JP2000020151A - Pwm制御無効電力発生装置 - Google Patents

Pwm制御無効電力発生装置

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JP2000020151A
JP2000020151A JP10182211A JP18221198A JP2000020151A JP 2000020151 A JP2000020151 A JP 2000020151A JP 10182211 A JP10182211 A JP 10182211A JP 18221198 A JP18221198 A JP 18221198A JP 2000020151 A JP2000020151 A JP 2000020151A
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circuit
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pwm control
phase
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Michihiro Furuta
通博 古田
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Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送波の周期を小さくすることなく、従っ
て、インバータ装置としての電圧利用率を高く保ち、か
つ、系統事故時の急峻な電圧変化に高速応答して過電流
を発生せず運転の継続を可能とするPWM制御無効電力
発生装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 系統事故検出回路18.1は系統電圧の
逆相成分を検出し、この逆相成分が所定の設定値を越え
ると、そのワンショット回路22がパルス信号を出力す
る。このパルス信号の出力により、PWM制御回路1
6.1のラッチ回路16cがリセットされ、コンパレー
タ16aによる、事故電圧と搬送波との比較出力に基づ
くゲートパルスが送出される。この結果、インバータ出
力電圧が事故電圧に速応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PWM制御によ
る電力変換器を備え、電力系統の無効電力を調整するP
WM制御無効電力発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば、三菱電機技報vo
l.62,No.6,1988,p15〜p20に開示
されたこの種の従来のアクティブフィルタ装置の一応用
例として、系統電圧変動に応じて無効電力を発生する、
PWM制御無効電力発生装置の構成と電力系統を示す回
路図である。図10において、1は系統電源、2は送電
線のリアクタンス、17は系統電圧変動に応じて無効電
力を発生する無効電力発生装置である。
【0003】無効電力発生装置17は、図10の一点鎖
線の枠内の要素から構成されている。同図の上記枠内に
おいて、6はPT、7は電流変成器、3はインバータ変
圧器、4は自励式インバータ、8はPLL回路、9は加
減算器、10は3相2相変換回路、11は系統電圧制御
回路、12は2相3相変換回路、13は電流制御回路、
14はコンデンサ電圧制御回路、15は搬送波発生回
路、16はPWM制御回路である。なお、図中で信号線
に表示された数字(3)は、3相信号の信号線である。
【0004】図11〜17はPWM制御回路16の動作
とインバータ出力波形の詳細を示す。図11は複数イン
バータユニットの1段1相分を示す回路の一例を示す単
相インバータブリッジ回路であり、4aは自己消弧素
子、例えばGTOであり、4bは還流ダイオード、4c
は直流コンデンサを2分割して考えた場合の仮想中性点
であり、3はインバータ変圧器の1段1相分を示す。
【0005】図12は搬送波を発生する回路であり、系
統電圧に同期した角速度θに対して三角搬送波15aを
作る搬送波発生回路15である。
【0006】図13は前記単相インバータブリッジを駆
動するためのPWM制御回路16であり、16aは出力
電圧指令と搬送波とを比較するコンパレータ、16bは
反転回路、16cはコンパレータ出力の変化をラッチす
るラッチ回路、16dはラッチ回路16cを搬送波周期
T/2に同期してリセットするためにリセットパルスを
発生する回路、そしてラッチ回路16cの出力信号が各
素子S1u,S2u,S1x,S2xのゲートパルスと
なる。
【0007】図14は単相インバータブリッジの各素子
のスイッチング状態と出力電圧の関係を示す表であり、
表中Vu,Vxは仮想中性点4cを基準にした出力電圧
を示し、その線間電圧Vuxが出力電圧となる。
【0008】図15は系統電圧Vsとインバータ発生電
圧VIとインバータ変圧器3のリアクタンスXをモデル
化した構成図を示し、系統電圧Vsに対してインバータ
発生電圧VIの大きさを調整することで、両者間に電流
lcが流れ進相・遅相無効電力が発生する。
【0009】図16は遅相無効電力を発生するときの前
記図11に示す単相インバータ回路のPWM制御回路の
動作と単相インバータ出力電圧および電流波形および系
統電圧Vsとインバータ発生電圧VIと出力電流のベク
トル図を示す。図中、(a)は出力電圧指令V*と搬送
波Vcurrの波形、(b)は素子S1uのON/OF
Fタイミング、(c)は出力電圧指令−V*と搬送波V
currの波形、(d)は素子S1xのON/OFFタ
イミング、(e)は出力電圧Vux、(f)は出力電流
lc、(g)は系統電圧Vsとインバータ出力電圧VI
と出力電流lcのベクトル図を示す。
【0010】図17は進相無効電力を発生するときの前
記図11に示す単相インバータ回路のPWM制御回路の
動作と単相インバータ出力電圧および電流波形および系
統電圧Vsとインバータ発生電圧VIと出力電流のベク
トル図を示す。図中、(a)は出力電圧指令V*と搬送
波Vcurrの波形、(b)は素子S1uのON/OF
Fタイミング、(c)は出力電圧指令−V*と搬送波V
currの波形、(d)は素子S1xのON/OFFタ
イミング、(e)は出力電圧Vux、(f)は出力電流
lc、(g)は系統電圧Vsとインバータ出力電圧VI
と出力電流lcのベクトル図を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のPWM制御無効
電力発生装置、特にそのPWM制御回路16は以上のよ
うに構成されているので、以下に示す問題点が存在す
る。まず、ポイントとなるPWM制御回路について説明
する。図13のPWM制御回路16において、出力電圧
指令V*と搬送波Vcurrとの大小を比較するコンパ
レータ16aの出力信号から、各スイッチング素子への
ゲートパルス信号を作成するが、特に、出力電圧指令V
*は系統電圧Vsを基に作成しているため、歪が生じる
可能性があり、コンパレータ16aの出力極性が反転す
るタイミング付近では、上述した電圧歪の影響により、
極く短時間内にコンパレータ16aの出力極性が反転を
繰り返す恐れがある。このため、コンパレータ16aの
出力を一旦、ラッチ回路16cで保持し、この保持状態
をリセットパルス発生回路16dからのリセットパルス
(周期は搬送波Tの1/2)で解除する方式として、上
記電圧歪に基づくゲートパルス信号の不安定化を防止し
ている。
【0012】次に、図13のPWM制御回路16を備え
たPWM制御無効電力発生装置において、系統事故(例
えば、送電線の3線地絡事故)が発生した場合の各部の
動作波形を図18に示す。ここでは、系統事故発生前
は、系統電圧Vsに等しいインバータ発生電圧VIを出
力しており、出力電流Ic(f)は零レベルを保ってい
る。この状態から、図18に示すタイミングで系統事故
が発生して出力電圧指令V*が瞬間的に零になったとす
ると、本来なら、インバータ発生電圧VIも出力電圧指
令V*の低下に応じて低下させねばならないところ、先
述した通り、PWM制御回路16では、コンパレータ1
6aの出力はラッチ回路16cで保持され、搬送波の周
期Tの1/2の時間が過ぎるまで解除されない。
【0013】この結果、図18に示すように、例えば素
子S1uへのON信号は事故発生後も継続して出力さ
れ、インバータ発生電圧VIが系統電圧Vsの急減に追
従できず、両電圧差から出力電流Icが急増大し、この
電流が変換器過電流値まで増加して過電流保護によりゲ
ートブロックして装置の運転を停止する形となる。
【0014】この場合、搬送波の周期を小さくする、即
ち、スイッチング周波数を高くすることで、PWM制御
の無駄時間を小さくすることは可能であるが、定常的に
素子のスイッチングに存在する損失が増加し、インバー
タ装置の電圧利用率が低下し、必要な出力を得るために
はその損失分だけ装置容量が増加するので高価な装置と
なるなどの問題点があった。
【0015】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたもので、搬送波の周期を小さくするこ
となく、従って、インバータ装置としての電圧利用率を
高く保ち、かつ、系統事故時の急峻な電圧変化に高速応
答して過電流を発生せず運転の継続を可能とするPWM
制御無効電力発生装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係るPWM制
御無効電力発生装置は、インピーダンス要素を介して電
力系統に接続された電力変換器、上記電力系統の電圧を
検出する電圧検出器、この電圧検出器の出力に基づき電
圧指令を発生する電圧指令発生手段、上記電圧検出器の
出力に同期した搬送波を発生する搬送波発生回路、およ
び上記電圧指令と搬送波とから上記電力変換器のスイッ
チング素子をオンオフ制御する駆動信号を出力するPW
M制御回路を備え、上記PWM制御回路は、上記電圧指
令と搬送波とを比較する比較回路、この比較回路の出力
を保持し上記駆動信号として出力する保持回路、および
上記搬送波と同期し上記搬送波の周期未満の周期で上記
保持回路をリセットするリセット回路を備えたものとし
たPWM制御無効電力発生装置において、上記電力系統
の事故を検出する系統事故検出手段、およびこの系統事
故検出手段の検出出力のタイミングで上記保持回路をリ
セットするリセット手段を備えたものである。
【0017】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置は、インピーダンス要素を介して電力系統に接
続された電力変換器、上記電力系統の電圧を検出する電
圧検出器、この電圧検出器の出力に基づき電圧指令を発
生する電圧指令発生手段、上記電圧検出器の出力に同期
した搬送波を発生する搬送波発生回路、および上記電圧
指令と搬送波とから上記電力変換器のスイッチング素子
をオンオフ制御する駆動信号を出力するPWM制御回路
を備えたPWM制御無効電力発生装置において、上記電
力系統の事故を検出する系統事故検出手段、およびこの
系統事故検出手段の検出出力のタイミングで上記搬送波
と事故直後の上記電圧指令とが一致するよう上記搬送波
の位相をシフトさせる位相シフト手段を備えたものであ
る。
【0018】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置の系統事故検出手段は、電力系統の電圧の逆相
成分が所定の設定値を越えたとき系統事故と判断するも
のである。
【0019】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置の系統事故検出手段は、電力系統の電圧の正相
成分が所定の設定値未満となったとき系統事故と判断す
るものである。
【0020】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置は、電力系統の電流を検出する電流検出器を備
え、系統事故検出手段は、上記電力系統の電流の零相成
分が所定の設定値を越えたとき系統事故と判断するもの
である。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1におけるPWM制御無効電力発生装置を
示す構成図である。図において、1は電力系統である系
統電源、2は送電線のリアクタンス、3は後述する多重
の自励式インバータを合成して系統電源1に接続するイ
ンバータ変圧器、4は複数台のインバータユニットから
構成され、直流電圧源用コンデンサ5に充電された直流
電圧を交流電圧に変換してインバータ変圧器3へ出力す
る自励式インバータ、6は系統電圧Vsを検出するP
T、7はインバータ変圧器3から系統への出力電流Ic
を検出する電流変成器である。
【0022】8は系統電圧Vsに同期した角速度θ(基
準波の周波数)を検出するPLL回路、9は各部に設け
られた加減算器、10はPT6からの系統電圧3相信号
(Vsa,Vsb,Vsc)をPLL回路8からの角速
度θに基づき、系統電圧の大きさに相当する回転座標系
の2相の直流信号Vspに変換する3相2相変換回路、
11は系統電圧基準Vp*と3相2相変換回路10から
の信号Vspとの偏差に基づき系統電圧の変動に相当す
る無効分電流指令Iq*を算出する系統電圧制御回路、
12はPLL回路8からの角速度θに基づき、d−q軸
の2相信号を固定座標系の3相信号に変換して無効分交
流電流指令Ic*を出力する2相3相変換回路である。
なお、3相2相変換回路10における、3相の交流信号
[A,B,C]を2相(2軸)の直流信号[Q,P]に
変換する3相2相変換式を(1)式に、また、2相3相
変換回路12における、2相3相変換式を(2)式にそ
れぞれ示す。
【0023】
【数1】
【0024】13は2相3相変換回路12からの無効分
交流電流指令Ic*と電流変成器7からの出力電流検出
値Icとの偏差ΔIおよびコンデンサ5の電圧を制御す
るコンデンサ電圧制御回路14からの出力信号に基づき
電圧指令Vl *を算出する電流制御回路、15は系統電圧
Vsに同期した角速度θ(基本波の周波数)に基づきP
WM制御のための搬送波Vcurrを発生する搬送波発
生回路、16は電流制御回路13からの電圧指令VI *
PT6からの系統電圧検出値Vsとを加減算器9で加算
した変圧器出力電圧指令V*と搬送波発生回路15から
の搬送波Vcurrとから自励式インバータ4のスイッ
チング素子をオンオフ制御する駆動信号であるゲートパ
ルスを出力するPWM(Pulse Width Mod
ulation)制御回路である。
【0025】18はこの発明で新たに設けた系統事故検
出手段としての系統事故検出回路で、後述する各実施の
形態で説明するように、PT6からの系統電圧検出値V
s、電流変成器7からの出力電流検出値Ic、また、P
LL回路8からの角速度θの情報を基に系統事故発生の
タイミングを検出する。そして、その検出出力信号は、
搬送波発生回路15またはPWM制御回路16に送出さ
れる。
【0026】図1中、一点鎖線で囲んだ17は無効電力
発生装置の全体を示し、点線で囲んだ19は、説明の便
宜上設けた発明の主要構成部分で後述する本願発明の各
実施の形態の要部を総括的に示している。
【0027】そもそも、無効電力発生装置17は、系統
安定化のために、系統電圧の変動を検出し、これを抑制
する方向に無効電力に発生する装置である。すなわち系
統電圧変動から無効分交流電流Ic*を算出し、系統電
圧に対抗して前記電流指令Ic*に相当する電流Icを
出力するための電圧を発生する自励式インバータ装置で
ある。
【0028】以下、この発明の実施の形態1における主
要構成部分19の詳細について図2により説明する。図
2において、18.1は系統事故検出回路で、その1
8.1aは系統電圧Vsの逆相成分を検出する逆相電圧
検出回路である。その内、9は加減算器、10aは正相
3相2相変換回路、10bは逆相3相2相変換回路で、
上記(1)式のθを−θに置き換えることで算出され
る。12aは正相2相3相変換回路、12bは逆相2相
3相変換回路で、上記(2)式のθを−θに置き換える
ことで算出される。19a、19bはリップル分を除去
するローパスフィルタ、20a、20bはゲイン増幅器
である。
【0029】逆相電圧検出回路18.1は、系統電圧を
3相2相変換回路10aと10bとで個別に2相に変換
してリップル分を除去した後、再び2相3相変換回路1
2aおよび12bで3相に逆変換してそれぞれ元の3相
分から差し引く構成とすることで、系統電圧Vsの逆相
成分を検出する(正相成分も求まる)。
【0030】18.1bは逆相電圧検出回路18.1a
からの逆相成分の大きさから系統事故の発生を判別す
る。事故判別回路で、その内、16fはコンパレータで
逆相電圧検出回路18.1aからの逆相成分の大きさV
s2pが所定の設定値21を越えたとき出力を立上げ
る。22はコンパレータ16fの出力の立上がりでワン
ショットパルス信号を出力するワンショット回路であ
る。
【0031】16.1は加減算器9からの変換器出力電
圧指令V*と搬送波発生回路15からの搬送波Vcur
r、更に逆相電圧検出回路18.1からの事故検出信号
から自励式インバータ4の各スイッチング素子にゲート
パルスを送出するPWM制御回路である。その内、16
aは変換器出力電圧指令V*と搬送波Vcurrとを比
較する比較回路としてのコンパレータ、16bは反転回
路、16cはコンパレータ16aの出力の変化をラッチ
する保持回路としてのラッチ回路、16dはラッチ回路
16eを搬送波周期T/2に同期してリセットするため
にリセットパルスを発生するリセット回路としてのリセ
ットパルス発生回路、16eはリセットパルス発生回路
16dからの信号とワンショット回路22からの信号と
を入力として動作する論理和回路で、その出力がラッチ
回路16cのリセット端入力となる。
【0032】次に動作について説明する。図3は系統事
故(例えば、送電線の3線地絡事故)が発生した場合の
各部の動作波形を示す図で、従来の図18に対応するも
のである。図3において、系統事故発生前は、系統電圧
に等しいインバータ発生電圧を出力しており、出力電流
Ic(同図(f))は零レベルを保っている。事故発生
直前のタイミングで、コンパレータ16aの出力が反転
して素子Slu用ゲートパルス(同図(b))がONに
立上がり、その直後に3線地絡が発生して系統電圧が零
に低下し、コンパレータ16aの比較出力はその極性が
反転する。
【0033】ここで、従来の場合は、リセットパルス発
生回路16dから次のリセットパルスが出力されるタイ
ミングまでは、ラッチ回路16cがリセットされないの
で、コンパレータ16aの出力は反転してもその結果は
反映されず、素子Slu用ゲートパルスはONを継続
し、結果として過電流が生じてゲートブロックに至るこ
とになった(図18)。
【0034】これに対し、この発明では、事故発生と同
時に系統事故検出回路18.1がパルス信号を立上げ、
これが論理和回路16eを経てラッチ回路16cをリセ
ットする。この結果、事故発生直後の系統電圧に基づく
コンパレータ16aの比較出力によるゲートパルスが送
出される。即ち、コンパレータ16aの比較出力が直ち
に反映され、素子Slu用ゲートパルスはOFFとな
り、以後、スイッチング動作は続くがインバータ出力電
圧は零となって装置としての運転は支障なく継続するこ
とになる。
【0035】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2におけるPWM制御無効電力発生装置の主要構成部
分19を示す構成図である。実施の形態1と異なるとこ
ろは、系統事故検出回路18.2で、ここでは系統電圧
Vsの正相成分を検出して出力している。電力系統にお
ける3相平衡事故では、系統電圧の逆相成分が現れない
ので、実施の形態2においては、正相電圧検出回路1
8.2aで系統電圧の正相成分を検出し、事故判別回路
18.2bにより、この値Vslpが所定の設定値21
未満となったとき、コンパレータ16fがこの変化を検
出しワンショット回路22からワンショットパルス信号
を出力する。
【0036】その他の構成および上記系統事故検出回路
18.2からのワンショットパルス信号に基づく動作は
先の実施の形態1の場合と全く同様であるのでその説明
は省略する。従って、この場合も、系統事故が発生して
もPWM制御無効電力発生装置としては支障なく運転を
継続することができる。
【0037】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3におけるPWM制御無効電力発生装置の主要構成部
分19を示す構成図である。電力系統の事故の内、1線
地絡などの比較的小さな不平衡事故の場合には、系統電
圧の正相成分や逆相成分の変動量が小さく系統事故の検
出が難しくなることがある。
【0038】そこで、図5では、出力電流Icの3相分
の和より零相電流Icoを算出する零相電流算出回路2
3と算出した零相電流の絶対値を演算する絶対値回路2
4とを備えた零相電流検出回路18.3aおよびこの検
出された零相電流が所定の設定値21を越えたとき出力
を立上げるコンパレータ16fとその比較出力でワンシ
ョットパルス信号を出力するワンショット回路22とを
備えた事故判別回路18.3bから構成される系統事故
検出回路18.3を設けている。
【0039】そして、この系統事故検出回路18.3か
らの検出信号と先の図4の系統事故検出回路18.2か
らの検出信号とのいずれかの立上がりでPWM制御回路
16.1へ検出信号を出力する論理和回路16gを設け
ている。以上により、系統事故をより確実に検出するこ
とが可能となり、これら系統事故に伴う装置の停止等の
不具合を未然に防止することができる。
【0040】なお、図5では、電流変成器7からのイン
バータ出力電流Icの零相成分を検出するようにした
が、別途系統側に電流変成器を追設し、当該電流変成器
からの電流の零相成分を検出するようにしてもよい。ま
た、図5では、系統電圧の正相成分および系統電流の零
相成分に基づく事故検出信号を用いたが、更に、系統電
圧の逆相成分に基づく事故検出信号を加えるようにして
もよく、また、これら3つの検出信号を任意に組み合わ
せて得られる信号をPWM制御回路16.1へ送出する
ようにしてもよい。
【0041】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4におけるPWM制御無効電力発生装置の主要構成部
分19を示す構成図である。上記各形態では、電力系統
の事故を検出して、PWM制御のスイッチングタイミン
グを変更できるように、ラッチ回路16cをリセットす
る方式としたが、系統電圧の変動が小さい、または事故
発生のタイミングによっては出力電圧指令V*と三角波
搬送波Vcurrとが交差しない場合があり、系統電圧
変動に対してPWM制御のスイッチングタイミングを変
更できないという問題があった。
【0042】実施の形態4は、上記問題を解決するため
のものである。図6において、主要構成部分19は、逆
相電圧より系統事故検出回路18.1と系統電圧変動に
応じて搬送波位相をシフトする方式とした搬送波発生回
路15.1とPWM制御回路16より構成される。搬送
波発生回路15.1は、搬送波をシフトさせる位相差φ
を算出する回路15.1aと系統事故検出回路18.1
からの信号を受けて前記位相差φをサンプルホールドす
る回路15.1bと前記位相差φを角速度φに加算して
搬送波を発生する回路15aとからなり、搬送波位相を
系統電圧変動に対応してシフトする構成とした。
【0043】次に動作について説明する。シフト位相差
算出回路15.1aは、系統事故発生点θ2において系
統電圧Vs(Vs1p)が変動し、変動後の電圧値に対
する搬送波との交差点θ1を算出し、位相差φ(θ2−θ
1)を算出する。図7に系統事故時のPWM制御のスイ
ッチングタイミングと出力電圧の波形を示す。系統事故
時の系統電圧変動に対して、電圧指令V*と搬送波Vc
urrが一致するように、即ち、両波形の交差点を作る
ことができ、PWM制御回路16によりスイッチングタ
イミングを一時的に変更し、出力電圧を系統事故時の系
統電圧の大きさに応じて、速やかに変更することができ
る。
【0044】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5におけるPWM制御無効電力発生装置の主要構成部
分19を示す構成図である。系統事故検出回路として系
統電圧の正相成分が所定の設定値未満になったことで系
統事故を検出する方式の系統事故検出回路18.2を採
用している点が異なるのみで、他は実施の形態4の図6
と同様であり、詳細な説明は省略する。これにより、電
力系統における3相平衡事故も、確実に検出することが
でき、その検出出力により搬送波の位相をシフトしてイ
ンバータ出力電圧を事故発生後の系統電圧の変動に速や
かに追従させることが可能となる。
【0045】実施の形態6.図9はこの発明の実施の形
態6におけるPWM制御無効電力発生装置の主要構成部
分19を示す構成図である。系統事故検出回路として系
統電圧の正相成分により検出する方式の系統事故検出回
路18.2および系統電流の零相成分が所定の設定値を
越えたことで系統事故を検出する方式の系統事故検出回
路18.3を採用している点が異なるのみで、他は実施
の形態4の図6と同様であり、詳細な説明は省略する。
これにより、1線地絡など比較的小さな系統事故も確実
に検出することができ、その検出出力により搬送波の位
相をシフトしてインバータ出力電圧を事故発生後の系統
電圧の変動に速やかに追従させることが可能となる。
【0046】系統事故検出方式として、系統電圧の逆相
成分、正相成分、更に、系統電流の零相成分を用いる系
統事故検出回路18.1、18.2および18.3をす
べて採用する方式としてもよいことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るPWM制
御無効電力発生装置は、インピーダンス要素を介して電
力系統に接続された電力変換器、上記電力系統の電圧を
検出する電圧検出器、この電圧検出器の出力に基づき電
圧指令を発生する電圧指令発生手段、上記電圧検出器の
出力に同期した搬送波を発生する搬送波発生回路、およ
び上記電圧指令と搬送波とから上記電力変換器のスイッ
チング素子をオンオフ制御する駆動信号を出力するPW
M制御回路を備え、上記PWM制御回路は、上記電圧指
令と搬送波とを比較する比較回路、この比較回路の出力
を保持し上記駆動信号として出力する保持回路、および
上記搬送波と同期し上記搬送波の周期未満の周期で上記
保持回路をリセットするリセット回路を備えたものとし
たPWM制御無効電力発生装置において、上記電力系統
の事故を検出する系統事故検出手段、およびこの系統事
故検出手段の検出出力のタイミングで上記保持回路をリ
セットするリセット手段を備えたので、搬送波の周期を
小さくすることなく、従って、電力変換器の電圧利用率
を低下させることなく、かつ、系統事故時の急峻な電圧
変化に速やかに追従して装置の運転を支障なく継続する
ことができる。
【0048】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置は、インピーダンス要素を介して電力系統に接
続された電力変換器、上記電力系統の電圧を検出する電
圧検出器、この電圧検出器の出力に基づき電圧指令を発
生する電圧指令発生手段、上記電圧検出器の出力に同期
した搬送波を発生する搬送波発生回路、および上記電圧
指令と搬送波とから上記電力変換器のスイッチング素子
をオンオフ制御する駆動信号を出力するPWM制御回路
を備えたPWM制御無効電力発生装置において、上記電
力系統の事故を検出する系統事故検出手段、およびこの
系統事故検出手段の検出出力のタイミングで上記搬送波
と事故直後の上記電圧指令とが一致するよう上記搬送波
の位相をシフトさせる位相シフト手段を備えたので、搬
送波の周期を小さくすることなく、従って、電力変換器
の電圧利用率を低下させることなく、かつ、系統事故時
の急峻な電圧変化に速やかに追従して装置の運転を支障
なく継続することができる。
【0049】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置の系統事故検出手段は、電力系統の電圧の逆相
成分が所定の設定値を越えたとき系統事故と判断するの
で、特に、電力系統の不平衡事故を確実に検出すること
ができる。
【0050】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置の系統事故検出手段は、電力系統の電圧の正相
成分が所定の設定値未満となったとき系統事故と判断す
るので、特に、電力系統の平衡事故も確実に検出するこ
とができる。
【0051】また、この発明に係るPWM制御無効電力
発生装置は、電力系統の電流を検出する電流検出器を備
え、系統事故検出手段は、上記電力系統の電流の零相成
分が所定の設定値を越えたとき系統事故と判断するの
で、特に、電力系統の小規模事故も確実に検出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるPWM制御
無効電力発生装置を示す構成図である。
【図2】 図1の主要構成部分を示す構成図である。
【図3】 図2の装置の系統事故時における各部動作波
形を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるPWM制御
無効電力発生装置の主要構成部分を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるPWM制御
無効電力発生装置の主要構成部分を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4におけるPWM制御
無効電力発生装置の主要構成部分を示す構成図である。
【図7】 図6の装置の系統事故時における各部動作波
形を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態5におけるPWM制御
無効電力発生装置の主要構成部分を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態6におけるPWM制御
無効電力発生装置の主要構成部分を示す構成図である。
【図10】 従来のPWM制御無効電力発生装置を示す
構成図である。
【図11】 図10の自励式インバータ4を示す構成図
である。
【図12】 図10の搬送波発生回路を示す構成図であ
る。
【図13】 図10のPWM制御回路を示す構成図であ
る。
【図14】 図11の自励式インバータのスイッチング
状態と出力電圧との関係を表の形で示す図である。
【図15】 系統電圧とインバータ発生電圧とリアクタ
ンスをモデル化して示す図である。
【図16】 遅相無効電力発生時のPWM制御回路の各
部動作波形を示す図である。
【図17】 正相無効電力発生時のPWM制御回路の各
部動作波形を示す図である。
【図18】 従来の系統事故時における各部動作波形を
示す図である。
【符号の説明】
1 系統電源、3 インバータ変圧器、4 自励式イン
バータ、5 コンデンサ、6 PT、7 電流変成器、
15,15.1 搬送波発生回路、17 無効電力発生
装置、18,18.1,18.2,18.3 系統事故
検出回路、19 主要構成部分。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インピーダンス要素を介して電力系統に
    接続された電力変換器、上記電力系統の電圧を検出する
    電圧検出器、この電圧検出器の出力に基づき電圧指令を
    発生する電圧指令発生手段、上記電圧検出器の出力に同
    期した搬送波を発生する搬送波発生回路、および上記電
    圧指令と搬送波とから上記電力変換器のスイッチング素
    子をオンオフ制御する駆動信号を出力するPWM制御回
    路を備え、上記PWM制御回路は、上記電圧指令と搬送
    波とを比較する比較回路、この比較回路の出力を保持し
    上記駆動信号として出力する保持回路、および上記搬送
    波と同期し上記搬送波の周期未満の周期で上記保持回路
    をリセットするリセット回路を備えたものとしたPWM
    制御無効電力発生装置において、 上記電力系統の事故を検出する系統事故検出手段、およ
    びこの系統事故検出手段の検出出力のタイミングで上記
    保持回路をリセットするリセット手段を備えたことを特
    徴とするPWM制御無効電力発生装置。
  2. 【請求項2】 インピーダンス要素を介して電力系統に
    接続された電力変換器、上記電力系統の電圧を検出する
    電圧検出器、この電圧検出器の出力に基づき電圧指令を
    発生する電圧指令発生手段、上記電圧検出器の出力に同
    期した搬送波を発生する搬送波発生回路、および上記電
    圧指令と搬送波とから上記電力変換器のスイッチング素
    子をオンオフ制御する駆動信号を出力するPWM制御回
    路を備えたPWM制御無効電力発生装置において、 上記電力系統の事故を検出する系統事故検出手段、およ
    びこの系統事故検出手段の検出出力のタイミングで上記
    搬送波と事故直後の上記電圧指令とが一致するよう上記
    搬送波の位相をシフトさせる位相シフト手段を備えたこ
    とを特徴とするPWM制御無効電力発生装置。
  3. 【請求項3】 系統事故検出手段は、電力系統の電圧の
    逆相成分が所定の設定値を越えたとき系統事故と判断す
    るものとしたことを特徴とする請求項1または2記載の
    PWM制御無効電力発生装置。
  4. 【請求項4】 系統事故検出手段は、電力系統の電圧の
    正相成分が所定の設定値未満となったとき系統事故と判
    断するものとしたことを特徴とする請求項1また2記載
    のPWM制御無効電力発生装置。
  5. 【請求項5】 電力系統の電流を検出する電流検出器を
    備え、系統事故検出手段は、上記電力系統の電流の零相
    成分が所定の設定値を越えたとき系統事故と判断するも
    のとしたことを特徴とする請求項1または2記載のPW
    M制御無効電力発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103490652A (zh) * 2013-08-27 2014-01-01 国电南瑞吉电新能源(南京)有限公司 载波移相脉宽调制方法

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