JP2000024390A - ハンガー懸垂用補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱の端や扉の両端面に挟着によって止め付け
られ、衣料を干すハンガー類を吊り下げることができる
ハンガー懸垂用補助具を提供したい。 【解決手段】 枢軸３によって回動自在に枢着された２
本のアーム本体１，２には蔓巻きバネ１２が内装され、
その蔓巻きバネ１２に抗して２本のアーム本体１，２を
Ｘ字状に拡開させ、その上端部と下端部に設けた環状滑
り止め４，５，６，７によって柱や扉の両側面を挟着さ
せることで、その場に取付可能とする。２本のアーム本
体１，２の下端部には、衣料を干すハンガー類を吊り下
げる支持アーム８，９がアーム本体１，２の拡開方向と
平行な面で起倒可能に枢着され、前記アーム本体１，２
の側面と協働して支持アーム８，９の倒れ限度を規制す
る突起部１０，１１が支持アーム８，９の回動支点側側
面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、柱の端やドアーあ
るいは扉の端に挟着して止め付けることができるように
したハンガー懸垂用補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】洗濯物を衣料用ハンガーに掛け、これを
屋外の物干し竿やロープに吊して干しているとき、雨が
降ってきて、衣料用ハンガーごと洗濯物を取り込むと
き、屋内に干し物ができるための物干し竿やロープがあ
り、あるいは鴨居等にハンガー用ホルダーが取付いて、
取り込んだ洗濯物を衣料用ハンガーと一緒にそれらに引
っ掛けることができればなにも問題はないが、大方はそ
うはなっていない。上記洗濯物を掛けた衣料用ハンガー
を、鴨居やながしに取付けたフックやこれらに打ち付け
た釘に引っ掛けたのでは、洗濯物が汚れた壁面等に触れ
るので、そうはしたくないし、角型ハンガー等を引っ掛
けた場合は角型ハンガーの片側が壁面に当たって、傾斜
した状態でしか吊れないことになった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した不便
を解消するため、使いたいときに柱やドアーあるいは扉
の両端面に挟着させて、洗濯物の重さが重ければ重い程
その挟着力は強くなって、使用中にずるずると滑落する
ことがないようにしたハンガー懸垂用補助具を提供する
ことにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項１の発明は、枢軸によって回動自在に枢着
され、内装した蔓巻きバネに抗してＸ字状に拡開可能と
した２本のアーム本体と、上記２本のアーム本体の上端
部と下端部に該枢軸と平行に突設された環状滑り止め
と、上記２本のアーム本体の下端部に上記アーム本体の
拡開方向と平行な面で起倒可能に枢着された支持アーム
と、各支持アームの回動支点側の側面に形成され、前記
アーム本体の側面と協働して支持アームの倒れ限度を規
制する突起部とを備えたことを特徴とする。

【０００５】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、各アーム本体は、円柱状部分と、該円柱状部分から
上下に伸びる腕部分を有し、その円柱状部分の高さは腕
部分の約半分であり、上記枢軸の中心を通る面で左右の
腕部分が重なり合うことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１において、本発明のハンガー
懸垂用補助具のアーム本体１，２は、円柱状部分１ａ，
２ａと、その円柱状部分１ａ，２ａから上下に伸びる腕
部分１ｂ，１ｃ，２ｂ，２ｃを有し、両円柱状部分１
ａ，２ａを重ね合わせた中央箇所を枢軸３で回動自在に
枢着されて、Ｘ字状に拡開可能となっており、各腕部分
１ｂ，１ｃ，２ｂ，２ｃの上端部と下端部には夫々環状
滑り止め４，５，６，７が枢軸３と平行に突設されてい
る。図３にボルトナット形式の枢軸３を示したが、弾性
に富む合成樹脂の成形品であって、縮径と復元が可能な
ように頭部に割りを入れた公知の鉤状ピン（図示せず）
でもよく、この場合には取付作業がワンタッチで済む。

【０００７】各腕部分１ｃ，２ｃの下端部には、アーム
本体１，２の拡開方向と平行な面で起倒自在とした支持
アーム８，９が回動自在に取付いていて、各支持アーム
８，９の回動支点側には、支持アーム８，９の倒れの限
度を規制する突起部１０，１１が形成されている。突起
部１０，１１の側端面が腕部分１ｃ，２ｃの側端面と当
接することで支持アーム８，９は図１の状態となり、ま
た、支持アーム８を起した図２の状態では、ブロック１
０の別の側端面が腕部分１ｃの側端面に当接する。図２
には、図示の関係で支持アーム９側のブロック１１が示
されていないが、図１からもわかるように、支持アーム
８の場合と変わらない。図示の支持アーム８，９には、
取り込んだハンガー等を引っ掛けるのに便利な複数のハ
ンガー引掛用透孔８ａ，９ａやフック引掛用凹状溝８
ｂ，９ｂが形成されている。図２からは、円柱状部分１
ａ，２ａの高さは腕部分１ｂ，１ｃ，２ｂ，２ｃの約半
分であり、上記枢軸３の中心を通る面で左右の腕部分１
ｂ，２ｂおよび１ｃ，２ｃが重なり合う関係にあること
がわかる。

【０００８】図１のＡ−Ａ線に沿い切断し矢印方向にみ
た断面図である図３には、両円柱状部分１ａ，２ａを重
ね合わせることで形成された空間内に、蔓巻バネ１２が
装着されることが示されている。図４の斜視図に明らか
としたように、蔓巻バネ１２の端１２ａ，１２ｂを係止
する係止用突起１３，１４が各アーム本体１，２の円柱
状部分１ａ，２ａの胴部内面に形成されていて、蔓巻バ
ネ１２の一端１２ａを係止用突起１３の右端面に当接さ
せたならば、蔓巻バネ１２の他端１２ｂは別の係止用突
起１４の左端面に当接させ、こうして二つのアーム本体
１，２をＸ字状に拡開するには、蔓巻きバネ１２の弾力
に抗して行われるようになっている。

【０００９】本ハンガー懸垂用補助具の使用法は上記し
た説明からわかると思われるが、念のため図５によって
簡単に説明すると、使用者は支持アーム８，９を左右に
展開させたのち、蔓巻バネ１２の弾性に抗して２本のア
ーム本体１，２をＸ字状に拡開し、４個の円柱状滑り止
め４，５，６，７で柱やドアーあるいは扉等の垂直部材
Ａの両側面Ｂ，Ｂを挟み付けて取付け、衣服を掛けた３
つのハンガーＣや角型物干しハンガーＤを、図示のよう
に吊り下げる。用済みあるいは干し終わった後は、挟着
する２本のアーム本体１，２を握って少し開き、柱や扉
等から取り外したら、図２のコンパクトな状態で収納保
管するのである。

【００１０】

【発明の効果】本発明の請求項１の発明になるハンガー
懸垂用補助具は、取付け取外しが至極簡単で、随時随意
に使用できる簡便さを有するばかりでなく、支持アーム
に吊り下げた洗濯物による荷重は、Ｘ字状に拡開したア
ーム本体を閉じるように働くから、支持アームに掛る荷
重が大きくなればなる程、またその荷重点が支持アーム
の先端側に掛れば掛る程、蔓巻きバネの力と相俟って、
柱や扉等の垂直部材の両側面をしっかりと挟着させて、
ハンガー懸垂用補助具全体がずるずると滑落しなくさせ
るうえで効果的である。また、支持アームは柱や扉にと
りついても、壁や扉の面に対して直交方向に展開するか
ら、支持アームにハンガーごと掛けた洗濯物が汚れた壁
や扉の面に触れなくすることができて好都合である。

【００１１】本発明の請求項２の発明になるハンガー懸
垂用補助具は、特に収納保管時の形態を小形化するうえ
で有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明になるハンガー懸垂用補助具の一実施
態様を示す斜視図、

【図２】 図１のハンガー懸垂用補助具の収納保管時の
態様を示す斜視図、

【図３】 図１のＡ−Ａ線に沿い切断し矢印方向にみた
断面図、

【図４】 図３の巻きバネ装着状態を示す一部破断した
斜視図。

【図５】 使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，２ アーム本体 ３ 枢軸 ４〜７ 環状滑り止め ８，９ 支持アーム １０，１１ 支持アームの起倒制御用ブロック １２ 巻バネ １３，１４ 係止用突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枢軸によって回動自在に枢着され、内装
   した蔓巻きバネに抗してＸ字状に拡開可能とした２本の
   アーム本体と、 上記２本のアーム本体の上端部と下端部に該枢軸と平行
   に突設された環状滑り止めと、 上記２本のアーム本体の下端部に上記アーム本体の拡開
   方向と平行な面で起倒可能に枢着された支持アームと、 各支持アームの回動支点側の側面に形成され、前記アー
   ム本体の側面と協働して支持アームの倒れ限度を規制す
   る突起部とを備えたことを特徴とするハンガー懸垂用補
   助具。
2. 【請求項２】 各アーム本体は、円柱状部分と、該円柱
   状部分から上下に伸びる腕部分を有し、その円柱状部分
   の高さは腕部分の約半分であり、上記枢軸の中心を通る
   面で左右の腕部分が重なり合うことを特徴とする請求項
   １のハンガー懸垂用補助具。