JP4652906B2 - 振動型マイクロインジェクション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動型マイクロインジェクション装置に関するものである。
従来、このような技術分野においては、圧電素子を用いた微小移動装置(下記特許文献1参照)や、その圧電素子による駆動力発生体を用いたマイクロマニピュレータ(下記特許文献2参照)や、その圧電素子による駆動力発生体を用いた微小インジェクション装置(下記特許文献3参照)が提案されている。また、刺激により膜変性反応が誘起される膜変性体を、膜の一部に接触あるいは近接させ、膜変性体に刺激を与えることで膜を変性させて膜破壊部材によって膜を穿孔する方法が提案されている(下記特許文献4参照)。さらに、シャーレなどの容器内で先端が曲がったマイクロピペットを用いたマイクロインジェクション装置が提案されている(下記特許文献5参照)。また、被処理側の先端に鋭利なエッジを有する微小器具本体と、この微小器具本体をその軸と直角方向に振動させるための振動手段とを備えたマイクロマニピュレータ用微小器具が提案されている(下記特許文献6参照)。
特開昭63−299785号公報 特開平02−269583号公報 特開平03−119989号公報 WO01/019953号公報 特開2003−125750号公報 特開平06−090770号公報
しかしながら、上記した特許文献1〜3に開示された微小移動機構を有するマイクロマニピュレータや微小インジェクション装置は、専ら圧電素子の駆動により直線運動を行わせる型の駆動機構である。
また、上記した特許文献4に開示された膜の穿孔方法では、刺激により膜変性反応が誘起されるようにしている。しかし、受精卵へ外来DNAを注入するための、マイクロピペットを用いたマイクロインジェクションにおいては、このような膜の変性を招来する方法は好ましい方法とは言えなかった。
さらに、上記した特許文献5に開示された方法では、マイクロピペットの先端部に曲がりを有するため、マイクロピペットの的確な操作が従来方式では難があった。
また、マイクロピペットの先端部に曲がりを有する場合には、その先端部の軸方向の振動を行わせるには、難があった。
また、上記した特許文献6に開示された方法では、マニピュレータのステージを駆動する方式であり、駆動周波数が低い帯域に限定されるという問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みて、受精卵などの透明帯、細胞膜、核膜といった性質の異なる膜を貫通させる場合に円滑な刺し入れと、その精確さ、効率の向上を図ることができる振動型マイクロインジェクション装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、マイクロピペットの先端部に曲がりがある場合にも、軸方向に振動を付与して円滑な膜への刺し入れを行うことができる振動型マイクロインジェクション装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕振動型マイクロインジェクション装置において、マイクロピペット8とインジェクションコントローラ部材10との間に直列に嵌合され、中心部に通路4が形成されるとともに、弾性変形が可能な部材からなるハウジング3と、前記通路4を中心にして前記ハウジング3に装着される円筒形状からなる圧電アクチュエータ2とを有し、この圧電アクチュエータ2によって前記ハウジング3に振動が付与される振動子1と、前記圧電アクチュエータ2に印加される電気信号を調節する信号調節装置21とを備え、前記圧電アクチュエータ2に電気信号を入力することにより、前記ハウジング3を有する振動子1を介して前記マイクロピペット8の軸方向に振動を付与することを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置21は、少なくとも可変周波数発振器22と、この可変周波数発振器22に接続される振幅調整用アンプ23と、この振幅調整用アンプ23に接続されるスイッチ24と、このスイッチ24が接続されるとともに、可変型のオフセット用直流電源25が接続される加算回路26とを備え、前記加算回路26に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータ29に電気信号を供給するパワーアンプ27を具備することを特徴とする。
〕上記〔〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記可変周波数発振器42,44を複数個設け、前記スイッチを切替型のスイッチ46となし、この切替型のスイッチ46の切替えにより前記複数の可変周波数発振器42,44の何れかに切替える回路を有することを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置41は、少なくとも複数個の可変周波数発振器A1,A2,…ANと、この複数個の可変周波数発振器A1,A2,…ANに接続される振幅調整用アンプB1,B2,…,BNと、この複数個の振幅調整用アンプB1,B2,…,BNからの出力信号を同時に入力する第1の加算回路C1と、この加算回路C1に接続されるスイッチSと、このスイッチSに接続されるとともに、可変型のオフセット用直流電源Dが接続される第2の加算回路C2とを備え、前記第2の加算回路C2に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータ29に電気信号を供給するパワーアンプEを具備し、複数の周波数の振動を同時に付与することを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、複数段切替型スイッチ51と、この複数段切替型スイッチ51に接続されるバイアスされた電圧印加回路52と、この電圧印加回路52に接続されるコンピュータ53と、このコンピュータ53に接続されるDA変換器54とを備え、前記DA変換器54に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータ29に電気信号を供給するパワーアンプ55を具備することを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペット63の先端部を撮像する撮像装置69付きの顕微鏡68と、前記撮像装置69からの画像を入力する画像入力インターフェース70と、この画像入力インターフェース70からのデジタル出力信号を取り込むコンピュータ65と、このコンピュータ65に接続されるDA変換器66とを備え、前記DA変換器66に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータ62に電気信号を供給するパワーアンプ67を具備し、前記マイクロピペット63の先端部の位置に応じて前記パワーアンプ67からの電気信号を調整することを特徴とする。
〕上記〔〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペット63の先端部が処理対象物71から所定距離に到達した時から前記マイクロピペット63を加振して、加振したままの状態で前記処理対象物71に前記マイクロピペット63を刺し入れ、前記処理対象物71中において加振条件を調整することを特徴とする。
〕上記〔〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記処理対象物71が受精卵であり、この受精卵の透明帯に刺し入れる場合と、核膜に刺し入れる場合とで加振条件を切り替えることを特徴とする。
〕上記〔〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記処理対象物71が受精卵であり、この受精卵の細胞膜と核膜とで加振条件を調整することを特徴とする。
10〕振動型マイクロインジェクション装置において、先端部に曲がり部108Aを有するマイクロピペット108とマイクロピペット保持部材110との間に直列に嵌合され、中心部に通路104が形成されるとともに、弾性変形が可能な部材からなるハウジングと、前記通路104を中心として前記ハウジングに装着される複数の柱状の圧電アクチュエータ101,102とを有する振動子100と、前記圧電アクチュエータ101,102に印加される電気信号を調節する信号調節装置120とを備え、前記圧電アクチュエータ101,102に電気信号を入力することにより、前記ハウジング103を有する振動子100を介して前記マイクロピペット108の少なくとも前記先端部の曲がり部108Aの軸方向に振動を付与することを特徴とする。
11〕上記〔10〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置120は少なくとも可変周波数発振器121と、この可変周波数発振器121に接続される第1の振幅調整用アンプ122と、この第1の振幅調整用アンプ122に接続される第1のスイッチ123と、この第1のスイッチ123に接続されるとともに、第1の可変型のオフセット用直流電源124が接続される第1の加算回路125と、前記可変周波数発振器121に接続される可変位相制御器127と、この可変位相制御器127に接続される第2の振幅調整用アンプ128と、この第2の振幅調整用アンプ128に接続される前記第1のスイッチ123に連動する第2のスイッチ129と、この第2のスイッチ129に接続されるとともに、第2の可変型のオフセット用直流電源130が接続される第2の加算回路131とを備え、さらに前記第1の加算回路125に接続されるとともに第1の圧電アクチュエータ101に接続される第1のパワーアンプ126と、前記第2の加算回路131に接続されるとともに第2の圧電アクチュエータ102に接続される第2のパワーアンプ132とを備え、前記マイクロピペット108の先端部の曲がり部108A軸方向に加振することを特徴とする。
12〕上記〔10〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置220は少なくとも第1の可変周波数発振器221と、この第1の可変周波数発振器221に接続される第1の振幅調整用アンプ222と、この第1の振幅調整用アンプ222に接続されるとともに、第2の可変周波数発振器235に接続される第2の振幅調整用アンプ236からの出力信号が印加される第1の加算回路223と、この第1の加算回路223に接続される第1のスイッチ224と、この第1のスイッチ224に接続されるとともに、第1の可変型のオフセット用直流電源225が接続される第2の加算回路226とを備え、一方、前記第1の可変周波数発振器221に接続される第1の可変位相制御器228と、この第1の可変位相制御器228に接続される第3の振幅調整用アンプ229と、この第3の振幅調整用アンプ229に接続されるとともに、前記第2の可変周波数発振器235に接続される第2の可変位相制御器237とこの第2の可変位相制御器237に接続される第4の振幅調整用アンプ238からの出力信号が印加される第3の加算回路230と、この第3の加算回路230に接続され、前記第1のスイッチ224と連動する第2のスイッチ231と、この第2のスイッチ231に接続されるとともに、第2の可変型のオフセット用直流電源232が接続される第4の加算回路233とを備え、前記第2の加算回路226に接続されるとともに、第1の圧電アクチュエータ211に出力信号を供給する第1のパワーアンプ227と、前記第4の加算回路233に接続されるとともに、第2の圧電アクチュエータ212に出力信号を供給する第2のパワーアンプ234とを備え、前記マイクロピペット108の先端部が曲げられた曲がり部108A軸方向及び軸方向と直角方向に加振することを特徴とする。
13〕上記〔11〕又は〔12〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペット303先端部の曲がり部304を撮像する撮像装置311を備え、この撮像装置311からの撮像情報をコンピュータ312に取り込み、このコンピュータ312で前記撮像情報により検出した前記マイクロピペット303先端部の曲がり部304の位置・角度情報に基づいて前記信号調節装置313を調整し、前記複数の圧電アクチュエータ301,302のそれぞれを駆動することにより、前記マイクロピペット303の先端部の曲がり部304の位置と角度に対応したマイクロピペット303の先端部に付与する振動の振幅、周波数、位相を自動に設定可能にすることを特徴とする。
14〕上記〔13〕記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペット303先端部の曲がり部304を撮像する撮像装置311と、受精卵とマイクロピペット303先端検出用撮像装置322とを備え、これらの撮像装置311,322からの撮像情報をコンピュータ312に取り込み、このコンピュータ312で前記撮像情報により検出した前記マイクロピペット303先端部の曲がり部304の位置・角度情報および受精卵とマイクロピペット303先端検出情報に基づいて前記信号調節装置313を調整し、前記複数の圧電アクチュエータ301,302のそれぞれを駆動するとともに、受精卵および前記マイクロピペット303先端の位置を検出して、前記マイクロピペット303に付与する振動を自動的に制御することを特徴とする。
15〕上記〔11〕から〔14〕の何れか一項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペットに円または楕円状の振動を付与することを特徴とする。
16〕上記〔1〕から〔15〕の何れか一項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、付与する振動がサブミクロンからミクロンオーダーの可聴領域から超音波領域の振動であることを特徴とする。
17〕上記〔1〕から〔15〕の何れか一項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、少なくとも1つの振動は超音波領域の振動周波数を有することを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)単一もしくは複数の圧電アクチュエータ(積層型圧電アクチュエータ)を使用することにより、サブミクロンからミクロンオーダーの可聴領域から超音波領域の振動を付与することができる。
(2)マイクロピペットの加振方向を軸方向と設定し、かつ加振条件を調整することにより、マイクロピペットの処理対象物への円滑な刺し入れを行うことができる。
(3)特にマイクロピペット先端部に曲がりがある場合、複数の圧電アクチュエータを使用し、個別に振動振幅、位相等を制御することにより、マイクロピペット先端部で近似的に軸方向、軸に垂直な方向の振動ないし円または楕円状の振動を付与することができる。
(4)処理対象物が受精卵の場合、透明帯と細胞膜と核膜とでマイクロピペット先端部の振動の周波数、振幅、位相等を瞬時に切替えて最適化を図る。
(5)複数の周波数の振動を同時に、あるいは方向別に付与することによりインジェクションの精確さと効率を高めることができる。
(6)マイクロピペット先端部を曲げる場合には、現場でその都度処理するため、曲げの位置、角度等はその都度異なる。このマイクロピペットに最適な方向の振動を付与するため、マイクロピペットの画像をパーソナルコンピュータで処理し、マイクロピペットの曲げの位置および角度を算出して、あらかじめ登録してあるデータと照合することにより最適な振幅、周波数等を決定することができる。
(7)ピペットへの振動付与は、受精卵の場合、透明帯や細胞膜、核膜を貫く時のみでよい。この動作にフットスイッチを使用することで効率よく加振することが可能である。また、フットスイッチに2段階のものや可変抵抗型のものを使用することで、周波数や振幅の切替も可能である。また、一歩進めて、顕微鏡下の画像をパーソナルコンピュータで処理して受精卵およびマイクロピペット先端部の輪郭を抽出して相対位置関係を算出し、その状況に応じて自動的に加振状態を制御することで、さらに作業効率の向上を図ることができる。
(1)振動型マイクロインジェクション装置において、マイクロピペットとインジェクションコントローラ保持部材との間に直列に嵌合され、中心部に通路が形成されるとともに、弾性変形が可能な部材からなるハウジングと、前記通路を中心にして前記ハウジングに装着される円筒形状からなる圧電アクチュエータとを有し、この圧電アクチュエータによって前記ハウジングに振動が付与される振動子と、前記圧電アクチュエータに印加される電気信号を調節する信号調節装置とを備え、前記圧電アクチュエータに電気信号を入力することにより、前記ハウジングを有する振動子を介して前記マイクロピペットの軸方向に振動を付与することを特徴とする。
(2)振動型マイクロインジェクション装置において、先端部に曲がり部を有するマイクロピペットとインジェクションコントローラ保持部材との間に直列に嵌合され、中心部に通路が形成されるとともに、弾性変形が可能な部材からなるハウジングと、前記通路を中心として前記ハウジングに装着される複数の柱状の圧電アクチュエータを有する振動子と、前記圧電アクチュエータに印加される電気信号を調節する信号調節装置とを備え、前記圧電アクチュエータに電気信号を入力することにより、前記ハウジングを有する振動子を介して前記マイクロピペットの少なくとも前記先端部の曲がり部の軸方向に振動を付与することを特徴とする。
よって、
(1)マイクロピペットの先端部の軸方向への加振制御により、処理対象物としての受精卵などの膜へのマイクロピペットの先端部の刺し入れを円滑に行うことができる。
(2)マイクロピペットに曲がりがある場合においても、近似的に曲がり部分から先端に向けた軸方向の振動、軸に垂直な方向の振動ないし円または楕円状の振動を付与することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置の振動子の構造を示す模式図、図2はその振動型マイクロインジェクション装置の円筒状体の圧電アクチュエータの斜視図である。
これらの図において、1は振動子であり、この振動子1は圧電アクチュエータ2(例えば図2に示すような円筒状の積層圧電アクチュエータ)と、この圧電アクチュエータ2が装着される弾性変形が可能な部材(例えば、ジュラルミン)からなるハウジング3を備え、このハウジング3は中央に微小な通路4が形成されるテフロン(登録商標)チューブ5を有するとともに、そのハウジング3の一方にはマイクロピぺット8の基部が嵌合される嵌合凹部6、他方にはインジェクションコントローラ部材10が嵌合される嵌合凸部7が形成されている。なお、マイクロピぺット8の基部には上記した嵌合凹部6に嵌合される嵌合凸部9と微小な通路4が形成されている。また、インジェクションコントローラ部材10の端部11には上記した嵌合凸部7が嵌合される嵌合凹部12と微小な通路4が形成されており、インジェクションコントローラ部材10と振動子1とマイクロピぺット8が結合されると、それらの中心線上には上記通路4が連通されるように構成されている。
圧電アクチュエータ2は、詳細は後述するが、リード線2Aを介して外部から電気入力が付与されるように構成されている。また、圧電アクチュエータ2としては、例えば、積層圧電アクチュエータであり、圧電縦効果を利用して電気エネルギーを変位や力などの機械的エネルギーに変換するセラミック素子(NECトーキン製)を用いる。この積層圧電アクチュエータは、高歪率圧電セラミック材料を用いて、従来の圧電アクチュエータに比べて小型・低電圧で大きな変位・力を発生させることができる。
そして、振動子1は、図1に示すように、圧電アクチュエータ2をハウジング3で挟み込む構造となっており、この振動子1を通常のマイクロインジェクション装置の本体とマイクロピペット8の間に挿入して使用する。すると、圧電アクチュエータ2の伸び縮みの振動がハウジング3に伝えられ、振動子1に取り付けられたマイクロピペット8を軸方向に加振する。圧電アクチュエータ2として、上記したような積層型の圧電アクチュエータを使用することによりサブミクロンからミクロンオーダーの加振を実現することができる。特に、円筒状の積層圧電アクチュエータを使用することで軸方向に対称性を持つバランスの良い振動を加えることが可能となる。この構造の振動子1では、一般に超音波機器で使用される共振型の振動子と異なり、広い周波数範囲での駆動や、任意の複数の周波数を同時に使用した駆動が実現可能となる。
このような振動子を用いた本発明の振動型マイクロインジェクション装置による実験結果を以下に示す。
本実験においては、振動型マイクロインジェクション法の周波数を5kHzとし、振幅は15Vの電圧付加で調整した。従来型のマイクロインジェクション法(無振動型)による実験を比較対象とし、組換えDNAは蛍光タンパク質venus、マウスはBDF1を使用した。なお、本装置は、現在のところ、連続的に可変な周波数帯域は15kHz以下であり、振幅もある範囲で可変であり、付加電圧で調整するようにしている。
また、本実験に際し、venusをインジェクションピペットに入れ、上記の振動条件で1時間振動した後に、電気泳動を行ったが、venusの断片化は全く認められなかった。
インジェクション実験は、同一マウスから採卵した受精卵を均等に分配し、無作為に評価した。1本のピペットで1セットの操作を行い、合計14セット施行した。操作卵数はそれぞれ470個であった。ただし、インジェクション中に全く組換えDNAが出なかった場合、振動子に異常が発生した場合は評価の対象外とした。
このような実験で、以下の結果が得られた。
(a)受精卵刺し入れ時変形率:マイクロピペット刺し入れ時の受精卵の変形率は、無振動型で32.7±6.0%、振動型で26.2±5.9%であり、本発明の振動型の方が変形が少なかった。
(b)発生率:前記操作後の卵の発生状況を培養液中で4日間観察した(培養卵は胚盤胞までしか分裂せず、通常4日後に胚盤胞期に達する)。無振動型では、465個中72個(15.5%)が胚盤胞期まで進み、そのうち30個(全操作卵中6.5%)にvenusが発現していた。一方、振動型では、305個中87個(28.5%)が胚盤胞期まで進み、そのうち27個(全操作卵中8.9%)が発現していた。すなわち、本発明である振動型の方が有意に胚盤胞期まで進展したことが分かる。
また、無振動型では、核DNAの引きずり出し現象は、14本のピペット中6本(43%)で認められたが、本発明の振動型では14本中2本(14%)しか認められなかった。
以上の結果は、本発明の振動型マイクロインジェクション装置の有効性を示すものと考えられる。
以下、本発明の振動型マイクロインジェクション装置に用いる振動子を駆動するための信号調節装置について説明する。
図3は本発明の基本となる信号調節装置(その1)の構成図である。
この図において、信号調節装置21は、可変周波数発振器22と、この可変周波数発振器22に接続される振幅調整用アンプ23と、この振幅調整用アンプ23に接続されるフットスイッチ24と、オフセット用直流電源25と、前記フットスイッチ24からの出力とオフセット用の直流電源25からの出力とが入力される加算回路26を備え、この加算回路26は直流結合型のパワーアンプ27に接続され、このパワーアンプ27からの出力信号が振動子28の積層型の圧電アクチュエータ29に印加される。
一般に積層型の圧電アクチュエータ29は圧縮力には強いが引っ張り力には弱い。そこで、図3に示すように、オフセット用直流電源25からの直流電圧(オフセット用)をあらかじめ印加して、常に積層型の圧電アクチュエータ29が圧縮を保った状態で振動を付与するように構成する。
すなわち、信号調節装置21は加振用信号を発生する可変周波数発振器22と振幅調整用アンプ23、オフセット用直流電源25および加算回路26からなり、直流結合型のパワーアンプ27を通して振動子28を駆動する。振動の付与は受精卵の透明帯や核膜を貫く時のみでかまわないので、フットスイッチ24などを使用して必要なときのみ振動を付与する。ただし、直流分まで切ってしまうとピペット全体が移動してしまうため、フットスイッチ24がオフの状態でもオフセット電圧だけは振動子28に加わるように構成する。
ここで、マイクロインジェクションの対象となる受精卵の構造について説明する。
図4は受精卵を示す模式図、図5はその細胞膜の構造を示す模式図、図6は核と核膜とを示す模式図、図7は核膜と核膜孔を示す模式図、図8は核膜と核膜孔の電子顕微鏡写真である。
マイクロピペットが受精卵31の核34に到達するまでには3種類の膜(透明帯、細胞膜、核膜)を貫通しなければならない。これら3種類の膜の構造は全く異なる。
まず、受精卵31の最外層は透明帯32とよばれる層で覆われている。この厚さはマウスで約7μm、無構造であり、主要成分は糖タンパク質である。受精卵31のほぼ中央に核34が見える。
透明帯32の直下には細胞膜33が存在する。受精卵31の細胞膜33は通常の細胞膜と同じであり、図5に示すように、リン脂質分子が二重の層(脂質二重層)となって並び、1枚の細胞膜33を構成している。また、細胞膜33には多くのタンパク質が存在する。
核34は核膜35で覆われ、細胞質と隔離されている。核膜35は図6,図7に示すように、内膜36と外膜37からなり、それぞれの膜は細胞膜33と基本構造が同じで脂質二重層からなっている。核膜35には核膜孔38と呼ばれる孔が多数有り、この核膜孔38を通ってタンパク質が核34と細胞質の間を移動できるようになっている。核膜35と細胞膜33の構造的な相違点を要約すると、核膜35は2枚の脂質二重層から構成されているが、細胞膜33は1枚の脂質二重層から構成されている点である。図8において、直径約100nmの核膜孔38が多数見えている。
以上を要約すると、受精卵31の最外層の透明帯32は比較的固い膜であり、細胞膜33は流動性の高い脂質の膜である。核膜35はその細胞膜が2層に重なった構造となっている。以上から、これら3種類の膜にマイクロピペットを刺し入れる際の抵抗はそれぞれ異なる。特に、核膜35を貫くときに一番“手応え”がある。
このように、受精卵31の透明帯32と細胞膜33と核膜35とでは刺し入れる際の抵抗がそれぞれ異なるので、貫くのに最適となるように振動の周波数や振幅を異ならせた方がよい。そこで、信号調節装置(その2)を以下のように構成した。
図9は本発明の基本となる信号調節装置(その2)の構成図である。
この図において、信号調節装置41は、第1の可変周波数発振器42と、この第1の可変周波数発振器42に接続される第1の振幅調整用アンプ43と、更に、第2の可変周波数発振器44と、この第2の可変周波数発振器44に接続される第2の振幅調整用アンプ45と、第1の振幅調整用アンプ43又は第2の振幅調整用アンプ45の何れか一方に切替接続できる2段切替型のフットスイッチ46と、オフセット用直流電源47と、前記フットスイッチ46からの出力とオフセット用直流電源47からの出力とが入力される加算回路48とを備え、この加算回路48は直流結合型のパワーアンプ49に接続され、このパワーアンプ49からの出力信号が振動子(図示なし)の積層型の圧電アクチュエータに印加されるように構成されている。
そこで、図9に示すように、2段切替型のフットスイッチ46などで可変周波数発振器と振幅調整用アンプを瞬時に切替えて最適化を図る。切り替えるのは図9のように回路全体でも良いし、周波数や振幅を制御するための要素部品(抵抗,ディップスイッチ等)だけでも構わない。また、図10に示すように、同時に複数の可変周波数発振器A1〜ANと振幅調整用アンプB1〜BNの振動を加算回路C1,C2に付与して最適化を図ることも可能であるし、図9と図10の組み合わせも考えられる。なお、Sはスイッチ、Dはオフセット用直流電源、Eは直流結合型のパワーアンプである。
また、この実施例の信号調整用回路は、図11に示すようにパーソナルコンピュータとDA変換器の組み合わせでも実現できる。
図11は本発明の基本となる信号調節装置(その3)の構成図である。
この図において、51は複数段切替型のフットスイッチ、52はバイアス抵抗、53はパーソナルコンピュータ、54はDA変換器、55は直流結合型のパワーアンプである。
この図に示すように、複数段切替型のフットスイッチ51等の信号をパーソナルコンピュータ53に入力し、状態に応じた出力信号をパーソナルコンピュータ53で計算してDA変換器54で出力し、パワーアンプ55を通して振動子(図示なし)を駆動する。
加振や周波数等切替のタイミングは、フットスイッチなどを利用してもよいが、顕微鏡下の画像をパーソナルコンピュータで処理して受精卵およびピペット先端部の輪郭を抽出して相対位置関係を算出し、その状況に応じて自動的に加振状態を制御することで、さらに作業効率の向上が可能である。
図12は本発明の実施例を示す画像処理による加振制御システムの模式図、図13はその制御のイメージを示す図である。
これらの図において、61は振動子、62はその圧電アクチュエータ、63はマイクロピペット、64はインジェクションコントローラ部材、65はパーソナルコンピュータ、66はDA変換器、67は直流結合型のパワーアンプ、68はCCDカメラ69付きの顕微鏡、70はCCDカメラ69に接続される画像入力インターフェースであり、この画像入力インターフェース70はパーソナルコンピュータ65に接続されている。また、図13において、71は受精卵である。
そこで、マイクロピペット63の先端と受精卵71の画像を顕微鏡68に接続したCCDカメラ69で撮影し、画像入力インターフェース70を介してパーソナルコンピュータ65に取り込む。パーソナルコンピュータ65では画像中からマイクロピペット63先端部と受精卵71の輪郭を抽出する。この処理には微分法等の通常の画像処理技術を使用する。
図13(A)に示すようにマイクロピペット63の加振オフの状態でマイクロピペット63を受精卵71へ近づけていき、図13(B)に示すように受精卵71とマイクロピペット63の先端の距離が一定値a以内になった時点でマイクロピペット63の軸方向への加振を開始する。次いで、図13(C)に示すようにマイクロピペット先端が受精卵71内に一定距離b以上挿入された時点(すなわち、透明帯を貫入し細胞膜に刺し入れる時点、及び細胞膜を貫入し核膜に刺し入れる時点)で加振パターンを変更する。マイクロピペット63を抜く場合には逆の処理を行うことも可能である。
次に、振動子の振動方向の制御について説明する。
実際マイクロインジェクションを行う場合には、容器内の受精卵にマイクロピペットを導入しやすいようにマイクロピペットの先端が曲げられている場合が多い(上記特許文献5参照)。このようにマイクロピペットの先端が曲げられている場合には、上記した振動子の制御方法ではマイクロピペットの先端部が斜め方向に振動してしまうことになり、不具合である。
したがって、最適なマイクロインジェクションを行うためにはマイクロピペットの先端部の振動の方向を自由に制御することが好ましい。
図14は本発明の第2実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置の振動子の構造を示す模式図、図15はその振動型マイクロインジェクション装置の振動子の角柱状の圧電アクチュエータの単体の斜視図、図16はその振動型マイクロインジェクション装置においてマイクロピペットの先端部が曲げられている場合の振動制御イメージを示す図である。
これらの図において、少なくとも振動子100は、図15に示すように、角柱状体がマイクロピペット方向に並列に複数個配置される圧電アクチュエータ101,102と、これらの圧電アクチュエータ101,102が装着されるハウジング103を備え、このハウジング103には中央に微小な通路104が形成される。そのハウジング103の一方にマイクロピぺット108の基部が嵌合される嵌合凹部106が形成されるとともに、他方にはインジェクションコントローラ部材110が嵌合される嵌合凸部107が形成されている。なお、マイクロピぺット108の基部には上記した嵌合凹部106に嵌合される嵌合凸部109と通路104が形成されている。また、インジェクションコントローラ部材110の端部111には上記した嵌合凸部107が嵌合される嵌合凹部112と通路104が形成されており、インジェクションコントローラ部材110と振動子100とマイクロピぺット108が結合されると、それらの中心線上には上記通路104が連通されるように構成されている。なお、ここでは、4個の角柱状の圧電アクチュエータは2個ずつを電気的に並列または直列に接続し、2組の圧電アクチュエータ101,102として使用している。また、圧電アクチュエータの形状は、角柱状に限定されるものではなく、円柱状や楕円柱状であってもよい。つまり、柱状であればよい。
このように、この実施例でも、基本構造は上記した第1実施例の場合と同様であるが、圧電アクチュエータを少なくとも4個使用し、出力信号を印加し、それぞれ加振できる構造にしている。101A,102Aは各圧電アクチュエータ101,102のリード線である。
更に、マイクロピペット108の先端部108Aが曲がっている場合に、このマイクロピペット先端部108Aを軸方向に加振するには、図16に示すように、2つの圧電アクチュエータ101,102に共通の周波数ではあるが振幅,位相,オフセットの値を調整した異なる振動を加えることで、近似的に、図16に示すように、曲がったマイクロピペット先端部108Aの軸方向への振動を強調できる。
同様にして、曲がったマイクロピペット先端部108Aの軸に垂直な方向の振動を強調することもできるし、特に、位相差を90°近辺に制御することにより、曲がったマイクロピペット先端部108Aに円ないし楕円の運動を行わせることも可能である。
図17は本発明の第2実施例の振動子の振動方向制御用の駆動装置の構成図である。
この図において、振動子100の構造は、図14及び図16と同様である。
その振動子100へ信号を供給する信号調節装置120は、可変周波数発振器121と、この可変周波数発振器121に接続される第1の振幅調整用アンプ122と、この第1の振幅調整用アンプ122に接続される第1のフットスイッチ123と、第1のオフセット用直流電源124と、前記第1のフットスイッチ123からの出力と第1のオフセット用直流電源124からの出力とが入力される第1の加算回路125が設けられ、この第1の加算回路125に直流結合型の第1のパワーアンプ126が接続され、この第1のパワーアンプ126からの出力信号が第1の圧電アクチュエータ101に印加される。一方、可変周波数発振器121から分岐された、可変位相制御器(0〜360°)127と、この可変位相制御器127に接続される第2の振幅調整用アンプ128と、この第2の振幅調整用アンプ128に接続され、第1のフットスイッチ123と連動する第2のフットスイッチ129と、第2のオフセット用直流電源130と、前記フットスイッチ129からの出力と第2のオフセット用直流電源130からの出力とが入力される第2の加算回路131が設けられ、この第2の加算回路131に直流結合型の第2のパワーアンプ132が接続され、この第2のパワーアンプ132からの出力信号が第2の圧電アクチュエータ102に印加される。
このように、共通の可変周波数発振器121からの信号を、一方はそのまま、一方は0〜360°の可変位相制御器127を通して、それぞれ独立に振幅調整用アンプ122,128を介し、オフセット用直流電源124,130からの出力を加え、2つのアクチュエータ101,102を個別に駆動して、マイクロピペット先端部108Aの軸方向への加振を実現する。
図18は本発明の第3実施例の振動子の2方向同時加振制御用の駆動装置の構成図である。
この図において、振動子210の構造は、図14及び図16と同様である。
振動子210へ信号を供給する信号調節装置220は、第1の可変周波数発振器221と、この第1の可変周波数発振器221に接続される第1の振幅調整用アンプ222と、この第1の振幅調整用アンプ222に接続される第1の加算回路223を備える。また、この第1の加算回路223には、第2の可変周波数発振器235と、これに接続される第2の振幅調整用アンプ236からの出力信号が印加される。また、この第1の加算回路223に接続される第1のフットスイッチ224と、第1のオフセット用直流電源225と、前記第1のフットスイッチ224からの出力と第1のオフセット用直流電源225からの出力とが入力される第2の加算回路226とが設けられ、この加算回路226に直流結合型の第1のパワーアンプ227が接続され、このパワーアンプ227からの出力信号が第1の圧電アクチュエータ211に印加される。一方、第1の可変周波数発振器221から分岐された第1の可変位相制御器(0〜360°)228の出力は、これに接続される第3の振幅調整用アンプ229を介して第3の加算回路230に接続されている。また、この第3の加算回路230には、第2の可変周波数発振器235から分岐された、第2の可変位相制御器(0〜360°)237と、この可変位相制御器237に接続される第4の振幅調整用アンプ238からの出力信号が印加される。この第3の加算回路230には第1のフットスイッチ224と連動する第2のフットスイッチ231が接続され、さらに、このフットスイッチ231の出力と第2のオフセット用直流電源232からの出力とが入力される第4の加算回路233が設けられ、この加算回路233に直流結合型の第2のパワーアンプ234が接続され、この第2のパワーアンプ234からの出力信号が第2の圧電アクチュエータ212に印加される。
このように、振動制御用の信号調節回路を2個用意し、マイクロピペット先端部108Aの軸方向と軸に垂直な方向への加振が強調されるように周波数や振幅を変えることも可能である。この場合、片方の振動周波数は超音波領域でも良い。さらに図9、図10と同様、周波数の切替や多重化も利用可能である。信号発生部は、図11と同様にしてパーソナルコンピュータと2つのDA変換器を使用することもできる。
マイクロピペットの先端部を曲げる場合には、現場でその都度処理するため、曲げの位置、角度等はその都度異なる。このマイクロピペットの状態に応じて最適な振動を付与するためには、周波数,位相差,振幅,オフセット等個別に調整する必要がある。このため、以下のような構成にする。
図19は本発明の第4実施例を示す曲げられたマイクロピペット先端部の形状を検出して、そのマイクロピペット先端部の形状に合わせて加振制御を行うシステムの模式図である。
この図において、300は複数の圧電アクチュエータ301,302を有する振動子、303はその振動子300に接続されるマイクロピペット、304はそのマイクロピペット303の曲げられた先端部、θはその曲げられた先端部304の曲げ角度、311はそのマイクロピペット303の曲げられた先端部304を撮像するための第1のCCDカメラ、322はマイクロピペット先端部304の受精卵への挿入状態を検出する第2のCCDカメラであり、これらのCCDカメラ311,322からの撮像情報はパーソナルコンピュータ312に取り込まれ、マイクロピペット303の曲げられた先端部304の曲げ状態と受精卵への挿入状態の情報が検出される。この検出された曲げ状態と受精卵への挿入状態の情報に基づいて、信号調節装置313が調整されて、それぞれのパワーアンプ314,315を介してその調整された出力信号がそれぞれ複数の圧電アクチュエータ301,302に印加されて、マイクロピペット303の曲げられた先端部304の加振制御を精確に行うことができる。なお、受精卵への挿入状態を検出する第2のCCDカメラ322は顕微鏡321を付設することが必須である。一方、マイクロピペット303の曲がりを検出する第1のCCDカメラ311は顕微鏡を付設せず、マイクロピペット303の曲がりを正確に検出するためには真横から撮像する必要がある。
すなわち、図19に示すように、マイクロピペット303の曲げられた先端部304を横方向からCCDカメラ311で撮影し、画像データをパーソナルコンピュータ312に転送して、画像処理により曲げの位置(x)および角度(θ)を算出する。この値を、あらかじめ実験的に求めてパーソナルコンピュータのデータベースに登録してあるデータと照合し、補間処理等を行って信号調節装置313の信号の設定を決定する。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の振動型マイクロインジェクション装置は、遺伝子組換えなどのマイクロインジェクションツールとしての利用が可能である。
本発明の第1実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置の振動子の構造を示す模式図である。 本発明の第1実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置の円筒状体の圧電アクチュエータの斜視図である。 本発明の基本となる信号調節装置(その1)の構成図である。 受精卵を示す模式図である。 受精卵の細胞膜の構造を示す模式図である。 受精卵の核と核膜とを示す模式図である。 受精卵の核膜と核膜孔を示す模式図である。 受精卵の核膜と核膜孔の電子顕微鏡写真である。 本発明の基本となる信号調節装置(その2)の構成図である。 本発明の基本となる信号調節装置の変形例を示す図である。 本発明の基本となる信号調節装置(その3)の構成図である。 本発明の実施例を示す画像処理による加振制御システムの模式図である。 本発明の実施例を示す画像処理による加振制御システムによる制御のイメージを示す図である。 本発明の第2実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置の振動子の構造を示す模式図である。 本発明の第2実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置の振動子の角柱状の圧電アクチュエータの単体の斜視図である。 本発明の第2実施例を示す振動型マイクロインジェクション装置においてマイクロピペットの先端部が曲げられている場合の振動制御イメージを示す図である。 本発明の第2実施例の振動子の振動方向制御用の駆動装置の構成図である。 本発明の第3実施例の振動子の2方向同時加振制御用の駆動装置の構成図である。 本発明の第4実施例を示す曲げられたマイクロピペット先端部の形状を検出して、そのマイクロピペット先端部の形状に合わせて加振制御を行うシステムの模式図である。
1,28,61,100,210,300 振動子
2,29,62,101,102,211,212,301,302 圧電アクチュエータ
2A,101A,102A リード線
3,103 ハウジング
4,104 通路
5 テフロン(登録商標)チューブ
6,12,106,112 嵌合凹部
7,9,107,109 嵌合凸部
8,63,108,303 マイクロピぺット
10,64,110 インジェクションコントローラ部
11,111 インジェクションコントローラ部材の端部
21,41,120,220,313 信号調節装置
22,121,A1,A2,…AN 可変周波数発振器
23,B1,B2,…,BN 振幅調整用アンプ
24 フットスイッチ
25,47 オフセット用直流電源
26,48 加算回路
C1 第1の加算回路
C2 第2の加算回路
S スイッチ
D 可変型のオフセット用直流電源
E パワーアンプ
27,49,55,67,314,315 直流結合型のパワーアンプ
31,71 受精卵
32 透明帯
33 細胞膜
34 核
35 核膜
36 内膜
37 外膜
38 核膜孔
42,221 第1の可変周波数発振器
43,122,222 第1の振幅調整用アンプ
44,235 第2の可変周波数発振器
45,128,236 第2の振幅調整用アンプ
46 2段切替型のフットスイッチ
51 複数段切替型のフットスイッチ
52 バイアス抵抗
53,65,312 パーソナルコンピュータ
54,66 DA変換器
68,321 CCDカメラ付きの顕微鏡
69,311,322 CCDカメラ
70 画像入力インターフェース
108A マイクロピペット先端部
123,224 第1のフットスイッチ
124,225 第1のオフセット用直流電源
125,223 第1の加算回路
126,227 直流結合型の第1のパワーアンプ
127,228,237 可変位相制御器(0〜360°)
129,231 第2のフットスイッチ
130,232 第2のオフセット用直流電源
131,226 第2の加算回路
132,234 直流結合型の第2のパワーアンプ
229 第3の振幅調整用アンプ
230 第3の加算回路
233 第4の加算回路
238 第4の振幅調整用アンプ
304 マイクロピペットの曲げられた先端部
θ マイクロピペットの曲げられた先端部の曲げ角度

Claims (17)

  1. (a)マイクロピペットとインジェクションコントローラ部材との間に直列に嵌合され、中心部に通路が形成されるとともに、弾性変形が可能な部材からなるハウジングと、前記通路を中心にして前記ハウジングに装着される円筒状体からなる圧電アクチュエータとを有し、該圧電アクチュエータによって前記ハウジングに振動が付与される振動子と、
    (b)前記圧電アクチュエータに印加される電気信号を調節する信号調節装置とを備え、
    (c)前記圧電アクチュエータに電気信号を入力することにより、前記ハウジングを有する振動子を介して前記マイクロピペットの軸方向に振動を付与することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  2. 請求項1記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置は、少なくとも可変周波数発振器と、該可変周波数発振器に接続される振幅調整用アンプと、該振幅調整用アンプに接続されるスイッチと、該スイッチが接続されるとともに、可変型のオフセット用直流電源が接続される加算回路とを備え、前記加算回路に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータに電気信号を供給するパワーアンプを具備することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  3. 請求項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記可変周波数発振器を複数個設け、前記スイッチを切替型のスイッチとなし、該切替型のスイッチの切替えにより前記複数の可変周波数発振器の何れかに切替える回路を有することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  4. 請求項1記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置は、少なくとも複数個の可変周波数発振器と、該複数個の可変周波数発振器に接続される複数個の振幅調整用アンプと、該複数個の振幅調整用アンプからの出力信号を同時に入力する第1の加算回路と、該第1の加算回路に接続されるスイッチと、該スイッチに接続されるとともに、可変型のオフセット用直流電源が接続される第2の加算回路とを備え、前記第2の加算回路に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータに電気信号を供給するパワーアンプを具備し、複数の周波数の振動を同時に付与することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  5. 請求項1記載の振動型マイクロインジェクション装置において、複数段切替型スイッチと、該複数段切替型スイッチに接続されるバイアスされた電圧印加回路と、該電圧印加回路に接続されるコンピュータと、該コンピュータに接続されるDA変換器とを備え、前記DA変換器に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータに電気信号を供給するパワーアンプを具備することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  6. 請求項1記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペットの先端部を撮像する撮像装置付きの顕微鏡と、前記撮像装置からの画像を入力する画像入力インターフェースと、該画像入力インターフェースからのデジタル出力信号を取り込むコンピュータと、該コンピュータに接続されるDA変換器とを備え、前記DA変換器に接続されるとともに、前記圧電アクチュエータに電気信号を供給するパワーアンプを具備し、前記マイクロピペットの先端部の位置に応じて前記パワーアンプからの電気信号を調整することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  7. 請求項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペットの先端部が処理対象物から所定距離に到達した時から前記マイクロピペットを加振して、加振したままの状態で前記処理対象物に前記マイクロピペットを刺し入れ、前記処理対象物中において加振条件を調整することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  8. 請求項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記処理対象物が受精卵であり、該受精卵の透明帯に刺し入れる場合と、核膜に刺し入れる場合とで加振条件を切り替えることを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  9. 請求項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記処理対象物が受精卵であり、該受精卵の細胞膜と核膜とで加振条件を調整することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  10. (a)先端部に曲がり部を有するマイクロピペットとインジェクションコントローラ部材との間に直列に嵌合され、中心部に通路が形成されるとともに、弾性変形が可能な部材からなるハウジングと、前記通路を中心にして前記ハウジングに装着される複数の柱状の圧電アクチュエータを有する振動子と、
    (b)前記圧電アクチュエータに印加される電気信号を調節する信号調節装置とを備え、
    (c)前記圧電アクチュエータに電気信号を入力することにより、前記ハウジングを有する振動子を介して前記マイクロピペットの少なくとも前記先端部の曲がり部の軸方向に振動を付与することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  11. 請求項10記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置は少なくとも可変周波数発振器と、該可変周波数発振器に接続される第1の振幅調整用アンプと、該第1の振幅調整用アンプに接続される第1のスイッチと、該第1のスイッチに接続されるとともに、第1の可変型のオフセット用直流電源が接続される第1の加算回路と、前記可変周波数発振器に接続される可変位相制御器と、該可変位相制御器に接続される第2の振幅調整用アンプと、該第2の振幅調整用アンプに接続される前記第1のスイッチに連動する第2のスイッチと、該第2のスイッチに接続されるとともに、第2の可変型のオフセット用直流電源が接続される第2の加算回路とを備え、さらに前記第1の加算回路に接続されるとともに第1の圧電アクチュエータに接続される第1のパワーアンプと、前記第2の加算回路に接続されるとともに第2の圧電アクチュエータに接続される第2のパワーアンプとを備え、前記マイクロピペットの先端部の曲がり部軸方向に加振することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  12. 請求項10記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記信号調節装置は少なくとも第1の可変周波数発振器と、該第1の可変周波数発振器に接続される第1の振幅調整用アンプと、該第1の振幅調整用アンプに接続されるとともに、第2の可変周波数発振器に接続される第2の振幅調整用アンプからの出力信号が印加される第1の加算回路と、該第1の加算回路に接続される第1のスイッチと、該第1のスイッチに接続されるとともに、第1の可変型のオフセット用直流電源が接続される第2の加算回路とを備え、一方、前記第1の可変周波数発振器に接続される第1の可変位相制御器と、該第1の可変位相制御器に接続される第3の振幅調整用アンプと、該第3の振幅調整用アンプに接続されるとともに、前記第2の可変周波数発振器に接続される第2の可変位相制御器と該第2の可変位相制御器に接続される第4の振幅調整用アンプからの出力信号が印加される第3の加算回路と、該第3の加算回路に接続され、前記第1のスイッチと連動する第2のスイッチと、該第2のスイッチに接続されるとともに、第2の可変型のオフセット用直流電源が接続される第4の加算回路とを備え、前記第2の加算回路に接続されるとともに、第1の圧電アクチュエータに出力信号を供給する第1のパワーアンプと、前記第4の加算回路に接続されるとともに、第2の圧電アクチュエータに出力信号を供給する第2のパワーアンプとを備え、前記マイクロピペットの先端部が曲げられた曲がり部軸方向及び軸方向と直角方向に加振することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  13. 請求項11又は12記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペット先端部の曲がり部を撮像する撮像装置を備え、該撮像装置からの撮像情報をコンピュータに取り込み、該コンピュータで前記撮像情報により検出した前記マイクロピペット先端部の曲がり部の位置・角度情報に基づいて前記信号調節装置を調整し、前記複数の圧電アクチュエータのそれぞれを駆動することにより、前記マイクロピペット先端部の曲がり部の位置と角度に対応したマイクロピペットの先端部に付与する振動の振幅、周波数、位相を自動に設定可能にすることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  14. 請求項13記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペット先端部の曲がり部を撮像する撮像装置と、受精卵とマイクロピペット先端検出用撮像装置とを備え、該撮像装置からの撮像情報をコンピュータに取り込み、該コンピュータで前記撮像情報により検出した前記マイクロピペット先端部の曲がり部の位置・角度情報および受精卵とマイクロピペット先端検出情報に基づいて前記信号調節装置を調整し、前記複数の圧電アクチュエータのそれぞれを駆動するとともに、受精卵および前記マイクロピペット先端の位置を検出して、前記マイクロピペットに付与する振動を自動的に制御することを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  15. 請求項11から14の何れか一項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、前記マイクロピペットに円または楕円状の振動を付与することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  16. 請求項1から15の何れか一項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、付与する振動がサブミクロンからミクロンオーダーの可聴領域から超音波領域の振動であることを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
  17. 請求項1から15の何れか一項記載の振動型マイクロインジェクション装置において、少なくとも1つの振動は超音波領域の振動周波数を有することを特徴とする振動型マイクロインジェクション装置。
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