JP2000019007A - センシング素子 - Google Patents

センシング素子

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JP2000019007A
JP2000019007A JP10187829A JP18782998A JP2000019007A JP 2000019007 A JP2000019007 A JP 2000019007A JP 10187829 A JP10187829 A JP 10187829A JP 18782998 A JP18782998 A JP 18782998A JP 2000019007 A JP2000019007 A JP 2000019007A
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coil
plate
sensing element
load
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JP10187829A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ikoma
敏彦 生駒
Masaaki Nagayama
雅章 永山
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの荷重が作用した際に、コイルへ向
けて応力を十分に集中させることができるセンシング素
子を提供する。 【解決手段】 センシング素子29は、磁性材料から成
る板状部材32とコイル33とを備えており、その板状
部材32は、貫通した複数の通孔34aに交差するよう
に巻回して形成されるコイル33に対するコイル部34
と、板状部材32の延在方向となるコイル部34の両側
にそれぞれ連成され、被取り付け部材30(図3参照)
に取り付けられるとともに外部からの荷重が被取り付け
部材30(図3参照)を介して作用する固定部35、3
5とから構成されている。また、固定部35、35にお
ける前記外部からの荷重が作用する部分を略円弧状に形
成するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックの積載重
量等を測定するのに用いて好適な、特に、歪ゲージ式の
センシング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トラック等の重量物を積載して走
行する車両においては、走行中に横転等の交通事故を起
こしたり、車両や路面を異常に早く劣化させてしまう等
といったことが問題視されている。このような問題の発
生要因の1つとしては過積載が挙げられ、この過積載を
防止するために以前から、車両の積載重量、即ち、車両
にかかる荷重の測定が行われている。
【0003】在来の車両の荷重測定は、俗に看貫(かん
かん)と呼ばれる台秤に測定対象の車両を載せて行って
いたが、施設が大がかりで広い設置スペースを必要とす
るため、設置できる台秤の台数が制限され、多くの車両
を測定することができない他、設置コストが嵩んでしま
っていた。そこで、近年では、車両自体に搭載して荷重
を測定する荷重測定装置が提供されている。
【0004】その荷重測定装置には、一般に歪ゲージ式
のセンシング素子が被取り付け部材を介して取り付けら
れており、外部からの荷重により歪んでこの荷重に応じ
たレベルの信号を出力するようになっている。
【0005】上記センシング素子は磁性材料から成り、
平面視略長方形状の板状部材と、その板状部材に交差状
態で巻回されて形成されたコイルとを備えており、板状
部材には、前記コイルが中央に形成されるコイル部と、
板状部材の長手方向(延在方向)となるコイル部の両側
にそれぞれ連成されるとともに、前記外部からの荷重が
前記被取り付け部材を介して作用する固定部とが形成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のセンシング素子は、平面視略長方形状に形成されて
いるために、板状部材が角張っており、前記外部からの
荷重(例えば前記長手方向に沿う方向の荷重とする)が
固定部、即ち、板状部材の前記長手方向の両端部に作用
すると、前記コイルのあるコイル部中央に前記荷重によ
り生じる応力が十分に集中せず、検出精度が落ちるとい
った不具合が生じている。
【0007】従って、このような従来の歪ゲージ式のセ
ンシング素子は、前記外部からの荷重が作用した際に、
コイルへ向けて応力を十分に集中させることができず、
さらなる改善の余地があると言わざるを得ない。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、外部からの荷重が作用した際に、コイルへ向け
て応力を十分に集中させることができるセンシング素子
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のセンシング素子は、外
部からの荷重により歪んでこの荷重に応じたレベルの信
号を出力するセンシング素子であって、磁性材料から成
り、貫通した複数の通孔を有する板状部材と、前記通孔
に交差するように巻回して形成されるコイルとを備え、
前記板状部材は、前記コイルが形成されるコイル部と、
前記板状部材の延在方向となる前記コイル部の両側にそ
れぞれ連成され、被取り付け部材に取り付けられるとと
もに前記外部からの荷重が前記被取り付け部材を介して
作用する固定部とから構成され、該固定部の前記外部か
らの荷重が作用する部分を略円弧状に形成したことを特
徴としている。
【0010】上記構成において、センシング素子は、磁
性材料から成る板状部材とコイルとを備えており、その
板状部材は、貫通した複数の通孔に交差するように巻回
して形成されるコイルに対するコイル部と、板状部材の
延在方向となるコイル部の両側にそれぞれ連成され、被
取り付け部材に取り付けられるとともに外部からの荷重
が被取り付け部材を介して作用する固定部とから構成さ
れている。また、固定部における外部からの荷重が作用
する部分を略円弧状に形成するようになっている。そし
て、外部からの荷重が作用することにより歪んで、その
荷重に応じたレベルの信号を出力するようになってい
る。即ち、板状部材を構成する固定部に、例えば延在方
向に沿う方向となる外部からの荷重が被取り付け部材を
介して作用すると、その固定部は荷重が作用する部分を
略円弧状に形成してあるので、荷重作用にかかる力の方
向がその円弧に応じてコイルへ向くようになる。従っ
て、外部からの荷重が作用した際に、コイルへ向けて応
力を十分に集中させることができるセンシング素子を提
供することができる。
【0011】上記課題を解決するためなされた請求項2
記載の本発明のセンシング素子は、外部からの荷重によ
り歪んでこの荷重に応じたレベルの信号を出力するセン
シング素子であって、磁性材料から成り、貫通した複数
の通孔を有する板状部材と、前記通孔に交差するように
巻回して形成されるコイルとを備え、前記板状部材は、
前記コイルが形成されるコイル部と、前記板状部材の延
在方向となる前記コイル部の両側にそれぞれ連成され、
被取り付け部材に取り付けられるとともに前記外部から
の荷重が前記被取り付け部材を介して作用する固定部と
から構成され、前記板状部材の前記延在方向を挟んだ両
側縁部に、少なくとも前記コイル部部分が前記延在方向
に直交する幅方向内方へ窪んで段付となる凹部を形成し
たことを特徴としている。
【0012】上記構成において、センシング素子は、上
述と同様に、磁性材料から成る板状部材とコイルとを備
えており、その板状部材は、貫通した複数の通孔に交差
するように巻回して形成されるコイルに対するコイル部
と、板状部材の延在方向となるコイル部の両側にそれぞ
れ連成され、被取り付け部材に取り付けられるとともに
外部からの荷重が被取り付け部材を介して作用する固定
部とから構成されている。また、板状部材の延在方向を
挟んだ両側縁部に、少なくともコイル部部分が延在方向
に直交する幅方向内方へ窪んで段付となる凹部を形成す
るようになっている。そして、外部からの荷重が作用す
ることにより歪んで、その荷重に応じたレベルの信号を
出力するようになっている。即ち、板状部材を構成する
固定部に、例えば延在方向に沿う方向となる外部からの
荷重が被取り付け部材を介して作用すると、板状部材の
延在方向を挟んだ両側縁部近傍にかかる力は、凹部の底
側の角部分に集中し、その集中した分が上記幅方向の中
間にかかる力に加算されるようになる。従って、外部か
らの荷重が作用した際に、コイルへ向けて応力を十分に
集中させることができるセンシング素子を提供すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のセ
ンシング素子の一実施の形態について説明する。図1は
センシング素子の拡大斜視図を示しており、そのセンシ
ング素子29は、板状部材32とセンシング部としての
コイル33を備えている。板状部材32は、パーマロイ
等の磁性材料により扁平な板状に形成されており、延在
する長手方向(延在方向に相当)の略中央のコイル部3
4と、その両側に連成される固定部35、35とで構成
されている。
【0014】コイル部34には、前記長手方向及びその
長手方向に直交する幅方向にそれぞれ間隔を置いて4つ
の通孔34aが穿設されている。
【0015】上記コイル33は、交差コイルを構成する
2本のマグネットワイヤを有しており、これらマグネッ
トワイヤは、エナメル等の絶縁材(図示しない)により
被覆されている。
【0016】そして、2本のマグネットワイヤのうち1
本は、前記長手方向を斜めに横切るように2つの通孔3
4a、34aにわたって巻回され、その両端が各通孔3
4a、34aから引き出されており、もう一本は、残る
2つの通孔34a、34aを前記長手方向を斜めに横切
るように巻回されて、その両端が各通孔34a、34a
から引き出され、上記各通孔34a、34aから引き出
されたマグネットワイヤの両端部分により、リード部3
3aが各々構成されている。
【0017】一方、固定部35は、前記長手方向の端部
となる側が外方に凸となるよう略円弧状に形成されてい
る(その円弧の曲率はコイル33までの距離を考慮して
形成されている)。
【0018】このように構成されたセンシング素子29
は、以下で説明する車両荷重測定用センサユニット28
(以下、センサユニットと略記する)に取り付けられ
る。
【0019】先ず、上記センサユニット28が取り付け
られる車両箇所の一例を、図2を参照しながら説明す
る。
【0020】図2は、車両のトラニオンブラケット部分
の斜視図であり、図2中引用符号21はトラニオンブラ
ケット(これに限られるものではなく、車両に対する荷
重がかかり、その荷重が作用することによって相対的に
変位する部位に適用できるものとする。)、22はその
トラニオンブラケット21に取り付けられるトラニオン
シャフト、23はトラニオンブラケット21が取り付け
られる車両の荷台フレームを示している。
【0021】上記トラニオンブラケット21は、側面
視、略直角三角形状のフランジ部24と、そのフランジ
部24に支持される支持部25とから成る二部材で構成
されており、フランジ部24、24には、側面視、略L
字状のフランジ26、26がそれぞれ構成され、また、
フランジ26、26に対する斜辺を形成するように、側
面視、略直角三角形状のリブ27、27が一体に設けら
れている。
【0022】フランジ26、26には、複数のネジ孔2
6aが穿設されており、その複数のネジ孔26aを介し
て図2中垂直軸方向のフランジ26は、荷台フレーム2
3に図示しないボルトにより締め付け固定され、図2中
水平軸方向のフランジ26は、同様に支持部25を固定
している。
【0023】上記支持部25は、図2中水平軸方向のフ
ランジ26、26から斜め下方向に延在するような側面
視、略三角形状に形成されており、先端側には、図2中
水平軸方向に延在する貫通孔25aが穿設されている。
そして、その貫通孔25aには、円柱形状のトラニオン
シャフト22が挿着固定されている。
【0024】また、支持部25の傾斜部、即ち図2中水
平軸方向のフランジ26からトラニオンシャフト22間
の傾斜部25bには、図2中引用符号28、28で示さ
れるセンサユニットに対する被測定面25c、25cが
形成されている。
【0025】次に、上記被測定面25c、25cに取り
付けられるセンサユニット28、28の構成について、
図3を参照しながら説明する。
【0026】図3はセンサユニット28の分解斜視図を
示しており、そのセンサユニット28は、上述のセンシ
ング素子29と、そのセンシング素子29を取り付け前
記被測定面25cに固定されるベースアッセンブリ30
(特許請求の範囲に記載した被取り付け部に相当)と、
ベースアッセンブリ30に覆設されるケース部材31と
を備えて構成されている。
【0027】図4は上記センシング素子29が取り付け
られるベースアッセンブリ30の平面図、図5は図4の
ベースアッセンブリ30のA−A線断面図を示してお
り、そのベースアッセンブリ30は、図4中引用符号3
6、36で示される2つのベースと、同じく図4中引用
符号37で示される弱体部とで構成されている。
【0028】上記ベースアッセンブリ30は、オーステ
ナイト系ステンレス等の非磁性材料により略板状に形成
されており、弱体部37の長手方向(延在方向に相当)
両側に各々ベース36、36が連成されている。
【0029】ベース36は、図4に示されるように平面
視略矩形状に形成され、中間部分には図5に示されるよ
うな段部38が前記長手方向に直交する前記幅方向にわ
たって設けられており、その段部38によって図5中垂
直軸方向、上方へ上記弱体部37を前記被測定面25c
(図2参照)から適宜間隔を置いて離間させるようにな
っている。
【0030】また、段部38の前記長手方向の両側の一
方には、前記被測定面25c(図2参照)に対する取り
付け部39が形成されており、他方は弱体部37との図
示しない境界を形成している。
【0031】尚、各取り付け部39には、前記幅方向に
それぞれ3つの貫通孔40が穿設され、また、前記他方
には、前記長手方向を挟んだ両側縁部側で前記図示しな
い境界近傍に各々貫通孔41、41が穿設されている。
【0032】上記弱体部37には、前記長手方向となる
ベースアッセンブリ30の図示しない中心軸線上に前記
センシング素子29(図1参照)の長手方向を沿わせ、
前記センシング素子29の前記コイル33の交差する部
分を、前記図示しない中心軸とこの中心軸に直交する前
記幅方向の図示しない中心軸との交点に一致させるよう
な、前記センシング素子29に対する取り付け凹部4
2、42が形成されており、その取り付け凹部42、4
2は、図4に示される略砲弾形状に形成されて、前記被
測定面25c(図2参照)側へ窪んで(図5参照)い
る。
【0033】その取り付け凹部42、42には、前記セ
ンシング素子29の前記固定部35、35(図1参照)
が取り付けられることになる。
【0034】また、弱体部37には、前記幅方向の図示
しない中心軸に長径方向の軸が一致する貫通した細長孔
状の開口部43が形成されており、その開口部43部分
の前記長手方向を挟んだ両側には、開口部43の縁部を
含んでそれぞれの頂部44a、44aが逆向きになる略
U字状の可撓部44、44が形成されている。そして更
に、可撓部44、44の外縁部の基端には、その基端に
連続する略半円状の切り欠き部45、45が各々形成さ
れている。
【0035】一方、ケース部材31は、図3の斜視図で
示されるように、図3中下方となる側を開放した略矩形
箱状のケース本体46と、そのケース本体46に内設さ
れる配線板47と、ケース本体46の一側壁に嵌合挿着
される略円筒状のゴムブッシュ48と、そのゴムブッシ
ュ48を介して4本のリード部49aがケース本体46
内で配線板47に接続されるコネクタサブアッシー49
とを備えて構成されており、ケース本体46には、ベー
スアッセンブリ30の前記長手方向と同方向となる延在
方向側の両側壁に前記開放側から凹状に切り欠いた切り
欠き部50、50と、ゴムブッシュ48に対する嵌合孔
51とが形成されている。
【0036】尚、切り欠き部50の切り込み深さは、ベ
ース36に形成された段部38の高さと略同一になって
いる。
【0037】また、ケース本体46の内側には、切り欠
き部50、50の底辺から内方に向けて前記延在方向に
平行な固定板部52、52が形成されており、固定板部
52、52には、ベース36、36に各々穿設された貫
通孔41、41に対応するネジ孔52a、52aが設け
られている。さらに、図3中上方となる上壁内面には、
ボルト53を介して配線板47をケース本体46内に固
定するためのナット54が設けられている。
【0038】尚、上記配線板47、ゴムブッシュ48、
及びコネクタサブアッシー49は、既知構成部材である
ので、ここではその説明を省略する。
【0039】続いて、上述のように構成された上記セン
サユニット28の組み立てについて、図3のセンサユニ
ット28の分解斜視図と、図6ないし図8のセンサユニ
ット28の平面図、断面図、側面図とを参照しながら説
明する。
【0040】図3を参照して、先ず、ベースアッセンブ
リ30の取り付け凹部42、42(図4参照)にセンシ
ング素子29を構成する板状部材32を挿着し、その板
状部材32の固定部35、35と取り付け凹部42、4
2(図4参照)の縁部とを、図3に示される如く、片側
9ヶ所ずつレーザー溶接する。
【0041】そして、ベースアッセンブリ30に固定さ
れた板状部材32のコイル部34にマグネットワイヤを
各通孔34a、34a(図1参照)を介して上述の如く
たすき掛けに巻回し、コイル33を形成する。これによ
りセンシング素子29が形成される(予めセンシング素
子29を形成した後に、ベースアッセンブリ30に固定
することも当然に可能である)。
【0042】この時、コイル33のマグネットワイヤの
交差部分は、ベースアッセンブリ30の前記長手方向及
び幅方向の前記図示しない中心軸の交点に一致してい
る。
【0043】コイル33が形成された後、固定部35、
35に、特に上述していなかった配線板55、55を例
えば両面テープなどで固定する(図3及び図6参照)。
そして、コイル33から引き出された各リード部33a
(図1参照)をそれぞれ配線板55、55に半田付け
し、コイル33、各リード部33a(図1参照)、及び
配線板55、55に保護用の接着剤(図示しない)を塗
布する。
【0044】尚、配線板55、55からそれぞれ2本の
リード部33a′が引き出されている。
【0045】次に、ケース部材31の組み立てに移行す
る。4本のリード部49aが突出する側からゴムブッシ
ュ48をコネクタサブアッシー49に挿着し、そのゴム
ブッシュ48をケース本体46の嵌合孔51に挿着嵌合
する(図6及び図8参照)。
【0046】そして、ケース本体46内に導かれた4本
のリード部49aと、前記リード部33a′の4本とを
配線板47を介して半田接続し、その配線板47をケー
ス本体46の前記上壁内面へ締め付け固定する(図7及
び図8参照)。
【0047】続いて、ベースアッセンブリ30とケース
部材31を図2に対して天地逆にして、4つのボルト5
6によって固定する。各ボルト56は、ベースアッセン
ブリ30の貫通孔41、41と、切り欠き部50、50
のネジ孔52a、52aに挿し通される。
【0048】この時、ケース本体46に形成された切り
欠き部50、50がベース36、36に形成された段部
38、38近傍に嵌合する(図6及び図7参照)。ま
た、センシング素子29が弱体部37と共にケース本体
46内に収納され(図6及び図7参照)、外部から保護
される。
【0049】さらに続いて、切り欠き部50、50とベ
ース36、36との嵌合部分、及びゴムブッシュ48と
ケース本体46の嵌合孔51との嵌合部分に液状ガスケ
ット57を塗布する。
【0050】そして最後に、ベースアッセンブリ30の
裏側(図3中垂直軸方向に対して下側)からベースアッ
センブリ30とケース部材31との間隙(図6参照)を
介してケース本体46内にモールド剤(図示しない。防
水等のためであり、剛性が極力低いものが好ましい。)
を充填する。
【0051】以上のような組み立て工程を経て、図9に
示される如くのセンサユニット28が完成し、ベースア
ッセンブリ30の取り付け部39、39を例えば抵抗溶
接することにより、前記被測定面25c(図2参照)に
対する取り付け固定が完了する(図2参照)。
【0052】尚、当然のことではあるが、センシング素
子29(図1参照)の検出可能な方向を、車両の荷重が
かかり、前記被測定面25c(図2参照)が変位する方
向に一致させている。
【0053】続いて、上述のように組み立てられたセン
サユニット28の作用について説明する。
【0054】図2に示されるように、トラニオンブラケ
ット21の傾斜部25bに形成された被測定面25c、
25cにセンサユニット28、28を取り付け、かつ、
図示しないリーフスプリングをトラニオンシャフト22
で支持した状態で、車両の荷重が例えば増えると、次の
ような状態が発生する。
【0055】即ち、トラニオンシャフト22を介して荷
重が伝達され、トラニオンブラケット21が下方へ相対
的に変位することにより、傾斜部25bが引っ張られ、
各センサユニット28の取り付け部39、39(図3参
照)が互いに逆方向へ移動するような状態となって、ベ
ースアッセンブリ30(図3参照)の前記長手方向に引
張荷重が作用することになる。
【0056】以下、図3を参照し、この引張荷重がそれ
ぞれベース36、36を介して弱体部37に伝達される
と、さらに弱体部37を介してセンシング素子29に前
記長手方向の引張荷重が作用する。
【0057】この時、弱体部37の前記幅方向の肉厚
が、ベース36、36の前記幅方向の肉厚よりも薄肉と
なっているために、可撓部44、44が離間する方向に
撓むとともに、センシング素子29の両端側、即ち固定
部35、35の略円弧状に形成した部分に引張荷重が作
用する。そして、この引張荷重の向きは、固定部35、
35によって前記長手方向の向きからコイル33に集中
する方向の向きに変わり、コイル部34に応力が集中す
る。
【0058】そして、コイル部34が歪んでこの歪に応
じたレベルの信号を出力する。尚、車両にかかる荷重が
解除されるともとの状態に戻り、仮に圧縮方向の荷重が
センサユニット28にかかった場合には、上述に対して
逆の作用を示すことになり、センシング素子29のコイ
ル部34に圧縮方向の荷重作用による応力が集中する。
【0059】以上説明したように、上記センシング素子
29は、図1に示される如く、磁性材料から成る板状部
材32とコイル33とを備えており、その板状部材32
は、貫通した複数の通孔34aに交差するように巻回し
て形成されるコイル33に対するコイル部34と、板状
部材32の延在方向となるコイル部34の両側にそれぞ
れ連成され、被取り付け部材としてのベースアッセンブ
リ30に取り付けられるとともに外部からの荷重がベー
スアッセンブリ30を介して作用する固定部35、35
とから構成されている。また、固定部35、35におけ
る外部からの荷重が作用する部分を略円弧状に形成して
ある。
【0060】そして、外部からの荷重が作用することに
より歪んで、その荷重に応じたレベルの信号を出力する
ようになっている。即ち、板状部材32を構成する固定
部35、35に、例えば前記長手方向(延在方向)に沿
う方向となる外部からの荷重がベースアッセンブリ30
を介して作用すると、その固定部35、35は荷重が作
用する部分を略円弧状に形成してあるので、荷重作用に
かかる力の方向がその円弧に応じてコイル33へ向くよ
うになる。
【0061】従って、上記センシング素子29は、外部
からの荷重が作用した際に、コイル33へ向けて応力を
十分に集中させることができる。
【0062】続いて、図10を参照しながらセンシング
素子の他の形態を説明する。
【0063】図10に示されるセンシング素子68は、
前記センシング素子29と同様、板状部材69とコイル
70を備えている。板状部材69は、パーマロイ等の磁
性材料により扁平な板状に形成されており、延在する長
手方向(延在方向に相当)の略中央のコイル部71と、
その両側に連成される平面視略矩形状の固定部72、7
2とで構成されている。
【0064】コイル部71には、前記長手方向及びその
長手方向に直交する幅方向にそれぞれ間隔を置いて4つ
の通孔71aが穿設されている。また、コイル部71の
前記長手方向を挟んだ両側縁部は、固定部72、72の
同じく両側縁部よりも前記幅方向内方へ窪んで凹部7
3、73が形成されており、その凹部73、73によっ
て板状部材69の両側縁部が段付形状に形成されてい
る。
【0065】上記コイル70は、上述のコイル33と同
様、交差コイルを構成する2本のマグネットワイヤを有
しており、これらマグネットワイヤは、エナメル等の絶
縁材(図示しない)により被覆されている。
【0066】そして、2本のマグネットワイヤのうち1
本は、前記長手方向を斜めに横切るように2つの通孔7
1a、71aにわたって巻回され、その両端が各通孔7
1a、71aから引き出されており、もう一本は、残る
2つの通孔71a、71aを前記長手方向を斜めに横切
るように巻回されて、その両端が各通孔71a、71a
から引き出され、上記各通孔71a、71aから引き出
されたマグネットワイヤの両端部分により、リード部7
0aが各々構成されている。
【0067】尚、固定部72の前記長手方向となる端部
の両側角部分に面取りが施されている。これは板状部材
69の形成の際に生じるバリを除去するために形成され
たものである。
【0068】また、上記構成のセンシング素子68を用
いた場合の図示しないセンサユニットの組み立てについ
ては、前記センサユニット28の組み立てにおける前記
ベースアッセンブリ30の前記取り付け凹部42、42
を平面視略矩形状に窪ませ、そこに上述のセンシング素
子68を溶接するだけであるので省略する。
【0069】上記センシング素子68を用いた場合の図
示しないセンサユニットによれば、板状部材69を構成
する固定部72、72に、例えば前記長手方向に沿う方
向となる外部からの荷重が作用すると、板状部材69の
前記長手方向を挟んだ両側縁部近傍にかかる力は、凹部
73、73の底側の角部分に集中し、その集中した分が
前記幅方向の中間にかかる力に加算されるようになるの
で、コイル70へ向けて応力を十分に集中させることが
できる。
【0070】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論であり、上述した
前記センシング素子29及び68のコイル33及びの交
差方向を変えて剪断方向にかかる荷重の検出に応用する
ことも可能である。また、前記センシング素子68の固
定部を上述のセンシング素子29の固定部35、35と
同様に略円弧状に形成することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、センシング素子は、磁性材料から
成る板状部材とコイルとを備えており、その板状部材
は、貫通した複数の通孔に交差するように巻回して形成
されるコイルに対するコイル部と、板状部材の延在方向
となるコイル部の両側にそれぞれ連成され、被取り付け
部材に取り付けられるとともに外部からの荷重が被取り
付け部材を介して作用する固定部とから構成されてい
る。また、固定部における外部からの荷重が作用する部
分を略円弧状に形成するようになっている。そして、外
部からの荷重が作用することにより歪んで、その荷重に
応じたレベルの信号を出力するようになっている。即
ち、板状部材を構成する固定部に、例えば延在方向に沿
う方向となる外部からの荷重が被取り付け部材を介して
作用すると、その固定部は荷重が作用する部分を略円弧
状に形成してあるので、荷重作用にかかる力の方向がそ
の円弧に応じてコイルへ向くようになる。従って、外部
からの荷重が作用した際に、コイルへ向けて応力を十分
に集中させることができるセンシング素子を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0072】請求項2に記載された本発明によれば、セ
ンシング素子は、上述と同様に、磁性材料から成る板状
部材とコイルとを備えており、その板状部材は、貫通し
た複数の通孔に交差するように巻回して形成されるコイ
ルに対するコイル部と、板状部材の延在方向となるコイ
ル部の両側にそれぞれ連成され、被取り付け部材に取り
付けられるとともに外部からの荷重が被取り付け部材を
介して作用する固定部とから構成されている。また、板
状部材の延在方向を挟んだ両側縁部に、少なくともコイ
ル部部分が延在方向に直交する幅方向内方へ窪んで段付
となる凹部を形成するようになっている。そして、外部
からの荷重が作用することにより歪んで、その荷重に応
じたレベルの信号を出力するようになっている。即ち、
板状部材を構成する固定部に、例えば延在方向に沿う方
向となる外部からの荷重が被取り付け部材を介して作用
すると、板状部材の延在方向を挟んだ両側縁部近傍にか
かる力は、凹部の底側の角部分に集中し、その集中した
分が上記幅方向の中間にかかる力に加算されるようにな
る。従って、外部からの荷重が作用した際に、コイルへ
向けて応力を十分に集中させることができるセンシング
素子を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンシング素子の一実施の形態を
示す拡大斜視図である。
【図2】図1のセンシング素子を取り付けた車両荷重測
定用センサユニットが取り付けられる一例としてのトラ
ニオンブラケットの斜視図である。
【図3】図2に示される車両荷重測定用センサユニット
の分解斜視図である。
【図4】図3のベースアッセンブリの平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図2に示される車両荷重測定用センサユニット
の平面図である。
【図7】図6のB−B線断面図のである。
【図8】図6の一部断面を含む側面図である。
【図9】図2に示される車両荷重測定用センサユニット
の外観斜視図である。
【図10】図1に示されるセンシング素子の他の形態を
説明する拡大斜視図である。
【符号の説明】
21 トラニオンブラケット 25c 被測定面 28 車両荷重測定用センサユニット 29 センシング素子 30 ベースアッセンブリ(被取り付け部
材) 31 ケース部材 32 板状部材 33 コイル 34 コイル部 35 固定部 36 ベース 37 弱体部 38 段部 39 取り付け部 40、41 貫通孔 42 取り付け凹部 43 開口部 44 可撓部 45 切り欠き部 46 ケース本体 47 配線板 48 ゴムブッシュ 49 コネクタサブアッシー 50 切り欠き部 51 嵌合孔 52 固定板部 57 液状ガスケット 68 センシング素子 69 板状部材 70 コイル 71 コイル部 72 固定部 73 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの荷重により歪んでこの荷重に
    応じたレベルの信号を出力するセンシング素子であっ
    て、 磁性材料から成り、貫通した複数の通孔を有する板状部
    材と、前記通孔に交差するように巻回して形成されるコ
    イルとを備え、 前記板状部材は、前記コイルが形成されるコイル部と、
    前記板状部材の延在方向となる前記コイル部の両側にそ
    れぞれ連成され、被取り付け部材に取り付けられるとと
    もに前記外部からの荷重が前記被取り付け部材を介して
    作用する固定部とから構成され、 該固定部の前記外部からの荷重が作用する部分を略円弧
    状に形成したことを特徴とするセンシング素子。
  2. 【請求項2】 外部からの荷重により歪んでこの荷重に
    応じたレベルの信号を出力するセンシング素子であっ
    て、 磁性材料から成り、貫通した複数の通孔を有する板状部
    材と、前記通孔に交差するように巻回して形成されるコ
    イルとを備え、 前記板状部材は、前記コイルが形成されるコイル部と、
    前記板状部材の延在方向となる前記コイル部の両側にそ
    れぞれ連成され、被取り付け部材に取り付けられるとと
    もに前記外部からの荷重が前記被取り付け部材を介して
    作用する固定部とから構成され、 前記板状部材の前記延在方向を挟んだ両側縁部に、少な
    くとも前記コイル部部分が前記延在方向に直交する幅方
    向内方へ窪んで段付となる凹部を形成したことを特徴と
    するセンシング素子。
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