JP2000023657A - マイクロキャピラリーアレイ、その製造方法、及び物質注入装置 - Google Patents

マイクロキャピラリーアレイ、その製造方法、及び物質注入装置

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JP2000023657A JP10193931A JP19393198A JP2000023657A JP 2000023657 A JP2000023657 A JP 2000023657A JP 10193931 A JP10193931 A JP 10193931A JP 19393198 A JP19393198 A JP 19393198A JP 2000023657 A JP2000023657 A JP 2000023657A
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洋 年吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞を個別的にかつ正確にハンドリングする
ことのできる操作ツールを提供する。 【解決手段】 マイクロチャンバーアレイ10と、マイ
クロキャピラリーアレイ15を用いる。マイクロチャン
バー11は表面から窪んだピットとピットの底部に連通
する連通孔12からなり、各チャンバー11に細胞13
を一個ずつ負圧吸引固定する。マイクロキャピラリーア
レイ15は、マイクロチャンバー11の配列と同じ配列
でアレイ状に並べて形成された外形1〜2μm程度の先
端を有する多数のマイクロキャピラリー16を備え、そ
のマイクロキャピラリー16を用いて、マイクロチャン
バー11に保持されたすべての細胞13に対してDNA
注入を一括して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞に遺伝子等を
注入するのに使用されるマイクロインジェクションアレ
イシステムと、それに使用されるマイクロキャピラリー
アレイ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生物学、医学、薬学、生化学、遺
伝子工学などを基礎として急速に進歩しつつあるいわゆ
るバイオテクノロジーの研究と開発は、日進月歩のスピ
ードで進んでおり、組織や細胞レベルでの研究からDN
Aレベルでの生物機能の解明へと進展している。なかで
も、将来バイオテクノロジーの応用面で中核技術と目さ
れている遺伝子組換えDNA技術は、当初の微生物を対
象とした医薬品生産から発展し、農作物、家畜などの高
等動植物の改良、食品素材や化学品の生産、遺伝子治
療、さらには動物複製(cloning)など広範多岐にわた
った研究開発が進められている。このようなバイオテク
ノロジーの研究では、細胞、核、染色体、DNA、タン
パクなどの生体高分子のハンドリングに対するニーズが
高く、また生物の持っている優れた機能を工学的にある
いは産業的に応用しようとする試みも数多くなされてい
る。
【0003】細胞にDNA等の物質を注入する方法とし
ては、エレクトロポレーション法、パーティクルガン
法、マイクロインジェクション法、膜融合法などが知ら
れている。エレクトロポレーション法は、細胞に電場パ
ルスをかけてその細胞を一時的に透過性にする方法であ
る。パーティクルガン法は、DNA等の物質を付着させ
た金属粒子を加速して細胞に当て、細胞内に打ち込む方
法、マイクロインジェクション法は細胞にマイクロキャ
ピラリーを刺入してDNA等の物質を注入する方法、膜
融合法は物質を封入したリポソーム等をポリエチレング
リコール等の化学物質を用いて細胞膜に融合させ細胞と
一体化させる方法である。細胞は数μmから数十μmと
マイクロメータサイズの大きさを持つので、これらの微
細な対象を上手に扱うには、対象にあわせた微細なツー
ルが必要となる。細胞に遺伝子を注入するツールとして
は、上記の方法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バイオテクノロジーの
研究に当っては細胞に遺伝子を注入することから作業が
始まるが、現在まで、多数の細胞に効率よく遺伝子を注
入することの出来る方法あるいはツールは開発されてい
ない。前述のエレクトロポレーション法は、細胞を個別
的ではなく集団として扱って注入を行う方法であるた
め、細胞の無駄遣いが多く、また遺伝子導入操作の効率
が非常に悪いという問題があった。パーティクルガン法
も同様である。マイクロインジェクション法は確実に遺
伝子導入を行える方法ではあるが、一回に一個の細胞に
しか遺伝子導入ができないので遺伝子導入操作の効率が
非常に悪いという問題があった。
【0005】本発明は、このように細胞を個別的にかつ
正確にハンドリングできる操作ツールや操作技術が確立
されていない現状に鑑みてなされたもので、細胞を個別
的にかつ正確にハンドリングすることのできる操作ツー
ルを提供することを目的とする。本発明は、また、個別
操作の特性を保持した上で大量の細胞を処理することの
できる処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体デバイ
スの製造などに用いられている微細加工技術を利用して
微細キャピラリーをアレイ化することにより、細胞の個
別的な操作と同時に多くの細胞を対象として遺伝子導入
操作の一括処理が可能なマイクロインジェクションアレ
イシステムを開発し、遺伝子導入作業の効率向上を図る
ものである。
【0007】図1は、本発明のマイクロインジェクショ
ンアレイシステムによる遺伝子注入法の概念図である。
本発明のマイクロインジェクションアレイシステムは、
マイクロチャンバーアレイ10とマイクロキャピラリー
アレイ15を備える。マイクロチャンバーアレイ10
は、一個一個の細胞13を個別に保持することのできる
多数のマイクロチャンバー11を備える。マイクロチャ
ンバー11は表面から窪んだピットとピットの底部に連
通する連通孔12からなり、ピットの大きさを細胞13
の直径より少し小さめに作れば、一個の細胞だけの捕捉
が可能となる。細胞捕捉の時は、マイクロチャンバー1
1の上に細胞が入った浮遊液を流し、そして連通孔12
を介して背後からピットに陰圧をかけてやると一つのチ
ャンバー11に一個の細胞13が負圧吸引固定される。
マイクロチャンバーをアレイ化することにより、多くの
細胞を一括してアレイ状に配列、固定することができ
る。
【0008】マイクロキャピラリーアレイ15は、マイ
クロチャンバー11の配列と同じ配列でアレイ状に並べ
て形成された外径2〜10μm程度の先端を有する多数
のマイクロキャピラリー16を備え、そのマイクロキャ
ピラリー16を用いて、マイクロチャンバー11に保持
されたすべての細胞13に対してDNA等の物質注入を
一括して行なう。本発明によるマイクロキャピラリーア
レイは、外径2〜10μmの複数の中空キャピラリー
が、基板を貫通し、基板の一方の表面から突出して設け
られていることを特徴とする。
【0009】本発明によるマイクロキャピラリーアレイ
は、また、基板表面に形成される薄膜材質からなる複数
の中空キャピラリーが、基板を貫通し、基板の一方の表
面から突出して設けられていることを特徴とする。基板
はシリコン基板とすることができ、薄膜材質は酸化シリ
コン又は窒化シリコンとすることができる。中空キャピ
ラリーの先端部は、最先端部以外の部分で外部と連通し
ているのが好ましい。
【0010】本発明によるマイクロキャピラリーの作製
方法は、基板の一方の表面から内部に向かって細穴を加
工する工程と、穴の内壁に薄膜を形成する工程と、穴を
加工した表面と反対側の表面から基板をエッチングして
細穴の内壁に形成した薄膜からなる中空構造を露出させ
る工程と、薄膜からなる中空構造の先端部を開口させる
工程とを含むことを特徴とする。先端部を開口させる工
程では、中空構造の最先端部を残して開口させるのが好
ましい。
【0011】本発明によるマイクロキャピラリーアレイ
の作製方法は、また、基板の一方の表面から内部に向か
って所定の配列で複数の細穴を加工する工程と、複数の
細穴の内壁に薄膜を形成する工程と、細穴を加工した表
面と反対側の表面から基板をエッチングして細穴の内壁
に形成した薄膜からなる複数の中空構造を露出させる工
程と、薄膜からなる複数の中空構造の先端部を開口させ
る工程とを含むことを特徴とする。先端部を開口させる
工程では、中空構造の最先端部を残して開口させるのが
好ましい。複数の細穴を加工する工程及び中空構造の先
端部を開口させる工程は集束イオンビーム加工、あるい
はICP・RIE加工によって行うことができる。
【0012】基板はシリコン基板とすることができ、薄
膜は酸化シリコン又は窒化シリコンで形成することがで
きる。薄膜は、蒸着等の方法で形成した金属薄膜として
もよい。本発明による物質注入装置は、複数の細胞を所
定のピッチ配列で保持する細胞保持手段と、先端が基板
から突出した外径2〜10μmの複数の中空キャピラリ
ーを前記所定のピッチ配列で備えるマイクロキャピラリ
ーアレイと、マイクロキャピラリーアレイに物質を吸入
あるいは吐出させるための手段と、細胞保持手段と前記
マイクロキャピラリーアレイとを相対的に駆動する手段
とを含むことを特徴とする。
【0013】また、本発明による物質注入方法は、複数
の細胞を所定のピッチで保持するステップと、前記所定
のピッチで配列されたマイクロキャピラリーアレイに物
質を吸引するステップと、物質を吸引したマイクロキャ
ピラリーアレイの先端を各キャピラリーに対応する細胞
に突き刺すステップと、キャピラリー中の物質を細胞に
注入するステップとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明による物質注入方法は、また、複数
の細胞を所定のピッチで保持するステップと、前記所定
のピッチで配列されたマイクロキャピラリーアレイの先
端を各キャピラリーに対応する細胞に突き刺すステップ
と、キャピラリーを突き刺された細胞中の物質をキャピ
ラリー中に吸引するステップと、キャピラリー中に吸引
された物質を他の細胞に注入するステップとを含むこと
を特徴とする。本発明は、また、前述の方法によって物
質を注入された細胞及びその細胞から分裂増殖した細胞
である。本発明は、また、前述の方法によって物質を注
入された細胞から分裂増殖して得られた成体である。
【0015】本発明の物質注入装置あるいは物質注入方
法は、細胞にDNAや蛋白質等の生体高分子、標識用の
蛍光色素等を注入するために利用することができ、動植
物の人工的改良・育種に利用することができる。本発明
によると、遺伝子導入機構のアレイ化により、多くの細
胞を対象とした遺伝子導入操作が可能となり、作業効率
やDNA導入効率を大幅に向上することができる。ま
た、本発明の遺伝子注入法は、直接注入方式であるた
め、他の方式と比べ遺伝子導入を確実に行うことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。最初に、図2〜図4を用いてマイ
クロキャピラリーアレイの作製方法について説明する。
図2は、マイクロキャピラリーが形成されるシリコン基
板の加工工程を示すものである。図2(a)のように、
例えば厚さ200〜400μm程度のシリコン基板20
を用意し、それに図2(b)に示すように、2〜10μ
m程度の外径を有し、50μm以上の深さを有する多数
の穴21を格子状に整列させて形成する。この穴21を
形成する工程は、例えば集束イオンビーム(Focused Io
n Beam:FIB)を用いた加工によって、あるいは高密
度プラズマエッチング(Inductively Coupled Plasma R
eactive Ion Etching:ICP−RIE)によって行う
ことができる。
【0017】FIBによる加工は、シリコン基板20を
精密ステージでステップ的に移動させながら穴21を1
個ずつ開けるため、加工に時間を要するものの、穴の先
端部が尖った構造を形成することができる。その結果、
後述の工程を経て、先端部の曲率半径が約0.1μmと
鋭く尖ったマイクロキャピラリーを作製することができ
る。遺伝子導入用のキャピラリー構造としては当然なが
ら先端部が鋭く尖った方が望ましい。
【0018】また、ICP−RIEによる加工は、シリ
コン基板表面に塗布したフォトレジストにフォトリソグ
ラフィ工程によって穴のパターンを形成し、そのフォト
レジストをマスクとして反応性イオンの高密度プラズマ
によるエッチングで穴を形成するものである。ICP−
RIE法は、短時間の処理で多数の穴を一度に形成する
ことができるが、FIB加工のようには穴の先端を細く
することができない。
【0019】穴を形成したシリコン基板20に対して、
その後、熱酸化、ヘビードープ、気相堆積法、スパッタ
リング等の方法を用いて薄膜形成を行う。例えば、図2
(c)に示すように、全面を酸化させて、穴21の内壁
部分も含めて酸化シリコン(SiO2)膜22で覆う。
基板表面及び穴21の内壁への酸化シリコン膜22の形
成は、例えば酸素雰囲気中でシリコン基板を1150℃
程度に加熱することで行うことができる。1時間の加熱
で0.2μm程度の厚さの酸化膜が形成され、10時間
の加熱で1μm程度の厚さの酸化膜を形成することがで
きる。最終的に形成されるマイクロキャピラリーの強度
を確保するためには、酸化シリコン膜22の膜厚は1μ
m程度とする必要がある。酸化シリコン膜に代えて窒化
シリコン膜を形成する場合には、低圧気相堆積法(LP
CVD)でSiH4とアンモニアを混合して800℃で
反応させることにより形成することができる。
【0020】次に、図3に示すように、ガラス基板を加
工する。図3(a)に示すように、厚さ0.5mm程度
のガラス基板30を用意する。そのガラス基板30をク
ロム・金をレジストとしてフッ酸中でエッチングするこ
とにより、図3(b)に示すように、片面に周縁部31
を残して凹部32を形成して、皿状に加工する。更に、
図3(c)に示すように、ガラス基板30の中心付近
に、ドリルあるいは超音波加工によって凹部32から基
板の反対側の面まで連通する貫通孔33を形成する。
【0021】次に、図4に示すように、図2の工程で作
製したシリコン基板20と、図3の工程で作製したガラ
ス基板30とを接合し、更に加工してマイクロキャピラ
リーアレイを作製する。まず、図4(a)に示すよう
に、図2の工程で作製したシリコン基板20の穴21が
開口している側の面と、図3の工程で作製したガラス基
板30の凹部32が形成された側の面を合わせ、陽極接
合する。次に、図4(b)に示すように、シリコン基板
20を、穴21が開口している側と反対側の面24から
TMAHが薄く含まれている有機アルカリ溶液を用いて
大きくエッチングする。酸化シリコンあるいは窒化シリ
コンはエッチングされないので、図示するように、酸化
シリコンあるいは窒化シリコンからなる中空針を基板か
ら突出させることができる。しかしながら、酸化シリコ
ンあるいは窒化シリコン膜も少しずつエッチングされて
しまうので、酸化シリコンあるいは窒化シリコン膜22
に対する保護膜が必要である。シリコン基板20の穴2
1が開口している側の面に接合したガラス基板30は、
この保護膜の役割を果たす。また、エッチング後、シリ
コン基板20の厚さが非常に薄くなるので、シリコン基
板20の保持の面からもガラス基板30は必要である。
【0022】こうして、シリコン基板20から多数の酸
化シリコンあるいは窒化シリコン膜製の袋状中空針25
が突出した状態となる。ただし、この段階では袋状中空
針25は有底であり、上面のみが開放している。なお、
シリコンをエッチングしていく間に酸化シリコンあるい
は窒化シリコン膜22も次第に薄くなっていくので、中
空針25の長さを充分に確保するためには、図2(c)
の工程で形成する酸化シリコンあるいは窒化シリコン膜
22を充分厚くしておかなければならない。
【0023】酸化シリコンあるいは窒化シリコン以外の
薄膜を用いる場合も同様であり、薄膜材質に比べてシリ
コンのエッチング速度が十分に速くなる条件でエッチン
グを行う。それによって、薄膜材質からなる中空針を基
板から突出させて形成することができる。酸化シリコン
あるいは窒化シリコン以外の薄膜としては、例えば蒸着
によって形成した金属薄膜などがある。続いて、図4
(c)に示すように、袋状中空針25の先端付近に穴2
6を開けて軸方向に連通するキャピラリー27とする。
この袋状中空針25の穴開け加工について、次に説明す
る。この穴開け加工の方法としては、FIB加工あるい
はRIE加工を利用することができる。
【0024】図5は、FIB加工によって袋状中空針に
穴を開ける方法の説明図である。FIB加工装置は、試
料に対して弱いイオンビームを走査することで試料から
放出される二次電子を検出して走査イオン顕微鏡(SI
M)像を観察することができる。SIM像によって袋状
中空針50を観察しながら、所定の位置で照射するFI
B51を強くして、図5(a)に示すように袋状中空針
25の先端付近に穴52を開ける。この方法によると、
図示したように袋状中空針50の先端位置を外して側面
に穴52を開けることができる。そのため、図5(b)
に模式的に示すように、中空針50の先端部の鋭さを維
持することができ、細胞に刺しやすいマイクロキャピラ
リー55を形成することができる。
【0025】図6は、RIE加工によって袋状中空針に
穴を開ける方法の説明図である。この場合には、まず図
6(a)に示すように、シリコン基板20の酸化シリコ
ン膜22からなる袋状中空針25が突出している側に、
袋状中空針25が埋まるまでレジスト63を塗布する。
次いで、図6(b)に示すように、レジスト63を塗布
したシリコン基板20を電極66,67間に配置して、
RIEでレジスト65をエッチングしていく。袋状中空
針25の先端が出ると、レジスト63とともに袋状中空
針25の先端もエッチングする。レジスト層63の厚さ
を計測しながらエッチングしていき、袋状中空針25の
先端に穴が開いた段階でエッチングを停止する。こうし
て図6(c)に断面模式図を示し、図6(d)に模式的
に斜視図を示すように、先端に穴62が開いて、軸方向
に連通したマイクロキャピラリー65を形成することが
できる。RIE加工によると、多数の袋状中空針25に
一度に穴を開けることができる利点がある。
【0026】以上のようにして、マイクロキャピラリー
アレイが作製される。このマイクロキャピラリーアレイ
は、マイクロチャンバーアレイと対で用いられる。マイ
クロチャンバーアレイは、遺伝子導入操作の際に対象細
胞が逃げないように特定の場所に保持する微細ツールで
ある。以下に、マイクロチャンバーアレイの作製方法を
説明する。
【0027】図7は、マイクロチャンバーアレイの作製
方法の一例を説明する工程図である。まず、図7(a)
に示すように、厚さ約100μmの石英基板70を用意
し、表面及び裏面に金属レジスト層71a,71bを形
成する。表面側のレジスト層71aはフォトリソグラフ
ィー工程により、マイクロキャピラリーアレイの配列ピ
ッチと同じピッチで直径10μm程度の円形領域のレジ
ストを除去しておく。このレジスト層71a,71bが
形成された石英基板70をフッ酸で図7(b)に示すよ
うに異方性エッチングする。異方性エッチング終了後、
レジスト層71a,71bを除去すると、図7(c)に
示すように、マイクロキャピラリーアレイの配列ピッチ
と同じピッチでテーパ状の貫通孔(マイクロチャンバ
ー)72が形成された石英基板が得られる。
【0028】次に、図7(d)に示すように、このテー
パ状の貫通孔72が形成された石英基板70に、図3に
示したのと同様の工程で作製された凹部75及び貫通孔
76を有する下地ガラス基板74を接着する。その後、
図7(e)に示すように、下地ガラス基板74の下面に
ガラスもしくは透明プラスチック材料からなるポンプ接
続部材77を接着する。ポンプ接続部材77は、下地ガ
ラス基板74の貫通孔76を図示しないポンプに連通さ
せるためのものであり、貫通孔76に連通る流路78
と、側面にその流路78に接続する接続部79を有する
板状の部材である。接続部79とポンプの間をチューブ
90で接続して吸引することにより、図7(e)に模式
的に示すように、細胞91を1個ずつ石英基板70のテ
ーパ状の貫通孔72の中に吸引して保持することができ
る。部材74と部材77は別体とせず、一体化した1つ
の部材としても良い。マイクロチャンバーアレイの基板
として石英基板70を用いると、石英基板は透明である
ため、後述のように基板の下面から倒立顕微鏡を用いた
位置決めが可能となり、位置合わせが容易になるという
利点がある。
【0029】図8は、マイクロチャンバーアレイの作製
方法の他の例を説明する工程図である。この例では、基
板として図8(a)に示すように、(100)方位の単
結晶シリコン基板80を用いる。このシリコン基板80
の表面及び裏面にレジスト層81a,81bを形成す
る。表面側のレジスト層81aはフォトリソグラフィー
の工程により、マイクロキャピラリーアレイの配列ピッ
チと同じピッチで直径20μm角程度の角形領域のレジ
ストを除去しておく。このレジスト層81a,81bを
形成したシリコン基板80をKOH溶液に浸漬して、図
8(b)に示すように異方性エッチングする。異方性エ
ッチング終了後、レジスト層81a,81bを除去する
と、図8(c)に示すように、マイクロキャピラリーア
レイの配列ピッチと同じピッチでテーパ状のピット82
が形成されたシリコン基板80が得られる。
【0030】次に、表面側にテーパ状のピット82が形
成されたシリコン基板80の裏面側にレジスト層を形成
し、テーパ状のピット82の真下に相当する部分のレジ
スト層を直径2〜5μm程度除去する。そして、このレ
ジスト層をマスクとしてIPC−RIEで加工すること
により、図8(d)に示すように、シリコン基板80の
裏面から表面のテーパ状のピット82に至る基板貫通孔
83を形成する。
【0031】続いて、図8(e)に示すように、貫通孔
83が形成されたシリコン基板80に、図3に示したの
と同様の工程で作製された凹部85及び貫通孔86を有
する下地ガラス基板84を陽極接合法により接着する。
更に、下地ガラス基板84の下面にガラスもしくは透明
プラスチック材料からなるポンプ接続部材87を接着す
る。ポンプ接続部材87は、下地ガラス基板84の貫通
孔86を外部のポンプに連通させるためのものであり、
貫通孔86に連通する流路88を有し、側面にその流路
88に連通する接続部89を有する板状の部材である。
接続部89とポンプの間をチューブ90で接続して吸引
することにより、図8(e)に模式的に示すように、細
胞93を1個ずつシリコン基板80のテーパ状のピット
82の中に吸引して保持することができる。部材84と
部材87は別体とせず、一体化した一つの部材としても
良い。
【0032】マイクロチャンバーアレイの基板としてシ
リコン基板80を用いた場合には、細胞93を保持する
テーパ状のピット82に接続する貫通孔83の径を小さ
くできるため、小さな細胞でも保持することができると
いう利点がある。
【0033】図9は、本発明によるマイクロインジェク
ションアレイシステムの一例の全体構成図である。この
システムは、石英基板によって構成されたマイクロチャ
ンバーアレイ100とDNA容器150を載置して2次
元方向に移動可能な透明XYステージ110、XYステ
ージ110上でマイクロキャピラリーアレイ120を上
下方向(Z方向)に移動操作可能なマニピュレータ13
0を備える。マイクロチャンバーアレイ100は圧電ア
クチュエータ160上に配置されている。マイクロチャ
ンバーアレイ100にはチューブ111を介してポンプ
112が接続されており、マイクロキャピラリーアレイ
120にはチューブ121を介してシリンジ122が接
続されている。XYステージ110の下方には、位置合
わせのための倒立顕微鏡140が配置されている。図9
に示したマイクロインジェクションアレイシステムを用
いた細胞へのDNA注入操作は、以下の手順に従って行
われる。
【0034】(1) マイクロチャンバーアレイ上に細胞浮
遊液を流し、ポンプ112によって負圧をかけて各チャ
ンバーに細胞115を1個ずつ吸引固定する。固定され
なかった細胞は流し去る。 (2) XYステージ110を移動してDNA容器150を
マイクロキャピラリーアレイ120の下方に位置決めす
る。 (3) マニピュレータ130を操作してマイクロキャピラ
リーアレイ120を下方に移動し、DNA容器150の
溶液中に浸漬する。
【0035】(4) シリンジ122を操作してマイクロキ
ャピラリーアレイ120にDNA容器150中のDNA
溶液を吸引する。DNA溶液は個々のキャピラリーの内
部に吸引される。DNA容器中のDNA濃度を適当に調
整することにより、全てのマイクロキャピラリーにDN
Aが吸引されるようにすることは十分可能である。 (5) マニピュレータ130を操作してマイクロキャピラ
リーアレイ120を上方に移動し、XYステージ110
を移動してマイクロキャピラリーアレイ120の下方に
マイクロチャンバーアレイ100を位置づける。 (6) 倒立顕微鏡140を用いてXYステージ110の下
方からマイクロチャンバーアレイ100とマイクロキャ
ピラリーアレイ120を観察しながらXYステージ11
0を微動させて両者を正確に位置合わせする。
【0036】(7) マニピュレータ130を操作してマイ
クロキャピラリーアレイ120を下方に移動し、マイク
ロキャピラリーアレイ120の先端をマイクロチャンバ
ーアレイ100に保持されている個々の細胞115に突
き刺す。このとき、マイクロチャンバーアレイ100を
載せている圧電アクチュエータ160を駆動してマイク
ロチャンバーアレイ100に吸着されている細胞115
を振動させることで、細胞にマイクロキャピラリーを刺
す操作が容易になる。 (8) マイクロチャンバーアレイ100に吸着されている
各細胞115にマイクロキャピラリー120のマイクロ
キャピラリーが突き刺さっている状態でシリンジ122
を操作して、マイクロキャピラリー中のDNAを細胞1
15に注入する。
【0037】(9)マニピュレータ130を操作してマイ
クロキャピラリーアレイ120を上方に移動し、XYス
テージ110を例えば図10に矢印で示す方向に移動し
て、マイクロチャンバーアレイ100の別のブロックの
新しい細胞をマイクロキャピラリーアレイ120の下方
に位置づける。 (10)前記(6)から(9)の操作を繰り返し、必要に応じてD
NA容器150からDNAを補充しながら、マイクロチ
ャンバーアレイ100に吸着されている全ての細胞に対
してDNA注入操作を行う。 (11)すべての細胞にDNA注入を行った後、ポンプ11
2を逆転駆動することでマイクロチャンバーアレイに正
圧を与えて細胞の吸引固定を解除し、DNAが注入され
た細胞を回収する。このような操作により、大量の細胞
に対して個々に確実にDNAを注入することができる。
【0038】また、マイクロチャンバーアレイ100に
保持した細胞115にマイクロキャピラリーを突き刺
し、細胞内の核を含む物質を吸引した後、マイクロチャ
ンバーアレイ110に他の細胞を保持し、マイクロキャ
ピラリーを突き刺してキャピラリー中に吸引した物質を
注入することで、核を含む物質を細胞間で移植すること
ができる。その際、1つのマイクロチャンバーアレイ1
00で細胞を交換しながら作業を行うこともできるが、
図9のDNA容器150の代わりにXYステージ110
上にもう一つのマイクロチャンバーアレイを置いて上記
の手順で作業を行えば、作業効率を高めることができ
る。
【0039】なお、図9に示した例では、マイクロチャ
ンバーアレイ100とマイクロキャピラリーアレイ12
0の位置決めを、透明なXYステージ110の下方から
倒立顕微鏡140を用いて行った。しかし、マイクロチ
ャンバーアレイとマイクロキャピラリーアレイの位置決
め方法は倒立顕微鏡を用いた方法だけに限定されるもの
ではない。例えば、図11に示すように、マイクロチャ
ンバーアレイ100のブロック101毎に位置合わせマ
ーク102を設けておき、マイクロキャピラリーアレイ
側に設置された正立顕微鏡で位置合わせマーク102を
確認することで両者の位置合わせを行うこともできる。
あるいは、送り精度の高いXYステージを用いること
で、マイクロチャンバーアレイとマイクロキャピラリー
アレイ位置合わせを顕微鏡による確認を必要とせずに行
うことも可能である。
【0040】また、図9に示したシステムでは、マイク
ロキャピラリーアレイ中120のキャピラリーの数をマ
イクロチャンバーアレイ100中のチャンバー数より少
なく設定し、マイクロキャピラリーアレイ120に対し
てマイクロチャンバーアレイ100を相対的に移動させ
ながら、マイクロチャンバーアレイのブロック毎に順番
にDNAを注入した。しかし、マイクロキャピラリーア
レイ中のキャピラリーの数とマイクロチャンバーアレイ
中のチャンバー数とを等しく設定すると、一度の操作で
マイクロチャンバーアレイに保持された全ての細胞にD
NAを注入することができる。
【0041】また、図9に示したシステムでは、マイク
ロチャンバーアレイ100をX,Y方向に移動させ、マ
イクロキャピラリーアレイ120を上下方向(Z方向)
に駆動するようにしたが、マイクロチャンバーアレイ1
00は固定とし、マイクロキャピラリーアレイ120を
上下方向と共にX,Y方向にも移動可能とすることで、
マイクロチャンバーアレイ100に吸引固定されたすべ
ての細胞にDNA注入を行うことも勿論可能である。
【0042】300μm間隔、50×50配列のマイク
ロキャピラリーアレイ、マイクロチャンバーアレイを組
み込んだ本発明による装置で、ポプラプロトプラストを
用いた実験では、細胞1個の捕捉率は30%、蛍光色素
を用いた注入試験では注入率は30%であった。従っ
て、一度の操作で約200個の細胞に物質を注入するこ
とができた。所用時間は約1分である。従来のマイクロ
インジェクション法では、ほぼ同じ時間で1個の細胞へ
の注入処理を行うのが限度であるから、本発明によって
処理効率が従来法に比較して約200倍向上したことに
なる。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、細胞に物質を注入する
ためのマイクロキャピラリーアレイを作製することが可
能になり、そのマイクロキャピラリーアレイを用いるこ
とにより大量の細胞に対して個々に確実に物質を導入す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロインジェクションアレイシス
テムによる遺伝子注入法の概念図。
【図2】マイクロキャピラリーが形成されるシリコン基
板の加工工程を示す図。
【図3】ガラス基板加工工程の説明図。
【図4】シリコン基板とガラス基板を接合してマイクロ
キャピラリーアレイを作製する工程の説明図。
【図5】FIB加工によって中空針に穴を開ける方法の
説明図。
【図6】RIE加工によって中空針に穴を開ける方法の
説明図。
【図7】マイクロチャンバーアレイの作製方法の一例を
説明する工程図。
【図8】マイクロチャンバーアレイの作製方法の他の例
を説明する工程図。
【図9】本発明のマイクロインジェクションアレイシス
テムによる遺伝子注入操作を説明する概念図。
【図10】マイクロキャピラリーアレイとマイクロチャ
ンバーアレイの位置関係を説明する図。
【図11】マイクロキャピラリーアレイとマイクロチャ
ンバーアレイの位置合わせ方法の一例を説明する図。
【符号の説明】
10…マイクロチャンバーアレイ、11…マイクロチャ
ンバー、12…連通孔、13…細胞、15…マイクロキ
ャピラリーアレイ、16…マイクロキャピラリー、20
…シリコン基板、21…穴、22…酸化シリコン膜、2
5…袋状中空針、26…穴、27…キャピラリー、30
…ガラス基板、31…周縁部、32…凹部、33…貫通
孔、50…袋状中空針、51…FIB、52…穴、55
…マイクロキャピラリー、62…穴、63…レジスト、
65…マイクロキャピラリー、66,67…電極、70
…石英基板、71a,71b…レジスト層、72…テー
パ状の貫通孔、74…下地ガラス基板、75…凹部、7
6…貫通孔、77…ポンプ接続部材、78…流路、79
…接続部、80…単結晶シリコン基板、81a,81b
…レジスト層、82…テーパ状のピット、83…貫通
孔、84…下地ガラス基板、85…凹部、86…貫通
孔、87…ポンプ接続部材、88…流路、89…接続
部、90…チューブ、91…細胞、93…細胞、100
…マイクロチャンバーアレイ、101…ブロック、10
2…位置合わせマーク、110…XYステージ、111
…チューブ、112…ポンプ、115…細胞、120…
マイクロキャピラリーアレイ、121…チューブ、12
2…シリンジ、130…マニピュレータ、140…倒立
顕微鏡、150…DNA容器、160…圧電アクチュエ
ータ
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月28日(1999.5.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項14】 複数の細胞を所定のピッチで保持する
ステップと、 前記所定のピッチで配列されたマイクロキャピラリーア
レイの先端を各キャピラリーに対応する細胞に突き刺す
ステップと、 キャピラリーを突き刺された細胞中の物質をキャピラリ
ー中に吸引するステップと、 キャピラリー中に吸引された物質を他の細胞に注入する
ステップとを含むことを特徴とする物質注入方法。
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月29日(1999.9.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】前記基板はシリコン基板であり、前記薄膜
材質は酸化シリコン又は窒化シリコンであることを特徴
とする請求項記載のマイクロキャピラリーアレイ。
【請求項】前記中空キャピラリーの先端部は、最先端
部以外の部分で外部と連通していることを特徴とする請
求項1又は2記載のマイクロキャピラリーアレイ。
【請求項】基板の一方の表面から内部に向かって細穴
を加工する工程と、 前記穴の内壁に薄膜を形成する工程と、 前記穴を加工した表面と反対側の表面から前記基板をエ
ッチングして前記細穴の内壁に形成した薄膜からなる中
空構造を露出させる工程と、 前記薄膜からなる中空構造の先端部を開口させる工程と
を含むことを特徴とするマイクロキャピラリーの作製方
法。
【請求項】前記先端部を開口させる工程は、前記中空
構造の最先端部を残して開口させることを特徴とする請
求項記載のマイクロキャピラリーの作製方法。
【請求項】基板の一方の表面から内部に向かって所定
の配列で複数の細穴を加工する工程と、 前記複数の細穴の内壁に薄膜を形成する工程と、 前記細穴を加工した表面と反対側の表面から前記基板を
エッチングして前記細穴の内壁に形成した薄膜からなる
複数の中空構造を露出させる工程と、 前記薄膜からなる複数の中空構造の先端部を開口させる
工程とを含むことを特徴とするマイクロキャピラリーア
レイの作製方法。
【請求項】前記先端部を開口させる工程は、前記中空
構造の最先端部を残して開口させることを特徴とする請
求項記載のマイクロキャピラリーアレイの作製方法。
【請求項】前記複数の細穴を加工する工程及び中空構
造の先端部を開口させる工程は集束イオンビーム加工に
よって行うことを特徴とする請求項又は記載のマイ
クロキャピラリーアレイの作製方法。
【請求項】前記複数の細穴を加工する工程及び中空構
造の先端部を開口させる工程はICP・RIE加工によ
って行うことを特徴とする請求項又は記載のマイク
ロキャピラリーアレイの作製方法。
【請求項10】前記基板はシリコン基板であり、前記薄
膜は酸化シリコン又は窒化シリコンからなることを特徴
とする請求項4〜9のいずれか1項記載のマイクロキャ
ピラリーアレイの作製方法。
【請求項11】複数の細胞を所定のピッチ配列で2次元
アレイ状に保持する細胞保持手段と、 先端が基板から突出した外径2〜10μmの薄膜材質か
らなる複数の中空キャピラリーを前記所定のピッチ配列
2次元アレイ状に備えるマイクロキャピラリーアレイ
と、 前記マイクロキャピラリーアレイに物質を吸入あるいは
吐出させるための手段と、 前記細胞保持手段と前記マイクロキャピラリーアレイと
を相対的に駆動する手段とを含むことを特徴とする物質
注入装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/00 A (72)発明者 藤田 博之 東京都豊島区千川一丁目9−14 Fターム(参考) 4B024 AA19 AA20 CA01 CA11 DA01 DA02 GA12 GA17 GA18 HA20 4B029 AA23 AA25 BB11 BB12 BB20 CC03 CC08 4B065 AA87X AA87Y AB01 AB10 BA04 BD50 CA53 CA60

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径2〜10μmの複数の中空キャピラ
    リーが、基板を貫通し、前記基板の一方の表面から突出
    して設けられていることを特徴とするマイクロキャピラ
    リーアレイ。
  2. 【請求項2】 基板表面に形成される薄膜材質からなる
    複数の中空キャピラリーが、前記基板を貫通し、前記基
    板の一方の表面から突出して設けられていることを特徴
    とするマイクロキャピラリーアレイ。
  3. 【請求項3】 前記基板はシリコン基板であり、前記薄
    膜材質は酸化シリコン又は窒化シリコンであることを特
    徴とする請求項2記載のマイクロキャピラリーアレイ。
  4. 【請求項4】 前記中空キャピラリーの先端部は、最先
    端部以外の部分で外部と連通していることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載のマイクロキャピラリーアレ
    イ。
  5. 【請求項5】 基板の一方の表面から内部に向かって細
    穴を加工する工程と、 前記穴の内壁に薄膜を形成する工程と、 前記穴を加工した表面と反対側の表面から前記基板をエ
    ッチングして前記細穴の内壁に形成した薄膜からなる中
    空構造を露出させる工程と、 前記薄膜からなる中空構造の先端部を開口させる工程と
    を含むことを特徴とするマイクロキャピラリーの作製方
    法。
  6. 【請求項6】 前記先端部を開口させる工程は、前記中
    空構造の最先端部を残して開口させることを特徴とする
    請求項5記載のマイクロキャピラリーの作製方法。
  7. 【請求項7】 基板の一方の表面から内部に向かって所
    定の配列で複数の細穴を加工する工程と、 前記複数の細穴の内壁に薄膜を形成する工程と、 前記細穴を加工した表面と反対側の表面から前記基板を
    エッチングして前記細穴の内壁に形成した薄膜からなる
    複数の中空構造を露出させる工程と、 前記薄膜からなる複数の中空構造の先端部を開口させる
    工程とを含むことを特徴とするマイクロキャピラリーア
    レイの作製方法。
  8. 【請求項8】 前記先端部を開口させる工程は、前記中
    空構造の最先端部を残して開口させることを特徴とする
    請求項7記載のマイクロキャピラリーアレイの作製方
    法。
  9. 【請求項9】 前記複数の細穴を加工する工程及び中空
    構造の先端部を開口させる工程は集束イオンビーム加工
    によって行うことを特徴とする請求項7又は8記載のマ
    イクロキャピラリーアレイの作製方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の細穴を加工する工程及び中
    空構造の先端部を開口させる工程はICP・RIE加工
    によって行うことを特徴とする請求項7又は8記載のマ
    イクロキャピラリーアレイの作製方法。
  11. 【請求項11】 前記基板はシリコン基板であり、前記
    薄膜は酸化シリコン又は窒化シリコンからなることを特
    徴とする請求項5〜10のいずれか1項記載のマイクロ
    キャピラリーアレイの作成方法。
  12. 【請求項12】 複数の細胞を所定のピッチ配列で保持
    する細胞保持手段と、 先端が基板から突出した外径2〜10μmの複数の中空
    キャピラリーを前記所定のピッチ配列で備えるマイクロ
    キャピラリーアレイと、 前記マイクロキャピラリーアレイに物質を吸入あるいは
    吐出させるための手段と、 前記細胞保持手段と前記マイクロキャピラリーアレイと
    を相対的に駆動する手段とを含むことを特徴とする物質
    注入装置。
  13. 【請求項13】 複数の細胞を所定のピッチで保持する
    ステップと、 前記所定のピッチで配列されたマイクロキャピラリーア
    レイに物質を吸引するステップと、 前記物質を吸引したマイクロキャピラリーアレイの先端
    を各キャピラリーに対応する細胞に突き刺すステップ
    と、 キャピラリー中の物質を細胞に注入するステップとを含
    むことを特徴とする物質注入方法。
  14. 【請求項14】 複数の細胞を所定のピッチで保持する
    ステップと、 前記所定のピッチで配列されたマイクロキャピラリーア
    レイの先端を各キャピラリーに対応する細胞に突き刺す
    ステップと、 キャピラリーを突き刺された細胞中の物質をキャピラリ
    ー中に吸引するステップと、 キャピラリー中に吸引された物質を他の細胞に注入する
    ステップとを含むことを特徴とする物質注入方法。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の方法によっ
    て物質を注入された細胞及びその細胞から分裂増殖した
    細胞。
  16. 【請求項16】 請求項13又は14記載の方法によっ
    て物質を注入された細胞から分裂増殖して得られた成
    体。
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