JP2000024508A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】 マトリックスと、脱アルミニウム化され、2.424nm〜2.455nmの格子パラメーターを有し、全体的SiO/Alモル比率が8より上であり、アルカリ土類金属カチオンまたはアルカリ金属カチオンおよび/または稀土類金属カチオンの量が、原子比率(n×Mn+)/Alが0.8より下になるような量であり、BET法を用いて測定した比表面積が400m/gより上であり、25℃でのP/P=0.2の水吸着能が6重量%より上である少なくとも一種のY型ゼオライトとを含み、更にその上に担持されたケイ素を含むことを特徴とする触媒。
【請求項2】 更に燐および/またはホウ素を含有することを特徴とする請求項1記載の触媒。
【請求項3】 更に少なくとも一種のハロゲンを含有することを特徴とする請求項1または2記載の触媒。
【請求項4】 ハロゲンがフッ素であることを特徴とする請求項3記載の触媒。
【請求項5】 更に少なくとも一種のVIIB族元素を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の触媒。
【請求項6】 VIIB族元素がマンガンであることを特徴とする請求項5記載の触媒。
【請求項7】 VI族およびVIII族の金属により構成されるグループから選択される水素化−脱水素金属を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の触媒。
【請求項8】 以下のa)〜c)により、請求項1〜7のいずれかに記載の触媒を調製することを特徴とする方法:
a) 少なくとも一種のマトリックス、少なくとも一種のY型ゼオライト、少なくとも一種の水素化‐脱水素元素および場合によっては燐から成る、前駆体と呼ばれる混合物を調製する;
b) この前駆体、ケイ素、場合によっては燐および/またはホウ素および場合によっては少なくとも一種のハロゲンを含有する溶液含浸する;
c) 得られた固体を乾燥させ、焼成する。
【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の触媒または請求項8記載の方法で調製した触媒を用いて、炭化水素含有供給原料を転換することを特徴とする方法。
【請求項10】 水素化分解用であることを特徴とする請求項9記載の方法。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、炭化水素含有供給原料の水素化分解に使用する触媒に関する。この触媒は、好ましくは、周期表のVIB族およびVIII族から選択した少なくとも一種の水素化‐脱水素化金属を含む。この触媒は、少なくとも部分的に水素形態にあるホージャサイト構造の少なくとも一種のY型ゼオライト、およびバインダーとして作用する無定形または低結晶性のマトリックスを含む。またこの触媒は、促進剤元素としてのケイ素、および場合によっては燐および/またはホウ素、および場合によってはVIIA族元素(ハロゲン)、好ましくはフッ素、および任意にVIIB族元素(好ましくはマンガン、ルテニウムも有利である)を含むことを特徴とする。
すなわち、この発明は、マトリックスと、脱アルミニウム化され、2.424nm〜2.455nmの格子パラメーターを有し、全体的SiO/Alモル比率が8より上であり、アルカリ土類金属カチオンまたはアルカリ金属カチオンおよび/または稀土類金属カチオンの量が、原子比率(n×Mn+)/Alが0.8より下になるような量であり、BET法を用いて測定した比表面積が400m/gより上であり、25℃でのP/P=0.2の水吸着能が6重量%より上である少なくとも一種のY型ゼオライトとを含み、更にその上に担持されたケイ素を含むことを特徴とする触媒である。
この発明の触媒は一般に、全触媒重量に対して重量%で以下の族から選択された以下の量の少なくとも一種の金属を含む。
・ VIB族およびVIII族から選択された少なくとも一種の水素化‐脱水素化金属の0.1%〜60%、好ましくは0.1%〜50%、更に好ましくは0.1%〜40%(酸化物の%);
・ 少なくとも一種の無定形または低結晶性の酸化物型で多孔質の鉱物性マトリックスの0.1%〜99.7%、好ましくは1%〜99%;
・ 格子パラメーターが2.424〜2.455nmの範囲、好ましくは2.426〜2.438nmの範囲にあり、以下に記載する特定の特徴を示す少なくとも一種のY型ゼオライトの0.1%〜90%、好ましくは0.1%〜80%、更に好ましくは0.1%〜70%;
・ 担体(マトリックス+ゼオライト)上に担持され、マトリックス上に主に局在化したケイ素の0.1%〜20%、好ましくは0.1%〜15%、更に好ましくは0.1%〜10%(酸化物の%);
および場合によっては
・ 有利には触媒上に担持されホウ素の0%〜20%、好ましくは0.1%〜15%、更に好ましくは0.1%〜10%;
・ 有利には触媒上に担持され燐の0%〜20%、好ましくは0.1%〜15%、更に好ましくは0.1%〜10%(酸化物の%);
・ VIIA族から選択された少なくとも一種の元素、好ましくはフッ素の0%〜20%、好ましくは0.1%〜15%、更に好ましくは0.1%〜10%;
・ VIIB族から選択された少なくとも一種の元素の0%〜20%、好ましくは0.1%〜15%、更に好ましくは0.1%〜10%(酸化物の%);
使用するこの脱アルミニウム化されたY型ゼオライトは、様々な規格により特性化されている。
・ 2.424〜2.455nmの範囲、好ましくは2.426〜2.438nmの範囲の格子パラメーター;
・ 8以上の全体的SiO/Alモル比率;
・ 全体的SiO/Alモル比率より大きいまたは等しい骨格SiO/Alモル比率;
・ 原子比「n×Mn+」/Al(nはカチオンMの荷電)が0.8未満、好ましくは0.5未満、更に好ましくは0.1未満になるようなアルカリ土類金属またはアルカリ金属のカチオンおよび/または稀土類カチオン(原子番号が57から71)の量;
・ 約400m/gより上、好ましくは550mm/gより上のBET法で測定した比表面積;
・ 25℃で約6重量%より上のP/P =0.2の水吸着能。
発明の触媒は、いかなる適当な方法を使用しても調製できる。好ましくは、ケイ素および/またはホウ素を、担体およびVIB族および場合によってはVIII族の金属または金属類を既に含有した触媒内に導入する。好ましくは、アルミナとY型ゼオライトの混合物から成る担体上の従来のNiMoまたはNiMoP型水素化分解触媒を、水性ホウ素溶液または水性ケイ素溶液で含浸するか、またはこれホウ素とケイ素の両方を含有する水溶液含浸する。
加えて、マジック角回転のある29 Si NMRは、この発明に記載される手順を用いて触媒内に導入した無定形シリカの存在を検出できる技術である。
更に特に、この発明の触媒を調製するプロセスは以下のステップから成る。
a) 少なくとも次の化合物から成り、以後前駆体と称す混合物を調製する:マトリックス(無定形および/または低結晶性)、少なくとも一種のY型ゼオライト(好ましくは脱アルミニウム化されたもの)、少なくとも一種の元素(VIB族および/またはVIII族からの水素化‐脱水素化の)、場合によっては燐。好ましくは全体が形体化され、乾燥されている;
b) ステップa)に定義した前駆体、ケイ素、場合によっては燐および/またはホウ素および場合によっては少なくとも一種のVIIA族元素(ハロゲン)好ましくはフッ素を含有する溶液(好ましくは水性)含浸する;
c) 有利には、この湿状固体を10℃〜80℃の範囲の温度で湿状態雰囲気に放置する;
d) ステップb)で得た湿状固体を60℃〜150℃の範囲の温度で乾燥させる;
e) ステップc)から得た固体を150℃〜800℃の範囲の温度で焼成する。
ステップa)は、当業者には周知の従来の方法を用いて実施できる。
ホウ素とケイ素を導入する場合の発明の好ましい一つの方法は、アルカリ性媒質内に過酸化水素の存在下で二ホウ酸アンモニウムまたは五ホウ酸アンモニウムのような少なくとも一種のホウ酸塩の水溶液を調製し、シリコーン型ケイ素化合物をこの溶液に導入し、次に乾式含浸を実施することから成り、前駆体内の細孔容積にはBとSiを含有する溶液が充満される。BとSiを担持させるこの方法は、ホウ酸のアルコール性溶液またはアルコール中のエチルオルトケイ酸塩の溶液を用いる従来の方法よりも優れている。ホウ素のみを導入する場合には、二ホウ酸アンモニウムまたは五ホウ酸アンモニウムのような少なくとも一種のホウ酸塩の水溶液をアルカリ性媒質内で過酸化水素の存在下に使用し、次に乾式含浸を上記のように実施する。ケイ素のみを導入する場合には、シリコーン型ケイ素化合物の水溶液を使用し、乾式含浸を実施する。
マトリックスは、好ましくは当業者にはよく知られた”乾式”含浸法を用いて含浸される。含浸は、最終触媒の全ての構成元素を含む溶液を用いた単一ステップにおいて実施できる。
即ち、例えば前駆体がアルミナおよび脱アルミニウム化されたY型ゼオライト上に担持されたニッケル‐モリブデン型の触媒である好ましい場合には、例えばこの前駆体二ホウ酸アンモニウムの水溶液および/またはローン・プーラン(Rhone‐Poulenc)社製のRhodorsil EIP含浸し、例えば80℃で乾燥させ、次にフッ化アンモニウムの溶液含浸し、例えば80℃で乾燥させ、好ましくは例えば空気中でトラバース(移動)床内において例えば500℃で4時間の間焼成することが可能である。
その他の含浸手順を遂行してこの発明の触媒を得ることができる。
例えば、前駆体ケイ素含有溶液含浸し、乾燥させ、焼成し、それからホウ素含有溶液含浸し、乾燥させ、次いで最終焼成ステップを遂行することが可能である。
また前駆体ホウ素含有溶液含浸し、乾燥させ、焼成し、それからケイ素含有溶液含浸し、乾燥させ次に最終焼成ステップを遂行することも可能である。
また前駆体燐含有溶液含浸し、乾燥させ次に焼成し、それから得られた固体ホウ素含有溶液含浸し、乾燥させ、焼成し、その後にケイ素含有溶液含浸し、乾燥させ、次いで最終焼成ステップを遂行することも可能である。
金属、それに対応する前駆体塩含浸する複数のステップにおいて導入する時は、中間触媒の乾燥ステップを一般に60℃〜250℃の範囲で実施する。
種々のケイ素原料源が使用できる。例は、エチルオルトケイ酸:Si(OEt)、シロキサン、ポリシロキサン、シリコーン、シリコーンエマルション、およびフルオロケイ酸アンモニウム:(NHSiFまたはフルオロケイ酸ナトリウム:NaSiFのようなハロゲン化ケイ酸塩である。またシリコモリブデン酸とその塩およびシリコタングステン酸とその塩も有利に使用できる。例えば、ケイ素は、水/アルコール混合物内の溶液状のエチルケイ酸含浸することで添加できる。例えば、ケイ素は、水中に懸濁したシリコーンのエマルションを用いた含浸により添加できる。
第二の実施においては、この発明の触媒は、有利には適度の水素圧力条件下に、既に水素化処理を受けた硫黄と窒素を高含有量で含む真空蒸留分のような留分の部分的水素化分解に使用できる。この水素化分解方式においては、転換の度合は55%未満である。この場合には、石油留分は二つのステップで転換され、発明の触媒は第二のステップにおいて使用する。第一のステップの触媒は水素処理機能を有し、好ましくはアルミナベースで好ましくはゼオライトを含まないマトリックスおよび水素化機能を持つ少なくとも一種の金属から成る。前記のマトリックスは、無定形または低結晶性の酸化物タイプの多孔性鉱物マトリックスである。限定を加えない例は、アルミナ、シリカ、シリカ‐アルミナである。アルミニウム化塩、マグネシア、ジルコニアおよび酸化チタンも使用できる。好ましくは、当業者に周知の任意の形態にあるアルミナ含有マトリックスを使用し、好ましいアルミナは例えばガンマアルミナである。この水素処理機能は、ニッケルまたはコバルトのようなVIII族からの金属の少なくとも一種の金属または化合物により確保される。周期表のVIB族からの金属(特にモリブデンまたはタングステン)の少なくとも一種の金属または化合物と、VIII族からの金属(特にコバルトまたはニツケル)の少なくとも一種の金属または化合物との組合せが使用できる。VIB族およびVIII族の金属の酸化物の全濃度は好ましくは重量で5%〜40%の範囲、最も好ましくは重量で7%〜30%の範囲であり、VIII族の金属(または金属類)の金属酸化物に対するVIB属金属(または金属類)の金属酸化物により表せる重量比率は、1.25〜20の範囲、好ましくは2〜10の範囲にある。更に、この触媒は燐を含有できる。五酸化燐:Pの濃度で表される燐含有量は、一般に多くて15%であり、好ましくは重量で0.1%〜15%の範囲にあり、より好ましくは重量で0.15%〜10%の範囲にある。更に触媒は、B/P比率=1.05〜2(原子比)のホウ素を含有でき、酸化物として表されるBとPの含有量の合計は重量で5%〜15%である。
更なる実施においては、この発明の触媒は、少なくとも5MPa、好ましくは少なくとも10MPa、有利には少なくとも12MPaの高水素圧力条件下の水素化分解に使用できる。処理される留分は、例えば、既に水素化処理された硫黄と窒素を高含有量で含む真空蒸留分である。この水素化分解方式において、転換の程度は55%を越える。この場合、この石油留分転換プロセスを二つのステップで実施し、発明の触媒は第二のステップにおいて使用する。
【0043】
【発明の実施の形態】
実施例1:Y型ゼオライトを含有する担体の調製(この発明に合致)
Y型ゼオライトを含有する水素化分解触媒の多量の担体を、同担体をベースとし異なる触媒類の調製を可能にするように作製した。この目的のために、格子パラメーター2.429nm、全体的SiO/Al比率30.4、骨格SiO/Al比率58「Fichtner‐Schmittler相関関係に従って算出(Cryst.Res.Tech.1984、19、Kl)」を有する脱アルミニウム化したY型ゼオライト20.5重量%を使用し、これを商品名SB3でCondea Chemie GmbHから市販されている超微細の板状ベーマイト、即ちアルミナゲルから構成されるマトリックス79.5重量%と混合した。次にこの粉末混合物を、硝酸66%(乾燥ゲルのグラム当り酸の7重量%)を含む水溶液と15分間混合した。混合後、得られたペーストを、直径1.4mmの円筒形オリフィス(開口)を備えたダイに通した。この押出し体を一夜120℃で乾燥させた後、水を7.5容量%含有する湿状空気内において550℃で2時間焼成した。比表面積223m/gで10nmに集中した単峰性細孔サイズ分布を有する直径1.2mmの円筒形押出し体を得た。このマトリックスのX線回折解析により、これは低結晶性の立方晶ガンマアルミナと脱アルミニウム化されたY型ゼオライトから構成されることが明らかにされた。
実施例2:Y型ゼオライト含有触媒の調製
実施例1の脱アルミニウム化Y型ゼオライトを含有する担体の押出し体、ヘプタモリブデン酸アンモニウムと硝酸ニッケルの混合物の水溶液乾式含浸し、一夜120℃で空気中で乾燥させ、最後に空気中で550℃で焼成した。得られた触媒:CZ2の酸化物重量含有量を表1に示す。最終のCZ2触媒は、格子パラメーター2.429nm、全体的SiO/Al比率30.4、骨格SiO/Al比58を有するY型ゼオライトを17.1重量%含有していた。
次に触媒CZ2二ホウ酸アンモニウムを含む水溶液含浸した。水を飽和した雰囲気内において室温で熟成した後、この含浸した押出し体を120℃で一夜乾燥させ、次いで乾燥空気中で2時間の間550℃で焼成した。触媒:CZ2Bを得た。同様な方法で、CZ2をRhodorsil EPI(Rhone‐Poulenc社製)シリコーンエマルション含浸することによりCZ2Siを調製した。この含浸した押出し体を120℃で一夜乾燥させ、次いで乾燥空気中で2時間の間550℃で焼成した。最後に、触媒CZ2二ホウ酸アンモニウムとRhodorsil EPI(Rhone‐Poulenc社製)シリコーンエマルションとを含む水溶液含浸することにより、触媒:CZ2BSiを調製した。この含浸した押出し体を120℃で一夜乾燥させ、次いで乾燥空気中において2時間の間550℃で焼成した。
また実施例1の脱アルミニウム化Y型ゼオライトを含有する担体の押出し体、ヘプタモリブデン酸アンモニウム、硝酸ニッケルおよびオルト燐酸の混合物の水溶液含浸し、空気中120℃で一夜乾燥させ、最後に空気中550℃で焼成した。得られた触媒CZ2Pの酸化物の重量含有量を表1に示す。この最終のCZ2Pは、格子パラメーター2.429nm、全体的SiO/Al比率30.4、骨格SiO/Al比率58を有するY型ゼオライトを16.3重量%含有していた。
次に触媒CZ2P、二ホウ酸アンモニウムを含む水溶液含浸した。水を飽和した雰囲気内において室温で熟成した後、この含浸した押出し体を120℃で一夜乾燥させ、次いで乾燥空気中で2時間の間550℃で焼成した。ホウ素をドープしたNiMoP/アルミナ‐Yである触媒:CZ2BPを得た。
触媒:含浸溶液中のホウ素前駆体をRhodorsil EPI(Rhone‐Poulenc社製)シリコーンエマルションに代え、触媒CZ2PB用の手順と同じ手順を用いてCZ2PSiを調製した。
最後に、この触媒二ホウ酸アンモニウムとRhodorsil EPI(Rhone‐Poulenc社製)シリコーンエマルションを含む水溶液含浸することにより、触媒:CZ2PBSiを調製した。手順のその他のステップは、上に示したステップと同一であった。次に、フッ素が約1重量%析出するようにこの触媒希釈フッ酸溶液含浸することにより、この触媒にフッ素を添加した。120℃で一夜乾燥させ、乾燥空気中で2時間、550℃で焼成すると、触媒:CZ2PBSiFを得た。触媒:CZ2類の特徴を表1に集約した。
次に触媒CZ2P、硝酸マンガンを含む水溶液含浸した。水を飽和した雰囲気において室温で熟成した後、この含浸した押出し体を120℃で一夜乾燥させ、次いで乾燥空気中で2時間の間550℃で焼成した。触媒:CZ2PMnを得た。次ぎにこの触媒、二ホウ酸アンモニウムとRhodorsil EPI(Rhone‐Poulenc社製)シリコーンエマルションを含む水溶液含浸した。この含浸した押出し体を120℃で一夜乾燥させてから乾燥空気中で2時間の間50℃において焼成して、触媒:CZ2PMnBSiを得た。次いで、この触媒、フッ素が約1重量%析出するように希釈フッ酸溶液含浸することにより、この触媒にフッ素を添加した。120℃で一夜乾燥させ、乾燥空気中において550℃で2時間の間焼成すると、触媒:CZ2PMnBSiFが得られた。これらの触媒の特徴を表2に集約する。
実施例3:脱アルミニウム化Y型ゼオライトとシリカ‐アルミナを含有する担体の調製
4%SiO、96%Alの組成の共沈降により、この発明者らはシリカ‐アルミナ粉末を作製した。次いで、このシリカ‐アルミナおよび脱アルミニウム化Y型ゼオライトを含有する水素化分解触媒用の担体を作製した。この目的のために、実施例1のY型ゼオライトの20.8重量%を使用し、これを上記の調製したシリカ‐アルミナから成るマトリックスの79.2重量%と混合した。この粉末混合物を次に、66%硝酸(乾燥ゲルのグラム当り酸の7重量%)を含有する水溶液と15分間混合した。混合後、得られたペ−ストを直径1.4mmの円筒形オリフィスを備えたダイに通した。この押出し体を120℃で一夜乾燥させ、その後水を7.5容量%含有する湿状空気中において550℃で2時間の間焼成した。比表面積255m/gで11nmに集中した単峰型細孔分布を有す直径1.2mmの円筒形押出し体を得た。このマトリックスのX線回折解析により、これは低結晶性の立方晶ガンマアルミナと、格子パラメーターが2.429nm、骨格SiO/Al比率が59であり全体的SiO/Al比率が15.8のY型ゼオライトとから構成されることが明らかにされた。
実施例4:脱アルミニウム化Y型ゼオライトとシリカ‐アルミナを含有する触媒の調製
実施例3の脱アルミニウム化Y型ゼオライトとシリカ‐アルミナを含有する担体の押出し体、ヘプタモリブデン酸アンモニウムと硝酸ニッケルの混合物の水溶液乾式含浸し、空気中120℃で一夜乾燥させ、最後に空気中で550℃において焼成した。得られた触媒:CZ18の酸化物の重量含有量を表3に示す。最終のCZ18触媒はY型ゼオライトを17.2重量%含有していた。このマトリックスのX線回折解析により、これは低結晶性の立方晶ガンマアルミナと、格子パラメーターが2.428nm、全体的SiO/Al比率が15.6、骨格SiO/Al比率が58であるY型ゼオライトとから構成されることが明らかにされた。
次に触媒CZ18、二ホウ酸アンモニウムを含む水溶液含浸した。水が飽和した雰囲気中で室温下に熟成した後、この含浸押出し体を120℃で一夜乾燥させ、それから乾燥空気中で550℃において2時間焼成した。触媒:CZ18Bを得た。
実施例3のY型ゼオライト含有する担体の押出し体、ヘプタモリブデン酸アンモニウム、硝酸ニッケルおよびオルト燐酸の混合物の水溶液含浸し、空気中120℃で一夜乾燥させ、最後に空気中で550℃において焼成した。得られた触媒:CZ18Pの酸化物の重量含有量を表3に示す。最終のCZ18P触媒はY型ゼオライトを16.4重量%含有していた。このマトリックスのX線回折解析により、これは低結晶性の立方晶ガンマアルミナと、格子パラメーターが2.428nm、全体的SiO/Al比率が15.7、骨格SiO/Al比率が57であるY型ゼオライトとから構成されることが明らかにされた。
次に触媒CZ18P、二ホウ酸アンモニウムを含む水溶液含浸した。水が飽和した雰囲気中で室温下に熟成した後、この含浸押出し体を120℃で一夜乾燥させ、それから乾燥空気中で550℃において2時間の間焼成した。触媒:CZ18BPを得た。
触媒CZ18類の特徴を表3に集約する。
JP12625599A 1998-05-06 1999-05-06 水素化分解に有用なケイ素含有y型ゼオライトベース触媒 Expired - Lifetime JP4644763B2 (ja)

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