JP2000022610A - ダイバシティ受信機 - Google Patents

ダイバシティ受信機

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JP2000022610A JP10187315A JP18731598A JP2000022610A JP 2000022610 A JP2000022610 A JP 2000022610A JP 10187315 A JP10187315 A JP 10187315A JP 18731598 A JP18731598 A JP 18731598A JP 2000022610 A JP2000022610 A JP 2000022610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機自体の消費電力を低減する。 【解決手段】 送信機側から電波が発射されていない所
謂受信待機中の状態においては、各受信回路2、2aの
うち、受信回路2にのみ駆動電源が供給されている。そ
して、送信機側からの電波を受信回路2(受信アンテナ
1)が受信すると、これを受けて電源制御回路6が電源
スイッチ回路7をONし、これによって受信回路2aに
も駆動電源が供給される。これ以降、受信機は、ダイバ
シティ受信機として動作する。そして、送信機側からの
電波の発射が停止されると、電源制御回路6は、電源ス
イッチ回路7をOFFする。これによって、受信回路2
aへの駆動電源の供給が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信機から送られ
てくる電波を、それぞれ空間的に離して配置された複数
の受信アンテナで受信することによって、フェージング
等の影響を軽減する所謂空間ダイバシティ(Space Dive
rsity )方式の受信機に関し、特に受信機自体の消費電
力を低減できるダイバシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記空間ダイバシティ方式の受信機とし
て、従来、例えば図4に示すようなFMワイヤレス・マ
イクロホン・システム用のダイバシティ受信機が知られ
ている。同図に示すように、この受信機は、複数、例え
ば2本の受信アンテナ1、1aを有しており、これら2
本のアンテナ1、1aにより、この受信機の通信相手で
ある図示しない送信機から送られてくる電波を受信す
る。これら各アンテナ1、1aは、それぞれ別系統の受
信回路2、2aの各アンテナ入力端子20、20aに接
続されている。
【0003】各受信回路2、2aは、一般に知られてい
るスーパーヘテロダイン方式のもので、それぞれ、上記
各アンテナ入力端子20、20aから入力される受信信
号を、帯域制限フィルタ21、21aによって帯域制限
し、更に高周波(RF)増幅器22、22aで増幅して
得た信号が入力される混合器23、23aを有してい
る。これら各混合器23、23aは、それぞれに入力さ
れる上記受信信号を、局部発振回路3の発振する局部発
振信号と混合することにより中間周波(IF)信号に変
換する。この変換により得られる各中間周波信号は、そ
れぞれ中間周波増幅器24、24aで増幅された後、検
波回路25、25aに供給される。各検波回路25、2
5aは、それぞれに入力される上記各中間周波信号をF
M検波して可聴周波信号を再生し、これをバッファ増幅
器26、26aを介して、ダイバシティ切替スイッチ回
路4に入力する。
【0004】ダイバシティ切替スイッチ回路4は、各受
信回路2、2aから入力される各可聴周波信号のうち、
どちらか一方を選択して、これを図示しない低周波(A
F)増幅器を介して図示しないスピーカに供給するよう
に切り替わるもので、その切替動作は、ダイバシティ切
替制御回路5によって制御される。切替制御回路5は、
各受信回路2、2aのうち、受信状態の良好な方から出
力される可聴周波信号を選択するように、上記切替スイ
ッチ回路4を制御する。これを実現するために、各受信
回路2、2a毎に、それぞれの中間周波増幅器24、2
4aから出力される各中間周波信号から各キャリア(搬
送波)レベルを検出するキャリア(搬送波)検出回路2
7、27aを設けている。そして、これら各キャリア
(搬送波)検出回路27、27aによって検出して得た
例えば直流のキャリア検出信号を、切替制御回路5に入
力している。そして、切替制御回路5は、上記各キャリ
ア検出信号の各信号レベルを比較して、その信号レベ
ル、即ちキャリアレベルの大きい方を受信状態の良好な
受信信号とし、この信号を基に再生される可聴周波信号
を選択するように、上記切替スイッチ回路4の切替動作
を制御する。
【0005】このように、上記ダイバシティ受信機によ
れば、2本のアンテナ1、1aで受信して得た各受信信
号のうち、受信状態の良好な方の受信信号から再生され
る可聴周波信号が出力される。従って、フェージングの
影響による例えば音切れ等の不具合の発生を軽減でき、
通信の信頼性を向上させることができる。
【0006】なお、図4のダイバシティ受信機は、各受
信回路2、2aでそれぞれ可聴周波信号を再生し、これ
を切替スイッチ回路4で切り替えるという所謂オーディ
オダイバシティ方式の受信機である。これ以外に、ダイ
バシティ受信機には、可聴周波信号を再生する以前の信
号、例えば高周波数帯の信号(例えば図4における高周
波増幅器22、22aの出力信号)を切り替えたり、或
いは中間周波数帯の信号(例えば図4における中間周波
増幅器24、24aの出力信号)を切り替える方式の受
信機がある。これらオーディオダイバシティ方式以外の
受信機では、各受信回路の一部(例えば図4における混
合器23、23a以降の回路、或いは検波回路25、2
5a以降の回路)を共有できるので、その分、上記オー
ディオダイバシティ方式の受信機に比べて、各受信回路
の構成を簡素化できるという利点がある。
【0007】ただし、オーディオダイバシティ方式の受
信機は、上記他の切替方式のダイバシティ受信機に比べ
て、各受信信号の受信状態を検出する際の検出方法が容
易であり、また、信号の切り替え時に発生する所謂切替
雑音が小さいことが知られている。このことから、オー
ディオダイバシティ方式の受信機は、上記ワイヤレス・
マイクロホン・システムを初めとする様々な無線通信分
野に広く採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図4のオ
ーディオダイバシティ方式の受信機を含むダイバシティ
受信機は、複数の受信回路を備えているので、その分
(即ち、受信回路を1系統のみ有する所謂一般のシング
ル受信機に比べて)、受信機自体の消費電力が増加する
という問題がある。特に、図4に示すようなオーディオ
ダイバシティ方式の受信機は、略完全な2系統の受信回
路2、2aを有するので、上記他の切替方式のダイバシ
ティ受信機に比べて、電力の消費が大きく、よって上記
問題が顕著となる。また、この問題は、例えば蓄電池を
電源とする受信機のように、電源容量が制限される受信
機にとって、非常に重要な問題である。
【0009】なお、ダイバシティ受信機には、上記のよ
うに各受信回路の出力を切り替えるのではなく、各受信
回路の出力を合成する方式の受信機もあるが、この合成
方式のダイバシティ受信機においても、上記問題が生じ
ることは言うまでもない。
【0010】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めに、受信機の有する複数の受信回路を、常時動作させ
るのではなく、必要時にのみ、例えば通信相手である送
信機側から電波が発射されたときにのみ動作させること
によって、受信機自体の消費電力を低減できるダイバシ
ティ受信機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、それ
ぞれのアンテナ入力端子から入力される受信信号にそれ
ぞれ所定の処理を施してこの処理後の信号を出力する複
数の受信回路と、これら各受信回路それぞれの出力信号
が入力され、これら各出力信号を切替、詳しくは各出力
信号のいずれかを選択または全てを合成して出力する信
号出力部と、を備えたダイバシティ受信機において、電
源制御信号が与えられ、この電源制御信号に従って、上
記全ての受信回路に対してそれぞれの駆動電源を供給す
る第1の状態と、上記各受信回路のうち少なくとも所定
の例えば1つの受信回路に対してのみその駆動電源を供
給し、この所定の受信回路以外の受信回路に対してはそ
れぞれの駆動電源を非供給とする第2の状態と、のいず
れか一方の状態になる電源供給部と、上記各受信信号の
各信号レベルをそれぞれ検出するレベル検出部と、この
レベル検出部によって検出して得た各受信信号の各信号
レベルと予め定めた基準レベルとを比較して、上記各受
信信号のうち上記基準レベルよりもレベルの大きいもの
が少なくとも1以上あるとき、上記電源供給部を上記第
1の状態とするよう上記電源制御信号を生成し、上記各
受信信号の各信号レベルがいずれも上記基準レベル以下
であるとき、上記電源供給部を上記第2の状態とするよ
う上記電源制御信号を生成する電源制御部と、を具備す
るものである。
【0012】なお、ここで言う上記各受信回路による所
定の処理とは、それぞれに入力される受信信号を、例え
ば増幅したり、或いは局部発振信号と混合して中間周波
信号に変換したり、更には検波して可聴周波信号を再生
したりする処理等のことを言う。また、上記基準レベル
とは、例えば各受信回路にそれぞれ入力される各受信信
号の各信号レベルが、この受信機の通信相手である送信
機側から送られてくる電波を十分な感度で受信している
と見なせるレベルであるか否かの判定基準となるレベル
のことを言う。
【0013】例えば、今、本請求項1に記載の発明のダ
イバシティ受信機の通信相手である送信機が、電波を発
射していない状態にあるとする。この場合、各受信回路
に入力される各受信信号の信号レベルは、いずれも上記
基準レベル以下であるので、電源制御部は、電源供給部
を第2の状態とする電源制御信号を生成する。従って、
送信機が電波を発射していないときは、各受信回路のう
ち、所定の受信回路のみに駆動電源が与えられ、この所
定の受信回路のみが動作する。
【0014】ここで、上記送信機から電波が発射され、
この電波を上記所定の受信回路のアンテナ入力端子に接
続された受信アンテナが受信すると、この受信アンテナ
から所定の受信回路に入力される受信信号の信号レベル
は、上記基準レベルよりも大きくなる。これにより、電
源制御部は、上記送信機から電波が発射されたものと見
なし、電源供給部を第1の状態とする電源制御信号を生
成する。これによって初めて、全ての受信回路に対して
駆動電源が与えられ、この受信機はダイバシティ受信機
として動作する。
【0015】そして、上記送信機が電波の発射を停止す
ると、各受信回路に入力される各受信信号の信号レベル
が全て上記基準レベル以下になるので、電源制御部は、
再び電源供給部を第2の状態とする電源制御信号を生成
する。これによって、各受信回路のうち、所定の受信回
路のみに駆動電源が与えられ、他の受信回路への駆動電
源の供給は停止される。
【0016】即ち、本請求項1に記載の発明の受信機に
よれば、送信機側から電波が発射されていない所謂受信
待機中の状態にあるときは、各受信回路のうち所定の受
信回路にのみ駆動電源が供給される。そして、送信機側
から電波が発射されると、全ての受信回路に駆動電源が
供給され、ダイバシティ受信機として動作する。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のダイバシティ受信機において、上記各受信信号
のうち上記基準レベルよりもレベルの大きいものが1以
上存在する状態から、上記各受信信号の各信号レベルが
全て上記基準レベル以下になったとき、上記電源制御部
が、上記電源制御信号として上記電源供給部を上記第1
の状態とする信号を生成している状態から上記電源供給
部を上記第2の状態とする信号を生成するのを所定の時
間だけ遅延させる遅延手段を設け、上記所定の時間内
に、上記各受信信号の各信号レベルのうち少なくとも1
以上のものが上記基準レベルを越えたとき、上記電源制
御部が、上記電源制御信号として上記電源供給部を上記
第1の状態とする信号を継続して生成する状態に構成さ
れたものである。
【0018】例えば、今、送信機側から電波が発射され
ており、この電波を各受信回路(各受信アンテナ)が良
好な状態で受信しているとする。この状態においては、
受信機は、ダイバシティ受信機として動作している状態
(即ち、各受信回路に入力される各受信信号のうち、上
記基準レベルよりも大きいものが少なくとも1以上存在
し、電源制御部が、電源供給部を第1の状態とする電源
制御信号を生成している状態)にある。ここで、例えば
一瞬、極端なフェージング等の影響により、全ての受信
回路(受信アンテナ)で一斉に上記送信機側からの電波
を受信できなくなったとする。この場合、上記請求項1
に記載の発明の受信機によれば、全ての受信信号の各信
号レベルが、一斉に上記基準レベル以下となるので、電
源制御部は、即座に、電源供給部を第2の状態とする電
源制御信号を生成する。これにより、受信機は、短時間
ではあるものの、ダイバシティ受信機として動作しなく
なる。
【0019】これに対して、本請求項2に記載の発明の
受信機によれば、遅延手段を設けているので、電源制御
部は、電源供給部を第2の状態とする電源制御信号を即
座には生成しない。そして、上記所定の時間内に、いず
れかの受信回路(受信アンテナ)が送信機側からの電波
を受信して、その受信信号の信号レベルが上記基準レベ
ルを越えた場合、電源制御部は、電源制御信号として、
電源供給部を第1の状態とする信号を生成し続け、電源
供給部を第2状態とする信号は生成しない。従って、上
記極端なフェージング等の影響により、全ての受信回路
で電波を受信できなくなっても、それが比較的に短い時
間(即ち上記所定の時間内)で解消される現象であれ
ば、ダイバシティ受信機としての動作は途切れることな
く継続される。
【0020】なお、上記所定の時間としては、例えば、
上記極端なフェージング等の影響により全ての受信回路
で電波を受信できなくなる時間よりも、若干長目の時間
を設定すればよい。また、本請求項2に記載の発明の受
信機によれば、実際に送信機側からの電波の発射が停止
された場合には、その時点から上記所定の時間が経過し
た後に、ダイバシティ受信機として動作しなくなること
は言うまでもない。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明のダイバシティ受信機において、上記ダ
イバシティ受信機が、上記信号出力部から出力される信
号を処理する処理部を有し、上記電源供給部が、上記第
1の状態にあるとき、上記処理部に対してその駆動電源
を供給し、上記第2の状態にあるとき、上記処理部に対
してその駆動電源の一部または全部を非供給とする状態
に構成されたものである。
【0022】なお、ここで言う上記処理部における処理
とは、例えば、上記信号出力部から出力される信号が非
可聴周波信号である場合、これを可聴周波信号に変換し
たり、更にはこの可聴周波信号を低周波増幅器で増幅し
た後、スピーカに供給したりする処理のことを言う。ま
た、上記信号出力部から出力される信号が可聴周波信号
である場合、例えば、この可聴周波信号を増幅した後、
これをスピーカに供給する低周波増幅器が、上記処理部
に対応する。
【0023】即ち、本請求項3に記載の発明の受信機に
よれば、送信機側から電波が発射されていない所謂受信
待機中の状態にあるときは、処理部に対しても駆動電源
が供給されない。そして、送信機側から電波が発射され
て、全ての受信回路に対して駆動電源が供給されると同
時に、処理部にも駆動電源が供給される。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1、2ま
たは3に記載の発明のダイバシティ受信機において、上
記レベル検出部が、上記所定の受信回路に入力される上
記受信信号の信号レベルを検出する際、この所定の受信
回路の信号出力端部よりも上記アンテナ入力端子側の位
置、即ち前段側で、上記受信信号の信号レベルを検出す
る状態に構成され、上記電源供給部が、上記第2の状態
にあるとき、上記所定の受信回路における上記レベル検
出部による上記受信信号のレベル検出位置よりも該所定
の受信回路の信号出力端部側、即ち後段側の部分に対し
ても、その駆動電源を非供給とする状態に構成されたも
のである。
【0025】本請求項4に記載の発明の受信機によれ
ば、送信機側から電波が発射されていない受信待機中の
状態にあるときには、所定の受信回路の一部に対して
も、駆動電源が供給されなくなる。ただし、この駆動電
源の供給が停止されるのは、所定の受信回路のうち、レ
ベル検出部による受信信号のレベル検出位置よりも後段
側の部分である。従って、このように所定の受信回路の
一部に対する駆動電源の供給を停止しても、レベル検出
部による所定の受信回路に入力される受信信号のレベル
検出動作には、支障はない。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明のダイバシティ受信機におい
て、上記各受信回路が、それぞれ、上記アンテナ入力端
子から入力される受信信号を可聴周波信号に変換し、こ
の変換して得た可聴周波信号をそれぞれの出力信号とし
て上記信号出力部に入力する状態に構成されたものであ
る。
【0027】即ち、本請求項5に記載の発明の受信機
は、各受信回路によりそれぞれ可聴周波信号を再生し、
これら各可聴周波信号を切替または合成するという所謂
上述したオーディオダイバシティ方式の受信機である。
【0028】請求項6に記載の発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明のダイバシティ受信機におい
て、上記各受信回路が、それぞれ、上記アンテナ入力端
子から入力される受信信号を局部発振信号と混合して中
間周波信号に変換する周波数変換部を備え、この周波数
変換部によって変換して得た上記中間周波信号をそれぞ
れの出力信号として上記信号出力部に入力する状態に構
成されたものである。
【0029】即ち、本請求項6に記載の発明の受信機
は、スーパーヘテロダイン方式の回路構成を採用したも
ので、各受信回路に入力される各受信信号を、中間周波
数帯で切替または合成する方式のダイバシティ受信機で
ある。なお、各受信回路は、スーパーヘテロダイン構成
のうち、各アンテナ入力端子から入力される各受信信号
をそれぞれ中間周波信号に変換するまでの部分を備えて
おり、これ以外の部分、例えば各受信回路(周波数変換
部)で変換して得た中間周波信号を検波する検波回路等
については、各受信回路に共通のものが例えば1つだけ
設けられる。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明のダイバシティ受信機におい
て、上記各受信回路が、それぞれ、上記アンテナ入力端
子から入力される受信信号を局部発振信号と混合して中
間周波信号に変換する周波数変換部と、上記中間周波信
号を検波して可聴周波信号を出力する検波部とを備え、
この検波部によって検波して得た上記可聴周波信号をそ
れぞれの出力信号として上記信号出力部に入力する状態
に構成されたものである。
【0031】即ち、本請求項7に記載の発明の受信機
は、上述したオーディオダイバシティ方式の受信機にお
いて、各受信回路を、それぞれ独立したスーパーヘテロ
ダイン構成としたものである。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明のダイバシティ受信機におい
て、上記各受信回路が、それぞれ、上記アンテナ入力端
子から入力される受信信号を増幅する高周波増幅部を備
え、この高周波増幅部によって増幅して得た信号をそれ
ぞれの出力信号として上記信号出力部に入力する状態に
構成されたものである。
【0033】即ち、本請求項8に記載の発明の受信機
は、各受信回路に入力される各受信信号を、高周波数帯
で切替または合成する方式のダイバシティ受信機であ
る。なお、この切替または合成された後の高周波信号
は、各受信回路に共通の回路で処理され、これによって
可聴周波信号が再生される。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係るダイバシティ受信機
の一実施の形態について、図1から図3を参照して説明
する。
【0035】図1は、本実施の形態の概略構成を示すブ
ロック図である。同図に示すように、この受信機は、上
述した図4に示す従来のオーディオダイバシティ方式の
受信機に対して、更に電源制御回路6と電源スイッチ回
路7とを設けた構成のものである。このうち、電源制御
回路6は、各キャリア検出回路27、27aから出力さ
れる各キャリア検出信号に基づいて、後述する電源制御
信号を生成するものである。そして、電源スイッチ回路
7は、各受信回路2、2aのうちの一方、例えば受信回
路2aと、この受信回路2aを駆動するための駆動電源
を生成する図示しない電源回路と、を結ぶ電源供給路中
に設けられており、この電源供給路を、上記電源制御信
号に従って開閉するものである。なお、これ以外の構成
については、上記図4の受信機と同様であるので、上記
図4と同等な部分については、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0036】ところで、上記電源制御回路6は、次のよ
うに動作する。例えば、この受信機の通信相手である図
示しない送信機側から電波が発射されておらず、各キャ
リア検出回路27、27aの出力する各キャリア検出信
号の信号レベルが略零であるとき、電源制御回路6は、
上記電源制御信号として、電源スイッチ回路7を開放
(OFF)する信号を生成する。これによって、受信回
路2aには、その駆動電源が供給されず、詳しくは、同
図に点線で示すように、高周波増幅器22a、混合器2
3a、中間周波増幅器24a、検波回路25a、バッフ
ァ増幅器26a及びキャリア検出回路27aには、それ
ぞれの駆動電源が供給されない。従って、この受信機
が、送信機側からの電波を受信していない所謂受信待機
中のときには、受信回路2のみが動作している状態にあ
り、即ちシングル受信機と略同様な状態にある。
【0037】ここで、送信機側から電波が発射されて、
この電波を上記受信回路2側の受信アンテナ1で受信し
たとする。そして、受信回路2側のキャリア検出回路2
7から出力されるキャリア検出信号の信号レベルが、或
る程度のレベル、例えば上記電波を十分な感度で受信し
たと見なすことのできるレベルに達したとすると、電源
制御回路6は、電源スイッチ回路7を閉成(ON)する
電源制御信号を生成する。これにより、受信回路2aに
も、駆動電源が供給され、これ以降、受信機は、通常の
(即ち、上述した図4の受信機と同様の)ダイバシティ
受信機として動作する。
【0038】そして、送信機側からの電波の発射が停止
されて、各キャリア検出回路27、27aから出力され
る各キャリア検出信号の信号レベルが、低下して略零に
なったとする。このように、各キャリア検出信号の信号
レベルが両方とも略零になった場合、電源制御回路6
は、電源スイッチ回路7をOFFする電源制御信号を生
成して、受信回路2aへの駆動電源の供給を停止する。
これにより、受信機は、ダイバシティ受信機としての動
作を停止して、上記と同様の受信待機状態となる。
【0039】なお、送信機側から電波が発射されている
にも係わらず、例えば極端なフェージング等の影響によ
り、一瞬、全ての受信アンテナ1、1aで一斉に上記送
信機側からの電波を受信できなくなって、各キャリア検
出回路27、27aから出力される各キャリア検出信号
の信号レベルが略零になることがある。この場合、例え
ば、上記各キャリア検出信号が略零になった時点で、即
座に電源スイッチ回路7をOFFする(即ち受信回路2
aへの駆動電源の供給を停止する)よう電源制御回路6
を構成すると、短時間ではあるものの、受信機がダイバ
シティ受信機として動作しなくなるという不都合が生じ
る。
【0040】そこで、本実施の形態では、各キャリア検
出信号の各信号レベルが共に略零になっても、その時点
から所定の時間tD を経過しない限り、電源スイッチ回
路7をOFFしないように、電源制御回路6を構成して
いる。そして、上記所定の時間tD 内に、各キャリア検
出信号の少なくとも一方の信号レベルが、或る程度のレ
ベル(即ち、送信機からの電波を十分な感度で受信した
と見なすことのできるレベル)にまで達した場合には、
上記所定の時間tD 経過後も、電源スイッチ回路7のO
N状態を継続するように(詳しくは、ONする電源制御
信号を生成し続けるように)電源制御回路6を構成して
いる。
【0041】このように構成しているので、上記極端な
フェージング等の影響により、各受信アンテナ1、1a
で一斉に送信機側からの電波を受信できなくなっても、
この現象が比較的に短時間、即ち上記所定の時間tD
で解消されれば、ダイバシティ受信機としての動作は途
切れることなく継続される。よって、上記フェージング
等の影響により、ダイバシティ受信機としての動作が中
断されるのを防止できる。
【0042】なお、上記所定の時間tD については、こ
のダイバシティ受信機が、例えば800MHz帯のワイ
ヤレス・マイクロホン・システム用のものである場合、
経験上、tD =数秒乃至十数秒程度とすれば、大抵のフ
ェージングの影響を回避できると思われる。なお、この
ように所定の時間tD を設けた場合、実際に送信機側か
らの電波の発射が停止されたときに、その時点から電源
スイッチ回路7がOFFされるまでの間に、上記所定の
時間tD が掛かることは言うまでもない。
【0043】ここで、上記電源制御回路6の動作を実現
するための、この電源制御回路6の回路構成例を、図2
に示す。同図に示すように、この電源制御回路6では、
各キャリア検出回路27、27aから出力される各キャ
リア検出信号を、まず、比較(コンパレータ)回路6
1、62にそれぞれ入力する。これらの比較回路61、
62は、それぞれに入力される各キャリア検出信号の信
号レベルと、或る基準レベルVTHとを比較して、各キャ
リア検出信号の信号レベルが上記基準レベルVTHよりも
大きいか否かにより、各キャリア検出信号を2値化す
る。なお、上記基準レベルVTHとしては、例えば、各キ
ャリア検出信号の信号レベルが、送信機側から送られて
くる電波を十分な感度で受信していると見なすことので
きるレベルであるか否かの判定基準となる電圧値が設定
される。
【0044】即ち、各比較回路61、62は、それぞれ
に入力されるキャリア検出信号の信号レベルが基準レベ
ルVTHよりも大きいときには、それぞれに対応する受信
回路2、2a(受信アンテナ1、1a)が送信機側から
送られてくる電波を十分な感度で受信しているものと見
なして、H(ハイ)レベルの信号を出力する。一方、各
キャリア検出信号の信号レベルが基準レベルVTH以下の
場合、各比較回路61、62は、それぞれに対応する受
信回路2、2a(受信アンテナ1、1a)が送信機側か
ら送られてくる電波を十分な感度で受信していないか、
若しくは送信機側から電波が発射されていないものと見
なして、L(ロー)レベルの信号を出力する。
【0045】そして、これら各比較回路61、62の各
出力を、論理和(OR)回路63によって論理和演算
し、更に、この論理和回路63の出力と、この論理和回
路63の出力を遅延回路64により上記所定の時間tD
だけ遅延させた信号とを、別の論理和回路65によって
論理和演算する。そして、この論理和回路65の出力信
号を、上述した電源制御信号として、電源スイッチ回路
7に入力する。電源スイッチ回路7は、上記電源制御信
号が、HレベルのときにONして、受信回路2aに駆動
電源を供給する。一方、電源制御信号が、Lレベルのと
き、電源スイッチ回路7はOFFして、受信回路2aへ
の駆動電源の供給を停止する。
【0046】上記電源制御回路6の動作の一例を、図3
に示す。なお、同図は、上記図2において、各丸付き数
字でそれぞれ示す部分の各波形図を表す図である。
【0047】同図において、時刻t0 の時点では、未だ
送信機側から電波が発射されていない状態にあるとす
る。この状態では、受信回路2側のキャリア検出信号
の信号レベルは、略零である。また、受信回路2aは、
これに駆動電源が供給されていない状態にあるので、こ
の受信回路2a側のキャリア検出信号の信号レベル
も、略零である。従って、各キャリア検出信号、を
それぞれ比較回路61、62によって2値化して得た信
号、、及びこれら各信号、を論理和回路63で
論理和演算した後の信号、更に、この信号とこれを
遅延回路64によって遅延した後の信号とを論理和回
路65で論理和演算して得た電源制御信号の各信号レ
ベルは、いずれもLレベルとなる。
【0048】そして、時刻t1 において、送信機側から
電波が発射され、この電波を受信回路2側の受信アンテ
ナ1が十分な感度で受信したとする。これにより、受信
回路2側のキャリア検出信号の信号レベルが、一気に
上述した基準レベルVTHを越えて、比較回路61の出力
がHレベルになる。そして、電源制御信号の信号レ
ベルがHレベルになり、これによって、受信回路2a側
に駆動電源が供給される。この時点で、受信回路2a側
の受信アンテナ1aが、上記電波を十分な感度で受信し
たとすると、この受信回路2a側のキャリア検出信号
の信号レベルも上記基準レベルVTHを越えて、比較回路
62の出力がHレベルになる。そして、これ以降、受
信機は、ダイバシティ受信機として動作する。なお、同
図においては、上記時刻t1 の時点で、受信回路2側の
キャリア検出信号の信号レベルが基準レベルVTHを越
えると同時に、受信回路2a側のキャリア検出信号の
信号レベルも基準レベルVTHを越えるように記載してい
るが、実際には、これら各キャリア検出信号及びの
立ち上がりには時間的な差がある(詳しくは、受信回路
2a側のキャリア検出信号は、受信回路2側のキャリ
ア検出信号よりも若干遅れて立ち上がる)ことは言う
までもない。
【0049】上記のように、本実施の形態の受信機がダ
イバシティ受信機として動作している状態にあるときに
は、例えばフェージング等の影響により、同図の時刻t
2 や時刻t3 における各キャリア検出信号、のよう
に、どちらか一方の信号レベルが基準レベルVTH以下に
なったとしても、上記電源制御信号のHレベル状態、
即ちダイバシティ受信機としての動作は保たれる。
【0050】また、同図の時刻t4 において、例えば極
端なフェージング等の影響により、一瞬(時間tF
け)、各キャリア検出信号及びの各信号レベルが、
略同時に基準レベルVTH以下になったとする。しかし、
この電源制御回路6によれば、上記遅延回路64を設け
ているので、電源制御信号は、直ちにLレベルにはな
らない。そして、この極端なフェージングによる現象
が、上記遅延回路64による遅延時間tD 以内に解消さ
れれば(即ちtF ≦tD であれば)、電源制御信号の
Hレベル状態は保たれる。
【0051】そして、同図の時刻t5 において、送信機
側からの電波の発射が停止されると、各キャリア検出信
号及びの各信号レベルが、共に、略零となる。そし
て、この時刻t5 から上記遅延回路64による遅延時間
D を経過した後に、電源制御信号がLレベルとな
り、これによって受信回路2aへの駆動電源の供給が停
止される。
【0052】以上のように、本実施の形態によれば、送
信機側から電波が発射されていない所謂受信待機中のと
きは、受信回路2にのみ駆動電源が供給され、受信回路
2aへの駆動電源の供給が停止される。従って、受信待
機中における受信機の消費電力(即ち、一般に待機電力
と呼ばれている電力)を大幅に低減でき、ひいては受信
機全体の消費電力を抑制できる。なお、受信回路2(受
信アンテナ1)が送信機側からの電波を受信した場合に
は、受信回路2aにも自動的に駆動電源が供給されるの
で、ダイバシティ受信機としての通信の信頼性を確保で
きる。
【0053】なお、本実施の形態においては、FMワイ
ヤレス・マイクロホン・システム用の受信機に本発明を
応用する場合について説明したが、他の無線システムに
も、本発明を応用できる。
【0054】また、本実施の形態では、各受信回路2、
2aを、スーパーヘテロダイン構成とし、それぞれで可
聴周波信号を再生した後、これを切り替えるというオー
ディオダイバシティ方式の受信機を例に挙げて説明した
が、これに限らない。例えば、各受信回路2、2aにお
いて、可聴周波信号を再生する以前の信号、例えば高周
波数帯の信号(例えば図1における高周波増幅器22、
22aの出力信号)を切り替えたり、或いは中間周波数
帯の信号(例えば図1における中間周波増幅器24、2
4aの出力信号)を切り替える方式等の受信機に、本発
明を適用してもよい。ただし、これら高周波数帯や中間
周波数帯で信号の切り替えを行う方式の受信機に比べ
て、本実施の形態のように、可聴周波数帯の信号を切り
替えるオーディオダイバシティ方式の方が、本発明の効
果が顕著に現れることは言うまでもない。
【0055】そして、可聴周波信号を切り替えるのでは
なく、これら各可聴周波信号を合成して出力する方式の
ダイバシティ受信機にも、本発明を応用できる。
【0056】また、本実施の形態では、2つの受信回路
2、2aを備えたダイバシティ受信機について説明した
が、受信回路を3以上備えたダイバシティ受信機にも、
本発明を応用できる。
【0057】更に、送信機側から送られてくる電波を各
受信回路2、2a(受信アンテナ1、1a)によって十
分な感度で受信できているか否かを検出するのに、それ
ぞれのキャリアを検出する方法を用いたが、これに限ら
ない。即ち、電波の受信状態(感度)を検出できるので
あれば、例えば、受信信号に含まれるノイズのレベルや
トーン信号のレベルを検出する等、他の検出手段を用い
てもよい。ただし、本実施の形態では、上記キャリアを
検出するのに、本来、各キャリア検出回路27、27a
から切替制御回路5に与えられるキャリア検出信号を流
用しているので、本発明の実現のために上記受信状態を
検出する手段を別途設ける必要はない。
【0058】また、本実施の形態では、電源スイッチ回
路6をOFFすることによって駆動電源の供給を停止す
る対象を、受信回路2aを構成する略全ての回路、即ち
高周波増幅器22a、混合器23a、中間周波増幅器2
4a、検波回路25a、バッファ増幅器26a及びキャ
リア検出回路27aとしたが、これに限らない。例え
ば、受信回路2aを構成する一部の回路に対してのみ、
駆動電源の供給を停止するよう構成してもよい。
【0059】そして、電源スイッチ回路6をOFFする
ことにより、受信回路2a以外にも、例えば、切替スイ
ッチ回路4よりも後段の図示しない低周波増幅器等の他
の回路に対しても、その駆動電源の供給を停止するよう
構成してもよい。このように構成すれば、受信待機中に
おける電力消費を更に低減できる。
【0060】更に、電源スイッチ回路6をOFFするこ
とにより、受信回路2の一部、詳しくは、キャリア検出
回路27によるキャリア検出部分よりも後段にある検波
回路25及びバッファ増幅器26に対しても、その駆動
電源の供給を停止するよう構成してもよい。このように
構成すれば、受信待機中における電力消費を、より一層
低減できる。なお、このように、検波回路25及びバッ
ファ増幅器26に対する駆動電源の供給を停止しても、
これらよりも前段側にある各回路(高周波増幅器22、
混合器23及び中間周波増幅器24)への駆動電源の供
給を停止しない限り、キャリア検出回路27による受信
回路2側のキャリア検出動作に支障を来すことはない。
【0061】また、上記によれば、例えば、各高周波増
幅器22、22aの各出力信号からも、各受信回路2、
2a(受信アンテナ1、1a)による各受信感度を検出
することができる。この場合、電源スイッチ回路6をO
FFしたときに、受信回路2側の高周波増幅器22より
も後段にある各回路(混合器23、中間周波増幅器2
4、検波回路25及びバッファ増幅器26)に対して
も、それぞれの駆動電源の供給を停止するよう構成すれ
ば、より一層の低消費電力化を実現できる。
【0062】そして、電源制御回路6については、図2
のように構成したが、本実施の形態と同様の作用及び効
果を奏するのであれば、これに限らない。例えば、CP
U(中央演算処理装置)を用いて各キャリア検出信号を
ソフトウェア的に処理する等、図2とは別の回路構成に
より電源制御回路6を実現してもよい。
【0063】なお、本実施の形態における電源スイッチ
回路7と、この電源スイッチ回路7のON/OFF動作
により受信回路2aへの駆動電源を供給する図示しない
電源回路とが、特許請求の範囲に記載の電源供給部に対
応する。そして、上記電源スイッチ回路7のON状態
が、特許請求の範囲に記載の第1の状態に対応し、電源
スイッチ回路7のOFF状態が、特許請求の範囲に記載
の第2の状態に対応する。
【0064】そして、本実施の形態におけるキャリア検
出回路27、27aが、特許請求の範囲に記載のレベル
検出部に対応し、電源制御回路6が、特許請求の範囲に
記載の電源制御部に対応する。また、この電源制御回路
6内に設けられた遅延回路64が、特許請求の範囲に記
載の遅延手段に対応する。
【0065】
【発明の効果】上記のように、本発明のうち請求項1に
記載の発明のダイバシティ受信機によれば、通信相手で
ある送信機側から電波が発射されていない所謂受信待機
中の状態にあるときは、各受信回路のうち所定の受信回
路にのみ駆動電源が供給される。従って、受信待機中に
おける受信機の消費電力を大幅に低減でき、ひいては受
信機全体の消費電力を抑制できるという効果がある。こ
の効果は、蓄電池を電源とする受信機のように、電源容
量が制限される受信機にとって、非常に有効である。そ
して、特に、オーディオダイバシティ方式の受信機のよ
うに、略完全な複数系統の受信回路を有する受信機にお
いては、上記効果が顕著に現れる。なお、送信機側から
送られてくる電波を実際に受信する場合には、自動的に
通常のダイバシティ受信機としての動作に切り替わるの
で、無線通信における高い信頼性を確保できる。
【0066】請求項2に記載の発明のダイバシティ受信
機によれば、例えば、送信機側から電波が発射されてい
るにも係わらず、全ての受信回路において、フェージン
グ等の影響により上記電波を一斉に受信できなくなった
としても、その現象が比較的に短い時間で解消されれ
ば、ダイバシティ受信機としての動作は途切れることな
く継続される。従って、上記フェージング等の影響によ
り、不本意に、ダイバシティ受信機としての動作が停止
するのを防止できるという効果がある。
【0067】請求項3に記載の発明のダイバシティ受信
機によれば、送信機側から電波が発射されていない受信
待機中の状態にあるときには、各受信回路以外の処理部
に対しても、その駆動電源の供給が停止される。従っ
て、この受信待機中における受信機の消費電力を更に低
減でき、ひいては受信機全体の消費電力を更に抑制でき
るという効果がある。
【0068】請求項4に記載の発明のダイバシティ受信
機によれば、送信機側から電波が発射されていない受信
待機中の状態にあるときには、所定の受信回路の一部に
対しても、その駆動電源の供給が停止される。従って、
この受信待機中における受信機の消費電力を更に低減で
き、ひいては受信機全体の消費電力を更に抑制できると
いう効果がある。
【0069】請求項5に記載の発明は、各受信回路によ
りそれぞれ可聴周波信号を再生し、これら各可聴周波信
号を切替または合成するオーディオダイバシティ方式の
受信機に、上記請求項1、2、3または4に記載の発明
を応用したものである。従って、オーディオダイバシテ
ィ方式の受信機において、上記請求項1、2、3または
4に記載の発明と同様の効果を奏する。
【0070】請求項6に記載の発明は、各受信回路に入
力される各受信信号を、中間周波数帯で切替または合成
する方式のダイバシティ受信機に、上記請求項1、2、
3または4に記載の発明を応用したものである。従っ
て、このように中間周波数帯で各受信信号を切替または
合成する方式のダイバシティ方式の受信機において、上
記請求項1、2、3または4に記載の発明と同様の効果
を奏する。
【0071】請求項7に記載の発明は、各受信回路を、
それぞれ独立したスーパーヘテロダイン構成としたオー
ディオダイバシティ方式の受信機に、上記請求項1、
2、3または4に記載の発明を応用したものである。従
って、このように各受信回路にスーパーヘテロダイン構
成を採用したオーディオダイバシティ方式の受信機にお
いて、上記請求項1、2、3または4に記載の発明と同
様の効果を奏する。
【0072】請求項8に記載の発明は、各受信回路に入
力される各受信信号を、高周波数帯で切替または合成す
る方式のダイバシティ受信機に、上記請求項1、2、3
または4に記載の発明を応用したものである。従って、
このように高周波数帯で各受信信号を切替または合成す
る方式のダイバシティ方式の受信機において、上記請求
項1、2、3または4に記載の発明と同様の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイバシティ受信機の一実施の形
態を示す概略ブロック図である。
【図2】同実施の形態における電源制御回路の詳細図で
ある。
【図3】図2に示す回路の動作の一例を示すタイミング
チャート図である。
【図4】従来のダイバシティ受信機の概略ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、1a アンテナ 2、2a 受信回路 6 電源制御回路 7 電源スイッチ回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれのアンテナ入力端子から入力さ
    れる受信信号にそれぞれ所定の処理を施してこの処理後
    の信号を出力する複数の受信回路と、これら各受信回路
    それぞれの出力信号が入力され、これら各出力信号を切
    替または合成して出力する信号出力部と、を備えたダイ
    バシティ受信機において、 電源制御信号が与えられ、この電源制御信号に従って、
    上記全ての受信回路に対してそれぞれの駆動電源を供給
    する第1の状態と、上記各受信回路のうち少なくとも所
    定の受信回路に対してその駆動電源を供給し、この所定
    の受信回路以外の受信回路に対してそれぞれの駆動電源
    の一部または全部を非供給とする第2の状態と、のいず
    れか一方の状態になる電源供給部と、 上記各受信信号の各信号レベルをそれぞれ検出するレベ
    ル検出部と、 このレベル検出部によって検出して得た各受信信号の各
    信号レベルと予め定めた基準レベルとを比較して、上記
    各受信信号のうち上記基準レベルよりもレベルの大きい
    ものが少なくとも1以上あるとき、上記電源供給部を上
    記第1の状態とするよう上記電源制御信号を生成し、上
    記各受信信号の各信号レベルがいずれも上記基準レベル
    以下であるとき、上記電源供給部を上記第2の状態とす
    るよう上記電源制御信号を生成する電源制御部と、を具
    備するダイバシティ受信機。
  2. 【請求項2】 上記各受信信号のうち上記基準レベルよ
    りもレベルの大きいものが1以上存在する状態から、上
    記各受信信号の各信号レベルが全て上記基準レベル以下
    になったとき、上記電源制御部が、上記電源制御信号と
    して上記電源供給部を上記第1の状態とする信号を生成
    している状態から上記電源供給部を上記第2の状態とす
    る信号を生成するのを所定の時間だけ遅延させる遅延手
    段を設け、 上記所定の時間内に、上記各受信信号の各信号レベルの
    うち少なくとも1以上のものが上記基準レベルを越えた
    とき、上記電源制御部が、上記電源制御信号として上記
    電源供給部を上記第1の状態とする信号を継続して生成
    する状態に構成された請求項1に記載のダイバシティ受
    信機。
  3. 【請求項3】 上記ダイバシティ受信機が、上記信号出
    力部から出力される信号を処理する処理部を有し、 上記電源供給部が、上記第1の状態にあるとき、上記処
    理部に対してその駆動電源を供給し、上記第2の状態に
    あるとき、上記処理部に対してその駆動電源の一部また
    は全部を非供給とする状態に構成された請求項1または
    2に記載のダイバシティ受信機。
  4. 【請求項4】 上記レベル検出部が、上記所定の受信回
    路に入力される上記受信信号の信号レベルを検出する
    際、この所定の受信回路の信号出力端部よりも上記アン
    テナ入力端子側の位置で、上記受信信号の信号レベルを
    検出する状態に構成され、 上記電源供給部が、上記第2の状態にあるとき、上記所
    定の受信回路における上記レベル検出部による上記受信
    信号のレベル検出位置よりも該所定の受信回路の信号出
    力端部側の部分に対しても、その駆動電源を非供給とす
    る状態に構成された請求項1、2または3に記載のダイ
    バシティ受信機。
  5. 【請求項5】 上記各受信回路が、それぞれ、上記アン
    テナ入力端子から入力される受信信号を可聴周波信号に
    変換し、この変換して得た可聴周波信号をそれぞれの出
    力信号として上記信号出力部に入力する状態に構成され
    た請求項1、2、3または4に記載のダイバシティ受信
    機。
  6. 【請求項6】 上記各受信回路が、それぞれ、上記アン
    テナ入力端子から入力される受信信号を局部発振信号と
    混合して中間周波信号に変換する周波数変換部を備え、
    この周波数変換部によって変換して得た上記中間周波信
    号をそれぞれの出力信号として上記信号出力部に入力す
    る状態に構成された請求項1、2、3または4に記載の
    ダイバシティ受信機。
  7. 【請求項7】 上記各受信回路が、それぞれ、上記アン
    テナ入力端子から入力される受信信号を局部発振信号と
    混合して中間周波信号に変換する周波数変換部と、上記
    中間周波信号を検波して可聴周波信号を出力する検波部
    とを備え、この検波部によって検波して得た上記可聴周
    波信号をそれぞれの出力信号として上記信号出力部に入
    力する状態に構成された請求項1、2、3または4に記
    載のダイバシティ受信機。
  8. 【請求項8】 上記各受信回路が、それぞれ、上記アン
    テナ入力端子から入力される受信信号を増幅する高周波
    増幅部を備え、この高周波増幅部によって増幅して得た
    信号をそれぞれの出力信号として上記信号出力部に入力
    する状態に構成された請求項1、2、3または4に記載
    のダイバシティ受信機。
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