JP2000024632A - 生ゴミ処理システム - Google Patents

生ゴミ処理システム

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JP2000024632A
JP2000024632A JP10192861A JP19286198A JP2000024632A JP 2000024632 A JP2000024632 A JP 2000024632A JP 10192861 A JP10192861 A JP 10192861A JP 19286198 A JP19286198 A JP 19286198A JP 2000024632 A JP2000024632 A JP 2000024632A
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JP
Japan
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liquid separation
mixture
storage tank
liquid
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Pending
Application number
JP10192861A
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English (en)
Inventor
Norimasa Sakamoto
憲正 坂本
Toshihiro Tamura
敏裕 田村
Yoshihiro Tanimoto
好広 谷本
Keiichi Fujimoto
恵一 藤本
Jun Yoshida
潤 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に生ゴミ処理が行えるようにする。 【解決手段】 ディスポーザ200により粉砕された生
ゴミと台所排水との混合物を貯留する流量調整槽300
と,該流量調整槽300から移送された混合物を固体物
と液体物とに分離する固液分離装置400と,分離され
た固体物を堆肥化する固体物処理装置600と,流量調
整槽300から移送された,混合物を曝気して浄化する
水処理装置500と,流量調整槽300から固液分離装
置400に混合物を移送させて固液分離処理を行なわせ
る固液分離モードと,該固液分離モード終了後に流量調
整槽300から固液分離装置400に混合物を所定時間
間隔で供給して固液分離装置400に残留した固体物の
乾燥を防止する乾燥防止モードとを実行するように,流
量調整槽300及び固液分離装置400を制御する制御
装置とにより生ゴミ処理システムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,固体物と液体物と
からなる混合物を,これら固体物と液体物とに分離して
処理する生ゴミ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミ処理システムは,台所で発生した
生ゴミを粉砕するディスポーザ,該ディスポーザからの
液体物と粉砕された生ゴミとの混合物から,これら固体
物と液体物とに分離する固液分離装置等を有している。
【0003】かかる固液分離装置の分離能力は,生ゴミ
処理システムの性能を決める重要な要素となり,本願出
願人は特願平8−333158において,図21及び図
22に示すような構成の固液分離装置や生ゴミ処理シス
テムを提案している。
【0004】上記出願にかかる生ゴミ処理システムは,
ディスポーザー20により粉砕された生ゴミの固形物と
台所排水との混合物を受止めて,これを固体物と液体物
とに分離する固液分離装置10,固液分離された液体物
を貯留して処理することにより浄化処理を行う液体処理
部30,固液分離装置10で分離された固体物を堆肥化
処理する固体処理部40等を有している。
【0005】また,固液分離装置10は,複数の水切穴
を備えた簀子状の水切歯14と該水切歯14上を揺動し
て固液分離された混合物を移送する移送板11とを有し
ている。
【0006】そして,水切歯14に載置された混合物に
含まれる液体物は,水切穴12から自重で滴下して固液
分離が行われる。なお,固液分離された水切歯14上の
混合物(即ち,固体物)は,移送板11により固体処理
部40に移送される。
【0007】このとき水切穴12に固体物が挟まり,こ
れが腐敗して悪臭を発生させたり,水切穴12を目詰り
させたりすることがあるので,水切穴12に突刺さるよ
うに移送板11先端部に櫛歯13が設けられ,水切歯1
4上の固体物を移送する際に当該櫛歯13が水切穴12
に沿って動くことにより挟まった固体物を取除くように
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記構
成では櫛歯13が水切穴12に垂直に突刺さるように形
成されているため,水切穴12より小さい固体物が液体
物と共に落下して,液体処理部30でそのまま曝気処理
されるために,当該液体処理部30の負担が大きくなる
問題があった。
【0009】また,固液分離された固体物が,水切歯や
移送板に残留し,これが乾燥して,次の固液分離処理の
効率低下,腐敗の原因あるいは固液分離装置の故障原因
となったりする問題があった。
【0010】そこで本発明は,効率的,かつ,安定的に
固液分離処理が行えるようにした生ゴミ処理システムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1にかかる発明は,固体物と液体物との混合
物を貯留する貯留槽と,該貯留槽から移送された混合物
を固体物と液体物とに分離する固液分離装置と,貯留槽
から固液分離装置に混合物を移送させて,当該固液分離
装置で固液分離処理を行う固液分離モードと,該固液分
離モード終了後に貯留槽から固液分離装置に混合物を所
定時間間隔で供給して,当該固液分離装置に残留した固
体物の乾燥を防止する乾燥防止モードとを実行するよう
に,貯留槽からの移送及び固液分離装置を制御する制御
装置とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2にかかる発明は,ディスポーザに
より粉砕された生ゴミと台所排水との混合物を貯留する
貯留槽と,該貯留槽から移送された混合物を固体物と液
体物とに分離する固液分離装置と,貯留槽から固液分離
装置に混合物を移送させて,当該固液分離装置で固液分
離処理を行う固液分離モードと,該固液分離モード終了
後に貯留槽から固液分離装置に混合物を所定時間間隔で
供給して,当該固液分離装置に残留した固体物の乾燥を
防止する乾燥防止モードとを実行するように,貯留槽か
らの移送及び固液分離装置を制御する制御装置とを有す
ることを特徴とする。
【0013】請求項3にかかる発明は,ディスポーザに
より粉砕された生ゴミと台所排水との混合物を貯留する
貯留槽と,該貯留槽から移送された混合物を固体物と液
体物とに分離する固液分離装置と,該固液分離装置によ
り分離された固体物を処理する固体物処理装置と,貯留
槽から移送された,液体物が主な混合物を浄化する水処
理装置と,貯留槽から固液分離装置に混合物を移送させ
て,当該固液分離装置で固液分離処理を行う固液分離モ
ードと,該固液分離モード終了後に貯留槽から固液分離
装置に混合物を所定時間間隔で供給して,当該固液分離
装置に残留した固体物の乾燥を防止する乾燥防止モード
とを実行するように,貯留槽からの移送及び固液分離装
置を制御する制御装置とを有することを特徴とする。
【0014】請求項4にかかる発明は,制御装置が,デ
ィスポーザの動作を監視し,当該ディスポーザが動作し
たときには,貯留槽の液量を検出して固液分離装置で行
う固液分離動作の回数を設定することを特徴とする。
【0015】請求項5にかかる発明は,水処理装置が,
貯留槽から送られてきた混合物を貯留して浄化する水処
理槽と,該水処理槽の上澄み液が流入して貯留されると
共に,汚泥を沈澱させ,その上澄み液を排水する沈澱分
離槽と,該沈澱分離槽の底槽部分に沈澱した汚泥を貯留
槽又は固液分離装置に返送する汚泥返送手段とを有する
ことを特徴とする。
【0016】請求項6にかかる発明は,制御装置が,沈
澱分離槽から固液分離装置に汚泥を返送させる際には,
貯留槽から当該固液分離装置に混合物が投入された後
に,汚泥が返送されるように制御することを特徴とす
る。
【0017】請求項7にかかる発明は,制御装置が,沈
澱分離槽から固液分離装置に汚泥を返送させる際の返送
量を乾燥防止モード時より固液分離モード時の方が多く
なるように制御することを特徴とする。
【0018】請求項8にかかる発明は,制御装置が,沈
澱分離槽から貯留槽に汚泥を返送させた後は,貯留槽内
の混合物が静まるまで当該貯留槽からの混合物の移送を
中断させることを特徴とする。
【0019】請求項9にかかる発明は,貯留槽からの混
合物の移送が中断されている時間が,固液分離モードの
場合の方が乾燥防止モードの場合より短くなるように設
定されていることを特徴とする。
【0020】請求項10にかかる発明は,固液分離装置
が,混合物が載置される複数の水切歯を備えて,該水切
歯の間が長穴状の水切穴をなす固定部と,該固定部上の
混合物を水切穴の長手方向に移動させる移送部と,該移
送部の一端に設けられると共に水切穴の長手方向に沿っ
て延設され,かつ,当該水切穴に填り込んで配設された
複数の櫛歯状の揺動歯を備えて,固定部と共に混合物の
載置面を形成すると共に,水切歯と揺動歯との隙間が液
体物の流下路をなす揺動部と,混合物の固液分離効率を
促進させると共に,固液分離後の固体物の固体物処理装
置への投入を促進させる固液分離処理促進手段とを有す
ることを特徴とする。
【0021】請求項11にかかる発明は,固液分離処理
促進手段が,揺動部と移送部との連結を所定の曲率でな
めらかに連結することにより形成したことを特徴とす
る。
【0022】請求項12にかかる発明は,固液分離処理
促進手段が,揺動部の載置面に当接し,かつ,その幅方
向に渡って架設されて,揺動部が揺動する際に当該載置
面と固体物との間に潜り込んで固体物を剥取るワイヤー
であることを特徴とする。
【0023】請求項13にかかる発明は,揺動歯の側面
と水切歯の側面との間隔が一定になるように,揺動歯の
側面に水切歯の側面と当接する揺動歯突起を設けたこと
を特徴とする。
【0024】請求項14にかかる発明は,固液分離処理
促進手段が,固体物処理装置の上部まで延設されて,固
液分離された固体物を固体物処理装置の投入口までガイ
ドする投入板であり,かつ,該投入板の一端が張出すよ
うに水切歯が当該端部近傍に連結されて,移送板が揺動
して固液分離する際及び固体物を固体物処理装置に投入
する際に,該移送板が投入板の張出し部分に当接して固
定部,揺動部及び移送部を震動させることを特徴とす
る。
【0025】請求項15にかかる発明は,投入板の張出
し部分に弾性部材が設けられて,当該弾性部材を介して
移送板と投入板が当接するようにしたことを特徴とす
る。
【0026】請求項16にかかる発明は,投入板が水切
歯に対して所定量回動可能に設けられて,移送板が投入
板に当接した際に,当該投入板が回動変位できるように
したことを特徴とする。
【0027】請求項17にかかる発明は,投入板を回動
可能に設けた際に,当該投入板を所定位置に戻すように
付勢するバネを設けたことを特徴とする。
【0028】請求項18にかかる発明は,固液分離処理
促進手段が,少なくとも曝気用ブロア,液体物移送エア
ーリフト用ブロア,固体物移送エアーリフト用ブロア又
は汚泥返送エアーリフト用ブロアのいずれかを1つを固
液分離装置に載置してなることを特徴とする。
【0029】請求項19にかかる発明は,固液分離処理
促進手段により固液分離装置に与えたブロアからの振動
が,他の装置に伝達しないように防振手段を設けて当該
固液分離装置を支持したことを特徴とする。
【0030】請求項20にかかる発明は,固液分離処理
促進手段が,揺動部に設けられた突部と,固定部に設け
られて,揺動部が揺動した際に突部と当接する当接リブ
とにより形成したことを特徴とする。
【0031】請求項21にかかる発明は,固定部の一方
の端部が支持され他方の端部が解放されて,突部と当接
リブとが当接する際に,小さな当接力で大きな振動が発
生するようにしたことを特徴とする。
【0032】請求項22にかかる発明は,固定部の一方
の端部を支持する際に,当該固定部が揺動できるように
支持すると共に,該固定部を平衡位置に戻すようにバネ
で付勢したことを特徴とする。
【0033】請求項23にかかる発明は,当接リブ及び
突部のうち,少なくとも1方が複数設けられていること
を特徴とする。
【0034】請求項24にかかる発明は,固定部が揺動
可能に支持されている支点から離れた位置で,少なくと
も1回は当接リブと突部とが当接するように構成したこ
とを特徴とする。
【0035】請求項25にかかる発明は,固定部に設け
られた当接リブが,水切歯の強度を増強するように複数
の水切歯を一体に支持するようにしたことを特徴とす
る。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は,流し台100に接続された第1
の実施の形態にかかる生ゴミ処理システムの構成を示す
図である。
【0037】生ゴミ処理システムは,流し台100のシ
ンク101から廃棄された生ゴミを細かく粉砕するディ
スポーザ200,粉砕された生ゴミ等の固体物と台所排
水等の液体物との混合物が該ディスポーザ200から投
入されて貯留される貯留槽に流量調整機能を備えた流量
調整槽300,混合物を固形物と液体物とに分離する固
液分離装置400,液体物が貯留されて当該液体物の浄
化処理を行う水処理装置500,固形物の堆肥化処理を
行う固体物処理装置600,これら生ゴミ処理システム
の動作を制御する図示しない制御装置等を有している。
【0038】ディスポーザ200は,電磁弁202及び
起動スイッチ203等を有し,シンク101の下部に配
設されている。
【0039】一方,固液分離装置400,水処理装置5
00及び固体物処理装置600は,図示しない本体ケー
スに収納されて屋外に配設されて,ディスポーザ200
からの混合物が,投入管201を介して流量調整槽30
0に投入されるようになっている。
【0040】そして,下水に排水しても環境に対して問
題のない水を排水管204を介して直接排水する場合
は,起動スイッチ203を「OFF」として,ディスポ
ーザ200を起動しない。従って,電磁弁202も動作
しないのでディスポーザ200と排水管204とが連通
して,シンク101からの水は下水に排水される。
【0041】一方,生ゴミを廃棄する場合には,このま
ま下水に流せないので,起動スイッチ203を「ON」
してディスポーザ200を起動する。これにより電磁弁
202はディスポーザ200と投入管201とを連通さ
せて,以下に説明する堆肥化処理及び浄化処理が行なわ
れる。
【0042】流量調整槽300は,投入管201を介し
て投入された混合物を貯留する貯留槽301,該貯留槽
301における底槽部分の混合物を配管303を介して
固液分離装置400に送る固体物移送エアーリフト用ブ
ロア302,貯留槽301における上槽部分の混合物を
配管304を介して水処理装置500に送る液体物移送
エアーリフト用ブロア305,貯留槽301に貯留され
た混合物の水位を検出する水位センサ306等を有して
いる。
【0043】なお,貯留槽301に貯留された混合物の
うち,固体物は比重が大きいので,沈殿して貯留槽30
1の底槽部分に集る。従って,貯留槽301の底槽部分
は固体物がメインとなり,上槽部分は液体物がメインと
なる。
【0044】このため,固体物移送エアーリフト用ブロ
ア302により固液分離装置400に移送される混合物
は,固体物がメインとなるので固液分離を効率的に行う
ことができるようになっている。
【0045】また,液体物移送エアーリフト用ブロア3
05により水処理装置500に送られる混合物は,液体
物がメインとなるので曝気処理を効率的に行うことがで
きるようになっている。
【0046】固液分離装置400は図2に示すように,
多数の水切穴411が形成された固定部410,固液分
離された混合物を移送する移送部420,水切穴411
の間を揺動して投入された混合物の固液分離を促進する
揺動部430,移送部420の位置を検出する位置検出
部440等を有し,固定部410,移送部420及び揺
動部430は,それぞれプラスチック等により一体樹脂
成形されている。
【0047】図3は固定部410の斜視図で,当該固定
部410は,投入管201を介して投入された混合物が
載置されて水切される円弧状の水切歯412,水切され
た混合物(この場合は,固体物)を固体物処理装置60
0の上部までガイドする投入板413等を有して,各水
切歯412の間が上述した水切穴411を形成してい
る。
【0048】図4は移送部420及び揺動部430の斜
視図であり,図4(a)は表面側,図4(b)は裏面側
が見えるようにしたときの斜視図である。
【0049】移送部420は,図示しないモータと連結
された回動軸423に固定されて,固体物を移送する移
送板421,該移送板421の裏面に設けらたリブ42
2等を有している。
【0050】このリブ422を設けた理由は以下の通で
ある。即ち,肉薄のプラスチック板等で移送板421を
形成すると,その強度は小さくなり,固体物を移送する
際に変形したりする場合が生じる。そこで,リブ422
により,移送板421の強度を増して,かかる変形を防
止している。
【0051】無論,移送板421を肉厚にすることも可
能であるが,この場合は使用する部材の量が増えるので
コストアップの要因となる。
【0052】揺動部430は,水切穴411の間を揺動
する円弧状の揺動歯431,該揺動歯431の先端部分
をそれぞれ連結する連結板432等を有している。
【0053】揺動歯431は,当該揺動歯431の上面
と水切歯412の上面とに段差(1〜2mmが好まし
い)ができるように設けられている。
【0054】この段差は,揺動歯431や水切歯412
と混合物との接触面積及び摩擦力等を増大させ,これに
より揺動部430が揺動した際に,凹部に填り込んだ大
きな混合物や一部が当該凹部に引っかかった混合物を回
転させたり,時には引裂いたりすることにより,混合物
の集合状態を大きく変化させ,また固体物内部の液体物
を吐出させたりして固液分離効率を向上させる働きをし
ている。
【0055】また,混合物の固液分離がある程度進む
と,揺動歯431や水切歯412の上面には小さな固体
物が集って,揺動歯431と水切歯412との間の隙間
を目詰させて固液分離効率を低下させる。
【0056】しかし,この小さな固体物と揺動歯431
や水切歯412との摩擦力が大きくなると,かかる固体
物は揺動の度に引裂かれ(集合形状が乱され)るので,
揺動歯431と水切歯412との間の隙間が目詰りする
のを防止できるようになる。よって,固液分離効率の低
下が防止できるようになる。
【0057】また,揺動歯431が水切穴411の長さ
方向に沿って填り込む構成なので,液体物は,揺動歯4
31と水切歯412との間の隙間を伝って流下する。従
って,液体物と共に流下する固体物は,当該隙間より小
さいものに限定されようになり,液体物と共に流下する
固体物の量を減らすことが可能になる。
【0058】この隙間は,上述したように揺動歯431
が水切穴411の長さ方向に沿って填り込む構成なの
で,設計段階において適宜設定可能であるが,0.1〜
1mmが好ましく,特に0.1〜0.25mmの範囲が
好ましい。
【0059】このように,隙間を極めて薄くすると,毛
細管現象が働くようになり,単に液体物の自重落下によ
る固液分離より短時間で固液分離できるようになる。
【0060】なお,上述したように固定部及び揺動部を
プラスチックにより形成すると,例えば揺動歯431と
水切歯412との隙間を0.1mmに設定することが難
しくなり,より小さな粒子を捕捉したい場合には,寸法
精度が確保しやすいステンレス等の金属を用いて水切歯
412や揺動歯431を形成することが好ましい。
【0061】但し,金属で形成する場合には,水切歯4
12や揺動歯431のような複雑な形状の部材を作成す
るのにコストがかさむので,この場合は図5に示すよう
に揺動歯431を多数の素片433により形成し,これ
を移送板421に溶接等の手段により固着すればよい。
【0062】そして,素片433の先端部分がばらつ
き,これにより隙間の大きさがばらつくのを防止するに
は,先端部を連結板434で固着すればよい。
【0063】また,移送板421の先端部は,凹凸状に
形成されて,凸部が揺動歯431を追いかけて水切穴4
11に潜り込む構成となっている。
【0064】このような構成にすることにより,上述し
た小さな固体物が揺動部430の揺動により移送板42
1の裏面側に送出されることが無くなる。
【0065】即ち,移送板421の先端部を上記構成に
しない場合,凸部に該当する領域は穴が開いた状態とな
るので,当該穴から小さな固体物が移送板421の裏面
側に送出されてしまうのを防止している。
【0066】また,図6(a)に示すように,移送部4
20と揺動部430との連結部分(コーナ部分)435
が鋭角であると,固液分離された固体物を固体物処理装
置600に投入する際に,当該固体物の一部がコーナ部
分435に詰まる等して残留する場合がある。
【0067】このような場合には,図6(b)に示すよ
うに,当該コーナ部分435を所定の曲率半径(10m
m以上が好ましい)で形成するならば,このような詰り
が発生しにくくなるので固体物の残留を抑制することが
できる。
【0068】位置検出部440は,移送板421の裏面
(リブ422が形成されている面)に設けられた永久磁
石等の磁石441,該磁石441の磁力によりON,O
FFする待機位置スイッチ442,揺動限界位置スイッ
チ443及び固体物排出位置スイッチ444等を有し,
これら各スイッチ442〜444は筐体450に固着さ
れている。
【0069】この待機位置スイッチ442は,流量調整
槽300から固液分離装置400に混合物が投入される
時の移送板421の位置を検出している。
【0070】揺動限界位置スイッチ443は,移送部4
20が揺動して固液分離を促進させる際に当該移送部4
20の揺動範囲を規定している。これにより,移送部4
20等の揺動範囲は,待機位置スイッチ442と揺動限
界位置スイッチ443との間となる。
【0071】固体物排出位置スイッチ444は,最終的
に固液分離されて残った固体物を固体物処理装置600
に投入する時の移送部420の位置を検出している。
【0072】図7は,移送板421が待機位置(図7
(a)),揺動限界位置(図7(b)),固体物排出位
置(図7(c))にあるときの様子を示す図である。同
図からわかるように,待機位置と揺動限界位置とは,垂
線Pに対して左右に位置している。
【0073】このように,垂線Pを挟んで待機位置と揺
動限界位置とが位置することにより,揺動による混合物
の掻き混ぜが効果的に行えると共に,待機位置での固液
分離面積が増えて効率的な固液分離が可能になってい
る。
【0074】水処理装置500は,液体物を貯留して曝
気処理する水処理槽510,該水処理槽510にエアー
を送る曝気用ブロア520,水処理槽510の上部に設
けられた連通管511により連通して,当該水処理槽5
10の液体物が流入する沈澱分離槽530,該沈澱分離
槽530における底槽の汚泥を配管532を介して貯留
槽301に戻す汚泥返送エアーリフト用ブロア540,
沈澱分離槽530の上澄みを処理水として下水等に排出
する排出管531等を有している。
【0075】なお,水処理槽510には,微生物(分解
菌)を培養する担体が入れられている。これは,水処理
槽510に貯留された液体物には,有機物が含まれてお
り,そのまま下水等に排出することができないので,微
生物によりこの有機物を分解し,フロック化することに
より液体物の浄化を行い,下水等に排出しても環境に対
して問題のない液体としている。
【0076】この分解には,曝気用ブロア520により
エアーを送り込むことが必要であり,これにより浄化作
用が促進され,フロック化した汚泥が水中に浮遊するよ
うになる。
【0077】この汚泥は,水処理槽510の液体物と共
に連通管511を介して沈澱分離槽530に送られる。
そのとき,当該液体物には未分解の固体物も含まれてい
る。
【0078】この固体物は,時間の経過により汚泥と共
に沈澱するので,汚泥返送エアーリフト用ブロア540
で沈澱分離槽530における底槽に堆積した汚泥を貯留
槽301に戻している。
【0079】固体物処理装置600は,固液分離されて
移送された固形物を貯留する処理槽610,固形物を攪
拌する攪拌体620,図示しないヒータ等を有してい
る。
【0080】処理槽610には,固形物を分解して当該
固形物を二酸化炭素と水に分解して堆肥化する微生物を
培養する大鋸屑等の木質細片からなる担体が入れられて
いる。
【0081】そして,固形物と当該担体とは,攪拌体6
20により混ぜられると共に内部に空気が導入され,ヒ
ーターにより所定温度(本実施形態では摂氏30度から
40度)に維持されて,微生物等の活性化が促進されて
いる。
【0082】次に上記構成に基づき生ゴミ処理の動作説
明をする。なお,ディスポーザ200の起動停止はユー
ザにより行われるが,その他の固液分離装置400や水
処理装置500等の運転は,制御装置により制御されて
ユーザが直接制御することはない。即ち,生ゴミ処理シ
ステムの電源が投入されている限り制御装置は図8,図
9に示す手順に従い,常時これら固液分離装置400等
を制御している。
【0083】また,以下の説明で用いる「固液分離モー
ド」とは,固液分離装置400が混合物を固体物と液体
物とに分離するモードをいい,「乾燥防止モード」と
は,固液分離モード終了後に,固定部410や揺動部4
30等に残留する固体物等が乾燥しないように定期的に
貯留槽301の上槽から混合物(液体物がメインであ
る)を固液分離装置400に供給するモードを言う。
【0084】このような条件の下,生ゴミ処理を行う場
合には,起動スイッチ203を投入して,ディスポーザ
200を起動させる。これにより電磁弁202が動作
し,シンク101から廃棄された生ゴミがディスポーザ
200で粉砕されて投入管201により貯留槽301に
投入される。
【0085】なお,投入管201は適量傾斜させること
により,別途動力等を用いなくても粉砕された生ゴミを
貯留槽301に移送することできる。
【0086】生ゴミ処理しない場合(例えば,真水を流
す場合等)には,起動スイッチ203は投入しない。従
って,電磁弁202は動作せず,排水等はそのまま排水
管204に流れ込むようになる。
【0087】ところで,固液分離装置400において1
回で固液分離できる量は,当然ながら物理的制限がある
ので,貯留槽301に多量の混合物が投入された場合に
は,一度に固液分離を行うことができない場合が生じ,
固液分離動作を複数回に分けて固液分離する必要が生じ
る。
【0088】なお,前回投入された混合物の処理が完了
していない状態で,新たに混合物が貯留槽301に投入
される場合もある。
【0089】そこで,制御装置は図9に示すようなメイ
ン処理を行うと共に定期的(例えば,5m秒間隔)に図
8に示すような割込み処理を行っている。
【0090】そして,図8に示す割込み処理のステップ
S1で,ディスポーザ200の動作を検出している。
【0091】このとき,ディスポーザ200が動作して
いる場合は,ステップS2で固液分離動作割込みフラグ
をONにし,ステップS3で貯留槽301の液量を検出
する。
【0092】この結果に基づき,固液分離処理を何回に
分けて行うかをステップS4で演算し設定する。なお,
この設定は,液量に応じテーブルデータの値を選択する
方法によって行うこともできる。
【0093】ところで,通常,台所から廃棄される生ゴ
ミ等は,3度の食事前後が主であり,常時生ゴミが廃棄
されるようなことはない。
【0094】このため固液分離装置400が1回で処理
できる量を少なくしても,生ゴミが廃棄されない時間に
も固液分離装置400等を稼働するように設定するなら
ば,当該固液分離装置400等が小型化できるので生ゴ
ミ処理システム全体の小型化も可能になり設置面積の縮
小化及びコストダウンが可能になる。
【0095】一方,メイン処理においては,ステップS
5で固液分離動作割込みフラグがONか否かが判断さ
れ,ONの場合は,ステップS6からステップS11の
固液分離動作モードが実行され,固液分離動作割込みフ
ラグがOFFの場合は,ステップS12からステップS
18の乾燥防止モードが実行される。
【0096】固液分離動作モードにおいては,ステップ
S6で沈殿分離槽530の底槽部分から汚泥が貯留槽3
01に返送される。このときの返送量をQAとする。
【0097】この汚泥の返送等により貯留槽301は攪
拌されるので,ステップS7及びステップS8で時間T
Aだけ待ち,当該貯留槽301の混合物が静まるのを待
つ。
【0098】これにより,貯留槽301に投入された混
合物に含まれる固体物の大部分は,貯留槽301の底槽
に沈澱して集まると共に,貯留槽301の上槽は液体物
がメインとなる。
【0099】そこで,ステップS9で貯留槽301にお
ける底槽の混合物が固体物移送エアーリフト用ブロア3
02により配管303を介して固液分離装置400に送
られる。このときの搬送量をQXとする。
【0100】このときの移送部420は,図7(a)に
示す状態となっている。即ち,磁石441により待機位
置スイッチ442が動作して移送板421が混合物の投
入を待つ位置で待機しいる。従って,流量調整槽300
から送られてきた混合物は,移送板421に当り,その
際に投入の勢いが失われて固定部410等に堆積するよ
うになる。
【0101】そして,ステップS10で移送部420や
揺動部430が図示しないモータにより揺動して,混合
物の集合形状が掻き乱されて液体物が滴下してきた液体
分は貯留槽301に戻って高効率に固液分離される。
【0102】このようにして所定回数の揺動が行われる
と,移送部420は固体物排出位置スイッチ444の位
置まで回動して固液分離された固体物を固体物処理装置
600に投入する。
【0103】なお,揺動回数は固体物の種類により最適
な回数が存在するので,適宜設定可能とするが,固液分
離効率の観点から5〜40回の範囲が好ましい。
【0104】このような固液分離処理動作が,割込み処
理におけるステップS4で設定した回数に達したか否か
がステップS11で判断され,設定回数に達していない
場合にはステップS6に戻り,設定回数に達した場合に
はステップS12に進む。
【0105】ステップS12は乾燥防止モードで,固液
分離処理が完了した後に,固定部410や揺動部430
等に残留した固体物が乾燥しないように定期的に,貯留
槽301から混合物を固液分離装置400に供給するモ
ードである。
【0106】ステップS13で,沈殿分離槽530の底
槽から汚泥が貯留槽301に返送される。このときの返
送量をQBとする。このとき当該返送量QBは,ステッ
プS7での返送量QAと,QA>QBを満たすように設
定されており,例えばQAを1リットルとしたときQB
は0.5リットルとなっている。
【0107】そして,ステップS14,ステップS15
で時間TBだけ貯留槽301の混合物が静まるのを待っ
ている。この時間TBは,固液分離モードにおける時間
TAと,TA<TBの関係が満たされ,例えばTAが3
0分の時は,TBが60分である。
【0108】なお,貯留槽301の静まりを待つ時間T
Bの間に,次の混合物がディスポーザ200から投入さ
れたか否かをステップS15で判断している。
【0109】そして,固液分離動作割込みフラグがON
の場合には,乾燥防止モードから抜けて,ステップS1
6を経てステップS7に進み,上述した固液分離モード
が実行される。
【0110】なお,ステップS16では,沈殿分離槽5
30からの汚泥返送が行われ,このときの泥返送量は,
本来の汚泥返送量QA(ステップS6)になるように,
QA−QBだけ行われる。
【0111】一方,ステップS15で固液分離動作フラ
グがOFFの場合には,時間TBが経過するとステップ
S18に進み,固液分離装置400にQYの混合物が貯
留槽301から送られる。
【0112】この混合物の移送量QYはステップS9に
おける混合物の移送量QXに対して,QX>QYとなる
ように設定され,例えばQXが2リットルの時はQYは
1リットルである。
【0113】ステップS18が処理される時点では,固
液分離モードが既に終了しているので,貯留槽301の
混合物内に残留する固体物の量は非常に少なくなってい
るが完全になくなっていないので,ステップS19で固
液分離している。
【0114】なお,上述したように,ステップS8やス
テップS17で時間TAあるいは時間TBだけ経過した
後は,貯留槽301の混合物は静まっており,当該貯留
槽301における上槽の混合物は液体物がメインとなっ
ている。そこで,液体物移送エアーリフト用ブロア30
5により,当該上槽の混合物を水処理槽510に送っ
て,曝気処理が行われる。
【0115】固体物処理装置600の処理槽610に
は,微生物を培養する大鋸屑等の木質細片からなる担体
が入れられているので,固液分離されて投入された固体
物は,この微生物により分解されて堆肥化する。堆肥化
した固体物は袋等に入れられて処分される。
【0116】固液分離装置400からの固体物の含水率
が低ければ,その分堆肥化等に要する時間が少なくてす
む。逆に処理時間を一定にする場合には含水率が高い固
体物を処理するために大きな処理槽610が必要とな
る。
【0117】しかし,上述したように,本実施の形態に
かかる固液分離装置400における固液分離効率は改善
されているので,処理槽610も小型化でき,装置のコ
ストダウンが可能になっている。
【0118】一方,貯留槽301から水処理装置500
に送られた混合物に含まれる有機物は,水処理槽510
内の微生物により分解されてフロック化し,水処理槽5
10の水中に汚泥が浮遊するようになる。
【0119】このような状態で,新たに貯留槽301か
ら混合物が水処理槽510に投入されると,当該水処理
槽510の液体物が溢れて連通管511を介して沈殿分
離槽530に流れ,そのとき汚泥も一緒に送られる。
【0120】沈殿分離槽530に送られた液体物に含ま
れる未分解の固体物は,当該沈殿分離槽530で沈澱
し,これを汚泥返送エアーリフト用ブロア540で貯留
槽301に戻している。この沈澱物の返送タイミングに
ついては先に説明した手順で行われる。
【0121】一方,当該沈殿分離槽530の上澄み液は
排出管531から下水等に排水される。
【0122】次に本発明の第2の実施の形態について図
を参照して説明する。なお,先に説明した実施の形態と
同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略す
る。
【0123】第1の実施の形態においては,沈澱分離槽
530に沈澱している汚泥を処理するために,汚泥返送
エアーリフト用ブロア540により沈殿分離槽530の
底槽部分の液体物を貯留槽301に返送していた。
【0124】しかし,この汚泥は最終的には固液分離装
置400で固液分離されて固体物処理装置600で処理
されるものである。
【0125】そこで,本実施の形態においては,図10
に示すように,汚泥返送エアーリフト用ブロア540と
接続された配管532の配管先が固液分離装置400に
なるようにして沈殿分離槽530の汚泥を当該固液分離
装置400に返送するようにしている。
【0126】但し,当該汚泥は,非常に小さいので,単
に固液分離装置400に投入したのでは大部分が液体物
と共に貯留槽301に流入してしまう。
【0127】このような事態を避けるために,図11に
示すように,貯留槽301から固液分離装置400に混
合物が投入された後に,沈殿分離槽530からの汚泥の
返送を行い,先に投入された貯留槽301からの混合物
が汚泥に対してフィルタの役目を果すようにして貯留槽
301への戻りを少なくするようになっている。
【0128】なお,図11では,貯留槽301からの混
合物を斜めハッチングで示し,沈殿分離槽530からの
汚泥をクロスハッチングで示している。
【0129】次に本発明の第3の実施の形態について図
を参照して説明する。なお,先に説明した実施の形態と
同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略す
る。
【0130】第1の実施の形態においては,揺動部43
0と移送部420とのコーナ部分435に固体物が詰ま
り残留する事態を回避すべく,当該コーナ部分435を
所定の曲率半径で形成した。
【0131】しかし本発明はこれに限定されるものでは
なく,例えば図12に示すように曝気用ブロア520を
固液分離装置400の上に載置して,当該曝気用ブロア
520の震動を移送部420等に伝達することにより固
体物の残留を防止するようにしてもよい。
【0132】なお,震動源として曝気用ブロア520に
限定するものではなく,固体物移送エアーリフト用ブロ
ア等であってもよい。
【0133】これにより揺動部430と移送部420と
のコーナ部分435に固体物が詰ったり,こびり付いた
りして残留するのを防止することができるようになる。
【0134】このときは,固液分離動作中も固定部41
0や揺動部430等が振動するので,固液分離効率が向
上する利点がある。
【0135】この場合,曝気用ブロア520の震動が固
液分離装置400を介して他の筐体(例えば,貯留槽3
01や固液分離装置400等を収納している生ゴミ処理
システムの筐体)に伝わり大きな騒音となるときは,図
13に示すように,バネ460等を用いて固液分離装置
400からの振動を吸収することが好ましい。
【0136】無論,バネ460に限定されず,スポンジ
であってもよく,またバネを用いるにしても釣下げ構成
にしたりすることは周知技術の範囲において可能であ
る。
【0137】また,こびりついた固体物を除去する構成
としては,図14に示すような構成も可能である。図1
4に示す構成は,揺動部430の載置面に沿ってワイヤ
461が幅方向に架設された構成である。なお,図15
に固体物を固体物処理装置600に投入する際の模式図
を示す。
【0138】このような構成にすることにより,例えコ
ーナ部分435等に固体物が詰ったり,こびり付いたり
しても,固体物を固体物処理装置600に投入する際に
当該ワイヤ461が固体物を欠き落すので,固体物の残
留を防止することが可能になる。
【0139】なお,このようにワイヤ461を設ける場
合には,揺動部430における揺動歯431の先端を連
結している連結板432にワイヤ461が当るので,当
該連結板432を設けることができない。従って,当該
揺動歯431の先端位置が規定されず,揺動歯431と
水切歯412との隙間がばらついて,流体物と共に流下
する固体物の量が増えるおそれがある。
【0140】かかる場合には,図16に示すように揺動
歯431の先端に突起436を設けて,当該突起436
が常時水切歯412の側面に当接するようにするならば
揺動歯431の先端位置が規定されるので,上述した危
ぐがなくなる。
【0141】無論,突起436は複数設けてもよいこと
は言うまでもない。
【0142】また,固液分離された固体物を固体物処理
装置600に投入しやすくする方法としては,図17及
び図19に示すような構成が可能である。
【0143】図17に示す構成は,投入板413の一端
を移送板421の回動軸423側に張出して形成したも
ので,これにより移送板421は待機位置及び固体物排
出位置でこの張出し部分414と当接するようになる
(図18参照)。
【0144】図18(a)に示すように,移送板421
が待機位置で張出し部分414に当接する際には,当該
移送板421等に固液分離するための混合物が載置され
ているので,そのときの震動により固液分離が促進さ
れ,また図18(b)に示すように,固体物排出位置で
張出し部分414に当接する際には,そのときの震動に
より固液分離された固体物が揺動部430から浮上がり
容易に固体物処理装置600に投入できるようになって
いる。
【0145】なお,この張出し部分414にシリコンゴ
ム等の弾性部材415を設けるならば,位置検出部44
0における移送板421の位置検出精度が多少悪くて
も,移送板421や投入板413等に損傷を与えること
なく,確実に移送板421を張出し部分414に当接さ
せることが可能になる。
【0146】一方,図19に示す構成は,移送板421
の先端部に突起425を設け,固定部410にリブ41
6を設けて,固定部410と投入板413とを揺動自在
に連結し,移送板421が待機位置になったときや(図
19(a)),固体物排出位置になったときに(図9
(b)),移送板421が投入板413に当接して,そ
のときの震動により固液分離の促進及び固体物の投入を
助けるようになっている。
【0147】なお,固定部410と投入板413とを揺
動自在に連結する際には,投入板413が所定位置にな
るように図示しないバネを用いて付勢することが好まし
い。
【0148】また,移送部420及び揺動部430に震
動を与えて固液分離装置400における固液分離効率を
向上させる方法として図20に示すような構成も可能で
ある。
【0149】図20に示す構成は,揺動部430に突部
437を設け,固定部410に当接リブ418を設け
て,揺動部430が揺動した際に当該揺動部430の突
部437が固定部410の当接リブ418と当接するこ
とにより震動を発生するようにしたものである。
【0150】この場合,突部437と当接リブ418と
の当接による力が大きいと,その分移送部420等を揺
動させるモータの負荷が大きくなり消費電力が大きくな
るので,固定部410の一端を解放し(図20では投入
板413側が解放されている),他端を揺動自在に支持
するならば小さな当接で大きな震動を得ることが可能に
なる。このとき,固定部410が平衡位置に戻るように
バネ460で付勢することが好ましい。
【0151】なお,固定部410や揺動部430の振動
の回数が少ないために効果を十分に引出すことができな
い時は,当接リブ418や突部437の数を増やして振
動回数を増やすことが好ましい。
【0152】また,固液分離効率を向上させるには,振
動の振幅が大きい方が好ましいので,固定部410の支
点から離れた位置に当接リブ418を少なくとも1つ設
けることが好ましい。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように,請求項1にかかる
発明によれば,固体物と液体物とを貯留する貯留槽と,
該貯留槽から移送された混合物を固体物と液体物とに分
離する固液分離装置と,貯留槽から固液分離装置に混合
物を移送させて,当該固液分離装置で固液分離処理を行
う固液分離モードと,該固液分離モード終了後に貯留槽
から固液分離装置に混合物を所定時間間隔で供給して,
当該固液分離装置に残留した固体物の乾燥を防止する乾
燥防止モードとを実行するように,貯留槽及び固液分離
装置を制御する制御装置とを設けたので,効率的に固液
分離処理が行え,また固液分離装置の乾燥が防止できる
ようになる。
【0154】請求項2にかかる発明によれば,ディスポ
ーザにより粉砕された生ゴミと台所排水との混合物を貯
留する貯留槽と,該貯留槽から移送された,固体物が主
な混合物を固体物と液体物とに分離する固液分離装置
と,該固液分離装置により分離された固体物を処理する
固体物処理装置と,貯留槽から固液分離装置に混合物を
移送させて,当該固液分離装置で固液分離処理を行う固
液分離モードと,該固液分離モード終了後に貯留槽から
固液分離装置に混合物を所定時間間隔で供給して,当該
固液分離装置に残留した固体物の乾燥を防止する乾燥防
止モードとを実行するように,貯留槽及び固液分離装置
を制御する制御装置とを設けたので,効率的に固液分離
処理が行え,また固液分離装置の乾燥が防止できるよう
になる。
【0155】請求項3にかかる発明によれば,制御装置
を設けて,貯留槽から固液分離装置に混合物を移送させ
て,当該固液分離装置で固液分離処理を行う固液分離モ
ードと,該固液分離モード終了後に貯留槽から固液分離
装置に混合物を所定時間間隔で供給して,当該固液分離
装置に残留した固体物の乾燥を防止する乾燥防止モード
とを実行するように,貯留槽及び固液分離装置を制御す
るようにしたので,効率的に固液分離処理,水処理及び
固体物処理が行えるようになる。
【0156】請求項4にかかる発明によれば,制御装置
によりディスポーザの動作を監視して,固液分離動作の
回数を設定するようにしたので,効率的に固液分離処
理,水処理及び固体物処理が行えるようになる。
【0157】請求項5にかかる発明によれば,沈澱分離
槽の底槽部分に沈澱した汚泥を貯留槽又は固液分離装置
に返送するようにしたので,汚泥の処理が効率的に行え
るようになる。
【0158】請求項6にかかる発明によれば,水処理装
置から固液分離装置に汚泥を返送させる際には,貯留槽
から当該固液分離装置に混合物が投入された後に,汚泥
が返送されるようにしたので,貯留槽に戻る汚泥の量を
少なくすることができ,汚泥の処理が効率的に行えるよ
うになる。
【0159】請求項7にかかる発明によれば,水処理装
置から汚泥を返送させる際の返送量を乾燥防止モード時
より固液分離モード時の方が多くなるように制御したの
で,乾燥防止モード時における貯留槽に貯留された混合
物が攪拌される度合が少なくなる。従って,効率的に固
液分離装置に固体物がメインの混合物を移送することが
できるようになり,固液分離処理,水処理及び固体物処
理を短時間で処理することができるようになる。
【0160】請求項8にかかる発明によれば,水処理装
置から汚泥を返送させた後は,貯留槽内の混合物が静ま
るまで当該貯留槽からの混合物の移送を中断させるよう
にしたので,効率的に固液分離装置に固体物がメインの
混合物を移送することができるようになり,固液分離処
理,水処理及び固体物処理を短時間で処理することがで
きるようになる。
【0161】請求項9にかかる発明によれば,貯留槽か
らの混合物の移送が中断されている時間が,固液分離モ
ードの場合の方が乾燥防止モードの場合より短くなるよ
うに設定さしたので,効率的に固液分離装置に固体物が
メインの混合物を移送することができるようになり,固
液分離処理,曝気処理及び堆肥化処理を短時間で処理す
ることができるようになる。
【0162】請求項10にかかる発明によれば,固液分
離装置に混合物の固液分離効率を促進させると共に,固
液分離後の固体物の固体物処理装置への投入を促進させ
る固液分離処理促進手段を設けたので,効率的に固液分
離処理が行えるようになる。
【0163】請求項11にかかる発明によれば,揺動部
と移送部との連結を所定の曲率でなめらかに連結したの
で,固体物の残留を防止することができるようになる。
【0164】請求項12にかかる発明によれば,揺動部
上の固体物を剥取るワイヤーを設けたので,固体物の残
留を防止することができるようになる。
【0165】請求項13にかかる発明によれば,揺動歯
の側面と水切歯の側面との間隔が一定になるように,揺
動歯の側面に水切歯の側面と当接する揺動歯突起を設け
たので,液体物と共に落ちる固体物の量を少なくするこ
とができる。
【0166】請求項14にかかる発明によれば,投入板
を回動自在に設けると共に,揺動部側に適宜張出して設
けて移送板が揺動して固液分離する際及び固体物を固体
物処理装置に投入する際に,該移送板が投入板の張出し
部分に当接するようにしたので,固定部,揺動部及び移
送部を震動させることができ,効率的に固液分離ができ
るようになると共に,固液分離された固体物を固体物処
理装置に投入ができるようになる。
【0167】請求項15にかかる発明によれば,投入板
の張出し部分に弾性部材を設けたので,移送板と投入板
とが当接した際にこれらに損傷を与えるのを防止できる
ようになる。
【0168】請求項16にかかる発明によれば,投入板
が水切歯に対して所定量回動可能に設けられて,移送板
が投入板に当接した際に,当該投入板が回動変位できる
ようにしたので,容易に固体物処理装置に固体物を投入
できるようになる。
【0169】請求項17にかかる発明によれば,投入板
を回動可能に設けた際に,当該投入板を所定位置に戻す
ように付勢するバネを設けたので,常に所定の力で移送
板と投入板とを当接させることができるようになって,
固体物処理装置への固体物の投入が安定して行えるよう
になる。
【0170】請求項18にかかる発明によれば,曝気用
ブロア,液体物移送エアーリフト用ブロア,固体物移送
エアーリフト用ブロア又は汚泥返送エアーリフト用ブロ
アのいずれかを1つを固液分離装置に載置したので,固
液分離装置の固定部や揺動部に振動を与えることがで
き,固液分離効率が向上すると共に,固液分離された固
体物の固体物処理装置への投入が容易に行えるようにな
る。
【0171】請求項19にかかる発明によれば,固液分
離装置に与えた振動が,他の装置に伝達しないように防
振手段を設けたので,騒音等の発生を抑制することがで
きる。
【0172】請求項20にかかる発明によれば,揺動部
に突部を設け,固定部に当接リブを設けたので,揺動部
が揺動した際に突部と当接リブに当接させて,固体部及
び揺動部に振動を与えることができるようになり,固液
分離効率を向上させることができるようになる。
【0173】請求項21にかかる発明によれば,固定部
の一方の端部を解放したので,突部と当接リブとが当接
する際の当接力を小さくすることができると共に大きな
振動を発生することができ,固液分離効率を向上させる
ことが可能になる。
【0174】請求項22にかかる発明によれば,固定部
を平衡位置に戻すようにバネで付勢したので,突部と当
接リブとの当接により発生する振動の周期を短くするこ
とができ,固液分離効率を向上させることができる。
【0175】請求項23にかかる発明によれば,当接リ
ブ及び突部のうち,少なくとも1方を複数設けたので,
突部と当接リブとの当接により発生する振動の周期を短
くすることができ,固液分離効率を向上させることがで
きる。
【0176】請求項24にかかる発明によれば,固定部
が揺動可能に支持されている支点から離れた位置で,少
なくとも1回は当接リブと突部とが当接するように構成
したので,突部と当接リブとの当接により発生する振動
の振幅を大きくすることができ,固液分離効率を向上さ
せることができる。
【0177】請求項25にかかる発明によれば,当接リ
ブをにより複数の水切歯を一体に支持するようにしたの
で,水切歯の強度を増強することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の説明に適用される生ゴミ処
理システムの概略構成を示す側面図である。
【図2】固液分離装置の部分破断斜視図である。
【図3】固定部の斜視図である。
【図4】移送部及び揺動部の斜視図である。
【図5】移送部と揺動部とを金属等で形成する際の構成
を示す図である。
【図6】移送部と揺動部とのコーナ部分を所定の大きさ
の曲率にした図である。
【図7】移送部の待機位置,揺動限界位置及び固体物排
出位置を示す図である。
【図8】制御装置における割込み処理のフローチャート
である。
【図9】制御装置におけるメイン処理のフローチャート
である。
【図10】第2の実施の形態の説明に適用される生ゴミ
処理システムの概略構成を示す側面図である。
【図11】固液分離装置に汚泥を移送した際の図であ
る。
【図12】第3の実施の形態の説明に適用される生ゴミ
処理システムの概略構成を示す側面図である。
【図13】固液分離装置をバネで支持した際の図であ
る。
【図14】ワイヤーを設けて固体物を剥取る構成にした
ときの固液分離装置の斜視図である。
【図15】ワイヤーを設けて固体物を剥取る構成にした
ときの固体物の投入状態を示す図である。
【図16】揺動歯の先端に揺動歯突起を設けたときの部
分図である。
【図17】投入板に張出し部を設けた固液分離装置の斜
視図である。
【図18】図17の構成の固液分離装置における揺動部
の動きを説明する図である。
【図19】投入板を揺動可能に設けたときの図である。
【図20】固定部と揺動部とが当接する構成にした固体
分離装置の図である。
【図21】従来の技術の説明に適用される生ゴミ処理シ
ステムの構成図である。
【図22】従来の技術の説明に適用される固液分離装置
の構成図である。
【符号の説明】
200 ディスポーザ 300 流量調整槽 301 貯留槽 302 固体物移送エアーリフト用ブロア 305 液体物移送エアーリフト用ブロア 400 固液分離装置 410 固定部 411 水切穴 412 水切歯 413 投入板 414 張出し部分 415 弾性部材 416,422 リブ 418 当接リブ 420 移送部 421 移送板 425,436 突起 430 揺動部 431 揺動歯 435 コーナ部分 437 突部 460 バネ 461 ワイヤ 500 水処理装置 510 水処理槽 520 曝気用ブロア 530 沈澱分離槽 540 汚泥返送エアーリフト用ブロア 600 固体物処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷本 好広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤本 恵一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉田 潤 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D065 CA05 CB03 CC04 DD30 EB17 ED18 ED25 EE01 EE11 4D067 DD02 DD06 DD07 DD12 GA17 GB03 4H061 AA02 CC55 EE02 GG08 GG10 GG12 GG13 GG19 GG47 GG54

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体物と液体物との混合物を貯留する貯
    留槽と,該貯留槽から移送された混合物を固体物と液体
    物とに分離する固液分離装置と,前記貯留槽から前記固
    液分離装置に混合物を移送させて,当該固液分離装置で
    固液分離処理を行う固液分離モードと,該固液分離モー
    ド終了後に前記貯留槽から前記固液分離装置に混合物を
    所定時間間隔で供給して,当該固液分離装置に残留した
    固体物の乾燥を防止する乾燥防止モードとを実行するよ
    うに,前記貯留槽からの移送及び固液分離装置を制御す
    る制御装置とを有することを特徴とする生ゴミ処理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 ディスポーザにより粉砕された生ゴミと
    台所排水との混合物を貯留する貯留槽と,該貯留槽から
    移送された混合物を固体物と液体物とに分離する固液分
    離装置と,前記貯留槽から前記固液分離装置に混合物を
    移送させて,当該固液分離装置で固液分離処理を行う固
    液分離モードと,該固液分離モード終了後に前記貯留槽
    から前記固液分離装置に混合物を所定時間間隔で供給し
    て,当該固液分離装置に残留した固体物の乾燥を防止す
    る乾燥防止モードとを実行するように,前記貯留槽から
    の移送及び固液分離装置を制御する制御装置とを有する
    ことを特徴とする生ゴミ処理システム。
  3. 【請求項3】 ディスポーザにより粉砕された生ゴミと
    台所排水との混合物を貯留する貯留槽と,該貯留槽から
    移送された混合物を固体物と液体物とに分離する固液分
    離装置と,該固液分離装置により分離された固体物を処
    理する固体物処理装置と,前記貯留槽から移送された,
    液体物が主な混合物を浄化する水処理装置と,前記貯留
    槽から前記固液分離装置に混合物を移送させて,当該固
    液分離装置で固液分離処理を行う固液分離モードと,該
    固液分離モード終了後に前記貯留槽から前記固液分離装
    置に混合物を所定時間間隔で供給して,当該固液分離装
    置に残留した固体物の乾燥を防止する乾燥防止モードと
    を実行するように,前記貯留槽からの移送及び固液分離
    装置を制御する制御装置とを有することを特徴とする生
    ゴミ処理システム。
  4. 【請求項4】 前記制御装置が,ディスポーザの動作を
    監視し,当該ディスポーザが動作したときには,前記貯
    留槽の液量を検出して前記固液分離装置で行う固液分離
    動作の回数を設定することを特徴とする請求項2又は3
    記載の生ゴミ処理システム。
  5. 【請求項5】 前記水処理装置が,前記貯留槽から送ら
    れてきた混合物を貯留して浄化する水処理槽と,該水処
    理槽の上澄み液が流入して貯留されると共に,汚泥を沈
    澱させ,その上澄み液を排水する沈澱分離槽と,該沈澱
    分離槽の底槽部分に沈澱した汚泥を前記貯留槽又は前記
    固液分離装置に返送する汚泥返送手段とを有することを
    特徴とする請求項3又は4記載の生ゴミ処理システム。
  6. 【請求項6】 前記制御装置が,前記沈澱分離槽から前
    記固液分離装置に汚泥を返送させる際には,前記貯留槽
    から当該固液分離装置に混合物が投入された後に,前記
    汚泥が返送されるように制御することを特徴とする請求
    項3乃至5いずれか1項記載の生ゴミ処理システム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置が,前記沈澱分離槽から固
    液分離装置に汚泥を返送させる際の返送量を前記乾燥防
    止モード時より固液分離モード時の方が多くなるように
    制御することを特徴とする請求項3乃至6いずれか1項
    記載の生ゴミ処理システム。
  8. 【請求項8】 前記制御装置が,前記沈澱分離槽から貯
    留槽に汚泥を返送させた後は,前記貯留槽内の混合物が
    静まるまで当該貯留槽からの混合物の移送を中断させる
    ことを特徴とする請求項3乃至5いずれか1項記載の生
    ゴミ処理システム。
  9. 【請求項9】 前記貯留槽からの混合物の移送が中断さ
    れている時間が,固液分離モードの場合の方が乾燥防止
    モードの場合より短くなるように設定されていることを
    特徴とする請求項8記載の生ゴミ処理システム。
  10. 【請求項10】 固液分離装置が,混合物が載置される
    複数の水切歯を備えて,該水切歯の間が長穴状の水切穴
    をなす固定部と,該固定部上の混合物を前記水切穴の長
    手方向に移動させる移送部と,該移送部の一端に設けら
    れると共に前記水切穴の長手方向に沿って延設され,か
    つ,当該水切穴に填り込んで配設された複数の櫛歯状の
    揺動歯を備えて,前記固定部と共に混合物の載置面を形
    成すると共に,前記水切歯と前記揺動歯との隙間が液体
    物の流下路をなす揺動部と,混合物の固液分離効率を促
    進させると共に,固液分離後の固体物の前記固体物処理
    装置への投入を促進させる固液分離処理促進手段とを有
    することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載
    の生ゴミ処理システム。
  11. 【請求項11】 前記固液分離処理促進手段が,前記揺
    動部と移送部との連結を所定の曲率でなめらかに連結す
    ることにより形成したことを特徴とする請求項10記載
    の生ゴミ処理システム。
  12. 【請求項12】 前記固液分離処理促進手段が,前記揺
    動部の載置面に当接し,かつ,その幅方向に渡って架設
    されて,前記揺動部が揺動する際に当該載置面と固体物
    との間に潜り込んで固体物を剥取るワイヤーであること
    を特徴とする請求項10記載の生ゴミ処理システム。
  13. 【請求項13】 前記揺動歯の側面と前記水切歯の側面
    との間隔が一定になるように,前記揺動歯の側面に前記
    水切歯の側面と当接する揺動歯突起を設けたことを特徴
    とする請求項10乃至12いずれか1項記載の生ゴミ処
    理システム。
  14. 【請求項14】 前記固液分離処理促進手段が,前記固
    体物処理装置の上部まで延設されて,固液分離された固
    体物を前記固体物処理装置の投入口までガイドする投入
    板であり,かつ,該投入板の一端が張出すように前記水
    切歯が当該端部近傍に連結されて,前記移送板が揺動し
    て固液分離する際及び固体物を前記固体物処理装置に投
    入する際に,該移送板が前記投入板の張出し部分に当接
    して前記固定部,揺動部及び移送部を震動させることを
    特徴とする請求項10乃至13いずれか1項記載の生ゴ
    ミ処理システム。
  15. 【請求項15】 前記投入板の張出し部分に弾性部材が
    設けられて,当該弾性部材を介して前記移送板と前記投
    入板が当接するようにしたことを特徴とする請求項14
    記載の生ゴミ処理システム。
  16. 【請求項16】 前記投入板が前記水切歯に対して所定
    量回動可能に設けられて,前記移送板が前記投入板に当
    接した際に,当該投入板が回動変位できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項14又は15記載の生ゴミ処理シ
    ステム。
  17. 【請求項17】 前記投入板を回動可能に設けた際に,
    当該投入板を所定位置に戻すように付勢するバネを設け
    たことを特徴とする請求項16項記載の生ゴミ処理シス
    テム。
  18. 【請求項18】 前記固液分離処理促進手段が,少なく
    とも前記曝気用ブロア,液体物移送エアーリフト用ブロ
    ア,固体物移送エアーリフト用ブロア又は汚泥返送エア
    ーリフト用ブロアのいずれかを1つを前記固液分離装置
    に載置してなることを特徴とする請求項10乃至12い
    ずれか1項記載の生ゴミ処理システム。
  19. 【請求項19】 前記固液分離処理促進手段により前記
    固液分離装置に与えたブロアからの振動が,他の装置に
    伝達しないように防振手段を設けて当該固液分離装置を
    支持したことを特徴とする請求項18記載の生ゴミ処理
    システム。
  20. 【請求項20】 前記固液分離処理促進手段が,前記揺
    動部に設けられた突部と,前記固定部に設けられて,前
    記揺動部が揺動した際に前記突部と当接する当接リブと
    により形成したことを特徴とする請求項10乃至12い
    ずれか1項記載の生ゴミ処理システム。
  21. 【請求項21】 前記固定部の一方の端部が支持され他
    方の端部が解放されて,前記突部と前記当接リブとが当
    接する際に,小さな当接力で大きな振動が発生するよう
    にしたことを特徴とする請求項20記載の生ゴミ処理シ
    ステム。
  22. 【請求項22】 前記固定部の一方の端部を支持する際
    に,当該固定部が揺動できるように支持すると共に,該
    固定部を平衡位置に戻すようにバネで付勢したことを特
    徴とする請求項20又は21記載の生ゴミ処理システ
    ム。
  23. 【請求項23】 前記当接リブ及び前記突部のうち,少
    なくとも1方が複数設けられていることを特徴とする請
    求項20乃至22いずれか1項記載の生ゴミ処理システ
    ム。
  24. 【請求項24】 前記固定部が揺動可能に支持されてい
    る支点から離れた位置で,少なくとも1回は前記当接リ
    ブと前記突部とが当接するように構成したことを特徴と
    する請求項20乃至23いずれか1項記載の生ゴミ処理
    システム。
  25. 【請求項25】 前記固定部に設けられた前記当接リブ
    が,前記水切歯の強度を増強するように複数の水切歯を
    一体に支持するようにしたことを特徴とする請求項20
    乃至24いずれか1項記載の生ゴミ処理システム。
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