JP2000025261A - 熱溶融型転写プリンタ - Google Patents

熱溶融型転写プリンタ

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JP2000025261A
JP2000025261A JP10210273A JP21027398A JP2000025261A JP 2000025261 A JP2000025261 A JP 2000025261A JP 10210273 A JP10210273 A JP 10210273A JP 21027398 A JP21027398 A JP 21027398A JP 2000025261 A JP2000025261 A JP 2000025261A
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JP10210273A
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English (en)
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Eiji Goto
永司 後藤
Shigeru Mano
茂 間野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写条件に関わらず、高品質の文字等を印画紙
等の画像形成体上に形成することのできる熱溶融型転写
プリンタを提供する。 【解決手段】転写条件に応じて、CPU20がサーマル
ヘッド40が感光材料Pに伝達するエネルギ量を調整す
るので、たとえば感光材料Pの種類を変えた場合に、か
かる種類に対応するエネルギ量だけをサーマルヘッド4
0から感光材料Pに伝達するので、それにより的確な画
像を形成することができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法に関
し、特にインクリボンから熱転写で画像を形成する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにより撮影された画像
は、たとえばパソコン上で容易に加工ができるため、ユ
ーザーが任意の文字や記号を画像に付加することによっ
て得られた合成画像を、インクジェットプリンタや熱転
写プリンタ等を介して出力することが一般的に行われて
いる。
【0003】一方、従来からある銀塩写真によれば、高
品質な画像が形成できるため、デジタルプリントと並行
して活用されている。また、デジタル画像を銀塩写真上
に形成する技術も開発されている。
【0004】ところで、銀塩写真上で画像に文字等を合
成する従来の技術としては、たとえば電算写植機等によ
り作成された透過原稿等を用いて、ネガフィルムからの
画像と共に文字等を合成して焼き付けるものがある。し
かしながら、かかる技術では、たとえばメタリックカラ
ーによる文字を形成することができない。銀塩写真上で
メタリックカラーを用いて文字を形成することができれ
ば、高品質な画像と文字とで秀麗なハイブリッド画像を
得ることができる。
【0005】このような要求に対し、銀塩写真にインク
リボンからの溶融熱転写で文字等を付加する技術が開発
されている(特開平9−292686号)。かかる技術
によれば、被写体画像が形成されたハロゲン化銀写真
に、たとえばメタリックカラーにより任意のコメントを
付加することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる技術
によりメタリックカラー画像を形成する場合において固
有の問題が生じている。たとえば、印画紙には絹目、光
沢有り、光沢無し等のタイプがあるが、各タイプにおい
て同一条件でメタリックカラー画像を形成した場合、同
一のタイプでは画像を的確に形成することができるが、
他のタイプでは画像形成が不的確となることがある。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
み、転写条件に関わらず、高品質の文字等を印画紙等の
画像形成体上に形成することのできる熱溶融型転写プリ
ンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明の熱溶融型転写プリンタは、熱溶融インク層
を有する記録材料に、サーマルヘッドからエネルギを伝
達することによって該記録材料から分離した熱溶融イン
ク層を、記録紙に転写する熱溶融型転写プリンタであっ
て、転写条件に応じて、前記サーマルヘッドが前記記録
材料に伝達するエネルギ量を調整する調整手段を有する
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の熱溶融型転写プリンタによれば、転写
条件に応じて、前記サーマルヘッドが前記記録材料に伝
達するエネルギ量を調整する調整手段を有するので、た
とえば前記記録材料の種類を変えた場合に、前記制御手
段が、かかる種類に対応するエネルギ量だけを前記サー
マルヘッドから前記記録材料に伝達するので、それによ
り的確な画像を形成することができるようになってい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照して本発
明を説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる記
録材料としての溶融熱転写インクリボン(以下、単にイ
ンクリボンという)の積層構成を示す図である。インク
リボンは、支持体上に表面層が親水性基を有する樹脂を
含有する溶融熱転写インクを有するもので、露光、現像
により感光材料に形成した画像側の面上に別の画像を形
成し、該溶融熱転写画像の鮮鋭性及び耐久性を保証し得
るものである。より具体的には、図1において、インク
シート10は、接着層11と、金属薄膜層12と、色材
層13と、剥離層14と、インクシート支持体15と、
耐熱層16とをこの順序で重ね合わせることにより構成
されている。尚、接着層11と、金属薄膜層12と、色
材層13と、剥離層14とで熱溶融インク層を構成す
る。
【0011】親水性基を有する樹脂はインクリボンの構
成に応じて、色材層13又は接着層11に含有され、含
有される層の30重量%以上を占めることが好ましく、
更に好ましくは50重量%以上である。金属薄膜層12
を形成することにより、インクの色をメタリックカラー
にすることができ、更に色材層13に黄色の色材を含有
させることにより金色に近似させることが可能で、写真
画像では形成できない金色を熱転写画像として付与する
ことができる。
【0012】溶融熱転写インクによる金画像の色調が、
L≦30、−5≦a≦+5、+0.1≦b≦+50であ
り、且つJIS−Z8741−1983の規定による光
沢度が100以上であると高級感あふれるゴールドを表
現でき、金属薄膜層はアルミニウムを蒸着して形成する
のが実際的である。
【0013】表面層(色材を含有して色材層としてもよ
いし、接着層のみの機能を持たせても良い)は、熱転写
時に溶融又は軟化してプリント写真上に接着し、溶融熱
転写インクを固着させる機能を要する。従って熱可塑性
樹脂、粘着付与剤が用いられるが、その何れかに親水性
基として水酸基、カルボン酸基、スルホン酸基、エポキ
シ基、アミノ基を導入する。導入されるカルボン酸基、
スルホン酸基、アミノ基は塩になっていてもよい。
【0014】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂(ポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート
等)、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブ
タジエン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、フェノール
樹脂、セルロース樹脂(メチルセルロース、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ニトロセルロー
ス等)、ポリビニルエーテル樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂、石油系樹脂、ロジン系樹脂、クマリン−インデ
ン樹脂、テルペン系樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、
イソプレンゴム等を1種又は2種以上併用で用いること
ができる。
【0015】一方、粘着付与剤としては、低分子量ポリ
エチレン、ロジン、テルペン、脂肪族系,芳香族系又は
ジシクロペンタジエン系の石油系樹脂等の低分子量樹脂
を用いることができる。
【0016】更に、熱溶融性物質としては、カルナバワ
ックス、モンタンワックス、蜜蝋、ライスワックス、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポ
リエチレンワックス、サゾールワックス、ラノリンワッ
クス等を1種又は2種以上併用で用いることができる。
【0017】尚、これら熱可塑性樹脂、粘着付与剤及び
熱溶融性物質の組成比は任意で選べるが、熱可塑性樹脂
30〜100重量%、粘着付与剤0〜50重量%、熱溶
融性物質0〜55重量%の範囲とするのが好ましい。本
実施例においては、接着層11は、ポリアクリル酸エス
テル共重合体(カルボン酸基を有する)(日本純薬
(株)製:ジュリマーAT−510)を50重量、塩化
ビニル樹脂(日本ゼオン(株)製:G351)50重量
%からなる組成物で形成し、厚さ0.2μmとしてい
る。
【0018】色材層13は、前記熱可塑性樹脂及び粘着
付与剤を主とする組成物に色材を分散して形成されてい
る。色材としては、二酸化チタン、カーボンブラック、
酸化亜鉛、プルシアンブルー、酸化カドミウム、酸化
鉄、鉛、バリウム,亜鉛、カルシウム,のクロム酸塩等
の無機顔料;アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン
系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系の
顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料、例えば銅
フタロシアニン及びその誘導体並びにキナクリドン顔料
等の有機顔料;直接染料、分散染料、油溶性染料、含有
金属油溶性染料等の染料、等が挙げられる。特に耐光性
の強いもの、環境保存による濃度低下が小さいものが好
ましい。かかる色材は、色材層13中に5〜80重量%
程度含有させることができる。本実施例においては、色
材層13を、イエロー色素(保土ヶ谷化学(株)製:ア
イゼンスピロンイエローGRH)10重量%、アクリル
樹脂(三菱レーヨン(株)製:ダイアナールBR−8
7)80重量%、ロジン系樹脂(播磨化成(株)製:ハ
リエスターDS90)5重量%、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(日本合成化学(株)製:ソアレックスR−D
H)5重量%からなる組成物で形成し、厚さ1.0μm
としている。
【0019】金属薄膜層(蒸着層)13は、亜鉛、アル
ミニウム、ガリウム、インジウム、錫、銀、金、鋼、珪
素、クロム、チタン、白金、バナジウム等を用い、蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によ
り形成することができる。その厚さについては10〜2
00nm程度が有効と考えられるが、印字品質に大きく
影響することから、後述する試験により適切な値を確認
する。
【0020】剥離層14は、加熱した部分のみが有効に
転写するよう適切な感度レベルを持たせ、溶融熱転写画
像の鮮鋭性を向上させるために設けられる。天然ワック
ス、パラフィンワックス、マイクロリンワックス、酸化
ワックス、エステルワックス、低分子量ポリエチレン等
の合成ワックス、等が使えるが高融点ポリエチレンワッ
クスが特に好ましい。支持体との接着力の調整のため樹
脂や添加物を加えてもよい。本実施例においては、剥離
層14は、高融点ポリエチレンワックス(興洋化学
(株)製:ミクロフラットCE−150)90重量%、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュボンポリケミ
カル(株)製:エバフィレックスEV210)10重量
%からなる組成物で形成され、厚さ0.4μmとしてい
る。
【0021】支持体15としては特に制限はなく、使用
形態等に応じて種々の材質、層構成及びサイズのものを
適宜に選定して使用することができ、例えば、紙、コー
ト紙、及び合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン若し
くは、それらを紙と貼り合せた複合材料)等の各種紙
類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリ
エチレンテレフタレートベースフィルム、ポリブチレン
テレフタレートベースフィルム、ポリエチレンナフタレ
ートベースフィルム、ポリアリレートベースフィルム、
ポリカーボネートベースフィルム、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリサルホンベースフィルム、ポリエーテル
サルホンベースフィルム、ポリエーテルイミドベースフ
ィルム、ポリイミドベースフィルム等の単層或いはそれ
らを2層以上に積層した各種プラスチックフィルム乃至
シート、各種の金属で形成されたフィルム乃至シート、
各種のセラミックス類で形成されたフィルム乃至シー
ト、或いは前記記載のものの中から適当に組み合わせ積
層した複合材料等を挙げることができる。
【0022】支持体15の厚みは20μm以下、好まし
くは2〜10μmである。更に、支持体15の裏面(イ
ンク層と反対側)には耐熱層16を設け、サーマルヘッ
ド20の支持体15に対する融着やスティッキング、ブ
ロッキング、インクシート10のシワが発生するのを防
止する。本実施例においては、裏面に厚さ0.2μmの
耐熱層16を設けた、厚さ5.0μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)製としている。
【0023】図2は、本実施の形態にかかるプリンタの
構成を示すブロック図であり、図3は、インクリボンを
内包するカートリッジの斜視図である。図2において、
CPU20は、キーボードやスキャナ等の入力装置30
から、転写すべき画像にかかるデータ(画像のデジタル
データ、転写座標等)を入力する。更に、かかるデータ
に基づき、CPU20は、給紙機構60を駆動すること
により、所定位置に印画紙をセットし、更に、キャリッ
ジ駆動機構50と同期させながら、電源PSからの所定
の電圧をサーマルヘッド40の各加熱素子に付与し、そ
れによりインクリボン10の蒸着層を印画紙上に転写す
るようになっている。転写が終了すれば、CPU20
は、給紙機構60すなわちローラ対61,62を制御し
て、印画紙を移動させるようになっている。尚、本実施
の形態においては、センサ70が印画紙の粗さを検出し
て、CPU20に検出信号を送信するようになってい
る。
【0024】図3において、ボディを省略する形で示さ
れたインクリボンのカートリッジCが、印画紙P上に載
置されている。半円筒状のサーマルヘッド40は、本実
施の形態においては480ドットの加熱素子をその下端
にライン状に配置しており、CPU20からの制御に基
づき、インクリボン10の耐熱層16(図1)側を加熱
可能となっている。
【0025】インクリボン10は、カートリッジC内を
供給ローラ51からガイドローラ52を介して、サーマ
ルヘッド40の下方に供給され、更にガイドローラ53
を介して巻き取りローラ54により巻き取られるように
なっている。
【0026】次に、本実施の形態のプリンタの動作につ
き説明する。CPU20は、給紙機構60を駆動制御し
て、画像を形成したい印画紙PをカートリッジCの下方
へと給送する。このときセンサ70の発光部71から照
射された検出光が、印画紙Pに反射して受光部72にお
いて受光されるようになっている。センサ70は、受光
した光の強度に対応する信号を、CPU20に送信す
る。CPU20は、かかる信号に基づき、印画紙Pの表
面粗さを求め、それに対応した熱量をサーマルヘッド4
0が発生するよう制御する。
【0027】より具体的には、CPU20は、キャリッ
ジ駆動機構50によりカートリッジCと共にサーマルヘ
ッド40を、画像に対応して各素子毎に加熱又は非加熱
としながら、図3の矢印F方向に移動させる。このと
き、インクリボン30は、印画紙Pに対して固定された
状態に維持される。
【0028】かかる場合、インクリボン10の剥離層1
4(図1)が、溶融又は軟化して画像に対応して剥が
れ、接着層11が印画紙Pの表面に付着することによ
り、耐久性に優れた金文字等の画像が形成されるように
なっている。
【0029】図4は、サーマルヘッド40の温度と時間
の関係を示すグラフである。上述したように、サーマル
ヘッド40はライン状に加熱素子を配置しているので、
二次元の画像を形成するためには、各加熱素子を加熱も
しくは非加熱としつつ、加熱素子の並び方向と直角な方
向に移動させる必要がある。CPU20は、移動するサ
ーマルヘッド40への電力の供給開始及び供給停止を繰
り返して、サーマルヘッド40からインクリボン10へ
の熱量の伝達を行うようになっている。
【0030】ここで、印画紙Pが光沢有りの場合のよう
に、比較的平面度が良い場合には、接着層11が印画紙
Pの表面に接着しやすくなっており、従って熱溶融イン
ク層をさほど加熱する必要はない(図4のグラフA)。
ところが、印画紙Pが光沢無しの場合には、比較的平面
度が粗いので、接着層11を印画紙Pの表面に密着させ
るためには、熱溶融インク層をより柔軟にする必要があ
る。
【0031】そこで、CPU20は、センサ70からの
検出信号に基づき、印画紙Pが光沢無しであると判断す
ると、サーマルヘッド40に付与する電圧を増大し、サ
ーマルヘッド40の加熱温度を増大させる(図4のグラ
フB)。それにより、インクリボン10から分離する熱
溶融インク層はより加熱されて柔軟となり、印画紙Pの
表面に的確な画像が形成されることとなる。このように
本実施の形態によれば、印画紙Pの種類に関わらず、的
確な画像形成が行えることとなる。
【0032】尚、別な変形例としては、熱溶融インク層
をより加熱するために、サーマルヘッド40に付与する
電圧を一定とする代わりに、通電時間を長くするという
ことも考えられる。更に、センサ70を用いて印画紙P
の種類を判定する代わりに、絹目、光沢有り、光沢無し
に合わせて切り換えスイッチを設け、ユーザーが画像を
形成したい印画紙Pに合わせて適宜切換スイッチを切り
換えることにより、サーマルヘッドへ付与される電圧の
変更又は、通電時間の変更が行われるようにしても良
い。また、印画紙の材質(グロッシー、マット)が変わ
った場合、あるいは同一マットでもそのメーカー毎に、
表面粗さが変わることが多いので、プリントする印画紙
の材質(グロッシー、マット)及びメーカー名をユーザ
ーが判断して、上記切換スイッチを対応する位置に切り
換えるようにすることも考えられる。
【0033】ハロゲン化銀写真感光材料P(以下、感光
材料とも言う。)は、反射支持体上に感光性ハロゲン化
銀乳剤層(写真画像面)を有する直接観賞用のもので、
露光、現像により所謂プリント写真を得るものである。
【0034】本実施の形態においては、坪量180g/
2の紙パルプの両面に高密度ポリエチレンをラミネー
トし、紙支持体を作製した。但し、乳剤層を塗布する側
には、表面処理を施したアナターゼ型酸化チタンを15
重量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレンをラミ
ネートし、反射支持体を作製した。この反射支持体をコ
ロナ放電処理した後、ゼラチン下塗層を設け、さらに以
下に示す構成の各層を塗設し、ハロゲン化銀写真感光材
料を作製した。塗布液は下記のごとく調製した。
【0035】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g、(ST−2)3.34
g、(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶
媒(DBP)3.33gおよび高沸点有機溶媒(DN
P)1.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、こ
の溶液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有す
る10%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイ
ザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を
作製した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハ
ロゲン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
【0036】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表1および表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0037】又、硬膜剤として(H−1)(H−2)を
添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−1)
を添加し、表面張力を調整した。また各層にF−1を全
量が0.04g/m2なるように添加した。
【0038】 第7層<保護層> 添加量(g/m2) ゼラチン 1.00 DIDP 0.002 DBP 0.002 二酸化珪素 0.003 第6層<紫外線吸収層> ゼラチン 0.40 AI−1 0.01 紫外線吸収剤 (UV−1) 0.12 紫外線吸収剤 (UV−2) 0.04 紫外線吸収剤 (UV−3) 0.16 ステイン防止剤 (HQ−5) 0.04 PVP 0.03 第5層<赤感層> ゼラチン 1.30 赤感性塩臭化銀乳剤 (Em−R) 0.21 シアンカプラー (C−1) 0.25 シアンカプラー (C−2) 0.04 シアンカプラー (C−3) 0.04 色素画像安定化剤 (ST−1) 0.10 ステイン防止剤 (HQ−1) 0.004 DBP 0.10 DOP 0.20 第4層<紫外線吸収層> ゼラチン 0.94 紫外線吸収剤 (UV−1) 0.28 紫外線吸収剤 (UV−2) 0.09 紫外線吸収剤 (UV−3) 0.38 AI−1 0.02 ステイン防止剤 (HQ−5) 0.10 第3層<緑感層> ゼラチン 1.30 AI−2 0.01 緑感性塩臭化銀乳剤 (Em−G) 0.14 マゼンタカプラー (M−1) 0.15 マゼンタカプラー (M−2) 0.05 色素画像安定化剤 (ST−3) 0.20 色素面像安定化剤 (ST−4) 0.17 DIDP 0.13 DBP 0.13 第2層<中間層> ゼラチン 1.20 AI−3 0.01 ステイン防止剤 (HQ−2) 0.03 ステイン防止剤 (HQ−3) 0.03 ステイン防止剤 (HQ−4) 0.05 ステイン防止剤 (HQ−5) 0.23 DIDP 0.04 DBP 0.02 蛍光増白剤 (W−1) 0.10 第1層<青感層> ゼラチン 1.20 青感性塩臭化銀乳剤 (Em−B) 0.26 イエローカプラー (Y−1) 0.30 イエローカプラー (Y−3) 0.10 色素画像安定化剤 (ST−1) 0.10 色兼画像安定化剤 (ST−2) 0.10 色素画像安定化剤 (ST−5) 0.10 ステイン防止剤 (HQ−1) 0.01 画像安定剤A 0.15 DNP 0.05 DBP 0.15 支持体 :特開平7−319114の写真用支持体B又
はG 尚、ハロゲン化銀乳剤の添加量は、銀に換算して示し
た。
【0039】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム DBP :ジブチルフタレート DNP :ジノニルフタレート DOP :ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP :ポリビニルピロリドン H−1 :テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタ
ン H−2 :2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシーs−ト
リアジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチル〕ハイドロキノン 画像安定剤A:P−t−オクチルフェノール
【0040】
【化1】
【0041】
【化2】
【0042】
【化3】
【0043】
【化4】
【0044】
【化5】
【0045】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特関昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0046】(A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間および(C)液と(D)
液の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にして
平均粒径0.66μm、粒径分布の変動係数0.07、
塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP
−1Bを得た。
【0047】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−1B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合
し、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0048】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX
【0049】(緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A
液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添
加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして平均粒
径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率9
9.5%の単分散立方体乳剤EMP−2を得た。次に平
均粒径0.50μm、変動係数0.08、塩化銀含有率
99.5%の単分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0050】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0051】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAg× 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX
【0052】(赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A
液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添
加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして平均粒
径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率9
9.5%の単分散立方体乳剤EMP−3を得た。また平
均粒径0・38μm、変動係数0.08、塩化銀含有率
99.5%の単分散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0053】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し
赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0054】 チオ硫酸ナトリウム 1・8mg/モルAgX 塩化金酸 2・0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール また、赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モ
ル当たり2.0×10-3添加した。
【0055】
【化6】
【0056】
【化7】
【0057】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更/改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、本実施の形態では金色に近
似させるべく色材層に黄色の染料を含有させたが、銀色
に近似させる場合には、色材層を無色透明とするか省略
すればよい。また、本発明は印画紙のような感光材料に
限らず、ある程度以上の表面粗さを有する記録紙に適用
可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明の熱溶融型転写プリンタによれ
ば、転写条件に応じて、サーマルヘッドが記録材料に伝
達するエネルギ量を調整する調整手段を有するので、た
とえば前記記録材料の種類を変えた場合に、前記制御手
段が、かかる種類に対応するエネルギ量だけを前記サー
マルヘッドから前記記録材料に伝達するので、それによ
り的確な画像を形成することができるようになってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる溶融熱転写インク
シート(以下、単にインクシートという)の積層構成を
示す図である。
【図2】本実施の形態にかかるプリンタの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】インクリボンを内包するカートリッジの斜視図
である。
【図4】サーマルヘッド40の温度と時間の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 インクシート 11 接着層 12 金属薄膜層(蒸着層) 13 色材層 14 剥離層 15 支持体 16 耐熱層 20 CPU 30 入力装置 40 サーマルヘッド 50 キャリッジ駆動機構 54 インクリボン巻き取りローラ 60 給紙機構 70 センサ P 感光材料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融インク層を有する記録材料に、サ
    ーマルヘッドからエネルギを伝達することによって該記
    録材料から分離した熱溶融インク層を、記録紙に転写す
    る熱溶融型転写プリンタにおいて、 転写条件に応じて、前記サーマルヘッドが前記記録材料
    に伝達するエネルギ量を調整する調整手段を有すること
    を特徴とする熱溶融型転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記転写条件とは、前記記録紙の材質で
    あることを特徴とする請求項1に記載の熱溶融型転写プ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 前記転写条件とは、前記記録紙の表面粗
    さであることを特徴とする請求項1に記載の熱溶融型転
    写プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記表面粗さが粗いほ
    ど前記サーマルヘッドの熱量を高めることを特徴とする
    請求項3に記載の熱溶融型転写プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、前記サーマルヘッドが
    発生する単位時間及び単位面積当たりの熱量を変化させ
    ることにより、前記サーマルヘッドが前記記録材料に伝
    達するエネルギ量を調整することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載の熱溶融型転写プリンタ。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、前記サーマルヘッドの
    放熱時間を変化させることにより、前記サーマルヘッド
    が前記記録材料に伝達するエネルギ量を調整することを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱溶融型
    転写プリンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004026485A (ja) * 2001-08-21 2004-01-29 Canon Inc 信号出力装置、シート材の種類判別装置、画像形成装置、及びシート材の種類判別方法
US7082832B2 (en) 2003-01-06 2006-08-01 Canon Kabushiki Kaisha Sheet material identifying device and image forming apparatus having sheet material identifying device
KR20200005448A (ko) 2018-07-06 2020-01-15 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 성막 장치

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