JP2000022472A - 振幅調整装置、振幅圧縮装置および振幅伸長装置 - Google Patents

振幅調整装置、振幅圧縮装置および振幅伸長装置

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JP2000022472A
JP2000022472A JP18086498A JP18086498A JP2000022472A JP 2000022472 A JP2000022472 A JP 2000022472A JP 18086498 A JP18086498 A JP 18086498A JP 18086498 A JP18086498 A JP 18086498A JP 2000022472 A JP2000022472 A JP 2000022472A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSプロセスにおいて容易にIC化するこ
とができる振幅圧縮装置を提供する。 【解決手段】 入力信号VinがPWM変調部10に供
給されると、制御信号Csによって定まる変調度に応じ
て入力信号VinがPWM変調され、PWM変調信号V
mが生成される。振幅検出部30は、PWM変調信号V
mを反転した信号V’に基づいて、出力信号Voutの
振幅を検出して、検出結果に応じた制御信号Csを生成
する。制御信号Csは、バッファ13の正負電源vh,
vlの電圧として与えられるから、オペアンプ11のフ
ィードバック量がこれにより調整され、PWM変調信号
Vmの変調度が調整される。復調部20は、PWM変調
信号Vmを復調して出力信号Voutを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号の振幅を
調整するのに好適な振幅調整装置、振幅圧縮装置および
振幅伸長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ再生の技術分野においては、
信号の振幅を圧縮伸長する装置が用いられることがあ
る。例えば、自動車の走行中に音楽を再生する場合にあ
っては、自動車の走行に伴う雑音が常に聞こえることか
ら、クラッシック音楽のようにダイナミックレンジが広
い音楽を再生すると、ピアニシモで演奏されたピアノの
音が聞き取れないといった不都合が生じる。このため、
小振幅の楽音信号を比較的大きなゲインで再生し、大振
幅の楽音信号を比較的小さなゲインで再生するコンプレ
ッサーと呼ばれる振幅圧縮装置が用いられることがあ
る。
【0003】このような振幅圧縮装置としては、以下の
ものが知られている。まず、第1の従来例は、電圧制御
増幅器を用いたものである。この回路図を図6に示す。
同図において、電圧制御増幅器100は、バイポーラト
ランジスタを用いた乗算器によって構成され、入力信号
Vinの振幅を制御信号Csに基づいて調整して出力信
号Voutを生成する。また、信号振幅検出回路110
は、全波整流回路およびローパスフィルタから構成さ
れ、出力信号Voutの振幅に応じた制御信号Csを生
成する。この場合、電圧制御増幅器100は、バイポー
ラトランジスタのベース・エミッタ間の電圧特性が対数
特性を示すことを利用して入力信号Vinの振幅を調整
している。
【0004】次に、第2の従来例は、ゲイン切換アンプ
を用いたものである。この回路図を図7に示す。同図に
おいて、ゲイン切換アンプ200は制御データDcに基
づいてゲインを切り換えることができるように構成され
ており、信号振幅検出回路210は、出力信号Vout
の振幅を検出し、検出結果に応じた制御データDcを生
成するように構成されている。この従来例によれば、ゲ
イン切換アンプ200によって与えられるゲインステッ
プは、制御データDcのビット数に応じたものとなる。
【0005】次に、第3の従来例は、DSP(digital
signal processor)を用いたものである。この回路図を
図8に示す。同図において、入力信号VinがA/D変
換器300を介してDSP310に供給されると、DS
P310は入力信号Vinの振幅を検出し、この検出結
果に基づいて非線形な増幅を行って出力データを生成す
る。そして、D/A変換器320によって出力データを
アナログ信号に変換することにより出力信号Voutを
生成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の振幅圧縮装置には、以下の問題点がある。ま
ず、第1の従来例にあっては、電圧制御増幅器100を
バイポーラトランジスタによって構成し、その対数特性
を利用して振幅の圧縮を行うため、振幅圧縮装置をMO
SプロセスによってIC化することができず、限られた
範囲でしか利用できないといった問題があった。次に、
第2の従来例にあっては、ゲイン切換アンプ200は連
続してゲインを可変することができないので、ゲインの
切換タイミングで出力信号が不連続となり、滑らかな出
力信号を得ることができないといった問題があった。次
に、第3の従来例にあっては、DSP310を用いるた
め、アナログ信号からデジタル信号への変換、デジタル
信号からアナログ信号への変換が必要となり、回路構成
が複雑となるといった問題があった。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、MOSプロセスにおいて容易にIC化する
ことができ、ゲインを連続可変でき、しかも簡易に構成
することができる振幅圧縮装置および振幅伸長装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明にあっては、入力信号の振幅を調
整して出力信号を生成する振幅調整装置において、前記
入力信号をPWM変調してPWM変調信号を生成するP
WM変調手段と、前記PWM変調手段によって生成され
た前記PWM変調信号を復調して前記出力信号を生成す
る復調手段と、前記出力信号の振幅を検出する振幅検出
手段と、前記振幅検出手段の検出結果に基づいて前記P
WM変調手段の変調度を制御する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明にあっては、入
力信号の振幅を調整して出力信号を生成する振幅調整装
置において、前記入力信号をPWM変調してPWM変調
信号を生成するPWM変調手段と、前記PWM変調手段
によって生成された前記PWM変調信号を復調して前記
出力信号を生成する復調手段と、前記入力信号の振幅を
検出する振幅検出手段と、前記振幅検出手段の検出結果
に基づいて前記PWM変調手段の変調度を制御する制御
手段とを備えることを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記PWM変調手段は、前記PWM変調信号を入力に負帰
還する負帰還経路を備え、前記制御手段は、前記負帰還
経路におけるフィードバック量を調整することによっ
て、前記変調度を制御すること特徴とする。また、請求
項4記載の発明にあっては、前記制御手段は、前記PW
M変調手段の前記負帰還経路中に設けられたバッファを
備えており、当該バッファの電源電圧を前記振幅検出手
段の検出結果に応じて可変することを特徴とする。
【0011】また、請求項5記載の発明にあっては、振
幅調整装置を備えた振幅圧縮装置であって、前記制御手
段は、前記振幅検出手段によって検出された振幅値が増
加するにつれ、前記変調度を減少させるように前記PW
M変調手段を制御することを特徴とする。また、請求項
6記載の発明にあっては、振幅調整装置を備えた振幅伸
長装置であって、前記制御手段は、前記振幅検出手段に
よって検出された振幅値が増加するにつれ、前記変調度
を増加させるように前記PWM変調手段を制御すること
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 1.第1実施形態の構成 まず、本発明の一実施形態に係わる振幅圧縮装置の構成
について説明する。図1は第1実施形態に係わる振幅圧
縮装置のブロック図である。図において、10はPWM
変調部であって、その主要部は自走発振回路によって構
成され、制御信号Csによって定まる変調度に応じて入
力信号VinをPWM変調してPWM変調信号Vmを出
力するようになっている。
【0013】次に、20はローパスフィルタ等から構成
される復調部であって、PWM変調信号Vmを復調して
出力信号Voutを生成する。ローパスフィルタは、入
力信号Vinが占有する周波数帯域では、平坦な周波数
特性を有しており、PWM変調信号Vmのキャリア周波
数付近では充分な減衰特性を有するように構成されてい
る。
【0014】次に、30は振幅検出部であって、出力信
号Voutの振幅を検出して、検出結果に応じた制御信
号Csを生成している。以下、各構成部分について、図
2に示す本実施形態に係わる振幅圧縮装置の回路図を参
照しながら、詳細に説明する。
【0015】まず、PWM変調部10は、オペアンプ1
1、バッファ12〜14、抵抗R1〜R5、コンデンサ
C1,C2から構成されている。ここで、バッファ13
の正負電源vh,vlの値は調整できるようになってお
り、バッファ14は正転出力端子と反転出力端子とを備
えている。
【0016】この変調回路では、バッファ12の出力端
子とオペアンプ11の正入力端子との間には抵抗R4が
設けられている。このため、バッファ12の出力信号が
抵抗R4と抵抗R3で分割され、オペアンプ11の正入
力端子に正帰還されている。一方、オペアンプ11の負
入力端子と出力端子との間には、コンデンサC1,C2
および抵抗R5からなる2次のハイパスフィルタが設け
られており、高域周波数成分がフィードバックされるよ
うになっている。したがって、これらの構成によって発
振回路が構成される。この場合、オペアンプ11の出力
信号は入力信号Vinとバッファ13の出力信号を2次
積分した信号となり、バッファ12の出力信号は電源電
圧またはグランド電圧として与えられる2値信号とな
る。
【0017】また、オペアンプ11の負入力端子には、
抵抗R1を介して入力信号Vinが供給されるととも
に、バッファ13の出力信号が抵抗R2を介してフィー
ドバックされるようになっている。ここで、バッファ1
3の正負電源vh,vlの値は振幅検出部30の検出結
果に応じて調整されるようになっており、バッファ13
の出力信号は、正負電源vh,vlの各電圧をハイ・ロ
ーレベルとする2値信号となる。したがって、正負電源
vh,vlの値によってPWM変調信号Vmの帰還率を
調整できる。正負電源vh,vlの値を小さくすれば、
フィードバック量は減少し、逆に大きくするとフィード
バック量が増加する。したがって、出力信号Voutの
振幅に応じてフィードバック量が調整される。
【0018】また、PWM変調部10では、入力信号V
inの電圧値に応じてバッファ12の出力信号のデュー
ティ比が可変され、PWM変調が行われるようになって
おり、オペアンプ11のフィードバック量よって変調度
が可変される。すなわち、フィードバック量が少ない場
合には変調度が増加し、フィードバック量が多い場合に
は変調度が減少する。
【0019】次に、復調部20は、抵抗R8,R9およ
びコンデンサC8,C9から構成される第1のローパス
フィルタと、抵抗R6,R7およびコンデンサC7から
構成される第2のローパスフィルタを備えている。第1
のローパスフィルタは、バッファ14の正出力端子と接
続されており、PWM変調信号Vmを復調して出力信号
Voutを生成するようになっている。また、第2のロ
ーパスフィルタは、バッファ14の負出力端子に接続さ
れており、PWM変調信号Vmを反転した信号V’を復
調するようになっている。なお、第1のローパスフィル
タをバッファ14の負出力端子と接続し、第2のローパ
スフィルタをバッファ14の正出力端子と接続するよう
にしてもよい。この場合には入出力の位相を合わせるこ
とができる。ここで、第1および第2のローパスフィル
タの周波数特性は、PWM変調信号Vmのキャリア周波
数付近では充分な減衰特性を有するように構成されてい
る。したがって、キャリア成分を充分除去することがで
き、出力信号VoutのSN比を良好なものにすること
ができる。なお、第1のローパスフィルタを2次で構成
し第2のローパスフィルタを1次で構成したのは、第1
のローパスフィルタは出力信号Voutを得るためのも
のであるから、充分な減衰特性が必要とされるが、第2
のローパスフィルタは制御用に設けられたものであるか
ら、第1のローパスフィルタほど厳密でなくてもよいか
らである。
【0020】次に、振幅検出部30においては、第2の
ローパスフィルタの出力側に、ダイオードD1のカソー
ドとダイオードD2のアノードが接続されている。ま
た、ダイオードD1のアノードはコンデンサC6に、ダ
イオードD2のカソードはコンデンサC7に接続されて
いる。この場合、ダイオードD1とコンデンサC6によ
って復調信号V’の負のピーク電圧値をホールドするホ
ールド回路が構成され、ダイオードD2とコンデンサC
5によって復調信号V’の正のピーク電圧値をホールド
するホールド回路が構成される。
【0021】また、オペアンプ31および抵抗R10〜
R13によって減算回路が構成され、これにより、復調
信号V’の正のピーク電圧値から負のピーク電圧値が減
算され、復調信号V’の振幅値が算出される。また、オ
ペアンプ31の出力信号はオペアンプ32および抵抗R
14,R15によって構成される反転回路によって反転
されるようになっている。したがって、オペアンプ31
の出力信号とオペアンプ32の出力信号は、復調信号
V’の振幅値を検出した結果を表しており、これらの出
力信号が制御信号Csとして、PWM変調部10に出力
されるようになっている。なお、復調信号V’はPWM
変調信号Vmを反転した信号Vm’を復調したものであ
るから、振幅検出部30は出力信号Voutの振幅を検
出している。
【0022】2.第1実施形態の動作 次に、第1実施形態の動作について説明する。図3は、
第1実施形態に係わる振幅圧縮装置のタイミングチャー
トである。まず、図3(a)に示す入力信号VinがP
WM変調部10に供給されると、入力信号VinにPW
M変調が施され、図3(b)に示すPWM変調信号Vm
が生成される。この場合、PWM変調信号Vmのデュー
ティ比は入力信号Vinの電圧値に応じて変化し、その
電圧値が小さいとハイレベル期間が短くなり、一方、そ
の電圧値が大きいとハイレベル期間が長くなる。したが
って、変調度を調整することによってPWM変調信号V
mのデューティ比を調整すれば、所望の入出力特性を得
ることができる。
【0023】次に、PWM変調信号Vmを反転した変調
信号Vm’が復調部20に供給されると、第2のローパ
スフィルタによって、図3(d)に示す復調信号V’が
生成される。この例では、ダイオードD1とコンデンサ
C6によって復調信号V’の負のピーク電圧Vbがホー
ルドされ、ダイオードD2とコンデンサC7によって復
調信号V’の正のピーク電圧Vaがホールドされる。そ
して、オペアンプ31によって、復調信号V’の振幅値
(Va−Vb)が算出され、オペアンプ32によって、
その反転信号が生成される。この後、オペアンプ31,
32の各出力信号は、制御信号CsとしてPWM変調部
10に供給される。なお、抵抗R11と抵抗R10の値
の比、抵抗R13と抵抗R12の値の比を適宜設定して
ゲインを与えるようにしてもよい。
【0024】この後、PWM変調部10は制御信号Cs
に基づいて変調度を調整する。具体的には、バッファ1
3の正負電源vh,vlとして、オペアンプ31,32
の出力信号を各々用いることによって、オペアンプ13
のフィードバック量が調整される。図3(c)は、フィ
ードバック量が調整されたバッファ13の出力信号を示
したものである。
【0025】変調度の調整においては、復調信号V’の
振幅値が大きいと、正負電源vh,vlの電圧値が大き
くなるので、フィードバック量が増加して変調度が減少
する。一方、復調信号V’の振幅値が小さいと、正負電
源vh,vlの電圧値が小さくなるので、フィードバッ
ク量が増加して変調度が増大する。そして、変調度が減
少すると、入力信号Vinの振幅変化に対するPWM変
調信号Vmのデューティ比の変化率が小さくなる。一
方、変調度が増加すると、入力信号Vinの振幅変化に
対するPWM変調信号Vmのデューティ比の変化率が大
きくなる。
【0026】すなわち、変調度を調整することによっ
て、入力信号Vinに対する出力信号Voutのゲイン
を調整することができる。変調度は復調信号V’(出力
信号Voutに相当)の振幅に応じて調整されるから、
結局、入出力ゲインは、出力信号Voutの振幅に応じ
て調整されることになる。そして、この例では、出力信
号Voutの振幅が大きくなると入出力ゲインが減少
し、出力信号Voutの振幅が小さくなると入出力ゲイ
ンが増加するので、この振幅圧縮装置によれば、ダイナ
ミックレンジを圧縮することができる。図4に示す実線
は、振幅圧縮装置に係わる入出力特性の一例を示したも
のである。
【0027】このように本実施形態によれば、入力信号
VinにPWM変調を施し、その変調度を出力信号Vo
utの振幅値によって制御し、PWM変調信号Vmを復
調して出力信号Voutを生成したので、バイポーラト
ランジスタの対数特性を用いることなく非線形な入出力
特性を得ることができる。また、変調度の調整は、2値
化されたPWM変調信号Vmをフィードバックするバッ
ファ13の正負電源vh,vlの電圧を調整することに
よって行われるから、振幅圧縮装置をCMOSプロセス
を用いて容易にIC化することができる。また、ゲイン
を連続して可変することができるので、滑らかな出力信
号を得ることができ、また、制御するためにデジタルデ
ータを生成するといったこともないので、簡易な構成で
高品質の出力信号Voutを得ることができる。また、
入力信号Vinをデジタル信号に変換することなくアナ
ログ信号のまま処理することができるので、高価なA/
D変換器、D/A変換器あるいはDSPといった回路構
成を用いることなく振幅圧縮装置を構成することができ
る。さらに、この例の振幅圧縮装置にあっては、出力信
号Voutの振幅値をフィードバックして入出力ゲイン
を調整しているので、良好なリニアリティのもとに非線
形特性を得ることができる。
【0028】B.第2実施形態 1.第2実施形態の構成 次に、本発明の他の実施形態に係わる振幅圧縮装置の構
成について説明する。図4は第2実施形態に係わる振幅
圧縮装置のブロック図である。図に示すように、本実施
形態に係わる振幅圧縮装置は、第1実施形態と同様に、
PWM変調部10、復調部20および振幅検出部30か
ら構成されている。ただし、第2実施形態に係わる振幅
圧縮装置は、振幅検出部30が入力信号Vinの振幅を
検出して制御信号Csを生成する点で、出力信号Vou
tの振幅を検出して制御信号Csを生成する第1実施形
態と相違する。すなわち、第1実施形態がフィードバッ
ク形式で構成されているのに対して、第2実施形態はフ
ィードフォワード形式で構成されている。
【0029】2.第2実施形態の動作 図5は第2実施形態に係わる振幅圧縮装置の詳細な回路
図である。この図を参照しながら、第2実施形態に係わ
る振幅圧縮装置の動作を説明する。図において、入力信
号Vinが振幅検出部30に供給されると、入力信号V
inの正のピーク電圧がダイオードD2とコンデンサC
7によって検出され、入力信号Vinの負のピーク電圧
がダイオードD1とコンデンサC6によって検出され
る。そして、コンパレータ31によって入力信号Vin
の振幅値が算出され、コンパレータ32によってその反
転信号が生成される。この後、コンパレータ31,32
の各出力信号は、制御信号CsとしてPWM変調部10
に供給される。すなわち、この例の制御信号Csは、入
力信号Vinの振幅値を指示するものである。
【0030】一方、入力信号VinがPWM変調部10
に供給されると、PWM変調部10は、入力信号Vin
にPWM変調を施してPWM変調信号Vmを生成する。
この場合、PWM変調信号Vmのデューティ比は入力信
号Vinの電圧値に応じて変化する。PWM変調の変調
度は、バッファ13によってオペアンプ11の負入力端
子にフィードバックされるPWM変調信号Vmのフィー
ドバック量により調整される。この場合、バッファ13
の入力端子には、ハイレベルとローレベルに2値化され
たPWM変調信号Vmが供給されるが、その正負電源v
h,vlの電圧は制御信号Csによって調整されるか
ら、制御信号Csによって変調度が調整されることにな
る。
【0031】制御信号Csは上述したように入力信号V
inの振幅値に応じたものとなるから、入力信号Vin
の振幅値に応じて変調度が調整される。変調度の調整に
おいては、入力信号の振幅値が大きいと、正負電源v
h,vlの電圧値が大きくなるので、フィードバック量
が増加して変調度が減少する。変調度が減少すると、入
力信号Vinの振幅変化に対するPWM変調信号Vmの
デューティ比の変化率が小さくなるから、入出力ゲイン
が減少する。一方、入力信号Vinの振幅値が小さい
と、正負電源vh,vlの電圧値が小さくなるので、フ
ィードバック量が減少して変調度が増加する。変調度が
増加すると、入力信号Vinの振幅変化に対するPWM
変調信号Vmのデューティ比の変化率が大きくなるか
ら、入出力ゲインが増加する。したがって、この例にお
ける振幅圧縮装置は、ダイナミックレンジを圧縮するよ
うに作用し、その入出力特性は、第1実施形態と同様に
図4に実線で示したものとなる。
【0032】このように、第2実施形態によれば、入力
信号VinにPWM変調を施すとともに、その変調度を
入力信号Vinの振幅値によって制御し、PWM変調信
号Vmを復調して出力信号Voutを生成したので、第
1実施形態と同様にCMOSプロセスを用いて容易にI
C化することができる振幅圧縮装置を提供できる。ま
た、ゲインを連続して可変することができ、しかも、ア
ナログ信号のまま処理することができるので、高価なA
/D変換器、D/A変換器あるいはDSPといった回路
構成を用いることなく振幅圧縮装置を構成することがで
きる。
【0033】C.変形例 以上、本発明に係わる実施形態を説明したが、本発明は
上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述
べる各種の変形が可能である。 上述した第1実施形態においては、出力信号Vout
の振幅が小さいときには入出力ゲインを増加させ、出力
信号Voutの振幅が大きいときに入出力ゲインを減少
させる振幅圧縮装置について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、出力信号Voutの振幅が
大きいときには入出力ゲインを増加させ、出力信号Vo
utの振幅が小さいときに入出力ゲインを減少させる振
幅伸長装置であってもよい。
【0034】具体的には、検出した出力信号Voutの
振幅値が増加するにつれて制御信号Csの値を減少させ
るように振幅検出部30を構成すればよい。この場合に
は、出力信号Voutの振幅値が増加すると、バッファ
13の正負電源vh,vlの電圧が減少し、これに伴っ
てPWM変調信号Vmのフィードバック量が減少し、変
調度が増加する。したがって、出力信号Voutが大振
幅になるにつれ、入出力ゲインを増加させることができ
る。要は、入力信号VinにPWM変調を施し、その変
調度を出力信号Voutの振幅に基づいて調整すること
により入力信号Vinの振幅を調整する振幅調整装置で
あれば、いかなるものであってもよい。
【0035】上述した第2実施形態においては、入力
信号Vinの振幅が小さいときには入出力ゲインを増加
させ、入力信号Vinの振幅が大きいときに入出力ゲイ
ンを減少させる振幅圧縮装置について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、入力信号Vinの
振幅が大きいときには入出力ゲインを増加させ、入力信
号Vinの振幅が小さいときに入出力ゲインを減少させ
る振幅伸長装置であってもよい。
【0036】具体的には、検出した入力信号Vinの振
幅値が増加するにつれて制御信号Csの値を減少させる
ように振幅検出部30を構成すればよい。この場合に
は、入力信号Vinの振幅値が増加すると、バッファ1
3の正負電源vh,vlの電圧が減少し、これに伴って
PWM変調信号Vmのフィードバック量が減少し、変調
度が増加する。したがって、入力信号Vinが大振幅に
なるにつれ、入出力ゲンを増加させることができる。要
は、入力信号Vinの振幅に応じた変調度で入力信号V
inにPWM変調を施し、これを復調して出力信号Vo
utを生成する振幅調整装置であれば、いかなるもので
あってもよい。
【0037】上述した各実施形態においては、入力信
号Vinまたは復調信号V’(出力信号Voutに相
当)の正負のピーク電圧を検出することによって、振幅
値を検出したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、いずれか一方のピーク電圧を検出することにより、
振幅値を得てもよい。
【0038】
【発明の効果】上述したように本発明に係る発明特定事
項によれば、各種のプロセスで容易にIC化することが
でき、ゲインを連続的に可変することにより出力信号を
品質を向上させ、しかも簡易に構成することができる振
幅調整装置、振幅圧縮装置および振幅伸長装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係わる振幅圧縮装置のブロッ
ク図である。
【図2】 同実施形態に係わる振幅圧縮装置の回路図で
ある。
【図3】 同実施形態に係わる振幅圧縮装置の動作を示
すタイミングチャートである。
【図4】 同実施形態に係わる振幅圧縮装置の入出力特
性を示す図である。
【図5】 第2実施形態に係わる振幅圧縮装置のブロッ
ク図である。
【図6】 同実施形態に係わる振幅圧縮装置の回路図で
ある。
【図7】 第1の従来例に係わる振幅圧縮装置のブロッ
ク図である。
【図8】 第2の従来例に係わる振幅圧縮装置のブロッ
ク図である。
【図9】 第3の従来例に係わる振幅圧縮装置のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10…PWM変調部(PWM変調手段)、13…バッフ
ァ(制御手段)、20…復調部(復調手段)、30…振
幅検出部(振幅検出手段)、Vm…PWM変調信号、V
in…入力信号、Vout…出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J030 BA07 BB03 BB04 BC02 BC05 BC07 BC08 BC10 5J100 JA01 KA05 LA02 LA08 LA11 LA13 QA01 SA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の振幅を調整して出力信号を生
    成する振幅調整装置において、 前記入力信号をPWM変調してPWM変調信号を生成す
    るPWM変調手段と、 前記PWM変調手段によって生成された前記PWM変調
    信号を復調して前記出力信号を生成する復調手段と、 前記出力信号の振幅を検出する振幅検出手段と、 前記振幅検出手段の検出結果に基づいて前記PWM変調
    手段の変調度を制御する制御手段とを備えることを特徴
    とする振幅調整装置。
  2. 【請求項2】 入力信号の振幅を調整して出力信号を生
    成する振幅調整装置において、 前記入力信号をPWM変調してPWM変調信号を生成す
    るPWM変調手段と、 前記PWM変調手段によって生成された前記PWM変調
    信号を復調して前記出力信号を生成する復調手段と、 前記入力信号の振幅を検出する振幅検出手段と、 前記振幅検出手段の検出結果に基づいて前記PWM変調
    手段の変調度を制御する制御手段とを備えることを特徴
    とする振幅調整装置。
  3. 【請求項3】 前記PWM変調手段は、前記PWM変調
    信号を入力に負帰還する負帰還経路を備え、前記制御手
    段は、前記負帰還経路におけるフィードバック量を調整
    することによって、前記変調度を制御することを特徴と
    する請求項1または2に記載の振幅調整装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記PWM変調手段の
    前記負帰還経路中に設けられたバッファを備えており、
    当該バッファの電源電圧を前記振幅検出手段の検出結果
    に応じて可変することを特徴とする請求項3に記載の振
    幅調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載した振幅調整装
    置を備えた振幅圧縮装置であって、前記制御手段は、前
    記振幅検出手段によって検出された振幅値が増加するに
    つれ、前記変調度を減少させるように前記PWM変調手
    段を制御することを特徴とする振幅圧縮装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載した振幅調整装
    置を備えた振幅伸長装置であって、前記制御手段は、前
    記振幅検出手段によって検出された振幅値が増加するに
    つれ、前記変調度を増加させるように前記PWM変調手
    段を制御することを特徴とする振幅伸長装置。
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JP2007174674A (ja) * 2005-12-23 2007-07-05 Robert Bosch Gmbh 信号伝送線路上の情報密度を高める方法

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