JP2625369B2 - 電子ビーム露光装置 - Google Patents

電子ビーム露光装置

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JP2625369B2
JP2625369B2 JP32250993A JP32250993A JP2625369B2 JP 2625369 B2 JP2625369 B2 JP 2625369B2 JP 32250993 A JP32250993 A JP 32250993A JP 32250993 A JP32250993 A JP 32250993A JP 2625369 B2 JP2625369 B2 JP 2625369B2
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electron beam
electron
electrons
beam exposure
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浩 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変矩形あるいは半導
体集積回路等パターンの一部あるいは全部の形状等に成
形された電子ビームを用いる電子ビーム露光装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光装置では電子銃のチップ
として六ホウ化ランタン(LaB6 )やタングステン
(W)等が用いられる。単結晶LaB6 は仕事関数が低
く、かつ高温での蒸気圧が低いので、高電流、長寿命で
電子銃として適しているが、ビームの強度分布が均一で
ない欠点がある。これはチップの先端形状が曲面であっ
たり、加熱源に近い部分の温度が高いなどチップ内に温
度分布が存在するからである。さらに、電子銃から放射
された電子は飛行中にその電荷に起因するボアシュ効果
のため、色収差が大きくなる。このボアシュ効果とは、
電子が軸方向に進む間にビーム内の電子の衝突により、
軸方向のエネルギー分散が増加することにより生じる。
このエネルギーの分散、すなわち色収差によるフォーカ
スポイントのずれによりビーム形状の乱れが生じる。以
上のような現象は電子ビーム露光装置の解像力を低下さ
せる要因となっている。
【0003】ところで、従来、電子ビームを任意の形状
に整形するべく第2アパチャは図4に示すようにチャー
ジアップ効果を防止するために電気的にはグランド電位
に落とされている。
【0004】あるいは、従来、均一な強度のビームを得
る手段として電子銃の引き出し電極にある一定の電圧を
印加する方法が提案されている(特開平2−30661
4号公報)。
【0005】これは図5に示すように、カソードとカッ
ティングアパチャとアノードを備える電子銃であって、
アノードはグランド電位、カソードは負の電位に、ま
た、カッティングアパチャにはカソードとアノード間の
電界が均一になるように電位が設定されている。電子は
電界と直角に飛行するため、電子ビーム13は図のよう
に平行になる。また、LaB6 チップの表面は平坦化さ
れており、さらにカッティングアパチャは電子ビームの
比較的強度分布の均一な中心部分のみを選択的に通過さ
せるよう配置してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
均一な強度の電子ビームを電子源である電子銃で得たと
しても、電子はその後被露光物まで長距離飛行を続ける
ため、その途中でのビームの広がりや、さらには色収差
に起因する形状の乱れは避けられない。このようなビー
ムの広がりや色収差は電子ビーム露光装置の解像力を低
下させる要因となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来、第2アパチャは電
気的にはグランド電位に落とされている。そのため、電
子光学的には、アパチャの開口は機械的穴にすぎず、単
に該アパチャの開口部でビームを選択的に通過させた任
意のパターンに成形するのみである。そのため、該アパ
チャには乱れたビーム形状を整形する効果や色周差を低
減する効果はない。
【0008】そこで、第2アパチャにバイアス電圧を印
加し、ビーム絞り込み、整形すると共に、低エネルギー
の電子を該第2アパチャで吸収することにより色周差を
低減し解像力の向上を図る。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1および図2は本発明の実施例を説明するための
図である。
【0010】1はサーマルタイプの電子銃であり、La
6 チップがよく用いられる。電子銃1は約1500℃
に加熱されている。2はグリッドで電源7により電子銃
1に対して制御電圧である正の高電圧が印加されてい
る。さらに、アノード2には電源7により電子銃1に対
して加速電圧と呼ばれる正の高電圧が印加されている。
11は可変成形用アパチャである。6は第2アパチャで
所望のパターン通りに開口されている。この第2アパチ
ャにはバイアス電源8より電圧が印加されている。
【0011】ここでさらに図を用いながら詳しく説明す
る。実施例1において、電子銃1のLaB6 チップは約
1500℃に加熱されており、熱電子が放出される。電
子銃1から放出された熱電子は、電源7により電子銃1
に対して正の高電圧が印加されているグリッド2を通っ
た後クロスオーバーを作る。さらに、アノード10には
高圧の加速電圧が印加されており、これによる電界で電
子が加速され被露光物すなわち多くの場合はウェハに向
けて飛行する。つぎに、電子はまず矩形成形用アパチャ
11により矩形等に成形される。矩形成形用アパチャ1
1を通過した電子はその後、電子レンズ3および偏向器
4により収束および偏向され、半導体素子の一部あるい
は全部のパターン通りの開口された第2アパチャ6を通
過することにより、所望のパターンに成形される。この
第2アパチャにはバイアス電源8より例えば正のバイア
ス電圧が印加されている。電子は負の電荷を帯びている
ため、低いエネルギーを持った電子はこの第2アパチャ
6にクーロン引力により吸収され、結果として色収差が
低減される。
【0012】さらに実施例2においては、第2アパチャ
2の上部に電気的にグランド電位に落とされた平行平板
電極5を設け、第2アパチャ2にバイアス電源8より直
流バイアス電圧を印加している。このとき、平行平板電
極5と第2アパチャの間の電界により得られる静電レン
ズ効果のためビームは収束され形状が整形される。
【0013】この効果を図3を用いながら説明する。第
2アパチャ6にはバイアス電源8により平行平板電極5
に対して直流電圧が印加されている。このとき、例えば
第2アパチャ6に正の電圧が印加されている場合図に示
すような電位分布が生じる。電子が図の左側からちょう
ど軸上を飛行して来た場合、電子ビーム13は等電位面
と直角に進み加速される。ところが、軸から離れた電子
ビーム13は図に示したように等電位面と斜に交わるた
め軸から外側へ力を受けて曲がる。したがって、電子ビ
ーム13は第2アパチャ6を通過後発散する。したがっ
て、第2アパチャ6は凹レンズの働きを持つことにな
る。逆に第2アパチャ6に負の電圧が印加された場合に
は上述と逆の説明によりビームは収束するため、第2ア
パチャ6は凸レンズの作用をもつことになる。このよう
に、飛行過程で徐々に広がった電子ビームは第2アパチ
ャで収束され、ビーム形状が整形される。
【0014】このような実施例では被露光物により近い
第2アパチャにて電子ビームの整形を行うため被露光部
から遠い電子源で整形を行うより大きな効果が得られ
る。
【0015】また、平行平板電極5を第2アパチャ6の
下部に設けても同様の効果が得られる。
【0016】第2アパチャをグランド電位におとし平行
平板電極にバイアス電圧を印加してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は第2アパチ
ャにバイアス電圧を印加することにより、低いエネルギ
ーを持った電子を吸収することにより色周差を低減する
効果がある。
【0018】さらに、静電レンズの効果により電子ビー
ムを収束させビーム形状を整形する効果がある。
【0019】以上の効果により、電子ビーム露光装置の
解像性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図
【図2】本発明の一実施例を説明するための図
【図3】本発明を説明するための図
【図4】一従来例
【図5】一従来例
【符号の説明】
1 電子銃 2 グリッド 3 電子レンズ 4 偏向器 5 平行平板電極 6 第2アパチャ 7 電源 8 バイアス電源 9 LaB6 10 アノード 11 矩形成形用アパチャ 12 カッティングアパチャ 13 電子ビーム 14 等電位面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から発生する電子ビームを、ビー
    ムパターニング用のアパチャの開口部に当て、該アパチ
    ャの開口を通過した電子ビームを用いて描画を行う電子
    ビーム露光装置において、 該電子銃から発生した電子を成形する矩形成形用アパチ
    ャと、該アパチャを通過した電子ビームを収束あるいは
    偏向を行うレンズあるいは偏向器を0段から数段有し、
    さらに半導体集積回路等パターンの一部あるいは全部を
    開口した第2アパチャを備え、 該第2アパチャに直流バイアス電圧が印加されることを
    特徴とする電子ビーム露光装置。
JP32250993A 1993-12-21 1993-12-21 電子ビーム露光装置 Expired - Lifetime JP2625369B2 (ja)

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JPH07176466A JPH07176466A (ja) 1995-07-14
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