JP2000021575A - 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。 - Google Patents

特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。

Info

Publication number
JP2000021575A
JP2000021575A JP11074160A JP7416099A JP2000021575A JP 2000021575 A JP2000021575 A JP 2000021575A JP 11074160 A JP11074160 A JP 11074160A JP 7416099 A JP7416099 A JP 7416099A JP 2000021575 A JP2000021575 A JP 2000021575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
substituent
hydrogen atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11074160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3847483B2 (ja
Inventor
Tatsuya Igarashi
達也 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP07416099A priority Critical patent/JP3847483B2/ja
Priority to US09/299,657 priority patent/US6232001B1/en
Publication of JP2000021575A publication Critical patent/JP2000021575A/ja
Priority to US09/785,257 priority patent/US6323355B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3847483B2 publication Critical patent/JP3847483B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/40Organosilicon compounds, e.g. TIPS pentacene
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/111Organic polymers or oligomers comprising aromatic, heteroaromatic, or aryl chains, e.g. polyaniline, polyphenylene or polyphenylene vinylene
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/111Organic polymers or oligomers comprising aromatic, heteroaromatic, or aryl chains, e.g. polyaniline, polyphenylene or polyphenylene vinylene
    • H10K85/115Polyfluorene; Derivatives thereof
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/151Copolymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/917Electroluminescent
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree

Abstract

(57)【要約】 【課題】高効率特に、高輝度・高色純度青色発光が可能
な有機発光素子を提供する。 【解決手段】一般式(A)で表される化合物を少なくと
も一つ含有する有機発光素子。 【化1】 a 、Rb 、Rc 、Rd は水素原子または置換基を表
す。但し、Ra 、Rb 、R c 、Rd のうち少なくとも一
つの置換基は、一般式(B)で表される基である。
a 、Rb 、Rc 、Rd の二つ以上の置換基が一般式
(B)で表される基の場合、一般式(B)で表される基
はそれぞれ同じであっても異なっても良い。Re 、Rf
は水素原子または置換基を表す。Ara はアリール基、
ヘテロアリール基、アルケニル基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニルシラン化合
物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニル
シラン化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、有機蛍光材料を用いる種々の表示
素子(有機発光素子)に関する研究開発が活発であり、
中でも、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子
は、低電圧で高輝度の発光を得ることができ、有望な表
示素子として注目されている。例えば、有機化合物の蒸
着により有機薄膜を形成するEL素子が知られている
(アプライド フィジックス レターズ,51巻,91
3頁,1987年)。記載の有機EL素子は電子輸送材
料と正孔輸送材料の積層構造を有し、従来の単層型素子
に比べてその発光特性が大幅に向上している。
【0003】この報告を契機に、有機EL開発研究が活
発に行われるようになり、効率向上の為の電子輸送材
料、ホール輸送材料の開発が種々検討されてきた。しか
しながら、電子輸送材料開発においては、Alq(トリ
ス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム)を上回
る性能の化合物は未だ見出されておらず、改良が望まれ
ていた。また、Alqは緑色の蛍光を有する為、青色発
光素子用の電子輸送材料としては不適であり、開発が望
まれていた。
【0004】また、近年、有機EL素子をフルカラーデ
ィスプレイへと適用することが活発に検討されている。
高性能フルカラーディスプレイを開発する為には青・緑
・赤、それぞれの発光色純度を高くする必要がある。し
かしながら、高色純度の発光を得ることは難しく、例え
ば、「 有機EL素子とその工業化最前線」 (エヌ・ティ
ー・エス社)p38に記載のジスチリルアリーレン化合
物(DPVBi)また「有機EL素子とその工業化最前
線」 (エヌ・ティー・エス社)p40及び、特開平7−
133483に記載のベンゾ縮環含窒素ヘテロ環化合物
Zn(OXZ)2などは広範に検討される青色発光材料
であるが、色純度の低い青色発光しかえられず、改良が
望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上、本発明の目的
は、高効率有機発光素子用材料、特に、高輝度・高色純
度青色発光が可能な電子輸送材料、または、発光材料を
開発すること、及び、発光素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)〜
(11)により構成される。 (1) 一般式(A)で表される化合物を少なくとも一
つ含有する有機発光素子。
【0007】
【化8】
【0008】Ra 、Rb 、Rc 、Rd は水素原子または
置換基を表す。但し、Ra 、Rb 、Rc 、Rd のうち少
なくとも一つの置換基は、一般式(B)で表される基で
ある。Ra 、Rb 、Rc 、Rd の二つ以上の置換基が一
般式(B)で表される基の場合、一般式(B)で表され
る基はそれぞれ同じであっても異なっても良い。Re
f は水素原子または置換基を表す。Ara はアリール
基、ヘテロアリール基、アルケニル基を表す。 (2) 一般式(1)で表される部分構造を有する化合
物からなる有機発光素子材料。
【0009】
【化9】
【0010】R1 、R2 、R3 はそれぞれ水素原子また
は置換基を表す。但し、R1 、R2 、R3 がアルケニル
基であることはない。R4 、R5 はそれぞれ水素原子又
は置換基を表す。Ar1 はアリール基、ヘテロアリール
基、アルケニル基を表す。 (3) (2)に記載の一般式(1)で表される部分構
造を有する化合物を少なくとも一つ含有する有機発光素
子。 (4) 一般式(2)で表される部分構造を一つだけ含
む化合物からなる有機発光素子材料。
【0011】
【化10】
【0012】R21、R22は水素原子または置換基を表
す。R23、R24、R25、R26は水素原子又は置換基を表
す。Ar21、Ar22はアリール基、ヘテロアリール基、
アルケニル基を表す。 (5) (4)に記載の一般式(2)で表される部分構
造を一つだけ含む化合物を少なくとも一つ含有する有機
発光素子。 (6) 一般式(3)で表される部分構造を少なくとも
二つ有する化合物からなる有機発光素子材料。
【0013】
【化11】
【0014】R31はアリール基、ヘテロアリール基、ア
ルケニル基、アルキニル基をあらわす。R32は水素原子
または置換基を表す。R33、R34、R35、R36は水素原
子又は置換基を表す。Ar31はアリーレン基、ヘテロア
リーレン基、アルケニレン基を表す。(7) (6)に
記載の一般式(3)で表される部分構造を少なくとも二
つ有す る化合物を少なくとも一つ含有する有機発光素子。 (8) 一般式(4)で表される化合物。
【0015】
【化12】
【0016】R40、R41、R42、R43、R44は水素原子
又は置換基を表す。Ar41はアリーレン基、ヘテロアリ
ーレン基、アルケニレン基を表す。L1 は2価の連結基
を表す。Aは連結基を表す。n1 は2以上の整数を表
す。n1 が2の場合はAは単結合で有っても良い。Aに
連結した複数の置換基(ビニルシリル構造を有する基)
は同じであっても異なっても良い。n2 は0または1を
表す。但し、Aがアリール連結基、ヘテロアリール連結
基またはアルケニル連結基で、かつ、n3が0の場合の
みn2 が0を取り得る。n3 は0以上の整数を表す。 (9) 一般式(5)で表される部分構造を少なくとも
二つ有する化合物。
【0017】
【化13】
【0018】R51、R53は水素原子または置換基を表
す。R52は2価の連結基を表す。R54、R55は水素原子
または置換基を表す。Ar51はアリーレン基、ヘテロア
リーレン基、アルケニレン基を表す。L2は2価の連結
基を表し、n4は0以上の整数を表す。 (10) (1)に記載の一般式(1)で表される部分
構造を少なくとも一つ有し、かつ、一般式(6)で表さ
れる部分構造を少なくとも一つ有する化合物。
【0019】
【化14】
【0020】R61、R62、R63、R64、R65、R66、R
67、R68は水素原子または置換基を表す。 (11) ビニルシラン誘導体とハロゲン化アリール誘
導体、ハロゲン化ヘテロアリール誘導体、トリフルオロ
メタンスルホニルアリール誘導体、またはトリフルオロ
メタンスルホニルヘテロアリール誘導体をパラジウム触
媒下反応させ、炭素炭素結合を生成させ、(1)に記載
の化合物を得る方法。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の化合物について説明す
る。一般式(A)、一般式(B)について詳細に説明す
る。Ra 、Rb 、Rc 、Rd は水素原子または置換基を
表す。但し、Ra 、Rb 、R c 、Rd のうち少なくとも
一つの置換基は、一般式(B)で表される基である。R
a 、Rb 、Rc 、Rd の二つ以上の置換基が一般式
(B)で表される基の場合、一般式(B)で表される基
はそれぞれ同じであっても異なっても良い。Ra
b 、Rc 、Rd の置換基としては、例えばアルキル基
(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1
〜12、さらに好ましくは炭素数1〜6、例えばメチル
基、t−ブチル基、ヘキシル基などが挙げられる)、ア
ルケニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましく
は炭素数2〜12、さらに好ましくは炭素数2〜6、例
えば、プロペニル基などが挙げられる)、アルキニル基
(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2
〜12、さらに好ましくは炭素数2〜6、例えば、エチ
ニル基などが挙げられる)、アリール基(好ましくは炭
素数6〜40、より好ましくは炭素数6〜20、さらに
好ましくは炭素数6〜12、例えば、フェニル基、ナフ
チル基、アントラセニル基などが挙げられる)、ヘテロ
アリール基(好ましくは、酸素原子または硫黄原子また
は窒素原子を含むものであり、好ましくは炭素数1〜4
0、より好ましくは炭素数2〜20、さらに好ましくは
炭素数3〜12、例えば、ピリジル基、チエニル基、カ
ルバゾリル基などが挙げられる)、アルコキシ基(好ま
しくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜1
2、さらに好ましくは炭素数1〜6、例えばメトキシ
基、イソプロポキシ基等が挙げられる)、アリールオキ
シ基(好ましくは炭素数6〜40、より好ましくは炭素
数6〜20、さらに好ましくは炭素数6〜12、例え
ば、フェノキシ基、ナフトキシ基、ピレニルオキシ基な
どが挙げられる)、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭
素原子、フッ素原子などが挙げられる)、ヘテロ環基
(好ましくは、酸素原子または硫黄原子または窒素原子
を含むものであり、好ましくは炭素数1〜40、より好
ましくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数3〜
12、例えば、ピペリジル基、モルホリノ基等が挙げら
れる)、シリル基(好ましくは炭素数1〜30、より好
ましくは炭素数3〜20、さらに好ましくは炭素数3〜
12、例えばトリメチルシリル基、t−ブチルジメチル
シリル基、トリフェニルシリル基などが挙げられる)な
どが挙げられる。これらの置換基はさらに置換基を有し
ていても良い。
【0022】Ra 、Rb 、Rc 、Rd は好ましくは、ア
ルキル基、アリール基、アルケニル基(一般式(B)で
表される基を含む)、ヘテロアリール基、アルコキシ基
であリ、より好ましくは、アルキル基、アリール基、ア
ルケニル基、ヘテロアリール基である。
【0023】Re 、Rf は水素原子または置換基を表
す。置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、
ヘテロアリール基、ヘテロ環基、シアノ基などが挙げら
れる。R e 、Rf として好ましくはアルキル基、アリー
ル基、ヘテロアリール基、シアノ基、水素原子であり、
より好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基で
あり、さらに好ましくは水素原子である。
【0024】Ara はアリール基、ヘテロアリール基、
アルケニル基を表す。好ましくは、アリール基、ヘテロ
アリール基である。
【0025】一般式(A)で表される化合物のより好ま
しい形態は、一般式(1)で表される部分構造を有する
化合物、一般式(2)で表される部分構造を一つだけ含
む化合物、一般式(3)で表される部分構造を少なくと
も二つ有する化合物である。また、後に説明する一般式
(6)で示される部分構造を同時に有する形態も好まし
い。
【0026】一般式(A)で表される化合物は低分子量
化合物であっても良いし、高分子量化合物(ポリマー、
オリゴマー)(好ましくは重量平均分子量1000〜5
000000、より好ましくは2000〜100000
0、さらに好ましくは3000〜500000)もしく
は、一般式(A)の骨格を主鎖にもつ高分子量化合物
(好ましくは重量平均分子量1000〜500000
0、特に好ましくは2000〜1000000、さらに
好ましくは3000〜500000)であっても良い。
高分子量化合物の場合は、ホモポリマーであっても良い
し、他のモノマーとの共重合体であっても良い。
【0027】一般式(1)で表される部分構造を少なく
とも一つ有する化合物に関して説明する。
【0028】
【化15】
【0029】一般式(1)について詳細に説明する。R
1 、R2 、R3 は水素原子または置換基を表す。但し、
1 、R2 、R3 はアルケニル基であることはない。R
1 、R2 、R3 の置換基としては、例えばアルキル基
(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1
〜12、さらに好ましくは炭素数1〜6、例えばメチル
基、t−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基など
が挙げられる)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜
30、より好ましくは炭素数2〜12、さらに好ましく
は炭素数2〜6、例えば、エチニル基などが挙げられ
る)、アリール基(好ましくは炭素数6〜40、より好
ましくは炭素数6〜20、さらに好ましくは炭素数6〜
12、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニ
ル基などが挙げられる)、ヘテロアリール基(好ましく
は、酸素原子または硫黄原子または窒素原子を含むもの
であり、好ましくは炭素数1〜40、より好ましくは炭
素数2〜20、さらに好ましくは炭素数3〜12、例え
ば、ピリジル基、チエニル基、カルバゾリル基などが挙
げられる)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜3
0、より好ましくは炭素数1〜12、さらに好ましくは
炭素数1〜6、例えばメトキシ基、イソプロポキシ基等
が挙げられる)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数
6〜40、より好ましくは炭素数6〜20、さらに好ま
しくは炭素数6〜12、例えば、フェノキシ基、ナフト
キシ基、ピレニルオキシ基などが挙げられる)、ヘテロ
環基(好ましくは、酸素原子または硫黄原子または窒素
原子を含むものであり、好ましくは炭素数1〜40、よ
り好ましくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数
3〜12、例えば、ピペリジル基、モルホリノ基等が挙
げられる)、シリル基(好ましくは炭素数1〜30、特
に好ましくは炭素数3〜20、さらに好ましくは炭素数
3〜12、例えばトリメチルシリル基、t−ブチルジメ
チルシリル基、トリフェニルシリル基などが挙げられ
る)などが挙げられる。これらの置換基はさらに置換基
を有していても良い。
【0030】R1 、R2 、R3 は好ましくは、アルキル
基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基であ
リ、より好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ
アリール基であり、さらに好ましくはアリール基、ヘテ
ロアリール基、特に好ましくはアリール基である。
【0031】R4 、R5 は水素原子または置換基を表
す。置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、
ヘテロアリール基、ヘテロ環基、シアノ基などが挙げら
れる。R 4、R5として好ましくはアルキル基、アリール
基、ヘテロアリール基、シアノ基、水素原子である。よ
り好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基であ
り、さらに好ましくは水素原子、アリール基、特に好ま
しくは水素原子である。
【0032】Ar1 はアリール基、ヘテロアリール基、
アルケニル基を表す。好ましくは、アリール基、ヘテロ
アリール基であり、より好ましくはアリール基である。
【0033】一般式(1)で表される部分構造を有する
化合物は低分子量化合物であっても良いし、一般式
(1)で表される残基がポリマー主鎖に接続された高分
子量化合物(ポリマー、オリゴマー)(好ましくは重量
平均分子量1000〜5000000、より好ましくは
2000〜1000000、さらに好ましくは3000
〜500000)もしくは、一般式(1)の骨格を主鎖
にもつ高分子量化合物(好ましくは重量平均分子量10
00〜5000000、特に好ましくは2000〜10
00000、さらに好ましくは3000〜50000
0)であっても良い。高分子量化合物の場合は、ホモポ
リマーであっても良いし、他のモノマーとの共重合体で
あっても良い。一般式(1)で表される部分構造を有す
る化合物としては、好ましくは、低分子量化合物、もし
くは一般式(1)で表される部分構造を主鎖に持つ高分
子量化合物であり、より好ましくは一般式(1)で表さ
れる部分構造を主鎖に持つ高分子量化合物である。
【0034】一般式(1)で表される部分構造を有する
化合物の好ましい形態は一般式(4)で表される化合
物、または、一般式(5)の部分構造を少なくとも二つ
有する化合物である。また、一般式(6)で示される部
分構造を同時に有する化合物も好ましい。一般式(6)
で示される部分構造と一般式(1)で表される部分構造
が重複する形態であっても良い。
【0035】
【化16】
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】一般式(4)について説明する。R40、R
41、R42はそれぞれ前記R1と同義である。R43、R44
はそれぞれ前記R4 と同義である。n1 は2以上の整数
を表す。n1が2の場合はAは単結合で有っても良い。
Aに連結した複数の置換基(ビニルシリル構造を有する
基)は同じであっても異なっても良い。n1 は好ましく
は2〜4であり、より好ましくは2、3であり、さらに
好ましくは2である。
【0039】Ar41はアリーレン基(好ましくは炭素数
6〜40、より好ましくは炭素数6〜20、さらに好ま
しくは炭素数6〜12、例えば、フェニレン基、ナフチ
レン基、アントラセニレン基などが挙げられる)、ヘテ
ロアリーレン基(好ましくは、酸素原子または硫黄原子
または窒素原子を含むものであり、好ましくは炭素数1
〜40、より好ましくは炭素数2〜20、さらに好まし
くは炭素数3〜12、例えば、ピリジレン基、チエニレ
ン基、カルバゾリレン基などが挙げられる)、アルケニ
レン基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭
素数2〜12、さらに好ましくは炭素数2〜8であり、
例えばビニレン、アリレン、2−ブテニレン、3−ペン
テニレンなどが挙げられる)を表す。これらの連結基は
さらに置換基を有していても良い。
【0040】Ar41は好ましくは、アリーレン基、ヘテ
ロアリーレン基であり、より好ましくは、アリーレン基
であり、さらに好ましくは、フェニレン基であり、特に
好ましくは、無置換フェニレン基である。
【0041】n2 は0または1を表す。但し、Aがアリ
ール連結基、ヘテロアリール連結基またはアルケニル連
結基で、かつ、n3 が0の場合のみn2が0を取り得
る。n2は好ましくは1である。
【0042】L1 は2価の連結基を表し、n3 は0以上
の整数を表す。n3 が2以上のときはそれぞれのL1
同じでも異なっても良い。−(L1 )n 3 −基の炭素数
として好ましくは0〜40であり、さらに好ましくは0
〜24であり、特に好ましくは0〜12である。2価の
連結基としては例えば置換または無置換のアルキレン基
(例えばメチレン基、エチレン基、シクロヘキシレン基
など)、アルケニレン基(例えばビニレン基、メチルビ
ニレン基など)、アルキニレン基(例えばエチニレン
基)、アリーレン基(例えばフェニレン基、ナフチレン
基、アントラセニレン基など)、シリレン基(例えば、
ジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基など)、−
O−基、−S−基、−C(=O)−基、−N(R)−基
(Rは窒素上に置換基可能な基を表す)、ヘテロアリー
レン基(例えばピリジレン基、チエニレン基)などが挙
げられる。
【0043】L1 として好ましくは、置換または無置換
のアルキレン基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基、
アルケニレン基、シリレン基であり、より好ましくは、
置換または無置換のアリーレン基、アルケニレン基、ヘ
テロアリーレン基であり、さらに好ましくはアリーレン
基、アルケニレン基であり、特に好ましくはフェニレン
基、ビニレン基である。n3 は好ましくは0〜5であ
り、さらに好ましくは0、1であり、特に好ましくは0
である。
【0044】Aは連結基を表す。n1 が2の場合のみ、
Aは単結合を取り得る。連結基の価数は、n1の数によ
り異なるが、好ましくは2〜4、より好ましくは2、
3、特に好ましくは2である。連結基としては、例えば
前記L1 で説明した2価の連結基、及び、その価数を変
更した連結基などが挙げられる。Aは好ましくは、単結
合、アルキル連結基、アリール連結基、ヘテロアリール
連結基であり、より好ましくは、単結合、アリール連結
基、ヘテロアリール連結基であり、さらに好ましくは、
単結合、アリール基であり、特に好ましくは単結合であ
る。
【0045】一般式(5)を説明する。R51、R53はそ
れぞれ前記R1と同義である。R52は、前記R1 と同義
の基から誘導される2価の連結基である。R54、R55
それぞれ前記R4 と同義の基である。Ar51、L2 、n
4 はそれぞれ前記Ar41、L1、n3 と同義である。
【0046】一般式(6)について説明する。R61、R
62、R63、R64、R65、R66、R67、R68は水素原子ま
たは置換基を表す。置換基の例としては、前記R1で説
明した置換基が挙げられる。R61、R62は好ましくは水
素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、
アルコキシ基であり、より好ましくは水素原子、アルキ
ル基であり、さらに好ましくはアルキル基である。
【0047】R63、R64、R65、R66、R67、R68は好
ましくは水素原子、アルキル基であり、より好ましくは
水素原子である。
【0048】一般式(1)で表される部分構造を有する
化合物の例を次に示すが、本発明はこれに限定されな
い。
【0049】
【化19】
【0050】
【化20】
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】
【化24】
【0055】
【化25】
【0056】
【化26】
【0057】
【化27】
【0058】一般式(2)で表される部分構造を一つだ
け含む化合物について説明する。一般式(2)で表され
る部分構造を一つだけ含む化合物とは、その化合物がオ
リゴマー、ポリマー化合物でないことを意味している。
【0059】
【化28】
【0060】次に一般式(2)について説明する。
21、R22は水素原子または置換基を表す。置換基とし
ては、例えば、アルキル基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭
素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、iso−プ
ロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシ
ル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アルケニル
基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数
2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えば
ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニルなどが
挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜
20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは
炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−ペンチ
ニルなどが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭
素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好
ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−
メチルフェニル、ナフチルなどが挙げられる。)、置換
カルボニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好まし
くは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12で
あり、例えばアセチル、ベンゾイル、メトキシカルボニ
ル、フェニルオキシカルボニル、ジメチルアミノカルボ
ニル、フェニルアミノカルボニル、などが挙げられ
る。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好
ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜1
2であり、例えばジメチルアミノ、メチルカルボニルア
ミノ、エチルスルフォニルアミノ、ジメチルアミノカル
ボニルアミノ基、フタルイミド基などが挙げられ
る。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜20、よ
り好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1
〜12であり、例えばメシル、トシルなどが挙げられ
る。)、スルホ基、カルボキシル基、ヘテロ環基(脂肪
族ヘテロ環基、芳香族ヘテロ環基がある。好ましくは、
酸素原子、硫黄原子、窒素原子のいずれかを含み、好ま
しくは炭素数1〜50、より好ましくは炭素数1〜3
0、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばイミ
ダゾリル、ピリジル、フリル、ピペリジル、モルホリ
ノ、ベンズオキサゾリル、トリアゾリル基などが挙げら
れる。)、ヒドロキシ基、アルコキシ基(好ましくは炭
素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好
ましくは炭素数1〜12であり、例えばメトキシ基、ベ
ンジルオキシ基等が挙げられる。)、アリールオキシ基
(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6
〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば
フェノキシ基、ナフチルオキシ基などが挙げられ
る。)、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、よう素原子)、チオール基、アルキルチ
オ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素
数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例
えばメチルチオ基等が挙げられる)、アリールチオ基
(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6
〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば
フェニルチオ基などが挙げられる)、シアノ基などが挙
げられる。これらの置換基は更に置換されてもよい。
【0061】R21、R22は好ましくは、アリール基、ヘ
テロアリール基、アルケニル基、アルキニル基であり、
より好ましくはアリール基、ヘテロアリール基であり、
さらに好ましくはアリール基であり、特に好ましくは無
置換フェニル基である。
【0062】R23、R24、R25、R26は水素原子又は置
換基を表す。置換基の例、好ましい範囲は前記R4 と同
じである。
【0063】Ar21、Ar22はアリール基、ヘテロアリ
ール基、アルケニル基を表す。好ましい範囲は前記Ar
1 と同じである。
【0064】一般式(2)で表される部分構造を一つだ
け含む化合物の化合物例を次に示すが、本発明はこれに
限定されない。
【0065】
【化29】
【0066】
【化30】
【0067】
【化31】
【0068】一般式(3)で表される部分構造を少なく
とも二つ有する化合物について説明する。一般式(3)
で表される部分構造を少なくとも二つ有する化合物と
は、化合物がいわゆるオリゴマー、ポリマーの形態であ
ることを意味している。
【0069】
【化32】
【0070】一般式(3)について説明する。R31はア
リール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基をあらわす。R31は好ましくはアリール基、ヘテロ
アリール基であり、より好ましくはアリール基であり、
さらに好ましくはフェニル基である。
【0071】R32は水素原子または置換基を表す。置換
基としては前記R21で説明した基が挙げられる。R32
好ましくは、アリール基、ヘテロアリール基であり、よ
り好ましくはアリール基であり、さらに好ましくはフェ
ニル基である。
【0072】R33、R34、R35、R36は水素原子又は置
換基を表す。置換基の例、好ましい範囲は、前記R4
同じである。Ar31はアリーレン基、ヘテロアリーレン
基、アルケニレン基を表し、好ましい範囲は前記Ar41
と同じである。
【0073】一般式(3)で表される部分構造を少なく
とも二つ有する化合物は、前記一般式(6)で表される
部分構造を同時に有することが好ましい。
【0074】一般式(3)で表される部分構造を少なく
とも二つ有する化合物の化合物例を次に示すが、本発明
はこれに限定されない。
【0075】
【化33】
【0076】
【化34】
【0077】次に、本発明の化合物の製造方法について
述べる。本発明の化合物は種々の手法で合成することが
可能であるが、金属触媒を用い、炭素炭素結合を生成す
る工程を含む合成法が好ましく、ビニルシラン誘導体と
ハロゲン化物誘導体をパラジウム触媒存在下カップリン
グする工程を含む合成法がより好ましい。アルキニル化
合物とシラン化合物を触媒存在下ヒドロシリル化反応を
行い、合成することもできる。
【0078】パラジウム触媒としては、価数、配位子な
ど特に限定しないが、例えば、パラジウムテトラキスト
リフェニルホスフィン、パラジウムカーボン、パラジウ
ムジクロライド(dppf)(dppf:1,1’−ビ
スジフェニルホスフィノフェロセン)、酢酸パラジウム
などが挙げられる。トリフェニルホスフィンなどの配位
子、テトラブチルアンモニウムブロマイドなどの相間移
動触媒を同時に添加しても良い。
【0079】本反応は、塩基を用いた方が好ましい。用
いる塩基の種類は特に限定しないが、例えば、炭酸ナト
リウム、酢酸ナトリウム、トリエチルアミンなどが挙げ
られる。用いる塩基の量は特に限定しないが、好ましく
はハロゲン化物に対して0.1〜20当量、特に好まし
くは1〜10当量である。
【0080】本反応は溶媒を用いた方が好ましい。用い
る溶媒は特に限定しないが、例えば、エタノール、水、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、トル
エン、テトラヒドロフラン、アセトン及びそれらの混合
溶媒を用いることができる。
【0081】次に、本発明の化合物を含有する有機発光
素子に関して説明する。本発明の有機発光素子は、本発
明の化合物を利用する素子であればシステム、駆動方
法、利用形態など特に問わないが、本発明の化合物から
の発光を利用するもの、または本発明の化合物を電荷輸
送材料として利用するものが好ましい。代表的な有機発
光素子として有機EL(エレクトロルミネッセンス)素
子を挙げることができる。
【0082】次に、本発明の化合物を含有するEL素子
に関して説明する。本発明のビニルシラン化合物を含有
するEL素子の有機層の形成方法は、特に限定されるも
のではないが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリ
ング、分子積層法、コーティング法などの方法が用いら
れ、製造面で抵抗加熱蒸着、コーティング法が好まし
い。
【0083】本発明の発光素子は陽極、陰極の一対の電
極間に発光層もしくは発光層を含む複数の有機化合物薄
膜を形成した素子であり、発光層のほか正孔注入層、正
孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、保護層などを有し
てもよく、またこれらの各層はそれぞれ他の機能を備え
たものであってもよい。各層の形成にはそれぞれ種々の
材料を用いることができる。
【0084】陽極は正孔注入層、正孔輸送層、発光層な
どに正孔を供給するものであり、金属、合金、金属酸化
物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物などを用
いることができ、好ましくは仕事関数が4eV以上の材
料である。具体例としては酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イ
ンジウム、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電性金
属酸化物、あるいは金、銀、クロム、ニッケル等の金
属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物
または積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物
質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなど
の有機導電性材料、およびこれらとITOとの積層物な
どが挙げられ、好ましくは、導電性金属酸化物であり、
特に、生産性、高導電性、透明性等の点からITOが好
ましい。陽極の膜厚は材料により適宜選択可能である
が、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ましく、よ
り好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ましくは
100nm〜500nmである。
【0085】陽極は通常、ソーダライムガラス、無アル
カリガラス、透明樹脂基板などの上に層形成したものが
用いられる。ガラスを用いる場合、その材質について
は、ガラスからの溶出イオンを少なくするため、無アル
カリガラスを用いることが好ましい。また、ソーダライ
ムガラスを用いる場合、シリカなどのバリアコートを施
したものを使用することが好ましい。基板の厚みは、機
械的強度を保つのに十分であれば特に制限はないが、ガ
ラスを用いる場合には、通常0.2mm以上、好ましく
は0.7mm以上のものを用いる。陽極の作製には材料
によって種々の方法が用いられるが、例えばITOの場
合、電子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着
法、化学反応法(ゾルーゲル法など)、酸化インジウム
スズの分散物の塗布などの方法で膜形成される。陽極は
洗浄その他の処理により、素子の駆動電圧を下げたり、
発光効率を高めることも可能である。例えばITOの場
合、UV−オゾン処理、プラズマ処理などが効果的であ
る。
【0086】陰極は電子注入層、電子輸送層、発光層な
どに電子を供給するものであり、電子注入層、電子輸送
層、発光層などの負極と隣接する層との密着性やイオン
化ポテンシャル、安定性等を考慮して選ばれる。陰極の
材料としては金属、合金、金属ハロゲン化物、金属酸化
物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物を用いる
ことができ、具体例としてはアルカリ金属(例えばL
i、Na、K等)及びそのフッ化物、アルカリ土類金属
(例えばMg、Ca等)及びそのフッ化物、金、銀、
鉛、アルミニウム、ナトリウム−カリウム合金またはそ
れらの混合金属、リチウム−アルミニウム合金またはそ
れらの混合金属、マグネシウム−銀合金またはそれらの
混合金属、インジウム、イッテリビウム等の希土類金属
等が挙げられ、好ましくは仕事関数が4eV以下の材料
であり、より好ましくはアルミニウム、リチウム−アル
ミニウム合金またはそれらの混合金属、マグネシウム−
銀合金またはそれらの混合金属等である。陰極は、上記
化合物及び混合物の単層構造だけでなく、上記化合物及
び混合物を含む積層構造を取ることもできる。陰極の膜
厚は材料により適宜選択可能であるが、通常10nm〜
5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは50n
m〜1μmであり、更に好ましくは100nm〜1μm
である。陰極の作製には電子ビーム法、スパッタリング
法、抵抗加熱蒸着法、コーティング法などの方法が用い
られ、金属を単体で蒸着することも、二成分以上を同時
に蒸着することもできる。さらに、複数の金属を同時に
蒸着して合金電極を形成することも可能であり、またあ
らかじめ調整した合金を蒸着させてもよい。陽極及び陰
極のシート抵抗は低い方が好ましく、数百Ω/□以下が
好ましい。
【0087】発光層の材料は、電界印加時に陽極または
正孔注入層、正孔輸送層から正孔を注入することができ
ると共に陰極または電子注入層、電子輸送層から電子を
注入することができる機能や、注入された電荷を移動さ
せる機能、正孔と電子の再結合の場を提供して発光させ
る機能を有する層を形成することができるものであれば
何でもよい。好ましくは発光層に本発明のビニルシラン
化合物を含有するものであるが、他の発光材料を用いる
こともできる。例えばベンゾオキサゾール誘導体、ベン
ゾイミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、スチ
リルベンゼン誘導体、ポリフェニル誘導体、ジフェニル
ブタジエン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、
ナフタルイミド誘導体、クマリン誘導体、ペリレン誘導
体、ペリノン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アルダ
ジン誘導体、ピラリジン誘導体、シクロペンタジエン誘
導体、ビススチリルアントラセン誘導体、キナクリドン
誘導体、ピロロピリジン誘導体、チアジアゾロピリジン
誘導体、シクロペンタジエン誘導体、スチリルアミン誘
導体、芳香族ジメチリディン化合物、8−キノリノール
誘導体の金属錯体や希土類錯体に代表される各種金属錯
体等、ポリチオフェン、ポリフェニレン、ポリフェニレ
ンビニレン等のポリマー化合物等が挙げられる。発光層
の膜厚は特に限定されるものではないが、通常1nm〜
5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5nm
〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜500nm
である。発光層の形成方法は、特に限定されるものでは
ないが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリング、
分子積層法、コーティング法(スピンコート法、キャス
ト法、ディップコート法など)、LB法などの方法が用
いられ、好ましくは抵抗加熱蒸着、コーティング法であ
る。
【0088】正孔注入層、正孔輸送層の材料は、陽極か
ら正孔を注入する機能、正孔を輸送する機能、陰極から
注入された電子を障壁する機能のいずれか有しているも
のであればよい。その具体例としては、カルバゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキ
サジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリー
ルアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導
体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン
誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチ
ルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化
合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系
化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、
ポリ(N−ビニルカルバゾール)誘導体、アニリン系共
重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導
電性高分子オリゴマー、本発明のビニルシラン化合物等
が挙げられる。正孔注入層、正孔輸送層の膜厚は特に限
定されるものではないが、通常1nm〜5μmの範囲の
ものが好ましく、より好ましくは5nm〜1μmであ
り、更に好ましくは10nm〜500nmである。正孔
注入層、正孔輸送層は上述した材料の1種または2種以
上からなる単層構造であってもよいし、同一組成または
異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。正
孔注入層、正孔輸送層の形成方法としては、真空蒸着法
やLB法、前記正孔注入輸送剤を溶媒に溶解または分散
させてコーティングする方法(スピンコート法、キャス
ト法、ディップコート法など)が用いられる。コーティ
ング法の場合、樹脂成分と共に溶解または分散すること
ができ、樹脂成分としては例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリブチルメタクリレート、ポリエステル、ポリ
スルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、
ポリ(N−ビニルカルバゾール)、炭化水素樹脂、ケト
ン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチルセルロー
ス、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン、メラミン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。
【0089】電子注入層、電子輸送層の材料は、陰極か
ら電子を注入する機能、電子を輸送する機能、陽極から
注入された正孔を障壁する機能のいずれか有しているも
のであればよい。その具体例としては、トリアゾール誘
導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、
フルオレノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、ア
ントロン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピラン
ジオキシド誘導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニ
リデンメタン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、ナフ
タレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸無水物、フ
タロシアニン誘導体、8−キノリノール誘導体の金属錯
体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾールやベン
ゾチアゾールを配位子とする金属錯体に代表される各種
金属錯体、本発明のビニルシラン化合物等が挙げられ
る。電子注入層、電子輸送層の膜厚は特に限定されるも
のではないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好ま
しく、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に好ま
しくは10nm〜500nmである。電子注入層、電子
輸送層は上述した材料の1種または2種以上からなる単
層構造であってもよいし、同一組成または異種組成の複
数層からなる多層構造であってもよい。電子注入層、電
子輸送層の形成方法としては、真空蒸着法やLB法、前
記電子注入輸送剤を溶媒に溶解または分散させてコーテ
ィングする方法(スピンコート法、キャスト法、ディッ
プコート法など)などが用いられる。コーティング法の
場合、樹脂成分と共に溶解または分散することができ、
樹脂成分としては例えば、正孔注入輸送層の場合に例示
したものが適用できる。
【0090】保護層の材料としては水分や酸素等の素子
劣化を促進するものが素子内に入ることを抑止する機能
を有しているものであればよい。その具体例としては、
In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、N
i等の金属、MgO、SiO、SiO2 、Al23
GeO、NiO、CaO、BaO、Fe23 、Y
23 、TiO2 等の金属酸化物、MgF2 、LiF、A
lF3 、CaF2 等の金属フッ化物、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミ
ド、ポリウレア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリク
ロロトリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエ
チレン、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフル
オロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと
少なくとも1種のコモノマーとを含むモノマー混合物を
共重合させて得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造
を有する含フッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物
質、吸水率0.1%以下の防湿性物質等が挙げられる。
保護層の形成方法についても特に限定はなく、例えば真
空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング
法、MBE(分子線エピタキシ)法、クラスターイオン
ビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法
(高周波励起イオンプレーティング法)、プラズマCV
D法、レーザーCVD法、熱CVD法、ガスソースCV
D法、コーティング法を適用できる。
【0091】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。 (2−1)の合成 ジビニルシラン誘導体a0.71g、ブロモビフェニル
b1.9g、炭酸カリウム3.36g、テトラブチルア
ンモニウムブロミド2.6g、酢酸パラジウム0.05
g、ジメチルホルムアミド20mlを混合し、80℃で
6時間加熱攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチ
ル、一規定塩酸水で希釈し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄した。有機溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマ
トグラフィーで精製し、白色結晶0.42gを得た。F
AB−MASスペクトルにより(2−1)の生成を確認
した。蛍光スペクトルλmax=440nm(CHCl
3 )であった。
【0092】
【化35】
【0093】(1−4)の合成 ビニルシラン誘導体c20g、ジブロモビフェニルd1
0.9g、炭酸カリウム28.9g、テトラブチルアン
モニウムブロミド22.5g、酢酸パラジウム0.5
g、ジメチルホルムアミド100mlを混合し、80℃
で6時間加熱攪拌した。反応終了後、反応液をクロロホ
ルム、一規定塩酸水で希釈し、有機層を水で洗浄した。
有機溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、黄色結晶11.2gを得た。蛍光スペクト
ルλmax=450nm(CHCl3)であった。
【0094】(1−12)の合成 ビニルシラン誘導体e3g、炭酸カリウム2.2g、テ
トラブチルアンモニウムブロミド1.8g、酢酸パラジ
ウム0.01g、ジメチルホルムアミド30mlを混合
し、80℃で6時間加熱攪拌した。反応終了後、反応液
を酢酸エチル、一規定塩酸水で希釈し、有機層を水、飽
和食塩水で洗浄した。有機溶液を濃縮し、クロロホルム
/エタノール系で再沈殿を2回行い、白色結晶1.9g
を得た。GPC測定によりMw=4600(ポリスチレ
ン換算)であることが分かった。
【0095】(3−2)の合成 ジビニルシラン誘導体f1g、ジブロモベンゼン誘導体
g1.9g、炭酸カリウム2.3g、テトラブチルアン
モニウムブロミド2.4g、酢酸パラジウム0.02
g、ジメチルホルムアミド20mlを混合し、80℃で
6時間加熱攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチ
ル、一規定塩酸水で希釈し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄した。有機溶液を濃縮し、クロロホルム/メタノー
ル系で再沈殿を2回行い、白黄色結晶1.5gを得た。
GPC測定によりMw=4200(ポリスチレン換算)
であることが分かった。
【0096】EL素子の作製、評価 比較例1 ポリビニルカルバゾール40mg、PBD(2−t−ブ
チルフェニル−4−ビフェニル−1,3,4−オキサジ
アゾール)12mg、下記化合物A1mgをジクロロエ
タン2mlに溶解し、洗浄したITO基板上にスピンコ
ートし、約130nmの薄膜を得た。有機薄膜上にパタ
ーニングしたマスク(発光面積が5mm×5mmとなる
マスク)を設置し、蒸着装置内でマグネシウム:銀=1
0:1を50nm共蒸着した後、銀50nmを蒸着し
た。東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型
を用いて、直流定電圧をEL素子に印加し発光させ、そ
の輝度をトプコン社の輝度計BM−8、発光波長を浜松
フォトニクス社製スペクトルアナライザーPMA−11
を用いて測定した。その結果、ELmax=470nm
の青色発光が得られ、19Vで152cd/m2 の輝度
が得られた。色度値は(x,y)=(0.18,0.2
0)であった。
【0097】
【化36】
【0098】実施例1 ポリビニルカルバゾール40mg、PBD(2−t−ブ
チルフェニル−4−ビフェニル−1,3,4−オキサジ
アゾール)12mg、(2−1)1mgをジクロロエタ
ン2mlに溶解し、洗浄したITO基板上にスピンコー
トし、約130nmの薄膜を得た。有機薄膜上にパター
ニングしたマスク(発光面積が5mm×5mmとなるマ
スク)を設置し、蒸着装置内でマグネシウム:銀=1
0:1を50nm共蒸着した後、銀50nmを蒸着し
た。東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型
を用いて、直流定電圧をEL素子に印加し発光させ、そ
の輝度をトプコン社の輝度計BM−8、発光波長を浜松
フォトニクス社製スペクトルアナライザーPMA−11
を用いて測定した。その結果、ELmax=418,4
37nmの青色発光が得られ、21Vで175cd/m
2 の輝度が得られた。色度値は(x,y)=(0.1
7,0.16)と良好であった。
【0099】実施例2 ポリビニルカルバゾール40mg、PBD(2−t−ブ
チルフェニル−4−ビフェニル−1,3,4−オキサジ
アゾール)12mg、(2−1)1mgをジクロロエタ
ン3mlに溶解し、洗浄したITO基板上にスピンコー
トし、約50nmの薄膜を得た。これを蒸着装置内に入
れ、この上にTAZ(1−フェニル−2−t−ブチルフ
ェニル−5−ビフェニルトリアゾール)20nm、Al
q(アルミニウムキノリナート錯体)40nmを蒸着し
た。有機薄膜上にパターニングしたマスク(発光面積が
5mm×5mmとなるマスク)を設置し、蒸着装置内で
マグネシウム:銀=10:1を50nm共蒸着した後、
銀50nmを蒸着した。実施例1と同様に評価したとこ
ろ同様の青色発光を得、その輝度は15Vで391cd
/m2 であった。
【0100】実施例3 洗浄したITO基板を蒸着装置内に入れ、基板上にTP
D(N,N´−ジフェニル−N,N´−ジ(m−トリ
ル)ベンジジン)を40nm蒸着し、この上に(1−
4)を20nm蒸着し、さらにこの上に、Alq(トリ
ス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム錯体)4
0nmを蒸着した。有機薄膜上にパターニングしたマス
ク(発光面積が5mm×5mmとなるマスク)を設置
し、蒸着装置内でマグネシウム:銀=10:1を50n
m共蒸着した後、銀50nmを蒸着した。実施例1と同
様に評価したところELmax=480nm(0.1
9,0.31)の発光を得、その輝度は16Vで764
0cd/m2 であった。
【0101】実施例4 洗浄したITO基板を蒸着装置内に入れ、基板上にTP
D(N,N´−ジフェニル−N,N´−ジ(m−トリ
ル)ベンジジン)を40nm蒸着し、この上に(1−
4)を60nm蒸着した。有機薄膜上にパターニングし
たマスク(発光面積が5mm×5mmとなるマスク)を
設置し、蒸着装置内でマグネシウム:銀=10:1を5
0nm共蒸着した後、銀50nmを蒸着した。実施例1
と同様に評価したところELmax=470nm(0.
16,0.20)の発光を得、その輝度は16Vで12
20cd/m2 であった。同様に、本発明のビニルシラ
ン化合物含有EL素子を作製・評価したところ、本発明
の化合物が青色発光材料または電子輸送材料として機能
することが確認できた。
【0102】
【発明の効果】本発明のビニルシラン化合物は有機EL
用青色発光材料または電子輸送材料として機能し、本発
明の化合物を含有する素子は色相・輝度などのEL特性
に優れる。また、本発明の化合物は医療用途、蛍光増白
剤、写真用材料、UV吸収材料、レーザー色素、カラー
フィルター用染料、色変換フィルター等にも適用可能で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 7/10 C07F 7/10 T C08F 30/08 C08F 30/08 C09K 11/06 660 C09K 11/06 660 680 680 H05B 33/22 H05B 33/22 B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(A)で表される化合物を少なくと
    も一つ含有する有機発光素子。 【化1】 a 、Rb 、Rc 、Rd は水素原子または置換基を表
    す。但し、Ra 、Rb 、R c 、Rd のうち少なくとも一
    つの置換基は、一般式(B)で表される基である。
    a 、Rb 、Rc 、Rd の二つ以上の置換基が一般式
    (B)で表される基の場合、一般式(B)で表される基
    はそれぞれ同じであっても異なっても良い。Re 、Rf
    は水素原子または置換基を表す。Ara はアリール基、
    ヘテロアリール基、アルケニル基を表す。
  2. 【請求項2】一般式(1)で表される部分構造を有する
    化合物からなる有機発光素子材料。 【化2】 1 、R2 、R3 はそれぞれ水素原子または置換基を表
    す。但し、R1 、R2 、R3 がアルケニル基であること
    はない。R4 、R5 はそれぞれ水素原子又は置換基を表
    す。Ar1 はアリール基、ヘテロアリール基、アルケニ
    ル基を表す。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の一般式(1)で表される
    部分構造を有する化合物を少なくとも一つ含有する有機
    発光素子。
  4. 【請求項4】一般式(2)で表される部分構造を一つだ
    け含む化合物からなる有機発光素子材料。 【化3】 21、R22は水素原子または置換基を表す。R23
    24、R25、R26は水素原子又は置換基を表す。A
    21、Ar22はアリール基、ヘテロアリール基、アルケ
    ニル基を表す。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の一般式(2)で表される
    部分構造を一つだけ含む化合物を少なくとも一つ含有す
    る有機発光素子。
  6. 【請求項6】一般式(3)で表される部分構造を少なく
    とも二つ有する化合物からなる有機発光素子材料。 【化4】 31はアリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、
    アルキニル基を表す。R32は水素原子または置換基を表
    す。R33、R34、R35、R36は水素原子又は置換基を表
    す。Ar31はアリーレン基、ヘテロアリーレン基、アル
    ケニレン基を表す。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の一般式(3)で表される
    部分構造を少なくとも二つ有する化合物を少なくとも一
    つ含有する有機発光素子。
  8. 【請求項8】一般式(4)で表される化合物。 【化5】 40、R41、R42、R43、R44は水素原子又は置換基を
    表す。Ar41はアリーレン基、ヘテロアリーレン基、ア
    ルケニレン基を表す。L1 は2価の連結基を表す。Aは
    連結基を表す。n1 は2以上の整数を表す。n1 が2の
    場合はAは単結合で有っても良い。Aに連結した複数の
    置換基(ビニルシリル構造を有する基)は同じであって
    も異なっても良い。n2 は0または1を表す。但し、A
    がアリール連結基、ヘテロアリール連結基またはアルケ
    ニル連結基で、かつ、n3 が0の場合のみn2 が0を取
    り得る。n3 は0以上の整数を表す。
  9. 【請求項9】一般式(5)で表される部分構造を少なく
    とも二つ有する化合物。 【化6】 51、R53は水素原子または置換基を表す。R52は2価
    の連結基を表す。R54、R55は水素原子または置換基を
    表す。Ar51はアリーレン基、ヘテロアリーレン基、ア
    ルケニレン基を表す。L2 は2価の連結基を表し、n4
    は0以上の整数を表す。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の一般式(1)で表され
    る部分構造を少なくとも一つ有し、かつ、一般式(6)
    で表される部分構造を少なくとも一つ有する化合物。 【化7】 61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R68は水
    素原子または置換基を表す。
  11. 【請求項11】ビニルシラン誘導体とハロゲン化アリー
    ル誘導体、ハロゲン化ヘテロアリール誘導体、トリフル
    オロメタンスルホニルアリール誘導体、またはトリフル
    オロメタンスルホニルヘテロアリール誘導体をパラジウ
    ム触媒下反応させ、炭素炭素結合を生成させ、請求項1
    に記載の化合物を得る方法。
JP07416099A 1998-04-30 1999-03-18 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。 Expired - Lifetime JP3847483B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07416099A JP3847483B2 (ja) 1998-04-30 1999-03-18 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。
US09/299,657 US6232001B1 (en) 1998-04-30 1999-04-27 Specific vinysilane compound, organic luminous element containing the same, and method for producing vinysilane compound
US09/785,257 US6323355B2 (en) 1998-04-30 2001-02-20 Specific vinylsilane compound, organic luminous element containing the same, and method for producing vinylsilane compound

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12084398 1998-04-30
JP10-120843 1998-04-30
JP07416099A JP3847483B2 (ja) 1998-04-30 1999-03-18 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000021575A true JP2000021575A (ja) 2000-01-21
JP3847483B2 JP3847483B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=26415296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07416099A Expired - Lifetime JP3847483B2 (ja) 1998-04-30 1999-03-18 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6232001B1 (ja)
JP (1) JP3847483B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001055447A (ja) * 1999-08-20 2001-02-27 Fuji Photo Film Co Ltd アリールシラン化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子
WO2002079343A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Element luminescent
WO2005010012A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. 発光性有機化合物およびそれを用いた発光素子
KR101394000B1 (ko) 2007-03-28 2014-05-12 동우 화인켐 주식회사 유기실란다이스틸벤아민 화합물, 이를 포함하는 발광 물질,및 유기전기발광소자

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3847483B2 (ja) * 1998-04-30 2006-11-22 富士写真フイルム株式会社 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。
JP3865996B2 (ja) * 1999-04-07 2007-01-10 富士フイルムホールディングス株式会社 特定のシラン化合物及びそれらからなる発光素子材料、及び、それを含有する発光素子。
JP2000290284A (ja) * 1999-04-07 2000-10-17 Fuji Photo Film Co Ltd 特定のシラン化合物、合成法、及びそれらからなる発光素子材料、及び、それを含有する発光素子。
KR100323606B1 (ko) * 1999-08-23 2002-02-19 김순택 칼라 튜닝이 우수한 고효율의 전기발광 고분자
KR100354500B1 (ko) * 2000-09-05 2002-09-30 한화석유화학 주식회사 플로렌계 중합체 및 이를 이용한 전기발광 소자
KR100379809B1 (ko) * 2000-11-07 2003-04-11 삼성에스디아이 주식회사 플루오렌이 도입된 전기발광 고분자 및 그를 이용한전기발광 소자
KR100438888B1 (ko) * 2001-09-07 2004-07-02 한국전자통신연구원 정공 수송/주입 능력이 있는 화합물과 이를 포함하는분자자기조립막을 갖춘 유기 전기발광 소자
US7906224B2 (en) * 2003-08-21 2011-03-15 Konica Minolta Holdings, Inc. Organic electroluminescent device, display, and illuminating device
KR101453082B1 (ko) * 2007-06-15 2014-10-28 삼성전자주식회사 교류 구동형 양자점 전계발광소자
KR101952707B1 (ko) * 2012-01-03 2019-06-03 삼성디스플레이 주식회사 신규한 화합물 및 이를 포함한 유기발광 소자
US10847780B2 (en) 2016-09-16 2020-11-24 Pacesetter, Inc. Battery electrode and methods of making

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3490727B2 (ja) * 1991-11-28 2004-01-26 三洋電機株式会社 電界発光素子
US5449564A (en) * 1992-10-29 1995-09-12 Sanyo Electric Co., Ltd. Organic electroluminescent element having improved durability
US5529853A (en) * 1993-03-17 1996-06-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Organic electroluminescent element
JP3332491B2 (ja) * 1993-08-27 2002-10-07 三洋電機株式会社 有機el素子
US5523441A (en) * 1994-02-04 1996-06-04 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorocarbon group-containing organosilane compound
EP0666298A3 (en) * 1994-02-08 1995-11-15 Tdk Corp Organic electroluminescent element and compound used therein.
JP3249297B2 (ja) * 1994-07-14 2002-01-21 三洋電機株式会社 有機電界発光素子
JP4477150B2 (ja) * 1996-01-17 2010-06-09 三星モバイルディスプレイ株式會社 有機薄膜el素子
TW364275B (en) * 1996-03-12 1999-07-11 Idemitsu Kosan Co Organic electroluminescent element and organic electroluminescent display device
US5605991A (en) * 1996-03-21 1997-02-25 Shell Oil Company Multifunctional initiator from divinyl dislane
JPH10183112A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Sony Corp 電界発光素子
US6066712A (en) * 1997-05-09 2000-05-23 Minolta Co., Ltd. Styryl polymer, production method and use thereof
US6165383A (en) * 1998-04-10 2000-12-26 Organic Display Technology Useful precursors for organic electroluminescent materials and devices made from such materials
JP3847483B2 (ja) * 1998-04-30 2006-11-22 富士写真フイルム株式会社 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。
US6127565A (en) * 1998-12-04 2000-10-03 Raytheon Company Aromatic silane ether-containing coatings

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001055447A (ja) * 1999-08-20 2001-02-27 Fuji Photo Film Co Ltd アリールシラン化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子
JP4512217B2 (ja) * 1999-08-20 2010-07-28 富士フイルム株式会社 アリールシラン化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子
WO2002079343A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Element luminescent
US7504161B2 (en) 2001-03-30 2009-03-17 Fujifilm Corporation Luminescent element
WO2005010012A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. 発光性有機化合物およびそれを用いた発光素子
JPWO2005010012A1 (ja) * 2003-07-28 2006-09-28 株式会社半導体エネルギー研究所 発光性有機化合物およびそれを用いた発光素子
US7541098B2 (en) 2003-07-28 2009-06-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting organic compound and light-emitting element utilizing the same
JP4737678B2 (ja) * 2003-07-28 2011-08-03 株式会社半導体エネルギー研究所 発光性有機化合物およびそれを用いた発光素子
KR101394000B1 (ko) 2007-03-28 2014-05-12 동우 화인켐 주식회사 유기실란다이스틸벤아민 화합물, 이를 포함하는 발광 물질,및 유기전기발광소자

Also Published As

Publication number Publication date
JP3847483B2 (ja) 2006-11-22
US20010014752A1 (en) 2001-08-16
US6232001B1 (en) 2001-05-15
US6323355B2 (en) 2001-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4048525B2 (ja) 新規インドール誘導体およびそれを利用した発光素子
JP3865996B2 (ja) 特定のシラン化合物及びそれらからなる発光素子材料、及び、それを含有する発光素子。
JP3949363B2 (ja) 芳香族縮環化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子
US7101632B2 (en) Cyclocondensed polycyclic hydrocarbon compound and light-emitting device using the same
JP4003824B2 (ja) 発光素子
US7858211B2 (en) Organic electroluminescent device
JP5351124B2 (ja) 新規ヘテロ環化合物、発光素子材料及び発光素子
US7306856B2 (en) Light-emitting element and iridium complex
JP4404473B2 (ja) 新規含窒素へテロ環化合物、発光素子材料およびそれらを使用した発光素子
JP4256626B2 (ja) ヘテロ環化合物及びそれを用いた発光素子
JP2002235076A (ja) 遷移金属錯体及びそれからなる発光素子用材料、並びに発光素子
JP4512217B2 (ja) アリールシラン化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子
JP4686011B2 (ja) 新規ヘテロ環化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子
JP2005071983A (ja) 有機電界発光素子
JP2002324678A (ja) 発光素子
JP2002241455A (ja) 新規重合体、それを利用した発光素子用材料および発光素子
JP3847483B2 (ja) 特定のビニルシラン化合物およびそれを含有する有機発光素子、および、ビニルシラン化合物の製造方法。
JP2003022893A (ja) 発光素子
US6307083B1 (en) Specific silane compounds, method of synthesizing them, luminescent device materials comprising them, and luminescent devices containing such materials
JP3949391B2 (ja) 発光素子
JP4849812B2 (ja) 有機電界発光素子およびケイ素化合物
JP2000017057A (ja) スチリル系化合物及びその製造方法並びにそれを用いた有機発光素子
JP4174202B2 (ja) 新規ヘテロ環化合物、およびそれを使用した発光素子
JP2002324677A (ja) 発光素子
JP2002329579A (ja) 発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040810

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term