JP2000021288A - 熱電界放出形電子銃 - Google Patents
熱電界放出形電子銃Info
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2237/00—Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
- H01J2237/06—Sources
- H01J2237/063—Electron sources
- H01J2237/06308—Thermionic sources
- H01J2237/06316—Schottky emission
Landscapes
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
- Solid Thermionic Cathode (AREA)
- Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
Abstract
ッションが安定な熱電界放出形電子銃を実現する。 【解決手段】 エミッタ10は、例えば、比較的広い面
積のファセット面を有したエミッタに対して、集束イオ
ンビームによる微細加工装置によりリング状に溝11を
掘って削り落とし、その後、溝11が形成されたエミッ
タ10の先端に、再度熱電界を掛けることによって形成
される。この熱電界の印加により、エミッタ10は自己
修復し、頂上チップ12とその頂上に結晶面であるファ
セットF0が形成される。
Description
に使用される熱電界放出形電子銃に関する。
示している。1はタングステン単結晶よりなる電子放出
エミッタであり、加熱電源2により所定の温度に加熱さ
れる。エミッタ1と引出電極3との間には、引出電圧電
源4から引出電圧が印加され、また、エミッタ1と接地
電位の加速電極5との間には、加速電源6から加速電圧
が印加される。
おいて、エミッタ1の先端半径は、冷陰極タイプの電界
放出形電子銃の先端半径が大略0.2μm以下であるの
に対して、大略0.4μm以上と大きい。
エミッタ先端形状は、エミッタ先端に掛かっている電界
強度の大きさと、エミッタ先端温度とのバランスによっ
て保たれているためである。
電子銃では、エミッタ先端半径が大きくなり、この結
果、仮想光源が大きく、かつ、輝度が小さくなるという
問題点があった。この点を図2、図3を用いて更に詳細
に説明する。図2、図3はいずれも従来のエミッタ1の
先端部を示しているが、図2は断面方向から見た図、図
3は斜視図である。
頂点には、ファセットFと呼ばれる結晶面があり、この
面より電子が放出される。この放出電子Eの軌道の接線
は、エミッタ1内でクロスし、最小径となる部位が仮想
光源Sとなり、その大きさdが光源の大きさとなる。
想光源Sが大きくなってしまう。しかし、エミッタ1の
先端の半径を小さくすると、エミッタ先端に掛かってい
る電界強度とエミッタ先端での温度とのバランスが崩
れ、エミッタ先端での原子が不安定となり、エミッショ
ンが不安定となり、最終的にはエミッションしなくなっ
てしまうという問題点があった。なお、仮想光源Sが大
きいと、この電子銃を用いた走査電子顕微鏡では、高い
分解能の像を観察することができない。
もので、その目的は、仮想光源が小さく、輝度が高く、
更にはエミッションが安定な熱電界放出形電子銃を実現
するにある。
界放出形電子銃は、エミッタを加熱すると共に、加熱さ
れたエミッタから電子を引き出すようにした熱電界放出
形電子銃において、エミッタ先端に形成されるファセッ
ト面をリング状に削り落としたことを特徴としている。
るファセット面をリング状に削り落とし、その先端から
熱電界放出電子を放出させる。第2の発明に基づく熱電
界放出形電子銃は、請求項1の発明において、エミッタ
先端に形成されるファセット面を、集束イオンビームに
よってリング状に削り落としたことを特徴としている。
は、エミッタを加熱すると共に、加熱されたエミッタか
ら電子を引き出すようにした熱電界放出形電子銃におい
て、比較的大きな先端半径を有したエミッタ先端に比較
的小さな先端半径を有したエミッタを形成したことを特
徴としている。
有したエミッタ先端に比較的小さな先端半径を有したエ
ミッタを形成し、比較的小さな先端半径を有したエミッ
タの先端に形成されたファセット面から熱電界放出電子
を放出させる。
施の形態を詳細に説明する。図4、図5は本発明に基づ
く熱電界放射型電子銃のエミッタ10を示しており、図
4は断面方向から見た図、図5は斜視図である。このエ
ミッタ10は、頂面の外側にリング状の溝11が形成さ
れている。
た比較的広い面積のファセット面Fを有したエミッタ1
に対して、集束イオンビームによる微細加工装置により
リング状に溝11を掘って削り落とし、その後、溝11
が形成されたエミッタ10の先端に、再度熱電界を掛け
ることによって形成される。この熱電界の印加により、
エミッタ10は自己修復し、頂上チップ12とその頂上
に結晶面であるファセットF0 が形成される。
ットF0 は、図2に示したファセットFよりも小さく、
ファセットF0 から放出される放出電子Eの仮想光源S
の大きさが小さくなり、また、輝度が高くなる。
チップ12を形成した場合のエミッタ先端付近の電界強
度を等電位線13で示す。この図6から明らかなよう
に、エミッタ10の先端の全体形状は、先端半径Rの大
きな先端形状を維持しており、溝11を掘って頂上チッ
プ12を形成しても、頂上チップ12上に掛かる電界強
度は図2に示した従来の形状のエミッタとあまり変わら
ない。
の形状は長時間に渡って崩れることがなく、安定したエ
ミッションをさせることができる。これによって、先端
半径Rのエミッタ先端に、先端半径rのエミッタが形成
された構造となる。
を備えた熱電界放出形電子銃を走査電子顕微鏡の電子銃
として用いると、仮想光源の径が小さいので、高い分解
能の像を観察することが可能となる。
エミッタ先端に形成されるファセット面をリング状に削
り落とし、その先端から熱電界放出電子を放出させるよ
うにしたので、仮想光源を小さくできると共に、輝度を
高くすることができる。また、エミッタの全体構造とし
ては大きいため、エミッタ先端の形状が崩れにくく、長
時間に渡って安定して動作させることができる。
は、第1の発明において、エミッタ先端に形成されるフ
ァセット面を、集束イオンビームによってリング状に削
り落とすようにしたので、精密にリング状の溝を形成す
ることができる。
有したエミッタ先端に比較的小さな先端半径を有したエ
ミッタを形成し、比較的小さな先端半径を有したエミッ
タの先端に形成されたファセット面から熱電界放出電子
を放出させるようにしたので、仮想光源を小さくできる
と共に、輝度を高くすることができる。また、エミッタ
の全体構造としては大きいため、エミッタ先端の形状が
崩れにくく、長時間に渡って安定して動作させることが
できる。
る。
る。
る。
を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 エミッタを加熱すると共に、加熱された
エミッタから電子を引き出すようにした熱電界放出形電
子銃において、エミッタ先端に形成されるファセット面
をリング状に削り落としたことを特徴とする熱電界放出
形電子銃。 - 【請求項2】 エミッタ先端に形成されるファセット面
を、集束イオンビームによってリング状に削り落とした
ことを特徴とする請求項1記載の熱電界放出形電子銃。 - 【請求項3】 エミッタを加熱すると共に、加熱された
エミッタから電子を引き出すようにした熱電界放出形電
子銃において、比較的大きな先端半径を有したエミッタ
先端に比較的小さな先端半径を有したエミッタを形成し
たことを特徴とする熱電界放出形電子銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18717998A JP3581254B2 (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 熱電界放出形電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18717998A JP3581254B2 (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 熱電界放出形電子銃 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000021288A true JP2000021288A (ja) | 2000-01-21 |
JP3581254B2 JP3581254B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=16201499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18717998A Expired - Fee Related JP3581254B2 (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 熱電界放出形電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3581254B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2389450A (en) * | 2001-10-30 | 2003-12-10 | York Electron Optics Ltd | Electron source |
WO2004073010A1 (ja) * | 2003-02-17 | 2004-08-26 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 電子銃 |
JP2008204868A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Nano Geometry Kenkyusho:Kk | 電界放出型電子銃の製造方法、その製造方法による電界放出型電子銃、荷電粒子ビーム装置、電界放出型電子銃の再生方法、その再生方法による電界放出型電子銃、荷電粒子ビーム装置、および複数分割エミッタ電極 |
-
1998
- 1998-07-02 JP JP18717998A patent/JP3581254B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2389450A (en) * | 2001-10-30 | 2003-12-10 | York Electron Optics Ltd | Electron source |
WO2004073010A1 (ja) * | 2003-02-17 | 2004-08-26 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 電子銃 |
JPWO2004073010A1 (ja) * | 2003-02-17 | 2006-06-01 | 電気化学工業株式会社 | 電子銃 |
JP2008204868A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Nano Geometry Kenkyusho:Kk | 電界放出型電子銃の製造方法、その製造方法による電界放出型電子銃、荷電粒子ビーム装置、電界放出型電子銃の再生方法、その再生方法による電界放出型電子銃、荷電粒子ビーム装置、および複数分割エミッタ電極 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3581254B2 (ja) | 2004-10-27 |
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