JP2000025345A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2000025345A
JP2000025345A JP10210271A JP21027198A JP2000025345A JP 2000025345 A JP2000025345 A JP 2000025345A JP 10210271 A JP10210271 A JP 10210271A JP 21027198 A JP21027198 A JP 21027198A JP 2000025345 A JP2000025345 A JP 2000025345A
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Japan
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layer
image
image forming
ink sheet
resin
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JP10210271A
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English (en)
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Shigeru Mano
茂 間野
Eiji Goto
永司 後藤
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高品質の文字等を印画紙等の画像形成体上に形
成することのできる画像形成方法を提供する。 【解決手段】蒸着層12を有するインクシート10の少
なくとも一部を溶融して、感光材料30に画像を転写す
る画像形成方法は、感光材料30における画像が形成さ
れる表面の中心面粗さ(SRa)を、0.10μm以下
とし、かつ蒸着層12の厚さを100オングストローム
以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法に関
し、特にインクシートから熱転写で画像を形成する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにより撮影された画像
は、たとえばパソコン上で容易に加工ができるため、ユ
ーザーが任意の文字や記号を画像に付加することによっ
て得られた合成画像を、インクジェットプリンタや熱転
写プリンタ等を介して出力することが一般的に行われて
いる。
【0003】一方、従来からある銀塩写真によれば、高
品質な画像が形成できるため、デジタルプリントと並行
して活用されている。また、デジタル画像を銀塩写真上
に形成する技術も開発されている。
【0004】ところで、銀塩写真上で画像に文字等を合
成する従来の技術としては、たとえば電算写植機等によ
り作成された透過原稿等を用いて、ネガフィルムからの
画像と共に文字等を合成して焼き付けるものがある。し
かしながら、かかる技術では、たとえばメタリックカラ
ーによる文字を形成することができない。銀塩写真上で
メタリックカラーを用いて文字を形成することができれ
ば、高品質な画像と文字とで秀麗なハイブリッド画像を
得ることができる。
【0005】このような要求に対し、ハロゲン化銀写真
にインクシートからの溶融熱転写で文字等を付加する技
術が開発されている(特開平9−292686号)。か
かる技術によれば、被写体画像が形成されたハロゲン化
銀写真に、たとえばメタリックカラーにより任意のコメ
ントを付加することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した技
術を用いて、より高品質な画像を得ることができるよう
研究を推し進めた結果、メタリックカラー画像による画
質を維持する上で、インクシート中の蒸着層が大きな役
割を果たすことがわかってきた。更に、銀塩印画紙の表
面性と、金属蒸着膜との最適な組み合わせにより、高品
質の金属光沢像を形成できることもわかってきた。
【0007】かかる研究結果をまとめたところ、(1)
金属蒸着層が薄すぎると、光の反射が不十分で金属光沢
がでないこと、(2)金属蒸着層が厚すぎると、蒸着層
の破断強度が上がり、エッジがシャープな画像を形成で
きないこと、(3)銀塩印画紙の表面性が悪いと、光沢
度、エッジの切れ双方が悪化すること、がわかった。
【0008】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
み、高品質の文字等を印画紙等の画像形成体上に形成す
ることのできる画像形成方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明の画像形成方法は、蒸着層を有するインクシ
ートの少なくとも一部を熱により溶融又は軟化して、シ
ート状の画像形成体に画像を転写する画像形成方法であ
って、前記画像形成体における画像が形成される表面の
中心面粗さ(SRa)を、0.10μm以下とし、かつ
前記蒸着層の厚さを100オングストローム以上とする
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の画像形成方法によれば、前記画像形成
体における画像が形成される表面の中心面粗さ(SR
a)を、0.10μm以下とし、かつ前記蒸着層の厚さ
を100オングストローム以上としているので、高品質
な画像が前記画像形成体上に形成されるようになってい
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の実施例にかかる溶融熱転写インクシー
ト(以下、単にインクシートという)の積層構成を示す
図である。インクシートは、支持体上に表面層が親水性
基を有する樹脂を含有する溶融熱転写インクを有するも
ので、露光、現像により感光材料に形成した画像側の面
上に別の画像を形成し、該溶融熱転写画像の鮮鋭性及び
耐久性を保証し得るものである。より具体的には、図1
において、インクシート10は、接着層11と、金属薄
膜層12と、色材層13と、剥離層14と、インクシー
ト支持体15と、耐熱層16とをこの順序で重ね合わせ
ることにより構成されている。尚、インクシート支持体
15と耐熱層16とで基材を構成する。
【0012】親水性基を有する樹脂はインクシートの構
成に応じて、色材層13又は接着層11に含有され、含
有される層の30重量%以上を占めることが好ましく、
更に好ましくは50重量%以上である。金属薄膜層12
を形成することにより、インクの色をメタリックカラー
にすることができ、更に色材層13に黄色の色材を含有
させることにより金色に近似させることが可能で、写真
画像では形成できない金色を熱転写画像として付与する
ことができる。
【0013】溶融熱転写インクによる金画像の色調が、
L≦30、−5≦a≦+5、+0.1≦b≦+50であ
り、且つJIS−Z8741−1983の規定による光
沢度が100以上であると高級感あふれるゴールドを表
現でき、金属薄膜層はアルミニウムを蒸着して形成する
のが実際的である。
【0014】表面層(色材を含有して色材層としてもよ
いし、接着層のみの機能を持たせても良い)は、熱転写
時に溶融又は軟化してプリント写真上に接着し、溶融熱
転写インクを固着させる機能を要する。従って熱可塑性
樹脂、粘着付与剤が用いられるが、その何れかに親水性
基として水酸基、カルボン酸基、スルホン酸基、エポキ
シ基、アミノ基を導入する。導入されるカルボン酸基、
スルホン酸基、アミノ基は塩になっていてもよい。
【0015】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂(ポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート
等)、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブ
タジエン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、フェノール
樹脂、セルロース樹脂(メチルセルロース、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ニトロセルロー
ス等)、ポリビニルエーテル樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂、石油系樹脂、ロジン系樹脂、クマリン−インデ
ン樹脂、テルペン系樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、
イソプレンゴム等を1種又は2種以上併用で用いること
ができる。
【0016】一方、粘着付与剤としては、低分子量ポリ
エチレン、ロジン、テルペン、脂肪族系,芳香族系又は
ジシクロペンタジエン系の石油系樹脂等の低分子量樹脂
を用いることができる。
【0017】更に、熱溶融性物質としては、カルナバワ
ックス、モンタンワックス、蜜蝋、ライスワックス、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポ
リエチレンワックス、サゾールワックス、ラノリンワッ
クス等を1種又は2種以上併用で用いることができる。
【0018】尚、これら熱可塑性樹脂、粘着付与剤及び
熱溶融性物質の組成比は任意で選べるが、熱可塑性樹脂
30〜100重量%、粘着付与剤0〜50重量%、熱溶
融性物質0〜55重量%の範囲とするのが好ましい。本
実施例においては、接着層11は、ポリアクリル酸エス
テル共重合体(カルボン酸基を有する)(日本純薬
(株)製:ジュリマーAT−510)を50重量、塩化
ビニル樹脂(日本ゼオン(株)製:G351)50重量
%からなる組成物で形成し、厚さ0.2μmとしてい
る。
【0019】色材層13は、前記熱可塑性樹脂及び粘着
付与剤を主とする組成物に色材を分散して形成されてい
る。色材としては、二酸化チタン、カーボンブラック、
酸化亜鉛、プルシアンブルー、酸化カドミウム、酸化
鉄、鉛、バリウム,亜鉛、カルシウム,のクロム酸塩等
の無機顔料;アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン
系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系の
顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料、例えば銅
フタロシアニン及びその誘導体並びにキナクリドン顔料
等の有機顔料;直接染料、分散染料、油溶性染料、含有
金属油溶性染料等の染料、等が挙げられる。特に耐光性
の強いもの、環境保存による濃度低下が小さいものが好
ましい。かかる色材は、色材層13中に5〜80重量%
程度含有させることができる。本実施例においては、色
材層13を、イエロー色素(保土ヶ谷化学(株)製:ア
イゼンスピロンイエローGRH)10重量%、アクリル
樹脂(三菱レーヨン(株)製:ダイアナールBR−8
7)80重量%、ロジン系樹脂(播磨化成(株)製:ハ
リエスターDS90)5重量%、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(日本合成化学(株)製:ソアレックスR−D
H)5重量%からなる組成物で形成し、厚さ1.0μm
としている。
【0020】金属薄膜層(蒸着層)13は、亜鉛、アル
ミニウム、ガリウム、インジウム、錫、銀、金、鋼、珪
素、クロム、チタン、白金、バナジウム等を用い、蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によ
り形成することができる。その厚さについては10〜2
00nm程度が有効と考えられるが、印字品質に大きく
影響することから、後述する試験により適切な値を確認
する。
【0021】剥離層14は、加熱した部分のみが有効に
転写するよう適切な感度レベルを持たせ、溶融熱転写画
像の鮮鋭性を向上させるために設けられる。天然ワック
ス、パラフィンワックス、マイクロリンワックス、酸化
ワックス、エステルワックス、低分子量ポリエチレン等
の合成ワックス、等が使えるが高融点ポリエチレンワッ
クスが特に好ましい。支持体との接着力の調整のため樹
脂や添加物を加えてもよい。本実施例においては、剥離
層14は、高融点ポリエチレンワックス(興洋化学
(株)製:ミクロフラットCE−150)90重量%、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュボンポリケミ
カル(株)製:エバフィレックスEV210)10重量
%からなる組成物で形成され、厚さ0.4μmとしてい
る。
【0022】支持体15としては特に制限はなく、使用
形態等に応じて種々の材質、層構成及びサイズのものを
適宜に選定して使用することができ、例えば、紙、コー
ト紙、及び合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン若し
くは、それらを紙と貼り合せた複合材料)等の各種紙
類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリ
エチレンテレフタレートベースフィルム、ポリブチレン
テレフタレートベースフィルム、ポリエチレンナフタレ
ートベースフィルム、ポリアリレートベースフィルム、
ポリカーボネートベースフィルム、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリサルホンベースフィルム、ポリエーテル
サルホンベースフィルム、ポリエーテルイミドベースフ
ィルム、ポリイミドベースフィルム等の単層或いはそれ
らを2層以上に積層した各種プラスチックフィルム乃至
シート、各種の金属で形成されたフィルム乃至シート、
各種のセラミックス類で形成されたフィルム乃至シー
ト、或いは前記記載のものの中から適当に組み合わせ積
層した複合材料等を挙げることができる。
【0023】支持体15の厚みは20μm以下、好まし
くは2〜10μmである。更に、支持体15の裏面(イ
ンク層と反対側)には耐熱層16を設け、サーマルヘッ
ド20の支持体15に対する融着やスティッキング、ブ
ロッキング、インクシート10のシワが発生するのを防
止する。本実施例においては、裏面に厚さ0.2μmの
耐熱層16を設けた、厚さ5.0μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)製としている。
【0024】図2は、本実施例にかかるインクシートを
用いて、実際にハロゲン化銀写真に溶融熱転写を行う状
態を示す図である。図2において、インクシート10
は、サーマルヘッド20と共に不図示の印字ユニット内
に組み込まれ、ローラ21によりハロゲン化銀写真感光
材料30に対して押しつけられた状態で保持されてい
る。サーマルヘッド20から付与される熱により、イン
クシート10の剥離層14が文字等に対応して部分的に
溶融して剥がれて、接着層11が感光材料30の表面に
付着することにより、耐久性に優れた金文字等の画像が
形成されるようになっている。尚、ハロゲン化銀写真感
光材料30は、反射支持体31と写真画像面32とを重
ね合わせて形成されている。
【0025】ハロゲン化銀写真感光材料30(以下、感
光材料とも言う。)は、反射支持体31上に感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層(写真画像面)32を有する直接観賞用
のもので、露光、現像により所謂プリント写真を得るも
のである。
【0026】本発明に用いられるポリオレフィン樹脂を
有する写真用支持体のハロゲン化銀感光層が塗布される
側の樹脂層表面の粗さSRaを0.10μm以下にする
ためには、ポリオレフィン樹脂組成物の紙支持体上の溶
融塗布量は40g/m2以上とする必要があり、好まし
くは40〜100g/m2である。樹脂組成物層の単位
面積当たりの樹脂量をこれ以上増すことは、コスト等の
面から限度がある。
【0027】一方、本発明に用いられる写真用支持体の
ハロゲン化銀感光層が塗布される側の樹脂層表面の粗さ
SRaをよリ0.10μm以下にする方法として、ポリ
オレフィン樹脂組成物の溶融押出塗布量を40g/m2
以上にする方法の他に、重合性モノマー等を塗布した後
に、その層に電子線を照射して硬化させる方法の、いわ
ゆる電子線硬化型樹脂使用の写真用支持体があり、この
方法の方が容易にSRaを小さくすることができ、本発
明にはより好ましい写真用支持体を得る方法である。
【0028】より具体的に、本実施例においては、坪量
180g/m2の紙パルプの両面に高密度ポリエチレン
をラミネートし、紙支持体を作製した。但し、乳剤層を
塗布する側には、表面処理を施したアナターゼ型酸化チ
タンを15重量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチ
レンをラミネートし、反射支持体を作製した。この反射
支持体をコロナ放電処理した後、ゼラチン下塗層を設
け、さらに以下に示す構成の各層を塗設し、ハロゲン化
銀写真感光材料を作製した。塗布液は下記のごとく調製
した。
【0029】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g、(ST−2)3.34
g、(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶
媒(DBP)3.33gおよび高沸点有機溶媒(DN
P)1.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、こ
の溶液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有す
る10%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイ
ザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を
作製した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハ
ロゲン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
【0030】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表1および表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0031】又、硬膜剤として(H−1)(H−2)を
添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−1)
を添加し、表面張力を調整した。また各層にF−1を全
量が0.04g/m2なるように添加した。
【0032】 第7層<保護層> 添加量(g/m2) ゼラチン 1.00 DIDP 0.002 DBP 0.002 二酸化珪素 0.003 第6層<紫外線吸収層> ゼラチン 0.40 AI−1 0.01 紫外線吸収剤 (UV−1) 0.12 紫外線吸収剤 (UV−2) 0.04 紫外線吸収剤 (UV−3) 0.16 ステイン防止剤 (HQ−5) 0.04 PVP 0.03 第5層<赤感層> ゼラチン 1.30 赤感性塩臭化銀乳剤 (Em−R) 0.21 シアンカプラー (C−1) 0.25 シアンカプラー (C−2) 0.04 シアンカプラー (C−3) 0.04 色素画像安定化剤 (ST−1) 0.10 ステイン防止剤 (HQ−1) 0.004 DBP 0.10 DOP 0.20 第4層<紫外線吸収層> ゼラチン 0.94 紫外線吸収剤 (UV−1) 0.28 紫外線吸収剤 (UV−2) 0.09 紫外線吸収剤 (UV−3) 0.38 AI−1 0.02 ステイン防止剤 (HQ−5) 0.10 第3層<緑感層> ゼラチン 1.30 AI−2 0.01 緑感性塩臭化銀乳剤 (Em−G) 0.14 マゼンタカプラー (M−1) 0.15 マゼンタカプラー (M−2) 0.05 色素画像安定化剤 (ST−3) 0.20 色素面像安定化剤 (ST−4) 0.17 DIDP 0.13 DBP 0.13 第2層<中間層> ゼラチン 1.20 AI−3 0.01 ステイン防止剤 (HQ−2) 0.03 ステイン防止剤 (HQ−3) 0.03 ステイン防止剤 (HQ−4) 0.05 ステイン防止剤 (HQ−5) 0.23 DIDP 0.04 DBP 0.02 蛍光増白剤 (W−1) 0.10 第1層<青感層> ゼラチン 1.20 青感性塩臭化銀乳剤 (Em−B) 0.26 イエローカプラー (Y−1) 0.30 イエローカプラー (Y−2) 0.20 イエローカプラー (Y−3) 0.10 色素画像安定化剤 (ST−1) 0.10 色兼画像安定化剤 (ST−2) 0.10 色素画像安定化剤 (ST−5) 0.10 ステイン防止剤 (HQ−1) 0.01 画像安定剤A 0.15 DNP 0.05 DBP 0.15 支持体 :特開平7−319114の写真用支持体B又
はG 尚、ハロゲン化銀乳剤の添加量は、銀に換算して示し
た。
【0033】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム DBP :ジブチルフタレート DNP :ジノニルフタレート DOP :ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP :ポリビニルピロリドン H−1 :テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタ
ン H−2 :2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシーs−ト
リアジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチル〕ハイドロキノン 画像安定剤A:P−t−オクチルフェノール
【0034】
【化1】
【0035】
【化2】
【0036】
【化3】
【0037】
【化4】
【0038】
【化5】
【0039】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特関昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0040】(A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間および(C)液と(D)
液の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にして
平均粒径0.66μm、粒径分布の変動係数0.07、
塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP
−1Bを得た。
【0041】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−1B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合
し、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0042】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX
【0043】(緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A
液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添
加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして平均粒
径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率9
9.5%の単分散立方体乳剤EMP−2を得た。次に平
均粒径0.50μm、変動係数0.08、塩化銀含有率
99.5%の単分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0044】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0045】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAg× 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX
【0046】(赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A
液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添
加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして平均粒
径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率9
9.5%の単分散立方体乳剤EMP−3を得た。また平
均粒径0.38μm、変動係数0.08、塩化銀含有率
99.5%の単分散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0047】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し
赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0048】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾ ール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール また、赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モ
ル当たり2.0×10-3添加した。
【0049】
【化6】
【0050】
【化7】
【0051】このようにして作成した感光材料30を作
成した。
【0052】感光材料30の表面粗さを変えた場合と、
インクシート10の蒸着層13の厚さを変えた場合と
で、印字品質がどのようになるか試験を行った。まず、
感光材料30の中心面平均粗さ(SRa)を以下のよう
に定義する。
【0053】
【数1】 ここで、式中、SRaは中心面平均粗さを表し、Lxは
測定面域のX軸方向の長さを表し、Lyは測定面域のY
軸方向の長さを表し、SAは測定面域の面積を表し、す
なわちSA=Lx×Lyであり、f(x、y)は、位置
座標(x、y)における表面凹凸を表している。
【0054】本実施例においては、表面粗さをそれぞれ
0.20、0.10、0.07μmとした3種類の感光
材料30を用意し、これに蒸着層の膜厚をそれぞれ8
0、100、500、1000、2000、3000オ
ングストロームとした5種類のインクシート10を用い
て、図2に示す態様で溶融熱転写することにより形成し
た文字等の画像を、20倍ルーペで目視観察し、エッジ
が切れているか否か評価した。更に、光沢度について
は、JIS−Z8741−1983の親定に準じ、日本
電色工業(株)製光沢度計:VGS−1Dを用いて、入
射角45度、受光角45度で測定した。その結果非常に
良好なものを◎、良好なものを○、悪いものを×として
その評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1より明らかではあるが、表面粗さが
0.20μmの感光材料の場合には、インクシート蒸着
層の厚さに限らず光沢度及びエッジの切れとも悪いとい
う評価が得られた。一方、表面粗さが0.07μmの感
光材料の場合には、インクシート蒸着層の厚さが100
乃至2000オングストロームの範囲内で、光沢度及び
エッジの切れとも非常に良好という評価が得られた。更
に、表面粗さが0.10μmの感光材料の場合には、イ
ンクシート蒸着層の厚さが100乃至2000オングス
トロームの範囲内で、光沢度及びエッジの切れとも良好
という評価が得られた。以上より、印字品質を高く維持
するためには、感光材料の表面粗さを少なくとも0.1
0μm以下に抑えればよいことがわかった。
【0057】更に、インクシート蒸着層の厚さが80オ
ングストロームの場合には、光沢度が悪く、同厚さが3
000オングストロームの場合にはエッジの切れが悪い
という評価も得られた。以上より、印字品質を高く維持
するためには、インクシート蒸着層の厚さを80乃至3
000(好ましくは100乃至2000)オングストロ
ームにすればよいことがわかった。
【0058】以上、本発明を実施例を参照して説明して
きたが、本発明は上記実施例に限定して解釈されるべき
ではなく、適宜変更/改良が可能であることはもちろん
である。たとえば、本実施例では金色に近似させるべく
色材層に黄色の染料を含有させたが、銀色に近似させる
場合には、色材層を無色透明とするか省略すればよい。
また、本発明は印画紙のような感光材料に限らず、ある
程度以上の表面粗さを有する画像形成体に適用可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によれば、前記画
像形成体における画像が形成される表面の中心面粗さ
(SRa)を、0.10μm以下とし、かつ前記蒸着層
の厚さを100オングストローム以上としているので、
高品質な画像が前記画像形成体上に形成されるようにな
っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる溶融熱転写インクシー
ト(以下、単にインクシートという)の積層構成を示す
図である。
【図2】本実施例にかかるインクシートを用いて、ハロ
ゲン化塩写真に溶融熱転写を行う状態を示す図である。
【符号の説明】
10 インクシート 11 接着層 12 金属薄膜層(蒸着層) 13 色材層 14 剥離層 15 支持体 16 耐熱層 20 サーマルヘッド 30 感光材料

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸着層を有するインクシートの少なくと
    も一部を熱により溶融又は軟化させて、シート状の画像
    形成体に画像を転写する画像形成方法において、 前記画像形成体における画像が形成される表面の中心面
    粗さ(SRa)を、0.10μm以下とし、かつ前記蒸
    着層の厚さを100オングストローム以上とすることを
    特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記蒸着層の厚さは、2000オングス
    トローム以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記画像形成体は、反射支持体上に少な
    くとも1層の感光性層と、少なくとも1層の非感光性層
    とを有するハロゲン化銀写真感光材料であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記感光性層には、予め画像が形成され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記インクシートは、少なくとも基材
    と、色材層と、蒸着層と、接着層とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記蒸着層はアルミニウムを用いて構成
    され、更に前記色材層は黄色の色材を有していることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  7. 【請求項7】 前記蒸着層はアルミニウムを用いて構成
    され、更に前記色材層は無色とすることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記インクシートは、少なくとも基材
    と、蒸着層と、接着層とから構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記接着層が親水基を有する樹脂を含有
    していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記インクシートは、サーマルヘッド
    からの熱で溶融又は軟化するようになっていることを特
    徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成方
    法。
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