JP2000022403A - 群遅延時間補償形帯域通過フィルタ - Google Patents

群遅延時間補償形帯域通過フィルタ

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JP2000022403A JP10188470A JP18847098A JP2000022403A JP 2000022403 A JP2000022403 A JP 2000022403A JP 10188470 A JP10188470 A JP 10188470A JP 18847098 A JP18847098 A JP 18847098A JP 2000022403 A JP2000022403 A JP 2000022403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 群遅延時間特性を補償し、通過帯域内の振幅
偏差、群遅延時間偏差を少なくすることが可能な群遅延
時間補償形帯域通過フィルタを提供する。 【解決手段】 1番目からN(N≧6)番目までの同軸
共振器をコの字状に従続接続し、各同軸共振器間を磁気
結合回路で主結合してなる群遅延時間補償形帯域通過フ
ィルタにおいて、コの字状の折り返し点に位置する2つ
の同軸共振器を、それぞれn(n<N)番目、(n+
1)番目の同軸共振器とするとき、(n−1)番目の同
軸共振器(40c)と(n+2)番目の同軸共振器(4
0f)との間、および(n−2)番目の同軸共振器(4
0b)と(n+3)番目の同軸共振器(40g)との間
をS字形のループ(6,16)により副結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン方法
等放送設備に使用される帯域通過フィルタに係わり、特
に、通過帯域内において群遅延時間偏差特性が良好で、
減衰特性の急峻な群遅延時間補償形帯域通過フィルタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VHF帯のテレビ放送設備におい
ては、IM波(相互変調波)等の不要波を除去するため
に、共振器にλ/4同軸形共振器を使用する楕円関数形
の帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ;以下、BP
Fと称する。)が使用されている。図25は、従来の同
軸共振器を用いた楕円関数形のBPFの上面を示す平面
図、図26、図27、図28は、図25に示すBPFの
概略構成を示す要部断面図である。なお、図26は、図
25に示すA−A’線で切断した要部断面図、図27
は、図26に示すB−B’線で切断した要部断面図、図
28(a)は、図25に示すC−C’線で切断した要部
断面図、図28(b)は、図25に示すD−D’線で切
断した要部断面図、図28(c)は、図25に示すE−
E’線で切断した要部断面図である。
【0003】図25ないし図28において、1は外部導
体、2は隔壁、5a,5bは副結合回路を構成する容量
素子、7は副結合回路を構成するU字形のループ素子、
8は入力(または出力)結合ループ、9a〜9hはロッ
クナイト、11aは入力(または出力)端子、11bは
出力(または入力)端子、20a〜20hはλ/4同軸
共振器、21a〜21hは駆動螺子、22a〜22hは
共振周波数の調整素子、23a〜23hは内部導体であ
る。
【0004】この従来の同軸共振器を用いた楕円関数形
のBPFは、外部導体1内に内部導体(23a〜23
h)が内蔵され、この内部導体(23a〜23h)と対
向するように、調整素子(22a〜22h)がロックナ
イト(9a〜9h)により、外部導体1に取り付けられ
ている。また、入力(または出力)端子11a、および
出力(または入力)端子11bは、それぞれ、例えば、
同軸接栓より成り、各同軸接栓を形成する外部導体を、
共振器を構成する外部導体1に接続してある。この従来
の同軸共振器を用いた楕円関数形のBPFでは、同軸共
振器(10a〜10h)をコの字状に配置し、各同軸共
振器(10a〜10h)間を磁気結合回路で主結合す
る。また、同軸共振器(20c)と同軸共振器(20
f)との間を容量素子5aで副結合し、同軸共振器(2
0b)と同軸共振器(20g)との間をU字形のループ
素子7で副結合し、さらに、同軸共振器(20a)と同
軸共振器(20h)との間を容量素子5bで副結合して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これから開始されるデ
ジタルテレビの信号は、セグメント数(13セグメン
ト)が多く、また、セグメント間隔が狭い(432KH
z)ために目的信号波の近傍にIM波が多数発生する。
また、変調方式により、使用するBPFには、通過帯域
内の振幅偏差、群遅延時間偏差が少なくて、減衰特性の
急峻な周波数特性のBPFが要求される。前記図25な
いし図28に示す同軸共振器を用いた楕円関数形のBP
Fは、アナログテレビの信号等の減衰特性を重視したB
PFに適している。しかしながら、前記図25ないし図
28に示す同軸共振器を用いた楕円関数形のBPFは、
通過帯域内の振幅偏差、群遅延時間偏差が大きく、前記
したような周波数特性が要求されるデジタルテレビの信
号用のBPFに適していないという問題点があった。
【0006】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、群遅延
時間補償形帯域通過フィルタにおいて、群遅延時間特性
を補償し、通過帯域内の振幅偏差、群遅延時間偏差を少
なくすることが可能となる技術を提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0009】即ち、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタにおいて、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間を容量素子により副結合し、また、(n−2)番目
の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器との間をS
字形のループ素子により副結合したことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタにおいて、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間をS字形のループ素子により副結合し、また、(n
−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器
との間をS字形のループ素子により副結合したことを特
徴とする。
【0011】また、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタにおいて、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間を容量素子により副結合し、また、(n−2)番目
の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器との間を容
量素子により副結合したことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタにおいて、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間をS字形のループ素子により副結合し、また、(n
−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器
との間を容量素子により副結合したことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記各同軸共振器間に、
段間磁界結合調整素子を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】[実施の形態1]図1、図2は、本発明の
実施の形態1の群遅延時間補償形帯域通過フィルタの概
略構成を示す要部断面図である。なお、図1は、前記図
27と同一箇所の要部断面図、図2(a)は、前記図2
8(a)と同一箇所の要部断面図、図2(b)は、前記
図28(b)と同一箇所の要部断面図、図2(c)は、
前記図28(c)と同一箇所の要部断面図である。ま
た、本実施の形態において、前記図25と同一箇所の平
面図、および前記図26と同一箇所の要部断面図は、前
記図25および図26と同じであるので、図面の掲載は
省略する。
【0016】図1、図2において、5は副結合回路を構
成する容量素子、6は副結合回路を構成するS字形のル
ープ素子であり、それ以外の符号は、前記図25ないし
図28と同じである。本発明の群遅延時間補償形BPF
においても、同軸共振器(20a〜20h)をコの字状
に配置し、各同軸共振器(20a〜20h)間を、磁気
結合回路で主結合するまた、本発明の群遅延時間補償形
BPFにおいて、入出力結合回路は、容量結合、あるい
は磁気結合(ループ)でもよいが、本実施の形態では、
磁気結合の場合について説明する。さらに、本実施の形
態の群遅延時間補償型BPFにおいて、同軸共振器の数
(N)は6(N≧6)以上である必要があるが、本実施
の形態では、N=8の場合について説明する。
【0017】図3は、図25ないし図28に示す従来の
同軸共振器を用いた楕円関数形のBPFの等価回路を示
す回路図であり、図4は、図3に示す等価回路の変換等
価回路である。なお、図3に示す容量(Ca〜Ch)
は、調整素子(22a〜22h)および内部導体(23
a〜23h)によって形成される可変共振容量素子を示
し、また、8aは入力(または出力)結合ループ、8b
は出力(または入力)結合ループを示す。図25ないし
図28に示す従来の楕円関数形のBPFにおいて、コの
字状に配置された同軸共振器の中で、折り返し点に位置
する2個の同軸共振器を、n番目の共振器(20dの共
振器)と、(n+1)番目の共振器(20eの共振器)
とするとき、その通過帯域外(減衰域)において、(n
−1)番目の共振器(20cの共振器)と、(n+2)
番目の共振器(20fの共振器)との間で、主結合回路
により(n+2)番目の共振器に生じる電磁界と、主結
合回路の結合係数より小さい容量素子(5a)から成る
副結合回路により(n+2)番目の共振器に生じる電磁
界とは、互いに逆位相となる。そのため、両電磁界の振
幅が、互いに等しくなる一対の周波数において、減衰極
(減衰ポール)が発生する。
【0018】同様に、(n−2)番目の共振器(20b
の共振器)と、(n+3)番目の共振器(20gの共振
器)との間で、主結合回路により(n+3)番目の共振
器に生じる電磁界と、U字形のループ素子7から成る副
結合回路により(n+3)番目の共振器に生じる電磁界
も、互いに逆位相となるため、両電磁界の振幅が、互い
に等しくなる一対の周波数において、減衰極(減衰ポー
ル)が発生する。また、(n−3)番目の共振器(20
aの共振器)と、(n+4)番目の共振器(20hの共
振器)との間で、主結合回路により(n+4)番目の共
振器に生じる電磁界と、主結合回路の結合係数より小さ
い容量素子(5b)から成る副結合回路により(n+
4)番目の共振器に生じる電磁界も、互いに逆位相とな
るため、両電磁界の振幅が、互いに等しくなる一対の周
波数において、減衰極(減衰ポール)が発生する。この
ように、図25ないし図28に示す楕円関数形のBPF
では、各副結合回路による結合量を調整することによ
り、一対ないし三対の減衰極を発生させることができ
る。このような図25ないし図28に示す楕円関数形の
BPFは、図5に一対の減衰極を有する場合の特性例を
示したように、振幅特性、群遅延時間特性共に通過帯域
内の偏差が大きいという欠点があった。
【0019】図6は、本実施の形態の群遅延時間補償型
BPFの等価回路を示す回路図であり、図7は、図6に
示す等価回路の変換等価回路である。本実施の形態の群
遅延時間補償型BPFは、前記図25ないし図28に示
す従来の楕円関数形のBPFと同様、各共振器は同軸共
振器で構成され、各共振器間は磁気結合により主結合さ
れている。本実施の形態の群遅延時間補償型BPFにお
いて、コの字状に配置された同軸共振器の中で、折り返
し点に位置する2個の同軸共振器を、n番目の共振器
(20dの共振器)と、(n+1)番目の共振器(20
eの共振器)とするとき、本実施の形態の群遅延時間補
償型BPFは、(n−2)番目の共振器(20bの共振
器)と、(n+3)番目の共振器(20gの共振器)と
の間の副結合回路として、通常のU字型のループ素子7
の代わりに、S字型のループ素子6を使用する点、(n
−3)番目の共振器(20aの共振器)と、(n+4)
番目の共振器(20hの共振器)との間の副結合回路と
して、通常のU字型のループ素子7を使用した点で、前
記図25ないし図28に示す楕円関数形のBPFと相違
する。
【0020】図4および図7に示す各相互インダクタン
ス回路(M41,M42,M71,M72)において、
副結合回路を構成するループ素子側(複数の回路素子を
跳ばして相互インダクタンス回路同志を直接接続してい
る側)のコイルを二次コイル、残りのコイルを一次コイ
ルとする。この場合に、図7に示す相互インダクタンス
回路(M71,M72)により相互インダクタンス回路
M72の一次コイルに誘起される副結合電圧と、図4に
示す相互インダクタンス回路(M41,M42)により
相互インダクタンス回路M42の一次コイルに誘起され
る副結合電圧とを比較すると、互いに逆相であることが
容易に理解できる。即ち、図6に示すように、(n−
2)番目の共振器と、(n+3)番目の共振器との間の
副結合回路として、S字形のループ素子6を使用した場
合に、(n+3)番目の共振器に誘起される副結合電圧
は、図3に示すように、(n−2)番目の共振器と、
(n+3)番目の共振器との間の副結合回路として、U
字形のループ素子7を使用した場合に、(n+3)番目
の共振器に誘起される副結合電圧と比して、位相が18
0°異なることになる。なお、本発明では、このS字形
のループ素子6とは、図2(b)に示すように、隔壁2
の上下異なる位置で、ループ素子の両端が隔壁2に電気
的、機械的に接続される構造のループ素子を意味する。
【0021】本実施の形態の群遅延時間補償型BPFに
おいても、その通過帯域外(減衰域)において、(n−
1)番目の共振器(20cの共振器)と、(n+2)番
目の共振器(20fの共振器)との間で、主結合回路に
より(n+2)番目の共振器に生じる電磁界と、主結合
回路の結合係数より小さい容量素子(5)から成る副結
合回路により(n+2)番目の共振器に生じる電磁界と
は、互いに逆位相となるため、両電磁界の振幅が、互い
に等しくなる一対の周波数において、減衰極が発生す
る。しかしながら、(n−2)番目の共振器(20bの
共振器)と、(n+3)番目の共振器(20gの共振
器)との間で、主結合回路により(n+3)番目の共振
器に生じる電磁界と、S字形のループ素子6から成る副
結合回路により(n+3)番目の共振器に生じる電磁界
は、互いに同位相となり、そのため、両電磁界の振幅
が、互いに等しくなる一対の周波数において、減衰極が
発生しない。また、本実施の形態の群遅延時間補償型B
PFおいて、(n−3)番目の共振器(20aの共振
器)共振器と、(n+4)番目の共振器(20hの共振
器)との間で、共振器(20a)→共振器(20b)→
共振器(20g)→共振器(20h)の経路により(n
+4)番目の共振器に生じる電磁界と、U字形のループ
素子7から成る副結合回路により(n+4)番目の共振
器に生じる電磁界とは、互いに逆相となるため、両電磁
界の振幅が、互いに等しくなる一対の周波数において、
減衰極が発生する。
【0022】一方、通過域においては、主結合回路によ
り(n+3)番目の共振器に生じる電磁界と、S字形の
ループ素子6から成る副結合回路により(n+3)番目
の共振器に生じる電磁界とは、中心周波数の近辺におい
ては、互いに打ち消し合い、通過域のバンドエッジ付近
では互いに加わり合う傾向を示し、通過域内の振幅特性
の偏差が小さくなる。また、同様に、通過域内の群遅延
時間特性の偏差も小さくなる。即ち、本実施の形態の群
遅延時間補償型BPFにおいては、減衰極は二対以下に
限定されるが、通過域における振幅特性および群遅延時
間特性の偏差は共に改善することができる。
【0023】S字形のループ素子6から成る副結合回路
による群遅延時間の補償量が最適の大きさより小さい
と、補償量が少なくなべ底形に近い群遅延時間特性とな
る。この状態の群遅延時間特性を図8に示す。S字形の
ループ素子6から成る副結合回路による群遅延時間の補
償量が最適の大きさのときには、群遅延時間特性の平坦
部が一番広くなる。この状態の群遅延時間特性を図9に
示す。S字形のループ素子6から成る副結合回路による
群遅延時間の補償量が最適の大きさより大きいと、補償
量が過補償となる。この状態の群遅延時間特性を図10
に示す。その通過帯域内において、ある程度の許容リッ
プル的な群遅延時間特性を許容することが可能であれ
ば、過補償形の群遅延時間補償型BPFが最も群遅延時
間特性は広くなる。なお、図5、図8〜図10におい
て、実線は振幅特性を示し、破線は群遅延時間特性を示
す。
【0024】また、本実施の形態の群遅延時間補償型B
PFにおいて、U字型のループ素子7を設けず、容量素
子5およびS字形のループ素子6から成る副結合回路の
み設けた場合には、通過帯域外の減衰量が小さくなる。
しかしながら、U字型のループ素子7を設けることによ
り、通過帯域外で一対の減衰極を発生させることがで
き、通過帯域外の減衰特性を改善することができる。こ
のように、U字型のループ素子7は、通過帯域外の減衰
特性を改善するために設けたものであり、したがって、
本実施の形態の群遅延時間補償型BPFにおいて、通過
帯域外の減衰量が、仕様条件を満足する場合であれば、
U字型のループ素子7を設けず、容量素子5およびS字
形のループ素子6から成る副結合回路のみ設けるように
してもよい。
【0025】[実施の形態2]図11、図12は、本発
明の実施の形態2の群遅延時間補償形帯域通過フィルタ
の概略構成を示す要部断面図である。なお、図11は、
前記図27と同一箇所の要部断面図、図12(a)は、
前記図28(a)と同一箇所の要部断面図、図12
(b)は、前記図28(b)と同一箇所の要部断面図、
図12(c)は、前記図28(c)と同一箇所の要部断
面図である。また、本実施の形態においても、前記図2
5と同一箇所の平面図、および前記図26と同一箇所の
要部断面図は、前記図25および図26と同じであるの
で、図面の掲載は省略する。
【0026】本実施の形態の共振器は、コの字状に配置
された同軸共振器の中で、折り返し点に位置する2個の
同軸共振器を、n番目の共振器(20dの共振器)と、
(n+1)番目の共振器(20eの共振器)とすると
き、(n−1)番目の共振器(20cの共振器)と、
(n+2)番目の共振器(20fの共振器)との間の副
結合回路として、S字形のループ素子16を使用した点
で、前記実施の形態1の群遅延時間補償型BPFと相違
する。
【0027】本実施の形態の群遅延時間補償型BPFに
おいて、(n−1)番目の共振器と(n+2)番目の共
振器との間で、主結合回路により(n+2)番目の共振
器に生じる電磁界と、S字形のループ素子16から成る
副結合回路により(n+2)番目の共振器に生じる電磁
界とは、互いに逆相となるため、両電磁界の振幅が、互
いに等しくなる一対の周波数において、減衰極が発生す
る。
【0028】これにより、本実施の形態の群遅延時間補
償型BPFにおいても、前記実施の形態1と同様、通過
帯域内の振幅偏差、および群遅延時間偏差を少なくする
ことができる。
【0029】図13ないし図16は、本実施の形態の群
遅延時間補償型BPFの一例の周波数特性を示すグラフ
である。なお、この図13ないし図16に示すグラフ
は、(n−3)番目の共振器(20aの共振器)と(n
+4)番目の共振器(20hの共振器)との間の副結合
回路としてU字形のループ素子7を使用した場合の周波
数特性を示すグラフである。図13は、減衰特性を示す
グラフであり、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は
2MHz、縦軸は減衰量(dB)でメモリ間隔は5dB
である。また、群遅延時間補償型BPFの中心周波数は
207MHzであり、この図13において、周波数が2
03.544MHz(図13のA点)のときの減衰量
は、−29.038dBであり、周波数が210.45
6MHz(図13のB点)のときの減衰量は、−33.
968dBである。図14は、図13に示すグラフを拡
大して示すグラフであり、横軸のメモリ間隔が2MH
z、縦軸のメモリ間隔が1dBである。この図14のグ
ラフから分かるように、周波数が204.1MHz(図
14のA点)から209.9MHz(図14のB点)の
間でその減衰量は2dB以内であり、図13に示す群遅
延時間補償型BPFは、その通過帯域内の振幅偏差が少
なくなっている。
【0030】図15は、位相特性を示すグラフであり、
横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は2MHz、縦軸
は角度でメモリ間隔は90°である。この図15におい
て、周波数が204.1MHz(図15のA点)のとき
の位相は、−31.884°であり、周波数が209.
9MHz(図15のB点)のときの位相は、−33.7
75°である。図16は、群遅延時間特性を示すグラフ
であり、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は2MH
z、縦軸は遅延量(ns)でメモリ間隔は100nsで
ある。この図16において、周波数が204.1MHz
(図16のA点)のときの遅延量は、288.124n
sであり、周波数が209.9MHz(図16のB点)
のときの遅延量は、282.774nsである。 [実施の形態3]図17、図18は、本発明の実施の形
態3の群遅延時間補償形帯域通過フィルタの概略構成を
示す要部断面図である。なお、図17は、前記図27と
同一箇所の要部断面図、図18(a)は、前記図28
(a)と同一箇所の要部断面図、図18(b)は、前記
図27(b)と同一箇所の要部断面図、図18(c)
は、前記図28(c)と同一箇所の要部断面図である。
また、本実施の形態においても、前記図25と同一箇所
の平面図、および前記図26と同一箇所の要部断面図
は、前記図25および図26と同じであるので、図面の
掲載は省略する。本実施の形態の群遅延時間補償型BP
Fは、コの字状に配置された同軸共振器の中で、折り返
し点に位置する2個の同軸共振器を、n番目の共振器
(20dの共振器)と、(n+1)番目の共振器(20
eの共振器)とするとき、(n−2)番目の共振器(2
0bの共振器)と、(n+3)番目の共振器(20gの
共振器)との間の副結合回路として、容量素子15を使
用した点で、前記実施の形態1の群遅延時間補償型BP
Fと相違する。
【0031】本実施の形態の群遅延時間補償型BPFに
おいて、(n−2)番目の共振器と(n+3)番目の共
振器との間で、主結合回路により(n+3)番目の共振
器に生じる電磁界と、容量素子15から成る副結合回路
により(n+3)番目の共振器に生じる電磁界とは、互
いに同相となるため、両電磁界の振幅が、互いに等しく
なる一対の周波数において、減衰極が発生しない。
【0032】これにより、本実施の形態の群遅延時間補
償型BPFにおいても、前記実施の形態1と同様、通過
帯域内の振幅偏差、および群遅延時間偏差を少なくする
ことができる。
【0033】[実施の形態4]図19は、磁気結合回路
で同軸共振器が多段に縦続接続されて構成されるBPF
における同軸共振器の磁気結合を説明するための図であ
り、同図(a)は多段接続された同軸共振器(図19で
は、隣接するRn,Rn+1の同軸共振器のみを示す)
の内部構造を示す平面図である。一般に、同軸共振器
(Rn)と同軸共振器(Rn+1)との間の結合減衰量
(LM )は、下記(1)式で求めることができる。
【0034】
【数1】 LM=(54.6*LC)*F(λ)/2W(dB) ・・ (1) ただし、F(λ)=(1−(λC/λ)**2)**
(1/2) また、LCは、同軸共振器(Rn,Rn+1)を構成す
る内部導体間の間隔、Wは、外部導体1の幅、また、λ
c(λc=2W)は、BPFのカットオフ周波数の波長
である。
【0035】いま、W<<λであれば、F(λ)=1で
あるので、前記(1)式は、下記(2)式のように表さ
れる。
【0036】
【数2】 LM≒54.6*LC/2W(dB) ・・・・・・・・・ (2) 前記(2)式で求められた磁気的損失(LM)により、同
軸共振器(Rn)と同軸共振器(Rn+1)との間の磁
気的結合係数(Mm)は、下記(3)で求めることがで
きる。
【0037】
【数3】 Mm=10**(−LM/20) ・・・・・・・・・・ (3) ここで、負荷Q(QL)が高い場合には、LC>Wとな
り、BPFが大型化する場合がある。このような場合に
は、隣接する同軸共振器(Rn,Rn+1)の間に段間
磁界結合調整素子を介在させることにより、BPFを小
型化することができる。
【0038】図20は、本発明の実施の形態4の群遅延
時間補償形帯域通過フィルタの概略構成を示す要部断面
図であり、図20は、前記図3と同一箇所の要部断面図
である。本実施の形態の群遅延時間補償形BPFは、前
記実施の形態2のBPFにおいて、同軸共振器(20a
〜20h)を適宜一定間隔で配設し、隣接する同軸共振
器(20a〜20h)の間に段間磁界結合調整素子51
を介在させて、所要の電気的特性を得るようにした帯域
通過フィルタである。
【0039】図21は、図20に示す段間磁界結合調整
素子51の一例を示す図であり、図21(a)は、内部
構造を示す平面図、図21(b)は、同図(a)のF−
F’線で切断した要部断面を示す断面図である。この図
21に示す段間磁界結合調整素子51は、中心部に所定
の間隔(図21の54)を設けて配置される2枚の導体
板(52,53)で構成される。この2枚の導体板(5
2,53)の短辺は、外部導体1の上壁および下壁に電
気的および機械的に接続され、また、2枚の導体板(5
2,53)の一方の長辺は、隔壁2あるいは外部導体1
の側壁に電気的および機械的に接続される。この2枚の
導体板(52,53)から成る段間磁界結合調整素子5
1を設けた場合の、同軸共振器(Rn)と同軸共振器
(Rn+1)との間の磁気的結合係数(Mmi)は、下記
(4)で求めることができる。
【0040】
【数4】 Mmi=Mm×(Iw/W) ・・・・・・・・・・・・・・・ (4) ここで、Iwは、前記所定の間隔(図21の54)幅で
ある。前記(4)式から分かるように、図21に示す段
間磁界結合調整素子51を設けた場合には、同軸共振器
(Rn)と同軸共振器(Rn+1)との間の磁気的結合
係数を、前記所定の間隔(図21の54)幅(Iw )に
応じて適宜調整することができる。
【0041】図22は、図20に示す段間磁界結合調整
素子51の他の例を示す図であり、図22(a)は、内
部構造を示す平面図、図22(b)は、同図(a)のG
−G’線で切断した要部断面を示す断面図である。この
図22に示す段間磁界結合調整素子51は、帯状、また
は丸棒状、あるいは角棒状の導体57より成り、この導
体57は、外部導体1の上壁および下壁に電気的および
機械的に接続される。この導体57の大きさを適宜調整
するか、あるいは、隣接する同軸共振器(Rn)と同軸
共振器(Rn+1)との間に配置する導体57の数を適
宜増減することにより、磁気的結合係数を所要の値に調
整することができる。
【0042】図23は、図20に示す段間磁界結合調整
素子51の他の例を示す図であり、図23(a)は、内
部構造を示す平面図、図23(b)は、同図(a)のH
−H’線で切断した要部断面を示す断面図である。この
図23に示す段間磁界結合調整素子51は、同軸共振器
(Rn)と同軸共振器(Rn+1)との間に、結合調整
ネジ58を設け、この結合調整ネジ58の挿入長を適宜
変化させることにより、磁気的結合係数を所要の値に調
整することができる。なお、図23に示す結合調整ネジ
58は、図24に示すように、前記図21または図22
に示す段間磁界結合調整素子51と組み合わせるように
してもよい。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0044】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明によれば、λ/4同軸共振器を
使用する帯域通過フィルタにおいて、通過帯域内の振幅
偏差、および群遅延時間偏差を少なくし、また、急峻な
減衰特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の群遅延時間補償形帯域
通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の群遅延時間補償形帯域
通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図3】図25ないし図28に示す従来の同軸共振器を
用いた楕円関数形の帯域通過フィルタの等価回路を示す
回路図である。
【図4】図3に示す等価回路の変換等価回路である。
【図5】図25ないし図28に示す帯域通過フィルタに
おける、通過帯域内の振幅偏差特性、群遅延時間偏差特
性を示すグラフである。
【図6】本実施の形態1の群遅延時間補償形帯域通過フ
ィルタの等価回路を示す回路図である。
【図7】図6に示す等価回路の変換等価回路である。
【図8】本実施の形態1の群遅延時間補償形帯域通過フ
ィルタにおいて、S字形のループ素子から成る副結合回
路による群遅延時間の補償量が最適の大きさより小さい
ときの通過帯域内の群遅延時間偏差特性を示すグラフで
ある。
【図9】本実施の形態1の群遅延時間補償形帯域通過フ
ィルタにおいて、S字形のループ素子から成る副結合回
路による群遅延時間の補償量が最適の大きさのときの通
過帯域内の群遅延時間偏差特性を示すグラフである。
【図10】本実施の形態1の群遅延時間補償形帯域通過
フィルタにおいて、S字形のループ素子から成る副結合
回路による群遅延時間の補償量が最適の大きさより大き
いときの通過帯域内の群遅延時間偏差特性を示すグラフ
である。
【図11】本発明の実施の形態2の群遅延時間補償形帯
域通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2の群遅延時間補償形帯
域通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図13】本実施の形態2の群遅延時間補償形帯域通過
フィルタの一例の減衰特性を示すグラフである。
【図14】図13のグラフを拡大して示すグラフであ
る。
【図15】本実施の形態2の群遅延時間補償形帯域通過
フィルタの一例の位相特性を示すグラフである。
【図16】本実施の形態2の群遅延時間補償形帯域通過
フィルタの一例の群遅延時間特性を示すグラフである。
【図17】本発明の実施の形態3の群遅延時間補償形帯
域通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図18】本発明の実施の形態3の群遅延時間補償形帯
域通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図19】磁気結合回路で同軸共振器が多段に縦続接続
されて構成されるBPFにおける同軸共振器の磁気結合
を説明するための図である。
【図20】本発明の実施の形態4の群遅延時間補償形帯
域通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図21】図20に示す段間磁界結合調整素子の一例を
示す図である。
【図22】図20に示す段間磁界結合調整素子の他の例
を示す図である。
【図23】図20に示す段間磁界結合調整素子の他の例
を示す図である。
【図24】図20に示す段間磁界結合調整素子の他の例
を示す図である。
【図25】従来の同軸共振器を用いた楕円関数形の帯域
通過フィルタの上面を示す平面図である。
【図26】図25に示す帯域通過フィルタの概略構成を
示す要部断面図である。
【図27】図25に示す帯域通過フィルタの概略構成を
示す要部断面図である。
【図28】図25に示す帯域通過フィルタの概略構成を
示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…外部導体、2…隔壁、5,5a,5b,15…副結
合回路を構成する容量素子、6,16…副結合回路を構
成するS字形のループ素子、7…副結合回路を構成する
U字形のループ素子、8,8a,8b…入力(または出
力)結合ループ、9a〜9h…ロックナット、11a…
入力(または出力)端子、11b…出力(または入力)
端子、20a〜20h,Rn,Rn+1…同軸共振器、
21a〜21h…駆動螺子、22a〜22h…共振周波
数の調整素子、23a〜23h…内部導体、51…段間
磁界結合調整素子、52,53…導体板、54…間隔、
57…導体、58…結合調整ネジ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月12日(1999.10.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】即ち、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタであって、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間を容量素子により副結合し、また、(n−2)番目
の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器との間をS
字形のループ素子により副結合したことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタであって、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間をS字形のループ素子により副結合し、また、(n
−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器
との間をS字形のループ素子により副結合したことを特
徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタであって、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間を容量素子により副結合し、また、(n−2)番目
の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器との間を容
量素子により副結合したことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明は、1番目からN(N≧6)
番目までの同軸共振器をコの字状に従続接続し、各同軸
共振器間を磁気結合回路で主結合してなる群遅延時間補
償形帯域通過フィルタであって、コの字状の折り返し点
に位置する2つの同軸共振器を、それぞれn(n<N)
番目、(n+1)番目の同軸共振器とするとき、(n−
1)番目の同軸共振器と(n+2)番目の同軸共振器と
の間をS字形のループ素子により副結合し、また、(n
−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の同軸共振器
との間を容量素子により副結合したことを特徴とする。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1番目からN(N≧6)番目までの同軸
    共振器をコの字状に従続接続し、各同軸共振器間を磁気
    結合回路で主結合してなる群遅延時間補償形帯域通過フ
    ィルタにおいて、 コの字状の折り返し点に位置する2つの同軸共振器を、
    それぞれn(n<N)番目、(n+1)番目の同軸共振
    器とするとき、(n−1)番目の同軸共振器と(n+
    2)番目の同軸共振器との間を容量素子により副結合
    し、 また、(n−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の
    同軸共振器との間をS字形のループ素子により副結合し
    たことを特徴とする群遅延時間補償形帯域通過フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 1番目からN(N≧6)番目までの同軸
    共振器をコの字状に従続接続し、各同軸共振器間を磁気
    結合回路で主結合してなる群遅延時間補償形帯域通過フ
    ィルタにおいて、 コの字状の折り返し点に位置する2つの同軸共振器を、
    それぞれn(n<N)番目、(n+1)番目の同軸共振
    器とするとき、(n−1)番目の同軸共振器と(n+
    2)番目の同軸共振器との間をS字形のループ素子によ
    り副結合し、 また、(n−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の
    同軸共振器との間をS字形のループ素子により副結合し
    たことを特徴とする群遅延時間補償形帯域通過フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 1番目からN(N≧6)番目までの同軸
    共振器をコの字状に従続接続し、各同軸共振器間を磁気
    結合回路で主結合してなる群遅延時間補償形帯域通過フ
    ィルタにおいて、 コの字状の折り返し点に位置する2つの同軸共振器を、
    それぞれn(n<N)番目、(n+1)番目の同軸共振
    器とするとき、(n−1)番目の同軸共振器と(n+
    2)番目の同軸共振器との間を容量素子により副結合
    し、 また、(n−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の
    同軸共振器との間を容量素子により副結合したことを特
    徴とする群遅延時間補償形帯域通過フィルタ。
  4. 【請求項4】 1番目からN(N≧6)番目までの同軸
    共振器をコの字状に従続接続し、各同軸共振器間を磁気
    結合回路で主結合してなる群遅延時間補償形帯域通過フ
    ィルタにおいて、 コの字状の折り返し点に位置する2つの同軸共振器を、
    それぞれn(n<N)番目、(n+1)番目の同軸共振
    器とするとき、(n−1)番目の同軸共振器と(n+
    2)番目の同軸共振器との間をS字形のループ素子によ
    り副結合し、 また、(n−2)番目の同軸共振器と(n+3)番目の
    同軸共振器との間を容量素子により副結合したことを特
    徴とする群遅延時間補償形帯域通過フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記各同軸共振器間に、段間磁界結合調
    整素子を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか1項に記載の群遅延時間補償形帯域通過フ
    ィルタ。
  6. 【請求項6】 前記段間磁界結合調整素子は、前記各同
    軸共振器を結ぶ線に略直交する方向に、所定の間隔を設
    けて配置される2枚の導電板で構成されることを特徴と
    する請求項5に記載の群遅延時間補償形帯域通過フィル
    タ。
  7. 【請求項7】 前記段間磁界結合調整素子は、前記各同
    軸共振器を結ぶ線に略直交する方向に、所定の間隔を設
    けて配置される複数個の導体で構成されることを特徴と
    する請求項5に記載の群遅延時間補償形帯域通過フィル
    タ。
  8. 【請求項8】 前記各同軸共振器は、外部導体内に配置
    され、 前記段間磁界結合調整素子は、前記外部導体に取り付け
    られた結合調整ネジであることを特徴とする請求項5に
    記載の群遅延時間補償形帯域通過フィルタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6566984B2 (en) 2000-09-22 2003-05-20 Filtronic Lk Oy Resonator filter with reduced variation in the pass band attenuation
CN100364169C (zh) * 2005-11-28 2008-01-23 浙江三维通信股份有限公司 带可调电容耦合结构的腔体滤波器
WO2022019041A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 株式会社村田製作所 バンドパスフィルタおよびそれを備える高周波フロントエンド回路

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WO2022019041A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 株式会社村田製作所 バンドパスフィルタおよびそれを備える高周波フロントエンド回路

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