JP2000026296A - 感染症治療薬 - Google Patents

感染症治療薬

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JP2000026296A
JP2000026296A JP10198204A JP19820498A JP2000026296A JP 2000026296 A JP2000026296 A JP 2000026296A JP 10198204 A JP10198204 A JP 10198204A JP 19820498 A JP19820498 A JP 19820498A JP 2000026296 A JP2000026296 A JP 2000026296A
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hydrogen atom
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Kenichi Sato
謙一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピリドンカルボン酸誘導体、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバク
ター・ピロリ薬を提供する。 【解決手段】 下記式で表される、各種の置換基を有し
てもよい、化合物、その塩、またはこれらの水和物を有
効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明はピリドンカルボン酸
誘導体、その塩、またはこれらの水和物を有効成分とし
て含有する抗ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter p
ylori)薬に関するものである。また、上記抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬とを組合せた
ヘリコバクター・ピロリ感染症治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】今日までの研究により、慢性胃炎や消化
性潰瘍において、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobact
er pylori )菌が高率に検出され、これらの胃腸障害が
ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌することにより治癒す
る現象や本菌を除菌することにより消化性潰瘍の再発率
が著しく低下する現象が多数報告されている。また、こ
の菌による感染が胃癌についても関係があると考えられ
てきている(キャンサーリサーチ,58,2067−2
069(1998))。現在、ヘリコバクター・ピロリ
菌に対して、クエン酸ビスマスのようなビスマス化合
物、メトロニダゾールのようなニトロイミダゾール化合
物、テトラサイクリン、アモキシリン、クラリスロマイ
シンのような抗生物質が有効であることが報告され、こ
れらの化合物、あるいはこれらの化合物とプロトンポン
プ阻害薬の併用による治療が試みられている。一方、従
来のピリドンカルボン酸誘導体はヘリコバクター・ピロ
リ菌に対して抗菌活性が低く(日本臨床51巻12号185-19
0 ページ)、ヘリコバクター・ピロリ菌に由来すると考
えられる疾病の治療に用いられていなかった。また最
近、クラリスロマイシンやメトロニダゾール耐性のヘリ
コバクター・ピロリ菌が出現してきていることが報告さ
れている(総合臨床46巻10号2525-2528 ページ)。現在
治療に用いられているこれらの化合物は、本願発明に係
るピリドンカルボン酸誘導体とは化学構造を異にしてい
る。また、ヘリコバクター・ピロリに対して優れた抗菌
活性を示すピリドンカルボン酸誘導体は知られていなか
った。さらに、これらのピリドンカルボン酸誘導体とプ
ロトンポンプ阻害薬(オメプラゾール、ランソプラゾー
ル、ラベプラゾール、パントプラゾール等)を併用する
ことにより、ヘリコバクター・ピロリ菌に対してより高
い抗菌活性を示すことは全く知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況におい
て、ヘリコバクター・ピロリ菌に対して、優れた抗菌活
性を有する抗菌剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本願
発明者らは上記要件を満たす優れた化合物を提供すべく
鋭意研究した。その結果、従来のピリドンカルボン酸誘
導体に比べヘリコバクター・ピロリ菌に対して優れた活
性を示すピリドンカルボン酸誘導体を見いだし本発明を
完成した。また、これらピリドンカルボン酸誘導体とプ
ロトンポンプ阻害薬の併用がヘリコバクター・ピロリ菌
に対する抗菌活性において相乗効果を示し、より高い抗
菌活性を現すことを見いだし、さらに該併用がヘリコバ
クター・ピロリ感染症治療薬として有用なことを見いだ
し本発明を完成した。すなわち本発明は下記の式(I)
で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和物を
有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に
関するものである。また、これら化合物とプロトンポン
プ阻害薬とを組合せたヘリコバクター・ピロリ感染症治
療薬に関する。
【0005】すなわち、本発明は下記の式(I)で表わ
される化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成
分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関す
る。
【0006】
【化14】 (式中、R1 は、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、R2 は、水素原子また
はアミノ基を表わし、R3 は、
【0007】
【化15】 を表わし、R4 は、ハロゲン原子、炭素数1から6のア
ルキル基または炭素数1から6のアルコキシル基を表わ
すか、あるいは上記のRと一体化して、−O−CH2
−CH(CH3 )−で表される構造となってもよい。)
【0008】また、下記の式(II)で表わされる化合
物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0009】
【化16】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、R1 が(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル基、R2 が水素原子、R4 が塩素原子
である式(II)で表わされる化合物、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバク
ター・ピロリ薬に関する。あるいは、Rがシクロプロ
ピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基である式(I
I)で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和
物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ
薬に関する。また、下記の式(III)で表わされる化
合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として
含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0010】
【化17】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、Rが(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがフッ素原
子である式(III)で表わされる化合物、その塩、ま
たはこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコ
バクター・ピロリ薬に関する。あるいは、Rが(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル基、Rがア
ミノ基、Rがメチル基である式(III)で表わされ
る化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分と
して含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。そ
して、Rが(1R,2S)−2−フルオロシクロプロ
ピル基、Rが水素原子、Rがメチル基である式(I
II)で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水
和物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロ
リ薬に関する。また、下記の式(IV)で表わされる化
合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として
含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0011】
【化18】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)そして、Rが(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがフッ素原
子である式(IV)で表わされる化合物、その塩、また
はこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬に関する。さらに、Rが(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル基、Rが水素原
子、Rがメチル基である式(IV)で表わされる化合
物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。あるい
は、Rが(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル基、Rがアミノ基、Rがメチル基である式(I
V)で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和
物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ
薬に関する。また、RとRが一体化して−O−CH
−CH(CH)−で表される構造となり、Rが水
素原子である式(IV)で表わされる化合物、その塩、
またはこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリ
コバクター・ピロリ薬に関する。そして、RとR
一体化して−O−CH−CH(CH)−で表される
構造となり、Rがアミノ基である式(IV)で表わさ
れる化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分
として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
また、下記の式(V)で表わされる化合物、その塩、ま
たはこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコ
バクター・ピロリ薬に関する。
【0012】
【化19】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)あるいは、Rが(1R,2S)−2−フル
オロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがフッ素
原子である式(V)で表わされる化合物、その塩、また
はこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬に関する。さらに、Rが(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル基、Rがアミノ
基、Rがメチル基である式(V)で表わされる化合
物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。そして、
が(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル
基、Rが水素原子、Rがメチル基である式(V)で
表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和物を有
効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関
する。また、下記の式(VI)で表わされる化合物、そ
の塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有する
抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0013】
【化20】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)あるいは、Rが(1R,2S)−2−フル
オロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがメチル
基である式(VI)で表わされる化合物、その塩、また
はこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬に関する。さらに、Rがシクロプロ
ピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基である式(V
I)で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和
物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ
薬に関する。また、下記の式(VII)で表わされる化
合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として
含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0014】
【化21】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、Rが(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基
である式(VII)で表わされる化合物、その塩、また
はこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬に関する。あるいは、Rが(1R,
2S)−2−フルオロシクロプロピル基、Rがアミノ
基、Rがメトキシル基である式(VII)で表わされ
る化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分と
して含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。ま
た、下記の式(VIII)で表わされる化合物、その
塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有する抗
ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0015】
【化22】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、Rが(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基
である式(VIII)で表わされる化合物、その塩、ま
たはこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコ
バクター・ピロリ薬に関する。また、下記の式(IX)
で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和物を
有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に
関する。
【0016】
【化23】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、RとRが一体化して−O−CH
−CH(CH)−で表される構造となり、Rが水
素原子である式(IX)で表わされる化合物、その塩、
またはこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリ
コバクター・ピロリ薬に関する。あるいは、Rが(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル基、Rが水
素原子、Rがメトキシル基である式(IX)で表わさ
れる化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分
として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
また、Rが(1R,2S)−2−フルオロシクロプロ
ピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基である式(I
X)で表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和
物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ
薬に関する。そして、Rが(1R,2S)−2−フル
オロシクロプロピル基、Rが水素原子、Rがメチル
基である式(IX)で表わされる化合物、その塩、また
はこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬に関する。また、下記の式(X)で表
わされる化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効
成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関す
る。
【0017】
【化24】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)あるいは、RとRが一体化して−O−C
−CH(CH)−で表される構造、Rが水素原
子である式(X)で表わされる化合物、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバク
ター・ピロリ薬に関する。さらに、RとRが一体化
して−O−CH−CH(CH)−で表される構造と
なり、Rがアミノ基である式(X)で表わされる化合
物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。また、R
が(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル基、
が水素原子、Rがメトキシル基である式(X)で
表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和物を有
効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関
する。そして、Rが(1R,2S)−2−フルオロシ
クロプロピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基であ
る式(X)で表わされる化合物、その塩、またはこれら
の水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・
ピロリ薬に関する。また、下記の式(XI)で表わされ
る化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分と
して含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関する。
【0018】
【化25】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、Rが(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル基、Rがアミノ基、Rがメチル基
である(XI)で表わされる化合物、その塩、またはこ
れらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバクタ
ー・ピロリ薬に関する。そして、下記の式(XII)で
表わされる化合物、その塩、またはこれらの水和物を有
効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関
する。
【0019】
【化26】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
もよい。)さらに、Rがシクロプロピル基、Rが水
素原子、Rがメトキシル基である式(XII)で表わ
される化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成
分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬に関す
る。そして、Rが(1R,2S)−2−フルオロシク
ロプロピル基、Rが水素原子、Rがメトキシル基で
ある式(XII)で表わされる化合物、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバク
ター・ピロリ薬に関する。
【0020】あるいは、上記の化合物、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有するヘリコバクタ
ー・ピロリ感染症治療または予防薬に関する。また、上
記の化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分
として含有する胃炎治療または予防薬に関する。さら
に、上記の化合物、その塩、またはこれらの水和物を有
効成分として含有する消化性潰瘍治療または予防薬に関
する。そして、上記の化合物、その塩、またはこれらの
水和物を有効成分として含有する胃癌治療または予防薬
に関する。
【0021】あるいは、上記の化合物、その塩、または
これらの水和物を用いるヘリコバクター・ピロリ感染症
の治療または予防方法に関する。また、上記の化合物、
その塩、またはこれらの水和物を用いる胃炎の治療また
は予防方法に関する。さらに、上記の化合物、その塩、
またはこれらの水和物を用いる消化性潰瘍の治療または
予防方法に関する。そして、上記の化合物、その塩、ま
たはこれらの水和物を用いる胃癌の治療または予防方法
に関する。
【0022】あるいは、上記の化合物、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバク
ター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬とを組合せたヘ
リコバクター・ピロリ感染症治療または予防薬に関す
る。また、上記の化合物、その塩、またはこれらの水和
物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ
薬とプロトンポンプ阻害薬とを組合せた胃炎治療または
予防薬に関する。さらに、上記の化合物、その塩、また
はこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬とを組合せた
消化性潰瘍治療または予防薬に関する。そして、上記の
化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分とし
て含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬とプロトンポン
プ阻害薬とを組合せた胃癌治療または予防薬に関する。
【0023】あるいは、上記の化合物、その塩、または
これらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコバク
ター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬とを用いるヘリ
コバクター・ピロリ感染症の治療または予防方法に関す
る。また、上記の化合物、その塩、またはこれらの水和
物を有効成分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ
薬とプロトンポンプ阻害薬とを用いる胃炎の治療または
予防方法に関する。さらに、上記の化合物、その塩、ま
たはこれらの水和物を有効成分として含有する抗ヘリコ
バクター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬とを組合せ
た消化性潰瘍の治療または予防方法に関する。そして、
上記の化合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成
分として含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬とプロト
ンポンプ阻害薬とを組合せた胃癌の治療または予防方法
に関する。
【0024】また、プロトンポンプ阻害薬がオメプラゾ
ール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、レミノプラ
ゾール、サビプラゾールまたはパントプラゾールである
上記治療または予防薬に関する。そして、プロトンポン
プ阻害薬がパントプラゾールである上記治療または予防
薬に関する。
【0025】あるいは、プロトンポンプ阻害薬がオメプ
ラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、レミノ
プラゾール、サビプラゾールまたはパントプラゾールで
ある上記の治療または予防方法に関する。そして、プロ
トンポンプ阻害薬がパントプラゾールである上記の治療
または予防方法に関する。
【0026】
【発明の実施の態様】本願明細書中で用いる「ヘリコバ
クター・ピロリ感染症」とは、ヘリコバクター・ピロリ
菌の感染により引き起こされる、胃炎、消化性潰瘍、あ
るいは胃癌を意味する。本願発明の式(I)で表わされ
る化合物の置換基について述べる。置換基R1 は、置換
基を有していてもよい炭素数3から6の環状アルキル基
である。環状アルキル基としてはシクロプロピル基が特
に好ましく、この環状アルキル基の置換基としてはハロ
ゲン原子がよく、ハロゲン原子としてはフッ素原子が特
に好ましい。置換基R1 としては置換基を有していても
よい環状アルキル基が好ましい。これらのうちでもシク
ロプロピル基または2−ハロゲノシクロプロピル基が好
ましい。置換基R1 として好ましいものとして挙げたハ
ロゲノシクロプロピル基について詳しく述べる。置換す
るハロゲン原子としてはフッ素原子および塩素原子を挙
げることができるが、特にフッ素原子が好ましい。この
部分での立体的な環境は、シクロプロパン環に関し、ハ
ロゲン原子とピリドンカルボン酸部分が、シス配置であ
るのが特に好ましい。さらには、(1R,2S)−2−
ハロゲノシクロプロピル基が最も好ましい。このR1
シス−2−ハロゲノシクロプロピル部分だけでいわゆる
対掌体関係の異性体が存在するが、これらのいずれにも
強い抗菌活性と高い安全性が認められた。置換基R4
は、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基または
炭素数1から6のアルコキシル基を表わす。アルキル基
としては炭素数1から6の直鎖状、または分枝状のもの
でよいが、好ましくは、メチル基、エチル基、ノルマル
プロピル基およびイソプロピル基である。アルコキシル
基としては、炭素数1から6のものでよいが、好ましく
はメトキシル基である。置換基Rとしては、フッ素原
子、塩素原子、メチル基およびメトキシル基が好まし
い。あるいは置換基R4 は上記のR1 と一体化して−O
−CH2 −CH(CH3 )−で表される構造となり、全
体として下記構造となったものも好ましい例として挙げ
ることができる。
【0027】
【化27】 さらには、上記構造式中、3位のメチル基がS配置であ
るものが好ましい。
【0028】本発明の抗ヘリコバクター・ピロリ薬の有
効成分である化合物がジアステレオマーの存在する構造
である場合、ヒトに投与する際は単一のジアステレオマ
ーからなるものを投与することが好ましい。この、『単
一のジアステレオマーからなる』の『単一』とは、他の
ジアステレオマーを全く含有しない場合だけでなく、化
学的に純粋程度の場合を含むと解される。つまり、物理
定数や、生理活性に対して影響がない程度であれば他の
ジアステレオマーが含まれてもよいと解釈されるのであ
る。また『立体化学的に単一な』とは、化合物等におい
て不斉炭素原子が含まれるために、異性体関係となる複
数種が存在する場合にそれらのうちの1種のみにて構成
されたものであることを意味する。この場合においても
この『単一』に関しては上記と同様に考える。本発明の
ピリドンカルボン酸誘導体は遊離体のままでもよいが、
酸付加塩としてあるいはカルボキシル基の塩としてもよ
い。酸付加塩とする場合の例としては、塩酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩
等の無機酸塩類、あるいは酢酸塩、メタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ク
エン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩等の有機
酸塩類を挙げることができる。またカルボキシル基の塩
としては、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム
塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩
等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、またトリエ
チルアミン塩や N−メチルグルカミン塩、トリス−
(ヒドロキシルメチル)アミノメタン塩等で無機塩類、
有機塩類の何れでもよい。またこれらのピリドンカルボ
ン酸誘導体の遊離体や酸付加塩、カルボキシル基の塩は
水和物として存在することもある。一方、カルボン酸部
分がエステルであるピリドンカルボン酸誘導体は合成中
間体やプロドラッグとして有用である。例えば、アルキ
ルエステル類、ベンジルエステル類、アルコキシアルキ
ルエステル類、フェニルアルキルエステル類およびフェ
ニルエステル類は合成中間体として有用である。また、
プロドラッグとして用いられるエステルとしては、生体
内で容易に切断されてカルボン酸の遊離体を生成するよ
うなエステルであり、例えば、アセトキシメチルエステ
ル、ピバロイルオキシメチルエステル、エトキシカルボ
ニルエステル、コリンエステル、ジメチルアミノエチル
エステル、5−インダニルエステルおよびフタリジニル
エステル、5−アルキル−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソール−4−イルメチルエステルそして3−アセトキシ
−2−オキソブチルエステル等のオキソアルキルエステ
ルを挙げることができる。
【0029】式(I)で表される本発明の化合物は種々
の方法により製造されるが、その好ましい一例を挙げれ
ば、例えば、式(XIII)
【0030】
【化28】 [式中、Xはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換も
しくは無置換のフェニルスルホニル基または炭素数が1
から3の置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基等
の脱離基としての機能する置換基を表わし、Yは水素原
子であるか、または式(XIV)
【0031】
【化29】 −B(Y1 )Y2 (XIV) (式中Y1 およびY2 はフッ素原子あるいは炭素数2か
ら4のアルキルカルボニルオキシ基を表わす。)で表わ
されるホウ素含有置換基であり、R1 、R2 およびR4
は式(I)において定義したものと同じである。]で表
わされる化合物を、
【0032】
【化30】 [式中R5 は水素原子、またはアミノ基の保護基を表わ
す。]
【0033】で表わされる化合物あるいはその付加塩と
反応させることによって製造することができる。上記の
化合物は、環状の窒素原子が保護基によって保護されて
いる以下の化合物を脱保護することにより得ることがで
きる。
【0034】
【化31】 [式中Qはアミノ基の保護基を表わし、R5 は、水素原
子、またはアミノ基を表わす。]
【0035】反応は溶媒を使用して、または溶媒を使用
せず行うことができる。反応に使用する溶媒は、反応条
件下で不活性であればよく、例えばジメチルスルホキシ
ド、ピリジン、アセトニトリル、エタノール、クロロホ
ルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、水、3−
メトキシブタノール、またはこれらの混合物を挙げるこ
とができる。反応は無機塩基または有機塩基のような酸
受容体、例えば、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金
属炭酸塩または炭酸水素塩、あるいはトリエチルアミ
ン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロウンデセン等の
有機塩基性化合物の存在下で行うのが好ましい。反応温
度は、通常、室温ないし200℃の温度範囲で実施で
き、好ましくは25から150℃の範囲である。反応時
間は30分から48時間の範囲でよく、通常は30分か
ら2時間程度で完結する。アミノ基の保護基としては、
この分野で通常使用されている保護基であればよく、例
えば、第三級ブトキシカルボニル基、2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル
基類、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベン
ジルオキシカルボニル基、パラニトロベンジルオキシカ
ルボニル基等のアラルキルオキシカルボニル基類、アセ
チル基、メトキシアセチル基、トリフルオロアセチル
基、クロロアセチル基、ピバロイル基、ホルミル基、ベ
ンゾイル基等のアシル基類、第三級ブチル基、ベンジル
基、パラニトロベンジル基、パラメトキシベンジル基、
トリフェニルメチル基等のアルキル基類、またはアラル
キル基類、メトキシメチル基、第三級ブトキシメチル
基、テトラヒドロピラニル基、2,2,2−トリクロロ
エトキシメチル基等のエーテル類、トリメチルシリル
基、イソプロピルジメチルシリル基、第三級ブチルジメ
チルシリル基、トリベンジルシリル基、第三級ブチルジ
フェニルシリル基等のシリル基類を挙げることができ
る。
【0036】Yが式(XIV)の構造の場合、化合物
(XIII)に対し化合物(イ−1)、(ロ−1)、
(ハ−1)、(ニ−1)、(ホ−1)、(ヘ)、(ト−
1)、(チ−1)、(リ−1)、(ヌ−1)、または
(ル−1)を反応させた後、酸性または塩基性条件下で
処理することにより相当するカルボン酸に変換すること
ができる。また、脱保護が必要な場合は保護基に対応し
た適当な条件で保護基を除去して式(I)で示される目
的化合物を得ることができる。化合物のうち(イ−
1)、(イ−2)、(ロ−1)、(ロ−2)、(ハ−
1)、(ハ−2)、(ニ−1)、(ニ−2)、(ホ−
1)、(ホ−2)、(ヘ)、(ヘ−2)、(ト−1)、
(ト−2)、(チ−1)および(チ−2)は、公知であ
るか、公知の方法に準じて容易に製造できる(例えば、
特開平2−231475号公報、特開平8−27728
4号公報、特開平9−67368号公報、wo97/1
9072号公報、wo97/40037号公報、wo9
8/02431号公報、wo98/13370号公報、
wo98/18783号公報)。化合物(リ−1)、
(リ−2)、(ヌ−1)、(ヌ−2)、(ル−1)およ
び(ル−2)は種々の方法により製造されるが、その一
例として参考例に示す方法で合成されるが、これに限定
されるものではない。単一の異性体からなる式(I)の
化合物の合成に好ましい単一の異性体からなるシス−2
−フルオロシクロプロピルアミンは、例えば、特開平2
−231475号記載の方法で合成できる。この様にし
て得られた光学活性なシス−2−フルオロシクロプロピ
ルアミン誘導体を原料とする、単一の異性体からなる式
(I)の化合物の合成は、例えば、特開平2−2314
75号記載の方法によって実施することができる。本発
明の抗ヘリコバクター・ピロリ薬はヘリコバクター・ピ
ロリ菌に対して、優れた活性を示し、ヘリコバクター・
ピロリ感染症治療薬として有用である。本発明の抗ヘリ
コバクター・ピロリ薬を使用する場合、投与量は成人一
日当たり50mgから1g、好ましくは100mgから
300mgの範囲である。この一日量を一日1回、ある
いは2から4回に分けて投与する。また一日量は必要に
よっては上記の量を超えてもよい。本発明の抗ヘリコバ
クター・ピロリ薬は、投与法に応じ適当な製剤を選択
し、通常用いられている各種製剤の調製法にて調製でき
る。製剤の剤型としては例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カ
プセル剤や、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、油性
ないし水性の懸濁液等を経口用製剤として例示できる。
注射剤としては、製剤中に安定剤、防腐剤、溶解補助剤
を使用することもあり、これらの補助剤を含むこともあ
る溶液を容器に収納後、凍結乾燥等によって固形製剤と
して用時調製の製剤としても良い。また一投与量を容器
に収納しても良く、また多投与量を同一の容器に収納し
ても良い。固形製剤としては、本発明の抗ヘリコバクタ
ー・ピロリ薬とともに製剤学上許容されている添加物を
含んでよく、例えば、充填剤類や増量剤類、結合剤類、
崩壊剤類、溶解促進剤類、湿潤剤類、潤滑剤類等を必要
に応じて選択して混合し、製剤化することができる。液
体製剤としては、溶液、懸濁液、乳液剤等を挙げること
ができるが添加剤として懸濁化剤、乳化剤等を含むこと
もある。
【0037】本発明の抗ヘリコバクター・ピロリ薬は、
単独で使用してもよいが、プロトンポンプ阻害薬と組合
せることにより、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌
効果を増強させることができる。ここで「組合せ」とい
った場合、プロトンポンプ阻害薬を本願発明の抗ヘリコ
バクター・ピロリ薬と別の製剤として製造した後、組合
せて使用する場合、また抗ヘリコバクター・ピロリ薬と
プロトンポンプ阻害薬を組合せて一製剤(例えば、特表
平9−511767号公報参照)として製造する場合の
どちらも意味するものとする。プロトンポンプ阻害薬と
しては、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラ
ゾール、レミノプラゾール、サビプラゾール、パントプ
ラゾール等を挙げることができる。プロトンポンプ阻害
薬の使用量は一日当たり0.1から200mg、好まし
くは10から100mg、特に好ましくは40から80
mgの範囲である。
【0038】
【実施例】[参考例リ−1]エチル 3−(1−第三級
ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)プロピオラ
−ト
【0039】
【化32】 窒素雰囲気下、クロロメチルトリメチルホスホニウム
クロリド(5.156g,14.85mmol)を無水
テトラヒドロフラン(30ml)に縣濁し、内温を−5
5℃に冷却後、n−ブチルリチウムの1.68M、n−
ヘキサン溶液(8.87ml,14.90mmol)を
5分間で滴下した。反応縣濁液を氷冷下にて30分、室
温にて3時間撹拌した後、内温を−55℃に冷却した。
この反応懸濁液に1−第三級ブトキシカルボニルアミノ
シクロプロパンカルバルデアルデヒド(2.498g,
13.50mmol)を無水テトラヒドロフラン(10
ml)に溶解した溶液を10分間で滴下後、−50℃で
1時間、次いで氷冷下にて30分間撹拌した。反応縣濁
液を−78℃に冷却し、1.68M、n−ブチルリチウ
ムのn−ヘキサン溶液(17.68ml,29.70m
mol)を10分間で滴下後、−78℃で20分間撹拌
した。この反応懸濁液にエチル クロロホルマート
(1.61ml,16.88mmol)を滴下後、反応
縣濁液を−78℃で1.5時間、氷冷下にて1時間撹拌
した。氷冷下、反応縣濁液に飽和食塩水(30ml)を
加え、有機層を分取後、水層をジエチルエ−テル(30
ml×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水(3
0ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物をフラッシュシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−に付し、n−ヘキサン:
酢酸エチル=5:1を用いた溶出部から2.178g
(63.9%)の標記の化合物を無色油状物として得
た。 H−NMR(400MHz,CDCl)δ:5.0
4(brs,1H),4.27(q,J=7.16H
z,2H),1.44(s,9H),1.28(t,J
=7.16Hz,3H),1.15(m,2H),1.
06(m,2H).
【0040】[参考例リ−2]エチル 1−ベンジル−
4−(1−第三級ブトキシカルボニルアミノシクロプロ
ピル)−3−ピロリン−3−カルボキシラ−ト
【0041】
【化33】 N−ベンジル−N−(n−ブトキシメチル)トリメチル
シリルメチルアミン(2.006g,7.176mmo
l)、およびエチル 3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニルアミノシクロプロピル)プロピオラ−ト(1.13
6g,4.485mmol)を乾燥したジクロロメタン
(9ml)に溶解し、室温で撹拌下、1.0Mトリフル
オロ酢酸のジクロロメタン溶液(0.72ml,0.7
2mmol)を加え、反応液を3時間撹拌した。反応液
に飽和重曹水(20ml)を加え、ジクロロメタン(2
0ml×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水
(30ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物をフラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−に付し、クロロホ
ルムを用いた溶出部から1.449g(83.6%)の
標記の化合物を無色油状物として得た。 H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.4
0−7.11(m,5H),5.17(brs,1
H),4.12(q,J=6.83Hz,2H),3.
85(m,2H),3.72(m,2H),3.67
(s,2H),1.44(s,9H),1.24(t,
J=6.83Hz,3H),1.14(m,2H),
1.01(m,2H).
【0042】[参考例リ−3]エチル シス−1−ベン
ジル−4−(1−第三級ブトキシカルボニルアミノシク
ロプロピル)ピロリジン−3−カルボキシラ−ト
【0043】
【化34】 窒素気流下、ビス(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−
2,5−ジエン)ロジウム(I)パ−クロラ−ト(5
4.5mg,0.14mmol)、および1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン(67.4mg,0.
17mmol)を乾燥、脱気したメタノ−ル(25m
l)に溶解し、室温で10分間撹拌した。この触媒溶液
にエチル 1−ベンジル−4−(1−第三級ブトキシカ
ルボニルアミノシクロプロピル)−3−ピロリン−3−
カルボキシラ−ト(1.090g,2.820mmo
l)を乾燥、脱気したメタノ−ル(15ml)に溶解し
た溶液を加え、この反応液を水素雰囲気下(1kg/c
)、室温にて2.5時間撹拌した。反応液に活性炭
(1g)を加え、室温にて30分間後、セライトを通じ
て濾過(メタノ−ル洗浄)し、濾液を減圧濃縮後、残留
物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に
付し、n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1を用いた溶出
部から1.071g(97.8%)の標記の化合物を無
色結晶として得た。 H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.4
0−7.19(m,5H),5.07(brs,1
H),4.13(q,J=7.33Hz,2H),3.
63(s,2H),2.87(m,1H),2.67
(m,1H),2.54(m,1H),2.35(m,
1H),2.15(m,1H),1.79(m,1
H),1.46(s,9H),1.23(t,J=7.
33Hz,3H),0.85(m,2H),0.69
(m,2H).
【0044】[参考例リ−4]シス−1−ベンジル−4
−(1−第三級ブトキシカルボニルアミノシクロプロピ
ル)−3−ヒドロキシメチルピロリジン
【0045】
【化35】 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(195.
6mg,5.153mmol)を無水テトラヒドロフラ
ン(40ml)に懸濁し、−15℃にて撹拌下、エチル
シス−1−ベンジル−4−(1−第三級ブトキシカル
ボニルアミノシクロプロピル)ピロリジン−3−カルボ
キシラ−ト(1.001g,2.577mmol)を無
水テトラヒドロフラン(10ml)に溶解した溶液を1
5分間で滴下した。反応懸濁液を氷冷下にて3.5時間
撹拌後、冷却水(5ml)を徐々に加え、更に室温にて
15分間撹拌した。反応懸濁液をセライトを通じて濾過
(ジエチルエ−テル洗浄)し、濾液を減圧濃縮、乾燥し
て、833.9mg(93.4%)の標記の化合物を無
色油状物として得た。 H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.3
9−7.00(m,5H),5.10(brs,1
H),3.69(m,2H),3.58(s,2H),
2.99(m,1H),2.61(m,1H),2.5
1(m,1H),2.27(m,1H),2.00
(m,1H),1.94(brs,1H),1.74
(m,1H),1.42(s,9H),0.90(m,
1H),0.74−0.61(m,3H).
【0046】[参考例リ−5]シス−4−(1−第三級
ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)−3−ヒド
ロキシメチルピロリジン
【0047】
【化36】 シス−1−ベンジル−4−(1−第三級ブトキシカルボ
ニルアミノシクロプロピル)−3−ヒドロキシメチルピ
ロリジン(820.1mg,2.376mmol)をメ
タノ−ル(50ml)に溶解し、5%パラジウム炭素触
媒(水分;55.6%,750mg)を加えた後、水素
加圧下(4.5kg/cm)一昼夜撹拌した。触媒を
セライト濾過(メタノ−ル洗浄)により除去後、濾液を
減圧濃縮して578.8mg(91.0%)の標記の化
合物を白色アモルファスとして得た。 H−NMR(400MHz,CDCl)δ:5.0
5(brs,1H),3.72(m,2H),3.15
(m,2H),2.82(m,2H),2.29(m,
1H),1.94(br,2H),1.76(m,1
H),1.42(s,9H),0.92(m,2H),
0.82(m,1H),0.61(m,1H).
【0048】[参考例ヌ−1]1−ベンジルオキシ−3
−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)−3−イソアミ
ルオキシカルボニルシクロブタン
【0049】
【化37】 1―ベンジルオキシ―3―イソアミルオキシカルボニル
シクロブタン―3―カルボン酸 46.70g(14
5.8mmmol)を第3級ブタノール750mlに溶
解し、氷冷攪拌下、ジフェニルリン酸アジド34.55
ml(160.3mmol)、次いでトリエチルアミン
44.70ml(320.7mmol)を加えた。同温
で10分攪拌後氷浴を外し、室温下で2時間攪拌した。
8時間加熱還流した後、溶媒を減圧下留去した。残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、表
記化合物45.28g(79.4%)を得た。
【0050】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.91
(3H,d,J=6.8Hz),0.92(3H,d,
J=6.8Hz),1.43(9H,s),1.48−
1.57(2H,m),1.63−1.71(1H,
m),2.23−2.38(1H,m),2.39−
2.52(1H,m),2.55−2.69(1H,
m),2.82−2.93(1H,m),4.09−
4.28(3H,m),4.44(2H,s),4.9
2(0.5H,brs),5.12(0.5H,br
s),7.28−7.36(5H,m).
【0051】[参考例ヌ−2]1−ベンジルオキシ−3
−(第3 級ブトキシカルボニルアミノ)シクロブタン−
3−カルボン酸
【0052】
【化38】 1−ベンジルオキシ−3−(第3級ブトキシカルボニル
アミノ)−3−イソアミルオキシカルボニルシクロブタ
ン45.28g(115.7mmol)をメタノール3
00mlに溶解し、氷冷攪拌下、1規定水酸化ナトリウ
ム127ml(127.2mmol)を10分かけて滴
下した。10分攪拌後、氷浴を外し、室温下で5時間攪
拌した。水200mlを加え、減圧下メタノールを留去
した。残さにエーテルを加え分液後、水層をジエチルエ
ーテルで抽出し、エーテル層を水で抽出した。水層を合
わせ、氷冷攪拌下10%クエン酸で酸性にし、酢酸エチ
ルを加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、水層
を更に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後濾過し、減圧下溶媒を留去して表
記化合物37.24g(定量的)を得た。本化合物は、
精製することなく次の反応に用いた。
【0053】[参考例ヌ−3]エチル 3−[1−ベン
ジルオキシ−3−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)
シクロブタン−3−イル]−3−オキソプロピオネート
【0054】
【化39】 1−ベンジルオキシ−3−(第3級ブトキシカルボニル
アミノ)シクロブタン−3−カルボン酸37.24g
(115.7mmol)をテトラヒドロフラン300m
lに溶解し、氷冷攪拌下、N,N―カルボニルジイミダ
ゾール20.63g(127.2mmol)を加えた。
10分攪拌後、氷浴を外し、室温下で3時間攪拌した。
反応液に氷冷攪拌下、マグネシウムエチルマロネート3
6.45g(127.2mmol)のテトラヒドロフラ
ン200ml溶液を滴下した。1時間攪拌後に氷浴を外
し、室温下で10時間攪拌した。氷冷攪拌下、反応液に
10%クエン酸水溶液を加え、次いで酢酸エチルを加え
て分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄した。更に有機層を飽和食塩水で洗浄した。水層を酢
酸エチルで抽出した後に、合わせた有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。濾過後、減圧下溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表記化
合物38.84g(85.8%)を得た。
【0055】[参考例ヌ−4]エチル 3−[1−ベン
ジルオキシ−3−(第3 級ブトキシカルボニルアミノ)
シクロブタン−3−イル]−3−ヒドロキシプロピオネ
ート
【0056】
【化40】 エチル 3−[1−ベンジルオキシ−3−(第3級ブト
キシカルボニルアミノ)シクロブタン−3−イル]−3
−オキソプロピオネート38.84g(99.22mm
ol)をメタノール300mlに溶解し、氷冷攪拌下、
テトラヒドロホウ酸ナトリウム1.617g(42.7
5mmol)を5回に分けて加えた。同温度で10分攪
拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を徐々に加えた。減
圧下メタノールを留去し、残さに酢酸エチルを加え分液
した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、水層を酢酸エチル
で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。濾過後、減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し、表記化合物35.6
1g(91.2%)を得た。
【0057】[参考例ヌ−5]エチル (E)−3−
[1−ベンジルオキシ−3−(第3級ブトキシカルボニ
ルアミノ)シクロブタン−3−イル]アクリレート
【0058】
【化41】 エチル 3−[1−ベンジルオキシ−3−(第3 級ブト
キシカルボニルアミノ)シクロブタン−3−イル]−3
−ヒドロキシプロピオネート35.61g(90.50
mmol)をジクロロメタン200mlに溶解し、氷冷
攪拌下、メタンスルホニルクロリド9.050ml(1
16.9mmol)、次いでトリエチルアミン37.2
4ml(267.2mmol)を加えた。2時間攪拌
後、ジアザビシクロウンデセン30.60ml(20
4.6mmol)を加えた。1時間攪拌後に氷浴を外
し、室温下で2時間攪拌した。氷冷攪拌下、飽和塩化ア
ンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルを加えて分液
した。有機層を10%クエン酸水溶液で洗浄後、飽和食
塩水で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出後、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その後濾過し減圧下溶
媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、表記化合物31.07g(91.4%)を得
た。
【0059】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.25
−1.30(3H,m),1.42(4.5H,s),
1.43(4.5H,s)2.22−2.35(2H,
m),2.57−2.72(2H,m),4.01−
4.05(0.5H,m),4.07−4.27(m,
2.5H),4.48(2H,s),4.81(0.5
H,s),4.94(0.5H,brs),5.79
(0.5H,d,J=15.5Hz),5.86(0.
5H,d,J=15.5Hz),6.98(0.5H,
d,J=15.5Hz),7.02(0.5H,d,J
=15.5Hz),7.27−7.36(5H,m).
【0060】[参考例ヌ−6]エチル 3−[1−ベン
ジルオキシ−3−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)
シクロブタン−3−イル]−4−ニトロブタノエート
【0061】
【化42】 エチル (E)−3−[1−ベンジルオキシ−3−(第
3級ブトキシカルボニルアミノ)シクロブタン−3−イ
ル]アクリレート31.07g(82.75mmol)
をニトロメタン300mlに溶解し、氷冷攪拌下、ジア
ザビシクロウンデセン13.37ml(82.75mm
ol)を滴下した。10分攪拌後に氷浴を外し、室温下
で1時間攪拌した。氷冷攪拌下、反応液に10%クエン
酸水溶液を徐々に加え酸性にした後、酢酸エチルを加え
分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次
いで飽和食塩水で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出
し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、
減圧下溶媒を留去し、表記化合物35.12g(97.
2mmol)を得た。本化合物は、精製することなく次
の反応に用いた。
【0062】[参考例ヌ−7]4−[1−ベンジルオキ
シ−3−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)シクロブ
タン−3−イル]−2−ピロリドン
【0063】
【化43】 エチル 3−[1−ベンジルオキシ−3−(第3級ブト
キシカルボニルアミノ)シクロブタン−3−イル]−4
−ニトロブタノエート35.12g(80.46mmo
l)をエタノール700mlに溶解し、ラネーニッケル
50mlを窒素雰囲気下加えた。水素に置換した後、5
0℃で5時間攪拌した。反応液を氷冷した後、セライト
濾過し、溶媒を減圧下留去した。得られた残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表記化合物
20.53g(70.8%)を得た。
【0064】[参考例ヌ−8]1−ベンジル−4−[1
−ベンジルオキシ−3−(第3級ブトキシカルボニルア
ミノ)シクロブタン−3−イル]−2−ピロリドン
【0065】
【化44】 4−[1−ベンジルオキシ−3−(第3級ブトキシカル
ボニルアミノ)シクロブタン−3−イル]−2−ピロリ
ドン20.53g(56.96mmol)をジメチルホ
ルムアミド200ml、テトラヒドロフラン60mlの
混合溶液に溶解し、氷冷攪拌下、60%水素化ナトリウ
ム2.51g(62.7mmol)を徐々に加えた。1
0分攪拌後に氷浴を外し、室温下で1時間攪拌した。氷
冷攪拌下、塩化ベンジル7.21ml(62.7mmo
l)を滴下し1時間攪拌後、室温下にて12時間攪拌し
た。氷冷攪拌下、反応液に水を加え、次いで酢酸エチル
を加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、水層
を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。濾過後、減圧下溶媒を留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、1:1のジアス
テレオマー混合物である表記化合物18.00g(7
0.1%)を得た。得られた表記化合物を更にシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、ジアステレオマー
の関係にある異性体A、および異性体Bを分離し、異性
体Bを用いて以下の反応を実施した。
【0066】異性体A1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.41(9H,
s),1.93−2.04(2H,m),2.30−
2.52(4H,m),2.92−3.08(1H,
m),3.10−3.18(1H,m),3.18−
3.27(1H,m),4.10−4.08(1H,
m),4.34(1H,d,J=14.6Hz),4.
36(2H,s),4.52(1H,d,J=14.6
Hz),4.63(1H,s),7.21−7.36
(10H,m).
【0067】異性体B1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.40(9H,
s),2.10−2.17(1H,m),2.21−
2.37(2H,m),2.41−2.54(3H,
m),2.70−2.80(1H,m),3.08−
3.20(1H,m),3.20−3.28(1H,
m),3.74−3.83(1H,m),4.33(1
H,d,J=14.6Hz),4.37(2H,s),
4.52(1H,d,J=14.6Hz),4.78
(1H,s),7.21−7.35(10H,m).
【0068】[参考例ヌ−9]1−ベンジル−4−[3
−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)−1−ヒドロキ
シシクロブタン−3−イル]−2−ピロリドン(異性体
B)
【0069】
【化45】 1−ベンジル−4−[1−ベンジルオキシ−3−(第3
級ブトキシカルボニルアミノ)シクロブタン−3−イ
ル]−2−ピロリドン(異性体B)4.86g(10.
8mmol)をエタノール140mlに溶解し、水酸化
パラジウム−炭素触媒1gを加え、水素圧3気圧にて光
照射下、接触還元を1時間行った。触媒を濾去後、溶媒
を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し、表記化合物4.01g(定量的)を得た。
更に本成績体のピロリジン4 の不斉炭素に由来するエナ
ンチオマーである異性体B1、および異性体B2の光学
分割を下記条件下のHPLCにより実施した。
【0070】HPLC条件 カラム:DAICEL CHIRALPACK AD
20x250mm 移動層:ヘキサン:エタノール=1:1 流量:15ml/min 温度:室温 検出:UV(254nm)
【0071】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.42
(9H,s),2.23−2.42(3H,m),4.
45−4.68(4H,m),3.03−3.06(1
H,m),3.23−3.33(1H,m),3.97
−4.07(1H,m),4.38(1H,d,J=1
4.7Hz),4.49(1H,d,J=14.7H
z),4.72(1H,s,),7.21−7.36
(5H,m).
【0072】[参考例ヌ−10]1−ベンジル−4−
[3−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)−1−フル
オロシクロブタン−3−イル]−2−ピロリドン(異性
体B1)
【0073】
【化46】 1−ベンジル−4−[3−(第3級ブトキシカルボニル
アミノ)−1−ヒドロキシシクロブタン−3−イル]−
2−ピロリドン(異性体B1)1.79g(4.96m
mol)をトルエン50ml、ジクロロメタン20ml
の混合溶媒に溶解し、氷冷攪拌下、ジエチルアミノ硫黄
トリフロリド1.31ml(9.92mmol)を加
え、室温にて12時間攪拌した。氷冷攪拌下、反応液に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加え塩基性と
した後、クロロホルムを加え分液し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した。水層をクロロホルムで再度抽出し、合わ
せた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、
減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製して、表記化合物541mg(30.0
%)を得た。
【0074】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.41
(9H,m),2.12−2.24(2H,m),2.
30−2.37(1H,m),2.48−2.72(3
H,m),2.93−3.05(1H,m),3.16
−3.18(1H,m),3.25−3.33(1H,
m),4.34(1H,d,J=14.7Hz),4.
53(1H,d,J=14.7Hz),4.73(1
H,s),5.04−5.11(0.5H,m),5.
18−5.25(0.5H,m),7.22−7.36
(5H,m).
【0075】[参考例ヌ−11]1−ベンジル−4−
[3−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)−1―フル
オロシクロブタン−3−イル]−2−ピロリジンチオン
(異性体B1)
【0076】
【化47】 1−ベンジル−4−[3−(第3級ブトキシカルボニル
アミノ)−1−フルオロシクロブタン−3−イル]−2
−ピロリドン(異性体B1)517mg(1.43mm
ol)をトルエン20mlに溶解し、ローソン試薬63
5mg(1.57mmol)を加え、50℃で3時間攪
拌した。減圧下溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製して、表記化合物485mg(8
9.5%)を得た。
【0077】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.41
(9H,s),2.04−2.22(2H,m),2.
44−2.60(1H,m),2.60−2.73(1
H,m),2.80−3.07(2H,m),3.13
−3.20(1H,m),3.56−3.63(2H,
m),4.59(1H,s),4.76(1H,d,J
=14.2Hz),5.02−5.11(0.5H,
m),5.11−5.23(1.5H,m),7.27
−7.38(5H,m).
【0078】[参考例ヌ−12]1−ベンジル−4−
[3−(第3級ブトキシカルボニルアミノ)−1−フル
オロシクロブタン−3−イル]ピロリジン(異性体B
1)
【0079】
【化48】 1−ベンジル−4−[3−(第3級ブトキシカルボニル
アミノ−1―フルオロ)シクロブタン−3−イル]−2
−ピロリジンチオン(異性体B1)485mg(1.2
8mmol)をエタノール20mlに溶解し、窒素雰囲
気下、氷冷攪拌しながらラネーニッケル2.0mlを加
えた。同温で10分攪拌後に氷浴を外し、室温下で2時
間攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧下溶媒を溜
去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製して、表記化合物310mg(69.5%)を得た。
【0080】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.49
(9H,s),1.57−1.70(2H,m),1.
94−2.28(6H,m),2.58−2.63(1
H,m),2.70−2.82(1H,m),2.93
−3.21(3H,m),3.59(2H,s),5.
19−5.22(0.5H,m),5.32−5.41
(0.5H,m),7.25−7.33(5H,m).
【0081】[参考例ヌ−13]4−[3−(第3 級ブ
トキシカルボニルアミノ)−1−フルオロシクロブタン
−3−イル]ピロリジン(異性体B1)
【0082】
【化49】 1−ベンジル−4−[3−(第3級ブトキシカルボニル
アミノ)−1−フルオロシクロブタン−3−イル]ピロ
リジン(異性体B1)310mg(0.89mmol)
をエタノール20mlに溶解し,10%パラジウム−炭
素触媒を310mgを加えた。4気圧の水素雰囲気下、
光を照射しながら2時間攪拌した。触媒を濾去後、減圧
下溶媒溜去して表記化合物233mg(定量的)を得
た。本成績体は、精製することなく次の反応に用いた。
【0083】[参考例ル−1]4−(S)−フルオロメ
チル−N−[1−(R)−フェニルエチル]−2−ピロ
リドン
【0084】
【化50】 A法:4−(S)−ヒドロキシメチル−N−[1−
(R)−フェニルエチル]−2−ピロリドン(2.00
g,9.12mmol)の塩化メチレン(50ml)溶
液に−78℃にてジエチルアミノ硫黄トリフロリド
(1.90ml,14.38mmol)を加えた後、ゆ
っくり昇温しながら室温で一晩攪拌した。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後した。溶媒を留去して得ら
れた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3
%メタノール−クロロホルムの溶出部より標記の化合物
1.11g(55%)を淡黄色油状物として得た。 B法:4−(S)−ヒドロキシメチル−N−[1−
(R)−フェニルエチル]−2−ピロリドン(5.00
g,22.80mmol)の塩化メチレン(100m
l)溶液にトリエチルアミン(6.36ml,45.6
3mmol)を加え、氷冷下、塩化メタンスルホニル
(2.65ml,34.24mmol)を滴下し、同温
で30分間攪拌した。反応液を10%クエン酸水溶液で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。得
られた残留物をテトラヒドロフラン(100ml)に溶
解し、1Nテトラ−n−ブチルアンモニウムフロリド−
テトラヒドロフラン溶液(114ml)を加え、1.5
時間加熱還流した。反応溶液に10%クエン酸水溶液を
加え、テトラヒドロフランを留去後、クロロホルム(2
00ml×3)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残留物を溶媒
を留去した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン=3:1の溶出部
より標記の化合物を定量的に淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.52(3H,d,
J=7.33Hz),2.24−2.29(1H,
m),2.52−2.63(2H,m),3.10(1
H,t,J=9.76Hz),3.20(1H,dd,
J=5.37,9.76Hz),4.26−4.47
(2H,m),5.50(1H,q,J=7.32H
z),7.26−7.36(5H,m).
【0085】[参考例ル−2]4−(S)−フルオロメ
チル−3−(R)−ヒドロキシ−N−[1−(R)−フ
ェニルエチル]−2−ピロリドン
【0086】
【化51】 窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(1.65ml,
11.75mmol)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液に−78℃にて1.66Nn−ブチルリチウム
−ヘキサン溶液(7.08ml)を滴下し、0℃にて5
分間攪拌した。−78℃に冷却後、この溶液を4−
(S)−フルオロメチル−N−[1−(R)−フェニル
エチル]−2−ピロリドン(2.00g,9.04mm
ol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、窒素
雰囲気下、−78℃にて滴下した。同温で15分間攪拌
した後、減圧して脱気後、容器内を酸素ガスで置換して
酸素雰囲気下として、同温で30分間攪拌した。反応終
了後、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、テトラヒ
ドロフランを留去後、酢酸エチル(150ml×3)で
抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーに付し、3%メタノール−クロロホルムの溶出
部より標記の化合物1.57g(73%)を白色結晶と
して得た。H−NMR(CDCl)δ:1.52
(3H,d,J=7.32Hz),2.31−2.48
(1H,m),3.05−3.10(1H,m),3.
16−3.21(1H,m),4.29(1H,d,J
=9.37Hz),4.53−4.67(2H,m),
5.48(1H,q,J=7.33Hz),7.26−
7.37(5H,m).
【0087】[参考例ル−3]3−(S)−アジド−4
−(S)−フルオロメチル−N−[1−(R)−フェニ
ルエチル]−2−ピロリドン
【0088】
【化52】 4−(S)−フルオロメチル−3−(R)−ヒドロキシ
−N−[1−(R)−フェニルエチル]−2−ピロリド
ン(2.61g,11.00mmol)の塩化メチレン
(40ml)溶液にトリエチルアミン(3.07ml,
22.02mmol)を加え、−10℃にて塩化メタン
スルホニル(1.28ml,16.54mmol)を滴
下し、同温で30分間攪拌した。反応液を10%クエン
酸水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留
去した。得られた残留物をN,N−ジメチルホルムアミ
ド(80ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(2.86
g,44.00mmol)を加え、100℃にて1晩攪
拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチル(200ml
×3)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン=1:
3の溶出部より標記の化合物1.81g(63%)を淡
黄色油状物として得た。H−NMR(CDCl
δ:1.56(3H,d,J=7.32Hz),2.6
7−2.75(1H,m),3.02(1H,dd,J
=7.32,10.25Hz),3.23(1H,d
d,J=4.39,10.25Hz),4.27(1
H,d,J=8.30Hz),4.38(1H,dd
d,J=7.81,9.28,46.39Hz),4.
59(1H,ddd,J=5.86,9.28,46.
37Hz),5.48(1H,q,J=7.32H
z),7.26−7.37(5H,m).
【0089】[参考例ル−4]3−(S)−第三級ブト
キシカルボニルアミノ−4−(S)−フルオロメチル−
N−[1−(R)−フェニルエチル]−2−ピロリドン
【0090】
【化53】 3−(S)−アジド−4−(S)−フルオロメチル−N
−[1−(R)−フェニルエチル]−2−ピロリドン
(1.81g,6.90mmol)のエタノール(10
0ml)溶液に二炭酸ジ第三級ブチル(3.01g,1
3.79mmol)と10%パラジウム炭素触媒(1.
80g)を加え、室温で一晩、接触水素添加を行った。
触媒をろ去後、ろ液の溶媒を留去し、得られた残留物を
シリカゲルクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル:
ヘキサン=1:2の溶出部より標記の化合物1.68g
(72%)を白色結晶として得た。H−NMR(CD
Cl)δ:1.45(9H,s),1.53(3H,
d,J=7.32Hz),2.85−2.93(1H,
m),3.06(1H,dd,J=6.25,10.7
4Hz),3.31(1H,d,J=9.26Hz),
4.32−4.53(3H,m),5.08(1H,b
rs),5.49(1H,q,J=6.83Hz),
7.26−7.36(5H,m).
【0091】[参考例ル−5]3−(S)−第三級ブト
キシカルボニルアミノ−4−(S)−フルオロメチル−
N−[1−(R)−フェニルエチル]ピロリジン
【0092】
【化54】 氷冷下、3−(S)−第三級ブトキシカルボニルアミノ
−4−(S)−フルオロメチル−N−[1−(R)−フ
ェニルエチル]−2−ピロリドン(1.68g,4.9
9mmol)のテトラヒドロフラン(60ml)溶液に
ボラン−テトラヒドロフラン錯体の1molテトラヒド
ロフラン溶液(19.98ml)を滴下後、室温で一晩
攪拌した。溶媒を留去して残留物にエタノール−水
(4:1)の混合溶媒(40ml)を加え、トリエチル
アミン(8ml)存在下、2時間加熱還流した。放冷
後、溶媒を留去した。残留物にクロロホルムを加えて飽
和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン=1:3の溶
出部より標記の化合物1.54g(96%)を白色結晶
として得た。H−NMR(CDCl)δ:1.35
(3H,d,J=6.84Hz),1.43(9H,
s),2.38−2.78(5H,m),3.24(1
H,q,J=6.34Hz),4.37−4.57(3
H,m),4.84(1H,d,J=8.30Hz),
7.25−7.35(5H,m).
【0093】[参考例ル−6]3−(S)−第三級ブト
キシカルボニルアミノ−4−(S)−フルオロメチルピ
ロリジン
【0094】
【化55】 3−(S)−第三級ブトキシカルボニルアミノ−4−
(S)−フルオロメチル−N−[1−(R)−フェニル
エチル]ピロリジン(484mg,1.50mmol)
のエタノール(50ml)溶液に10%パラジウム炭素
触媒(500mg)を加え、50℃で一晩、接触水素添
加を行った。触媒をろ去後、ろ液の溶媒を留去し、粗製
の標記の化合物を定量的に得た。H−NMR(CDC
)δ:1.44(9H,s),1.69(1H,b
rs),2.45−2.53(1H,m),2.66
(1H,dd,J=5.37,10.74Hz),2.
90−2.95(1H,m),3.18(2H,dd,
J=7.81,10.74Hz),4.18−4.27
(1H,m),4.44−4.53(1H,m),4.
56−4.65(1H,m).
【0095】試験例1 ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌活性(MIC:μg/m
l)
【0096】
【表1】
【0097】ピリドンカルボン酸誘導体1((−)−7
−[7(S)−アミノ−5−アザスピロ(2,4)ヘプ
タン−5−イル]−8−クロロ−6−フルオロ−1−
[(1R,2S)−シス−2−フルオロ−1−シクロプ
ロピル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノロン−3
−カルボン酸)を0.1規定の水酸化ナトリウムに溶解
し、比較化合物としてクラリスロマイシンをメタノール
に溶解し、パントプラゾールはメタノールに溶解後、
0.1N塩酸処理を1時間実施したものを検体とした。
表1に示すヘリコバクター・ピロリの臨床分離株を、9%
馬血液加Brain Heart Infusion(BHI)寒天培地(メルク社
製)に塗布し、微好気条件で37゜C、5日間培養した。
生育したコロニーをかきとりBHI液体培地(メルク社製)
に約108/mlになるよう調製し、これを接種菌液とした。
その接種菌液10μlをイノキュレイター(サクマ製作所株
式会社製)を用いて薬剤含有および非含有の9%BHI寒天培
地に接種し、微好気条件下、37℃で5日培養後、発育の
有無を判定しMICを測定した。
【0098】
【0099】
【表2】
【0100】試験例2 ピリドンカルボン酸誘導体とプロトンポンプ阻害薬の併
用効果 試験例1の測定結果を基に併用効果をチェッカーボード
法(Eliopoulos,G.M.,and R.C.Moelleling, 1991,Anti
microbial Combinations, p432-492.In V.Lorian(ed) A
ntibiotics in laboratory medicine. 3rd ed, The Wil
liams and Wilkins Co.,)により測定し、FIC in
dexが0.5以下を相乗効果ありと判定した。
【0101】
【表3】

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式(I)で表わされる化合物、そ
    の塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有する
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化1】 (式中、R1 は、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、R2 は、水素原子また
    はアミノ基を表わし、R3 は、 【化2】 を表わし、R4 は、ハロゲン原子、炭素数1から6のア
    ルキル基または炭素数1から6のアルコキシル基を表わ
    すか、あるいは上記のR1 と一体化して、−O−CH2
    −CH(CH3 )−で表される構造となってもよい。)
  2. 【請求項2】 下記の式(II)で表わされる化合物、
    その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有す
    る抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化3】 (式中、R1は、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、R2は、水素原子また
    はアミノ基を表わし、R4は、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  3. 【請求項3】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロシ
    クロプロピル基、R2 が水素原子、R4 が塩素原子であ
    る請求項2記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  4. 【請求項4】 R1 がシクロプロピル基、R2 がアミノ
    基、R4 がメチル基である請求項2記載の抗ヘリコバク
    ター・ピロリ薬
  5. 【請求項5】 下記の式(III)で表わされる化合
    物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化4】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  6. 【請求項6】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロシ
    クロプロピル基、R2 がアミノ基、R4 がフッ素原子で
    ある請求項5記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  7. 【請求項7】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロシ
    クロプロピル基、R2 がアミノ基、R4 がメチル基であ
    る請求項5記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  8. 【請求項8】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロシ
    クロプロピル基、R2 が水素原子、R4 がメチル基であ
    る請求項5記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  9. 【請求項9】 下記の式(IV)で表わされる化合物、
    その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有す
    る抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化5】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  10. 【請求項10】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がフッ素原子
    である請求項9記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  11. 【請求項11】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2が水素原子、R4 がメチル基で
    ある請求項9記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  12. 【請求項12】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項9記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  13. 【請求項13】 R1 とR4 が一体化して−O−CH2
    −CH(CH3 )−で表される構造となり、R2 が水素
    原子である請求項9記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  14. 【請求項14】 R1 とR4 が一体化して−O−CH2
    −CH(CH3 )−で表される構造となり、R2 がアミ
    ノ基である請求項9記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  15. 【請求項15】 下記の式(V)で表わされる化合物、
    その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有す
    る抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化6】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  16. 【請求項16】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がフッ素原子
    である請求項15記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  17. 【請求項17】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項15記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  18. 【請求項18】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2が水素原子、R4 がメチル基で
    ある請求項15記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  19. 【請求項19】 下記の式(VI)で表わされる化合
    物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化7】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  20. 【請求項20】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項19記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  21. 【請求項21】 R1 がシクロプロピル基、R2 がアミ
    ノ基、R4 がメチル基である請求項19記載の抗ヘリコ
    バクター・ピロリ薬
  22. 【請求項22】 下記の式(VII)で表わされる化合
    物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化8】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  23. 【請求項23】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項22記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  24. 【請求項24】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメトキシル
    基である請求項22記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  25. 【請求項25】 下記の式(VIII)で表わされる化
    合物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として
    含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化9】 (式中、R1は、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、R2は、水素原子また
    はアミノ基を表わし、R4は、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH2−CH(CH3)−で表される構造となっても
    よい。)
  26. 【請求項26】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項25記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  27. 【請求項27】 下記の式(IX)で表わされる化合
    物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化10】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  28. 【請求項28】 R1 とR4 が一体化して−O−CH2
    −CH(CH3 )−で表される構造となり、R2 が水素
    原子である請求項27記載の抗ヘリコバクター・ピロリ
  29. 【請求項29】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2が水素原子、R4 がメトキシル
    基である請求項27記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  30. 【請求項30】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項27記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  31. 【請求項31】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2が水素原子、R4 がメチル基で
    ある請求項27記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  32. 【請求項32】 下記の式(X)で表わされる化合物、
    その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含有す
    る抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化11】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  33. 【請求項33】 R1 とR4 が一体化して−O−CH2
    −CH(CH3 )−で表される構造となり、R2 が水素
    原子である請求項32記載の抗ヘリコバクター・ピロリ
  34. 【請求項34】 R1 とR4 が一体化して−O−CH2
    −CH(CH3 )−で表される構造となり、R2 がアミ
    ノ基である請求項32記載の抗ヘリコバクター・ピロリ
  35. 【請求項35】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2が水素原子、R4 がメトキシル
    基である請求項32記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  36. 【請求項36】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項32記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  37. 【請求項37】 下記の式(XI)で表わされる化合
    物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化12】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  38. 【請求項38】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2がアミノ基、R4 がメチル基で
    ある請求項37記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  39. 【請求項39】 下記の式(XII)で表わされる化合
    物、その塩、またはこれらの水和物を有効成分として含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 【化13】 (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数3か
    ら6の環状アルキル基を表わし、Rは、水素原子また
    はアミノ基を表わし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1
    から6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシ
    ル基を表わすか、あるいは上記のRと一体化して、−
    O−CH−CH(CH)−で表される構造となって
    もよい。)
  40. 【請求項40】 R1 がシクロプロピル基、R2 が水素
    原子、R4 がメトキシル基である請求項39記載の抗ヘ
    リコバクター・ピロリ薬
  41. 【請求項41】 R1 が(1R,2S)−2−フルオロ
    シクロプロピル基、R2が水素原子、R4 がメトキシル
    基である請求項39記載の抗ヘリコバクター・ピロリ薬
  42. 【請求項42】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬を有効成分とするヘリコバ
    クター・ピロリ感染症治療または予防薬
  43. 【請求項43】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬を有効成分とする胃炎治療
    または予防薬
  44. 【請求項44】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬を有効成分とする消化性潰
    瘍治療または予防薬
  45. 【請求項45】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬を有効成分とする胃癌治療
    または予防薬
  46. 【請求項46】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬と
    を組合せたヘリコバクター・ピロリ感染症治療または予
    防薬
  47. 【請求項47】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬と
    を組合せた胃炎治療または予防薬
  48. 【請求項48】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬と
    を組合せた消化性潰瘍治療または予防薬
  49. 【請求項49】 請求項1から41いずれか一項記載の
    抗ヘリコバクター・ピロリ薬とプロトンポンプ阻害薬と
    を組合せた胃癌治療または予防薬
  50. 【請求項50】 プロトンポンプ阻害薬がオメプラゾー
    ル、ランソプラゾール、ラベプラゾール、レミノプラゾ
    ール、サビプラゾールまたはパントプラゾールである請
    求項46から49いずれか一項記載の治療または予防薬
  51. 【請求項51】 プロトンポンプ阻害薬がパントプラゾ
    ールである請求項46から49いずれか一項記載の治療
    または予防薬
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001072738A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derive d'acide quinolone-carboxylique
WO2003014108A1 (fr) * 2001-08-08 2003-02-20 Institute Of Medicinal Biotechnology Chinese Academy Of Medical Sciences Nouveaux derives d'acide carboxylique et de quinoline substitues par 7-(aminomethyl-5-azospiro[2,4]heptane) et leur procede de preparation

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WO2001072738A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derive d'acide quinolone-carboxylique
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WO2003014108A1 (fr) * 2001-08-08 2003-02-20 Institute Of Medicinal Biotechnology Chinese Academy Of Medical Sciences Nouveaux derives d'acide carboxylique et de quinoline substitues par 7-(aminomethyl-5-azospiro[2,4]heptane) et leur procede de preparation

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