JP2000020625A - 電子マネーシステム、マルチカレンシー取引方法及び記録媒体 - Google Patents

電子マネーシステム、マルチカレンシー取引方法及び記録媒体

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JP2000020625A
JP2000020625A JP19007298A JP19007298A JP2000020625A JP 2000020625 A JP2000020625 A JP 2000020625A JP 19007298 A JP19007298 A JP 19007298A JP 19007298 A JP19007298 A JP 19007298A JP 2000020625 A JP2000020625 A JP 2000020625A
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JP
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electronic money
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card
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JP19007298A
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Atsushi Masuda
厚志 増田
Toyohiro Kitada
豊浩 北田
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NTT Data Group Corp
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数国にまたがる電子マネー取引を可能とす
る。 【解決手段】 利用者はATM23にICカード20を
セットし、例えばC国電子マネーのチャージを指示す
る。ATM23は、電子マネーサーバ22Cにチャージ
要求を送信する。電子マネーサーバ22Cは、利用者の
口座が口座データベース21Cにある場合、利用者の口
座からA銀行の口座に資金移動して、電子マネーを発行
する。また、利用者の口座が口座データベース21Cに
存在せず、D国の口座データベース21Dにある場合、
口座データベース21Dにて利用者の口座からA銀行の
口座に資金移動して、電子マネーを発行する。ATM2
3は、発行された電子マネーを受信し、所定領域に記録
する。利用者は支払において店舗用端末24にICカー
ド20をセットする。ICカード20は、店舗用端末2
4からの支払金額の通知に応じて、所定領域から例えば
C国電子マネーを読み出し、送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数国にまたがる
電子マネー取引を可能とする電子マネーシステム及びマ
ルチカレンシー取引方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報技術の発達に伴い、金銭的価
値を有する電子マネーを用いて、実際の商店又はインタ
ーネット上等で電子的取引を行う電子マネーシステムが
実現されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムで
は、例えば、インターネットを介して自国又は他国のサ
イトにアクセスして電子マネーを使用する場合等、各国
において電子マネーを取り引きに使用する場合に、その
支払いに使用する通貨単位の取り扱い等が問題となる。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、複数国にまたがる電子マネー取引が可能な電子マネ
ーシステム及びマルチカレンシー取引方法等を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る電子マネーシステムは、
現地通貨建ての口座の情報を記憶する口座データベース
及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う電子マネー
サーバを備える銀行システムと、前記銀行システムに接
続されている銀行端末と、のそれぞれを少なくとも第1
と第2の国について備え、第1の国で使用される第1の
電子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で
使用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領
域と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取
引を行う電子マネーシステムであって、第1の国におけ
る前記銀行端末は、前記ICカードを受け付ける第1の
受付手段と、外部からの電子マネーのチャージ指示に応
答し、第1の国における前記電子マネーサーバに第1の
電子マネーのチャージ要求を送信する手段と、前記チャ
ージ要求に応答して前記第1の国における電子マネーサ
ーバから送信された第1の電子マネーを受信し、該第1
の電子マネーを前記第1の受付手段により受け付けた前
記ICカードの前記第1の領域に記録する記録手段と、
を備え、前記第1の国における電子マネーサーバは、前
記第1の国における銀行端末からの前記チャージ要求に
応答し、前記口座データベースにおいて、該当する利用
者の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
に、所定金額相当の第1の電子マネーを発行し、要求元
の前記銀行端末に送信する手段を備え、前記第2の国に
おける銀行端末は、前記ICカードを受け付ける第2の
受付手段と、外部からの電子マネーのチャージ指示に応
答し、第2の国における前記電子マネーサーバに第2の
電子マネーのチャージ要求を送信する手段と、前記チャ
ージ要求に応答して前記第2の国における電子マネーサ
ーバから送信された第2の電子マネーを受信し、該第2
の電子マネーを前記第2の受付手段により受け付けた前
記ICカードの前記第2の領域に記録する記録手段と、
を備え、前記第2の国における電子マネーサーバは、前
記第2の国における銀行端末からの前記チャージ要求に
応答し、前記口座データベースにおいて、該当する利用
者の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
に、所定金額相当の第2の電子マネーを発行し、要求元
の前記銀行端末に送信する手段を備える、ことを特徴と
する。
【0006】このような構成によれば、複数国における
店舗での支払いを1枚のICカードで行うことができる
マルチカレンシー対応の電子マネーシステムを実現する
ことができる。
【0007】第1の国における前記電子マネーサーバの
前記第1の発行手段は、第1の国における前記銀行端末
からの前記チャージ要求が示す要求金額が、第1の国の
前記口座データベースにおける該当する利用者の口座の
残高より大きい場合には、第2の国の前記口座データベ
ースにおける該当する利用者の口座から要求金額又は不
足金額を発行者の口座に移動する第1の資金移動手段を
さらに備えてもよく、第2の国における前記電子マネー
サーバの前記第2の発行手段は、第2の国における前記
銀行端末からの前記チャージ要求が示す要求金額が、第
2の国の前記口座データベースにおける該当する利用者
の口座の残高より大きい場合には、第1の国の前記口座
データベースにおける該当する利用者の口座から要求金
額又は不足金額を発行者の口座に移動する第2の資金移
動手段をさらに備えてもよい。
【0008】前記第1と第2の資金移動手段は、他国の
前記口座データベースにおける該当する利用者の口座か
ら前記要求金額又は不足金額を移動する場合には、該要
求金額又は不足金額を所定の交換レートに従って他国の
通貨単位の変換して処理する手段をさらに備えてもよ
い。
【0009】また、本発明の第2の観点に係る電子マネ
ーシステムは、現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
う発行サーバを備える銀行システムを少なくとも第1と
第2の国について備え、第1と第2の国における各前記
銀行システムとインターネットを介して接続されている
利用者端末をさらに備え、第1の国で使用される第1の
電子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で
使用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領
域と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取
引を行う電子マネーシステムであって、前記利用者端末
は、前記ICカードを受け付ける受付手段と、外部から
の第1の電子マネーのチャージ指示に応答し、第1の国
における前記口座サーバにチャージ要求を送信する手段
と、第1の国における前記発行サーバから受信した第1
の電子マネーを、前記受付手段により受け付けた前記I
Cカードの前記第1の領域に記録する第1の記録手段
と、外部からの第2の電子マネーのチャージ指示に応答
し、第2の国における前記口座サーバにチャージ要求を
送信する手段と、第2の国における前記発行サーバから
受信した第2の電子マネーを、前記受付手段により受け
付けた前記ICカードの前記第2の領域に記録する第2
の記録手段と、を備え、前記第1の国における口座サー
バは、前記チャージ要求に応答し、該当する利用者の口
座から所定金額を発行者の口座に移動するとともに、所
定金額相当の第1の電子マネーの発行要求を、前記第1
の国における発行サーバに送信する手段を備え、前記第
1の国における発行サーバは、前記第1の国における口
座サーバからの前記発行要求に応答し、所定金額相当の
前記第1の電子マネーを発行し、要求元の前記利用者端
末に送信する手段を備え、前記第2の国における口座サ
ーバは、前記チャージ要求に応答し、該当する利用者の
口座から所定金額を発行者の口座に移動するとともに、
所定金額相当の第2の電子マネーの発行要求を、前記第
2の国における発行サーバに送信する手段を備え、前記
第2の国における発行サーバは、前記第2の国における
口座サーバからの前記発行要求に応答し、所定金額相当
の前記第2の電子マネーを発行し、要求元の前記利用者
端末に送信する手段を備える。
【0010】このような構成によれば、インターネット
を介して複数国における店舗サーバへの支払いを1枚の
ICカードで行うことができるマルチカレンシー対応の
電子マネーシステムを実現することができる。
【0011】第1の国における前記口座サーバの前記第
1の発行要求手段は、前記チャージ要求が示す要求金額
が、該当する利用者の口座の残高より大きい場合には、
第2の国の前記口座サーバにおける該当する利用者の口
座から要求金額又は不足金額を発行者の口座に移動する
ことを前記第2の国の口座サーバに要求する第1の移動
要求手段をさらに備えてもよく、第2の国における前記
口座サーバの前記第2の発行要求手段は、前記チャージ
要求が示す要求金額が、該当する利用者の口座の残高よ
り大きい場合には、第1の国の前記口座サーバにおける
該当する利用者の口座から要求金額又は不足金額を発行
者の口座に移動することを前記第1の国の口座サーバに
要求する第2の移動要求手段をさらに備えてもよい。
【0012】前記第1と第2の移動要求手段は、他国の
前記口座サーバにおける該当する利用者の口座から前記
要求金額又は不足金額を移動することを前記他国の口座
サーバに要求する場合には、該要求金額又は不足金額を
所定の交換レートに従って他国の通貨単位の変換して処
理する手段をさらに備えてもよい。
【0013】なお、第1と第2の観点に係る電子マネー
システムでは、第1と第2の国における銀行を、同じ銀
行(例えば、共にA銀行)としてもよく、異なる銀行
(例えば、A銀行とB銀行)としてもよい。
【0014】また、本発明の第3の観点に係る電子マネ
ーシステムは、現地通貨建ての口座の情報を記憶する口
座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を
行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀
行システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを
少なくとも第1と第2の国について備え、第1の国で使
用される第1の電子マネーを記憶するための第1の領域
と、第2の国で使用される第2の電子マネーを記憶する
ための第2の領域と、を少なくとも有するICカードを
用いて電子的取引を行う電子マネーシステムであって、
第1の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
け付ける第1の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
ャージ指示に応答し、第1の国における前記電子マネー
サーバに第1の電子マネーのチャージ要求を送信する手
段と、前記チャージ要求に応答して前記電子マネーサー
バから送信された第1の電子マネーを受信し、該第1の
電子マネーを前記第1の受付手段により受け付けた前記
ICカードの前記第1の領域に記録する記録手段と、を
備え、前記第1の国における電子マネーサーバは、前記
銀行端末からの前記チャージ要求に応答し、第1の国に
おける前記口座データベースに、該当する利用者の口座
の情報が存在する場合には、該利用者の口座から所定金
額を発行者の口座に移動し、前記第1の国における口座
データベースに、該当する利用者の口座の情報が存在せ
ず、第2の国における前記口座データベースに、該当す
る利用者の口座の情報が存在する場合には、該第2の国
における口座データベースにおいて、該利用者の口座か
ら所定金額を発行者の口座に移動する移動手段と、前記
移動手段による資金の移動とともに、所定金額相当の第
1の電子マネーを発行し、要求元の前記銀行端末に送信
する発行手段と、を備え、第2の国における前記銀行端
末は、前記ICカードを受け付ける第2の受付手段と、
外部からの電子マネーのチャージ指示に応答し、第2の
国における前記電子マネーサーバに第2の電子マネーの
チャージ要求を送信する手段と、前記チャージ要求に応
答して前記電子マネーサーバから送信された第2の電子
マネーを受信し、該第2の電子マネーを前記第2の受付
手段により受け付けた前記ICカードの前記第2の領域
に記録する記録手段と、を備え、前記第2の国における
電子マネーサーバは、前記銀行端末からの前記チャージ
要求に応答し、第2の国における前記口座データベース
に、該当する利用者の口座の情報が存在する場合には、
該利用者の口座から所定金額を発行者の口座に移動し、
前記第2の国における口座データベースに、該当する利
用者の口座の情報が存在せず、第1の国における前記口
座データベースに、該当する利用者の口座の情報が存在
する場合には、該第1の国における口座データベースに
おいて、該利用者の口座から所定金額を発行者の口座に
移動する移動手段と、前記移動手段による資金の移動と
ともに、所定金額相当の第2の電子マネーを発行し、要
求元の前記銀行端末に送信する発行手段と、を備える。
【0015】このような構成によれば、複数国における
店舗での支払いを1枚のICカードで行うことができる
マルチカレンシー対応の電子マネーシステムを実現する
ことができる。また、利用者が第1の国(又は、第2の
国)の銀行に口座を有していなくても、第2の国(又
は、第1の国)に自己の口座を有していれば、第1の国
(又は、第2の国)において第1の電子マネー(又は、
第2の電子マネー)をICカードにチャージすることが
できる。
【0016】前記第1と第2の国における電子マネーサ
ーバの前記移動手段は、自国における口座データベース
に、該当する利用者の口座の情報が存在せず、他国にお
ける前記口座データベースに、該当する利用者の口座の
情報が存在する場合には、チャージ金額を所定の交換レ
ートに従って他国の通貨単位に変換して処理する手段を
さらに備えてもよい。
【0017】また、本発明の第4の観点に係る電子マネ
ーシステムは、現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
う発行サーバを備える銀行システムを少なくとも第1と
第2の国について備え、第1と第2の国における各前記
銀行システムとインターネットを介して接続されている
利用者端末をさらに備え、第1の国で使用される第1の
電子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で
使用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領
域と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取
引を行う電子マネーシステムであって、前記利用者端末
は、前記ICカードを受け付ける受付手段と、外部から
の第1の電子マネーのチャージ指示に応答し、該利用者
の口座の情報が記憶されている第1又は第2の国におけ
る前記口座サーバに、第1の電子マネーのチャージ要求
を送信する手段と、第1の国における前記発行サーバか
ら受信した第1の電子マネーを、前記受付手段により受
け付けた前記ICカードの前記第1の領域に記録する第
1の記録手段と、外部からの第2の電子マネーのチャー
ジ指示に応答し、該利用者の口座の情報が記憶されてい
る第1又は第2の国における前記口座サーバに、第2の
電子マネーのチャージ要求を送信する手段と、第2の国
における前記発行サーバから受信した第2の電子マネー
を、前記受付手段により受け付けた前記ICカードの前
記第2の領域に記録する第2の記録手段と、を備え、前
記第1と第2の国における前記口座サーバは、前記第1
の電子マネーのチャージ要求に応答し、該当する利用者
の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
に、所定金額相当の第1の電子マネーの発行要求を前記
第1の国における発行サーバに送信する第1の送信手段
と、前記第2の電子マネーのチャージ要求に応答し、該
当する利用者の口座から所定金額を発行者の口座に移動
するとともに、所定金額相当の第2の電子マネーの発行
要求を前記第2の国における発行サーバに送信する第2
の送信手段と、を備え、前記第1の国における発行サー
バは、第1又は第2の国における前記口座サーバからの
前記発行要求に応答し、所定金額相当の前記第1の電子
マネーを発行し、要求元の前記利用者端末に送信する手
段を備え、前記第2の国における発行サーバは、第1又
は第2の国における前記口座サーバからの前記発行要求
に応答し、所定金額相当の前記第2の電子マネーを発行
し、要求元の前記利用者端末に送信する手段を備える。
【0018】このような構成によれば、インターネット
を介して複数国における店舗サーバへの支払いを1枚の
ICカードで行うことができるマルチカレンシー対応の
電子マネーシステムを実現することができる。また、利
用者が第1の国(又は、第2の国)の銀行に口座を有し
ていなくても、第2の国(又は、第1の国)に自己の口
座を有していれば、第1の国(又は、第2の国)におい
て第1の電子マネー(又は、第2の電子マネー)をIC
カードにチャージすることができる。
【0019】前記利用者端末の前記チャージ要求手段
は、自国の前記口座サーバを優先して前記チャージ要求
を送信し、自国における前記口座サーバに該当する利用
者の口座の情報が存在せず、他国における前記口座サー
バに該当する利用者の口座の情報が存在する場合には、
他国の前記口座サーバにチャージ要求を送信する手段を
さらに備えてもよい。
【0020】また、前記第1と第2の国における口座サ
ーバにおける前記第1と第2の送信手段は、チャージ対
象の電子マネーが他国の電子マネーである場合、チャー
ジ金額を所定の交換レートに従って他国の通貨単位に変
換して処理する手段をさらに備えてもよい。
【0021】なお、第3と第4の観点に係る電子マネー
システムは、複数国における同銀行がそれぞれ現地通貨
単位の電子マネーを取り扱う場合に適用してもよい。
【0022】また、本発明の第5の観点に係る電子マネ
ーシステムは、現地通貨建ての口座の情報を記憶する口
座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を
行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀
行システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを
少なくとも第1と第2の国について備え、第1の国で使
用される第1の電子マネーを記憶するための第1の領域
と、第2の国で使用される第2の電子マネーを記憶する
ための第2の領域と、を少なくとも有するICカードを
用いて電子的取引を行う電子マネーシステムであって、
第1の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
け付ける第1の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
ャージ指示に応答し、第1の国における前記口座データ
ベースに、該当する利用者の口座の情報が存在する場合
には第1の電子マネーのチャージ要求を第1の国におけ
る前記電子マネーサーバに送信し、前記第1の国におけ
る口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が
存在しない場合には前記第1の電子マネーのチャージ要
求とともに、前記第1の受付手段により受け付けた前記
ICカードの前記第2の領域に予め記録されている第2
の電子マネーを前記第1の国における電子マネーサーバ
に送信する手段と、前記第1の国における電子マネーサ
ーバからの第1の電子マネーを受信し、該第1の電子マ
ネーを前記第1の受付手段により受け付けた前記ICカ
ードの前記第1の領域に記録する記録手段と、を備え、
前記第1の国における電子マネーサーバは、前記銀行端
末からの前記チャージ要求に応答し、前記第1の国にお
ける口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
が存在する場合には、該第1の国における口座データベ
ースにおいて、該利用者の口座から所定金額を発行者の
口座に移動するとともに、所定金額相当の第1の電子マ
ネーを発行し、該第1の国における口座データベース
に、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合に
は、前記銀行端末から受信した第2の電子マネーに基づ
く所定金額相当の第1の電子マネーを発行する発行手段
と、前記発行手段により発行された第1の電子マネーを
要求元の前記銀行端末に送信する手段と、前記発行手段
において前記銀行端末から受信した第2の電子マネーに
基づいて第1の電子マネーを発行した場合に、該第2の
電子マネーを第2の国における前記電子マネーサーバに
送信する手段と、前記第2の国における電子マネーサー
バから第1の電子マネーを受信した場合、受信した電子
マネーに対して所定のチェックを行い、チェック結果が
適正であるとき、前記第1の国における口座データベー
スにおいて、第1の銀行の口座から第2の銀行の口座に
所定金額を移動する手段と、を備え、第2の国における
前記銀行端末は、前記ICカードを受け付ける第2の受
付手段と、外部からの電子マネーのチャージ指示に応答
し、第2の国における前記口座データベースに、該当す
る利用者の口座の情報が存在する場合には第2の電子マ
ネーのチャージ要求を第2の国における前記電子マネー
サーバに送信し、前記第2の国における口座データベー
スに、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合に
は前記第2の電子マネーのチャージ要求とともに、前記
第2の受付手段により受け付けた前記ICカードの前記
第1の領域に予め記録されている第1の電子マネーを前
記第2の国における電子マネーサーバに送信する手段
と、前記第2の国における電子マネーサーバからの第2
の電子マネーを受信し、該第2の電子マネーを前記第2
の受付手段により受け付けた前記ICカードの前記第2
の領域に記録する記録手段と、を備え、前記第2の国に
おける電子マネーサーバは、前記銀行端末からの前記チ
ャージ要求に応答し、前記第2の国における口座データ
ベースに、該当する利用者の口座の情報が存在する場合
には、該第2の国における口座データベースにおいて、
該利用者の口座から所定金額を発行者の口座に移動する
とともに、所定金額相当の第2の電子マネーを発行し、
該第2の国における口座データベースに、該当する利用
者の口座の情報が存在しない場合には、前記銀行端末か
ら受信した第1の電子マネーに基づく所定金額相当の第
2の電子マネーを発行する発行手段と、前記発行手段に
より発行された第2の電子マネーを要求元の前記銀行端
末に送信する手段と、前記発行手段において前記銀行端
末から受信した第1の電子マネーに基づいて第2の電子
マネーを発行した場合に、該第1の電子マネーを第1の
国における前記電子マネーサーバに送信する手段と、前
記第1の国における電子マネーサーバから第2の電子マ
ネーを受信した場合、受信した電子マネーに対して所定
のチェックを行い、チェック結果が適正であるとき、前
記第2の国における口座データベースにおいて、第2の
銀行の口座から第1の銀行の口座に所定金額を移動する
手段と、を備える。
【0023】このような構成によれば、複数国における
店舗での支払いを1枚のICカードで行うことができる
マルチカレンシー対応の電子マネーシステムを実現する
ことができる。また、利用者が第1の国(又は、第2の
国)の銀行に口座を有していなくても、第2の国(又
は、第1の国)の電子マネーをICカードに格納してい
れば、第1の国(又は、第2の国)において第1の電子
マネー(又は、第2の電子マネー)をICカードにチャ
ージすることができる。
【0024】前記第1と第2の国における電子マネーサ
ーバの前記発行手段は、自国における口座データベース
に、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合、前
記銀行端末から受信した他国の電子マネーの金額を所定
の交換レートに従って自国の通貨単位に変換して処理す
る手段をさらに備えてもよい。
【0025】また、本発明の第6の観点に係る電子マネ
ーシステムは、現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
う発行サーバを備える銀行システムを少なくとも第1と
第2の国について備え、第1と第2の国における各前記
銀行システムとインターネットを介して接続されている
利用者端末をさらに備え、第1の国で使用される第1の
電子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で
使用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領
域と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取
引を行う電子マネーシステムであって、前記利用者端末
は、前記ICカードを受け付ける受付手段と、外部から
の第1の電子マネーのチャージ指示に応答し、第1の国
における前記口座サーバに、該当する利用者の口座の情
報が存在する場合には第1の電子マネーのチャージ要求
を該口座サーバに送信し、前記第1の国における口座サ
ーバに、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合
には前記第1の電子マネーのチャージ要求とともに、前
記受付手段により受け付けた前記ICカードの前記第2
の領域に予め記録されている第2の電子マネーを該口座
サーバに送信する手段と、第1の国における前記発行サ
ーバから受信した第1の電子マネーを、前記ICカード
の前記第1の領域に記録する第1の記録手段と、外部か
らの第2の電子マネーのチャージ指示に応答し、第2の
国における前記口座サーバに、該当する利用者の口座の
情報が存在する場合には第2の電子マネーのチャージ要
求を該口座サーバに送信し、前記第2の国における口座
サーバに、該当する利用者の口座の情報が存在しない場
合には前記第2の電子マネーのチャージ要求とともに、
前記受付手段により受け付けた前記ICカードの前記第
1の領域に予め記録されている第1の電子マネーを該口
座サーバに送信する手段と、第2の国における前記発行
サーバから受信した第2の電子マネーを、前記ICカー
ドの前記第2の領域に記録する第2の記録手段と、を備
え、前記第1の国における口座サーバは、前記第1の電
子マネーのチャージ要求に応答し、所定金額相当の第1
の電子マネーの発行要求を前記第1の国における発行サ
ーバに送信する発行要求手段と、該口座サーバに、該当
する利用者の口座の情報が存在する場合には、該利用者
の口座から所定金額を発行者の口座に移動し、該口座サ
ーバに、該当する利用者の口座の情報が存在せず、前記
利用者端末から第2の電子マネーを受信した場合には、
該第2の電子マネーを第2の国における前記発行サーバ
に送信する手段を備え、前記第1の国における発行サー
バは、前記第1の国における口座サーバからの前記発行
要求に応じて、所定金額相当の第1の電子マネーを発行
し、要求元の前記利用者端末に送信する手段と、第2の
国における前記口座サーバから第1の電子マネーを受信
した場合、該電子マネーに対して所定のチェックを行
い、チェック結果が適正であるとき、第1の銀行の口座
から第2の銀行の口座に所定金額を移動するよう前記第
1の国における口座サーバに要求する手段と、を備え、
前記第1の国における口座サーバは、前記第1の国にお
ける発行サーバからの要求に応じて、所定金額を第1の
銀行の口座から第2の銀行の口座に移動する手段をさら
に備え、前記第2の国における口座サーバは、前記第2
の電子マネーのチャージ要求に応答し、所定金額相当の
第2の電子マネーの発行要求を前記第2の国における発
行サーバに送信する発行要求手段と、該口座サーバに、
該当する利用者の口座の情報が存在する場合には、該利
用者の口座から所定金額を発行者の口座に移動し、該口
座サーバに、該当する利用者の口座の情報が存在せず、
前記利用者端末から第1の電子マネーを受信した場合に
は、該第1の電子マネーを前記第1の国における発行サ
ーバに送信する手段を備え、前記第2の国における発行
サーバは、前記第2の国における口座サーバからの前記
発行要求に応じて、所定金額相当の第2の電子マネーを
発行し、要求元の前記利用者端末に送信する手段と、前
記第1の国における口座サーバから第1の電子マネーを
受信した場合、該電子マネーに対して所定のチェックを
行い、チェック結果が適正であるとき、第2の銀行の口
座から第1の銀行の口座に所定金額を移動するよう前記
第2の国における口座サーバに要求する手段と、を備
え、前記第2の国における口座サーバは、前記第2の国
における発行サーバからの要求に応じて、所定金額を第
2の銀行の口座から第1の銀行の口座に移動する手段を
さらに備える。
【0026】このような構成によれば、インターネット
を介して複数国における店舗サーバへの支払いを1枚の
ICカードで行うことができるマルチカレンシー対応の
電子マネーシステムを実現することができる。また、利
用者が第1の国(又は、第2の国)の銀行に口座を有し
ていなくても、第2の国(又は、第1の国)の電子マネ
ーを自己のICカードに有していれば、第1の国(又
は、第2の国)において第1の電子マネー(又は、第2
の電子マネー)をICカードにチャージすることができ
る。
【0027】前記第1と第2の国における口座サーバの
前記発行要求手段は、自国における口座サーバに、該当
する利用者の口座の情報が存在せず、前記利用者端末か
ら他国の電子マネーを受信した場合、該他国の電子マネ
ーの金額を所定の交換レートに従って自国の通貨単位に
変換して処理する手段をさらに備えてもよい。
【0028】なお、第5と第6の観点に係る電子マネー
システムは、異なる国における異なる銀行(例えば、C
国におけるA銀行と、D国におけるB銀行)がそれぞれ
現地通貨単位の電子マネーを取り扱う場合に適用しても
よい。
【0029】該電子マネーシステムは、前記銀行システ
ムに接続され、前記ICカードを支払金額に応じて処理
する店舗用端末を少なくとも第1と第2の国において備
えてもよく、第1の国における前記店舗用端末は、前記
ICカードを受け付けて、該ICカードから支払金額相
当の第1の電子マネーを受信し、該第1の電子マネーを
第1の国における前記電子マネーサーバに送信する手段
を備えてもよく、前記第1の国における電子マネーサー
バは、前記第1の国における店舗用端末から受信した第
1の電子マネーについて所定のチェックを行い、チェッ
クの完了後、前記口座データベースにおいて、発行者の
口座から該店舗の口座に所定金額を移動する手段を備え
てもよく、第2の国における前記店舗用端末は、前記I
Cカードを受け付けて、該ICカードから支払金額相当
の第2の電子マネーを受信し、該第2の電子マネーを第
2の国における前記電子マネーサーバに送信する手段を
備えてもよく、前記第2の国における電子マネーサーバ
は、前記第2の国における店舗用端末から受信した第2
の電子マネーについて所定のチェックを行い、チェック
の完了後、前記口座データベースにおいて、発行者の口
座から該店舗の口座に所定金額を移動する手段を備えて
もよい。
【0030】また、前記第1の国における前記店舗用端
末は、前記ICカードから支払金額相当の第2の電子マ
ネーを受信して、第1の国における前記電子マネーサー
バに送信する手段をさらに備えてもよく、前記第1の国
における電子マネーサーバは、前記第1の国における店
舗用端末から受信した電子マネーが第2の電子マネーの
場合には、該第2の電子マネーの金額を所定の交換レー
トに従って第1の国の通貨単位に変換して取得した所定
金額を、前記口座データベースにおける発行者の口座か
ら該店舗の口座に移動する手段をさらに備えてもよく、
前記第2の国における前記店舗用端末は、前記ICカー
ドから支払金額相当の第1の電子マネーを受信して、第
2の国における前記電子マネーサーバに送信する手段を
さらに備えてもよく、前記第2の国における電子マネー
サーバは、前記第2の国における店舗用端末から受信し
た電子マネーが第1の電子マネーの場合には、該第1の
電子マネーの金額を所定の交換レートに従って第2の国
の通貨単位に変換して取得した所定金額を、前記口座デ
ータベースにおける発行者の口座から該店舗の口座に移
動する手段をさらに備えてもよい。
【0031】該電子マネーシステムは、前記銀行システ
ムと前記利用者端末にインターネットを介して接続され
る店舗用端末を少なくとも第1と第2の国において備え
てもよく、前記利用者端末は、取引先が第1の国におけ
る前記店舗用端末の場合、該第1の国における店舗用端
末から支払金額を示す通知をインターネットを介して受
信し、該通知が示す支払金額相当の第1の電子マネーを
前記受付手段により受け付けた前記ICカードから読み
出して、該店舗用端末に送信する第1の送信手段と、取
引先が第2の国における前記店舗用端末の場合、該第2
の国における店舗用端末から支払金額を示す通知をイン
ターネットを介して受信し、該通知が示す支払金額相当
の第2の電子マネーを前記受付手段により受け付けた前
記ICカードから読み出して、該店舗用端末に送信する
第2の送信手段と、を備えてもよく、前記第1の国にお
ける店舗用端末は、取引先の前記利用者端末に前記支払
金額を示す通知を送信する手段と、前記利用者端末から
の支払金額相当の第1の電子マネーを受信し、該第1の
電子マネーを前記第1の国における発行サーバに送信す
る手段を備えてもよく、前記第1の国における発行サー
バは、前記第1の国における店舗用端末から受信した第
1の電子マネーについて所定のチェックを行い、チェッ
ク結果が適正な場合、発行者の口座から該店舗の口座に
所定金額を移動するよう第1の国における前記口座サー
バに要求する手段を備えてもよく、前記第1の国におけ
る口座サーバは、前記第1の国における発行サーバから
の要求に応答し、所定金額を発行者の口座から該店舗の
口座に移動する手段を備えてもよく、前記第2の国にお
ける店舗用端末は、取引先の前記利用者端末に前記支払
金額を示す通知を送信する手段と、前記利用者端末から
の支払金額相当の第2の電子マネーを受信し、該第2の
電子マネーを前記第2の国における発行サーバに送信す
る手段を備えてもよく、前記第2の国における発行サー
バは、前記第2の国における店舗用端末から受信した第
2の電子マネーについて所定のチェックを行い、チェッ
ク結果が適正な場合、発行者の口座から該店舗の口座に
所定金額を移動するよう第2の国における前記口座サー
バに要求する手段を備えてもよく、前記第2の国におけ
る口座サーバは、前記第2の国における発行サーバから
の要求に応答し、所定金額を発行者の口座から該店舗の
口座に移動する手段を備えてもよい。
【0032】前記利用者端末の前記第1の送信手段は、
前記第1の国における店舗用端末からの通知に応じて、
支払金額相当の第2の電子マネーを前記ICカードから
読み出して、該店舗用端末に送信する手段をさらに備え
てもよく、前記利用者端末の前記第2の送信手段は、前
記第2の国における店舗用端末からの通知に応じて、支
払金額相当の第1の電子マネーを前記ICカードから読
み出して、該店舗用端末に送信する手段をさらに備えて
もよく、前記第1の国における店舗用端末は、前記利用
者端末からの支払金額相当の第2の電子マネーを受信
し、該第2の電子マネーを前記第1の国における発行サ
ーバに送信する手段をさらに備えてもよく、前記第1の
国における発行サーバは、前記第1の国における店舗用
端末から第2の電子マネーを受信した場合、該第2の電
子マネーが示す金額を所定の交換レートに従って第1の
国の通貨単位に交換して得た所定金額を、発行者の口座
から該店舗の口座に移動するよう第1の国における前記
口座サーバに要求する手段をさらに備えてもよく、前記
第2の国における店舗用端末は、前記利用者端末からの
支払金額相当の第1の電子マネーを受信し、該第1の電
子マネーを前記第2の国における発行サーバに送信する
手段をさらに備えてもよく、前記第2の国における発行
サーバは、前記第2の国における店舗用端末から第1の
電子マネーを受信した場合、該第1の電子マネーが示す
金額を所定の交換レートに従って第2の国の通貨単位に
交換して得た所定金額を、発行者の口座から該店舗の口
座に移動するよう第2の国における前記口座サーバに要
求する手段をさらに備えてもよい。
【0033】また、本発明の第7の観点に係るマルチカ
レンシー取引方法は、現地通貨建ての口座の情報を記憶
する口座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、
前記銀行システムに接続されている銀行端末と、のそれ
ぞれを各国について備える電子マネーシステムにおい
て、各国で使用される電子マネーをそれぞれ記憶するた
めの複数の記憶領域を有するICカードを用いて、複数
種類の通貨による電子的取引を行うためのマルチカレン
シー取引方法であって、各国における前記銀行端末にお
いて、前記ICカードを受け付けて、外部からの電子マ
ネーのチャージ指示に応答し、当該国における前記電子
マネーサーバに電子マネーのチャージ要求を送信する要
求ステップと、前記電子マネーサーバにおいて、前記要
求ステップによる前記チャージ要求に応答し、当該国に
おける前記口座データベースにおいて、該当する利用者
の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
に、所定金額相当の電子マネーを発行し、要求元の前記
銀行端末に送信する送信ステップと、前記銀行端末にお
いて、前記送信ステップにより送信された電子マネーを
受信し、前記ICカードにおける複数の記憶領域のう
ち、当該電子マネーを記録すべき所定の記憶領域に記録
するステップと、を備える。
【0034】また、本発明の第8の観点に係るマルチカ
レンシー取引方法は、現地通貨建ての口座の情報を記憶
管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発
行を行う発行サーバを備える銀行システムを各国につい
て備え、各前記銀行システムとインターネットを介して
接続されている利用者端末をさらに備える電子マネーシ
ステムにおいて、各国で使用される電子マネーをそれぞ
れ記憶するための複数の記憶領域を有するICカードを
用いて、複数種類の通貨による電子的取引を行うマルチ
カレンシー取引方法であって、前記利用者端末におい
て、前記ICカードを受け付けて、一の国の電子マネー
のチャージ指示に応答し、当該一の国における前記口座
サーバにチャージ要求を送信する要求ステップと、前記
一の国の口座サーバにおいて、前記要求ステップによる
前記チャージ要求に応答し、該当する利用者の口座から
所定金額を発行者の口座に移動するとともに、所定金額
相当の電子マネーの発行要求を、前記一の国における発
行サーバに送信する発行要求ステップと、前記一の国に
おける発行サーバにおいて、前記発行要求ステップによ
る前記発行要求に応答し、所定金額相当の電子マネーを
発行し、要求元の前記利用者端末に送信する送信ステッ
プと、前記利用者端末において、前記送信ステップによ
り送信された電子マネーを受信し、前記ICカードにお
ける複数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべ
き所定の記憶領域に記録する記録ステップと、を備え
る。
【0035】また、本発明の第9の観点に係るマルチカ
レンシー取引方法は、現地通貨建ての口座の情報を記憶
する口座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、
前記銀行システムに接続されている銀行端末と、のそれ
ぞれを各国について備える電子マネーシステムにおい
て、各国で使用される電子マネーをそれぞれ記憶するた
めの複数の記憶領域を有するICカードを用いて、複数
種類の通貨による電子的取引を行うためのマルチカレン
シー取引方法であって、各国における前記銀行端末にお
いて、前記ICカードを受け付けて、外部からの電子マ
ネーのチャージ指示に応答し、当該国における前記電子
マネーサーバに電子マネーのチャージ要求を送信する要
求ステップと、前記電子マネーサーバにおいて、前記要
求ステップによる前記チャージ要求に応答し、当該国に
おける前記口座データベースに、該当する利用者の口座
の情報が存在する場合には、該利用者の口座から所定金
額を発行者の口座に移動し、当該国における前記口座デ
ータベースに、該当する利用者の口座の情報が存在せ
ず、他国における前記口座データベースに、該当する利
用者の口座の情報が存在する場合には、他の国における
前記口座データベースにおいて、該利用者の口座から所
定金額を発行者の口座に移動する移動ステップと、前記
移動ステップによる資金の移動に伴い、前記電子マネー
サーバにおいて、所定金額相当の電子マネーを発行し、
要求元の前記銀行端末に送信する発行ステップと、前記
銀行端末において、前記発行ステップにより発行された
電子マネーを受信し、前記ICカードにおける複数の記
憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定の記憶
領域に記録する記録ステップと、を備える。
【0036】前記移動ステップは、当該国における前記
口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が存
在せず、他国における前記口座データベースに、該当す
る利用者の口座の情報が存在する場合には、チャージ金
額を所定の交換レートに従って他国の通貨単位に変換し
て処理するステップをさらに備えてもよい。
【0037】また、本発明の第10の観点に係るマルチ
カレンシー取引方法は、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムを各国につ
いて備え、各前記銀行システムとインターネットを介し
て接続されている利用者端末をさらに備える電子マネー
システムにおいて、各国で使用される電子マネーをそれ
ぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカード
を用いて、複数種類の通貨による電子的取引を行うマル
チカレンシー取引方法であって、前記利用者端末におい
て、前記ICカードを受け付けて、一の国の電子マネー
のチャージ指示に応答し、該当する利用者の口座の情報
が記憶されている国における前記口座サーバに、当該一
の国の電子マネーのチャージ要求を送信する送信ステッ
プと、前記利用者の口座の情報が記憶されている国にお
ける口座サーバにおいて、前記送信ステップによる前記
一の国の電子マネーのチャージ要求に応答し、該当する
利用者の口座から所定金額を発行者の口座に移動すると
ともに、電子マネーの発行要求を前記一の国における前
記発行サーバに送信する発行要求ステップと、前記一の
国における発行サーバにおいて、前記発行要求ステップ
による前記発行要求に応答し、所定金額相当の前記一の
国の電子マネーを発行し、要求元の前記利用者端末に送
信するマネー送信ステップと、前記利用者端末におい
て、前記マネー送信ステップにより発行された電子マネ
ーを受信し、前記ICカードにおける複数の記憶領域の
うち、当該電子マネーを記録すべき所定の記憶領域に記
録する記録ステップと、を備える。
【0038】前記発行要求ステップは、チャージ対象の
電子マネーが他国の電子マネーである場合、チャージ金
額を所定の交換レートに従って他国の通貨単位に変換し
て処理するステップをさらに備えてもよい。
【0039】また、本発明の第11の観点に係るマルチ
カレンシー取引方法は、現地通貨建ての口座の情報を記
憶する口座データベース及び現地通貨建ての電子マネー
の発行を行う電子マネーサーバを備える銀行システム
と、前記銀行システムに接続されている銀行端末と、の
それぞれを各国について備える電子マネーシステムにお
いて、各国で使用される電子マネーをそれぞれ記憶する
ための複数の記憶領域を有するICカードを用いて、複
数種類の通貨による電子的取引を行うためのマルチカレ
ンシー取引方法であって、各国における前記銀行端末に
おいて、前記ICカードを受け付けて、外部からの電子
マネーのチャージ指示に応答し、当該国における前記口
座データベースに、該当する利用者の口座の情報が存在
する場合には電子マネーのチャージ要求を当該国におけ
る前記電子マネーサーバに送信し、当該国における前記
口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が存
在しない場合には前記チャージ要求とともに、前記IC
カードの複数の記憶領域のいずれかに予め記録されてい
る他の国の電子マネーを前記電子マネーサーバに送信す
る要求ステップと、前記電子マネーサーバにおいて、前
記要求ステップによる前記チャージ要求に応答し、当該
国における前記口座データベースに、該当する利用者の
口座の情報が存在する場合には、当該口座データベース
において、該利用者の口座から所定金額を発行者の口座
に移動するとともに、所定金額相当の当該国の電子マネ
ーを発行し、該口座データベースに、該当する利用者の
口座の情報が存在しない場合には、前記チャージ要求と
ともに受信した他の国の電子マネーに基づき、所定金額
相当の当該国の電子マネーを発行する発行ステップと、
前記発行ステップにより発行された電子マネーを要求元
の前記銀行端末に送信するマネー送信ステップと、前記
銀行端末において、前記マネー送信ステップにより送信
された電子マネーを受信し、前記ICカードにおける複
数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定
の記憶領域に記録する記録ステップと、前記発行ステッ
プにおいて、他の国の電子マネーに基づいて当該国の電
子マネーを発行した場合、他の国の電子マネーを他の国
における前記電子マネーサーバに送信する他国送信ステ
ップと、前記他国送信ステップにより送信された他の国
の電子マネーを受信した他の国の前記電子マネーサーバ
において、受信した電子マネーに対して所定のチェック
を行い、チェック結果が適正であるとき、前記他の国に
おける前記口座データベースにおいて、該他の国の銀行
の口座から電子マネーの送信元の国の銀行の口座に所定
金額を移動するステップと、を備える。
【0040】前記発行ステップは、当該国における前記
口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が存
在しない場合、前記チャージ要求とともに受信した他国
の電子マネーの金額を所定の交換レートに従って当該国
の通貨単位に変換して処理するステップをさらに備えて
もよい。
【0041】また、本発明の第12の観点に係るマルチ
カレンシー取引方法は、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムを各国につ
いて備え、各前記銀行システムとインターネットを介し
て接続されている利用者端末をさらに備える電子マネー
システムにおいて、各国で使用される電子マネーをそれ
ぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカード
を用いて、複数種類の通貨による電子的取引を行うマル
チカレンシー取引方法であって、前記利用者端末におい
て、前記ICカードを受け付けて、一の国の電子マネー
のチャージ指示に応答し、当該一の国における前記口座
サーバに、該当する利用者の口座の情報が存在する場合
には当該一の国の電子マネーのチャージ要求を当該一の
国における前記口座サーバに送信し、当該一の国におけ
る前記口座サーバに、該当する利用者の口座の情報が存
在しない場合には前記チャージ要求とともに、前記IC
カードの複数の記憶領域のいずれかに予め記録されてい
る他の国の電子マネーを当該一の国における前記口座サ
ーバに送信する送信ステップと、前記一の国における口
座サーバにおいて、前記送信ステップによる前記チャー
ジ要求に応答し、所定金額相当の当該国における電子マ
ネーの発行要求を当該一の国における前記発行サーバに
送信する発行要求ステップと、前記発行要求ステップに
よる前記発行要求の送信に伴い、前記一の国における口
座サーバにおいて、該当する利用者の口座の情報が存在
する場合には、該利用者の口座から所定金額を発行者の
口座に移動し、該当する利用者の口座の情報が存在しな
い場合には、前記チャージ要求とともに受信した他の国
の電子マネーを該他の国の前記発行サーバに送信する移
動ステップと、前記一の国における発行サーバにおい
て、前記発行要求ステップによる前記発行要求に応じ
て、所定金額相当の電子マネーを発行し、要求元の前記
利用者端末に送信するマネー送信ステップと、前記利用
者端末において、前記マネー送信ステップにより送信さ
れた電子マネーを受信し、前記ICカードにおける複数
の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定の
記憶領域に記録する記録ステップと、前記移動ステップ
により送信された他の国の電子マネーを受信した前記他
の国の電子マネーサーバにおいて、受信した電子マネー
に対して所定のチェックを行い、チェック結果が適正で
あるとき、該他の国の銀行の口座から前記一の国の銀行
の口座に所定金額を移動するよう他の国における前記口
座サーバに要求する移動要求ステップと、前記他の国に
おける口座サーバにおいて、前記移動要求ステップによ
る要求に応じて、該他の国の銀行の口座から前記一の国
の銀行の口座に所定金額を移動するステップと、を備え
る。
【0042】前記発行要求ステップは、当該国における
前記口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
が存在しない場合、前記チャージ要求とともに受信した
他国の電子マネーの金額を所定の交換レートに従って当
該国の通貨単位に変換して処理するステップをさらに備
えてもよい。
【0043】前記電子マネーシステムは、前記銀行シス
テムに接続され、前記ICカードを支払金額に応じて処
理する店舗用端末を各国において備えてもよく、当該マ
ルチカレンシー取引方法は、各国における前記店舗用端
末において、前記ICカードを受け付けて、該ICカー
ドから支払金額相当の電子マネーを受信し、当該電子マ
ネーを当該国における前記電子マネーサーバに送信する
支払送信ステップと、前記電子マネーサーバにおいて、
前記支払送信ステップにより送信された電子マネーを受
信し、当該電子マネーについて所定のチェックを行い、
チェックの完了後、前記口座データベースにおいて、発
行者の口座から該店舗の口座に所定金額を移動するステ
ップと、をさらに備えてもよい。
【0044】前記電子マネーシステムは、前記銀行シス
テムと前記利用者端末にインターネットを介して接続さ
れる店舗用端末各国において備えてもよく、当該マルチ
カレンシー取引方法は、前記店舗用端末において、取引
先の前記利用者端末に、支払金額を示す通知をインター
ネットを介して送信する通知ステップと、前記利用者端
末において、前記ICカードを受け付けて、取引先の店
舗用端末から支払金額を示す通知をインターネットを介
して受信し、該通知に従って、一の国の電子マネーを前
記ICカードから読み出して、支払金額分だけ該店舗用
端末に送信する支払ステップと、前記店舗用端末におい
て、前記支払ステップにより送信された電子マネーを受
信し、前記一の国における前記発行サーバにインターネ
ットを介して送信する支払送信ステップと、前記一の国
における発行サーバにおいて、前記支払送信ステップに
よる電子マネーについて所定のチェックを行い、チェッ
ク結果が適正な場合、発行者の口座から該店舗の口座に
所定金額を移動するよう前記一の国における前記口座サ
ーバに要求する支払移動要求ステップと、前記第一の国
における口座サーバにおいて、前記支払移動要求ステッ
プによる要求に応答し、所定金額を銀行の別段口座から
該店舗の口座に移動するステップと、をさらに備えても
よい。
【0045】また、本発明の第13の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムを各国につ
いて備え、各前記銀行システムとインターネットを介し
て接続されている利用者端末をさらに備え、各国で使用
される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数の記憶
領域を有するICカードを用いて、複数種類の通貨によ
る電子的取引を行う電子マネーシステムにおける前記利
用者端末として機能させるためのプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該コン
ピュータを、前記ICカードを受け付ける受付手段、一
の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、当該一の国
における前記口座サーバにチャージ要求を送信する手
段、前記利用者端末において、前記一の国における前記
発行サーバからの電子マネーを受信し、前記受付手段に
より受け付けた前記ICカードにおける複数の記憶領域
のうち、当該電子マネーを記録すべき所定の記憶領域に
記録する手段、として機能させるためのプログラムを記
録する。
【0046】また、本発明の第14の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムを各国につ
いて備え、各前記銀行システムとインターネットを介し
て接続されている利用者端末をさらに備え、各国で使用
される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数の記憶
領域を有するICカードを用いて、複数種類の通貨によ
る電子的取引を行う電子マネーシステムにおける前記利
用者端末として機能させるためのプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該コン
ピュータを、前記ICカードを受け付ける受付手段、一
の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、該当する利
用者の口座の情報が記憶されている国における前記口座
サーバに、当該一の国の電子マネーのチャージ要求を送
信する手段、前記一の国における前記発行サーバからの
電子マネーを受信し、前記受付手段により受け付けた前
記ICカードにおける複数の記憶領域のうち、当該電子
マネーを記録すべき所定の記憶領域に記録する手段、と
して機能させるためのプログラムを記録する。
【0047】また、本発明の第15の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムを各国につ
いて備え、各前記銀行システムとインターネットを介し
て接続されている利用者端末をさらに備え、各国で使用
される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数の記憶
領域を有するICカードを用いて、複数種類の通貨によ
る電子的取引を行う電子マネーシステムにおける前記利
用者端末として機能させるためのプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該コン
ピュータを、前記ICカードを受け付ける受付手段、一
の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、当該一の国
における前記口座サーバに、該当する利用者の口座の情
報が存在する場合には当該一の国の電子マネーのチャー
ジ要求を当該一の国における前記口座サーバに送信し、
当該一の国における前記口座サーバに、該当する利用者
の口座の情報が存在しない場合には前記チャージ要求と
ともに、前記ICカードの複数の記憶領域のいずれかに
予め記録されている他の国の電子マネーを当該一の国に
おける前記口座サーバに送信する手段、前記一の国にお
ける前記発行サーバからの電子マネーを受信し、前記受
付手段により受け付けた前記ICカードにおける複数の
記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定の記
憶領域に記録する手段、として機能させるためのプログ
ラムを記録する。
【0048】また、本発明の第16の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムと、各国で
使用される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数の
記憶領域を有するICカードに電子マネーをチャージす
るための銀行端末と、前記ICカードを支払金額に応じ
て処理する店舗用端末と、を各国について備える電子マ
ネーシステムにおける前記店舗用端末として機能させる
ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体であって、該コンピュータを、前記ICカー
ドを受け付ける受付手段、該ICカードから支払金額相
当の所定の国の電子マネーを受信する受信手段、前記受
信手段により受信した電子マネーを前記所定の国におけ
る前記電子マネーサーバに送信する手段、として機能さ
せるためのプログラムを記録する。
【0049】また、本発明の第17の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、現地通貨建ての口座の情報を記
憶管理する口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの
発行を行う発行サーバを備える銀行システムと、各国で
使用される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数の
記憶領域を有するICカードを支払金額に応じて処理す
る店舗用端末と、を各国について備え、各前記銀行シス
テム及び各前記店舗用端末とインターネットを介して接
続されている利用者端末をさらに備える電子マネーシス
テムにおける前記店舗用端末として機能させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であって、該コンピュータを、取引先の前記利用者端
末に支払金額を通知する手段、前記取引先の利用者端末
から支払金額相当の所定の国の電子マネーを受信する受
信手段、前記受信手段により受信した電子マネーを前記
所定の国における前記発行サーバに送信する手段、とし
て機能させるためのプログラムを記録する。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子マネーシ
ステムの実施の形態について、図面を参照して説明す
る。本発明に係る電子マネーシステムは複数の通貨の使
用を可能とするシステムであるが、異なる国においても
同一の銀行が処理を行うか否か、各国に利用者の口座が
必要か否か、電子マネーを取り扱う(発行等)電子マネ
ーサーバが各国に必要か否か、等の観点より、システム
環境には例えば次の4パターンが考えられる。
【0051】第1のパターン:同一の銀行(例えば、A
銀行)が各国(例えば、C国、D国)にそれぞれの国の
電子マネーを取り扱う電子マネーサーバを有し、利用者
が各国においてその銀行の現地通貨建ての口座を有する
(図1(a))。 第2のパターン:同一の銀行(例えば、A銀行)が各国
(例えば、C国、D国)にそれぞれの国の電子マネーを
取り扱う電子マネーサーバを有し、利用者が1つの国に
口座を有する(図1(b))。 第3のパターン:異なる銀行(例えば、A銀行、B銀
行)が各国(例えば、C国、D国)に電子マネーを取り
扱う電子マネーサーバを有し、利用者が各銀行にそれぞ
れ口座を有する(図2(a))。 第4のパターン:異なる銀行(例えば、A銀行、B銀
行)が各国(例えば、C国、D国)に電子マネーを取り
扱う電子マネーサーバを有し、利用者が例えば1つの銀
行に口座を有する(図2(b))。
【0052】また、本システムにおける電子マネーの使
用形態には、実際の商店で電子マネーを使用するリアル
モールの形態と、例えばインターネット上で電子マネー
を使用するバーチャルモールの形態と、がある。これら
の使用形態を考慮し、以下、上記各システム環境に対応
する電子マネーシステムについて順次説明する。
【0053】(第1の実施形態)初めに、第1のパター
ンに対応する電子マネーシステムについて説明する。リ
アルモール形態の電子マネーシステムのシステム構成を
図3に、バーチャルモール形態の電子マネーシステムの
システム構成を図4に示す。リアルモール形態の電子マ
ネーシステムは、図3に示すように、例えばA銀行にお
いて各国(例えば、C国、D国)における現地通貨建て
の口座の情報を記憶管理するための口座データベース1
1(11C、11D)及び現地通貨単位の電子マネーを
発行するための電子マネーサーバ12(12C、12
D)と、各電子マネーサーバ12に接続されているAT
M(automated teller machine)13及び店舗用端末1
4と、電子マネーを格納するためのICカード10と、
を備える。
【0054】口座データベース11は、各国に設置さ
れ、現地通貨建ての口座についての口座情報を記憶管理
する。よって、例えば、C国に設置されている口座デー
タベース11Cは、C国通貨建ての口座の口座情報を記
憶し、D国に設置されている口座データベース11D
は、D国通貨建ての口座情報を記憶する。
【0055】電子マネーサーバ12は、ATM13から
の要求に応じて、現地通貨単位の電子マネーの発行等を
行う。よって、例えば、C国に設置されている電子マネ
ーサーバ12Cは、C国通貨単位の電子マネー(C国電
子マネー)を発行し、D国に設置されている電子マネー
サーバ12Dは、D国通貨単位の電子マネー(D国電子
マネー)を発行する。
【0056】ATM13は、利用者が自己のICカード
10に電子マネーをチャージするための端末である。店
舗用端末14は、例えば各商店等に設置されており、I
Cカード10を用いた電子マネーの支払い処理を行うた
めの端末である。ICカード10は、図5に示すよう
に、C国電子マネーを記憶するための第1の記憶領域
と、D国電子マネーを記憶するための第2の記憶領域
と、を備える。
【0057】次に、図3に示す電子マネーシステムにお
いて、ある利用者Eが自己のICカード10を用いて、
C国とD国とで支払いを行う場合の処理を図6を参照し
て説明する。なお、利用者Eは、C国とD国のA銀行に
それぞれ自己の口座を有することとする。まず、図6
(a)に示すように、利用者Eは、例えばC国におい
て、C国電子マネーをチャージするために自己のICカ
ード10をATM13にセットし、電子マネーのチャー
ジ指示を入力する(L1)。これに応答し、ATM13
は、専用線等を介して電子マネーサーバ12Cに所定の
チャージ要求を送信する(L2)。
【0058】電子マネーサーバ12Cは、ATM13か
らのチャージ要求に応じて、例えばC国の口座データベ
ース11Cにおける利用者Eの口座情報を参照して、利
用者Eから要求された金額が口座の残高以下であること
を確認した後、利用者Eの口座における所定金額を図示
せぬ別段口座に移動する(L3)。次に、電子マネーサ
ーバ12Cは、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、ATM13に送信する(L4)。ATM13は、電
子マネーサーバ12Cから、発行されたC国電子マネー
を受信し、利用者EのICカード10の第1の記憶領域
に記録する(L5)。これにより、利用者EのICカー
ド10には、C国電子マネーがチャージされる。
【0059】次に、利用者Eは、例えば、C国における
店舗においてICカード10を用いて支払いを行うた
め、その店舗内に設置されている店舗用端末14にIC
カード10をセットする。店舗用端末14は、例えばセ
ットされたICカード10に対して支払金額を通知し、
そのICカード10の第1の記憶領域に記憶されている
支払金額相当のC国電子マネーをICカード10から受
け取る(L6)。また、店舗用端末14は、ICカード
10から支払われたC国電子マネーを記憶しておき、例
えば所定のタイミングで電子マネーサーバ12Cにまと
めて送信するバッチ処理等を行う(L7)。電子マネー
サーバ12Cは、例えば、受信した電子マネーに対し、
所定のチェックを行い、チェック完了後、銀行の別段口
座から店舗の口座に所定金額を移動する。このようにし
て、利用者EのICカード10に記憶された電子マネー
がC国における店舗で使用される。
【0060】次に、この利用者Eが例えばD国に行き、
そこで自己のICカード10を使用することとする。こ
の場合、図6(b)に示すように、利用者Eは、自己の
ICカード10にD国電子マネーをチャージするため、
D国におけるATM13にカードをセットし、電子マネ
ーのチャージ指示を入力する(L11)。これに応答
し、ATM13は、専用線等を介してD国の電子マネー
サーバ12Dに所定のチャージ要求を送信する(L1
2)。電子マネーサーバ12Dは、ATM13からのチ
ャージ要求に応じて、D国の口座データベース11Dに
おける利用者Eの口座情報を参照して、利用者Eから要
求された金額が口座の残高以下であることを確認し、利
用者Eの口座における所定金額を図示せぬ別段口座に移
動する(L13)。次に、電子マネーサーバ12Dは、
所定金額相当のD国電子マネーを発行し、ATM13に
送信する(L14)。ATM13は、電子マネーサーバ
12Dから、発行されたD国電子マネーを受信し、利用
者EのICカード10の第2の記憶領域に記録する(L
15)。これにより、利用者EのICカード10には、
D国電子マネーがチャージされる。
【0061】次に、利用者Eは、例えば、D国における
店舗においてICカード10を用いて支払いを行うた
め、店舗内に設置されている店舗用端末14にICカー
ド10をセットする。店舗用端末14は、例えばセット
されたICカード10に対して支払金額を通知し、その
ICカード10の第2の記憶領域に記憶されている支払
金額相当のD国電子マネーを受信する(L16)。ま
た、店舗用端末14は、ICカード10から支払われた
D国電子マネーを記憶しておき、例えば所定のタイミン
グで電子マネーサーバ12Dにまとめて送信するバッチ
処理等を行う(L17)。電子マネーサーバ12Dは、
例えば、受信した電子マネーに対し、所定のチェックを
行い、チェック完了後、銀行の別段口座から店舗の口座
に所定金額を移動する。このようにして、利用者EのI
Cカード10に記憶された電子マネーがD国における店
舗で使用される。
【0062】これにより、複数国における店舗での支払
いを1枚のICカードで行うことができるマルチカレン
シー対応の電子マネーシステムを実現することができ
る。
【0063】また、上述した例において、利用者EがI
Cカード10に記憶されている電子マネーを口座に預け
入れする場合には、C国(又は、D国)のATM13に
セットされたICカード10の第1の記憶領域(又は、
第2の記憶領域)に記憶されている電子マネーをATM
13を介して送信し、ATM13がその電子マネーを電
子マネーサーバ12C(又は、12D)に送信する。電
子マネーサーバ12C(又は、12D)は、受信した電
子マネーを確認し、口座データベース11C(又は、1
1D)において、その金額を図示せぬ別段口座から利用
者Eの口座に移動する。なお、ATM13がICカード
10から預入された電子マネーを電子マネーサーバ12
に送信する処理はバッチ処理により行うようにしてもよ
い。
【0064】また、C国(又は、D国)において、利用
者Eから要求された金額が口座データベース11C(又
は、11D)における利用者Eの口座の残高より大きい
場合、電子マネーサーバ12C(又は12D)は、D国
(又は、C国)の口座データベース11D(又は、11
C)における利用者Eの口座から要求金額又は不足分の
金額を差し引いて、所定金額相当のC国電子マネー(又
は、D国電子マネー)を発行するようにしてもよい。な
お、電子マネーサーバ12C(又は12D)が、D国
(又は、C国)の口座データベース11D(又は、11
C)における利用者Eの口座から要求金額又は不足分の
金額を差し引く場合、例えば所定の交換レートに従っ
て、D国(又は、C国)の通貨単位に変換して処理する
ようにしてもよい。
【0065】次に、図4に示すバーチャルモール形態の
電子マネーシステムについて説明する。図示されるよう
に、このシステムは、例えばA銀行の各国(C国、D
国)における現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する
ための銀行WWW(world wide web)サーバ15(15
C、15D)と、現地通貨単位の電子マネーを発行する
ための電子マネー発行サーバ16(16C、16D)
と、各国における店舗サーバ17(17C、17D)
と、利用者端末18と、ICカード19と、を備える。
銀行WWWサーバ15は、各国に設置され、現地通貨建
ての口座についての口座情報を記憶管理する。よって、
例えば、C国に設置されている銀行WWWサーバ15C
は、C国通貨建ての口座の口座情報を記憶し、D国に設
置されている銀行WWWサーバ15Dは、D国通貨建て
の口座情報を記憶する。
【0066】電子マネー発行サーバ16は、利用者端末
18等からの要求に応じて、現地通貨単位の電子マネー
の発行等を行う。よって、例えば、C国に設置されてい
る電子マネー発行サーバ16Cは、C国電子マネーを発
行し、D国に設置されている電子マネー発行サーバ16
Dは、D国電子マネーを発行する。ICカード19は、
図3に示すリアルモール形態の電子マネーシステムにお
けICカード10と同様の機能を有する。店舗サーバ1
7は、例えば各国毎に設けられ、インターネット上での
商取引における電子マネーの支払先である。利用者端末
18は、インターネットを介して、ICカード19への
電子マネーのチャージ、ICカード19に記憶されてい
る電子マネーの支払、等を行うための装置である。
【0067】次に、図4に示す電子マネーシステムにお
いて、利用者Fが利用者端末18を用いて、インターネ
ットを介してC国とD国との店舗サーバ17C、17D
に対して支払いを行う場合の処理を図7を参照して説明
する。なお、利用者Fは、C国とD国のA銀行にそれぞ
れ自己の口座を有することとする。まず、利用者Fが自
己のICカード19にC国電子マネーをチャージする場
合について説明する。図7(a)に示すように、利用者
Fは、利用者端末18に自己のICカード19をセット
し、電子マネーのチャージ要求をインターネットを介し
てC国の銀行WWWサーバ15Cに送信する(L2
1)。
【0068】銀行WWWサーバ15Cは、利用者端末1
8からのチャージ要求に応じて、利用者Fの口座情報を
参照して、利用者Fから要求された金額が口座に残って
いることを確認し、利用者Fの口座における所定金額を
図示せぬ別段口座に移動するとともに、電子マネー発行
サーバ16Cに所定金額相当の電子マネーの発行要求を
送信する(L22)。電子マネー発行サーバ16Cは、
銀行WWWサーバ15Cからの電子マネーの発行要求に
応答して、所定金額相当のC国電子マネーを発行し、イ
ンターネットを介して、利用者端末18に送信する(L
23)。利用者端末18は、電子マネー発行サーバ16
Cから、C国電子マネーを受信し、セットされている利
用者FのICカード19の第1の記憶領域に記録する
(L24)。これにより、利用者FのICカード19に
は、C国電子マネーがチャージされる。
【0069】次に、利用者Fが、上記手順によりICカ
ード19にチャージしたC国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてC国の店舗サーバ17C
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、C国の店舗サーバ17Cはインターネットを介
して利用者Fの利用者端末18に支払金額を通知し(L
25)、この通知に応じて、利用者端末18は、セット
されているICカード19の第1の記憶領域に記憶され
ている支払金額相当のC国電子マネーを店舗サーバ17
Cに送信する(L26)。このようにして、利用者Fの
ICカード19に記憶されていた電子マネーがインター
ネット上の商取引においてC国の店舗サーバ17Cへ支
払われる。
【0070】次に、利用者FがICカード19にD国電
子マネーをチャージする場合について説明する。図7
(b)に示すように、利用者Fは、利用者端末18から
インターネットを介してD国の銀行WWWサーバ15D
に電子マネーのチャージ要求を送信する(L31)。
【0071】銀行WWWサーバ15Dは、利用者端末1
8からのチャージ要求に応じて、利用者Fの口座情報を
参照して、利用者Fから要求された金額が口座の残高以
下であることを確認し、利用者Fの口座における所定金
額を図示せぬ別段口座に移動するとともに、電子マネー
発行サーバ16Dに電子マネーの発行要求を送信する
(L32)。電子マネー発行サーバ16Dは、銀行WW
Wサーバ15Dからの電子マネーの発行要求に応答し
て、所定金額相当のC国電子マネーを発行し、インター
ネットを介して、利用者端末18に送信する(L3
3)。利用者端末18は、電子マネー発行サーバ16D
から、発行されたD国電子マネーを受信し、利用者Fの
ICカード19の第2の記憶領域に記録する(L3
4)。これにより、利用者FのICカード19には、D
国電子マネーがチャージされる。
【0072】次に、利用者Fが、上記手順によりICカ
ード19にチャージしたD国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてD国の店舗サーバ17D
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、D国の店舗サーバ17Dはインターネットを介
して利用者Fの利用者端末18に支払金額を通知し(L
35)、この通知に応じて、利用者端末18は、ICカ
ード19の第2の記憶領域に記憶されている支払金額相
当のD国電子マネーを店舗サーバ17Dに送信する(L
36)。このようにして、利用者FのICカード19に
記憶されていたD国電子マネーがインターネット上の商
取引においてD国の店舗サーバ17Dへ支払われる。
【0073】なお、店舗サーバ17C(又は、17D)
は、ICカード19から支払われたC国電子マネー(又
は、D国電子マネー)を蓄積して記憶しておき、所定の
タイミングでインターネットを介して電子マネー発行サ
ーバ16C(又は、16D)に送信するバッチ処理等を
行う。電子マネー発行サーバ16C(又は、16D)
は、例えば、受信した電子マネーに対し、所定のチェッ
クを行い、チェック完了後、銀行WWWサーバ15C
(又は、15D)に対して、銀行の別段口座から店舗の
口座に所定金額を移動するよう要求する。この要求に応
じて、銀行WWWサーバ15C(又は、15D)は、銀
行の別段口座から店舗の口座に所定金額を移動する。
【0074】また、上述した例において、利用者FがI
Cカード19に記憶されている電子マネーを口座に預け
入れする場合には、例えば、ICカード19の第1の記
憶領域(又は、第2の記憶領域)に記憶されている電子
マネーを利用者端末18からC国(又は、D国)の電子
マネー発行サーバ16C(又は、16D)に送信する。
電子マネー発行サーバ16C(又は、16D)は、受信
した電子マネーを確認し、利用者の口座への入金指示を
銀行WWWサーバ15C(又は、15D)に送信する。
銀行WWWサーバ15C(又は、15D)は、入金指示
に応答し、所定金額を図示せぬ別段口座から利用者Fの
口座に移動する。
【0075】また、利用者FがC国電子マネー(又は、
D国電子マネー)をチャージする場合において、利用者
Fから要求された金額がC国の銀行WWWサーバ15C
(又は、D国の銀行WWWサーバ15D)における利用
者Fの口座の残高より大きい場合、D国の銀行WWWサ
ーバ15D(又は、C国の銀行WWWサーバ15C)に
おける利用者Fの口座から要求金額又は不足分の金額を
差し引いて、C国の電子マネーサーバ16C(又は、D
国の電子マネーサーバ16D)が所定金額相当のC国電
子マネー(又は、D国電子マネー)を発行するようにし
てもよい。このC国電子マネーのチャージの場面におい
て、D国の銀行WWWサーバ15D(又は、C国の銀行
WWWサーバ15C)における利用者Fの口座から要求
金額又は不足分の金額を差し引く場合、例えば所定の交
換レートに従って、D国(又は、C国)の通貨単位に変
換して処理するようにしてもよい。
【0076】このようにして、インターネットを介して
複数国における店舗サーバへの支払いを1枚のICカー
ドで行うことができるマルチカレンシー対応の電子マネ
ーシステムを実現することができる。
【0077】(第2の実施形態)次に、第2のパターン
に対応する電子マネーシステムについて説明する。リア
ルモール形態の電子マネーシステムのシステム構成を図
8に、バーチャルモール形態の電子マネーシステムのシ
ステム構成を図9に示す。リアルモール形態の電子マネ
ーシステムは、図8に示すように、第1の実施の形態の
口座データベース11、電子マネーサーバ12、ATM
13、店舗用端末14、ICカード10とほぼ同様の機
能を有する口座データベース21、電子マネーサーバ2
2、ATM23、店舗用端末24、ICカード20を備
える。また、この第2のパターンのシステムでは、各国
の銀行システム(電子マネーサーバ22及び口座データ
ベース21)が専用線等を介して互いに接続されてい
る。
【0078】次に、図8に示す電子マネーシステムにお
いて、ある利用者Gが自己のICカード20を用いて、
C国とD国とで支払いを行う場合の処理を図10を参照
して説明する。なお、利用者Gは、C国のA銀行にのみ
自己の口座を有し、D国のA銀行には口座を有しないこ
ととする。まず、図10(a)に示すように、利用者G
は、例えばC国において、C国電子マネーをチャージす
るために自己のICカード20をATM23にセット
し、電子マネーのチャージ指示を入力する(L41)。
これに応答し、ATM23は、専用線等を介して電子マ
ネーサーバ22Cに所定のチャージ要求を送信する(L
42)。
【0079】電子マネーサーバ22Cは、ATM23か
らのチャージ要求に応じて、例えばC国の口座データベ
ース21Cにおける利用者Gの口座情報を参照して、利
用者Gから要求された金額が口座の残高以下であること
を確認し、利用者Gの口座における所定金額を図示せぬ
別段口座に移動する(L43)。次に、電子マネーサー
バ22Cは、所定金額相当のC国電子マネーを発行し、
ATM23に送信する(L44)。ATM23は、電子
マネーサーバ22Cから、C国電子マネーを受信し、利
用者GのICカード20の第1の記憶領域に記録する
(L45)。これにより、利用者GのICカード20に
は、C国電子マネーがチャージされる。
【0080】次に、利用者Gは、例えば、C国における
店舗においてICカード20を用いて支払いを行うた
め、その店舗内に設置されている店舗用端末24にIC
カード20をセットする。店舗用端末24は、例えばセ
ットされたICカード20に対して支払金額を通知し、
そのICカード20の第1の記憶領域に記憶されている
支払金額相当のC国電子マネーをICカード20から受
け取る(L46)。また、店舗用端末24は、ICカー
ド20から支払われたC国電子マネーを記憶しておき、
例えば所定のタイミングで電子マネーサーバ22Cにま
とめて送信するバッチ処理等を行う(L47)。このよ
うにして、利用者GのICカード20に記憶されたC国
電子マネーがC国における店舗で使用される。
【0081】次に、この利用者Gが例えばD国に行き、
そこで自己のICカード20を使用することとする。こ
の場合、図10(b)に示すように、利用者Gは、自己
のICカード20にD国電子マネーをチャージするた
め、D国におけるATM23にカードをセットし、電子
マネーのチャージ指示を入力する(L51)。これに応
答し、ATM23は、電子マネーサーバ22Dに所定の
チャージ要求を送信する(L52)。電子マネーサーバ
22Dは、ATM23からのチャージ要求に応じて、利
用者Gの口座が設けられているC国の口座データベース
21Cに専用線等を介してアクセスし、利用者Gの口座
情報を参照して、利用者Gから要求された金額が口座の
残高以下であることを確認し、利用者Gの口座における
所定金額を図示せぬ別段口座に移動する(L53)。な
お、この際、要求された金額の通貨単位はD国における
通貨単位であるため、電子マネーサーバ22Dは、例え
ば所定の交換レートに従って、要求された金額をC国の
通貨単位に変換して処理する。
【0082】次に、電子マネーサーバ22Dは、所定金
額相当のD国電子マネーを発行し、ATM23に送信す
る(L54)。ATM23は、電子マネーサーバ22D
から、D国電子マネーを受信し、利用者GのICカード
20の第2の記憶領域に記録する(L55)。このよう
にして、利用者Gの口座がC国のA銀行にのみ設けられ
ている場合においても、D国において、D国電子マネー
をICカード20にチャージすることができる。
【0083】次に、利用者Gは、例えば、D国における
店舗においてICカード20を用いて支払いを行うた
め、店舗内に設置されている店舗用端末24にICカー
ド20をセットしたこととする。店舗用端末24は、例
えばセットされたICカード20に対して支払金額を通
知し、そのICカード20の第2の記憶領域に記憶され
ている支払金額相当のD国電子マネーを受け取る(L5
6)。また、店舗用端末24は、ICカード20から支
払われたD国電子マネーを記憶しておき、例えば所定の
タイミングで電子マネーサーバ22Dにまとめて送信す
るバッチ処理等を行う(L57)。このようにして、利
用者GのICカード20に記憶された電子マネーがD国
における店舗で使用される。
【0084】このようにして、複数国における店舗での
支払いを1枚のICカードで行うことができるマルチカ
レンシー対応の電子マネーシステムを実現することがで
きる。
【0085】また、上述した例において、利用者GがI
Cカード20に記憶されている電子マネーを口座に預け
入れする場合には、C国(又は、D国)のATM23に
セットされたICカード20の第1の記憶領域(又は、
第2の記憶領域)に記憶されている電子マネーがATM
23を介して電子マネーサーバ22C(又は、22D)
に送信される。電子マネーサーバ22C(又は、22
D)は、受信した電子マネーを確認し、口座データベー
ス21Cにおいて、その金額を図示せぬ別段口座から利
用者Gの口座に移動する。なお、D国において預け入れ
を行う場合、電子マネーサーバ22Dが、例えば、預入
金額を所定の交換レートに従ってC国電子マネーの通貨
単位に交換して処理するようにしてもよい。また、AT
M23がICカード20から預入された電子マネーを電
子マネーサーバ22に送信する処理はバッチ処理により
行うようにしてもよい。
【0086】なお、上述した例では利用者の口座がC国
にのみ存在する場合について説明したが、例えば、利用
者の口座がD国にのみ存在する場合においても上記説明
と同様に処理される。
【0087】次に、図9に示すバーチャルモール形態の
電子マネーシステムについて説明する。図示されるよう
に、このシステムは、第1の実施の形態の銀行WWWサ
ーバ15、電子マネー発行サーバ16、店舗サーバ1
7、利用者端末18、ICカード19とほぼ同様の機能
を有する銀行WWWサーバ25、電子マネー発行サーバ
26、店舗サーバ27、利用者端末28、ICカード2
9を備える。また、この第2のパターンに対応するバー
チャルモール形態のシステムでは、各国の銀行システム
(電子マネー発行サーバ26及び銀行WWWサーバ2
5)が専用線等を介して互いに接続されている。
【0088】次に、図9に示す電子マネーシステムにお
いて、利用者Hが利用者端末28を用いて、インターネ
ットを介してC国とD国の店舗サーバ27C、27Dに
対して支払いを行う場合の処理を図11を参照して説明
する。なお、利用者Hは、C国のA銀行にのみ自己の口
座を有することとする。まず、利用者Hが自己のICカ
ード29にC国電子マネーをチャージする場合について
説明する。図11(a)に示すように、利用者Hは、利
用者端末28に自己のICカード29をセットし、C国
電子マネーのチャージ要求をインターネットを介してC
国の銀行WWWサーバ25Cに送信する(L61)。
【0089】銀行WWWサーバ25Cは、利用者端末2
8からのチャージ要求に応じて、利用者Hの口座情報を
参照して、利用者Hから要求された金額が口座の残高以
下であることを確認し、利用者Hの口座における所定金
額を図示せぬ別段口座に移動するとともに、電子マネー
発行サーバ26Cに所定金額相当の電子マネーの発行要
求を送信する(L62)。電子マネー発行サーバ26C
は、銀行WWWサーバ25Cからの電子マネーの発行要
求に応答して、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、インターネットを介して、利用者端末28に送信す
る(L63)。
【0090】利用者端末28は、電子マネー発行サーバ
26Cから、C国電子マネーを受信し、セットされてい
る利用者HのICカード29の第1の記憶領域に記録す
る(L64)。これにより、利用者HのICカード20
には、C国電子マネーがチャージされる。
【0091】次に、利用者Hが、上記手順によりICカ
ード29にチャージしたC国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてC国の店舗サーバ27C
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、C国の店舗サーバ27Cはインターネットを介
して利用者Hの利用者端末28に支払金額を通知し(L
65)、この通知に応じて、利用者端末28は、セット
されているICカード29の第1の記憶領域に記憶され
ている支払金額相当のC国電子マネーを店舗サーバ27
Cに送信する(L66)。このようにして、利用者Hの
ICカード29に記憶されていた電子マネーがインター
ネット上の商取引においてC国の店舗サーバ27Cへ支
払われる。
【0092】次に、利用者HがICカード29にD国電
子マネーをチャージする場合について説明する。図11
(b)に示すように、利用者Hは、利用者端末28から
インターネットを介してC国の銀行WWWサーバ25C
にD国電子マネーのチャージ要求を送信する(L7
1)。
【0093】銀行WWWサーバ25Cは、利用者端末2
8からのチャージ要求に応じて、利用者Hの口座情報を
参照して、利用者Hから要求された金額が口座の残高以
下であることを確認し、利用者Hの口座における所定金
額を図示せぬ別段口座に移動する。この際、要求された
金額の通貨単位はD国における通貨単位であるため、銀
行WWWサーバ25Cは、例えば所定の交換レートに従
って、要求された金額をC国の通貨単位に変換して処理
する。次に、銀行WWWサーバ25Cは、所定金額相当
のD国電子マネーの発行要求をD国における電子マネー
発行サーバ26Dに送信する(L72)。D国における
電子マネー発行サーバ26Dは、D国電子マネーの発行
要求に応答し、所定金額相当のD国電子マネーを発行
し、インターネットを介して、利用者端末28に送信す
る(L73)。利用者端末28は、電子マネー発行サー
バ26Dから、D国電子マネーを受信し、利用者HのI
Cカード29の第2の記憶領域に記録する(L74)。
このようにして、利用者Hの口座がC国のA銀行にのみ
設けられている場合においても、インターネットを介し
てD国電子マネーをICカード29にチャージすること
ができる。
【0094】次に、利用者Hが、上記手順によりICカ
ード29にチャージしたD国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてD国の店舗サーバ27D
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、D国の店舗サーバ27Dはインターネットを介
して利用者Hの利用者端末28に支払金額を通知し(L
75)、この通知に応じて、利用者端末28は、ICカ
ード29の第2の記憶領域に記憶されている支払金額相
当のD国電子マネーを店舗サーバ27Dに送信する(L
76)。このようにして、利用者HのICカード29に
記憶されていた電子マネーがインターネット上の商取引
においてD国の店舗サーバ27Dへ支払われる。
【0095】なお、店舗サーバ27C(又は、27D)
は、ICカード29から支払われたC国電子マネー(又
は、D国電子マネー)を蓄積して記憶しておき、所定の
タイミングでインターネットを介して銀行WWWサーバ
25C(又は、25D)又は電子マネー発行サーバ26
C(又は、26D)に送信するバッチ処理等を行う。
【0096】このようにして、インターネットを介して
複数国における店舗サーバへの支払いを1枚のICカー
ドで行うことができるマルチカレンシー対応の電子マネ
ーシステムを実現することができる。
【0097】また、上述した例において、利用者HがI
Cカード29に記憶されている電子マネーを口座に預け
入れする場合には、例えば、ICカード29が第1の記
憶領域(又は、第2の記憶領域)に記憶されている電子
マネーを利用者端末28からC国(又は、D国)の電子
マネー発行サーバ26C(又は、26D)に送信する。
電子マネー発行サーバ26C(又は、26D)は、受信
した電子マネーを確認し、利用者Hの口座への入金指示
をC国の銀行WWWサーバ25Cに送信する。この入金
指示に応答し、C国の銀行WWWサーバ25Cは、その
金額を図示せぬ別段口座から利用者Hの口座に移動す
る。なお、D国電子マネーを預け入れする場合、例え
ば、電子マネー発行サーバ26Dが預入金額を所定の交
換レートに従ってC国電子マネーの通貨単位に交換して
処理を行うようにしてもよい。
【0098】なお、上述した例では利用者の口座がC国
にのみ存在する場合を説明したが、例えば、利用者の口
座がD国にのみ存在する場合にも上記説明と同様に処理
される。
【0099】また、上述した例では、利用者端末28
が、利用者の口座がある国の銀行WWWサーバにチャー
ジ要求を送信するようにしているが、例えば、自国の銀
行WWWサーバに優先してチャージ要求が送信され、そ
こに利用者の口座がない場合に、他国の銀行WWWサー
バにチャージ要求が送信されるようにしてもよい。
【0100】(第3の実施形態)次に、第3のパターン
に対応する電子マネーシステムについて説明する。この
第3のパターンに対応するシステムは、異なる銀行が各
国において電子マネーの発行を行うという点で第1及び
第2のパターンのシステムと相違する。リアルモール形
態の電子マネーシステムのシステム構成を図12に、バ
ーチャルモール形態の電子マネーシステムのシステム構
成を図13に示す。リアルモール形態の電子マネーシス
テムは、図12に示すように、例えばC国におけるA銀
行において、現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する
ための口座データベース31C及び現地通貨単位の電子
マネーを発行するための電子マネーサーバ32Cと、例
えばD国におけるB銀行において、現地通貨建ての口座
の情報を記憶管理するための口座データベース31D及
び現地通貨単位の電子マネーを発行するための電子マネ
ーサーバ32Dと、各電子マネーサーバ32C、32D
に接続されているATM33及び店舗用端末34と、電
子マネーを格納するためのICカード30と、を備え
る。このシステムにおける口座データベース31C、3
1D及び電子マネーサーバ32C、32D及びATM3
3及び店舗用端末34及びICカード30は、第1の実
施形態に係るリアルモール形態のシステムにおける口座
データベース11C、11D及び電子マネーサーバ11
C、11D及びATM13及び店舗用端末14及びIC
カード10とほぼ同様の構成を有する。
【0101】次に、図12に示す電子マネーシステムに
おいて、ある利用者Jが自己のICカード30を用い
て、C国とD国とで支払いを行う場合の処理を図14を
参照して説明する。なお、利用者Jは、C国のA銀行
と、D国のB銀行と、にそれぞれ自己の口座を有するこ
ととする。まず、図14(a)に示すように、利用者J
は、例えばC国において、C国電子マネーをチャージす
るために自己のICカード30をATM33にセット
し、電子マネーのチャージ指示を入力する(L81)。
これに応答し、ATM33は、専用線等を介してA銀行
の電子マネーサーバ32Cに所定のチャージ要求を送信
する(L82)。
【0102】電子マネーサーバ32Cは、ATM33か
らのチャージ要求に応じて、例えばA銀行の口座データ
ベース31Cにおける利用者Jの口座情報を参照して、
利用者Eから要求された金額が口座の残高以下であるこ
とを確認し、利用者Jの口座における所定金額を図示せ
ぬ別段口座に移動する(L83)。次に、電子マネーサ
ーバ32Cは、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、ATM33に送信する(L84)。ATM33は、
A銀行の電子マネーサーバ32Cから、発行されたC国
電子マネーを受信し、利用者JのICカード30の第1
の記憶領域に記録する(L85)。これにより、利用者
JのICカード30には、A銀行が発行したC国電子マ
ネーがチャージされる。
【0103】次に、利用者Jは、例えば、C国における
店舗においてICカード30を用いて支払いを行うた
め、その店舗内に設置されている店舗用端末34にIC
カード30をセットしたこととする。店舗用端末34
は、例えばセットされたICカード30に対して支払金
額を通知し、そのICカード30の第1の記憶領域に記
憶されている支払金額相当のC国電子マネーを受け取る
(L86)。また、店舗用端末34は、ICカード30
から支払われたC国電子マネーを記憶しておき、例えば
所定のタイミングでA銀行の電子マネーサーバ32Cに
まとめて送信するバッチ処理等を行う(L87)。この
ようにして、利用者JのICカード30に記憶されたC
国電子マネーがC国における店舗で使用される。
【0104】次に、この利用者Jが例えばD国に行き、
そこで自己のICカード30を使用することとする。こ
の場合、図14(b)に示すように、利用者Jは、自己
のICカード30にD国電子マネーをチャージするた
め、D国におけるATM33にカードをセットし、電子
マネーのチャージ指示を入力する(L91)。これに応
答し、ATM33は、専用線等を介してB銀行の電子マ
ネーサーバ32Dに所定のチャージ要求を送信する(L
92)。電子マネーサーバ32Dは、ATM33からの
チャージ要求に応じて、B銀行の口座データベース31
Dにおける利用者Jの口座情報を参照して、利用者Jか
ら要求された金額が口座の残高以下であることを確認
し、利用者Jの口座における所定金額を図示せぬ別段口
座に移動する(L93)。次に、電子マネーサーバ32
Dは、所定金額相当のD国電子マネーを発行し、ATM
33に送信する(L94)。ATM33は、B銀行の電
子マネーサーバ32Dから、発行されたD国電子マネー
を受信し、利用者JのICカード30の第2の記憶領域
に記録する(L95)。これにより、利用者JのICカ
ード30には、B銀行が発行したD国電子マネーがチャ
ージされる。
【0105】次に、利用者Jは、例えば、D国における
店舗においてICカード30を用いて支払いを行うた
め、店舗内に設置されている店舗用端末34にICカー
ド30をセットしたこととする。店舗用端末34は、例
えばセットされたICカード30に対して支払金額を通
知し、そのICカード30の第2の記憶領域に記憶され
ている支払金額相当のD国電子マネーを受信する(L9
6)。また、店舗用端末34は、ICカード30から支
払われたD国電子マネーを記憶しておき、例えば所定の
タイミングでB銀行の電子マネーサーバ32Dにまとめ
て送信するバッチ処理等を行う(L97)。このように
して、利用者JのICカード30に記憶されたD国電子
マネーがD国における店舗で使用される。
【0106】このようにして、異なる銀行が各国にて現
地通貨単位の電子マネーを発行する場合において、複数
国における店舗での支払いを1枚のICカードで行うこ
とができるマルチカレンシー対応の電子マネーシステム
を実現することができる。
【0107】また、上述した例において、利用者JがI
Cカード30に記憶されている電子マネーを口座に預け
入れする場合には、ICカード30の第1の記憶領域
(又は、第2の記憶領域)に記憶されている電子マネー
をC国(又は、D国)のATM33に送信し、ATM3
3がその電子マネーをA銀行(又は、B銀行)の電子マ
ネーサーバ32C(又は、32D)に送信する。電子マ
ネーサーバ32C(又は、32D)は、受信した電子マ
ネーを確認し、口座データベース31C(又は、31
D)において、その金額を図示せぬ別段口座から利用者
Jの口座に移動する。なお、ATM33がICカード3
0から預入された電子マネーを電子マネーサーバ32に
送信する処理はバッチ処理により行うようにしてもよ
い。
【0108】次に、図13に示すバーチャルモール形態
の電子マネーシステムについて説明する。図示されるよ
うに、このシステムは、例えばC国におけるA銀行にお
いて、現地通貨建ての口座の情報を記憶管理するための
銀行WWWサーバ35C及び現地通貨単位の電子マネー
を発行するための電子マネー発行サーバ36Cと、例え
ばD国におけるB銀行において、現地通貨建ての口座の
情報を記憶管理するための銀行WWWサーバ35D及び
現地通貨単位の電子マネーを発行するための電子マネー
発行サーバ36Dと、各国における店舗サーバ37(3
7C、37D)と、利用者端末38と、ICカード39
と、を備える。このシステムにおける銀行WWWサーバ
35C、35D及び電子マネー発行サーバ36C、36
D及び店舗サーバ37C、37D及び利用者端末38及
びICカード39は、第1の実施形態に係る電子マネー
システムにおける銀行WWWサーバ15C、15D及び
電子マネー発行サーバ16C、16D及び店舗サーバ1
7C、17D及び利用者端末18及びICカード19と
ほぼ同様の構成を有する。
【0109】次に、図13に示す電子マネーシステムに
おいて、利用者Kが利用者端末38を用いて、インター
ネットを介してC国とD国との店舗サーバ37C、37
Dに対して支払いを行う場合の処理を図15を参照して
説明する。なお、利用者Kは、C国のA銀行とD国のB
銀行にそれぞれ自己の口座を有することとする。まず、
利用者Kが自己のICカード39にC国電子マネーをチ
ャージする場合について説明する。図15(a)に示す
ように、利用者Kは、利用者端末38に自己のICカー
ド39をセットし、電子マネーのチャージ要求をインタ
ーネットを介してC国におけるA銀行の銀行WWWサー
バ35Cに送信する(L101)。
【0110】銀行WWWサーバ35Cは、利用者端末3
8からのチャージ要求に応じて、利用者Kの口座情報を
参照して、利用者Kから要求された金額が口座の残高以
下であることを確認し、利用者Kの口座における所定金
額を図示せぬ別段口座に移動するとともに、電子マネー
発行サーバ36Cに所定金額相当の電子マネーの発行要
求を送信する(L102)。電子マネー発行サーバ36
Cは、銀行WWWサーバ35Cからの電子マネーの発行
要求に応答して、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、インターネットを介して、利用者端末38に送信す
る(L103)。利用者端末38は、A銀行の電子マネ
ー発行サーバ36Cから、発行されたC国電子マネーを
受信し、セットされている利用者KのICカード39の
第1の記憶領域に記録する(L104)。これにより、
利用者KのICカード39には、A銀行が発行したC国
電子マネーがチャージされる。
【0111】次に、利用者Kが、上記手順によりICカ
ード39にチャージしたC国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてC国の店舗サーバ37C
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、C国の店舗サーバ37Cはインターネットを介
して利用者Kの利用者端末38に支払金額を通知し(L
105)、この通知に応じて、利用者端末38は、セッ
トされているICカード39の第1の記憶領域に記憶さ
れている支払金額相当のC国電子マネーを店舗サーバ3
7Cに送信する(L106)。このようにして、利用者
KのICカード39に記憶されていたC国電子マネーが
インターネット上の商取引においてC国の店舗サーバ3
7Cへ支払われる。
【0112】次に、利用者KがICカード39にD国電
子マネーをチャージする場合について説明する。図15
(b)に示すように、利用者Kは、利用者端末38から
インターネットを介してD国におけるB銀行の銀行WW
Wサーバ35Dにチャージ要求を送信する(L11
1)。
【0113】銀行WWWサーバ35Dは、利用者端末3
8からのチャージ要求に応じて、利用者Kの口座情報を
参照して、利用者Kから要求された金額が口座に残って
いることを確認し、利用者Kの口座における所定金額を
図示せぬ別段口座に移動するとともに、電子マネー発行
サーバ36Dに所定金額相当の電子マネーの発行要求を
送信する(L112)。電子マネー発行サーバ36D
は、銀行WWWサーバ35Dからの電子マネーの発行要
求に応答して、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、インターネットを介して、利用者端末38に送信す
る(L113)。利用者端末38は、B銀行の電子マネ
ー発行サーバ36Dから、発行されたD国電子マネーを
受信し、利用者KのICカード39の第2の記憶領域に
記録する(L114)。これにより、利用者KのICカ
ード39には、B銀行が発行したD国電子マネーがチャ
ージされる。
【0114】次に、利用者Kが、上記手順によりICカ
ード39にチャージしたD国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてD国の店舗サーバ37D
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、D国の店舗サーバ37Dはインターネットを介
して利用者Kの利用者端末38に支払金額を通知し(L
115)、この通知に応じて、利用者端末38は、IC
カード39の第2の記憶領域に記憶されている支払金額
相当のD国電子マネーを店舗サーバ37Dに送信する
(L116)。このようにして、利用者KのICカード
39に記憶されていたD国電子マネーがインターネット
上の商取引においてD国の店舗サーバ37Dへ支払われ
る。
【0115】なお、店舗サーバ37C(又は、37D)
は、ICカード39から支払われたC国電子マネー(又
は、D国電子マネー)を蓄積して記憶しておき、所定の
タイミングでインターネットを介して銀行WWWサーバ
35C(又は、35D)又は電子マネー発行サーバ36
C(又は、36D)に送信するバッチ処理等を行う。
【0116】このようにして、異なる銀行が各国にて現
地通貨単位の電子マネーを発行する場合において、イン
ターネットを介して複数国における店舗サーバへの支払
いを1枚のICカードで行うことができるマルチカレン
シー対応の電子マネーシステムを実現することができ
る。
【0117】また、上述した例において、利用者KがI
Cカード39に記憶されている電子マネーを口座に預け
入れする場合には、例えば、ICカード39が第1の記
憶領域(又は、第2の記憶領域)に記憶されている電子
マネーを利用者端末38からC国(又は、D国)におけ
るA銀行(又は、B銀行)の電子マネー発行サーバ36
C(又は、36D)に送信する。電子マネー発行サーバ
36C(又は、36D)は、受信した電子マネーを確認
し、利用者Kの口座への入金指示を銀行WWWサーバ3
5C(又は、35D)に送信する。この入金指示に応答
し、銀行WWWサーバ35C(又は、35D)は、その
金額を図示せぬ別段口座から利用者Kの口座に移動す
る。
【0118】(第4の実施形態)次に、第4のパターン
に対応する電子マネーシステムについて説明する。この
第4のパターンに対応するシステムも、第3のパターン
に対応するシステムと同様に、異なる銀行が各国におい
て電子マネーの発行を行う。リアルモール形態の電子マ
ネーシステムのシステム構成を図16に、バーチャルモ
ール形態の電子マネーシステムのシステム構成を図17
に示す。リアルモール形態の電子マネーシステムは、図
16に示すように、第1の実施の形態の口座データベー
ス11、電子マネーサーバ12、ATM13、店舗用端
末14、ICカード10とほぼ同様の機能を有する口座
データベース41、電子マネーサーバ42、ATM4
3、店舗用端末44、ICカード40を備える。また、
この第4のパターンのシステムでは、各国の銀行システ
ム(電子マネーサーバ42及び口座データベース41)
が専用線等を介して互いに接続されている。
【0119】次に、図16に示す電子マネーシステムに
おいて、ある利用者Mが自己のICカード40を用い
て、C国とD国とで支払いを行う場合の処理を図18を
参照して説明する。なお、利用者Mは、C国のA銀行に
のみ自己の口座を有し、D国のB銀行には口座を有して
おらず、また、C国のA銀行にはD国のB銀行の口座が
設けられていることとする。まず、図18(a)に示す
ように、利用者Mは、例えばC国において、C国電子マ
ネーをチャージするために自己のICカード40をAT
M43にセットし、電子マネーのチャージ指示を入力す
る(L121)。これに応答し、ATM43は、専用線
等を介して電子マネーサーバ42Cに所定のチャージ要
求を送信する(L122)。
【0120】電子マネーサーバ42Cは、ATM43か
らのチャージ要求に応じて、例えばC国の口座データベ
ース41Cにおける利用者Mの口座情報を参照して、利
用者Mから要求された金額が口座の残高以下であること
を確認し、利用者Mの口座における所定金額を図示せぬ
別段口座に移動する(L123)。次に、電子マネーサ
ーバ42Cは、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、ATM43に送信する(L124)。ATM43
は、電子マネーサーバ42Cから、発行されたC国電子
マネーを受信し、利用者MのICカード40の第1の記
憶領域に記録する(L125)。これにより、利用者M
のICカード40には、C国電子マネーがチャージされ
る。
【0121】次に、利用者Mは、例えば、C国における
店舗においてICカード40を用いて支払いを行うた
め、その店舗内に設置されている店舗用端末44にIC
カード40をセットしたこととする。店舗用端末44
は、例えばセットされたICカード40に対して支払金
額を通知し、そのICカード40の第1の記憶領域に記
憶されている支払金額相当のC国電子マネーを受信する
(L126)。また、店舗用端末44は、ICカード4
0から支払われたC国電子マネーを記憶しておき、例え
ば所定のタイミングで電子マネーサーバ42Cにまとめ
て送信するバッチ処理等を行う(L127)。このよう
にして、利用者MのICカード40に記憶されたC国電
子マネーがC国における店舗で使用される。
【0122】次に、この利用者Mが例えばD国に行き、
自己のICカード40に格納されているC国電子マネー
を用いてD国電子マネーをチャージする場合について説
明する。この場合、図18(b)に示すように、利用者
Mは、自己のICカード40に格納されている所定金額
相当のC国電子マネーを用いてD国電子マネーをチャー
ジするため、D国におけるATM43にカードをセット
し、C国電子マネーを用いるD国電子マネーのチャージ
の指示を入力する。これにより、チャージ指示と所定金
額相当のC国電子マネーがICカード40からATM4
3に送信される(L131)。
【0123】これに応じて、ATM43は、受信したチ
ャージ指示及びC国電子マネーを専用線等を介してD国
の電子マネーサーバ42Dに送信する(L132)。D
国の電子マネーサーバ42Dは、ATM43からのチャ
ージ要求に応じて、受信したC国電子マネーの金額を例
えば所定の交換レートに従ってD国の通貨単位に変換す
る等して、受信したC国電子マネーの金額に基づいて所
定金額相当のD国電子マネーを発行し、ATM43に送
信する(L133)。ATM43は、電子マネーサーバ
42Dから、D国電子マネーを受信し、利用者MのIC
カード40の第2の記憶領域に記録する(L134)。
また、D国の電子マネーサーバ42Dは、ATM43か
ら受信したC国電子マネーを専用線等を介してC国の電
子マネーサーバ42Cに送信する(L135)。C国の
電子マネーサーバ42Cは、D国電子マネーサーバ42
Dから受信したC国電子マネーについて所定のチェック
を行い、その正当性を確認した後、口座データベース4
1Cにおいて、図示せぬ別段口座からB銀行の口座へ所
定金額を移動する(L136)。このようにして、利用
者Mの口座がD国のB銀行にない場合においても、D国
において、D国電子マネーをICカード40にチャージ
することができる。
【0124】次に、利用者Mは、例えば、D国における
店舗においてICカード40を用いて支払いを行うた
め、店舗内に設置されている店舗用端末44にICカー
ド40をセットしたこととする。店舗用端末44は、例
えばセットされたICカード40に対して支払金額を通
知し、そのICカード40の第2の記憶領域に記憶され
ている支払金額相当のD国電子マネーを受け取る(L1
37)。また、店舗用端末44は、ICカード40から
支払われたD国電子マネーを記憶しておき、例えば所定
のタイミングで電子マネーサーバ42Dにまとめて送信
するバッチ処理等を行う(L138)。このようにし
て、利用者MのICカード40に記憶された電子マネー
がD国における店舗で使用される。
【0125】このようにして、複数国における店舗での
支払いを1枚のICカードで行うことができるマルチカ
レンシー対応の電子マネーシステムを実現することがで
きる。
【0126】なお、上述した例では利用者の口座がC国
にのみ存在する場合を説明したが、例えば、利用者の口
座がD国にのみ存在する場合にも上記説明と同様に処理
される。
【0127】次に、図17に示すバーチャルモール形態
の電子マネーシステムについて説明する。図示されるよ
うに、このシステムは、第1の実施の形態の銀行WWW
サーバ15、電子マネー発行サーバ16、店舗サーバ1
7、利用者端末18、ICカード19とほぼ同様の機能
を有する銀行WWWサーバ45、電子マネー発行サーバ
46、店舗サーバ47、利用者端末48、ICカード4
9を備える。また、この第4のパターンに対応するバー
チャルモール形態のシステムでは、各国の銀行システム
(電子マネー発行サーバ46及び銀行WWWサーバ4
5)が専用線等を介し互いに接続されている。
【0128】次に、図17に示す電子マネーシステムに
おいて、利用者Nが利用者端末48を用いて、インター
ネットを介してC国とD国の店舗サーバ47C、47D
に対して支払いを行う場合の処理を図19を参照して説
明する。なお、利用者Nは、C国のA銀行にのみ自己の
口座を有し、D国のB銀行には口座を有しておらず、ま
た、C国のA銀行にはD国のB銀行の口座が設けられて
いることとする。まず、利用者Nが自己のICカード4
9にC国電子マネーをチャージする場合について説明す
る。図19(a)に示すように、利用者Nは、利用者端
末48に自己のICカード49をセットし、C国電子マ
ネーのチャージ要求をインターネットを介してC国の銀
行WWWサーバ45Cに送信する(L141)。
【0129】銀行WWWサーバ45Cは、利用者端末4
8からのチャージ要求に応じて、利用者Nの口座情報を
参照して、利用者Nから要求された金額が口座に残って
いることを確認し、利用者Nの口座における所定金額を
図示せぬ別段口座に移動するとともに、電子マネー発行
サーバ46Cに所定金額相当の電子マネーの発行要求を
送信する(L142)。電子マネー発行サーバ46C
は、銀行WWWサーバ45Cからの電子マネーの発行要
求に応答して、所定金額相当のC国電子マネーを発行
し、インターネットを介して、利用者端末48に送信す
る(L143)。
【0130】利用者端末48は、電子マネー発行サーバ
46Cから、発行されたC国電子マネーを受信し、セッ
トされている利用者NのICカード49の第1の記憶領
域に記録する(L144)。これにより、利用者NのI
Cカード49には、C国電子マネーがチャージされる。
【0131】次に、利用者Nが、上記手順によりICカ
ード49にチャージしたC国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてC国の店舗サーバ47C
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、C国の店舗サーバ47Cはインターネットを介
して利用者Nの利用者端末48に支払金額を通知し(L
145)、この通知に応じて、利用者端末48は、セッ
トされているICカード49の第1の記憶領域に記憶さ
れている支払金額相当のC国電子マネーを店舗サーバ4
7Cに送信する(L146)。このようにして、利用者
NのICカード49に記憶されていた電子マネーがイン
ターネット上の商取引においてC国の店舗サーバ47C
へ支払われる。
【0132】次に、利用者Nが上記手順により取得した
C国電子マネーを用いてD国電子マネーをチャージする
場合について説明する。この場合、図19(b)に示す
ように、利用者Nは、利用者端末48からインターネッ
トを介して、C国電子マネーを用いるD国電子マネーの
チャージの要求を、所定金額相当のC国電子マネーとと
もに、D国の銀行WWWサーバ45Dに送信する(L1
51)。
【0133】銀行WWWサーバ45Dは、利用者端末4
8からのチャージの要求に応じて、受信したC国電子マ
ネーの金額を例えば所定の交換レートに従ってD国の通
貨単位に変換し、所定金額相当のD国電子マネーの発行
要求を電子マネー発行サーバ46Dに送信する(L15
2)。D国の電子マネー発行サーバ46Dは、銀行WW
Wサーバ45CからのD国電子マネーの発行要求に応答
し、所定金額相当のD国電子マネーを発行し、インター
ネットを介して、利用者端末48に送信する(L15
3)。利用者端末48は、電子マネー発行サーバ46D
から、D国電子マネーを受信し、利用者NのICカード
49の第2の記憶領域に記録する(L154)。また、
D国の銀行WWWサーバ45Dは、利用者端末48から
受信したC国電子マネーを専用線等を介してC国の電子
マネー発行サーバ46Cに送信する(L155)。C国
の電子マネー発行サーバ46Cは、D国の銀行WWWサ
ーバ45Dから受信したC国電子マネーについて所定の
チェックを行い、その正当性を確認した後、図示せぬ別
段口座からB銀行の口座へ所定金額を移動する(L15
6)。このようにして、利用者Nの口座がD国のB銀行
にない場合においても、インターネットを介して、D国
電子マネーをICカード49にチャージすることができ
る。
【0134】次に、利用者Nが、上記手順によりICカ
ード49にチャージしたD国電子マネーを、インターネ
ット上における商取引においてD国の店舗サーバ47D
に支払う場合について説明する。この商取引において、
例えば、D国の店舗サーバ47Dはインターネットを介
して利用者Nの利用者端末48に支払金額を通知し(L
157)、この通知に応じて、利用者端末48は、IC
カード49の第2の記憶領域に記憶されている支払金額
相当のD国電子マネーを店舗サーバ47Dに送信する
(L158)。このようにして、利用者NのICカード
49に記憶されていた電子マネーがインターネット上の
商取引においてD国の店舗サーバ47Dへ支払われる。
【0135】なお、店舗サーバ47C(又は、47D)
は、ICカード49から支払われたC国電子マネー(又
は、D国電子マネー)を蓄積して記憶しておき、所定の
タイミングでインターネットを介して銀行WWWサーバ
45C(又は、45D)又は電子マネー発行サーバ46
C(又は、46D)に送信するバッチ処理等を行う。
【0136】このようにして、インターネットを介して
複数国における店舗サーバへの支払いを1枚のICカー
ドで行うことができるマルチカレンシー対応の電子マネ
ーシステムを実現することができる。
【0137】なお、上述した例では利用者の口座がC国
にのみ存在する場合を説明したが、例えば、利用者の口
座がD国にのみ存在する場合にも上記説明と同様に処理
される。
【0138】なお、上記実施例では、各国における店舗
端末には、その国の電子マネーを支払うようにしていた
が、これに限定されず、他の国の電子マネーも支払可能
としてもよい。リアルモール形態の電子マネーシステム
の場合、例えば、C国の店舗端末にD国電子マネーを支
払った場合、C国の店舗端末が、支払われたD国電子マ
ネーをC国の電子マネーサーバに送信し、C国の電子マ
ネーサーバが、受信したD国電子マネーの金額を所定の
交換レートに従ってC国の通貨単位に変換して得た金額
を、該店舗の口座に移動するようにしてもよい。また、
バーチャルモール形態の電子マネーシステムの場合、例
えば、C国の店舗サーバにD国電子マネーを支払った場
合、C国の店舗サーバが、支払われたD国電子マネーを
C国の電子マネー発行サーバに送信し、C国の電子マネ
ー発行サーバが、受信したD国電子マネーの金額を所定
の交換レートに従ってC国の通貨単位に変換して得た金
額を、該店舗の口座に移動するよう銀行WWWサーバに
要求し、この要求に応じて、銀行WWWサーバが、該店
舗の口座に所定金額を移動するようにしてもよい。
【0139】また、上記実施例では、1枚のICカード
で2種類の電子マネーによる取引が可能なシステムにつ
いて説明したが、取り扱う電子マネーの種類数はこれに
限定されず任意である。
【0140】なお、本実施の形態に係る電子マネーシス
テムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータ
システムを用いて実現可能である。例えば、コンピュー
タに上述の動作を実行するためのプログラムを格納した
媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)から該プ
ログラムをインストールすることにより、上述の処理を
実行する電子マネーシステムを構成することができる。
なお、上述の機能を、OSが分担又はOSとアプリケー
ションの共同により実現する場合等には、OS以外の部
分のみを媒体に格納してもよい。
【0141】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、通信媒体(通信回線、通信ネットワー
ク、通信システムのように、一時的且つ流動的にプログ
ラムを保持する媒体)でも良い。例えば、通信ネットワ
ークの掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、これ
をネットワークを介して配信してもよい。そして、この
プログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケー
ションプログラムと同様に実行することにより、上述の
処理を実行することができる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数国における店舗での支払いを1枚のICカードで行
うことができるため、複数国にまたがる電子マネー取引
が容易に実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1と第2の実施形態に係る電子マネ
ーシステムのシステム環境を説明するための図である。
【図2】本発明の第3と第4の実施形態に係る電子マネ
ーシステムのシステム環境を説明するための図である。
【図3】第1の実施形態に係るリアルモール形態の電子
マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図4】第1の実施形態に係るバーチャルモール形態の
電子マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図5】図3と図4に示す電子マネーシステムにおいて
使用されるICカードの構造について説明するための図
である。
【図6】図3に示す電子マネーシステムにおいて取引を
行う場合の処理を説明するための図である。
【図7】図4に示す電子マネーシステムにおいて取引を
行う場合の処理を説明するための図である。
【図8】第2の実施形態に係るリアルモール形態の電子
マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図9】第2の実施形態に係るバーチャルモール形態の
電子マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図10】図8に示す電子マネーシステムにおいて取引
を行う場合の処理を説明するための図である。
【図11】図9に示す電子マネーシステムにおいて取引
を行う場合の処理を説明するための図である。
【図12】第3の実施形態に係るリアルモール形態の電
子マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図13】第3の実施形態に係るバーチャルモール形態
の電子マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図14】図12に示す電子マネーシステムにおいて取
引を行う場合の処理を説明するための図である。
【図15】図13に示す電子マネーシステムにおいて取
引を行う場合の処理を説明するための図である。
【図16】第4の実施形態に係るリアルモール形態の電
子マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図17】第4の実施形態に係るバーチャルモール形態
の電子マネーシステムの構成を模式的に示す図である。
【図18】図16に示す電子マネーシステムにおいて取
引を行う場合の処理を説明するための図である。
【図19】図17に示す電子マネーシステムにおいて取
引を行う場合の処理を説明するための図である。
【符号の説明】
10、19、20、29、30、40 ICカード 11C、11D、21C、21D、31C、31D、4
1C、41D 口座データベース 12C、12D、22C、22D、32C、32D、4
2C、42D 電子マネーサーバ 13、23、33、43 ATM 14、24、34、44 店舗用端末 15C、15D、25C、25D、35C、35D、4
5C、45D 銀行WWWサーバ 16C、16D、26C、26D、36C、36D、4
6C、46D 電子マネー発行サーバ 17、27、37、47 店舗サーバ 18、28、38、48 利用者端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 AA03 BA07 CA14 CA20 CB04 FK09 5B049 AA02 BB17 BB46 CC39 DD04 EE21 FF08 GG01 GG02 GG07 5B055 BB03 BB10 CB09 CB12 EE12 EE27 FA01 KK05 KK15

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現地通貨建ての口座の情報を記憶する口座
    データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
    う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀行
    システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを少
    なくとも第1と第2の国について備え、第1の国で使用
    される第1の電子マネーを記憶するための第1の領域
    と、第2の国で使用される第2の電子マネーを記憶する
    ための第2の領域と、を少なくとも有するICカードを
    用いて電子的取引を行う電子マネーシステムであって、 第1の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
    け付ける第1の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
    ャージ指示に応答し、第1の国における前記電子マネー
    サーバに第1の電子マネーのチャージ要求を送信する手
    段と、前記チャージ要求に応答して前記第1の国におけ
    る電子マネーサーバから送信された第1の電子マネーを
    受信し、該第1の電子マネーを前記第1の受付手段によ
    り受け付けた前記ICカードの前記第1の領域に記録す
    る記録手段と、を備え、 前記第1の国における電子マネーサーバは、前記第1の
    国における銀行端末からの前記チャージ要求に応答し、
    前記口座データベースにおいて、該当する利用者の口座
    から所定金額を発行者の口座に移動するとともに、所定
    金額相当の第1の電子マネーを発行し、要求元の前記銀
    行端末に送信する第1の発行手段を備え、 前記第2の国における銀行端末は、前記ICカードを受
    け付ける第2の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
    ャージ指示に応答し、第2の国における前記電子マネー
    サーバに第2の電子マネーのチャージ要求を送信する手
    段と、前記チャージ要求に応答して前記第2の国におけ
    る電子マネーサーバから送信された第2の電子マネーを
    受信し、該第2の電子マネーを前記第2の受付手段によ
    り受け付けた前記ICカードの前記第2の領域に記録す
    る記録手段と、を備え、 前記第2の国における電子マネーサーバは、前記第2の
    国における銀行端末からの前記チャージ要求に応答し、
    前記口座データベースにおいて、該当する利用者の口座
    から所定金額を発行者の口座に移動するとともに、所定
    金額相当の第2の電子マネーを発行し、要求元の前記銀
    行端末に送信する第2の発行手段を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】第1の国における前記電子マネーサーバの
    前記第1の発行手段は、第1の国における前記銀行端末
    からの前記チャージ要求が示す要求金額が、第1の国の
    前記口座データベースにおける該当する利用者の口座の
    残高より大きい場合には、第2の国の前記口座データベ
    ースにおける該当する利用者の口座から要求金額又は不
    足金額を発行者の口座に移動する第1の資金移動手段を
    さらに備え、 第2の国における前記電子マネーサーバの前記第2の発
    行手段は、第2の国における前記銀行端末からの前記チ
    ャージ要求が示す要求金額が、第2の国の前記口座デー
    タベースにおける該当する利用者の口座の残高より大き
    い場合には、第1の国の前記口座データベースにおける
    該当する利用者の口座から要求金額又は不足金額を発行
    者の口座に移動する第2の資金移動手段をさらに備え
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネーシステ
    ム。
  3. 【請求項3】前記第1と第2の資金移動手段は、他国の
    前記口座データベースにおける該当する利用者の口座か
    ら前記要求金額又は不足金額を移動する場合には、該要
    求金額又は不足金額を所定の交換レートに従って他国の
    通貨単位の変換して処理する手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項2に記載の電子マネーシステ
    ム。
  4. 【請求項4】現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する
    口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う
    発行サーバを備える銀行システムを少なくとも第1と第
    2の国について備え、第1と第2の国における各前記銀
    行システムとインターネットを介して接続されている利
    用者端末をさらに備え、第1の国で使用される第1の電
    子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で使
    用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領域
    と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取引
    を行う電子マネーシステムであって、 前記利用者端末は、前記ICカードを受け付ける受付手
    段と、外部からの第1の電子マネーのチャージ指示に応
    答し、第1の国における前記口座サーバにチャージ要求
    を送信する手段と、第1の国における前記発行サーバか
    ら受信した第1の電子マネーを、前記受付手段により受
    け付けた前記ICカードの前記第1の領域に記録する第
    1の記録手段と、外部からの第2の電子マネーのチャー
    ジ指示に応答し、第2の国における前記口座サーバにチ
    ャージ要求を送信する手段と、第2の国における前記発
    行サーバから受信した第2の電子マネーを、前記受付手
    段により受け付けた前記ICカードの前記第2の領域に
    記録する第2の記録手段と、を備え、 前記第1の国における口座サーバは、前記チャージ要求
    に応答し、該当する利用者の口座から所定金額を発行者
    の口座に移動するとともに、所定金額相当の第1の電子
    マネーの発行要求を、前記第1の国における発行サーバ
    に送信する第1の発行要求手段を備え、 前記第1の国における発行サーバは、前記第1の国にお
    ける口座サーバからの前記発行要求に応答し、所定金額
    相当の前記第1の電子マネーを発行し、要求元の前記利
    用者端末に送信する手段を備え、 前記第2の国における口座サーバは、前記チャージ要求
    に応答し、該当する利用者の口座から所定金額を発行者
    の口座に移動するとともに、所定金額相当の第2の電子
    マネーの発行要求を、前記第2の国における発行サーバ
    に送信する第2の発行要求手段を備え、 前記第2の国における発行サーバは、前記第2の国にお
    ける口座サーバからの前記発行要求に応答し、所定金額
    相当の前記第2の電子マネーを発行し、要求元の前記利
    用者端末に送信する手段を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  5. 【請求項5】第1の国における前記口座サーバの前記第
    1の発行要求手段は、前記チャージ要求が示す要求金額
    が、該当する利用者の口座の残高より大きい場合には、
    第2の国の前記口座サーバにおける該当する利用者の口
    座から要求金額又は不足金額を発行者の口座に移動する
    ことを前記第2の国の口座サーバに要求する第1の移動
    要求手段をさらに備え、 第2の国における前記口座サーバの前記第2の発行要求
    手段は、前記チャージ要求が示す要求金額が、該当する
    利用者の口座の残高より大きい場合には、第1の国の前
    記口座サーバにおける該当する利用者の口座から要求金
    額又は不足金額を発行者の口座に移動することを前記第
    1の国の口座サーバに要求する第2の移動要求手段をさ
    らに備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の電子マネーシステ
    ム。
  6. 【請求項6】前記第1と第2の移動要求手段は、他国の
    前記口座サーバにおける該当する利用者の口座から前記
    要求金額又は不足金額を移動することを前記他国の口座
    サーバに要求する場合には、該要求金額又は不足金額を
    所定の交換レートに従って他国の通貨単位の変換して処
    理する手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項5に記載の電子マネーシステ
    ム。
  7. 【請求項7】現地通貨建ての口座の情報を記憶する口座
    データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
    う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀行
    システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを少
    なくとも第1と第2の国について備え、第1の国で使用
    される第1の電子マネーを記憶するための第1の領域
    と、第2の国で使用される第2の電子マネーを記憶する
    ための第2の領域と、を少なくとも有するICカードを
    用いて電子的取引を行う電子マネーシステムであって、 第1の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
    け付ける第1の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
    ャージ指示に応答し、第1の国における前記電子マネー
    サーバに第1の電子マネーのチャージ要求を送信する手
    段と、前記チャージ要求に応答して前記電子マネーサー
    バから送信された第1の電子マネーを受信し、該第1の
    電子マネーを前記第1の受付手段により受け付けた前記
    ICカードの前記第1の領域に記録する記録手段と、を
    備え、 前記第1の国における電子マネーサーバは、前記銀行端
    末からの前記チャージ要求に応答し、第1の国における
    前記口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
    が存在する場合には、該利用者の口座から所定金額を発
    行者の口座に移動し、前記第1の国における口座データ
    ベースに、該当する利用者の口座の情報が存在せず、第
    2の国における前記口座データベースに、該当する利用
    者の口座の情報が存在する場合には、該第2の国におけ
    る口座データベースにおいて、該利用者の口座から所定
    金額を発行者の口座に移動する移動手段と、前記移動手
    段による資金の移動とともに、所定金額相当の第1の電
    子マネーを発行し、要求元の前記銀行端末に送信する発
    行手段と、を備え、 第2の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
    け付ける第2の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
    ャージ指示に応答し、第2の国における前記電子マネー
    サーバに第2の電子マネーのチャージ要求を送信する手
    段と、前記チャージ要求に応答して前記電子マネーサー
    バから送信された第2の電子マネーを受信し、該第2の
    電子マネーを前記第2の受付手段により受け付けた前記
    ICカードの前記第2の領域に記録する記録手段と、を
    備え、 前記第2の国における電子マネーサーバは、前記銀行端
    末からの前記チャージ要求に応答し、第2の国における
    前記口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
    が存在する場合には、該利用者の口座から所定金額を発
    行者の口座に移動し、前記第2の国における口座データ
    ベースに、該当する利用者の口座の情報が存在せず、第
    1の国における前記口座データベースに、該当する利用
    者の口座の情報が存在する場合には、該第1の国におけ
    る口座データベースにおいて、該利用者の口座から所定
    金額を発行者の口座に移動する移動手段と、前記移動手
    段による資金の移動とともに、所定金額相当の第2の電
    子マネーを発行し、要求元の前記銀行端末に送信する発
    行手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  8. 【請求項8】前記第1と第2の国における電子マネーサ
    ーバの前記移動手段は、自国における口座データベース
    に、該当する利用者の口座の情報が存在せず、他国にお
    ける前記口座データベースに、該当する利用者の口座の
    情報が存在する場合には、チャージ金額を所定の交換レ
    ートに従って他国の通貨単位に変換して処理する手段を
    さらに備える、 ことを特徴とする請求項7に記載の電子マネーシステ
    ム。
  9. 【請求項9】現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する
    口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う
    発行サーバを備える銀行システムを少なくとも第1と第
    2の国について備え、第1と第2の国における各前記銀
    行システムとインターネットを介して接続されている利
    用者端末をさらに備え、第1の国で使用される第1の電
    子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で使
    用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領域
    と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取引
    を行う電子マネーシステムであって、 前記利用者端末は、前記ICカードを受け付ける受付手
    段と、外部からの第1の電子マネーのチャージ指示に応
    答し、該利用者の口座の情報が記憶されている第1又は
    第2の国における前記口座サーバに、第1の電子マネー
    のチャージ要求を送信するチャージ要求手段と、第1の
    国における前記発行サーバから受信した第1の電子マネ
    ーを、前記受付手段により受け付けた前記ICカードの
    前記第1の領域に記録する第1の記録手段と、外部から
    の第2の電子マネーのチャージ指示に応答し、該利用者
    の口座の情報が記憶されている第1又は第2の国におけ
    る前記口座サーバに、第2の電子マネーのチャージ要求
    を送信する手段と、第2の国における前記発行サーバか
    ら受信した第2の電子マネーを、前記受付手段により受
    け付けた前記ICカードの前記第2の領域に記録する第
    2の記録手段と、を備え、 前記第1と第2の国における前記口座サーバは、前記第
    1の電子マネーのチャージ要求に応答し、該当する利用
    者の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
    に、所定金額相当の第1の電子マネーの発行要求を前記
    第1の国における発行サーバに送信する第1の送信手段
    と、前記第2の電子マネーのチャージ要求に応答し、該
    当する利用者の口座から所定金額を発行者の口座に移動
    するとともに、所定金額相当の第2の電子マネーの発行
    要求を前記第2の国における発行サーバに送信する第2
    の送信手段と、を備え、 前記第1の国における発行サーバは、第1又は第2の国
    における前記口座サーバからの前記発行要求に応答し、
    所定金額相当の前記第1の電子マネーを発行し、要求元
    の前記利用者端末に送信する手段を備え、 前記第2の国における発行サーバは、第1又は第2の国
    における前記口座サーバからの前記発行要求に応答し、
    所定金額相当の前記第2の電子マネーを発行し、要求元
    の前記利用者端末に送信する手段を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  10. 【請求項10】前記利用者端末の前記チャージ要求手段
    は、自国の前記口座サーバを優先して前記チャージ要求
    を送信し、自国における前記口座サーバに該当する利用
    者の口座の情報が存在せず、他国における前記口座サー
    バに該当する利用者の口座の情報が存在する場合には、
    他国の前記口座サーバにチャージ要求を送信する手段を
    さらに備える、 ことを特徴とする請求項9に記載の電子マネーシステ
    ム。
  11. 【請求項11】前記第1と第2の国における口座サーバ
    における前記第1と第2の送信手段は、チャージ対象の
    電子マネーが他国の電子マネーである場合、チャージ金
    額を所定の交換レートに従って他国の通貨単位に変換し
    て処理する手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載の電子マネー
    システム。
  12. 【請求項12】現地通貨建ての口座の情報を記憶する口
    座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を
    行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀
    行システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを
    少なくとも第1と第2の国について備え、第1の国で使
    用される第1の電子マネーを記憶するための第1の領域
    と、第2の国で使用される第2の電子マネーを記憶する
    ための第2の領域と、を少なくとも有するICカードを
    用いて電子的取引を行う電子マネーシステムであって、 第1の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
    け付ける第1の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
    ャージ指示に応答し、第1の国における前記口座データ
    ベースに、該当する利用者の口座の情報が存在する場合
    には第1の電子マネーのチャージ要求を第1の国におけ
    る前記電子マネーサーバに送信し、前記第1の国におけ
    る口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が
    存在しない場合には前記第1の電子マネーのチャージ要
    求とともに、前記第1の受付手段により受け付けた前記
    ICカードの前記第2の領域に予め記録されている第2
    の電子マネーを前記第1の国における電子マネーサーバ
    に送信する手段と、前記第1の国における電子マネーサ
    ーバからの第1の電子マネーを受信し、該第1の電子マ
    ネーを前記第1の受付手段により受け付けた前記ICカ
    ードの前記第1の領域に記録する記録手段と、を備え、 前記第1の国における電子マネーサーバは、前記銀行端
    末からの前記チャージ要求に応答し、前記第1の国にお
    ける口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
    が存在する場合には、該第1の国における口座データベ
    ースにおいて、該利用者の口座から所定金額を発行者の
    口座に移動するとともに、所定金額相当の第1の電子マ
    ネーを発行し、該第1の国における口座データベース
    に、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合に
    は、前記銀行端末から受信した第2の電子マネーに基づ
    く所定金額相当の第1の電子マネーを発行する発行手段
    と、前記発行手段により発行された第1の電子マネーを
    要求元の前記銀行端末に送信する手段と、前記発行手段
    において前記銀行端末から受信した第2の電子マネーに
    基づいて第1の電子マネーを発行した場合に、該第2の
    電子マネーを第2の国における前記電子マネーサーバに
    送信する手段と、前記第2の国における電子マネーサー
    バから第1の電子マネーを受信した場合、受信した電子
    マネーに対して所定のチェックを行い、チェック結果が
    適正であるとき、前記第1の国における口座データベー
    スにおいて、第1の銀行の口座から第2の銀行の口座に
    所定金額を移動する手段と、を備え、 第2の国における前記銀行端末は、前記ICカードを受
    け付ける第2の受付手段と、外部からの電子マネーのチ
    ャージ指示に応答し、第2の国における前記口座データ
    ベースに、該当する利用者の口座の情報が存在する場合
    には第2の電子マネーのチャージ要求を第2の国におけ
    る前記電子マネーサーバに送信し、前記第2の国におけ
    る口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が
    存在しない場合には前記第2の電子マネーのチャージ要
    求とともに、前記第2の受付手段により受け付けた前記
    ICカードの前記第1の領域に予め記録されている第1
    の電子マネーを前記第2の国における電子マネーサーバ
    に送信する手段と、前記第2の国における電子マネーサ
    ーバからの第2の電子マネーを受信し、該第2の電子マ
    ネーを前記第2の受付手段により受け付けた前記ICカ
    ードの前記第2の領域に記録する記録手段と、を備え、 前記第2の国における電子マネーサーバは、前記銀行端
    末からの前記チャージ要求に応答し、前記第2の国にお
    ける口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
    が存在する場合には、該第2の国における口座データベ
    ースにおいて、該利用者の口座から所定金額を発行者の
    口座に移動するとともに、所定金額相当の第2の電子マ
    ネーを発行し、該第2の国における口座データベース
    に、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合に
    は、前記銀行端末から受信した第1の電子マネーに基づ
    く所定金額相当の第2の電子マネーを発行する発行手段
    と、前記発行手段により発行された第2の電子マネーを
    要求元の前記銀行端末に送信する手段と、前記発行手段
    において前記銀行端末から受信した第1の電子マネーに
    基づいて第2の電子マネーを発行した場合に、該第1の
    電子マネーを第1の国における前記電子マネーサーバに
    送信する手段と、前記第1の国における電子マネーサー
    バから第2の電子マネーを受信した場合、受信した電子
    マネーに対して所定のチェックを行い、チェック結果が
    適正であるとき、前記第2の国における口座データベー
    スにおいて、第2の銀行の口座から第1の銀行の口座に
    所定金額を移動する手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  13. 【請求項13】前記第1と第2の国における電子マネー
    サーバの前記発行手段は、自国における口座データベー
    スに、該当する利用者の口座の情報が存在しない場合、
    前記銀行端末から受信した他国の電子マネーの金額を所
    定の交換レートに従って自国の通貨単位に変換して処理
    する手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項12に記載の電子マネーシステ
    ム。
  14. 【請求項14】現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
    る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
    う発行サーバを備える銀行システムを少なくとも第1と
    第2の国について備え、第1と第2の国における各前記
    銀行システムとインターネットを介して接続されている
    利用者端末をさらに備え、第1の国で使用される第1の
    電子マネーを記憶するための第1の領域と、第2の国で
    使用される第2の電子マネーを記憶するための第2の領
    域と、を少なくとも有するICカードを用いて電子的取
    引を行う電子マネーシステムであって、 前記利用者端末は、前記ICカードを受け付ける受付手
    段と、外部からの第1の電子マネーのチャージ指示に応
    答し、第1の国における前記口座サーバに、該当する利
    用者の口座の情報が存在する場合には第1の電子マネー
    のチャージ要求を該口座サーバに送信し、前記第1の国
    における口座サーバに、該当する利用者の口座の情報が
    存在しない場合には前記第1の電子マネーのチャージ要
    求とともに、前記受付手段により受け付けた前記ICカ
    ードの前記第2の領域に予め記録されている第2の電子
    マネーを該口座サーバに送信する手段と、第1の国にお
    ける前記発行サーバから受信した第1の電子マネーを、
    前記ICカードの前記第1の領域に記録する第1の記録
    手段と、外部からの第2の電子マネーのチャージ指示に
    応答し、第2の国における前記口座サーバに、該当する
    利用者の口座の情報が存在する場合には第2の電子マネ
    ーのチャージ要求を該口座サーバに送信し、前記第2の
    国における口座サーバに、該当する利用者の口座の情報
    が存在しない場合には前記第2の電子マネーのチャージ
    要求とともに、前記受付手段により受け付けた前記IC
    カードの前記第1の領域に予め記録されている第1の電
    子マネーを該口座サーバに送信する手段と、第2の国に
    おける前記発行サーバから受信した第2の電子マネー
    を、前記ICカードの前記第2の領域に記録する第2の
    記録手段と、を備え、 前記第1の国における口座サーバは、前記第1の電子マ
    ネーのチャージ要求に応答し、所定金額相当の第1の電
    子マネーの発行要求を前記第1の国における発行サーバ
    に送信する発行要求手段と、該口座サーバに、該当する
    利用者の口座の情報が存在する場合には、該利用者の口
    座から所定金額を発行者の口座に移動し、該口座サーバ
    に、該当する利用者の口座の情報が存在せず、前記利用
    者端末から第2の電子マネーを受信した場合には、該第
    2の電子マネーを第2の国における前記発行サーバに送
    信する手段を備え、 前記第1の国における発行サーバは、前記第1の国にお
    ける口座サーバからの前記発行要求に応じて、所定金額
    相当の第1の電子マネーを発行し、要求元の前記利用者
    端末に送信する手段と、第2の国における前記口座サー
    バから第1の電子マネーを受信した場合、該電子マネー
    に対して所定のチェックを行い、チェック結果が適正で
    あるとき、第1の銀行の口座から第2の銀行の口座に所
    定金額を移動するよう前記第1の国における口座サーバ
    に要求する手段と、を備え、 前記第1の国における口座サーバは、前記第1の国にお
    ける発行サーバからの要求に応じて、所定金額を第1の
    銀行の口座から第2の銀行の口座に移動する手段をさら
    に備え、 前記第2の国における口座サーバは、前記第2の電子マ
    ネーのチャージ要求に応答し、所定金額相当の第2の電
    子マネーの発行要求を前記第2の国における発行サーバ
    に送信する発行要求手段と、該口座サーバに、該当する
    利用者の口座の情報が存在する場合には、該利用者の口
    座から所定金額を発行者の口座に移動し、該口座サーバ
    に、該当する利用者の口座の情報が存在せず、前記利用
    者端末から第1の電子マネーを受信した場合には、該第
    1の電子マネーを前記第1の国における発行サーバに送
    信する手段を備え、 前記第2の国における発行サーバは、前記第2の国にお
    ける口座サーバからの前記発行要求に応じて、所定金額
    相当の第2の電子マネーを発行し、要求元の前記利用者
    端末に送信する手段と、前記第1の国における口座サー
    バから第1の電子マネーを受信した場合、該電子マネー
    に対して所定のチェックを行い、チェック結果が適正で
    あるとき、第2の銀行の口座から第1の銀行の口座に所
    定金額を移動するよう前記第2の国における口座サーバ
    に要求する手段と、を備え、 前記第2の国における口座サーバは、前記第2の国にお
    ける発行サーバからの要求に応じて、所定金額を第2の
    銀行の口座から第1の銀行の口座に移動する手段をさら
    に備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  15. 【請求項15】前記第1と第2の国における口座サーバ
    の前記発行要求手段は、自国における口座サーバに、該
    当する利用者の口座の情報が存在せず、前記利用者端末
    から他国の電子マネーを受信した場合、該他国の電子マ
    ネーの金額を所定の交換レートに従って自国の通貨単位
    に変換して処理する手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項14に記載の電子マネーシステ
    ム。
  16. 【請求項16】該電子マネーシステムは、前記銀行シス
    テムに接続され、前記ICカードを支払金額に応じて処
    理する店舗用端末を少なくとも第1と第2の国において
    備え、 第1の国における前記店舗用端末は、前記ICカードを
    受け付けて、該ICカードから支払金額相当の第1の電
    子マネーを受信し、該第1の電子マネーを第1の国にお
    ける前記電子マネーサーバに送信する手段を備え、 前記第1の国における電子マネーサーバは、前記第1の
    国における店舗用端末から受信した第1の電子マネーに
    ついて所定のチェックを行い、チェックの完了後、前記
    口座データベースにおいて、発行者の口座から該店舗の
    口座に所定金額を移動する手段を備え、 第2の国における前記店舗用端末は、前記ICカードを
    受け付けて、該ICカードから支払金額相当の第2の電
    子マネーを受信し、該第2の電子マネーを第2の国にお
    ける前記電子マネーサーバに送信する手段を備え、 前記第2の国における電子マネーサーバは、前記第2の
    国における店舗用端末から受信した第2の電子マネーに
    ついて所定のチェックを行い、チェックの完了後、前記
    口座データベースにおいて、発行者の口座から該店舗の
    口座に所定金額を移動する手段を備える、 ことを特徴とする請求項1、2、3、7、8、12又は
    13に記載の電子マネーシステム。
  17. 【請求項17】前記第1の国における前記店舗用端末
    は、前記ICカードから支払金額相当の第2の電子マネ
    ーを受信して、第1の国における前記電子マネーサーバ
    に送信する手段をさらに備え、 前記第1の国における電子マネーサーバは、前記第1の
    国における店舗用端末から受信した電子マネーが第2の
    電子マネーの場合には、該第2の電子マネーの金額を所
    定の交換レートに従って第1の国の通貨単位に変換して
    取得した所定金額を、前記口座データベースにおける発
    行者の口座から該店舗の口座に移動する手段をさらに備
    え、 前記第2の国における前記店舗用端末は、前記ICカー
    ドから支払金額相当の第1の電子マネーを受信して、第
    2の国における前記電子マネーサーバに送信する手段を
    さらに備え、 前記第2の国における電子マネーサーバは、前記第2の
    国における店舗用端末から受信した電子マネーが第1の
    電子マネーの場合には、該第1の電子マネーの金額を所
    定の交換レートに従って第2の国の通貨単位に変換して
    取得した所定金額を、前記口座データベースにおける発
    行者の口座から該店舗の口座に移動する手段をさらに備
    える、 ことを特徴とする請求項16に記載の電子マネーシステ
    ム。
  18. 【請求項18】該電子マネーシステムは、前記銀行シス
    テムと前記利用者端末にインターネットを介して接続さ
    れる店舗用端末を少なくとも第1と第2の国において備
    え、 前記利用者端末は、取引先が第1の国における前記店舗
    用端末の場合、該第1の国における店舗用端末から支払
    金額を示す通知をインターネットを介して受信し、該通
    知が示す支払金額相当の第1の電子マネーを前記受付手
    段により受け付けた前記ICカードから読み出して、該
    店舗用端末に送信する第1の送信手段と、取引先が第2
    の国における前記店舗用端末の場合、該第2の国におけ
    る店舗用端末から支払金額を示す通知をインターネット
    を介して受信し、該通知が示す支払金額相当の第2の電
    子マネーを前記受付手段により受け付けた前記ICカー
    ドから読み出して、該店舗用端末に送信する第2の送信
    手段と、を備え、 前記第1の国における店舗用端末は、取引先の前記利用
    者端末に前記支払金額を示す通知を送信する手段と、前
    記利用者端末からの支払金額相当の第1の電子マネーを
    受信し、該第1の電子マネーを前記第1の国における発
    行サーバに送信する手段を備え、 前記第1の国における発行サーバは、前記第1の国にお
    ける店舗用端末から受信した第1の電子マネーについて
    所定のチェックを行い、チェック結果が適正な場合、発
    行者の口座から該店舗の口座に所定金額を移動するよう
    第1の国における前記口座サーバに要求する手段を備
    え、 前記第1の国における口座サーバは、前記第1の国にお
    ける発行サーバからの要求に応答し、所定金額を発行者
    の口座から該店舗の口座に移動する手段を備え、 前記第2の国における店舗用端末は、取引先の前記利用
    者端末に前記支払金額を示す通知を送信する手段と、前
    記利用者端末からの支払金額相当の第2の電子マネーを
    受信し、該第2の電子マネーを前記第2の国における発
    行サーバに送信する手段を備え、 前記第2の国における発行サーバは、前記第2の国にお
    ける店舗用端末から受信した第2の電子マネーについて
    所定のチェックを行い、チェック結果が適正な場合、発
    行者の口座から該店舗の口座に所定金額を移動するよう
    第2の国における前記口座サーバに要求する手段を備
    え、 前記第2の国における口座サーバは、前記第2の国にお
    ける発行サーバからの要求に応答し、所定金額を発行者
    の口座から該店舗の口座に移動する手段を備える、 ことを特徴とする請求項4、5、6、9、10、11、
    14又は15に記載の電子マネーシステム。
  19. 【請求項19】前記利用者端末の前記第1の送信手段
    は、前記第1の国における店舗用端末からの通知に応じ
    て、支払金額相当の第2の電子マネーを前記ICカード
    から読み出して、該店舗用端末に送信する手段をさらに
    備え、 前記利用者端末の前記第2の送信手段は、前記第2の国
    における店舗用端末からの通知に応じて、支払金額相当
    の第1の電子マネーを前記ICカードから読み出して、
    該店舗用端末に送信する手段をさらに備え、 前記第1の国における店舗用端末は、前記利用者端末か
    らの支払金額相当の第2の電子マネーを受信し、該第2
    の電子マネーを前記第1の国における発行サーバに送信
    する手段をさらに備え、 前記第1の国における発行サーバは、前記第1の国にお
    ける店舗用端末から第2の電子マネーを受信した場合、
    該第2の電子マネーが示す金額を所定の交換レートに従
    って第1の国の通貨単位に交換して得た所定金額を、発
    行者の口座から該店舗の口座に移動するよう第1の国に
    おける前記口座サーバに要求する手段をさらに備え、 前記第2の国における店舗用端末は、前記利用者端末か
    らの支払金額相当の第1の電子マネーを受信し、該第1
    の電子マネーを前記第2の国における発行サーバに送信
    する手段をさらに備え、 前記第2の国における発行サーバは、前記第2の国にお
    ける店舗用端末から第1の電子マネーを受信した場合、
    該第1の電子マネーが示す金額を所定の交換レートに従
    って第2の国の通貨単位に交換して得た所定金額を、発
    行者の口座から該店舗の口座に移動するよう第2の国に
    おける前記口座サーバに要求する手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項18に記載の電子マネーシステ
    ム。
  20. 【請求項20】現地通貨建ての口座の情報を記憶する口
    座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を
    行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀
    行システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを
    各国について備える電子マネーシステムにおいて、各国
    で使用される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数
    の記憶領域を有するICカードを用いて、複数種類の通
    貨による電子的取引を行うためのマルチカレンシー取引
    方法であって、 各国における前記銀行端末において、前記ICカードを
    受け付けて、外部からの電子マネーのチャージ指示に応
    答し、当該国における前記電子マネーサーバに電子マネ
    ーのチャージ要求を送信する要求ステップと、 前記電子マネーサーバにおいて、前記要求ステップによ
    る前記チャージ要求に応答し、当該国における前記口座
    データベースにおいて、該当する利用者の口座から所定
    金額を発行者の口座に移動するとともに、所定金額相当
    の電子マネーを発行し、要求元の前記銀行端末に送信す
    る送信ステップと、 前記銀行端末において、前記送信ステップにより送信さ
    れた電子マネーを受信し、前記ICカードにおける複数
    の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定の
    記憶領域に記録するステップと、 を備えることを特徴とするマルチカレンシー取引方法。
  21. 【請求項21】現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
    る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
    う発行サーバを備える銀行システムを各国について備
    え、各前記銀行システムとインターネットを介して接続
    されている利用者端末をさらに備える電子マネーシステ
    ムにおいて、各国で使用される電子マネーをそれぞれ記
    憶するための複数の記憶領域を有するICカードを用い
    て、複数種類の通貨による電子的取引を行うマルチカレ
    ンシー取引方法であって、 前記利用者端末において、前記ICカードを受け付け
    て、一の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、当該
    一の国における前記口座サーバにチャージ要求を送信す
    る要求ステップと、 前記一の国の口座サーバにおいて、前記要求ステップに
    よる前記チャージ要求に応答し、該当する利用者の口座
    から所定金額を発行者の口座に移動するとともに、所定
    金額相当の電子マネーの発行要求を、前記一の国におけ
    る発行サーバに送信する発行要求ステップと、 前記一の国における発行サーバにおいて、前記発行要求
    ステップによる前記発行要求に応答し、所定金額相当の
    電子マネーを発行し、要求元の前記利用者端末に送信す
    る送信ステップと、 前記利用者端末において、前記送信ステップにより送信
    された電子マネーを受信し、前記ICカードにおける複
    数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定
    の記憶領域に記録する記録ステップと、 を備えることを特徴とするマルチカレンシー取引方法。
  22. 【請求項22】現地通貨建ての口座の情報を記憶する口
    座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を
    行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀
    行システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを
    各国について備える電子マネーシステムにおいて、各国
    で使用される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数
    の記憶領域を有するICカードを用いて、複数種類の通
    貨による電子的取引を行うためのマルチカレンシー取引
    方法であって、 各国における前記銀行端末において、前記ICカードを
    受け付けて、外部からの電子マネーのチャージ指示に応
    答し、当該国における前記電子マネーサーバに電子マネ
    ーのチャージ要求を送信する要求ステップと、 前記電子マネーサーバにおいて、前記要求ステップによ
    る前記チャージ要求に応答し、当該国における前記口座
    データベースに、該当する利用者の口座の情報が存在す
    る場合には、該利用者の口座から所定金額を発行者の口
    座に移動し、当該国における前記口座データベースに、
    該当する利用者の口座の情報が存在せず、他国における
    前記口座データベースに、該当する利用者の口座の情報
    が存在する場合には、他の国における前記口座データベ
    ースにおいて、該利用者の口座から所定金額を発行者の
    口座に移動する移動ステップと、 前記移動ステップによる資金の移動に伴い、前記電子マ
    ネーサーバにおいて、所定金額相当の電子マネーを発行
    し、要求元の前記銀行端末に送信する発行ステップと、 前記銀行端末において、前記発行ステップにより発行さ
    れた電子マネーを受信し、前記ICカードにおける複数
    の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき所定の
    記憶領域に記録する記録ステップと、 を備えることを特徴とするマルチカレンシー取引方法。
  23. 【請求項23】前記移動ステップは、当該国における前
    記口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が
    存在せず、他国における前記口座データベースに、該当
    する利用者の口座の情報が存在する場合には、チャージ
    金額を所定の交換レートに従って他国の通貨単位に変換
    して処理するステップをさらに備える、 ことを特徴とする請求項22に記載のマルチカレンシー
    取引方法。
  24. 【請求項24】現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
    る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
    う発行サーバを備える銀行システムを各国について備
    え、各前記銀行システムとインターネットを介して接続
    されている利用者端末をさらに備える電子マネーシステ
    ムにおいて、各国で使用される電子マネーをそれぞれ記
    憶するための複数の記憶領域を有するICカードを用い
    て、複数種類の通貨による電子的取引を行うマルチカレ
    ンシー取引方法であって、 前記利用者端末において、前記ICカードを受け付け
    て、一の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、該当
    する利用者の口座の情報が記憶されている国における前
    記口座サーバに、当該一の国の電子マネーのチャージ要
    求を送信する送信ステップと、 前記利用者の口座の情報が記憶されている国における口
    座サーバにおいて、前記送信ステップによる前記一の国
    の電子マネーのチャージ要求に応答し、該当する利用者
    の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
    に、電子マネーの発行要求を前記一の国における前記発
    行サーバに送信する発行要求ステップと、 前記一の国における発行サーバにおいて、前記発行要求
    ステップによる前記発行要求に応答し、所定金額相当の
    前記一の国の電子マネーを発行し、要求元の前記利用者
    端末に送信するマネー送信ステップと、 前記利用者端末において、前記マネー送信ステップによ
    り発行された電子マネーを受信し、前記ICカードにお
    ける複数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべ
    き所定の記憶領域に記録する記録ステップと、 を備えることを特徴とするマルチカレンシー取引方法。
  25. 【請求項25】前記発行要求ステップは、チャージ対象
    の電子マネーが他国の電子マネーである場合、チャージ
    金額を所定の交換レートに従って他国の通貨単位に変換
    して処理するステップをさらに備える、 ことを特徴とする請求項24に記載のマルチカレンシー
    取引方法。
  26. 【請求項26】現地通貨建ての口座の情報を記憶する口
    座データベース及び現地通貨建ての電子マネーの発行を
    行う電子マネーサーバを備える銀行システムと、前記銀
    行システムに接続されている銀行端末と、のそれぞれを
    各国について備える電子マネーシステムにおいて、各国
    で使用される電子マネーをそれぞれ記憶するための複数
    の記憶領域を有するICカードを用いて、複数種類の通
    貨による電子的取引を行うためのマルチカレンシー取引
    方法であって、 各国における前記銀行端末において、前記ICカードを
    受け付けて、外部からの電子マネーのチャージ指示に応
    答し、当該国における前記口座データベースに、該当す
    る利用者の口座の情報が存在する場合には電子マネーの
    チャージ要求を当該国における前記電子マネーサーバに
    送信し、当該国における前記口座データベースに、該当
    する利用者の口座の情報が存在しない場合には前記チャ
    ージ要求とともに、前記ICカードの複数の記憶領域の
    いずれかに予め記録されている他の国の電子マネーを前
    記電子マネーサーバに送信する要求ステップと、 前記電子マネーサーバにおいて、前記要求ステップによ
    る前記チャージ要求に応答し、当該国における前記口座
    データベースに、該当する利用者の口座の情報が存在す
    る場合には、当該口座データベースにおいて、該利用者
    の口座から所定金額を発行者の口座に移動するととも
    に、所定金額相当の当該国の電子マネーを発行し、該口
    座データベースに、該当する利用者の口座の情報が存在
    しない場合には、前記チャージ要求とともに受信した他
    の国の電子マネーに基づき、所定金額相当の当該国の電
    子マネーを発行する発行ステップと、 前記発行ステップにより発行された電子マネーを要求元
    の前記銀行端末に送信するマネー送信ステップと、 前記銀行端末において、前記マネー送信ステップにより
    発行された電子マネーを受信し、前記ICカードにおけ
    る複数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべき
    所定の記憶領域に記録する記録ステップと、 前記発行ステップにおいて、他の国の電子マネーに基づ
    いて当該国の電子マネーを発行した場合、他の国の電子
    マネーを他の国における前記電子マネーサーバに送信す
    る他国送信ステップと、 前記他国送信ステップにより送信された他の国の電子マ
    ネーを受信した他の国の前記電子マネーサーバにおい
    て、受信した電子マネーに対して所定のチェックを行
    い、チェック結果が適正であるとき、前記他の国におけ
    る前記口座データベースにおいて、該他の国の銀行の口
    座から電子マネーの送信元の国の銀行の口座に所定金額
    を移動するステップと、 を備えることを特徴とするマルチカレンシー取引方法。
  27. 【請求項27】前記発行ステップは、当該国における前
    記口座データベースに、該当する利用者の口座の情報が
    存在しない場合、前記チャージ要求とともに受信した他
    国の電子マネーの金額を所定の交換レートに従って当該
    国の通貨単位に変換して処理するステップをさらに備え
    る、 ことを特徴とする請求項26に記載のマルチカレンシー
    取引方法。
  28. 【請求項28】現地通貨建ての口座の情報を記憶管理す
    る口座サーバ及び現地通貨建ての電子マネーの発行を行
    う発行サーバを備える銀行システムを各国について備
    え、各前記銀行システムとインターネットを介して接続
    されている利用者端末をさらに備える電子マネーシステ
    ムにおいて、各国で使用される電子マネーをそれぞれ記
    憶するための複数の記憶領域を有するICカードを用い
    て、複数種類の通貨による電子的取引を行うマルチカレ
    ンシー取引方法であって、 前記利用者端末において、前記ICカードを受け付け
    て、一の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、当該
    一の国における前記口座サーバに、該当する利用者の口
    座の情報が存在する場合には当該一の国の電子マネーの
    チャージ要求を当該一の国における前記口座サーバに送
    信し、当該一の国における前記口座サーバに、該当する
    利用者の口座の情報が存在しない場合には前記チャージ
    要求とともに、前記ICカードの複数の記憶領域のいず
    れかに予め記録されている他の国の電子マネーを当該一
    の国における前記口座サーバに送信する送信ステップ
    と、 前記一の国における口座サーバにおいて、前記送信ステ
    ップによる前記チャージ要求に応答し、所定金額相当の
    当該国における電子マネーの発行要求を当該一の国にお
    ける前記発行サーバに送信する発行要求ステップと、 前記発行要求ステップによる前記発行要求の送信に伴
    い、前記一の国における口座サーバにおいて、該当する
    利用者の口座の情報が存在する場合には、該利用者の口
    座から所定金額を発行者の口座に移動し、該当する利用
    者の口座の情報が存在しない場合には、前記チャージ要
    求とともに受信した他の国の電子マネーを該他の国の前
    記発行サーバに送信する移動ステップと、 前記一の国における発行サーバにおいて、前記発行要求
    ステップによる前記発行要求に応じて、所定金額相当の
    電子マネーを発行し、要求元の前記利用者端末に送信す
    るマネー送信ステップと、 前記利用者端末において、前記マネー送信ステップによ
    り発行された電子マネーを受信し、前記ICカードにお
    ける複数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録すべ
    き所定の記憶領域に記録する記録ステップと、 前記移動ステップにより送信された他の国の電子マネー
    を受信した前記他の国の電子マネーサーバにおいて、受
    信した電子マネーに対して所定のチェックを行い、チェ
    ック結果が適正であるとき、前記他の国の銀行の口座か
    ら前記一の国の銀行の口座に所定金額を移動するよう該
    他の国における前記口座サーバに要求する移動要求ステ
    ップと、 前記他の国における口座サーバにおいて、前記移動要求
    ステップによる要求に応じて、該他の国の銀行の口座か
    ら前記一の国の銀行の口座に所定金額を移動するステッ
    プと、 を備えるマルチカレンシー取引方法。
  29. 【請求項29】前記発行要求ステップは、当該国におけ
    る前記口座データベースに、該当する利用者の口座の情
    報が存在しない場合、前記チャージ要求とともに受信し
    た他国の電子マネーの金額を所定の交換レートに従って
    当該国の通貨単位に変換して処理するステップをさらに
    備える、 ことを特徴とする請求項28に記載のマルチカレンシー
    取引方法。
  30. 【請求項30】前記電子マネーシステムは、前記銀行シ
    ステムに接続され、前記ICカードを支払金額に応じて
    処理する店舗用端末を各国について備え、 当該マルチカレンシー取引方法は、 各国における前記店舗用端末において、前記ICカード
    を受け付けて、該ICカードから支払金額相当の電子マ
    ネーを受信し、当該電子マネーを当該国における前記電
    子マネーサーバに送信する支払送信ステップと、 前記電子マネーサーバにおいて、前記支払送信ステップ
    により送信された電子マネーを受信し、当該電子マネー
    について所定のチェックを行い、チェックの完了後、前
    記口座データベースにおいて、発行者の口座から該店舗
    の口座に所定金額を移動するステップと、をさらに備え
    る、 ことを特徴とする請求項20、22、23、26又は2
    7に記載のマルチカレンシー取引方法。
  31. 【請求項31】前記電子マネーシステムは、前記銀行シ
    ステムと前記利用者端末にインターネットを介してに接
    続される店舗用端末を各国について備え、 当該マルチカレンシー取引方法は、 前記店舗用端末において、取引先の前記利用者端末に、
    支払金額を示す通知をインターネットを介して送信する
    通知ステップと、 前記利用者端末において、前記ICカードを受け付け
    て、前記通知ステップからの前記支払金額を示す通知を
    インターネットを介して受信し、該通知に従って、一の
    国の電子マネーを前記ICカードから読み出して、支払
    金額分だけ該店舗用端末に送信する支払ステップと、 前記店舗用端末において、前記支払ステップによる電子
    マネーを受信し、前記一の国における前記発行サーバに
    インターネットを介して送信する支払送信ステップと、 前記一の国における発行サーバにおいて、前記支払送信
    ステップによる電子マネーについて所定のチェックを行
    い、チェック結果が適正な場合、発行者の口座から該店
    舗の口座に所定金額を移動するよう前記一の国における
    前記口座サーバに要求する支払移動要求ステップと、 前記第一の国における口座サーバにおいて、前記支払移
    動要求ステップによる要求に応答し、所定金額を発行者
    の口座から該店舗の口座に移動するステップと、をさら
    に備える、 ことを特徴とする請求項21、24、25、28又は2
    9に記載のマルチカレンシー取引方法。
  32. 【請求項32】コンピュータを、 現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する口座サーバ及
    び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う発行サーバを
    備える銀行システムを各国について備え、各前記銀行シ
    ステムとインターネットを介して接続されている利用者
    端末をさらに備え、各国で使用される電子マネーをそれ
    ぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカード
    を用いて、複数種類の通貨による電子的取引を行う電子
    マネーシステムにおける前記利用者端末として機能させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 前記ICカードを受け付ける受付手段、 一の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、当該一の
    国における前記口座サーバにチャージ要求を送信する手
    段、 前記利用者端末において、前記一の国における前記発行
    サーバからの電子マネーを受信し、前記受付手段により
    受け付けた前記ICカードにおける複数の記憶領域のう
    ち、当該電子マネーを記録すべき所定の記憶領域に記録
    する手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】コンピュータを、 現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する口座サーバ及
    び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う発行サーバを
    備える銀行システムを各国について備え、各前記銀行シ
    ステムとインターネットを介して接続されている利用者
    端末をさらに備え、各国で使用される電子マネーをそれ
    ぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカード
    を用いて、複数種類の通貨による電子的取引を行う電子
    マネーシステムにおける前記利用者端末として機能させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 前記ICカードを受け付ける受付手段、 一の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、該当する
    利用者の口座の情報が記憶されている国における前記口
    座サーバに、当該一の国の電子マネーのチャージ要求を
    送信する手段、 前記一の国における前記発行サーバからの電子マネーを
    受信し、前記受付手段により受け付けた前記ICカード
    における複数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録
    すべき所定の記憶領域に記録する手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】コンピュータを、 現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する口座サーバ及
    び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う発行サーバを
    備える銀行システムを各国について備え、各前記銀行シ
    ステムとインターネットを介して接続されている利用者
    端末をさらに備え、各国で使用される電子マネーをそれ
    ぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカード
    を用いて、複数種類の通貨による電子的取引を行う電子
    マネーシステムにおける前記利用者端末として機能させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 前記ICカードを受け付ける受付手段、 一の国の電子マネーのチャージ指示に応答し、当該一の
    国における前記口座サーバに、該当する利用者の口座の
    情報が存在する場合には当該一の国の電子マネーのチャ
    ージ要求を当該一の国における前記口座サーバに送信
    し、当該一の国における前記口座サーバに、該当する利
    用者の口座の情報が存在しない場合には前記チャージ要
    求とともに、前記ICカードの複数の記憶領域のいずれ
    かに予め記録されている他の国の電子マネーを当該一の
    国における前記口座サーバに送信する手段、 前記一の国における前記発行サーバからの電子マネーを
    受信し、前記受付手段により受け付けた前記ICカード
    における複数の記憶領域のうち、当該電子マネーを記録
    すべき所定の記憶領域に記録する手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  35. 【請求項35】コンピュータを、 現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する口座サーバ及
    び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う発行サーバを
    備える銀行システムと、各国で使用される電子マネーを
    それぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカ
    ードに電子マネーをチャージするための銀行端末と、前
    記ICカードを支払金額に応じて処理する店舗用端末
    と、を各国について備える電子マネーシステムにおける
    前記店舗用端末として機能させるためのプログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 前記ICカードを受け付ける受付手段、 該ICカードから支払金額相当の所定の国の電子マネー
    を受信する受信手段、 前記受信手段により受信した電子マネーを前記所定の国
    における前記電子マネーサーバに送信する手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  36. 【請求項36】コンピュータを、 現地通貨建ての口座の情報を記憶管理する口座サーバ及
    び現地通貨建ての電子マネーの発行を行う発行サーバを
    備える銀行システムと、各国で使用される電子マネーを
    それぞれ記憶するための複数の記憶領域を有するICカ
    ードを支払金額に応じて処理する店舗用端末と、を各国
    について備え、各前記銀行システム及び各前記店舗用端
    末とインターネットを介して接続されている利用者端末
    をさらに備える電子マネーシステムにおける前記店舗用
    端末として機能させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 取引先の前記利用者端末に支払金額を通知する手段、 前記取引先の利用者端末から支払金額相当の所定の国の
    電子マネーを受信する受信手段、 前記受信手段により受信した電子マネーを前記所定の国
    における前記発行サーバに送信する手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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