JP2000019619A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000019619A
JP2000019619A JP10187971A JP18797198A JP2000019619A JP 2000019619 A JP2000019619 A JP 2000019619A JP 10187971 A JP10187971 A JP 10187971A JP 18797198 A JP18797198 A JP 18797198A JP 2000019619 A JP2000019619 A JP 2000019619A
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camera
mode
customization
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JP10187971A
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Keiji Himuro
圭二 日室
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カスタマイズによる仕様変更を行っている場合
に、そのカスタマイズ内容を容易に把握し得る。 【解決手段】情報記憶部13は、調整データおよびカス
タマイズデータ等を格納する。情報表示部14は、情報
記憶部13のカスタマイズデータに基づくカスタマイズ
状態情報を表示する。カスタマイズ情報呼出スイッチ1
5のオン操作により、カメラ制御部1は、情報記憶部1
3に格納されたカスタマイズデータに基づくカスタマイ
ズ状態情報を情報表示部14に表示させる。該カスタマ
イズ情報呼出スイッチ15をオフ操作すると、カメラ制
御部1は、情報記憶部13に格納されたカスタマイズデ
ータに基づくカスタマイズ状態情報の情報表示部14に
よる表示を終了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仕向地別に仕様を
異ならせるため、あるいはクレーム対策またはマイナー
チェンジ対策などのために、ユーザの関知しない非操作
スイッチおよび不揮発性メモリの少なくともいずれかを
用いてカスタマイズを行なっているカメラに係り、特に
カスタマイズ状態の把握および再カスタマイズを考慮し
たカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】写真撮影には、銀塩フィルムを用いる在
来のカメラ、いわゆる銀塩カメラ、が従来から広く使用
されている。一方、近年、ディジタルカメラ等と称さ
れ、被写体像を、例えばCCD(電荷結合素子)撮像素
子等の固体撮像素子により撮像し、被写体の静止画像
(スティル画像)または動画像(ムービー画像)の画像
データを得て、IC(集積回路)カードまたはビデオフ
ロッピーディスク等にディジタル的に記録するタイプの
電子カメラが急速に普及しつつある。
【0003】ところで、カメラメーカは、製品カメラの
仕向地別に仕様を異ならせたり、ユーザからのクレーム
に対する対策として仕様を異ならせたり、さらにマイナ
ーチェンジにより仕様を変更したりするために、カスタ
マイズを行う場合がある。このようなカスタマイズは、
ユーザが関知しない非操作スイッチおよびEEPROM
のような不揮発性メモリなどを用いて比較的簡易に仕様
を制御する情報を記録設定することにより行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たカスタマイズは、カメラメーカにおいて社内的に、あ
るいは個別的に、そのための専用の装置を使用するなど
して行うものであり、ユーザ自身が行うものではない。
このため、通常の場合、該カスタマイズの内容を知る方
法はない。カスタマイズのために専用の装置を使用した
場合には、当該専用の装置を用いれば、カスタマイズ内
容を知ることができる場合もあるが、その専用の装置を
特定すること自体が必ずしも容易ではない。
【0005】特に、このようなカスタマイズを施したカ
メラが、中古市場または逆輸入等を介して、所有者が変
わった場合、その実際の仕様が、カスタマイズにより、
当該機種の標準の仕様と相違しているため、混乱を招く
などの問題を生ずる。
【0006】なお、カスタマイズおよびその表示に関す
る技術としては、例えば国際特許分類(IPC)G03
Bの1988年1月1日以降の特許公報を「カスタマイ
ズ」および「表示」をキーワードとして調査した結果、
特開平5−250081号公報および特開平6−266
521号公報などが見出された。
【0007】特開平5−250081号公報には、キー
カスタマイズの可能なコンピュータ等のデータ処理装置
におけるキー割付の変更についての技術が開示されてい
る。ずなわち、特開平5−250081号公報に示され
たデータ処理装置においては、キーコード変換テーブル
を用いてキー割付を行ない、該キーコード変換テーブル
の内容の変更を特定のキー操作により容易に行い得るよ
うにしている。このようにして、他人が設定したキ―割
付を容易に変更することができる。
【0008】また、特開平6−266521号公報に
は、コンピュータ等の情報処理システムにおいて、ユー
ザインタフェース画面に表示される複数の項目に対する
ユーザの選択設定操作が完了するまでの過程で選択設定
された項目の履歴、あるいはユーザが選択指定した項目
を記憶して、同様の選択設定項目を用いた処理に際して
は該記憶情報に基づくユーザインタフェース画面を表示
するようにしている。このようにして、ユーザが設定し
または過去に選択した必要とする項目にカスタマイズさ
れたユーザインタフェース画面が表示されるので、ユー
ザは容易に独自の情報処理を実行することが可能とな
る。
【0009】これら、特開平5−250081号公報お
よび特開平6−266521号公報に開示された技術
は、いずれもコンピュータ等の情報処理装置における操
作および表示に係るカスタマイズに関するものである。
すなわち、操作および表示に係るカスタマイズの内容の
設定および変更操作を容易にして、操作および表示に係
るカスタマイズを容易にし、システムの操作性を改善し
ようとするものである。
【0010】しかしながら、これら特開平5−2500
81号公報および特開平6−266521号公報に開示
された技術は、いずれも豊富なキーからなるキーボード
等の入力手段、豊富な記憶容量を有する記憶手段、豊富
な処理能力等を充分に備えた情報処理装置に関するもの
であり、機能構成が著しく制限されるカメラにおいて、
上述したような仕様の変更に係るカスタマイズの内容の
把握を容易化し、再カスタマイズを容易にするために直
ちに利用することはできない。
【0011】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、カメラメーカが、仕向地、クレーム対策、マイ
ナーチェンジ等のために、カスタマイズによる仕様変更
を行っている場合に、中古市場および逆輸入等により所
有者が変わった場合の混乱を生じることなく、そのカス
タマイズ内容、つまり仕様、を容易に把握し得るカメラ
を提供することを目的としている。
【0012】本発明の請求項1の目的は、特に、別途に
構成される専用の装置を用いることなく、簡易に、カス
タマイズ内容を容易に把握し得るカメラを提供すること
にある。
【0013】本発明の請求項2の目的は、特に、従来の
装置に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示
を容易に達成し得るカメラを提供することにある。
【0014】本発明の請求項3の目的は、特に、従来の
装置に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示
を容易に達成し得るカメラを提供することにある。
【0015】本発明の請求項4の目的は、特に、別途に
専用の装置を用いることなく、簡易に、カスタマイズ内
容を容易に把握し得るカメラを提供することにある。
【0016】本発明の請求項5の目的は、特に、従来の
装置に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示
設定を容易に達成し得るカメラを提供することにある。
【0017】本発明の請求項6の目的は、特に、従来の
装置に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示
設定を容易に達成し得るカメラを提供することにある。
【0018】本発明の請求項7の目的は、特に、カスタ
マイズ内容を確認しながら、別途に構成される専用の装
置を用いることなく、再カスタマイズを行なうことを可
能とするカメラを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、ユ
ーザの関知しない非操作スイッチおよび不揮発性メモリ
の書換えの少なくとも一方によって、モード系列、動作
方法、動作順番および動作関連定数のうちの少なくとも
いずれかをカスタマイズすることが可能なカメラにおい
て、前記モード系列、動作方法、動作順番および動作関
連定数のうちの少なくともいずれかのカスタマイズ状態
を表示するための状態表示手段と、前記状態表示手段
に、前記モード系列、動作方法、動作順番および動作関
連定数のうちの少なくともいずれかのカスタマイズ状態
を表示させるための表示設定手段とを具備することを特
徴としている。
【0020】請求項2に記載した本発明に係るカメラ
は、前記状態表示手段として、カメラに通常設けられる
フィルムカウンタ、モード表示部およびファインダ内表
示部のうちの少なくともいずれかを流用するようにして
もよい。
【0021】請求項3に記載した本発明に係るカメラ
は、前記状態表示手段として、カメラ動作モニタ用の発
光表示部を流用するようにしてもよい。
【0022】請求項4に記載した本発明に係るカメラ
は、前記状態表示手段が、音声信号により前記カスタマ
イズ状態を表示する音声表示手段を含んでいてもよい。
【0023】請求項5に記載した本発明に係るカメラ
は、前記表示設定手段が、カメラに通常設けられる2以
上の操作スイッチの組み合わせ操作により表示を設定す
る手段を含んでいてもよい。
【0024】請求項6に記載した本発明に係るカメラ
は、前記表示設定手段として、カメラの動作を遠隔制御
するためのリモートコントロール手段を流用するように
してもよい。
【0025】請求項7に記載した本発明に係るカメラ
は、前記状態表示手段に表示されたカスタマイズ状態の
情報を観察しつつ、カメラに通常設けられる他の表示手
段および操作手段を流用して、簡易に再カスタマイズす
るための手段をさらに含んでいてもよい。
【0026】
【作用】すなわち、本発明の請求項1によるカメラは、
ユーザの関知しない非操作スイッチおよび不揮発性メモ
リの書換えの少なくとも一方によって、モード系列、動
作方法、動作順番および動作関連定数のうちの少なくと
もいずれかをカスタマイズすることが可能なカメラに、
カスタマイズ状態を表示するために設けた状態表示手段
に、前記モード系列、動作方法、動作順番および動作関
連定数のうちの少なくともいずれかのカスタマイズ状態
を表示させる。
【0027】このような構成により、カメラメーカが、
仕向地、クレーム対策、マイナーチェンジ等のために、
カスタマイズによる仕様変更を行っている場合に、中古
市場および逆輸入等により所有者が変わった場合の混乱
を生じることなく、そのカスタマイズ内容、つまり仕
様、を容易に把握することを可能とし、特に、別途に構
成される専用の装置を用いることなく、簡易に、カスタ
マイズ内容を容易に把握することができる。
【0028】また、本発明の請求項2によるカメラは、
前記状態表示手段として、カメラに通常設けられるフィ
ルムカウンタ、モード表示部およびファインダ内表示部
のうちの少なくともいずれかを流用する。
【0029】このような構成により、特に、従来の装置
に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示を容
易に達成する。
【0030】本発明の請求項3によるカメラは、前記状
態表示手段として、カメラ動作モニタ用の発光表示部を
流用する。
【0031】このような構成により、特に、従来の装置
に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示を容
易に達成する。
【0032】本発明の請求項4によるカメラは、前記状
態表示手段が、音声信号により前記カスタマイズ状態を
表示する音声表示手段を含む。
【0033】このような構成により、特に、別途に専用
の装置を用いることなく、簡易に、カスタマイズ内容を
容易に把握することができる。
【0034】本発明の請求項5によるカメラは、前記表
示設定手段が、カメラに通常設けられる2以上の操作ス
イッチの組み合わせ操作により表示を設定する手段を含
む。
【0035】このような構成により、特に、従来の装置
に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示設定
を容易に達成する。
【0036】本発明の請求項6によるカメラは、前記表
示設定手段として、カメラの動作を遠隔制御するための
リモートコントロール手段を流用する。
【0037】このような構成により、特に、従来の装置
に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示設定
を容易に達成する。
【0038】本発明の請求項7によるカメラは、前記状
態表示手段に表示されたカスタマイズ状態の情報を観察
しつつ、カメラに通常設けられる他の表示手段および操
作手段を流用して、簡易に再カスタマイズするための手
段をさらに含む。
【0039】このような構成により、特に、カスタマイ
ズ内容を確認しながら、別途に構成される専用の装置を
用いることなく、再カスタマイズを行なうことが可能と
なる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に基づ
き、図面を参照して本発明のカメラを詳細に説明する。
【0041】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
カメラの構成を模式的に示すブロック図である。図1の
実施の形態は、請求項1に対応する。
【0042】図1に示すカメラは、カメラ制御部1、電
源部2、ストロボ装置3、カレンダ時計部4、合焦制御
部5、露光制御部6、フィルム給送部7、リモコン受信
部8、レリーズスイッチ9、モード設定スイッチ10、
セルフモード設定スイッチ11、リモコン受信設定スイ
ッチ12、情報記憶部13、情報表示部14およびカス
タマイズ情報呼出スイッチ15を具備している。
【0043】カメラ制御部1は、制御用マイクロコンピ
ュータ等で構成され、カメラ全体の動作制御に係り、撮
影およびフィルム給送等のカメラの全ての動作シーケン
スを制御する。カメラ制御部1は、電源部2から供給さ
れる電力を用い且つレリーズスイッチ9、モード設定ス
イッチ10、セルフモード設定スイッチ11、リモコン
受信設定スイッチ12およびカスタマイズ情報呼出スイ
ッチ15の操作に基づいて動作し、ストロボ装置3、カ
レンダ時計部4、合焦制御部5、露光制御部6、フィル
ム給送部7、リモコン受信部8、情報記憶部13および
情報表示部14等の動作を制御する。該カメラ制御部1
は、制御用のマイクロコンピュータに代えて制御用のゲ
ートアレイ等のカスタムIC(集積回路)により構成し
てもよい。
【0044】電源部2は、カメラ筐体内に内蔵されて主
電源として用いられる電池または二次電池等からなり、
二次電池を用いている場合には、例えばAC(交流)ア
ダプタにより充電することができる。ストロボ装置3
は、ストロボ用電源およびストロボ発光部を含み、スト
ロボ用電源のコンデンサの蓄積電荷を放電してストロボ
発光部を発光させ、被写体を照明する。カレンダ時計部
4は、カメラの日付および時刻表示、並びに日付および
時刻等のデータ写し込みその他の時刻情報を得るための
時計/計時機能を有する。
【0045】合焦制御部5は、被写体距離の測距を行な
い且つ該測距結果に応じて撮影レンズ(図示していな
い)を駆動して、被写体に対するフォーカシングを行な
う。露光制御部6は、被写体照度の測光を行ない且つ該
測光結果に応じて絞り値、撮影露光時間およびストロボ
装置3の発光等を制御して、適正露光にて撮影を行な
う。
【0046】フィルム給送部7は、被写体像を感光記録
させるため、順巻きモードにて、フィルム装填時に撮影
フィルム(銀塩フィルム)の先端をパトローネから引き
出して1コマ目を撮影レンズにより結像される被写体光
学像の結像面にセットし、該被写体光学像の結像面に撮
影フィルムを1コマずつ給送するとともに、撮影終了時
に該撮影フィルムを巻き戻してパトローネに納める。
【0047】なお、該フィルム給送部7は、フィルム装
填時に撮影フィルムの先端をパトローネから引き出し
て、一旦全フィルムをカメラ筐体内部に予備的に巻き取
り、該撮影フィルムの基端側から1コマ目を撮影レンズ
により結像される被写体光学像の結像面にセットし、該
被写体光学像の結像面に撮影フィルムを逆向きに1コマ
ずつ給送して、撮影終了時には撮影フィルムがパトロー
ネに収納される予備巻きモードにて、撮影フィルムを給
送することもできる。
【0048】リモコン受信部8は、当該カメラの撮影操
作をリモコン(リモートコントロール)装置により、リ
モートコントロールする際にリモートコントロール信号
を受信してカメラ制御部1に与える。レリーズスイッチ
9は、撮影時のレリーズ動作用のスイッチである。この
レリーズスイッチ9がオンとされると、カメラは、露光
制御部6による測光および合焦制御部5による測距動作
を行い、撮影レンズを繰り出して、露光制御部6により
図示していないシャッタを開閉し、フィルム給送部7に
よりフィルム給送を行う。
【0049】このレリーズスイッチ9は、例えば2段動
作のスイッチを使用し、1段目の操作で測光、測距およ
びレンズ繰り出しまでを行い、2段目の操作でシャッタ
開閉およびフィルム給送を行う。この2段動作の機能分
割は適宜変更してもよい。また、1段のみの単一動作の
スイッチで全ての撮影シーケンスを実行させる構成とし
てもよい。
【0050】モード設定スイッチ10は、カメラの動作
モードを設定するためのスイッチであり、このモード設
定スイッチ10のオン操作の都度、カメラの動作モード
が所定の順序で逐次変更される。このモード設定スイッ
チ10により設定される動作モードは、後述するカスタ
マイズにおけるモードカスタマイズに関連しており、モ
ードカスタマイズにより、例えば第1モード系列に設定
されているときは、モード設定スイッチ10がオン操作
される毎に、順次、ノーマルモード→遠景モード→SA
Fモード→スナップ(SNAP)モードが選択設定され
る。モードカスタマイズにより、例えば第2モード系列
に設定されているときは、モード設定スイッチ10がオ
ン操作される毎に、順次、ノーマルモード→夜景モード
→TVモード→MEモードが選択設定される。
【0051】ここで上述した各モードについて説明す
る。ノーマルモードとは、一般的な被写体の撮影に適し
たモードであり、複数箇所測距オートフォーカス、プロ
グラムAE(自動露出)およびストロボ自動発光によ
り、撮影を行なう。すなわち、画面上の複数箇所で測距
してオートフォーカス制御を行ない、プログラムAEで
露出を決定するとともに、被写体が低輝度であればスト
ロボを自動発光させる。遠景モードとは、遠景の風景の
撮影に適するモードであり、距離無限大に設定して、プ
ログラムAEによりストロボを発光させずに露光制御を
行なう。
【0052】SAF(シングルオートフォーカス)モー
ドとは、ポートレート等の撮影に適するモードであり、
被写体視野の中心のみを測距してオートフォーカス制御
を行なって、プログラムAEおよびストロボ自動発光に
より、撮影を行なう。すなわち、画面上の中心点の1箇
所で測距してオートフォーカス制御を行ない、プログラ
ムAEで露出を決定するとともに、被写体が低輝度であ
ればストロボ自動発光させる。
【0053】スナップモードは、スナップ写真に適する
モードであり、オートパンフォーカス等と称されるもの
と同様に深い被写界深度が得られるように、比較的近い
中距離となるべく絞り込むプログラムのプログラムAE
にて撮影し、被写体が低輝度であればストロボを自動発
光させる。
【0054】夜景モードとは、夜景をバックにした人物
等の撮影に適するモードであり、無限遠背景撮影と近距
離被写体のストロボ撮影とを2重に露光させる。TV
(テレビジョン)モードとは、TV画面の撮影に適する
モードであり、ストロボ発光を抑止し且つ一定の例えば
1/30秒等のシャッタ速度に設定する。ME(多重露
光)モードとは、意図的に多重露光撮影を行なうための
モードであり、フィルム送りを停止させ、同一コマで複
数回撮影を行なうことができる。
【0055】セルフモード設定スイッチ11は、カメラ
の動作モードをセルフタイマモードに設定してセルフタ
イマー動作を行なわせるためのスイッチである。リモコ
ン受信設定スイッチ12は、リモコン受信部8を介して
のリモコン信号によりカメラの撮影操作を行えるように
するための設定スイッチである。このリモコン受信設定
スイッチ12をオンとすることにより、リモコン受信部
8を介してのリモコン信号によるカメラの撮影操作が可
能となり、該リモコン受信設定スイッチ12をオフとす
ることにより、リモコン信号によるカメラの撮影操作が
不可能となる。
【0056】情報記憶部13は、EEPROM(電気的
消去可能プログラマブルリードオンリメモリ)等のよう
な不揮発性の記憶素子により構成され、調整データおよ
びカスタマイズデータ等を格納する。なお、この情報記
憶部13にユーザが関知しない非操作スイッチ(隠しス
イッチ)等を含ませても良い。この情報記憶部13に格
納される情報によるカスタマイズは、カメラの仕向地
(輸出先等)別などにより、工場でカスタマイズデータ
を設定して、所要の仕様を選択決定する場合もあるし、
カスタマイズ可能なカメラとして、ユーザに何らかのカ
スタマイズのための情報およびジグ等を提供し、メーカ
のサービス部門またはユーザサイドでカスタマイズする
場合もある。
【0057】情報表示部14は、液晶ディスプレイ(L
CD)等からなる状態表示手段を構成し、情報記憶部1
3のカスタマイズデータに基づくカスタマイズ状態情報
を表示する。カスタマイズ情報呼出スイッチ15は、表
示設定手段を構成し、該カスタマイズ情報呼出スイッチ
15のオン操作により、カメラ制御部1は、情報記憶部
13に格納されたカスタマイズデータに基づくカスタマ
イズ状態情報を情報表示部14に表示させる。該カスタ
マイズ情報呼出スイッチ15をオフ操作すると、カメラ
制御部1は、情報記憶部13に格納されたカスタマイズ
データに基づくカスタマイズ状態情報の情報表示部14
による表示を終了させる。
【0058】次に、図1に示すカメラのモード選択設定
時の動作について、図2および図3に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0059】モード設定スイッチ10をオン操作する
と、カメラ制御部1は、その都度モード選択状態を示す
モードナンバーを情報記憶部13から読出して該モード
ナンバーに「+1」を加算し(ステップS1)、モード
ナンバーが「4」以上であるか否かを判別する(ステッ
プS2)。モードナンバーが「4」以上であれば、カメ
ラ制御部1は、モードナンバーを「0」に設定して(ス
テップS3)、モード表示処理を実行し(ステップS
4)、処理を終了して、待機する。
【0060】モードナンバーが「4」未満であれば、直
ちにステップS4に移行し、そのモードナンバーに従っ
てモード表示処理を実行し、処理を終了して、待機す
る。
【0061】図2のステップS4におけるモード表示処
理の具体的なフローチャートを図3に示す。
【0062】モード表示処理が開始されると、まず、カ
メラ制御部1が、カスタマイズにより設定されているモ
ード系列が第1モード系列か第2モード系列かを示すカ
スタマイズコードを情報記憶部13から読出してチェッ
クする(ステップS11)。この場合、カスタマイズコ
ードが、00H(「H」は16進表記であることを示
す。すなわち16進表記で00)であれば、遠景系列の
第1モード系列に設定されており、カスタマイズコード
が、FFH(16進表記でFF)であれば、TV系列の
第2モード系列に設定されていることを意味する。カス
タマイズコードのチェックの結果、00Hつまり第1モ
ード系列であれば、図4に示すような第1モード系列テ
ーブルを参照し、そのときのモードナンバーに該当する
モードを選択して(ステップS12)、当該モードに決
定する(ステップS13)。すなわち、モードナンバー
が0であればノーマルモードとし、モードナンバーが1
であれば遠景モードとし、モードナンバーが2であれば
SAFモードとし、そしてモードナンバーが3であれば
スナップモードとする。さらに、カメラ制御部1は、設
定されたモードを、カメラの情報表示部14に表示して
(ステップS14)、図2の処理に戻る。
【0063】ステップS11におけるカスタマイズコー
ドのチェックの結果、FFHつまり第2モード系列であ
れば、図5に示すような第2モード系列テーブルを参照
し、そのときのモードナンバーに該当するモードを選択
して(ステップS15)、ステップS13に移行し、当
該モードに決定する。すなわち、モードナンバーが0で
あればノーマルモードとし、モードナンバーが1であれ
ば夜景モードとし、モードナンバーが2であればTVモ
ードとし、そしてモードナンバーが3であればMEモー
ドとする。そして、カメラ制御部1は、ステップS14
において、カメラの情報表示部にモードを表示して、図
2の処理に戻る。
【0064】次に、カスタマイズ状態を確認すべく、カ
スタマイズ情報呼出スイッチ15をオン操作したときの
動作を、図6を参照して説明する。
【0065】カスタマイズ情報呼出スイッチ15をオン
操作すると、カメラ制御部1は、情報表示部14におけ
るモード表示等の通常の表示を待避させて(ステップS
21)、該情報表示部14にモードカスタマイズ情報を
所定時間、例えば1秒間、表示する(ステップS2
2)。この場合、例えば第1モード系列の遠景系列に設
定されていれば、当該系列に従ったノーマルモード→遠
景モード→SAFモード→スナップモードという表示を
1秒間行なう。
【0066】次に、カメラ制御部1は、露光制御部6に
おける露出補正等の撮影データに関するカスタマイズで
あるデータカスタマイズのカスタマイズ内容、例えば、
AE(自動露出)値に対して+0.25EVなる補正値を情
報表示部14に所定時間、例えば1秒間、表示する。さ
らに、カメラ制御部1は、フィルム給送部7のフィルム
給送に関するカスタマイズであるワインドカスタマイズ
のカスタマイズ内容、例えば、順巻きで、フィルムカウ
ンタが順算表示である旨を情報表示部14に所定時間、
例えば1秒間、表示した後、通常表示に戻して処理を終
了し、待機状態とする。
【0067】この場合のカスタマイズ内容の一例を図7
に示している。すなわち、撮影動作モードの組み合わせ
を設定するモードカスタマイズには、上述したように遠
景系列である第1モード系列およびTV系列である第2
モード系列があり(各モード系列の内容については図4
および図5を参照されたい)、撮影データに関するデー
タカスタマイズには、例えばAE値に対して所定量のE
V値を加減算する露出補正があり、フィルム給送部7の
フィルム給送に関するカスタマイズには、順巻き・カウ
ンタ順算、順巻き・カウンタ逆算、予備巻き・カウンタ
逆算および予備巻き・カウンタ順算等がある。なお、カ
ウンタ順算とは、フィルムカウンタのカウント値を1,
2,3…と昇順に順次撮影済枚数をカウントしていく方
式であり、カウンタ逆算とは、フィルムカウンタのカウ
ント値を例えば、24,23,22…と降順に順次残り
枚数をカウントしていく方式である。また、順巻きと
は、通常のパトローネからフィルムを引き出して順次カ
ウントし、撮影して行く方式であり、予備巻きとは、フ
ィルムを一旦全てパトローネから引き出して巻き取り、
フィルムの基端側から順次逆順にカウントし、撮影して
行く方式である。
【0068】したがって、本発明によれば、例えば制御
用マイコンからなるカメラ制御部1により、撮影および
フィルム給送等のカメラの全てのシーケンスを制御す
る。また、調整データおよびカスタマイズデータ等は、
EEPROM等の不揮発性メモリからなる情報記憶部1
3に格納する。
【0069】レリーズスイッチ9がオン操作されると、
カメラ制御部1は、測光および測距動作を行い、レンズ
(図示せず)を繰り出し、シャッタを開閉して、フィル
ム給送を行う。
【0070】モード設定スイッチ10がオン操作される
と、情報記憶部13に格納されたカスタマイズコードが
00Hならば、カメラ制御部1は、ノーマルモード→遠
景モード→SAFモード→スナップモードという遠景系
列つまり第1モード系列のモードが順次選択される。カ
スタマイズコードがFFHならば、ノーマルモード→夜
景モード→TVモード→MEモードというTV系列つま
り第2モード系列のモードが順次選択される。
【0071】なお、このカスタマイズは、通常の場合、
輸出等の仕向地別などに応じて、カメラメーカの工場で
情報記憶部13にカスタマイズデータを設定して、それ
ぞれの仕様を任意に選択する。あるいは、カスタマイズ
可能なカメラとして、ユーザに何らかのカスタマイズの
ための情報およびジグ等を提供して、カメラメーカのサ
ービス部門またはユーザサイドで変更するようにしても
よい。
【0072】カスタマイズ情報呼び出しスイッチ15を
オン操作すると、カメラ制御部1は、カスタマイズ情報
専用または、例えばモード表示と兼用の液晶ディスプレ
イ等からなる情報表示部14に現在のカスタマイズ情報
を表示させる。
【0073】このようにして、中古品、逆輸入品、ある
いは人から譲り受けたものなどのカメラの仕様がカスタ
マイズにより標準仕様と異なっている場合においても、
現在有効なモード系列等のカスタマイズ状態を知ること
ができ、混乱を招くことがなく、カスタマイズ状態を正
しく認識したり、再カスタマイズするなど適切に使用す
ることができる。
【0074】上述した第1の実施の形態においては、モ
ード表示およびカスタマイズ情報表示専用の情報表示部
14を設ける構成としたが、このような専用の表示部を
設けずに、カメラが通常備えている表示部を利用して、
カスタマイズ情報の表示を行なうようにすることができ
る。
【0075】図8および図9は、本発明の第2の実施の
形態に係るカメラにおけるカスタマイズ情報の表示に流
用するフィルムカウンタの外観およびそのカスタマイズ
情報の表示内容を模式的に示す図である。図8および図
9の実施の形態は、請求項2に対応する。
【0076】この場合、カメラ全体の構成は、図1とほ
ぼ同様の構成から情報表示部14を省いた構成である。
なお、図8に示す、フィルムカウンタ21は、フィルム
給送部7の構成に含まれる。
【0077】フィルムカウンタ21は、例えば、液晶デ
ィスプレイを用いて構成され、フィルムカウント用の2
桁の数値表示部22および23を有し、通常時は、該2
桁の数値表示部22および23にてフィルム枚数のカウ
ント値(順算、逆算等)を表示する。そして、カスタマ
イズ情報呼出スイッチ15が操作されると、カスタマイ
ズ情報呼出スイッチ15がオン操作されている状態にお
いてのみ、カメラ制御部1は、フィルム給送部7を制御
してフィルムカウンタ21の表示状態を、フィルムカウ
ンタからカスタマイズ情報に切り換える。
【0078】この場合のように、フィルムカウンタ21
が、2桁の数値表示部22および23で構成されてお
り、それぞれ数字およびA(a)〜F(f)程度の簡単
な文字しか表示できない場合には、図9に示すようにカ
スタマイズ情報表示を簡単な数字およびA(a)〜F
(f)程度の簡単な文字で表すなどすればよい。この場
合、図9のような照合表を添付あるいはフィルムカウン
タの近傍に印刷しておくことにより、詳細なカスタマイ
ズ情報を知ることもできる。
【0079】すなわち、カスタマイズ情報の表示に際し
ては、例えば、十位桁の数値表示部22はカスタマイズ
項目を表示し、1がモードカスタマイズ、2がデータカ
スタマイズそして3がワインドカスタマイズを示す。一
位桁の数値表示部23は、カスタマイズ内容を示す。一
位桁の数値表示部23が示すカスタマイズ内容は、次の
通りである。モードカスタマイズについては、Aが第1
モード系列(遠景系列)を示し、Bが第2モード系列
(TV系列)を示す。データカスタマイズについては、
0〜7が露出補正のオーバー設定を示し(0は補正なし
としても良い)、8〜Fはアンダー設定を示す。ワイン
ドカスタマイズについては、Aが順巻き・カウンタ順算
を示し、Bが順巻き・カウンタ逆算を示し、Cが予備巻
き・カウンタ逆算を示し、そしてDが予備巻き・カウン
タ順算を示す。
【0080】このようにすることにより、専用の情報表
示部14を設けることなく、既存のフィルムカウンタ2
1を利用し、フィルムカウンタと兼用し、カスタマイズ
情報呼出スイッチ15をオン操作したときにのみ、表示
を切り換える構成とする。すなわち、フィルムカウンタ
21は、カスタマイズ情報呼出スイッチ15がオフのと
きはフィルムカウント値、オンのときはカスタマイズ情
報を表示する。このようにすれば、従来のカメラに対し
て、追加すべき構成が非常に少ないので、製造コストが
低くて済む。
【0081】上述した第2の実施の形態においては、フ
ィルムカウンタをカスタマイズ情報表示に流用する構成
としたが、例えばモニタ用発光ダイオード等を用いてカ
スタマイズ情報の表示を行なうようにすることもでき
る。
【0082】図10および図11は、本発明の第3の実
施の形態に係るカメラにおけるカスタマイズ情報の表示
に流用するファインダおよびその近傍のモニタ用発光ダ
イオードの外観およびそのカスタマイズ情報の表示内容
を模式的に示す図である。図8および図9の実施の形態
は、請求項3に対応する。
【0083】この場合も、カメラ全体の構成は、図1と
ほぼ同様の構成から情報表示部14を省いた構成であ
る。なお、図10に示すファインダ31、モニタ用発光
ダイオードLED1およびLED2は、合焦制御部5の
構成に含まれる。
【0084】モニタ用発光ダイオードLED1およびL
ED2は、被写体像を観察するためのファインダ31の
近傍において、通常時は、例えば低輝度警告およびスト
ロボ発光表示などを行なうために用いられており、カス
タマイズ情報呼出スイッチ15をオン操作すると、図1
1に従ってカスタマイズ情報を表示する。
【0085】すなわち、モニタ用発光ダイオードLED
1は、カスタマイズ項目を示しており、モニタ用発光ダ
イオードLED2は、カスタマイズ内容を示している。
まず、定常状態から、カスタマイズ情報呼出スイッチ1
5を1回オン操作すると、モニタ用発光ダイオードLE
D1が1回点滅してモードカスタマイズ情報を表示す
る。そして、10秒以内の間に再度カスタマイズ情報呼
出スイッチ15を操作すると、モニタ用発光ダイオード
LED1が2回点滅してデータカスタマイズ情報を表示
する。さらに10秒以内の間にカスタマイズ情報呼出ス
イッチ15を操作すると、モニタ用発光ダイオードLE
D1が3回点滅してワインドカスタマイズ情報を表示す
る。
【0086】そして、モニタ用発光ダイオードLED2
は、カスタマイズ状態を示しており、モードカスタマイ
ズにおいては、1回点滅が第1モード系列を示し、2回
点滅が第2モード系列を示している。また、データカス
タマイズにおいては、モニタ用発光ダイオードLED2
の1回点滅および2回点滅がオーバー側の補正を表示
し、3回点滅が補正無しを表示し、4回点滅および5回
点滅がアンダー側の補正を表示する。さらに、ワインド
カスタマイズにおいては、モニタ用発光ダイオードLE
D2の1回点滅が順巻き・カウンタ順算を示し、2回点
滅が順巻き・カウンタ逆算を示し、3回点滅が予備巻き
・カウンタ順算を示し、そして4回点滅が予備巻き・カ
ウンタ逆算を示している。
【0087】また、カスタマイズ情報表示に、音声合成
ICとメモリとの組み合わせによる音声表示により、カ
スタマイズ情報を音声で表示するようにしても良い。こ
れは、請求項4に対応する。
【0088】上述した第2および第3の実施の形態にお
いては、通常備えている既存の構成をカスタマイズ情報
表示に流用する場合について説明したが、カスタマイズ
情報呼出スイッチ15を設ける代わりに、既存のスイッ
チを用いてカスタマイズ情報表示の呼出しを行なうよう
にすることもできる。
【0089】図12は、本発明の第4の実施の形態に係
るカメラにおけるモード設定スイッチ10およびセルフ
モードスイッチ11との組み合わせによりカスタマイズ
情報表示の呼出しを行う処理のフローチャート示してい
る。図12の実施の形態は、請求項5に対応する。
【0090】図12に示す処理は、セルフモードスイッ
チ11を先にオンとした状態でモード設定スイッチ10
をオンとした場合およびモード設定スイッチ10を1秒
間以上オンとした場合のいずれにもカスタマイズ情報表
示を行なうようにしている。
【0091】処理が開始されると、カメラ制御部1はセ
ルフモードスイッチ11の状態を調べて(ステップS3
1)、セルフモードスイッチ11がオフであれば、モー
ドナンバーを「+1」して(ステップS32)、モード
ナンバーが「4」以上であるか否かを判別する(ステッ
プS33)。モードナンバーが「4」以上であれば、カ
メラ制御部1は、モードナンバーを「0」に設定して
(ステップS34)、モード表示処理を実行し(ステッ
プS35)、モード設定スイッチ10のオン経過時間を
調べる(ステップS36)。モード設定スイッチ10の
オン時間が1秒以上であれば、モードナンバーを「−
1」して、直前のモードに戻して、モード表示処理を実
行し(ステップS38)、カスタマイズ情報を表示して
(ステップS39)、処理を終了して、待機する。
【0092】ステップS31において、セルフモードス
イッチ11がオンであれば、ステップS39にジャンプ
して、カスタマイズ情報を表示して、処理を終了し、待
機する。ステップS33において、モードナンバーが
「4」未満であれば、直ちにステップS35に移行し、
そのモードナンバーに従ってモード表示処理を実行す
る。また、ステップS36において、モード設定スイッ
チ10のオン時間が1秒未満であれば、処理を終了し
て、待機する。
【0093】このようにすれば、セルフモードスイッチ
11を先にオンとした状態でモード設定スイッチ10を
オンとした場合およびモード設定スイッチ10を1秒間
以上オンとした場合のいずれにもカスタマイズ情報表示
を行なうことができる。
【0094】なお、図12においては、セルフモードス
イッチ11を先にオンとした状態でモード設定スイッチ
10をオンとした場合およびモード設定スイッチ10を
1秒間以上オンとした場合のいずれにもカスタマイズ情
報表示を行なうようにしたが、いずれか一方だけとして
も良く、ほぼ同時操作を判定する処理を設けてセルフモ
ードスイッチ11とモード設定スイッチ10のほぼ同時
操作によりカスタマイズ情報の表示を行なうようにして
も良い。
【0095】これらの何れにおいても、構成が簡略化さ
れ製造コストを低減することができる。
【0096】図13は、本発明の第5の実施の形態に係
るカメラにおけるリモコン信号によりカスタマイズ情報
表示の呼出しを行う処理のフローチャート示している。
図13の実施の形態は、請求項6に対応する。
【0097】リモコンモードを有効とするためのリモコ
ン受信設定スイッチ12をオンにすると、カメラ制御部
1はリモコン受信部8を有効にしてリモコン受信処理が
行なわれるようになる(ステップS41)。リモコンコ
ードが受信されると、リモコンによる受信コードを判別
し(ステップS42)、リモコン受信コードが01H
(16進表記で01)であれば通常のリモコンによるレ
リーズ処理を行なって(ステップS43)、ステップS
41に戻り、次のリモコンコードの受信を待つ。
【0098】ステップS42において、リモコン受信コ
ードが02H(16進表記で02)であればカスタマイ
ズ情報の表示処理を行なって(ステップS44)、ステ
ップS41に戻り、次のリモコンコードの受信を待つ。
【0099】図14は、本発明の第6の実施の形態に係
るカメラにおけるカスタマイズ情報の表示時にカスタマ
イズ内容の変更を行う処理のフローチャートを示してい
る。図14の実施の形態は、請求項7に対応する。
【0100】図12または図13の操作等により、カス
タマイズ情報が表示されているときに、モード設定スイ
ッチ10をオンとすると、カスタマイズ項目が1ステッ
プ変更され(ステップS51)、変更されたカスタマイ
ズ項目が表示される(ステップS52)。カメラ制御部
1は、この状態で、待機し(ステップS53)、30秒
間スイッチ操作が何も無ければ(ステップS54)、カ
スタマイズ状態の表示を終了し、通常の定常状態でのカ
メラ動作に戻る。
【0101】また、カスタマイズ情報が表示されている
ときに、セルフモードスイッチ11をオンとすると、カ
スタマイズ状態が1ステップ変更され(ステップS5
5)、変更されたカスタマイズ状態が表示され(ステッ
プS56)、カメラ制御部1は、この状態で、待機す
る。ステップS54で何らかのスイッチ操作があれば、
ステップS53の待機状態に戻る。
【0102】なお、ステップS53の待機状態において
も、カスタマイズ情報が表示されているので、この状態
で、モード設定スイッチ10またはセルフモードスイッ
チ11がさらに操作されると、上述と同様にカスタマイ
ズ項目またはカスタマイズ状態を1ステップずつ変更す
ることができる。
【0103】このようにすれば、カスタマイズ情報表示
中に、特定のスイッチの操作を許可することにより、セ
ットされているカスタマイズ情報を見ながら、特別な装
置がなくとも、所望に応じて再カスタマイズを行なうこ
とができる。
【0104】上述した第1〜第6の実施の形態において
は、いわゆる銀塩フィルムに被写体像を撮影する在来の
カメラについて説明したが、被写体画像情報をディジタ
ルデータとして電子的記録媒体に記録するディジタルカ
メラにおいても上述とほぼ同様にして実施することがで
きる。
【0105】図15は、図1にほぼ相当する構成をディ
ジタルカメラに適用した場合の本発明の第7の実施の形
態によるカメラの構成を示している。
【0106】図15に示すカメラは、図1と同様の電源
部2、ストロボ装置3、カレンダ時計部4、合焦制御部
5、露光制御部6、リモコン受信部8、レリーズスイッ
チ9、モード設定スイッチ10、セルフモード設定スイ
ッチ11、リモコン受信設定スイッチ12、情報記憶部
13、情報表示部14およびカスタマイズ情報呼出スイ
ッチ15、並びに図1のカメラ制御部1とは若干相違す
るカメラ制御部1Aに加えて、図1におけるフィルム給
送部7に代わる画像記録部41を具備している。
【0107】カメラ制御部1は、電源部2から供給され
る電力を用い且つレリーズスイッチ9、モード設定スイ
ッチ10、セルフモード設定スイッチ11、リモコン受
信設定スイッチ12およびカスタマイズ情報呼出スイッ
チ15の操作に基づいて動作し、ストロボ装置3、カレ
ンダ時計部4、合焦制御部5、露光制御部6、リモコン
受信部8、情報記憶部13、情報表示部14および画像
記録部41等の動作を制御する。
【0108】画像記録部41は、撮影レンズにより結像
される被写体光学像を、固体撮像素子等により、電気信
号に変換して、画像データを得るとともに、所定の画像
データ処理を施して、電子的記録媒体に記録する。
【0109】この場合も、モード設定スイッチ10のオ
ン操作の都度、カメラの動作モードが所定の順序で逐次
変更される。このモード設定スイッチ10により設定さ
れる動作モードは、カスタマイズにおけるモードカスタ
マイズに関連しており、モード設定スイッチ10がオン
操作される毎に、順次各種モードが選択設定される。こ
の場合のモード系列を複数用意して選択的にカスタマイ
ズすることができることは、図1の場合と同様である。
情報記憶部13は、不揮発性の記憶素子により構成さ
れ、調整データおよびカスタマイズデータ等を格納す
る。
【0110】情報表示部14は、液晶ディスプレイ等か
らなる状態表示手段であり、情報記憶部13のカスタマ
イズデータに基づくカスタマイズ状態情報を表示する。
カスタマイズ情報呼出スイッチ15は、表示設定手段を
構成し、該カスタマイズ情報呼出スイッチ15のオン操
作により、カメラ制御部1Aは、情報記憶部13に格納
されたカスタマイズデータに基づくカスタマイズ状態情
報を情報表示部14に表示させる。該カスタマイズ情報
呼出スイッチ15をオフ操作すると、カメラ制御部1A
は、情報記憶部13に格納されたカスタマイズデータに
基づくカスタマイズ状態情報の情報表示部14による表
示を終了させる。
【0111】以上詳述したように、従来は、複数の動作
モードおよび複数のデータ等は予めプログラミングされ
てはいるが、適当なカスタマイズする方法がなく、また
カスタマイズ情報を簡単に表示することができなかっ
た。このため、この種の動作モードおよびデータは、あ
る固定仕様としてのみ周知させるなど、ユ―ザに可変条
件としては提供しておらず、ユーザに自由に使用させる
ことがない場合が多かった。
【0112】本発明では、カスタマイズ情報を自由に得
ることができ、当該カメラの仕様をカスタマイズ情報か
ら適切に把握することができる。しかも、再カスタマイ
ズも容易に実現できるため、従来、固定的にプログラミ
ングされていた制御機能をユーザに有効に提供すること
ができる。したがって、ユーザにとって、機能の選択肢
が増加することになる。
【0113】また、仕向地別などによる説明書やカタロ
グの個別対応が不要となり、説明書などを統一原稿とし
て作成すればよいため、コストダウンも達成される。
【0114】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ユ
ーザの関知しない非操作スイッチおよび不揮発性メモリ
の書換えの少なくとも一方によって、モード系列、動作
方法、動作順番および動作関連定数のうちの少なくとも
いずれかをカスタマイズすることが可能なカメラに、カ
スタマイズ状態を表示するために設けた状態表示手段
に、前記モード系列、動作方法、動作順番および動作関
連定数のうちの少なくともいずれかのカスタマイズ状態
を表示させる構成により、カメラメーカが、仕向地、ク
レーム対策、マイナーチェンジ等のために、カスタマイ
ズによる仕様変更を行っている場合に、中古市場および
逆輸入等により所有者が変わった場合の混乱を生じるこ
となく、そのカスタマイズ内容、つまり仕様、を容易に
把握することを可能とし、特に、別途に構成される専用
の装置を用いることなく、簡易に、カスタマイズ内容を
容易に把握し得るカメラを提供することができる。
【0115】また、本発明の請求項2のカメラによれ
ば、前記状態表示手段として、カメラに通常設けられる
フィルムカウンタ、モード表示部およびファインダ内表
示部のうちの少なくともいずれかを流用することによ
り、特に、従来の装置に対する追加コストなしにカスタ
マイズ内容の表示を容易に達成することができる。
【0116】本発明の請求項3のカメラによれば、前記
状態表示手段として、カメラ動作モニタ用の発光表示部
を流用することにより、特に、従来の装置に対する追加
コストなしにカスタマイズ内容の表示を容易に達成する
ことができる。
【0117】本発明の請求項4のカメラによれば、前記
状態表示手段が、音声信号により前記カスタマイズ状態
を表示する音声表示手段を含むことにより、特に、別途
に専用の装置を用いることなく、簡易に、カスタマイズ
内容を容易に把握することができる。
【0118】本発明の請求項5のカメラによれば、前記
表示設定手段が、カメラに通常設けられる2以上の操作
スイッチの組み合わせ操作により表示を設定する手段を
含む。
【0119】このような構成により、特に、従来の装置
に対する追加コストなしにカスタマイズ内容の表示設定
を容易に達成することができる。
【0120】本発明の請求項6のカメラによれば、前記
表示設定手段として、カメラの動作を遠隔制御するため
のリモートコントロール手段を流用することにより、特
に、従来の装置に対する追加コストなしにカスタマイズ
内容の表示設定を容易に達成することができる。
【0121】本発明の請求項7のカメラによれば、前記
状態表示手段に表示されたカスタマイズ状態の情報を観
察しつつ、カメラに通常設けられる他の表示手段および
操作手段を流用して、簡易に再カスタマイズするための
手段をさらに含むことにより、特に、カスタマイズ内容
を確認しながら、別途に構成される専用の装置を用いる
ことなく、再カスタマイズを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの機能
構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1のカメラにおけるモード設定スイッチ操作
時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2におけるモード表示処理を説明するための
フローチャートである。
【図4】図3の処理を説明するためのモード系列テーブ
ルの内容の一例を示す図である。
【図5】図3の処理を説明するためのモード系列テーブ
ルの内容の他の一例を示す図である。
【図6】図1のカメラにおけるカスタマイズ情報呼出ス
イッチ操作時の処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図7】図6の処理を説明するためのカスタマイズ項目
およびカスタマイズ内容の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るカメラのフィ
ルムカウンタを模式的に示す図である。
【図9】図8のフィルムカウンタによる表示形態の一例
を説明するための図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るカメラのフ
ァインダおよびモニタ表示用発光ダイオードを模式的に
示す図である。
【図11】図8のモニタ表示用発光ダイオードによる表
示形態の一例を説明するための図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るカメラにお
けるモード設定スイッチ操作時の処理を説明するための
フローチャートである。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係るカメラにお
けるリモコン設定スイッチ操作時の処理を説明するため
のフローチャートである。
【図14】本発明の第6の実施の形態に係るカメラにお
けるモード設定スイッチおよびセルフモードスイッチ操
作時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第7の実施の形態に係るカメラの機
能構成を模式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1A カメラ制御部 2 電源部 3 ストロボ装置 4 カレンダ時計部 5 合焦制御部 6 露光制御部 7 フィルム給送部 8 リモコン受信部 9 レリーズスイッチ 10 モード設定スイッチ 11 セルフモードスイッチ 12 リモコン受信設定スイッチ 13 情報記憶部(EEPROM) 14 情報表示部 15 カスタマイズ情報呼出スイッチ 21 フィルムカウンタ 22,23 数値表示部 31 ファインダ 41 画像記録部 LED1,LED2 モニタ用発光ダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの関知しない非操作スイッチおよ
    び不揮発性メモリの書換えの少なくとも一方によって、
    モード系列、動作方法、動作順番および動作関連定数の
    うちの少なくともいずれかをカスタマイズすることが可
    能なカメラにおいて、 前記モード系列、動作方法、動作順番および動作関連定
    数のうちの少なくともいずれかのカスタマイズ状態を表
    示するための状態表示手段と、 前記状態表示手段に、前記モード系列、動作方法、動作
    順番および動作関連定数のうちの少なくともいずれかの
    カスタマイズ状態を表示させるための表示設定手段とを
    具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記状態表示手段は、カメラに通常設け
    られるフィルムカウンタ、モード表示部およびファイン
    ダ内表示部のうちの少なくともいずれかを流用すること
    を特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記状態表示手段は、カメラ動作モニタ
    用の発光表示部を流用することを特徴とする請求項1に
    記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記状態表示手段は、音声信号により前
    記カスタマイズ状態を表示する音声表示手段を含むこと
    を特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載
    のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記表示設定手段は、カメラに通常設け
    られる2以上の操作スイッチの組み合わせ操作により表
    示を設定する手段を含むことを特徴とする請求項1〜4
    のうちのいずれか1項に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記表示設定手段は、カメラの動作を遠
    隔制御するためのリモートコントロール手段を流用する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に
    記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記状態表示手段に表示されたカスタマ
    イズ状態の情報を観察しつつ、カメラに通常設けられる
    他の表示手段および操作手段を流用して、簡易に再カス
    タマイズするための手段をさらに含むことを特徴とする
    請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019037879A (ja) * 2018-12-13 2019-03-14 株式会社Tree Field 飲料製造装置及び制御方法

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