、エステル基、アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ
基、ハロゲン化物イオン、を表す。但しこれらの基は、
炭素数が0〜20でありかつ置換基を有していてもよ
い。またR1〜R10、およびR’1〜R’8のうち2
つ以上が結合して環を形成していてもよい。またR1〜
R10のうち一部または半分まで水素であってもよい。
またR’1〜R’8のうち一部又は全部が水素であって
もよい。またR1〜R10およびR’1〜R’8が同じ
であっても異なっていてもよい。またnが2以上のとき
に繰り返しあらわれるR5、R10あるいはR’1〜
R’4は同じであっても異なっていてもよい。)
【0008】さらに本発明は下記一般式(4)で表され
るジイン類と下記一般式(5)で表される遷移金属化合
物とを反応させ、下記一般式(6)で表されるアセチレ
ン類と反応させることを特徴とする上記一般式(1)お
よび(2)で表される縮合多置換多環化合物を製造する
方法に存する。
るジイン類と下記一般式(5)で表される遷移金属化合
物とを反応させ、下記一般式(6)で表されるアセチレ
ン類と反応させることを特徴とする上記一般式(1)お
よび(2)で表される縮合多置換多環化合物を製造する
方法に存する。
【0009】
【化7】
【00010】(一般式(4)および一般式(6)中、
R1〜R10およびR’1〜R’8は、それぞれ、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族基、シリ
ル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基、ホスフィ
ノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン化物イオンを表す。但し
これらの基は、炭素数が0〜20でありかつ置換基を有
していてもよい。またR1〜R10、およびR’1〜
R’8のうち2つ以上が結合して環を形成していてもよ
い。またR1〜R10のうち一部または半分まで水素で
あってもよい。またR’1〜R’8のうち一部又は全部
が水素であってもよい。またR1〜R10およびR’1
〜R’8が同じであっても異なっていてもよい。一般式
(4)中、nは0または1以上の整数。一般式(5)
中、Mは遷移金属、Lは配位子、Xはハロゲン化物イオ
ン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族
基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基を
表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なってい
てもかまわないし、それら2つ以上が架橋していてもよ
い。mおよびpは0〜8の整数を表す)
R1〜R10およびR’1〜R’8は、それぞれ、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族基、シリ
ル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基、ホスフィ
ノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン化物イオンを表す。但し
これらの基は、炭素数が0〜20でありかつ置換基を有
していてもよい。またR1〜R10、およびR’1〜
R’8のうち2つ以上が結合して環を形成していてもよ
い。またR1〜R10のうち一部または半分まで水素で
あってもよい。またR’1〜R’8のうち一部又は全部
が水素であってもよい。またR1〜R10およびR’1
〜R’8が同じであっても異なっていてもよい。一般式
(4)中、nは0または1以上の整数。一般式(5)
中、Mは遷移金属、Lは配位子、Xはハロゲン化物イオ
ン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族
基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基を
表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なってい
てもかまわないし、それら2つ以上が架橋していてもよ
い。mおよびpは0〜8の整数を表す)
【0011】また遷移金属としてジルコニウムあるいは
ハフニウムを用いる場合、下記一般式(7)で表される
金属化合物を添加剤として用いるとさらに好ましい。
ハフニウムを用いる場合、下記一般式(7)で表される
金属化合物を添加剤として用いるとさらに好ましい。
【0012】
【化8】
【0013】(一般式(7)中、M’は遷移金属または
典型金属を表し、L’は配位子、X’はハロゲン化物イ
オン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香
族基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基
を表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なって
いてもかまわないし、それら2つ以上が架橋していても
よい。qおよびrは0〜8の整数を表す)
典型金属を表し、L’は配位子、X’はハロゲン化物イ
オン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香
族基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基
を表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なって
いてもかまわないし、それら2つ以上が架橋していても
よい。qおよびrは0〜8の整数を表す)
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、下記一般式(1)で表される縮合多置換3環化合
物について説明する。
まず、下記一般式(1)で表される縮合多置換3環化合
物について説明する。
【0015】
【化9】
【0016】一般式(1)で表される化合物は3つの6
員環が縮合した化合物で、両端の2つの芳香環はいずれ
も置換基を有している。また中央の環は芳香環ではな
い。置換基R’1〜R’4はその一部または全部が水素
であってもよい。
員環が縮合した化合物で、両端の2つの芳香環はいずれ
も置換基を有している。また中央の環は芳香環ではな
い。置換基R’1〜R’4はその一部または全部が水素
であってもよい。
【0017】次に下記一般式(2)で表される縮合多置
換多環化合物について説明する。
換多環化合物について説明する。
【0018】
【化10】
【0019】この化合物は6員環化合物が直線状に縮合
した化合物であり、芳香族環と芳香族でない6員環が交
互に並んでいることを特徴とする。
した化合物であり、芳香族環と芳香族でない6員環が交
互に並んでいることを特徴とする。
【0020】一般式(1)および一般式(2)中、R1
〜R10およびR’1〜R’8は、それぞれ、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族基、シリル
基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基、ホスフィノ
基、ヒドロキシ基、ハロゲン化物イオン、を表す。但し
これらの基は、炭素数が0〜20でありかつ置換基を有
していてもよい。またR1〜R10、およびR’1〜
R’8のうち2つ以上が結合して環を形成していてもよ
い。またR1〜R10およびR’1〜R’8が同じであ
っても異なっていてもよい。またnが2以上のときに繰
り返しあらわれるR5、R10あるいはR’1〜R’4
は同じであっても異なっていてもよい。一般式(2)中
R1〜R10の一部または半分までは水素でもよい。
〜R10およびR’1〜R’8は、それぞれ、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族基、シリル
基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基、ホスフィノ
基、ヒドロキシ基、ハロゲン化物イオン、を表す。但し
これらの基は、炭素数が0〜20でありかつ置換基を有
していてもよい。またR1〜R10、およびR’1〜
R’8のうち2つ以上が結合して環を形成していてもよ
い。またR1〜R10およびR’1〜R’8が同じであ
っても異なっていてもよい。またnが2以上のときに繰
り返しあらわれるR5、R10あるいはR’1〜R’4
は同じであっても異なっていてもよい。一般式(2)中
R1〜R10の一部または半分までは水素でもよい。
【0021】一般式(1)および一般式(2)のR1〜
R10およびR’1〜R’8の具体例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、、ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、シクロオクチル等のアルキル
基、ビニル、アリル、1−プロペニル、1、2又は3−
ブテニル、1〜5−ヘキセニル、シクロペンテニル、シ
クロヘキセニル、シクロオクテニル等のアルケニル基、
フェニル、ナフチル、トリル、キシリル、チエニル等の
芳香族基、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリ
メトキシシリル、トリエトキシシリル、ジフェニルメチ
ルシリル、ジメチルフェニルシリル、トリフェニルシリ
ル等のシリル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ
などのアルコキシ基、フェノキシ、ナフトキシ等のアリ
ロキシ基、メチルカルボキシレート、エチルカルボキシ
レート、プロピルカルボキシレート、イソプロピルカル
ボキシレート、ブチルカルボキシレート、イソブチルカ
ルボキシレート、t−ブチルカルボキシレート、フェニ
ルカルボキシレート等のエステル基、ヒドロキシメチル
基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル
基、ジメチルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、
ジエチルホスフィノ基、ジトリルホスフィノ基、ジメト
キシホスフィノ基、ジエトキシホスフィノ基、ジフェノ
キシホスフィノ基、ヒドロキシ基、塩化物イオン、臭化
物イオン、ヨウ素化物イオン、フッ化物イオン、等が挙
げられる。
R10およびR’1〜R’8の具体例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、、ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、シクロオクチル等のアルキル
基、ビニル、アリル、1−プロペニル、1、2又は3−
ブテニル、1〜5−ヘキセニル、シクロペンテニル、シ
クロヘキセニル、シクロオクテニル等のアルケニル基、
フェニル、ナフチル、トリル、キシリル、チエニル等の
芳香族基、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリ
メトキシシリル、トリエトキシシリル、ジフェニルメチ
ルシリル、ジメチルフェニルシリル、トリフェニルシリ
ル等のシリル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ
などのアルコキシ基、フェノキシ、ナフトキシ等のアリ
ロキシ基、メチルカルボキシレート、エチルカルボキシ
レート、プロピルカルボキシレート、イソプロピルカル
ボキシレート、ブチルカルボキシレート、イソブチルカ
ルボキシレート、t−ブチルカルボキシレート、フェニ
ルカルボキシレート等のエステル基、ヒドロキシメチル
基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル
基、ジメチルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、
ジエチルホスフィノ基、ジトリルホスフィノ基、ジメト
キシホスフィノ基、ジエトキシホスフィノ基、ジフェノ
キシホスフィノ基、ヒドロキシ基、塩化物イオン、臭化
物イオン、ヨウ素化物イオン、フッ化物イオン、等が挙
げられる。
【0022】次に下記一般式(4)で表されるジイン類
と下記一般式(5)で表される遷移金属化合物とを反応
させ、下記一般式(6)で表されるアセチレン類と反応
させることを特徴とする上記一般式(1)および(2)
で表される縮合多置換多環化合物を製造する方法につい
て説明する。
と下記一般式(5)で表される遷移金属化合物とを反応
させ、下記一般式(6)で表されるアセチレン類と反応
させることを特徴とする上記一般式(1)および(2)
で表される縮合多置換多環化合物を製造する方法につい
て説明する。
【0023】
【化11】
【0024】一般式(4)および一般式(6)で表され
る化合物の置換基R1〜R10およびR’1〜R’8は
生成物である一般式(2)で表される縮合多置換多環化
合物のR1〜R10およびR’1〜R’8と同義であ
る。
る化合物の置換基R1〜R10およびR’1〜R’8は
生成物である一般式(2)で表される縮合多置換多環化
合物のR1〜R10およびR’1〜R’8と同義であ
る。
【0025】一般式(5)中、Mは遷移金属を表す。遷
移金属は周期律表上の3〜10族の金属を意味する。遷
移金属としては、特に制限されないが、好ましくは3〜
6族の遷移金属、および8〜10族の遷移金属であり、
更に好ましくは、チタン、ジルコニウム、ハフニウム等
の4族の遷移金属およびバナジウム、ニオブ、タンタル
等の5族の遷移金属、クロム、モリブデン等の6族の遷
移金属およびコバルト、ロジウム、ルテニウム、鉄、ニ
ッケル、パラジウムの8〜10族の遷移金属である。ま
たさらに好ましくはジルコニウム、ハフニウム等の4族
の遷移金属である。
移金属は周期律表上の3〜10族の金属を意味する。遷
移金属としては、特に制限されないが、好ましくは3〜
6族の遷移金属、および8〜10族の遷移金属であり、
更に好ましくは、チタン、ジルコニウム、ハフニウム等
の4族の遷移金属およびバナジウム、ニオブ、タンタル
等の5族の遷移金属、クロム、モリブデン等の6族の遷
移金属およびコバルト、ロジウム、ルテニウム、鉄、ニ
ッケル、パラジウムの8〜10族の遷移金属である。ま
たさらに好ましくはジルコニウム、ハフニウム等の4族
の遷移金属である。
【0026】一般式(5)中、Lは配位子を表し、その
具体例としては、シクロペンタジエニル基、インデニル
基、フルオレニル基、アズレニル基、炭化水素オキシ
基、アミド基、アセチルアセトナート基、カルボキシ
基、ホスフィン配位子、アミン配位子、エーテル配位
子、及びこれらが適当な架橋基により、連結した配位
子、を有する化合物が挙げられる。なお、上記の各基
は、いずれも、置換基を有していてもよい。
具体例としては、シクロペンタジエニル基、インデニル
基、フルオレニル基、アズレニル基、炭化水素オキシ
基、アミド基、アセチルアセトナート基、カルボキシ
基、ホスフィン配位子、アミン配位子、エーテル配位
子、及びこれらが適当な架橋基により、連結した配位
子、を有する化合物が挙げられる。なお、上記の各基
は、いずれも、置換基を有していてもよい。
【0027】また、一般式(5)中、Xはハロゲン化物
イオン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳
香族基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ
基を表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なっ
ていてもかまわないし、それら2つ以上が架橋していて
もよい。
イオン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳
香族基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ
基を表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なっ
ていてもかまわないし、それら2つ以上が架橋していて
もよい。
【0028】mおよびpは0〜8、好ましくは0〜6の
整数を表す。そして、mおよびpが2以上の場合におけ
るLおよびXは、同一であっても異なっていてもよい。
整数を表す。そして、mおよびpが2以上の場合におけ
るLおよびXは、同一であっても異なっていてもよい。
【0029】これらの一般式(4)で表される遷移金属
化合物の量は通常0.001〜10当量、好ましくは
0.1〜3当量用いるのがよい。
化合物の量は通常0.001〜10当量、好ましくは
0.1〜3当量用いるのがよい。
【0030】各工程は非プロトン性溶媒の存在下、窒素
やアルゴン等の不活性ガス下で行うのが好ましい。非プ
ロトンの溶媒としては、例えば、トルエンのような炭化
水素溶媒、クロロベンゼン、メチレンクロリドのような
ハロゲン化炭化水素溶媒、エチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジメトキシメタンのようなエーテル系溶媒が
挙げられる。これらの中で好ましくはテトラヒドロフラ
ンが好ましい。
やアルゴン等の不活性ガス下で行うのが好ましい。非プ
ロトンの溶媒としては、例えば、トルエンのような炭化
水素溶媒、クロロベンゼン、メチレンクロリドのような
ハロゲン化炭化水素溶媒、エチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジメトキシメタンのようなエーテル系溶媒が
挙げられる。これらの中で好ましくはテトラヒドロフラ
ンが好ましい。
【0031】また遷移金属としてジルコニウムあるいは
ハフニウムを用いる場合、下記一般式(7)で表される
金属化合物を添加剤として用いるとさらに好ましい。
ハフニウムを用いる場合、下記一般式(7)で表される
金属化合物を添加剤として用いるとさらに好ましい。
【0032】
【化12】
【0033】一般式(7)中、M’は遷移金属または典
型金属を表し、L’は配位子、X’はハロゲン化物イオ
ン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族
基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基を
表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なってい
てもかまわないし、それら2つ以上が架橋していてもよ
い。qおよびrは0〜8の整数を表す。
型金属を表し、L’は配位子、X’はハロゲン化物イオ
ン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族
基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基を
表し、2つ以上が金属に結合しているときは異なってい
てもかまわないし、それら2つ以上が架橋していてもよ
い。qおよびrは0〜8の整数を表す。
【0034】一般式(7)中のL’およびX’は一般式
(5)中のLおよびXと同義である。一般式(7)中の
金属M’は銅化合物、リチウム化合物、マグネシウム化
合物、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、ニッケル化合
物、パラジウム化合物、マンガン化合物、コバルト化合
物、鉄化合物、クロム化合物、モリブデン化合物、ルテ
ニウム化合物、ロジウム化合物、チタン化合物、ビスマ
ス化合物等であり、好ましくは銅化合物、ニッケル化合
物、リチウム化合物等である。
(5)中のLおよびXと同義である。一般式(7)中の
金属M’は銅化合物、リチウム化合物、マグネシウム化
合物、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、ニッケル化合
物、パラジウム化合物、マンガン化合物、コバルト化合
物、鉄化合物、クロム化合物、モリブデン化合物、ルテ
ニウム化合物、ロジウム化合物、チタン化合物、ビスマ
ス化合物等であり、好ましくは銅化合物、ニッケル化合
物、リチウム化合物等である。
【0035】
【実施例】次に実施例により、本発明の内容を具体的に
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるべきもの
ではない。
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるべきもの
ではない。
【0036】実施例1 1、2、3、4、5、8−ヘキサプロピル−6、7−ジ
メトキシカルボニル−9、10−ジヒドロアントラセン
メトキシカルボニル−9、10−ジヒドロアントラセン
【0037】
【化13】
【0038】1H−NMR(CDCl3,Me4Si)
δ3.87(s.4H),3.84(s,6H),2.
76(t,J=8.2Hz,4H),2.70(t,J
=8.4Hz,4H),2.56(t,J=8.4H
z,4H),1.68−1.52(m,12H),1.
12(t,J=7.2Hz,6H),1.06(t,J
=7.3Hz,4H).13C−NMR(CDCl3,
Me4Si)δ169.5,139.5,136.9,
135.2,135.1,132.5,130.0,5
2.2,32.9,32.3,32.1,29.7,2
5.0,24.5,24.4,15.1,15.0,1
4.6.
δ3.87(s.4H),3.84(s,6H),2.
76(t,J=8.2Hz,4H),2.70(t,J
=8.4Hz,4H),2.56(t,J=8.4H
z,4H),1.68−1.52(m,12H),1.
12(t,J=7.2Hz,6H),1.06(t,J
=7.3Hz,4H).13C−NMR(CDCl3,
Me4Si)δ169.5,139.5,136.9,
135.2,135.1,132.5,130.0,5
2.2,32.9,32.3,32.1,29.7,2
5.0,24.5,24.4,15.1,15.0,1
4.6.
【0039】実施例2 1、2、3、4、5、8−ヘキサデシル−6、7−ジメ
トキシカルボニル−9、10−ジヒドロアントラセン
トキシカルボニル−9、10−ジヒドロアントラセン
【0040】
【化14】
【0041】1H−NMR(CDCl3,Me4Si)
δ0.87−0.90(m,18H),1.19−1.
61(m,96H),2.56−2.79(m,12
H),3.83(s,6H),3.88(s,4H).
13C−NMR(CDCl3,Me4Si)δ14.1
3,22.75,29.44,29.48,29.5
4,29.62,29.74,29.80,29.8
8,30.38,30.59,30.71,30.8
6,31.22,31.34,31.75,31.8
3,32.00,52.14,130.06,132.
40,135.32,137.01,139.39,1
69.59.
δ0.87−0.90(m,18H),1.19−1.
61(m,96H),2.56−2.79(m,12
H),3.83(s,6H),3.88(s,4H).
13C−NMR(CDCl3,Me4Si)δ14.1
3,22.75,29.44,29.48,29.5
4,29.62,29.74,29.80,29.8
8,30.38,30.59,30.71,30.8
6,31.22,31.34,31.75,31.8
3,32.00,52.14,130.06,132.
40,135.32,137.01,139.39,1
69.59.
【0042】実施例2 1、2、3、4、5、8−ヘキサプロピル−6、7−ジ
ヒドロキシメチル−9、10−ジヒドロアントラセン
ヒドロキシメチル−9、10−ジヒドロアントラセン
【0043】
【化15】
【0044】1H−NMR(CDCl3,Me4Si)
δ4.79(s,4H),3.87(s,4H),2.
94(bs,2H),2.85(t,J=8.3Hz,
4H),2.70(t,J=8.3Hz,4H),2.
56(t,J=8.3Hz,4H),1.60−1.4
9(m,12H),1.14−1.10(m,12
H),1.06(t,J=7.2HZ,6H).13C
−NMR(CDCl3,Me4Si)δ136.9,1
36.6,136.2,135.7,135.1,13
3.3,59.7,32.3,32.2,31.8,3
0.0,25.1,25.1,24.5,15.1,1
5.0,14.7.
δ4.79(s,4H),3.87(s,4H),2.
94(bs,2H),2.85(t,J=8.3Hz,
4H),2.70(t,J=8.3Hz,4H),2.
56(t,J=8.3Hz,4H),1.60−1.4
9(m,12H),1.14−1.10(m,12
H),1.06(t,J=7.2HZ,6H).13C
−NMR(CDCl3,Me4Si)δ136.9,1
36.6,136.2,135.7,135.1,13
3.3,59.7,32.3,32.2,31.8,3
0.0,25.1,25.1,24.5,15.1,1
5.0,14.7.
【0045】実施例3 1、2、3、4、5、8−ヘキサプロピル−6、7−ジ
ブロモシメチル−9、10−ジヒドロアントラセン
ブロモシメチル−9、10−ジヒドロアントラセン
【0046】
【化16】
【0047】1H−NMR(CDCl3,Me4Si
−)δ 4.75(s,4H),3.83(s,4
H),2.84(t,J=8.5Hz,4H),2.7
0(t,J=8.5Hz,4H),2.56(t,J=
8.4Hz,4H),1.66−1.49(m,12
H),1.18−1.11(m,12H),1.06
(t,J=7.3Hz,6H).13C−NMR(CD
Cl3,Me4Si)δ138.6,137.3,13
6.8,135.1,133.1,132.3,32.
3,32.2,31.9,30.0,28.9,25.
0,24.6,24.3,15.1,15.0,14.
9.
−)δ 4.75(s,4H),3.83(s,4
H),2.84(t,J=8.5Hz,4H),2.7
0(t,J=8.5Hz,4H),2.56(t,J=
8.4Hz,4H),1.66−1.49(m,12
H),1.18−1.11(m,12H),1.06
(t,J=7.3Hz,6H).13C−NMR(CD
Cl3,Me4Si)δ138.6,137.3,13
6.8,135.1,133.1,132.3,32.
3,32.2,31.9,30.0,28.9,25.
0,24.6,24.3,15.1,15.0,14.
9.
【0048】実施例4 1、2、3、4、6、8、11、13−オクタプロピル
−9、10−ジメトキシカルボニル−5、7、12、1
4−テトラヒドロペンタセン
−9、10−ジメトキシカルボニル−5、7、12、1
4−テトラヒドロペンタセン
【0049】
【化17】
【0050】1H−NMR(CDCl3,Me4Si)
δ3.92(s,4H),3.89(s,4H),3.
83(s,6H),2.91(t,J=8.3Hz,4
H),2.80−2.71(m,8H),2.57
(t,J=8.2Hz,4H),1.70−1.49
(m,12H),1.19−1.11(m,12H),
1.09−1.04(m,12H).13C−NMR
(CDCl3,Me4Si)δ169.4,139.
3,136.3,135.1,134.9,134.
3,133.7,133.2,132.0,130.
0,52.1,32.8,32.2,32.2,31.
8,29.8,29.6,25.0,24.5,24.
4,24.2,15.0,15.0,14.8,14.
6.
δ3.92(s,4H),3.89(s,4H),3.
83(s,6H),2.91(t,J=8.3Hz,4
H),2.80−2.71(m,8H),2.57
(t,J=8.2Hz,4H),1.70−1.49
(m,12H),1.19−1.11(m,12H),
1.09−1.04(m,12H).13C−NMR
(CDCl3,Me4Si)δ169.4,139.
3,136.3,135.1,134.9,134.
3,133.7,133.2,132.0,130.
0,52.1,32.8,32.2,32.2,31.
8,29.8,29.6,25.0,24.5,24.
4,24.2,15.0,15.0,14.8,14.
6.
【0051】実施例5 窒素下にしたシュレンク反応管に5mlのテトラヒドロ
フランを加え、ジルコノセンジクロリドを0.292g
(1mmol)溶解させる。−78℃に冷却した後、n
−ブチルリチウムを2mmol加え、1時間撹拌する。
この溶液に1、2−ジ(2−ヘキシニル)−3、4、
5、6−テトラプロピルベンゼン0.406g(1mm
ol)加え、1時間室温で撹拌する。この溶液に塩化銅
を2mmolを加えて、2mmolのジメチルアセチレ
ンジカルボキシレートを加えて、室温で18時間撹拌す
ると1、2、3、4、5、8−ヘキサプロピル−6、7
−ジメトキシカルボニル−9、10−ジヒドロアントラ
センを単離収率47%で得た。
フランを加え、ジルコノセンジクロリドを0.292g
(1mmol)溶解させる。−78℃に冷却した後、n
−ブチルリチウムを2mmol加え、1時間撹拌する。
この溶液に1、2−ジ(2−ヘキシニル)−3、4、
5、6−テトラプロピルベンゼン0.406g(1mm
ol)加え、1時間室温で撹拌する。この溶液に塩化銅
を2mmolを加えて、2mmolのジメチルアセチレ
ンジカルボキシレートを加えて、室温で18時間撹拌す
ると1、2、3、4、5、8−ヘキサプロピル−6、7
−ジメトキシカルボニル−9、10−ジヒドロアントラ
センを単離収率47%で得た。
【0052】実施例6 実施例5と同様におこない、1、2−ジ(2−ヘキシニ
ル)−3、4、5、6−テトラプロピルベンゼンの代わ
りに1、2−ジ(2−トリデシニル)−3、4、5、6
−テトラデシルベンゼンを用いたところ1、2、3、
4、5、8−ヘキサデシル−6、7−ジメトキシカルボ
ニル−9、10−ジヒドロアントラセンを単離収率68
%で得た。
ル)−3、4、5、6−テトラプロピルベンゼンの代わ
りに1、2−ジ(2−トリデシニル)−3、4、5、6
−テトラデシルベンゼンを用いたところ1、2、3、
4、5、8−ヘキサデシル−6、7−ジメトキシカルボ
ニル−9、10−ジヒドロアントラセンを単離収率68
%で得た。
【0053】実施例7 実施例5と同様に行い、1、2−ジ(2−ヘキシニル)
−3、4、5、6−テトラプロピルベンゼンの代わりに
2、3−ジ(2−ヘキシニル)−1、4、5、6、7、
8−ヘキサプロピル−9、10−ジヒドロアントラセン
を用いたところ、1、2、3、4、6、8、11、13
−オクタプロピル−9、10−ジメトキシカルボニル−
5、7、12、14−テトラヒドロペンタセンを収率4
6%の収率で得た。
−3、4、5、6−テトラプロピルベンゼンの代わりに
2、3−ジ(2−ヘキシニル)−1、4、5、6、7、
8−ヘキサプロピル−9、10−ジヒドロアントラセン
を用いたところ、1、2、3、4、6、8、11、13
−オクタプロピル−9、10−ジメトキシカルボニル−
5、7、12、14−テトラヒドロペンタセンを収率4
6%の収率で得た。
【0054】
【発明の効果】本発明は機能性材料、電子材料、触媒配
位子、医薬品や農薬の合成中間体として利用できるこれ
まで合成されたことのない縮合多置換多環化合物を供給
するものであり、またこれらの化合物を製造する方法を
も供給するものである。
位子、医薬品や農薬の合成中間体として利用できるこれ
まで合成されたことのない縮合多置換多環化合物を供給
するものであり、またこれらの化合物を製造する方法を
も供給するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/76 C07C 69/76 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4H006 AA01 AC28 BA10 BA12 BA14 BA19 BA20 BA21 BA23 BA24 BA25 BA38 BA39 BA41 BA44 BA45 BA46 BJ50 BM10 BM20 BM30 BN10 BN20 BN30 BP20 BP30 EA36 EA37 FC36 FC56 FE12 FE13 FE72 FE73 KA31 4H039 CA41 CH10 CH40
Claims (5)
- 【請求項1】下記一般式(1)で表される多置換3環化
合物 【化1】 (一般式(1)中、R1〜R8およびR’1〜R’
4は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、芳香族基、シリル基、アルコキシ基、エステル
基、アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン
化物イオン、を表す。但しこれらの基は、炭素数が0〜
20でありかつ置換基を有していてもよい。またR1〜
R8、およびR’1〜R’4のうち2つ以上が結合して
環を形成していてもよい。 またR’1〜R’4のうち
一部又は全部が水素であってもよい。またR1〜R8お
よびR’1〜R’4が同じであっても異なっていてもよ
い。) - 【請求項2】下記一般式(2)においてn=1以上の整
数で表される化合物。 【化2】 (一般式(2)中、R1〜R10およびR’1〜R’8
は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、芳香族基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、
アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン化物
イオン、を表す。但しこれらの基は、炭素数が0〜20
でありかつ置換基を有していてもよい。またR1〜R
10、およびR’1〜R’8のうち2つ以上が結合して
環を形成していてもよい。またR1〜R10のうち一部
または半分まで水素であってもよい。またR’1〜R’
8のうち一部又は全部が水素であってもよい。またR1
〜R10およびR’1〜R’8が同じであっても異なっ
ていてもよい。またnが2以上のときに繰り返しあらわ
れるR5、R10あるいはR’1〜R’4は同じであっ
ても異なっていてもよい。) - 【請求項3】下記一般式(4)で表されるジイン類と下
記一般式(5)で表される遷移金属化合物とを反応さ
せ、下記一般式(6)で表されるアセチレン類と反応さ
せることを特徴とする請求項1および請求項に記載の縮
合多置換多環化合物を製造する方法。 【化3】 (一般式(2)中、R1〜R10およびR’1〜R’8
は、それぞれ、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、芳香族基、シリル基、アルコキシ基、エステル基、
アミノ基、ホスフィノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン化物
イオン、を表す。但しこれらの基は、炭素数が0〜20
でありかつ置換基を有していてもよい。またR1〜R
10、およびR’1〜R’8のうち2つ以上が結合して
環を形成していてもよい。またR1〜R10のうち一部
または半分まで水素であってもよい。またR’1〜R’
8のうち一部又は全部が水素であってもよい。またR1
〜R10およびR’1〜R’8が同じであっても異なっ
ていてもよい。一般式(4)中、nは0または1以上の
整数。一般式(5)中、Mは遷移金属、Lは配位子、X
はハロゲン化物イオン、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、芳香族基、シリル基、アルコキシ基、エス
テル基、アミノ基を表し、2つ以上が金属に結合してい
るときは異なっていてもかまわないし、それら2つ以上
が架橋していてもよい。mおよびpは0〜8の整数を表
す。) - 【請求項4】一般式(5)中のMで表される遷移金属が
前周期遷移金属である請求項3に記載の縮合多置換多環
化合物を製造する方法。 - 【請求項5】一般式(5)中のMで表される前周期遷移
金属がジルコニウム又はハフニウムであり、下記一般式
(7)で表される金属化合物を添加剤として用いる請求
項4に記載の縮合多置換多環化合物の製造方法。 【化4】 (一般式(7)中、M’は遷移金属または典型金属を表
し、L’は配位子、X’はハロゲン化物イオン、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、芳香族基、シリル
基、アルコキシ基、エステル基、アミノ基を表し、2つ
以上が金属に結合しているときは異なっていてもかまわ
ないし、それら2つ以上が架橋していてもよい。qおよ
びrは0〜8の整数を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227490A JP2000026339A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 縮合多置換多環化合物とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227490A JP2000026339A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 縮合多置換多環化合物とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000026339A true JP2000026339A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16861712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10227490A Pending JP2000026339A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 縮合多置換多環化合物とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000026339A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005042445A2 (ja) * | 2003-11-04 | 2005-05-12 | Kanto Denka Kogyo Kk | フッ素化されたペンタセン誘導体及びそれらの製造方法 |
JP2007238566A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Hokkaido Univ | 芳香族化試剤 |
US7901594B2 (en) | 2000-02-29 | 2011-03-08 | Japan Science And Technology Corporation | Polyacene derivatives and production thereof |
-
1998
- 1998-07-06 JP JP10227490A patent/JP2000026339A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7901594B2 (en) | 2000-02-29 | 2011-03-08 | Japan Science And Technology Corporation | Polyacene derivatives and production thereof |
WO2005042445A2 (ja) * | 2003-11-04 | 2005-05-12 | Kanto Denka Kogyo Kk | フッ素化されたペンタセン誘導体及びそれらの製造方法 |
WO2005042445A3 (ja) * | 2003-11-04 | 2005-07-14 | Kanto Denka Kogyo Kk | フッ素化されたペンタセン誘導体及びそれらの製造方法 |
JPWO2005042445A1 (ja) * | 2003-11-04 | 2007-08-23 | 関東電化工業株式会社 | フッ素化されたペンタセン誘導体及びそれらの製造方法 |
JP4647496B2 (ja) * | 2003-11-04 | 2011-03-09 | 関東電化工業株式会社 | フッ素化されたペンタセン誘導体及びそれらの製造方法 |
JP2007238566A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Hokkaido Univ | 芳香族化試剤 |
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