JP2002015139A - クレジットカード及びネット銀行用カードとして兼用可能な複合型カードの処理システム - Google Patents

クレジットカード及びネット銀行用カードとして兼用可能な複合型カードの処理システム

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JP2002015139A
JP2002015139A JP2000198945A JP2000198945A JP2002015139A JP 2002015139 A JP2002015139 A JP 2002015139A JP 2000198945 A JP2000198945 A JP 2000198945A JP 2000198945 A JP2000198945 A JP 2000198945A JP 2002015139 A JP2002015139 A JP 2002015139A
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customer
bank
card company
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JP2000198945A
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Hisaji Terajima
島 久 慈 寺
Hiroshi Hayashino
野 宏 林
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NETBANK SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのカードによって現在のクレジットカー
ドとキャッシュカードの機能を有する複合型カードおよ
びその処理システムを提供する。 【解決手段】 クレジットカード会社5に、複合型カー
ドの使用を処理するカード会社側複合カード処理サーバ
ー8と、クレジットカードとしての使用を処理するカー
ド会社側業務系システム9と、通信手段10と、顧客情
報データベース11と、クレジットカード会社の顧客コ
ード・処理コードと媒介顧客コード・媒介処理コードと
を記憶管理するクレジットカード会社側媒介コード記憶
手段12とを設けた。ネット銀行6に、複合型カードの
使用を処理する銀行側複合カード処理サーバー13と、
銀行業務を処理する銀行側業務系システム14と、通信
手段15と、口座情報データベース16と、ネット銀行
の顧客コード・処理コードと媒介顧客コード・媒介処理
コードとを記憶管理する銀行側媒介コード記憶手段17
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカード
として、また、ネット銀行(電気通信回線を介して預入
・引出・振込・残高照会等の銀行業務を行う機能を有す
る銀行)用のキャッシュカードとして利用可能な複合型
カードの処理システムに関する。
【0002】なお、「複合型カード」とは、既存のカー
ド(本発明ではクレジットカードを利用)をそのまま用
いて、クレジットカードとキャッシュカードとデビット
カードとして利用できる多機能のカードをいう。
【0003】
【従来の技術】従来から、クレジットカード会社は、会
員の顧客(以下単に顧客という)に信用保証を供与し、
その加盟店において顧客がサインすることによって、買
い物ができるクレジットカードを発行していた。
【0004】加盟店は、クレジットカード会社の信用保
証によって、顧客に直ちに品物を渡し、クレジットカー
ドに代金を請求する。クレジットカード会社は、事後的
に(数ヶ月遅れ)で顧客に代金を請求し、決済する。
【0005】上記買い物に利用できるのみならず、クレ
ジットカードは、キャッシング機能をも有する。
【0006】キャッシング機能とは、クレジットカード
を用いてクレジットカード会社の現金自動預け払い機
(以下単にATMという)から一定の金額の金銭を借り
ることができる機能である。
【0007】このキャッシング機能によって顧客は、そ
の信用によってクレジットカード会社から無担保で一定
額の金銭を直ちに借りることができる。キャッシングで
借り入れた金銭は、後にクレジットカード会社から請求
される。
【0008】一方において、従来から銀行は、口座を有
する顧客にキャッシュカードを発行し、そのキャッシュ
カードを利用して、銀行のATMから預入・引出・振込
・残高照会等の銀行業務の処理を依頼することができる
にしていた。
【0009】また、キャッシュカードは、貸越限度額の
範囲内でキャッシングする機能をも有している。
【0010】最近は、情報通信技術の発達に伴ってイン
ターネットを介して預入・引出・振込・残高照会等の銀
行業務の処理を依頼することができるネット銀行が出現
するようになった。
【0011】ネット銀行は、インターネットによる取引
を主とし、店舗は必要最小限にした新たな形態の銀行と
いうことができる。一方、従来の銀行がインターネット
を利用できるようにサービスを拡張したものもある。
【0012】ネット銀行は、携帯電話、ATM等の情報
処理端末(将来的にはパーソナルコンピューターも利用
される)からの通信電文によって依頼された要求を処理
する情報処理システムを有している。
【0013】銀行のキャッシュカードの利用形態につい
ても、新しい利用形態が出現するようになった。デビッ
トカードと呼ばれるものである。
【0014】デビットカードは、加盟店において、顧客
が暗証番号入力パッドを用いて暗証番号を入力すること
により、当該顧客の銀行口座から買い物相当額が直ちに
引き落とされ、その代わりに当該顧客は品物を手に入れ
ることができるシステムである。
【0015】デビットカードは、上述したような即時決
済を特徴として、その点で月遅れで決済されるキャッシ
ュカードと著しく相違しているものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のク
レジットカード(クレジットカード会社のカード)およ
びキャッシュカード(銀行のカード)は、以下の諸問題
を有している。
【0017】 カードの機能の重複 上述したように、クレジットカードとキャッシュカード
は、加盟店で買い物をする機能(クレジットカードとデ
ビットカード)、キャッシングする機能等、類似の機能
を有している。
【0018】しかし、原則としてクレジットカードを銀
行のATMで使用できないし、逆に、キャッシュカード
をクレジットカード会社のATMで使用することができ
ない。
【0019】また、クレジットカードをデビットカード
として利用できないし、逆に、デビットカードをクレジ
ットカードとしても利用できない。
【0020】このため、ATM・通信網等のインフラス
トラクチャーが重複し、社会全体としてみれば無駄な投
資が行われていた。
【0021】また、カードユーザーはクレジットカード
とキャッシュカードの双方を持つようになり、さらにク
レジットカード会社ごとに、あるいは銀行ごとにカード
を所持するため多数のカードを持つようになり、管理が
煩雑であった。
【0022】カードユーザーにとってみれば、一つのカ
ードによって、希望する機能で利用できるのが好ましい
のは言うまでもない。現状のように、多数の類似したカ
ードが散在していることは、ユーザーにとってはかえっ
て不便であった。
【0023】たとえば、デビットカードは即時決済の点
が便利だと言うが、カードユーザーの都合によりクレジ
ットカードのように月遅れで決済するのが好ましい場合
もあって、一つのカードで適宜選択して利用できるのが
よい。
【0024】なお、上記問題に対して、最近は一つのカ
ードにキャッシュカードの磁気ストライプとクレジット
カードの磁気ストライプとを備えたカード(本明細書に
おいて「一体型カード」ということにする)が出現して
いる。
【0025】しかし、一体型カードは、既発行のクレジ
ットカードやそれを利用する認証端末やATMを利用す
ることができない。結局、一体型カードを普及させるに
は、既存の設備を無駄にすることになる。
【0026】そこで、本発明が解決しようとする一つの
課題は、既存のクレジットカードによって現在のクレジ
ットカードとキャッシュカード(デビットカードを含
む)のほとんど全ての機能を有する複合型カードおよび
それを実現する処理システムを提供することにある。
【0027】 ネット銀行における設備投資の無駄 ネット銀行は、上述したように、新しく設立されるネッ
ト銀行はほとんど店舗を有しておらず、ATMについて
も他の銀行のものを借りるようしている。このため、ネ
ット銀行は、他の銀行にそのための高額な料金を支払っ
ている。
【0028】ネット銀行が通常の銀行のように営業をし
ようとすれば、自ら莫大な資金を使用して店舗網やAT
M網を設置しなければならない。キャッシュカードにつ
いても、多大な金と時間を使って顧客を増やさなければ
ならない。
【0029】これらの設備投資は、本来インターネット
による取引を主眼とし、ネット取引に対して高い処理能
力を有するようにしたネット銀行にとっては、無駄な設
備投資と言わざるを得ない。
【0030】このことは、ネット銀行の発展の障害とな
っていた。
【0031】一方において、現実に全国にすでに設置さ
れたクレジットカード会社のATM設備と、すでに数千
万枚発行されたクレジットカードの顧客が存在する。と
ころが、従来はそれらのクレジットカードを用いて銀行
に処理を要求することができなかった。
【0032】これらの既存のクレジットカードとATM
を利用して、ネット銀行と取り引きできるシステムが存
在すれば、ネット銀行の無駄な設備投資を防止でき、ネ
ット銀行の通信機能を生かすことができる。
【0033】そこで、本発明が解決しようとするもう一
つの課題は、既存のクレジットカード会社の設備とクレ
ジットカードを利用して、銀行取引をすることができる
便利をカードユーザーに提供し、一方において、ネット
銀行の無駄な投資を省いてネット銀行の設立・営業を容
易にすることにある。
【0034】 即時決済できるクレジットカード 従来はクレジットカードの利用は1〜数ヶ月遅れて決済
され、デビットカードのように即時決済することができ
なかった。
【0035】即時決済は、カードユーザーの銀行預金口
座の限度内でしか買い物できないので、買い物のし過ぎ
を防止する利点があると言われている。
【0036】したがって、クレジットカードのユーザー
がクレジットカードで即時決済したい場合もある。
【0037】そこで、本発明が解決しようとするもう一
つの課題は、クレジットカードのユーザーの選択によ
り、クレジットカードとしても、また、デビットカード
としても利用可能な複合型カードとその処理システムを
提供することにある。
【0038】 与信限度額やキャッシング限度額の柔
軟な変更 従来のクレジットカードは、与信限度額(以下「与信
枠」という)あるいはキャッシング限度額(以下「キャ
ッシング枠」という)の審査には時間をかけて、慎重な
審査を行って設定していた。
【0039】そのため、いったん設定した与信枠やキャ
ッシング枠は、変更が困難であった。
【0040】しかし、顧客にとっては、高額な商品を購
入したい場合に、設定された与信枠やキャッシング枠を
超えて、クレジットカードを利用したいことがある。
【0041】そこで、本発明が解決しようとするもう一
つの課題は、顧客の要求に応じて迅速かつ柔軟に当該顧
客の与信枠やキャッシング枠を変更できる複合型カード
の処理システムを提供することにある。
【0042】 迅速なローン設定 ローンの設定は、クレジットカードやキャッシュカード
の本来の機能ではないが、クレジットカードが使用され
る場面で、頻繁に発生する要求である。
【0043】従来のローン設定は、販売店で契約書を記
入し、この契約書を信販会社に送信し、信販会社で審査
を行った後に、販売店が信販会社を代行して顧客と契約
を結ぶ。
【0044】しかし、上記信販会社の審査は、顧客の支
払い能力等を審査するための時間がかかっていた。ま
た、信販会社は、詳しい顧客のデータを入手することが
困難であったため、支払い遅延等の事故を起こすことが
あった。
【0045】そこで、本発明が解決しようとするもう一
つの課題は、複合型カードを利用して迅速かつ信頼性の
高いローン設定をすることができる処理システムを提供
することにある。
【0046】 顧客に有利な借入あるいは返済を実現
するシステム 顧客が銀行やクレジットカード会社から金銭を借りる場
合、その融資枠は種々のものがある。このような融資枠
としては、銀行の貸越枠、銀行ローン、クレジットカー
ド会社のカードキャッシング等がある。
【0047】また、融資ではないが、銀行から金銭を引
き出す処理として、自らの口座から金銭を引き出す場合
がある(本明細書では、預金口座も便宜上融資枠に含め
ていうものとする)。
【0048】従来は、顧客が銀行やクレジットカード会
社から金銭を借り入れる場合、顧客自身の選択によっ
て、たとえば、銀行ローン、クレジットカード会社のカ
ードキャッシングを利用して金銭の借入を行っていた。
【0049】顧客が銀行やクレジットカード会社に金銭
を返済する場合同様であった。すなわち、顧客が決めた
融資枠に対して返済を行っていた。
【0050】しかし、銀行の貸越枠や銀行ローン等の融
資枠には、それぞれ異なる利率(本明細書では便宜上
「ローン率」という)が定められている。
【0051】これらの各融資枠のローン率を熟知してい
ることは困難であるため、借入や返済をする際に顧客が
もっとも有利な方法で借入や返済をするとは限らず、し
ばしば顧客は知らずに損をすることがあった。
【0052】そこで、本発明が解決しようとするもう一
つの課題は、顧客の借入あるいは返済の要求により、そ
の顧客にとってもっとも有利な融資枠を自動的に選択し
て借入や返済の処理を行う複合型カードの処理システム
を提供することにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る複合
型カード処理システム1は、クレジットカード会社とネ
ット銀行とがインターネットを介して通信可能に接続さ
れており、前記クレジットカード会社は、複合型カード
の使用を処理するカード会社側複合カード処理サーバー
と、クレジットカードとしての使用を処理するカード会
社側業務系システムと、通信手段と、顧客情報データベ
ースと、クレジットカード会社の顧客コードおよび処理
コードと通信用の媒介顧客コードおよび媒介処理コード
とを記憶管理するクレジットカード会社側媒介コード記
憶手段と、を有し、前記カード会社側複合カード処理サ
ーバーは、顧客認証を行う顧客認証手段と、クレジット
カード会社の処理コードと前記媒介処理コードの相互間
の変換を行うカード会社側処理コード変換手段と、クレ
ジットカード会社の顧客コードと前記媒介顧客コードの
相互間の変換を行うカード会社側顧客コード変換手段
と、受けた要求に対して所定の処理を行って要求元の情
報処理手段に返送し、あるいは、受けた要求を処理すべ
き情報処理手段にその処理を依頼し、処理結果を要求元
の情報処理手段に返送し、それらの要求と処理結果の返
送を管理するカード会社側JOB管理手段と、を有し、
前記カード会社側業務系システムは、与信の要求を受け
たときに、要求された利用額に対して利用可否の承認を
行う与信手段と、キャッシングの要求を受けたときに、
キャッシングの可否の承認を行うキャッシング手段と、
を有し、前記ネット銀行は、複合型カードの使用を処理
する銀行側複合カード処理サーバーと、銀行業務を処理
する銀行側業務系システムと、通信手段と、口座情報デ
ータベースと、ネット銀行の顧客コードおよび処理コー
ドと通信用の媒介顧客コード及び媒介処理コードとを記
憶管理する銀行側媒介コード記憶手段とを有し、前記銀
行側複合カード処理サーバーは、ネット銀行の処理コー
ドと前記媒介処理コードの相互間の変換を行う銀行側処
理コード変換手段と、ネット銀行の顧客コードと前記媒
介顧客コードの相互間の変換を行う銀行側顧客コード変
換手段と、受けた要求に対して所定の処理を行って要求
元の情報処理手段に返送し、あるいは、受けた要求を処
理すべき情報処理手段にその処理を依頼し、処理結果を
要求元の情報処理手段に返送し、それらの要求と処理結
果の返送を管理する銀行側JOB管理手段と、を有し、
前記銀行側業務系システムは、顧客の口座を管理する口
座管理手段と、他の銀行に対する為替業務を処理する為
替処理手段と、を有し、前記クレジットカード会社のカ
ード会社JOB管理手段は、クレジットカード会社の現
金自動預け払い機または加盟店認証端末からの要求を識
別し、その要求が顧客のネット銀行口座からの引出しで
ある場合には、前記カード会社側顧客コード変換手段お
よびカード会社側処理コード変換手段によってクレジッ
トカード会社の顧客コードおよび処理コードを通信用の
媒介顧客コードおよび媒介処理コードに変換して前記ネ
ット銀行に送信し、前記ネット銀行の銀行側JOB管理
手段はクレジットカード会社から前記媒介顧客コート及
び媒介処理コードを受信すると、前記銀行側顧客コード
変換手段および銀行側処理コード変換手段によってネッ
ト銀行の顧客コードおよび処理コードに変換し、さらに
前記口座管理手段に依頼して当該顧客の口座から現金引
出の処理を行い、その処理結果を再び前記銀行側顧客コ
ード変換手段および銀行側処理コード変換手段によって
媒介顧客コードおよび媒介処理コードに変換してクレジ
ットカード会社に送信し、前記クレジットカード会社の
カード会社JOB管理手段は前記ネット銀行の処理結果
を受信すると、前記カード会社側顧客コード変換手段お
よびカード会社側処理コード変換手段によってクレジッ
トカード会社の顧客コードおよび処理コードに変換し、
前記キャッシング手段に依頼してクレジットカード会社
の現金自動預け払い機から顧客に現金を支払わせる、よ
うに構成されていることを特徴とするものである。
【0054】本願請求項2に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項1のシステムにおいて、前記クレジット
カード会社のカード会社JOB管理手段は、クレジット
カード会社の現金自動預け払い機からの要求を識別し、
その要求がネット銀行に対する銀行業務の処理要求であ
る場合には、前記カード会社側顧客コード変換手段およ
びカード会社側処理コード変換手段によって変換した媒
介顧客コードおよび媒介処理コードを前記ネット銀行に
送信し、前記ネット銀行の銀行側JOB管理手段は、前
記媒介顧客コート及び媒介処理コードを前記銀行側顧客
コード変換手段および銀行側処理コード変換手段によっ
てネット銀行の顧客コードおよび処理コードに変換し、
処理要求の種類によって前記口座管理手段あるいは前記
為替管理手段に処理を依頼する、ように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0055】本願請求項3に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項1のシステムにおいて、前記クレジット
カード会社のカード会社側複合カード処理サーバーは、
顧客のネット銀行口座の残高に応じて所定の算式によっ
て当該顧客の与信限度額あるいはキャッシング限度額を
変更する与信枠/キャッシング枠変更手段を有し、前記
クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段は、
クレジットカード会社の現金自動預け払い機または加盟
店認証端末からの要求が与信の要求あるいはキャッシン
グの要求である場合には、前記カード会社側顧客コード
変換手段およびカード会社側処理コード変換手段によっ
て変換した媒介顧客コードおよび媒介処理コードを前記
ネット銀行に送信し、前記ネット銀行の銀行側JOB管
理手段は、前記媒介顧客コート及び媒介処理コードを前
記銀行側顧客コード変換手段および銀行側処理コード変
換手段によってネット銀行の顧客コードおよび処理コー
ドに変換し、前記口座管理手段に依頼して当該顧客の口
座に対して残高照会を行い、その照会結果を再び前記銀
行側顧客コード変換手段および銀行側処理コード変換手
段によって媒介顧客コードおよび媒介処理コードに変換
してクレジットカード会社に送信し、前記クレジットカ
ード会社のカード会社JOB管理手段は前記ネット銀行
の照会結果を受信すると、前記カード会社側顧客コード
変換手段およびカード会社側処理コード変換手段によっ
てクレジットカード会社の顧客コードおよび処理コード
に変換して前記与信枠/キャッシング枠変更手段に送信
し、前記与信枠/キャッシング枠変更手段は前記顧客の
ネット銀行残高に応じて当該顧客の与信限度額あるいは
キャッシング限度額を変更し、前記与信手段あるいはキ
ャッシング手段に与信あるいはキャッシングの処理を依
頼する、ように構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0056】本願請求項4に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項1のシステムにおいて、前記クレジット
カード会社のカード会社側複合カード処理サーバーは、
ローン設定を要求されたときに、必要な情報とともにネ
ット銀行側にローンの設定を要求するローン設定要求手
段を有し、前記ネット銀行は、顧客情報を審査してロー
ン設定を行うローン設定手段を有し、前記クレジットカ
ード会社のカード会社JOB管理手段は、加盟店認証端
末からローンの設定要求があった場合には、前記ローン
設定要求手段に処理を依頼し、前記ローン設定要求手段
は、前記顧客情報データベースを参照して顧客情報を取
得し、必要に応じてクレジットカード会社側の保証額を
決定し、これらの情報を前記カード会社側JOB管理手
段を介して前記ネット銀行に送信し、前記ネット銀行の
ローン設定手段は、前記クレジットカード会社から受信
した顧客情報およびクレジットカード会社側保証額と、
前記口座管理手段を介して得られた当該顧客のネット銀
行口座残高とにより、当該顧客に対するローンを設定
し、ローン設定の処理結果を前記銀行側JOB管理手段
を介して前記カード会社側JOB管理手段に送信し、前
記カード会社側JOB管理手段は、ローン設定の情報を
加盟店認証端末に返す、ように構成されていることを特
徴とするものである。
【0057】本願請求項5に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項4のシステムにおいて、前記ネット銀行
は、クレジットカードの利用状況に応じてローン率を変
更するローン率優遇手段を有し、前記クレジットカード
会社のローン設定要求手段は、ローン設定の処理要求を
受けたときに、前記カード会社側JOB管理手段を介し
て前記顧客情報データベースから当該顧客のクレジット
カード利用情報を取得し、前記カード会社側JOB管理
手段を介してローンの設定要求と前記クレジットカード
利用情報とを前記ネット銀行に送信し、前記銀行側JO
B管理手段は、ローン設定の要求を受けたときに当該要
求を前記ローン率優遇手段に送り、前記ローン率優遇手
段は、前記クレジットカード利用情報により所定の算式
によってローン率を決定し、前記ローン設定手段に前記
ローン利率によってローン設定を依頼する、ように構成
されていることを特徴とするものである。
【0058】本願請求項6に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項5のシステムにおいて、前記クレジット
カード会社のカード会社側複合カード処理サーバーは、
顧客のクレジットカード利用情報を前記ネット銀行に通
知するカード利用通知手段を有し、前記ネット銀行は、
クレジットカード会社の顧客のクレジットカード利用情
報を記憶管理するカード利用情報データベースを有し、
前記ローン率優遇手段は、ローン率変更の要求を受けた
ときに、前記カード利用情報データベースのクレジット
カード利用情報を用いて、所定の算式によってローン率
を決定し、前記ローン設定手段に前記ローン利率によっ
てローン設定を依頼する、ように構成されていることを
特徴とするものである。
【0059】本願請求項7に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項1のシステムにおいて、前記クレジット
カード会社のカード会社側複合カード処理サーバーは、
顧客のクレジットカード利用情報を前記ネット銀行に通
知するカード利用通知手段を有し、前記ネット銀行は、
クレジットカード会社の顧客のクレジットカード利用情
報を記憶管理するカード利用情報データベースと、借入
か返済かという要求の種類と、顧客の借入情報と、複数
種類の融資枠の利率とにより、顧客にもっとも有利な融
資枠を選定する融資枠選定手段と、顧客に対する融資を
管理する融資管理手段と、を有し、前記クレジットカー
ド会社のカード会社JOB管理手段は、クレジットカー
ド会社の現金自動預け払い機からの要求が借入または返
済の要求である場合は、当該要求をネット銀行に送信
し、前記銀行側JOB管理手段は、前記借入または返済
の要求の処理を前記融資枠選定手段に依頼し、前記融資
枠選定手段は、借入か返済かという要求の種類と、口座
情報と、前記カード利用情報データベースから得た顧客
のクレジットカード利用情報と、複数種類の融資枠の利
率と、当該顧客の各融資枠の利用額とにより、顧客にも
っとも有利な融資枠を選定し、前記銀行側JOB管理手
段を介して選定した融資枠による融資の処理を前記融資
管理手段に依頼し、前記融資管理手段は、前記銀行側J
OB管理手段および前記カード会社側JOB管理手段と
を介して前記口座管理手段、前記ローン設定手段、キャ
ッシング手段を含む融資手段に処理を依頼する、ように
構成されていることを特徴とするものである。
【0060】本願請求項8に係る複合型カード処理シス
テムは、請求項1〜7のいずれかのシステムにおいて、
前記カード会社側複合カード処理サーバーは、顧客の処
理要求の種類を判別し、記憶している複数種類の顧客認
証方法および認証データから所定の認証方法と認証デー
タを選定し、前記カード会社側JOB管理手段を介して
前記顧客認証手段に顧客認証の処理を依頼する認証方法
選定手段を有していることを特徴とするものである。
【0061】
【発明の実施の形態】次に、本発明による「クレジット
カード及びネット銀行用カードとして兼用可能な複合型
カード処理システム」の実施形態について図面を用いて
以下に説明する。
【0062】1. 第一実施形態 図1に本発明による複合型カード処理システムの第一実
施形態の構成と、それらによる処理の流れを示す。
【0063】1-1. 第一実施形態の構成 全体を符号1で示した本実施形態による複合型カード処
理システムには、当事者として顧客2と、加盟店認証端
末3と、ATM4と、クレジットカード会社5と、ネッ
ト銀行6とが存在する。
【0064】クレジットカード会社5とネット銀行6
は、インターネット7を介して通信可能に接続されてい
る。
【0065】ネット銀行6は、インターネット上で銀行
取引することができる銀行をいい、インターネット取引
を専門とする銀行の他、従来の銀行でインターネット取
引のサービスを行う銀行も含む。
【0066】顧客2は、クレジットカード会社5の会員
であるとともに、ネット銀行6に預金口座を有する者で
あるものとする。また、ATM4は既存の好ましくはク
レジットカード会社のATMとする。
【0067】クレジットカード会社5は、複合型カード
の使用を処理するカード会社側複合カード処理サーバー
8と、クレジットカードとしての使用を処理するカード
会社側業務系システム9とを有している。
【0068】クレジットカード会社5は、カード会社側
複合カード処理サーバー8とカード会社側業務系システ
ム9の共用の設備として、通信手段10と、顧客情報デ
ータベース11と、クレジットカード会社側媒介コード
記憶手段12とを有している。
【0069】なお、通信手段10は、図1においては便
宜上2つ表示しているが、これらは共通のものであって
もよい。
【0070】ネット銀行6は、複合型カードの使用を処
理する銀行側複合カード処理サーバー13と、銀行業務
を処理する銀行側業務系システム14とを有している。
【0071】銀行側複合カード処理サーバー13は、カ
ード会社側複合カード処理サーバー8に対応するもので
ある。銀行側業務系システム14は、カード会社側業務
系システム9に対応するものである。
【0072】すなわち、カード会社側複合カード処理サ
ーバー8は、複合型カードの処理を銀行側業務系システ
ム14に受け渡すものということができる。
【0073】ネット銀行6は、銀行側複合カード処理サ
ーバー13と銀行側業務系システム14の共用の設備と
して、通信手段15と、口座情報データベース16と、
銀行側媒介コード記憶手段17とを有している。
【0074】カード会社側複合カード処理サーバー8
は、カード会社側JOB管理手段18と、顧客認証手段
19と、認証方法選定手段20と、処理コード変換手段
21と、顧客コード変換手段22とを有している。
【0075】カード会社側業務系システム9は、与信手
段23と、キャッシング手段24とを有している。
【0076】上記カード会社側の各構成手段の機能につ
いては後に説明するとして、先に対応する銀行側複合カ
ード処理サーバー13と銀行側業務系システム14の構
成手段を列挙する。
【0077】銀行側複合カード処理サーバー13は、銀
行側JOB管理手段25と、処理コード変換手段26
と、顧客コード変換手段27とを有している。
【0078】銀行側業務系システム14は、口座管理手
段28と、為替処理手段29とを有している。
【0079】次に、クレジットカード会社5の各構成手
段について説明する。
【0080】カード会社側JOB管理手段18は、銀行
側JOB管理手段25とともに本発明の中心をなす手段
である。
【0081】カード会社側JOB管理手段18は、受け
た要求に対して所定の処理を行って要求元の情報処理手
段に返送し、あるいは、受けた要求を処理すべき情報処
理手段にその処理を依頼し、処理結果を要求元の情報処
理手段に返送し、それらの要求と処理結果の返送を管理
する手段である。
【0082】カード会社側JOB管理手段18を含めて
カード会社側複合カード処理サーバー8やカード会社側
業務系システム9の構成手段は、いわゆるオブジェクト
によって構成することができる。
【0083】すなわち、各構成手段は、一定の要求と発
し、その要求に対する他の構成手段の処理結果を受け取
り、また、要求を受けたときは処理を行って要求元の構
成手段に返送する。
【0084】本実施形態において、各構成手段が要求を
発するときは、すべてカード会社側JOB管理手段18
に要求を送り、カード会社側JOB管理手段18が自ら
処理して処理結果を返すか、それを処理すべき構成手段
に要求を転送し、処理結果を要求元の構成手段に返送す
る。
【0085】カード会社側JOB管理手段18は、上記
各構成手段間の要求と処理返送とをJOBとして管理
し、各JOBが各構成手段において正常に終わることを
確認して、JOBを完了する。
【0086】上記JOB管理により、本発明によるシス
テムは、トランザクション処理と同等の取引の安全性を
保証することができる。
【0087】すなわち、カード会社側JOB管理手段1
8は、処理に関与した各構成手段から正常に処理を終了
したことを受信した場合にのみJOBを正常に終了さ
せ、取引が完了したこととする。これ以外に、特定の構
成手段が正常に処理を終了しない場合には、関与した各
構成手段の行った処理をキャンセルし、必要なメッセー
ジを出力する。
【0088】これにより、クレジットカードとしての処
理、あるいは、銀行業務の処理が、途中でシステムのシ
ャットダウン等により中断し、顧客とクレジット会社あ
るいは銀行のデータが整合しない状態で取引が終了する
のを防止するようになっている。
【0089】顧客認証手段19は、顧客認証を行う手段
である。顧客の認証は、パスワードの入力等、ATM4
の入力機能を利用したものを採用する。
【0090】認証方法選定手段20は、顧客の処理要求
の種類を判別し、記憶している複数種類の顧客認証方法
および認証データから所定の認証方法と認証データを選
定し、カード会社側JOB管理手段18を介して顧客認
証手段19に顧客認証の処理を依頼する手段である。
【0091】認証方法選定手段20は、システムの構成
により省略することができる。
【0092】認証方法選定手段20は、取引の重要度に
応じて、認証の厳重さを変える手段だということができ
る。
【0093】たとえば、重要な銀行為替の業務に対して
は、プロファイル認証を要求することができる。
【0094】プロファイル認証とは、顧客が予め登録し
た複数の認証情報から、無作為に幾つかの認証情報を選
択し、それに対する質問をATM4の画面上に表示し
て、それに対する回答を選択させる方法である。
【0095】ただし、顧客認証のためのATM4との応
答処理は、上記データを取得した顧客認証手段19が行
う。
【0096】処理コード変換手段21は、クレジットカ
ード会社5の処理コードと媒介処理コードの相互間の変
換を行う手段である。
【0097】クレジットカード会社5の処理コードと
は、特定の処理を指示するコードであって、カード会社
側業務系システム9によって実行可能な処理指令であ
る。
【0098】媒介処理コードとは、通信用の処理コード
であって、クレジットカード会社5とネット銀行6の間
で取り決められ、クレジットカード会社5とネット銀行
6の処理コードとそれぞれ対応するが、第三者にとって
は意味をなさないコードである。
【0099】処理コード変換手段21は、送信する場合
はクレジットカード会社5の処理コードを媒介処理コー
ドに変換して送信し、受信した場合は媒介処理コードを
クレジットカード会社5の処理コードに変換して特定の
処理に付す。
【0100】顧客コード変換手段22は、クレジットカ
ード会社の顧客コードと媒介顧客コードの相互間の変換
を行う手段である。
【0101】クレジットカード会社5の顧客コードと
は、クレジットカード会社5が独自に付した顧客のコー
ドである。
【0102】一方、媒介顧客コードとは、通信用の顧客
コードであって、クレジットカード会社5とネット銀行
6の間で取り決められ、クレジットカード会社5とネッ
ト銀行6の顧客コードとそれぞれ対応するが、第三者に
とっては顧客を特定することができないコードである。
【0103】顧客コード変換手段22は、送信する場合
はクレジットカード会社5の顧客コードを媒介顧客コー
ドに変換して送信し、受信した場合は媒介顧客コードを
クレジットカード会社5の顧客コードに変換して特定の
処理に付す。
【0104】与信手段23は、与信の要求を受けたとき
に、要求された利用額に対して利用可否の承認を行う手
段である。
【0105】与信手段23は、従来からクレジットカー
ド会社で行っている与信業務をコンピューターによって
処理するようにしたものである。
【0106】キャッシング手段24は、キャッシングの
要求を受けたときに、キャッシングの可否の承認を行う
手段である。
【0107】キャッシング手段24の指令により、AT
M4が作動して顧客2に金銭を支払うように構成されて
いる。
【0108】通信手段10は、クレジットカード会社5
以外の情報処理装置とデータ通信するための手段であ
る。
【0109】プロトコルの確立、SSL等の暗号化・復
号化は、通信手段10によって行われるものとする。
【0110】顧客情報データベース11は、クレジット
カード会社5が顧客についての情報を記憶管理するデー
タベースである。
【0111】なお、顧客情報データベース11は、図1
に示すように、顧客ID、カード利用情報、その他の顧
客の信用情報等に関する情報集合体をいうものとする。
【0112】クレジットカード会社側媒介コード記憶手
段12は、上記クレジットカード会社5の顧客コードお
よび処理コードと通信用の媒介顧客コードおよび媒介処
理コードとを対応させて記憶管理する手段である。
【0113】クレジットカード会社側媒介コード記憶手
段12は、好ましくはデータベース化されているが、単
にテーブル形式で上記情報を記憶しているものでもよ
い。
【0114】次に、ネット銀行6の各構成手段について
説明する。
【0115】銀行側JOB管理手段25は、受けた要求
に対して所定の処理を行って要求元の情報処理手段に返
送し、あるいは、受けた要求を処理すべき情報処理手段
にその処理を依頼し、処理結果を要求元の情報処理手段
に返送し、それらの要求と処理結果の返送を管理する手
段である。
【0116】すなわち、銀行側JOB管理手段25はカ
ード会社側JOB管理手段18と同様の役割を果たす手
段である。
【0117】ネット銀行6の各処理手段の要求は、すべ
て銀行側JOB管理手段25に送られ、銀行側JOB管
理手段25が自ら処理して処理結果を返すか、それを処
理すべき構成手段に要求を転送し、その処理結果を要求
元の構成手段に返送する。
【0118】銀行側JOB管理手段25は、上記要求と
その処理結果の返送をJOBとして管理している。
【0119】処理コード変換手段26は、ネット銀行6
の処理コードと媒介処理コードの相互間の変換を行う手
段である。
【0120】ネット銀行6内の処理コードは、ネット銀
行6内で特定の処理を指示するコードであって、銀行側
業務系システム14によって実行可能な処理指令であ
る。
【0121】媒介処理コードとは、すでに述べたよう
に、通信用の処理コードであって、クレジットカード会
社5とネット銀行6の間で取り決められ、クレジットカ
ード会社5とネット銀行6の処理コードとそれぞれ対応
する処理コードである。
【0122】処理コード変換手段26は、ネット銀行6
の処理コードと媒介処理コードの相互間の変換を行い、
特定の処理に付す。
【0123】顧客コード変換手段27は、ネット銀行6
の顧客コードと媒介顧客コードの相互間の変換を行う手
段である。
【0124】ネット銀行6の顧客コードは、ネット銀行
6が独自に付した顧客のコードである。
【0125】媒介顧客コードは、すでに述べたように通
信用の顧客コードであって、クレジットカード会社5と
ネット銀行6の間で取り決められ、クレジットカード会
社5の顧客コードとネット銀行6の顧客コードとそれぞ
れ対応するが、第三者にとっては顧客を特定することが
できないコードである。
【0126】口座管理手段28は、ネット銀行6の顧客
の口座を管理する手段である。
【0127】為替処理手段29は、他の銀行に対する為
替業務を処理する手段である。
【0128】通信手段15は、ネット銀行6以外の情報
処理装置とデータ通信するための手段である。
【0129】クレジットカード会社側の通信手段10と
同様に、プロトコルの確立、SSL等の暗号化・復号化
は、通信手段15によって行われるものとする。
【0130】口座情報データベース16は、銀行の顧客
の口座情報を記憶管理するデータベースである。
【0131】銀行側媒介コード記憶手段17は、上記ネ
ット銀行6の顧客コードおよび処理コードと通信用の媒
介顧客コードおよび媒介処理コードとを対応させて記憶
管理する手段である。
【0132】銀行側媒介コード記憶手段17は、好まし
くはデータベース化されているが、単にテーブル形式で
上記情報を記憶しているものでもよい。
【0133】1-2. 第一実施形態の処理の流れ 次に、上記構成による処理の流れについて以下に説明す
る。
【0134】1-2-1. クレジットカード会社のATMを
用いた銀行口座からの引出 顧客2がクレジットカード会社のATM4を用いて自分
のネット銀行口座から金銭を引き出す場合は以下のよう
に処理する。
【0135】顧客2は、クレジットカード会社のATM
4にクレジットカードを挿入し、クレジットカードの会
員暗証番号等を入力し、顧客認証手段19によってログ
インが承認されれば、メニューから銀行口座引出を選択
する。
【0136】クレジットカード会社5のカード会社JO
B管理手段18は、クレジットカード会社のATM4ま
たは加盟店認証端末3からの要求を受信処理しており、
その要求が顧客のネット銀行口座からの引出しである場
合には、次のように処理する。
【0137】すなわち、カード会社側JOB管理手段1
8は、銀行口座引出しの要求をカード会社側顧客コード
変換手段22およびカード会社側処理コード変換手段2
1によってクレジットカード会社の顧客コードおよび処
理コードを媒介顧客コードおよび媒介処理コードに変換
してネット銀行6に送信する。
【0138】ネット銀行6の銀行側JOB管理手段25
は、クレジットカード会社5から上記媒介顧客コート及
び媒介処理コードを受信すると、銀行側顧客コード変換
手段27および銀行側処理コード変換手段26によって
ネット銀行の顧客コードおよび処理コードに変換し、そ
の処理命令を口座管理手段28に送る。
【0139】口座管理手段28は、当該顧客の口座から
現金引出の処理を行い、その処理結果を銀行側JOB管
理手段25に返す。
【0140】銀行側JOB管理手段25は、再び銀行側
顧客コード変換手段27および銀行側処理コード変換手
段26によって媒介顧客コードおよび媒介処理コードに
変換し、クレジットカード会社5に送信する。
【0141】カード会社JOB管理手段18は、上記ネ
ット銀行6からの処理結果を受信すると、カード会社側
顧客コード変換手段22およびカード会社側処理コード
変換手段21によってクレジットカード会社5の顧客コ
ードおよび処理コードに変換し、キャッシング手段24
に送信する。
【0142】キャッシング手段24は、カード会社側J
OB管理手段18を介してキャッシング命令をATM4
に送り、ATM4から顧客に現金を支払わせる。
【0143】以上の処理により、本実施形態による銀行
口座引出の処理は、既存のクレジットカードとクレジッ
トカード会社のATM4を使用して、ネット銀行6の預
金口座から現金を引き出すことができる。
【0144】以上は、クレジットカード会社5のATM
4を用いた預金口座からの引出であった。
【0145】ここで、容易に理解できるように、同様の
処理により、クレジットカード会社5のATM4を用い
てネット銀行6に対して預入・残高照会等を行うことが
できる。
【0146】すなわち、預入の場合は、上記ネット銀行
6における預金口座からの引出の処理の代わりに、AT
M4に入金した情報をネット銀行6に送って口座管理手
段28によって預金口座の預入処理ずればよい。また、
残高照会の場合は、上記ネット銀行6における預金口座
からの引出の処理の代わりに、単に口座の預金残高の情
報をクレジットカード会社5に返送し、ATM4に表示
させればよい。
【0147】このように、本実施形態によれば、既存の
クレジットカードをそのまま銀行の預金口座に対して預
入・引出・残高照会等を行うことができる複合型カード
として利用できるのである。
【0148】特に本発明によれば、既存のクレジットカ
ード会社5の業務系システム9や、既存のネット銀行6
の業務系システム14をほぼそのまま活用して、上記複
合型カードとしての処理を行うことができることは注目
すべき利点である。
【0149】また、本実施形態による複合型カード処理
システム1は、顧客のID、暗証番号等の重要な金融情
報が安全である点も注目すべきである。
【0150】すなわち、本実施形態によれば、ATM4
とクレジットカード会社5の間の通信は、専用線によっ
て情報の流出が防止され、また、クレジットカード会社
5とネット銀行6の間の通信は、クレジットカード会社
5やネット銀行6で使用する暗証番号や顧客IDが含ま
れていないために、これらの重要な情報がインターネッ
ト7上で第三者によって傍受されることを根本的に防止
することができるのである。
【0151】さらに、重要な点として、本実施形態の複
合型カード処理システム1によれば、一つのクレジット
カード会社と複数のネット銀行とを接続することができ
る。
【0152】すなわち、上述したとおり、本発明は既存
の銀行の業務系システムに複合カード処理サーバーを付
加することによって、上記および後述する複合型カード
の処理をすることができる。
【0153】したがって、ネット銀行が複数行あっても
何ら問題がなく、本実施形態の処理システムをそのまま
適用することができる。
【0154】これにより、一枚の既存のクレジットカー
ドを加盟する多数の銀行のキャッシュカードとして利用
することができ、カードユーザーにとってきわめて便利
な複合型カードを実現することができる。
【0155】なお、複数の銀行を接続できる点は、本発
明の各実施形態において同様である。
【0156】1-2-2. クレジットカード会社のATMを
用いてネット銀行6以外の銀行に対する為替業務の処理 預金口座に対する預入・引出・残高照会以外の重要な銀
行業務である為替業務については次のように処理する。
【0157】ネット銀行6以外の銀行(他行と略称す
る)に対する振込の処理は、上記預金口座からの引出と
ほぼ同様に行うことができる。
【0158】すなわち、顧客2は、現金をATM4に入
れ、あるいは、自分の預金口座からの引き落としを選択
し、ATM4から振込の要求を発する。この処理命令
は、預金口座からの引出の場合と同様にネット銀行6の
銀行側JOB管理手段25に送られ、銀行側JOB管理
手段25は、預金口座からの引出の処理をする代わり
に、為替処理手段29に為替の処理を依頼する。
【0159】為替処理手段29は、上記為替処理の要求
により、指定された銀行に対して、通常の銀行間ネット
ワークにより、振込の処理を行う。
【0160】この振込の処理により、本発明の複合型カ
ード処理システム1は、従来の銀行業務と同様の処理
を、既存のクレジットカードとその設備を利用して行う
ことができることになる。
【0161】2. 第二実施形態 次に、本発明の第二実施形態について説明する。
【0162】本発明の第二実施形態は、既存のクレジッ
トカードを用いて与信枠とキャッシング枠を柔軟に変更
できるようにしたものである。
【0163】2-1. 第二実施形態の構成 図2に第二実施形態による複合型カード処理システムの
構成と処理の流れを示す。なお、理解容易のために、図
2において図1と同一部分については同一の符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0164】本実施形態では、与信枠/キャッシング枠
変更手段30が追加されている以外は、図1の第一実施
形態の構成と同一である。なお、認証方法選定手段20
については表示を省略しているが、これを含んでいても
よい。
【0165】与信枠/キャッシング枠変更手段30は、
与信枠やキャッシング枠の変更の要求があった場合に、
当該顧客のネット銀行6における預金口座の残高の情報
を入力し、その顧客のネット銀行口座の残高に応じて所
定の算式によって与信限度額あるいはキャッシング限度
額を変更する手段である。
【0166】2-2. 第二実施形態の処理の流れ 次に、第二実施形態による処理の流れについて以下に説
明する。
【0167】顧客2は、キャッシングを要求する場合
は、クレジットカード会社のATM4にクレジットカー
ドを挿入し、クレジットカードの会員暗証番号等を入力
し、顧客認証手段19によってログインが承認されれ
ば、メニューからキャッシングを選択する。
【0168】次に、顧客2は、キャッシングの希望額を
入力する。そのとき、本実施形態によれば、既に設定さ
れているキャッシング限度額を超えた額を入力すること
ができる。
【0169】また、与信を要求する場合、顧客2は、加
盟店認証端末3を介して与信希望額をクレジットカード
会社5に送信する。本実施形態においては、顧客2は予
め設定されている与信限度額を超えた額の与信を要求す
ることができる。
【0170】クレジットカード会社5のカード会社JO
B管理手段18は、クレジットカード会社のATM4ま
たは加盟店認証端末3からの要求を受信処理しており、
その要求が与信あるいはキャッシングであり、その要求
額が顧客の与信限度額あるいはキャッシング限度額を超
える場合には、次のように処理する。
【0171】カード会社側JOB管理手段18は、カー
ド会社側顧客コード変換手段22およびカード会社側処
理コード変換手段21によって変換し、与信枠変更ある
いはキャッシング枠変更のための残高照会である旨の要
求(媒介処理コード)と媒介顧客コードをネット銀行6
に送信する。
【0172】ネット銀行の銀行側JOB管理手段25
は、媒介顧客コート及び媒介処理コードを銀行側顧客コ
ード変換手段27および銀行側処理コード変換手段26
によってネット銀行6の顧客コードおよび処理コードに
変換し、口座管理手段28に依頼して当該顧客の口座に
対して残高照会を行う。
【0173】銀行側JOB管理手段25は、その照会結
果を再び銀行側顧客コード変換手段27および銀行側処
理コード変換手段26によって媒介顧客コードおよび媒
介処理コードに変換してクレジットカード会社5に送信
する。
【0174】クレジットカード会社のカード会社JOB
管理手段18はネット銀行の照会結果を受信すると、カ
ード会社側顧客コード変換手段22およびカード会社側
処理コード変換手段21によってクレジットカード会社
の顧客コードおよび処理コードに変換し、与信枠/キャ
ッシング枠変更手段30に送信する。
【0175】与信枠/キャッシング枠変更手段30は、
一定の算式により、当該顧客のネット銀行残高に応じて
当該顧客の与信枠(与信限度額)あるいはキャッシング
枠(キャッシング限度額)を変更し、与信手段23ある
いはキャッシング手段24に与信あるいはキャッシング
の処理を依頼する。
【0176】与信手段23は、加盟店認証端末3に承認
・不承認のメッセージを送信する。
【0177】キャッシングの場合は、キャッシング手段
24はATM4に現金払出の処理あるいは不承認のメッ
セージを出力する。
【0178】上記本実施形態によれば、顧客は必要な時
は予め定められた与信枠やキャッシング枠を超えて、与
信やキャッシングを要求することができる。この要求
は、上述したようにクレジットカード会社5とネット銀
行6の間の通信によって、瞬時に審査され、承認され
る。したがって、顧客にとって必要に応じて高い買い物
や一時的な高額のキャッシングを受けることができるの
である。
【0179】一方、クレジットカード会社にとってみれ
ば、上記与信枠の変更やキャッシング枠の変更は、当該
顧客のネット銀行預金口座の残高に応じて変更されてい
るので、きわめて安全な保証をすることができる。
【0180】これによって、過剰な与信やキャッシング
を防止することができ、かつ、顧客にとっては、きわめ
て便利に使用することができる複合型カードとなる。
【0181】3. 第三実施形態 次に、本発明の第三実施形態について説明する。
【0182】本発明の第三実施形態は、既存のクレジッ
トカードを用いて安全かつ迅速なローン設定を行うこと
ができるようにしたものである。
【0183】3-1. 第三実施形態の構成 図3に第三実施形態による複合型カード処理システムの
構成と処理の流れを示す。なお、理解容易のために、図
3において図1と同一部分については同一の符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0184】本実施形態では、クレジットカード会社5
にローン設定要求手段31、ネット銀行6にローン設定
手段32が追加されている以外は、図1の第一実施形態
の構成と同一である。なお、認証方法選定手段20につ
いては表示を省略しているが、これを含んでいてもよ
い。
【0185】ローン設定要求手段31は、ローン設定を
要求されたときに、必要な情報とともにネット銀行側に
ローンの設定を要求する手段である。
【0186】ローン設定手段32は、顧客情報を審査し
てローン設定を行う手段である。
【0187】3-2. 第三実施形態の処理の流れ 次に、第三実施形態による処理の流れについて以下に説
明する。
【0188】顧客2が、加盟店で前記与信枠を変更して
も不足する額の買い物をする時は、ローンの設定を行
う。
【0189】本実施形態によれば、複合型カード(クレ
ジットカード)を利用してローン設定をネット銀行6に
よってすることができる。その場合の処理は以下の通り
である。
【0190】クレジットカード会社のカード会社JOB
管理手段18は、加盟店認証端末3からローンの設定要
求があった場合には、ローン設定要求手段31にその処
理を依頼する。
【0191】ローン設定要求手段31は、顧客情報デー
タベース11を参照して顧客情報を取得し、必要に応じ
てクレジットカード会社側の保証額を決定し、これらの
情報をカード会社側JOB管理手段18を介してネット
銀行6に送信する。
【0192】ここで、顧客情報とは、その顧客の信用情
報や、過去の決済の実績等である。ローン設定要求手段
31は、上記顧客情報から、クレジットカード会社5と
してその顧客に対して保証できるローンの額を決定し、
このローン保証額をネット銀行6に送る。
【0193】ネット銀行のローン設定手段32は、クレ
ジットカード会社5から受信した顧客情報およびクレジ
ットカード会社側保証額とを入手し、さらに、口座管理
手段28を介して当該顧客のネット銀行口座残高の情報
を入手する。
【0194】ローン設定手段32は、上記顧客情報やネ
ット銀行口座残高により、クレジットカード会社5のロ
ーン保証額に、ネット銀行6として追加設定可能なロー
ンの額を決定する。
【0195】顧客が希望するローンの額が上記クレジッ
トカード会社5のローン保証額およびネット銀行6の追
加額の合計範囲内ならば、ローン設定手段32はローン
を設定し、その情報を銀行側JOB管理手段25を介し
てクレジットカード会社5に返送する。
【0196】上記ローン設定の情報を受信したカード会
社側JOB管理手段18は、そのローン設定の情報を加
盟店認証端末3に送信し、加盟店はその情報によって顧
客2に品物を渡す。
【0197】以上の処理から明らかなように、本実施形
態によれば、ローンの審査はクレジットカード会社5に
蓄積された当該顧客の過去の決済実績と、ネット銀行6
の預金口座残高に基づいて行われる。従って、従来の信
販会社による独自の信用調査より遙かに正確かつ詳細な
情報に基づいて審査が行われる。
【0198】しかも、これらの審査は、クレジットカー
ド会社5の顧客情報データベース11と、ネット銀行6
の口座情報データベース16に基づいて、きわめて迅速
に行われる。
【0199】さらに、顧客2はネット銀行6に預金口座
を有する者であるので、本人の身元確認等は準備してお
くことができるので、さらに時間の短縮をはかることが
できる。
【0200】このように、本実施形態の複合型カード処
理システムによれば、ローン設定を瞬時にかつ安全に行
うことができ、かつ、顧客にとって販売店で契約書に記
入し、信販会社からの確認等を待つ必要がなくなるので
ある。
【0201】3-3. 第三実施形態の変形例 次に第三実施形態の変形例について説明する。
【0202】この第三実施形態の変形例は、ローン設定
要求手段31がローン設定要求時にはじめて顧客情報を
ネット銀行6に送信する代わりに、顧客2のカード利用
情報を随時あるいは一定期間ごとにネット銀行6に送信
し、ネット銀行6に設けたカード利用情報に関するデー
タベースに蓄積し、そのカード利用情報に関するデータ
ベースを利用してローンの設定を行うものである。
【0203】なお、カード利用情報をネット銀行6に通
知する手段や、カード利用情報に関するデータベースの
構成については、次の第四実施形態と同様であるので、
次の第四実施形態で説明する。
【0204】4. 第四実施形態 次に、本発明の第四実施形態について説明する。
【0205】本発明の第四実施形態は、ローン設定を顧
客のクレジットカードの利用実績に応じて優遇しようと
するものである。
【0206】4-1. 第四実施形態の構成 図4に第四実施形態による複合型カード処理システムの
構成と処理の流れを示す。なお、理解容易のために、図
4において図3と同一部分については同一の符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0207】本実施形態では、クレジットカード会社5
にカード利用通知手段33、ネット銀行6にローン率優
遇手段34とカード利用情報データベース35が追加さ
れている以外は、図3の第三実施形態の構成と同一であ
る。なお、認証方法選定手段20については表示を省略
しているが、これを含んでいてもよい。
【0208】カード利用通知手段33は、顧客のクレジ
ットカード利用情報をネット銀行6に通知する手段であ
る。通知は、顧客のカード利用の度に、あるいは、一定
期間ごとに行うものとする。
【0209】ローン率優遇手段34は、クレジットカー
ドの利用状況に応じてローン率を変更する手段である。
【0210】カード利用情報データベース35は、顧客
2のクレジットカード利用情報を記憶管理するデータベ
ースである。
【0211】4-2. 第四実施形態の処理の流れ 次に、第四実施形態による処理の流れについて以下に説
明する。
【0212】本実施形態によれば、顧客2がローンの設
定を要求する場合に、その顧客2のクレジットカードの
利用状況に応じてローン率を優遇することができる。
【0213】これは、通常のクレジットカードの支払い
で遅滞なく支払いをする傾向にある顧客は、ローンの支
払いにおいても滞る可能性が低く、ネット銀行6側にお
いてもリスクが低いため、これをローン率の優遇という
形で顧客に還元し、併せて顧客の利益を図ろうとするも
のである。
【0214】本実施形態による処理は以下の通りであ
る。
【0215】通常のクレジットカードの利用において
は、カード利用通知手段33は顧客のカード利用情報を
カード会社側JOB管理手段18を介してネット銀行6
に通知し、カード利用情報データベース35は顧客のカ
ード利用情報を整理して記憶管理する。
【0216】顧客2がローンの設定を要求するときは、
クレジットカード会社のローン設定要求手段31は、カ
ード会社側JOB管理手段18を介してローン設定要求
ネット銀行6に送信する。
【0217】銀行側JOB管理手段25は、ローン設定
の要求を受けたときに当該要求をローン率優遇手段34
に送り、処理を依頼する。
【0218】ローン率優遇手段34は、カード利用情報
データベース35からクレジットカード利用情報を取得
し、所定の算式によってローン率を決定し、ローン設定
手段32に前記ローン利率によってローンの設定を依頼
する。
【0219】ローン設定手段32は、ローン率優遇手段
34によって決定されたローン率によってローンの設定
を行い、ローン設定の情報を銀行側JOB管理手段25
を介してクレジットカード会社5に送信する。
【0220】クレジットカード会社のカード会社側JO
B管理手段18は、上記ローン設定の情報とローン率を
加盟店認証端末3に送信し、これによって加盟店は品物
を顧客2に渡すことができる。
【0221】以上がローン率優遇の処理であったが、上
記説明から明らかなように、本実施形態によれば、従来
信販会社が一方的に決定していたローン率を、顧客の支
払いの実績と傾向から優遇したローン率に柔軟に設定す
ることができる。
【0222】このようにローン率を変更させても、その
変更が顧客の過去の支払いの実績に基づいているので、
ネット銀行6にとってきわめてリスクが低く、また、顧
客にとってローン率優遇というメリットをもたらすこと
ができる。
【0223】また、このようなローン率の変更がきわめ
て迅速に行われることも特筆に値する。
【0224】4-2. 第四実施形態の変形例 次に第四実施形態の変形例について説明する。
【0225】この第四実施形態の変形例は、カード利用
通知手段33が随時あるいは定期的に顧客のカード利用
情報をネット銀行6に通知する代わりに、ローン設定要
求手段31がローン設定要求時に顧客のカード利用情報
をネット銀行6に送信するものである。
【0226】図5に示したように、この第四実施形態の
変形例では、図4におけるカード利用通知手段33とカ
ード利用情報データベース35が省略されている以外は
図4と全く同じである。
【0227】この変形例では、図4の場合に比べて、ロ
ーン設定要求手段31は、顧客2の情報を顧客情報デー
タベース11から検索し、ローンの設定要求と顧客のカ
ード利用情報とを揃えてネット銀行6に送る機能が付加
される。
【0228】この変形例によれば、顧客のカード利用情
報というプライバシーに関する情報がクレジットカード
会社5から流出することがなく、プライバシーの漏洩を
防止することができる。
【0229】5. 第五実施形態 次に、本発明の第五実施形態について説明する。
【0230】本発明の第五実施形態は、顧客の借入ある
いは返済の要求に対して、その顧客にとってもっとも有
利な借入方法あるいは返済方法を自動的に決定しようと
するものである。
【0231】5-1. 第五実施形態の構成 図6に第五実施形態による複合型カード処理システムの
構成と処理の流れを示す。なお、理解容易のために、図
6において図4と同一部分については同一の符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0232】図6において、クレジットカード会社5に
カードローン手段36、ネット銀行6に融資管理手段3
7と融資枠選定手段38が設けられいる以外は、図4の
第四実施形態の構成と全く同じである。
【0233】カードローン手段36は、顧客の信用によ
りクレジットカード会社5が顧客に一時的に融資する手
段である。なお、カードローン手段36は、システムの
構成の必要により省略することができる。
【0234】融資管理手段37は、顧客に対する融資を
管理する手段である。
【0235】なお、融資は、口座貸越、銀行ローン、カ
ードローン等の複数の融資枠がある。また、通常の融資
の概念には入らないが預金口座からの現金の引出と預入
もここでいう融資枠に含めるものとする。
【0236】融資管理手段37は、それぞれの融資枠に
おいて顧客がどの程度借り入れているかを記録管理す
る。
【0237】融資枠選定手段38は、借入か返済かとい
う要求の種類と、顧客の借入情報と、複数種類の融資枠
の利率とにより、顧客にもっとも有利な融資枠を選定す
る手段である。
【0238】ここで、借入か返済かという要求の種類が
融資枠選定手段38によって判断されるのは、借り入れ
るときは利率の低い融資枠から借り入れ、返済するとき
は利率の高い融資枠から返済するのが有利だからであ
る。
【0239】5-2. 第五実施形態の処理の流れ 次にこの第五実施形態の処理の流れについて説明する。
【0240】クレジットカード会社のカード会社JOB
管理手段18は、ATM4からの要求が借入または返済
の要求である場合は、当該要求をネット銀行6に送信す
る。
【0241】銀行側JOB管理手段25は、上記借入ま
たは返済の要求の処理を融資枠選定手段38に依頼す
る。
【0242】融資枠選定手段38は、借入か返済かとい
う要求の種類と、残高等の口座情報と、カード利用情報
データベース35から得たカードローン等の顧客のクレ
ジットカード利用情報と、複数存在する融資枠の利率と
現在の利用額により、顧客にもっとも有利な融資枠を選
定する。
【0243】融資枠選定手段38は、選定した融資枠と
融資の処理を、銀行側JOB管理手段25を介して融資
管理手段37に依頼する。
【0244】融資管理手段37は、融資に対する記録を
行い、銀行側JOB管理手段25およびカード会社側J
OB管理手段18とを介して口座管理手段28、ローン
設定手段32、キャッシング手段24、カードローン手
段36等に実際の融資の処理を依頼する。
【0245】具体的な例で説明すれば以下のようにな
る。
【0246】たとえば、各融資枠の利率は、口座預金は
1%、口座貸越は−6%、銀行ローンは−8%、カード
ローンは−29%とする(−の符号は借入に対してかか
ることを意味する)。
【0247】この場合、顧客が所定額の金銭を借り入れ
ようとするときは、口座預金、口座貸越、銀行ローン、
カードローンの順番に、それぞれの融資枠が一杯になる
まで借入を行うようにする。
【0248】逆に、顧客が所定額の金銭を返済に使用し
ようとするときは、カードローン、銀行ローン、口座貸
越、口座預金の順番に返済を行うようにする。
【0249】融資枠選定手段38は、各融資枠の利率を
リアルタイムで把握しており、各時点において顧客にも
っとも有利な借入・返済の処理を行うことができる。
【0250】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の「クレジットカード及びネット銀行用カードとして兼
用可能な複合型カード処理システム」によれば、 クレジットカードとキャッシュカードの機能を既存
のクレジットカードで統一的に利用することができるこ
と 上述したように、本発明の複合型カード処理システムに
よれば、既存のクレジットカードとその設備を利用し
て、クレジットカードとして利用、銀行のキャッシュカ
ードとしての利用、デビットカードとしての利用を、す
べて一枚のカードで利用することができる。
【0251】また、既存のクレジットカード会社やネッ
ト銀行の業務系システムを利用することができるので、
多数のネット銀行を接続することによって、既存のシス
テムを生かしてさらに複合型カードとしての利用の幅を
広げることができる。
【0252】 ネット銀行における設備投資の無駄防
止 本発明の複合型カード処理システムによれば、ネット銀
行はクレジットカード会社とその設備を通して銀行業務
の処理を行うことができるので、新しく設立されるネッ
ト銀行は独自のATM設置、店舗の開設、会員募集、カ
ード発行等の設備投資をすることなく、そのインターネ
ット通信による銀行業務の処理能力を生かすことができ
る。
【0253】これにより、上記ATM設置等の莫大な設
備投資を省くことができ、ネット銀行の発展に寄与する
ことができる。
【0254】 即時決済できるクレジットカード 上記で既に述べたことであるが、本発明の複合型カー
ド処理システムによれば、従来クレジットカードによっ
て即時決済することができなかったが、ネット銀行の口
座に対する引き落としを要求することにより、既存のク
レジットカードを即時決済のデビットカードとして利用
できる。
【0255】 与信限度額やキャッシング限度額を柔
軟に変更できるクレジットカード 従来のクレジットカードは、与信限度額あるいはキャッ
シング限度額の審査には時間をかけて、いったん設定す
ると柔軟に変更することが困難であった。
【0256】これに対して、本発明の複合型カード処理
システムによれば、顧客の銀行預金残高に応じて顧客の
与信限度額やキャッシング限度額を柔軟かつ迅速に変更
できるようになる。かつ、上記与信限度額やキャッシン
グ限度額の変更は、当該顧客の預金口座残高に裏付けら
れているので、安全である利点を有する。
【0257】 迅速なローン設定をすることができる
こと 従来のローン設定は、販売店で契約書を記入し、契約書
を信販会社に送信し、信販会社で審査を行った後に、販
売店が信販会社を代行して顧客と契約を結ぶようにして
いたため、ローン設定の審査に時間がかかっていた。ま
た、信販会社においては、詳しい顧客のデータを入手す
ることが困難であったため、信頼性の高い審査が困難で
あった。
【0258】これに対して、本発明の複合型カード処理
システムによれば、支払いの実績等の顧客情報がネット
銀行に送られ、さらにネット銀行側で当該顧客の預金残
高等の現在の支払い能力等を瞬時に把握することができ
る。
【0259】これにより、迅速かつ安全なローン設定を
行うことができる。
【0260】また、顧客にとってみれば、クレジットカ
ードの承認額(保証額)と銀行の承認額(保証額)の双
方の合計によるローン設定を享受することができるとい
うメリットを有する。
【0261】 顧客にもっとも有利な借入あるいは返
済を自動的に実現するシステム 本発明の複合型カード処理システムによれば、複数存在
する融資枠の利率を把握し、借入か返済かにより、もっ
とも有利な借入方法または返済方法を自動的に選択する
ことができる。
【0262】これにより、融資の利率に対する不知によ
る顧客の損失を防止する複合型カード処理システムを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施態様による複合型カード処理
システムの構成と処理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明の第二実施態様による複合型カード処理
システムの構成と処理の流れを示したブロック図。
【図3】本発明の第三実施態様による複合型カード処理
システムの構成と処理の流れを示したブロック図。
【図4】本発明の第四実施態様による複合型カード処理
システムの構成と処理の流れを示したブロック図。
【図5】本発明の第四実施態様の変形例による複合型カ
ード処理システムの構成と処理の流れを示したブロック
図。
【図6】本発明の第五実施態様による複合型カード処理
システムの構成と処理の流れを示したブロック図。
【符号の説明】
1 複合型カード処理システム 2 顧客 3 加盟店認証端末 4 ATM 5 クレジットカード会社 6 ネット銀行 7 インターネット 8 カード会社側複合カード処理サーバー 9 カード会社側業務系システム 10 通信手段 11 顧客情報データベース 12 クレジットカード会社側媒介コード記憶手段 13 銀行側複合カード処理サーバー 14 銀行側業務系システム 15 通信手段 16 口座情報データベース 17 銀行側媒介コード記憶手段 18 カード会社側JOB管理手段 19 顧客認証手段 20 認証方法選定手段 21 処理コード変換手段 22 顧客コード変換手段 23 与信手段 24 キャッシング手段 25 銀行側JOB管理手段 26 処理コード変換手段 27 顧客コード変換手段 28 口座管理手段 29 為替処理手段 30 与信枠/キャッシング枠変更手段 31 ローン設定要求手段 32 ローン設定手段 33 カード利用通知手段 34 ローン率優遇手段 35 カード利用情報データベース 36 カードローン手段 37 融資管理手段 38 融資枠選定手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07G 1/12 321 G07G 1/12 321P

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレジットカード会社とネット銀行とがイ
    ンターネットを介して通信可能に接続されており、 前記クレジットカード会社は、複合型カードの使用を処
    理するカード会社側複合カード処理サーバーと、クレジ
    ットカードとしての使用を処理するカード会社側業務系
    システムと、通信手段と、顧客情報データベースと、ク
    レジットカード会社の顧客コードおよび処理コードと通
    信用の媒介顧客コードおよび媒介処理コードとを記憶管
    理するクレジットカード会社側媒介コード記憶手段と、
    を有し、 前記カード会社側複合カード処理サーバーは、 顧客認証を行う顧客認証手段と、 クレジットカード会社の処理コードと前記媒介処理コー
    ドの相互間の変換を行うカード会社側処理コード変換手
    段と、 クレジットカード会社の顧客コードと前記媒介顧客コー
    ドの相互間の変換を行うカード会社側顧客コード変換手
    段と、 受けた要求に対して所定の処理を行って要求元の情報処
    理手段に返送し、あるいは、受けた要求を処理すべき情
    報処理手段にその処理を依頼し、処理結果を要求元の情
    報処理手段に返送し、それらの要求と処理結果の返送を
    管理するカード会社側JOB管理手段と、を有し、 前記カード会社側業務系システムは、 与信の要求を受けたときに、要求された利用額に対して
    利用可否の承認を行う与信手段と、 キャッシングの要求を受けたときに、キャッシングの可
    否の承認を行うキャッシング手段と、を有し、 前記ネット銀行は、複合型カードの使用を処理する銀行
    側複合カード処理サーバーと、銀行業務を処理する銀行
    側業務系システムと、通信手段と、口座情報データベー
    スと、ネット銀行の顧客コードおよび処理コードと通信
    用の媒介顧客コード及び媒介処理コードとを記憶管理す
    る銀行側媒介コード記憶手段とを有し、 前記銀行側複合カード処理サーバーは、 ネット銀行の処理コードと前記媒介処理コードの相互間
    の変換を行う銀行側処理コード変換手段と、 ネット銀行の顧客コードと前記媒介顧客コードの相互間
    の変換を行う銀行側顧客コード変換手段と、 受けた要求に対して所定の処理を行って要求元の情報処
    理手段に返送し、あるいは、受けた要求を処理すべき情
    報処理手段にその処理を依頼し、処理結果を要求元の情
    報処理手段に返送し、それらの要求と処理結果の返送を
    管理する銀行側JOB管理手段と、を有し、 前記銀行側業務系システムは、 顧客の口座を管理する口座管理手段と、 他の銀行に対する為替業務を処理する為替処理手段と、
    を有し、 前記クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段
    は、クレジットカード会社の現金自動預け払い機または
    加盟店認証端末からの要求を識別し、その要求が顧客の
    ネット銀行口座からの引出しである場合には、前記カー
    ド会社側顧客コード変換手段およびカード会社側処理コ
    ード変換手段によってクレジットカード会社の顧客コー
    ドおよび処理コードを通信用の媒介顧客コードおよび媒
    介処理コードに変換して前記ネット銀行に送信し、 前記ネット銀行の銀行側JOB管理手段はクレジットカ
    ード会社から前記媒介顧客コート及び媒介処理コードを
    受信すると、前記銀行側顧客コード変換手段および銀行
    側処理コード変換手段によってネット銀行の顧客コード
    および処理コードに変換し、さらに前記口座管理手段に
    依頼して当該顧客の口座から現金引出の処理を行い、そ
    の処理結果を再び前記銀行側顧客コード変換手段および
    銀行側処理コード変換手段によって媒介顧客コードおよ
    び媒介処理コードに変換してクレジットカード会社に送
    信し、 前記クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段
    は前記ネット銀行の処理結果を受信すると、前記カード
    会社側顧客コード変換手段およびカード会社側処理コー
    ド変換手段によってクレジットカード会社の顧客コード
    および処理コードに変換し、前記キャッシング手段に依
    頼してクレジットカード会社の現金自動預け払い機から
    顧客に現金を支払わせる、ように構成されていることを
    特徴とする複合型カード処理システム。
  2. 【請求項2】前記クレジットカード会社のカード会社J
    OB管理手段は、クレジットカード会社の現金自動預け
    払い機からの要求を識別し、その要求がネット銀行に対
    する銀行業務の処理要求である場合には、前記カード会
    社側顧客コード変換手段およびカード会社側処理コード
    変換手段によって変換した媒介顧客コードおよび媒介処
    理コードを前記ネット銀行に送信し、 前記ネット銀行の銀行側JOB管理手段は、前記媒介顧
    客コート及び媒介処理コードを前記銀行側顧客コード変
    換手段および銀行側処理コード変換手段によってネット
    銀行の顧客コードおよび処理コードに変換し、処理要求
    の種類によって前記口座管理手段あるいは前記為替管理
    手段に処理を依頼する、ように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の複合型カード処理システム。
  3. 【請求項3】前記クレジットカード会社のカード会社側
    複合カード処理サーバーは、 顧客のネット銀行口座の残高に応じて所定の算式によっ
    て当該顧客の与信限度額あるいはキャッシング限度額を
    変更する与信枠/キャッシング枠変更手段を有し、 前記クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段
    は、クレジットカード会社の現金自動預け払い機または
    加盟店認証端末からの要求が与信の要求あるいはキャッ
    シングの要求である場合には、前記カード会社側顧客コ
    ード変換手段およびカード会社側処理コード変換手段に
    よって変換した媒介顧客コードおよび媒介処理コードを
    前記ネット銀行に送信し、 前記ネット銀行の銀行側JOB管理手段は、前記媒介顧
    客コート及び媒介処理コードを前記銀行側顧客コード変
    換手段および銀行側処理コード変換手段によってネット
    銀行の顧客コードおよび処理コードに変換し、前記口座
    管理手段に依頼して当該顧客の口座に対して残高照会を
    行い、その照会結果を再び前記銀行側顧客コード変換手
    段および銀行側処理コード変換手段によって媒介顧客コ
    ードおよび媒介処理コードに変換してクレジットカード
    会社に送信し、 前記クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段
    は前記ネット銀行の照会結果を受信すると、前記カード
    会社側顧客コード変換手段およびカード会社側処理コー
    ド変換手段によってクレジットカード会社の顧客コード
    および処理コードに変換して前記与信枠/キャッシング
    枠変更手段に送信し、前記与信枠/キャッシング枠変更
    手段は前記顧客のネット銀行残高に応じて当該顧客の与
    信限度額あるいはキャッシング限度額を変更し、前記与
    信手段あるいはキャッシング手段に与信あるいはキャッ
    シングの処理を依頼する、ように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の複合型カード処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記クレジットカード会社のカード会社側
    複合カード処理サーバーは、 ローン設定を要求されたときに、必要な情報とともにネ
    ット銀行側にローンの設定を要求するローン設定要求手
    段を有し、 前記ネット銀行は、 顧客情報を審査してローン設定を行うローン設定手段を
    有し、 前記クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段
    は、加盟店認証端末からローンの設定要求があった場合
    には、前記ローン設定要求手段に処理を依頼し、 前記ローン設定要求手段は、前記顧客情報データベース
    を参照して顧客情報を取得し、必要に応じてクレジット
    カード会社側の保証額を決定し、これらの情報を前記カ
    ード会社側JOB管理手段を介して前記ネット銀行に送
    信し、 前記ネット銀行のローン設定手段は、前記クレジットカ
    ード会社から受信した顧客情報およびクレジットカード
    会社側保証額と、前記口座管理手段を介して得られた当
    該顧客のネット銀行口座残高とにより、当該顧客に対す
    るローンを設定し、ローン設定の処理結果を前記銀行側
    JOB管理手段を介して前記カード会社側JOB管理手
    段に送信し、 前記カード会社側JOB管理手段は、ローン設定の情報
    を加盟店認証端末に返す、ように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の複合型カード処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記ネット銀行は、 クレジットカードの利用状況に応じてローン率を変更す
    るローン率優遇手段を有し、 前記クレジットカード会社のローン設定要求手段は、ロ
    ーン設定の処理要求を受けたときに、前記カード会社側
    JOB管理手段を介して前記顧客情報データベースから
    当該顧客のクレジットカード利用情報を取得し、前記カ
    ード会社側JOB管理手段を介してローンの設定要求と
    前記クレジットカード利用情報とを前記ネット銀行に送
    信し、 前記銀行側JOB管理手段は、ローン設定の要求を受け
    たときに当該要求を前記ローン率優遇手段に送り、 前記ローン率優遇手段は、前記クレジットカード利用情
    報により所定の算式によってローン率を決定し、前記ロ
    ーン設定手段に前記ローン利率によってローン設定を依
    頼する、ように構成されていることを特徴とする請求項
    4に記載の複合型カード処理システム。
  6. 【請求項6】前記クレジットカード会社のカード会社側
    複合カード処理サーバーは、 顧客のクレジットカード利用情報を前記ネット銀行に通
    知するカード利用通知手段を有し、 前記ネット銀行は、 クレジットカード会社の顧客のクレジットカード利用情
    報を記憶管理するカード利用情報データベースを有し、 前記ローン率優遇手段は、ローン率変更の要求を受けた
    ときに、前記カード利用情報データベースのクレジット
    カード利用情報を用いて、所定の算式によってローン率
    を決定し、前記ローン設定手段に前記ローン利率によっ
    てローン設定を依頼する、ように構成されていることを
    特徴とする請求項5に記載の複合型カード処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記クレジットカード会社のカード会社側
    複合カード処理サーバーは、 顧客のクレジットカード利用情報を前記ネット銀行に通
    知するカード利用通知手段を有し、 前記ネット銀行は、 クレジットカード会社の顧客のクレジットカード利用情
    報を記憶管理するカード利用情報データベースと、 借入か返済かという要求の種類と、顧客の借入情報と、
    複数種類の融資枠の利率とにより、顧客にもっとも有利
    な融資枠を選定する融資枠選定手段と、 顧客に対する融資を管理する融資管理手段と、を有し、 前記クレジットカード会社のカード会社JOB管理手段
    は、クレジットカード会社の現金自動預け払い機からの
    要求が借入または返済の要求である場合は、当該要求を
    ネット銀行に送信し、 前記銀行側JOB管理手段は、前記借入または返済の要
    求の処理を前記融資枠選定手段に依頼し、 前記融資枠選定手段は、借入か返済かという要求の種類
    と、口座情報と、前記カード利用情報データベースから
    得た顧客のクレジットカード利用情報と、複数種類の融
    資枠の利率と、当該顧客の各融資枠の利用額とにより、
    顧客にもっとも有利な融資枠を選定し、前記銀行側JO
    B管理手段を介して選定した融資枠による融資の処理を
    前記融資管理手段に依頼し、 前記融資管理手段は、前記銀行側JOB管理手段および
    前記カード会社側JOB管理手段とを介して前記口座管
    理手段、前記ローン設定手段、キャッシング手段を含む
    融資手段に処理を依頼する、ように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の複合型カード処理システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記カード会社側複合カード処理サーバー
    は、 顧客の処理要求の種類を判別し、記憶している複数種類
    の顧客認証方法および認証データから所定の認証方法と
    認証データを選定し、前記カード会社側JOB管理手段
    を介して前記顧客認証手段に顧客認証の処理を依頼する
    認証方法選定手段を有していることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の複合型カード処理システム。
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